JP7264233B2 - 海底光分岐装置、海底光ケーブルシステム、切替方法、及びプログラム - Google Patents

海底光分岐装置、海底光ケーブルシステム、切替方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本開示は、海底光分岐装置、海底光ケーブルシステム、切替方法、及びプログラムに関する。
海底光ケーブルシステムでは、陸上の端局に設けられた光伝送装置同士が、海底光ケーブルを介して波長多重光信号の伝送を行う。また、第1端局と第2端局とを接続する海底光ケーブルシステムでは、海底光ケーブルの途中に海底光分岐装置を設置し、その海底光分岐装置に海底光ケーブルを介して第3端局を接続するように構成することもできる。これにより、第1端局又は第2端局が第3端局と光通信を行うことができる。
特許文献1には、伝送端局装置間を結ぶ主伝送路の間に挿入される分岐装置(光海中分岐装置)が記載されている。特許文献1に記載の分岐装置では、主伝送路を伝送されてきた波長多重光信号を波長毎に分離し、分離された光信号の伝送方向を、主伝送路と分岐局への分岐伝送路との間で切り替えている。
また、特許文献2には、第1の地点と第2の地点を結ぶ光ファイバペアを第3の地点に向けて分岐する分岐装置(光海中分岐装置)が記載されている。特許文献2に記載の分岐装置では、分岐されたファイバペアを含む分岐伝送系に障害が発生したとき、伝送信号の帯域外波長を用いて主伝送路で伝送された制御信号に基づき、第3の地点への分岐なしに第1の地点と第2の地点との間を相互に直接連結する。
特開平09-289488号公報 特開平10-150409号公報
ところで、海底光ケーブルシステムにおいては、伝送量の増加等に対応するために、主伝送路以外の伝送路を設けておくこと、つまり複数の光ファイバ伝送路で端局間を接続しておくことができる。このようなシステムにおいても海底光分岐装置を挿入することが望まれ、さらには、この海底光分岐装置において、分岐局との間の構成要素をできるだけ増加させずに、複数の光ファイバ伝送路のうちの指定伝送路を分岐局へ分岐できるようにすることが望まれる。なお、特許文献1,2に記載の技術では、主伝送路以外の伝送路を分岐局へ分岐させること、つまり主伝送路以外の伝送路を分岐伝送路に接続させることは想定されていない。
本開示の目的は、上記課題を解決する海底光分岐装置、海底光ケーブルシステム、切替方法、及びプログラムを提供することにある。上記課題は、端局間を複数の光ファイバ伝送路で接続する海底光ケーブルシステムにおいて、海底光分岐装置と分岐局との間の構成要素をできるだけ増加させずに、指定された光ファイバ伝送路を分岐用の光ファイバ伝送路に接続させる、というものである。
本開示の第1の態様に係る海底光分岐装置は、第1端局に接続する複数の第1光ファイバ伝送路と、第2端局に接続する複数の第2光ファイバ伝送路と、第3端局に接続する第3光ファイバ伝送路と、に接続し、波長多重光信号の伝送経路を切り替える切替部と、前記切替部による前記伝送経路の切り替えを制御する制御部と、を備え、前記切替部は、前記複数の第1光ファイバ伝送路のそれぞれを前記複数の第2光ファイバ伝送路のそれぞれに接続する機能と、前記複数の第1光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替える機能と、を有する、ものである。
本開示の第2の態様に係る海底光ケーブルシステムは、第1端局と、第2端局と、第3端局と、海底光分岐装置と、前記第1端局に前記海底光分岐装置を接続する複数の第1光ファイバ伝送路と、前記第2端局に前記海底光分岐装置を接続する複数の第2光ファイバ伝送路と、前記第3端局に前記海底光分岐装置を接続する第3光ファイバ伝送路と、を備え、前記海底光分岐装置は、前記複数の第1光ファイバ伝送路と前記複数の第2光ファイバ伝送路と前記第3光ファイバ伝送路とに接続し、波長多重光信号の伝送経路を切り替える切替部と、前記切替部による前記伝送経路の切り替えを制御する制御部と、を備え、前記切替部は、前記複数の第1光ファイバ伝送路のそれぞれを前記複数の第2光ファイバ伝送路のそれぞれに接続する機能と、前記複数の第1光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替える機能と、を有する、ものである。
本開示の第3の態様に係る切替方法は、第1端局に海底光分岐装置を接続する複数の第1光ファイバ伝送路と、第2端局に前記海底光分岐装置を接続する複数の第2光ファイバ伝送路と、第3端局に前記海底光分岐装置を接続する第3光ファイバ伝送路と、に接続された、前記海底光分岐装置内の切替部を制御し、波長多重光信号の伝送経路を切り替える制御ステップを備え、前記制御ステップは、前記複数の第1光ファイバ伝送路のそれぞれを前記複数の第2光ファイバ伝送路のそれぞれに接続するステップと、前記複数の第1光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替えるステップと、を有する、ものである。
本開示の第4の態様に係るプログラムは、海底光分岐装置に備えられた制御コンピュータに、第1端局に前記海底光分岐装置を接続する複数の第1光ファイバ伝送路と、第2端局に前記海底光分岐装置を接続する複数の第2光ファイバ伝送路と、第3端局に前記海底光分岐装置を接続する第3光ファイバ伝送路と、に接続された、前記海底光分岐装置内の切替部を制御し、波長多重光信号の伝送経路を切り替える制御ステップを、実行させるためのプログラムであって、前記制御ステップは、前記複数の第1光ファイバ伝送路のそれぞれを前記複数の第2光ファイバ伝送路のそれぞれに接続するステップと、前記複数の第1光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替えるステップと、を有する、ものである。
本開示により、上記課題を解決する海底光分岐装置、海底光ケーブルシステム、切替方法、及びプログラムを提供することができる。即ち、本開示によれば、端局間を複数の光ファイバ伝送路で接続する海底光ケーブルシステムにおいて、海底光分岐装置と分岐局との間の構成要素をできるだけ増加させずに、指定された光ファイバ伝送路を分岐用の光ファイバ伝送路に接続させることができる。
実施形態1に係る海底光分岐装置の一構成例を示すブロック図である。 図1の海底光分岐装置を備えた海底光ケーブルシステムの一構成例を示す概略図である。 実施形態2に係る海底光分岐装置に備えられる切替部の一構成例を示す図である。 図3の切替部における第1光スイッチの一例を示す図である。 図3の切替部における第2光スイッチの一例を示す図である。 実施形態2に係る海底光分岐装置を備えた海底光ケーブルシステムの一構成例を示す図である。 実施形態2に係る海底光分岐装置を備えた海底光ケーブルシステムの一構成例を示す図である。 実施形態2に係る海底光分岐装置を備えた海底光ケーブルシステムの一構成例を示す図である。 図6~図8の海底光ケーブルシステムの一部の一構成例を示すブロック図である。 比較例に係る海底光分岐装置を備えた海底光ケーブルシステムを示す図である。 実施形態3に係る海底光分岐装置を備えた海底光ケーブルシステムの一構成例を示す図である。 実施形態3に係る海底光分岐装置を備えた海底光ケーブルシステムの一構成例を示す図である。 実施形態4に係る海底光分岐装置を備えた海底光ケーブルシステムの一構成例を示す概略図である。 実施形態5に係る海底光分岐装置を備えた海底光ケーブルシステムの一構成例を示す概略図である。 実施形態6に係る海底光分岐装置を備えた海底光ケーブルシステムの一構成例を示す概略図である。 実施形態6に係る海底光分岐装置を備えた海底光ケーブルシステムの一構成例を示す概略図である。 実施形態6に係る海底光分岐装置を備えた海底光ケーブルシステムの一構成例を示す概略図である。 実施形態6に係る海底光分岐装置を備えた海底光ケーブルシステムの一構成例を示す概略図である。 実施形態7に係る海底光分岐装置を備えた海底光ケーブルシステムの一構成例を示す概略図である。 海底光分岐装置の一部のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。なお、実施形態において、同一又は同等の要素には、同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。また、以下に説明する図面には一方向性の矢印を描いている図面があるが、この矢印はある信号(データ)の流れの方向を端的に示したもので、双方向性を排除するものではない。
<実施の形態1>
実施形態1に係る海底光分岐装置及びそれを備えた海底光ケーブルシステムについて、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、実施形態1に係る海底光分岐装置の一構成例を示すブロック図で、図2は、この海底光分岐装置を備えた海底光ケーブルシステムの一構成例を示す概略図である。
図1に示すように、本実施形態に係る海底光分岐装置1は、制御部1a及び切替部1bを備え、端局間での光通信を他の端局(分岐端局)側に分岐させるために、つまり光を分岐端局側に分配するために用いることができる。制御部1a及び切替部1bについては後述する。
また、図2に示すように本実施形態に係る海底光分岐装置1は、第1端局21に複数の光ファイバ伝送路(以下、第1光ファイバ伝送路)を介し接続され、第2端局22に複数の光ファイバ伝送路(以下、第2光ファイバ伝送路)を介し接続されることができる。さらに、海底光分岐装置1は、第3端局23に光ファイバ伝送路(以下、第3光ファイバ伝送路)を介して接続されることができる。
海底光分岐装置1、第1端局21、第2端局22、第3端局23、及びそれらの間を結ぶ光ファイバ伝送路は、本実施形態における海底光ケーブルシステム(以下、本システム)を構成する。なお、各端局は陸上に設置することができ、また、各端局と海底光分岐装置1との間における光ファイバ伝送路は、1本の光ケーブルに収容されて海底に敷設されることができる。例えば、第1端局21と海底光分岐装置1との間の第1光ファイバ伝送路は、1本の光ケーブルに収容されて海底に敷設されることができる。第2端局22に接続された第2光ファイバ伝送路、第3端局23に接続された第3光ファイバ伝送路についても同様である。但し、上記複数の第1光ファイバ伝送路は複数本の光ケーブルに分けて収容されることができ、上記複数の第2光ファイバ伝送路も複数本の光ケーブルに分けて収容されることができる。
本システムは、端局間での光通信を行う光ネットワークシステムであり、その光通信にはWDM(Wavelength Division Multiplexing)伝送方式が採用される。つまり、本システムは、一芯双方向通信を行うWDM伝送ネットワークが含まれる波長多重光伝送システムである。例えば、各端局において、合分波器等を備えた光伝送装置を設置しておくことで、光ファイバ伝送路を介した端局間での波長多重通信を行うことができる。
海底光分岐装置1の各構成要素について説明する。
制御部1aは、切替部1bによる伝送経路の切り替えを制御する。制御部1aは、切替部1bに対する切替制御を含め、海底光分岐装置1の全体を制御する部位とすることができる。また、制御部1aは、切替制御を、例えば光ファイバ伝送路から取得した制御信号に従って実行することができる。光ファイバ伝送路から波長多重信号のうちの特定の波長の光信号を抽出して電気信号に変換することで、このような制御信号を得ることができる。
制御部1aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、作業用メモリ、及び海底光分岐装置1の全体を制御するためのプログラムを記憶した不揮発性の記憶装置などによって実現することができる。つまり、制御部1aは、上記プログラムが実行可能に組み込まれた制御コンピュータを有することができる。また、制御部1aは、例えば集積回路(Integrated Circuit)によって実現することもできる。
切替部1bは、第1端局21に接続する複数の第1光ファイバ伝送路と、第2端局22に接続する複数の第2光ファイバ伝送路と、第3端局23に接続する第3光ファイバ伝送路と、に接続し、波長多重光信号の伝送経路を切り替える。このように、切替部1bは、制御部1aからの制御に従い、伝送経路の接続状態を切り替えることが可能に構成されている。
特に、切替部1bは、上記複数の第1光ファイバ伝送路のそれぞれを上記複数の第2光ファイバ伝送路のそれぞれに接続する機能を有する。この機能は、基本的に上記複数の第1光ファイバ伝送路のそれぞれを、上記複数の第2光ファイバ伝送路の予め定められたそれぞれに接続する機能である。つまり、第1光ファイバ伝送路とそれに接続させる第2光ファイバ伝送路との対応関係は予め決めておくことができ、互いに対応する第1光ファイバ伝送路及び第2光ファイバ伝送路のセット毎に、第1端局21と第2端局22とが接続されることができる。上記セットは、例えば1つのトランク回線として用いることができ、本システムでは、複数のトランク回線で第1端局21と第2端局22とを接続することができる。なお、上記セット毎に、異なる種類のシステムに利用すること、つまりセット毎に異なる機能を有する装置が端局を介して接続されることができる。さらに、第3光ファイバ伝送路についても、上記セットとは異なる種類のシステムに利用することもできる。
そして、本実施形態の主たる特徴の一つとして、切替部1bは、さらに、上記複数の第1光ファイバ伝送路のいずれか1つを、上記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替える機能を有する。上記いずれか1つは、制御部1aが切替部1bによる伝送経路の切り替えを制御することで、間接的に指定されることができる。なお、他の実施形態も含め、以下では、このような間接的な指定についても制御部による指定として説明する場合がある。
つまり、切替部1bは、上記複数の第1光ファイバ伝送路のいずれか1つを第3光ファイバ伝送路に接続することが可能な構成を有する。そして、切替部1bは、上記セットを第3光ファイバ伝送路に分岐させるか否かを制御部1aにより制御可能となっており、分岐させる場合に第3光ファイバ伝送路をどの第1光ファイバ伝送路に接続するかを、制御部1aからの指定により制御可能となっている。但し、分岐対象の選択肢に本システムにおける上記複数の第1光ファイバ伝送路の全てが含まれなくてもよく、2以上の第1光ファイバ伝送路から分岐対象を指定できればよい。なお、第3光ファイバ伝送路は、例えば、上述のトランク回線を分岐させるブランチ回線として用いることができる。
無論、切替部1bは、このような第3端局23への切り替えがなされた後、制御部1aの制御により、それを戻すような接続状態にする機能を有することもできる。つまり、切替部1bは、上記複数の第1光ファイバ伝送路のそれぞれを上記複数の第2光ファイバ伝送路のそれぞれに接続するように切り替える機能を有することができる。
本実施形態によれば、端局間を複数の光ファイバ伝送路で接続する海底光ケーブルシステムにおいて、指定された光ファイバ伝送路を分岐用の第3光ファイバ伝送路に接続させること(分岐局へ分岐させること)ができる。したがって、本システムでは、海底の光ケーブル内の光ファイバの破損や、海底光ケーブルの途中に設置された中継器等の海底装置の故障などにより、光通信が途切れるような場面などでも、第3端局へ分岐させることができる。
さらに、本実施形態によれば、このような分岐のために、海底光分岐装置1と分岐局との間の構成要素(第3光ファイバ伝送路以外の伝送路など)をできるだけ増加させずに済む。換言すれば、本システムでは、海底光分岐装置1を上述のような構成とすることで、複数の第1光ファイバ伝送路について分岐回線のための第3光ファイバ伝送路を共有化することができる。例えば、本システムによれば、2以上のトランク回線間で1本のブランチ回線を共有することができる。よって、本システムでは、分岐用の光ファイバ伝送路の本数(海底光分岐装置1と第3端局23との間の光ケーブル内の芯線数)を少なくすることができる。また、本システムでは、このように本数を少なくすることができることにより、光信号の増幅などの目的で設置するような中継器等の海底装置の数も少なくすることが可能となる。
ここで、海底光分岐装置1における切替方法について、補足する。海底光分岐装置1は、その切替処理を説明したように、次のような制御ステップを備えた切替方法を実行することができる。上記制御ステップは、複数の第1光ファイバ伝送路、複数の第2光ファイバ伝送路、及び第3光ファイバ伝送路に接続された、海底光分岐装置内の切替部1bを制御し、波長多重光信号の伝送経路を切り替える。そして、上記制御ステップは、上記複数の第1光ファイバ伝送路のそれぞれを上記複数の第2光ファイバ伝送路のそれぞれに接続するステップを有する。さらに、上記制御ステップは、上記複数の第1光ファイバ伝送路のいずれか1つを、上記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替えるステップを有する。ここで、上記制御ステップは、上記いずれか1つの指定を光信号からの抽出などにより受け付けるステップを有することができる。その他の例については上述した通りであり、また後述する実施形態で説明する例も適用することができる。
ここで、海底光分岐装置1に組み込み可能なプログラムについて、補足する。上述した制御部1aに組み込まれたプログラムは、上記制御ステップを海底光分岐装置1に備えられた制御コンピュータに実行させるためのものとなる。その他の例については上述した通りであり、また後述する実施形態で説明する例も適用することができる。
<実施形態2>
実施形態2について、図3~図10を併せて参照しながら、実施形態1との相違点を中心に説明するが、実施形態1で説明した様々な例が適用できる。図3は、実施形態2に係る海底光分岐装置に備えられる切替部の一構成例を示す図である。
本実施形態に係る海底光分岐装置は、図1の海底光分岐装置1における切替部1bを図3に示す切替部40のように構成したものであり、本実施形態においてもその他の部位については図1及び図2を参照しながら説明する。
図3に示すように、本実施形態に係る海底光分岐装置1の切替部40は、第1光スイッチ41と第2光スイッチ42,43,...とを多段に接続した構成を有することができる。ここで、第1光スイッチと第2光スイッチと後述する第3光スイッチとは、互いに入力数(入力経路数)及び出力数(出力経路数)の少なくとも一方が異なるものである。なお、ここで説明する例に限らず、切替部は複数の光スイッチの組合せで構成されることができる。
第1光スイッチ41は、1つの入力経路及び2つの出力経路を有する光スイッチである。第2光スイッチ42は、2つの入力経路及び2つの出力経路を有する光スイッチである。第2光スイッチ43も第2光スイッチ42と同様の構成を有し、さらに後段(第3端局23側)に配置される第2光スイッチについても同様である。ここで、入力と出力とは、便宜上、第1端局21側を情報送信の起点として説明するように区別しているに過ぎず、以下でも適宜、情報送信の起点に基づき説明を行う。
より具体的に説明すると、第1光スイッチ41は、1本目の第1光ファイバ伝送路を入力とし、1本目の第2光ファイバ伝送路と第2光スイッチ42とを出力とし、出力をいずれか一方に切り替え可能となっている。第2光スイッチ42は、2本目の第1光ファイバ伝送路と第1光スイッチ41の出力とを入力とし、2本目の第2光ファイバ伝送路と第2光スイッチ43とを出力とし、入力をいずれか一方に切り替え可能で且つ出力をいずれか一方に切り替え可能となっている。第2光スイッチ43は、3本目の第1光ファイバ伝送路と第2光スイッチ42の出力とを入力とし、3本目の第2光ファイバ伝送路と後段の第2光スイッチとを出力とし、入力をいずれか一方に切り替え可能で且つ出力をいずれか一方に切り替え可能となっている。説明を省略するが、それより後段(第3端局23側)の第2光スイッチも第2光スイッチ43と同様の接続形態となっており、入力、出力ともに2つの経路から選択可能となっている。
このような多段に配して接続した構成において、第1光スイッチは第1光スイッチ41で例示するように1つとすることができる。第2光スイッチの数は、本システムに備えられる第1光ファイバ伝送路の数(後述のファイバペアを採用する場合にはその2倍の数)から1を差し引いたものとすることができる。つまり、第2光スイッチ43及びさらに後段の第2光スイッチは、上述のセットの数に合わせて設けられるものであり、例えばこれらは2セットの場合に設ける必要がない。なお、上述のセットとして本システムに備えられる数の第1光ファイバ伝送路を対象として説明しており、また、セットに属する各第1光ファイバ伝送路が全て分岐の対象であるものとして説明としている。
ここで、図4及び図5を参照しながら、第1光スイッチ及び第2光スイッチの例を説明する。図4は、切替部40における第1光スイッチの一例を示す図で、図5は、切替部40における第2光スイッチの一例を示す図である。図4及び図5では、接続状態(光が導通する状態)の経路、非接続状態(断線状態)の経路をそれぞれ実線、破線で示している。いずれの状態も、制御部1aから各光スイッチに対し伝送経路を切り替える制御を行うことで実現できる。
第1光スイッチ41は、図4に示すように、端子a、端子b、及び端子cを内部に有することができ、端子aを入力端子、端子b及び端子cを出力端子とすることができる。端子aは1本目の第1光ファイバ伝送路に、端子bは1本目の第2光ファイバ伝送路に、端子cは第2光スイッチ42の入力端子に、それぞれ接続しておくことができる。第1光スイッチ41における1つの切替状態では、図4の左側の状態で示すように、端子aと端子bとが接続することで、1本目の第1光ファイバ伝送路と1本目の第2光ファイバ伝送路とが接続され、第1端局21と第2端局22とを接続させることができる。第1光スイッチ41における他の切替状態では、図4の右側の状態で示すように、端子aと端子cとが接続することで、1本目の第1光ファイバ伝送路と第2光スイッチ42の入力端子(図5の端子c)とが接続される。これにより、第2光スイッチ42及びそれより後段の第2光スイッチの切替状態を第3端局23に接続できるような状態にしておくことで、1本目の第1光ファイバ伝送路及び第3光ファイバ伝送路を含む経路により第1端局21と第3端局23とを接続できる。
第2光スイッチ42は、図5に示すように、端子a~dを内部に有することができ、端子a及び端子cを入力端子、端子b及び端子dを出力端子とすることができる。第2光スイッチ42において、端子aは2本目の第1光ファイバ伝送路に、端子bは2本目の第2光ファイバ伝送路に、端子cは第1光スイッチ41の端子cに、端子dは第2光スイッチ43の入力端子に、それぞれ接続しておくことができる。
第2光スイッチ42における1つの切替状態では、図5の左側の状態で示すように、端子aと端子bとが接続することで、2本目の第1光ファイバ伝送路と2本目の第2光ファイバ伝送路とが接続され、第1端局21と第2端局22とを接続させることができる。また、上記1つの切替状態では、端子cと端子dとが接続することで、第1光スイッチ41の端子cと第2光スイッチ43の入力端子とが接続される。また、このとき、第1光スイッチ41の端子aと端子cとを非接続状態にしておくこと、つまり1本目のセットで第1端局21と第2端局22とを接続しておくことで、第2光スイッチ42の端子cへの入力がない状態にしておくことができる。若しくは、第1光スイッチ41の端子aと端子cとを接続しておくことで、1本目の第1光ファイバ伝送路と第3端局23側へ続く第2光スイッチ43の入力端子とを接続しておくことができる。そして、第2光スイッチ43及びそれより後段のスイッチ状態を第3端局23に接続できるような状態にしておくことで、1本目の第1光ファイバ伝送路及び第3光ファイバ伝送路を含む伝送経路により第1端局21と第3端局23とを接続させることができる。
第2光スイッチ42における他の切替状態では、図5の右側の状態で示すように、端子aと端子dとが接続することで、2本目の第1光ファイバ伝送路と第2光スイッチ43の入力端子とが接続される。これにより、第2光スイッチ43及びそれより後段の第2光スイッチの切替状態を第3端局23に接続できるような状態にしておくことで、2本目の第1光ファイバ伝送路及び第3光ファイバ伝送路を含む経路により第1端局21と第3端局23とを接続できる。
以上のように、第1光スイッチ41が第2光スイッチ42と接続するとき、第2光スイッチ42は第1光スイッチ41からの入力を分岐用の第3光ファイバ伝送路に出力するように切り替える。このとき、2番目の第2光ファイバ伝送路は分岐用の第3光ファイバ伝送路とは接続しないようにする。他方、第1光スイッチ41が第2光スイッチ42と接続しないとき、第2光スイッチ42は、第2光ファイバ伝送路を分岐用の第3光ファイバ伝送路と接続するように制御することも、接続しないように制御することもできる。
次に図6~図9等を併せて参照しながら、本システムの詳細な構成例について説明する。図6~図8は、本システムの一構成例を示す図で、互いに接続状態が異なるものである。図6~図8においては、第1端局21、第2端局22、第3端局23、及び海底光分岐装置1を、それぞれ端局A(21)、端局B(22)、端局C(23)、及び分岐装置10で例示する。例えば、本システムでは、光通信を行う端局A,B,Cが陸上に設置され、それぞれ端局A(21)及び端局B(22)をトランク回線側、端局C(23)をブランチ回線側として、分岐装置10により伝送経路の切り替えが可能になっている。
本システムでは、図6で例示するように、端局A(21)と分岐装置10との間に1又は複数の中継器A(24)を挿入することができる。同様に、端局B(22)と分岐装置10との間に1又は複数の中継器B(25)を挿入すること、並びに端局C(23)と分岐装置10との間に1又は複数の中継器C(26)を挿入することができる。各中継器(中継装置)は、海底設置用の装置(海底装置)の一例であり、入力された光信号を増幅させる光増幅器を備えることができる。また、各中継器は、海底ROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)装置とすること、又はそのROADM機能を備えることができる。
特に、本実施形態のような分岐用の光ファイバ伝送路を共用できる効果は、上記第3光ファイバ伝送路において分岐装置10と第3端局との間に海底装置が接続されている場合、海底装置の数を低減させることができるため、有益であると言える。なお、海底装置が必要な環境としては、例えば中継器が必要なような端局間が長距離である場合などが挙げられ、環境に依っては必要となる海底装置の数や種類が変わってくることもある。
また、本システムは、上記複数の第1光ファイバ伝送路、上記複数の第2光ファイバ伝送路、及び第3光ファイバ伝送路におけるそれぞれの光ファイバ伝送路は、ファイバペアを有するように構成することができる。このファイバペアは、上り用の光ファイバと下り用の光ファイバとの一対で構成されることができる。以下では便宜上、端局A(21)側から端局B(22)へ、或いは端局C(23)を介して端局B(22)へ情報をアップロードすることを想定して、その方向を上り方向として定義して説明を行う。
また、図6では、端局A(21)と端局B(22)とを接続するために、2つのファイバペアを有する例を挙げるが、これは上述のセットの数が2つである例に相当する。このうちの一方のファイバペアは、第1の上り信号FP1U用の光ファイバと第1の下り信号FP1D用の光ファイバとで構成され、1つ目の第1光ファイバ伝送路及び1つ目の第2光ファイバ伝送路を含むものとして説明する。他方のファイバペアは、第2の上り信号FP2U用の光ファイバと第2の下り信号FP2D用の光ファイバとで構成され、2つ目の第1光ファイバ伝送路及び2つ目の第2光ファイバ伝送路を含むものとする。
第3光ファイバ伝送路となるファイバペアは、共有のファイバペアとして用いられる。つまり、このファイバペアは、図6に示すように、第1の上り信号FP1U用の光ファイバと第1の下り信号FP1D用の光ファイバとして用いられることができる。また、このファイバペアは、図7に示すように、第2の上り信号FP2U用の光ファイバと第2の下り信号FP2D用の光ファイバとして用いられることもできる。いずれの用途で用いるかは、切替部40で例示した切替部での切り替えにより変更することができる。
なお、ここでは、上り用の光通信と下り用の光通信とが異なる経路での通信(例えば異なる端局を経由させた通信)とならないように、ファイバペアに含まれる両光ファイバを1つの光ファイバ伝送路として説明している。但し、ファイバペアにおける各光ファイバを別々の光ファイバ伝送路と見做すこともできる。
上述のような本システムに組み込まれる分岐装置10について説明する。
分岐装置10は、図示しない制御部を備えることができ、この制御部は図1及び図2の制御部1aに相当するため、以下では制御部1aとして説明する。
また、分岐装置10は、1入力2出力で動作する光スイッチ11-1,6、2入力1出力で動作する光スイッチ11-2,5、及び、2入力2出力で動作する光スイッチ11-3,4,7,8を備えることができる。光スイッチ11-1,6は、図4の第1光スイッチ41に相当し、光スイッチ11-3,4,7,8は、図5の第2光スイッチ42等に相当する。光スイッチ11-2,5は、第1光スイッチ41の入力と出力を入れ替えたものに相当し、2つの入力経路及び1つの出力経路を有する第3光スイッチの例である。なお、第1~第3光スイッチの切替状態の変化については、図4及び図5を参照して説明した通りである。以下、各光スイッチを含む切替部については切替部40として説明する。なお、制御部1aによる切替部40に対する切替制御については後述する。
図6では、端局A(21)から送信/受信される信号FP1U/FP1Dの媒体となる1つ目のファイバペアは、端局A(21)と端局C(23)との間での双方向通信と、端局C(23)と端局B(22)との間での双方向通信と、を行うように接続されている。以下、前者を第1双方向通信、後者を第2双方向通信と称して説明する。また、図6では、端局A(21)から送信/受信される信号FP2U/FP2Dの媒体となる2つ目のファイバペアは、端局A(21)と端局B(22)との間での双方向通信を行うように接続されている。以下、この双方向通信を第3双方向通信と称して説明する。
第1双方向通信は、光スイッチ11-1,3及び光スイッチ11-5,7を図6に示したように切り替えておくことで実現できる。光スイッチ11-1,3は、端局A(21)から出力(送信)される信号FP1Uを端局C(23)側へ落とす(導通させる)ように切り替える。これにより、端局A(21)から送信された信号FP1Uを含む光は、中継器A(24)を通じて分岐装置10内へ入り光スイッチ11-1の端子a-c間、光スイッチ11-3の端子c-d間を通じて中継器C(26)、端局C(23)へと導通される。逆方向について、光スイッチ11-5,7は、端局C(23)から送信される信号FP1Dを端局A(21)側に導通させるように切り替える。これにより、端局C(23)から送信された信号FP1Dを含む光は、中継器C(26)、分岐装置10内の光スイッチ11-7の端子d-c間、及び光スイッチ11-5の端子c-a間を通じて、中継器A(24)、端局A(21)へと導通される。
第2方向通信は、光スイッチ11-2,4及び光スイッチ11-6,8を図6に示したように切り替えておくことで実現できる。光スイッチ11-2,4は、端局C(23)から送信される信号FP1Uを端局B(22)側へ導通させるように切り替える。これにより、端局C(23)から送信された信号FP1Uを含む光は、中継器C(26)、分岐装置10内の光スイッチ11-4の端子d-c間、及び光スイッチ11-2の端子c-a間を通じて、中継器B(25)、端局B(22)へと導通される。逆方向について、光スイッチ11-6,8は、端局B(22)から送信される信号FP1Dを端局C(23)側へ落とす(導通させる)ように切り替える。これにより、端局B(22)から送信された信号FP1Dを含む光は、中継器B(25)を通じて分岐装置10内に入り光スイッチ11-6の端子a-c間、光スイッチ11-8の端子c-d間を通じて中継器C(26)、端局C(23)へと導通される。
第3双方向通信は、光スイッチ11-3,4及び光スイッチ11-7,8を図6に示したように切り替えておくことで実現できる。光スイッチ11-3,4は、端局A(21)から送信される信号FP2Uを端局B(22)側へ導通させるように切り替える。これにより、端局A(21)からの送信信号FP2Uを含む光は、中継器A(24)を通じて分岐装置10内へ入り光スイッチ11-3の端子a-b間、光スイッチ11-4の端子b-a間を通じてそのまま導通され、中継器B(25)、端局B(22)へ向かう。逆方向について、光スイッチ11-7,8は、端局B(22)から送信される信号FP2Dを端局A(21)側へ導通させるように切り替える。これにより、端局B(22)からの送信信号FP2Dを含む光は、中継器B(25)を通じて分岐装置10内に入り光スイッチ11-8の端子a-b間、光スイッチ11-7の端子b-a間を通じてそのまま導通され、中継器A(24)、端局A(21)へ向かう。
分岐装置10は、図6に示した接続状態から図7に示した接続状態に切り替えることができ、またそれを元に戻すこともできる。図7に示す接続状態では、図6に示す接続状態と比べて端局C(23)への接続を行うファイバペアが異なり、2つ目のファイバペアとなっている。つまり、図7に示す接続状態は、図6に示す接続状態から、端局C(23)に接続するファイバペアを1つ目から2つ目に入れ替えたものである。
図7では、端局A(21)から送信/受信される信号FP2U/FP2Dの媒体となる2つ目のファイバペアは、端局A(21)と端局C(23)との間での双方向通信と、端局C(23)と端局B(22)との間での双方向通信と、を行うように接続されている。以下、前者を第4双方向通信、後者を第5双方向通信と称して説明する。また、図7では、端局A(21)から送信/受信される信号FP1U/FP1Dの媒体となる1つ目のファイバペアは、端局A(21)と端局B(22)との間での双方向通信を行うように接続されている。以下、この双方向通信を第6双方向通信と称して説明する。
第4双方向通信は、光スイッチ11-3及び光スイッチ11-7を図7に示したように切り替えておくことで実現できる。光スイッチ11-3は、端局A(21)から送信される信号FP2Uを端局C(23)側へ落とす(導通させる)ように切り替える。これにより、端局A(21)から送信された信号FP2Uを含む光は、中継器A(24)を通じて分岐装置10内へ入り光スイッチ11-3の端子a-d間を通じて中継器C(26)、端局C(23)へと導通される。逆方向について、光スイッチ11-7は、端局C(23)から送信される信号FP2Dを端局A(21)側に導通させるように切り替える。これにより、端局C(23)から送信された信号FP2Dを含む光は、中継器C(26)、分岐装置10内の光スイッチ11-7の端子d-a間を通じて、中継器A(24)、端局A(21)へと導通される。
第5方向通信は、光スイッチ11-4及び光スイッチ11-8を図7に示したように切り替えておくことで実現できる。光スイッチ11-4は、端局C(23)から送信される信号FP2Uを端局B(22)側へ導通させるように切り替える。これにより、端局C(23)から送信された信号FP2Uを含む光は、中継器C(26)、分岐装置10内の光スイッチ11-4の端子d-a間を通じて、中継器B(25)、端局B(22)へと導通される。逆方向について、光スイッチ11-8は、端局B(22)から送信される信号FP2Dを端局C(23)側へ落とす(導通させる)ように切り替える。これにより、端局B(22)から送信された信号FP2Dを含む光は、中継器B(25)を通じて分岐装置10内に入り光スイッチ11-8の端子a-d間を通じて中継器C(26)、端局C(23)へと導通される。
第6双方向通信は、光スイッチ11-1,2及び光スイッチ11-5,6を図7に示したように切り替えておくことで実現できる。光スイッチ11-1,2は、端局A(21)から送信される信号FP1Uを端局B(22)側へ導通させるように切り替える。これにより、端局A(21)からの送信信号FP1Uを含む光は、中継器A(24)を通じて分岐装置10内へ入り光スイッチ11-1の端子a-b間、光スイッチ11-2の端子b-a間を通じてそのまま導通され、中継器B(25)、端局B(22)へ向かう。逆方向について、光スイッチ11-5,6は、端局B(22)から送信される信号FP1Dを端局A(21)側へ導通させるように切り替える。これにより、端局B(22)からの送信信号FP1Dを含む光は、中継器B(25)を通じて分岐装置10内に入り光スイッチ11-6の端子a-b間、光スイッチ11-5の端子b-a間を通じてそのまま導通され、中継器A(24)、端局A(21)へ向かう。
また、その詳細は説明しないが、本システムは、例えば、図6の接続状態又は図7の接続状態において、端局C(23)と端局B(22)との接続は行わないような接続状態とすることもできる。
分岐装置10は、図6に示した接続状態や図7に示した接続状態などから図8に示す接続状態に切り替えることができ、またそれを元に戻すこともできる。図8に示す接続状態は、基本的な接続状態と言え、いずれのファイバペアでも端局C(23)への接続を行わないものである。
図8では、端局A(21)から送信/受信される信号FP1U/FP1Dの媒体となる1つ目のファイバペアは、端局A(21)と端局B(22)との間での双方向通信を行うように接続されている。以下、この双方向通信を第7双方向通信と称して説明する。また、図8では、端局A(21)から送信/受信される信号FP2U/FP2Dの媒体となる2つ目のファイバペアも、端局A(21)と端局B(22)との間での双方向通信を行うように接続されている。以下、この双方向通信を第8双方向通信と称して説明する。
第7双方向通信は、光スイッチ11-1,2及び光スイッチ11-5,6を図8に示したように切り替えておくことで実現できる。第7双方向通信は、第6双方向通信と同様に説明ができ、その説明を省略する。
第8双方向通信は、光スイッチ11-3,4及び光スイッチ11-7,8を図8に示したように切り替えておくことで実現できる。第8双方向通信は、第3双方向通信と同様に説明ができ、その説明を省略する。
また、端局C(23)から端局B(22)へ双方向通信(第2双方向通信、第5双方向通信)について説明したように、切替部40は、第2光ファイバ伝送路を第3光ファイバ伝送路に接続するように制御することができる。つまり、切替部40は、上記複数の第2光ファイバ伝送路のいずれか1つを、上記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替える機能を有することができる。また、ここでの双方向通信の例のように、切替部40は、第2光スイッチと第3光スイッチとを多段に接続した構成を有することができ、その場合、これらの第2光スイッチ及び第3光スイッチを制御することで伝送経路を切り替えることができる。
また、図6~図8の例のように、切替部40は、複数の第1光ファイバ伝送路及び複数の第2光ファイバ伝送路のいずれか1つを、第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替える機能を有することができる。また、図6~図8の例のように、切替部40は、第1~第3光スイッチを多段に接続した構成を有することができ、その場合、これらの光スイッチを制御することで伝送経路を切り替えることができる。
以上のように、図6の接続状態は、端局A(21)と端局B(22)とを結ぶ2つのファイバペアのうち、一方が端局C(23)に接続された状態であり、図7の接続状態は、他方が端局C(23)に接続された状態である。そして、図8の接続状態は2つのファイバペアの双方が端局A(21)と端局B(22)とを接続した状態である。
上述したように、端局A(21)と端局B(22)とを結ぶファイバペアは1つのトランク回線とすることができ、分岐装置10と端局C(23)とを結ぶファイバペアはブランチ回線とすることができる。つまり、図6~図8に示したシステムは、2つのトランク回線と1つのブランチ回線とを含むことができる。なお、トランク回線、ブランチ回線の区別は、一般的に電源供給系統や回線長によりなされるが、これに限ったものではない。
このような配置のトランク回線、ブランチ回線の区別に基づき説明する。図6の接続状態は、端局A(21)を第2のトランク回線で端局B(22)に接続し、第1のトランク回線をブランチ回線に接続することで端局C(23)を端局A(21)と端局B(22)に接続した状態を指す。図7の接続状態は、端局A(21)を第1のトランク回線で端局B(22)に接続し、第2のトランク回線をブランチ回線に接続することで端局C(23)を端局A(21)と端局B(22)に接続した状態を指す。図8の接続状態は、基本的な接続状態として第1のトランク回線及び第2のトランク回線のいずれでも端局A(21)と端局B(22)とを接続した状態を指す。切替部40では上記基本的な接続状態にするような切り替えも可能である。
このように、本システムでは、端局間(例えばトランク局間)を結ぶ2つの光ファイバ伝送路(例えばトランク回線)間で、他の端局(例えばブランチ局)への伝送路(ブランチ回線)を共有する。この共有により、本システムでは、2つの光ファイバ伝送路のうちいずれか一方の伝送路を、選択的にブランチ回線に接続可能とし、無論、いずれもブランチ回線に接続しない状態とすることもできる。
次に、切替部40に対する切替制御例、並びに端局A(21)、端局B(22)、及び端局C(23)の構成例について、図9を併せて参照しながら説明する。図9は、図6~図8で例示した本システムの一部の一構成例を示すブロック図である。
図9に示すように、本システムは、各端局に光伝送装置30を備えることができる。光伝送装置30は、分岐装置10に光ファイバ伝送路を介して接続されている。光伝送装置30は、波長毎の光信号を送信する光送信機31、それらから各波長の光信号を入力し合波する合波部32、及び制御信号生成部33を備えることができる。その他、図示しないが、光伝送装置30は、分波部及び波長毎の光受信器を備えることができる。なお、分波部は、合波部とともに一体化して合分波部とすることもできる。また、例えば端局C(23)には、端局A(21)との通信用の光伝送装置30と端局B(22)との通信用の光伝送装置30とを備えることができる。また、端局A(21)、端局B(22)は、ファイバペア毎に光伝送装置30を備えることもできる。
制御信号生成部33は、光スイッチ11-1~8を制御するための制御信号を生成し、合波部32はこの制御信号も合波する。この制御信号は、送信対象データが重畳された主信号とは異なる波長(光送信機31の出力波長とは異なる波長)の光信号であってもよいし、主信号を低周波数成分で全波変調したものであってもよい。このような構成により、光伝送装置30は、制御信号を光信号として出力することができる。なお、全ての端局において制御信号を出力する構成を採用する必要はない。但し、断線等の故障も考慮して冗長性をもたせるために複数の端局において制御信号を出力するような構成、つまり分岐装置10が複数経路から制御信号を抽出できる構成を採用することが望ましい。
分岐装置10は、光スイッチ群11と、光伝送装置30から光ファイバ伝送路を介して受信した光信号から制御信号を抽出する抽出部12と、抽出された制御信号に従い、光スイッチ群11を制御する制御部1aと、を備えることができる。なお、光スイッチ群11は、図6及び図7で示した光スイッチ11-1~8でなる。
抽出部12は、光ファイバ毎に設けられてもよいし、ブランチ局からの入力側にも設けられてよい。抽出部12が複数設けられる場合、制御部1aは各抽出部12に対応するよう複数設けられてもよい。抽出部12は、光ファイバ伝送路を介して入力する光信号(主信号+制御信号)から制御信号を抽出する。抽出部12は、例えば、光カプラ(分岐カプラ)と制御信号を抽出する光フィルタの組み合わせにより構成されてもよい。光フィルタは、制御信号が主信号とは異なる波長を用いる場合は、当該波長を選択的に透過するフィルタとすることができ、制御信号が主信号に低周波成分を重畳したものであれば、ローパスフィルタとすることができる。
制御部1aは、上述のように端局からの制御信号を受け取ったことに応じて、光スイッチ群11を制御する。つまり、制御部1aによる切替制御は、次のような制御信号に基づき実行されることができる。即ち、上記制御信号は、上記複数の第1光ファイバ伝送路、上記複数の第2光ファイバ伝送路、及び上記第3光ファイバ伝送路におけるそれぞれの光ファイバ伝送路で光伝送された波長多重光信号から抽出可能な信号である。特に、上述した通り、上記制御信号は、これらの光ファイバ伝送路のうち、少なくとも2つ以上の光ファイバ伝送路で光伝送された波長多重光信号から抽出可能な信号であることが、冗長性をもたせる意味で好ましいと言える。
但し、制御部1aは、その他の経路(データ通信経路とは異なる経路)から電気信号又は光信号として受信した制御信号に基づき、光スイッチ群11を制御するように構成することもできる。
若しくは、制御部1aは、分岐装置10の外部給電の変化に応じて光スイッチ群11を制御するように構成することもできる。この場合、分岐装置10は、各端局からの外部給電の有無を検知する検知部を備えておく。そして、制御部1aは、例えばトランク局間での外部給電が途切れたと検知された場合、トランク回線をブランチ回線に落とすようにスイッチ群11を制御することができる。
また、図6~図8で説明したシステムにおいて、分岐装置10を、光スイッチ11-1~8のうち、上り方向に必要な光スイッチ11-1~4のみを備えた構成にすることや、下り方向に必要な光スイッチ11-5~8のみを備えた構成にすることもできる。
次に、比較例に係る海底光ケーブルシステム(以下、比較システム)について、図10を参照しながら説明する。図10は、比較システムの構成を示す図である。比較システムでは、トランク回線の全てにブランチ回線への切り替え機能を搭載している。具体的には、比較システムにおける各構成要素は、その説明を省略するが、図6等で例示した本システムの各構成要素に対応し、本システムの各構成要素の符号に100を加算した符号で示している。例えば、比較システムでは、分岐のために分岐装置110を備える。
但し、比較システムでは、図10に示すように、光スイッチ111-3,7として第1光スイッチを採用し、光スイッチ111-4,8として第3光スイッチを採用したものである。よって、比較システムでは、図10に示す通り、全てのファイバペアを端局C(126)側へ落とすか、トランク局同士でファイバをスルーして端局C(126)側へ落とさないという形にしかできない。つまり、比較システムでは、本システムのように端局C(126)側へファイバペアを選択することができない。
また、このような構成を有する比較システムでは、本システムと比べて、それらの光スイッチ111-3,4,7,8と中継器C(125)を経由して端局C(126)とを接続するファイバペアが、分岐のために余計に必要になる。無論、これにより、比較システムでは、本システムと比べて、それらのファイバペアに挿入する中継器C(125)又はその内部の光増幅器も余計に必要となる。このように、比較システムでは、例えばトランク回線の数だけブランチ回線の数が必要であり、さらにブランチ回線のそれぞれに対応するブランチ回線上の海底機器が必要となり、コスト増となる。
以上のように、本実施形態によれば、実施形態1と同様に、端局間を複数の光ファイバ伝送路で接続する海底光ケーブルシステムにおいて、指定された光ファイバ伝送路を分岐用の第3光ファイバ伝送路に接続させることができる。本システムでは、これにより分岐させる側のファイバペアを減らすことができ、それにより中継器等の分岐側の装置を削減することができ、コストを削減することができる。例えば、本実施形態に係る分岐装置10を多数含む多ファイバペアのネットワークの構築時にも、余計なコストを心配せず、ネットワークのトラフックデマンドの変化に応じて、多ファイバペア間で信号のAdd/Dropを柔軟に構成することが可能となる。そして、本システムでは、ネットワークの建設当時に、端局C(26)側の中継器等の装置を削減することが可能となる。
特に、分岐装置10内部の光スイッチの一部を2入力2出力の光スイッチにすることで、光スイッチの数を増やすことなく、端局C(26)側に落とすファイバペアを選択することができるようになり、この点でもコストを削減することができる。
<実施形態3>
実施形態3について、図11及び図12を併せて参照しながら、実施形態2との相違点を中心に説明する。但し、実施形態3は、適宜、実施形態1,2で説明した様々な例が適用できる。図11及び図12は、実施形態3に係る海底光ケーブルシステムの一構成例を示す図である。
図11に示す海底光ケーブルシステム(以下、本システム)は、図6に示すシステムにおいて、分岐装置10と中継器C(26)との間に、つまり分岐側(例えばブランチ回線側)に、合分波装置27を挿入したものである。
合分波装置27は、WSS(Wavelength Selective Switch)28-1,2を有することができ、また、図示しないが光フィルタを有することもできる。WSS28-1,2(及び光フィルタ)は、波長選択を行う選択部の例である。ここで例示するように、第3端局へと繋がる第3光ファイバ伝送路に接続する海底装置は、後段に出力する波長を選択する機能を有する合分波装置27とその端局C(23)側の中継器(中継装置)C(26とすることができる。なお、光ケーブルの長さによっては、中継器C(26)は不要な場合もある。特に、接続先の切り替えには、後段に出力する波長を選択する必要が生じるが、合分波装置27を備えておくことでそれに対応し、特定のファイバペアによって波長単位での光合分波させることが可能となる。
WSS28-1は、端局A(21)と端局C(23)との接続における下り信号用に、光スイッチ11-7の端子dと中継器C(26)との間に接続されることができる。また、WSS28-1は、端局C(23)と端局B(22)との接続における下り信号用に、光スイッチ11-8の端子dと中継器C(26)との間に接続されることができる。
WSS28-2は、端局A(21)と端局C(23)との接続における上り信号用に、光スイッチ11-3の端子dと中継器C(26)との間に接続されることができる。また、WSS28-2は、端局C(23)と端局B(22)との接続における上り信号用に、光スイッチ11-4の端子dと中継器C(26)との間に接続される。このような構成により、本システムは、図11に示すように、図6で説明したような接続状態にすることができる。
また、本システムは、図12に示すように、図7で説明したような接続状態にすることができる。また、図示しないが、本システムは、図8で説明したような基本的な接続状態を採ることもできる。
光スイッチの切替制御については、図6~図8を参照しながら説明した通りである。具体的には、図6~図8の接続状態で説明した、分岐装置10から中継器C(26)への接続が分岐装置10からWSS28-1又はWSS28-2への接続となるだけである。また、合分波装置27は、分岐装置10の制御部1aと同様に、制御信号を光信号等から取得して、その制御信号に基づき波長選択等の制御を行うことができる。この制御は、光スイッチの切替制御に合わせて、適切に必要な波長の光信号を送信先に伝送するように行えばよい。
図11の接続状態では、1つ目のファイバペアについて、次のように制御されることができる。即ち、WSS28-1が端局B(22)から出力される波長を端局C(23)側に透過できるように制御するとともに、WSS28-1が端局C(23)から出力される波長を端局A(21)側に透過できるように制御する。また、WSS28-2が端局A(21)から出力される波長を端局C(23)側に透過できるように制御するとともに、WSS28-2が端局C(23)から出力される波長を端局B(22)側に透過できるように制御する。
図12の接続状態では、2つ目のファイバペアについて、次のように制御されることができる。即ち、WSS28-1が端局B(22)から出力される波長を端局C(23)側に透過できるように制御するとともに、WSS28-1が端局C(23)から出力される波長を端局A(21)側に透過できるように制御する。また、WSS28-2が端局A(21)から出力される波長を端局C(23)側に透過できるように制御するとともに、WSS28-2が端局C(23)から出力される波長を端局B(22)側に透過できるように制御する。
また、図11及び図12で説明したシステムにおいて、分岐装置10を、光スイッチ11-1~8のうち、上り方向に必要な光スイッチ11-1~4のみを備えた構成にすることや、下り方向に必要な光スイッチ11-5~8のみを備えた構成にすることもできる。
以上、本実施形態によれば、実施形態2による効果に加えて、分岐させる場合やそれを戻す場合に、適切に必要な波長の光信号を送信先に伝送することができる。
<実施形態4>
実施形態4について、図13を併せて参照しながら、実施形態1との相違点を中心に説明する。但し、実施形態4は、適宜、実施形態1~3で説明した様々な例が適用できる。図13は、実施形態4に係る海底光分岐装置を備えた海底光ケーブルシステムの一構成例を示す概略図である。
図13に示すように、本実施形態に係る海底光ケーブルシステム(以下、本システム)は、第1端局21、第2端局22、及び第3端局23を備えるとともに、それらを分岐する海底光分岐装置3を備えることができる。
海底光分岐装置3は、図2の制御部1aに対応する制御部3aを備えるとともに、図2の切替部1bに対応する切替部3bを備えることができる。切替部3bは、切替部1bの機能に加え、第3端局23に接続する1又は複数の第4光ファイバ伝送路に接続されることができる。この場合、切替部3bは、上記複数の第1光ファイバ伝送路のいずれか1つを、上記第4光ファイバ伝送路に接続するように切り替える機能を有することができる。制御部3aは、制御部1aと比較してこのような切り替えの制御も行うことができるようになっている。
換言すれば、本システムでは、上述した第3光ファイバ伝送路を複数設けておくことができ、これを第4光ファイバ伝送路として説明している。よって、第4光ファイバ伝送路も第3光ファイバ伝送路と同様に実施形態2で説明したような海底装置等を挿入しておくことができる。
さらに、本実施形態では、第3光ファイバ伝送路への接続機能と同様に、切替部3bは、上記複数の第2光ファイバ伝送路のいずれか1つを、上記第4光ファイバ伝送路に接続するように切り替える機能を有することもできる。
なお、第3端局23に接続する第4光ファイバ伝送路を考慮することは、実施形態2において、ファイバペアにおける各光ファイバをそれぞれの光ファイバ伝送路と見做した場合に相当すると言うこともできる。よって、この点を考慮すれば、本実施形態においても、実施形態2のような具体的な構成についての説明を援用することができると言える。
以上、本実施形態によれば、第1~第3のいずれかの実施形態による効果に加えて、複数の伝送路を第3端局に分岐させることができ、また、それにより挿入する海底装置の数の低減効果もより得られる。
<実施形態5>
実施形態5について、図14を併せて参照しながら、実施形態1との相違点を中心に説明する。但し、実施形態5は、適宜、実施形態1~4で説明した様々な例が適用できる。図14は、実施形態5に係る海底光分岐装置を備えた海底光ケーブルシステムの一構成例を示す概略図である。
図14に示すように、本実施形態に係る海底光ケーブルシステム(以下、本システム)は、図2の海底光分岐装置1として、本体部1-1、第1端局21側の光スイッチ部1-2b、及び第2端局22側の光スイッチ部1-3bを別個の筐体として備えることができる。図14では、光スイッチ部1-2bを備える筐体の装置1-2に、光スイッチ部1-2bを制御する制御部1-2aを備え、光スイッチ部1-3bを備える筐体の装置1-3に、光スイッチ部1-3bを制御する制御部1-3aを備えた例を挙げている。このように、図2の切替部1bは、本体とは別筐体として第1端局21側に備えられた第1切替装置と、本体及び第1切替装置とは別筐体として第2端局22側に備えられた第2切替装置と、を有することができる。第1切替装置は光スイッチ部1-bを備えた装置1-で例示したもので、第2切替装置は光スイッチ部1-bを備えた装置1-で例示したものである。
本体部1-1は、制御部1a及び分岐経路1-1bを有するとともに、例えば電力供給のための回路等を有することができ、光信号に関する選択的な切替機能を1つも備えないことができる。例えば、光スイッチ部1-2bは、第1光ファイバ伝送路の切り替えを行う光スイッチを有し、光スイッチ部1-3bは、第2光ファイバ伝送路の切り替えを行う光スイッチを有することができる。なお、光スイッチ部1-2bと光スイッチ部1-3bとの内部のスイッチの配分はこれ以外の組合せであってもよく、光スイッチ部1-2bと光スイッチ部1-3bとで合わせて必要な光スイッチが存在していればよい。また、内部のスイッチの配分は、光スイッチ部1-2bと光スイッチ部1-3bとのいずれか一方に集約することができ、例えば装置1-2又は装置1-3のいずれか一方を省略するような構成も採用できる。
また、光スイッチ部1-2b(及び制御部1-2a)は、第1端局21と本体部1-1との間に挿入される中継装置などの他の海底機器に備えておくこともできる。同様に、光スイッチ部1-3b(及び制御部1-3a)は、本体部1-1と第2端局22との間に挿入される中継装置などの他の海底機器に備えておくこともできる。また、第3端局23側に、別個の筐体として、光スイッチ部又は光スイッチ部及び制御部を備えることもできる。
以上、本実施形態によれば、第1~第4のいずれかの実施形態による効果に加えて、海底光分岐装置を構成する本体部等の各部の筐体を小型化でき、特に光ケーブルの敷設時や回収時の巻き取り作業を容易にすることができる。
<実施形態6>
実施形態6について、図15~図18を併せて参照しながら、実施形態2との相違点を中心に説明する。但し、実施形態6は、適宜、実施形態1~5で説明した様々な例が適用できる。図15~図18は、実施形態6に係る海底光分岐装置を備えた海底光ケーブルシステムの一構成例を示す概略図である。
図15に示すように、本実施形態に係る海底光ケーブルシステム(以下、本システム)は、3つの第1光ファイバ伝送路と3つの第2光ファイバ伝送路とにより、端局A(21)と端局B(22)とが接続され、端局C(23)への分岐が可能となっている。
図15に示すように、本システムにおける分岐装置10aは、図6の分岐装置10において、光スイッチ11-9~12を追加したものである。分岐装置10aは、上り方向に関し、光スイッチ11-9を光スイッチ11-3の端子dと中継器C(26)との間に接続し、光スイッチ11-10を光スイッチ11-4の端子dと中継器C(26)との間に接続している。また、分岐装置10aは、下り方向に関し、光スイッチ11-12を光スイッチ11-8の端子dと中継器C(26)との間に接続し、光スイッチ11-11を光スイッチ11-7の端子dと中継器C(26)との間に接続している。
本システムにおいては、追加された光スイッチの制御が加わることになるものの、光スイッチの切替制御については、基本的に図6~図8を参照しながら説明した説明が援用でき、その詳細な説明は省略し、概略的に説明する。
図15では、端局A(21)から送信/受信される信号FP1U/FP1Dの媒体となる1つ目のファイバペアは、端局A(21)と端局C(23)との間での双方向通信と、端局C(23)と端局B(22)との間での双方向通信と、を行うように接続されている。また、図15では、端局A(21)から送信/受信される信号FP2U/FP2Dの媒体となる2つ目のファイバペアは、端局A(21)と端局B(22)との間での双方向通信を行うように接続されている。また、図15では、端局A(21)から送信/受信される信号FP3U/FP3Dの媒体となる3つ目のファイバペアは、端局A(21)と端局B(22)との間での双方向通信を行うように接続されている。
分岐装置10aは、図15に示した接続状態から図16~図18に示した接続状態のいずれかに選択的に切り替えることができ、またそれを元に戻すこともできる。このような切替も含め、本システムでは、これらの接続状態はいずれか1つから他の1つに選択的に切り替えることができる。
図16に示す接続状態では、図15に示す接続状態と比べて端局C(23)への接続を行うファイバペアが異なり、2つ目のファイバペアとなっている。つまり、図16に示す接続状態は、図15に示す接続状態から、端局C(23)に接続するファイバペアを1つ目から2つ目に入れ替えたものである。
図16では、端局A(21)から送信/受信される信号FP2U/FP2Dの媒体となる2つ目のファイバペアは、端局A(21)と端局C(23)との間での双方向通信と、端局C(23)と端局B(22)との間での双方向通信と、を行うように接続されている。また、図16では、端局A(21)から送信/受信される信号FP1U/FP1Dの媒体となる1つ目のファイバペアは、端局A(21)と端局B(22)との間での双方向通信を行うように接続されている。また、図16では、端局A(21)から送信/受信される信号FP3U/FP3Dの媒体となる3つ目のファイバペアは、端局A(21)と端局B(22)との間での双方向通信を行うように接続されている。
図17に示す接続状態では、図15に示す接続状態と比べて端局C(23)への接続を行うファイバペアが異なり、3つ目のファイバペアとなっている。つまり、図17に示す接続状態は、図15に示す接続状態から、端局C(23)に接続するファイバペアを1つ目から3つ目に入れ替えたものである。
図17では、端局A(21)から送信/受信される信号FP3U/FP3Dの媒体となる3つ目のファイバペアは、端局A(21)と端局C(23)との間での双方向通信と、端局C(23)と端局B(22)との間での双方向通信と、を行うように接続されている。また、図17では、端局A(21)から送信/受信される信号FP1U/FP1Dの媒体となる1つ目のファイバペアは、端局A(21)と端局B(22)との間での双方向通信を行うように接続されている。また、図17では、端局A(21)から送信/受信される信号FP2U/FP2Dの媒体となる2つ目のファイバペアは、端局A(21)と端局B(22)との間での双方向通信を行うように接続されている。
また、その詳細は説明しないが、本システムは、例えば、図15~図17の接続状態において、端局C(23)と端局B(22)との接続は行わないような接続状態とすることもできる。
分岐装置10aは、図15~図17に示した接続状態などから図18に示す接続状態に切り替えることができ、またそれを元に戻すこともできる。図18に示す接続状態は、基本的な接続状態と言え、いずれのファイバペアでも端局C(23)への接続を行わないものである。
図18では、端局A(21)から送信/受信される信号FP1U/FP1Dの媒体となる1つ目のファイバペアは、端局A(21)と端局B(22)との間での双方向通信を行うように接続されている。また、図18では、端局A(21)から送信/受信される信号FP2U/FP2Dの媒体となる2つ目のファイバペアも、端局A(21)と端局B(22)との間での双方向通信を行うように接続されている。また、図18では、端局A(21)から送信/受信される信号FP3U/FP3Dの媒体となる3つ目のファイバペアも、端局A(21)と端局B(22)との間での双方向通信を行うように接続されている。
以上、本実施形態によれば、第1~第5のいずれかの実施形態による効果に加えて、海底光ケーブルシステムにおいて、より多くの伝送路を含めるように拡張することができる。また、本実施形態では、3つの第1光ファイバ伝送路と3つの第2光ファイバ伝送路とを備えた例を挙げたが、4つ以上の第1光ファイバ伝送路とそれと同数の第2光ファイバ伝送路とを備えることもできる。例えば、実施形態2では2つのファイバペアで例示し、図15~図1では3つのファイバペアで例示したが、本システムでは、それより多くのファイバペアが含まれてもよい。
<実施形態7>
実施形態7について、図19を併せて参照しながら、実施形態1,2,4との相違点を中心に説明する。但し、実施形態7は、適宜、実施形態1~6で説明した様々な例が適用できる。図19は、実施形態7に係る海底光分岐装置を備えた海底光ケーブルシステムの一構成例を示す概略図である。
図19に示すように、本実施形態に係る海底光ケーブルシステム(以下、本システム)では、実施形態1で説明したような共有する形態と共有しない形態とを混在させている。以下、これらの共有の有無に分けて説明する。
図19に示すように、海底光分岐装置4は、図2の海底光分岐装置1内の切替部1bと同様の切替部40aと、図14の海底光分岐装置3内の切替部40と同様の構成の切替部40bと、を共有する形態のために備えることができる。切替部40a,40bの数は問わない。切替部40aは、例えば、海底光分岐装置4に接続されたトランク回線のうち任意の2つについて、海底光分岐装置4に接続されたブランチ回線のうち1つのブランチ回線を共有することができる。切替部40bは、例えば、海底光分岐装置4に接続されたトランク回線のうち任意の2つについて、海底光分岐装置4に接続されたブランチ回線のうち2つのブランチ回線を共有することができる。なお、切替部40a,40bで共有化するトランク回線はいずれも2本に限ったものではない。
図19に示すように、海底光分岐装置4は、比較例に係る図10の分岐装置110内のスイッチ群と同様の切替部(比較例の切替部)111aを共有しない形態のために備えることができる。切替部111aの数は問わない。切替部111aは、例えば、海底光分岐装置4に接続されたトランク回線のうち任意の2つについて、海底光分岐装置4に接続されたブランチ回線のうち2つのブランチ回線を共有せずに接続させることができる。つまり、切替部111aでは、1つのトランク回線につきそれに対応する1つのブランチ回線が存在するように分岐させることができる。なお、各切替部40a,40b,111aにおいて、制御部は一部又は全てを共通化することもできる。
以上、本実施形態によれば、第1~第6のいずれかの実施形態による効果に加えて、海底光ケーブルシステムを、コストや設置時期などに応じて適宜、必要な装置を選択しながら構築していくことができる。
<他の実施形態>
上述した各実施形態では、海底光分岐装置や海底光ケーブルシステムの各部の機能について説明したが、海底光分岐装置や海底光ケーブルシステムとしてこれらの機能が実現できればよい。また、上述した各実施形態では、海底光ケーブルシステムの構成について例示したが、例示したものに限ったものではない。また、各実施形態において説明した様々な例は、適宜組み合わせることができる。
また、各実施形態に係る海底光分岐装置は、次のようなハードウェア構成を有することができる。図20は、各実施形態に係る海底光分岐装置の一部のハードウェア構成の一例を示す図である。
図20に示す海底光分岐装置100は、プロセッサ101、メモリ102、及びインタフェース103を有する。インタフェース103は、図示しない光スイッチ等の切替部とのインタフェースとすることができる。各実施形態で説明した各部の機能は、プロセッサ101がメモリ102に記憶されたプログラムを読み込んで、インタフェース103と協働しながら実行することにより実現される。このプログラムは、各実施形態で説明したプログラムとすることができる。
上述の例において、上記プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)を含む。さらに、この例は、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/Wを含む。さらに、この例は、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、上記プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
なお、本開示は上述した様々な実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、本開示は、それぞれの実施形態を適宜組み合わせて実施されてもよい。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
<付記>
(付記1)
第1端局に接続する複数の第1光ファイバ伝送路と、第2端局に接続する複数の第2光ファイバ伝送路と、第3端局に接続する第3光ファイバ伝送路と、に接続し、波長多重光信号の伝送経路を切り替える切替部と、
前記切替部による前記伝送経路の切り替えを制御する制御部と、
を備え、
前記切替部は、前記複数の第1光ファイバ伝送路のそれぞれを前記複数の第2光ファイバ伝送路のそれぞれに接続する機能と、前記複数の第1光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替える機能と、を有する、
海底光分岐装置。
(付記2)
前記切替部は、1つの入力経路及び2つの出力経路を有する第1光スイッチと、2つの入力経路及び2つの出力経路を有する第2光スイッチと、を多段に接続した構成を有する、
付記1に記載の海底光分岐装置。
(付記3)
前記切替部は、前記複数の第2光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替える機能を有する、
付記1に記載の海底光分岐装置。
(付記4)
前記切替部は、2つの入力経路及び2つの出力経路を有する第2光スイッチと、2つの入力経路及び1つの出力経路を有する第3光スイッチと、を多段に接続した構成を有する、
付記3に記載の海底光分岐装置。
(付記5)
前記切替部は、1つの入力経路及び2つの出力経路を有する第1光スイッチと、2つの入力経路及び2つの出力経路を有する第2光スイッチと、2つの入力経路及び1つの出力経路を有する第3光スイッチと、を多段に接続した構成を有する、
付記3に記載の海底光分岐装置。
(付記6)
前記複数の第1光ファイバ伝送路、前記複数の第2光ファイバ伝送路、及び前記第3光ファイバ伝送路におけるそれぞれの光ファイバ伝送路は、前記第1端局側から情報を光伝送するための光ファイバと前記第1端局側へ情報を光伝送するための光ファイバとでなるファイバペアを有する、
付記1~5のいずれか1項に記載の海底光分岐装置。
(付記7)
前記制御部による前記切替部の制御は、前記複数の第1光ファイバ伝送路、前記複数の第2光ファイバ伝送路、及び前記第3光ファイバ伝送路におけるそれぞれの光ファイバ伝送路のうち、少なくとも2つ以上の光ファイバ伝送路で光伝送された波長多重光信号から抽出可能な制御信号に基づき実行される、
付記1~6のいずれか1項に記載の海底光分岐装置。
(付記8)
前記第3光ファイバ伝送路には、前記海底光分岐装置と前記第3端局との間に海底設置用の装置である海底装置が接続されている、
付記1~7のいずれか1項に記載の海底光分岐装置。
(付記9)
前記海底装置は、後段に出力する波長を選択する機能を有する合分波装置である、
付記8に記載の海底光分岐装置。
(付記10)
前記第3光ファイバ伝送路には、前記海底装置として、後段に出力する波長を選択する機能を有する合分波装置と、前記合分波装置の前記第3端局側に配された中継装置と、が接続されている、
付記8に記載の海底光分岐装置。
(付記11)
前記切替部は、
さらに、前記第3端局に接続する第4光ファイバ伝送路に接続されており、且つ、
前記複数の第1光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第4光ファイバ伝送路に接続するように切り替える機能を有する、
付記1~10のいずれか1項に記載の海底光分岐装置。
(付記12)
前記切替部は、前記海底光分岐装置の本体とは別筐体として前記第1端局側に備えられた第1切替装置と、前記海底光分岐装置の本体及び前記第1切替装置とは別筐体として前記第2端局側に備えられた第2切替装置と、を有する、
付記1~11のいずれか1項に記載の海底光分岐装置。
(付記13)
第1端局と、
第2端局と、
第3端局と、
海底光分岐装置と、
前記第1端局に前記海底光分岐装置を接続する複数の第1光ファイバ伝送路と、
前記第2端局に前記海底光分岐装置を接続する複数の第2光ファイバ伝送路と、
前記第3端局に前記海底光分岐装置を接続する第3光ファイバ伝送路と、
を備え、
前記海底光分岐装置は、
前記複数の第1光ファイバ伝送路と前記複数の第2光ファイバ伝送路と前記第3光ファイバ伝送路とに接続し、波長多重光信号の伝送経路を切り替える切替部と、
前記切替部による前記伝送経路の切り替えを制御する制御部と、
を備え、
前記切替部は、前記複数の第1光ファイバ伝送路のそれぞれを前記複数の第2光ファイバ伝送路のそれぞれに接続する機能と、前記複数の第1光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替える機能と、を有する、
海底光ケーブルシステム。
(付記14)
前記切替部は、1つの入力経路及び2つの出力経路を有する第1光スイッチと、2つの入力経路及び2つの出力経路を有する第2光スイッチと、を多段に接続した構成を有する、
付記13に記載の海底光ケーブルシステム。
(付記15)
前記切替部は、前記複数の第2光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替える機能を有する、
付記13に記載の海底光ケーブルシステム。
(付記16)
前記切替部は、2つの入力経路及び2つの出力経路を有する第2光スイッチと、2つの入力経路及び1つの出力経路を有する第3光スイッチと、を多段に接続した構成を有する、
付記15に記載の海底光ケーブルシステム。
(付記17)
前記切替部は、1つの入力経路及び2つの出力経路を有する第1光スイッチと、2つの入力経路及び2つの出力経路を有する第2光スイッチと、2つの入力経路及び1つの出力経路を有する第3光スイッチと、を多段に接続した構成を有する、
付記15に記載の海底光ケーブルシステム。
(付記18)
前記複数の第1光ファイバ伝送路、前記複数の第2光ファイバ伝送路、及び前記第3光ファイバ伝送路におけるそれぞれの光ファイバ伝送路は、前記第1端局側から情報を光伝送するための光ファイバと前記第1端局側へ情報を光伝送するための光ファイバとでなるファイバペアを有する、
付記13~17のいずれか1項に記載の海底光ケーブルシステム。
(付記19)
前記制御部による前記切替部の制御は、前記複数の第1光ファイバ伝送路、前記複数の第2光ファイバ伝送路、及び前記第3光ファイバ伝送路におけるそれぞれの光ファイバ伝送路のうち、少なくとも2つ以上の光ファイバ伝送路で光伝送された波長多重光信号から抽出可能な制御信号に基づき実行される、
付記13~18のいずれか1項に記載の海底光ケーブルシステム。
(付記20)
前記第3光ファイバ伝送路における、前記海底光分岐装置と前記第3端局との間に接続された海底設置用の装置である海底装置を備える、
付記13~19のいずれか1項に記載の海底光ケーブルシステム。
(付記21)
前記海底装置は、後段に出力する波長を選択する機能を有する合分波装置である、
付記20に記載の海底光ケーブルシステム。
(付記22)
前記第3光ファイバ伝送路に接続された前記海底装置として、後段に出力する波長を選択する機能を有する合分波装置と、前記合分波装置の前記第3端局側に接続された中継装置と、を備える、
付記20に記載の海底光ケーブルシステム。
(付記23)
前記切替部は、
さらに、前記第3端局に接続する第4光ファイバ伝送路に接続されており、且つ、
前記複数の第1光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第4光ファイバ伝送路に接続するように切り替える機能を有する、
付記13~22のいずれか1項に記載の海底光ケーブルシステム。
(付記24)
前記切替部は、前記海底光分岐装置の本体とは別筐体として前記第1端局側に備えられた第1切替装置と、前記海底光分岐装置の本体及び前記第1切替装置とは別筐体として前記第2端局側に備えられた第2切替装置と、を有する、
付記13~23のいずれか1項に記載の海底光ケーブルシステム。
(付記25)
第1端局に海底光分岐装置を接続する複数の第1光ファイバ伝送路と、第2端局に前記海底光分岐装置を接続する複数の第2光ファイバ伝送路と、第3端局に前記海底光分岐装置を接続する第3光ファイバ伝送路と、に接続された、前記海底光分岐装置内の切替部を制御し、波長多重光信号の伝送経路を切り替える制御ステップを備え、
前記制御ステップは、前記複数の第1光ファイバ伝送路のそれぞれを前記複数の第2光ファイバ伝送路のそれぞれに接続するステップと、前記複数の第1光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替えるステップと、を有する、
切替方法。
(付記26)
前記切替部は、1つの入力経路及び2つの出力経路を有する第1光スイッチと、2つの入力経路及び2つの出力経路を有する第2光スイッチと、を多段に接続した構成を有し、
前記制御ステップは、前記第1光スイッチ及び前記第2光スイッチを制御することで、前記伝送経路を切り替える、
付記25に記載の切替方法。
(付記27)
前記制御ステップは、前記複数の第2光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替えるステップを有する、
付記25に記載の切替方法。
(付記28)
前記切替部は、2つの入力経路及び2つの出力経路を有する第2光スイッチと、2つの入力経路及び1つの出力経路を有する第3光スイッチと、を多段に接続した構成を有し、
前記制御ステップは、前記第2光スイッチ及び前記第3光スイッチを制御することで、前記伝送経路を切り替える、
付記27に記載の切替方法。
(付記29)
前記切替部は、1つの入力経路及び2つの出力経路を有する第1光スイッチと、2つの入力経路及び2つの出力経路を有する第2光スイッチと、2つの入力経路及び1つの出力経路を有する第3光スイッチと、を多段に接続した構成を有し、
前記制御ステップは、前記第1光スイッチ、前記第2光スイッチ、及び前記第3光スイッチを制御することで、前記伝送経路を切り替える、
付記27に記載の切替方法。
(付記30)
前記複数の第1光ファイバ伝送路、前記複数の第2光ファイバ伝送路、及び前記第3光ファイバ伝送路におけるそれぞれの光ファイバ伝送路は、前記第1端局側から情報を光伝送するための光ファイバと前記第1端局側へ情報を光伝送するための光ファイバとでなるファイバペアを有する、
付記25~29のいずれか1項に記載の切替方法。
(付記31)
前記制御ステップは、前記複数の第1光ファイバ伝送路、前記複数の第2光ファイバ伝送路、及び前記第3光ファイバ伝送路におけるそれぞれの光ファイバ伝送路のうち、少なくとも2つ以上の光ファイバ伝送路で光伝送された波長多重光信号から抽出可能な制御信号に基づき実行される、
付記25~30のいずれか1項に記載の切替方法。
(付記32)
前記第3光ファイバ伝送路には、前記海底光分岐装置と前記第3端局との間に海底設置用の装置である海底装置が接続されている、
付記25~31のいずれか1項に記載の切替方法。
(付記33)
前記海底装置は、後段に出力する波長を選択する機能を有する合分波装置である、
付記32に記載の切替方法。
(付記34)
前記第3光ファイバ伝送路には、前記海底装置として、後段に出力する波長を選択する機能を有する合分波装置と、前記合分波装置の前記第3端局側に配された中継装置と、が接続されている、
付記32に記載の切替方法。
(付記35)
前記切替部は、さらに、前記第3端局に接続する第4光ファイバ伝送路に接続されており、
前記制御ステップは、前記複数の第1光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第4光ファイバ伝送路に接続するように切り替えるステップを有する、
付記25~34のいずれか1項に記載の切替方法。
(付記36)
前記切替部は、前記海底光分岐装置の本体とは別筐体として前記第1端局側に備えられた第1切替装置と、前記海底光分岐装置の本体及び前記第1切替装置とは別筐体として前記第2端局側に備えられた第2切替装置と、を有する、
付記25~35のいずれか1項に記載の切替方法。
(付記37)
海底光分岐装置に備えられた制御コンピュータに、
第1端局に前記海底光分岐装置を接続する複数の第1光ファイバ伝送路と、第2端局に前記海底光分岐装置を接続する複数の第2光ファイバ伝送路と、第3端局に前記海底光分岐装置を接続する第3光ファイバ伝送路と、に接続された、前記海底光分岐装置内の切替部を制御し、波長多重光信号の伝送経路を切り替える制御ステップを、実行させるためのプログラムであって、
前記制御ステップは、前記複数の第1光ファイバ伝送路のそれぞれを前記複数の第2光ファイバ伝送路のそれぞれに接続するステップと、前記複数の第1光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替えるステップと、を有する、
プログラム。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2019年3月27日に出願された日本出願特願2019-061901を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1、3、4、100 海底光分岐装置
1-1 本体部
1-2、1-3 装置
1-2b,1-3b 光スイッチ部
1-1b 分岐経路
1a、1-2a、1-3a、3a 制御部
1b、3b、40、40a、40b、 切替部
10、10a 分岐装置
11 スイッチ群
11-1~11-12、41、42、43 光スイッチ
11 光スイッチ群
12 抽出部
21 第1端局(端局A)
22 第2端局(端局B)
23 第3端局(端局C)
27 合分波装置
28-1、28-2 WSS
30 光伝送装置
31 光送信機
32 合波部
33 制御信号生成部
101 プロセッサ
102 メモリ
103 インタフェース
111a 比較例の切替部

Claims (10)

  1. 第1端局に接続する複数の第1光ファイバ伝送路と、第2端局に接続する複数の第2光ファイバ伝送路と、第3端局に接続する第3光ファイバ伝送路と、に接続し、波長多重光信号の伝送経路を切り替える切替手段と、
    前記切替手段による前記伝送経路の切り替えを制御する制御手段と、
    を備え、
    前記切替手段は、
    前記複数の第1光ファイバ伝送路のそれぞれを前記複数の第2光ファイバ伝送路の予め定められたそれぞれに接続する機能と、前記複数の第1光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替える機能と、を有し、
    1つの入力経路及び2つの出力経路を有する第1光スイッチと、2つの入力経路及び2つの出力経路を有する第2光スイッチと、を多段に接続した構成であって、多段に接続された前記第1光スイッチ及び前記第2光スイッチがそれぞれ異なる前記第1光ファイバ伝送路を入力とする構成を有する、
    海底光分岐装置。
  2. 第1端局に接続する複数の第1光ファイバ伝送路と、第2端局に接続する複数の第2光ファイバ伝送路と、第3端局に接続する第3光ファイバ伝送路と、に接続し、波長多重光信号の伝送経路を切り替える切替手段と、
    前記切替手段による前記伝送経路の切り替えを制御する制御手段と、
    を備え、
    前記切替手段は、
    前記複数の第1光ファイバ伝送路のそれぞれを前記複数の第2光ファイバ伝送路の予め定められたそれぞれに接続する機能と、前記複数の第1光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替える機能と、前記複数の第2光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替える機能と、を有し、
    2つの入力経路及び2つの出力経路を有する第2光スイッチと、2つの入力経路及び1つの出力経路を有する第3光スイッチと、を多段に接続した構成であって、多段に接続された前記第2光スイッチ及び前記第3光スイッチがそれぞれ異なる前記第2光ファイバ伝送路を出力とする構成を有する、
    底光分岐装置。
  3. 第1端局に接続する複数の第1光ファイバ伝送路と、第2端局に接続する複数の第2光ファイバ伝送路と、第3端局に接続する第3光ファイバ伝送路と、に接続し、波長多重光信号の伝送経路を切り替える切替手段と、
    前記切替手段による前記伝送経路の切り替えを制御する制御手段と、
    を備え、
    前記切替手段は、
    前記複数の第1光ファイバ伝送路のそれぞれを前記複数の第2光ファイバ伝送路の予め定められたそれぞれに接続する機能と、前記複数の第1光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替える機能と、前記複数の第2光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替える機能と、を有し、
    1つの入力経路及び2つの出力経路を有する第1光スイッチと、2つの入力経路及び2つの出力経路を有する第2光スイッチと、2つの入力経路及び1つの出力経路を有する第3光スイッチと、を多段に接続した構成であって、多段に接続された前記第1光スイッチ及び前記第2光スイッチがそれぞれ異なる前記第1光ファイバ伝送路を入力とし、多段に接続された前記第2光スイッチ及び前記第3光スイッチがそれぞれ異なる前記第2光ファイバ伝送路を出力とする構成を有する、
    底光分岐装置。
  4. 前記複数の第1光ファイバ伝送路、前記複数の第2光ファイバ伝送路、及び前記第3光ファイバ伝送路におけるそれぞれの光ファイバ伝送路は、前記第1端局側から情報を光伝送するための光ファイバと前記第1端局側へ情報を光伝送するための光ファイバとでなるファイバペアを有する、
    請求項1~のいずれか1項に記載の海底光分岐装置。
  5. 前記制御手段による前記切替手段の制御は、前記複数の第1光ファイバ伝送路、前記複数の第2光ファイバ伝送路、及び前記第3光ファイバ伝送路におけるそれぞれの光ファイバ伝送路のうち、少なくとも2つ以上の光ファイバ伝送路で光伝送された波長多重光信号から抽出可能な制御信号に基づき実行される、
    請求項1~のいずれか1項に記載の海底光分岐装置。
  6. 第1端局と、
    第2端局と、
    第3端局と、
    海底光分岐装置と、
    前記第1端局に前記海底光分岐装置を接続する複数の第1光ファイバ伝送路と、
    前記第2端局に前記海底光分岐装置を接続する複数の第2光ファイバ伝送路と、
    前記第3端局に前記海底光分岐装置を接続する第3光ファイバ伝送路と、
    を備え、
    前記海底光分岐装置は、
    前記複数の第1光ファイバ伝送路と前記複数の第2光ファイバ伝送路と前記第3光ファイバ伝送路とに接続し、波長多重光信号の伝送経路を切り替える切替手段と、
    前記切替手段による前記伝送経路の切り替えを制御する制御手段と、
    を備え、
    前記切替手段は、
    前記複数の第1光ファイバ伝送路のそれぞれを前記複数の第2光ファイバ伝送路の予め定められたそれぞれに接続する機能と、前記複数の第1光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替える機能と、を有し、
    1つの入力経路及び2つの出力経路を有する第1光スイッチと、2つの入力経路及び2つの出力経路を有する第2光スイッチと、を多段に接続した構成であって、多段に接続された前記第1光スイッチ及び前記第2光スイッチがそれぞれ異なる前記第1光ファイバ伝送路を入力とする構成を有する、
    海底光ケーブルシステム。
  7. 第1端局と、
    第2端局と、
    第3端局と、
    海底光分岐装置と、
    前記第1端局に前記海底光分岐装置を接続する複数の第1光ファイバ伝送路と、
    前記第2端局に前記海底光分岐装置を接続する複数の第2光ファイバ伝送路と、
    前記第3端局に前記海底光分岐装置を接続する第3光ファイバ伝送路と、
    を備え、
    前記海底光分岐装置は、
    前記複数の第1光ファイバ伝送路と前記複数の第2光ファイバ伝送路と前記第3光ファイバ伝送路とに接続し、波長多重光信号の伝送経路を切り替える切替手段と、
    前記切替手段による前記伝送経路の切り替えを制御する制御手段と、
    を備え、
    前記切替手段は、
    前記複数の第1光ファイバ伝送路のそれぞれを前記複数の第2光ファイバ伝送路の予め定められたそれぞれに接続する機能と、前記複数の第1光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替える機能と、前記複数の第2光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替える機能と、を有し、
    2つの入力経路及び2つの出力経路を有する第2光スイッチと、2つの入力経路及び1つの出力経路を有する第3光スイッチと、を多段に接続した構成であって、多段に接続された前記第2光スイッチ及び前記第3光スイッチがそれぞれ異なる前記第2光ファイバ伝送路を出力とする構成を有する、
    海底光ケーブルシステム。
  8. 第1端局と、
    第2端局と、
    第3端局と、
    海底光分岐装置と、
    前記第1端局に前記海底光分岐装置を接続する複数の第1光ファイバ伝送路と、
    前記第2端局に前記海底光分岐装置を接続する複数の第2光ファイバ伝送路と、
    前記第3端局に前記海底光分岐装置を接続する第3光ファイバ伝送路と、
    を備え、
    前記海底光分岐装置は、
    前記複数の第1光ファイバ伝送路と前記複数の第2光ファイバ伝送路と前記第3光ファイバ伝送路とに接続し、波長多重光信号の伝送経路を切り替える切替手段と、
    前記切替手段による前記伝送経路の切り替えを制御する制御手段と、
    を備え、
    前記切替手段は、
    前記複数の第1光ファイバ伝送路のそれぞれを前記複数の第2光ファイバ伝送路の予め定められたそれぞれに接続する機能と、前記複数の第1光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替える機能と、前記複数の第2光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替える機能と、を有し、
    1つの入力経路及び2つの出力経路を有する第1光スイッチと、2つの入力経路及び2つの出力経路を有する第2光スイッチと、2つの入力経路及び1つの出力経路を有する第3光スイッチと、を多段に接続した構成であって、多段に接続された前記第1光スイッチ及び前記第2光スイッチがそれぞれ異なる前記第1光ファイバ伝送路を入力とし、多段に接続された前記第2光スイッチ及び前記第3光スイッチがそれぞれ異なる前記第2光ファイバ伝送路を出力とする構成を有する、
    海底光ケーブルシステム。
  9. 第1端局に海底光分岐装置を接続する複数の第1光ファイバ伝送路と、第2端局に前記海底光分岐装置を接続する複数の第2光ファイバ伝送路と、第3端局に前記海底光分岐装置を接続する第3光ファイバ伝送路と、に接続された、前記海底光分岐装置内の切替手段を制御し、波長多重光信号の伝送経路を切り替える制御ステップを備え、
    前記切替手段は、1つの入力経路及び2つの出力経路を有する第1光スイッチと、2つの入力経路及び2つの出力経路を有する第2光スイッチと、を多段に接続した構成であって、多段に接続された前記第1光スイッチ及び前記第2光スイッチがそれぞれ異なる前記第1光ファイバ伝送路を入力とする構成を有し、
    前記制御ステップは、前記複数の第1光ファイバ伝送路のそれぞれを前記複数の第2光ファイバ伝送路の予め定められたそれぞれに接続するステップと、前記複数の第1光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替えるステップと、を有する、
    切替方法。
  10. 海底光分岐装置に備えられた制御コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記プログラムは、
    第1端局に前記海底光分岐装置を接続する複数の第1光ファイバ伝送路と、第2端局に前記海底光分岐装置を接続する複数の第2光ファイバ伝送路と、第3端局に前記海底光分岐装置を接続する第3光ファイバ伝送路と、に接続された、前記海底光分岐装置内の切替手段を制御し、波長多重光信号の伝送経路を切り替える制御ステップを、実行させるためのプログラムであって、
    前記切替手段は、1つの入力経路及び2つの出力経路を有する第1光スイッチと、2つの入力経路及び2つの出力経路を有する第2光スイッチと、を多段に接続した構成であって、多段に接続された前記第1光スイッチ及び前記第2光スイッチがそれぞれ異なる前記第1光ファイバ伝送路を入力とする構成を有し、
    前記制御ステップは、前記複数の第1光ファイバ伝送路のそれぞれを前記複数の第2光ファイバ伝送路の予め定められたそれぞれに接続するステップと、前記複数の第1光ファイバ伝送路のいずれか1つを、前記第3光ファイバ伝送路に接続するように切り替えるステップと、を有する、
    プログラム。
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