JP4597563B2 - 接触式温度センサ及び接触式温度センサユニット - Google Patents

接触式温度センサ及び接触式温度センサユニット Download PDF

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Description

本発明は、各種製品の製造工程等における静止又は移動している材料や製品に、直接に接触して温度を測定する接触式温度センサに関するものである。より詳細には、被測定面に接触式温度センサの接触板を押圧する構造に関する。
被測温物の表面温度を測定する温度計として、表面に直接接触して温度を測定する接触式温度サンサがあり、これらの接触式温度センサでは、熱電素子の感温部を接触板を介して被測温体に当接しているが、接触板自体の弾性変形力を利用して、接触板を被測温体に押圧する弾性接触板タイプのものと、接触板と押圧力を発生する弾性体とを組み合わせて、接触板の背後を弾性体で押圧する弾性体押圧タイプのものとがある。
この弾性接触板タイプにおいては、接触板をコの字状弾性枠体で形成し、この接触板の中央部を被測温体に当接したり、また、中空円筒の先端に皿状の接触板を被冠させて、この皿の中央部を被測温体に当接したりしている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
また、移動表面も対象とする接触式温度センサでは、中央に接触部を配し、その両側に接触部よりも弾性を低下させた変形部を設けた接触板を、変形部の外側の取付部でケーシングに取り付けて、変形部の弾性力を調整することにより、押圧力を調整している(例えば、特許文献3参照。)。
そして、弾性体押圧タイプにおいては、接触板の両端を板バネで保持し、中央をコイルバネで付勢された押しピンで押圧したり、両脚部を上下動可能に取り付けた略コ字形の接触板の中心に熱電対固定部を設け、その両側の対称位置をコイル状スプリングやゴム等の弾性支持体で押圧したりしている(例えば、特許文献4参照。)。
また、弾性体押圧タイプにおいて、テコ部を有する補助板を接触板の両端近傍に固定して、補助板の弾性力により接触板の両端部に曲げモーメントを発生させて、センサー体を背面に固定した接触板の中央部を凸状に膨出させたり、また、接触板の両端を支持バーを長孔のガイド孔に遊嵌して移動可能に保持し、接触板の中央部を環状弾性体で押圧したりしている(例えば、特許文献5、特許文献6参照。)。
そして、これらの接触式温度センサでは、被測温体が曲面である場合に対応できるように、接触板を曲面形状にしたり、接触板を平面形状にした場合であっても、感温部の長手方向両側の2点や感温部を含む直線等で押圧する構造となっている。
しかし、使用目的によっては、静止状態の平面のみを対象にし、しかも、温度変化も急激ではない場合もある。
このような用途の接触式温度センサでは、接触面が広い方が接触板の温度及び感温部の温度が測定面の温度と同じになり易いので、点や線的な接触より、面的な接触がより好ましい。
また、被測温体によって、それぞれの被測温体に応じた所定の押圧力で接触板を被測温体に当接できるように設定する必要があるが、製品の出荷時に所定の押圧力に設定するだけでよく、測定時における再調整が不要な場合もある。この場合に、複雑な押圧力調整機構を設けて押圧力の微調整を行うのは、接触式温度センサの機構が複雑化し、故障し易くなると共に、工数の増加や製造コストの増加となり、好ましくないという問題がある。
また、製造及び故障対策の面から、接触温度計の部品点数が少なく、構造も単純で、高い工作精度や取付精度を要求せず、しかも、出荷時における押圧力の設定が容易であることが望ましい。
実開昭57−201940号公報 実公昭58−28195号公報 特開平7−198504号公報 特公昭54−18580号 特許第2979264号公報 特開平10−318864号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、被測温体の測温対象面に所定の押圧力で面接触して正確な温度測定ができ、しかも、構造が単純で部品点数が少なく、薄型に形成できる接触式温度センサを提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明に係る接触式温度センサは、被測温体に当接する接触板と感温部と前記接触板を前記被測温体に押圧する押圧手段とケース本体を有する接触式温度センサにおいて、前記接触板の被測温体に接触する接触面部を平面で形成し、該接触面部の背面に前記感温部を配設すると共に、該接触板を両端部分で押圧方向に移動可能に前記ケース本体に支持すると共に、前記押圧手段を弾性部材と押さえ部材で形成し、前記弾性部材の弾性力により前記押さえ部材を押圧し、該押さえ部材で前記感温部を囲む三点以上の箇所で前記接触面部を押圧することにより、該接触面部を前記被測温体に接触させるように構成する。
この構成によれば、接触板の接触面部を平面に形成し、この接触面部を押圧手段で感温部を囲む三点以上の箇所で面的に押圧するので、この接触面部が被測温体の測温対象面により密接に面接触する。従って、被測温体の測温対象面から接触板との間の熱伝導が効率よく行われ、温度測定の精度が向上する。
そして、面接触であるので、点接触や線接触の温度センサに比較して、被測温体との接触面が広く、接触圧が低くなるので、接触板の耐久性が向上する。
また、被測温体に当接する接触板と感温部と前記接触板を前記被測温体に押圧する押圧手段とケース本体を有する接触式温度センサにおいて、前記接触板の被測温体に当接する接触面部を平面で形成し、該接触面部の背面に前記感温部を配設すると共に、該接触板を長手方向の両端部分で押圧方向に移動可能に前記ケース本体に支持すると共に、前記押圧手段を弾性部材と押さえ部材で形成し、前記弾性部材の弾性力により前記押さえ部材を押圧し、該押さえ部材で、前記接触板の幅方向に関して前記接触面部の前記感温部の両側を前記感温部を挟むように線状又は帯状又は点列状に押圧することにより、該接触面部を前記被測温体に接触させるように構成する。
この点列状には,面状の押圧部分が不連続的に連なっている状態をも含み、線状及び帯状は直線のみならず、曲線も含む。また、感温部の両側が同じ線状又は帯状又は点列状に押圧されることが好ましいが、片側が線状で片側が帯状等、両側で異なってもよい。
この構成によれば、接触板の接触面部を平面で形成し、押圧手段で接触板の幅方向に関して接触面部の感温部の両側を感温部を挟むように線状又は帯状又は点列状に押圧するので、測温対象面に対して、同じ面形状に形成した接触面部を面的に押圧でき、接触板の接触面部がより密接に測温対象面に、面接触する。従って、測温対象面から接触板との間の熱伝導が効率良く行われ、温度測定の精度が向上する。
また、接触板を押圧手段で押圧する構成であるので、接触板自体が押圧手段を兼ねる弾性接触板タイプよりも、接触板の形状、材料をより自由に選択でき、設計が容易となる。
そして、上記の接触式温度センサにおいて、前記押圧手段が弾性部材と押さえ部材とからなり、前記弾性部材の弾性力により前記押さえ部材を押圧し、該押さえ部材で前記平面部を押圧することにより、該平面部を前記被測温体に接触させるように構成する。
この構成によれば、押圧手段を弾性部材と押さえ部材とから構成しているので、弾性部材を接触板の押圧に適した形状にする必要がなくなり、単純な形状とすることができ、所定の押圧力を発生させるのが容易となる。また、押さえ部材を押圧力の大きさに関係なく、接触板の押圧に適した形状にすることができるので、設計及び製造が容易となる。
また、上記の接触式温度センサにおいて、前記押さえ部材を、接触板側を凹部を有する二股形状に形成すると共に、前記弾性部材側を凸部を設けて形成し、該凸部を前記弾性部材で押圧することにより、該押さえ部材を介して前記接触面部の幅方向の両端部分を線状又は帯状又は点列状に押圧するように構成する。
そして、上記の接触式温度センサにおいて、前記弾性部材を板バネで形成することにより、非常に簡単な構成で、押圧手段を構成でき、しかも、薄型にできる。この構成によれば、弾性部材の形状が単純化するだけでなく、支持も両端支持で済み、しかも、押圧力が板バネのバネ力となるので、板バネの材料、板厚、形状、長さ、幅等の変更によってバネ力を変更できるので、容易に所定の押圧力を得ることができ、また、接触式温度センサを薄型にすることができる。
なお、弾性部材としては、コイル状スプリングやゴム材等も使用でき、更に、押圧力の大きさが特に問題とならない場合には、押圧手段を弾性を有する押さえ部材、即ち、弾性部材と押さえ部材を兼ねた部材で構成することもできる。
更に、上記の接触式温度センサと該接触式温度センサを被測温体に固定するための磁石を有して形成された接触式温度センサユニットであって、前記接触式温度センサを有すると共に凹部を有するセンサ部と、前記磁石を有すると共に凹部を有する固定部とで形成され、前記センサ部の前記凹部と前記固定部の前記凹部とを係合させることにより、前記センサ部と前記固定部を一体に形成される。
この構成により、磁石が吸着する被測温体に、接触式温度センサを容易に固定することができる接触式温度センサユニットは、部品点数が少なく、部品も比較的単純な形状及び構造となる上に、組立ても容易となるので、製造に手間が掛からず、低コストで製品化することができる。
より詳細には、この接触式温度センサユニットを、上記の接触式温度センサと、該接触式温度センサを下部に収容する固定支持部とからなるセンサ部と、コの字形状又はU字形状の磁石と該磁石を収納する磁石支持部とからなる固定部とで形成され、前記固定支持部は、左右方向に分割された収容部と蓋部とから形成されると共に、前記接触式温度センサを収容する部分の上側部分に前側に開口を有する凹部を有して形成され、前記磁石支持部は前記磁石を磁力による吸着面が下側になるように収納すると共に、該磁石支持部の上側に係合板を植立配置して形成され、前記固定部の上部中央を前記固定支持部の前記凹部に前方向から挿入して、前記係合板を前記固定支持部の側面に当接させて配置すると共に、前記係合板の係合部と前記収容部の係合部とを係合することにより、前記収容部と前記蓋部と前記係合板とを固定するように構成される。
あるいは、上記の接触式温度センサユニットにおいて、前記固定支持部を、左右方向に分割する代りに前後方向に分割して収容部と蓋部を形成すると共に、前記磁石支持部を前記固定支持部の前記凹部に前方向から挿入した時に、前記係合板を固定支持部の前面に当接させて配置するように構成する。
なお、ここでいう、方向を示す上下,左右,前後は、各方向の相互関係を示すための表現であり、相対的なものである。従って、実際に使用する際に、接触式温度センサユニットは、必ずしもこの方向に限定して使用される訳ではない。
本発明の接触式温度センサによれば、接触板の被測温体に当接する接触面部を平面で形成し、この接触面部の背面に感温部を配設すると共に、押圧手段により、感温部を囲む三点以上の箇所で接触面部を押圧して、又は、前記接触板の幅方向に関して前記接触面部の前記感温部の両側を前記感温部を挟むように線状又は帯状又は点列状に押圧して、接触板を被測温体に接触させるので、接触面部を測温対象面に密接に面接触できる。従って、被測温体の表面から接触板との間の熱伝導が効率よく行われ、温度測定の精度が向上する。更に、面接触であるので、点接触や線接触の温度センサに比較して、被測温体との接触面が広く、接触圧が低くなるので、接触板の耐久性が向上する。
また、接触板を押圧手段で押圧する構成であるので、接触板自体が押圧手段を兼ねる弾性接触板タイプよりも、接触板の形状、材料をより自由に選択でき、設計が容易となる。
そして、押圧手段を弾性部材と押さえ部材とから構成することにより、弾性力の発生と適切な箇所の押圧とを機能分離してそれぞれの部材を設計及び製造できるので、最適な設計が可能となる。
更に、弾性部材を板バネで形成すると、非常に簡単な構成で、押圧手段を構成でき、板バネの材料、板圧、形状、長さ、幅等の変更によって、容易に所定の押圧力を得ることができるようになり、また、接触式温度センサを薄型にすることができる。
そして、本発明の接触式温度センサユニットによれば、被測温体に固定するための磁石を有して形成されているので、接触式温度センサを磁力により吸着する被測温体に容易に固定することができる。
また、本発明の接触式温度センサ及び接触式温度センサユニットによれば、部品点数が少なく、部品も比較的単純な形状及び構造となる上に、組立ても容易となるので、製造に手間が掛からず、低コストで製品化することができる。
次に、本発明の実施の形態の接触式温度センサ及び接触式温度センサユニットについて図面を参照しながら説明する。
この本発明の実施の形態の接触式温度センサユニットUは、図1〜図6に示すように、接触温度計センサ1を有するセンサ部10と固定部20とからなり、センサ部10は、ケース本体を構成する固定支持部11と、接触板12と、この接触板12の中央背後に配設される熱電素子の感温部13,13と、接触板12を被測温体30に押圧する、押さえ部材15と板バネ(弾性部材)14からなる押圧手段を有して構成され、固定部20は、磁石21と磁石支持部22とで構成される。
この固定支持部11は、左右方向に分割された収容部11Aと蓋部11Bとからなり、接触式温度センサ1を構成するケース本体である。この例では、接触板12が下部で露出するように、下部11aと把持部11bと通路部11cとで構成する。この固定支持部11の材料は、測定温度範囲等を考慮して選定する。例えば、高温用ではセラミックス成形品を使用し、200℃以下用では合成樹脂成形品を使用する。
接触板12は、被測温体30からの熱伝達、及び、中央の背後に配置する感温部13への熱伝達が円滑に行われるように熱伝導率の高いステンレス板等の金属材料で帯状に形成する。また、接触板12は、板バネ14と押さえ部材15とからなる押圧手段で、板バネ14により押さえ部材15を介して、被測温体30の表面30fに押しつけられるので、表面30fから摩擦力を受けても座屈変形しない程度の弾性と強度を有するように形成する。
この接触板12は、長手方向の両端をL字形状に、全体ではコの字形状に形成し、接触面部12aと両端の支持部12bとからなる。この接触面部12aは平面で形成される。また、支持部12bには、支持用突起部12cが設けられ、この支持用突起部12cが、固定支持部11の下部11aに設けられた支持孔11hに遊嵌し、押圧方向に関して所定の範囲内で移動可能に支持する。なお、接触面部12aが押圧方向に押圧力を伝達できる程度に移動可能であればよいので、接触板12の両端をバネ支持する等の構成であってもよい。
この支持孔11hに遊嵌される支持用突起部12cは、プレス加工による打ち抜きや、支持バーの直接スポット溶接や、支持バーを有する板材で接触板12の支持部12bを両側から挟持してスポット溶接して設けることもできる。
感温部13,13は、接触板12の接触面部12aの中央部分の背後に配設される熱電素子であり、ここでは、一対の熱電対を設けているが、1個であっても良い。この感温部13は、熱電対の熱接点やサーミスタ等で構成され、熱伝達を効率よく受けるように、溶接や接着等により接触板12に固定される。この感温部13,13からのリード線13aは押さえ部材15の端部及び板バネ14の端部を通って、本体の固定支持部11の通路部11cに設けられた通路11dを通り、図示しない温度測定部に導かれる。この温度測定部では、感温部13,13からの出力を温度に変換し、温度表示したり、データ処理装置に出力したりする。
なお、感温部13を直接接触板12に接合できない場合には、当て板を用意して、この当て板と接触板12の間に感温部13を挟持し、感温部13の両側の当て板の部分を接触板12に溶接や接着等により接合して、感温部13を接触板12に固定してもよい。
また、弾性部材である板バネ14は、図1〜図4に示すように、ステンレス板やバネ鋼板等の弾力性のある薄い金属板で形成する。この板バネ14の形状は、端部を支持されて中央部分で、押さえ部材15の押圧部15aを押圧できればよく、平板や他の任意の形状で形成することができる。この板バネ14は、固定支持部11の下部11aの支持棚部11sで支持する。
押さえ部材15は、合成樹脂等の材料で形成される。この押さえ部材15は弾性体で形成される必要はないが、硬めのゴム等の弾性体で形成してもよい。この押さえ部材15の形状は、図2,図3及び図7,図8に示すように、接触板12側は、接触板12の幅方向に関する両端の二筋を帯状に押圧するように形成される。
そして、押圧面15fを有する接触板12側は、中央に凹部15bを有する二股形状に、即ち横断面がコの字形状に形成される。また、板バネ14側は、板バネ14による押圧力を効率よく押圧面15fに分散できるように中央に押圧力を受ける凸部15aを設けて形成される。この凸部15aを板バネ14で押圧することにより、板バネ14の取付姿勢が多少変化しても、押さえ部材15側における押圧力を受ける位置が略固定されるので、接触板12に対して安定した押圧力を発生できる。
そして、接触板12は、押さえ部材15の押圧面15fにより、接触面部12aの幅方向の両端部を平行に押圧される。なお、押圧面15fを線状に形成すれば、接触板12の幅方向の両端部分を線状に押圧することができ、押圧面15fを押圧部が列状に点在する点列状に形成すれば、接触板12の幅方向の両端部分を点列状に押圧することができる。
次に、この接触式温度センサ1及び接触式温度センサユニットUの組立てについて説明する
この接触式温度センサ1のセンサ部10の組立ては、図1〜図4に示すような、接触板12と、感温部13と、板バネ14と、押さえ部材15を、固定支持部11の収容部11Aに組み入れて、蓋部11Bで覆うことで行われる。
この収容部11Aを逆さにして、即ち、接触面側を上にして、蓋部11cの支持棚部11sに板バネ12を挿入し、この板バネ12の上に押さえ部材15を凸部15aが板バネ12側になるように載せて、更に、感温部13を背面に配設した接触板12を感温部13が押さえ部材15側になるように載せる。
そして、接触板12の支持用突起部12cを固定支持部11の下部11aに設けられた支持孔11hに遊嵌し、また、反対側の支持用突起部12cを蓋部11cに設けられた支持孔11hに遊嵌しながら、また、同時に感温部13のリード線13aを通路部11cの通路11dを通しながら、蓋部11Bを収容部11Aに取り付ける。
また、固定部20は、図5に示すように、コの字形状又はU字形状の磁石21と、この磁石21を磁力による吸着面21fが下側になるように収納する磁石支持部22とで形成される。また、磁石支持部22の上側に固定用ビス孔23を備えた係合板24が植立配置される。この磁石21の収納に関しては、磁石支持部22を分割可能にして磁石21を挟み込んで形成してもよく、磁石21ごと合成樹脂で型取りして形成してもよい。
この固定部20の上部中央20aを、図6に示すように、センサ部10の下部11aと把持部11bとの間に形成された前側に開口を有する凹部16に前方向から挿入して、通路部11cに当接させると共に、係合板24を固定支持部11の側面に当接させて配置し、固定用ビス孔23をセンサ部10の固定用ビス孔19に重ね合わせ、ビス40を収容部11Aの係合部に螺合して固定する。これにより、収容部11Aと蓋部11Bと係合板24とが同時に一つのビス40で固定でき、センサ部10と固定部20を一体化できる。この固定用ビス穴23が係合板24の係合部となり、収容部11Aのビス40がねじ込まれる部分が収容部11Aの係合部となる。
なお、この係合板24と収容部11Aの係合部との係合は、ビス以外のものでもよく、例えば、収容部11Aと蓋部11Bと係合板24を同時に挟持する二股のクリップ等で挟んで固定してもよい。また、係合板24と収容部11Aに係合雄部と係合雌部を設けてこれらを係合させることで一体化してもよい。また、分解する必要が無ければ、接着剤や溶接等で接合してもよく、この接合の場合には特に係合板24は必要とされない。
つまり、接触式温度センサユニットUは、接触式温度センサ1を有すると共に凹部16を有するセンサ部10と、磁石21を有すると共に凹部25を有する固定部20とで形成され、センサ部10の凹部16と固定部20の凹部25とを係合させることにより、センサ部10と固定部20を一体化して形成される。この一体化した接触式温度センサユニットUを、図10〜図15に示す。
この構成の接触式温度センサ1によれば、板バネ14により、押さえ部材15を介して、接触板12の幅方向の両端部を長手方向に延びる帯状に押圧することができる。この押圧により、感温部13の両側部分を被測温体30に押圧できる。従って、接触板12を面全体で被測温体30の表面30fに密着させることができる。この時、接触板12は、両端部において支持用突起部12cが支持孔11hに遊嵌されているので、板バネ12による押圧力とバランスした位置で、固定支持部11に保持される。
また、この構成の接触式温度センサ1によれば、接触板12を被測温体30に面的に密着させることができるので、被測温体30の熱が表面30fから接触板12の接触面部12a経由で感温部13に円滑かつ迅速に伝達され、接触板12と感温部13とが表面30fの温度と同じ温度になる。そのため、正確な温度測定ができる。
その上、板バネ14により押圧するだけなので、容易に所定の押圧力の設定ができる。また、設定のための調整は、板バネ14の幅方向の切削による板バネ14の弾性力の変更や、支持棚11sの切削による板バネ14の支持距離の変更や、押さえ部材15の押さえ面15fの切削による押さえ部材15の高さの変更などにより、非常に容易に行うことができる。
そして、この構成の接触式温度センサユニットUによれば、被測温体30が磁石に吸着する部分を有している場合に、磁石21の磁力により、被測温体30に吸着させることにより、簡単に、接触式温度センサ1のセンサ部10を被測温体30に固定することができる。
更に、この接触式温度センサ1は、部品点数が少なく、部品も比較的単純な形状及び構造となる上に、組立ても容易となるので、製造に手間が掛からず、低コストで製品化することができる。
なお、接触面部15aを押圧する部分15pに関しては、図1〜図4以外にも、図9に例示するような、感温部13を囲む三点押圧(この三点全部が同一直線上に無い)、感温部13を囲む四点押圧(この四点全部が同一直線上に無い)、感温部13の両側面の線状押圧、感温部13の両側面の帯状押圧、感温部13の両側面の点列状押圧、感温部13の両側面の点在する面による点列状押圧等とすることもできる。
また、接触式温度センサユニットUにおいて、固定支持部11を、左右方向に分割する代りに前後方向に分割して収容部11Aと蓋部11Bを形成すると共に、磁石支持部22を固定支持部11の前記凹部16に前方向から挿入した時に、係合板24を固定支持部11の前面に当接させて配置するように構成することもできる。
本発明の実施の形態の接触式温度センサの構成を示す斜視図である。 図1の接触式温度センサの内部部品を分解して示す斜視図である。 図1の接触式温度計センサの内部部品と収容部を示す斜視図である。 図1の接触式温度計センサにおいて、内部部品を収容部に収容した状態を示す斜視図である。 図1の接触式温度計センサにおいて、収容部に蓋部を取り付けたセンサ部と、固定部を示す斜視図である。 センサ部と固定部を組立てた状態を示す斜視図である。 図1の接触式温度センサの下部の側断面図である。 図1の接触式温度センサの下部の横断面図である。 押圧部分を例示する図であり、(a)は感温部を囲む三点押圧を、(b)は感温部を囲む四点押圧を、(c)は感温部の両側面の線状押圧を、(d)は感温部の両側面の帯状押圧を、(e)は感温部の両側面の点列状押圧を、(f)は感温部の両側面の点在する面による点列状押圧を、それぞれ示す。 接触式温度センサユニットの正面図である。 接触式温度センサユニットの左側面図である。 接触式温度センサユニットの右側面図である。 接触式温度センサユニットの背面図である。 接触式温度センサユニットの平面図である。 接触式温度センサユニットの底面図である。
符号の説明
1 接触式温度センサ
10 センサ部
11 固定支持部(ケース本体)
11A 収容部
11B 蓋部
11a 下部
11b 把持部
11c 通路部
12 接触板
12a 接触面部
12c 支持用突起部
13 感温部
14 板バネ(押圧部材)
15 押さえ部材
15a 凸部
15b 凹部
16 凹部(前側に開口を有する)
20 固定部
20a 固定部の上部中央
21 磁石
21f 吸着面
22 磁石支持部
23 固定用ビス穴
24 係合板
30 被測温体
40 ビス

Claims (5)

  1. 被測温体に当接する接触板と感温部と前記接触板を前記被測温体に押圧する押圧手段とケース本体を有する接触式温度センサにおいて、
    前記接触板の被測温体に接触する接触面部を平面で形成し、該接触面部の背面に前記感温部を配設すると共に、該接触板を両端部分で押圧方向に移動可能に前記ケース本体に支持すると共に、
    前記押圧手段を弾性部材と押さえ部材で形成し、前記弾性部材の弾性力により前記押さえ部材を押圧し、該押さえ部材で前記感温部を囲む三点以上の箇所で前記接触面部を押圧することにより、該接触面部を前記被測温体に接触させることを特徴とする接触式温度センサ。
  2. 被測温体に当接する接触板と感温部と前記接触板を前記被測温体に押圧する押圧手段とケース本体を有する接触式温度センサにおいて、
    前記接触板の被測温体に当接する接触面部を平面で形成し、該接触面部の背面に前記感温部を配設すると共に、該接触板を長手方向の両端部分で押圧方向に移動可能に前記ケース本体に支持すると共に、
    前記押圧手段を弾性部材と押さえ部材で形成し、前記弾性部材の弾性力により前記押さえ部材を押圧し、該押さえ部材で、前記接触板の幅方向に関して前記接触面部の前記感温部の両側を前記感温部を挟むように線状又は帯状又は点列状に押圧することにより、該接触面部を前記被測温体に接触させることを特徴とする接触式温度センサ。
  3. 前記押圧手段を、接触板側を凹部を有する二股形状に形成すると共に、前記弾性部材側を凸部を設けて形成し、該凸部を前記弾性部材で押圧することにより、該押さえ部材を介して前記接触面部の幅方向の両端部分を線状又は帯状又は点列状に押圧することを特徴とする請求項2に記載の接触式温度センサ。
  4. 前記弾性部材を板バネで形成したことを特徴とする請求項3に記載の接触式温度センサ。
  5. 請求項1〜4のいずれかの接触式温度センサと該接触式温度センサを被測温体に固定するための磁石を有して形成された接触式温度センサ二ユニットであって、前記接触式温度センサを有すると共に凹部を有するセンサ部と、前記磁石を有すると共に凹部を有する固定部とで形成され、前記センサ部の前記凹部と前記固定部の前記凹部とを係合させることにより、前記センサ部と前記固定部とが一体に形成された接触式温度センサユニット。
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