JPWO2016158393A1 - 機器、通信システム、プログラム - Google Patents

機器、通信システム、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2016158393A1
JPWO2016158393A1 JP2017509522A JP2017509522A JPWO2016158393A1 JP WO2016158393 A1 JPWO2016158393 A1 JP WO2016158393A1 JP 2017509522 A JP2017509522 A JP 2017509522A JP 2017509522 A JP2017509522 A JP 2017509522A JP WO2016158393 A1 JPWO2016158393 A1 JP WO2016158393A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
function
usage status
image forming
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017509522A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6447714B2 (ja
Inventor
相原 勝治
勝治 相原
沙央里 峰岸
沙央里 峰岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Publication of JPWO2016158393A1 publication Critical patent/JPWO2016158393A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6447714B2 publication Critical patent/JP6447714B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/38Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/42Scales and indicators, e.g. for determining side margins
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G21/00Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/12Digital output to print unit, e.g. line printer, chain printer
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

ネットワークを介して通信可能な情報処理装置に対し使用状況を送信する機器である。所定の機能を提供する機能提供手段と、前記情報処理装置に前記使用状況を送信する通信手段と、前記通信手段が前記情報処理装置に前記使用状況を送信できたか否か判断する判断手段と、前記通信手段が前記情報処理装置に前記使用状況を送信できないと前記判断手段が判断した場合、前記機能提供手段が提供する前記機能の少なくとも一部を制限する機能制限手段と、を有する機器である。

Description

本発明は、機器、通信システム及びプログラムを有する。
インターネットや無線通信網などのネットワークの普及に伴って、画像形成装置もネットワークに接続した状態でユーザにより使用される形態が増えてきた。画像形成装置がネットワークに接続されていれば、画像形成装置と通信したサーバが様々なサービスをユーザに提供することが可能になる。
例えば、画像形成装置がサーバと接続されていることを利用して使用状態を確認する技術が考案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、画像形成装置が使用頻度をサーバに送信し、前払い金の残高では使用頻度に基づく課金を行えない場合、画像形成装置に対し機能を停止させるシステムが開示されている。
また、上記のサービスの一例として、ネットワーク越し接続された画像形成装置に対しサーバが保守サービスを提供することも可能である。プリンターなどの画像形成装置は精密機器であるため、トナー交換などの簡易的な保守だけでなく専門家による定期的な保守が好ましいとされている。このため、顧客は画像形成装置を販売会社から買い取ってしまうのではなく、顧客が販売会社とレンタル又はリースで画像形成装置を使用し、保守契約を結ぶ場合がある。これにより、ユーザは保守の専門家であるカスタマーエンジニアによる定期的な保守サービスを受けたり、不具合が生じた場合はその都度、保守サービスを受けることができる。
ネットワークを介した保守では、画像形成装置はサーバに自機の診断情報(累積の印刷枚数、トナー残量、エラー情報など)を定期的に送信する。サーバは診断情報を過去の様々な機種の故障情報と照らし合わせて故障の予兆を検出したり、必要な保守を決定したりする。その結果、必要であればカスタマーエンジニアを派遣して適切な保守を行ったり、故障の未然防止のために点検を行ったりする。
特開2008‐305186号公報
しかしながら、画像形成装置がサーバと通信できないと、診断情報もサーバに送信できないためネットワーク越しの保守が困難になってしまうという問題がある。例えば、顧客によっては通信状況の悪い地域で画像形成装置を使用している場合もあるし、ユーザが気づかないうちにネットワークから切断されるおそれもある。サーバと通信できない状態が継続すると、サーバは画像形成装置の状態を把握できなくなり、好ましい保守を提供できなくなる。
本発明の一実施例は、上記課題に鑑み、外部と通信できない状態の場合に適切な対応を行う機器を提供することを目的とする。
本発明の一実施例は、ネットワークを介して通信可能な情報処理装置に対し使用状況を送信する機器を提供する。前記機器は、所定の機能を提供する機能提供手段と、前記情報処理装置に前記使用状況を送信する通信手段と、前記通信手段が前記情報処理装置に前記使用状況を送信できたか否か判断する判断手段と、前記通信手段が前記情報処理装置に前記使用状況を送信できないと前記判断手段が判断した場合、前記機能提供手段が提供する機能の少なくとも一部を制限する機能制限手段とを有する。
本発明の実施例によれば、外部と通信できない状態の場合に適切な対応を行う機器を提供することができる。
画像形成装置による自機の使用の制限を説明する図の一例である。 印刷管理システムの構成図の一例である。 管理装置のハードウェア構成図の一例である。 画像形成装置のハードウェア構成図の一例である。 印刷管理システムに含まれる管理装置、販売サーバ、及び、画像形成装置の機能ブロック図の一例である。 画像形成装置の購入に伴う印刷管理システムの動作手順を示すシーケンス図の一例である。 画像形成装置が管理装置へ使用状況を通知する手順を示すシーケンス図の一例である。 図7のステップS8の使用状況の送信の手順を示すフローチャート図の一例である。 操作部に表示されるメッセージの一例を示す図である。 図7のステップS8の使用状況の送信の手順を示すフローチャート図の一例である(実施例2)。 操作部に表示されるメッセージの一例を示す図である。 図7のステップS8の使用状況の送信の手順を示すフローチャート図の一例である(実施例3)。 画像形成装置の機能ブロック図の一例である(実施例4)。 図7のステップS8の使用状況の送信の手順を示すフローチャート図の一例である(実施例4)。 管理装置の機能ブロック図の一例である(実施例5)。 画像形成装置が管理装置へ使用状況を通知しランクを決定する手順を示すシーケンス図の一例である。 管理装置及び画像形成装置の機能ブロック図の一例である(実施例6)。 画像形成装置が管理装置へ使用状況を通知する手順を示すシーケンス図の一例である(実施例6)。 画像形成装置が印刷上限枚数を更新する手順を示すフローチャート図の一例である(実施例6)。 画像形成装置が印刷時に印刷上限枚数を確認し、印刷上限枚数を更新する手順を示すフローチャート図の一例である(実施例6)。 画像形成装置の印刷上限枚数がゼロになったため使用が制限された場合に管理装置が行う手順を示すフローチャート図の一例である(実施例6)。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
<本実施例における画像形成装置の使用制限について>
図1を用いて、画像形成装置20の使用制限について説明する。図1は、画像形成装置20による自機の使用の制限を説明する図の一例である。画像形成装置20が適切に設置された場合、画像形成装置20と管理装置40はネットワークを介して通信可能に接続されている。
(1)画像形成装置20は画像形成装置20の使用状況を管理装置40に通知するため、ネットワークを介して後述する登録番号と共に使用状況Udを管理装置40へ送信する。使用状況Udは例えば印刷されたページのカウンター情報である。
(2)例えば画像形成装置20がネットワークから切断されている場合、画像形成装置20は使用状況Udを管理装置40に送信できない。
(3)画像形成装置20は管理装置40と通信できないことを検出した場合、予め決められた回数又は時間、管理装置40への使用状況Udの送信を試みる。
(4)予め決められた回数又は時間、管理装置40への使用状況Udの送信が失敗すると、画像形成装置20は自機の機能の使用を制限する。
したがって、本実施例の画像形成装置20は、管理装置40に使用状況Udを送信できない場合、自機の利用を制限できる。したがって、外部と通信できない状態の場合に適切な対応を行うことができる。また、画像形成装置20が管理装置40と通信できない場合、管理装置40は課金もできないため、課金できない状態のまま画像形成装置20が使用されることを抑制できる。
<用語について>
本実施形態で使用する用語について説明する。
ユーザ…画像形成装置20又は情報端末(後述する)を操作する者である。
オペレータ…管理装置40を操作する者である。
使用状況Ud…画像形成装置の使用量の指標となる情報である。例えば、過去に印刷された累積のページ数(以下、カウンター情報という)、カバレッジ(A4サイズ用紙1枚あたりのトナー使用量〔%〕の累計)、などが挙げられる。使用状況Udと共に保守に必要な情報(トナー残量、用紙詰まりなどのエラー情報など)が送信されてもよい。なお、以下では使用状況Udとして主にカウンター情報を用いて説明する。
使用許可…使用状況Udを管理装置40に送信できたため画像形成装置20の使用が許可されること。
使用制限…使用状況Udを管理装置40に送信できないため画像形成装置20の少なくとも一部の機能の使用が制限されること。
使用不可…残高不足などにより使用料の支払いが滞っているため、管理装置40が画像形成装置20をユーザに使用させないこと。
<構成例>
図2は、印刷管理システム100の構成図の一例を示す。印刷管理システム100は、ネットワークNを介して相互に通信可能な管理装置40、販売サーバ60、画像形成装置20、情報端末10、及び、決済機関80を有する。印刷管理システム100は、通信システムの一例である。
ネットワークNは、画像形成装置20が配置されている社内などの施設内のLAN、LANをインターネットに接続するプロバイダのプロバイダネットワーク、及び、回線事業者が提供する回線等により構築されている。また、ネットワークNにはインターネットが含まれていてよい。ネットワークNは有線又は無線のどちらで構築されてもよく、また、有線と無線が組み合わされていてもよい。画像形成装置20が直接、回線電話網や携帯電話網に接続する場合は、LANを介さずにプロバイダネットワークに接続することができる。また、LANに接続するまでの経路などにBluetooth(登録商標)やZigBee(登録商標)などの無線通信規格による通信をネットワークNが含んでもよい。
管理装置40は、画像形成装置20を管理する装置である。管理とは、各顧客が使用している画像形成装置20を把握したり、保守を行ったり、使用状況Udに含まれるカウンター情報などに基づき課金処理を行うことなどをいう。例えば、画像形成装置20の使用状況Udを取得して診断を行い、画像形成装置20の故障や故障の兆候を検出する。検出結果に応じて、遠隔地から更に診断を行ったり、必要であればカスタマーエンジニアを派遣したりする。また、画像形成装置20から故障の自動通知を受信した場合、カスタマーエンジニアを派遣する。また、トナー残量を画像形成装置20から取得して必要に応じてトナーを発送する。課金に関しては、例えば毎月ごとにカウンター情報の増分に単価を乗じて料金を請求する。
なお、本実施例では管理装置40は、画像形成装置20が使用状況Udを送信する対象として存在していればよく、以上の機能の全てを備えていなくてもよい。
管理装置40の運営は、画像形成装置20を顧客に提供する販売会社、画像形成装置20の製造会社、又は、販売会社や製造会社の関連会社等によって行われる。すなわち、次述する販売サーバ60の運営元と同じである。
販売サーバ60は、各種商品やサービスを販売する。販売サーバ60は、各種商品やサービスを選択可能に表示するWebページを提供し、顧客が選択した商品やサービスの決済を決済機関80に要求する。また、決済が完了すれば各種商品やサービスを顧客に配送する。すなわち、販売サーバ60は電子商取引が可能なWebサイトを提供する。なお、販売サーバ60は画像形成装置20の販売に伴って締結した顧客との契約情報(後述する)を管理装置40に送信する。
決済機関80は、例えば金融機関やクレジットカード会社であり、顧客が購入した各種商品やサービスの決済を行う。例えば、クレジットカードによる決済では、決済機関80が商品やサービスの代金を販売会社側に支払い、顧客に料金を請求する。また、金融機関であれば、顧客の口座から各種商品やサービスの代金を引き落とし、販売側に支払う。また、振り替え用紙による決済では、代金を顧客に要求するための振り替え用紙を顧客に郵送し、顧客がコンビニエンスストアなどで支払った代金を決済期間が販売側に支払う。
画像形成装置20は、電子データとして入力された文書のプリント、原稿のコピー、原稿のスキャン(読み取り)、文書や原稿のFAX送信、相手からのFAX受信、等を行う。なお、画像形成装置20は少なくともプリント機能を有していればよい。また、文書のプリント、原稿のコピー、原稿のスキャン、及びFAX送受信のうち2つ以上の機能を有する画像形成装置20はMFP(Multifunctional Peripheral/Printer/Product)と呼ばれる場合がある。
情報端末10は、汎用的な情報処理装置や端末と呼ばれる装置である。顧客は、情報端末10を操作して各種商品の購入の申込みや各種サービスのレンタル又はリースの申込みを行う。レンタル又はリースを以下、単にレンタルという。情報端末10では、販売サーバ60が提供する電子商取引のWebサイトにアクセスするためのブラウザソフトウェア又はこれと同等の機能を備えるアプリケーションソフトが動作する。
情報端末10は、具体的には例えばPC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット型端末、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、ウェアラブルコンピュータ(腕時計、サングラス、ヘッドマウントディスプレイなど)、電子黒板、テレビ会議端末、プロジェクタ等である。
なお、本実施例において、画像形成装置20と情報端末10は、画像形成装置20を購入又はレンタルした顧客環境9に設置され、顧客が運用しているものとする。
≪ハードウェア構成≫
続いて、図3,4を用いて管理装置40、販売サーバ60、及び、画像形成装置20などのハードウェア構成について説明する。図3は管理装置40のハードウェア構成図の一例である。管理装置40は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203及び補助記憶装置204を備える。更に、管理装置40は、入力部205、表示部206及び通信部207を備える。なお、管理装置40の各部は、バス208を介して相互に接続されている。したがって、管理装置40は情報処理装置としての機能を有する。
CPU201は、補助記憶装置204に格納された各種プログラム(例えば、管理プログラム、OS(Operating System))を実行する。ROM202は不揮発性メモリである。ROM202は、補助記憶装置204に格納された各種プログラムを、CPU201が実行するために必要なプログラム、データ等を格納する。
RAM203は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の主記憶装置である。RAM203は、補助記憶装置204に格納された各種プログラムがCPU201によって実行される際に展開される、作業領域となる。
補助記憶装置204は、CPU201により実行される各種プログラム及び各種プログラムがCPU201により実行される際に利用される各種データベースを記憶する。補助記憶装置204は例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの不揮発性メモリである。なお、各種データベースについては後述する。
入力部205は、オペレータが管理装置40に各種指示を入力するためのインタフェースである。例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、音声入力装置などである。
表示部206は、CPU201からの要求により、管理装置40が有する各種情報をカーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの形態でディスプレイ210に表示する。表示部206は、例えばグラフィックチップやディスプレイI/Fである。
通信部207は、ネットワークNを介して、販売サーバ60及び画像形成装置20と通信を行うネットワークI/Fである。
なお、販売サーバ60及び情報端末10も、管理装置40と同様のハードウェア構成を有しているものとする。完全に同一である必要はないが、差異があっても本実施例の説明には支障がないものとする。
図示した管理装置40等のハードウェア構成は、1つの筐体に収納されていたり一まとまりの装置として備えられていたりする必要はなく、管理装置40等が備えていることが好ましいハード的な要素を示す。また、クラウドコンピューティングに対応するため、本実施例の管理装置40等の物理的な構成は固定的でなくてもよく、負荷に応じてハード的なリソースが動的に接続・切断されることで構成されてよい。
図4は、画像形成装置20のハードウェア構成図の一例である。画像形成装置20はコントローラ320を有する。コントローラ320は、CPU301、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)305、SDRAM302、フラッシュメモリ303、HDD304、及び、NIC(Network Interface Card)306を有する。
ASIC305は、CPUインタフェース、SDRAMインタフェース、ローカルバスインタフェース、PCIバスインタフェース、MAC(Media Access Controller)、及び、HDDインタフェースなどを備える多機能デバイスボードである。
CPU301は、ASIC305を介して各種プログラム(例えば、利用管理プログラム等)をHDD304から読み取り実行する。
SDRAM302は、各種プログラムを記憶するプログラムメモリや、CPU301が各種プログラムを実行する際に使用するワークメモリ等として機能する。なお、SDRAM302の代わりに、DRAMやSRAMを用いてもよい。
フラッシュメモリ303は不揮発性メモリであり、画像形成装置20を起動させるブートローダ(ブートプログラム)やOSを記憶する。また、各アプリケーションソフトウェア(例えば、利用管理プログラムを含む)を記憶するアプリケーションメモリとして機能する。また、フラッシュメモリ303は、各サービス(コピーサービス、プリントサービス、ファクシミリサービス)のソフトウェアを記憶するサービスメモリとして機能する。更に、フラッシュメモリ303は、ファームウェアを記憶するファームメモリ、ネットワークアドレスや機器機番、ポイント数が設定されたポイント設定情報を記憶するデータメモリとして機能する。
なお、フラッシュメモリ303の代わりに、RAMと電池を利用したバックアップ回路を集積した不揮発性RAMや、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の他の不揮発性メモリを使用してもよい。
HDD304は、画像形成装置20の電源のオン、オフに関わりなくデータを記憶する不揮発性の記録媒体である。HDD304は、フラッシュメモリ303内に記憶されたプログラム及びデータ以外のプログラム及びデータを記録する。なお、HDD304は、ファームメモリとして使用してもよい。
NIC306は、ネットワークNを介して管理装置40と通信を行うためのインタフェースである(例えばイーサネット(登録商標)カード)。管理装置40との間の通信はNIC306を介して行われる。
コントローラ320には、操作部307が接続されている。操作部307は、各種の操作キー、表示装置としてのLCD(Liquid crystal display)又はCRTの文字表示器及びタッチパネルを有し、ユーザが画像形成装置20に各種指示を入力する際に用いられる。
更に、コントローラ320には、PCIバス330を介して、ファクス制御ユニット308、USB309、IEEE1394(310)、プロッタエンジン311、及び、スキャナエンジン312が接続されている。これにより、画像形成装置20では、コピーサービス、プリントサービス、ファクシミリサービス等の各サービスを提供することができる。プロッタエンジン311は電子写真方式又はインクジェット方式のいずれの方式を採用していてもよい。
なお、図示する構成は一例に過ぎず、画像形成装置20のハードウェア構成は図4の構成には限られない。例えば、NIC306はPCIバス330に接続されていてもよい。また、NIC306は有線でネットワークNに接続される他、Wi−Fi(登録商標)など無線で接続されてもよい。
更に、NIC306に代えて又はNIC306と共に、電話回線網に接続するDSU(Digital Service Unit)又はモデムを有していてもよい。携帯電話網に接続する通信装置を有していてもよい。また、例えば、画像形成装置20がBluetooth(登録商標)という通信規格で通信する装置を備え、該装置によりネットワークNに接続してもよい。
<印刷管理システムの機能について>
次に、図5を用いて、管理装置40、販売サーバ60、及び、画像形成装置20の機能構成について説明する。図5は、印刷管理システム100に含まれる管理装置40、販売サーバ60、及び、画像形成装置20の機能ブロック図の一例である。なお、決済機関80は、公知のものが利用されるため図5では省略されている。
≪販売サーバ60≫
販売サーバ60は、送受信部61、申込受付部62、決済要求部63、契約情報送信部64、及び記憶・読出部69を有している。販売サーバ60が有するこれらの各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、補助記憶装置204からRAM203上に展開された販売プログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能、又は機能される手段である。
また、販売サーバ60は、図3に示されている補助記憶装置204やRAM203によって構築される記憶部6000を有している。記憶部6000には販売プログラム6100、顧客管理DB6001、及び、契約情報DB6002が記憶される。
Figure 2016158393

記憶部6000には表1の顧客管理テーブルを記憶する顧客管理DB6001が構築されている。顧客管理テーブルには、顧客ID、顧客名、住所、連絡先(電話番号・電子メールアドレス)、代表者、及び、累計支払い実績が対応づけて登録されている。顧客管理テーブルの各情報は、顧客が各種申込みを行う際に、例えばユーザが情報端末10を介して入力した、当該顧客に関する顧客情報である。なお、累計支払い実績は、この顧客が過去(過去の一定期間又は過去の全て)に支払った金額の累計である。
Figure 2016158393

記憶部6000には表2の契約情報テーブルを記憶する契約情報管理DBが構築されている。契約情報テーブルには、販売コード、顧客ID、販売された画像形成装置20の機器機番、販売日、決済状態、契約情報送信有無及び契約期間が対応づけて登録されている。販売コードは契約情報テーブルのレコードを識別する重複しない識別情報である。顧客IDは販売サーバ60で顧客に付与された顧客を識別するための重複しない識別情報である。機器機番は画像形成装置20の機種や型番を示す情報である。販売日は画像形成装置20などを顧客が購入した日(Webページから購入手続きした日、決済の完了した日など)である。なお、販売にはレンタルを含む。決済状態は決済が済んだか否かを示す(済み又は未)。契約情報送信有無は、販売サーバ60が契約情報を管理装置40に送信したか否かを示す。契約期間は、販売形態がレンタルの場合のレンタル期間である。
次に、販売サーバ60の各機能構成について説明する。送受信部61は、図3に示されているCPU201からの命令、及び図3に示されている通信部207によって実現され、ネットワークNを介して管理装置40、画像形成装置20、及び、情報端末10と各種データの送受信を行う。
申込受付部62は、図3に示されているCPU201からの命令等により実現され、商品やサービスの注文を受け付けるWebページを情報端末10に送信し、情報端末10から商品の購入申込み又はレンタルの申込みを受け付ける。また、申込受付部62は決済に必要な決済情報(クレジットカード決済ではクレジットカード番号・氏名、銀行口座からの引き落としでは口座情報・住所・氏名、振り込み用紙の場合は住所・氏名)及び顧客情報を取得する。顧客情報は、上記のように、顧客名、住所、連絡先、代表者などであるが、販売が2回目以降の場合、顧客IDが入力されてもよい。
決済要求部63は、図3に示されているCPU201からの命令等により実現され、決済機関80に対し決済を依頼する。また、決済機関80から決済が完了した旨の情報を取得する。
契約情報送信部64は、図3に示されているCPU201からの命令等により実現され、決済機関80による決済が完了した場合、管理装置40に対して契約情報を送信する。
記憶・読出部69は、図3に示されているCPU201からの命令、及び図3に示されている補助記憶装置204等によって実現され、記憶部2000に各種データを記憶したり、記憶部2000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
≪情報端末10≫
情報端末10は、送受信部11、操作受付部12及び記憶・読出部19を有している。情報端末10が有するこれらの各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、補助記憶装置204からRAM103上に展開されたブラウザソフトウェア1100に従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能、又は機能される手段である。
また、情報端末10は、図3に示されている補助記憶装置204やRAM203によって構築される記憶部1000を有している。記憶部1000にはブラウザソフトウェア1100が記憶される。
情報端末10の各機能構成について説明する。送受信部11は、図3に示されているCPU201からの命令、及び図3に示されている通信部207によって実現され、ネットワークNを介して販売サーバ60、及び画像形成装置20と各種データの送受信を行う。
操作受付部12は、図3に示されているCPU201からの命令、及び図3に示されている入力部205によって実現され、情報端末10のユーザによる情報端末10への各種操作の入力を受け付ける。
記憶・読出部19は、図3に示されているCPU201からの命令、及び図3に示されている補助記憶装置204等によって実現され、記憶部1000に各種データを記憶したり、記憶部1000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
≪管理装置40≫
管理装置40は、送受信部41、使用度数管理部42、機器管理部43、操作受付部44、及び記憶・読出部49を有している。管理装置40が有するこれらの各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、補助記憶装置204からRAM203上に展開された管理プログラム4100に従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能、又は機能される手段である。
また、管理装置40は、図3に示されている補助記憶装置204やRAM203によって構築される記憶部4000を有している。記憶部4000には、管理プログラム4100、機器登録情報DB4001及び使用度数管理DB4002が構築されている。
Figure 2016158393

記憶部4000には、表3に示されているような機器管理テーブルによって構成されている機器登録情報DB4001が構築されている。機器管理テーブルには、登録番号、画像形成装置20の設置状態、機器機番及び顧客IDが対応づけて登録されている。登録番号は機器登録情報DB4001に画像形成装置20が登録された順番に付与される重複しない番号である(画像形成装置20の登録時に付与される管理装置40における識別子)。画像形成装置20の設置状態は、顧客環境9に設置された画像形成装置20が一度でも管理装置40と通信したか否かに基づいて利用可能かどうかが登録される。「設定済み」は画像形成装置20が利用可能であることを、「未設定」は画像形成装置20が利用可能になっていないことをそれぞれ示す。
Figure 2016158393

記憶部4000には、表4に示されているような使用度数管理テーブルによって構成されている使用度数管理DB4002が構築されている。使用度数管理テーブルには、登録番号、使用可否、受信時刻及びカウンター情報が対応づけて登録されている。登録番号は表3と同じものである。使用可否には、画像形成装置20から使用状況Udを定期的に受信しているかどうかが登録される。なお、定期的とは一定周期である必要はなく、課金できる程度の頻度で受信できていることをいう(例えば、毎月の課金なら月に1回以上の受信でも課金は可能である)。例えば、使用状況Udを受信できている場合には使用許可が設定され、そうでなければ使用制限が設定される。受信時刻は、画像形成装置20から最後に使用状況Udを受信した日時である。カウンター情報は画像形成装置20から最後に受信した累積の印刷度数(ページ数)である。なお、使用可否には、使用許可と使用制限の他に使用不可を登録してもよい。
続いて、管理装置40の機能構成について説明する。送受信部41は、図3に示されているCPU201からの命令、及び図3に示されている通信部207によって実現され、ネットワークNを介して販売サーバ60、及び画像形成装置20と各種データの送受信を行う。
機器管理部43は、図3に示されているCPU201からの命令等によって実現され、機器管理テーブルへのレコードの登録及び更新を行う。具体的には、販売サーバから契約情報を受信したり管理装置のオペレータの操作に応じて機器管理テーブルへレコードを登録する。また、この時、登録番号を付与する。更に、画像形成装置20から登録状況確認要求を受信すると、「画像形成装置の設置状態」に設定済みを設定する。
使用度数管理部42は、図3に示されているCPU201からの命令等によって実現され、画像形成装置20から受信した使用状況Udに基づいて使用度数管理テーブルのレコードを更新する。
操作受付部44は、図3に示されているCPU201からの命令及び入力部205等によって実現され、管理装置40を操作するオペレータの各種操作の入力を受け付ける。例えば、販売サーバ60から契約情報を受信すると、オペレータは契約情報に基づいて機器管理テーブルにレコードを作成する(オペレータが登録する場合)。
≪画像形成装置≫
画像形成装置20は、送受信部21、登録状況確認部22、使用度数記録部23、通信可否判断部24、使用状況送信部25、使用制限部26、及び、記憶・読出部29を有している。画像形成装置20が有するこれらの各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、フラッシュメモリ303からSDRAM302上に展開された利用管理プログラム2100に従ったCPU301からの命令によって動作することで実現される機能、又は機能される手段である。
また、画像形成装置20は、図4に示されているフラッシュメモリ303やHDD304によって構築される記憶部2000を有している。記憶部2000には、利用管理プログラム2100、登録状況確認応答2002、使用許可2003又は使用制限2004、及び使用度数情報DB2001が構築されている。登録状況確認応答2002は、画像形成装置20が管理装置40から登録状況確認応答2002を受信することで記憶される。使用許可2003は画像形成装置20が管理装置40から使用状況応答を受信することで記憶される。使用制限2004は、通信可否判断部24が管理装置40と通信できないと判断した場合に記憶される。
Figure 2016158393

記憶部2000には、表5に示されているような使用度数情報テーブルによって構成されている使用度数情報DB2001が構築されている。使用度数情報テーブルには、送信日時に対応づけて、用紙サイズと印刷色のいくつかの組ごとに累積の印刷枚数(カウンター情報)が記録されている。送信日時はカウンター情報を画像形成装置20が管理装置40に送信した(実際に管理装置40まで送信できた)日時である。なお、上記のように使用状況Udは表5の内容には限られない。
続いて、画像形成装置20の機能構成について説明する。送受信部21は、図4に示されているCPU301からの命令、及び図4に示されているNIC306によって実現され、ネットワークNを介して管理装置40、及び情報端末10と各種データの送受信を行う。
登録状況確認部22は、図4に示されているCPU301からの命令及び操作部307等により実現され、管理装置40に対して登録状況確認要求を送信する。登録状況確認要求の送信に対し管理装置40より登録されていることを意味する登録状況確認応答を受信した場合、操作部307に確認結果を表示する。また、登録状況確認応答2002が記憶部2000に記憶される。
使用度数記録部23は、図4に示されているCPU301からの命令及びプロッタエンジン311等により実現され、印刷のページ数をカウントして現在までの累積のカウンター情報を用紙サイズと印刷色の組ごとに使用度数情報テーブルに記録する。
使用状況送信部25は、図4に示されているCPU301からの命令等により実現され、送受信部21を介して使用状況Udを定期的に又は決まったタイミングで管理装置40に送信する。なお、使用状況Udの送信は記憶部2000に登録状況確認応答2002が記憶されている場合に行われる。使用状況Udとして、使用度数情報DB2001に記憶されているカウンター情報が、自機の識別のための例えば登録番号と共に送信される。
通信可否判断部24は、図4に示されているCPU301からの命令等により実現され、使用状況送信部25が使用状況Udを管理装置40に送信できたか否かを判断する。
使用制限部26は、図4に示されているCPU301からの命令、操作部307、及び、NIC306などにより実現され、記憶部2000に使用制限2004が記憶されている場合、画像形成装置20の機能の少なくとも一部をロックしユーザが画像形成装置を使用できないようにする。なお、管理装置40から使用不可の応答があった場合も(例えば、残高不足などにより)、画像形成装置20の機能の少なくとも一部をロックする。画像形成装置20が印刷、FAX送信、FAX受信、コピー、及び、スキャンの機能を有している場合、このうちのどれか1つ以上のユーザが使用できなくする。使用制限の方法としては、例えば操作部307が操作を受け付けないことが挙げられる。この場合、操作部307はハードキーの入力を受け付けない。また、操作部307がタッチパネルにメニューを表示しないか又はメニューを表示しても入力を受け付けない(コピー機能を制限する場合、コピーのメニューが表示されないか又は選択を受け付けない)。これにより、操作部307からの画像形成装置20の使用を制限できる。なお、印刷、FAX送信、FAX受信、コピー、及び、スキャン、など画像形成装置20の機能を使用する以外の操作は受け付けてもよい。これにより、使用制限されている場合に、操作部307に使用制限されていること、その理由、及び、解消方法を表示したりすることができる。
また、使用制限の方法としては、PCなどがプリンタドライバで作成しネットワークNを介して送信する印刷データを画像形成装置20が印刷しない方法がある。使用制限部26は、NIC306が受信した印刷データを破棄したり、あるいはNIC306が受信する前に受信を拒否したりする。あるいは、印刷データを受信するが印刷することなく終了した印刷ジョブとして扱ってもよい。
<動作手順>
続いて、印刷管理システム100の動作手順を説明する。
≪顧客情報の登録≫
図6は、画像形成装置20の購入に伴う印刷管理システム100の動作手順を示すシーケンス図の一例である。
S1:例えば、ユーザの操作により情報端末10は販売サーバ60のWebページにアクセスし、操作受付部12がユーザの操作を受け付ける。これにより、決済情報及び顧客情報の入力が受け付けられる。情報端末10の送受信部11は商品の購入又はレンタルの申込みと共に、決済情報と顧客情報を販売サーバ60に送信する。
S2:販売サーバ60の送受信部61は購入申し込みを受信し、申込受付部62が顧客管理DB6001のレコードに顧客情報を、契約情報DB6002のレコードに契約情報を登録する。すなわち、顧客管理DB6001に、必要であれば重複しない顧客IDを付与し、顧客名、住所、連絡先及び代表者を登録する。また、契約情報DB6002に、重複しない販売コードを付与し、顧客ID、ユーザが購入した機器機番、販売日、及び、契約期間(レンタルの場合)を登録する。なお、決済状態は未であり、契約情報送信有無は未である。
S3:販売サーバ60の決済要求部63は決済機関80に対し決済を要求する。
S4:決済機関80は決済を行い、決済完了を販売サーバ60に送信する。
S5:これにより、販売サーバ60は決済完了を情報端末10に送信する。決済完了は電子メールで送信しても、Webページを介して送信してもよい。
S6:販売サーバ60の申込受付部62は、契約情報DB6002の決済状態に済みを登録する。
S7:また、契約が完了したため、販売サーバ60の契約情報送信部64は契約情報を管理装置40に送信する。
S8:販売サーバ60の申込受付部62は、契約情報DB6002の契約情報送信有無に送信を登録する。
≪画像形成装置20から管理装置40への使用状況の通知≫
図7は、画像形成装置20が管理装置40へ使用状況Udを通知する手順を示すシーケンス図の一例である。
S1:まず、管理装置40の送受信部41が契約情報を受信する。
S2:管理装置40の機器管理部43は登録番号を発行する。そして機器管理部43は機器登録情報DB4001に登録番号、機器機番及び顧客IDを登録する。機器管理テーブルの「画像形成装置の設置状態」は未設定とする。管理装置40のオペレータが操作するPCなどの端末が契約情報を受信してもよく、この場合、オペレータが機器機番と顧客IDを機器登録情報DB4001に入力してもよい。管理装置40が契約情報を受信した場合も、同様にオペレータが機器機番と顧客IDを登録してよい。機器機番と顧客IDの登録により機器管理部43は登録番号を発行する。
なお、この登録番号は画像形成装置20に通知される。具体的にはどのように通知してもよいが、例えば管理装置40のオペレータが画像形成装置20のユーザに電子メール、電話又はFAXで送信する。あるいは、画像形成装置20の配送前に出荷元の担当者が画像形成装置20に登録番号を設定してもよい。あるいは、管理装置40が付与した登録番号を配送者が保持しておき、顧客への設置時に画像形成装置20に設定してもよい。
S3:決済が完了すると(又は、決済完了の前でもよい)、画像形成装置20は顧客に配送され設置される。
S4:画像形成装置20は、管理装置40から登録状況確認応答を受信するまではユーザが使用できない。このため、画像形成装置20の登録状況確認部22は自機の登録番号及び使用状況Udと共に登録状況確認要求を管理装置40に送信する。機器機番に画像形成装置20を識別するための識別能力がある場合は、機器機番を管理装置40に送信してもよい。あるいは、機器機番と登録番号を共に送信してもよい。登録状況確認要求は、ユーザが操作することを契機に送信されてもよいし、記憶部2000に登録状況確認応答2002が記憶されていないことが検知された時に送信されてもよい。
S5:管理装置40の送受信部41が登録状況確認要求を受信すると、機器管理部43は機器登録情報DB4001を参照し画像形成装置20から受信した登録番号が登録されているか否かを判断する。本実施例では登録番号が登録されているものとする。なお、この時点では機器管理テーブルの「画像形成装置の設置状態」は未設定である。登録番号が機器登録情報DB4001に登録されている場合、契約が完了しているので、機器管理部43は機器管理テーブルの「画像形成装置の設置状態」を設定済みに更新する。
S6:管理装置40の送受信部41は登録状況確認応答を画像形成装置20に送信する。
S7:画像形成装置20の記憶・読出部29は記憶部2000に登録状況確認応答2002を記録する。これによりユーザは画像形成装置20を使用可能になる。
S8:画像形成装置20が自機を管理装置40に登録すると(登録状況確認応答を受信すると)、画像形成装置20の使用状況送信部25が登録番号と共に使用状況Udを定期的に管理装置40へ送信する。この定期送信は例えば1日のうち決められた時刻(この時刻に画像形成装置20の電源がONでない場合は、電源ONの後)、又は、一定間隔ごとに実施する。送信間隔は2日に1回、週に1回、月に1回などでもよい。また、1日に2回、送信してもよい。
S9:管理装置40の送受信部41が使用状況Udを受信すると、使用度数管理部42が使用度数管理DB4002の登録番号に対応づけて受信時刻と使用状況(カウンター情報)Udを登録する。
S10:管理装置40の送受信部41は使用状況応答を画像形成装置20に送信する。使用状況応答とは使用許可又は使用不可を通知する応答である。例えば、管理装置40の残高が足りなると使用不可が通知される場合があるが、本実施例では使用許可が通知されたものとして説明する。
S11:画像形成装置20の送受信部21は使用状況応答(使用許可)を受信する。これにより、画像形成装置20の記憶・読出部29は記憶部2000に使用許可2003を記憶する。
≪使用状況の通知処理≫
続いて、使用状況Udの定期的な管理装置40への送信について詳細に説明する。図8は図7のステップS8の使用状況Udの送信の手順を示すフローチャート図の一例を示す。図8の処理は定期的に繰り返し実行される。
まず、使用状況送信部25は、使用状況通知を行う時間間隔を過ぎたか否かを判断する。例えば、1日1回の定刻に送信する場合、最後に送信すべき時刻から24時間が経過したか否かを判断する(S10)。
ステップS10の判断がYesの場合、使用状況送信部25は使用状況Udを送信する(S20)。
通信可否判断部24は使用状況Udを管理装置40に送信できたか否かを判断する(S30)。例えば、使用状況Udの送信に対し、使用許可の使用状況応答を管理装置40から受信できた場合は使用状況Udを管理装置40に送信できたと判断する。使用不可の使用状況応答を受信した場合も送信できたと判断するが、この場合、使用不可によりユーザは画像形成装置20を使用できない点で使用制限と同様である。したがって、画像形成装置20が使用許可又は使用不可の使用状況応答を受信する以外は、ステップS30でNoと判断される。なお、Noと判断される状況としては、画像形成装置20がネットワークNに接続されていない場合、及び、画像形成装置20がネットワークNに接続されているが通信状況が混雑しているような場合がある。画像形成装置20がネットワークNに接続されていないことは、画像形成装置20のOSが検出できる。通信状況が混雑していることは例えばpingコマンドやtracerouteコマンドなどで検出可能である。
ステップS30の判断がYesの場合、処理はステップS60に進み、画像形成装置20の記憶・読出部29は使用許可2003(又は使用不可)を記憶部2000に記憶する(S60)。なお、この時、次述するリトライ回数をクリアする。
ステップS30の判断がNoの場合、処理はステップS40に進み、通信可否判断部24は使用状況Udの送信回数がリトライ回数を超えたか否かを判断する(S40)。リトライ回数とは、使用状況Udを再送信する上限の回数であり予め定められている。
ステップS40の判断がNoの場合、使用状況送信部25はリトライ回数を1つ大きくし、使用状況通知の再送信を試みる(S30)。なお、再送信するタイミングは例えば数分ごとなど定期的に行えばよい。
ステップS40の判断がYesの場合、使用状況Udを管理装置40に送信できないことが確認できるので、通信可否判断部24は画像形成装置20の使用を制限すると判断する(S50)。このため、記憶・読出部29は記憶部2000に使用制限2004を記憶する。なお、使用許可2003がすでに記憶されている場合、使用許可2003は上書きされる。これにより、使用制限部26が画像形成装置20の使用を制限するため、ユーザは使用できなくなる。
使用制限されている場合、使用制限されていることを使用制限部26が操作部307に表示してもよい。図9は、操作部307に表示されるメッセージの一例を示す図である。例えば「現在、使用が制限されています。解除するには、画像形成装置20に使用状況を送信させてください」のようなメッセージを表示する。また、使用状況Udを送信できない理由に応じてメッセージを変えてもよい。ネットワークNに接続されていない場合、「画像形成装置をネットワークに接続してください」などと表示する。ネットワークNに接続されているが通信状況が混雑している場合、「ネットワークの通信状況を確認してください」などと表示する。これらのメッセージは、機能が制限されている旨の一例であり、操作部307は表示装置の一例である。
これらにより、ユーザは使用制限の理由を把握して画像形成装置20をネットワークNに接続するなどの対応を取ることができる。
なお、通信可否判断部24が使用状況Udの再送信を打ち切る指標としては、リトライ回数でなく時間を用いてもよい。例えば、予め30分などと設定されていれば、使用状況送信部25は30分間、定期的又は不定期に断続的に使用状況Udの送信を試みる。この場合、一定時間の間、送信できないことを確認できるので、通信可否判断部24は送信できなかったと確実に判断できる。
一方、通信可否判断部24は一切、リトライすることなく使用制限してもよい。ネットワークNに接続されていない場合はリトライする必要性は低い。また、通信状況が混雑している場合はリトライする間に回復するとは限らず、次述するように、次回の送信タイミングになれば通信状況が回復して使用状況Udを送信できる。
使用制限2004が記憶部2000に記憶された状態でも、使用状況送信部25は次回の送信タイミングで再度、使用状況Udの送信を試みる。これにより使用状況Udを管理装置40に送信できれば、画像形成装置20は使用可能になる。更に、記憶部2000に使用制限2004が記憶されている場合、使用状況送信部25は次回の送信タイミングまで待つことなく、使用状況Udの送信を試みてよい。これにより、使用状況Udを送信できた場合にはダウンタイムを短縮できる。また、ユーザの操作により使用状況Udを送信できる。これにより、使用状況Udを送信できた場合にはユーザが使用したいタイミングで使用を再開できる。
また、使用状況Udを送信できなくなった後に使用状況送信部25が使用状況Udを管理装置40に送信できた場合、管理装置40は受信した使用状況Udに基づいて顧客に対し課金できる。
以上説明したように、本実施例の印刷管理システム100は、画像形成装置20が管理装置40と通信できない場合に、ユーザが画像形成装置20を使用することを制限できる。
本実施例では、使用状況Udを送信できない場合に猶予期間を与えることができる画像形成装置20について説明する。なお、本実施例において、印刷管理システム100の構成は実施例1と同一であるか差異があっても説明に支障がないものとして説明する。
図10は図7のステップS8の送信処理の処理手順を示すフローチャート図の一例を示す。図10の説明では図8と処理が異なるステップについて主に説明する。ステップS10〜S40の処理は図8と同様である。
ステップS40の判断がYesの場合、通信可否判断部24は送信回数がリトライ回数を超えてから初めの使用状況Udの送信か否かを判断する(S42)。なお、使用状況Udを管理装置40に送信する以外に、画像形成装置20が何らかの情報を管理装置40に送信することを検出してもよい。
ステップS42の判断がYesの場合、通信可否判断部24はタイマーをセットする(S44)。すなわち、リトライ回数が送信回数を超えた場合、その時刻から一定時間のタイマーをスタートさせる。
図11に示すように、この時点から使用制限部26は一定時間のうちの残り時間を操作部307に表示してもよい。図11は、操作部307に表示されるメッセージの一例を示す図である。例えば「画像形成装置が使用状況を送信できません。このため、あと60分経過すると、画像形成装置の使用が制限されます。」のようなメッセージを表示する。表示される時間はタイマーのカウントと共に減少する。これにより、ユーザはあとどれくらいの時間、画像形成装置20を使用できるかを把握できる。
図10に戻り、通信可否判断部24はタイマーがタイムアウトしたか否かを判断する(S46)。
ステップS46の判断がNoの場合、処理はステップS20に戻る。したがって、タイマーが一定時間をカウントするまで(タイムアウトするまで)、ユーザは画像形成装置20を使用できる。また、タイムアウトするまでは管理装置40に使用状況Udの送信を試みることができる。
タイムアウトした場合(S46のYes)、通信可否判断部24は画像形成装置20の使用を制限すると判断する(S50)。このため、記憶・読出部29は記憶部2000に使用制限2004を記憶する。
したがって、本実施例によれば、使用状況Udを送信できない場合でも、ユーザは一定時間、画像形成装置20を使用できる。画像形成装置20が管理装置40と通信できない場合に、直ちに画像形成装置20を使用できなくなるとユーザとしては業務に支障を来すおそれもある。これに対し、本実施例のように猶予期間を設けることで、突然の使用不可を回避することができる。
一定時間の間に、画像形成装置20が印刷した場合、最新の使用状況(カウンター情報)Udは管理装置40に送信されていない。しかし、使用状況Udを送信できなくなった後に使用状況送信部25が使用状況Udを管理装置40に送信できた場合、管理装置40は一定時間の間に増加した使用状況Udに基づいて顧客に対し課金できる。
なお、一定時間は、例えば通信が復旧するまでの一般的な時間(例えば12時間、24時間)などとして画像形成装置20のメーカや管理装置40のオペレータなどが決定すればよい。一定時間は画像形成装置20に予め記憶されていてもよいし、管理装置40から送信されてもよい。
また、一定時間は同じ画像形成装置20かつ同じ顧客において一定でなくてもよい。例えば、送信回数がリトライ回数を超えた時に画像形成装置20が不作為に決定してよい。ある程度以上の時間、印刷を許可できれば一定時間でなくてもよいためである。
また、この時間は画像形成装置20の機種によって異なっていてもよいし、顧客によって異なっていてもよい。
本実施例では、使用状況Udを送信できない場合、一定枚数の印刷が行われるまでの猶予を与えることができる画像形成装置20について説明する。なお、本実施例において、印刷管理システム100の構成は実施例1と同一であるか差異があっても説明に支障がないものとして説明する。
図12は図7のステップS8の送信処理の処理手順を示すフローチャート図の一例を示す。図12の説明では図10と処理が異なるステップについて主に説明する。ステップS10〜S40の処理は図10と同様である。
ステップS40の判断がYesの場合、通信可否判断部24は送信回数がリトライ回数を超えてから、画像形成装置20が一定枚数のページを出力したか否かを判断する(S43)。通信可否判断部24は、送信回数がリトライ回数を超えると、その時から画像形成装置20が印刷するページ数をカウントアップする。例えば、1枚の用紙に片面印刷した場合は1ページが出力物の量であり、両面印刷した場合は2ページ(1枚の印刷物)が出力物の量である。そのカウント数が予め設定した一定枚数に達するまで、画像形成装置20の使用を許可し、一定枚数に達した場合は画像形成装置20の使用を制限すると判断する。
したがって、本実施例によれば、送信回数がリトライ回数を超えてから一定のページを出力するまではユーザは画像形成装置20を使用できる。猶予期間が一定時間で与えられると、ユーザが画像形成装置20を使用しなくても一定時間が経過すると使用できなくなってしまう。これに対し、使用制限までの猶予が一定枚数で与えられる場合、この一定枚数を出力するまでユーザは確実に出力することができる。
本実施例においても、一定枚数の出力の猶予が与えられた場合には、操作部307にメッセージを表示してよい。例えば、「画像形成装置が使用状況を送信できません。このため、あと300枚印刷すると、画像形成装置の使用が制限されます。」などと表示する。ユーザは一定枚数の有効に使用できる。
一定枚数は、画像形成装置20のメーカや管理装置40のオペレータなどが予め決定しているものとする。また、一定枚数は画像形成装置20に予め記憶されていてもよいし、管理装置40から送信されてもよい。
また、一定枚数は同じ画像形成装置20かつ同じ顧客において一定でなくてもよい。例えば、送信回数がリトライ回数を超えた時に画像形成装置20が不作為に決定してよい。ある程度以上のページ、印刷を許可できれば一定でなくてもよいためである。また、一定枚数は画像形成装置20の機種によって異なっていてもよいし、顧客によって異なっていてもよい。
また、実施例2と本実施例を組み合わせて、一定時間又は一定枚数の出力が終わるまでのいずれか長い方を猶予期間としてもよい。こうすれば、ユーザは送信回数がリトライ回数を超えてから最大限、画像形成装置20を使用できる。また、一定時間又は一定枚数の出力が終わるまでのいずれか短い方を猶予期間としてもよい。こうすれば、猶予期間を与えつつ、ユーザが画像形成装置20を使用できる猶予期間を最小限に制限できる。
本実施例では、使用状況Udを送信できない場合に、画像形成装置20の処理能力に応じた猶予期間を与えることができる画像形成装置20について説明する。
図13は、本実施例の画像形成装置20の機能ブロック図の一例を示す。なお、管理装置40、販売サーバ60、及び、情報端末10の機能ブロック図は実施例1と同様であるとする。また、図5において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
Figure 2016158393

図13の画像形成装置20の記憶部2000には、表6に示されているような出力可能枚数テーブルによって構成されている出力可能枚数管理DB2005が構築されている。出力可能枚数テーブルには、機種ごとに連続出力速度及び出力可能枚数が対応づけて登録されている。機種は、画像形成装置20の種別を示す識別情報である。連続出力枚数は、それぞれの画像形成装置の出力能力を意味し連続して印刷した場合の印刷速度である。出力可能枚数は、送信回数がリトライ回数を超えてからそれぞれの画像形成装置20が出力可能なページ数である。出力可能枚数は、連続出力速度が大きいほど出力可能枚数が大きくなっている。これにより、画像形成装置20の連続出力速度が大きくても、ある程度の時間を猶予期間としてユーザは画像形成装置20を使用できる。
図14は図7のステップS8の送信処理の処理手順を示すフローチャート図の一例を示す。図14の説明では図12と処理が異なるステップについて主に説明する。ステップS10〜S40の処理は図12と同様である。
ステップS40の判断がYesの場合、通信可否判断部24は出力可能枚数テーブルを記憶部2000から読み出す(S41)。通信可否判断部24は自分の機種をフラッシュメモリ303やHDD304から読み出して、自分の機種に該当する出力可能枚数を出力可能枚数テーブルから読み出す。以降は図12と同様の処理となる。
実施例3のように、画像形成装置20の機種に関わりなく一定枚数の出力を認めると、連続出力速度が多い機種と少ない機種で、実質、猶予期間が変わってしまう。本実施例では、連続出力速度が大きい機種ほど大きな出力可能枚数が出力可能枚数テーブルに設定されているため、どの画像形成装置20のユーザにも一定以上の猶予期間を与えることができる。
また、表6では、「出力可能枚数÷連続出力速度」が一定とはなっていないが、ほぼ一定になるように出力可能枚数を設定してもよい。すなわち、出力可能枚数と連続出力速度の比が略一定となるように、出力可能枚数が設定される。
なお、出力可能枚数管理DB2005は画像形成装置20の出荷時に画像形成装置20が保持していてもよいし、管理装置40から所定のタイミングでダウンロードしてもよい。このタイミングとして、例えば、画像形成装置20が登録状況応答確認を管理装置40から受信する際に、出力可能枚数管理DB2005をダウンロードできる。あるいは、使用状況応答を受信する際にダウンロードしてもよい。
本実施例では、送信回数がリトライ回数を超えてからの出力可能枚数を顧客のランクに応じて決定する画像形成装置20について説明する。顧客のランク(階級)とは顧客の信用度、販売会社に対する売上げ、及び、料金回収の容易性などから決定される顧客と顧客の間の相対的な評価である。
図15は、本実施例の管理装置40の機能ブロック図の一例を示す。なお、画像形成装置20、販売サーバ60、及び、情報端末10の機能ブロック図は実施例1と同様であるとする。また、図5において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
本実施例の管理装置40はランク決定部45を有する。ランク決定部45は、図3に示されているCPU201からの命令等により実現され、顧客のランクを決定する。ランクの決定方法の一例については後述する。
Figure 2016158393

図15の管理装置40の記憶部4000には、表7に示されているようなランク出力可能枚数テーブルによって構成されているランク出力可能枚数DB4003が構築されている。ランク出力可能枚数テーブルには、ランクごとに出力可能枚数が対応づけて登録されている。なお、表7ではランクがA〜Eの5つに区分されているが、これは一例に過ぎず4以下又は6以上のランクに区分してもよい。
図16は、画像形成装置20が管理装置40へ使用状況Udを通知しランクを決定する手順を示すシーケンス図の一例である。図16においては図7と異なるステップについて主に説明する。
S5.1:画像形成装置20を設置した際、画像形成装置20は登録確認要求を管理装置40へ送信する。これに対し、管理装置40のランク決定部45は機器登録情報DB4001から登録番号に紐づけられた顧客IDを読み出す。そして、顧客IDと共に顧客情報要求を販売サーバ60に送信する。
S5.2:販売サーバ60の記憶・読出部69は顧客管理DB6001から顧客IDに対応する顧客情報を読み出す。また、契約情報DB6002から顧客IDに対応づけられたレコード数をカウントする。以下、このカウント数を顧客の契約台数と称する。したがって、契約台数は、顧客が現在、レンタル等の契約をしている画像形成装置20の台数である。
S5.3:販売サーバ60の送受信部61は顧客情報、契約情報及び契約台数を管理装置40に送信する。
S5.4:管理装置40のランク決定部45は顧客情報、契約情報及び契約台数に基づき顧客のランクを決定する。ランク決定部45は、顧客情報の累計支払い実績、契約情報の契約期間、及び、契約台数をそれぞれ重み付けして、以下の重み合計を算出する。
重み合計=α×累計支払い実績+β×契約期間+γ×契約台数
例えば、累計支払い実績、契約期間、契約台数のそれぞれの中央値や標準値を管理装置40のオペレータなどが定めておき、重み合計が50点になるようにα、β、γを決定する。当然ながら、重要視する指標の重みを大きくしてよい。決定されたα、β、γで顧客の重み合計を算出する。
なお、累計支払い実績や契約台数は顧客の信用度に関連する情報であり顧客の信用度の指標となる。累計支払い実績は販売会社に対する売上げに関連する情報であり販売会社に対する売上げの指標となる。累計支払い実績や契約期間は使用料の回収の容易性に関連する情報であり、使用料の回収の容易性の指標となる。
そして、以下のようなテーブルを参照して、顧客をランク付けする。
100以上 :Aランク
80以上〜100未満:Bランク
60以上〜80未満 :Cランク
40以上〜60未満 :Dランク
40未満 :Eランク
ランク決定部45はランク出力可能枚数テーブルからランクに対応づけられた出力可能枚数を読み出す。
S6:そして、管理装置40の送受信部41は、登録状況応答確認と共に出力可能枚数を画像形成装置20に送信する。画像形成装置20の記憶・読出部29は登録状況応答確認及び出力可能枚数を記憶部2000に記憶させる。以降の処理は実施例1と同様でよい。
画像形成装置20が使用状況Udを送信できない場合の処理は実施例4の図14と同様となる。すなわち、ステップS41で出力可能テーブルの代わりに出力可能枚数を記憶部2000から読み出せばよい。
なお、顧客のランクは、各顧客の累計支払い実績、契約期間、契約台数に応じて変動しうるので、例えば年に1回などに管理装置40がランクを再決定してもよい。
また、顧客のランクの決定方法はあくまで一例である。顧客の累計支払い実績、契約期間、契約台数のいずれか1つのみを用いてランクを決定してもよいし、これら以外の指標を用いてもよい。
また、本実施例では管理装置40がランクを決定したが、販売サーバ60又は画像形成装置20がランクを決定してもよい。
本実施例では、画像形成装置20による使用状況の通知処理の応答として管理装置40が印刷上限枚数を画像形成装置20に送信する印刷管理システム100について説明する。
本実施例では、画像形成装置20が使用状況Udを管理装置40に送信することで、管理装置40により画像形成装置20が保持する印刷上限枚数が更新される。印刷上限枚数とは、印刷上限枚数が更新されてから画像形成装置20が印刷可能なページ数の上限である。したがって、画像形成装置20が管理装置40に最後に使用状況Udを送信してから印刷したページ数が印刷上限枚数に達するまで、顧客は画像形成装置20を用いて印刷することができる。
図17は、本実施例の管理装置40及び画像形成装置20の機能ブロック図の一例を示す。販売サーバ60、及び、情報端末10の機能ブロック図は実施例1と同様であるとする。また、図5において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、図17では主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
本実施例の管理装置40は印刷上限枚数更新部46を有している。印刷上限枚数更新部46は図3に示されているCPU201からの命令等により実現され、画像形成装置20から使用状況Udが送信されると、画像形成装置20に印刷上限枚数を送信する。印刷上限枚数については後述される。
また、本実施例の画像形成装置20は記憶部2000に印刷上限枚数DB2006を有している。
Figure 2016158393

表8は印刷上限枚数DB2006に記憶されている印刷上限枚数テーブルを模式的に示す。A4カラー、A4モノ、A3カラー及びA3モノのそれぞれについて印刷上限枚数が登録されている。なお、A4やA3などの用紙サイズ、カラーやモノなどの印刷色の区別なしに印刷上限枚数が登録されていてよい。
一例としてA4カラーの印刷上限枚数は86となっている。かっこ内の100という値は管理装置40により印刷上限枚数が更新された直後の値である。かっこ内の値は説明のための値であり印刷上限枚数テーブルに登録されていなくてもよい。A4カラーを例にすると、顧客は残り86枚の印刷が可能である。印刷上限枚数テーブルの別の形態については後述する。
印刷上限枚数は顧客に関わらず一定でもよいし、顧客ごとに異なっていてもよい。顧客ごとに異なる場合、商品の購入又はレンタルの契約時に決定されてよい。あるいは、顧客ごとに異なる場合、印刷上限枚数更新部46が顧客ごとの印刷枚数を考慮して決定する。例えば、前回の使用状況Udと今回の使用状況Udの差分の平均、中央値、最頻値、最大値等を算出し、マージンを設けるため例えば平均、中央値、最頻値、最大値等の2倍〜3倍等を印刷上限枚数に決定する。
また、印刷上限枚数更新部46は、前回の使用状況Udと今回の使用状況Udの差分を画像形成装置20に送信し、画像形成装置20がこの差分を残りの印刷上限枚数に加算してもよい。したがって、印刷上限枚数の全体が送信される場合と同様に画像形成装置20の印刷上限枚数は一定に保たれる。
図17に戻り、本実施例の画像形成装置20は印刷上限枚数取得部27及び残数判断部28を有している。印刷上限枚数取得部27は、図4に示されているCPU301からの命令等により実現され、管理装置40から送信された印刷上限枚数を取得し印刷上限枚数DB2006に記憶させる。これにより、表8のかっこ内の値が得られる。更新された印刷上限枚数テーブルの印刷上限枚数は、1ページの印刷ごとに又は1つのジョブが終了するごとに印刷した分だけ減少させられる。
残数判断部28はCPU301からの命令等により実現され、印刷上限枚数がジョブの総ページ数以上であるかどうか、又は、印刷上限枚数がゼロでないことを確認する。印刷上限枚数がゼロの場合、使用制限部26に使用制限を要求する旨を通知する。
図18は、画像形成装置20が管理装置40へ使用状況を通知する手順を示すシーケンス図の一例である。なお、図18では図7との相違(ステップS6、S7、S10、S11)を主に説明する。
S6:管理装置40の送受信部41は登録状況確認応答を画像形成装置20に送信する。本実施例では登録状況確認応答と共に使用上限枚数が送信される。
S7:画像形成装置20の記憶・読出部29は記憶部2000に登録状況確認応答2002を記録する。また、画像形成装置20の印刷上限枚数取得部27は記憶・読出部29を介して使用上限枚数を印刷上限枚数DB2006に登録する。これによりユーザは画像形成装置20を使用可能になる。
S10:管理装置40の送受信部41は使用状況応答を画像形成装置20に送信する。また、少なくとも使用許可2003を送信する際は、印刷上限枚数更新部46は印刷上限枚数を画像形成装置20に送信する。
S11:画像形成装置20の送受信部21は使用状況応答(使用許可2003)及び印刷上限枚数を受信する。これにより、画像形成装置20の記憶・読出部29は記憶部2000に使用許可2003を記憶する。また、画像形成装置20の印刷上限枚数取得部27は記憶・読出部29を介して使用上限枚数を印刷上限枚数DB2006に登録する。したがって、使用状況Udが定期的に管理装置40に送信される場合、使用上限枚数も定期的に更新される。
図19は、画像形成装置20が印刷上限枚数を更新する手順を示すフローチャート図の一例である。図19の処理は、例えば使用状況通知処理を実行するタイミングになるとスタートする。
まず、画像形成装置20の使用状況送信部25は使用状況Udを管理装置40に送信する(S10)。
画像形成装置20の送受信部21は使用状況応答と印刷上限枚数を受信する(S20)。なお、印刷上限枚数は使用許可2003が送信される場合にだけ送信されてよい。使用不可が送信された場合、印刷上限枚数が更新されても顧客は印刷できないためである。しかし、使用不可が送信される場合、顧客は印刷できないので使用不可が送信される場合に印刷上限枚数を送信してもよい。
使用制限部26は印刷不可を受信したか否かを判断する(S30)。
ステップS30の判断がYesの場合、使用制限部26は画像形成装置20の使用を制限する(S50)。
ステップS30の判断がNoの場合、印刷上限枚数を受信したので、印刷上限枚数取得部27は印刷上限枚数DB2006の印刷上限枚数を更新する(S40)。
以上のように、使用制限されない場合は印刷上限枚数が更新されるので、顧客は印刷上限枚数の範囲で印刷できる。
図20は、画像形成装置20が印刷時に印刷上限枚数を確認し、印刷上限枚数を更新する手順を示すフローチャート図の一例を示す。図20の処理は例えば、ユーザが印刷を行うジョブ(プリントやコピー)の実行操作を行うとスタートする。
まず、残数判断部28は印刷上限枚数DB2006を参照し、印刷上限枚数が総ページ数以上か否かを判断する(S10)。プリントジョブの場合、印刷される総ページ数が事前に分かるので、印刷上限枚数が総ページ数以上か否かを容易に判断できる。また、コピージョブの場合、原稿の枚数が分からないと印刷される総ページ数が確定しない。したがって、スキャナ装置などが原稿をスキャンすることでカウントした原稿の枚数を用いて、残数判断部28が総ページ数を算出し、印刷上限枚数が総ページ数以上か否かを判断する。 印刷上限枚数が総ページ数未満でも印刷上限枚数がゼロになるまでは、印刷が許可されてよい。この場合、ジョブの一部でよいので印刷を行う旨をユーザが画像形成装置20に入力することが好ましい。ユーザとしてはジョブの全体を印刷したく、ジョブの一部の印刷は意味がない場合があるためである。この場合も画像形成装置20は現在の印刷上限枚数の範囲でジョブを実行できる。
また、ジョブの総ページ数と印刷上限枚数を比較するのでなく、1ページの印刷のごとに残数判断部28が、印刷上限枚数がゼロかどうかを判断してもよい。この場合、印刷上限枚数がゼロになるまで画像形成装置20はジョブを実行する。
なお、印刷上限枚数DB2006に用紙サイズ又は印刷色に応じて印刷上限枚数が登録されている場合、ユーザが設定した印刷条件(用紙サイズ又は印刷色)に適合する印刷上限枚数とジョブの総ページ数、又は、印刷条件に適合する印刷上限枚数がゼロかどうかを判断する。
ステップS10の判断がYesの場合、使用制限部26は使用を制限しないので画像形成装置20はジョブを実行する(S20)。
次に、使用度数記録部23は印刷上限枚数を更新する(S30)。上記のように、1つのジョブが終了したら更新してもよいし、1ページごとに更新してもよい。
ステップS10の判断がNoの場合、使用制限部26はジョブをキャンセルする(S40)。上記のようにジョブがキャンセルされる状況としては、ジョブが一切実行されずにキャンセルされる場合と、ジョブの一部が実行されたが残りがキャンセルされる場合がある。
ジョブがキャンセルされる場合、画像形成装置20は操作部307などにエラーメッセージを表示することが好ましい。例えば、ジョブが一切実行されずにキャンセルされる場合は「ジョブがキャンセルされました。」と表示し、ジョブの一部が実行された場合は「ジョブがキャンセルされました。印刷されていないページがあります。」と表示する。これによりユーザは、ジョブがキャンセルされた理由と印刷されていないページ数を把握できる。
以上のように本実施例の印刷管理システム100によれば、印刷上限枚数を超えるまで顧客のユーザは画像形成装置20を使用できる。使用状況通知が定期的(例えば1日に1回)に行われれば、印刷上限枚数も定期的に更新される。したがって、印刷上限枚数がゼロになって、画像形成装置20の使用が制限されることは生じにくい。ユーザが短期間に大量に印刷した場合、画像形成装置20の使用が制限される場合が起こりうる。このような場合は、ユーザが画像形成装置20を操作して使用状況Udを管理装置40に送信することで、印刷上限枚数を更新できる。
図21は、画像形成装置20の印刷上限枚数がゼロになったため使用が制限された場合に管理装置40が行う手順を示すフローチャート図の一例である。
画像形成装置20の使用制限部26は送受信部21を介して使用制限発生情報を送信する(S10)。使用制限発生情報は印刷上限枚数がゼロになったため使用制限が発生した旨を示す情報である。なお、使用制限発生情報は、使用状況Udと共に送信されてもよいし、単独で送信されてもよい。
例えば、管理装置40が使用状況Udを受信した場合(S10のNo)、印刷上限枚数更新部46は前回の使用状況Udと今回の使用状況Udの差分の平均、中央値、最頻値、最大値等を過去のN回(Nは2以上の自然数)の差分を用いて算出する(S40)。そして、平均、中央値、最頻値、最大値等の2倍〜3倍等を印刷上限枚数に決定する。したがって、印刷上限枚数は増える場合も経る場合もあり常に適正な値に保たれる。
管理装置40が使用状況Udのみを受信した場合(S10のNo)、印刷上限枚数更新部46は使用が制限されたことから印刷上限枚数を増大させることが好ましいと判断し、使用制限が発生した時の印刷速度を用いて印刷上限枚数を算出する(S20)。使用制限発生情報が送信される場合、印刷上限枚数までしか印刷をできていないのでこの顧客の適正な印刷上限枚数が明らかでない。そこで、印刷速度を用いて適正な印刷上限枚数を推定する。例えば、印刷上限枚数の更新から12時間で使用制限発生情報を受信した場合、「更新時の印刷上限枚数/12」が1時間当たりの印刷速度である。印刷上限枚数の更新間隔が24時間であれば、「更新時の印刷上限枚数/12」×24が推定される印刷上限枚数である。
また、使用制限発生情報が送信されてもすぐには印刷上限枚数を変更せず、単位期間(例えば1週間や1月など)において使用制限発生情報が送信される回数が閾値以上の場合に印刷上限枚数を増大させてもよい。
このように、過不足の少ない印刷上限枚数が設定されることで、使用状況Udを送信しない画像形成装置20を顧客が使用し続けることを抑制できる。
なお、使用制限発生情報は印刷上限枚数がゼロになる前に管理装置40に送信されてもよい。例えば、印刷上限枚数の8割から9割が消費された時点で画像形成装置20が使用制限発生情報を管理装置40に送信する。この場合、図21のステップS20のように印刷上限枚数を算出することで、顧客が画像形成装置20を使用できない期間をなくすか又は短くすることができる。
<印刷上限枚数テーブルの他の例>
表8では印刷上限枚数が減っていく印刷上限枚数テーブルについて示したが、印刷上限枚数テーブルに、更新直後の印刷上限枚数と前回の更新を起点にカウントされた印刷されたページのカウント値が登録されていてもよい。この場合、ジョブの実行によりカウント値が増大するので、残数判断部28はカウント値が印刷上限枚数以下の範囲でジョブを実行する。
<本実施形態のその他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、実施例で示した図5などの構成例は、管理装置40,販売サーバ60,及び画像形成装置20の処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。したがって、例えば管理装置40と販売サーバ60が一体でもよく、管理装置40に販売サーバ60の機能の一部が含まれていたり、販売サーバ60に管理装置40の機能の一部が含まれていたりしてもよい。
また、処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。管理装置40,販売サーバ60,及び画像形成装置20の処理は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
また、本実施形態では使用状況Udを管理装置40に送信できない場合に使用制限したが、使用状況Udを送信できない場合は他の情報(例えば、保守のための情報)も送信できない。このため、使用状況Ud以外の情報を送信できない場合に使用制限してもよい。
例えば、本実施形態では、販売され(レンタルされ)、その後、従量課金される装置として画像形成装置20を例に説明するが、このような装置は画像形成装置20には限られない。例えば、使用された時間に応じて課金されるPC、ウェアラブルコンピュータ、アプリケーションソフトウェア、テレビ会議端末、電子黒板、プロジェクタ、カーナビゲーション端末、カメラ、ゲーム機、医療用機器、耕耘機などの農業用機器、自動車などにも適用できる。
なお、ファクス制御ユニット308、プロッタエンジン311及びスキャナエンジン312は機能提供手段の一例であり、送受信部21、41は通信手段の一例であり、通信可否判断部24は判断手段の一例であり、使用制限部26は機能制限手段の一例である。記憶・読出部29は読出手段の一例である。
表6に示されている出力可能枚数は予め定められた量の一例であり、連続出力速度は出力能力の一例であり、さらに連続出力速度は単位時間当たりの出力物の出力可能量の一例である。出力可能枚数管理DB2005は記憶手段の一例である。ランク出力可能枚数DB4003は第二の記憶手段の一例である。ランク決定部45は階級決定手段の一例である。
本国際出願は2015年3月27日に出願された日本国特許出願第2015−066614号及びに2015年12月1日に出願された日本国特許出願第2015−234624号基づく優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2015−066614号及び2015−234624号の全内容を本国際出願に援用する。
10 情報端末
20 画像形成装置
22 登録状況確認部
23 使用度数記録部
24 通信可否判断部
25 使用状況送信部
26 使用制限部
40 管理装置
45 ランク決定部
60 販売サーバ
80 決済機関
100 印刷管理システム

Claims (15)

  1. ネットワークを介して通信可能な情報処理装置に対し使用状況を送信する機器であって、
    所定の機能を提供する機能提供手段と、
    前記情報処理装置に前記使用状況を送信する通信手段と、
    前記通信手段が前記情報処理装置に前記使用状況を送信できたか否か判断する判断手段と、
    前記通信手段が前記情報処理装置に前記使用状況を送信できないと前記判断手段が判断した場合、前記機能提供手段が提供する前記機能の少なくとも一部を制限する機能制限手段と、を有する機器。
  2. 前記通信手段が前記ネットワークに接続されていない場合、前記通信手段が前記情報処理装置に前記使用状況を送信できないと前記判断手段が判断する請求項1に記載の機器。
  3. 前記通信手段が前記情報処理装置に対し送信した前記使用状況に対し、前記情報処理装置から応答を受信した場合、前記通信手段が前記情報処理装置に前記使用状況を送信できたと前記判断手段が判断し、
    前記通信手段が前記応答を受信できない場合、前記通信手段が前記情報処理装置に前記使用状況を送信できないと前記判断手段が判断する請求項1に記載の機器。
  4. 前記機能制限手段は、前記通信手段が前記情報処理装置に前記使用状況を送信できないと前記判断手段が判断した時から猶予が与えられた後に前記機能提供手段が提供する前記機能の少なくとも一部を制限する請求項1〜3いずれか1項に記載の機器。
  5. 前記猶予が時間として与えられており、
    前記通信手段が前記情報処理装置に前記使用状況を送信できないと前記判断手段が判断した場合、前記機能制限手段は、前記判断手段が判断した時から前記時間が経過した後に、前記機能提供手段が提供する前記機能の少なくとも一部を制限する請求項4に記載の機器。
  6. 前記機能提供手段は前記機能を用いて得られた出力物を出力するものであり、
    前記通信手段が前記情報処理装置に前記使用状況を送信できないと前記判断手段が判断した場合、前記機能制限手段は、前記機能提供手段が予め定められた量の前記出力物を出力した後に、前記機能提供手段が提供する前記機能の少なくとも一部を制限する請求項4に記載の機器。
  7. 出力能力が高い前記機器ほど大きな値の前記量を前記機器に対応づけて記憶する記憶手段から、前記機器の前記出力能力に対応づけられた前記量を読み出す読出手段を有し、
    前記通信手段が前記情報処理装置に前記使用状況を送信できないと前記判断手段が判断した場合、前記機能制限手段は、前記機能提供手段が前記量の前記出力物を出力した後に、前記機能提供手段が提供する前記機能の少なくとも一部を制限する請求項6に記載の機器。
  8. 前記出力能力は単位時間当たりの前記出力物の出力可能量であり、
    前記記憶手段には、前記出力可能量と該出力可能量に対応づけられた前記量の比が略一定となる前記量が前記機器に対応づけて記憶されている請求項7に記載の機器。
  9. 前記機能提供手段は前記機能を用いて得られた出力物を出力するものであり、
    前記機能提供手段により提供される前記出力物の量を前記通信手段が前記情報処理装置から取得し、
    前記通信手段が前記情報処理装置に前記使用状況を送信できないと前記判断手段が判断した場合、前記機能制限手段は、前記機能提供手段が前記量の前記出力物を出力した後に、前記機能提供手段が提供する前記機能の少なくとも一部を制限する請求項4に記載の機器。
  10. 前記機能提供手段が提供する前記機能の少なくとも一部を前記機能制限手段が制限した場合、前記機能が制限されている旨を表示装置に表示する請求項1〜9いずれか1項に記載の機器。
  11. 前記猶予が前記時間として与えられている場合、前記時間が経過するまでの残り時間を表示装置に表示する請求項5に記載の機器。
  12. 前記猶予が、前記機能提供手段が出力する前記出力物の前記量として与えられる場合には前記量に達するまでの残りの量を表示装置に表示する請求項6〜9いずれか1項に記載の機器。
  13. ネットワークを介して通信可能な情報処理装置に対し機器が使用状況を送信する通信システムであって、
    所定の機能を提供する機能提供手段と、
    前記情報処理装置に前記使用状況を送信する通信手段と、
    前記通信手段が前記情報処理装置に前記使用状況を送信できたか否か判断する判断手段と、
    前記通信手段が前記情報処理装置に前記使用状況を送信できないと前記判断手段が判断した場合、前記機能提供手段が提供する前記機能の少なくとも一部を制限する機能制限手段と、を有する通信システム。
  14. 前記機器のユーザの信用度、過去の売上げ、及び、料金回収に関する指標の1つ以上に基づいて前記ユーザの階級を決定する階級決定手段と、
    前記機能提供手段により出力される出力物の量に前記階級を対応づけて記憶する第二の記憶手段から、前記階級決定手段が決定した前記階級に対応づけられた前記量を読み出す読出手段と、を有し
    前記通信手段は前記量を前記機器に送信し、
    前記通信手段が前記情報処理装置に前記使用状況を送信できないと前記判断手段が判断した場合、前記機能制限手段は、前記機能提供手段が前記量の前記出力物を出力した後に、前記機能提供手段が提供する前記機能の少なくとも一部を制限する請求項13に記載の通信システム。
  15. ネットワークを介して通信可能な情報処理装置に対し使用状況を送信する情報処理装置を、
    所定の機能を提供する機能提供手段、
    前記情報処理装置に前記使用状況を送信する通信手段、
    前記通信手段が前記情報処理装置に前記使用状況を送信できたか否か判断する判断手段、
    前記通信手段が前記情報処理装置に前記使用状況を送信できないと前記判断手段が判断した場合、前記機能提供手段が提供する前記機能の少なくとも一部を制限する機能制限手段、として機能させるためのプログラム。

JP2017509522A 2015-03-27 2016-03-15 機器、通信システム、プログラム Expired - Fee Related JP6447714B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015066614 2015-03-27
JP2015066614 2015-03-27
JP2015234624 2015-12-01
JP2015234624 2015-12-01
PCT/JP2016/058194 WO2016158393A1 (ja) 2015-03-27 2016-03-15 機器、通信システム、プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016158393A1 true JPWO2016158393A1 (ja) 2017-12-28
JP6447714B2 JP6447714B2 (ja) 2019-01-09

Family

ID=57005680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017509522A Expired - Fee Related JP6447714B2 (ja) 2015-03-27 2016-03-15 機器、通信システム、プログラム

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6447714B2 (ja)
CN (1) CN107409163B (ja)
WO (1) WO2016158393A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018146687A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 株式会社東芝 画像形成装置、及び制御方法
JP7318182B2 (ja) * 2018-07-27 2023-08-01 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 サーバ及びプログラム
JP6736621B2 (ja) * 2018-08-24 2020-08-05 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、およびプログラム
JP7238644B2 (ja) * 2019-07-03 2023-03-14 コニカミノルタ株式会社 放射線撮影装置、放射線撮影システム及びプログラム
JP7360616B2 (ja) 2019-09-25 2023-10-13 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム
JP2021110775A (ja) 2020-01-07 2021-08-02 ブラザー工業株式会社 画像形成システム、サーバ、画像形成装置および管理方法
JP2021160199A (ja) 2020-03-31 2021-10-11 ブラザー工業株式会社 画像形成装置及び印刷許可方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007118244A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Brother Ind Ltd 画像形成装置、上位機及び画像形成システム
JP2010219757A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Canon Inc 情報処理装置、その制御方法、及びプログラム
JP2012187724A (ja) * 2011-03-08 2012-10-04 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、画像形成システムおよび処理プログラム
JP2014146998A (ja) * 2013-01-30 2014-08-14 Brother Ind Ltd 画像処理装置および画像処理システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007118244A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Brother Ind Ltd 画像形成装置、上位機及び画像形成システム
JP2010219757A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Canon Inc 情報処理装置、その制御方法、及びプログラム
JP2012187724A (ja) * 2011-03-08 2012-10-04 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、画像形成システムおよび処理プログラム
JP2014146998A (ja) * 2013-01-30 2014-08-14 Brother Ind Ltd 画像処理装置および画像処理システム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016158393A1 (ja) 2016-10-06
CN107409163A (zh) 2017-11-28
CN107409163B (zh) 2019-12-03
JP6447714B2 (ja) 2019-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6447714B2 (ja) 機器、通信システム、プログラム
JP6680067B2 (ja) 情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、プログラム
JP6888347B2 (ja) 課金計算装置、課金計算方法および課金計算システム
JP6720678B2 (ja) 情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、プログラム
JP6753267B2 (ja) 管理システム、管理装置、情報管理方法、プログラム
US10235113B2 (en) System and method for multiple account document processing cost accounting
JP2016146137A (ja) 課金管理システム、課金管理方法、第1画像処理管理装置、第2画像処理管理装置及びプログラム
JP7448888B2 (ja) 画像形成装置、画像形成処理プログラム、及び表示処理プログラム
WO2017002313A1 (en) Information processing system, information processing apparatus, information processing method, and program
JP2017119561A (ja) 遠隔管理システム、管理装置、画像処理装置、遠隔管理方法
JP5862090B2 (ja) 課金管理システム
WO2017090627A1 (en) Management system, management apparatus, device, information management method, and program
US8364053B2 (en) Image forming apparatus server connected to image forming apparatus and print charging method thereof
US20220335486A1 (en) Job execution apparatus and information processing system generating aggregated data regarding executed job, and non-transitory computer readable recording medium storing data processing program
US20240040054A1 (en) Server, non-transitory computer-readable recording medium storing computer-readable instructions for server, method performed by server, communication device, non-transitory computer-readable recording medium storing computer-readable instructions for communication device, and method performed by communication device
US20240187540A1 (en) Non-transitory computer-readable recording medium storing computer-readable instructions for server, and communication system
US20240152951A1 (en) Non-transitory computer-readable recording medium storing computer-readable instructions for server that provides service related to printer, server providing service related to printer, and method executed by server that provides service related to printer
WO2017002309A1 (en) Information processing system, information processing apparatus, information processing method, and program
US20200301632A1 (en) Management system
JP2024064503A (ja) 印刷権限管理システム、印刷装置、及び印刷権限管理プログラム
US20230377407A1 (en) Printing cost calculation system, printing cost calculation method, printing cost calculation apparatus, terminal apparatus, and recording medium
US20230221919A1 (en) Management system, network device, control method, and non-transitory computer-readable storage medium
JP2017199245A (ja) 決済情報管理システム、照会装置、画像処理装置、及び端末装置
JP6690480B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプリントシステム
JP2024005767A (ja) 印刷権限管理システム、情報管理装置、及び印刷権限管理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180814

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181119

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6447714

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees