JP3938750B2 - 煙感知器 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防虫網とラビリンスを備えたチャンバー内に流入する煙を検出する煙感知器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の煙感知器にあっては、チャンバー内に流入する煙を検出する検煙部本体と、チャンバー内に直接入射しないよう外部からの光を遮光するラビリンスと、ラビリンスの周縁を囲む筒状の防虫網とを備え、検煙部本体はチャンバー内に流入した煙による発光部からの光の散乱光を受光部で受光して検出するようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−16064号公報
【特許文献2】
特開平11−203571号公報
【特許文献3】
特開平04−295992号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の煙感知器にあっては、樹脂部品であるラビリンスの周縁を囲むように防虫網を装着するが、一般的な手法としては、帯状の平板として作られた防虫網を筒状に組立ててからラビリンスの外周部分に挿入する作業が行われる。しかし、この挿入作業において樹脂部品であるラビリンスと防虫網の間のクリアランスが、虫の侵入を防ぐ必要から十分な余裕が取れない。このためラビリンスに対する防虫網の挿入が行いづらく、組み立て作業性が悪いという問題がある。
【0005】
また検煙部本体に対し所定の位置関係となるように防虫網の装着が済んだラビリンスを組付けており、この組付けは通常リブとリブ孔の嵌合により行うが、所定の位置で嵌合させるための位置合わせが煩雑で手間がかかるという問題がある。
【0006】
また防虫網は帯状の平板を筒状に組立てた後に、ラビリンスを囲む位置に挿入して検煙部本体とラビリンスの間に配置されるが、防虫網は薄い金属平板のエッチング等により網目を形成したもので、組み付けの際に変形し易く、検煙部本体とラビリンスの間にうまく嵌合せずに、少し外れた状態で組み付けられてしまう場合もあり、目視検査をしても防虫網の組み付けが正しくできているか否かが見分けづらい問題がある。
【0007】
更に光電式煙感知器の場合、検煙部本体に配置した受光部は煙による微弱な散乱光を受光することから、電気的なノイズの影響を受けやすく、通常、受光部にシールド金具を装着しており、受光部の固定部品とシールドとの2部品を必要とする問題がある。
【0008】
本発明は、検煙部本体、防虫網及びラビリンスにつき組立ての作業性を高めて生産性を向上する煙感知器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は次のように構成する。
【0010】
本発明は、チャンバー内に流入する煙を検出する検煙部本体と、チャンバー内に直接入射しないよう外部からの光を遮光するラビリンスと、ラビリンスの周縁を囲う筒状の防虫網とを有する煙感知器に於いて、ラビリンスにおける外周端の垂直方向に、防虫網をガイドする径方向に絞り込まれたガイド部と、防虫網を固持する径方向に張り出されたリブを連設し、検煙部本体と嵌合するラビリンスの端部に、一対の圧入突起を設けると共に非対称に少なくとも 1 つのガイド突起を設け、圧入突起及び前記ガイド突起を柱状に形成し、
検煙部本体には、前記ラビリンスの圧入突起が嵌合する一対の圧入突起受け孔を設けると共に、ガイド突起が嵌合するガイド突起受け孔を設け、突起受け孔及びガイド突起受け孔を筒状に形成し、ガイド突起受け孔はガイド突起より大きく形成され、圧入突起受け孔は径方向で圧入突起より大きく形成され、周方向で圧入突起と略同等に形成され、ラビリンスを検煙部本体に所定の位置で嵌合させることを特徴とする。
【0011】
このため防虫網をラビリンスに嵌合挿入する際に、まず径方向に絞り込まれたガイド部に筒状の防虫網が挿入され、続いて径方向に張り出されたリブに防虫網が押し込まれることとなり、防虫網の装着が容易で、しかも外れにくく、組立作業効率が向上する。またラビリンス外周のガイド部が径方向に絞り込まれているため、リブがフィンとして機能し、外部からチャンバーに対する煙の流入特性が向上する。
【0013】
このような突起突起受け孔の嵌合構造により、検煙部本体に対し防虫網を装着したラビリンスを、突起突起受け孔の位置合わせを行うことなく組み合わせ、この状態で両者を相対回転させると、突起突起受け孔が相対する位置で嵌合され、組み立ての作業性が向上する。
【0014】
また、検煙部本体とラビリンスは樹脂部品であり、金型に対する樹脂の射出成型により製作するが、一般的に成型後の収縮、設置環境(温度、湿度)等により反りや歪み等が発生する。しかし、径方向に面取りしている圧入突起と圧入突起受け孔は、径方向のクリアランスに余裕をもたせているため、成型時にラビリンスの圧入突起の位置が若干歪んでも圧入突起受け孔で吸収でき、適切に嵌合できる。
【0015】
本発明の煙感知器に於いては、防虫網の両エッジにゲージ機能を有するフレーム部を形成し、検煙部本体、防虫網及びラビリンスを順次嵌合した際に、防虫網のフレームが外側から見て隠れる位置とする嵌合溝を検煙部本体及びラビリンスに設けたことを特徴とする。
【0016】
このため組み立て状態で防虫網のフレーム部が隠れて見えなければ、組み立ては正常であり、フレーム部が見えるようであれば、組み立てが正常に行われていないことが直ぐに分かり、組立後の検査において、確認作業が容易になる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明による煙感知器の実施形態を示した断面図であり、散乱光式の煙感知器を例にとっている。
【0021】
図1において、煙感知器は感知器本体1とカバー2で構成される。感知器本体1は、検煙部本体5の下部に取り付けられたラビリンス6と、検煙部本体5の上部に取り付けられた端子盤13で構成されている。
【0022】
検煙部本体5の下部に配置されたラビリンス6内には検煙空間として機能するチャンバー4が形成され、ラビリンス6は外部からチャンバー4内に煙を容易に流入させる経路を作ると同時に外部からの光の入射を防ぐ。ラビリンス6には、その周縁を覆って防虫網11が装着されている。ラビリンス6の防虫網11の装着されている周縁に対応したカバー2の部分には、煙流入口3が開口されている。
【0023】
検煙部本体5は、その裏側となる上部に回路基板12を配置すると共にチャンバー4側に発光部7と受光部8を設けており、それぞれのリードを回路基板12に接続し、発光駆動及び受光処理を行うようにしている。
【0024】
発光部7は発光側開口部9を介してチャンバー4に光を照射し、チャンバー4に煙が流入した際の煙粒子に光が当たったときに生ずる散乱光を、受光側開口部10を介して受光部8に入射するようにしている。
【0025】
ここで本発明の煙感知器にあっては、チャンバー4に向かう発光部7からの光軸とチャンバー4内の煙粒子によって散乱されて受光部8に向かう散乱光の光軸が、水平方向で所定の角度で交差し、且つ鉛直方向にあっても所定の角度で交差するように、検煙部本体5に発光部7と受光部8を配置している。
【0026】
図2は図1の煙感知器の組立分解図である。図2において、感知器本体1は、端子盤13、検煙部本体5、防虫網11及びラビリンス6で構成される。感知器本体1の組立ては、検煙部本体5に対し防虫網11を装着したラビリンスを下側から嵌合することで検煙部として組み立てた後、端子盤13に対し検煙部本体5を組み付けている。組立の済んだ感知器本体1はカバー2に収納され、図1のような組立状態を得ることができる。なお、回路基板12は図示を省略している。
【0027】
図3は図2の検煙部の組立分解図を取り出している。図3において、検煙部本体5に対しては、下側より防虫網11を装着したラビリンス6が組み付けられる。
【0028】
ラビリンス6は、チャンバーの一方を仕切る光トラップ18を内面に形成したカバー6aの外周に沿ってラビリンス部材14を起立しており、ラビリンス部材14は平面から見てV字型を有し、このラビリンス部材14の配置によって、チャンバー内に直接、外部からの光を入射させないと同時に、煙を容易に流入させるようにしている。
【0029】
本発明にあっては、ラビリンス6を構成しているラビリンス部材14のそれぞれについて、外周端の垂直方向に防虫網11をガイドする径方向に絞り込まれたガイド部15と、防虫網11を保持する径方向に張り出されたリブ16を連接している。
【0030】
ラビリンス6に装着する防虫網11は組立前の状態では帯状の平板であり、これを図示のように筒状に組み立てた状態でラビリンス6に組み付ける。防虫網11は上下に網目が形成されていないフレーム部11a,11bを持ち、その間に、エッチングなどに六角形に形成した網目を持つ網部11cを備えている。
【0031】
検煙部本体5とラビリンス6の嵌合は、ラビリンス6側の圧入突起19及びガイド突起20と、検煙部本体5側の圧入突起受け孔21及びガイド突起受け孔22により行われる。また検煙部本体5は発光開口部7aと受光開口部8aを備える。
【0032】
図4は図3の検煙部組立分解図を側面から表わしており、更にラビリンス6については防虫網11を装着した状態で表わしている。
【0033】
本発明の煙感知器にあっては、ラビリンス6の外周縁の垂直方向、即ちラビリンス6を構成しているラビリンス部材14の外周縁の垂直方向に、防虫網11の挿入側にガイド部15が形成されており、ガイド部15の形成によってラビリンス部材14の上側の外周端の径は防虫網11に対し十分絞り込まれた径とすることができ、これによってガイド部15の上部に簡単に防虫網11を挿入することができる。
【0034】
続いて防虫網11を押し込むと、端面がテーパ状に形成されたガイド部15に沿って防虫網11の下側が押し広げられながらラビリンス6に挿入され、リブ16に容易に挿入されてリブ16に圧入されることで、防虫網11がラビリンス6に固持されることになる。
【0035】
図5は図3及び図4の組立てによって得られた検煙部を組み込んだ本発明による煙感知器の断面図であり、ラビリンス6について、断面とせずに、その外観を示している。
【0036】
この図5の煙感知器の断面図から明らかなように、外周縁にガイド部15及びリブ16を形成したラビリンス6に対し防虫網11が装着された状態で検煙部本体5に組み付けられる。ラビリンス6はガイド部15による絞り込み部分とリブ16が周方向に連接されている。実火災では、煙は天井面を這い、煙感知器外形に沿って天井面側から降り、チャンバー内に流入する。従って、リブ16がフィンとして機能し、煙をチャンバー内に導くことができ、煙の流入特性を向上させることができる。
【0037】
図6及び図7は、図3及び図4に示した検煙部の組立分解図におけるラビリンス6と検煙部本体5の嵌合構造の説明図である。
【0038】
図6(A)は本発明のラビリンス6の平面図であり、V字型を持つ複数のラビリンス部材14の上端部の対称位置に一対の圧入突起19を形成している。また圧入突起19に対し、例えば右上の圧入突起19に対し左右60°となる非対称位置に一対のガイド突起20を設けている。
【0039】
圧入突起19は、図6(B)に示すように、ラビリンス部材14の上端部に突出して形成されており、一点鎖線の矢印で示す径方向と並行に両側を面取りした面取り部19aを形成している。ここで圧入突起19の径をt1、面取り部19aの幅をt2とする。一方、ガイド突起20は、図6(C)に取り出して示すように、直径t3を持つ円柱状の部材として形成されている。
【0040】
図7は図6のラビリンス6の嵌合を受ける検煙部本体の説明図である。図7(A)はラビリンス嵌合側から見た検煙部本体5の平面図であり、チャンバー内に位置する発光側開口部7a及び受光側開口部8aの外側の対称となる位置に圧突起受け孔21を形成し、この圧入突起受け孔21に対し、異なった位置で非対称となる位置に一対のガイド突起受け孔22を設けている。
【0041】
もちろんガイド突起受け孔22は、図示の下側に位置する圧入突起受け孔21に対し図6のガイド突起20と同様に左右60°異なった位置に設けられている。圧入突起受け孔21は図7(B)に取り出して示すように、一点鎖線の矢印で示す径方向に対し両側を面取りして面取り部21aを形成した円筒孔である。
【0042】
ここで圧入突起受け孔21は、孔径がd1で、面取り部21aの幅をd2としている。この圧入突起受け孔21には図6(B)の圧入起19が嵌挿されることになるが、両者の寸法関係は、突起径t1に対し孔径d1は十分なクリアランスが得られるように大きくしている。これに対し突起面取り幅t2は、受け孔面取り幅d2とほぼ同等に形成され、両者のクリアランスは、ごく小さくされている。
【0043】
ガイド突起受け孔22は、図7(C)に示すように径d3の円筒孔である。ここで図6(C)のガイド突起20と図7(C)のガイド突起受け孔22の間の寸法関係は、突起径t3に対し受け孔径d3が大きく、十分なクリアランスが得られるようにしている。
【0044】
図8は、図6のラビリンス6を図7の検煙部本体5に嵌合した状態における圧入突起19と圧入突起受け孔21、及びガイド突起20とガイド突起受け孔22の嵌合状態を、各嵌合部分について拡大して概略的に表わしている。
【0045】
まず図6のラビリンス6を図7の検煙部本体5に組み付ける際には、図3及び図4の組立分解図から明らかなように、防虫網11をラビリンス6に装着した状態で検煙部本体5に対し、圧入突起19及びガイド突起20の受け孔側に対する位置合わせを特にすることなく、そのまま検煙部本体5に嵌め合わせる。
【0046】
この状態で突起と受け孔は位置が合っていないことから、検煙部本体5に対しラビリンス6を押し付けながら相対回転させると、図8のように圧入突起19及びガイド突起20が、それぞれ対応する圧入突起受け孔21及びガイド突起受け孔22に相対する位置に回転してきたときに、各突起が受け孔に入って嵌合することができる。
【0047】
ここでガイド突起20に対しガイド突起受け孔22の孔径が大きいことから、両者の間には十分なクリアランスがあり、ラビリンス6と検煙部本体5を相対回転させている際にガイド突起20は比較的容易にガイド突起受け孔22に嵌合することができ、このガイド突起20とガイド突起受け孔22の嵌合による位置決めで圧入突起19が圧入突起受け孔21に圧入される。
【0048】
またラビリンス6及び検煙部本体5は、金型に対する射出成型で製作される樹脂部品であり、成型後に樹脂が冷えるに従って収縮する際に歪みを生じ、寸法的な誤差を生ずる。また設置環境(温度、湿度)により反りや歪みが生ずる。反りや歪みは、ラビリンス6及び検煙部本体5は共に円周方向における歪みはほとんどなく、径方向において歪みが生ずる。
【0049】
このような樹脂部品の反りや歪みを考慮し、本発明にあっては、ガイド突起20とガイド突起受け孔22との間には十分なクリアランスを持たせることで反りと歪みを吸収している。また圧入突起19と圧入突起受け孔21については、径方向の面取り部の面取り幅については反りと歪みの影響がほとんどないことから、ほぼ同等の寸法として嵌合による圧入関係が得られるようにしており、反りと歪みが生じやすい径方向については十分なクリアランスを持たせ、反り・歪みによる誤差を吸収できるようにしている。
【0050】
この結果、樹脂部品してのラビリンス6及び検煙部本体5に樹脂成型後の冷却段階で収縮することにより反りと歪みを生じ、ラビリンス6及びまたは検煙部本体5に寸法的なずれを生じても、径方向にクリアランスを確保した圧入突起19と圧入突起受け孔21の寸法関係により反り・歪みの影響を受けることなく、所定位置で円滑に圧入嵌合することができる。また、設置後の温度、湿度などの環境により、反りや歪みが生じても吸収できる。
【0051】
なお、圧入突起19は、面側を面取りした面取り部19aを形成しているが、柱状であればどのような形でもよい。ガイド突起20についても、円柱状である必要はなく、適宜形状が採用できる。一方、圧入突起受け穴21についても、円筒穴でなく、圧入突起19が嵌挿されれば適宜形状が選択できる。またガイド突起受け孔22についても、本実施形態に限定されない。
【0052】
図9は本発明の煙感知器における防虫網11の組立構造の説明図である。図9(A)のように、防虫網11はラビリンス6の周縁に装着された状態で検煙部本体5に対し組み付けられる。
【0053】
図9(B)は防虫網11の組付け部分を拡大した断面図であり、ラビリンス6側に防虫網11の一端を収納する嵌合溝23が形成され、検煙部本体5側には防虫網11の他端を収納するテーパ嵌合溝24が形成されている。
【0054】
防虫網11は、両端に網目加工を行わない部分をそのまま残すことでフレーム部11a,11bを形成しているが、本発明にあっては、防虫網11のフレーム部11a及び11bをラビリンス6及び検煙部本体5に組み付けた際のゲージとして機能させている。
【0055】
このフレーム部11a,11bのゲージ機能は、図9(B)のように、ラビリンス6と検煙部本体5の間に正しく防虫網11が組み付けられた状態で、矢印Aで示す外側から見てテーパ嵌合溝24にフレーム部11aが隠れて外部から見えることがなく、同時にラビリンス6側の嵌合溝23の中にフレーム部11bが隠れて外部から見えないように、フレーム部11a,11bの幅を決めている。
【0056】
このため、もし検煙部本体5に防虫網11を装着したラビリンス6を組み付けた状態で横から見て防虫網11のフレーム部11a,11bが見えるようであれば、防虫網11が正しく組み付けられていないことが分かる。これによって、組立後の検査における防虫網11の確認作業が簡単且つ確実にできる。
【0057】
なお図9(B)における検煙部本体5側のテーパ嵌合溝24は、そのテーパ部が防虫網11のフレーム部11aの先端に当たることで防虫網11を外側に押し広げて固定する役割を果たしている。
【0058】
図10は本発明の煙感知器の検煙部本体5に対する受光部の取付構造の組立分解図である。図10(A)において、検煙部本体5のチャンバー側の反対となる裏面側にはホルダー25が一体に形成され、その中に図1に示したように発光部7及び受光部8が組み付けられている。
【0059】
このうち受光部8のホルダー25の一端に形成した受光部ホルダー27に対する組付けにつき、本発明にあっては、受光部8を電気的なノイズからシールドすると共に検煙部本体5に固定する押えバネ26を使用している。
【0060】
図10(B)は検煙部本体5の受光部ホルダー27に対する押えバネ26による受光部8の組付けを別の方向から示したものである。
【0061】
図11は検煙部本体5に対する押えバネ26による受光部8の組付け状態の平面及び断面図である。この受光部8の組付けに使用する押えバネ26は、図12に取り出して示す構造を有する。図12(A)は押えバネ26の平面図、図12(C)は側面図、図12(B)は背面図、更に図12(D)は図12(A)のX−X断面図である。
【0062】
図12において、押えバネ26は、平面的に見て一方に開口したコ字型形状のバネ本体26aを持ち、バネ本体26aの開口側に一対のホルダー押圧片26bが形成されている。またバネ本体26Aのコ字型内側部分に、受光部押圧片26cと、その下側にヘッドシールド26dを装着している。更にバネ本体26aの一方の側面部には、上方にシールドリード端子26eが形成されている。
【0063】
更にバネ本体26のホルダー押圧片26b側の側面には、ラッチ孔26fが開口されている。このラッチ孔26fは、図11(A)のように、ホルダー25の一端に形成した受光部ホルダー27の両側側面に設けているラッチノブ28に嵌合して押えバネ26を固定する。
【0064】
また図11(B)の受光部8の押えバネ26による組付け状態の断面図から明らかなように、受光部押圧片26cは受光部8を後方から押してホルダーに固定している。更に、ヘッドシールド26dは受光部8のヘッド側に挿入配置され、受光部8のヘッド側のシールドを行っている。
【0065】
このように本発明の検煙部本体5に対する受光部8の取付構造にあっては、従来、取付部品とシールド部材とを別部品としていたものを、両者を一体にした押えバネ26とすることで、部品点数を低減し、且つ検煙部本体5に対する受光部8の組付作業を容易にしている。
【0066】
図13は、本発明の受光部8の組付けに使用する押えバネ26の他の実施形態の説明図である。この図13の押えバネ26にあっては、図12の押えバネ26に設けているヘッドシールド26dを取り除いたことを特徴とし、他の構成は同じである。
【0067】
即ち、回路的にノイズ耐力がある場合には、図12の押えバネ26のようなヘッドシールド26dが必要なくなり、その分、押えバネ26の構造を簡単にすることができる。
【0068】
なお上記の実施形態は、チャンバーに流入した煙による散乱光を受光する光電式煙感知器を例にとるものであったが、図10〜図13の受光部を取り付ける押えバネ26以外の構成については、発光部及び受光部を持たない他の煙感知器についても同じ構造を持つことから、そのまま適用することができる。
【0069】
また図6及び図7のラビリンス6と検煙部本体5の突起とその受け孔による嵌合構造にあっては、一対の圧入突起19及び圧入突起受け孔21に対し、非対称位置に一対のガイド突起20とそのガイド突起受け孔22を設けた場合を例にとっているが、ガイド突起20とガイド突起受け孔22については少なくとも1つ設けるだけでもよい。
【0070】
また上記の実施形態は、発光部と受光部の光軸が水平方向に所定の角度を持ち且つ垂直方向に所定角度を持つチャンバー内に対し、いわゆる立体角による散乱光の検出を行う発光部及び受光部が検煙部本体に埋め込まれた構造を例にとるものであったが、本発明はこれに限定されず、発光部と受光部がチャンバー内に露出し、水平方向においてのみ所定の角度を持つような散乱光式の煙感知器であってもよい。
【0071】
更に本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、加えて上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
【0072】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明によれば、ラビリンスにおける外周端の垂直方向に防虫網をガイドする径方向に絞り込まれたガイド部と防虫網を固持する径方向に張り出されたリブを連接したため、防虫網をラビリンスに嵌合挿入する際に、まず径方向に絞り込まれたガイド部により筒状の防虫網が容易に挿入でき、その後に径方向に張り出されたリブに防虫網が押し込まれることで固持され、防虫網の装着が容易で、しかも外れにくく、組立作業の効率を向上できる。またラビリンス外周のガイド部が径方向に絞り込まれているため、リブがフィンとして機能し、外部からチャンバーに対する煙の流入特性を向上することができる。
【0073】
またラビリンスと検煙部本体の嵌合について、圧突起と圧入突起受け孔を設け、非対称位置にガイド突起とガイド突起受け孔を設けることで、突起突起受け孔の位置合わせを行うことなく両者を組み合わせ、この状態で相対回転させることで所定の嵌合位置関係となった時に突起突起受け孔に嵌合して組み合わせることができ、検煙部本体に対するラビリンスの組立ての作業性が大幅に向上する。
【0074】
また、検煙部本体とラビリンスは樹脂部品であり、成型後の収縮、設置環境(温度・湿度)により主に径方向に反りや歪みを生ずるが、ガイド突起とガイド突起受け孔については十分なクリアランスを持たせ、一方、圧入突起と圧入突起受け孔については径方向で面取りし、周方向についてはクリアランスを小さくし、径方向についてはクリアランスを大きくしておくことで、成型時の歪みで若干歪んでも、圧入突起と圧入突起受け孔の径方向の十分なクリアランスにより、歪みによる変形が吸収され、樹脂成型品であっても確実に突起突起受け孔の位置合わせによる嵌合ができる。
【0075】
また、検煙部本体に対しラビリンスに装着されて組み付けられる円筒状の防虫網につき、両端にゲージ機能を持つフレーム部を形成し、嵌合状態で嵌合溝にフレーム部が正常に組み込まれると外部から見えなくなるフレーム部のゲージ寸法を確保することで、組立後の検査において防虫網が正しく組み込まれているか否かの確認作業を容易に行うことができる。
【0076】
更に、光電式の煙感知器における検煙部本体の受光部ホルダーに対する受光部の組付けに、受光部を電気的なノイズからシールドすると共に検煙部本体に固定する押えバネを用いることで、従来、シールド部品と固定部品を別部品としていたものを一部品で統合でき、作業工程と部品点数が低減し、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による散乱光式煙感知器の実施形態を示した断面図
【図2】図1の散乱光式煙感知器の組立分解図
【図3】図2の検煙部の組立分解図
【図4】側面から見た図2の検煙部の組立分解図
【図5】ラビリンスのガイド部とリブにより形成される煙流入のための隙き間を示した断面図
【図6】本発明のラビリンスに設けた嵌合用の突起の説明図
【図7】本発明の検煙部本体に設けた突起受け孔の説明図
【図8】ラビリンスに設けた嵌合用の突起の検煙部本体に設けた突起受け孔の嵌合状態の説明図
【図9】本発明のゲージ機能を備えた防虫網の説明図
【図10】本発明の押えバネによる受光部の組立説明図
【図11】押えバネにより受光部を組み付けた検煙部本体の説明図
【図12】本発明による押えバネの実施形態の説明図
【図13】本発明による押えバネの他の実施形態の説明図
【符号の説明】
1:感知器本体
2:カバー
3:煙流入口
4:チャンバー
5:検煙部本体
6:ラビリンス
7:発光部
8:受光部
9:発光側開口部
10:受光側開口部
11:防虫網
11a,11b:フレーム部
11c:網部
12:回路基板
13:端子盤
14:ラビリンス部材
15:ガイド部
16:リブ
18:光トラップ
19:圧入突起
19a,21a:面取り部
20:ガイド突起
21:圧入突起受け孔
22:ガイド突起受け孔
23:嵌合溝
24:テーパ嵌合溝
25:ホルダー
26:押えバネ
26a:バネ本体
26b:ホルダー押圧片
26c:受光部押圧片
26d:ヘッドシールド
26e:シールド端子
26f:ラッチ孔
27:受光部ホルダー
28:ラッチノブ

Claims (2)

  1. チャンバー内に流入する煙を検出する検煙部本体と、
    チャンバー内に直接入射しないよう外部からの光を遮光するラビリンスと、
    ラビリンスの周縁を囲う筒状の防虫網と、
    を有する煙感知器に於いて、
    前記ラビリンスにおける外周端の垂直方向に、前記防虫網をガイドする径方向に絞り込まれたガイド部と、防虫網を固持する径方向に張り出されたリブを連設し、
    前記検煙部本体と嵌合するラビリンスの端部に、一対の圧入突起を設けると共に非対称に少なくとも 1 つのガイド突起を設け、
    前記圧入突起及び前記ガイド突起を柱状に形成し、
    前記検煙部本体には、前記ラビリンスの圧入突起が嵌合する一対の圧入突起受け孔を設けると共に、前記ガイド突起が嵌合するガイド突起受け孔を設け、
    前記突起受け孔及び前記ガイド突起受け孔を筒状に形成し、
    前記ガイド突起受け孔は前記ガイド突起より大きく形成され、
    前記圧入突起受け孔は径方向で前記圧入突起より大きく形成され、周方向で前記圧入突起と略同等に形成され、
    前記ラビリンスを前記検煙部本体に所定の位置で嵌合させることを特徴とする煙感知器。
  2. 請求項2記載の煙感知器に於いて、
    前記防虫網の両エッジにゲージ機能を有するフレーム部を形成し、前記検煙部本体、防虫網及びラビリンスを順次嵌合した際に前記防虫網のフレームが外側から見て隠れる位置とする嵌合溝を前記検煙部本体及びラビリンスに設けたことを特徴とする煙感知器。
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