JP6753267B2 - 管理システム、管理装置、情報管理方法、プログラム - Google Patents

管理システム、管理装置、情報管理方法、プログラム Download PDF

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本発明は、管理システム、管理装置、情報管理方法及びプログラムに関する。
画像形成装置などの管理対象機器と管理装置が通信して遠隔にある管理対象機器の情報を取得し、異常などを検知する遠隔管理システムがある。遠隔管理システムは管理対象機器の情報を解析して異常などが検出された場合に保守を行うなどの適切なサービスを提供することができる。
管理対象機器の情報の1つとして印刷枚数を管理対象機器から取得する場合がある(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、ネットワークを通じて画像形成装置から印刷枚数等を取得するシステムが開示されている。例えば、ある期間の印刷枚数を集計することでサーバは使用状況を把握できるため、適切な保守が可能になる。
ところで、管理対象機器が管理装置へ情報を通信する通信インタフェースとして、管理対象機器のネットワークインターフェースカード(NIC)が使用される場合が多いが、公衆無線網に接続する通信インタフェースが使用される状況も増えてきた。公衆無線網とはいわゆる3G回線網やLTE回線網である。公衆無線網に接続する通信インタフェースとしては、外付けが可能なUSBデバイスが利用される場合があり、以下では公衆無線網に接続する通信インタフェースとしてUSBデバイスを例にして説明する。したがって、管理対象機器がNICとUSBデバイスの両方を備えている場合、どちらを通信インタフェースとしても管理装置と通信が可能である。
しかしながら、管理対象機器のユーザの都合などにより、複数の通信インタフェースを利用可能でも、管理対象機器が公衆無線網を介して管理装置と通信すべき場合がある。これは、上記のUSBデバイスが管理対象機器と共に顧客に提供される場合があり、この場合はUSBデバイスが稼動していることが上記サービスの管理対象となるためである。したがって、管理対象機器が公衆無線網を介して管理装置と通信すべき場合(例えば、USBデバイスが管理対象機器と共に顧客に提供される場合)、管理対象機器はUSBデバイスを使用して管理対象機器の情報を管理装置に送信することが好ましい。
これにより、USBデバイスが故障したり盗難が発生したりした場合、管理装置は顧客の状況を確認するように手配したり、USBデバイスの交換や再度の提供などを手配することができる。
しかしながら、従来の遠隔管理システムでは、管理対象機器がUSBデバイスを使用したかどうか、換言すると、USBデバイスで通信可能な公衆無線網を介して管理対象機器の情報を送信したか否かを管理装置が判断できないという問題があった。USBデバイスが故障したり盗難が発生したりしたとしても、管理対象機器はNICから管理対象機器の情報を送信することができる。つまり、管理装置としては管理対象機器の情報を利用したサービスの提供は可能であるため、管理装置は公衆無線網を介して管理対象機器の情報が送信されていないことを検出できない。
本発明は、上記課題に鑑み、管理対象の機器から送信された情報の通信経路を判断できる管理システムを提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、複数の通信経路を介して機器と前記機器を管理する管理装置が通信する管理システムであって、前記機器は、前記機器に関する機器情報を前記複数の通信経路のいずれかを介して送信する複数の送信手段、を有し、
前記管理装置は、前記複数の通信経路のいずれかを介して送信された前記機器情報を受信する受信手段と、前記機器情報と共に受信した通信経路を判断するための通信経路判別情報に基づき、前記機器情報が送信された通信経路を判断する判断手段と、を有する。
管理対象の機器から送信された情報の通信経路を判断できる管理システムを提供することができる。
管理システムの動作の概略を説明する図の一例を示す図である。 管理システムの構成図の一例である。 管理装置のハードウェア構成図の一例である。 画像形成装置のハードウェア構成図の一例である。 管理システムに含まれる管理装置、販売サーバ、及び、画像形成装置の機能ブロック図の一例である。 画像形成装置が管理装置へ初回通知及び定期通知を送信する手順を示すシーケンス図の一例である。 通信経路不正を受信した画像形成装置が操作部に表示する画面例を示す図である。 通信経路選択部が通信経路を選択し通信経路判別情報を作成する手順を示すフローチャート図の一例である。 通信経路が正しいか否かを通信経路判断部が判断する手順を示すフローチャート図の一例である。 定期通知の手順と定期通知の際の通信経路の判断の手順を示すシーケンス図の一例である。 返却通知の手順と返却通知の際の通信経路の判断の手順を示すシーケンス図の一例である。 管理システムの動作の概略を説明する図の一例を示す図である(実施例2)。 通信経路が正しいか否かを通信経路判断部が判断する手順を示すフローチャート図の一例である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の管理システム100の動作の概略を説明する図の一例を示す図である。画像形成装置20はNIC(Network Interface Card)306とUSBデバイス350の2つの通信インタフェースを有している。USBデバイス350は携帯電話会社が設置した基地局71に接続し、画像形成装置20の機器情報Aを送信する。基地局71と接続されたゲートウェイサーバ70はネットワークNを介して画像形成装置20の機器情報Aを管理装置40に送信する。
NIC306は社内LAN360を介してネットワークNに接続し画像形成装置20の機器情報Bを管理装置40に送信する。したがって、画像形成装置20は2つの通信経路1,2のどちらからでも機器情報A、Bを送信できる。管理装置40には、通信経路1,2のどちらからも機器情報A,Bが到達する。このような状況で管理装置40は、以下のようにして画像形成装置20が通信経路1又は2のどちらを使用したか(どちらの通信インタフェースを使用したか)を判断する。
(1)画像形成装置20が通信インタフェースとしてUSBデバイス350を使用した場合、画像形成装置20が機器情報Aを送信する際の処理から通信経路1を通過して管理装置40に到達するまでに、機器情報Aには通信インタフェースがUSBデバイス350であることを示す情報(以下、通信経路判別情報という)が付与される。
(2)画像形成装置20が通信インタフェースとしてNIC306を使用した場合、画像形成装置20が機器情報Bを送信する際の処理から通信経路2を通過して管理装置40に到達するまでに、機器情報Bには通信インタフェースがNIC306であることを示す通信経路判別情報が付与される。
(3)管理装置40は、通信経路判別情報を参照して、機器情報A又は機器情報Bが通信経路1又は通信経路2のどちらを通過して到達したかを判断できる。管理装置40には画像形成装置20が通信経路1又は通信経路2のどちらを使用すべきかが登録されているため、画像形成装置20が予め定められた通信インタフェースを用いて機器情報A又はBを送信しているか否かを判断できる。
<用語について>
公衆通信網とは、拠点間を結ぶ通信回線において不特定多数の者によって共有して利用される回線をいう。公衆通信網のうち主に無線で構成されるものを公衆無線網と称する。不特定多数の多くの者が物理的に同じ回線を共有することができる。具体的には、携帯電話網(主に無線)や電回線電話網(主に有線)などと呼ばれる。また、携帯電話や携帯電話網のことを、3G、4G、LTE(Long Term Evolution)などの通信方式で呼ぶ場合がある。3Gは第3世代の携帯電話方式の総称であり、CDMA(Code Division Multiple Access)などの通信方式を採用している。4Gは第4世代の携帯電話方式の総称であり、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)などの通信方式を採用している。4GにはLTEやWiMAX 2(IEEE 802.16m)が含まれる。
公衆無線網に接続するための通信インタフェースは、デジタルデータを符号化してこれで電波を変調し、基地局71まで送信する機能を備える。多くの場合はチップセットとして提供されている。画像形成装置20がこの通信インタフェースを備えていない場合は外付けされるが、外付けの形態としてUSBデバイス350が使用される場合がある。また、このUSBデバイス350はUSBホストのデータを公衆無線網90に適したデータに変換し、公衆無線網90を経て送信されたデータをUSBホストが読み取るデータに変換するため、ドングル(コンピュータのUSBポートやパラレルポートなど各ポートに接続する装置の総称)と呼ばれる場合がある。本実施形態では公衆無線網90に接続するための通信インタフェースがUSBポートに接続される場合を例に説明するため、この通信インタフェースをUSBデバイス350と称する。USBポートの他、IEEE1394、HDMI(登録商標)などのポートが使用されてもよい。
ゲートウェイサーバ70は公衆通信網のデータをネットワークNに適切な形式に変換してネットワークNに転送する情報処理装置である。
USBデバイス350は、管理システム100が用意したものが顧客に配送される。これは、画像形成装置20と管理装置40を通信させて、管理システム100が適切なサービスを提供するためである。したがって、画像形成装置20を顧客が使用するための契約(契約については後述する)に公衆無線網を使用することが含まれる場合、通信経路が正しいとは、管理システム100が用意したUSBデバイス350を使って画像形成装置20が機器情報を送信することをいう。しかし、本実施形態では、画像形成装置20がUSBデバイス350を使用すれば、管理システム100が用意したUSBデバイス350が使用されているものとして判断する。後述するUSBデバイスのIDを使用することで、管理システム100が用意したUSBデバイス350が使用されているかどうかを判断することも可能である。
なお、公衆無線網でなく電回線電話網を介して画像形成装置20が管理装置40と通信する場合、画像形成装置20には電話回線網に接続するDSU(Digital Service Unit)又はモデムが接続される。この場合は、DSUやモデムがUSBデバイスとなる場合がある。
通信経路は通信インタフェースが定まると一意に定まる。したがって、通信経路の選択と通信インタフェースの選択は同じ意味となる場合がある。画像形成装置20が複数のうちどの通信インタフェースを使用するかは、契約により予め定められる。例えば、画像形成装置20が社内LAN360から外部に情報を送信することを好まない顧客は公衆無線網90を使用する契約を行うことができる。この定められた通信インタフェース又は通信経路以外で機器情報が送信されると、本実施形態の管理装置40は異常を検出する。
本実施形態では、説明の便宜上、通信経路は公衆無線網90と社内LAN360の2つであるとして説明するが、通信経路又は通信インタフェースは3つ以上でもよい。
契約とは、顧客が管理システム100から画像形成装置20を使用する許可を得ることをいう。本実施形態では、画像形成装置20が一定期間レンタルされる場合を説明するが、購入される場合も含まれる。
ユーザとは、画像形成装置20又は情報端末(後述する)を操作する者である。販売管理者とは、管理システム100の全体を監視したり、管理装置40を操作したり、画像形成装置20の販売やレンタルを管理する者である。
機器情報とは、画像形成装置20に関する情報であり、画像形成装置20を管理装置40が管理するための情報を含むことが好ましい。本実施形態では、次述する定期通知、初回通知、返却通知、又は、故障通知で画像形成装置20から管理装置40に送信される情報である。機器情報はこれらの通知に共通する情報も含むが、一部の情報が異なっていてよい。共通する情報としては、機器識別子、登録番号、通信経路判別情報、及び、カウンタ情報が挙げられる。機器識別子は、各画像形成装置20に固有の情報であり画像形成装置を一意に識別可能な識別情報である。機器識別情報や機器識別IDと称してもよい。識別情報とは、複数の対象からある特定の対象を一意的に区別するために用いられる名称、符号、文字列、数値又はこれらの組み合わせをいう。以下の識別情報においても同様である。
登録番号は、管理装置40の購入又はレンタルの契約を識別するための番号である。登録番号は販売管理者によって付与される。契約は有期契約である場合が多く、契約期間が満了し次の契約が成立すると、同じ画像形成装置20が使用される場合でも登録番号は別の値になる。契約が有効な期間は故障などで画像形成装置20が交換されても登録番号は同じままである(変えてもよい)。契約が切り替わると画像形成装置20を使用する顧客も切り替わるという前提では、画像形成装置20を使用する顧客が代わると登録番号も変わるため、登録番号は顧客の識別情報と称してもよい。契約期間が満了したが契約を延長する場合、顧客が同じままである。この場合、登録番号は同じままでもよいし、変更されてもよい。また、契約期間中に顧客が関係のある顧客(子会社など)に画像形成装置を使用させても、契約としては係属中なので登録番号は変更されない。したがって、顧客を使用者と定義すれば、顧客(使用者)が代わっても登録番号が変更されない場合があり、顧客を契約者と定義すれば、顧客(契約者)が代わらなければ登録番号も変更されない。なお、登録番号は販売サーバなどが自動的に付与してもよい。
通信経路判別情報は、画像形成装置20が公衆無線網90を使用したか社内LAN360を使用したかを管理装置40に知らせるための情報である。詳細は後述される。
カウンタ情報は、画像形成装置20の使用量の指標となる情報の一例である。使用量の指標として、例えば、過去に印刷された累積のページ数(以下、カウンタ情報という)、カバレッジ(A4サイズ用紙1枚あたりをトナーが占める面積の割合〔%〕の累計)、トナー残量、排紙枚数、感光ドラムの累積回転数、通電時間、などが挙げられる。これらはいずれも画像形成装置20の使用量を管理装置が把握する上で有用になる。以下では定期通知として主にカウンタ情報が送信されるものとして説明する。
初回通知…画像形成装置20が顧客に設置された後、初めて画像形成装置20が管理装置40に機器情報を通知することをいう。次述の定期通知に加えPIN(Personal Identification Number)番号が含まれる。PIN番号は顧客を認証するための番号(例えば、ワンタイムパスワード)である。画像形成装置20が管理装置40に対する初回通知に成功すると画像形成装置20の使用が許可される。
定期通知…画像形成装置20が機器情報を繰り返し通知することをいう。定期通知では、機器識別子、登録番号、通信経路判別情報、及び、カウンタ情報が機器情報として送信される。定期通知の"定期"は主に一定周期を意味するが、一定周期である必要はなく不定期でもよい。1日に1回の通知が行われる場合、画像形成装置20は決まった時刻に送信してもよいし、ユーザが使用されていない時間帯に送信してもよい。
返却通知…画像形成装置20の返却処理(レンタル終了)を行う際に通知される。返却通知である旨と定期通知と同じ機器情報が通知される。画像形成装置20が管理装置40に対し返却通知に成功すると画像形成装置20の使用が不可になる。
故障通知…用紙詰まりなどのエラー情報などが通知される。定期通知の機器情報に加えエラー内容が通知される。
<システム構成例>
図2は、管理システム100の構成図の一例を示す。管理システム100は、ネットワークNを介して相互に通信可能な管理装置40、販売サーバ60、画像形成装置20、情報端末10、及び、決済機関80を有する。
また、画像形成装置20は、公衆無線網90を介してネットワークNに接続することもできる。公衆無線網90には、図1の基地局71や携帯電話会社のゲートウェイサーバ70等が含まれるが図2では公衆無線網90でこれらを表している。
画像形成装置20が設置されている顧客環境9の社内LAN360は、社内LAN360をインターネットに接続するプロバイダのプロバイダネットワークやWANなどを経て、ネットワークNに接続されている。ネットワークNはインターネットと称される場合がある。ネットワークNは有線又は無線のどちらで構築されてもよく、また、有線と無線が組み合わされていてもよい。
管理装置40は、画像形成装置20を管理する装置である。管理とは、各顧客が使用している画像形成装置20を把握したり、保守を行ったり、定期通知に含まれるカウンタ情報などに基づき課金処理を行うことなどをいう。例えば、画像形成装置20の定期通知を取得して診断を行い、画像形成装置20の故障や故障の兆候を検出する。検出結果に応じて、遠隔地から更に診断を行ったり、必要であればカスタマーエンジニアを派遣したりする。また、画像形成装置20から故障通知を受信した場合、カスタマーエンジニアを派遣する。また、トナー残量を画像形成装置20から取得して必要に応じてトナーを発送したり、排紙枚数を取得して必要に応じて用紙を発送したりする。課金に関しては、例えば毎月ごとにカウンタ情報の増分に単価を乗じて料金を請求する。
管理装置40の運営は、画像形成装置20を顧客に提供する販売会社(ディーラー)、画像形成装置20の製造会社(メーカー)、又は、販売会社や製造会社の関連会社等によって行われる。次述する販売サーバ60の運営元と同じでもよい。
販売サーバ60は、各種商品やサービスを販売する。販売サーバ60は、各種商品やサービスを選択可能に表示するWebページを提供し、顧客が選択した商品やサービスの決済を決済機関80に要求する。また、決済が完了すれば各種商品やサービスを顧客に配送する。すなわち、販売サーバ60は電子商取引が可能なWebサイトを提供する。なお、販売サーバ60は画像形成装置20の販売に伴って締結した顧客との契約情報(後述する)を管理装置40に送信する。管理装置40やそのオペレータは、契約の締結と共に契約情報を取得できる。
決済機関80は、例えば金融機関やクレジットカード会社であり、顧客が購入した各種商品やサービスの決済を行う。例えば、クレジットカードによる決済では、決済機関80が商品やサービスの代金を販売会社側に支払い、顧客に料金を請求する。また、金融機関であれば、顧客の口座から各種商品やサービスの代金を引き落とし、販売側に支払う。また、振替用紙による決済では、代金を顧客に要求するための振替用紙を顧客に郵送し、顧客がコンビニエンスストアなどで支払った代金を決済機関が販売側に支払う。
画像形成装置20は、電子データとして入力された文書のプリント、原稿のコピー、原稿のスキャン(読み取り)、文書や原稿のFAX送信、相手からのFAX受信、等を行う。なお、画像形成装置20は少なくともプリント機能を有していればよい。また、文書のプリント、原稿のコピー、原稿のスキャン、及びFAX送受信のうち2つ以上の機能を有する画像形成装置20はMFP(Multifunctional Peripheral/Printer/Product)と呼ばれる場合がある。
画像形成装置20は、管理装置40が管理する管理対象機器の一例に過ぎない。管理対象機器としては、電子黒板、プロジェクタ、又は、テレビ会議端末などでもよい。
情報端末10は、汎用的な情報処理装置や端末と呼ばれる装置である。顧客は、情報端末10を操作して各種商品の購入の申込みや各種サービスのレンタル(本実施形態ではレンタルとリースを区別せずに、単にレンタルという)の申込みを行う。情報端末10では、販売サーバ60が提供する電子商取引のWebサイトにアクセスするためのブラウザソフトウェア又はこれと同等の機能を備えるアプリケーションソフトが動作する。
情報端末10は、具体的には例えばPC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット型端末、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、ウェアラブルコンピュータ(腕時計、サングラス、ヘッドマウントディスプレイなど)、電子黒板、テレビ会議端末、プロジェクタ等である。また、情報端末10として画像形成装置20が使用されてもよい。
なお、本実施例において、画像形成装置20と情報端末10は、画像形成装置20をレンタルした顧客環境9に設置され、顧客が運用しているものとする。しかし、情報端末10が携帯可能であり、レンタル以外の処理に使用されることも多い。
≪ハードウェア構成≫
続いて、図3,4を用いて管理装置40、販売サーバ60、及び、画像形成装置20などのハードウェア構成について説明する。図3は管理装置40のハードウェア構成図の一例である。管理装置40は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203及び補助記憶装置204を備える。更に、管理装置40は、入力部205、表示部206及び通信部207を備える。なお、管理装置40の各部は、バス208を介して相互に接続されている。したがって、管理装置40は情報処理装置としての機能を有する。
CPU201は、補助記憶装置204に格納された各種プログラム、OS(Operating System))を実行する。ROM202は不揮発性メモリである。ROM202は、補助記憶装置204に格納された各種プログラムを、CPU201が実行するために必要なプログラム、データ等を格納する。
RAM203は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の主記憶装置である。CPU201によって実行される際に補助記憶装置204に格納された各種プログラムがRAM203に展開され、RAM203はCPU201の作業領域となる。
補助記憶装置204は、CPU201により実行される各種プログラム及び各種プログラムがCPU201により実行される際に利用される各種データベースを記憶する。補助記憶装置204は例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの不揮発性メモリである。なお、各種データベースについては後述する。
入力部205は、オペレータが管理装置40に各種指示を入力するためのインタフェースである。例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、音声入力装置などである。更に、USB I/Fなど記録媒体等の装着部を有していてもよい。
表示部206は、CPU201からの要求により、管理装置40が有する各種情報をカーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの形態でディスプレイ210に表示する。表示部206は、例えばグラフィックチップやディスプレイI/Fである。
通信部207は、ネットワークNを介して、販売サーバ60及び画像形成装置20と通信を行うネットワークI/Fである。
なお、販売サーバ60及び情報端末10も、管理装置40と同様のハードウェア構成を有しているものとする。完全に同一である必要はないが、差異があっても本実施例の説明には支障がないものとする。
図示した管理装置40等のハードウェア構成は、1つの筐体に収納されていたりひとまとまりの装置として備えられていたりする必要はなく、管理装置40等が備えていることが好ましいハード的な要素を示す。また、クラウドコンピューティングに対応するため、本実施例の管理装置40等の物理的な構成は固定的でなくてもよく、負荷に応じてハード的なリソースが動的に接続・切断されることで構成されてよい。
図4は、画像形成装置20のハードウェア構成図の一例である。画像形成装置20はコントローラ320を有する。コントローラ320は、CPU301、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)305、SDRAM302、フラッシュメモリ303、HDD304、及び、NIC(Network Interface Card)306を有する。
ASIC305は、CPUインタフェース、SDRAMインタフェース、ローカルバスインタフェース、PCIバスインタフェース、MAC(Media Access Controller)、及び、HDDインタフェースなどを備える多機能デバイスボードである。
CPU301は、ASIC305を介して各種プログラム(例えば、利用管理プログラム等)をHDD304から読み取り実行する。
SDRAM302は、各種プログラムを記憶するプログラムメモリや、CPU301が各種プログラムを実行する際に使用するワークメモリ等として機能する。なお、SDRAM302の代わりに、DRAMやSRAMを用いてもよい。
フラッシュメモリ303は不揮発性メモリであり、画像形成装置20を起動させるブートローダ(ブートプログラム)やOSを記憶する。また、各アプリケーションソフトウェア(例えば、利用管理プログラムを含む)を記憶するアプリケーションメモリとして機能する。また、フラッシュメモリ303は、各サービス(コピーサービス、プリントサービス、ファクシミリサービス)のソフトウェアを記憶するサービスメモリとして機能する。更に、フラッシュメモリ303は、ファームウェアを記憶するファームメモリ、ネットワークアドレスや機器識別子など、を記憶するデータメモリとして機能する。
なお、フラッシュメモリ303の代わりに、RAMと電池を利用したバックアップ回路を集積した不揮発性RAMや、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の他の不揮発性メモリを使用してもよい。
HDD304は、画像形成装置20の電源のオン、オフに関わりなくデータを記憶する不揮発性の記録媒体である。HDD304は、フラッシュメモリ303内に記憶されたプログラム及びデータ以外のプログラム及びデータを記録する。なお、HDD304は、ファームメモリとして使用してもよい。
NIC306は、社内LAN360を介して管理装置40と通信を行うためのインタフェースである(例えばイーサネット(登録商標)カード)。管理装置40との通信はNIC306を介して行われる。
コントローラ320には、操作部307が接続されている。操作部307は、各種の操作キー、表示装置としてのLCD(Liquid crystal display)又はCRTの文字表示器及びタッチパネルを有し、ユーザが画像形成装置20に各種指示を入力する際に用いられる。
更に、コントローラ320には、PCIバス330を介して、ファクス制御ユニット308、USBホスト309、IEEE1394(310)、プロッタエンジン311、及び、スキャナエンジン312が接続されている。これにより、画像形成装置20では、コピーサービス、プリントサービス、ファクシミリサービス等の各サービスを提供することができる。プロッタエンジン311は電子写真方式又はインクジェット方式のいずれの方式を採用していてもよい。
なお、図示する構成は一例に過ぎず、画像形成装置20のハードウェア構成は図4の構成には限られない。例えば、NIC306はPCIバス330に接続されていてもよい。また、NIC306は有線で社内LAN360(ネットワークN)に接続される他、Wi−Fi(登録商標)など無線で接続されてもよい。また、例えば、画像形成装置20がBluetooth(登録商標)という通信規格で通信する装置を備え、該装置により社内LAN360(ネットワークN)に接続してもよい。
USBホスト309には、USBデバイス350が着脱可能に接続される。USBデバイス350が公衆無線網90との通信インタフェースとなる。このように外付けするのでなく、画像形成装置20が公衆無線網90との通信インタフェースを内蔵していてもよい。ただし、この場合も公衆無線網90との通信インタフェースが使用可能かどうかを画像形成装置20は判断できる。
<管理システムの機能について>
次に、図5を用いて、管理装置40、販売サーバ60、及び、画像形成装置20の機能構成について説明する。図5は、管理システム100に含まれる管理装置40、販売サーバ60、及び、画像形成装置20の機能ブロック図の一例である。なお、決済機関80は、公知のものが利用されるものとする。
以下の説明でDB(Data Base)やテーブルと称しているのは説明の便宜のためであって、記憶部1000、2000、4000、6000に記憶されている情報がDBやテーブルの形態で記憶されている必要はない。
≪販売サーバ60≫
販売サーバ60は、送受信部61、申込受付部62、決済要求部63、顧客情報送信部64、及び記憶・読出部69を有している。販売サーバ60が有するこれらの各部は、図3に示した補助記憶装置204からRAM203上に展開された販売プログラム6100を実行するCPU201が図3に示されている各構成要素のいずれかを制御することによって実現される機能、又は提供される手段である。
また、販売サーバ60は、図3に示されている補助記憶装置204やRAM203によって構築される記憶部6000を有している。記憶部6000には販売プログラム6100、及び、顧客管理DB6001が記憶される。販売プログラム6100は、プログラム配信用のサーバから配信されたり、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録したりして配信される。
販売サーバ60のデータベースについて説明する。
Figure 0006753267

記憶部6000には表1の顧客管理テーブルを記憶する顧客管理DB6001が構築されている。顧客管理テーブルには、顧客ID、顧客名、住所、連絡先(電話番号・電子メールアドレス)、及び、代表者、が対応づけて登録されている。顧客IDは、例えば販売サーバ60が重複しないように顧客に付与する識別情報である。販売管理者が顧客IDを付与してもよい。その他の、顧客名、住所、連絡先及び代表者は、顧客が各種申込みを行う際やユーザ登録などの際に、例えばユーザが情報端末10を介して入力した、当該顧客に関する顧客情報である。
(販売サーバ60の各機能)
次に、販売サーバ60の各機能について説明する。送受信部61は、図3に示されているCPU201からの命令、及び図3に示されている通信部207によって実現され、ネットワークNを介して管理装置40、画像形成装置20、及び、情報端末10と各種データの送受信を行う。
申込受付部62は、図3に示されているCPU201からの命令等により実現され、商品やサービスの注文を受け付けるWebページを情報端末10に送信し、情報端末10から商品の購入申込み又はレンタルの申込みを受け付ける。また、申込受付部62は決済に必要な決済情報(クレジットカード決済ではクレジットカード番号・氏名、銀行口座からの引き落としでは口座情報・住所・氏名、振り込み用紙の場合は住所・氏名)及び顧客情報を取得する。顧客情報は、上記のように、顧客名、住所、連絡先、代表者などであるが、販売が2回目以降の場合、ユーザがログインすることで顧客情報が特定されてよい。
決済要求部63は、図3に示されているCPU201からの命令等により実現され、決済機関80に対し決済を依頼する。また、決済機関80から決済が完了した旨の情報を取得する。決済完了などにより契約が成立すると、販売管理者が契約に対し登録番号を付与する。また、顧客は、画像形成装置20ごとに公衆無線網90と社内LAN360のどちらを使用して機器情報を送信するかを決定するので、画像形成装置20ごとに通信経路が決定される。以下、契約で決まった通信経路を「契約通信経路」という。契約通信経路は使用すべき通信経路であるので使用推奨通信経路や、管理装置40に登録されているという意味で登録通信経路と称してもよい。
顧客情報送信部64は、図3に示されているCPU201からの命令等により実現され、管理装置40に対して顧客情報のうち顧客ID、契約により付与された登録番号、顧客が契約した画像形成装置20のモデル名、及び、顧客が契約した契約通信経路等を送信する。なお、モデル名は、顧客が契約した画像形成装置のモデル名である。顧客ID、モデル名、及び、契約通信経路は契約により決定され販売サーバ60に入力される。登録番号は販売管理者が販売サーバ60に入力してもよいし、自動的に採番された値が入力されてもよい。
記憶・読出部69は、図3に示されているCPU201からの命令、及び図3に示されている補助記憶装置204等によって実現され、記憶部6000に各種データを記憶したり、記憶部6000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。なお、以下では販売サーバが記憶部6000に読み書きする場合でも「記憶・読出部69を介して」という記載を省略する場合がある。
≪情報端末10≫
続いて、情報端末10について説明する。情報端末10は、送受信部11、操作受付部12及び記憶・読出部19を有している。情報端末10が有するこれらの各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、補助記憶装置204からRAM103上に展開されたブラウザソフトウェア1100に従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能、又は提供される手段である。
また、情報端末10は、図3に示されている補助記憶装置204やRAM203によって構築される記憶部1000を有している。記憶部1000にはブラウザソフトウェア1100が記憶される。ブラウザソフトウェア1100は、プログラム配信用のサーバから配信されたり、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して配信されたりする。
情報端末10の各機能について説明する。送受信部11は、図3に示されているCPU201からの命令及び図3に示されている通信部207によって実現され、ネットワークNを介して販売サーバ60、管理装置40及び画像形成装置20と各種データの送受信を行う。
操作受付部12は、図3に示されているCPU201からの命令及び図3に示されている入力部205によって実現され、情報端末10のユーザによる情報端末10への各種操作の入力を受け付ける。
記憶・読出部19は、図3に示されているCPU201からの命令及び図3に示されている補助記憶装置204等によって実現され、記憶部1000に各種データを記憶したり、記憶部1000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。なお、以下では情報端末10が記憶部1000に読み書きする場合でも「記憶・読出部19を介して」という記載を省略する場合がある。
≪管理装置40≫
続いて、管理装置40について説明する。管理装置40は、送受信部41、使用度数管理部42、機器管理部43、操作受付部44、通信経路判断部45、異常通知部46、及び記憶・読出部49を有している。管理装置40が有するこれらの各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、補助記憶装置204からRAM203上に展開された管理プログラム4100に従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能、又は提供される手段である。
また、管理装置40は、図3に示されている補助記憶装置204やRAM203によって構築される記憶部4000を有している。記憶部4000には、PIN番号テーブル4001、機器管理情報DB4002、機器登録情報DB4003、及び、管理プログラム4100が構築されている。管理プログラム4100は、プログラム配信用のサーバから配信されたり、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して配信されたりする。まず、管理装置40の各データベースについて説明する。
Figure 0006753267

記憶部4000には、表2に示されているようなPIN番号テーブル4001が記憶されている。PIN番号テーブル4001には、登録番号とPIN番号が対応づけて登録される。登録番号は秘匿性が乏しいのに対し、PIN番号は一度だけ使用され更に秘匿して扱われる。画像形成装置20をレンタルしたユーザが所定の手続きを行い顧客ID、登録番号、モデル名、及び、顧客が契約した契約通信経路等(機器識別子は画像形成装置20から送信される)等が販売サーバから送信されると、管理装置40がPIN番号を生成し登録番号に対応づけて登録しておく。PIN番号は暗号化された状態や書留郵便などでユーザに送信されるため、ユーザのみが知りうる情報となる。したがって、初回通知において、PIN番号と登録番号の組により管理装置40はユーザを認証できる。
Figure 0006753267

記憶部4000には、表3に示されているような機器登録テーブルによって構成されている機器登録情報DB4003が構築されている。機器登録テーブルには、機器識別子、モデル名、登録番号、契約通信経路、機器設置状態、及び顧客IDが対応づけて登録される。機器識別子は初回通知の際に画像形成装置20から送信される。モデル名、登録番号、契約通信経路及び顧客IDは販売サーバ60から送信される。機器識別子は画像形成装置20に固有の識別情報であり、変更可能であるとしても一意性が保証されている。例えば、シリアル番号、製造日時+場所情報、型番+連続番号、ロット番号+連続番号などであるがこれらに限られない。
機器識別子にはUSBデバイスのIDが対応付けて登録される場合がある。USBデバイスのIDが付与される画像形成装置20の契約通信経路は公衆無線網であり、USBデバイスのIDは画像形成装置20に接続される(顧客に配送された)USBデバイスのIDである。この場合は、販売サーバ60からUSBデバイスのIDを管理装置40に送信して機器登録テーブルに登録する方法、又は、初回通知で通知された機器識別子とUSBデバイスのIDを機器登録テーブルに登録する方法の2つがある。
モデル名は画像形成装置20の機能を表す情報であり、例えば型番や商品名などであるがこれらに限られない。登録番号と契約通信経路は上記したものである。
なお、すべての顧客の契約通信経路が公衆無線網90又は社内LAN360である場合、機器登録情報DB4003には契約通信経路が登録されていなくてもよい。通信経路判別情報だけで通信経路が正しいかどうかを管理装置40が判断できるためである。
機器設置状態は、画像形成装置20の状態を示す情報である。機器設置状態には例えば"機器未設置"又は"機器設置済み"がある。"機器未設置"は、画像形成装置20が使用可能になっていないことを示す。機器登録テーブルにレコードが作成された直後では、機器設置状態は"機器未設置"である。顧客環境9に設置された画像形成装置20が管理装置40との初回通知に成功すると、機器設置状態は"機器設置済み"となる。"機器設置済み"は画像形成装置20が使用可能であることを示す。
Figure 0006753267

記憶部4000には、表4に示されているような機器管理情報テーブルによって構成されている機器管理情報DB4002が構築されている。機器管理情報テーブルには、登録番号、機器識別子、受信時刻、通知種別、通信経路判別情報及びカウンタ情報が対応づけて登録されている。機器管理情報テーブルの受信時刻を除く各情報は画像形成装置20から送信される。登録番号、機器識別子、通知種別及びカウンタ情報はこれまで説明したものである。受信時刻は、画像形成装置20から初回通知、定期通知、返却通知又は故障通知を受信した日時を示す。通信経路判別情報には、画像形成装置20が公衆無線網90を通信経路として機器情報を送信した場合に、USBデバイスのID2005が登録される。
USBデバイスのID2005は送信手段に関する情報の一例となるものである。送信手段に関する情報とは、画像形成装置20が機器情報を送信する際に使用した通信インタフェースを管理装置40が特定するための情報である。本実施形態ではUSBデバイスのID2005を例にして説明する。USBデバイスのID2005はUSBデバイス350に固有の識別情報であり一意性が保証されている。USBデバイス350にはSIMが含まれているのでSIMに含まれている情報(IMSI(International Mobile Subscriber Identity)が通信経路判別情報として送信されてもよい。また、電話番号が通信経路判別情報として送信されてもよい。
表3に示したように、USBデバイスのID2005はUSBデバイス350の出荷時などに、機器識別子と対応付けて機器登録テーブルに登録されている。USBデバイスのID2005を含めることによって、契約したUSBデバイス350とは別のUSBデバイスが使用されても管理装置40が検出することが可能になる。また、USBデバイス350の盗難時に追跡が可能になる。
また、このようなUSBデバイスのID2005を用いたUSBデバイス350の識別などを行わない場合、通信経路判別情報は単なるフラグでもよい。例えば"1"が公衆無線網90を、"0"が社内LAN360をそれぞれ意味するフラグを通信経路判別情報として、画像形成装置20が管理装置40に送信する。
また、社内LAN360が利用された場合にその旨が明記されてもよい。本実施形態では通信経路が2つなのでUSBデバイスのID2005の有無で管理装置40が通信経路を判断できるが、通信経路が3つ以上の場合、通信経路の種別が送信されることで機器情報が契約された通信経路で送信されたかどうかを判断できる。
(管理装置の機能)
続いて、管理装置40の機能について説明する。送受信部41は、図3に示されているCPU201からの命令、及び図3に示されている通信部207によって実現され、ネットワークNを介して販売サーバ60、画像形成装置20及び情報端末10と各種データの送受信を行う。
使用度数管理部42は、図3に示されているCPU201からの命令等によって実現され、画像形成装置20から機器情報(初回通知、定期通知、返却通知又は故障通知等によって)を受信した場合に、機器管理情報テーブルにレコードを登録する。
機器管理部43は、図3に示されているCPU201からの命令等によって実現され、機器登録テーブルへのレコードの登録及び更新を行う。具体的には、販売サーバから送信されたモデル名、登録番号、契約通信経路及び顧客IDを登録し、機器設置状態を"機器未設置"にする。また、画像形成装置20から初回通知を受信すると、登録番号の画像形成装置20が機器登録テーブルに登録されているか否か判断し、登録されている場合は機器識別子を登録し、機器設置状態に"機器設置済み"を設定する。また、返却通知を受信すると、機器設置状態に"機器未設置"を設定する。
操作受付部44は、図3に示されているCPU201からの命令及び入力部205等によって実現され、管理装置40を操作する販売管理者の各種操作の入力を受け付ける。
通信経路判断部45は、図3に示されているCPU201からの命令等によって実現され、機器情報に含まれる通信経路判別情報と、機器登録テーブルの契約通信経路を比較して、予め登録されている契約通信経路で機器情報が送信されたか否かを判断する。以下では、予め登録されている契約通信経路で機器情報が送信されることを「通信経路が正しい」と記載する場合がある。
異常通知部46は、図3に示されているCPU201からの命令等によって実現され、通信経路が正しくないと判断された場合に、その旨を販売管理者に通知する。通知手段としては、管理装置40の表示部206に機器情報と共に通信経路が異常である旨を表示したり、販売管理者のメールアドレスなどに送信したりする。
記憶・読出部49は、図3に示されているCPU201からの命令及び図3に示されている補助記憶装置204等によって実現され、記憶部4000に各種データを記憶したり、記憶部4000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。なお、以下では管理装置40が記憶部4000に読み書きする場合でも「記憶・読出部49を介して」という記載を省略する場合がある。
≪画像形成装置≫
続いて、画像形成装置20について説明する。画像形成装置20は、LAN通信部21、登録状況確認部22、使用度数記録部23、機器情報送信部24、使用制限部25、機器異常管理部26、通信経路選択部27、公衆無線通信部28、表示制御部31,操作受付部32及び、記憶・読出部29を有している。画像形成装置20が有するこれらの各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、フラッシュメモリ303からSDRAM302上に展開された利用管理プログラム2100に従ったCPU301からの命令によって動作することで実現される機能、又は提供される手段である。
また、画像形成装置20は、図4に示されているフラッシュメモリ303やHDD304によって構築される記憶部2000を有している。記憶部2000には、登録番号2001、登録状況確認済み2002、使用許可2003、機器識別子2004、USBデバイスのID2005、使用度数情報DB2006及び利用管理プログラム2100が記憶されている。利用管理プログラム2100は、プログラム配信用のサーバから配信されたり、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して配信されたりする。
また、登録番号2001は、例えばユーザが入力することで記憶部2000に記憶される。登録状況確認済み2002は、画像形成装置20が管理装置40から登録状況確認応答(初回通知に対する応答)を受信することで記憶される。使用許可2003は画像形成装置20が管理装置40から登録状況確認応答(使用可)又は使用状況応答(使用可)を受信することで記憶される。USBデバイスのID2005はUSBデバイス350から画像形成装置20が取得して記憶部2000に記憶させるか、USBデバイス350の不揮発性メモリに記憶されているものが図示されている。
Figure 0006753267

記憶部2000には、表5に示されているような使用度数情報テーブルによって構成されている使用度数情報DB2006が構築されている。使用度数情報テーブルには、送信日時に対応づけて、用紙サイズと印刷色のいくつかの組ごとに累積の印刷枚数(カウンタ情報)が記録されている。送信日時はカウンタ情報を画像形成装置20が管理装置40に送信した(実際に管理装置40まで送信できた)日時である。
(画像形成装置の機能)
続いて、画像形成装置20の機能について説明する。LAN通信部21は、図4に示されているCPU301からの命令、及び図4に示されているNIC306によって実現され、社内LAN360からネットワークNを介して管理装置40、販売サーバ60及び情報端末10と各種データの送受信を行う。
登録状況確認部22は、図4に示されているCPU301からの命令及び操作部307等により実現され、LAN通信部21又は公衆無線通信部28を介して管理装置40に対して初回通知(登録状況確認要求)を送信する。登録状況確認要求が初回通知に相当する。登録状況確認要求の送信に対し管理装置40より登録番号が機器登録情報DB4003に登録されていることを意味する登録状況確認応答を受信した場合、操作部307に確認結果を表示する。また、登録状況確認部22は登録状況確認済み2002を記憶部2000に記憶する。
使用度数記録部23は、図4に示されているCPU301からの命令及びプロッタエンジン311等により実現され、印刷のページ数をカウントして現在までの累積のカウンタ情報として用紙サイズと印刷色の組ごとに使用度数情報テーブルに記録する。
機器情報送信部24は、図4に示されているCPU301からの命令等により実現され、LAN通信部21又は公衆無線通信部28を介して定期通知を定期的に又は決まったタイミングで管理装置40に送信する。なお、定期通知の送信は記憶部2000に登録状況確認済み2002が記憶されている場合に行われる。
使用制限部25は、図4に示されているCPU301からの命令、操作部307、及び、NIC306などにより実現され、記憶部2000に使用許可2003が記憶されていない場合、画像形成装置20の機能の少なくとも一部をロックしユーザが画像形成装置20を使用できないようにする。なお、管理装置40から使用不可の応答があった場合も(例えば、残高不足などにより)、画像形成装置20の機能の少なくとも一部をロックする。使用制限の方法としては、例えば操作部307が操作を受け付けないことが挙げられる。また、使用制限の方法としては、PCなどがプリンタドライバで作成しネットワークNを介して送信する印刷データを画像形成装置20が印刷しない方法がある。
機器異常管理部26は、図4に示されているCPU301からの命令などに実現され、画像形成装置20の故障を検知するとLAN通信部21又は公衆無線通信部28を介して管理装置40へ故障通知を送信する。
通信経路選択部27は、図4に示されているCPU301からの命令等により実現され、USBデバイス350を使用できる場合はUSBデバイス350を使用し、USBデバイス350を使用できない場合にNIC306を使用して通信を行うと判断する。すなわち、利用管理プログラム2100で決められている通信経路(USBデバイス)を優先して、どの通信経路で通信するかを決定する。社内LAN360が優先されてもよい。
公衆無線通信部28は、図4に示されているCPU301、USBホスト309、及び、USBデバイス350等によって実現され、公衆無線網90を介してネットワークNに接続し、管理装置40、販売サーバ60及び情報端末10と各種データの送受信を行う。
表示制御部31は、図4に示されているCPU301及び操作部307等により実現され、操作部307に各種の画面を表示する。
操作受付部32は、図4に示されているCPU301及び操作部307等により実現され、画像形成装置20に対するユーザの各種の操作を受け付ける。
記憶・読出部29は、図4に示されているCPU301からの命令及び図4に示されているHDD304,SDRAM302等によって実現され、記憶部2000に各種データを記憶したり、記憶部2000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。なお、以下では画像形成装置20が記憶部2000に読み書きする場合でも「記憶・読出部29を介して」という記載を省略する場合がある。
<動作手順>
続いて、管理システム100の動作手順を説明する。なお、画像形成装置20はすでに顧客環境9に設置されており、機器登録情報DB4003の機器設置状態は"機器未設置"であるものとする。
≪初回通知、定期通知の送信手順≫
図6は、画像形成装置20が管理装置40へ初回通知及び定期通知を送信する手順を示すシーケンス図の一例である。
S1:管理装置40に販売サーバ60からモデル名、登録番号、契約通信経路及び顧客IDが送信される。
S2:管理装置40の機器管理部43は機器登録テーブルにモデル名、登録番号、契約通信経路及び顧客IDを登録する。この時、機器登録テーブルの「機器設置状態」は"機器未設置"となる。モデル名、登録番号、契約通信経路、顧客ID及び機器設置状態を販売管理者が設定してもよい。
この登録番号は画像形成装置20又はユーザに通知される。具体的にはどのように通知してもよいが、例えば管理装置40の販売管理者が画像形成装置20のユーザに電子メール、電話又はFAXで送信する。あるいは、画像形成装置20の配送前に出荷元の担当者が画像形成装置20に登録番号を設定してもよい。あるいは、管理装置40が付与した登録番号を配送者が保持しておき、顧客への設置時に画像形成装置20に設定してもよい。
S3:初回通知を完了するまでユーザは画像形成装置20を使用できない。このため、画像形成装置20のユーザは初めて使用する際、初回通知を行うための操作を行う。ユーザはPIN番号(上記のように安全な経路でユーザに伝えられている)及び登録番号を入力する。登録状況確認部22は、通信経路選択部27が選択した通信経路(公衆無線通信部28又はLAN通信部21のどちらかで)で登録状況確認要求(PIN番号、登録番号、機器識別子、通信経路判別情報、及び、カウンタ情報)を管理装置40に送信する。これが初回通知となる。なお、登録状況確認要求は、ユーザが操作することを契機に送信されてもよいし、記憶部2000に登録状況確認済み2002が記憶されていないことが検知された時に送信されてもよい。通信経路の選択方法及び通信経路判別情報の作成方法については図8で説明する。
以下では、通信経路が正しい場合と正しくない場合をそれぞれ説明する。
(通信経路が正しい場合)
S4:管理装置40の送受信部41が登録状況確認要求を受信すると、機器管理部43は登録状況確認応答を送信するための処理を行う。具体的には、PIN番号と登録番号の組がPIN番号テーブルに登録されているPIN番号と登録番号の組と一致するか否かが判断される。また、機器登録テーブルに登録番号が登録されているか否かを判断する。PIN番号と登録番号の組が一致し、機器登録テーブルに登録番号が登録されている場合、機器登録テーブルに機器識別子を登録する。
S5:次に、管理装置40の通信経路判断部45は、初回通知の通信経路が正しいか否かを判断する。詳細は図9にて説明する。ここでは、初回通知の通信経路が正しいと判断されたものとして説明する。これにより、機器登録テーブルの「機器設置状態」が"機器未設置"から"設定設置済み"に更新される。
S6:管理装置40の送受信部41は、初回通知が送信された経路で登録状況確認応答(使用許可)を画像形成装置20に送信する。具体的にはIPアドレスを指定すればよいので、管理装置40は特に通信経路を選択しなくてよい。
S7:画像形成装置20の公衆無線通信部28又はLAN通信部21は登録状況確認応答(使用許可)を受信する。画像形成装置20の登録状況確認部22は登録状況確認応答(使用許可)を受信したので、記憶部2000に登録状況確認済み2002及び使用許可2003を記録する。これによりユーザは画像形成装置20を使用可能になる。
(通信経路が正しくない場合)
S4:ステップS4の処理は通信経路が正しい場合と同様である。
S5:管理装置40の通信経路判断部45は、初回通知の通信経路が正しいか否かを判断する。詳細は図9にて説明する。ここでは、初回通知の通信経路が正しくないと判断されたものとして説明する。
S6:管理装置40の異常通知部46は販売管理者に通信経路の異常を通知する。また、この場合、通信経路が正しくないので、機器登録テーブルの「機器設置状態」は"機器未設置"のままである。
S7:管理装置40の送受信部41は、初回通知が送信された経路で登録状況確認応答(使用不可)及び通信経路不正を画像形成装置20に送信する。具体的にはIPアドレスを指定すればよいので、管理装置40は特に通信経路を選択しなくてよい。
S8:画像形成装置20の公衆無線通信部28又はLAN通信部21は登録状況確認応答(使用不可)を受信する。画像形成装置20の登録状況確認部22は登録状況確認応答(使用不可)を受信したので、記憶部2000に登録状況確認済み2002と使用許可2003を記録しない。したがって、ユーザは画像形成装置20を使用できないままである。
S9:通信経路不正は、通信経路が正しくない旨をユーザに伝えるための情報である。通信経路不正に契約通信経路が含まれて送信されてもよい。画像形成装置20は通信経路不正を受信したため、画像形成装置20は操作部307に通信経路が正しくないことを表示する。
図7は、通信経路不正を受信した画像形成装置20が操作部307に表示する画面例を示す。画像形成装置20の表示制御部31は例えば「通信経路が正しくありません。契約通信経路はUSBデバイスです。USBデバイスが接続されているか確認してください。」というメッセージを操作部307に表示する。これにより、ユーザはUSBデバイス350の接続状況を確認できる。
このように、初回通知において通信経路が正しくないと判断された場合、画像形成装置20が契約通りに設定されていないので、管理装置40が使用を禁止する。これにより、画像形成装置20にUSBデバイス350を接続させるようユーザに促すことができ、契約通りに設定させ、USBデバイス350の稼動状態を含め管理装置40が管理可能になる。
<<通信経路の選択方法及び通信経路判別情報の作成方法>>
図8は、通信経路選択部27が通信経路を選択し通信経路判別情報を作成する手順を示すフローチャート図の一例である。図8の手順は、画像形成装置20が機器情報を送信するタイミングになるとスタートする。
まず、通信経路選択部27は機器情報を送信するタイミングかどうかを判断する(S10)。機器情報を送信するタイミングは初回通知、定期通知、返却通知又は故障通知のいずれでもよい。
ステップS10の判断がYesの場合、通信経路選択部27はUSBデバイス350が画像形成装置20に接続されているか否かを判断する(S20)。画像形成装置20はUSBデバイス350が接続されるとUSBポートの電圧変化などでこれを検出しCPU301への割り込みが発生する。なお、USBデバイス350が動作するためにデバイスドライバが必要であるが、デバイスドライバは画像形成装置20にインストールされているものとする。OSはUSBデバイス350と通信してUSBデバイス350が記憶しているデバイスディスクリプタを読み出す。デバイスディスクリプタには、USBデバイス350のリソースに関する情報(デバイスの動作や機能の定義、識別コードなど)が含まれている。OSは識別コードを元にデバイスドライバを探し起動させる。したがって、通信経路選択部27はOSに問い合わせるなどすることでUSBデバイス350が接続されているかどうかを判断できる。なお、画像形成装置20はデバイスドライバを自動的にインストールすることも可能である。ステップS20の判断がNoの場合、処理はステップS50に進む。
ステップS20の判断がYesの場合、通信経路選択部27は公衆無線網90で通信すると判断する(S30)。通信経路選択部27は記憶部2000からUSBデバイスのID2005を読み出して、通信経路判別情報に設定する。また、公衆無線通信部28に機器情報の送信を要求する。
これにより、公衆無線通信部28はUSBデバイス350から公衆無線網90に接続し、機器情報を管理装置40に送信することを試みる。公衆無線通信部28は管理装置40からTCPコネクションのACKを受信したかどうか又はHTTP通信のステータスコード(200)を受信したかどうかにより、USBデバイス350で通信できたかどうかを判断する(S40)。なお、USBデバイス350が接続されているのに通信できない場合とは、USBデバイス350が故障している場合、SIMが抜かれている場合、SIMの契約が切れている場合、又は、電波状況が悪い場合などである。公衆無線通信部28は通信できたかどうかを通信経路選択部27に通知する。
ステップS40の判断がYesの場合、図8の処理は終了する。したがって、管理装置40は機器情報を用いたサービスの提供が可能である。
ステップS40の判断がNoの場合、通信経路選択部27は社内LAN360で通信すると判断する(S50)。通信経路選択部27は何も情報を含まない通信経路判別情報を作成する。また、LAN通信部21に機器情報の送信を要求する。これにより、LAN通信部21はNIC306から社内LAN360に接続し機器情報を管理装置40に送信することを試みる。したがって、公衆無線網90で通信できない場合でも社内LAN360で機器情報を送信できるので、通信経路が正しくなくても管理装置40は機器情報を用いたサービスの提供が可能になる。
以上のように、契約通信経路に関係なく公衆無線網を経由した送信が優先されるため、画像形成装置20はUSBデバイス350が接続されていれば公衆無線網を経由して機器情報を送信できる。換言すると、画像形成装置20は契約通信経路を考慮する必要がなく(契約通信経路に関係なく)、契約通信経路が異なる画像形成装置20が共通の処理で機器情報を送信することができる。
なお、図8では通信経路が2つという前提だが、通信経路が3つ以上ある場合は、通信経路選択部27は、それぞれの通信経路に対応した通信装置の接続の有無を判断し、通信装置の種別を通信経路判別情報に設定すればよい。この場合も各通信装置の優先順位が決まっており、画像形成装置20は接続されていることが検出された最も優先順位の高い通信装置で機器情報を送信する。
<<通信経路が正しいか否かの判別>>
図9は、通信経路が正しいか否かを通信経路判断部45が判断する手順を示すフローチャート図の一例である。図9は、例えば管理装置40が機器情報を受信するとスタートする。
通信経路判断部45は受信した機器情報から通信経路判別情報を取得する(S10)。
また、通信経路判断部45は受信した機器情報の機器識別子に対応付いている契約通信経路を機器登録情報DB4003から読み出す(S20)。
通信経路判断部45は通信経路判別情報と契約通信経路が一致するか否かを判断する(S30)。具体的には、通信経路判別情報にUSBデバイスのID2005が含まれており、かつ、契約通信経路が公衆無線網90の場合、又は、通信経路判別情報にUSBデバイスのID2005が含まれておらず(何も情報がない)、かつ、契約通信経路が社内LAN360の場合、通信経路判別情報と契約通信経路が一致すると判断する。これ以外の場合、通信経路判別情報と契約通信経路が一致しないと判断する。
ステップS30の判断がYesの場合、通信経路判断部45は通信経路が正しいと判断し(S40)、ステップS30の判断がNoの場合、通信経路判断部45は通信経路が正しくないと判断する(S50)。
このように、管理装置40が契約通信経路を保持しており、画像形成装置20が通信経路判別情報を送信することで、通信経路が正しいか否かを管理装置40が判断できる。
<定期通知の際の通信経路の判断>
続いて、図10を用いて、定期通知の際の通信経路の判断について説明する。図10は、定期通知の手順と定期通知の際の通信経路の判断の手順を示すシーケンス図の一例である。画像形成装置20が初回通知を行うことで自機を管理装置40に登録すると(登録状況確認応答(使用可)を受信すると)、記憶部2000に登録状況確認済み2002と使用許可2003が記憶され、画像形成装置20の機器情報送信部24は定期通知を行う。以下では、通信経路が正しい場合と正しくない場合をそれぞれ説明する。
(通信経路が正しい場合)
図10(a)は通信経路が正しい場合の定期通知の手順と定期通知の際の通信経路の判断の手順を示すシーケンス図の一例である。
S1:機器情報送信部24は定期通知のタイミングになると定期通知を行う。定期通知は例えば1日のうち決められた時刻(この時刻に画像形成装置20の電源がONでない場合は、電源ONの後)、又は、一定間隔ごとに実施する。送信間隔は2日に1回、週に1回、月に1回などでもよい。また、1日に2回以上、送信してもよい。定期的に送信する必要はなく、画像形成装置20の負荷が低下した時などに送信してもよい。定期通知の機器情報には、登録番号、機器識別子、通信経路判別情報、及び、カウンタ情報が含まれる。通信経路判別情報の作成方法と通信経路の選択方法は図8にて説明した。
S2:管理装置40の送受信部41が定期通知を送信すると、使用度数管理部42が機器管理情報DB4002の機器管理情報テーブルに機器情報を登録する。使用度数管理部42が生成するのは主に受信時刻でよい。
S3:また、管理装置40の通信経路判断部45は、定期通知の通信経路が正しいか否かを判断する。判断方法は図9にて説明した。
S4:管理装置40の送受信部41は使用状況応答(使用許可)を画像形成装置20に送信する。使用状況応答とは使用許可又は使用不可を通知する応答である。定期通知の通信経路が正しいかどうかに関係なく、使用許可が送信される。
S5:画像形成装置20の公衆無線通信部28又はLAN通信部21は使用状況応答を受信する。使用許可を受信したので、画像形成装置20の記憶・読出部29は記憶部2000に使用許可2003を記憶する(上書きする)。したがって、通信経路が正しい場合、ユーザは画像形成装置20を使用できる。
(通信経路が正しくない場合)
図10(b)は通信経路が正しくない場合の定期通知の手順と定期通知の際の通信経路の判断の手順を示すシーケンス図の一例である。ステップS1〜S3の処理は図10(a)と同様である。
S4:管理装置40の通信経路判断部45が通信経路が正しくないと判断した場合、管理装置40の異常通知部46はすぐに販売管理者に通信経路の異常を通知する。「すぐに」とは、一度でも通信経路が正しくないと判断された場合をいう。一方、すぐに異常を通知するのでなく、所定回数、連続して通信経路が正しくないと判断された場合に、販売管理者に通信経路の異常を通知してもよい。また、所定回数の判断は連続していなくてもよく、通信経路が正しくないとの判断が一定期間の間に所定回数に達したら、販売管理者に通信経路の異常を通知してもよい。
S5:定期通知においては通信経路が正しくない場合でも、管理装置40の送受信部41は使用状況応答(使用許可)を画像形成装置20に送信する。
S6:画像形成装置20の公衆無線通信部28又はLAN通信部21は使用状況応答(使用許可)を受信する。使用許可を受信したので、画像形成装置20の記憶・読出部29は記憶部2000に使用許可2003を記憶する(上書きする)。したがって、通信経路が正しくない場合でも、ユーザは画像形成装置20を使用できる。
定期通知する画像形成装置20は初回通知が成功しているので、一度は正しい通信経路に設定されている。また、通信経路が正しくないことは販売管理者に通知済みである。このため、使用を禁止するほどの不都合はなく、使用を禁止しないことで顧客にサービスを継続して提供できる。販売管理者には通信経路の異常が通知されているので、販売管理者が顧客に問い合わせるなどにより適切な対応が可能である。
しかしながら、異常通知部46は販売管理者への通知に代わって又は販売管理者への通知と共に画像形成装置20に「使用不可」を通知してもよい。通信経路が異なっている場合は不正な利用のおそれがあるとして早期に使用を禁止できる。
なお、故障通知の場合の手順も図10と同様でよい。また、図10では通信経路の判断結果に関係なく使用状況応答(使用許可)が送信されるので、管理装置40は通信経路の判断の前に使用状況応答(使用許可)を画像形成装置20に送信してもよい。
≪返却通知の送信手順≫
続いて、図11を用いて返却通知の際の通信経路の判断について説明する。図11は、返却通知の手順と返却通知の際の通信経路の判断の手順を示すシーケンス図の一例である。返却通知の際に通信経路が正しくないと判断されると、初回通知と同様に使用不可が管理装置40から画像形成装置20に送信される。
レンタル期間は無期限の場合もあるが、一般に有期契約である。例えば7月末で契約が満了する場合、ユーザが誤って使用しないように、契約満了時にユーザが画像形成装置20の使用を停止する。また、これにより、契約期間の満了後はユーザが画像形成装置20を使用できないので、計上すべき最終的なカウンタ情報を確定させることができる。以下、通信経路が正しい場合とそうでない場合をそれぞれ説明する。
(通信経路が正しい場合)
図11(a)は通信経路が正しい場合の返却通知の手順と返却通知の際の通信経路の判断の手順を示すシーケンス図の一例である。
S1:ユーザは契約期間の満了などを把握すると、使用を停止するために画像形成装置20の返却操作を行う。画像形成装置20は返却操作を受け付ける。
S2:画像形成装置20の公衆無線通信部28又はLAN通信部21は、返却通知を管理装置40に送信する。返却通知には、返却通知である旨に加え、登録番号、機器識別子、通信経路判別情報及びカウンタ情報が含まれている。
S3:管理装置40の使用度数管理部42は機器管理情報DB4002の機器管理情報テーブルに機器情報を登録する。
S4:また、管理装置40の通信経路判断部45は、定期通知の通信経路が正しいか否かを判断する。判断方法は図9にて説明した。通信経路が正しい場合、返却通知により画像形成装置20が使用不可となるので、機器管理部43は機器登録テーブルの「機器設置状態」を"機器未設置"に設定する。
S5:画像形成装置20の機器管理部43は、返却通知応答(使用不可)を画像形成装置20に送信する。
S6:画像形成装置20の使用制限部25は使用状況応答(使用不可)に対し使用許可2003及び登録状況確認済み2002を記憶部2000から削除する。これにより、以降の印刷動作は禁止される。また、契約された通信経路による通信が可能な状態でユーザは画像形成装置20を返却できる(USBデバイス350が接続された画像形成装置20を返却できる)。
(通信経路が正しくない場合)
図11(b)は通信経路が正しくない場合の返却通知の手順と返却通知の際の通信経路の判断の手順を示すシーケンス図の一例である。ステップS1〜S3の処理は図11(a)と同様である。
S4:管理装置40の通信経路判断部45は、定期通知の通信経路が正しいか否かを判断する。通信経路が正しくないが、返却通知に対しては画像形成装置20の使用を禁止すべきなので、機器管理部43は機器登録テーブルの「機器設置状態」を"機器未設置"に変更する。
S5:管理装置40の異常通知部46は販売管理者に通信経路の異常を通知する。
S6:画像形成装置20の機器管理部43は、返却通知応答(使用不可)及び通信経路不正を画像形成装置20に送信する。通信経路不正は初回通知のものと同じである。
S7:画像形成装置20の使用制限部25は使用状況応答(使用不可)に対し使用許可2003及び登録状況確認済み2002を記憶部2000から削除する。これにより、以降の印刷動作は禁止される。
S8:また、通信経路不正に対し、画像形成装置20の表示制御部31は、図7に示したように、操作部307に通信経路が正しくないことを表示する。通信経路不正により通信経路が正しくないことを把握したユーザは、例えばUSBデバイス350を画像形成装置20に接続して再度、返却通知を行う。この場合、機器登録テーブルの「機器設置状態」は"機器未設置"のままだが、通信経路不正は画像形成装置20に送信されなくなる。したがって、契約通信経路による通信が可能な状態でユーザは画像形成装置20を返却できる(USBデバイス350が接続された画像形成装置20を返却できる)。
以上説明したように、本実施例の管理装置40は、画像形成装置20が機器情報を送信した通信経路又は通信インタフェースを判断できる。管理装置40には、画像形成装置20が通信経路1又は通信経路2のどちらを使用すべきかが登録されているため、画像形成装置20が予め定められた通信インタフェースを用いて機器情報を送信してたか否かを判断できる。
実施例1では通信経路判別情報として、画像形成装置20が管理装置40に送信したUSBデバイスのID2005などが用いられていた。本実施例では携帯電話会社のゲートウェイサーバ70を通過したことを通信経路判別情報として用いる管理システム100について説明する。
なお、本実施例において、すでに説明した事項は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
図12は、本実施例の管理システム100の動作の概略を説明する図の一例を示す図である。全体構成は図1と同様であるが、本実施例では通信経路判別情報として機器情報に添付されるアドレス情報に着目する。アドレス情報は、ネットワークN上で機器(本実施例では画像形成装置20)を一意に識別するための情報である。具体的には機器のURI、URL、ホスト名又はIPアドレスなどが挙げられる。本実施形態ではIPアドレスを例にして説明する。
(1)画像形成装置20が通信インタフェースとしてNIC306を使用した場合、機器情報Bには画像形成装置20のIPアドレスB(正確には社内LANの外側のグローバルIPアドレス)が付与される。
(2)画像形成装置20が通信インタフェースとしてUSBデバイス350を使用した場合、IPプロトコルを使用しないので機器情報AにはIPアドレスは付与されない。しかし、携帯電話会社のゲートウェイサーバ70がネットワークNに機器情報を出力する際、ゲートウェイサーバ70のIPアドレスAを機器情報Aに付与する。
(3)管理装置40は、これらのIPアドレスA,Bを通信経路判別情報として参照し、機器情報A又は機器情報Bが通信経路1,2のどちらを通過して到達したかを判断できる。携帯電話会社のゲートウェイサーバ70のIPアドレスAは公開されている場合が多い。あるいは、少なくともゲートウェイサーバ70から送信されたことが確認されているパケットを、販売管理者などが解析することでIPアドレスAを特定できる。
したがって、IPアドレスA、Bを通信経路判別情報として用いることで、管理装置40は機器情報の通信経路又は通信インタフェースを判断できる。
機能ブロック図は図5と同様でよいが、本実施例の通信経路選択部27は通信経路判別情報を生成する必要がない。しかし、処理の手順は図8のフローチャート図と同様である。また、管理装置40の通信経路判断部45の処理が実施例1と異なっている。相違について図13を用いて説明する。
<<通信経路が正しいか否かの判別>>
図13は、通信経路が正しいか否かを通信経路判断部45が判断する手順を示すフローチャート図の一例である。図13は、例えば管理装置40が機器情報を受信するとスタートする。
通信経路判断部45は受信した機器情報のIPヘッダーに含まれる送信元のIPアドレスを取り出す(S1)。
そして、通信経路判断部45は送信元のIPアドレスがゲートウェイサーバ70のIPアドレスと一致するか否かを判断する(S2)。管理装置40はゲートウェイサーバ70のIPアドレスを記憶部4000等に記憶している。なお、送信元のIPアドレスがゲートウェイサーバ70のIPアドレスと完全には一致しなくてもよい。これは、負荷分散などのためにゲートウェイサーバ70が複数のIPアドレスを有する場合があるためである。例えば、IPv4では32ビットのうち上位24ビットが一致する場合に一致すると判断してもよい。また、IPアドレスをDNSサーバに問い合わせ、ホスト名に変換してもよい。ホスト名がいくつかある携帯電話会社の名称と一致又は類似の場合でもIPアドレスがゲートウェイサーバ70のIPアドレスと一致すると判断できる。
ステップS2の判断がYesの場合、通信経路判断部45は機器情報が公衆無線網90を経由したと判断する(S3)。
ステップS2の判断がNoの場合、通信経路判断部45は機器情報が社内LAN360を経由したと判断する(S4)。以降の処理は、図9のステップS20〜S50と同様である。
このように、本実施例の管理システム100では、IPアドレスを利用することで、管理装置40は通信経路が正しいか否かを管理装置40が判断できる。したがって、画像形成装置20が通信経路判別情報を添付する処理を不要にできる。
なお、通信経路判別情報としてゲートウェイサーバ70のIPアドレスでなく、ゲートウェイサーバ70から管理装置40に到達するまでのネットワークN上で付与されたIPアドレスを通信経路判別情報として用いてもよい。例えば、特定のサーバを経由することが分かっているような場合はこの特定のサーバのIPアドレスを通信経路判別情報とすることができる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、販売管理者が管理システム100に契約通信経路を入力すると説明したが、契約通信経路を初回通知により自動的に決定してもよい。この場合、管理装置40は初回通知で送信された通信経路判別情報を契約通信経路として機器登録情報DB4003に登録する。この場合、販売管理者が契約通信経路を管理する手間を省くことができる。
また、図5などの構成例は、管理装置40、画像形成装置20、販売サーバ60、及び情報端末10による処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。管理装置40、画像形成装置20、販売サーバ60、及び情報端末10の処理は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
また、図5の記憶部2000、4000,6000に図示される各データベースの1つ以上はネットワーク上に存在していてもよい。
また、管理システム100が複数の管理装置40を有していてもよく、管理装置40の機能が複数のサーバに分散して配置されていてもよい。
また、本実施形態では、販売され(レンタルされ)、その後、使用量が管理されたり従量課金されたりする装置として画像形成装置20を例に説明するが、このような装置は画像形成装置20には限られない。例えば、使用された時間に応じて課金されるPC、ウェアラブルコンピュータ、アプリケーションソフトウェア、テレビ会議端末、電子黒板、プロジェクタ、カーナビゲーション端末、カメラ、ゲーム機、医療用機器、耕耘機などの農業用機器、自動車などにも適用できる。
なお、公衆無線通信部28は第一の送信手段の一例であり、LAN通信部は第二の送信手段の一例であり、送受信部41は受信手段の一例であり、通信経路判断部45は判断手段の一例であり、異常通知部46は異常通知手段の一例であり、表示制御部31は表示制御手段の一例である。管理システム100が行う機器情報の管理方法は情報管理方法の一例である。
10 情報端末
20 画像形成装置
21 LAN通信部
22 登録状況確認部
23 使用度数記録部
24 機器情報送信部
25 使用制限部
26 機器異常管理部
27 通信経路選択部
28 公衆無線通信部
40 管理装置
41 送受信部
42 使用度数管理部
43 機器管理部
44 操作受付部
45 通信経路判断部
46 異常通知部
60 販売サーバ
70 ゲートウェイサーバ
90 公衆無線網
100 管理システム
特開2004-151703号公報

Claims (14)

  1. 複数の通信経路を介して機器と前記機器を管理する管理装置とが通信する管理システムであって、
    前記機器は、
    前記機器に関する機器情報を前記複数の通信経路のいずれかを介して送信する複数の送信手段、を有し、
    前記管理装置は、
    前記複数の通信経路のいずれかを介して送信された前記機器情報を受信する受信手段と、
    前記機器情報と共に受信した通信経路を判断するための通信経路判別情報に基づき、前記機器情報が送信された通信経路を判断する判断手段と、を有する管理システム。
  2. 前記複数の送信手段はそれぞれ複数の通信経路に対応して設けられており、
    前記判断手段は前記通信経路判別情報に基づき、前記機器情報の送信のために前記機器が使用した前記送信手段を判断する請求項1に記載の管理システム。
  3. 前記判断手段は、前記通信経路判別情報に含まれている前記送信手段に関する情報に基づいて、前記機器情報が送信された通信経路を判断する請求項1又は2に記載の管理システム。
  4. 前記判断手段は、前記機器情報に付与されている前記機器情報の送信元をネットワーク上で特定するためのアドレス情報を前記通信経路判別情報として参照し、
    前記アドレス情報が、前記機器情報を公衆通信網からネットワークに転送する情報処理装置の特定のアドレス情報であるか否かに基づき、前記機器情報が送信された通信経路を判断する請求項1又は2に記載の管理システム。
  5. 前記受信手段は、前記機器情報と共に前記機器を識別するための機器識別子を受信し、
    前記判断手段は、前記機器識別子に対応付けて前記送信手段に関する情報が登録された機器登録情報を参照して、前記受信手段が受信した前記機器識別子に対応付けられている前記送信手段に関する情報を読み出し、
    読み出した前記送信手段に関する情報が前記通信経路判別情報に含まれている前記送信手段に関する情報と一致するか否かを判断する請求項3に記載の管理システム。
  6. 前記受信手段は、前記機器を識別するための機器識別子に使用すべき通信経路が登録された機器登録情報を参照して、
    前記通信経路判別情報に基づいて決定した通信経路が、前記機器識別子を含む前記機器情報を送信した前記機器の前記使用すべき通信経路であるか否かを判断し、
    前記使用すべき通信経路でない通信経路で前記機器が前記機器情報を送信した場合、通信経路が異常である旨を前記管理装置の管理者に通知する異常通知手段を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の管理システム。
  7. 前記機器が設置されてから初めて前記機器が前記機器情報を前記管理装置に送信した場合に、前記判断手段が、前記通信経路判別情報が前記使用すべき通信経路と一致しないと判断した場合、前記機器の使用を禁止する使用不可を前記機器に通知し、
    前記判断手段が、前記通信経路判別情報が前記使用すべき通信経路と一致すると判断した後に、前記機器情報を前記管理装置に送信した際に、前記判断手段が、前記通信経路判別情報が前記使用すべき通信経路と一致しないと判断した場合は、前記使用不可を前記機器に通知しない請求項6に記載の管理システム。
  8. 前記機器が前記機器を返却する旨と共に前記機器情報を前記管理装置に送信した場合に、前記判断手段が、前記通信経路判別情報が前記使用すべき通信経路と一致しないと判断した場合、前記機器の使用を禁止する使用不可を前記機器に通知する請求項6に記載の管理システム。
  9. 前記機器は、前記管理装置から前記使用不可を通知された場合、前記機器情報を送信した前記送信手段が誤っている旨を表示装置に表示する表示制御手段を有する請求項7又は8に記載の管理システム。
  10. 前記機器は、前記機器登録情報に登録されている前記使用すべき通信経路に関係なく、
    予め定められた前記複数の送信手段の優先順位にしたがって、前記送信手段が接続されているか否かを判断し、接続されていると判断された前記送信手段により前記機器情報を送信する請求項6〜9のいずれか1項に記載の管理システム。
  11. 前記通信経路判別情報は、前記機器によって前記機器情報に付与されるか又は前記機器による送信から前記管理装置に到達するまでの間に前記機器情報に付与される請求項1〜10のいずれか1項に記載の管理システム。
  12. 複数の通信経路を介して機器と通信し前記機器を管理する管理装置であって、
    前記機器が有する複数の送信手段が前記複数の通信経路のいずれかを介して送信した前記機器に関する機器情報を受信する受信手段と、
    前記機器情報と共に受信した通信経路を判断するための通信経路判別情報に基づき、前記機器情報が送信された通信経路を判断する判断手段と、を有する管理装置。
  13. 複数の通信経路を介して機器と前記機器を管理する管理装置が通信する管理システムの情報管理方法であって、
    前記機器によって行われる、
    複数の送信手段のいずれかが、前記機器に関する機器情報を前記複数の通信経路のいずれかを介して送信するステップを有し、
    前記管理装置によって行われる、
    受信手段が、前記複数の通信経路のいずれかを介して送信された前記機器情報を受信するステップと、
    前記機器情報と共に受信した通信経路を判断するための通信経路判別情報に基づき、判断手段が、前記機器情報が送信された通信経路を判断するステップと、を有する情報管理方法。
  14. 複数の通信経路を介して機器と通信し前記機器を管理する管理装置を、
    前記機器が有する複数の送信手段が前記複数の通信経路のいずれかを介して送信した前記機器に関する機器情報を受信する受信手段と、
    前記機器情報と共に受信した通信経路を判断するための通信経路判別情報に基づき、前記機器情報が送信された通信経路を判断する判断手段、として機能させるためのプログラム。
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