JPWO2017022231A1 - 光分岐挿入装置及び光分岐挿入方法 - Google Patents

光分岐挿入装置及び光分岐挿入方法 Download PDF

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Abstract

ROADM装置の信頼性を向上させるために、光分岐挿入装置は、入力された光信号から所定の波長の光信号を選択して出力できる第1の波長選択部及び第2の波長選択部と、主経路上の第1の端局から入力された光信号である第1の信号を、第1の波長選択部及び第2の波長選択部に選択的に出力する第1の分岐部と、従経路上の第2の端局から入力された光信号である第2の信号を、第1の波長選択部及び第2の波長選択部に選択的に出力する第2の分岐部と、第2の端局に対し、第1の信号及び第2の信号に基づいて第1の波長選択部が出力する光信号又は第1の信号及び第2の信号に基づいて第2の波長選択部が出力する光信号のいずれかを第3の信号として選択的に出力することが可能な第1の出力部と、を備える。

Description

本発明は光分岐挿入装置及び光分岐挿入方法に関し、特に、光分岐挿入装置の信頼性を高めるための構成を備える光分岐挿入装置及び光分岐挿入方法に関する。
海底ケーブルシステムへのROADM(reconfigurable optical add drop multiplexing)装置の適用が、近年検討されている。ROADM装置は、運用開始後に回線間の接続を再構成できる。ROADM装置の機能は、分波機能、スイッチ機能及び合波機能を有する波長選択スイッチ(wavelength selective switch、以下、「WSS」という。)によって実現される。
図15は、一般的なROADM装置900の構成を示すブロック図である。ROADM装置900は、分岐部11及び12、波長選択部13、合波部15を備える。ROADM装置900には、トランク信号101及びブランチ信号103が入力される。ROADM装置900は、トランク信号101及びブランチ信号103に含まれる光信号からトランク信号102及びブランチ信号104を生成して出力する。
トランク信号101は、波長帯Aの光信号と波長帯Bの光信号とが波長多重された信号である。ブランチ信号103は、波長帯Cの光信号と波長帯Dの光信号とが波長多重された信号である。以降の説明では、各々の光信号をその波長帯を用いて表す。例えば、波長帯Aの光信号は信号Aと記載され、波長帯Aと波長帯Bの光信号が波長多重された光信号は信号ABと記載される。したがって、トランク信号101は信号AB、ブランチ信号103は信号CDと記載される場合がある。また、信号AB及び信号CDは、図中では「(AB)」、「(CD)」と記載される。他の波長帯の信号についても同様である。なお、本願において図中の矢印は説明に対応する信号の伝搬方向のみを示し、他の信号の伝搬方向を限定しない。
信号Dは、ブランチ信号103及び104で用いられるダミー信号である。信号Dは、ブランチ側の伝送路のトータル光パワーを一定の範囲内とするために伝送される。信号Dは伝送されるべき情報を持たなくともよい。信号Dを用いることにより、海底ケーブルシステムで用いられる光中継増幅器の仕様の共通化を図ることができる。
分岐部11は、入力されたトランク信号101(信号AB)を2分岐して波長選択部13及び合波部15へ出力する。分岐部12は、入力されたブランチ信号103(信号CD)を2分岐して波長選択部13及び合波部15へ出力する。波長選択部13には、WSSが用いられる。合波部15は、信号AB及び信号CDからトランク信号102(信号AC)を出力する。波長選択部13は、信号AB及び信号CDからブランチ信号104(信号BD)を出力する。
本発明に関連して、特許文献1、2にはWSSを用いた光クロスコネクト装置が記載されている。
特開2006−140598号公報([0041]−[0046]段落) 特開2011−109173号公報([0017]−[0018]段落)
一般的なWSSは、入力された波長多重光信号から特定の波長帯の光信号を選択し、選択された波長帯の光信号を波長多重して出力できる。WSSが選択及び出力する波長は、制御信号を用いてWSSの外部から設定可能である。このような機能を備えるWSSは、構造が複雑であり、選択される波長が固定された光フィルタと比較して故障率が高い。一方、ROADM装置の機能はWSSに大きく依存しており、1個のWSSの故障がROADM装置全体の機能に悪影響を及ぼす恐れがある。しかしながら、海底に設置されたROADM装置を修理のために引き揚げるためには、多大なコストが必要である。さらに、ROADM装置の修理中は、当該ROADM装置を経由するルートが使用できなくなるため、海底ケーブルシステムの運用に支障が生じる。
したがって、WSSを備えたROADM装置に対しては、WSSの故障に備えた信頼性が高い設計が求められる。一方、特許文献1及び2には、WSSを使用した装置における、WSSの故障に対するROADM装置の信頼性を高める構成については記載されていない。
(発明の目的)
本発明は、ROADM装置の信頼性を向上させるための技術を提供することを目的とする。
本発明の光分岐挿入装置は、入力された光信号から所定の波長の光信号を選択して出力できる第1の波長選択手段及び第2の波長選択手段と、主経路上の第1の端局から入力された光信号である第1の信号を、第1の波長選択手段及び第2の波長選択手段に選択的に出力する第1の分岐手段と、従経路上の第2の端局から入力された光信号である第2の信号を、第1の波長選択手段及び第2の波長選択手段に選択的に出力する第2の分岐手段と、第2の端局に対し、第1の信号及び第2の信号に基づいて第1の波長選択手段が出力する光信号又は第1の信号及び第2の信号に基づいて第2の波長選択手段が出力する光信号のいずれかを第3の信号として選択的に出力することが可能な第1の出力手段と、を備える。
本発明の光分岐挿入方法は、第1の波長選択手段によって、入力された光信号から所定の波長の光信号を選択して出力し、第2の波長選択手段によって、入力された光信号から所定の波長の光信号を選択して出力し、主経路上の第1の端局から入力された光信号である第1の信号を、第1の波長選択手段及び第2の波長選択手段に選択的に出力し、従経路上の第2の端局から入力された光信号である第2の信号を、第1の波長選択手段及び第2の波長選択手段に選択的に出力し、第2の端局に対し、第1の信号及び第2の信号に基づいて第1の波長選択手段が出力する光信号又は第1の信号及び第2の信号に基づいて第2の波長選択手段が出力する光信号のいずれかを第3の信号として選択的に出力する、ことを特徴とする。
本発明は、光分岐挿入装置の信頼性を向上させるという効果を奏する。
海底ケーブルシステム1の構成を示すブロック図である。 光分岐挿入装置100のブロック図の例である。 光分岐挿入装置100のより詳細な構成を示すブロック図の例である。 WSS131が故障した場合の、光分岐挿入装置100の動作例を示すフローチャートである。 海底ケーブルシステム2の構成を示すブロック図である。 光分岐挿入装置200のブロック図の例である。 光分岐挿入装置200の詳細な構成を示すブロック図の例である。 WSS131のみが故障した場合の、光分岐挿入装置200の動作例を示すフローチャートである。 WSS231のみが故障した場合の、光分岐挿入装置200の動作例を示すフローチャートである。 光分岐挿入装置300の詳細な構成を示すブロック図の例である。 光分岐挿入装置300が備える冗長部52の構成例を示すブロック図の例である。 WSS131が故障した場合の、光分岐挿入装置300の動作例を示すフローチャートである。 WSS151が故障した場合の、光分岐挿入装置300の動作例を示すフローチャートである。 WSS131が故障した場合に、WSS823に機能を代替させる手順の例を示すフローチャートである。 一般的なROADM装置900の構成を示すブロック図である。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の海底ケーブルシステム1の構成を示すブロック図である。海底ケーブルシステム1は、光分岐挿入装置100、端局500及び600(トランク局)、端局700(ブランチ局)を備える。端局500、600及び700は、陸上に設置された通信装置であり、光海底ケーブルを終端する。本実施形態の光分岐挿入装置100は、複数の海底光ケーブルが接続された、ROADM(reconfigurable optical add drop multiplexing)装置である。光分岐挿入装置100は海底に設置され、端局500、600及び700の間の光通信を中継する。光分岐挿入装置100と端局500、600及び700とを接続する海底ケーブルの途中には、必要に応じて光中継増幅器が設置される。
光分岐挿入装置100には、端局500からトランク信号101が入力され、端局700からブランチ信号103が入力される。トランク信号101及びブランチ信号103は、少なくとも1つの波長帯の光信号を含む波長多重信号である。光分岐挿入装置100は、トランク信号101及びブランチ信号103から所定の波長帯の光信号を選択し、選択された光信号に基づいてトランク信号102を生成する。トランク信号102は、光分岐挿入装置100から端局600へ送信される。さらに、光分岐挿入装置100は、トランク信号101及びブランチ信号103から所定の波長帯の光信号を選択し、選択された光信号に基づいてブランチ信号104を生成する。ブランチ信号104は、光分岐挿入装置100から端局700へ送信される。
端局500と光分岐挿入装置100との間、及び、光分岐挿入装置100と端局600との間の回線はトランク回線とも呼ばれる。トランク回線は、海底ケーブルシステム1の主たる経路である。端局700と光分岐挿入装置100との間の回線はブランチ回線とも呼ばれる。ブランチ回線は、海底ケーブルシステム1の従たる経路である。例えば、ブランチ回線は、トランク回線を伝搬する光信号の一部を端局700が送受信するために用いられる。
図2は、海底ケーブルシステム1で用いられる光分岐挿入装置100のブロック図の例である。光分岐挿入装置100は、分岐部11及び12、波長選択部13、出力部14、合波部15、冗長部50を備える。
本実施形態においては、トランク信号101は、波長帯Aの光信号(信号A)と波長帯Bの光信号(信号B)とが波長多重された、信号ABである。ブランチ信号103は、波長帯Cの光信号(信号C)と波長帯Dの光信号(信号D)とが波長多重された、信号CDである。以降の実施形態において、波長多重される光信号の間で、波長帯は重複しないものとする。
信号A〜Cは、光分岐挿入装置100を経由してある端局から他の端局へ伝送される光信号である。信号Aは、トランク信号101に含まれて光分岐挿入装置100に入力され、トランク信号102に含まれて光分岐挿入装置100から出力される。信号Bは、トランク信号101に含まれて入力され、ブランチ信号104に含まれて出力される。信号Cは、ブランチ信号103に含まれて入力され、トランク信号102に含まれて出力される。
波長帯Dの信号Dは、ブランチ信号103及び104で用いられるダミー信号である。信号Dは、ブランチ側の伝送路のトータル光パワーを一定の範囲内とするために伝送される。信号Dは伝送されるべき情報を持たなくともよい。信号Dを用いることにより、海底ケーブルシステム1で用いられる光中継増幅器の仕様の共通化を図ることができる。
分岐部11は、端局500から入力されたトランク信号101(信号AB)を分岐する。分岐部11で分岐された信号ABは、冗長部50及び波長選択部13のいずれか一方と、合波部15とへ出力される。分岐部12は、入力されたブランチ信号103(信号CD)を分岐する。分岐部12で分岐された信号CDは、冗長部50及び波長選択部13のいずれか一方と、合波部15とへ出力される。
波長選択部13は、分岐部11が出力した信号AB及び分岐部12が出力した信号CDが入力されるように構成される。波長選択部13は、信号AB及び信号CDが入力された場合には、波長帯B及びDの信号のみを選択して、信号BDを生成する。
出力部14には、波長選択部13から出力される信号BDと、冗長部50から出力される信号とが入力される。後述するように、冗長部50は、出力部14へ信号BDを出力できる。出力部14は、入力された信号の一方のみを選択して、選択した信号をブランチ信号104として端局700へ出力する。
合波部15は、分岐部11から入力された信号AB及び分岐部12から入力された信号CDから波長帯A及びCの信号を選択して、信号ACを生成する。合波部15は、生成された信号ACを、トランク信号102として端局600へ出力する。
冗長部50は、光分岐挿入装置100の各部の動作を監視するとともに、各部の動作を設定する。波長選択部13の波長選択機能の異常などの故障が検出された場合には、冗長部50は、波長選択部13の機能を冗長部50が代替するように、分岐部11及び12、出力部14、冗長部50を制御する。なお、冗長部50が各部を制御する信号を示す線は図2では省略される。また、冗長部50が備える光分岐挿入装置100の監視機能及び制御機能は、冗長部50の外部に配置されてもよい。
光分岐挿入装置100は、冗長部50が波長選択部13を代替する機能を備えるため、波長選択部13が故障した場合にもブランチ信号104を端局700へ送信できる。その結果、光分岐挿入装置100は、光分岐挿入装置100及び光分岐挿入装置100が接続された海底ケーブルシステム1の信頼性を向上させるという効果を奏する。
光分岐挿入装置100のより具体的な構成及び動作について説明する。図3は、図2で説明した光分岐挿入装置100の詳細な構成を示すブロック図の例である。分岐部11は、カプラ(CPL)111及びスイッチ(SW)112を備える。分岐部12は、カプラ121及びスイッチ122を備える。波長選択部13はWSS(wavelength selective switch、波長選択スイッチ)131を備え、冗長部50は、WSS501を備える。出力部14は、スイッチ141を備える。また、図3では、図2では冗長部50が備えていた監視機能及び制御機能は、それぞれモニタ部(MON)60及び制御部(CONT)70として冗長部50の外部に記載される。
カプラ111及び121は、入力された光を2分岐する。カプラ111及び121は、例えば分岐比が1:1の1×2光方向性結合器である。スイッチ112及び122は1入力2出力の光スイッチである。スイッチ112は、カプラ111で分岐された信号ABを波長選択部13又は冗長部50のいずれかに出力する。スイッチ122は、カプラ121で分岐された信号CDを波長選択部13又は冗長部50のいずれかに出力する。スイッチ112及び122は、制御部70により制御される。
WSS131及び501は、入力された光信号から1個以上の波長の光信号を選択して、選択された波長の光を波長多重光信号として出力する。WSS131及び501が生成する光信号の波長は制御部70によって設定される。本実施形態では、WSS131は、スイッチ112から信号ABが入力され、スイッチ122から信号CDが入力された場合には、信号BDを生成してスイッチ141に出力する。WSS501も、スイッチ112から信号ABが入力され、スイッチ122から信号CDが入力された場合には、信号BDを生成してスイッチ141に出力する。
スイッチ141は、WSS131から入力される信号及びWSS501から入力される信号の一方を選択して、ブランチ信号104として出力する。
モニタ部60は、WSS131及び501を監視する。モニタ部60は、WSS131の故障を検出すると、その情報を監視結果として制御部70に通知する。WSS131の故障の検出手順は限定されない。例えば、WSS131は内部の光パスの光パワーをモニタする機能を備え、所定のパスで光信号が検出されない場合には、WSS131は故障を示す信号をモニタ部60に通知してもよい。モニタ部60における監視結果は、制御部70のほか、光分岐挿入装置100と接続されたいずれかの端局にも通知されてもよい。制御部70は、WSS131及び501及びスイッチ112、122及び141を含む、光分岐挿入装置100の全体を制御する。制御部70は、モニタ部60又は端局から通知される監視結果、又は、端局からの指示に基づいて、WSS131及び501が選択して出力する波長及びスイッチ112、122及び141を制御する。モニタ部60による監視結果の通知及び制御部70による制御は、図示されない電気回路により行われてもよい。
制御部70は、CPU(central processing unit)及び記憶装置を備えてもよい。記憶装置は固定された一時的でない記憶媒体であり、例えば不揮発性の半導体メモリであるが、これには限定されない。CPUは、記憶装置に記憶されたプログラムを実行することによって、光分岐挿入装置100の機能を実現させてもよい。
図3を参照して、光分岐挿入装置100の制御及び光信号の伝搬経路について説明する。WSS131が正常に動作している場合は、制御部70は、カプラ111とWSS131とが接続されるようにスイッチ112を制御し、カプラ121とWSS131とが接続されるようにスイッチ122を制御する。また、制御部70は、WSS131が正常に動作している場合は、WSS131が出力する光信号がブランチ信号104として出力されるようにスイッチ141を制御する。
WSS131は、スイッチ112から出力された信号ABとスイッチ122から出力された信号CDから信号BDを生成してスイッチ141へ出力する。合波部15は、カプラ111から出力された信号ABとカプラ121から出力された信号CDから、信号ACを生成して出力する。
冗長部50が備えるWSS501は予備のWSSであり、運用中のWSS131が故障した場合にその代替として用いられる。すなわち、WSS501は、スイッチ112から出力された信号ABとスイッチ122から出力された信号CDから信号BDを生成してスイッチ141へ出力する。制御部70は、スイッチ112及び122の出力を、いずれもWSS131と接続するか、あるいは、いずれもWSS501と接続するように制御する。
(第1の実施形態の動作例)
図4は、WSS131が故障した場合の、光分岐挿入装置100の動作例を示すフローチャートである。WSS131が故障した場合には、WSS501がWSS131に代わって信号BDを出力する。モニタ部60は、WSS131の異常を検出すると(図4のステップS11)、制御部70に異常を通知する(ステップS12)。モニタ部60は、端局500、600及び700のいずれかに異常を通知してもよい。制御部70は、異常の通知が受信された端局500、600及び700のいずれかからの指示に基づいて、スイッチ112、122及び141、WSS501を制御してもよい。
制御部70は、モニタ部60からの通知に基づいて、以下のようにスイッチ112、122及び141、WSS501を制御する。制御部70は、WSS501を、信号BDの波長帯域のみを通過するフィルタとなるように設定する(ステップS13)。制御部70は、カプラ111が出力した信号ABがWSS501へ出力されるようにスイッチ112を切り替える(ステップS14)。制御部70は、カプラ121が出力した信号CDがWSS501へ出力されるようにスイッチ122を切り替える(ステップS15)。ステップS13〜S15の処理により、WSS501からは、信号BDが出力される。
制御部70は、WSS501から入力された信号BDがブランチ信号104として出力されるようにスイッチ141を切り替える(ステップS16)。
これらの手順により、WSS501は、分岐部11から入力された信号ABと分岐部12から入力された信号CDとをフィルタリングして信号BDを生成する。生成された信号BDは、ブランチ信号104として出力部14から光分岐挿入装置100の外部へ出力される。その結果、光分岐挿入装置100は、WSS131が故障した場合でも、ブランチ信号104を出力できる。なお、図4の手順は、WSS501において生成された信号BDをブランチ信号104として出力するためのものである。したがって、ステップS13〜S16の手順の実行順序は、図4のフローチャートの順に限定されない。
(第1の実施形態の効果の説明)
光分岐挿入装置100は、波長選択部13が備えるWSS131の機能を代替する冗長部50を設けることで、WSS131の故障が発生した場合にもブランチ信号104を出力できる。すなわち、光分岐挿入装置100は、光分岐挿入装置100の信頼性を向上させるという効果を奏する。
光分岐挿入装置100の信頼性の向上により、光分岐挿入装置100が海底に設置された場合に、装置を引き上げる必要のある故障が発生する頻度が低下する。その結果、光分岐挿入装置100の修理コストが抑制されるとともに、光分岐挿入装置100が接続されたネットワークの信頼性も向上する。
(第1の実施形態の変形例)
第1の実施形態において、スイッチ112を光カプラ(例えば1×2光方向性結合器)に置き換えることが可能である。スイッチ112を光カプラに置き換えることで、カプラ111から出力される信号ABはWSS131及び501の両方に分配される。ここで、スイッチ141は、WSS131及びWSS501のいずれか一方と接続される。したがって、この場合も、WSS131が正常であるか故障しているかにかかわらず、スイッチ141からは、WSS131及びWSS501のいずれか一方からの信号BDが出力される。このため、スイッチ112を光カプラに置き換えた場合でも、図3の構成と同様の効果が得られる。同様に、スイッチ122を光カプラに置き換えてもよい。さらに、スイッチ112及び122の両方をそれぞれ光カプラに置き換えてもよい。光カプラは制御部70による制御を必要としないため、光カプラへの置き換えにより光分岐挿入装置100の構成が簡略化されるとともに光分岐挿入装置100及び海底ケーブルシステム1の信頼性がさらに向上する。
一方、スイッチ112及び122を維持して、スイッチ141のみを光カプラ(例えば2×1光方向性結合器)に置き換えることも可能である。スイッチ112及び122の機能により、信号BDを生成するWSS(すなわち、WSS131及び501の一方)にのみ信号AB及び信号CDが入力される。その結果、WSS131及び501は、信号を同時には出力しない。したがって、スイッチ141のみをカプラに置き換えても、出力部14は、WSS131及び501の一方が生成した信号BDをブランチ信号104として出力できる。スイッチ141を光カプラに置き換えることで、スイッチ141及びその制御が不要になるため、光分岐挿入装置100の構成が簡略化されるとともに光分岐挿入装置100及び海底ケーブルシステム1の信頼性がさらに向上する。
すなわち、第1の実施形態の変形例では、光スイッチを光カプラに置き換えることで、光分岐挿入装置100の構成が簡略化されるとともにさらに光分岐挿入装置100及びネットワークの信頼性が向上する。
(第1の実施形態の最小構成)
第1の実施形態の光分岐挿入装置100の効果は、以下の最小構成によっても得られる。以下の最小構成の説明では、対応する図1及び図2の要素名及び参照符号を括弧内に示す。
最小構成の光分岐挿入装置は、第1の分岐手段(分岐部11)と、第2の分岐手段(分岐部12)と、第1の波長選択手段(波長選択部13)と、第2の波長選択手段(冗長部50)と、第1の出力手段(出力部14)と、を備える。
第1及び第2の波長選択手段(13、50)は、入力された光信号(101)から所定の波長の光信号を選択して出力できる。第1の分岐手段(11)は、主経路上の第1の端局(端局500)から入力された光信号である第1の信号(101)を、第1の波長選択手段(13)及び第2の波長選択手段(50)に選択的に出力する。第2の分岐手段(12)は、従経路上の第2の端局(端局700)から入力された光信号である第2の信号(103)を、第1の波長選択手段(13)及び第2の波長選択手段(50)に選択的に出力する。
第1の出力手段(14)は、第2の端局(700)に対し、第1の信号(101)及び第2の信号(103)に基づいて第1の波長選択手段(13)が出力する光信号、又は、第1の信号(101)及び第2の信号(103)に基づいて第2の波長選択手段(50)が出力する光信号、のいずれかを第3の信号(104)として選択的に出力できる。
このような構成を備える最小構成の光分岐挿入装置は、第1の波長選択部の機能を代替する第2の波長選択手段を設けることで、第1の波長選択手段の故障が発生した場合にも第3の信号104を出力できる。すなわち、最小構成の光分岐挿入装置も、光分岐挿入装置の信頼性を向上させるという効果を奏する。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態の海底ケーブルシステム2について説明する。第1の実施形態の海底ケーブルシステム1と比較して、海底ケーブルシステム2では、さらに、端局600から端局500及び700へ光信号が伝送されるとともに、端局700から端局500へも光信号が伝送される点で相違する。本実施形態の説明においては、第1の実施形態と同様の機能を備える要素には同一の名称及び参照符号を付して、既出の要素及び作用の説明は適宜省略する。
図5は、海底ケーブルシステム2の構成を示すブロック図である。海底ケーブルシステム2は、光分岐挿入装置200、端局500及び600(トランク局)、端局700(ブランチ局)を備える。光分岐挿入装置200はROADM装置であり、海底に設置され、端局500、600及び700と光海底ケーブルで接続される。
光分岐挿入装置200には、端局500からトランク信号101が入力される。光分岐挿入装置200には、端局600からトランク信号201が入力される。光分岐挿入装置200には、端局700からブランチ信号103及び203が入力される。光分岐挿入装置200は、トランク信号101及びブランチ信号103に基づいて、トランク信号102及びブランチ信号104を生成する。光分岐挿入装置200は、トランク信号201及びブランチ信号203に基づいて、トランク信号202及びブランチ信号204を生成する。光分岐挿入装置200は、トランク信号102を端局600へ出力し、トランク信号202を端局500へ出力し、ブランチ信号104及び204を端局700へ出力する。
以下では、トランク信号101及び102並びにブランチ信号103及び104の光路を下り回線、トランク信号201及び202並びにブランチ信号203及び204の光路を上り回線と呼ぶ。下り回線と上り回線とは互いに独立している。
トランク信号201は、端局600が送信する、少なくとも1つの波長帯の光信号を含む波長多重信号である。光分岐挿入装置200は、トランク信号201及びブランチ信号203から所定の波長帯の光信号を選択し、選択された光信号に基づいてトランク信号202及びブランチ信号204を生成する。トランク信号202は、光分岐挿入装置200から端局500へ送信される。ブランチ信号204は、光分岐挿入装置200から端局700へ送信される。
図6は、海底ケーブルシステム2で用いられる光分岐挿入装置200のブロック図の例である。第1の実施形態の光分岐挿入装置100と比較して、光分岐挿入装置200は、上り方向の光信号の処理機能を備える点で相違する。光信号の向きが異なること以外は、上り方向の光信号の処理機能は、第1の実施形態で説明した下り方向の光信号の処理機能と同様である。
信号E〜Gは、光分岐挿入装置200を経由して上り回線を伝送される光信号である。本実施形態においては、トランク信号201は、波長帯Eの信号Eと波長帯Fの信号Fとが波長多重された信号(信号EF)である。ブランチ信号203は、波長帯Gの信号Gと波長帯Dの信号Dとが波長多重された信号(信号DG)である。
信号Eは、トランク信号201に含まれて光分岐挿入装置200に入力され、トランク信号202に含まれて光分岐挿入装置200から出力される。信号Fは、トランク信号201に含まれて入力され、ブランチ信号204に含まれて出力される。信号Gは、ブランチ信号203に含まれて入力され、トランク信号202に含まれて出力される。波長帯Dの信号Dは、下り回線と同様の、ブランチ信号203及び204で用いられるダミー信号である。上り回線のダミー信号である信号Dは下り回線の信号Dとは独立しているが、ここでは上り回線及び下り回線のダミー信号はいずれも信号Dと記載される。
光分岐挿入装置200は、光分岐挿入装置100と比較して、さらに、分岐部21及び22、波長選択部23、出力部24、合波部25を備える。さらに、光分岐挿入装置200は、冗長部50に代えて冗長部51を備える。
分岐部21は、端局600から入力されたトランク信号201(信号EF)を分岐する。分岐部21で分岐された信号EFは、冗長部51及び波長選択部23のいずれか一方と、合波部25とへ出力される。分岐部22は、入力されたブランチ信号203(信号DG)を分岐する。分岐部22で分岐された信号DGは、冗長部51及び波長選択部23のいずれか一方と、合波部25とへ出力される。
波長選択部23は、分岐部21からの信号EFと、分岐部22からの信号DGとが入力されるように構成される。波長選択部23は、信号EF及び信号DGが入力された場合には、これらの信号から波長帯D及びFの信号のみを選択して、信号DFを生成する。
出力部24には、波長選択部23から出力される信号DFと、冗長部51から出力される信号とが入力される。後述するように、冗長部51は、出力部24へは信号DFを出力する。出力部24は、入力に接続された光路の一方のみを選択して、選択した光路から入力される信号をブランチ信号204として端局700へ出力する。
合波部25は、分岐部21から入力された信号EF及び分岐部22から入力された信号DGから、信号EGを生成する。合波部25は、生成された信号EGを、トランク信号202として端局500へ出力する。
冗長部51は、波長選択部13及び23の動作を監視するとともに、波長選択部13及び23のそれぞれが選択する波長及び出力する波長を設定する。波長選択部13及び23の一方の波長選択機能に異常が生じた場合には、冗長部51は、故障した波長選択部の機能を冗長部51が代替するように、分岐部11、12、21及び22、並びに出力部14及び24を制御する。なお、冗長部51が備える光分岐挿入装置200の監視機能及び制御機能は、冗長部51の外部に配置されてもよい。
図7は、図6で説明した光分岐挿入装置200の詳細な構成を示すブロック図の例である。下り回線については基本的に第1の実施形態の光分岐挿入装置100と同様であるため、以下では第1の実施形態との相違点及び上り回線について説明する。
分岐部21は、カプラ(CPL)211及びスイッチ(SW)212を備える。分岐部22は、カプラ221及びスイッチ222を備える。波長選択部23は波長選択スイッチであるWSS231を備え、冗長部51は、WSS511及びスイッチ512を備える。出力部24は、スイッチ241を備える。また、図7には、光分岐挿入装置200の監視機能を持つモニタ部(MON)61、制御機能を持つ制御部(CONT)71が記載される。
カプラ211及び221は、入力された光を2分岐する。カプラ211及び221は、例えば分岐比が1:1の1×2光方向性結合器である。スイッチ212及び222は1入力2出力の光スイッチであり、入力された光を出力の一方へ出力する。スイッチ212は、カプラ211で分岐された信号EFを波長選択部23又は冗長部51のいずれかに出力する。スイッチ222は、カプラ221で分岐された信号DGを波長選択部23又は冗長部51のいずれかに出力する。
WSS231及び511は、WSS131及び501と同様に、入力された光信号から1個以上の波長の光信号を選択して、選択された波長の光を波長多重光信号として出力する。ただし、WSS511は、WSS501とは異なり、4入力1出力のWSSである。WSS231及び511が生成する光信号の波長は制御部71によって制御される。本実施形態では、WSS231は、スイッチ212から信号EFが入力され、スイッチ222から信号DGが入力された場合には、信号DFを生成してスイッチ241に出力する。スイッチ241は、WSS231又はスイッチ512から入力された信号を、ブランチ信号204として出力する。
WSS511は、スイッチ112から入力された信号AB及びスイッチ122から入力された信号CDから、信号BDを生成してスイッチ512に出力する。あるいは、WSS511は、スイッチ212から入力された信号EF及びスイッチ222から入力された信号DGから、信号DFを生成してスイッチ512に出力する。WSS511が信号BDを生成するか信号DFを生成するかは、制御部71によって設定される。
スイッチ512は1入力2出力の光スイッチである。スイッチ512は、WSS511から出力された信号をスイッチ141又はスイッチ241のいずれかへ出力する。
モニタ部61は、WSS131、231及び511の動作状態を監視する。モニタ部61は、WSS131又は231の故障を検出すると、その情報を監視結果として制御部71に通知する。制御部71は、WSS131、231及び511並びにスイッチ112、212、122、222、141、241及び512を含む、光分岐挿入装置200の全体を制御する。制御部71は、モニタ部61から通知される監視結果に基づいて、光分岐挿入装置200が備えるそれぞれのWSSが選択して出力する波長、及び、光分岐挿入装置200が備えるそれぞれのスイッチを制御する。
制御部71は、CPU及び記憶装置を備えていてもよい。記憶装置は固定された一時的でない記憶媒体であり、例えば不揮発性の半導体メモリであるが、これには限定されない。CPUは、記憶装置に記憶されたプログラムを実行することによって、光分岐挿入装置200の機能を実現させてもよい。
光分岐挿入装置200が備える各スイッチ及び各WSSの制御、並びに、光信号の伝搬経路について説明する。WSS131が正常に動作している場合は、制御部71は、第1の実施形態の光分岐挿入装置100と同様に、WSS131が出力する信号BDがブランチ信号104として出力されるようにスイッチ141を制御する。合波部15は、カプラ111から出力された信号ABとカプラ121から出力された信号CDから、信号ACを生成して出力する。同様に、WSS231が正常に動作している場合は、制御部71は、WSS231が出力する信号DFがブランチ信号204として出力されるようにスイッチ241を制御する。合波部25は、カプラ211から出力された信号EFとカプラ221から出力された信号DGから、信号EGを生成して出力する。
冗長部51が備えるWSS511は予備のWSSであり、運用中のWSS131及び231の一方が故障した場合にその代替として用いられる。具体的には、WSS511は、WSS131が故障した場合には、スイッチ112から出力された信号ABとスイッチ122から出力された信号CDから信号BDを生成してスイッチ512へ出力する。WSS511は、WSS231が故障した場合には、スイッチ212から出力された信号EFとスイッチ222から出力された信号DGから信号DFを生成してスイッチ512へ出力する。スイッチ512は、WSS131が故障した場合には、信号BDをスイッチ141へ出力する。スイッチ512は、WSS231が故障した場合には、信号DFをスイッチ241へ出力する。WSS131及びWSS231の両方が故障した場合には、冗長部51は、一方のWSSのみの機能を代替するように動作してもよい。
スイッチ112及び122は、同時にはWSS131及びWSS511の一方とのみ接続される。スイッチ212及び222は、同時にはWSS231及びWSS511の一方とのみ接続される。すなわち、スイッチ112及び122の出力は、WSS131が正常な場合にはいずれもWSS131と接続され、WSS131が故障した場合にはいずれもWSS511と接続される。スイッチ212及び222の出力は、WSS231が正常な場合にはいずれもWSS231と接続され、WSS231が故障した場合にはいずれもWSS511と接続される。
(第2の実施形態の動作例)
図8は、WSS131のみが故障した場合の、光分岐挿入装置200の動作例を示すフローチャートである。WSS131が故障した場合には、WSS511及びスイッチ512がWSS131に代わって信号BDを出力する。
モニタ部61は、WSS131の異常を検出すると(図8のステップS21)、制御部71に、異常を通知する(ステップS22)。制御部71は、モニタ部61からの通知に基づいて、以下のように各スイッチ及びWSS511を制御する。
制御部71は、WSS511を、信号BDの波長帯域のみを通過するフィルタとなるように設定する(ステップS23)。制御部71は、カプラ111が出力した信号ABがWSS511へ出力されるようにスイッチ112を切り替える(ステップS24)。制御部71は、カプラ121が出力した信号CDがWSS511へ出力されるようにスイッチ122を切り替える(ステップS25)。WSS231は正常であるので、スイッチ212及び222は信号EF及びDGをWSS511へ出力しない。したがって、ステップS23〜S25の処理により、WSS511からは、信号BDが出力される。
制御部71は、WSS511から入力された信号BDがブランチ信号104として出力されるようにスイッチ512及び141を切り替える(ステップS26)。すなわち、スイッチ512は、WSS511から入力された信号BDをスイッチ141へ出力する。スイッチ141は、スイッチ512から入力された信号BDを、ブランチ信号104として出力する。
このように、WSS131が故障した場合には、冗長部51は、分岐部11から入力された信号ABと分岐部12から入力された信号CDとをフィルタリングして信号BDを生成する。生成された信号BDは、ブランチ信号104として出力部14から光分岐挿入装置200の外部へ出力される。
図9は、WSS231のみが故障した場合の、光分岐挿入装置200の動作例を示すフローチャートである。光分岐挿入装置200は、上り回線に設置されたWSS231が故障した場合も、WSS131が故障した場合に準じた動作を行う。すなわち、WSS231が故障した場合には、WSS511及びスイッチ512がWSS231に代わって信号DFを出力する。
モニタ部61は、WSS231の異常を検出すると(図9のステップS31)、制御部71に、異常を通知する(ステップS32)。制御部71は、モニタ部61からの通知に基づいて、以下のように各スイッチ及びWSS511を制御する。
制御部71は、WSS511を、信号DFの波長帯域のみを通過するフィルタとなるように設定する(ステップS33)。制御部71は、カプラ211が出力した信号EFがWSS511へ出力されるようにスイッチ212を切り替える(ステップS34)。制御部71は、カプラ221が出力した信号DGがWSS511へ出力されるようにスイッチ222を切り替える(ステップS35)。WSS131は正常であるので、スイッチ112及び122は信号AB及びCDをWSS511へ出力しない。したがって、ステップS33〜S35の処理により、WSS511からは、信号DFが出力される。
制御部71は、WSS511から入力された信号DFがブランチ信号204として出力されるようにスイッチ512及び241を切り替える(ステップS36)。すなわち、スイッチ512は、WSS511から入力された信号DFをスイッチ241へ出力する。スイッチ241は、スイッチ512から入力された信号DFを、ブランチ信号204として出力する。
このように、WSS231が故障した場合には、冗長部51は、分岐部21から入力された信号EFと分岐部22から入力された信号DGとをフィルタリングして信号DFを生成する。生成された信号DFは、ブランチ信号204として出力部24から光分岐挿入装置200の外部へ出力される。
(第2の実施形態の効果の説明)
第2の実施形態の光分岐挿入装置200は、WSS131及び231の一方の機能を代替する冗長部51を設けることで、運用中のWSSの故障が発生した場合にもブランチ信号を出力できる。すなわち、光分岐挿入装置200は、光分岐挿入装置200及び光分岐挿入装置200が接続されたネットワークの信頼性を向上させるという効果を奏する。信頼性の向上により、光分岐挿入装置200が海底に設置された場合に、装置を引き上げる必要のある故障が発生する頻度が低下する。その結果、光分岐挿入装置200の修理コストが抑制されるとともに、光分岐挿入装置200が接続されたネットワークの可用性が向上する。
また、冗長部51が備えるWSS511及びスイッチ512は上り回線と下り回線とで共用されている。このため、光分岐挿入装置200は、上り回線と下り回線とで個別に冗長部を持つ場合と比較して予備のWSS511の個数を削減できる。
(第2の実施形態の第1の変形例)
光分岐挿入装置200においても、第1の実施形態の変形例で説明したように、スイッチ112及び122、又はスイッチ141を光カプラ(例えば1×2光方向性結合器)に置き換えることが可能である。そして、スイッチ212及び222、又はスイッチ241を光カプラ(例えば1×2光方向性結合器)に置き換えることも可能である。WSS511が出力する信号は制御部71によって設定される。このため、スイッチ112、122、212及び222の光カプラへの置き換えによって信号AB、CD、EF、DGの全てが入力された場合でも、WSS511は、必要とされる信号BD又は信号DFのみを出力できる。
このように、第2の実施形態の第1の変形例の光分岐挿入装置200も、光スイッチを光カプラに置き換えることで、構成が簡略化されるとともにさらに信頼性が向上するという効果を奏する。
(第2の実施形態の第2の変形例)
光分岐挿入装置200において、冗長部51が備えるスイッチ512を光カプラ(例えば1×2光方向性結合器)に置き換えることが可能である。スイッチ512が光カプラに置き換えられた場合には、例えばWSS131が故障すると、信号BDがスイッチ141及び241の両方へ出力される。しかし、スイッチ241に接続されたWSS231は正常であるため、スイッチ241はWSS231が出力する信号DFをブランチ信号204として出力し、冗長部51が出力する信号BDを出力しない。
したがって、スイッチ512を光カプラに置き換えても、光分岐挿入装置200は、これまでに述べた実施形態の光分岐挿入装置と同様の効果を奏するとともに、光スイッチを光カプラに置き換えることで、構成が簡略化されるとともにさらに信頼性が向上するという効果を奏する。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態の光分岐挿入装置300について以下に説明する。図10は、光分岐挿入装置300の詳細な構成を示すブロック図の例である。光分岐挿入装置300は、最大4個のWSSの故障に対応可能な冗長部を備える。第3の実施形態においては、第1及び第2の実施形態と同様の機能を備える要素には同一の名称及び参照符号を付して、既出の説明は適宜省略する。
図10に記載された光分岐挿入装置300は、光分岐挿入装置200と比較して、分岐部11及び21がさらにスイッチ113及び213をそれぞれ備える。合波部15及び25はいずれもWSSを備える。また、冗長部51に代えて冗長部52を備え、さらに、出力部16及び26を備える。
分岐部11は、カプラ111と合波部15との間にスイッチ113を備える。分岐部21は、カプラ211と合波部25との間にスイッチ213を備える。スイッチ113及び213はいずれも1入力2出力の光スイッチである。スイッチ113の出力の一方は合波部15に接続され、出力の他方は冗長部52と接続される。スイッチ213の出力の一方は合波部25に接続され、出力の他方は冗長部52と接続される。
合波部15はWSS151を備える。合波部25はWSS251を備える。出力部16はスイッチ161を備える。出力部26はスイッチ261を備える。スイッチ161及び261は、いずれも2入力1出力の光スイッチである。
冗長部52は、後述するように、分岐部811〜814、WSS821〜824、スイッチ831〜834及び841〜844を備える。
WSS131、151、231、251のすべてが正常に動作している場合は、これらのWSSに接続された光スイッチの光路は、これらのWSSの出力がトランク信号あるいはブランチ信号として出力されるように制御される。この場合、冗長部52は使用されない。
図10では、光路の記載が煩雑となることを防ぐために、冗長部52及びスイッチの入力又は出力に[1]〜[12]の符号を付して、冗長部52と各スイッチとの接続関係を示した。例えば、スイッチ113の「[1]へ」と記載された光路は冗長部52の[1]と接続される。また、冗長部52の[9]は、スイッチ141の「[9]から」と記載された光路と接続される。
以下では、下り回線の各部の機能について主に説明し、同様の機能を備える上り回線についての説明は簡略に記載する。
下り回線に関しては、光分岐挿入装置300には、トランク信号101(信号AB)及びブランチ信号103(信号CD)が入力される。WSS131は、これらの信号からブランチ信号104(信号BD)を生成する。WSS151は、これらの信号からトランク信号102(信号AC)を生成する。上り回線に関しては、光分岐挿入装置300には、トランク信号201(信号EF)及びブランチ信号203(信号DG)が入力される。WSS231は、ブランチ信号204(信号DF)を生成する。WSS251は、トランク信号202(信号EG)を生成する。
モニタ部62は、光分岐挿入装置300内の各WSSの状態を監視する。モニタ部62は、いずれかのWSSの故障を検出すると、その情報を監視結果として制御部72に通知する。監視結果は、光分岐挿入装置300と接続された陸上局にも通知されてもよい。制御部72は、WSS及び光スイッチを含む、光分岐挿入装置300の全体を制御する。制御部72は、モニタ部62又は陸上局からの通知に基づいて、各WSSが選択して出力する波長及び各光スイッチの切り替え方向を制御する。
図11は、光分岐挿入装置300が備える冗長部52の構成を示すブロック図の例である。冗長部52は、分岐部811〜814、WSS821〜824、光スイッチ831〜834及び光スイッチ841〜844を備える。
分岐部811〜814は、一方が2ポート、他方が4ポートの光カプラであり、例えば2×4光スターカプラである。分岐部811の2ポートの側(光路[1]、[2])には、スイッチ112、113の出力が接続される。分岐部812の2ポートの側(光路[3]、[4])には、スイッチ122、123の出力が接続される。分岐部813の2ポートの側(光路[5]、[6])には、スイッチ212、213の出力が接続される。分岐部814の2ポートの側(光路[7]、[8])には、スイッチ222、223の出力が接続される。分岐部811の2ポートの側(光路[1]、[2])は、冗長部52の機能の点で差はなく、スイッチ112、113の出力と光路[1]、[2]との接続は入れ替わってもよい。分岐部812〜814についても同様である。
スイッチ112及び113は、いずれも、カプラ111で分岐されたトランク信号101(信号AB)を、その出力の一方へ出力する。スイッチ122及び123は、いずれも、カプラ121で分岐されたブランチ信号103(信号CD)を、その出力の一方へ出力する。スイッチ212及び213は、いずれも、カプラ211で分岐されたトランク信号201(信号EF)を、その出力の一方へ出力する。スイッチ222及び223は、いずれも、カプラ221で分岐されたブランチ信号203(信号DG)を、その出力の一方へ出力する。
分岐部811〜814の4ポートの側の各ポートは、いずれも、それぞれWSS821〜824に接続される。したがって、WSS821〜824には、信号AB、信号CD、信号EF、信号DGの全てが入力されうる。WSS821〜824は波長選択スイッチであり、制御部72からの指示に基づいて、入力された信号から選択された信号を出力する。WSS821〜824は、制御部72からの指示に基づいて、信号AC、信号BD、信号EG、信号DFのいずれかを出力する。WSS821〜824の出力は、それぞれ、スイッチ831〜834に接続される。
スイッチ831〜834は1入力4出力の光スイッチである。スイッチ831〜834は、それぞれ、WSS821〜824から出力された光信号を、制御部72からの指示に基づいて、スイッチ841〜844のいずれかへ出力するように光路を切り替える。
スイッチ841〜844は4入力1出力の光スイッチである。スイッチ841〜844は、スイッチ831〜834から入力された光信号のいずれかを、制御部72からの指示に基づいて、冗長部52の外部へ出力するように光路を切り替える。スイッチ841〜844の出力([9]〜[12])は、それぞれ、光スイッチ161、141、261、241に接続される。なお、図11におけるスイッチ831〜834及びスイッチ841〜844の光路の切り替え方向は一例であり、各スイッチの動作を限定しない。また、図11において分岐部811〜814とWSS821〜824との間の光路の交点、及び、スイッチ831〜834とスイッチ841〜844との間の光路の交点は、いずれも光路の合流あるいは分岐を示すものではない。
(第3の実施形態の動作例)
WSS131、151、231、251のうち1台が故障し、冗長部52内のWSS821、822、823、824のいずれかが、故障したWSSの機能を代替する動作の例について説明する。
(1)WSS822がWSS131の代替として動作する場合
図12は、WSS131が故障した場合の、光分岐挿入装置300の動作例を示すフローチャートである。モニタ部62は、WSS131の異常を検出すると(図12のステップS51)、制御部72に異常を通知する(ステップS52)。制御部72は、以下の制御を行う。
制御部72は、WSS822を、信号Bと信号Dのみを通過するフィルタとなるように設定する(ステップS53)。そして、光スイッチ112を、カプラ111の出力が分岐部811へ出力されるように切り替え、光スイッチ122を、カプラ121の出力が分岐部812へ出力されるように切り替える(ステップS54)。その結果、WSS822には、分岐部811から信号ABが入力され、分岐部812から信号CDが入力される。そして、WSS822は、光スイッチ832へ信号BDを出力する。
制御部72は、光スイッチ832の光パスを、WSS822の出力が光スイッチ842へ出力されるように切り替える(ステップS55)。その結果、WSS822から出力された信号BDは、光スイッチ842及び光路[10]を経由して光スイッチ141に入力される。
制御部72は、光スイッチ141の光パスを、光スイッチ842が出力する信号BDがブランチ信号104として出力されるように切り替える(ステップS56)。
これらの手順により、分岐部811から出力される信号ABと分岐部812から出力される信号CDはWSS822によりフィルタリングされる。そして、WSS822で生成された信号BDが光スイッチ832、842及び141を通ってブランチ信号104として光分岐挿入装置300の外部へ出力される。その結果、光分岐挿入装置300は、WSS131が故障した場合でも、ブランチ信号104を出力できる。
(2)WSS821がWSS151の代替として動作する場合
図13は、WSS151が故障した場合の、光分岐挿入装置300の動作例を示すフローチャートである。モニタ部62は、WSS151の異常を検出すると(図13のステップS61)、制御部72に異常を通知する(ステップS62)。制御部72は、以下の制御を行う。
制御部72は、WSS821を、信号Aと信号Cのみを通過するフィルタとなるように設定する(ステップS63)。そして、光スイッチ113を、カプラ111の出力が分岐部811へ出力されるように切り替え、光スイッチ123を、カプラ121の出力が分岐部812へ出力されるように切り替える(ステップS64)。その結果、WSS821には、分岐部811から信号ABが入力され、分岐部812から信号CDが入力される。そして、WSS821は、光スイッチ831へ信号ACを出力する。
制御部72は、光スイッチ831の光パスを、WSS821の出力が光スイッチ841へ出力されるように切り替える(ステップS65)。その結果、WSS821から出力された信号ACは、光スイッチ841及び光路[9]を経由して光スイッチ161に入力される。
制御部72は、光スイッチ161の光パスを、光スイッチ841が出力する信号ACがトランク信号102として出力されるように切り替える(ステップS66)。
これらの手順により、分岐部811から出力される信号ABと分岐部812から出力される信号CDはWSS821によりフィルタリングされる。WSS821で生成された信号ACは、光スイッチ831、841及び161を通ってトランク信号102として光分岐挿入装置300の外部へ出力される。その結果、光分岐挿入装置300は、WSS151が故障した場合でも、トランク信号102を出力できる。
以上では、下り回線に配置されたWSS131又はWSS151が故障した場合の冗長部52の動作を説明した。同様に、上り回線に配置されたWSS231又はWSS251が故障した場合にも、冗長部52は、トランク信号202(信号EG)又はブランチ信号204(信号DF)を出力できる。上り回線に配置されたWSSの故障時の動作手順は、基本的に下り伝送路の場合と同様であるので、上り伝送路に関する冗長部52の動作の説明は省略する。
図12のフローで説明したWSS131の故障時には、冗長部52内の分岐部811及び812、WSS822、光スイッチ832及び842のみによってWSS131の機能が代替される。すなわち、WSS131の故障時には、冗長部52が備える他のWSS及び光スイッチは使用されない。さらに、分岐部811〜814は、入力された信号をWSS821〜824に分配している。したがって、冗長部52は、WSS131に加えてWSS151、231、251の一部又は全部が故障した場合でも、冗長部52が備える残余のWSS及び光スイッチを用いて、生成が必要とされる信号AC、信号BD、信号EG、信号DFを出力できる。
すなわち、第3の実施形態の光分岐挿入装置300は、WSS131、151、231、251の一部又は全部が故障しても、冗長部52が備えるWSS821〜824がその機能を代替することで、光分岐挿入機能を維持できる。
さらに、分岐部811〜814の出力は全てのWSS821〜824に分配されているため、例えばWSS821及びスイッチ831の機能を、WSS822及びスイッチ832、WSS823及びスイッチ833、あるいはWSS824及びスイッチ834によって代替できる。例えば、WSS821又は831が故障している場合には、WSS822及びスイッチ832を使用することができる。
図14は、WSS131が故障した場合に、WSS823に機能を代替させる手順の例を示すフローチャートである。モニタ部62は、WSS131の異常を検出すると(図14のステップS71)、制御部70に、異常を通知する(ステップS72)。制御部72は、以下の制御を行う。
制御部72は、WSS823を、信号Bと信号Dのみを通過するフィルタとなるように設定する(ステップS73)。そして、光スイッチ112を、カプラ111の出力が分岐部811へ出力されるように切り替え、光スイッチ122を、カプラ121の出力が分岐部812へ出力されるように切り替える(ステップS74)。その結果、WSS823には、分岐部811から信号ABが入力され、分岐部812から信号CDが入力される。そして、WSS823は、光スイッチ833へ信号BDを出力する。
制御部72は、光スイッチ833の光パスを、WSS823の出力が光スイッチ842へ出力されるように切り替える(ステップS75)。その結果、WSS823から出力された信号BDは、光スイッチ842及び光路[10]を経由して光スイッチ141に入力される。
制御部72は、光スイッチ141の光パスを、光スイッチ842が出力する信号BDがブランチ信号104として出力されるように切り替える(ステップS76)。これらの手順により、分岐部811から出力される信号ABと分岐部812から出力される信号CDはWSS823によりフィルタリングされ、信号BDが光スイッチ833、842及び141を通ってブランチ信号104として光分岐挿入装置300の外部へ出力される。
このように、光スイッチ833及び842は、WSS823の出力が、光スイッチ842を経由して冗長部52から出力されるように光パスを切り替える。その結果、WSS823も、WSS822と同様に、WSS131の機能を代替できる。そして、WSS151、231、251が故障した場合も、WSS821〜824のうち使用されていないWSSを用いて、故障したWSSの機能を代替させることができる。
第3の実施形態の光分岐挿入装置300は、WSSの機能を代替する冗長部52を設けることで、第1及び第2の実施形態と同様に、光分岐挿入装置及び光分岐挿入装置が接続されたネットワークの信頼性を向上させるという効果を奏する。
さらに、第3の実施形態の光分岐挿入装置300は、光分岐挿入装置の信頼性をより高めることができるという効果を奏する。その第1の理由は、冗長部52がWSSを複数備えることにより、運用中のWSSが複数故障した時にも、それらの機能を代替できるからである。その第2の理由は、冗長部52がWSSを複数備えることにより、冗長部52が備えるWSSの一部が故障した場合でも、冗長部52が備える他のWSSを用いて、冗長機能を実現できるからである。
(第3の実施形態の変形例)
本実施形態の冗長部52において、スイッチ831〜834を、それぞれ、1入力4出力の光カプラ(例えば1×4光スターカプラ)に置き換えることが可能である。スイッチ831〜834を光カプラに置き換えることで、WSS821〜824から出力される光信号がスイッチ841〜844の全てに分配される。しかし、光スイッチ841〜844は、カプラ831〜834から入力された信号光のうち、1個のみを選択して冗長部52の外部へ出力する。したがって、光スイッチ831〜834を光カプラに置き換えた場合でも、故障したWSSに対応する光路にのみ、WSS821〜824のいずれかで生成された信号光が供給される。
このような構成を備える光分岐挿入装置300は、構成が簡略化されるとともにさらに信頼性が向上するという効果を奏する。その理由は、光スイッチを光カプラに置き換えることで、光スイッチ及びその制御が不要になるためである。
本発明の実施形態は以下の付記のようにも記載されうるが、これらには限定されない。
(付記1)
入力された光信号から所定の波長の光信号を選択して出力できる第1の波長選択手段及び第2の波長選択手段と、
主経路上の第1の端局から入力された光信号である第1の信号を、前記第1の波長選択手段及び前記第2の波長選択手段に選択的に出力する第1の分岐手段と、
従経路上の第2の端局から入力された光信号である第2の信号を、前記第1の波長選択手段及び前記第2の波長選択手段に選択的に出力する第2の分岐手段と、
前記第2の端局に対し、前記第1の信号及び前記第2の信号に基づいて前記第1の波長選択手段が出力する光信号又は前記第1の信号及び前記第2の信号に基づいて前記第2の波長選択手段が出力する光信号のいずれかを第3の信号として選択的に出力することが可能な第1の出力手段と、を備える光分岐挿入装置。
(付記2)
前記第1の分岐手段は前記第1の信号を選択的に第4の信号又は第5の信号として出力し、
前記第2の分岐手段は前記第2の信号を選択的に第6の信号又は第7の信号として出力し、
前記第1の波長選択手段は前記第4の信号及び前記第6の信号が入力された場合に、前記第4の信号及び前記第6の信号から所定の波長の信号を選択して第8の信号を生成して出力し、
前記第2の波長選択手段は前記第5の信号及び前記第7の信号が入力された場合に、前記第5の信号及び前記第7の信号から所定の波長の信号を選択して第9の信号を生成して出力し、
前記第1の出力手段は、前記第8の信号及び前記第9の信号のいずれかを選択的に前記第3の信号として出力する、付記1に記載された光分岐挿入装置。
(付記3)
前記第1の波長選択手段及び前記第2の波長選択手段は、それぞれ、WSS(wavelength selective switch、波長選択スイッチ)を備える、付記1又は2に記載された光分岐挿入装置。
(付記4)
前記第1の波長選択手段の故障を検出すると前記故障を示す通知を出力する監視手段と、
前記監視手段から前記故障の通知を受信すると、前記第2の波長選択手段が出力する光信号が前記第3の信号として出力されるように前記第1の分岐手段、前記第2の分岐手段、前記第2の波長選択手段及び前記第1の出力手段を制御する制御手段と、をさらに備える、付記1乃至3のいずれかに記載された光分岐挿入装置。
(付記5)
前記第1の信号及び前記第2の信号に基づいて第10の信号を生成し、前記第10の信号を前記主経路上にある第3の端局に送信する合波手段をさらに備える、付記1乃至4のいずれかに記載された光分岐挿入装置。
(付記6)
前記主経路上にある第3の端局から入力された光信号である第11の信号を、前記第1の波長選択手段及び前記第2の波長選択手段に選択的に出力する第3の分岐手段と、
前記第2の端局から入力された光信号である第12の信号を、前記第1の波長選択手段及び前記第2の波長選択手段に選択的に出力する第4の分岐手段と、をさらに備え、
前記第2の端局に対し、前記第11の信号及び前記第12の信号に基づいて前記第1の波長選択手段が出力する光信号又は前記第11の信号及び前記第12の信号に基づいて前記第2の波長選択手段が出力する光信号のいずれかを第13の信号として選択的に出力することが可能な第2の出力手段と、を備える付記2に記載された光分岐挿入装置。
(付記7)
前記第3の分岐手段は前記第11の信号を選択的に第14の信号又は第15の信号として出力し、
前記第4の分岐手段は前記第12の信号を選択的に第16の信号又は第17の信号として出力し、
前記第1の波長選択手段は、さらに、前記第14の信号及び前記第16の信号が入力された場合に、前記第14の信号及び前記第16の信号から所定の波長の信号を選択して第18の信号を生成して出力し、
前記第2の波長選択手段は、さらに、前記第15の信号及び前記第17の信号が入力された場合に、前記第15の信号及び前記第17の信号から所定の波長の信号を選択して第19の信号を生成して出力し、
前記第2の出力手段は、前記第18の信号及び前記第19の信号のいずれかを選択的に前記第13の信号として出力する、付記6に記載された光分岐挿入装置。
(付記8)
前記第1の波長選択手段は、WSS(wavelength selective switch、波長選択スイッチ)を備え、
前記第2の波長選択手段は、
前記第5の信号及び前記第7の信号が入力された場合には前記第9の信号を生成し前記第15の信号及び前記第17の信号が入力された場合には前記第19の信号を生成するWSSと、
前記WSSにおいて生成された前記第9の信号を前記第1の出力手段へ出力し前記WSSにおいて生成された前記第19の信号を前記第2の出力手段へ出力する光スイッチと、
を備える付記7に記載された光分岐挿入装置。
(付記9)
前記第1の信号及び前記第2の信号の処理に関する前記第1の波長選択手段の第1の故障又は前記第11の信号及び前記第12の信号の処理に関する前記第1の波長選択手段の第2の故障を検出すると前記第1の故障又は前記第2の故障を示す通知を出力する監視手段と、
前記第1の故障が通知された場合には、前記第1の信号及び前記第2の信号に基づいて前記第2の波長選択手段が出力する光信号が前記第3の信号として出力されるように前記第1の分岐手段、前記第2の分岐手段、前記第2の波長選択手段及び前記第1の出力手段を制御し、前記第2の故障が通知された場合には、前記第11の信号及び前記第12の信号に基づいて前記第2の波長選択手段が出力する光信号が前記第13の信号として出力されるように前記第3の分岐手段、前記第4の分岐手段、前記第2の波長選択手段及び前記第2の出力手段を制御する制御手段と、をさらに備える、付記6乃至8のいずれかに記載された光分岐挿入装置。
(付記10)
前記第1の信号及び前記第2の信号に基づいて第10の信号を生成し、前記第10の信号を前記主経路上にある第3の端局に送信するとともに、前記第11の信号及び前記第12の信号に基づいて第20の信号を生成し、前記第20の信号を前記第1の端局に送信する合波手段をさらに備える、付記6又は7に記載された光分岐挿入装置。
(付記11)
前記第3の端局に対し、前記合波手段が出力する前記第10の信号又は前記第1の信号及び前記第2の信号に基づいて前記第2の波長選択手段が出力する光信号のいずれかを選択的に出力することが可能な第3の出力手段と、
前記第1の端局に対し、前記合波手段が出力する前記第20の信号又は前記第11の信号及び前記第12の信号に基づいて前記第2の波長選択手段が出力する光信号のいずれかを選択的に出力することが可能な第3の出力手段と、を備え、
前記第2の波長選択手段は、前記第1の分岐手段で分岐された第1の信号、前記第2の分岐手段で分岐された第2の信号、前記第3の分岐手段で分岐された前記第11の信号、前記第2の分岐手段で分岐された前記第12の信号、が入力可能なように構成されるとともに、前記第1の波長選択手段及び前記合波手段の動作状態に基づいて生成した光信号を、前記第1乃至第4の出力部のいずれかに出力可能なように構成される、付記10に記載された光分岐挿入装置。
(付記12)
前記第1の信号及び前記第2の信号の処理に関する前記第1の波長選択手段の第1の故障、前記第1の信号及び前記第2の信号の処理に関する前記合波手段の第2の故障、前記第11の信号及び前記第12の信号の処理に関する前記第1の波長選択手段の第3の故障又は前記第11の信号又は前記第12の信号の処理に関する前記合波手段の第4の故障を検出すると前記検出された故障を示す通知を出力する監視手段と、
前記第1の故障が通知された場合には、前記第1の信号及び前記第2の信号に基づいて前記第2の波長選択手段が出力する光信号が前記第3の信号として出力されるように前記第1の分岐手段、前記第2の分岐手段、前記第2の波長選択手段及び前記第1の出力手段を制御し、前記第2の故障が通知された場合には、前記第1の信号及び前記第2の信号に基づいて前記第2の波長選択手段が出力する光信号が前記第10の信号として出力されるように前記第1の分岐手段、前記第2の分岐手段、前記第2の波長選択手段及び前記第3の出力手段を制御し、前記第3の故障が通知された場合には、前記第11の信号及び前記第12の信号に基づいて前記第2の波長選択手段が出力する光信号が前記第13の信号として出力されるように前記第3の分岐手段、前記第4の分岐手段、前記第2の波長選択手段及び前記第2の出力手段を制御し、前記第4の故障が通知された場合には、前記第11の信号及び前記第12の信号に基づいて前記第2の波長選択手段が出力する光信号が前記第20の信号として出力されるように前記第3の分岐手段、前記第4の分岐手段、前記第2の波長選択手段及び前記第4の出力手段を制御する制御手段と、をさらに備える、付記11に記載された光分岐挿入装置。
(付記13)
第1の信号を送信する、主経路上の第1の端局と、
第2の信号を送信し第3の信号を受信する、従経路上の第2の端局と、
前記第1の端局及び前記第2の端局が接続された付記1乃至12のいずれかに記載された光分岐挿入装置と、を備えた光通信システム。
(付記14)
第1の波長選択手段によって、入力された光信号から所定の波長の光信号を選択して出力し、
第2の波長選択手段によって、入力された光信号から所定の波長の光信号を選択して出力し、
主経路上の第1の端局から入力された光信号である第1の信号を、前記第1の波長選択手段及び前記第2の波長選択手段に選択的に出力し、
従経路上の第2の端局から入力された光信号である第2の信号を、前記第1の波長選択手段及び前記第2の波長選択手段に選択的に出力し、
前記第2の端局に対し、前記第1の信号及び前記第2の信号に基づいて前記第1の波長選択手段が出力する光信号又は前記第1の信号及び前記第2の信号に基づいて前記第2の波長選択手段が出力する光信号のいずれかを第3の信号として選択的に出力する、
ことを特徴とする光分岐挿入方法。
(付記15)
第1の波長選択手段を用いて、入力された光信号から所定の波長の光信号を選択して出力する手順、
第2の波長選択手段を用いて、入力された光信号から所定の波長の光信号を選択して出力する手順、
主経路上の第1の端局から入力された光信号である第1の信号を、前記第1の波長選択手段及び前記第2の波長選択手段に選択的に出力する手順、
従経路上の第2の端局から入力された光信号である第2の信号を、前記第1の波長選択手段及び前記第2の波長選択手段に選択的に出力する手順、
前記第2の端局に対し、前記第1の信号及び前記第2の信号に基づいて前記第1の波長選択手段が出力する光信号又は前記第1の信号及び前記第2の信号に基づいて前記第2の波長選択手段が出力する光信号のいずれかを第3の信号として選択的に出力する手順、
を光分岐挿入装置のコンピュータに実行させるためのプログラム。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記の実施形態に限定されない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。この出願は、2015年8月3日に出願された日本出願特願2015−153538を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100、200、300 光分岐挿入装置
900 ROADM装置
11、12、21、22、811〜814 分岐部
13、23 波長選択部
14、16、24、26 出力部
15、25 合波部
50〜52 冗長部
60、61、62 モニタ部
70、71、72 制御部
101、102、201、202 トランク信号
103、104、203、204 ブランチ信号
131、151、231、251、501、511、821〜824 WSS
112、113、122、123、141、161 スイッチ
212、213、222、223、241、261 スイッチ
831〜834、841〜844 スイッチ
500、600、700 端局

Claims (10)

  1. 入力された光信号から所定の波長の光信号を選択して出力できる第1の波長選択手段及び第2の波長選択手段と、
    主経路上の第1の端局から入力された光信号である第1の信号を、前記第1の波長選択手段及び前記第2の波長選択手段に選択的に出力する第1の分岐手段と、
    従経路上の第2の端局から入力された光信号である第2の信号を、前記第1の波長選択手段及び前記第2の波長選択手段に選択的に出力する第2の分岐手段と、
    前記第2の端局に対し、前記第1の信号及び前記第2の信号に基づいて前記第1の波長選択手段が出力する光信号又は前記第1の信号及び前記第2の信号に基づいて前記第2の波長選択手段が出力する光信号のいずれかを第3の信号として選択的に出力することが可能な第1の出力手段と、を備える光分岐挿入装置。
  2. 前記第1の分岐手段は前記第1の信号を選択的に第4の信号又は第5の信号として出力し、
    前記第2の分岐手段は前記第2の信号を選択的に第6の信号又は第7の信号として出力し、
    前記第1の波長選択手段は前記第4の信号及び前記第6の信号が入力された場合に、前記第4の信号及び前記第6の信号から所定の波長の信号を選択して第8の信号を生成して出力し、
    前記第2の波長選択手段は前記第5の信号及び前記第7の信号が入力された場合に、前記第5の信号及び前記第7の信号から所定の波長の信号を選択して第9の信号を生成して出力し、
    前記第1の出力手段は、前記第8の信号及び前記第9の信号のいずれかを選択的に前記第3の信号として出力する、請求項1に記載された光分岐挿入装置。
  3. 前記第1の波長選択手段及び前記第2の波長選択手段は、それぞれ、WSS(wavelength selective switch、波長選択スイッチ)を備える、請求項1又は2に記載された光分岐挿入装置。
  4. 前記第1の波長選択手段の故障を検出すると前記故障を示す通知を出力する監視手段と、
    前記監視手段から前記故障の通知を受信すると、前記第2の波長選択手段が出力する光信号が前記第3の信号として出力されるように前記第1の分岐手段、前記第2の分岐手段、前記第2の波長選択手段及び前記第1の出力手段を制御する制御手段と、をさらに備える、請求項1乃至3のいずれかに記載された光分岐挿入装置。
  5. 前記主経路上にある第3の端局から入力された光信号である第11の信号を、前記第1の波長選択手段及び前記第2の波長選択手段に選択的に出力する第3の分岐手段と、
    前記第2の端局から入力された光信号である第12の信号を、前記第1の波長選択手段及び前記第2の波長選択手段に選択的に出力する第4の分岐手段と、をさらに備え、
    前記第2の端局に対し、前記第11の信号及び前記第12の信号に基づいて前記第1の波長選択手段が出力する光信号又は前記第11の信号及び前記第12の信号に基づいて前記第2の波長選択手段が出力する光信号のいずれかを第13の信号として選択的に出力することが可能な第2の出力手段と、を備える請求項2に記載された光分岐挿入装置。
  6. 前記第3の分岐手段は前記第11の信号を選択的に第14の信号又は第15の信号として出力し、
    前記第4の分岐手段は前記第12の信号を選択的に第16の信号又は第17の信号として出力し、
    前記第1の波長選択手段は、さらに、前記第14の信号及び前記第16の信号が入力された場合に、前記第14の信号及び前記第16の信号から所定の波長の信号を選択して第18の信号を生成して出力し、
    前記第2の波長選択手段は、さらに、前記第15の信号及び前記第17の信号が入力された場合に、前記第15の信号及び前記第17の信号から所定の波長の信号を選択して第19の信号を生成して出力し、
    前記第2の出力手段は、前記第18の信号及び前記第19の信号のいずれかを選択的に前記第13の信号として出力する、請求項5に記載された光分岐挿入装置。
  7. 前記第1の波長選択手段は、WSS(wavelength selective switch、波長選択スイッチ)を備え、
    前記第2の波長選択手段は、
    前記第5の信号及び前記第7の信号が入力された場合には前記第9の信号を生成し前記第15の信号及び前記第17の信号が入力された場合には前記第19の信号を生成するWSSと、
    前記WSSにおいて生成された前記第9の信号を前記第1の出力手段へ出力し前記WSSにおいて生成された前記第19の信号を前記第2の出力手段へ出力する光スイッチと、
    を備える請求項6に記載された光分岐挿入装置。
  8. 前記第1の信号及び前記第2の信号の処理に関する前記第1の波長選択手段の第1の故障又は前記第11の信号及び前記第12の信号の処理に関する前記第1の波長選択手段の第2の故障を検出すると前記第1の故障又は前記第2の故障を示す通知を出力する監視手段と、
    前記第1の故障が通知された場合には、前記第1の信号及び前記第2の信号に基づいて前記第2の波長選択手段が出力する光信号が前記第3の信号として出力されるように前記第1の分岐手段、前記第2の分岐手段、前記第2の波長選択手段及び前記第1の出力手段を制御し、前記第2の故障が通知された場合には、前記第11の信号及び前記第12の信号に基づいて前記第2の波長選択手段が出力する光信号が前記第13の信号として出力されるように前記第3の分岐手段、前記第4の分岐手段、前記第2の波長選択手段及び前記第2の出力手段を制御する制御手段と、をさらに備える、請求項6又は7に記載された光分岐挿入装置。
  9. 前記第1の信号及び前記第2の信号に基づいて第10の信号を生成し、前記第10の信号を前記主経路上にある第3の端局に送信するとともに、前記第11の信号及び前記第12の信号に基づいて第20の信号を生成し、前記第20の信号を前記第1の端局に送信する合波手段をさらに備える、請求項6又は7に記載された光分岐挿入装置。
  10. 第1の波長選択手段によって、入力された光信号から所定の波長の光信号を選択して出力し、
    第2の波長選択手段によって、入力された光信号から所定の波長の光信号を選択して出力し、
    主経路上の第1の端局から入力された光信号である第1の信号を、前記第1の波長選択手段及び前記第2の波長選択手段に選択的に出力し、
    従経路上の第2の端局から入力された光信号である第2の信号を、前記第1の波長選択手段及び前記第2の波長選択手段に選択的に出力し、
    前記第2の端局に対し、前記第1の信号及び前記第2の信号に基づいて前記第1の波長選択手段が出力する光信号又は前記第1の信号及び前記第2の信号に基づいて前記第2の波長選択手段が出力する光信号のいずれかを第3の信号として選択的に出力する、
    ことを特徴とする光分岐挿入方法。
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