JPWO2017006393A1 - 行先階表示装置、情報表示制御装置およびエレベータシステム - Google Patents
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Abstract
Description
このようなDOASにおいて、例えば、特許文献1には、利用者が乗場の行先登録装置から行先を登録し、かごに乗車するときに、その乗車で登録された行先階のみをかご内に設置された行先階表示装置に表示させ、利用者は、当該表示を見て自分の登録した行先階を確認するようにする技術が開示されている。また、DOAS方式のエレベータにおいては、特許文献1のほか、例えば、乗場の袖壁横に登録された行先階を表示する行先階表示装置を設置する技術も知られている。
一方、エレベータにおいて、利用者に対して行先階等の各種案内を表示する技術として、例えば、特許文献2には、エレベータの案内表示装置において、乗客に対する各種案内を表示する表示装置が、少なくともエレベータ乗降口外部に向けて視認し得るようにされていると共にかご出入口上部に設けられる技術が開示されている。
乗場の袖壁横に行先階表示装置を設置した場合には、利用者は、乗場にて行先階を確認することはできるが、片側に行先階表示装置を設置したのでは片側から乗り込む際にしか見えず、両側に行先階表示装置を設置したのではコストが増加するという問題があった。また、行先階表示装置を設置できるかどうかが乗場の袖壁の幅に依存するという問題や、行先階表示装置の設置高さによっては、表示内容が乗降者の影に隠れるという問題があった。
これに対し、特許文献2に開示されているような技術では、表示装置はかご出入口上部に設けられるため、上述したような問題を解消することができる。
しかしながら、特許文献2に開示されている技術では、乗場出入口高さは、表示装置の上端までの高さよりも高く構成されているため、高さのある荷物を積み込む際に表示装置にぶつけてしまい、表示装置を破損してしまう恐れがあるという課題があった。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る行先階表示装置4を備えたエレベータシステムの構成を説明する図である。なお、図1におけるこの実施の形態1におけるエレベータシステムは、上述したDOAS(Destination Oriented Allocation System:エレベータ行先予報システム)を採用したものの一例を示している。
行先階登録装置1は、利用者がエレベータのかごへの乗車前に行先階を登録する装置である。なお、行先階登録装置1は、ビル等の、1つあるいは複数のエレベータ乗場に設置されている。また、行先階登録装置1は、1つの乗場に複数台設置されていてもよい。
エレベータの利用者が行先階登録装置1に対して行先階登録の操作を行うと、行先階登録装置1は、その登録情報、すなわち、乗場呼びおよび行先呼びを、群管理制御装置2に対して送信する。なお、この実施の形態1において、エレベータのかごの次の移動先とする階を「目的階」とし、乗車階を目的階とするエレベータ呼びを「乗場呼び」、行先階を目的階とするエレベータ呼びを「行先呼び」という。
具体的に、群管理制御装置2は、行先階登録装置1から登録情報を受信すると、その受信した各登録情報に対して、複数台のエレベータの中から最適なエレベータを割り当てる。そして、群管理制御装置2は、登録情報に対する割り当てを行うと、その登録情報を送信した行先階登録装置1に割り当て情報を送信し、割り当て結果を表示させる。すなわち、利用者は、行先階を登録した後、行先階登録装置1に表示される割り当て結果を見て、自分が乗車するべきエレベータの号機を認識する。
具体的に、群管理制御装置2は、登録情報に対する割り当てを行うと、まず、該当するエレベータ制御装置3に対して乗場呼び登録を行う。乗場呼びが登録されたエレベータ制御装置3では、登録情報が入力された乗場にエレベータのかごを走行させる。また、エレベータ制御装置3は、かごを乗場に着床させた後、戸開および戸閉動作を順次実施する。すなわち、登録情報を入力した利用者をエレベータのかごに乗車させるための動作を行う。
行先階表示装置4は、各エレベータのかごに設けられ、情報表示制御装置5の制御に応じて、利用者に対して、行先階、あるいは、通知メッセージを表示する。
情報表示制御装置5は、行先階表示装置4に表示させる表示内容を制御する。
情報表示制御装置5は、表示制御部51と、運行情報取得部53と、データ格納部54とを備え、表示制御部51は、扉開閉検出部52を有する。
表示部41は、エレベータのかごの出入口の門型上部の板に設置され、行先階の表示機能、および、利用者へのメッセージ通知機能を有する。表示部41の設置位置の詳細については後述する。
情報表示制御装置5の表示制御部51が有する扉開閉検出部52は、運行情報取得部53がエレベータ制御装置3から受信したエレベータの運行状況の情報に基づき、かごの扉の開動作あるいは閉動作を検出する。なお、かごの扉が開閉することで、同時に、かごが着床している乗場の扉も開閉する。
情報表示制御装置5の運行情報取得部53は、エレベータ制御装置3からの各種情報を受信する。具体的には、運行情報取得部53は、行先階の表示指示や、登録済みの行先階の階数、エレベータの運行状況等の各種情報をエレベータ制御装置3から受信し、取得する。なお、運行情報取得部53は、情報伝達が可能であれば、有線や無線等、いかなる通信方法を採用するものであってもよい。
なお、この実施の形態1では、図2に示すように、データ格納部54は、情報表示制御装置5に備えられるものとしたが、これに限らず、データ格納部54は、情報表示制御装置5の外部に備えるようにしてもよい。
この発明の実施の形態1において、表示部41は、ディスプレイ303である。ディスプレイ303は、例えば、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイである。また、表示部41は、LED、ブラウン管等によって構成されるものであってもよい。
情報表示制御装置5の表示制御部51、扉開閉検出部52の各機能は、処理回路302により実現される。すなわち、情報表示制御装置5は、表示部41の表示動作を制御するための処理回路302を備える。処理回路302は、図3(a)に示すように専用のハードウェアであっても、図3(b)に示すようにメモリ306に格納されるプログラムを実行するCPU305であってもよい。
情報表示制御装置5の運行情報取得部53は、受信装置301を使用する。なお、これは一例であって、運行情報取得部53は、その他のハードウェアで構成されるものであってもよい。
例えば、図4(a)に示すように、情報表示制御装置5は、エレベータ制御装置3に備えるようにしてもよいし、図4(b)に示すように、単独の装置としてもよい。
単独の装置とした場合、1つの情報表示制御装置5が、複数の行先階表示装置4の表示を制御するようにしてもよい(図示省略)。
なお、情報表示制御装置5と、行先階表示装置4との情報のやりとりは、例えば、通信I/F(図示省略)を介して行う。
図5は、実施の形態1において、表示部41がエレベータのかご60に設置された状態を斜め前方の下から見た一例を説明する図である。
図6は、実施の形態1において、エレベータ乗車時に、利用者から見た表示部41の一例を説明する図である。
図7は、実施の形態1において、エレベータ乗車時に、利用者が表示部41の表示を確認する状態を、エレベータの側面から見た一例を説明する図である。
なお、図5〜図7において、乗場の扉30は開いた状態である。図5〜図7では図示を省略しているが、かごの扉が開閉することで、同時に、かごが着床している乗場の扉も開閉する。
また、乗場の出入口の門型上部の板を、ここでは幕板20とする。
かご60の床から上板10に設置された表示部41の下端までの高さをh2、すなわち、かご60の出入口の高さをh2とし、乗場の床から幕板20の下端までの高さをh1、すなわち、乗場の出入口の高さをh1とすると、図7に示すように、かご60が乗場に着床した際の、h1とh2とが等しい。このように、乗場の出入口の高さh1と、かご60の出入口の高さh2を同じ高さとすることで、表示部41が乗場側にむき出しになることがなく、高さのある荷物をエレベータのかご60に積み込む際に、当該高さのある荷物を表示部41にぶつけてしまう恐れを回避することができる。
利用者は、乗場へ来ると、昇降路とかご60の隙間を利用して、表示部41に表示される内容を確認する。この時、表示部41は、乗り込み方向に対し、鉛直に設置されるため、乗り込み動作時には常に見やすい。
図8は、この実施の形態1のエレベータシステムの動作を説明するフローチャートである。なお、ここでは、一例として、ある利用者aが、建物の1階でエレベータのかご60を呼び出し、21階へ行く場合を例に以下説明する。また、利用者aの他にも、利用者aと同様に建物の1階からそれぞれ別のフロアへ行くためにエレベータ待ちしている利用者がいるものとする。
ここでは、例えば、利用者aは、1階のエレベータ乗場に設置された行先階登録装置1から、21階を示す「21」と入力したものとし、1階への乗場呼び、および、21階への行先呼びが、登録情報として行先階登録装置1から群管理制御装置2に送信される。
ここでは、群管理制御装置2は、利用者aからの登録情報に基づき、利用者aからの登録情報に対して、B号機のエレベータを割り当てたものとする。また、群管理制御装置2は、利用者aと同様に1階の乗場で行先階の登録を行い、エレベータ待ちをしている利用者のうち、11階、12階、22階をそれぞれ行先階として登録した利用者b,c,dの登録情報に対しても、B号機のエレベータを割り当てたものとする。
ここでは、利用者aにはB号機のエレベータが割り当てられたので、利用者aの行先階の登録に対して、例えば、「21→B」のように、21階行きはB号機に乗る旨の指示を表示する。この号機表示画面を確認し、利用者aは、B号機のエレベータの前で、エレベータの到着を待機する。
なお、ここでは、「21→B」と表示するものとするが、表示内容はこれに限らず、少なくとも行先階と乗車すべきエレベータが表示されるようになっていればよい。
利用者b,c,dに対しても同様に、行先階登録装置1の号機表示画面に「11→B」、「12→B」、「22→B」がそれぞれ表示され、利用者b,c,dもB号機のエレベータの前で待機する。
ここでは、利用者aは1階から登録情報の入力を行ったので、群管理制御装置2からのエレベータ動作指示に基づき、B号機のエレベータ制御装置3が、B号機のエレベータのかご60を、1階の乗場まで走行させる。
なお、群管理制御装置2は、登録情報に基づき、割り当てたエレベータの全ての行先階を記憶しており、エレベータ制御装置3から逐次エレベータ運行情報を取得し、当該取得したエレベータ運行情報と記憶している行先階の情報とから、目的階を決定し、エレベータ動作指示を行う。
情報表示制御装置5の運行情報取得部53は、ステップST805でエレベータ制御装置3から送信された全ての行先階の情報を受信し、表示制御部51は、運行情報取得部53が受信した全ての行先階の情報を取得し、データ格納部54に記憶させる(ステップST806)。
ここでは、エレベータ制御装置3は、B号機のエレベータのかご60を、1階の乗場に着床させる。
ステップST808において、エレベータのかご60が着床した乗場は、データ格納部54が記憶している行先階ではなかった場合(ステップST808の“NO”の場合)、ステップST809の処理をスキップする。
ここでは、エレベータのかご60が着床した乗場は1階なので、データ格納部54が記憶する行先階11階、12階、21階、22階には該当しないので、ステップST809の処理はスキップされる。
ここでは、図6に示すエレベータが、利用者aが乗車しようとしているB号機のエレベータであったとすると、エレベータの扉が開いた際(ステップST810)に、当該B号機のエレベータの行先階である11階、12階、21階、22階を示す情報が表示される。
利用者aは、当該表示を見て、自分が行先階に登録した階、すなわち、21階があるかどうかを、エレベータ乗車前に確認することができる。
これにより、行先階登録装置1から行先階の登録を行い、乗車すべきエレベータの指示を受けた(ステップST803)後、指定されたエレベータの号機が何号機であったかの記憶があいまいになったり、行先階登録装置1の号機表示画面を十分に確認できていなかった場合であっても、利用者は、乗車を待機しているエレベータの扉が開いた際に、エレベータのかご60の出入口の門型の上板10に設置された表示部41の表示を確認することで、自分の待機していたエレベータの号機が正しかったか、すなわち、乗車しようとしているエレベータが自分の所望の階床に停車するものなのかを、乗車前に確認することができる。
なお、乗車前に行先階を、常に見やすい位置で確認することは、例えば、従来技術のように、乗場のかご60への出入口両側に行先階表示装置4を設置することでも達成可能ではあるが、その場合、行先階表示装置4の設置コストが増加する。これに対し、この実施の形態1の表示部41は、エレベータのかご60の出入口の門型の上板10の1箇所に設置するようにしたので、設置コストをより抑えることができる。
ステップST812において、戸閉タイミングでない場合(ステップST812の“NO”の場合)、ステップST812を繰り返し、戸閉タイミングになるのを待機する。
例えば、予めデータ格納部54には、「ATTENTION!」の通知メッセージの情報が記憶されており、表示制御部51は、表示部41に、図9(a)に示すような表示をさせるようにすることができる。
このように、扉30が閉まる際に、エレベータのかご60の出入口の門型の上板10に設置された表示部41に注意喚起の通知メッセージが表示されることで、エレベータのかご60に乗り込もうとする利用者に確実に注意を促すことができ、危険な駆け込み乗車や、利用者が、扉30が閉まることを把握できず扉30に挟まってしまうことを防ぐことができる。
このように、通知メッセージとともに、扉30が閉まる旨の表示を、アニメーションを用いて表現することで、直感的に注意喚起を可能とすることもできる。
ステップST815において、目的階がないと判断した場合(ステップST815の“NO”の場合)、群管理制御装置2は、現在動作指示を行っているエレベータでの、受け付けた全ての行先階までの利用者の運搬は終了したものとし、エレベータ制御装置3へエレベータ動作の停止指示を送信し、表示制御部51は、当該エレベータ動作の停止のエレベータ運行情報をエレベータ制御装置3から運行情報取得部53を介して取得して、ステップST806においてデータ格納部54に記憶させた全ての行先階の情報の初期化を行う(ステップST816)。具体的には、表示制御部51は、データ格納部54に記憶させた全ての行先階の情報を削除する。
その後、ステップST801へ戻り、以降の処理を繰り返す。
ここでは、利用者a〜dの行先階の登録を受けて、1階までの乗場呼びの登録を行い、1階まで来たエレベータに利用者a〜dがかご60に乗り込んだ状態であり、利用者a〜dを所望の行先階まで運ぶ必要があるので、群管理制御装置2は、まず、利用者bの行先階である11階を目的階に設定し、エレベータ制御装置3に対し、11階の行先呼び登録を行う。
また、かごが乗場に着床した際の、かご60の床からかご60の出入口の門型上部の板に設置された表示部41の下端までの高さと、乗場の床から乗場の出入口の門型上部の板の下端までの高さとを、同じ高さとしたので、表示部41が乗場側にむき出しになることがないため、高さのある荷物をエレベータのかご60に積み込む際に、表示部41にぶつけてしまう恐れがなく、高さのある荷物がぶつかることによって表示部41が破損することを回避することができる。
また、利用者は、昇降路とかご60の隙間を利用して、表示部41に表示される内容を確認するが、この時、表示部41は、乗り込み方向に対し、鉛直に設置されるようにしたため、乗り込み動作時には常に見やすく、確実に行先階を確認することができる。
また、表示部41は、エレベータのかご60の出入口の門型上部の板の1箇所に設置するようにしたので、設置コストをより抑えることができる。
また、実施の形態1において、情報表示制御装置5は、図2で示すような構成としたが、情報表示制御装置5は、表示制御部51と、扉開閉検出部52とを備えることにより、上述したような効果が得られるものである。
Claims (4)
- DOAS方式のエレベータにおいて、行先階登録装置が受け付けた行先階、あるいは、利用者に対する通知メッセージを表示する行先階表示装置であって、
エレベータのかごの出入口の門型上部の板の、当該かごの床と鉛直な、当該かごが着床する乗場側の面に設置され、前記行先階登録装置が受け付けた行先階、あるいは、利用者に対する通知メッセージを表示する表示部を備え、
前記かごが乗場に着床した際の、当該かごの床から前記表示部の下端までの高さと、当該乗場の床から当該乗場の出入口の門型上部の板の下端までの高さとが等しい
ことを特徴とする行先階表示装置。 - エレベータの運行状況の情報から、乗場の扉の開閉動作を検出する扉開閉検出部と、
前記扉開閉検出部が扉の開動作を検出した場合に、行先階を請求項1記載の行先階表示装置の表示部に表示させ、前記扉開閉検出部が扉の閉動作を検出した場合に、通知メッセージを請求項1記載の行先表示装置の表示部に表示させる表示制御部
とを備えた情報表示制御装置。 - 前記表示制御部は、
前記扉の閉動作をアニメーションで表現する通知メッセージを表示させる
ことを特徴とする請求項2記載の情報表示制御装置。 - エレベータの乗場に設けられ、利用者から行先階の登録を受け付ける行先階登録装置と、前記行先階登録装置が受け付けた行先階に基づき、複数台のエレベータを群管理制御する郡管理制御装置と、前記エレベータの行先階あるいは利用者に対する通知メッセージを表示する行先階表示装置と、前記行先階表示装置の表示制御を行う情報表示制御装置とを備えるエレベータシステムにおいて、
前記行先階表示装置は、
前記エレベータのかごの出入口の門型上部の板の、当該かごの床と鉛直な、当該かごが着床する乗場側の面に設置され、前記行先階登録装置が受け付けた行先階、あるいは、前記利用者に対する通知メッセージを表示する表示部を備え、
前記かごが乗場に着床した際の、当該かごの床から前記表示部の下端までの高さと、当該乗場の床から当該乗場の出入口の門型上部の板の下端までの高さとが等しいことを特徴とし、
前記情報表示制御装置は、
前記エレベータの運行状況の情報から、乗場の扉の開閉動作を検出する扉開閉検出部と、
前記扉開閉検出部が扉の開動作を検出した場合に、行先階を前記表示部に表示させ、前記扉開閉検出部が扉の閉動作を検出した場合に、通知メッセージを前記表示部に表示させる表示制御部とを備えたことを特徴とするエレベータシステム。
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