JPWO2017010002A1 - しわ伸ばし装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このため、棒状ゴムの縮み部分から伸びの部分にかけてロール外周に沿ってウェブをロールに乗せると、棒状ゴムとウェブとの摩擦によりウェブのしわが取れる旨が記載されている。つまり、特許文献5の技術では、棒状ゴムが伸びる際に、ウェブも幅方向に伸ばされるので、ウェブのしわを取ることができるのである。
第2発明のしわ伸ばし装置は、第1発明において、前記保持部材が、互いに平行に設けられた一対の傾斜回転プレートを備えており、該一対の傾斜回転プレートは、前記支持軸に対して回転可能であって、その回転軸が該支持軸に対して所定の傾斜角度となるように設けられており、前記複数本の接触部材は、その両端部が、前記一対の傾斜回転プレートの外周縁にそれぞれ取り付けられていることを特徴とする。
第3発明のしわ伸ばし装置は、第1または第2発明において、前記回転ロールは、その軸方向の中央部に、前記支持軸と直交しかつ該支持軸に対して回転可能に設けられた中央プレートを備えており、前記一対の拡幅ロールにおける複数本の接触部材は、該回転ロールの軸方向の中央側に位置する端部が、前記支持軸の軸方向に沿って移動可能となるように前記中央プレートによって保持されていることを特徴とする。
第4発明のしわ伸ばし装置は、第3発明において、各拡幅ロールの複数の接触部材は、前記回転ロールの軸方向の中央部側に突起を備えており、前記中央プレートには、前記接触部材の突起が挿入される複数の貫通孔を備えていることを特徴とする。
第5発明のしわ伸ばし装置は、第1、第2、第3または第4発明において、前記複数本の接触部材は、反支持軸側に略平面に形成された接触部を備えていることを特微とする。
第6発明のしわ伸ばし装置は、第2発明において、前記複数本の接触部材が、断面円形の軸状部材によって形成されており、該接触部材の端縁は、軸端連結部材によって前記傾斜回転プレートの外周縁と連結されており、該軸端連結部材は、前記傾斜回転プレートの外周縁に回転可能に連結され、その回転軸が該傾斜回転プレートの回転軸と平行となるように配設された基端部と、前記接触部材の中心軸が前記回転ロールの回転軸と平行部となるように保持する先端部と、と備えていることを特徴とする。
第7発明のしわ伸ばし装置は、第6発明において、前記複数本の接触部材が、両端に、該両端から凹んだ凹み部を有しており、前記軸端連結部材の先端部は、前記凹み部に挿入する挿入軸を備えており、該挿入軸は、その中心軸が前記回転ロールの回転中心軸と平行となるように設けられていることを特微とする。
第8発明のしわ伸ばし装置は、第2乃至第7発明のいずれかにおいて、前記傾斜回転プレートが回転可能に取り付けられる複数の傾斜部を有しており、該傾斜部は、その中心軸が前記回転ロールの回転中心軸に対して傾斜していることを特徴とする。
第9発明のしわ伸ばし装置は、第1乃至第8発明のいずれかにおいて、前記回転ロールを、該回転ロールの軸方向において揺動可能に保持する揺動手段を備えていることを特徴とする。
第2発明によれば、接触部材は、その両端部が保持部材の傾斜回転プレートによって保持されているので、高速回転した場合でも、接触部材を支持軸に対して所定の距離に維持しておくことができる。したがって、ウェブを高速で走行させた場合でも、安定してしわを伸ばすことができる。また、傾斜回転プレートの支持軸に対する傾斜角度を調整すれば、ウェブに加える張力を調整することができる。
第3発明によれば、各拡幅ロールの接触部材における回転ロールの中央部側の端部を中央プレートによって保持すれば、接触部材を安定した状態で保持することができる。しかも、中央プレートは接触部材がその軸方向に沿って移動できるように保持するので、接触部材によるウェブを拡幅する機能は維持される。また、中央プレートを設けているので、各拡幅ロールは接触部材の外方の端部を保持する保持部材だけを設ければよくなるので、回転ロールの構造を簡素化できる。
第4発明によれば、各接触部材の軸方向への移動を確保しつつ、中央プレートから各接触プレートが外れることをより確実に防止できる。
第5発明によれば、一枚の接触部材とウェブとの摩擦を大きくできるので、一枚の接触部材からウェブに加える張力を大きくできる。また、一枚の接触部材がウェブと接触する面積を大きくできるので、接触部材を設ける枚数を少なくすることができる。すると、回転ロールが回転した際のメカロスを少なくできる。
第6発明によれば、接触部材として断面円形の軸状部材を使用しているので、ウェブと接触部材を面で接触させやすくなる。しかも、一対の拡幅ロールの回転に伴って、接触部材は回転しながらウェブと接触するので、ウェブと接触部材との間に発生する摩擦も小さくできる。
第7発明によれば、接触部材の凹み部に挿入軸を挿入すれば、中心軸が回転ロールの回転軸と平行となるように、接触部材を傾斜回転プレートに連結することができるので、装置の組み立てなどが容易にある。
第8発明によれば、傾斜回転プレートの回転を一般的な軸受によって支持することができるので、傾斜回転プレートを安定した状態で回転させることができる。
第9発明によれば、ウェブの搬送方向に沿った張力がウェブの幅方向で異なっていても、揺動手段によって、張力の差を軽減するように回転ロールを揺動させることができる。したがって、搬送方向に沿った張力がウェブの幅方向で異なっていても、ウェブの幅方向に加わる張力を対称面を挟んでほぼ均一にできるので、ウェブの蛇行による不具合を防止しつつ、しわを伸ばすことができる。
本発明のしわ伸ばし装置は、ウェブの搬送方向に沿って形成されたしわを伸ばす装置であって、ウェブの走行速度などが変化しても安定してしわを伸ばすことができるようにしたことに特徴を有している。
まず、本実施形態のしわ伸ばし装置1の詳細を説明する前に、本実施形態のしわ伸ばし装置1の使用状況の概略を説明する。
図6において、符号Wは、しわを伸ばす対象となるウェブを示している。
本実施形態のしわ伸ばし装置1は、ウェブWが巻き掛けられる回転ロール10を備えている。この回転ロール10は、支持軸3を介してベースフレーム2に回転可能に保持されている。しかも、回転ロール10は、ウェブWとともに回転すると、ウェブWに対してウェブWを幅方向の外側に移動させるような力(図6(B)の矢印参照)をウェブWに加えることができるような構造を有している。
つぎに、本実施形態のしわ伸ばし装置1の構造を説明する。
上述したように、本実施形態のしわ伸ばし装置1は、回転ロール10と、この回転ロール10が取り付けられる支持軸3と、この支持軸3が取り付けられるベースフレーム2と、を備えている。
図1に示すように、ベースフレーム2は、平面視で略コの字状に形成された部材であり、一対の保持板2a,2bと、この保持板2a,2bを連結するベース板2cと、を備えている。
なお、ベースフレーム2の形状は、支持軸3を介して回転ロール10を回転可能に保持できる形状であればよく、上記のごとき形状に限られない。例えば、ベースフレーム2として、一対の保持板2a,2bだけを設けてベース板2cを有しない構造としてもよいし、一方の保持板だけ(例えば保持板2aだけ)または一方の保持板とベース板2cだけを設けて、支持軸3を片持ち状態で保持するような構造としてもよい。
図1および図3に示すように、このベースフレーム2の保持板2a,2b間には、支持軸3が設けられている。この支持軸3は、回転ロール10をベースフレーム2に対して回転可能となるように連結するものである。具体的には、回転ロール10は、支持軸3に対して回転可能(言い換えればベースフレーム2に対して回転可能)となるように支持軸3に取り付けられている。回転ロール10を支持軸3に対して回転可能となるように連結する方法はとくに限定されない。例えば、後述するように、回転ロール10の傾斜回転プレート13,14にベアリングBを設けて回転ロール10自体が支持軸3に対して回転する方法を採用することができる。
図1および図3に示すように、回転ロール10は、一対の拡幅ロール10A,10Bを備えている。つまり、複数本の接触プレート11と一対の傾斜回転プレート13,13を有する拡幅ロール10Aと、複数本の接触プレート12と一対の傾斜回転プレート14,14を有する拡幅ロール10Bを備えている。
なお、複数本の接触プレート11および複数本の接触プレート12が特許請求の範囲にいう、接触部材に相当する。
なお、一対の拡幅ロール10A,10Bは、対称面SPに対して面対称である以外は、実質的に同じ構造を有しているので、以下では、拡幅ロール10Aを代表として説明する。
図1および図3に示すように、拡幅ロール10Aは、支持軸3に取り付けられた一対の傾斜回転プレート13,13を備えている。この一対の傾斜回転プレート13,13は、円板状の部材である(図2および図4参照)。この一対の傾斜回転プレート13,13は、支持軸3に対して傾斜した状態かつ互いに平行となるように、支持軸3に取り付けられている。しかも、一対の傾斜回転プレート13,13は、ベアリングBを介して支持軸3に対して回転可能に取り付けられている。具体的には、一対の傾斜回転プレート13,13は、支持軸3に対して回転可能であるが、その回転軸は支持軸3に対して傾斜した状態となるように、支持軸3に取り付けられている。このため、一対の傾斜回転プレート13,13は、互いに平行な状態を維持しつつ、一定の方向(例えば図1および図3では平面視)から見たときに、支持軸3に対して常に同じ傾斜角度を維持したまま(例えば図1および図3の傾斜角度を維持したまま)回転することができるのである。
図1および図3に示すように、一対の傾斜回転プレート13,13間には、複数本のプレート11(以下、左接触プレートという)が設けられている。この複数本の左接触プレート11は、長尺な板状の部材であり、その両端部が一対の傾斜回転プレート13,13の複数の切欠き13gにそれぞれ配置されている。なお、左接触プレート11(拡幅ロール10Bは右接触プレート12)は、その高さが切欠き13hの深さよりも長くなっており、その上端面が傾斜回転プレート13の外周縁よりも突出した状態となるように設けられている。これは、ウェブWに回転ロール10を接触させたときに、左接触プレート11(拡幅ロール10Bでは右接触プレート12)の外端面だけがウェブWの表面に接触するようにするためである(図2参照)。
とくに、OリングRが溝13g(溝14g)から外れることを防止する上では、傾斜回転プレート13(傾斜回転プレート14)の表面にプレート13p(プレート14p)を設けておくことが好ましい。つまり、OリングRが溝13g(溝14g)内に収容された状態で、溝13g(溝14g)の開口を塞ぐように配設されるプレート13p(プレート14p)を設けておくことが好ましい。
上記例では、接触プレート11,12が、長尺な板状の部材である場合を説明した。具体的には、板状の接触プレート11,12の長辺がウェブWに接触する場合を説明した。しかし、接触プレート11,12は、必ずしも板状の部材に限られず、単なる棒状の部材などを使用することも可能である。しかし、接触プレート11,12として板状の部材を使用し、上記例のように接触プレート11,12表面が支持軸3の半径方向とほぼ平行となるように配設すれば、回転ロール10が回転した際の遠心力に対する耐久性を高くすることができる。
しかも、接触部11t,12tの幅が基礎部11b,12bの幅(つまり厚さ)よりも長くなるので、ウェブWと接触プレート11,12との接触面積を大きくできる。すると、一枚の接触プレート11,12とウェブWとの摩擦を大きくできるので、一枚の接触プレート11,12からウェブWに加える張力を大きくできる。
そして、一枚の接触プレート11,12とウェブWとの接触面積を大きくできるので、接触プレート11,12を設ける枚数を少なくすることができる。すると、回転ロール10が回転した際のメカロスを少なくできるので、ウェブWが高速で走行しても、回転ロール10をその走行にスムースに追従させることができる。したがって、本実施形態のしわ伸ばし装置1を高速で走行するウェブWに適用しても、ウェブWの走行の抵抗になることがない。
なお、ウェブWに加える張力は、ウェブWの性質や走行速度などによって適切に調整すればよい。上述した回転ロール10の一対の拡幅ロール10A,10Bが傾斜回転プレート13,14を備えている場合には、傾斜回転プレート13,14の支持軸3に対する傾斜角度を調整すれば、ウェブWに加える張力を調整することができる。例えば、傾斜角度を大きくすれば(支持軸3と直交する状態から支持軸3に近づくようにすれば)ウェブWを幅方向に伸ばす力を大きくできる。逆に、傾斜角度を小さくすれば(傾斜回転プレート13,14が支持軸3と直交する状態に近づくようにすれば)ウェブWに加える張力を小さくできる。
上記のごとき構造とすることによって、ウェブWに対してその幅方向に張力を加えることができる。一方、ウェブWの幅方向において、ウェブWの走行方向の張力が異なる場合がある。この場合、ウェブWは張力の強い方向に引っ張られて蛇行する。
図1および図3に示すように、一対の拡幅ロール10A,10Bが一対の傾斜回転プレート13,13および一対の傾斜回転プレート14,14を有していれば、左接触プレート11や右接触プレート12を安定して保持できるという点で好ましい。つまり、左接触プレート11や右接触プレート12の両端部が一対の傾斜回転プレート13,13および一対の傾斜回転プレート14,14によってそれぞれ保持される。すると、回転ロール10が高速回転した場合(つまりウェブWが高速で走行した場合)でも、左接触プレート11や右接触プレート12を中心軸13に対して所定の距離に安定して維持しておくことができる。したがって、ウェブWを高速で走行させた場合でも、安定してウェブWのしわSを伸ばすことができる。
例えば、以下の構造を採用することができる。
また、上記構造とすれば、回転ロール10が回転した際に、各接触プレート11,12に遠心力が加わっても、上記突起が貫通孔15hに引っ掛かる。すると、各接触プレート11,12に加わる遠心力が大きくなっても、各接触プレート11,12が外方に移動することがない。
したがって、図7および図9に示すような構造とすれば、回転ロール10が高速で回転した場合でも、各接触プレート11,12の軸方向への移動を確保しつつ、中央プレート15から各接触プレート11,12が外れることをより確実に防止できる。
図4に示すように、傾斜回転プレート13,14は一体の構造物で形成してもよいし、ベアリングを保持するボス部13b,14bと、接触プレート11,12を保持するドーナッッ板状のプレート部13a,14aとを別体で形成し、両者を組み合わせて形成してもよい(図7、図8参照)。プレート部13a,14aとボス部13b,14bとを別々に形成すれば、両者の形状を自由度を高めることができる。また、両者を別々の材料で形成することができる。例えば、ボス部13b,14bを金属で形成し、プレート部13a,14aを樹脂などで形成することができる。また、ウェブWの仕様が変化したときでも、プレート部13a,14aを変更するだけで種々の仕様に対応することが可能となる。
なお、図7、図8では、プレート部13a,14aは、各プレート部13a,14aの表面に溝13g,14gが形成されている。しかし、溝13g,14gは、プレート部13a,14aの外周縁の周方向に沿って形成してもよい(図3、図4参照)。
また、図7、図8のように、プレート部13a,14aの表面に溝13g,14gを形成した場合には、溝13g(溝14g)の開口を塞ぐように配設されるプレート13p(プレート14p)を設けておくことが好ましい(図10参照)。
本発明のしわ伸ばし装置は、以下のような構成を採用することができる。以下では、他の実施形態のしわ伸ばし装置50について説明する。
なお、上述したでは、しわ伸ばし装置1と共通する構成に関しては、適宜説明を割愛する。
図13〜図15に示すように、支持軸53は、複数の部材から構成されている。具体的には、一対の軸部材54a,54bと、この一対の軸部材54a,54bを連結する連結部材55と、一対の軸部材54a,54bと一対の保持板52a,52bとの間を連結する一対の端部部材56a,56bと、から形成されている。
図11および図12に示すように、回転ロール60は、しわ伸ばし装置1と同様に、一対の拡幅ロール60A,60Bを備えている。この一対の拡幅ロール60A,60Bは、上述したしわ伸ばし装置1の一対の拡幅ロール10A,10Bと同じ構造としてもよい。この場合、しわ伸ばし装置1の傾斜回転プレート13,14を、その回転軸と支持軸53(つまり、一対の連結軸55a,55bや一対の端部部材56a,56b)の中心軸が同軸となるように配設する。すると、しわ伸ばし装置1と同様に機能させることができる。
図13に示すように、拡幅ロール60Aは、支持軸53に取り付けられた円板状の部材である一対の傾斜回転プレート63,63を備えている。具体的には、外方の傾斜回転プレート63は、支持軸53の端部部材56aにベアリングなどを介して回転可能に連結されている。一方、内方の傾斜回転プレート63は、支持軸53の連結部材55の連結軸55bにベアリングなどを介して回転可能に連結されている。したがって、一対の傾斜回転プレート63,63は、互いに平行となるように配設されるので、一定の方向から見たときに、支持軸53の一対の軸部材54a,54bに対して常に同じ傾斜角度を維持したまま回転することができるのである。
この傾斜回転プレート63の外周端縁には、回転軸に対して回転対象となるように、複数の軸端連結部材65が設けられている。この複数の軸端連結部材65によって、傾斜回転プレート63の外周端縁に軸状部材61が連結されている。具体的には、軸状部材61は、支持軸53の一対の軸部材54a,54bの中心軸(言い換えれば拡幅ロール60Aの回転軸)と平行となるように、軸端連結部材65によって傾斜回転プレート63に連結されている。逆に言えば、軸状部材61は、その中心軸が傾斜回転プレート63の回転軸に対して傾斜した状態となるように、軸端連結部材65によって傾斜回転プレート63に連結されている。
上述した回転ロール60の構造(つまり軸状部材61、62を接触部材とする構造)を、図1のしわ伸ばし装置1に採用することもできる。逆に、上述した図1のしわ伸ばし装置1の回転ロール10の構造(つまり板状のプレート11、12を接触部材とする構造)を、図11のしわ伸ばし装置50に採用することもできる。
図16に示すように、支持軸53の連結部材55は、連結プレート55cと一対の連結軸55a,55bが分離可能に設けられていてもよいし、一体で形成されていてもよい。分離可能に設けた場合には、図16に示すように、一対の連結軸55a,55bの両端縁に溝状部を設けて、連結プレート55cや一対の軸部材54a,54bの内方の端縁が溝状部と係合するようにすればよい。すると、支持軸53を容易かつ正確に組み立てることができる。
2 ベースフレーム
3 支持軸
8 揺動手段
10 回転ロール
10A 拡幅ロール
10B 拡幅ロール
11 左接触プレート
12 右接触プレート
13 左傾斜回転プレート
14 右傾斜回転プレート
15 中央プレート
15h 貫通孔
50 しわ伸ばし装置
52 ベースフレーム
53 支持軸
54a 軸部材
54b 軸部材
55 連結部材
55a 連結軸
55b 連結軸
55c 連結プレート
56a 端部部材
56b 端部部材
60A 拡幅ロール
60B 拡幅ロール
61 軸状部材
62 軸状部材
63 傾斜回転プレート
64 傾斜回転プレート
65 軸端連結部材
65a 基端部
65b 先端部
B ベアリング
R Oリング
S しわ
SP 対称面
W ウェブ
IS 仮想円筒面
CL 中心線
該拡幅ロールの保持部材は、前記支持軸に対して回転可能に設けられた、外周縁に前記複数本の接触部材の中央部側の端部が連結される回転プレートと、前記支持軸に対して回転可能に設けられ、かつ、その回転軸が該支持軸に対して所定の傾斜角度となるように設けられた、外周縁に前記複数本の接触部材の外方側の端部が連結される傾斜回転プレートと、を有しており、前記一対の拡幅ロールは、前記支持軸と直交する対称面に対して略面対称であって、各拡幅ロールの複数本の接触部材における中央部の端部同士が該回転ロールの回転方向において互いに重なり合うように配設されており、かつ、前記支持軸の軸方向において隣接する接触部材におけるウェブと接触する側周面間に隙間ができないように設けられていることを特徴とする。
第2発明のしわ伸ばし装置は、第1発明において、前記保持部材の回転プレートが、前記傾斜回転プレートと互いに平行に設けられた傾斜回転プレートであり、前記複数本の接触部材は、Oリングによって、前記一対の傾斜回転プレートの外周縁に固定されていることを特徴とする。
第3発明のしわ伸ばし装置は、第1または第2発明において、前記回転ロールは、その軸方向の中央部に、前記支持軸と直交しかつ該支持軸に対して回転可能に設けられた中央プレートを備えており、前記一対の拡幅ロールにおける複数本の接触部材は、該回転ロールの軸方向の中央側に位置する端部が、前記支持軸の軸方向に沿って移動可能となるように前記中央プレートによって保持されていることを特徴とする。
第4発明のしわ伸ばし装置は、第3発明において、各拡幅ロールの複数の接触部材は、前記回転ロールの軸方向の中央部側に突起を備えており、前記中央プレートには、前記接触部材の突起が挿入される複数の貫通孔を備えていることを特徴とする。
第5発明のしわ伸ばし装置は、第1、第2、第3または第4発明において、前記複数本の接触部材は、反支持軸側に略平面に形成された接触部を備えていることを特微とする。
第6発明のしわ伸ばし装置は、第1発明において、前記保持部材の回転プレートが、前記傾斜回転プレートと互いに平行に設けられた傾斜回転プレートであり、前記複数本の接触部材が、断面円形の軸状部材によって形成されており、該接触部材の端縁は、軸端連結部材によって前記傾斜回転プレートの外周縁と連結されており、該軸端連結部材は、前記傾斜回転プレートの外周縁に回転可能に連結され、その回転軸が該傾斜回転プレートの回転軸と平行となるように配設された基端部と、前記接触部材の中心軸が前記回転ロールの回転軸と平行部となるように
保持する先端部と、と備えていることを特徴とする。
第7発明のしわ伸ばし装置は、第6発明において、前記複数本の接触部材が、両端に、該両端から凹んだ凹み部を有しており、前記軸端連結部材の先端部は、前記凹み部に挿入する挿入軸を備えており、該挿入軸は、その中心軸が前記回転ロールの回転中心軸と平行となるように設けられていることを特微とする。
第8発明のしわ伸ばし装置は、第2乃至第7発明のいずれかにおいて、前記傾斜回転プレートが回転可能に取り付けられる複数の傾斜部を有しており、該傾斜部は、その中心軸が前記回転ロールの回転中心軸に対して傾斜していることを特徴とする。
第9発明のしわ伸ばし装置は、第1乃至第8発明のいずれかにおいて、前記回転ロールを、該回転ロールの軸方向において揺動可能に保持する揺動手段を備えていることを特徴とする。
[発明の効果]
[0013]
第1発明によれば、回転ロールの一対の拡幅ロールが傾斜円柱状に形成されているので、一対の拡幅ロールの接触部材の重なりは、ロールの周方向に沿って変化する。しかも、一対の拡幅ロールは、その支持軸の軸方向における中央部の端部同士が重なり合っており、しかも、支持軸の軸方向において各拡幅ロールの接触部材のウェブと接触する側周面間に隙間ができないように設けられている。このため、一対の拡幅ロールの接触部材の重なりが大きい状態から重なりが小さい状態となる区間にウェブを巻きかければ、巻き掛けられている部分では、一対の拡幅ロールの接触部材によってウェブを幅方向外方に向かって張力を加えることができる。したがって、ウェブにその搬送方向に沿ってしわができていても、そのしわを伸ばすことができる。また、接触部材は、その両端部が保持部材の回転プレートおよび傾斜回転プレートによって保持されているので、高速回転した場合でも、接触部材を支持軸に対して所定の距離に維持しておくことができる。つまり、ウェブの走行速度に係わらず、ウェブと接触部材の接触状態をほぼ同じ状態に維持することができる。したがって、ウェブを高速で走行させたりウェブの速度が変動したりしても、ウェブにほぼ一定の張力を加えることができるので、安定してしわを伸ばすことができ、ウェブの品質を一定に保つことができる。また、傾斜回転プレートの支持軸に対する傾斜角度を調整すれば、ウェブに加える張力を調整することができる。
第2発明によれば、接触部材と、回転プレートおよび傾斜回転プレートを簡単な構造で連結することができる。
第3発明によれば、各拡幅ロールの接触部材における回転ロールの中央部側の端部を中央プレートによって保持すれば、接触部材を安定した状態で保持することができる。しかも、中央プレートは接触部材がその軸方向に沿って移動できるように保持するので、接触部材によるウェブを拡幅する機能は維持される。また、中央プレートを設けているので、各拡幅ロールは接触部材の外方の端部を保持する保持部材だけを設ければよくなるので、回転ロールの構造を簡素化できる。
第4発明によれば、各接触部材の軸方向への移動を確保しつつ、中央プレートから各接触プレートが外れることをより確実に防止できる。
第5発明によれば、一枚の接触部材とウェブとの摩擦を大きくできるので、一枚の接触部材からウェブに加える張力を大きくできる。また、一枚の接触部材がウェブと接触する面積を大きくできるので、接触部材を設ける枚数を少なくすることができる。すると、回転ロールが回転した際のメカロスを少なくできる。
第6発明によれば、接触部材として断面円形の軸状部材を使用しているので、ウェブと接触部材を面で接触させやすくなる。しかも、一対の拡幅ロールの回転に伴って、接触部材は回転しながらウェブと接触するので、ウェブと接触部材との間に発生する摩擦も小さくできる。
第7発明によれば、接触部材の凹み部に挿入軸を挿入すれば、中心軸が回転ロールの回転軸と平行となるように、接触部材を傾斜回転プレートに連結することができるので、装置の組み立てなどが容易にある。
第8発明によれば、傾斜回転プレートの回転を一般的な軸受によって支持することができるので、傾斜回転プレートを安定した状態で回転させることができる。
Claims (9)
- 連続して搬送されるウェブのしわを伸ばす装置であって、
支持軸と、
該支持軸周りに回転可能に設けられた回転ロールと、を備えており、
該回転ロールは、
一対の拡幅ロールを備えており、
各拡幅ロールは、
前記支持軸に対して回転対称かつ前記支持軸と同軸な傾斜円柱状のロールが形成されるように配設された複数本の接触部材と、
該接触部材と前記支持軸との距離を所定の距離に保持する保持部材と、を備えており、
前記一対の拡幅ロールは、
前記支持軸と直交する対称面に対して略面対称であって、各拡幅ロールの複数本の接触部材同士が該回転ロールの回転方向において互いに重なり合うように配設されている
ことを特徴とするしわ伸ばし装置。 - 前記保持部材が、
互いに平行に設けられた一対の傾斜回転プレートを備えており、
該一対の傾斜回転プレートは、
前記支持軸に対して回転可能であって、その回転軸が該支持軸に対して所定の傾斜角度となるように設けられており、
前記複数本の接触部材は、
その両端部が、前記一対の傾斜回転プレートの外周縁にそれぞれ取り付けられている
ことを特徴とする請求項1記載のしわ伸ばし装置。 - 前記回転ロールは、
その軸方向の中央部に、前記支持軸と直交しかつ該支持軸に対して回転可能に設けられた中央プレートを備えており、
前記一対の拡幅ロールにおける複数本の接触部材は、
該回転ロールの軸方向の中央側に位置する端部が、前記支持軸の軸方向に沿って移動可能となるように前記中央プレートによって保持されている
ことを特徴とする請求項1または2記載のしわ伸ばし装置。 - 各拡幅ロールの複数の接触部材は、
前記回転ロールの軸方向の中央部側に突起を備えており、
前記中央プレートには、前記接触部材の突起が挿入される複数の貫通孔を備えて
いる
ことを特徴とする請求項3記載のしわ伸ばし装置。 - 前記複数本の接触部材は、
反支持軸側に略平面に形成された接触部を備えている
ことを特微とする請求項1、2、3または4記載のしわ伸ばし装置。 - 前記複数本の接触部材が、断面円形の軸状部材によって形成されており、
該接触部材の端縁は、
軸端連結部材によって前記傾斜回転プレートの外周縁と連結されており、
該軸端連結部材は、
前記傾斜回転プレートの外周縁に回転可能に連結され、その回転軸が該傾斜回転プレートの回転軸と平行となるように配設された基端部と、
前記接触部材の中心軸が前記回転ロールの回転軸と平行部となるように保持する先端部と、と備えている
ことを特徴とする請求項2記載のしわ伸ばし装置。 - 前記複数本の接触部材が、
両端に、該両端から凹んだ凹み部を有しており、
前記軸端連結部材の先端部は、
前記凹み部に挿入する挿入軸を備えており、
該挿入軸は、
その中心軸が前記回転ロールの回転中心軸と平行となるように設けられている
ことを特微とする請求項6記載のしわ伸ばし装置。 - 前記支持軸は、
前記傾斜回転プレートが回転可能に取り付けられる複数の傾斜部を有しており、
該傾斜部は、
その中心軸が前記回転ロールの回転中心軸に対して傾斜している
ことを特徴とする請求項2乃至7のいずれかに記載のしわ伸ばし装置。 - 前記回転ロールを、該回転ロールの軸方向において揺動可能に保持する揺動手段を備えている
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のしわ伸ばし装置。
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EP1541737A1 (en) * | 2003-12-11 | 2005-06-15 | Corino Macchine S.r.l. | Device for enlarging and straightening fabrics |
-
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- 2015-07-16 WO PCT/JP2015/070414 patent/WO2017010002A1/ja active Application Filing
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