JPWO2017033499A1 - 光電式煙感知器 - Google Patents

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Abstract

光電式煙感知器(1)は、回路基板(20)を収容した回路収容室(18)を有する防爆構造型の筐体(3)と、筐体(3)に設けられ、防爆指定区域(Z)に通じた流入室(45)と、流入室(45)に設けられた発光部(55)と、流入室(45)に設けられた受光部(56)と、を具備している。発光部(55)は、発光素子(58)が発した光を流入室(45)に導く第1の導光体(59)と、第1の導光体(59)を取り囲んで保持するとともに回路収容室(18)に通じた第1の支持部(57)と、を含む。受光部(56)は、流入室(45)内で発光素子(58)が発した光を受けるとともに当該光を受光素子(78)に導く第2の導光体(79)と、第2の導光体(79)を取り囲んで保持するとともに回路収容室(18)に通じた第2の支持部(77)と、を含む。第1の支持部(57)および第2の支持部(77)は、回路収容室(18)から流入室(45)に向かう火炎の逸走を妨げるように構成されている。

Description

本発明の実施形態は、引火あるいは爆発する危険性を含んだ危険場所に設置される防爆構造を有する光電式煙感知器に関する。
煙感知器は、火災発生を早期に検知できるといった利点を有している。煙感知器の一種である光電式煙感知器は、空気が出入りする領域に発光部および受光部を備え、当該領域は、複数の遮蔽壁により外光から遮蔽されている。感知器内の領域に例えば火災に伴う煙が侵入してくると、発光部から放射された光が煙により乱反射され、乱反射された光を受光部が感知することで、火災発生が検知されるようになっている。
光電式煙感知器は、発光部および受光部に電気的に接続された回路基板を備えている。回路基板においては、例えば回路基板上に実装された電子部品の不良等により電気火花が生じたり、回路基板の絶縁抵抗の劣化により回路基板の温度が異常に上昇することがあり得る。電気火花や高温の回路基板が可燃性ガスに触れると、可燃性ガスに引火して爆発を引き起こす要因となる。
そのため、引火あるいは爆発する危険性を含んだ危険場所に光電式煙感知器を設置するに当たっては、防爆構造を有する光電式煙感知器を採用する必要がある。
特許文献1は、本質安全防爆型と称する防爆構造を採用した光電式煙感知器を開示している。本質安全防爆型の光電式煙感知器では、回路基板を流れる電流の大きさを制限することで、可燃性ガスに引火するほどの電気火花が回路基板の表面に発生するのを防いでいる。
特許文献2ないし特許文献4は、回路基板の表面で爆発が生じないように、当該回路基板を発光部および受光部から位置的に遠ざけるようにした光電式煙感知器を開示している。
具体的に述べると、特許文献2の光電式煙感知器は、発光素子および受光レンズを有する煙検出部と、煙検出部から分離された電気回路部と、を備え、電気回路部の受光素子が光ファイバーを介して受光レンズに接続されている。
特許文献3の光電式煙感知器では、金属ケースに収納された発光体、直接光受光体および散乱光受光体と、煙が流入する暗箱との間が第1ないし第3の光ファイバーにより結合され、暗箱内に位置された第1ないし第3の光ファイバーの端部に夫々レンズが設けられている。
特許文献4の光電式煙感知器では、煙が流入するラビリンス基台が発光素子および受光素子から分離され、当該発光素子および受光素子が夫々光ファイバーを介して連結されている。
特許第3938750号公報 実開昭58−129145号公報 特開昭63−008538号公報 実開昭63−020050号公報
しかしながら、光ファイバーを用いた光電式煙感知器では、煙を感知するための発光部および受光部と、回路基板を収容した防爆容器とが互いに分離された形態となり、光電式煙感知器が全体的に大型化するのを否めない。
しかも、樹脂を素材とする光ファイバーは、発光部から受光部に至る光信号を減衰させる性質があり、煙を感知する性能が低下する。さらに、ガラスを素材とする光ファイバーは、樹脂製の光ファイバーに比べて高価であり、コスト的な面で問題がある。
それとともに、光ファイバーを用いた光電式煙感知器では、回路基板を収容した防爆容器内に爆発性ガスが侵入するのを防ぐために、光ファイバーが防爆容器を貫通する部分に樹脂製の封止材を充填する必要がある。封止材は、時間の経過と共に劣化するので、封止材の劣化に伴い防爆容器の気密性が低下する。
この結果、危険場所に可燃性ガスが漏洩した場合に、可燃性ガスが防爆容器内に侵入することがあり、爆発を引き起こす一つの要因となる。
本発明の目的は、筐体の内部で爆発が生じたとしても、爆発に伴う火炎が防爆指定区域に漏れ出すことがなく、しかも、専用の封止材を用いて筐体の気密性を確保する必要もなくなり、封止材の劣化に起因する爆発を未然に防止できる光電式煙感知器を得ることにある。
前記目的を達成するため、本発明の一つの実施形態に係る光電式煙感知器は、
防爆指定区域に設置され、回路基板を収容した回路収容室を有する防爆構造型の筐体と、前記筐体に設けられ、前記防爆指定区域に通じた流入室と、前記流入室に設けられた発光部と、前記流入室に設けられた受光部と、を具備している。
前記発光部は、発光素子が発した光を前記流入室に導く第1の導光体と、前記第1の導光体を取り囲んで保持するとともに、前記回路収容室に通じた第1の支持部と、を含んでいる。前記受光部は、前記発光素子が発した光を前記流入室内で受けるとともに、当該光を受光素子に導く第2の導光体と、前記第2の導光体を取り囲んで保持するとともに、前記回路収容部に通じた第2の支持部と、を含んでいる。
前記第1の支持部および第2の支持部は、前記回路収容室から前記流入室に向かう火炎の逸走を妨げるように構成されている。
本発明の好ましい形態によると、前記第1の支持部は、前記第1の導光体の外周面との間に前記回路収容室および前記流入室に通じた第1の隙間を有し、前記第2の支持部は、前記第2の導光体の外周面との間に前記回路収容室および前記流入室に通じた第2の隙間を有している。前記第1および前記第2の隙間の大きさ、前記第1および前記第2の隙間の奥行き方向に沿う長さは、夫々前記回路収容室から前記流入室に向かう火炎の逸走を妨げる値に設定されている。
本発明の好ましい形態によると、前記第1および前記第2の隙間の大きさ、前記第1および前記第2の隙間の長さが夫々防爆規格に準拠している。
本発明によると、たとえ筐体内の回路収容室で爆発が生じたとしても、爆発によって生じた火炎は、第1の支持部および第2の支持部を通過する過程で消失する。このため、爆発に伴う火炎が防爆指定区域に漏れ出したり、防爆指定区域内の可燃性又は爆発性ガスに引火するのを回避することができ、十分な防爆性能を得ることができる。
しかも、樹脂製の封止材を用いることなく筐体の密閉性を十分に確保することができる。したがって、防爆性の向上に寄与するとともに、光電式煙感知器のメンテナンスを容易に行うことができる。
図1は、第1の実施形態に係る一体型の光電式煙感知器を建屋の天井面に据え付けた状態を示す側面図である。 図2は、図1の矢印F2の方向から見た光電式煙感知器の下面図である。 図3は、第1の実施形態に係る一体型の光電式煙感知器を分解して示す斜視図である。 図4は、第1の実施形態に係る一体型の光電式煙感知器の断面図である。 図5は、図4のF5−F5線に沿う断面図である。 図6Aは、複数の遮蔽壁が形成されたチャンバーベース、発光部および受光部の相対的な位置関係を示す平面図である。 図6Bは、煙を含んだ空気の流れ経路を示す流入室の平面図である。 図7は、チャンバーベースの背面図である。 図8は、発光部および受光部を有する本体カバーの平面図である。 図9は、本体カバーに組み込まれた発光部の構造を示す断面図である。 図10は、図9のF10−F10線に沿う断面図である。 図11は、本体カバーに組み込まれた受光部の構造を示す断面図である。 図12は、図11のF11−F11線に沿う断面図である。 図13は、図5のF13の箇所を拡大して示す断面図である。 図14Aは、第1の実施形態の変形例1に係る第1の導光体の断面図である。 図14Bは、第1の実施形態の変形例1に係る第1の導光体の正面図である。 図15Aは、第1の実施形態の変形例2に係る第1の導光体の断面図である。 図15Bは、第1の実施形態の変形例2に係る第1の導光体の正面図である。 図16Aは、第1の実施形態の変形例3に係る第1の導光体の側面図である。 図16Bは、第1の実施形態の変形例3に係る第1の導光体の正面図である。 図17Aは、第1の実施形態の変形例4に係る第1の導光体の側面図である。 図17Bは、第1の実施形態の変形例4に係る第1の導光体の正面図である。 図18Aは、第1の実施形態の変形例5に係る第1の導光体の断面図である。 図18Bは、第1の実施形態の変形例5に係る第1の導光体の正面図である。 図19は、第2の実施形態において、複数の遮蔽壁が形成されたラビリンス基板、発光部および受光部の相対的な位置関係を示す平面図である。 図20は、第3の実施形態に係る分離型の光電式煙感知器を建屋の天井面に据え付けた状態を示す断面図である。 図21は、図20のF21−F21線に沿う断面図である。 図22は、図20のF22−F22線に沿う断面図である。 図23は、第4の実施形態に係る分離型の光電式煙感知器を建屋の天井面に据え付けた状態を示す断面図である。 図24は、図23のF24−F24線に沿う断面図である。 図25は、図23のF25−F25線に沿う断面図である。
[第1の実施形態]
以下本発明の第1の実施形態について、図1ないし図13を参照して説明する。
図1は、一体型の光電式煙感知器1を建屋の天井面2に設置した状態を示している。光電式煙感知器1は、建屋内の防爆指定区域Zに露出されている。図1ないし図3に示すように、光電式煙感知器1は、筐体3、チャンバーベース4および保護カバー5を主要な要素として備えている。
筐体3は、例えばアルミニウム合金のような金属材料で形成されている。筐体3は、本体ベース7と本体カバー8とに分割されている。図3ないし図5に示すように、本体ベース7は、円筒部7aと、円筒部7aの一端を閉塞する底壁7bと、を含んでいる。円筒部7aは、底壁7bの反対側に位置された円環形の先端面9を有している。先端面9は、円筒部7aの中心を通る筐体3の軸線O1と直交するフラットな面であって、円筒部7aの他端に円形の開口部7cを規定している。四つの第1のねじ孔10が円筒部7aの先端面9に形成されている。第1のねじ孔10は、円筒部7aの周方向に互いに間隔を存して配置されている。
底壁7bは、開口部7cと向かい合っている。図1および図2に示すように、底壁7bは、円筒部7aの周囲に張り出す複数の台座部12を有している。台座部12は、建屋の天井面2に固定されている。
本体カバー8は、本体ベース7の円筒部7aと同等の直径を有する円盤状の要素である。本体カバー8は、円筒部7aの先端面9の上に重なり合う接合面13と、円筒部7aの開口部7cに嵌り込む円環形の嵌合凸部14と、を有している。嵌合凸部14の外周面は、円筒部7aの内周面に摺動可能に接している。
複数の挿通孔15および複数の第2のねじ孔16が本体カバー8の外周部に形成されている。挿通孔15は、本体ベース7の第1のねじ孔10と合致するように本体カバー8の周方向に互いに間隔を存して並んでいる。第2のねじ孔16は、隣り合う挿通孔15の間に位置するように本体カバー8の周方向に互いに間隔を存して並んでいる。
複数の第1のボルト17が挿通孔15を通じて第1のねじ孔10にねじ込まれている。このねじ込みにより、本体カバー8が本体ベース7に固定されている。本体カバー8を本体ベース7に固定した状態では、本体カバー8の接合面13が本体ベース7の先端面9に押し付けられるとともに、本体ベース7の開口部7cが本体カバー8で閉塞されている。この結果、本体ベース7および本体カバー8は、互いに協働して筐体3の内部に回路収容室18を規定している。
本実施形態によると、筐体3は、回路収容室18内で可燃性ガスが爆発しても、筐体3が爆発圧力に耐え得る耐圧防爆構造を有している。具体的には、筐体3は、回路収容室18内での爆発により例えば1.5MPa程度の圧力が加わった場合でも、破損することがない強度を有している。
さらに、本体カバー8を本体ベース7に固定した状態では、本体カバー8の接合面13から嵌合凸部14の外周面に至る領域と、本体ベース7の円筒部7aの先端面9から内周面に至る領域とが互いに面接触し合い、本体カバー8と本体ベース7との間にシール部を規定している。シール部に必然的に生じる隙間の大きさおよび円筒部7aの肉厚方向および軸方向に沿う隙間の長さは、夫々防爆規格に適合した値に設定されている。
シール部の隙間の大きさおよび長さは、光電式煙感知器1が設置される防爆指定区域Zのガス雰囲気および回路収容室18の容積等に応じて変動する。隙間の大きさは、例えば最大で0.3mm、より好ましくは最大で0.1mmに設定するとよく、当該隙間の大きさは小さい程好ましい。シール部の隙間の長さは、例えば少なくとも9.5mm、より好ましくは少なくとも40mmに設定するとよく、当該隙間は長い程好ましい。
隙間の大きさおよび長さを防爆規格に準拠させることで、回路収容室18から隙間を伝って筐体3の外に向かう火炎の逸走を妨げることができる。したがって、回路収容室18に生じた火炎が筐体3の外に漏れ出すことはない。
図4および図5に示すように、回路基板20および端子ブラケット21が回路収容室18に収容されている。回路基板20および端子ブラケット21は、回路収容室18に面した本体カバー8の内面に複数のねじ22で固定されている。
端子台23が端子ブラケット21の下面に支持されている。端子台23は、図示しない中継ケーブルを介して回路基板20に電気的に接続されている。さらに、一対のケーブル25a,25bが端子台23に接続されている。ケーブル25a,25bは、回路収容室18から筐体3の外に引き出されているとともに、例えば外部電源のような外部機器に電気的に接続される。
本実施形態では、本体ベース7の円筒部7aに開けた三つの取り付け孔26a,26b,26cのうちの二つの取り付け孔26a,26bに夫々ケーブルグランド27a,27bがねじ込まれている。ケーブル25a,25bは、ケーブルグランド27a,27bを通じて回路収容室18から筐体3の外に引き出されている。
さらに、残りの一つの取り付け孔26cは、取り外し可能な閉止栓28で塞がれている。閉止栓28は、取り付け孔26cにねじ込まれている。閉止栓28と一方のケーブルグランド27a又は27bとを付け替えることで、筐体3からのケーブル25a,25bの引き出し方向を変更することができる。
取り付け孔26a,26bとケーブルグランド27a,27bとの間には、夫々ケーブルグランド27a,27bのねじ込みを許容する隙間が存在する。同様に、取り付け孔26cと閉止栓28との間には、閉止栓28のねじ込みを許容する隙間が存在する。これら隙間の大きさおよび取り付け孔26a,26b,26cの軸方向に沿う隙間の長さは、防爆規格に適合する値に設定されている。
隙間の大きさおよび長さを防爆規格に準拠させることで、回路収容室18から隙間を伝って筐体3の外に向かう火炎の逸走を妨げることができる。よって、回路収容室18に生じた火炎が筐体3の外に漏れ出すことはない。
図3ないし図5に示すように、チャンバーベース4は、本体カバー8の上に重ねられている。チャンバーベース4は、例えばABS樹脂のような樹脂材料で形成されている。図6Aおよび図7に示すように、チャンバーベース4は、本体カバー8と同等の直径を有する円盤状のラビリンス基板30を有している。
複数の切欠き31および複数の貫通孔32がラビリンス基板30の外周部に形成されている。切欠き31は、本体カバー8の挿通孔15に対応するようにラビリンス基板30の周方向に間隔を存して並んでいる。貫通孔32は、隣り合う切欠き31の間で本体カバー8の第2のねじ孔16と合致するようにラビリンス基板30の周方向に間隔を存して並んでいる。
図4、図5および図7に示すように、ラビリンス基板30の裏面に第1の位置決め突起34aおよび第2の位置決め突起34bが形成されている。第1の位置決め突起34aは、筐体3の軸線O1の上に位置するように、ラビリンス基板30の中心から本体カバー8の表面に向けて突出されている。第2の位置決め突起34bは、ラビリンス基板30の中心から偏心した位置で本体カバー8の表面に向けて突出されている。
チャンバーベース4のラビリンス基板30を本体カバー8の上に重ねた状態では、第1のボルト17の頭部がラビリンス基板30の切欠き31に入り込んでいる。それとともに、第1の位置決め突起34aおよび第2の位置決め突起34bが本体カバー8の表面に形成した第1の凹部35aおよび第2の凹部35bに嵌合されている。第1の凹部35aは、筐体3の軸線O1が通る本体カバー8の中心に位置されている。第2の凹部35bは、本体カバー8の中心から偏心している。
したがって、第1の位置決め突起34aが第1の凹部35aに嵌合し、第2の位置決め突起34bが第2の凹部35bに嵌合することで、チャンバーベース4が筐体3に対し同軸状に位置合わせされる。それとともに、チャンバーベース4および本体カバー8が筐体3の軸線O1を中心として周方向にずれ動くのを回避できる。よって、筐体3とチャンバーベース4との間の相対的な位置ずれを防ぐことができ、筐体3に対するチャンバーベース4の位置が精度よく定まる。
図3および図6Aに示すように、チャンバーベース4のラビリンス基板30は、煙検知部37を有している。煙検知部37は、切欠き31および貫通孔32を有するラビリンス基板30の外周部で囲まれた円形の領域であって、ラビリンス基板30の表面の中央部に位置されている。煙検知部37の中心は、筐体3の軸線O1の上に位置されている。
保護カバー5は、樹脂製のチャンバーベース4の上に被せられている。保護カバー5は、例えば厚さが1mm程度の鋼板により形成されている。保護カバー5は、円盤状の天板部40と、天板部40の外周縁に連続する円筒状の側板部41と、側板部41の先端縁に連続するリング状のフランジ部42と、を有している。
天板部40は、チャンバーベース4の煙検知部37と向かい合っている。天板部40の上に円盤状の銘板43が固定されている。銘板43は、例えば厚さが1.5mm程度のステンレス鋼で形成され、天板部40を補強する機能を兼ねている。この結果、少なくとも保護カバー5の天板部40は、防爆規格に準拠した強度を有している。
側板部41は、チャンバーベース4の煙検知部37を取り囲んでいる。フランジ部42は、側板部41の周囲に張り出すとともに、ラビリンス基板30の外周部の上に重ね合わされている。
本実施形態によると、保護カバー5のフランジ部42は、ラビリンス基板30の貫通孔32に入り込む複数の凹部42aを有している。凹部42aの底は、本体カバー8の表面に上に重ね合わされている。
図4および図5に示すように、複数の第2の固定ボルト44が保護カバー5の凹部42aを貫通して本体カバー8の第2のねじ孔16にねじ込まれている。このねじ込みにより、保護カバー5がラビリンス基板30の上に固定されるとともに、ラビリンス基板30が保護カバー5のフランジ部42と本体カバー8の表面との間で挟持されている。したがって、ラビリンス基板30は、保護カバー5を介して本体カバー8に固定されている。
保護カバー5がラビリンス基板30の上に固定された状態では、保護カバー5の天板部40および側板部41がラビリンス基板30の煙感知部37と協働して筐体3の上に流入室45を規定している。流入室45は、筐体3内の回路収容室18に対し本体カバー8を間に挟んだ反対側に位置されている。
さらに、複数の通気口46が保護カバー5の側板部41に形成されている。通気口46は、流入室45に開口するように側板部41の周方向に間隔を存して並んでいる。通気口46の存在により、流入室45が建屋の防爆指定区域Zに通じており、当該通気口46を介して防爆指定区域Z内の空気あるいは煙、蒸気、あるいは塵埃等を含む気流が流入室45に流入するようになっている。
図3、図5および図6Aに示すように、複数の遮蔽壁48が流入室45の外周部に配置されている。遮蔽壁48は、流入室45に対する空気・気流の出入りを許容しつつ、防爆指定区域Zから流入室45に侵入する光を遮るための要素である。
遮蔽壁48は、ラビリンス基板30の煙検知部37から保護カバー5の天板部40に向けて一体的に立ち上がるとともに、ラビリンス基板30の周方向に互いに間隔を存して配列されている。このため、遮蔽壁48は、保護カバー5の側板部41の内側に位置され、側板部41の通気口46と向かい合っている。
さらに、防虫網50が保護カバー5の通気口46と遮蔽壁48との間に配置されている。防虫網50は、流入室45の煙検知部37を取り囲んでいるとともに、遮蔽壁48から離れている。このため、防虫網50と遮蔽壁48との間に流入室45の周方向に沿う通気通路51が形成されている。通気通路51は、隣り合う遮蔽壁48の間に通じている。
本実施形態によると、チャンバーカバー52が保護カバー5の内側に配置されている。チャンバーカバー52は、例えばABS樹脂のような樹脂材料で形成されている。チャンバーカバー52は、保護カバー5の天板部40の裏面に重なり合うとともに、遮蔽壁48の立ち上がり端に接している。加えて、防虫網50は、ラビリンス基板30とチャンバーカバー52との間で保持されている。
図3、図4および図6Aに示すように、発光部55および受光部56が筐体3の本体カバー8に組み込まれている。発光部55および受光部56は、夫々光学ユニットと言い換えることができる。図9は、発光部55の構造を拡大して示している。図9に示すように、発光部55は、第1の支持部57、発光ダイオード58および第1の導光体59を主要な要素として備えている。
第1の支持部57は、本体カバー8に一体的に形成された要素であって、ラビリンス基板30に開けた第1の貫通孔60を通じて流入室45の外周部に突出されている。第1の支持部57の突出端は、チャンバーカバー52を部分的に切り欠いた逃げ部61に入り込んでいる。さらに、第1の支持部57は、流入室45の外周部において遮蔽壁48が並んだ領域に割り込むような形態で配置されている。
第1の支持部57は、先端面63、取り付け孔64および中空部65を有している。先端面63は、流入室45の中心C1を向くように流入室45内で起立されている。流入室45の中心C1は、筐体3の軸線O1の上に位置されている。取り付け孔64は、先端面63に開口された一端と、第1の支持部57の内部に位置された他端と、を含んでいる。取り付け孔64は、流入室45の中心C1に向けて水平に延びた真っ直ぐな軸線S1を有している。
中空部65は、取り付け孔64の背後で起立されている。中空部65の下端は、本体カバー8を貫通して回路収容室18に開口されている。中空部65の上端は、第1の支持部57の内部に位置されるとともに、連通口66を通じて取り付け孔64の他端に連通されている。
発光ダイオード58は、発光素子の一例であって、LED基板67の一端に実装されている。LED基板67は、中空部65に収容されている。LED基板67の一端に位置された発光ダイオード58は、連通口66と向かい合うように取り付け孔64の軸線S1の上に位置されている。さらに、LED基板67の発光ダイオード58とは反対側の他端は、回路収容室18内の回路基板20に電気的に接続されている。
本実施形態では、発光ダイオード58およびLED基板67は、発光ダイオード58の発光面を除き絶縁カバー68で覆われている。
第1の導光体59は、例えば円柱状の無色透明なガラスで構成されている。図9および図10に示すように、第1の導光体59は、発光ダイオード58の発光面と向かい合うフラットな受光面59aと、凸レンズ状に湾曲された発光面59bと、を有している。受光面59aおよび発光面59bは、第1の導光体59の軸方向に互いに離れている。
本実施形態によると、第1の導光体59は、第1のホルダ70を介して取り付け孔64に同軸状に支持されている。第1のホルダ70は、例えばアルミニウム合金のような金属材料により形成されている。第1のホルダ70は、第1の導光体59が同軸状に嵌合された円筒部71と、円筒部71の一端に形成されたフランジ部72と、を備えている。
円筒部71は、第1の支持部57の取り付け孔64に第1の支持部57の先端面63の方向からねじ込まれている。このねじ込みにより、第1の導光体59が第1の支持部57の内部に保持されているとともに、第1のホルダ70のフランジ部72が第1の支持部57の先端面63に突き当たっている。フランジ部72は、図示しないねじで先端面63に固定されている。したがって、第1のホルダ70は、第1の支持部57に対し強固に固定されている。
図9に示すように、第1の導光体59が第1の支持部57に支持された状態では、第1の導光体59は第1の支持部57によって取り囲まれている。さらに、第1の導光体59の受光面59aが連通口66を通じて発光ダイオード58の発光面と向かい合うとともに、第1の導光体59の発光面59bが流入室45に露出されている。
図9および図10に示すように、第1の導光体59の外周面と第1のホルダ70の円筒部71の内周面との間に、第1の導光体59の嵌合を許容する第1の隙間G1が設けられている。第1の間隙G1は、流入室45に通じているとともに、連通口66および中空部65を介して回路収容室18にも通じている。
第1の隙間G1の大きさW1は、円筒部71と第1の導光体59とが同軸度を維持している場合、円筒部71の内周面の任意な一点から第1の導光体59の径方向に離れた第1の導光体59の外周面までの距離と言い換えることができる。第1の隙間G1の奥行き方向に沿う長さL1は、第1の導光体59の受光面59aの外周縁から発光面59bの外周縁に至る第1の導光体59の全長と同等である。
第1の隙間G1の大きさW1および長さL1は、夫々防爆規格に準拠した値に設定されている。第1の隙間G1の大きさW1および長さL1が防爆規格に適合していれば、回路収容室18内での爆発によって生じた火炎が中空部65を通じて第1の隙間G1に到達したとしても、第1の隙間G1を通じて流入室45に向かう火炎の逸走が妨げられる。
第1の隙間G1の大きさW1および長さL1は、光電式煙感知器1が設置される防爆指定区域Zのガス雰囲気および回路収容室18の容積等に応じて変動する。第1の隙間G1の大きさW1は、例えば最大で0.3mm、より好ましくは最大で0.1mmに設定するとよい。第1の隙間G1の大きさW1は小さい程好ましいが、製造上の観点からすれば0mmを上回る。
第1の隙間G1の長さL1は、第1の隙間G1の大きさW1に応じて異なる。第1の隙間G1の長さL1は、例えば少なくとも9.5mm、より好ましくは少なくとも40mmに設定するとよく、第1の隙間G1の長さL1は長い程好ましい。
具体的に述べると、例えば防爆指定区域Zが水素ガス雰囲気の場合、第1の隙間G1の大きさW1が0.1mmである時、第1の隙間G1の長さL1は少なくとも9.5mmであり、第1の隙間G1の大きさW1が0.15mmである時、第1の隙間G1の長さL1は少なくとも25.0mmであり、第1の隙間G1の大きさW1が0.20mmである時、第1の隙間G1の長さL1は少なくとも40.0mmあれば、防爆規格に適合する。
さらに、円筒部71の中心と第1の導光体59の中心とが一致せず、第1の隙間G1の大きさW1が第1の導光体59の周方向に沿って均一でない場合は、第1の隙間G1の大きさW1の最大値が0.3mm以下、好ましくは0.1mm以下であればよい。
図9に示すように、ラビリンス基板30は、第1の支持部57の先端面63に沿うように突出された第1の突出部73を有している。同様に、チャンバーカバー52は、第1の支持部57の先端面63に沿うように突出された第2の突出部74を有している。第1の突出部73の突出端と第2の突出部74の突出端との間に光の放射方向を限定するスリット75が形成されている。そのため、第1の導光体59の発光面59bは、スリット75を通じて流入室45に露出されている。
さらに、本実施形態では、第1のホルダ70に着色アルマイト加工処理が施されており、第1のホルダ70が光を吸収し易い黒色のアルマイト被膜で全面的に覆われている。それとともに、第1のホルダ70の円筒部71の内周面に面した第1の導光体59の外周面は、好ましい例として粗面に仕上げられている。
本体カバー8に組み込まれた受光部56は、基本的に発光部55と同様の構造を有している。図11は、受光部56の構造を拡大して示している。図11に示すように、受光部56は、第2の支持部77、フォトダイオード78および第2の導光体79を主要な要素として備えている。
第2の支持部77は、本体カバー8に一体的に形成された要素であって、ラビリンス基板30に開けた第2の貫通孔80を貫通して流入室45の外周部に突出されている。第2の支持部77の突出端は、チャンバーカバー52を部分的に切り欠いた逃げ部81に入り込んでいる。さらに、第2の支持部77は、流入室45の外周部において遮蔽壁48が並んだ領域に割り込むような形態で配置されている。
第2の支持部77は、先端面83、取り付け孔84および中空部85を有している。先端面83は、流入室45の中心C1を向くように流入室45内で起立されている。取り付け孔84は、先端面83に開口された一端と、第2の支持部77の内部に位置された他端と、を含んでいる。取り付け孔84は、流入室45の中心C1に向けて水平に延びた真っ直ぐな軸線S2を有している。
中空部85は、取り付け孔84の背後で起立されている。中空部85の下端は、本体カバー8を貫通して回路収容室18に開口されている。中空部85の上端は、第2の支持部77の内部に位置されるとともに、連通口86を通じて取り付け孔84の他端に連通されている。
フォトダイオード78は、受光素子の一例であって、PD基板87の一端に実装されている。PD基板87は、中空部85に収容されている。PD基板87の一端に位置されたフォトダイオード78は、連通口86と向かい合うように取り付け孔84の軸線S2の上に位置されている。さらに、PD基板87のフォトダイオード78とは反対側の他端は、回路収容室18内の回路基板20に電気的に接続されている。
本実施形態では、フォトダイオード78およびPD基板87は、フォトダイオード78の受光面を除き絶縁カバー88で覆われている。
第2の導光体79は、例えば円柱状の無色透明なガラスで構成されている。図11および図12に示すように、第2の導光体79は、フォトダイオード78の受光面と向かい合うフラットな発光面79aと、凸レンズ状に湾曲された受光面79bと、を有している。発光面79aおよび受光面79bは、第2の導光体79の軸方向に互いに離れている。
本実施形態によると、第2の導光体79は、第2のホルダ90を介して取り付け孔84に同軸状に支持されている。第2のホルダ90は、例えばアルミニウム合金のような金属材料により形成されている。第2のホルダ90は、第2の導光体79が同軸状に嵌合された円筒部91と、円筒部91の一端に形成されたフランジ部92と、を備えている。
円筒部91は、第2の支持部77の取り付け孔84に第2の支持部77の先端面83の方向からねじ込まれている。このねじ込みにより、第2の導光体79が第2の支持部77の内部に保持されているとともに、第2のホルダ90のフランジ部92が第2の支持部77の先端面83に突き当たっている。フランジ部92は、図示しないねじで先端面83に固定されている。したがって、第2のホルダ90は、第2の支持部77に対し強固に固定されている。
図11に示すように、第2の導光体79が第2の支持部77に支持された状態では、第2の導光体79は第2の支持部77によって取り囲まれている。さらに、第2の導光体79の発光面79aが連通口86を通じてフォトダイオード78の受光面と向かい合うとともに、第2の導光体79の受光面79bが流入室45に露出されている。
図11および図12に示すように、第2の導光体79の外周面と第2のホルダ90の円筒部91の内周面との間に、第2の導光体79の嵌合を許容する第2の隙間G2が設けられている。第2の隙間G2は、流入室45に通じているとともに、連通口86および中空部85を介して回路収容室18にも通じている。
第2の隙間G2の大きさW2は、円筒部91と第2の導光体79とが同軸度を維持している場合、円筒部91の内周面の任意な一点から第2の導光体79の径方向に離れた第2の導光体79の外周面までの距離と言い換えることができる。第2の隙間G2の奥行き方向に沿う長さL2は、第2の導光体79の発光面79aの外周縁から受光面79bの外周縁に至る第2の導光体79の全長と同等である。
第2の隙間G2の大きさW2および長さL2は、夫々防爆規格に準拠した値に設定されている。第2の隙間G2の大きさW2および長さL2が防爆規格に適合していれば、回路収容室18内での爆発によって生じた火炎が中空部85を通じて第2の隙間G2に到達したとしても、第2の隙間G2を通じて流入室45に向かう火炎の逸走が妨げられる。
第2の隙間G2の大きさW2および長さL2は、光電式煙感知器1が設置される防爆指定区域Zのガス雰囲気および回路収容室18の容積等に応じて変動する。第2の隙間G2の具体的な大きさW2および長さL2に関する事項は、発光部55の第1の隙間G1の大きさW1および長さL1と同じであるので、その説明を省略する。
図11に示すように、ラビリンス基板30は、第2の支持部77の先端面83に沿うように突出された第3の突出部93を有している。同様に、チャンバーカバー52は、第2の支持部77の先端面83に沿うように突出された第4の突出部94を有している。第3の突出部93の突出端と第4の突出部94の突出端との間に光の入射方向を限定するスリット95が形成されている。そのため、第2の導光体59の受光面79bは、スリット95を通じて流入室45に露出されている。
さらに、本実施形態では、第2のホルダ90に着色アルマイト加工処理が施されており、第2のホルダ90が光を吸収し易い黒色のアルマイト被膜で全面的に覆われている。それとともに、第2のホルダ90の円筒部91の内周面に面した第2の導光体79の外周面は、好ましい例として粗面に仕上げられている。
図6Aに最もよく示されるように、第1の導光体59の中心を通る取り付け孔64の軸線S1および第2の導光体79の中心を通る取り付け孔84の軸線S2は、夫々流入室45の中心C1に向けて延びているとともに、流入室45の中心C1で120°の交差角αを存して交差されている。このため、第1の導光体59の発光面59bと第2の導光体79の受光面79bとは、流入室45内で向かい合うことなく互いに異なる方向を指向している。
加えて、図6Aに示すように、複数の遮蔽壁48が配列された流入室45の外周部に第1ないし第3のガイド壁101a,101b,101cが設けられている。第1ないし第3のガイド壁101a,101b,101cは、ラビリンス基板30の表面から起立されているとともに、夫々の先端がチャンバーカバー52に接している。
第1のガイド壁101aは、発光部55と受光部56との間に位置された複数の遮蔽壁48のうち、発光部55と隣り合った位置で流入室45の周方向に延びた一つの遮蔽壁48aから流入室45の径方向に沿う外側に向けて延びている。
第2のガイド壁101bおよび第3のガイド壁101cは、複数の遮蔽壁48のうち、第2の導光体79の中心を通る軸線S2の延長線上において流入室45の周方向に延びた二つの遮蔽壁48b,48cから流入室45の径方向に沿う外側に向けて延びている。
言い換えると、第1ないし第3のガイド壁101a,101b,101cは、流入室45の中心C1に対し放射状に延びている。このため、第1ないし第3のガイド壁101a,101b,101cは、防虫網50と遮蔽壁48との間の通気通路51を横切っている。
さらに、図6Aに示すように、複数の遮蔽壁48のうち流入室45の中心C1の付近に位置された一つの遮蔽壁48dは、発光部55の第1の支持部57の先端面63と受光部56の第2の支持部77の先端面83との間に入り込むように、第1のガイド壁101aの延長線上に位置されている。遮蔽壁48dは、流入室45の径方向に沿う貫通孔102を有している。貫通孔102は、流入室45の中心C1に向けて開口されている。
図5および図13に示すように、光電式煙感知器1は、表示灯110を内蔵している。表示灯110は、光電式煙感知器1が正常に動作しているか否かを表示するための要素であって、流入室45の中心C1から偏心した位置に設けられている。表示灯110は、発光ダイオード111、第1の光ガイド112および第2の光ガイド113を主要な要素として備えている。
発光ダイオード111は、回路基板20の表面に実装されている。第1の光ガイド112は、例えば円柱状の無色透明なガラスで構成されている。第1の光ガイド112は、フラットな受光面112aおよびフラットな発光面112bを有している。受光面112aおよび発光面112bは、第1の光ガイド112の軸方向に互いに離れている。
第1の光ガイド112は、本体カバー8に設けた取り付け孔115に第3のホルダ116を介して支持されている。取り付け孔115は、回路収容室18に開口された大径部115aと、ラビリンス基板30に向けて開口された小径部115bと、を有している。大径部115aの開口端は、発光ダイオード111と向かい合っている。
第3のホルダ116は、例えばアルミニウム合金のような金属材料により形成されている。第3のホルダ116は、第1の光ガイド112が同軸状に嵌合された円筒部117と、円筒部117の一端に形成されたフランジ部118と、を備えている。
円筒部117は、取り付け孔115の大径部115aに回路収容室18の側からねじ込まれている。このねじ込みにより、第1の光ガイド112が本体カバー8に支持されているとともに、第3のホルダ116のフランジ部118が本体カバー8の裏面に突き当たっている。フランジ部118は、図示しないねじで本体カバー8の裏面に固定されている。したがって、第3のホルダ116は、本体カバー8に対し強固に固定されている。
図13に示すように、第1の光ガイド112が本体カバー8に支持された状態では、第1の光ガイド112の受光面112aが発光ダイオード111と向かい合うとともに、第1の光ガイド112の発光面112bが取り付け孔115の小径部115bと向かい合っている。
第2の光ガイド113は、例えば円柱状の無色透明なポリカーボネート樹脂により形成されている。第2の光ガイド113は、フラットな受光面113aおよび凸レンズ状に湾曲された発光面113bを有している。受光面113aおよび発光面113bは、第2の光ガイド113の軸方向に離れている。
図5および図6Aに示すように、第2の光ガイド113は、発光部55と受光部56との間に位置された遮蔽壁48eが有する中空のボス120に嵌め込むことで、チャンバーベース4に保持されている。
第2の光ガイド113がチャンバーベース4に支持された状態では、第2の光ガイド113の受光面113aがラビリンス基板30に開けた通孔121および取り付け孔115の小径部115bを通じて第1の光ガイド112の発光面112bと向かい合っている。言い換えると、第2の光ガイド113の受光面113aがラビリンス基板30の厚さに相当する分だけ第1の光ガイド112の発光面112bから離れている。さらに、発光面113bを有する第2の光ガイド113の先端部は、チャンバーカバー52、保護カバー5の天板部40および銘板43を貫通して防爆指定区域Zに突出されている。
本実施形態の表示灯110では、第1の光ガイド112の外周面と第3のホルダ116の円筒部117の内周面との間に、第1の光ガイド112の嵌合を許容する第3の隙間G3が設けられている。第3の隙間G3は、回路収容室18に通じているとともに、取り付け孔115の小径部115bおよび第2の光ガイド113の外周面とボス部120の内周面との間に生じた隙間を通じて防爆指定区域Zに通じている。
第3の隙間G3の大きさW3は、円筒部117と第1の光ガイド112とが同軸度を維持している場合、円筒部117の内周面の任意な一点から第1の光ガイド112の径方向に離れた第1の光ガイド112の外周面までの距離と言い換えることができる。第3の隙間G3の奥行き方向に沿う長さL3は、第1の光ガイド112の受光面112aの外周縁から発光面112bの外周縁に至る第1の光ガイド112の全長と同等である。
第3の隙間G3の大きさW3および長さL3は、夫々防爆規格に準拠した値に設定されている。第3の隙間G3の大きさW3および長さL3が防爆規格に適合していれば、回路収容室18内での爆発によって生じた火炎が第3の隙間G3に到達したとしても、第3の隙間G3を通じて防爆指定区域Zに向かう火炎の逸走が妨げられる。
第3の隙間G3の大きさW3および長さL3は、光電式煙感知器1が設置される防爆指定区域Zのガス雰囲気および回路収容室18の容積等に応じて変動する。第3の隙間G3の大きさW3は、例えば最大で0.3mm、より好ましくは最大で0.1mmに設定するとよい。第3の隙間G3の大きさW3は小さい程好ましいが、製造上の観点からすれば0mmを上回る。
第3の隙間G3の長さL3は、第3の隙間G3の大きさW3に応じて異なる。第3の隙間G3の長さL3は、例えば少なくとも9.5mm、より好ましくは少なくとも40mmに設定するとよく、第3の隙間G3の長さL3は長い程好ましい。
このような表示灯110によると、発光ダイオード111が発した光は、第1の光ガイド112の受光面112aに入射される。受光面112aに入射された光は、第1の光ガイド112の内部を軸方向に通過した後、発光面112bから第2の光ガイド113の受光面113aに向けて放射される。第2の光ガイド113の受光面113aに入射された光は、第2の光ガイド113の内部を軸方向に通過した後、発光面113bから防爆指定区域Zに放射される。
このため、第2の光ガイド113の発光面113bの発光状態を監視者が目視することで、光電式煙感知器1が正常に作動しているか否かを知ることができる。
第2の光ガイド113の発光面113bは、銘板43を貫通して防爆指定区域Zに突出されているので、例えば発光面113bに何らかの衝撃が加わった場合、第2の光ガイド113が保護カバー5の内側に押し込まれることがあり得る。本実施形態では、発光ダイオード111が発した光を防爆指定区域Zに導く光の経路が第1の光ガイド112と第2の光ガイド113とで構成され、第2の光ガイド113の受光面113aが第1の光ガイド112の発光面112bから離れている。
このため、たとえ第2の光ガイド113が保護カバー5の内側に押し込まれたとしても、第2の光ガイド113の受光面113aが第1の光ガイド112の発光面112bに突き当たるのを防止できる。よって、ガラス製の第1の光ガイド112に衝撃が加わるのを回避でき、第1の光ガイド112が破損し難くなる。
それとともに、第1の光ガイド112の耐衝撃性が確保されるので、第1の光ガイド112と第3のホルダ116との間に規定された第3の隙間G3の大きさW3および長さL3が不所望に変動することもない。このため、第3の隙間G3が防爆規格を逸脱するのを回避でき、たとえ回路収容室18内での爆発によって生じた火炎が第3の隙間G3に到達したとしても、第3の隙間G3を通じて防爆指定区域Zに向かう火炎の逸走を妨げることができる。
次に、光電式煙感知器1の作用について説明する。
光電式煙感知器1が設置される防爆指定区域Zとは、例えば大気中に放出あるいは漏洩した可燃性ガス、可燃性液体の蒸気が空気と混合することで、爆発の危険性を有する燃発性のガスが生成される箇所のことであり、危険場所と称されることがある。本実施形態の光電式煙感知器1は、コンパクトな一体型であるので、光電式煙感知器1の占有面積が小さいことが要求される空間、例えば一般工場、ガス貯蔵庫、薬品庫、化学工場等での使用に好適する。
光電式煙感知器1は、筐体3の台座部12を建屋の天井面2に固定した姿勢で使用することに限らない。例えば、筐体3の台座部12を建屋の床面に据え付けたり、建屋の側壁面に据え付けてもよく、光電式煙感知器1の姿勢に特に制約はない。
図1に示すように、光電式煙感知器1は、保護カバー5の通気口46から防爆指定区域Zの空気を取り込む。通気口46に侵入した空気は、防虫網50を通過して通気通路51に流入するとともに、隣り合う遮蔽壁48の間を通って流入室45に流入する。遮蔽壁48は、空気は通しても光の通過を遮る迷路のような構造物であるため、流入室45に外光が入射することはない。
光電式煙感知器1の発光部55および受光部56は、ラビリンス基板30を貫通して流入室45に突出されているので、発光部55および受光部56は、通気口46から侵入した防爆指定区域Zの空気に直に晒された状態に保たれている。すなわち、発光部55が有する第1の導光体59の発光面59bおよび受光部56が有する第2の導光体79の受光面79bは、夫々防爆指定区域Zに露出された先端面と言い換えることができる。
光電式煙感知器1が作動している状態では、発光部55の発光ダイオード58が発した光が第1の導光体59の受光面59aに入射される。受光面59aに入射された光の一部は、第1の導光体59の内部を軸方向に通過するとともに、残りの光は第1の導光体59の外周面で全反射を繰り返しながら発光面59bに向けて進行する。
第1の導光体59の発光面59bに達した光は、スリット75を通じて流入室45の中心C1に向けて放出される。第1の導光体59の発光面59bは、流入室45内で第2の導光体79の受光面79bと異なる方向を指向している。このため、流入室45に流入する空気中に煙が含まれていない平常時では、第1の導光体59の発光面59bから放射された光が第2の導光体79の受光面79bに入射することはない。
光電式煙感知器1の流入室45に侵入した空気中に煙が含まれている場合、第1の導光体59の発光面59bから流入室45に放出された光が煙によって乱反射される。これにより、散乱された光の一部が第2の導光体79の受光面79bに入射される。受光面79bに入射された光の一部は、第2の導光体79の内部を軸方向に通過するとともに、残りの光は、第2の導光体79の外周面で全反射を繰り返しながら発光面79aに向けて進行する。
第2の導光体79の発光面79aに達した光は、フォトダイオード78に向けて放出され、当該フォトダイオード78が光を検知する。この結果、光を検知したことを示す電気信号がフォトダイオード78からPD基板87を介して回路基板20に送出される。回路基板20は、防爆指定区域Zに煙が発生したことを外部に報知するための電気信号を出力する。
具体的には、外部に設置されたブザーに電気信号を送出してブザーを鳴らしたり、回路基板20上の発光ダイオード111が発する光の色を変化させるようにするとよい。発光ダイオード111が発した光は、第1の光ガイド112を介して第2の光ガイド113の発光面113bに導かれる。発光面113bは、防爆指定区域Zに突出されているので、監視者は、発光面113bの色が変化したことを目視することで、防爆指定区域Zに煙が生じたことを認識することができる。
防爆指定区域Zに可燃性ガスが存在した場合、当該可燃性ガスは、例えば本体ベース7と本体カバー8との間のシール部に必然的に生じる隙間、筐体3の取り付け孔26a,26bとケーブルグランド27a,27bとの間の隙間、筐体3の取り付け孔26cと閉止栓28との間の隙間、第1の導光体59の外周面と第1のホルダ70の円筒部71の内周面との間の第1の隙間G1、第2の導光体79の外周面と第2のホルダ90の円筒部91の内周面との間の第2の隙間G2、および第1の光ガイド112の外周面と第3のホルダ116の円筒部117との間の第1の隙間G3を通って筐体3内の回路収容室18に侵入することがあり得る。
回路収容室18に侵入した可燃性ガスは、例えば回路基板20の表面に生じたショート電流によるスパーク、あるいは回路基板20の表面に異常な高温部が発生した際に爆発を引き起こすことがある。
本実施形態によると、回路収容室18を規定する筐体3は、耐圧防爆構造を有するので、回路収容室18内での爆発に対しても損傷を受けることなく十分に耐え得ることができる。具体的には、筐体3は、例えば防爆規格で定められた1.5MPa程度の圧力が加わった場合でも破損することがないように、所定の厚さを有するアルミニウム合金のような金属材料で形成されている。
したがって、回路収容室18内での爆発によって生じた火炎は、筐体3の内部に閉じ込められ、流入室45を介して防爆指定区域Zに漏れ出すことはない。
一方、回路収容室18内での爆発によって生じた火炎は、発光部55の中空部65と絶縁カバー68との間のクリアランスを伝って流入室45の方向に上昇するとともに、連通口66を通じて第1の導光体59と第1のホルダ70との間の第1の隙間G1に到達する。
同様に、回路収容室18内の火炎は、受光部56の中空部85と絶縁カバー88との間のクリアランスを伝って流入室45の方向に上昇するとともに、連通口86を通じて第2の導光体79と第2のホルダ90との間の第2の隙間G2に到達する。さらに、回路収容室18内の火炎は、表示灯110を構成する第1の光ガイド112と第3のホルダ116との間の第3の隙間G3に到達する。
第1の隙間G1に到達した火炎は、第1の隙間G1を伝って第1の導光体59の発光面59bに向けて進行する。第2の隙間G2に到達した火炎は、第2の隙間G2を伝って第2の導光体79の受光面79bに向けて進行する。さらに、第3の隙間G3に到達した火炎は、第3の隙間G3を伝って第2の光ガイド113に向けて進行する。
本実施形態によると、第1の隙間G1の大きさW1および長さL1、第2の隙間G2の大きさW2および長さL2、第3の隙間G3の大きさW3および長さL3は、夫々防爆規格に適合した値に設定されている。このため、第1ないし第3の隙間G1,G2,G3に到達した火炎は、第1ないし第3の隙間G1,G2,G3を進行する過程で自然に立ち消えることになり、第1ないし第3の隙間G1,G2,G3から流入室45に向けて火炎が噴出することはない。
以上のことから、回路収容室18内に生じた火炎が保護カバー5の通気口46から流入室45に侵入した可燃性ガスに引火することはなく、防爆指定区域Zでの爆発事故を未然に防ぐことができる。
より具体的には、平常時において爆発性雰囲気を度々生成する可能性がある第一類危険個所に本実施形態に係る光電式煙感知器1を設置した場合、光電式煙感知器1が有する第1ないし第3の隙間G1,G2,G3が流入室45を経て第一類危険個所に通じるにも拘らず、回路収容室18に生じた火炎が筐体3の外の爆発性ガスに引火することはない。
本実施形態によると、光電式煙感知器1の発光部55は、第1の隙間G1の大きさW1および長さL1が防爆規格に適合するように形成すればよい。同様に、受光部56は、第2の隙間G2の大きさW2および長さL2が防爆規格に適合するように形成すればよい。さらに、表示灯110にしても第3の隙間G3の大きさW3および長さL3が防爆規格に適合するように形成すればよい。そのため、第1ないし第3の隙間G1,G2,G3を夫々樹脂製の封止材で埋める面倒で手間のかかる作業が不要となり、光電式煙感知器1を容易に製造することができる。
加えて、封止材を用いて第1ないし第3の隙間G1,G2,G3を埋める必要がなくなるので、封止材の経年劣化に伴う亀裂や孔を通って回路収容室18に生じた火炎が流入室45に漏れ出すといった不具合を解消できる。したがって、回路収容室18に生じた火炎が筐体3の外の爆発性ガスに引火することはない。
本実施形態の光電式煙感知器1によると、図6Aに示すように、第1ないし第3のガイド壁101a,101b,101cが複数の遮蔽壁48と防虫網50との間の通気通路51に設けられている。第1のガイド壁101aは、発光部55の第1の支持部57と隣り合った位置で一つの遮蔽壁48aから流入室45の径方向に延びている。第2のガイド壁101bおよび第3のガイド壁101cは、受光部56の第2の支持部77に対し流入室45の中心C1を間に挟んだ反対側で流入室45の径方向に延びている。第2のガイド壁101bは、第1のガイド壁101aに対し流入室45の周方向に離れている。さらに、第2のガイド壁101bおよび第3のガイド壁101cは、流入室45の周方向に互いに間隔を存して並んでいる。
したがって、第1ないし第3のガイド壁101a,101b,101cは、複数の遮蔽壁48の間に割り込んだ発光部55の周囲で流入室45の中心C1に対し放射状に延びている。
第1ないし第3のガイド壁101a,101b,101cの存在により、保護カバー5の通気口46および防虫網50を通過した煙を含む空気が流入室45の中心C1に流入し易くなり、空気中に煙が含まれているか否かを光学的に精度よく検出することが可能となる。
この理由について図6Bを加えて説明する。光電式煙感知器1では、発光部55から放出された光が流入室45の中心C1を通過するので、煙の存在を精度よく検出するためには、煙を含む空気が流入室45の全周から流入室45の中心C1に向けて流れるようにすることが肝要となる。
本実施形態の光電式煙感知器1によると、複数の遮蔽壁48が配列された領域に発光部55および受光部56が割り込むような形態で配置され、発光部55の第1の支持部57および受光部56の第2の支持部77は、個々の遮蔽壁48よりも大きな形状を有している。このため、光電式煙感知器1の開発に従事した発明者は、第1の支持部57および第2の支持部77が通気通路51から流入室45の中心C1に向かう空気の流れを妨げる壁となり、流入室45の中心C1に空気が流入し難くなることを見出した。
発明者は、図6Bに示すように、防虫網50の外から発光部55に向かう煙の流れ方向をAとし、防虫網50の外から発光部55と受光部56との間の領域に向かう煙の流れ方向をBとした時、実際に煙がどのような経路を通って流入室45を流れるのかを調べる試験を行った。
図6BのA方向から流入室45に向かう煙のうち、第1のガイド壁101aと第2のガイド壁101bの間の領域に向かう煙は、発光部55の第1の支持部57により二つの流れA1およびA2に分岐される。一方の煙の流れA1は、第1のガイド壁101aを有する遮蔽壁48aと第1の支持部57の一方の側面との間を通って流入室45の中心C1に向かう。他方の煙の流れA2は、遮蔽壁48と第1の支持部57の他方の側面との間を通って流入室45の中心C1に向かう。この結果、二つに分岐された煙の流れA1およびA2は、流入室45の中心C1の付近で合流する。
さらに、図6BのA方向から第1のガイド壁101aと第2のガイド壁101bの間の領域に流入した煙の一部は、流入室45の周方向に沿う二つの流れA3およびA4となって通気通路51を流れる。流れA3は、第1のガイド壁101aによって堰き止められる。流れA4は、第2のガイド壁101bおよび第3のガイド壁101cによって堰き止められる。
この結果、第1のガイド壁101aと第2のガイド壁101bの間の領域では、通気通路51を流入室45の周方向に沿って流れる煙の流速が低下し、煙が発光部55の付近から流入室45の中心C1に向けて流れ易くなる。
一方、図6BのB方向から流入室45に向かう煙のうち、通気通路51を発光部55の側に向かう煙の流れB1が第1のガイド壁101aにより堰き止められ、煙の多くが受光部56の第2の支持部77に向けて通気通路51を流れる。すなわち、第1のガイド壁101aの存在により、B方向から流入室45に向かう煙が発光部55の方向に拡散し難くなり、第1のガイド壁101aから遠ざかる方向に通気通路51を流れる。この結果、通気通路51を流れる煙の流速が低下する。
さらに、通気通路51内の煙は、隣り合う複数の遮蔽壁48の間を通過する複数の流れB2,B3,B4となって流入室45の中心C1に向かう。複数の煙の流れB2,B3,B4は、流入室45の中心C1の付近で合流する。
この結果、流入室45の中心C1の付近では、煙の流れA1,A2,B2,B3,B4が互いに合流し合い、その分、流入室45の中心C1の付近で煙の濃度が高くなる。
加えて、本実施形態によると、流入室45の中心C1の付近で第1のガイド壁101aの延長線上に位置された遮蔽壁48dは、流入室45の中心C1に向けて開口された貫通孔102を有している。このため、図6Bに示すように、煙の流れA1,B2は、遮蔽壁48dによって遮られることなく貫通孔102を通じて流入室45の中心C1に向かう。
このことから、本実施形態の光電式煙感知器1によれば、第1ないし第3のガイド壁101a,101b,101cを設けたことで、煙を含む空気が流入室45の中心C1の付近を通過するように空気の流れをコントロールすることができる。しかも、流入室45の中心C1の付近では、煙の濃度が高まるので、煙の検知能力を最大限に高めることができ、煙の検知に要する時間を短縮することができる。
本実施形態の光電式煙感知器1によると、発光ダイオード58が発した光を流入室45に導く第1の導光体59は、第1のホルダ70の円筒部71に嵌め込まれているとともに、当該円筒部71を第1の支持部57の取り付け孔64にねじ込むことで第1の支持部57に保持されている。第1のホルダ70は、本体カバー8に一体化された第1の支持部57とは別な要素である。このため、第1のホルダ70は、第1の支持部57に組み込む以前の単品の状態で、例えば旋盤等の工作機械を用いて所望の形状および寸法に精度よく加工することができる。
同様に、煙で乱反射された光を受光する第2の導光体79は、第2のホルダ90の円筒部91に嵌め込まれているとともに、当該円筒部91を第2の支持部77の取り付け孔84にねじ込むことで第2の支持部77に保持されている。第2のホルダ90は、本体カバー8に一体化された第2の支持部77とは別な要素である。このため、第2のホルダ90は、第2の支持部77に組み込む以前の単品の状態で、例えば旋盤等の工作機械を用いて所望の形状および寸法に精度よく加工することができる。
この結果、第1のホルダ70および第2のホルダ90の寸法精度を高めることができるとともに、寸法のばらつきも少なく抑えることができる。したがって、第1の導光体59と第1のホルダ70の円筒部71との間に生じる第1の隙間G1の大きさW1および長さL1を高精度に設定できる。同様に、第2の導光体79と第2のホルダ90の円筒部91との間に生じる第2の隙間G2の大きさW2および長さL2を高精度に設定できる。
これにより、たとえ回路収容室18に生じた火炎が第1の隙間G1および第2の隙間G2に達した場合でも、第1の隙間G1および第2の隙間G2から流入室45に向かう火炎の逸走を確実に妨げることができ、光電式煙感知器1の防爆性を高めることができる。
加えて、本実施形態では、第1のホルダ70および第2のホルダ90が光を吸収し易い黒色のアルマイト被膜で全面的に覆われているとともに、第1の導光体59の外周面および第2の導光体79の外周面が粗面に仕上げられている。
この構成によれば、第1の導光体59の外周面および第2の導光体79の外周面から出た光を第1のホルダ70および第2のホルダ90で吸収できるとともに、第1の導光体59の外周面および第2の導光体79の外周面の上での光の乱反射を抑制することができる。
この結果、発光ダイオード58が発した光を第1の導光体59の発光面59bから効率よく流入室45に導くことができる。さらに、第2の導光体79の受光面79bが受光した光をフォトダイオード78に確実に導くことができる。よって、流入室45に流入した空気中に煙が含まれているか否かを光学的に検出する上での信頼性が向上する。
本実施形態によると、遮蔽壁48を有するラビリンス基板30は、第2の固定ボルト44を介して本体カバー8に取り外し可能に固定されている。そのため、本体カバー8から突出された発光部55又は受光部56のメンテナンスを実行する際には、第2の固定ボルト44によるラビリンス基板30の固定を解除し、本体カバー8の上から保護カバー5と共にラビリンス基板30を取り外すだけで、発光部55および受光部56の周囲を広く開放することができる。したがって、発光部55および受光部56のメンテナンスに要する作業を容易に行うことができる。
さらに、本実施形態では、チャンバーベース4の第1の位置決め突起34aおよび第2の位置決め突起34bが、本体カバー8の第1の凹部35aおよび第2の凹部35bに個々に嵌合されている。この構成を採用することで、筐体3内の回路収容室18で爆発が生じても、その衝撃によりチャンバーベース4と筐体3とが周方向にずれ動くのを回避できる。
流入室45に発光ダイオード58の光を導く第1の導光体59の構成は、第1の実施形態に特定されるものではなく、種々の形態に変形して実施可能である。
図14Aおよび図14Bは、第1の導光体59の変形例1を開示している。変形例1に係る第1の導光体59は、金属製の円筒状の本体130と、本体130の一方の開口端を閉塞した透明な第1のガラス板131aと、本体130の他方の開口端を閉塞した透明な第2のガラス板131bと、で構成されている。本体130の内側の空間は、光が通過する通路132として機能している。
図15Aおよび図15Bは、第1の導光体59の変形例2を開示している。変形例2に係る第1の導光体59は、金属製の円柱状の本体140と、本体140を軸方向に貫通する複数の貫通孔141と、で構成されている。本体140は、フラットな第1の端面142aと、フラットな第2の端面142bと、を有する。第1の端面142aおよび第2の端面142bは、本体140の軸方向に互いに離れている。貫通孔141は、本体140の内部で互いに間隔を存して並んでいるとともに、第1の端面142aおよび第2の端面142bに開口されている。
図16Aおよび図16Bは、第1の導光体59の変形例3を開示している。変形例3に係る第1の導光体59は、複数本のガラス製の光ファイバー150を円柱状に束ねることで構成されている。
図17Aおよび図17Bは、第1の導光体59の変形例4を開示している。変形例4に係る第1の導光体59は、複数本のガラス管160を円柱状に束ねることで構成されている。各ガラス管160は、例えば内径が0.1mm程度の孔161を有している。
図18Aおよび図18Bは、第1の導光体59の変形例5を開示している。変形例5に係る第1の導光体59は、円柱状のガラス製の本体170と、円盤状の偏光板171と、で構成されている。本体170は、発光ダイオード58の反対側に位置されたフラットな端面172を有し、当該端面172の上に偏光板171が積層されている。
[第2の実施形態]
図19は、第2の実施形態を開示している。第2の実施形態では、前記第1の実施形態の第1ないし第3のガイド壁101a,101b,101cに相当する要素がラビリンス基板30の外周部から排除されている。それ以外の光電式煙感知器1の基本的な構成は、第1の実施形態と同様である。そのため、第2の実施形態において、第1の実施形態と同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
第2の実施形態によると、複数の遮蔽壁48と防虫網50との間に位置する通気通路51は、通気室45の周方向に連続した円環形の形状を維持している。言い換えると、円環形の防虫網50が遮蔽壁48から離れているので、保護カバー5の通気口46から流入した空気が防虫網50を通過し易くなる。
それとともに、防虫網50を通過した空気は、通気通路51に沿って流入室45の周方向に自由に移動できるので、通気通路51に流入した空気を流入室45の全周から遮蔽壁48の間を通して流入室45に導くことができる。
したがって、流入室45に万遍なく空気が流れ込み、空気中に含まれた煙を光学的に検知する上での信頼性が向上する。
[第3の実施形態]
図20ないし図22は、第3の実施形態を開示している。図20は、分離型の光電式煙感知器200を建屋の天井面201に設置した状態を示している。光電式煙感知器200は、互いに独立した発光ユニット202および受光ユニット203を備えている。発光ユニット202および受光ユニット203は、夫々光学ユニットの一例である。発光ユニット202および受光ユニット203は、建屋内の防爆指定区域Zに露出されているとともに、互いに間隔を存して向かい合っている。
図20に示すように、発光ユニット202は、保護部材204、筐体205および発光部206を主要な要素として備えている。保護部材204は、例えば四角い箱形の要素であって、光照射孔207が開口された前板208と、通孔209が開口された底板210と、天井面201に直付けされた天板211と、を備えている。保護部材204は、例えば鉄・アルミニウム合金のような金属材料、あるいはエンジニアプラスチックのような樹脂材料により形成され、防爆規格に適合する強度を有している。さらに、保護部材204は、静電気の発生を防止する観点からすると、樹脂材料よりも金属材料で形成することが好ましい。
保護部材204の光照射孔207は、保護部材204の内側から保護ガラス213で覆われている。保護ガラス213は、例えば強化ガラスで構成された四角い板状の要素であって、光照射孔207を塞ぐように保護部材204の前板208の内面に固定されている。保護ガラス213は、光照射孔207を通じて防爆指定区域Zに露出された光出射面214を有している。
保護ガラス213の光出射面214とは反対側の面に偏光体215が積層されている。偏光体215は、例えば偏光ガラス、偏光フィルムで構成された四角い板状の要素であって、保護部材204の内側に収容されている。
筐体205は、本体217および支持体218を備えている。本体217は、一端が閉塞された円筒状の要素であって、本体217の開口端に周方向に連続する第1のフランジ部219が形成されている。支持体218は、本体217よりも肉厚な円筒状の要素であって、支持体218の一端部に周方向に連続する第2のフランジ部220が形成されている。第1のフランジ部219および第2のフランジ部220は、互いに突き合わせた状態で、例えばボルトおよびナットのような複数の締め付け具を介して一体的に結合されている。この結合により、本体217および支持体218が同軸状に連結されているとともに、本体217の内側に回路収容室221が形成されている。
本体217および支持体218は、互いに協働して軸線O1を有する円筒状の筐体205を構成している。軸線O1は、筐体205の中心を通って横方向に延びている。
筐体205は、角度調整機構222を介して保護部材204の内部に収容されている。角度調整機構222は、水平線に対する筐体205の軸線O1の角度を微調整するための要素であって、保護部材204の底板210と筐体205との間に介在されている。
本実施形態によると、筐体205は、回路収容室221内で可燃性ガスが爆発しても、筐体205が爆発圧力に耐え得る防爆構造を有している。さらに、本体217と支持体218とを連結した状態では、第1のフランジ部219と第2のフランジ部220とが面接触し合い、第1のフランジ部219と第2のフランジ部220との間にシール面が形成される。
本実施形態では、本体217の第1のフランジ部219と支持体218の第2のフランジ部220との間にシール面が形成されているが、本体217と支持体218とを一体構造物としてシール面を無くしてもよい。
図20に示すように、複数の回路基板223a,223b,223cが回路収容室221に収容されている。回路基板223a,223b,223cは、筐体205の中心を通る軸線O1の方向に互いに間隔を存して配列されている。
回路基板223aに端子台224が電気的に接続されている。複数のケーブル225a,225bが端子台224に接続されている。ケーブル225a,225bは、円筒状のケーブルガイド226を介して回路収容室221から防爆指定区域Zに引き出されるとともに、例えば外部電源のような外部機器に接続されている。
ケーブルガイド226は、本体217の周壁に開けたガイド孔227を通じて保護部材204の内側に導かれるとともに、保護部材204の通孔209を通じて防爆指定区域Zに導かれている。本実施形態では、ケーブルグランド228がガイド孔227に挿入されている。さらに、筒状の栓体229が通孔209に挿入されている。そのため、ケーブルガイド226は、ケーブルグランド228および栓体229を貫通して筐体205から防爆指定区域Zに導かれている。
筐体205のガイド孔227とケーブルグランド228との間には、ケーブルグランド228の挿入を許容する隙間が存在する。隙間の大きさおよび本体217の周壁の厚さ方向に沿う隙間の長さは、防爆規格に適合する値に設定されている。隙間の大きさおよび長さが防爆規格に適合していれば、回路収容室221内での爆発によって生じた火炎が隙間に到達したとしても、隙間を通じて回路収容室221から保護部材204の内側に向かう火炎の逸走が妨げられる。
隙間の大きさおよび長さは、光電式煙感知器200が設置される防爆指定区域Zのガス雰囲気および回路収容室221の容積等に応じて変動する。具体的には、隙間の大きさは、例えば最大で0.3mm 、より好ましくは最大で0.1mmに設定するとよい。隙間の大きさは、小さい程好ましいが、製造上の観点からすれば0mmを上回る。
隙間の長さは、隙間の大きさに応じて異なる。隙間の長さは、例えば少なくとも9.5mm、より好ましくは少なくとも40mmに設定するとよく、隙間の長さは長い程好ましい。隙間の大きさおよび長さを防爆規格に適合させることで、回路収容室221に生じた火炎が隙間を伝って筐体205の外に漏れ出すことはない。
図20に示すように、発光部206は、筐体205に内部に収容されている。発光部206は、発光ダイオード231および第1の導光体232を主要な要素として備えている。発光ダイオード231は発光素子の一例であって、回路基板223cの中央部に実装されている。発光ダイオード231は、筐体205の軸線O1の上で保護部材204の光照射孔207を指向している。
第1の導光体232は、発光ダイオード231が発した光を偏光体215および保護ガラス213を介して保護部材204の光照射孔207に導くための要素であって、光を収束する形状および材質であることが好ましい。本実施形態によると、第1の導光体232は、例えば円柱状の無色透明なガラスで構成されている。第1の導光体232は、発光ダイオード231と向かい合うフラットな受光面233と、偏光体215と向かい合うフラットな発光面234と、を有している。受光面233および発光面234は、第1の導光体232の軸方向に互いに離れている。
図20に示すように、第1の導光体232は、固定部材235を介して筐体205の支持体218に同軸状に保持されている。具体的に述べると、円筒状の支持体218は、第1の導光体232を取り囲む内壁面236を有している。内壁面236のうち偏光体215と向かい合う一端部には、周方向に連続するストッパ部237が形成されている。ストッパ部237は、内壁面236の内側に張り出しており、当該ストッパ部237に第1の導光体232の発光面234の外周部が突き当たるようになっている。
固定部材235は、中空の円筒状の要素であって、第1の導光体232よりも大きな外径を有し、第1の導光体232の外径よりも小さな内径を有している。固定部材235は、支持体218の内壁面236のうち回路収容室221に臨む他端部にねじ込まれている。このねじ込みにより、固定部材235のねじ込み端が第1の導光体232の受光面233の外周部に突き当たり、前記ストッパ部237と協働して第1の導光体232を軸方向に挟み込んでいる。
第1の導光体232が支持体218に保持された状態では、その受光面233が発光ダイオード231と向かい合うように回路収容室221に露出されているとともに、発光面234が偏光体215と向かい合うように保護部材204の内側に露出されている。
図20および図21に示すように、第1の導光体232の外周面と支持体218の内壁面236との間に第1の導光体232の嵌合を許容する第1の隙間G4が設けられている。第1の隙間G4は、回路収容室221および保護部材204の内側の双方に通じている。
第1の隙間G4の大きさW4は、支持体218と第1の導光体232とが同軸である場合、内壁面236の任意な一点から第1の導光体232の径方向に離れた第1の導光体232の外周面までの距離と言い換えることができる。第1の隙間G4の奥行き方向に沿う長さL4は、第1の導光体232の受光面233から発光面234に至る第1の導光体232の全長と同等である。
第1の隙間G4の大きさW4および長さL4は、夫々防爆規格に準拠した値に設定されている。第1の隙間G4の大きさW4および長さL4が防爆規格に適合していれば、回路収容室221内での爆発によって生じた火炎が第1の隙間G4に到達したとしても、第1の隙間G4を通じて保護部材204の内側に向かう火炎の逸走が妨げられる。
第1の隙間G4の大きさW4および長さL4は、光電式煙感知器200が設置される防爆指定区域Zのガス雰囲気および回路収容室221の容積等に応じて変動する。第1の隙間G4の大きさW4は、例えば最大で0.3mm、より好ましくは最大で0.1mmに設定するとよい。第1の隙間G4の大きさW4は小さい程好ましいが、製造上の観点からすれば0mmを上回る。
第1の隙間G4の長さL4は、第1の隙間G4の大きさW4に応じて異なる。第1の隙間G4の長さL4は、少なくとも9.5mm、より好ましくは少なくとも40mmに設定するとよく、第1の隙間G4の長さL4は長い程好ましい。
なお、支持体218の中心と第1の導光体232の中心とが一致せず、第1の隙間G4の大きさW4が第2の導光体232の周方向に沿って均一でない場合は、第1の隙間G4の大きさW4の最大値が0.3mm以下、好ましくは0.1mm以下であればよい。
一方、光電式煙感知器200の受光ユニット203は、基本的に発光ユニット202と同様の構成を有している。具体的に述べると、図20に示すように、受光ユニット203は、保護部材304、筐体305および受光部306を主要な要素として備えている。
保護部材304は、例えば四角い箱形の要素であって、光入射孔307が開口された前板308と、通孔309が開口された底板310と、建屋の天井面201に直付けされた天板311と、を備えている。保護部材304は、例えば鉄・アルミニウム合金のような金属材料、あるいはエンジニアプラスチックのような樹脂材料により形成され、防爆規格に適合する強度を有している。さらに、保護部材304は、静電気の発生を防止する観点からすると、樹脂材料よりも金属材料で形成することが好ましい。
保護部材304の光入射孔307は、保護部材304の内側から保護ガラス313で覆われている。保護ガラス313は、例えば強化ガラスで構成された四角い板状の要素であって、光入射孔307を塞ぐように保護部材304の前板308の内面に固定されている。保護ガラス313は、光入射孔307を通じて防爆指定区域Zに露出された光入射面314を有している。
保護ガラス313の光入射面314とは反対側の面に偏光体315が積層されている。偏光体315は、例えば偏光ガラス、偏光フィルムで構成された四角い板状の要素であって、保護部材304の内側に収容されている。
筐体305は、本体317および支持体318を備えている。本体317は、一端が閉塞された円筒状の要素であって、本体317の開口端に周方向に連続する第1のフランジ部319が形成されている。支持体318は、本体317よりも肉厚な円筒状の要素であって、支持体318の一端部に周方向に連続する第2のフランジ部320が形成されている。第1のフランジ部319および第2のフランジ部320は、互いに突き合わせた状態で、例えばボルトおよびナットのような複数の締め付け具を介して一体的に結合されている。この結合により、本体317および支持体318が同軸状に連結されているとともに、本体317の内側に回路収容室321が形成されている。
本体317および支持体318は、互いに協働して軸線O2を有する円筒状の筐体305を構成している。軸線O2は、筐体305の中心を通って横方向に延びている。
筐体305は、角度調整機構322を介して保護部材304の内部に収容されている。角度調整機構322は、水平線に対する筐体305の軸線O2の角度を微調整するための要素であって、保護部材304の底板310と筐体305との間に介在されている。
本実施形態によると、筐体305は、回路収容室321内で可燃性ガスが爆発しても、筐体305が爆発圧力に耐え得る防爆構造を有している。さらに、本体317と支持体318とを連結した状態では、第1のフランジ部319と第2のフランジ部320とが面接触し合い、第1のフランジ部319と第2のフランジ部320との間にシール面が形成される。
本実施形態では、本体317の第1のフランジ部319と支持体318の第2のフランジ部320との間にシール面が形成されているが、本体317と支持体318とを一体構造物としてシール面を無くしてもよい。
図20に示すように、複数の回路基板323a,323b,323cが回路収容室321に収容されている。回路基板323a,323b,323cは、筐体305の中心を通る軸線O2の方向に互いに間隔を存して配列されている。
回路基板323aに端子台324が実装されている。複数のケーブル325a,325bが端子台324に電気的に接続されている。ケーブル325a,325bは、円筒状のケーブルガイド326を介して防爆指定区域Zに引き出されるとともに、例えば外部電源のような外部機器に接続されている。
ケーブルガイド326は、本体317の周壁に開けたガイド孔327を通じて保護部材304の内側に導かれるとともに、保護部材304の通孔309を通じて防爆指定区域Zに導かれている。本実施形態では、ケーブルグランド328がガイド孔327に挿入されている。さらに、筒状の栓体329が通孔309に挿入されている。そのため、ケーブルガイド326は、ケーブルグランド328および栓体329を貫通して筐体305から防爆指定区域Zに導かれている。
筐体305のガイド孔327とケーブルグランド328との間には、ケーブルグランド328の挿入を許容する隙間が存在する。隙間の大きさおよび本体317の周壁の厚さ方向に沿う隙間の長さは、防爆規格に準拠する値に設定されている。隙間の大きさおよび長さが防爆規格に適合していれば、回路収容室321内での爆発によって生じた火炎が隙間に到達したとしても、隙間を通じて回路収容室321から保護部材304の内側に向かう火炎の逸走が妨げられる。そのため、回路収容室321に生じた火炎が隙間を伝って筐体305の外に漏れ出すことはない。
隙間の大きさおよび長さは、光電式煙感知器200が設置される防爆指定区域Zのガス雰囲気および回路収容室321の容積等に応じて変動する。隙間の大きさおよび長さの具体的な値は発光ユニット203と同様であるので、その説明を省略する。
図20に示すように、受光部306は、筐体305に内部に収容されている。受光部306は、フォトダイオード331および第2の導光体332を主要な要素として備えている。フォトダイオード331は受光素子の一例であって、回路基板323cの中央部に実装されている。フォトダイオード331は、筐体305の軸線O2の上で保護部材304の光入射孔307を指向している。
第2の導光体332は、発光ユニット202の発光ダイオード231が発した光を光入射孔307から保護ガラス313および偏光体315を介してフォトダイオード331に導くための要素であって、光を収束する形状および材質であることが好ましい。本実施形態によると、第2の導光体332は、例えば円柱状の無色透明なガラスで構成されている。第2の導光体332は、フォトダイオード331と向かい合うフラットな発光面333と、偏光体315と向かい合うフラットな受光面334と、を有している。発光面333および受光面334は、第2の導光体332の軸方向に互いに離れている。
図20に示すように、第2の導光体332は、固定部材335を介して筐体305の支持体318に同軸状に保持されている。具体的に述べると、円筒状の支持体318は、第2の導光体331を取り囲む内壁面336を有している。内壁面336のうち偏光体315と向かい合う一端部には、周方向に連続するストッパ部337が形成されている。ストッパ部337は、内壁面336の内側に張り出しており、当該ストッパ部337に第2の導光体332の受光面334の外周部が突き当たるようになっている。
固定部材335は、中空の円筒状の要素であって、第2の導光体332よりも大きな外径を有するとともに、第1の導光体332の外径よりも小さな内径を有している。固定部材335は、支持体318の内壁面336のうち回路収容室321に臨む他端部にねじ込まれている。このねじ込みにより、固定部材335のねじ込み端が第2の導光体332の発光面333の外周部に突き当たり、前記ストッパ部337と協働して第2の導光体332を軸方向に挟み込んでいる。
第2の導光体332が支持体318に保持された状態では、その発光面333がフォトダイオード331と向かい合うように回路収容室321に露出されているとともに、受光面334が偏光体315と向かい合うように保護部材304の内側に露出されている。
図20および図22に示すように、第2の導光体332の外周面と支持体318の内壁面336との間に第2の導光体332の嵌合を許容する第2の隙間G5が設けられている。第2の隙間G5は、回路収容室321および保護部材304の内側の双方に通じている。
第2の隙間G5の大きさW5は、支持体318と第2の導光体332とが同軸である場合、内壁面336の任意な一点から第2の導光体332の径方向に離れた第2の導光体332の外周面までの距離と言い換えることができる。第2の隙間G5の奥行き方向に沿う長さL5は、第2の導光体332の発光面333から受光面334に至る第2の導光体332の全長と同等である。
第2の隙間G5の大きさW5および長さL5は、夫々防爆規格に準拠した値に設定されている。第2の隙間G5の大きさW5および長さL5が防爆規格に適合していれば、回路収容室321内での爆発によって生じた火炎が第2の隙間G5に到達したとしても、第2の隙間G5を通じて保護部材304の内側に向かう火炎の逸走が妨げられる。
第2の隙間G5の大きさW5および長さL5は、光電式煙感知器200が設置される防爆指定区域Zのガス雰囲気および回路収容室321の容積等に応じて変動する。第2の隙間G5の大きさW5および長さL5の具体的な値は、発光ユニット202の第1の隙間G4の大きさW4および長さL4と同様であるので、その説明を省略する。
次に、分離型の光電式煙感知器200の作用について説明する。
図20に示すように、分離型の光電式煙感知器200は、発光ユニット202の光照射孔207と受光ユニット203の光入射孔307とが防爆指定区域Zで互いに対向し合うように建屋の天井面201に設置されている。
分離型の光電式煙感知器200は、第1の実施形態に開示された一体型の光電式煙感知器1と比較した場合に占有面積が大きい反面、煙を感知し易いので、例えば天井が高い倉庫、石油精製工場での使用に好適する。
分離型の光電式煙感知器200は、天井面201に固定した姿勢で使用することに限らない。例えば、発光ユニット202は、光照射孔207の背後に位置された筐体205の背面を建屋の側壁面に固定するとともに、受光ユニット203は、光入射面307の背後に位置された筐体305の背面を建屋の側壁面に固定して使用するようにしてもよい。
光電式煙感知器200が作動している状態では、発光ユニット202の発光ダイオード231が発した光が第1の導光体232の受光面233に入射される。受光面233に入射された光の一部は、第1の導光体232の内部を軸方向に通過するとともに、残りの光は第1の導光体232の外周面で全反射を繰り返しながら発光面234に向けて進行する。
第1の導光体232の発光面234に達した光は、偏光体215に向けて放射される。偏光体215は、発光面234から照射された光を一定の方向にだけ振動する光波に変える。偏光体215を通過した光は、保護ガラス213の光照射面214から防爆指定区域Zに照射される。
防爆指定区域Zに照射された光は、受光ユニット203の保護ガラス313の光入射面314に入射された後、偏光体315を通過して第2の導光体332の受光面334に入射される。受光面334に入射された光の一部は、第2の導光体332の内部を軸方向に通過するとともに、残りの光は第2の導光体332の外周面で全反射を繰り返しながら発光面333に向けて進行する。
第2の導光体332の発光面333に達した光は、フォトダイオード331に向けて放射され、当該フォトダイオード331が光を検知する。この結果、光を検知したことを示す電気信号がフォトダイオード331から回路基板323cに送出される。
防爆指定区域Zの空気中に煙が含まれていない平常時では、発光ユニット202が発した光は、乱されることなく受光ユニット203に導かれる。これに対し、防爆指定区域Zの空気中に煙が含まれている場合、発光ユニット202が発した光が煙により散乱され、受光ユニット203のフォトダイオード331に入射する光の量が減少する。このため、光の量が減少したことを示す電気信号がフォトダイオード331から回路基板323cに送出される。回路基板323cは、防爆指定区域Zに煙が発生したことを外部に報知するための電気信号を出力する。
具体的には、外部に設置されたブザーに電気信号を送出してブザーを鳴らしたり、外部に設置された表示灯が発する光の色を変化させるようにするとよい。
本実施形態によると、発光ユニット202および受光ユニット203は、共に防爆指定区域Zに露出されているので、防爆指定区域Zに可燃性ガスが存在した場合に、可燃性ガスが発光ユニット202および受光ユニット203の内部に侵入することがあり得る。
詳しく述べると、発光ユニット202にあっては、可燃性ガスが保護部材204の通孔209と栓体229との間の隙間、および光照射孔207から保護部材204と保護ガラス213との間の隙間を通じて保護部材204の内側に入り込む。保護部材204の内側に入り込んだ可燃性ガスは、筐体205のガイド孔227とケーブルグランド228との間の隙間、本体217の第1のフランジ部219と支持体218の第2のフランジ部220との間の隙間、および第1の導光体232の外周面と支持体218の内壁面236との間の第1の隙間G3を通じて筐体205内の回路収容室221に侵入するのを否めない。
回路収容室221に侵入した可燃性ガスは、例えば回路基板223a,223b,223cの表面に生じたショート電流によるスパーク、あるいは回路基板223a,223b,223cの表面に異常な高温部が発生した際に爆発を誘発することがある。
本実施形態によると、回路収容室221を規定する筐体205は、防爆構造を有するので、回路収容室221内での爆発に対しても損傷を受けることなく十分に耐え得ることができる。したがって、回路収容室221内での爆発によって生じた火炎は、筐体205の内部に閉じ込められ、保護部材204の内側や防爆指定区域Zに漏れ出すことはない。
一方、回路収容室221内での爆発により生じた火炎は、円筒状の固定部材235の内側を通って第1の導光体232の外周面と支持体218の内壁面236との間の第1の隙間G4に到達する。第1の隙間G4に到達した火炎は、第1の隙間G4を伝って第1の導光体232の発光面234に向けて進行する。
本実施形態によると、第1の隙間G4の大きさW4および長さL4は、防爆規格に適合した値に設定されている。このため、第1の隙間G4に到達した火炎は、第1の隙間G4を進行する過程で自然に立ち消えることになり、第1の隙間G4から保護部材204の内側に向けて火炎が噴出するのを回避できる。
受光ユニット203においては、可燃性ガスが保護部材304の通孔309と栓体329との間の隙間、および光入射孔307から保護部材304と保護ガラス313との間の隙間を通じて保護部材304の内側に入り込む。保護部材304の内側に入り込んだ可燃性ガスは、筐体305のガイド孔327とケーブルグランド328との間の隙間、本体317の第1のフランジ部319と支持体318の第2のフランジ部320との間の隙間、および第2の導光体332の外周面と支持体318の内壁面336との間の第2の隙間G5を通じて筐体305内の回路収容室321に侵入するのを否めない。
回路収容室321に侵入した可燃性ガスは、例えば回路基板323a,323b,323cの表面に生じたショート電流によるスパーク、あるいは回路基板323a,323b,323cの表面に異常な高温部が発生した際に爆発を引き起こすことがある。
本実施形態によると、回路収容室321を規定する筐体305は、防爆構造を有するので、回路収容室321内での爆発に対しても損傷を受けることなく十分に耐え得ることができる。したがって、回路収容室321内での爆発によって生じた火炎は、筐体305の内部に閉じ込められ、保護部材304の内側や防爆指定区域Zに漏れ出すことはない。
一方、回路収容室321内での爆発により生じた火炎は、円筒状の固定部材335の内側を通って第2の導光体332の外周面と支持体318の内壁面336との間の第2の隙間G5に到達する。第2の隙間G5に到達した火炎は、第2の隙間G5を伝って第2の導光体332の受光面334に向けて進行する。
本実施形態によると、第2の隙間G5の大きさW5および長さL5は、防爆規格に適合した値に設定されている。このため、第2の隙間G5に到達した火炎は、第2の隙間G5を進行する過程で自然に立ち消えることになり、第2の隙間G5から保護部材304の内側に向けて火炎が噴出するのを回避できる。
以上のことから、本実施形態によれば、発光ユニット202の回路収容室221および受光ユニット203の回路収容室321に生じた火炎が可燃性ガスに引火することはなく、防爆指定区域Zでの爆発事故を未然に防ぐことができる。
さらに、樹脂製の封止材を用いて第1の隙間G4および第2の隙間G5を埋める必要がなくなるので、封止材の経年劣化に伴い亀裂や孔を通って回路収容室221,321に生じた火炎が防爆指定区域Zに漏れ出すといった不具合を解消できる。よって、回路収容室221,321に生じた火炎が光電式煙感知器200の外部の爆発性ガスに引火することはない。
加えて、本実施形態によると、発光ユニット202にあっては、発光部206を内蔵した筐体205の角度が角度調整機構222により微調整可能となっている。同様に、受光ユニット203においても、受光部306を内蔵した筐体305の角度が角度調整機構322により微調整可能となっている。そのため、筐体205の軸線O1と筐体305の軸線O2とが同一の直線上に位置するように、筐体205,305の姿勢を調整することができる。
よって、発光ユニット202が発した光を受光ユニット203で確実に受けることができ、防爆指定区域Zの空気中に煙が含まれているか否かを光学的に精度よく検出することができる。
[第4の実施形態]
図23ないし図25は、分離型の光電式煙感知器400に関する第4の実施形態を開示している。図23は、分離型の光電式煙感知器400を建屋の天井面401に設置した状態を示している。光電式煙感知器400は、互いに独立した発光ユニット402および受光ユニット403を備えている。発光ユニット402および受光ユニット403は、夫々光学ユニットの一例である。発光ユニット402および受光ユニット403は、建屋内の防爆指定区域Zに露出されているとともに、互いに間隔を存して向かい合っている。
図23に示すように、発光ユニット402は、筐体405、発光部406および保護部材407を主要な要素として備えている。筐体405は、本体408および支持体409を備えている。本体408は、一端が閉塞された円筒状の要素であって、本体408の開口端に周方向に連続する第1のフランジ部410が形成されている。支持体409は、本体405と同径の円筒状の要素であって、支持体409の一端部に周方向に連続する第2のフランジ部411が形成されている。第1のフランジ部410および第2のフランジ部411は、互いに突き合わせた状態で、例えばボルトおよびナットのような複数の締め付け具を介して一体的に結合されている。
この結合により、本体408および支持体409が同軸状に連結されているとともに、本体408の内側に回路収容室412が形成されている。さらに、本体408および支持体409は、互いに協働して軸線O1を有する円筒状の筐体405を構成している。軸線O1は、筐体405の中心を通って横方向に延びている。
支持体409の本体408とは反対側の他端部にストッパ部413が形成されている。ストッパ部413は、支持体409の周方向に連続するとともに、支持体409の径方向に沿う内側に向けて張り出している。ストッパ部413は、支持体409の他端部に光照射孔414を規定している。筐体405の軸線O1は、光照射孔414を同軸状に貫通している。
筐体405は、角度調整機構416を介して建屋の天井面401に支持されている。角度調整機構416は、水平線に対する筐体405の軸線O1の角度を微調整するための要素である。角度調整機構416は、天井面401と筐体405の本体408との間に介在されている。
角度調整機構416は、天井面401に固定することに限らず、例えば建屋の側壁面、柱、梁等のように光電式煙感知器400を設置すべき場所に固定可能である。
本実施形態によると、筐体405は、回路収容室412内で可燃性ガスが爆発しても、爆発圧力に耐え得る防爆構造を有している。さらに、本体408と支持体409とを連結した状態では、第1のフランジ部410と第2のフランジ部411とが面接触し合い、第1のフランジ部410と第2のフランジ部411と間にシール面が形成される。
本実施形態では、本体408の第1のフランジ部410と支持体409の第2のフランジ部411との間にシール面が形成されているが、本体408と支持体409とを一体構造物としてシール面を無くしてもよい。
図23に示すように、複数の回路基板417a,417b,417cが回路収容室412に収容されている。回路基板417a,417b,417cは、筐体405の中心を通る軸線O1の方向に互いに間隔を存して配列されている。
回路基板417aに端子台418が電気的に接続されている。複数のケーブル419a,419bが端子台418に接続されている。ケーブル419a,419bは、円筒状のケーブルガイド420を介して回路収容室412から防爆指定区域Zに引き出されるとともに、例えば外部電源のような外部機器に接続されている。
ケーブルガイド420は、本体408の終端壁に開けたガイド孔421を貫通して防爆指定区域Zに導かれている。本実施形態では、ガイド孔421にケーブルグランド422が挿入されている。ケーブルガイド420は、ケーブルグランド422を貫通して回路収容室412から筐体405の外に引き出されている。
本体408のガイド孔421とケーブルグランド422との間には、ケーブルグランド422の挿入を許容する隙間が存在する。隙間の大きさおよび本体408の終端壁の厚さ方向に沿う隙間の長さは、防爆規格を準拠する値に設定されている。隙間の大きさおよび長さが防爆規格に適合していれば、回路収容室412内での爆発によって生じた火炎が隙間に到達したとしても、隙間を通じて防爆指定区域Zに向かう火炎の逸走が妨げられる。
図23に示すように、発光部406は、筐体405の内部に収容されている。発光部406は、発光ダイオード424、光学レンズ425および第1の導光体426を主要な要素として備えている。発光ダイオード424は、発光素子の一例である。発光ダイオード424は、回路基板417cの中央部に実装されているとともに、筐体405の軸線O1の上で光照射孔414を指向している。
光学レンズ425は、例えばガラス製であり、凸レンズのような形状を有している。光学レンズ425は、発光ダイオード424と向かい合うように支持体409の一端部の内周面に保持されている。
第1の導光体426は、例えば円柱状の無色透明なガラスで構成されている。第1の導光体426は、光学レンズ425と向かい合うフラットな受光面428と、光照射孔414から防爆指定区域Zに露出されるフラットな発光面429と、を有している。受光面428および発光面429は、第1の導光体426の軸方向に互いに離れている。
本実施形態によると、第1の導光体426は、第1のホルダ430を介して支持体409の内側に同軸状に保持されている。具体的に述べると、第1のホルダ430は、例えばアルミニウム合金のような金属材料で形成されている。第1のホルダ430は、第1の導光体426が同軸状に嵌合された円筒部431と、円筒部431の一端に形成されたフランジ部432と、を備えている。フランジ部432は、円筒部431の径方向外側に向けて張り出している。
円筒部431は、支持体409の内側に本体408の方向からねじ込まれている。このねじ込みにより、円筒部431のフランジ部432とは反対側の先端および第1の導光体426の発光面429の外周部が支持体409のストッパ部413に突き当たる。それとともに、フランジ部432が支持体409の内周面の段差409aに突き当たる。この結果、第1の導光体426が支持体409の内部の定位置に保持されている。
図23に示すように、第1の導光体426が支持体409の内部に保持された状態では、第1の導光体426の受光面428が光学レンズ425と向かい合うとともに、第1の導光体426の発光面429が光照射孔414を通じて防爆指定区域Zに露出されている。
本実施形態によると、第1の導光体426の受光面428は、偏光体434で覆われている。偏光体434は、例えば偏光ガラス、偏光フィルムで構成された円盤状の要素であって、固定リング435を介して支持体409の内側に保持されている。固定リング435は、支持体409の内側に本体408の方向から挿入され、偏光体434の外周部を第1のホルダ430のフランジ部432との間で挟み込んでいる。
さらに、結露防止用のヒータ436が固定リング435の内側に配置されている。ヒータ436は、偏光体434の機能が結露によって低下するのを防ぐための要素であって、偏光体434に接している。ヒータ436は、リード線437を介して回路基板417cに電気的に接続されている。
図23および図24に示すように、第1の導光体426の外周面と第1のホルダ430の円筒部431の内周面との間に、第1の導光体426の嵌合を許容する第1の隙間G6が設けられている。第1の隙間G6は、支持体409の内側で回路収容室412に通じているとともに、光照射孔414を通じて防爆指定区域Zに通じている。
第1の隙間G6の大きさW6は、図24に示すように第1の導光体426と円筒部431とが同軸度を維持している場合、円筒部431の内周面の任意な一点から第1の導光体426の径方向に離れた第1の導光体426の外周面までの距離と言い換えることができる。第1の隙間G6の奥行き方向に沿う長さL6は、第1の導光体426の受光面428の外周縁から発光面429の外周縁に至る第1の導光体426の全長と同等である。
第1の隙間G6の大きさW6および長さL6は、夫々防爆規格に準拠した値に設定されている。第1の隙間G6の大きさW6および長さL6が防爆規格に適合していれば、回路収容室412内での爆発によって生じた火炎が光学レンズ425および偏光体434を超えて第1の隙間G6に到達したとしても、第1の隙間G6を通じて防爆指定区域Zに向かう火炎の逸走が妨げられる。
第1の隙間G6の大きさW6および長さL6は、光電式煙感知器400が設置される防爆指定区域Zのガス雰囲気および回路収容室412の容積等に応じて変動する。第1の隙間G6の大きさW6は、例えば最大で0.3mm、より好ましくは最大で0.1mmに設定するとよい。第1の隙間G6の大きさW6は小さい程好ましいが、製造上の観点からすれば0mmを上回る。
第1の隙間G6の長さL6は、第1の隙間G6の大きさW6に応じて異なる。第1の隙間G6の長さL6は、少なくとも9.5mm、より好ましくは少なくとも40mmに設定するとよく、第1の隙間G6の長さL6は長い程好ましい。
なお、第1の導光体426の中心と円筒部431の中心とが一致せず、第1の隙間G6の大きさW6が第1の導光体426の周方向に沿って均一でない場合は、第1の隙間G6の大きさW6の最大値が0.3mm以下、好ましくは0.1mm以下であればよい。
保護部材407は、筐体405の光照射孔414および光照射孔414から露出された第1の導光体426の発光面429を外部の衝撃から保護するための要素であって、防爆規格に適合した強度を有している。保護部材407は、光照射孔414が開口された支持体409の一端部を外側から覆っている。保護部材407は、光照射孔414と向かい合う開口部438を有している。
一方、光電式煙感知器400の受光ユニット403は、基本的に発光ユニット402と同様の構成を有している。具体的に述べると、受光ユニット403は、筐体505、受光部506および保護部材507を主要な要素として備えている。
筐体505は、本体508および支持体509を備えている。本体508は、一端が閉塞された円筒状の要素であって、本体508の開口端に周方向に連続する第1のフランジ部510が形成されている。支持体509は、本体508と同径の円筒状の要素であって、支持体509の一端部に周方向に連続する第2のフランジ部511が形成されている。第1のフランジ部510および第2のフランジ部511は、互いに突き合わせた状態で、例えばボルトおよびナットのような複数の締め付け具を介して一体的に結合されている。
この結合により、本体508および支持体509が同軸状に連結されているとともに、本体508の内側に回路収容室512が形成されている。さらに、本体508および支持体509は、互いに協働して軸線O2を有する円筒状の筐体505を構成している。軸線O2は、筐体505の中心を通って横方向に延びている。
支持体509の本体508とは反対側の他端部にストッパ部513が形成されている。ストッパ部513は、支持体509の周方向に連続するとともに、支持体509の径方向に沿う内側に向けて張り出している。そのため、ストッパ部513は、支持体509の他端部に光入射孔514を規定している。筐体505の軸線O2は、光入射孔514を同軸状に貫通している。
筐体505は、角度調整機構516を介して建屋の天井面401に支持されている。角度調整機構516は、水平線に対する筐体505の軸線O2の角度を微調整するための要素である。角度調整機構516は、天井面401と筐体505の本体508との間に介在されている。
角度調整機構516は、天井面401に固定することに限らず、例えば建屋の側壁面、柱、梁等のように光電式煙感知器400を設置すべき場所に固定可能である。
本実施形態によると、筐体505は、回路収容室512内で可燃性ガスが爆発しても、爆発圧力に耐え得る防爆構造を有している。さらに、本体508と支持体509とを連結した状態では、第1のフランジ部510と第2のフランジ部511とが面接触し合い、第1のフランジ部510と第2のフランジ部511と間にシール面が形成される。
本実施形態では、本体508の第1のフランジ部510と支持体509の第2のフランジ部511との間にシール面が形成されているが、本体508と支持体509とを一体構造物としてシール面を無くしてもよい。
図23に示すように、複数の回路基板517a,517b,517cが回路収容室512に収容されている。回路基板517a,517b,517cは、筐体505の中心を通る軸線O2の方向に互いに間隔を存して配列されている。
回路基板517aに端子台518が電気的に接続されている。複数のケーブル519a,519bが端子台518に接続されている。ケーブル519a,519bは、円筒状のケーブルガイド520を介して回路収容室512から防爆指定区域Zに引き出されるとともに、例えば外部電源のような外部機器に接続されている。
ケーブルガイド520は、本体508の終端壁に開けたガイド孔521を貫通して防爆指定区域Zに導かれている。本実施形態では、ケーブルグランド522がガイド孔521に取り付けられている。ケーブルガイド520は、ケーブルグランド522を貫通して回路収容室512から筐体505の外に引き出されている。
本体508のガイド孔521とケーブルグランド522との間には、ケーブルグランド522の挿入を許容する隙間が存在する。隙間の大きさおよび本体508の終端壁の厚さ方向に沿う隙間の長さは、防爆規格を準拠する値に設定されている。隙間の大きさおよび長さが防爆規格に適合していれば、回路収容室512内での爆発によって生じた火炎が隙間に到達したとしても、隙間を通じて防爆指定区域Zに向かう火炎の逸走が妨げられる。
図23に示すように、受光部506は、筐体505の内部に収容されている。受光部506は、フォトダイオード524、光学レンズ525および第2の導光体526を主要な要素として備えている。フォトダイオード524は、受光素子の一例である。フォトダイオード524は、回路基板517cの中央部に実装されているとともに、筐体505の軸線O2の上で光入射孔514を指向している。
光学レンズ525は、例えばガラス製であり、凸レンズのような形状を有している。光学レンズ525は、フォトダイオード524と向かい合うように支持体509の一端部の内周面に保持されている。
第2の導光体526は、例えば円柱状の無色透明なガラスで構成されている。第2の導光体526は、光学レンズ525と向かい合うフラットな発光面528と、光入射孔514から防爆指定区域Zに露出されるフラットな受光面529と、を有している。発光面528および受光面529は、第2の導光体526の軸方向に互いに離れている。
本実施形態によると、第2の導光体526は、第2のホルダ530を介して支持体509の内側に同軸状に保持されている。具体的に述べると、第2のホルダ530は、例えばアルミニウム合金のような金属材料で形成されている。第2のホルダ530は、第2の導光体526が同軸状に嵌合された円筒部531と、円筒部531の一端に形成されたフランジ部532と、を備えている。フランジ部532は、円筒部531の径方向外側に向けて張り出している。
円筒部531は、支持体509の内側に本体508の方向からねじ込まれている。このねじ込みにより、円筒部531のフランジ部532とは反対側の先端および第2の導光体526の受光面529の外周部が支持体509のストッパ部513に突き当たる。それとともに、フランジ部532が支持体509の内周面の段差509aに突き当たる。この結果、第2の導光体526が支持体509の内部の定位置に保持されている。
図23に示すように、第2の導光体526が支持体509の内部に保持された状態では、第2の導光体526の発光面528が光学レンズ525と向かい合うとともに、第2の導光体526の受光面529が光入射孔514を通じて防爆指定区域Zに露出されている。
本実施形態によると、第2の導光体526の発光面528は、偏光体534で覆われている。偏光体534は、例えば偏光ガラス、偏光フィルムで構成された円盤状の要素であって、固定リング535を介して支持体509の内側に保持されている。固定リング535は、支持体509の内側に本体508の方向から挿入され、偏光体534の外周部を第2のホルダ530のフランジ部532との間で挟み込んでいる。
さらに、結露防止用のヒータ536が固定リング535の内側に配置されている。ヒータ536は、偏光体534の機能が結露によって低下するのを防ぐための要素であって、偏光体534に接している。ヒータ536は、リード線537を介して回路基板517cに電気的に接続されている。
図23および図25に示すように、第2の導光体526の外周面と第2のホルダ530の円筒部531の内周面との間に、第2の導光体526の嵌合を許容する第2の隙間G7が設けられている。第2の隙間G7は、支持体509の内側で回路収容室512に通じているとともに、光入射孔514を通じて防爆指定区域Zに通じている。
第2の隙間G7の大きさW7は、図25に示すように第2の導光体526と円筒部531とが同軸度を維持している場合、円筒部531の内周面の任意な一点から第2の導光体526の径方向に離れた第2の導光体526の外周面までの距離と言い換えることができる。第2の隙間G7の奥行き方向に沿う長さL7は、第2の導光体526の発光面528の外周縁から受光面529の外周縁に至る第2の導光体526の全長と同等である。
第2の隙間G7の大きさW7および長さL7は、夫々防爆規格に準拠した値に設定されている。第2の隙間G7の大きさW7および長さL7が防爆規格に適合していれば、回路収容室512内での爆発によって生じた火炎が光学レンズ525および偏光体534を超えて第2の隙間G7に到達したとしても、第2の隙間G7を通じて防爆指定区域Zに向かう火炎の逸走が妨げられる。
第2の隙間G7の大きさW7および長さL7は、光電式煙感知器400が設置される防爆指定区域Zのガス雰囲気および回路収容室512の容積等に応じて変動する。第2の隙間G7の大きさW7および長さL7の具体的な値は、発光ユニット402の第1の隙間G6の大きさW6および長さL6と同様であるので、その説明を省略する。
保護部材507は、筐体505の光入射孔514および光入射孔514から露出された第2の導光体526の受光面529を外部の衝撃から保護するための要素であって、防爆規格に適合する強度を有している。保護部材507は、光入射孔514が開口された支持体509の一端部を外側から覆っている。保護部材507は、光入射孔514と向かい合う開口部538を有している。
本実施形態によると、光電式煙感知器400が作動している状態では、発光ユニット402の発光ダイオード424が発した光は、光学レンズ425および偏光体434を通過した後、第1の導光体426の受光面428に入射される。受光面428に入射された光の一部は、第1の導光体426の内部を軸方向に通過するとともに、残りの光は第1の導光体426の外周面で全反射を繰り返しながら発光面429に向けて進行する。
第1の導光体426の発光面429に達した光は、光照射孔414から防爆指定区域Zに照射される。防爆指定区域Zに照射された光は、受光ユニット403の光入射孔514から第2の導光体526の受光面529に入射される。受光面529に入射された光の一部は、第2の導光体526の内部を軸方向に通過するとともに、残りの光は第2の導光体526の外周面で全反射を繰り返しながら発光面528に向けて進行する。
発光面528に達した光は、偏光体534および光学レンズ525を通過した後、フォトダイオード524に向けて放射され、当該フォトダイオード524が光を検知する。この結果、光を検知したことを示す電気信号がフォトダイオード524から回路基板517cに送出される。
防爆指定区域Zの空気中に煙が含まれていない平常時では、発光ユニット402が発した光は、乱れることなく受光ユニット403に導かれる。これに対し、防爆指定区域Zの空気中に煙が含まれている場合、発光ユニット402が発した光が煙により散乱され、受光ユニット403のフォトダイオード524に入射する光の量が減少する。このため、光の量が減少したことを示す電気信号がフォトダイオード524から回路基板517cに送出される。回路基板517cは、防爆指定区域Zに煙が発生したことを外部に報知するための電気信号を出力する。
具体的には、外部に設置されたブザーに電気信号を送出してブザーを鳴らしたり、外部に設置された表示灯が発する光の色を変化させるようにするとよい。
本実施形態によると、発光ユニット402および受光ユニット403は、共に防爆指定区域Zに露出されているので、防爆指定区域Zに可燃性ガスが存在した場合、可燃性ガスが発光ユニット402および受光ユニット403の内部に侵入することがあり得る。
詳しく述べると、発光ユニット402にあっては、可燃性ガスが筐体405のガイド孔421とケーブルグランド422との間の隙間、本体408の第1のフランジ部410と支持体409の第2のフランジ部411との間の隙間、および第1の導光体426の外周面と第1のホルダ430の円筒部431の内周面との間の第1の隙間G6を通じて筐体405内の回路収容室412に侵入するのを否めない。
回路収容室412に侵入した可燃性ガスは、例えば回路基板417a,417b,417cの表面に生じたショート電流によるスパーク、あるいは回路基板417a,417b,417cの表面に異常な高温部が発生した際に爆発を誘発することがある。
本実施形態によると、回路収容室412を規定する筐体405は、防爆構造を有するので、回路収容室412内での爆発に対しても損傷を受けることなく十分に耐え得ることができる。したがって、回路収容室412内での爆発によって生じた火炎は、筐体405の内部に閉じ込められ、防爆指定区域Zに漏れ出すことはない。
回路収容室412内での爆発により生じた火炎は、円筒状の支持体409の内側に導かれるとともに、光学レンズ425および偏光体434を超えて第1の導光体426の外周面と第1のホルダ430の円筒部431の内周面との間の第1の隙間G6に到達する。第1の隙間G6に到達した火炎は、第1の隙間G6を伝って筐体405の光照射孔414に向けて進行する。
本実施形態によると、第1の隙間G6の大きさW6および長さL6は、防爆規格に適合した値に設定されている。このため、第1の隙間G6に到達した火炎は、第1の隙間G6を進行する過程で自然に立ち消えることになり、第1の隙間G6から光照射孔414に向けて火炎が噴出するのを回避できる。
一方、受光ユニット403においても、発光ユニット402と同様に可燃性ガスが筐体505内の回路収容室512に侵入するのを否めない。回路収容室512に侵入した可燃性ガスは、例えば回路基板517a,517b,517cの表面に生じたショート電流によるスパーク、あるいは回路基板517a,517b,517cの表面に異常な高温部が発生した際に爆発を誘発することがある。
本実施形態によると、回路収容室512を規定する筐体505は、防爆構造を有するので、回路収容室512内での爆発に対しても損傷を受けることなく十分に耐え得ることができる。したがって、回路収容室512内での爆発によって生じた火炎は、筐体505の内部に閉じ込められ、防爆指定区域Zに漏れ出すことはない。
回路収容室512内での爆発により生じた火炎は、円筒状の支持体509の内側に導かれるとともに、光学レンズ525および偏光体534を超えて第2の導光体526の外周面と第2のホルダ530の円筒部531の内周面との間の第2の隙間G7に到達する。第2の隙間G7に到達した火炎は、第2の隙間G7を伝って筐体505の光入射孔514に向けて進行する。
本実施形態によると、第2の隙間G7の大きさW7および長さL7は、防爆規格に適合した値に設定されている。このため、第2の隙間G7に到達した火炎は、第2の隙間G7を進行する過程で自然に立ち消えることになり、第2の隙間G7から光入射孔514に向けて火炎が噴出するのを回避できる。
以上のことから、本実施形態によれば、発光ユニット402の回路収容室412および受光ユニット403の回路収容室512に生じた火炎が可燃性ガスに引火することはなく、防爆指定区域Zでの爆発事故を未然に防ぐことができる。
さらに、樹脂製の封止材を用いて第1の隙間G6および第2の隙間G7を埋める必要がなくなるので、封止材の経年劣化に伴う亀裂や孔を通って回路収容室412,512に生じた火炎が防爆指定区域Zに漏れ出すといった不具合を解消できる。よって、回路収容室412,512に生じた火炎が光電式煙感知器400の外部の爆発性ガスに引火することはない。
第4の実施形態では、第1の導光体と第1のホルダの円筒部との間の第1の隙間の大きさおよび長さ、ならびに第2の導光体と第2のホルダの円筒部との間の第2の隙間の大きさおよび長さを夫々防爆規格に準拠する値に設定したが、これ以外にも光学レンズと支持体との間に生じた隙間、および偏光体と支持体との間に生じた隙間を夫々防爆規格に準拠する値に設定してもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述の実施形態は、例として提示したものであり、実施形態の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の主旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1,200,400…光電式煙感知器、
3,205,305,405,505…筐体、
5…カバー(保護カバー)、
18,221,321,412,512…回路収容室、
20,223a,223b,223c,323a,323b,323c,417a,417b,417c,517a,517b,517c…回路基板、
45…流入室、
46…通気口、
48…遮蔽壁、
55…発光部、
56…受光部、
57…第1の支持部、
58…発光素子(発光ダイオード)、
59,232,426…第1の導光体、
77…第2の支持部、
78…受光素子(フォトダイオード)、
79,332,526…第2の導光体、
101a,101b,101c…第1ないし第3のガイド壁、
202,203,402,403…光学ユニット(発光ユニット、受光ユニット)。

Claims (12)

  1. 防爆指定区域に設置され、回路基板を収容した回路収容室を有する防爆構造型の筐体と、
    前記筐体に設けられ、前記防爆指定区域に通じた流入室と、
    前記流入室に設けられた発光部と、
    前記流入室に設けられた受光部と、を具備した光電式煙感知器であって、
    前記発光部は、
    発光素子と、
    前記発光素子が発した光を前記流入室に導く第1の導光体と、
    前記第1の導光体を取り囲んで保持するとともに、前記回路収容室に通じた第1の支持部と、を含み、
    前記受光部は、
    受光素子と、
    前記流入室内で前記発光素子が発した光を受けるとともに、当該光を前記受光素子に導く第2の導光体と、
    前記第2の導光体を取り囲んで保持するとともに、前記回路収容室に通じた第2の支持部と、を含み、
    前記第1の支持部および前記第2の支持部が前記回路収容室から前記流入室に向かう火炎の逸走を妨げるように構成された光電式煙感知器。
  2. 前記第1の支持部は、前記第1の導光体の外周面との間に前記回路収容室および前記流入室に通じた第1の隙間を有し、前記第2の支持部は、前記第2の導光体の外周面との間に前記回路収容室および前記流入室に通じた第2の隙間を有し、前記第1および前記第2の隙間の大きさ、前記第1および前記第2の隙間の奥行き方向に沿う長さが、夫々前記回路収容室から前記流入室に向かう火炎の逸走を妨げる値に設定された請求項1に記載の光電式煙感知器。
  3. 前記第1および第2の隙間の大きさ、前記第1および前記第2の隙間の長さが夫々防爆規格に準拠した請求項2に記載の光電式煙感知器。
  4. 前記流入室は、前記筐体と、当該筐体に被せられたカバーとの間に形成され、前記カバーは、前記発光部および前記受光部を覆うとともに、防爆規格に準拠した強度を有する請求項1又は請求項2に記載の光電式煙感知器。
  5. 前記防爆指定区域から前記流入室に侵入する光を遮る遮蔽壁が前記流入室に設けられ、前記遮蔽壁が前記カバーで覆われているとともに、前記カバーに前記流入室に通じる通気口が形成された請求項4に記載の光電式煙感知器。
  6. 防爆指定区域に設置され、回路基板を収容した回路収容室を有する防爆構造型の筐体と、
    前記筐体に設けられ、前記防爆指定区域に通じた流入室と、
    前記流入室の少なくとも外周部に設けられ、前記防爆指定区域から前記流入室に侵入する光を遮る遮蔽壁と、
    前記流入室に設けられ、発光素子が発した光を前記遮蔽壁で囲まれた前記流入室の中央部に導く第1の導光体と、前記第1の導光体を取り囲んで保持するとともに前記回路収容部に通じた第1の支持部と、を含む発光部と、
    前記流入室に設けられ、前記発光素子が発した光を前記流入室内で受けるとともに、当該光を受光素子に導く第2の導光体と、前記第2の導光体を取り囲んで保持するとともに前記回路収容室に通じた第2の支持部と、を含む受光部と、
    前記遮蔽壁、前記発光部および前記受光部を連続して覆うとともに、前記遮蔽壁を取り囲んだ外周壁に前記流入室に通じる通気口が開口されたカバーと、
    前記カバーの前記外周壁と前記遮蔽壁との間に設けられ、前記通気口から前記遮蔽壁に向かう気流を隣り合う前記遮蔽壁の間を通じて前記流入室の中央部に導く少なくとも一つのガイド壁と、を具備し、
    前記第1の支持部および前記第2の支持部が前記回路収容室から前記流入室に向かう火炎の逸走を妨げるように構成された光電式煙感知器。
  7. 前記第1の支持部は、前記第1の導光体の外周面との間に前記回路収容室および前記流入室に通じた第1の隙間を有し、前記第2の支持部は、前記第2の導光体の外周面との間に前記回路収容室および前記流入室に通じた第2の隙間を有し、前記第1および前記第2の隙間の大きさ、前記第1および前記第2の隙間の奥行き方向に沿う長さが、夫々前記回路収容室から前記流入室に向かう火炎の逸走を妨げる値に設定された請求項6に記載の光電式煙感知器。
  8. 前記第1および第2の隙間の大きさ、前記第1および前記第2の隙間の長さが夫々防爆規格に準拠した請求項7に記載の光電式煙感知器。
  9. 前記ガイド壁は、前記流入室の外周部において前記流入室の中央部に向けて延びている請求項6に記載の光電式煙感知器。
  10. 防爆指定区域に設置され、回路基板を収容した回路収容室を有する防爆構造型の筐体と、
    前記筐体に支持された光学ユニットと、を具備し、
    前記光学ユニットは、
    光が通過する導光体と、
    前記導光体を取り囲んで保持するとともに、前記回路収容室に通じた支持部と、を含み、
    前記支持部が前記回路収容室から前記筐体の外に向かう火炎の逸走を妨げるように構成された光電式煙感知器。
  11. 前記支持部と前記導光体との間に、前記回路収容室および前記防爆指定区域に通じた隙間が形成され、当該隙間の大きさおよび前記隙間の奥行き方向に沿う長さが、前記回路収容室から前記隙間を介して前記筐体の外に向かう火炎の逸走を妨げる値に設定された請求項10に記載の光電式煙感知器。
  12. 前記隙間の大きさおよび長さが防爆規格に準拠した請求項11に記載の光電式煙感知器。
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