JP2017226089A - 押圧ローラ - Google Patents

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【課題】 物品への反力のバラツキを低減する。【解決手段】 凹凸のある可塑性材料からなる物品を押さえるための押圧ローラ1である。押圧ローラ1は、支持軸6と、その軸方向に並べて配されかつ支持軸6に回転可能に取り付けられた複数のローラ片7とを含んでいる。各ローラ片7は、支持軸6に支持される内輪16と、物品に接触する押圧面19を有する外輪17と、支持軸6の回りを螺旋状にのびる部分を含んで内輪16と外輪17との間を弾性的につなぐ連結部18とを含んでいる。ローラ片7は、連結部18の螺旋の向きが互いに逆向きとなるように支持軸6に並べられている。【選択図】図2

Description

本発明は、凹凸のある可塑性材料からなるタイヤ部材等の物品を押さえるための押圧ローラに関する。
タイヤを製造するために、例えば、未加硫のゴムストリップを螺旋状に積層したタイヤ部材が用いられることがある。ゴムストリップ同士の接合面間には、空気が残存する場合がある。空気の残存は、加硫工程で成形不良を生じさせるおそれがある。従来、このような不具合を防止するために、例えば、タイヤ部材に押圧ローラを押し当てて、ゴムストリップ間の空気を排出させることが、下記特許文献1に提案されている。
押圧ローラは、支持軸と、支持軸に回転可能に取り付けられた複数のローラ片とを含んで構成されている。各ローラ片は、支持軸に支持される内輪と、タイヤ部材等の物品に接触する押圧面を有する外輪と、内輪と外輪との間を弾性的につなぐ連結部とを含んでいる。連結部は、支持軸の回りを螺旋状にのびる部分を含んでいる。これらのローラ片は、連結部の螺旋の向きが互いに同一の向きとなるように、支持軸に並べられている。
特開2015−131428号公報
上記のような押圧ローラは、各ローラ片の周方向のバネレートが一定ではなく、しかも、押圧ローラの物品への反力が、周方向にバラツキやすいという問題があった。
発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、各ローラ片の周方向のバネレートの傾向と、連結部の螺旋の向きとに相関があり、連結部の螺旋の向きが互いに逆向きとなるように、ローラ片を支持軸に並べることにより、物品への反力のバラツキを低減しうることを知見した。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、物品への反力のバラツキを低減することができる押圧ローラを提供することを主たる目的としている。
本発明は、凹凸のある可塑性材料からなる物品を押さえるための押圧ローラであって、支持軸と、その軸方向に並べて配されかつ前記支持軸に回転可能に取り付けられた複数のローラ片とを含み、前記各ローラ片は、前記支持軸に支持される内輪と、前記物品に接触する押圧面を有する外輪と、前記支持軸の回りを螺旋状にのびる部分を含んで前記内輪と前記外輪との間を弾性的につなぐ連結部とを含み、前記ローラ片は、前記連結部の螺旋の向きが互いに逆向きとなるように前記支持軸に並べられていることを特徴とする。
本発明に係る前記押圧ローラにおいて、前記連結部は、前記内輪の外周面に固定される内側部、前記外輪の内周面に固定される外側部、及び、前記内側部と前記外側部との間を螺旋状にのびる接続部を具え、前記接続部は、前記支持軸の回りを一周することなく途切れているのが望ましい。
本発明に係る前記押圧ローラにおいて、前記内側部の少なくとも一部と、前記外側部の少なくとも一部とは、前記ローラ片の半径方向で重複しているのが望ましい。
本発明に係る前記押圧ローラにおいて、前記連結部の螺旋の向きが同一の前記各ローラ片は、前記連結部の周方向の位相がずれているのが望ましい。
本発明の押圧ローラは、支持軸と、その軸方向に並べて配されかつ支持軸に回転可能に取り付けられた複数のローラ片とを含んでいる。このような押圧ローラは、支持軸の軸方向の広範囲に亘って、物品を押圧することができる。また、各ローラ片は、物品の凹凸に対して独立して反力を生じさせることができる。
本発明の押圧ローラは、内輪と外輪との間を弾性的につなぐ連結部の螺旋の向きが互いに逆向きとなるように、ローラ片が支持軸に並べられている。発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、各ローラ片の周方向のバネレートの傾向と、連結部の螺旋の向きとに相関があり、かつ、連結部の螺旋の向きが逆向きになると、バネレートの傾向も逆となることを知見した。このような知見に基づいて、本発明の押圧ローラは、連結部の螺旋の向きが逆向きとなるように、各ローラ片が並べられることにより、各ローラ片の周方向のバネレートを平均化でき、物品への反力のバラツキを低減することができる。
本発明の押圧ローラを用いたタイヤの製造工程の一例を説明する斜視図である。 図1の押圧ローラの分解斜視図である。 図1の押圧ローラの断面図である。 ローラ片の一例を示す側面図である。 物品に押し当てられたローラ片を示す側面図である。 物品に押し当てられた押圧ローラの正面図である。 (a)は、第1ローラ片の側面図、(b)は、第2ローラ片の側面図である。 (a)は、一方側から1番目に配置される第1ローラ片の側面図、(b)は、一方側から2番目に配置される第1ローラ片の側面図、(c)は、一方側から3番目に配置される第1ローラ片の側面図である。 本発明のさらに他の実施形態の押圧ローラの断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本発明の押圧ローラを用いたタイヤの製造工程の一例を説明する斜視図である。本実施形態の押圧ローラ1は、凹凸のある可塑性材料からなる物品2を押さえるためのものである。
本実施形態の物品2としては、タイヤ部材3である場合が例示される。タイヤ部材3は、例えば、未加硫のゴムストリップ4を螺旋状に積層して形成される。ゴムストリップ4は、円筒状の成形フォーマ5に巻回されている。本実施形態の押圧ローラ1は、タイヤ部材3を押さえることで、積層されたゴムストリップ4、4間の空気を排出させている。図2は、図1の押圧ローラの分解斜視図である。図3は、図1の押圧ローラの断面図である。
本実施形態の押圧ローラ1は、支持軸6と、複数のローラ片7とを含んで構成されている。複数のローラ片7は、支持軸6の軸方向に並べて配され、かつ、支持軸6に回転可能に取り付けられている。
図3に示されるように、本実施形態の支持軸6は、その軸心6cが水平方向にのびている。また、支持軸6は、軸受け8を介して、各ローラ片7が回転可能に取り付けられている。軸受け8と各ローラ片7との間には、円筒状の筒部9が設けられている。また、支持軸6は、アーム10によって移動可能に支持されている。
本実施形態の軸受け8は、筒部9の軸方向の両端側にそれぞれ設けられている。一対の軸受け8、8は、筒部9を、支持軸6の軸心回りに回転可能に支持している。筒部9の外周面には、支持軸6の軸方向に並べられた複数のローラ片7が固定されている。これにより、筒部9は、軸受け8、8を介して、複数のローラ片7を一体として回転させることができる。
筒部9の軸方向の両側には、一対のローラ保持手段11、11が設けられている。一対のローラ保持手段11、11は、複数のローラ片7の軸方向の両外側に固定されている。これにより、一対のローラ保持手段11、11は、複数のローラ片7の軸方向の位置ずれを防ぐことができる。本実施形態の一対のローラ保持手段11、11は、筒部9に取り外し可能に取り付けられている。これにより、ローラ片7を筒部9から取り外すことができるため、ローラ片7のメンテナンス性を高めることができる。
本実施形態において、複数のローラ片7、軸受け8及び筒部9は、支持軸6の軸方向の一方側S1に設けられている。他方、アーム10は、複数のローラ片7、軸受け8及び筒部9に対して、支持軸6の軸方向の他方側S2に設けられている。なお、複数のローラ片7、軸受け8、8、筒部9及びアーム10の配置については、このような態様に限定されない。例えば、支持軸6の軸方向の両側に一対のアーム(図示省略)を設けて、一対のアームの間に、複数のローラ片7、軸受け8、8及び筒部9が配置されてもよい。
図4は、ローラ片の一例を示す側面図である。各ローラ片7は、内輪16、外輪17及び連結部18を含んで構成されている。本実施形態において、これらの内輪16、外輪17及び連結部18は、一体に形成されている。ローラ片7の外径D1(図2に示す)は、例えば、30〜60mm程度に設定されている。ローラ片7の幅W1(図3に示す)は、例えば、2〜8mm程度に設定されている。
本実施形態のローラ片7は、例えば、樹脂材料によって形成されている。樹脂材料としては、例えば、MCナイロン(クオドラントポリペンコジャパン株式会社の登録商標)、6ナイロン、又は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等を採用することができる。本実施形態では、柔軟性を有し、かつ、耐衝撃性を有する6ナイロンが採用されている。なお、ローラ片7は、このような樹脂材料に限定されるわけでなく、例えば、金属等で形成されてもよい。また、内輪16、外輪17及び連結部18がそれぞれ異なる材料で形成されてもよい。
内輪16は、その軸心に円形状の孔部16hが設けられており、内輪16は、リング状に形成されている。本実施形態の孔部16hの内径は、筒部9(図3に示す)の外径と略同一に設定されている。この孔部16hは、筒部9が挿入され、かつ、筒部9に固定される。これにより、ローラ片7は、筒部9及び一対の軸受け8、8(図3に示す)を介して、支持軸6に回転可能に支持される。内輪16と筒部9との固定には、例えば、接着剤等が用いられてもよい。
外輪17は、その軸心に円形状の孔部17hが設けられており、リング状に形成されている。外輪17は、その外周に、物品2に接触する押圧面19を有している。本実施形態の孔部17hの内径は、内輪16の外径よりも大に設定されている。
連結部18は、支持軸6(図2及び図3に示す)の回りを螺旋状にのびる部分を含んでおり、内輪16と外輪17との間を弾性的につないでいる。本実施形態の連結部18は、内側部21、外側部22及び接続部23を含んで構成されている。本実施形態の連結部18は、内側部21、外側部22及び接続部23が一体に形成されている。
内側部21は、内輪16の外周面に固定されている。本実施形態の内側部21は、内輪16の周方向において、内輪16の外周面の一部分に設けられている。内側部21は、その周方向の一端21aから他端21bに向かって、その幅を漸減させながらのびている。これにより、内側部21は、側面視において、他端21bが先細状となる略三角形状に形成される。
外側部22は、外輪17の内周面に固定されている。本実施形態の外側部22は、外輪17の周方向において、外輪17の内周面の一部分に設けられている。外側部22は、その周方向の一端22aから他端22bに向かって、その幅を漸減させながらのびている。これにより、外側部22は、側面視において、他端22bが先細状となる略三角形状に形成される。
接続部23は、内側部21と外側部22との間を螺旋状にのびている。本実施形態の接続部23は、内側部21の一端21aから外側部22の一端22aにかけて、ローラ片7の軸心7cと接続部23の外周面との距離L2を漸増させながらのびている。また、接続部23と内輪16との間、及び、接続部23と外輪17との間には、螺旋状にのびる隙間24が設けられている。これにより、接続部23は、内側部21が固定される内輪16と、外側部22が固定される外輪17との間で弾性変形することができる。
隙間24は、内輪16と連結部18との間の第1隙間24Aと、外輪17と連結部18との間の第2隙間24Bとを含んでいる。
第1隙間24Aは、内側部21の一端21aから外側部22の他端22bにかけて、その幅W3が漸増している。他方、第2隙間24Bは、外側部22の他端22bから一端22aにかけて、その幅W4が漸減している。これにより、接続部23の弾性変形量を、周方向で均一にすることができる。
図5は、物品2に押し当てられたローラ片7を示す側面図である。ローラ片7が物品2に押し当てられると、連結部18の接続部23がローラ片7の半径方向の弾性変形し、外輪17が物品2の凹凸に対して追従するように、ローラ片7の半径方向に移動する。この接続部23の弾性変形により、外輪17の押圧面19を物品2に追従させつつ、物品2に対して反力を生じさせて、ローラ片7を転動させることができる。
図4に示されるように、接続部23は、支持軸6(図2及び図3に示す)の回りを一周することなく途切れるのが望ましい。これにより、本実施形態のローラ片7は、例えば、支持軸6の回りを一周以上する接続部が設けられたローラ片(図示省略)に比べて、変形量を小さくすることができる。これにより、本実施形態のローラ片7は、物品2に対する反力を大きくすることができる。
このような作用を効果的に発揮するために、ローラ片7の周方向において、接続部23が配置される領域の角度α1は、250〜340度に設定されるのが望ましい。なお、角度α1は、ローラ片7の軸心7cを中心として測定されるものとする。
内側部21の少なくとも一部と、外側部22の少なくとも一部とは、ローラ片7の半径方向で重複しているのが望ましい。これにより、ローラ片7の周方向において、接続部23が配置される領域を最大限に確保できるため、ローラ片7の物品2対する反力が過度に大きくなるのを防ぐことができる。
図6は、物品2に押し当てられた押圧ローラ1の正面図である。複数のローラ片7が取り付けられた押圧ローラ1は、支持軸6の軸方向の広範囲に亘って、物品2を押圧することができる。さらに、各ローラ片7は、独立して弾性変形することができるため、物品2の凹凸に対して反力を効果的に生じさせることができる。これにより、本実施形態の物品2(タイヤ部材3)が、ゴムストリップ4を螺旋状に積層して形成される場合、ゴムストリップ4、4間の空気を効果的に排出させることができる。
ところで、図4に示したローラ片7は、周方向のバネレートが一定ではない。即ち、各ローラ片7のバネレートは、強弱が交互に生じるS字波形状に変化する。このような複数のローラ片7が、例えば、連結部18の螺旋の向きが互いに同一の向きとなるように支持軸6(図2に示す)に並べられると、各ローラ片7が、同一傾向のバネレートで回転する。このため、押圧ローラ1としての物品2への反力もS字波形状となり、周方向にバラツキやすくなる。このような反力のバラツキは、押圧ローラ1の転動方向において、物品2に波打ち(凹凸)を形成しやすいという問題がある。
発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、各ローラ片7の周方向のバネレートの傾向と、連結部18の螺旋の向きとに相関があり、かつ、連結部18の螺旋の向きが逆向きになると、バネレートの傾向も逆となることを知見した。
このような知見に基づいて、本実施形態の押圧ローラ1は、連結部18の螺旋の向きが互いに逆向きとなるように、複数のローラ片7が支持軸6に並べられている。図7(a)は、第1ローラ片7Aの側面図である。図7(b)は、第2ローラ片7Bの側面図である。本実施形態の押圧ローラ1は、連結部18の螺旋がローラ片7の周方向の一方へ向く第1ローラ片7A(図7(a)に示す)と、連結部18の螺旋がローラ片7の周方向の他方へ向く第2ローラ片7B(図7(b)に示す)とを含んでいる。図2及び図3に示されるように、第1ローラ片7A及び第2ローラ片7Bが、支持軸6の軸方向で交互に配置されている。
このような押圧ローラ1は、隣り合うローラ片7A、7Bのバネレートの傾向を逆にすることができるため、隣り合うローラ片7A、7Bの周方向のバネレートを平均化(均一化)できる。これにより、押圧ローラ1は、物品2への反力のバラツキを低減することができる。従って、押圧ローラ1は、押圧ローラ1の転動方向において、物品2に波打ち(凹凸)を防ぐことができる。
また、押圧ローラ1は、隣り合うローラ片7A、7Bのバネレートの平均化(均一化)により、各ローラ片7A、7Bの連結部18の局部的な大変形を防ぐことができる。これにより、各ローラ片7は、連結部18の破損等を防ぐことができるため、耐久性を向上しうる。
物品2への反力のバラツキをより効果的に低減するために、連結部18の螺旋の向きが同一の各ローラ片7(各第1ローラ片7A、又は、各第2ローラ片7B)は、連結部18の周方向の位相がずれているのが望ましい。図8(a)は、複数個の第1ローラ片7Aのうち、一方側S1から1番目に配置される第1ローラ片7Aの側面図である。図8(b)は、一方側S1から2番目に配置される第1ローラ片7Aの側面図である。図8(c)は、一方側S1から3番目に配置される第1ローラ片7Aの側面図である。
この実施形態では、支持軸6(筒部9)の軸方向の一方側S1から他方側S2に向かって、第1ローラ片7Aの連結部18の周方向の位相を、徐々にずらしている。同様に、第2ローラ片7Bの連結部18の周方向の位相も、徐々にずらしている。これにより、押圧ローラ1は、連結部18の螺旋の向きが同一のローラ片7毎(即ち、第1ローラ片7A及び第2ローラ片7B)に、ローラ片7のバネレートを周方向に分散できるため、物品2への反力のバラツキをより効果的に防ぐことができる。
なお、連結部18の螺旋の向きが同一のローラ片7(即ち、第1ローラ片7A及び第2ローラ片7B)において、連結部18の周方向の位相のずれが大きいと、物品2への反力のバラツキを、十分に防げないおそれがある。このため、連結部18の螺旋の向きが同一のローラ片7において、連結部18の周方向の位相を、10〜40度ずつ位置ずれさせるのが望ましい。
各ローラ片7のうち、少なくとも一部のローラ片7の厚さW1(図3に示す)を異ならせてもよい。ローラ片7の厚さW1が小さいほど、押圧ローラ1の物品2への反力が大きくなる。他方、ローラ片7の厚さW1が大きいほど、押圧ローラ1の物品2への反力が小さくなる。このように、各ローラ片7の厚さW1を変えることで、物品2の凹凸等に応じて、押圧ローラ1の物品2への反力を調整することができる。
図9は、本発明のさらに他の実施形態の押圧ローラの断面図である。図3に示されるように、これまでの実施形態では、軸受け8と各ローラ片7との間に配置された筒部9を介して、ローラ片7が回転可能に支持される態様が例示されたが、このような態様に限定されない。図9に示されるように、例えば、ローラ片7毎に設けられた軸受け8を介して、各ローラ片7が回転可能に支持されてもよい。これにより、各ローラ片7が独立して回転することができるため、ローラ片7の局部的な大変形を防いで、連結部18の破損を効果的に防ぐことができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図2〜4に示した基本構造を有する押圧ローラが製造された(実施例1〜3)。実施例1〜3は、図7(a)、(b)に示されるように、連結部の螺旋の向きが互いに逆向きとなるように、ローラ片が支持軸に並べられている。実施例1は、連結部の螺旋の向きが同一の各ローラ片について、連結部の周方向の位相が同一である。実施例2、3は、図8(a)〜(c)に示されるように、連結部の螺旋の向きが同一の各ローラ片について、連結部の周方向の位相がずれている。さらに、実施例3は、図9に示されるように、ローラ片毎に軸受けが設けられた。
また、比較のために、連結部の螺旋の向きが同一となるように、ローラ片が支持軸に並べられた押圧ローラが製造された(比較例)。なお、実施例1〜3及び比較例のローラ片の寸法等は、明細書中に記載に従って適宜設定され、その他の共通仕様は次のとおりである。
ローラの材料:6ナイロン
ローラの外径:45mm
そして、タイヤ部材の外面に配置された感圧紙の上に、実施例1〜3及び比較例の押圧ローラを転動させて、物品への反力のバラツキが評価された。
テストの結果、実施例1〜3の押圧ローラは、比較例の押圧ローラに比べて、物品への反力のバラツキを低減できた。さらに、実施例2、3の押圧ローラは、実施例1の押圧ローラに比べて、物品への反力のバラツキを効果的に低減できた。また、実施例3の押圧ローラは、実施例1、2の押圧ローラに比べて、破損するまでの時間を向上させることができた。
1 押圧ローラ
6 支持軸
7 ローラ片
16 内輪
17 外輪
18 連結部

Claims (4)

  1. 凹凸のある可塑性材料からなる物品を押さえるための押圧ローラであって、
    支持軸と、その軸方向に並べて配されかつ前記支持軸に回転可能に取り付けられた複数のローラ片とを含み、
    前記各ローラ片は、前記支持軸に支持される内輪と、前記物品に接触する押圧面を有する外輪と、前記支持軸の回りを螺旋状にのびる部分を含んで前記内輪と前記外輪との間を弾性的につなぐ連結部とを含み、
    前記ローラ片は、前記連結部の螺旋の向きが互いに逆向きとなるように前記支持軸に並べられていることを特徴とする押圧ローラ。
  2. 前記連結部は、前記内輪の外周面に固定される内側部、前記外輪の内周面に固定される外側部、及び、前記内側部と前記外側部との間を螺旋状にのびる接続部を具え、
    前記接続部は、前記支持軸の回りを一周することなく途切れている請求項1記載の押圧ローラ。
  3. 前記内側部の少なくとも一部と、前記外側部の少なくとも一部とは、前記ローラ片の半径方向で重複している請求項2記載の押圧ローラ。
  4. 前記連結部の螺旋の向きが同一の前記各ローラ片は、前記連結部の周方向の位相がずれている請求項1乃至3のいずれかに記載の押圧ローラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019102932A1 (ja) 2017-11-24 2019-05-31 株式会社神戸製鋼所 ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ及び溶接方法
CN113650306A (zh) * 2021-08-13 2021-11-16 合肥海尔电冰箱有限公司 压覆轮及具有其的压覆装置

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