JPWO2016151760A1 - マグネット吸着式温度センサ及びその製造方法 - Google Patents

マグネット吸着式温度センサ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

測定対象に磁力により吸着する温度センサであって、皿型の接触部材14と、皿型接触部材14の内面側に熱電対部分が接続される熱電対ケーブル13と、皿型接触部材14の底面部が露呈するようにして皿型接触部材14を保持する下側本体ケース11Bと、磁石12と、下側本体ケース11Bと嵌合され、下側本体ケース11Bとの間で内部に磁石12を保持する上側本体ケース11Aと、を備えるマグネット吸着式温度センサにより、部品点数の削減、組立作業の簡素化を図る。

Description

本発明は、測定対象に磁力により吸着する温度センサに関する。
温度を測定する温度センサには様々なものがあり、センサの種別によって測定方法も異なるものであるが、ある対象の温度を測定する場合、基本的には被測定物に温度センサを接触させて測定させた方が精度がよい。
被測定物に温度センサを接触させる際において、被測定物が強磁性体である場合、磁石を用いることで、これに対する取り付けや取り外しが非常に簡便となるため、磁力により吸着する温度センサが用いられている。
このような磁石を用いた温度センサに関する技術が特許文献1によって開示されている。
特開2005−315591号公報
図11〜図13に従来のマグネット吸着式温度センサを示した。図11は分解斜視図であり、図12(a)、(b)は接触板101と熱電対102部分の形成工程を示す図、図13(a)〜(c)はマグネット吸着式温度センサ100の組み立て工程を示す図である。
図13(c)に示されるように、従来のマグネット吸着式温度センサ100は、頭頂部に裏面に熱電対102が接続されている接触板101を有し、内部に磁石103を備えることで、磁力により強磁性体の被測定物に吸着するもの、即ち、裏面に熱電対が接続されている接触板103が被測定物に接触するものである。
このようなマグネット吸着式温度センサ100においては、図12(a)に示されるように板バネ状の接触板101に対して、熱電対102を溶接Wにより接続し、これを曲げ加工する(図12(b))という煩雑な作業が必要となる。
また、図13(b)に示されるように、曲げ加工により図12(b)のように形成された部材の内側に磁石103を配することとなり、熱電対102と磁石103との接触をさけるため、図13(b)中のxの距離をある程度設ける必要がある。熱電対102と磁石103との接触をさけるのは、接触すると温度測定精度が低くなる恐れがあるためである。その結果として、被測定物と磁石103との距離が長くなるため吸引力が弱くなってしまう。従来のマグネット吸着式温度センサ100では、このような磁力不足を補うために、ヨーク部材105を設けることで磁力を集中させているが、これによって部品点数が増加してしまう問題と、図13(a)〜(c)から理解されるように、各部材の組み付け作業が煩雑となる問題があった。即ち、図13(a)に示されるように、ヨーク部材105内に磁石103を載置する必要があり、且つ、図13(b)に示されるように、接触板101と磁石103を共にヨーク部材105内に挿入するという煩雑な作業が必要なものであった。また、熱電対102に接続されて引き出される線材108の処理にも煩雑な作業を要するものであった。
本発明は、上記の点に鑑み、測定対象に磁力により吸着する温度センサであって、部品点数の削減、組立作業の簡素化が図られたマグネット吸着式温度センサ及びその製造方法を提供することを目的とする。
(構成1)
測定対象に磁力により吸着するマグネット吸着式温度センサであって、前記測定対象に接触する皿型接触部材と、前記皿型接触部材の内面側に熱電対部分が接続される熱電対ケーブルと、磁石と、前記磁石を保持するとともに、前記皿型接触部材の底面部が露呈するようにして前記皿型接触部材を保持する本体ケースと、を備えることを特徴とするマグネット吸着式温度センサ。
(構成2)
前記皿型接触部材と、前記磁石との間に所定間隔を形成するための間隔形成部材を有することを特徴とする構成1に記載のマグネット吸着式温度センサ。
(構成3)
前記本体ケースが、前記皿型接触部材の底面部が露呈するようにして前記皿型接触部材を保持する下側本体ケースと、前記下側本体ケースと嵌合され、当該下側本体ケースとの間で内部に前記磁石を保持する上側本体ケースと、を備えることを特徴とする構成1または構成2に記載のマグネット吸着式温度センサ。
(構成4)
前記上側本体ケースに、間隔形成部材と、前記磁石を保持するための係合部材と、が形成されていることを特徴とする構成3に記載のマグネット吸着式温度センサ。
(構成5)
前記熱電対ケーブルに被係合部が形成され、当該被係合部と係合する係合部が前記本体ケースまたは前記皿型接触部材の何れかに形成されていることを特徴とする構成1から構成4の何れかに記載のマグネット吸着式温度センサ。
(構成6)
前記本体ケースに、前記熱電対ケーブルを引き出すための開口部が形成され、前記本体ケースに、前記引き出された熱電対ケーブルの引出方向を変更して保持するケーブル保持部を備えることを特徴とする構成1から構成5の何れかに記載のマグネット吸着式温度センサ。
(構成7)
測定対象に磁力により吸着するマグネット吸着式温度センサの製造方法であって、皿型接触部材の内面側に前記熱電対ケーブルの熱電対部分を接続する工程と、当該熱電対ケーブルが接続された皿型接触部材の底面部が露呈するようにして下側本体ケースに取り付け、当該下側本体ケースが備える係合部に前記熱電対ケーブルが備える被係合部を係合させる工程と、上側本体ケースに磁石を嵌め込む工程と、当該磁石を内蔵する上側本体ケースと、前記下側本体ケースを嵌合する工程と、を備えることを特徴とするマグネット吸着式温度センサの製造方法。
上記構成の本発明のマグネット吸着式温度センサ及びその製造方法によれば、部品点数の削減、組立作業の簡素化が図られる。
本発明に係るマグネット吸着式温度センサを示す図であり、(a):下側斜視図、(b):上側斜視図 本発明に係るマグネット吸着式温度センサの分解斜視図 皿型接触部材を示す図であり、(a):斜視図、(b):上面図、(c):側面図 上側本体ケースを示す斜視図 上側本体ケースを示す図であり、(a):上面図、(b):側面図、(c):底面図、(d):他の側面図 下側本体ケースを示す斜視図 下側本体ケースを示す図であり、(a):上面図、(b):側面図、(c):底面図、(d):他の側面図 本発明に係るマグネット吸着式温度センサの組み立て工程を示す図 熱電対ケーブルの引出しについて説明する図であり、(a):側面方向への引出しを示す図、(b):上面方向への引出しを示す図 皿型接触部材の他の例を示す図 従来のマグネット吸着式温度センサを示す分解斜視図 従来のマグネット吸着式温度センサの製造工程を説明する図 従来のマグネット吸着式温度センサの製造工程を説明する図
以下、本発明の実施態様について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下の実施態様は、本発明を具体化する際の一形態であって、本発明をその範囲内に限定するものではない。
図1は、本発明に係るマグネット吸着式温度センサを示す図であり、図1(a)は下側斜視図、図1(b)は上側斜視図である。また、図2は、同マグネット吸着式温度センサの分解斜視図である。
マグネット吸着式温度センサ1は、測定対象に磁力により吸着する温度センサであって、図1〜図2に示されるように、皿型接触部材14と、皿型接触部材14の内面側に熱電対部分が接続される熱電対ケーブル13と、磁石12と、本体ケース11と、を備える。
本体ケース11は、皿型接触部材14の底面部が露呈するようにしてこれを保持する下側本体ケース11Bと、下側本体ケース11Bと嵌合され、内部に磁石12を保持する上側本体ケース11Aとによって構成される。
図3は、皿型接触部材14を示す図であり、図3(a)は斜視図、図3(b)は上面図、図3(c)は側面図である。
図に示されるように、本実施形態のマグネット吸着式温度センサ1に備えられる皿型接触部材14は、基本的態様が皿型に形成される。即ち、円形の底面部141と、側面部142と、鍔部143を備える。皿型接触部材14は、熱伝導率の高い素材(本実施形態ではステンレス)を用いて形成される。皿型形状としていることにより、プレス加工にて簡便に形成することができる。換言すれば、本実施形態における皿型接触部材14は、1回のプレス加工で形成できる形状で構成されるものである。
図4〜図5は、本実施形態のマグネット吸着式温度センサ1に備えられる上側本体ケース11Aを示す図であり、図4は斜視図、図5(a)は上面図、図5(b)は側面図、図5(c)は底面図、図5(d)は他の側面図である。
上側本体ケース11Aは、磁石12を保持するための係合部材11A1と、下側本体ケース11Bと嵌合する嵌合部材11A2と、側面に引き出される熱電対ケーブル13の引出方向を変更して保持するケーブル保持部11A3と、側面壁11A4と、を有する。
係合部材11A1は、本実施形態においては3つ形成され、上面視円形形状の上側本体ケース11Aの外周部分において均等の位置関係(約120°間隔)となるように配される。係合部材11A1は、その先端部において内周側に突出する爪が形成され、当該爪によって磁石12を保持する。また、後に説明するように、この係合部材11A1は、皿型接触部材14と磁石12との間に所定間隔を形成するための間隔形成部材としても機能するものである。
嵌合部材11A2は、本実施形態においては2つ形成され、上面視円形形状の上側本体ケース11Aの外周部分において約180°間隔となるように配される。嵌合部材11A2は、その先端部において外周側に突出する爪が形成され、当該爪によって下側本体ケース11Bと嵌合する。
側面壁11A4は、後に説明する下側本体ケース11Bに形成される切欠部11B5に対向する位置に形成され、熱電対ケーブル13の幅と略同一か、これよりやや広い幅に形成される。
ケーブル保持部11A3は、側面壁11A4が形成される箇所の側面に形成され、本実施形態では断面略L字状で対称に配される2つのリブによって形成される。
図6〜図7は、本実施形態のマグネット吸着式温度センサ1に備えられる下側本体ケース11Bを示す図であり、図6は斜視図、図7(a)は上面図、図7(b)は側面図、図7(c)は底面図、図7(d)は他の側面図である。
下側本体ケース11Bは、皿型接触部材14の底面部141を露呈させる孔11B1と、皿型接触部材14が脱落しないように皿型接触部材14の鍔部143を支持する底面縁部11B2と、熱電対ケーブル13の穴13Bと係合する係合部11B3と、上側本体ケース11Aの嵌合部材11A2と嵌合する嵌合穴11B4と、側面部の一部が切り欠かれた切欠部11B5と、を有する。
孔11B1は、皿型接触部材14の底面部141を露呈させるものであり、本実施形態では皿型接触部材14の底面部141が円形であるため、当該底面部141が挿通されるだけの直径をもった円形の穴として形成される。また、これによって底面縁部11B2も形成される。即ち、孔11B1は、皿型接触部材14の底面部141より大きく、皿型接触部材14の鍔部143より小さく形成される。
係合部11B3は、切欠部11B5が形成される位置において形成され、本実施形態においては円筒状の突起であり、その高さは少なくとも熱電対ケーブル13の厚みより高く形成される。
嵌合穴11B4は、上側本体ケース11Aの嵌合部材11A2の先端部に形成されている爪が引っ掛かるように構成される。
切欠部11B5は、上面視円形形状の下側本体ケース11Bの外周部分に形成される側面部の一部を切り欠いて形成され、上側本体ケース11Aの側面壁11A4の幅と略同一か、これよりやや広い幅に形成される。
次に、以上の構成部品を有するマグネット吸着式温度センサ1の組み立て工程について説明する。図8(a)〜(f)は、マグネット吸着式温度センサ1の組み立て工程を示す図である。
先ず、先端部に熱電対13Aを有する熱電対ケーブル13に、下側本体ケース11Bの係合部11B3と系合する被係合部である穴13Bを形成する(工程(a))。なお、本実施形態の熱電対ケーブル13の熱電対13Aは、線径が100μm以下の細い熱電対線を用いている。
次に、熱電対ケーブル13の先端部にある熱電対13Aを、皿型接触部材14の内面側に溶接によって接合する(工程(b))。
次に、熱電対ケーブル13が接続された皿型接触部材14の底面部141が露呈するように、底面部141を孔11B1に挿通して下側本体ケース11Bに載置し、当該下側本体ケース11Bが備える係合部11B3に熱電対ケーブル13に形成した穴13Bを係合させる(工程(c))。これにより、熱電対ケーブル13が引っ張られたような場合においても、熱電対13Aと皿型接触部材14の接合部分に力が加わることが抑止される。
次に、上側本体ケース11Aに磁石12を嵌め込む(工程(d))。前述のごとく、係合部材11A1の先端部に形成された爪によって磁石12が保持される。
次に、上記工程で各部材が取り付けられた上側本体ケース11Aと下側本体ケース11Bとを嵌合させる(工程(e))。前述のごとく上側本体ケース11Aの嵌合部材11A2の先端部に形成されている爪が、下側本体ケース11Bの嵌合穴11B4に嵌合するものである。
上側本体ケース11Aと下側本体ケース11Bとを嵌合の際、上側本体ケース11Aの係合部材11A1の先端部が、皿型接触部材14の鍔部143に当接する。これにより、皿型接触部材14と磁石12との接触が抑止されるものであり、従って、係合部材11A1は、間隔形成部材としても機能するものである。
また、上側本体ケース11Aと下側本体ケース11Bとの嵌合の際、下側本体ケース11Bの切欠部11B5部分を埋める形で、上側本体ケース11Aの側面壁11A4が配されることとなり、その下端側において熱電対ケーブル13が引き出されるだけのスペース(開口部)が形成される。これにより、図8(f)に示されるように、熱電対ケーブル13が、本体ケース11の側面方向に引き出される。
図9は、熱電対ケーブル13の引出しについて説明する図であり、図9(a)は熱電対ケーブル13を側面方向引出す場合を示す図、図9(b)は上面方向に引出す場合を示す図である。
側面方向への引出し(図9(a))については上記説明の通りである。これに対し、被測定物に対する取り付けの際の熱電対ケーブル13の取り回しの都合等により、熱電対ケーブル13を上面方向に引出したい場合には、ケーブル保持部11A3に熱電対ケーブル13を係止することにより、図9(b)に示されるように、熱電対ケーブル13の引出し方向を上面方向に変更することができる。
以上のごとく、本実施形態のマグネット吸着式温度センサ1によれば、部品点数が削減され、非常に簡便な作業により組み立てることができる。
即ち、図2と図11を比べれば明らかなように、従来のマグネット吸着式温度センサ100に比して、本実施形態のマグネット吸着式温度センサ1では大幅に部品点数が削減されている。
本実施形態のマグネット吸着式温度センサ1では、上記説明した構成により、被測定物に対する磁石12の距離を小さくすることができるため、従来のマグネット吸着式温度センサ100で必要だったヨーク部材105を不要とできる。また、上記説明したごとく、基本的に上側本体ケース11Aと下側本体ケース11Bとによってのみ各部材を適切に保持できる構成としているため、部品点数の削減が可能となっている。
組み立て作業としても、従来のマグネット吸着式温度センサ100に比して、非常に簡便な作業により、本実施形態のマグネット吸着式温度センサ1を組み立てることができる。従来のマグネット吸着式温度センサ100においては、溶接の作業性の観点から、曲げ加工後に溶接することが困難であるため、板バネ状の接触板101に対して熱電対102を溶接Wにより接続した後に曲げ加工する(図12(a)、(b))という煩雑な作業が必要であったが、本実施形態のマグネット吸着式温度センサ1によれば、プレス加工により皿型接触部材14を形成した後に、熱電対13Aを容易に溶接することができる。
また、従来のマグネット吸着式温度センサ100では、図13(a)に示されるように、ヨーク部材105内に磁石103を載置する必要があり、且つ、図13(b)に示されるように、接触板101と磁石103を共にヨーク部材105内に挿入するという煩雑な作業が必要なものであり、熱電対102に接続されて引き出される線材108の処理にも煩雑な作業を要するものであったが、本実施形態のマグネット吸着式温度センサ1によれば、上記説明したごとく、基本的に各部材を嵌め込んでいくだけの作業で容易に組み立てることができる。且つ、下側本体ケース11Bの嵌合穴11B4から、上側本体ケース11Aの嵌合部材11A2の爪部分を押し戻すこと等により、マグネット吸着式温度センサ1を容易に分解することができるため、熱電対(熱電対ケーブル13)等の部品の交換も容易に行うことができる。
加えて、図9で説明したごとく、被測定物に対する取り付けの際の熱電対ケーブル13の取り回しの都合等に鑑みて熱電対ケーブル13の引出し方向を変更することができるため、利便性が高い。
さらに、測定対象に接触する部材である皿型接触部材14を、皿形状としていることにより、測定対象に安定的に接触する面積を大きくすることができるため、正確な温度計測をすることができる。
従来の板バネ状の接触板101(図11〜13)の場合、接触片その物自体で支える構造(自立した構造)となっていないことから、その物自体では安定した接触とすることができず、安定的な接触を得るために、接触片の周囲にガイド106等の別の構造体を設ける必要があった(このことは部品点数の増加にもつながるものであった)。これに対し本実施形態のマグネット吸着式温度センサ1では、自立した構造特徴を有する皿形状に接触片を形成することにより(皿型接触部材14)、測定対象に安定的に接触する面積を大きくすることができるため、部品点数を削減しつつ、正確な温度計測をすることができる。
また、本実施形態のマグネット吸着式温度センサ1では、熱電対13Aに細い熱電対線(φ100μm以下)を用いているため、熱電対13Aにおける放熱量を抑制することができる。これにより、測定対象の温度を下げる作用をより少なくでき、正確な温度計測が可能となる。
上記の、接触片を皿形状としていることと、細い熱電対線(φ100μm以下)を用いることにより、相乗的に温度計測の精度を高くすることができる。つまり、皿状接触片構造により、多くの面積にて測定対象からの熱を受けることができ、それにより、皿型接触部材14自体が測定対象の温度に近づくことができる。その熱を熱電対13Aにて電気変換するものであるが、熱電対13A自体から放熱してしまうと、測定対象の温度を下げ、温度測定精度を低下させる要素となるが、細い熱電対線を使用することで放熱を少なくできる。
この二つを併せ持つことで、熱を多く受け、放熱は少なくすることができ、測定対象の温度をより正確に捉えることができる。
なお、本実施形態では、本体ケースの基本態様が円筒形であるものを例として説明したが、これに限られるものではなく、例えば基本態様が四角柱状のものであってもよい。同様に、皿型接触部材も円形状のものに限られるものではなく、例えば四角形状のものであってもよい。
また、本実施形態では、上側本体ケースに磁石が保持されるものを例としたが、下側本体ケースに磁石が保持されるようなものであってもよい。
加えて、本実施形態では、本体ケースが上下に分割されるもの、即ち、上側本体ケースと下側本体ケースを備えるものを例としたが、これに限られるものではなく、例えば左右に分割されるようなものであってもよい。
本実施形態では、上側本体ケースの係合部材が間隔形成部材としても機能も併せ持つものを例としているが、間隔形成部材を別部材として形成するようなもの、例えば、皿型接触部材14と磁石12との間に配するスペーサー等であってもよい。間隔形成部材は断熱性部材にて形成される。
本実施形態では、ケーブル保持部を、熱電対ケーブルの引出し方向を上面方向に変更するものとして説明したが、これに限るものではなく、上面方向以外の方向に熱電対ケーブルの引出し方向を変更・保持するものであってよい。
皿型接触部材について、図10で示したように、プレス加工を容易にする等のために鍔部143に切り込み143aを設けるようにしてもよい。また、さらに側面部142にも切り込みを形成するものであってもよい。
1...マグネット吸着式温度センサ
11...本体ケース
11A...上側本体ケース
11A1...係合部材(間隔形成部材)
11A2...嵌合部材
11A3...ケーブル保持部
11B...下側本体ケース
11B1...孔
11B2...底面縁部
11B3...係合部
11B4...嵌合穴
11B5...切欠部
12...磁石
13...熱電対ケーブル
13A...熱電対
13B...穴(被係合部)
14...皿型接触部材
141...底面部
142...側面部
143...鍔部

Claims (7)

  1. 測定対象に磁力により吸着するマグネット吸着式温度センサであって、
    前記測定対象に接触する皿型接触部材と、
    前記皿型接触部材の内面側に熱電対部分が接続される熱電対ケーブルと、
    磁石と、
    前記磁石を保持するとともに、前記皿型接触部材の底面部が露呈するようにして前記皿型接触部材を保持する本体ケースと、
    を備えることを特徴とするマグネット吸着式温度センサ。
  2. 前記皿型接触部材と、前記磁石との間に所定間隔を形成するための間隔形成部材を有することを特徴とする請求項1に記載のマグネット吸着式温度センサ。
  3. 前記本体ケースが、
    前記皿型接触部材の底面部が露呈するようにして前記皿型接触部材を保持する下側本体ケースと、
    前記下側本体ケースと嵌合され、当該下側本体ケースとの間で内部に前記磁石を保持する上側本体ケースと、
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマグネット吸着式温度センサ。
  4. 前記上側本体ケースに、
    間隔形成部材と、
    前記磁石を保持するための係合部材と、
    が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のマグネット吸着式温度センサ。
  5. 前記熱電対ケーブルに被係合部が形成され、当該被係合部と係合する係合部が前記本体ケースまたは前記皿型接触部材の何れかに形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載のマグネット吸着式温度センサ。
  6. 前記本体ケースに、前記熱電対ケーブルを引き出すための開口部が形成され、
    前記本体ケースに、前記引き出された熱電対ケーブルの引出方向を変更して保持するケーブル保持部を備えることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載のマグネット吸着式温度センサ。
  7. 測定対象に磁力により吸着するマグネット吸着式温度センサの製造方法であって、
    皿型接触部材の内面側に前記熱電対ケーブルの熱電対部分を接続する工程と、
    当該熱電対ケーブルが接続された皿型接触部材の底面部が露呈するようにして下側本体ケースに取り付け、当該下側本体ケースが備える係合部に前記熱電対ケーブルが備える被係合部を係合させる工程と、
    上側本体ケースに磁石を嵌め込む工程と、
    当該磁石を内蔵する上側本体ケースと、前記下側本体ケースを嵌合する工程と、
    を備えることを特徴とするマグネット吸着式温度センサの製造方法。
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