JPWO2016203819A1 - ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 Download PDF

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Abstract

ズームレンズは、物体側から順に、負屈折力の第1レンズ群G1と、正屈折力の第2レンズ群G2と、負屈折力の第3レンズ群G3と、正屈折力の第4レンズ群G4と、を有し、広角端から望遠端への変倍時に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が狭くなり、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が広くなり、第4レンズ群G4は固定され、以下の条件式(1)、(2)を満足する。2.5≦f2/fw≦4.5 (1)4.3≦Δ2GWT/fw≦8.0 (2)

Description

本発明は、ズームレンズ及びそれを有する撮像装置に関する。
近年、デジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラ等のデジタルカメラが急速に普及している。デジタルカメラには固体撮像素子、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)が用いられている。
固体撮像素子を用いたデジタルカメラでは、カメラ本体を小型化することができる。また、固体撮像素子の画素数を多くすること、すなわち、多画素化することで、画像の画質を高めることができる。このようなことから、携帯性に優れ、多画素化に対応したズームレンズの要求が高くなっている。加えて、ズームレンズには、広い画角を有することも要求されている。
このような要求を背景に、特に、小型でありながら、広角で大口径なズームレンズを搭載したカメラが増えてきている。このようなズームレンズとして、物体側から順に、負屈折力のレンズ群、正屈折力のレンズ群、負屈折力のレンズ群および正屈折力のレンズ群からなる4群構成のズームレンズが従来提案されている。従来のズームレンズとしては、特許文献1、2及び3に開示されたズームレンズがある。
特許文献1には4群構成のズームレンズが開示されている、このズームレンズは、物体側から順に、負屈折力の第1レンズ群、正屈折力の第2レンズ群、負屈折力の第3レンズ群および正屈折力の第4レンズ群からなる。また、このズームレンズでは、変倍比が3.5倍程度、広角端の半画角が34度程度、広角端のF値が2.1程度になっている。更に、このズームレンズでは、光学系の小型化が図られている。
また、特許文献2と特許文献3には、4群構成のズームレンズが開示されている。これらのズームレンズは、物体側から順に、負屈折力の第1レンズ群、正屈折力の第2レンズ群、負屈折力の第3レンズ群および正屈折力の第4レンズ群からなる。また、これらのズームレンズでは、変倍比は5倍程度、広角端の半画角は50度から90度程度、広角端のF値は2.8程度である。更に、これらのズームレンズでは、光学系の小型化が図られている。
特開2013−242501号公報 特開2012−198506号公報 特開2012−226307号公報
しかしながら、特許文献1、特許文献2及び特許文献3に開示されたズームレンズでは、第2レンズ群における正の屈折力が大きい。そのため、これらのズームレンズにおいて更なる広角化や大口径化を達成しようとすると収差量が増加するため、光学性能の低下がより顕著となる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、小型でありながら、広角且つ大口径であり、しかも変倍域の全域において良好な光学性能を有するズームレンズ及びそれを有する撮像装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のズームレンズは、
物体側から順に、
負屈折力の第1レンズ群と、
正屈折力の第2レンズ群と、
負屈折力の第3レンズ群と、
正屈折力の第4レンズ群と、を有し、
広角端から望遠端への変倍時に、
第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が狭くなり、
第3レンズ群と第4レンズ群との間隔が広くなり、
第4レンズ群は固定され、
以下の条件式(1)、(2)を満足することを特徴とする。
2.5≦f/f≦4.5 (1)
4.3≦Δ2GWT/f≦8.0 (2)
但し、
は、第2レンズ群の焦点距離、
は、広角端におけるズームレンズ全系の焦点距離、
Δ2GWTは、広角端から望遠端への変倍時における第2レンズ群の移動総量、
である。
また、本発明の別のズームレンズは、
物体側から順に、
負屈折力の第1レンズ群と、
正屈折力の第2レンズ群と、
負屈折力の第3レンズ群と、
正屈折力の第4レンズ群と、を有し、
広角端から望遠端への変倍時に、
第1レンズ群は固定され、
第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が狭くなり、
第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が広くなり、
第4レンズ群は像側に移動し、
以下の条件式(1a)、(2a)を満足することを特徴とする。
/f≦5.0 (1a)
4.3≦Δ2GWT/f (2a)
但し、
は、第2レンズ群の焦点距離、
は、広角端におけるズームレンズ全系の焦点距離、
Δ2GWTは、広角端から望遠端への変倍時における第2レンズ群の移動総量、
である。
また、本発明の撮像装置は、
上記のズームレンズと、
ズームレンズにより形成した像を電気信号に変換する撮像素子と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、小型でありながら、広角且つ大口径であり、しかも変倍域の全域において良好な光学性能を有するズームレンズ及びそれを有する撮像装置を提供できる。
実施例1に係るズームレンズの無限遠物体合焦時のレンズ断面図であって、(a)は広角端、(b)は中間2、(c)は望遠端でのレンズ断面図である。 実施例2に係るズームレンズの無限遠物体合焦時のレンズ断面図であって、(a)は広角端、(b)は中間2、(c)は望遠端でのレンズ断面図である。 実施例3に係るズームレンズの無限遠物体合焦時のレンズ断面図であって、(a)は広角端、(b)は中間2、(c)は望遠端でのレンズ断面図である。 実施例4に係るズームレンズの無限遠物体合焦時のレンズ断面図であって、(a)は広角端、(b)は中間2、(c)は望遠端でのレンズ断面図である。 実施例5に係るズームレンズの無限遠物体合焦時のレンズ断面図であって、(a)は広角端、(b)は中間2、(c)は望遠端でのレンズ断面図である。 実施例1にかかるズームレンズの無限遠物体合焦時における球面収差(SA)、非点収差(AS)、歪曲収差(DT)、倍率色収差(CC)を示す図であり、(a)〜(d)は広角端、(e)〜(h)は中間2、(i)〜(l)は望遠端での状態を示している。 実施例2にかかるズームレンズの無限遠物体合焦時における球面収差(SA)、非点収差(AS)、歪曲収差(DT)、倍率色収差(CC)を示す図であり、(a)〜(d)は広角端、(e)〜(h)は中間2、(i)〜(l)は望遠端での状態を示している。 実施例3にかかるズームレンズの無限遠物体合焦時における球面収差(SA)、非点収差(AS)、歪曲収差(DT)、倍率色収差(CC)を示す図であり、(a)〜(d)は広角端、(e)〜(h)は中間2、(i)〜(l)は望遠端での状態を示している。 実施例4にかかるズームレンズの無限遠物体合焦時における球面収差(SA)、非点収差(AS)、歪曲収差(DT)、倍率色収差(CC)を示す図であり、(a)〜(d)は広角端、(e)〜(h)は中間2、(i)〜(l)は望遠端での状態を示している。 実施例5にかかるズームレンズの無限遠物体合焦時における球面収差(SA)、非点収差(AS)、歪曲収差(DT)、倍率色収差(CC)を示す図であり、(a)〜(d)は広角端、(e)〜(h)は中間2、(i)〜(l)は望遠端での状態を示している。 撮像装置の断面図である。 撮像装置の前方斜視図である。 撮像装置の後方斜視図である。 撮像装置の主要部の内部回路の構成ブロック図である。
実施例の説明に先立ち、本発明のある態様に係る実施形態の作用効果を説明する。なお、本実施形態の作用効果を具体的に説明するに際しては、具体的な例を示して説明することになる。しかし、後述する実施例の場合と同様に、それらの例示される態様はあくまでも本発明に含まれる態様のうちの一部に過ぎず、その態様には数多くのバリエーションが存在する。したがって、本発明は例示される態様に限定されるものではない。
本実施形態のズームレンズが備える基本構成について説明する。基本構成では、ズームレンズは、物体側から順に、負屈折力の第1レンズ群と、正屈折力の第2レンズ群と、負屈折力の第3レンズ群と、正屈折力の第4レンズ群と、を有し、広角端から望遠端への変倍時に、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が狭くなる。
第1レンズ群の屈折力を負屈折力とすることにより、広い画角を確保しつつ、第1レンズ群における径方向の小型化を図ることができる。また、ズームレンズを構成するレンズ群の数を減らすことができるので、ズームレンズを構成するレンズの総数も少なくすることができる。このように、第1レンズ群の屈折力を負屈折力にすることは、広角化と光学系の小型化に有利となり、また、鏡枠の薄型化とコストの削減につながる。
また、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔を変えることで、変倍作用を得ることができる。この場合、広角端から望遠端への変倍時に、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔を狭くすることが好ましい。このようにすることで、大きな変倍作用が得られる。
また、広角端から望遠端に変倍する際に、第2レンズ群を像側から物体側へ移動させることが好ましい。このようにすることで、変倍作用を大きくできる。
第1実施形態のズームレンズについて説明する。第1実施形態のズームレンズは、基本構成を備えると共に、広角端から望遠端への変倍時に、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔が広くなり、第4レンズ群は固定され、以下の条件式(1)、(2)を満足することを特徴とする。
2.5≦f/f≦4.5 (1)
4.3≦Δ2GWT/f≦8.0 (2)
但し、
は、第2レンズ群の焦点距離、
は、広角端におけるズームレンズ全系の焦点距離、
Δ2GWTは、広角端から望遠端への変倍時における第2レンズ群の移動総量、
である。
第3レンズ群と第4レンズ群との間隔を変えることで、変倍作用を得ることができる。この場合、広角端から望遠端への変倍時に、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔を広げることが好ましい。このようにすることで、大きな変倍作用が得られる。
また、変倍時、第4レンズ群を固定とすることで、第4レンズ群の周囲にレンズを駆動する部材等を配置する必要がなくなる。これにより、ズームレンズ全体の構成をコンパクトにでき、また、ズームレンズを安価に製造することが可能となる。
条件式(1)は、変倍に寄与する第2レンズ群に関する規定であって、第2レンズ群の焦点距離を広角端におけるズームレンズ全系の焦点距離で規格化したものである。
条件式(1)を満足することにより、広角端におけるズームレンズ全系の焦点距離に対して第2レンズ群の屈折力を適切に維持できる。その結果、光学性能を落とすことなく、広角化と大口径化を実現することができる。
条件式(1)の下限値を下回ると、第2レンズ群の屈折力が大きくなりすぎるため、光学性能が悪化する。また条件式(1)の上限値を上回ると、第2レンズ群の屈折力が小さくなりすぎる。この場合、第2レンズ群における収差補正能力が不足するため、光学性能が悪化する。更に、上限値を上回ると、第2レンズ群の屈折力が小さくなるので、変倍比を大きくすることが難しくなる。変倍比を大きくしようとすると、第2レンズ群の移動距離が長くなるので、ズームレンズ全系の全長を短くすることが困難になる。
条件式(2)は、第2レンズ群の移動量について規定したものであり、ズームレンズ全系の広角端における焦点距離で第2レンズ群の移動量を規格化したものである。第2レンズ群の移動総量は、広角端における第2レンズ群の位置と望遠端における第2レンズ群の位置との差である。
条件式(2)の下限値を下回ると、第2レンズ群の移動総量が小さくなる。この場合、変倍比を大きくするためには、過度に第2レンズ群の屈折力を大きくしなければならない。しかしながら、第2レンズ群の屈折力が大きくなると、光学性能が悪化する。このように、条件式(2)の下限値を下回ることは、光学性能の悪化につながる。
条件式(2)の上限値を上回ると、第2レンズ群の移動総量が大きくなり過ぎる。この場合、第2レンズ群の屈折力を小さくしなければならない。そうすると、第2レンズ群における収差補正能力が不足するため、光学性能が悪化する。このように、条件式(2)の下限値を下回ることは、光学性能の悪化につながる。また、ズームレンズ全系の全長が長くなるので、コンパクトな構成を採ることが困難となる。
第2実施形態のズームレンズについて説明する。第2実施形態のズームレンズは、基本構成を備えると共に、広角端から望遠端への変倍時に、第1レンズ群は固定され、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が広くなり、第4レンズ群は像側に移動し、以下の条件式(1a)、(2a)を満足することを特徴とする。
/f≦5.0 (1a)
4.3≦Δ2GWT/f (2a)
但し、
は、第2レンズ群の焦点距離、
は、広角端におけるズームレンズ全系の焦点距離、
Δ2GWTは、広角端から望遠端への変倍時における第2レンズ群の移動総量、
である。
第2レンズ群と第3レンズ群との間隔を変えることで、変倍作用を得ることができる。この場合、広角端から望遠端への変倍時に、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔を広げることが好ましい。このようにすることで、大きな変倍作用を得ることができる。
また、変倍時、第1レンズ群を固定とすることで、第1レンズ群の周囲にレンズを駆動する部材等を配置する必要がなくなる。これにより、ズームレンズ全体の構成をコンパクトにでき、また、ズームレンズを安価に製造することが可能となる。
条件式(1a)の技術的意義は、条件式(1)の技術的意義と同じである。また、条件式(2a)の技術的意義は、条件式(2)の技術的意義と同じである。
第1実施形態のズームレンズと第2実施形態のズームレンズ(以下、「本実施形態のズームレンズ」という)では、第1レンズ群が、物体側から順に、負レンズと、負レンズと、負レンズと、正レンズと、の4枚のレンズから構成されることが好ましい。
光学性能を劣化させずに広角化するには、第1レンズ群を構成するレンズの枚数を多くすれば良い。このようにすることで、第1レンズ群における収差補正能力を十分に確保することが可能となる。ただし、レンズの枚数が多すぎると、第1レンズ群が大型化してしまう。
そこで、第1レンズ群を3枚の負レンズと1枚の正レンズで構成することで、第1レンズ群における収差補正能力を十分に確保しつつ、第1レンズ群の大型化を防ぐことができる。
また、第1レンズ群における収差補正能力が十分に確保できることにより、第2レンズ群の屈折力を大きくし過ぎる必要がなくなる。すなわち、第2レンズ群の屈折力を適切に維持することができるので、収差量の増大を防止できる。
本実施形態のズームレンズは、以下の条件式(3)を満足することが好ましい。
0.5<(rf11+rR11)/(rf11−rR11)<5.0 (3)
但し、
f11は、第1レンズ群の最も物体側のレンズにおける物体側面の曲率半径、
R11は、第1レンズ群の最も物体側のレンズにおける像側面の曲率半径、
である。
条件式(3)は第1レンズ群を構成するレンズのうち、最も物体側に位置するレンズ(以下、「第1レンズ」という)のシェイプファクターについて規定した式である。
条件式(3)の下限値を下回ると、第1レンズの屈折力が大きくなりすぎるので、光学性能が悪化する。このように、条件式(3)の下限値を下回ることは、光学性能の悪化につながるので好ましくない。
条件式(3)の上限値を上回ると、第1レンズの屈折力が小さくなりすぎる。この場合、第1レンズ群における収差補正能力が不足するので、光学性能が悪化する。このように、条件式(3)の上限値を上回ることは、光学性能の悪化につながるので好ましくない。
第1実施形態のズームレンズは、以下の条件式(4)を満足することが好ましい。
−5.0<(rf13+rR13)/(rf13−rR13)<−0.5 (4)
但し、
f13は、第1レンズ群の物体側から3番目のレンズにおける物体側面の曲率半径、
R13は、第1レンズ群の物体側から3番目のレンズにおける像側面の曲率半径、
である。
条件式(4)は第1レンズ群を構成するレンズのうち、物体側から3番目に位置するレンズ(以下、「第3レンズ」という)のシェイプファクターについて規定した式である。
条件式(4)の下限値を下回ると、第3レンズの屈折力が小さくなりすぎる。この場合、第1レンズ群における収差補正能力が不足するので、光学性能が悪化する。このように、条件式(4)の下限値を下回ることは、光学性能の悪化につながる。
条件式(4)の上限値を上回ると、第3レンズの屈折力が大きくなりすぎるので、光学性能が悪化する。このように、条件式(4)の上限値を上回ることは、光学性能の悪化につながる。
本実施形態のズームレンズでは、合焦時に第3レンズ群は光軸に沿って移動し、以下の条件式(5)を満足することが好ましい。
0.5<|(1−(mg3t))×(mg4t)|<2.0 (5)
但し、
mg3t、は第3レンズ群の望遠端における横倍率、
mg4t、は第4レンズ群の望遠端における横倍率、
である。
条件式(5)は望遠端におけるフォーカス感度について規定したものである。
条件式(5)の下限値を下回ると、合焦時の第3レンズ群の移動量が大きくなるので、ズームレンズの全長が長くなる。このように、条件式(5)の下限を下回ることは、光学系の大型化につながる。
条件式(5)の上限値を上回ると、偏心感度が大きくなる。この場合、偏心量がわずかであっても光学性能が悪化する。このように、条件式(5)の上限値を上回ることは、組み立て誤差による光学性能の悪化につながる。
本実施形態のズームレンズは、以下の条件式(6)を満足することが好ましい。
2.0(°/mm)<ω/f≦5.0(°/mm) (6)
但し、
ωは、ズームレンズ全系の広角端における半画角、
は、第2レンズ群の焦点距離、
である。
条件式(6)は、広角端における画角と第2レンズ群の焦点距離との比についての式である。条件式(6)を満足することにより、広角端の画角に対して第2レンズ群の屈折力を適切に維持することができる。その結果、光学性能を悪化させることなく、広角化と大口径化を実現することができる。
条件式(6)の下限値を下回ると、広角端の画角に対して第2レンズ群の屈折力が小さくなりすぎる。この場合、第2レンズ群における収差補正能力が不足するため、光学性能が悪化する。このように、条件式(6)の下限値を下回ることは、光学性能の悪化につながる。
条件式(6)の上限値を上回ると、広角端の画角に対して第2レンズ群の屈折力が大きくなりすぎるため、光学性能が悪化する。このように、条件式(6)の上限値を上回ることは、光学性能の悪化につながる。
また、本実施形態の撮像装置は、上述のズームレンズと、ズームレンズにより形成された像を電気信号に変換する撮像素子と、を有することを特徴とする。
このようにすることで、携帯性に優れ、広い範囲を高解像で撮像できる撮像装置を実現することが可能となる。
また、上述の構成は相互に複数を同時に満足することがより好ましい。また、一部の構成を同時に満足するようにしてもよい。例えば、上述のズームレンズや撮像装置の何れかにて上述のズームレンズの何れかを用いるようにしてもよい。
また、条件式については、それぞれの条件式を個別に満足させるようにしても良い。このようにすると、それぞれの効果を得やすくなるので好ましい。
また、各条件式について、以下のように下限値、または上限値を変更しても良い、このようにすることで、各条件式の効果を一層確実にできるので好ましい。
条件式(1)については、以下のようにすることが好ましい。
2.9≦f/f≦4.25 (1)’
条件式(1a)については、以下のようにすることが好ましい。
2.9≦f/f≦4.25 (1a)’
条件式(2)については、以下のようにすることが好ましい。
5.0≦Δ2GWT/f≦8.0 (2)’
条件式(2a)については、以下のようにすることが好ましい。
5≦Δ2GWT/f≦7.0 (2a)’
条件式(6)については、以下のようにすることが好ましい。
3.0(°/mm)<ω/f≦4.7(°/mm) (6)’
以下に、本発明に係るズームレンズの実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
以下、ズームレンズの実施例1〜5について説明する。実施例1〜5のレンズ断面図を、それぞれ図1〜図5に示す。図中、(a)は、広角端におけるレンズ断面図、(b)は、中間焦点距離状態におけるレンズ断面図、(c)は、望遠端におけるレンズ断面図である。なお、(a)〜(c)は、いずれも、無限遠物体合焦時のレンズ断面図である。
また、第1レンズ群はG1、第2レンズ群はG2、第3レンズ群はG3、第4レンズ群はG4、開口絞り(明るさ絞り)はS、カバーガラスはC1、C2、像面(撮像面)はIで示してある。
また、ゴースト、フレア等の不要光をカットするために、明るさ絞り以外にフレア絞りを配置してもかまわない。フレア絞りは、第1レンズ群の物体側、第1レンズ群と第2レンズ群との間、第2レンズ群と第3レンズ群との間、第3レンズ群と第4レンズ群との間、第4レンズ群と像面との間のいずれの場所に配置しても良い。
枠部材をフレア絞りの遮光部として用い、この枠部材によりフレア光線を遮光するように構成しても良いし、別の部材で遮光部を構成しても良い。また、遮光部は光学系に直接印刷しても、塗装しても良い。また、シールなどを遮光部として光学系に接着してもかまわない。
また、遮光部の形状は円形、楕円形、矩形、多角形、関数曲線で囲まれる範囲等、いかなる形状でもかまわない。また有害光束をカットするだけでなく画面周辺のコマフレア等の光束をカットしても良い。
また、各レンズには反射防止コートを行い、ゴースト、フレアを軽減してもかまわない。マルチコートであれば効果的にゴースト、フレアを軽減できるので望ましい。また赤外カットコートをレンズ面、カバーガラス等に行ってもかまわない。
ゴースト・フレアの発生を防止するためにレンズの空気接触面に反射防止コートを施すことは一般的に行われている。一方、接合レンズの接合面では接着材の屈折率が空気の屈折率よりも十分高い。そのため、接合レンズの接合面の屈折率は、もともと単層コート並み、あるいはそれ以下の反射率となっていることが多い。そのため、接合レンズの接合面に、あえてコートを施すことは少ない。しかしながら、接合面にも積極的に反射防止コートを施せばさらにゴースト・フレアを軽減できるので、なお良好な画像を得ることができるようになる。
特に、最近では高屈折率硝材が普及している。高屈折率硝材は収差補正効果が高いため、カメラ光学系に多用されるようになってきている。ただし、高屈折率硝材を接合レンズとして用いた場合、接合面での反射も無視できなくなってくる。そのような場合、接合面に反射防止コートを施しておくことは特に効果的である。
接合面コートの効果的な使用法に関しては、特開平2−27301号公報、特開2001−324676号公報、特開2005−92115号公報、USP7116482公報等に開示されている。
これらの文献では、特に正先行ズームレンズの第1群内の接合レンズ面コートについて述べられている。そこで、本発明の正屈折力の前側レンズ群内の接合レンズ面についても、これら文献に開示されているごとく接合面コートを実施すればよい。
使用するコート材としては、基盤となるレンズの屈折率と接着材の屈折率に応じて、比較的高屈折率なTa25、TiO2、Nb25、ZrO2、HfO2、CeO2、SnO2、In23、ZnO、Y23などのコート材、比較的低屈折率なMgF2、SiO2、Al23などのコート材、などを適宜選択し、位相条件を満たすような膜厚に設定すれば良い。
当然のことながら、レンズの空気接触面へのコーティング同様、接合面コートをマルチコートとしても良い。2層あるいはそれ以上の膜数のコート材や膜厚を適宜組み合わせることで、更なる反射率の低減や、反射率の分光特性・角度特性等のコントロールなどを行うことが可能となる。また前側レンズ群以外のレンズ接合面についても、同様の思想に基づいて接合面コートを行うことが効果的なのは言うまでもない。
実施例1のズームレンズは、図1に示すように、物体側から像側に順に、負屈折力の第1レンズ群G1と、正屈折力の第2レンズ群G2と、負屈折力の第3レンズ群G3と、正屈折力の第4レンズ群G4と、で構成されている。開口絞りSは、第2レンズ群G2の物体側に配置されている。
第1レンズ群G1の物体側には、平行平板PLが配置されている。また、第4レンズ群G4の像側には、カバーガラスC1とカバーガラスC2とが配置されている。カバーガラスC2は、撮像素子のカバーガラスである。
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL2と、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL3と、両凸正レンズL4と、で構成されている。
第2レンズ群G2は、両凸正レンズL5と、両凸正レンズL6と、両凹負レンズL7と、両凸正レンズL8と、で構成されている。ここで、両凸正レンズL6と両凹負レンズL7とが接合されている。
第3レンズ群G3は、両凹負レンズL9で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸正レンズL10で構成されている。
広角端から望遠端への変倍時、各レンズ群は以下のように移動する。第1レンズ群G1は像側に移動した後、物体側に移動する。第2レンズ群G2は物体側に移動する。第3レンズ群G3は物体側に移動する。第4レンズ群G4は固定である。開口絞りSは、第2レンズ群G2と共に物体側に移動する。
非球面は、負メニスカスレンズL2の両面と、両凸正レンズL5の両面と、両凸正レンズL10の両面との、合計6面に設けられている。
実施例2のズームレンズは、図2に示すように、物体側から像側に順に、負屈折力の第1レンズ群G1と、正屈折力の第2レンズ群G2と、負屈折力の第3レンズ群G3と、正屈折力の第4レンズG群4と、で構成されている。開口絞りSは、第2レンズ群G2の物体側に配置されている。
第4レンズ群G4の像側には、カバーガラスC1とカバーガラスC2とが配置されている。カバーガラスC2は、撮像素子のカバーガラスである。
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL2と、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL3と、両凸正レンズL4と、で構成されている。
第2レンズ群G2は、両凸正レンズL5と、両凸正レンズL6と、両凹負レンズL7と、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL8と、で構成されている。ここで、両凸正レンズL6と両凹負レンズL7とが接合されている。
第3レンズ群G3は、両凹負レンズL9で構成されている。
第4レンズ群G4は、両凸正レンズL10で構成されている。
広角端から望遠端への変倍時、各レンズ群は以下のように移動する。第1レンズ群G1は像側に移動した後、物体側に移動する。第2レンズ群G2は物体側に移動する。第3レンズ群G3は物体側に移動する。第4レンズ群G4は固定である。開口絞りSは、第2レンズ群G2と共に物体側に移動する。
非球面は、負メニスカスレンズL2の両面と、両凸正レンズL5の両面と、両凸正レンズL10の両面との、合計6面に設けられている。
実施例3のズームレンズは、図3に示すように、物体側から像側に順に、負屈折力の第1レンズ群G1と、正屈折力の第2レンズ群G2と、負屈折力の第3レンズ群G3と、正屈折力の第4レンズ群G4と、で構成されている。開口絞りSは、第2レンズ群G2の物体側に配置されている。
第4レンズ群G4の像側には、カバーガラスC1とカバーガラスC2とが配置されている。カバーガラスC2は、撮像素子のカバーガラスである。
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL2と、両凹負レンズL3と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL4と、で構成されている。
第2レンズ群G2は、両凸正レンズL5と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL6と、両凸正レンズL7と、で構成されている。ここで、負メニスカスレンズL6と両凸正レンズL7とが接合されている。
第3レンズ群G3は、両凹負レンズL8で構成されている。
第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL9と、両凹負レンズL10と、両凸正レンズL11と、で構成されている。
広角端から望遠端への変倍時、各レンズ群は以下のように移動する。第1レンズ群G1は固定である。第2レンズ群G2は物体側に移動する。第3レンズ群G3は物体側に移動した後、像側に移動する。第4レンズ群G4は像側に移動する。開口絞りSは、第2レンズ群G2と共に物体側に移動する。
非球面は、負メニスカスレンズL2の両面と、両凸正レンズL5の両面と、両凸正レンズL11の両面との、合計6面に設けられている。
実施例4のズームレンズは、図4に示すように、物体側から像側に順に、負屈折力の第1レンズ群G1と、正屈折力の第2レンズ群G2と、負屈折力の第3レンズ群G3と、正屈折力の第4レンズ群G4と、で構成されている。開口絞りSは、第2レンズ群G2の物体側に配置されている。
第4レンズ群G4の像側には、カバーガラスC1とカバーガラスC2とが配置されている。カバーガラスC2は、撮像素子のカバーガラスである。
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL2と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL3と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL4と、で構成されている。
第2レンズ群G2は、両凸正レンズL5と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL6と、両凸正レンズL7と、で構成されている。ここで、負メニスカスレンズL6と両凸正レンズL7とが接合されている。
第3レンズ群G3は、両凹負レンズL8で構成されている。
第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL9と、両凹負レンズL10と、両凸正レンズL11と、で構成されている。
広角端から望遠端への変倍時、各レンズ群は以下のように移動する。第1レンズ群G1は固定である。第2レンズ群G2は物体側に移動する。第3レンズ群G3は物体側に移動する。第4レンズ群G4は像側に移動する。開口絞りSは、第2レンズ群G2と共に物体側に移動する。
非球面は、負メニスカスレンズL2の両面と、両凸正レンズL5の両面と、両凸正レンズL11の両面との、合計6面に設けられている。
実施例5のズームレンズは、図5に示すように、物体側から像側に順に、負屈折力の第1レンズ群G1と、正屈折力の第2レンズ群G2と、負屈折力の第3レンズ群G3と、正屈折力の第4レンズ群G4と、で構成されている。開口絞りSは、第2レンズ群G2の物体側に配置されている。
第4レンズ群G4の像側には、カバーガラスC1とカバーガラスC2とが配置されている。カバーガラスC2は、撮像素子のカバーガラスである。
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL2と、両凹負レンズL3と、両凸正レンズL4と、で構成されている。
第2レンズ群G2は、両凸正レンズL5と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL6と、両凸正レンズL7と、で構成されている。ここで、負メニスカスレンズL6と両凸正レンズL7とが接合されている。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL8で構成されている。
第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL9と、両凹負レンズL10と、両凸正レンズL11と、で構成されている。
広角端から望遠端への変倍時、各レンズ群は以下のように移動する。第1レンズ群G1は固定である。第2レンズ群G2は物体側に移動する。第3レンズ群G3は物体側に移動する。第4レンズ群G4は像側に移動する。開口絞りSは、第2レンズ群G2と共に物体側に移動する。
非球面は、負メニスカスレンズL2の両面と、両凸正レンズL5の両面と、両凸正レンズL11の両面との、合計6面に設けられている。
以下に、上記各実施例の数値データを示す。記号は上記の外、rは各レンズ面の曲率半径、dは各レンズ面間の間隔、ndは各レンズのd線の屈折率、νdは各レンズのアッベ数、*印は非球面である。また、fは全系の焦点距離、FNO.はFナンバー、ωは半画角、IHは像高、FBはバックフォーカス、全長は、ズームレンズの最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの距離にFB(バックフォーカス)を加えたもの、f1、f2…は各レンズ群の焦点距離である。なお、FBは、レンズ最終面から近軸像面までの距離を空気換算して表したものである。
また、広角は広角端、中間1は中間焦点距離状態1、中間2は中間焦点距離状態2、中間3は中間焦点距離状態3、望遠は望遠端を表している。ここで、中間1は広角と中間2の間の焦点距離状態、中間3は中間2と望遠の間の焦点距離状態である。
また、非球面形状は、光軸方向をz、光軸に直交する方向をyにとり、円錐係数をk、非球面係数をA4、A6、A8、A10としたとき、次の式で表される。
z=(y2/r)/[1+{1−(1+k)(y/r)21/2
+A4y4+A6y6+A8y8+A10y10
また、非球面係数において、「e−n」(nは整数)は、「10−n」を示している。なお、これら諸元値の記号は後述の実施例の数値データにおいても共通である。
数値実施例1
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 ∞ 1.00 1.51633 64.14
2 ∞ 可変
3 16.483 1.00 1.90366 31.32
4 9.136 2.99
5* 25.002 1.20 1.74156 49.21
6* 7.954 5.71
7 -10.201 0.80 1.58313 59.38
8 -22.001 0.10
9 58.579 1.65 1.94595 17.98
10 -58.579 可変
11(絞り) ∞ 0.40
12* 9.459 3.81 1.74156 49.21
13* -45.759 0.59
14 10.603 2.45 1.59282 68.63
15 -36.803 0.01 1.56384 60.67
16 -36.803 0.50 1.85478 24.80
17 6.290 1.30
18 56.152 1.37 1.80100 34.97
19 -18.872 可変
20 -34.286 0.70 1.84666 23.78
21 66.271 可変
22* 15.842 1.71 1.80477 40.89
23* -23.970 可変
24 ∞ 1.32 1.51633 64.14
25 ∞ 0.51
26 ∞ 0.50 1.51633 64.14
27 ∞ 0.53
28(像面) ∞

非球面データ
第5面
k=0.000
A4=9.42000e-05,A6=-5.49990e-07,A8=1.73870e-08,A10=4.18530e-11
第6面
k=0.000
A4=-1.17000e-04,A6=-4.15020e-07,A8=-5.20100e-08,A10=1.27720e-09
第12面
k=0.000
A4=-1.08960e-04,A6=-5.26660e-07,A8=-1.60000e-08
第13面
k=0.000
A4=1.07170e-04,A6=-1.14070e-06
第22面
k=0.000
A4=-9.17380e-06,A6=-2.07400e-05,A8=2.73460e-07
第23面
k=0.000
A4=4.25320e-04,A6=-4.21060e-05,A8=1.39450e-06,A10=-2.07310e-08

ズームデータ
広角 中間2 望遠 中間1 中間3
f 3.26 7.17 15.96 4.82 10.72
FNO. 1.85 2.61 4.44 2.16 3.35
2ω 92.84 45.98 20.94 66.53 31.07
IH 3.084 3.084 3.084 3.084 3.084
FB(in air) 3.23 3.24 3.24 3.23 3.24
全長(in air) 61.87 61.87 61.87 61.86 61.87

d2 0.70 11.03 4.66 7.83 9.71
d10 25.72 9.21 2.10 16.01 4.94
d19 2.80 5.01 7.23 3.65 6.03
d21 2.13 6.09 17.36 3.86 10.67
d23 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00

各群焦点距離
f1=-10.00 f2=12.10 f3=-26.60 f4=12.08
数値実施例2
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 21.237 1.00 1.90366 31.32
2 9.656 2.18
3* 20.483 1.20 1.74320 49.34
4* 8.242 5.61
5 -11.774 0.80 1.58313 59.38
6 -27.643 0.10
7 50.637 1.86 1.94595 17.98
8 -61.381 可変
9(絞り) ∞ 0.10
10* 9.520 4.14 1.74320 49.34
11* -34.380 0.15
12 9.383 2.64 1.59282 68.63
13 -76.181 0.01 1.56384 60.67
14 -76.181 0.50 1.85478 24.80
15 5.652 1.48
16 -85.942 0.94 1.83481 42.71
17 -18.650 可変
18 -22.438 0.50 1.84666 23.78
19 569.643 可変
20* 11.154 2.53 1.80610 40.92
21* -25.792 可変
22 ∞ 1.32 1.51633 64.14
23 ∞ 0.84
24 ∞ 0.50 1.51633 64.14
25 ∞ 0.18
26(像面) ∞

非球面データ
第3面
k=0.000
A4=5.69289e-05,A6=2.67169e-06,A8=-3.76448e-08,A10=2.78016e-10
第4面
k=0.000
A4=-1.39228e-04,A6=3.17797e-06,A8=-5.57783e-08
第10面
k=0.000
A4=-1.21431e-04,A6=-8.17976e-07,A8=-8.66990e-09,A10=-1.56315e-10
第11面
k=0.000
A4=1.03028e-04,A6=-1.22739e-06
第20面
k=0.000
A4=2.25035e-04,A6=-9.59716e-06,A8=1.01254e-07
第21面
k=0.000
A4=7.88355e-04,A6=-2.98951e-05,A8=4.42555e-07

ズームデータ
広角 中間2 望遠 中間1 中間3
f 3.26 7.82 18.91 5.05 12.19
FNO. 1.87 2.81 4.27 2.24 3.79
2ω 92.68 42.43 17.72 63.88 27.43
IH 3.084 3.084 3.084 3.084 3.084
FB(in air) 3.22 3.22 3.22 3.22 3.22
全長(in air) 61.16 50.17 61.16 53.12 53.27

d8 27.79 9.29 2.40 16.65 5.08
d17 2.20 5.78 9.02 3.58 7.30
d19 2.20 6.12 20.77 3.92 11.91
d21 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00

各群焦点距離
f1=-11.02 f2=12.61 f3=-25.49 f4=9.96
数値実施例3
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 25.027 1.00 1.74320 49.34
2 8.213 2.38
3* 16.042 1.20 1.74320 49.34
4* 10.142 2.58
5 -43.157 0.50 1.66672 48.32
6 15.463 0.30
7 13.383 2.01 1.94595 17.98
8 40.651 可変
9(絞り) ∞ 0.00
10* 13.211 2.10 1.80610 40.92
11* -29.319 1.99
12 100.204 0.50 1.84666 23.78
13 8.271 3.65 1.49700 81.54
14 -10.835 可変
15 -56.749 0.50 1.49700 81.54
16 10.099 可変
17 9.853 1.68 1.72916 54.68
18 29.167 1.33
19 -10.593 0.50 1.59270 35.31
20 11.429 0.78
21* 15.172 3.36 1.80610 40.92
22* -7.758 可変
23 ∞ 0.50 1.51633 64.14
24 ∞ 0.50
25 ∞ 0.50 1.51633 64.14
26 ∞ 0.53
27(像面) ∞

非球面データ
第3面
k=0.000
A4=-6.27987e-04,A6=2.29887e-05,A8=-2.50381e-07,A10=1.10380e-09
第4面
k=0.000
A4=-7.39446e-04,A6=2.69435e-05,A8=-2.21961e-07
第10面
k=0.000
A4=-8.41576e-05,A6=2.38072e-07
第11面
k=0.000
A4=1.22495e-04
第21面
k=0.000
A4=-4.44454e-04,A6=1.08826e-05,A8=-2.50964e-07
第22面
k=0.000
A4=3.48192e-04,A6=5.54072e-06,A8=-1.85546e-07

ズームデータ
広角 中間2 望遠 中間1 中間3
f 3.45 8.28 19.89 5.34 12.83
FNO. 1.86 3.10 4.36 2.42 3.92
2ω 95.19 42.40 17.94 64.67 27.59
IH 3.210 3.210 3.210 3.210 3.210
FB(in air) 5.05 3.97 2.99 4.45 3.51
全長(in air) 56.65 56.65 56.65 56.65 56.65

d8 22.93 11.36 2.45 16.89 6.53
d14 1.00 3.28 12.22 1.78 6.25
d16 1.30 11.67 12.62 7.16 13.98
d22 3.36 2.28 1.30 2.76 1.82

各群焦点距離
f1=-9.60 f2=11.28 f3=-17.21 f4=10.29
数値実施例4
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 18.593 1.00 1.74320 49.34
2 8.189 3.45
3* 35.515 1.20 1.74320 49.34
4* 10.000 1.94
5 510.370 0.50 1.66672 48.32
6 16.200 0.30
7 12.563 1.86 1.94595 17.98
8 26.827 可変
9(絞り) ∞ 0.00
10* 12.983 3.41 1.80610 40.92
11* -24.691 0.74
12 100.684 0.50 1.84666 23.78
13 9.310 4.30 1.49700 81.54
14 -9.557 可変
15 -66.968 0.50 1.51633 64.14
16 8.092 可変
17 7.519 1.80 1.88100 40.14
18 13.057 0.91
19 -1774.722 0.50 1.64769 33.79
20 7.343 0.87
21* 12.136 2.95 1.53071 55.69
22* -7.219 可変
23 ∞ 0.50 1.51633 64.14
24 ∞ 0.50
25 ∞ 0.50 1.51633 64.14
26 ∞ 0.53
27(像面) ∞

非球面データ
第3面
k=0.000
A4=-6.55650e-04,A6=2.62352e-05,A8=-3.64861e-07,A10=1.82480e-09
第4面
k=0.000
A4=-7.56762e-04,A6=3.04136e-05,A8=-3.34738e-07
第10面
k=0.000
A4=-9.95882e-05,A6=-1.78724e-07
第11面
k=0.000
A4=2.10710e-04
第21面
k=0.000
A4=-1.01030e-03,A6=2.40837e-05,A8=-3.70862e-07
第22面
k=0.000
A4=1.67185e-04,A6=4.03221e-05,A8=-9.29003e-07

ズームデータ
広角 中間2 望遠 中間1 中間3
f 3.40 8.16 19.60 5.27 12.65
FNO. 1.83 3.02 4.29 2.38 3.73
2ω 94.69 43.03 18.25 65.34 27.97
IH 3.210 3.210 3.210 3.210 3.210
FB(in air) 4.10 2.93 2.19 3.35 2.69
全長(in air) 56.65 56.66 56.65 56.66 56.65

d8 23.52 11.80 2.45 17.55 6.58
d14 1.00 2.16 7.86 1.32 4.12
d16 1.30 13.03 17.42 7.70 16.53
d22 2.41 1.24 0.50 1.66 1.00

各群焦点距離
f1=-9.02 f2=10.10 f3=-13.95 f4=12.61
数値実施例5
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 21.828 1.00 1.74320 49.34
2 8.493 2.63
3* 15.385 1.20 1.74320 49.34
4* 9.190 5.72
5 -14.127 0.50 1.66672 48.32
6 43.140 0.59
7 37.628 3.20 1.94595 17.98
8 -61.446 可変
9(絞り) ∞ 0.40
10* 17.806 4.95 1.74320 49.34
11* -34.544 3.05
12 50.595 0.50 1.84666 23.78
13 10.906 4.66 1.49700 81.54
14 -13.576 可変
15 570.648 0.50 1.49700 81.54
16 12.371 可変
17 8.674 1.52 1.91082 35.25
18 14.437 0.96
19 -74.625 0.50 1.71500 37.00
20 7.909 1.22
21* 9.461 4.00 1.57500 55.80
22* -7.949 可変
23 ∞ 1.32 1.51633 64.14
24 ∞ 0.84
25 ∞ 0.50 1.51633 64.14
26 ∞ 0.19
27(像面) ∞

非球面データ
第3面
k=0.000
A4=-4.67636e-04,A6=1.45795e-05,A8=-1.35681e-07,A10=6.56469e-10
第4面
k=0.000
A4=-6.60704e-04,A6=1.63425e-05,A8=-1.12613e-07
第10面
k=0.000
A4=-1.81243e-05,A6=1.11930e-07
第11面
k=0.000
A4=1.00711e-04
第21面
k=0.000
A4=-4.50170e-04,A6=1.54361e-05,A8=-3.77395e-07
第22面
k=0.000
A4=5.14215e-04,A6=1.29250e-05,A8=-4.33391e-07

ズームデータ
広角 中間2 望遠 中間1 中間3
f 3.40 7.45 16.33 5.03 11.03
FNO. 1.90 3.00 4.27 2.42 3.62
2ω 91.75 45.16 20.82 65.37 30.74
IH 3.084 3.084 3.084 3.084 3.084
FB(in air) 4.48 3.37 2.99 3.85 3.13
全長(in air) 71.43 71.43 71.43 71.43 71.43

d8 25.43 13.20 2.10 19.26 7.38
d14 2.20 3.47 14.15 2.28 6.65
d16 2.20 14.27 15.07 8.93 17.15
d22 2.25 1.15 0.76 1.62 0.90

各群焦点距離
f1=-8.75 f2=14.36 f3=-25.45 f4=12.68
以上の実施例1〜5の収差図を、それぞれ図6〜図10に示す。各図中、”ω”は半画角を示す。
これらの収差図において、(a)、(b)、(c)、(d)は、それぞれ、広角端における球面収差(SA)、非点収差(AS)、歪曲収差(DT)、倍率色収差(CC)を示す。
また、(e)、(f)、(g)、(h)は、それぞれ、中間焦点距離状態2における球面収差(SA)、非点収差(AS)、歪曲収差(DT)、倍率色収差(CC)を示す。
また、(i)、(j)、(k)、(l)は、それぞれ、望遠端における球面収差(SA)、非点収差(AS)、歪曲収差(DT)、倍率色収差(CC)を示す。
次に、各実施例における条件式(1)〜(6)の値を掲げる。
実施例1 実施例2 実施例3
(1),(1a)f2/fw 3.715118 3.869251 3.27118
(2),(2a)Δ2GWT/fw 6.034236 7.787648 5.936799
(3)(rf11+rR11)/(rf11−rR11) 3.487001 2.667634 1.97687
(4)(rf13+rR13)/(rf13−rR13) -2.728983 -2.48379 0.472444
(5)|(1-(mg3t)2)×(mg4t)2| 1.196042 1.171081 1.74786
(6)ωw/f2 3.835156 3.673881 4.218165

実施例4 実施例5
(1),(1a)f2/fw 2.972466 4.223528
(2),(2a)Δ2GWT/fw 6.198583 6.863301
(3)(rf11+rR11)/(rf11−rR11) 2.574107 2.273875
(4)(rf13+rR13)/(rf13−rR13) 1.065564 -0.506635
(5)|(1-(mg3t)2)×(mg4t)2| 3.214786 1.340782
(6)ωw/f2 4.685644 3.195118
図11は、電子撮像装置としての一眼ミラーレスカメラの断面図である。図11において、一眼ミラーレスカメラ1の鏡筒内には撮影光学系2が配置される。マウント部3は、撮影光学系2を一眼ミラーレスカメラ1のボディに着脱可能とする。マウント部3としては、スクリュータイプのマウントやバヨネットタイプのマウント等が用いられる。この例では、バヨネットタイプのマウントを用いている。また、一眼ミラーレスカメラ1のボディには、撮像素子面4、バックモニタ5が配置されている。なお、撮像素子としては、小型のCCD又はCMOS等が用いられている。
そして、一眼ミラーレスカメラ1の撮影光学系2として、例えば上記実施例1〜5に示したズームレンズが用いられる。
図12、図13に、撮像装置の構成の概念図を示す。図12は撮像装置としてのデジタルカメラ40の前方斜視図、図13は同後方斜視図である。このデジタルカメラ40の撮影光学系41に、本実施例のズームレンズが用いられている。
この実施形態のデジタルカメラ40は、撮影用光路42上に位置する撮影光学系41、シャッターボタン45、液晶表示モニター47等を含み、デジタルカメラ40の上部に配置されたシャッターボタン45を押圧すると、それに連動して撮影光学系41、例えば実施例1のズームレンズを通して撮影が行われる。撮影光学系41によって形成された物体像が、結像面近傍に設けられた撮像素子(光電変換面)上に形成される。この撮像素子で受光された物体像は、処理手段によって電子画像としてカメラ背面に設けられた液晶表示モニター47に表示される。また、撮影された電子画像は記録手段に記録することができる。
図14は、デジタルカメラ40の主要部の内部回路を示すブロック図である。なお、以下の説明では、前述した処理手段は、例えばCDS/ADC部24、一時記憶メモリ17、画像処理部18等で構成され、記憶手段は、記憶媒体部19等で構成される。
図14に示すように、デジタルカメラ40は、操作部12と、この操作部12に接続された制御部13と、この制御部13の制御信号出力ポートにバス14及び15を介して接続された撮像駆動回路16並びに一時記憶メモリ17、画像処理部18、記憶媒体部19、表示部20、及び設定情報記憶メモリ部21を備えている。
上記の一時記憶メモリ17、画像処理部18、記憶媒体部19、表示部20、及び設定情報記憶メモリ部21は、バス22を介して相互にデータの入力、出力が可能とされている。また、撮像駆動回路16には、CCD49とCDS/ADC部24が接続されている。
操作部12は、各種の入力ボタンやスイッチを備え、これらを介して外部(カメラ使用者)から入力されるイベント情報を制御部13に通知する。制御部13は、例えばCPUなどからなる中央演算処理装置であって、不図示のプログラムメモリを内蔵し、プログラムメモリに格納されているプログラムにしたがって、デジタルカメラ40全体を制御する。
CCD49は、撮像駆動回路16により駆動制御され、撮影光学系41を介して形成された物体像の画素ごとの光量を電気信号に変換し、CDS/ADC部24に出力する撮像素子である。
CDS/ADC部24は、CCD49から入力する電気信号を増幅し、かつ、アナログ/デジタル変換を行って、この増幅とデジタル変換を行っただけの映像生データ(ベイヤーデータ、以下RAWデータという。)を一時記憶メモリ17に出力する回路である。
一時記憶メモリ17は、例えばSDRAM等からなるバッファであり、CDS/ADC部24から出力されるRAWデータを一時的に記憶するメモリ装置である。画像処理部18は、一時記憶メモリ17に記憶されたRAWデータ又は記憶媒体部19に記憶されているRAWデータを読み出して、制御部13にて指定された画質パラメータに基づいて歪曲収差補正を含む各種画像処理を電気的に行う回路である。
記憶媒体部19は、例えばフラッシュメモリ等からなるカード型又はスティック型の記録媒体を着脱自在に装着して、これらのフラッシュメモリに、一時記憶メモリ17から転送されるRAWデータや画像処理部18で画像処理された画像データを記録して保持する。
表示部20は、液晶表示モニター47などにて構成され、撮影したRAWデータ、画像データや操作メニューなどを表示する。設定情報記憶メモリ部21には、予め各種の画質パラメータが格納されているROM部と、操作部12の入力操作によってROM部から読み出された画質パラメータを記憶するRAM部が備えられている。
このように構成されたデジタルカメラ40は、撮影光学系41として本実施例のズームレンズを採用することで、携帯性に優れ、広い範囲を高解像で撮像できる撮像装置とすることが可能となる。
以上のように、本発明は、小型でありながら、広角且つ大口径であり、しかも変倍域の全域において良好な光学性能を有するズームレンズ及びそれを有する撮像装置に適している。
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
S 開口絞り
I 像面
PL 平行平板
C1、C2 カバーガラス
1 一眼ミラーレスカメラ
2 撮影光学系
3 鏡筒のマウント部
4 撮像素子面
5 バックモニタ
12 操作部
13 制御部
14、15 バス
16 撮像駆動回路
17 一時記憶メモリ
18 画像処理部
19 記憶媒体部
20 表示部
21 設定情報記憶メモリ部
22 バス
24 CDS/ADC部
40 デジタルカメラ
41 撮影光学系
42 撮影用光路
45 シャッターボタン
47 液晶表示モニター
49 CCD

Claims (12)

  1. 物体側から順に、
    負屈折力の第1レンズ群と、
    正屈折力の第2レンズ群と、
    負屈折力の第3レンズ群と、
    正屈折力の第4レンズ群と、を有し、
    広角端から望遠端への変倍時に、
    前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が狭くなり、
    前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が広くなり、
    前記第4レンズ群は固定され、
    以下の条件式(1)、(2)を満足することを特徴とするズームレンズ。
    2.5≦f/f≦4.5 (1)
    4.3≦Δ2GWT/f≦8.0 (2)
    但し、
    は、前記第2レンズ群の焦点距離、
    は、広角端における前記ズームレンズ全系の焦点距離、
    Δ2GWTは、広角端から望遠端への変倍時における前記第2レンズ群の移動総量、
    である。
  2. 前記第1レンズ群が、物体側から順に、
    負レンズと、負レンズと、負レンズと、正レンズと、の4枚のレンズから構成されることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 以下の条件式(3)を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載のズームレンズ。
    0.5<(rf11+rR11)/(rf11−rR11)<5.0 (3)
    但し、
    f11は、前記第1レンズ群の最も物体側のレンズにおける物体側面の曲率半径、
    R11は、前記第1レンズ群の最も物体側のレンズにおける像側面の曲率半径、
    である。
  4. 以下の条件式(4)を満足することを特徴とする請求項2に記載のズームレンズ。
    −5.0<(rf13+rR13)/(rf13−rR13)<−0.5 (4)
    但し、
    f13は、前記第1レンズ群の物体側から3番目のレンズにおける物体側面の曲率半径、
    R13は、前記第1レンズ群の物体側から3番目のレンズにおける像側面の曲率半径、
    である。
  5. 合焦時に前記第3レンズ群は光軸に沿って移動し、
    以下の条件式(5)を満足することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のズームレンズ。
    0.5<|(1−(mg3t))×(mg4t)|<2.0 (5)
    但し、
    mg3t、は前記第3レンズ群の望遠端における横倍率、
    mg4t、は前記第4レンズ群の望遠端における横倍率、
    である。
  6. 以下の条件式(6)を満足することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のズームレンズ。
    2.0(°/mm)<ω/f≦5.0(°/mm) (6)
    但し、
    ωは、前記ズームレンズ全系の広角端における半画角、
    は、前記第2レンズ群の焦点距離、
    である。
  7. 物体側から順に、
    負屈折力の第1レンズ群と、
    正屈折力の第2レンズ群と、
    負屈折力の第3レンズ群と、
    正屈折力の第4レンズ群と、を有し、
    広角端から望遠端への変倍時に、
    前記第1レンズ群は固定され、
    前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が狭くなり、
    前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が広くなり、
    前記第4レンズ群は像側に移動し、
    以下の条件式(1a)、(2a)を満足することを特徴とするズームレンズ。
    /f≦5.0 (1a)
    4.3≦Δ2GWT/f (2a)
    但し、
    は、前記第2レンズ群の焦点距離、
    は、広角端における前記ズームレンズ全系の焦点距離、
    Δ2GWTは、広角端から望遠端への変倍時における前記第2レンズ群の移動総量、
    である。
  8. 前記第1レンズ群が、物体側から順に、
    負レンズと、負レンズと、負レンズと、正レンズと、の4枚のレンズから構成されることを特徴とする請求項7に記載のズームレンズ。
  9. 以下の条件式(3)を満足することを特徴とする請求項7又は8に記載のズームレンズ。
    0.5<(rf11+rR11)/(rf11−rR11)<5.0 (3)
    但し、
    f11は、前記第1レンズ群の最も物体側のレンズにおける物体側面の曲率半径、
    R11は、前記第1レンズ群の最も物体側のレンズにおける像側面の曲率半径、
    である。
  10. 合焦時に前記第3レンズ群は光軸に沿って移動し、
    以下の条件式(5)を満足することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載のズームレンズ。
    0.5<|(1−(mg3t))×(mg4t)|<2.0 (5)
    但し、
    mg3tは、前記第3レンズ群の望遠端における横倍率、
    mg4tは、前記第4レンズ群の望遠端における横倍率、
    である。
  11. 以下の条件式(6)を満足することを特徴とする請求項7乃至10のいずれか一項に記載のズームレンズ。
    2.0(°/mm)<ω/f≦5.0(°/mm) (6)
    但し、
    ωは、前記ズームレンズ全系の広角端における半画角、
    は、前記第2レンズ群の焦点距離、
    である。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載のズームレンズと、
    前記ズームレンズにより形成した像を電気信号に変換する撮像素子と、を有することを特徴とする撮像装置。
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