JP4902438B2 - 電動モータ - Google Patents
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Description
本発明では、電動モータの製造工程において、電気接続端子と線状端子とを接続するときの作業性を向上させることができるため、電動モータの製造効率を向上させることができる。
また、電気接続端子に線状端子を接続したときに、線状端子よりも先端側に突出する部位が小さくなるため、電動モータを小型化することができる。
ここで、保持部内に線状端子を係止させるために、接続溝において保持部よりも先端側の溝幅を線状端子の直径よりも狭くした場合には、線状端子を保持部内に入り込ませるときに、線状端子は接続溝を押し広げながら、接続溝内で移動することになる。このとき、接続部の剛性が高いと、線状端子を接続溝内に強く押し込む必要があり、大きな押圧力が接続部から基部に作用して、基部が変形してしまう場合がある。
前記した構成では、接続部が変形し易くなっており、線状端子を接続溝に挿入したときに、接続溝を小さい力で押し広げることができる。したがって、線状端子を保持部内に容易に入り込ませることができ、先端部から基部に作用する押圧力が小さくなるため、基部の変形を防ぐことができる。
また、切り欠き溝によって、接続部と基部との境界部が明確に示されているため、接続部を幅方向から押し込むときに、電極や工具によって接続部を確実に挟むことができる。
また、電気接続端子に線状端子を接続したときに、線状端子よりも先端側に突出する部位が小さくなるため、電動モータを小型化することができる。
本実施形態では、車両用ブレーキ液圧制御装置に使用される電動モータにおいて、チョークコイルの端子が接続される電気接続端子を例として説明する。
以下の説明では、車両用ブレーキ液圧制御装置及び電動モータの概略を説明した後に、電気接続端子について詳細に説明する。
コントロールハウジング105には、図2に示すように、電動モータMや電磁弁101,102を制御する制御基板106のほか、電動モータMに電力を供給するための接続端子107や電磁弁101,102を駆動させるための電磁コイル108などが収容されている。
偏心軸部32には、往復動ポンプP(図1参照)のプランジャ(図示せず)に当接するボールベアリング32aが嵌め込まれており、偏心軸部32とボールベアリング32aとによって、プランジャを往復動させるための偏心カムが構成されている。
なお、先端軸部33は、主軸部31と同軸で、基体100の装着穴110の底部に固定されたボールベアリング33aに回転自在に支持される。なお、基体100と電動モータMとの間にはシール部材111が介設される。
また、ブラシ60には、その一面(ヨーク11の周方向に向く面)の後端部に、給電用のピッグテール80が接続されている。
また、棒状部70Bには、導電体からなる給電路78が二つ内包されている(図2においては一つだけを図示している)。給電路78は、棒状部70Bの全長に亘って配置されており、その先端部は、電動モータMを基体100に組み付けたときに、コントロールハウジング105の接続端子107に接続される。
このブラシ収容部73は、四角筒状を呈しており、開口部71aに臨む先端面(コンミュテータ50側の面、図2参照)が開口して、ブラシ60が突出可能であり、また、切欠部71bの空間に臨む後端面(ヨーク11の周壁部側の面、図2参照)が開口して、ブラシ60をコンミュテータ50側に付勢するブラシスプリングとしてのコイルばね73bが挿入可能となっている。
なお、ブラシ収容部73の一方の側面(ヨーク11の周方向に向く面)には、ブラシ60の後端部に接続されたピッグテール80を挿通するための案内溝(図示せず)がブラシ60の摺動方向に沿って形成されている。
ストッパ74には、円弧状に湾曲した板状の基部74aと、この基部74aの両端部からブラシ収容部73側に向けて突設された爪部74b,74bと、基部74aの中央部からブラシ収容部73側に向けて突設された保持部74cと、が形成されている。
保持部74cは、コイルばね73bの後端部に挿通可能な円柱形状となっている。この保持部74cは、ストッパ74をブラシ収容部73の挿入口に挿入するときに、コイルばね73bの後端部に挿入されることにより、コイルばね73bの後端部を保持し、コイルばね73bの後端部をブラシ収容部73内の所定位置に位置決めするように構成されている。
なお、ターミナル75の一部は図示しない端子を介してホルダ本体70Aの内面側から外面側へ貫通しており、ホルダ本体70Aの外面側で棒状部70Bの給電路78に接続されている。
支持ピン76は、軸方向が上下に配置されており、環状部71の内面に突設された支持部77,77の間に保持されている。一対の支持部77,77は、上下方向に所定間隔を離して配設されており、互いに対向する面には支持溝77aが凹設されている。そして、支持ピン76の両端部が各支持部77,77の支持溝77a,77aにそれぞれ嵌め込まれることで、支持ピン76は環状部71の内面から離れた位置に支持されている。
この樹脂製の絶縁壁79,79が左右のチョークコイルC,Cの間に介設されることで、左右のチョークコイルC,Cは絶縁されている。
また、ホルダ本体70AにチョークコイルCを組み付けるときには、各線状端子C2,C2の先端部を上下の絶縁壁79,79の左右両側にそれぞれ配置することにより、各線状端子C2,C2の先端部を位置決めすることができる。
電気接続端子90は、図4に示すように、ホルダ本体70Aに挿通されている基部91と、この基部91の先端部に突設された接続部92と、を備えている略長方形の板状部材である。
接続溝93及びスリット94は、接続部92の幅方向に開いたU字状の溝であり、接続溝93は接続部92の先端縁に凹設され、スリット94は接続溝93の底部に凹設されている。スリット94は、接続溝93の底部よりも狭い溝幅となっており、接続部92の基端部(図4(a)の線分A)まで延びている。
なお、ホルダ本体70Aに形成された上下の周壁部72,72では、各電気接続端子90・・・に対応させて先端縁に凹部72aが形成されている(図3参照)。そして、接続部92の切り欠き溝95,95は、凹部72aの底面よりも先端側に配置される位置に形成されている。したがって、接続部92は周壁部72の凹部72aの底面よりも先端側に配置されていることになる。
このとき、コイル部C1の上下端部から延びている各線状端子C2,C2は、先端部に向かうに連れて環状部71の内面から離れるように、コイル部C1から立ち上げられている。このように、各線状端子C2,C2がコイル部C1から立ち上げられている場合には、環状部71の内面側にコイル部C1を取り付けるときに、各線状端子C2,C2が環状部71の内面に接触しないため、コイル部C1をホルダ本体70Aに取り付けるときの作業性を向上させることができる。
そして、コイル部C1を環状部71の内面に取り付けた後に、線状端子C2,C2を環状部71の内面側に倒し込んで、図4(a)に示すように、線状端子C2を電気接続端子90の接続部92の接続溝93の開口部に挿入する。
このように、環状部71の内面側に倒し込まれることで保持部93a内に入り込んだ線状端子C2では、環状部71の内面から離れる方向に付勢力が生じているが、挿入部93bと保持部93aとの境界部分によって抜け止めされているため、線状端子C2の先端部は保持部93aから外れて浮き上がることなく、保持部93a内に仮置きされる。
さらに、接続部92は、ホルダ本体70Aの周壁部72に形成された凹部72aの底面よりも先端側に配置されており、電極Eによって接続部92を挟み込むときに、電極Eと周壁部72とが干渉しないため、電極Eによって接続部92を挟み易くなっている。
なお、接続部92の両側部に切り欠き溝95,95を形成することで、接続部92を幅方向から押し込んだときに、接続部92の基端部に応力が集中するため、接続部92が変形し易くなっている。
また、図6(b)に示す電気接続端子90Bのように、接続部92Bの厚みを基部91の厚みよりも薄くすることで、接続部92Bを変形し易くすることもできる。
20 固定子
30 回転軸
40 回転子
50 コンミュテータ
60 ブラシ
70 ブラシホルダ
70A ホルダ本体
71 環状部
72 周壁部
72a 凹部
74 ストッパ
76 支持ピン
77 支持部
79 絶縁壁
80 ピッグテール
90 電気接続端子
91 基部
92 接続部
93 接続溝
93a 保持部
93b 挿入部
94 スリット
95 切り欠き溝
100 基体
101 電磁弁
102 電磁弁
103 圧力センサ
104 リザーバ
105 コントロールハウジング
C チョークコイル
C1 コイル部
C2 線状端子
E 電極
M 電動モータ
U 車両用ブレーキ液圧制御装置
Claims (4)
- モータハウジングと、前記モータハウジング内に嵌め込まれるブラシホルダと、前記ブラシホルダに取り付けられた電気部品と、前記ブラシホルダに立設され、前記電気部品に形成された線状端子が接続される電気接続端子と、を備え、
前記電気接続端子は、
基部と、前記基部の先端部に突設された接続部と、を備え、
前記接続部には、前記線状端子が挟み込まれる接続溝が凹設され、
前記接続溝の底部には、前記線状端子が入り込む保持部が形成され、前記保持部の底部から前記基部に向けてスリットが凹設されており、
前記ブラシホルダの周壁部には、前記電気接続端子に対応させて先端部に凹部が形成され、
前記接続部は、前記凹部の底面よりも先端側に配置されていることを特徴とする電動モータ。 - 前記接続部は前記基部よりも剛性が低く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の電動モータ。
- 前記接続部の側部において前記基部との境界部には切り欠き溝が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電動モータ。
- 前記電気部品は、チョークコイルであり、コイル部の両端から延びている前記線状端子が前記電気接続端子に接続されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電動モータ。
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