JP2014090032A - コイル部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】機械装置への取付けが容易になり、かつ吸引力が大きいコイル部材を提供すること。
【解決手段】コイル部材1は、導線20と、導線20が巻回されるボビン21とから構成されるコイル体10と、コイル体10の側面に沿う側板部31と、側板部31の両端部から曲げ折りされて延長され、コイル体10を支持する上部蓋部32と下部蓋部33とを有する枠状のフレーム30と、コイル体10を挟んで側板部31に対向して配置されると共に、上部蓋部32および下部蓋部33の先端部とで固定される固定板40と、を備える。固定板40は、フレーム30の枠外方向に延長された取付け板部42を有し、取付け板部42には、コイル体10を支持したフレーム30を他の機械装置に固定するための取付け部としての雌ねじが形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、コイル部材に関する。
従来から、ボビンに導線が巻回されたコイル体を枠状のフレーム内に配置し、コイル体の軸方向のフレーム開口部を蓋部材によって固定することによって、コイル体とフレームとを一体化して構成されるコイル部材が本願発明者によって提案されている(たとえば、特許文献1)。
特開2011−228599号公報
特許文献1に記載されているコイル部材では、コイル部材を他の機械装置に取付けて使用する場合、たとえば、フレームに取付け用の固定板を設ける構成を採用することもあり、部品数が多くなるほか,取り付け作業に手間がかかってしまうことも考えられる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コイル部材の他の機械装置への取付け作業を容易にするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、コイル部材において、導線と、当該導線が巻回されるボビンとから構成されるコイル体と、コイル体の側面に沿う側板部と、側板部の両端部から曲げ折りされて延長され、コイル体を支持する一端側蓋部と他端側蓋部とを有する枠状のフレームと、コイル体を挟んで側板部に対向して配置されると共に、一端側蓋部および他端側蓋部の先端部とで固定される固定板と、を備え、固定板は、フレームの枠外方向に延長された取付け板部を有する、こととする。
また、上記発明に加えて、取付け板部には、コイル体を支持したフレームを他の機械装置に固定するための取付け部が形成されていることとする。
また、上記発明に加えて、取付け板部は、曲げ折りされ延長されていることとする。
また、上記発明に加えて、取付け部には、雌ねじが形成されていることとする。
また、上記発明に加えて、ボビンの他端側蓋部側の端部には、導線の端末部と接続されるリード線を支持するリード線支持部が突設されていることとする。
また、上記発明に加えて、固定板には、ボビンに設けられたプランジャー挿通孔内を進退するプランジャーの作動を拡大または縮小する作動レバーの支点を有する支点軸支持部が設けられ、作動レバーにプランジャーの作動力が作用する位置を力点としたとき、支点は、力点を挟んで作動レバーの作用点の反対側に配置されることとする。
また、上記発明に加えて、支点軸支点部は、固定板の一部が曲げ折りされ延長された支持板部に設けられていることとする。
また、上記発明に加えて、ボビンに形成された鍔部と一端側蓋部との間にプランジャーを軸方向に進退可能に支持すると共に磁性体にて構成されるリング部材がさらに備えられ、リング部材は、径方向に移動可能であることとする。
本発明によると、コイル部材を他の機械装置への取付けが容易なコイル部材を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るコイル部材を示す斜視図である。 図1に示す切断線A−Aにおけるコイル部材の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るコイル体を示す平面図である。 図3に示す切断線A−Aにおける断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るフレームを示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る固定板を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態におけるコイル部材の吸引力とエアーギャップとの関係を示すグラフ。 本発明の第2の実施の形態に係るコイル部材を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る固定板を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るコイル部材を用いたソレノイドの1例を示す部分斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るプランジャーのストロークを示す模式図。 従来の一般的な構造のプランジャーのストロークを示す模式図。
以下、本発明の第1の実施の形態に係るコイル部材1について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明(各実施の形態に共通)において、各図に示す矢視X1方向を前方(前側)、矢視X2方向を後方(後側)、矢視Y1方向を左方(左側)、矢視Y2方向を右方(右側)、矢視Z1方向を上方(上側)、矢視Z2方向を下方(下側)とそれぞれ規定して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係るコイル部材1を示す斜視図である。図2は、図1に示す切断線A−Aにおけるコイル部材1の概略構成を示す断面図である。図1および図2に示すように、コイル部材1は、導線20がボビン21に巻回されたコイル体10と、コイル体10の左側側面に沿う側板部31と側板部31の上方および下方それぞれの両端部から曲げ折りされて同じ方向に延長された一端側蓋部としての上部蓋部32と他端側蓋部としての下部蓋部33とを有する枠状のフレーム30と、コイル体10を挟んで側板部31に対向して配置されると共に、上部蓋部32および下部蓋部33の先端部に固定される固定板40と、を備えている。
コイル体10は、導線20がボビン21の筒状の胴部22に巻回されており、胴部22の上方に形成された上鍔部24と、下方に形成された下鍔部25とによって軸方向の巻回位置が規制されている。導線20は、銅等の導電性を有する線材が絶縁被膜で覆われて形成された被覆線である。
図1に示すように、下鍔部25からリード線60を支持するリード線支持部26がフレーム30の前方に突設されている。導線20の2本の端末部20A,20Bの各々はリード線60と電気的に接続されている。
固定板40は、側板部41に形成された凹状の嵌合部にフレーム30の上部蓋部32および下部蓋部33それぞれに形成された凸状の嵌合部32A,33Aを嵌合させて図示するようにカシメ固定されている。固定板40は、フレーム30で囲まれた枠の外側方向(図示右側方向)に曲げ折り延長された取付け板部42を有している。取付け板部42には、コイル体10を支持した状態のフレーム30を他の機械装置に固定するための取付け部42A,42Bが形成されている。取付け部42A,42Bは、貫通孔または雌ねじとする。よって、コイル部材1を他の機械装置に固定用ねじを用いて取付け可能な構成としている。
図2に示すように、コイル体10の上鍔部24には、上部蓋部32側の面に胴部22とほぼ同心円の凹部24A(図4参照)内にリング部材55が配置されている。リング部材55は、鉄等の磁性体から構成され、少なくとも内周面に絶縁性を有しつつ耐摩耗性に優れた表面処理(たとえば、絶縁メッキ処理)を施している。リング部材55の内径は、プランジャー70が軸方向に進退自在な範囲でクリアランスを小さく設定される。また、リング部材55は、上部蓋部32に密接させているが上鍔部24の凹部24A内で径方向に移動可能である。
コイル体10は、軸方向の両端部(上鍔部24と下鍔部25)が上部蓋部32と下部鍔部33によって密接支持される。さらに、コイル体10は、下鍔部25側において、軸部材43によって下部蓋部材33に固定されている。図示した例では、軸部材43は2つの段部を有しており、第1の段部43Aはボビン21のプランジャー挿通孔23に挿通する範囲でクリアランスは小さく設定される。第2の段部43Bは、下部蓋部33に圧入したうえでカシメ固定される。なお、軸部材43に設けられた孔部43Cは、プランジャー70の下方端部の直径が縮小された段部を挿入可能な内径と深さを有している。孔部43Cおよび該段部は下方に向かって直径が僅かに小さくなる斜面となっている。そのため、該段部が孔部43Cに挿入されたときに、該段部と孔部43Cとが密着可能であり、磁気漏れが少ない。
上記構成により、コイル体10は、フレーム30と精度よく、しかも確実に固定することが可能にしている。このように構成されたコイル部材1は、フレーム30およびリング部材55においてコイル体10から発生する磁束の磁気回路が形成される。
なお、フレーム30の上部蓋部33には貫通孔32Bが設けられている。この貫通孔32Bは、プランジャー70の作動に影響しない(短絡したり、あるいは抵抗にならない)程度の大きさに設定されている。
続いて、以上説明したコイル部材1の主たる構成要素について図を参照して説明する。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るコイル体10を示す平面図、図4は、図3に示す切断線A−Aにおける断面図である。図3および図4に示すように、コイル体10は、ボビン21と、ボビン21の胴部22に導線20を巻回して構成されている。導線20の巻回外周には絶縁テープ28で覆われている。ボビン21は樹脂で成形されており、前述したように胴部22の両端に上鍔部24と下鍔部25とが形成され、下鍔部25の左側方向に突設されるリード線支持部26が形成されている。
リード線支持部26には、リード線挿通孔26A,26Bが設けられ、導線巻回外周付近に端末処理用凹部27が設けられている。この端末処理用凹部27内において、導線20の端末部20A,20Bとリード線60とが電気的に接続されている。
上鍔部21に設けられた円形の凹部24Aの大きさは、前述したリング部材55が径方向に移動可能な直径と、リング部材55が上部蓋部32と密接する深さとなるように設定されている。なお、プランジャー挿通孔23の中心軸は、導線20の巻回軸Lである。
次にフレーム30について図5を参照して説明する。
図5は、第1の実施の形態に係るフレーム30を示す斜視図である。なお、図1,図2も参照する。フレーム30は、コイル体20の左側の側面に沿う側板部31と側板部31の上方および下方の両端部それぞれから曲げ折りされて延長された上部蓋部32と下部蓋部33とを有する。上部蓋部32および下部蓋部33それぞれの右側先端部には凸状の嵌合部32A、33Aが形成されている。これら嵌合部32A,33Aは、ほぼ同一形状であって、凸部高さ(右方向の長さ)は、固定板40の側板部41の厚さよりもやや高く設定されている。
上部蓋部32と下部蓋部33とは、ほぼ平行に延長されており、両者の距離はコイル体10をスライド装着可能な範囲で押圧するように設定されることが好ましい。
フレーム30の上部蓋部32には貫通孔32Bが設けられ、下部蓋部33には貫通孔33Bが設けられている。貫通孔32Bの中心と貫通孔33Bの中心とは、直線で結ぶことができ、この直線が導線20の巻回軸Lである。したがって、側板部31は、巻回軸Lとほぼ平行であって、上部蓋部32および下部蓋部33は、巻回軸L(または側板部31)に対してほぼ直角である。貫通孔32Bは、プランジャーが貫通する孔であって、貫通孔33Bは、軸部材43の第2の段部43Bが圧入される孔である。
次に、固定板40について図6を参照して説明する。
図6は、第1の実施の形態に係る固定板40を示す斜視図である。固定板40には、前述したフレーム30の側板部31に対してほぼ平行な側板部41の後方端部でほぼ直角に曲げ折りされた取付け板部42が形成されている。取付け板部42には、取付け部42A,42Bが設けられている。前述したように取付け部42A,42Bは、貫通孔または雌ねじであって、コイル部材1の取付け対象の機械装置に固定用ねじを用いて固定することができる。取付け部として雌ねじを形成する場合には、コイル部材1に固定ねじを仮止めしておくことが可能である。
側板部41の上方端部および下方端部には凹状の嵌合部41A,41Bが形成されている。これら凹状の嵌合部41A,41Bの深さは、前述したフレーム30の厚みとほぼ同じであって、凹状の嵌合部41A,41Bそれぞれにフレーム30の上部蓋部32および下部蓋部33に形成された凸状の嵌合部32A,33Aを嵌合させて、嵌合部31A,32Bの先端突出部をタガネ等で変形させるによって、フレーム30に固定板40をカシメ固定することができる。
なお、固定板40の取付け板部42は、図6に図示する形状以外に、たとえば、側板部41を後方または前方に単純に延長する形状にすることが可能で、あるいは、側板部41の上方または下方に単純に延長する形状にすることも可能である。
また、取付け部42A,42Bは、図示したような2つに限らず、3つ以上にし、貫通孔と雌ねじとを組み合わせて用いることができる。たとえば、上方また下方に位置案内の貫通孔を、それらの間に固定用の雌ねじを配置することも可能である。
次に、第1の実施の形態に係るコイル部材1の製造方法の1例を図1から図6を参照しながら説明する。まず、コイル体10とフレーム30と固定板40とを用意する。はじめに、コイル体10の上鍔部24の凹部24A内にリング部材55をセットし、この状態のコイル体10をフレーム30と固定板40とで形成された枠空間内にスライド装着する。この際、ボビン21のプランジャー挿通孔23と、下部蓋部33の貫通孔33Bと、上部蓋部32の貫通孔32Bとが覗ける位置にコイル体10を装着する。次に、フレーム30に固定板40をカシメ固定する。
次に、軸部材43を貫通孔32Bの上方からプランジャー挿通孔23に治具を用いて挿通させる。軸部材43が下部蓋部33の貫通孔33Bを貫通した状態で、軸部材43の第2の段部43Bの先端部を治具等によって外周側に変形させれば、コイル体10をフレーム30に固定することができる。
次に、リード線60と導線20の端末部20A,20Bとを接続する。接続方法としては、周知の熱圧着や半田付け等の接続手段を用いることができる。なお、これら接続部を絶縁性の樹脂で覆えば接続部の信頼性を高めることができる。
なお、コイル部材1の製造方法としては、コイル体10の状態でリード線60と導線20の端末部20A,20Bとの接続を行い、その後フレーム30に装着する順番にしてもよい。また、フレーム30にコイル体10を装着した後、固定板40をフレーム30に固定する順番としてもよい。
以上説明した第1の実施の形態によるコイル部材1では、コイル体10を支持するフレーム30に取付け板部42を有する固定板40を固定している。取付け板部40は、コイル体10に対してフレーム30の枠外方向に延長され、しかも取付け部42A,42Bを備えている。
このようにすれば、従来から一般的に用いられているフレームの一部に専用の取付け板をねじ締め等で固定し、取付け板を用いてコイル部材の取付け対象である機械装置に取付ける構造に比べ、簡単な構造で、しかも、取付け作業のスペースが広くなり機械装置への取付け作業が容易にできる。
また、取付け板部42は、側板部41からフレーム30の枠外方向に曲げ折りされ延長されていることから、コイル部材1を図示前方側からドライバー等を用いて固定用ねじで機械装置に固定する場合、コイル体10とドライバーとの間に側板部41があるため、ねじ締め作業で導線を切断することがなく、安心して作業を行うことができる。
また、コイル部材1と機械装置との取付け位置、取付け方法等が変わる場合、固定版40の取付け板部42の形状のみ変更すれば容易に対応可能であり、汎用性を高めることができる。
また、取付け板部42の取付け部42A,42Bとして雌ねじを形成しておけば、コイル部材1に固定用ねじを仮止めしておくことで、取付け対象機械装置にコイル部材1を取付ける場合に、ただちに固定作業を行うことでき作業効率を向上させることができる。
さらに、ボビン21の下鍔部25には、リード線支持部26がコイル体10より外側方向に突設され、このリード線支持部26には、2本のリード線60それぞれを挿通するリード線挿通孔26A,26Bが設けられている。
このようにリード線支持部26を設けることによって、リード線60の位置ずれがなくなるため、とコイル体10の端末部20A,20Bとの接続作業が容易になり、しかも確実に接続させることができる。また、コイル部材1を機械装置に取付けるときや、実使用のときに、接続部の断線を防止できる。なお、上述の説明においては、取付け部42A,42Bに通される固定用ねじによりコイル部材1と機械装置とを取付ける例を示したが、この取付け例に限らない。たとえば、取付け部42A,42Bを設けることなく、取付け板部42を機械装置側の取り付け部に溶接にて固定すること、あるいは、取付け板部42を機械装置側に設けられる挟込み部に挟み込むことにより、コイル部材1と機械装置とを取付ける構成とすることもできる。
以上説明したコイル部材1において、その性能は吸引力や可動部(プランジャー)のストロークで表され、これらの性能は起磁力(アンペアターン)、磁気回路の磁気効率等で律せられる。第1の実施の形態におけるコイル部材1は、磁気効率を高めて必要な吸引力を得るために、ボビン21に形成された上鍔部24とフレーム30の上部蓋部32との間にプランジャー70を軸方向に進退可能に支持するリング部材55を備えている。このような構造にすることで、磁気効率を高め、結果として吸引力を高めることができる。このことについて数式を用いて説明する。
Figure 2014090032
式(1)によれば、吸引力Fは、起磁力Uと空気透磁率μを一定としたときにプランジャーと上部蓋部とのエアーギャップdが小さいほど大きくなることが分かる。なお、エアーギャップdとは、プランジャーと、プランジャーの径方向の移動を規制する貫通孔の隙間である。そこで、式(1)に基づき吸引力Fとエアーギャップdとの関係をグラフに表し説明する。図7は、本発明の第1の実施の形態におけるコイル部材の吸引力Fとエアーギャップdとの関係を示すグラフである。横軸にエアーギャップd、縦軸に吸引力Fを表している。
図7に示すように、エアーギャップdが大きい領域では、エアーギャップdが変化しても吸引力に大きな差は出ないが、エアーギャップdが小さい領域ではエアーギャップdのわずかな変化によって吸引力が大きく変化していることが分かる。したがって、エアーギャップdはできるだけ小さくしておくことがより好ましい。
第1の実施の形態では、ボビン21の上部蓋部32側の面に胴部22とほぼ同心円の凹部24A内にリング部材55が配置されている。リング部材55は、鉄等の透磁性を有する材質で構成されている。したがって、リング部材55は、上部蓋部32と共に磁気回路の一部を構成することができる。リング部材55の内径はプランジャー70が軸方向に進退自在な範囲でクリアランスを可能な限り小さく設定されている。また、リング部材55は、上部蓋部32に密接させ、かつ上鍔部24の凹部24A内で径方向に移動可能である。さらに、プランジャー70は、上部蓋部31に設けられる貫通孔32Bを貫通している。
従来技術の構造では、プランジャーは蓋部材によって支持されているので、プランジャーが抵抗なく自在に進退できるようにするためには、フレームや蓋部材の寸法精度のばらつき、あるいはプランジャーの傾きを配慮して、蓋部材の貫通孔は、プランジャーに対して十分な隙間を確保できるように設定しておかなければならない。このようにすると、エアーギャップdが大きくなることから磁気効率が低下し吸引力が低くなってしまう。
第1の実施の形態では、リング部材55とプランジャー70との間は、最小限の隙間に抑えることができる。したがって、リング部材55とプランジャー70との間のエアーギャップを小さくでき磁気効率を高めることができる。しかも、リング部材55は凹部24A内で径方向に移動可能である。そのため、プランジャー70が傾いてもリング部材55が移動することで、プランジャー70とリング部材55との間に生じる摺動摩擦が大きくなることを防ぐことができる。なお、リング部材55の凹部24A内における径方向への移動可能な範囲は、プランジャー70が貫通孔32Bに接触しない範囲である。このように、プランジャー70の傾きをリング部材55の移動可能な範囲内に規制することができるため、貫通孔32Bとプランジャー70との間のエアーギャップも小さくすることができる。このため、より効果的に磁気効率を高めることができる。
したがって、従来技術に比べて、エアーギャップdを小さく設定できることから、磁気効率を高め、その結果、大きな吸引力Fを発生するコイル部材1を実現できる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係るコイル部材2について、図面を参照しながら説明する。なお、第2の実施の形態のコイル部材2は、主として、第1の実施の形態に示す固定板40の構成において相違する。したがって、かかる相違する部分について主に説明する。第2の実施の形態に係るコイル部材2において、第1の実施の形態と共通する部分または機能的に類似する部分については、同一の符号を付すと共にその説明を省略または簡略化する。
図8は、本発明の第2の実施の形態に係るコイル部材2を示す斜視図、図9は、第2の実施の形態に係る固定板50を示す斜視図である。なお、コイル体10およびフレーム30の構成は、第1の実施の形態と共通である。図8および図9に示すように、第2の実施の形態のコイル部材2は、枠状のフレーム30と、コイル体10を挟んで側板部31に対向して配置されると共に、上部蓋部32および下部蓋部33の先端部に固定される固定板50と、を備えている。
固定板50は、側板部51の後方側で曲げ折りされた取付け板部52が延長されており、さらに、側板部51の一部がフレーム30の上部蓋部32よりも上方に延長されると共に、取付け板部52と同じ方向に側板部51の図示前方および後方から曲げ折りされた支持板部53,54が延長されている。取付け板部52には、取付け部52A,52Bが設けられている。側板部51の上方端部および下方端部には凹状の嵌合部51A,51Bが形成されている。支持板部53と取付け板部52は、切欠き部52Cによって分割されている。
なお、第2の実施の形態における取付け板部52、取付け部52A,52Bおよび凹状の嵌合部51A,51Bの各々は、第1の実施の形態における取付け板部42、取付け部42A,42Bおよび凹状の嵌合部41A,41Bに相当する。したがって、フレーム30への固定板50の固定構造も第1の実施の形態と同様に行われる。
支持板部53,54の各々には、貫通孔53A,54Aが設けられている。貫通孔53A,54Aの中心を結ぶ直線が支点支持軸Jであって、上部蓋部32の上面に対して平行である。また、支点支持軸Jに対して直角方向の線上に、上部蓋部32の貫通孔32B、プランジャー挿通孔23が配置されている。
このように構成されるコイル部材2は、ボビン21に設けられたプランジャー挿通孔23を進退するプランジャー70の作動を拡大または縮小、あるいは作用点位置を力点位置から離した位置にすることを可能にする作動レバーを備えたソレノイドに有効である。そこで、第2の実施の形態のコイル部材2を用いたソレノイドについて図10を参照しながら説明する。
図10は、本発明の第2の実施の形態に係るコイル部材2を用いたソレノイド3の1例を示す部分斜視図である。ソレノイド3は、前述したコイル部材2と、コイル部材2のプランジャー挿通孔23(図2、参照)に挿通されたプランジャー70と、プランジャー70と支持板部53と支持板部54との間に架け渡されるように配置される作動レバー80等から構成されている。
作動レバー80は、プランジャー70の先端部に設けられた溝72に挿入され、支持軸73によって揺動可能に支持され、尾部81(図示右方向)が支点軸支持部である支持板部53と支持板部54の間に配置されると共に支点軸85によって揺動可能に支持されている。つまり、支持軸73が作動レバー80を支持する位置は、プランジャー70の作動力を作用させる位置であり力点である。また、支点軸85が作動レバー80を支持する位置は、上下に揺動可能な作動レバー80の回転中心であり支点である。作動レバー80は、支点軸85を回転中心として揺動することから、支持軸73が貫通する位置には作動レバー80の長さ方向に長孔(図示は省略)が設けられている。
なお、作動レバー80の指示軸73よりも先端部82側の部分と上部蓋部32との間には、コイルバネ90が配置されている。コイルバネ90は作動レバー80を上方に付勢してる。したがって、コイルバネ90によって、作動レバー80の先端部82は、支点軸85を回転中心として常態的に上方に押し上げられている。作動レーバー80には、円筒状をしたバネホルダー91が設けられている。コイルバネ90は、上端部側をバネホルダー91内に保持され作動レバー80に対して取り付けられている。なお、作動レバー80の尾部81には、コイルバネ90によって押し上げられたときに、作動レバー80が一定の位置(姿勢)で止まるような規制部が設けられている(図示は省略)。
コイル体10にリード線60から電力が入力されると、プランジャー70が下方に吸引されるので、支点軸85を中心にして作動レバー80の先端部82は下方に移動する。
図示したソレノイド3において、支点は、力点を挟んで作動レバーの作用点の反対側に配置されている。図示したソレノイド3において、作動レバー80の作用は、プランジャー70の作動を拡大または縮小するものであって、支点軸85の位置を支点、プランジャー70の位置(支持軸73の位置)を力点、力点を挟んで支点の反対側に位置する先端部82を作用点とする「てこの原理」を応用したものと考えられる。なお、コイル部材2の吸引力Fはプランジャー70のストロークの二乗に反比例する。このことについて数式を参照して説明する。
Figure 2014090032
式(2)によれば、吸引力Fは、起磁力U、空気透磁率μ、プランジャー70の断面積Sを一定としたとき、プランジャー70のストロークXの二乗に反比例する。このことから、ストロークXを小さくすれば大きい吸引力を得られることが分かる。また、第2の実施の形態では、「てこの原理」を応用していることから、支点から力点までの距離、力点から作用点までの距離、支点から作用点までの距離を適宜調整することで、実使用に対応した作用点の移動量(ストローク)、プランジャーのストロークXが得られる。このことについて、図面を参照しながら説明する。
図11は、本発明の第2の実施の形態に係るプランジャー70のストロークX1を示す模式図、図12は、従来の一般的な構造におけるプランジャー70のストロークX2を示す模式図である。本実施の形態(図11参照)において、支点から力点までの距離をL1、力点から作用点までの距離をL2、支点から作用点までの距離をL0としたとき、作用点のストロークHとストロークX1との関係は、X1=H×L1/L0で表される。ここで、L0=L1+L2なので、X1=H×L1/(L1+L2)で表される。
従来技術(図12参照)の本実施の形態との相違点は、力点と作用点の間に支点が配置されていることである。このような構成において、支点から力点までの距離をL1,力点から作用点までの距離をL2したとき、作用点のストロークHとストロークX2との関係は、X2=H×L1/L2で表すことができる。
仮に、支点から力点までの距離L1、力点から作用点までの距離L2、を本実施の形態と従来技術で同じとし、作用点のストロークHが同じだけ必要とされる場合、ストロークX1とストロークX2を比較すると、本実施の形態のストロークX1の分母は(L1+L2)であり、従来技術のストロークX2の分母はL2であり、分子は両者共に(L1×H)で同じになることから、本実施の形態におけるプランジャーのストロークX1は、従来例のプランジャーのストロークX2よりも小さくできることが分かる。
前述した式(2)によって、プランジャーのストロークXを小さくすれば大きい吸引力が得られることを示した。したがって、図11および図12に示した構成条件では、X1<X2となることから、本実施の形態の構成によれば従来技術よりも大きな吸引力を得ることができる。
また、従来技術と同じ吸引力にする場合には、起磁力が小さくてもよいので導線の巻回数を減らすことができ、コイル部材2の小型化やコストの低減を可能にする。
また、コイル体10およびフレーム30の仕様を変えずに、プランジャー70(力点)から支点軸85までの距離L1、支点から作用点までの距離L0を調整すれば、プランジャー70のストロークX1を一定したまま、作用点のストロークHを任意に調整可能となる。このことから、コイル体10の標準化がしやすく、使い勝手のよいコイル部材2を提供できる。
なお、第1の実施の形態に記載した構成と作用効果は、第2の実施の形態にも適用できる。たとえば、上述した第2の実施の形態において、第1の実施の形態で説明したように、凹部24A内に配置されるリング部材55にプランジャー70を通す構成を適用することができる。かかる構成とした場合には、エアーギャップが小さくなり磁気効率が向上し、より大きな吸引力を効率良く発生させることができる。
1・・コイル部材
10・・コイル体
20・・導線
20A,20B・・端末部
21・・ボビン
23・・プランジャー挿通孔
24・・上鍔部(鍔部)
26・・リード線支持部
30・・フレーム
31・・側板部
32・・上部蓋部(一端側蓋部)
33・・下部蓋部(他端側蓋部)
40・・固定板
41・・側板部
42・・取付け板部
42A,42B・・取付け部、雌ねじ
53,54・・支持板部(支点軸支持部)
55・・リング部材
60・・リード線
70・・プランジャー
73・・支持軸(力点)
80・・作動レバー
82・・先端部(作用点)
85・・支点軸(支点)

Claims (8)

  1. 導線と、前記導線が巻回されるボビンとから構成されるコイル体と、
    前記コイル体の側面に沿う側板部と、前記側板部の両端部から曲げ折りされて延長され、前記コイル体を支持する一端側蓋部と他端側蓋部とを有する枠状のフレームと、
    前記コイル体を挟んで前記側板部に対向して配置されると共に、前記一端側蓋部および前記他端側蓋部の先端部とで固定される固定板と、を備え、
    前記固定板は、前記フレームの枠外方向に延長された取付け板部を有する、
    ことを特徴とするコイル部材。
  2. 請求項1に記載のコイル部材において、
    前記取付け板部には、前記コイル体を支持した前記フレームを他の機械装置に固定するための取付け部が形成されている、
    ことを特徴とするコイル部材。
  3. 請求項1または請求項2に記載のコイル部材において、
    前記取付け板部は、曲げ折りされ延長されている、
    ことを特徴とするコイル部材。
  4. 請求項2または請求項3のいずれか一項に記載のコイル部材において、
    前記取付け部には、雌ねじが形成されている、
    ことを特徴とするコイル部材。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のコイル部材において、
    前記ボビンの前記他端側蓋部側の端部には、前記導線の端末部と接続されるリード線を支持するリード線支持部が突設されている、
    ことを特徴とするコイル部材。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のコイル部材において、
    前記固定板には、前記ボビンに設けられたプランジャー挿通孔内を進退するプランジャーの作動を拡大または縮小する作動レバーの支点を有する支点軸支持部が設けられ、前記作動レバーに前記プランジャーの作動力を作用させる位置を力点としたとき、前記支点は、前記力点を挟んで前記作動レバーの作用点の反対側に配置される、
    ことを特徴とするコイル部材。
  7. 請求項6に記載のコイル部材において、
    前記支点軸支持部は、前記固定板の一部が曲げ折りされ延長された支持板部に設けられている、
    ことを特徴とするコイル部材。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のコイル部材において、
    前記ボビンに形成された鍔部と前記一端側蓋部との間に前記プランジャーを軸方向に進退可能に支持すると共に磁性体にて構成されるリング部材がさらに備えられ、
    前記リング部材は、径方向に移動可能である、
    ことを特徴とするコイル部材。
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