JP5265307B2 - 接触式温度センサ - Google Patents

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Description

本発明は、アルミホイルやガラスや各種のシート状物の製造工程等において、移動している材料や製品に直接に接触して温度を測定する接触式温度センサに関するものである。より詳細には、接触式温度センサの接触板を押圧する構造に関する。
移動している材料や製品等の被測温物の移動表面に直接接触して温度を測定する接触式温度サンサでは、熱電素子の感温部を接触板を介して被測温体に当接して測温しているが、この接触式温度センサには、接触板自体の弾性変形力を利用して、接触板を被測温体に押圧する弾性接触板タイプと、接触板と押圧力を発生する弾性体とを組み合わせて、接触板の背後を弾性体で押圧する弾性体押圧タイプとがある。
この弾性体押圧タイプでは、接触板の両端を板バネで保持し、中央をコイルバネで付勢された押しピンで押圧したり、また、両脚部を上下動可能に取り付けた略コ字形の接触板の中心に熱電対固定部を設け、その両側の対称位置をコイル状スプリングやゴム等の弾性支持体で押圧したりしている。また、テコ部を有する補助板を接触板の両端近傍に固定して、補助板の弾性力により接触板の両端部に曲げモーメントを発生させて、センサ体を背面に固定した接触板の中央部を凸状に膨出させたり、接触板の両端を支持バーを長孔のガイド孔に遊嵌して移動可能に保持し、接触板の中央部を環状弾性体で押圧したりしている。
この接触板の背後を弾性体で押圧する弾性体押圧タイプを、移動表面の測定に使用する場合には、接触板が被測温体の移動表面から浮き上がらないように、特殊な形状をした補助板や環状弾性板を使用しているので、接触板の材料に最適なものを選択でき、押圧力も最適な状態にできる。そのため、優れた測温精度が得られ、しかも、接触特性と押圧特性とを別にして設計できるので設計が容易となる。しかしながら、その反面、部品点数が増加するという問題と高い工作精度が要求されるという問題がある。
これらの問題に対応するために、被測温体に当接する接触板と、この接触板から熱を伝達される感温部と、接触板を被測温体に押圧する手段とを有する接触式温度計において、感温部を接触板の背後に配設し、この接触板の両端近傍に配置された接触板支持部を固定支持部に保持すると共に、押圧手段を、一端側が接触板を押圧し、他端側が固定支持部に保持される板バネで形成し、感温部を挟む少なくとも2ヶ所以上の押圧部で接触板を押圧する接触式温度センサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この接触式温度センサは、厚さが一定でピンホール等の欠陥が無い品質の優れたアルミ薄板やアルミホイルを製造するために、移動中のアルミ板の温度や移動速度等の管理を厳しく行うアルミ薄板やアルミホイルの製造工程において、高い計測精度と優れた応答性を発揮できる小型で薄型のセンサとなっている。また、この接触式温度センサは測温現場で被測温物の状態の変化や被測温物自体の変更に対応して、接触式温度センサの押圧力を容易に調整できるように構成されている。
しかしながら、複写機の定着ローラの温度測定等では、定着ローラの周囲において、温度センサを配置できるスペースが非常に狭くなっているために、更にセンサ部の厚みが薄く、狭いスペースでも設置可能な接触式温度センサが求められている。
特開2003−227760号公報
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、接触板を感温部の両側の2つ以上の押圧部で被測温体の表面に押圧して、接触板を被測温体の表面に面接触させることができ、しかも、構造が単純で部品点数が少なく、著しく薄型に形成できる接触式温度センサを提供することにある。
本発明に係る接触式温度センサは、被測温体に当接する接触板と、該接触板から熱を伝達される感温部と、前記接触板を前記被測温体に押圧する押圧手段とを有すると共に、前記感温部を前記接触板の背後に配設し、該接触板の両端を固定支持部に保持する接触式温度計において、前記押圧手段を、前記感温部に面する部分に切り抜きを設けた板バネと、該板バネの両端側に設けられた前記接触板を押圧する押圧部とで形成すると共に、前記切り抜きに隣接する前記板バネの中心側を前記固定支持部に保持し、前記接触板が被測温体に接触しない状態で、前記板バネを前記接触板の前記押圧部の間の部分と平行に配置し、
前記接触板が被測温体に接触する状態で、前記感温部を挟む少なくとも2カ所以上の前記押圧部で前記接触板を前記被測温体に押圧するように構成する。
この接触板の保持は、固定支持、接触板に設けた支持軸の枢支・軸支等による回転自在の支持、支持バーの遊嵌による所定の範囲内の移動可能な支持等を含む。なお、押圧部においては、押圧部と接触板とを接合せずに押圧状態で当接させ、押圧部と接触板とが滑動するように構成する。また、板バネは1枚で形成してもよく、複数枚の板バネを重ねたり、押圧手段を複数の板バネで押圧したりしても良い。
この構成によれば、感温部の両側を2点以上で押圧するので、接触板を、被測温体の表面形状に合わせて、被測温体に的確に当接することができ、感温部への熱伝達が円滑に行われ、正確な温度測定ができるようになる。
その上、押圧手段を板バネで形成し、この板バネの中心側の部位で固定支持部に保持し、板バネの両端側の押圧部で接触板を押圧するので、最小で1枚の板バネで2箇所以上を押圧できる。そのため、部品数を減少でき、センサ本体の厚みを非常に薄くできる。更に、板バネの長手方向に関して中心部のみを保持するので、板バネ保持用の部品数又は接合箇所が減少する。その結果、接触式温度センサを小型化、軽量化することができ、また、手間が減少し工作性が向上する。
上記の接触式温度センサにおいて、前記板バネの前記感温部に面する部分に切り抜き又は切り欠きを設けて構成する。この構成によれば、接触板を板バネで押圧して接触板を、ローラ等の凸形状の被側温体に当接させた際に、感温部が板バネの切り抜き又は切り欠き部分に入るので、感温部が板バネに接触して損傷することを回避できる。そのため、更に薄型にできる。
上記の接触式温度センサにおいて、前記押圧部を前記板バネに取り付けた押圧部材で形成する。この構成によれば、押圧部材をシリコンゴム等の板バネと別の弾性材料で形成することができ、接触板を押圧する際の押圧力やバネ定数の設定が容易となる。また、板バネの凸部等で形成した押圧部よりも、その形状や押圧面積をより自由に形成することができ、板バネの強度を維持しながら、押圧力及びバネ定数を小さくすることができる。従って、接触板側の接触面と被測温体の移動表面との間の摩擦力を減少できる。その結果、発生する摩擦熱による測定誤差を小さくでき、また、被測温体の移動表面が損傷を受けることも少なくなる。
上記の接触式温度センサにおいて、前記接触板を、一端側を折り曲げて形成し、この折り曲げ部分を前記固定支持部又は前記固定支持部に固定される固定部材に引っ掛けて前記接触板の一端側を保持する。なお、他端側の固定支持部への保持機構については、固定支持、回転自在の支持、所定の範囲内の移動可能な支持などを用いることができる。
この構成によれば、接触板の一端側の保持が簡便化し、接触板の保持機構を小型化できる。更に、他端側のみを点溶接等で固定するだけで、接触板を固定支持板に保持できるので、部品点数が少なくなり製作が容易となる。また、接触板の一端側が完全固定支持ではないので、接触板が被測温体の形状に沿って変形し易くなる。両端を固定した場合には、振動や熱膨張などにより固定部に負担が係るが、一端固定によりこれを避けることができる。また、全く固定しない場合には、接触板の位置が不安定な状態に成り易いという問題があるが、これも避けることができる。
以上に説明したように、本発明の接触式温度計センサによれば、被測温体に当接する接触板に設けた感温部の両側を板バネの両端側の押圧部で押圧するので、この押圧部の間の接触板の部分を被測温体に押圧して面接触させることができる。そのため、この押圧部の間に配置された感温部への熱伝達が円滑に行われるので、温度測定の精度が向上する。
また、押圧力の発生に板バネと押圧部を使用しているため、接触板自身で押圧力を発生させる必要が無くなるので、接触板の設計が容易となる。また、最低で1枚の板バネで押圧可能となるので、押圧手段の構成が著しく単純になり、押圧力の設定及び調整も容易となる上に、部品点数が少なくなる。また、接触式温度センサのセンサ部の厚みを薄くすることができる。
次に、本発明の実施の形態の接触式温度センサについて図面を参照しながら説明する。なお、図面に関しては、構成が分かり易いように寸法を変化させており、各部材、各部品の板厚や幅や長さ等の比率も必ずしも実際に製造するものの比率とは一致させていない。
この本発明の実施の形態の接触式温度センサ1は、図1〜図12に示すように、計測部側に接続される各種端子部に接続する端子部(図示しない)を有するリード線3とリード線3を保護するシリコン収縮チューブ4とつなぎ線5とこのつなぎ線5の先端側に設けられたセンサ基部6とこのセンサ基部に接続されたセンサ部10とからなる。
図1〜図3は、板状に形成されるセンサ基部6が両脇に配置された2つの切り欠き部6aとつなぎ線5のための線固定部2を備えた構造をしている場合を示す。この切り欠き部6aに被測温体20側のセンサ固定部分にネジ止めされるネジ部材等を嵌め込んで、このセンサ基部6をセンサ固定部分に固定する。
図4〜図6は、板状に形成されるセンサ基部6が長手方向に配置された2つの切り欠き穴6bと線固定部2を備えた構造をしている場合を示す。この切り欠き穴6aに被測温体20側のセンサ固定部分にネジ止めされるネジ部材等を嵌め込んで、このセンサ基部6をセンサ固定部分に固定する。
図7〜図9は、ブロック状に形成されるセンサ基部6が幅方向に配置された2つのネジ穴6cと線固定部2を備えた構造をしている場合を示す。このネジ穴6cに被測温体20側のセンサ固定部分にネジ止めされるネジ部材等をネジ込んで、このセンサ基部6をセンサ固定部分に固定する。なお、この構成では、線固定部2はセンサ基部6の内側に設けられる。言い換えれば、センサ基部6を形成する部材の間に線固定部2が挟まれた状態となる。
図10〜図12は、ブロック状に形成されるセンサ基部6が長手方向に配置された2つのネジ穴6cと線固定部2を備えた構造をしている場合を示す。このネジ穴6cに被測温体20側のセンサ固定部分にネジ止めされるネジ部材等をネジ込んで、このセンサ基部6をセンサ固定部分に固定する。なお、この構成では、線固定部2はセンサ基部6の側面に設けられる。
図13〜図15にその詳細を示すように、センサ部10は、固定支持板(固定支持部)11と、被測温体20に接触する接触板12と、この接触板12の一端側を支持する固定部材13と、接触板12の中央背後に配設される熱電素子の感温部14と、この感温部14から導出されるリード線15と、接触板12を被測温体20に押圧部16で押圧する板バネ(接圧バネ)17を有して構成される。
この固定支持板11は、センサ部10を構成するホルダー又はフレームの部分であり、この実施の形態では、図16に示すように、先端側の中央が切り欠きとなったU字形状又はコの字形状の板材で形成され、切り欠きと反対側がセンサ基部6に接続される。
この固定支持板11は、SUS304等のバネ性を有するステレンス鋼材で形成され、ポリイミド、テフロン(登録商標)等の合成樹脂で被覆される。この被覆には、固定支持板11の金属表面が被測温対20に直接接触する事による摩擦を低減する効果があり、これにより、互いの当接によって互いが損傷を受けることを防止する。寸法的には、例えば、板厚が0.3mm〜1.0mm程度、幅5mm〜20mm程度、長さ15mm〜50mm程度である。
接触板12は、図13〜図15に示すように、帯状の部材の一端側を側面視でフの字形状になるように折り曲げて、この折り曲げ部分を、固定支持板11の先端側に固定される固定部材13に引っ掛けて係止し、接触板12の一端側を保持する。この接触板12の一端側は側面視で固定支持板11から被測温体20側に、被測温体20に接触する部分を突出させるように折り曲げる。一方、この接触板12の他端側は、円弧状に折り曲げてから更に被測温体20に接触する部分と平行になるように折り曲げる。この平行となる折り曲げ部分から先を固定支持板11に固定する。ここでは、点溶接により接触板12の他端側を固定支持板11の後端側即ちセンサ基部6側に固定する。
この構成にすることで、他端側のみを点溶接等で固定するだけで、接触板12を固定支持板11に保持できるので、部品点数が少なくて済む上に、製作が容易となる。また、一端側と他端側の2ヶ所を固定した場合には、振動や熱膨張などにより、接触板12と固定支持板11との固定部に負担が係るが、この場合にはこれを避けることができる。また、全く固定しない場合には、接触板12の位置が不安定な状態に成り易いという問題がある。
この接触板12は、ステンレス等の金属板で帯状に形成され、被測温体20からの熱伝達、及び、中央の背後に配置する感温部14への熱伝達が円滑に行われるように熱伝導率の高い材料で形成する。また、押圧部16により押圧されて被測温体20の移動表面20fに押しつけられるので、折れ曲がらず、また移動表面20fから摩擦力を受けても座屈変形しない程度の弾性と強度を有するように形成する。この接触板12は、例えば、板厚が0.01mm〜1.0mm程度、幅2mm〜15mm程度の金属板で形成されると共に、ポリイミド、テフロン(登録商標)等の合成樹脂で被覆される。この被覆には、被測温体20と接触板12の金属同士の摩擦を低減する効果があり、これにより、被測温体20が接触板12の当接によって損傷することを防止する。
また、固定部材13は点溶接(スポット溶接)や接着やネジ止め等により固定支持板11の被測温体20とは反対側に固定される。この固定部材13を固定支持板11と同じ材料で形成すると材料の種類の増加を防止できる。この固定部材13は、図16及び図17に示すように、固定支持板12の幅と同じで、長さは接触板12の一端側を支持できる程度の長さに形成する。この長さは数mm程度あれば十分である。
なお、この接触板12の保持に関しては、被測温体20の特性やセンサ部10を配置するスペース等によっては、必ずしも、この実施の形態の保持方法で保持する必要はなく、他の保持方法を採用することもできる。例えば、両端近傍に棒状に突出した接触板支持部(支持バー)を設け、この接触板支持部を固定支持部11に形成された長孔に形成されたガイド孔に遊嵌し、この遊嵌により、ガイド孔内を移動できるように保持することもできる。この接触支持部は、支持バーを直接スポット溶接して設けることもできるが、接触板支持(支持バー)を有する板材で接触板12を両側から挟持してスポット溶接して設けることもできる。
また、感温部14は、接触板12の中央背後に配設される熱電素子であるが、この熱電素子は、熱電対の熱接点やサーミスタ等で構成することができる。この実施の形態では、感温部14を熱電対で形成する。この場合は、感温部14は熱電対の熱接点となる。この感温部14は、熱伝達を効率よく受けることができるように、溶接や接着等により接触板12に固定される。なお、感温部14を直接接触板12に接合できない場合には、当て板を用意して、この当て板と接触板12の間に感温部14を挟持し、感温部14の両側の当て板の部分を接触板12に溶接や接着等により接合して、感温部14を接触板12に固定してもよい。
感温部14の熱電対から導出される熱電対線であるリード線15は押圧部16の横を通って、固定支持部11の接触板12の上側を導かれて、センサ基部6に入り、つなぎ線5に接続される。このつなぎ線5は補償導線のリード線3に接続され、リード線3は図示しない測定部に接続される。この測定部では、感温部14からの出力を温度に変換し、温度表示したり、データ処理装置に出力したりする。なお、リード線3とつなぎ線5の接合部分はシリコン収縮チューブ4により保護する。
また、板バネ17は、ステンレスやバネ鋼板等の弾力性のある薄い金属で形成される。この板バネ17は、図18に示すように、平面視で四角形に形成し、内側の感温部14に面する部分に四角形の切り抜き(開口部)17aを設ける。
この切り抜き17aにより、接触式温度センサ1のセンサ部10を薄く形成した場合でも、接触板11で被側温体20を板バネ17で押圧した際に、感温部14がこの切り抜き17aに入り、感温部14に板バネ17が接触して感温部14を損傷することが無くなる。そのため、更に薄型にできる。
この板バネ17は、例えば、板厚が0.01mm〜1mm程度で、外側の四角形は幅は固定支持板11の幅と長さに対応させて形成され、切り抜き17aの内側の四角形は接触板12の幅と押圧部16、16の間の距離に対応させて形成される。この長手方向の両側に押圧部材16を接合して設ける。
この板バネ17は1枚で構成され、感温部14を挟んで対称となる位置の2カ所に押圧部材16を設けて接触板12を押圧するように構成される。この板バネ17は、長手方向の中心の保持部18で、固定支持板11に保持される。この実施の形態では、点溶接等により保持部18を固定支持板11に接合して保持する。なお、固定に限らず、上から押さえて保持部18を固定支持板11に保持しても良いが、押さえる場合に押さえる部品が必要となる。また、小型化する場合には、図19に示すように、板バネ17の固定支持板11に接合される保持部18の部分の幅を広く形成して、この保持部18の部分の接合強度や板バネ17の部材の強度を補強することが好ましい。又、板バネ17を複数枚重ねる形で形成することにより、接圧をより容易に調整することができるようになる。
また、接触板12が被測温体20に接触しない状態で、板バネ17が接触板12と平行になるように配置すると、接触式温度センサ1全体を非常に薄く形成することができるようになる。
押圧部材16は、板バネ17とは別の材料であるシリコンゴム等の弾性材料で形成し、板バネ17に貼り付ける。この押圧部材16は角柱、円柱、角錐台、円錐台、半球等各種の形状で形成することができる。この押圧部材16を設けることにより、押圧部を板バネ17をプレス加工などにより形成した凸部で形成する場合よりも、押圧部の形状や押圧面積を比較的自由に形成することができる。そのため、押圧力Fcやバネ定数の設定が容易となる。特に、板バネ17の強度を維持しながら、押圧力Fc及びバネ定数を小さくできるので、接触板12の接触面と被測温体20の移動表面(回転表面)20fとの間の摩擦力が減少し、発生する摩擦熱による測定誤差を小さくできる。また、被測温体20の移動表面20fを傷つけることも少なくすることができる。
また、必要な押圧力Fc及びバネ定数によっては、必ずしも、押圧部材16を弾性材料で形成する必要はなく、被測温体20の性状と、接触板12の性状と、板バネ17の性状とによっては剛性の高い材料で形成してもよい。また、板バネ17に凸部を形成して押圧部材16の代わりとしてもよく、板バネ17の先端側を折り曲げて押圧部材16の代わりしてもよい。これらの場合には、板バネ17のみの弾性に頼ることになるので、柔らかな押圧が難しくなり、接触板12が傷み易くなるが、部品点数が減少し、また、押圧部材16を板バネ17に貼り付ける工数も無くなる。
次に、このセンサ部10の組み立てについて説明する。図16に示すような固定支持板11の先端側に、図17に示すような固定部材13を点溶接等により接合する。また、一端側をU字形状に折り曲げて他端側を円弧状に折り曲げた接触板12に、リード線15を伴う感温部14を点溶接等により接合させる。また、図18又は図19に示すような形状の板バネ17に、押圧部材16を接着剤等で貼り付ける。
その後、図13及び図14に示すように、この接触板12の一端側を固定部材13に引っ掛けて、接触板12の凹部が被測温体20側になるように、また、接触板12の他端側が被測温体20と反対側になるように、接触板12を固定支持板11に取り付けて、他端側を点溶接して接触板12を固定支持板11に保持する。
その後、図13及び図14に示すように、押圧部材16を貼り付けた板バネ17を固定支持板11の被測温体20と反対側に保持させる。この保持は、板バネ17を固定支持板11に載せて、板バネ17の長手方向の中心部の保持部18における点溶接等により固定支持板11に接合して保持する。
これにより、センサ部10の組み立ては完了する。この組み立てたセンサ部10を、図1〜図12に示すようなセンサ基部6に取り付けて、リード線15をつなぎ線5に接合し、接触式温度センサ1(1A、1B、1C)を組立てる。
次に、この接触式温度センサ1の使用方法について説明する。この図1〜図12示す構成の接触式温度センサ1のリード線3を図示しない測定部側に結合する。この測定部は、感温部14からの出力を温度に変換し、温度表示したり、データ処理装置に出力したりする。
この接触式温度センサ1(1A、1B、1C)のセンサ部10(10A、10B、10C)を、例えば、複写機の定着ローラ等の回転体である被測温体20の移動表面20fに押圧する。この押圧により、1枚の板バネ17に設けた押圧部材16により、感温部14の両側は押圧され、しかも、図15に示すように、この押圧力Fcは押圧部の間を引張る方向に作用するので、押圧部16の間の接触板12を線状ではなく面状で移動表面20fに押圧して、接触板12を被測温体20の移動表面20fに密着させることができる。
従って、接触板12を被測温体20に密着させることができるので、被測温体20の熱が移動表面20fから接触板12に円滑かつ迅速に伝達される。そして、この熱が感温部14に伝達されるので、接触板12と感温部14とが移動表面20fの温度と迅速に同じ温度になる。そのため、応答性が良く、正確な温度測定ができる。
上記の構成の接触式温度計センサ1(1A、1B、1C)によれば、被測温体20の移動表面20fに当接する接触板12の背後に設けた感温部14の両側を、板バネ17の両端側の押圧部材16で押圧するので、この押圧部材16の間の接触板12の部分を被測温体20の移動表面20fに押圧して面接触させることができる。そのため、移動表面20fから、押圧部材16の間に配置された感温部14への熱伝達が円滑に行われるので、温度測定の精度が向上する。
また、押圧力Fcの発生に板バネ17と押圧部材16を使用しているため、接触板12自身で押圧力Fcを発生させる必要が無くなるので、接触板12の設計が容易となる。また、最低で1枚の板バネ17で押圧可能となるので、押圧手段16、17の構成が著しく単純になり、押圧力Fcの設定及び調整も容易となる上に、部品点数が少なくなる。また、接触式温度センサ1(1A、1B、1C)のセンサ部10(10A、10B、10C)の厚みを、例えば2mm以下と極めて薄くすることができる。
本発明の実施の形態の接触式温度計センサの構成を示す平面図である。 図1の接触式温度計センサのセンサ部の側面を示す図である。 図1の接触式温度計センサのセンサ部の裏側を示す図である。 本発明の実施の形態の接触式温度計センサの他の構成を示す平面図である。 図4の接触式温度計センサのセンサ部の側面を示す図である。 図4の接触式温度計センサのセンサ部の裏側を示す図である。 本発明の実施の形態の接触式温度計センサの他の構成を示す平面図である。 図7の接触式温度計センサのセンサ部の側面を示す図である。 図7の接触式温度計センサのセンサ部の裏側を示す図である。 本発明の実施の形態の接触式温度計センサの他の構成を示す平面図である。 図10の接触式温度計センサのセンサ部の側面を示す図である。 図10の接触式温度計センサのセンサ部の裏側を示す図である。 本発明の実施の形態の接触式温度計センサのセンサ部の構成を示す、一部断面を含む斜視図である。 図13のセンサ部の側断面図である。 図13のセンサ部が被測温体に接触している時のセンサ部の側断面図である。 固定支持板の形状を示す平面図である。 固定部材の形状を示す平面図である。 板バネの形状を示す平面図である。 板バネの他の形状を示す平面図である。
符号の説明
1、1A、1B、1C 接触式温度計センサ
6 センサ基部
10、10A、10B、10C センサ部
11 固定支持板(固定支持部)
12 接触板
13 固定部材
14 感温部(熱電対の熱接点)
16 押圧部材(押圧部)
17 板バネ
17a 切り抜き
18 保持部
20 被測温体
20f 移動表面

Claims (3)

  1. 被測温体に当接する接触板と、該接触板から熱を伝達される感温部と、前記接触板を前記被測温体に押圧する押圧手段とを有すると共に、前記感温部を前記接触板の背後に配設し、該接触板の両端を固定支持部に保持する接触式温度計において、
    前記押圧手段を、前記感温部に面する部分に切り抜きを設けた板バネと、該板バネの両端側に設けられた前記接触板を押圧する押圧部とで形成すると共に、前記切り抜きに隣接する前記板バネの中心側を前記固定支持部に保持し、
    前記接触板が被測温体に接触しない状態で、前記板バネを前記接触板の前記押圧部の間の部分と平行に配置し、
    前記接触板が被測温体に接触する状態で、前記感温部を挟む少なくとも2カ所以上の前記押圧部で前記接触板を前記被測温体に押圧することを特徴とする接触式温度センサ。
  2. 前記押圧部を前記板バネに取り付けた押圧部材で形成したことを特徴とする請求項1に記載の接触式温度センサ。
  3. 前記接触板を、一端側を折り曲げて形成し、この折り曲げ部分を前記固定支持部又は前記固定支持部に固定される固定部材に引っ掛けて前記接触板の一端側を保持することを特徴とする請求項1又は2に記載の接触式温度センサ。
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