JP2005091151A - Fbgひずみゲージ - Google Patents

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【課題】 簡単な構成でひずみを高精度に測定できるFBGひずみゲージを提供する。
【解決手段】 ファイバ・ブラッグ・グレーティング(FBG)72が形成された光ファイバ73を備え、測定対象物のひずみを測定するFBGひずみゲージ1において、屈曲自在な弾性体2を備え、その弾性体2に光ファイバ73をプレテンションが加わった状態で固定したものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ファイバ・ブラッグ・グレーティング(FBG)が形成された光ファイバを用いて、測定対象物のひずみを測定するFBGひずみゲージに関するものである。
FBGひずみゲージ(FBGひずみセンサ)は、FBGが形成された光ファイバを備え、測定対象物に固定されて使用される。このFBGひずみゲージは、光ファイバに光を入射した際、測定対象物のひずみに応じた入射光の反射波長の変化量(波長シフト)を測定することで、波長シフトを測定対象物のひずみとして検出するセンサである。
FBGは、光ファイバのコアの一部に、屈折率の高い部分と低い部分とが長手方向に一定間隔で交互に繰り返されるグレーティング(回折格子)を形成して(書き込んで)構成される。FBGの反射波長はFBGのグレーティング間隔とコア屈折率によって決定される。したがって、FBGの波長シフトは、グレーティング間隔やコアの屈折率を変化させる物理量によって変化することになる。
ひずみとは、測定対象物の伸縮や曲げによって測定対象物内部に発生した力により、測定対象物自身に生じる変形の割合のことをいう。この測定対象物の変形という物理量の変化をグレーティング間隔やコアの屈折率の変化に反映させるようなシステムにおいて、最も簡単な例が、図7に示すFBGひずみゲージ71のように、測定対象物mにFBG72が形成された光ファイバ73を、FBG72部分が接着剤xで覆われるように接着して直接固定したものである。
FBGひずみゲージ71では、測定対象物mに引張力が加わって測定対象物mにひずみが生じた場合、FBG72も同時に引っ張られてグレーティング間隔が広くなる。逆に、測定対象物mに圧縮力が加わって測定対象物mにひずみが生じた場合、FBG72も同時に圧縮されてグレーティング間隔が狭くなる。
つまり、測定対象物mに生じたひずみという物理量の変化をグレーティング間隔の変化に反映することにより、光ファイバ73に光を入射した際のFBG72の出力(反射波長およびその波長シフト)として、測定対象物mのひずみの測定を可能としている。
FBG72に対する単純な引っ張りおよび圧縮によるひずみと波長シフトとの関係は、一般的に光ファイバ73が破断するまで線形な関係を保っているため、この線形関係を利用することにより、波長シフトからひずみを算出できる。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、次のものがある。
特開2002−286563号公報 特開2003−214907号公報
しかし、FBGひずみゲージ71のように、測定対象物mにFBG72を直接固定するセンシングシステムは、接着剤xによって複雑な圧力がFBG72に加わるので、反射波長およびその波長シフトに不均一化が起こってしまい、そのまま単純に波長シフトから線形関係にあるひずみを算出できないという問題がある。
そこで、図8に示すFBGひずみゲージ81のように、測定対象物mへのFBG72の直接固定を避け、測定対象物mに光ファイバ73をプレテンションが加わった状態で接着剤xによって2点固定する。
プレテンションとは、測定対象物mの圧縮方向のひずみを正確に測定するために、光ファイバ73に予め加える引張力のことをいう。光ファイバ73にプレテンションがない場合、測定対象物mに圧縮方向のひずみが生じると、光ファイバ73がたるんでしまい、グレーティング間隔の変化に測定対象物mのひずみが正確に反映されなくなってしまう。
FBGひずみゲージ81では、FBG72は測定対象物mや接着剤xから直接影響を受けることがなくなり、反射波長の均一化を実現できる。
しかしながら、FBGひずみゲージ81は、測定対象物mに光ファイバ73をプレテンションが加わった状態で直接固定しているので、接着部でプレテンションに対する反力が発生してしまう。この反力の影響により、測定対象物mに実際に発生したひずみとは全く関係のないひずみが発生してしまう。したがって、FBGひずみゲージ81は、測定精度が低いという問題がある。
また、一般にプレテンションを加えて光ファイバを測定対象物に接着等により固定する場合、光ファイバの一端を固定し、光ファイバの他端に錘等を取り付け、光ファイバに張力を加えながら接着あるいは融着によって固定する。しかし、この方法は張力の管理が容易なものの、ゲージ作製に要する構成が大掛かりになる。また、光ファイバ固定時に光ファイバを誤って切断することもある。
さらに、FBGひずみゲージは、他の多くの光ファイバセンサと同様に、ひずみと温度変化の影響を同時に受ける。つまり、ひずみの発生および温度変化の双方を要因としてFBGには波長シフトが引き起こされる。これら2つの変動を波長シフトから区別することはできない。このことは、FBGをセンサとして利用する上での制限となり、静的なひずみを測定するように設計されたFBGひずみゲージに対して重大な影響を及ぼすことになる。
したがって、FBGセンサを利用したひずみ計測を行う場合、ひずみと温度の同時計測によって温度補償が行える計測システムを構築しなければならない。その温度補償機能を有するひずみ計測を行う際に重要な点の1つとして、センサデバイスの扱いやすさとシステムのシンプルさが必要である。
ここで、背景技術のFBGひずみゲージの課題を以下にまとめた。
・ゲージ(センサ)製作の複雑さ
・プレテンション印加の困難さ
・ゲージの大きさ
・測定対象物に与える影響
・直接接着によるFBG出力の複雑化
・ひずみによる波長変化と温度による波長変化の分離が困難
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、簡単な構成でひずみを高精度に測定できるFBGひずみゲージを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、請求項1の発明は、ファイバ・ブラッグ・グレーティング(FBG)が形成された光ファイバを備え、測定対象物のひずみを測定するFBGひずみゲージにおいて、屈曲自在な弾性体を備え、その弾性体に上記光ファイバをプレテンションが加わった状態で固定したFBGひずみゲージである。
請求項2の発明は、上記弾性体は、上記FBGが配置される空隙部と、上記光ファイバが固定される幅広部と、上記弾性体を屈曲するための幅狭部とからなる請求項1記載のFBGひずみゲージである。
請求項3の発明は、上記弾性体の幅狭部が谷となるように曲げ、曲げた弾性体の谷側の上記幅広部に上記光ファイバを固定した後、上記弾性体の曲げを開放し、上記光ファイバの長手方向にプレテンションを加えた請求項2記載のFBGひずみゲージである。
請求項4の発明は、上記弾性体はアクリル樹脂からなる請求項1〜3いずれかに記載のFBGひずみゲージである。
請求項5の発明は、上記弾性体は、上記測定対象物と同等の熱伝導率及び熱膨張率を有する請求項1〜3いずれかに記載のFBGひずみゲージである。
請求項6の発明は、上記光ファイバに、上記FBGの温度依存性が測定するひずみに与える影響を補償する温度補償部材を設けた請求項1〜5いずれかに記載のFBGひずみゲージである。
請求項7の発明は、上記温度補償部材は、上記弾性体とは異なる熱膨張率を有する請求項6記載のFBGひずみゲージである。
請求項8の発明は、上記温度補償部材は硬質塩化ビニルからなる請求項6または7記載のFBGひずみゲージである。
本発明によれば、簡単な構成でひずみを高精度に測定できるという優れた効果を発揮する。
以下、本発明の好適実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の好適実施の形態を示すFBGひずみゲージの概略図である。
図1に示すように、本実施の形態に係るFBGひずみゲージ(FBGひずみセンサ)1は、一部にFBG72が形成された光ファイバ73と、屈曲自在な弾性体としてのセンサベース2とで主に構成され、センサベース2に光ファイバ73をプレテンションが加わった状態で固定したものである。図1では、プレテンションの方向は、矢印P1,P2方向である。
センサベース2は、FBG72が配置される空隙部3と、FBG72が形成されていない部分の光ファイバ73が2点で固定される幅広部4と、センサベース2を屈曲するための幅狭部5とからなる。
本実施の形態では、一辺が他辺よりも長く、薄い矩形枠状のセンサベース2を使用した。幅広部4は、センサベース2の長手方向に垂直で、かつ短手方向に平行な幅広で太く短い部分であり、センサベース2の短辺を構成する。幅狭部4は、センサベース2の長手方向に平行で、かつ短手方向に垂直な幅狭で細く長い部分であり、センサベース2の長辺を構成する。幅広部4の幅bは、幅狭部5の幅aよりも広い(b>a)。空隙部3は、これら幅広部4および幅狭部5で囲まれて区画形成された部分である。
センサベース2としては、屈曲自在な弾性体としての性質に加え、軽くて強靱、かつ多くの薬品に対して耐薬品性を有し、さらに耐候性では機械的性質、光学性質ともに長期間にわたって大きな変化がない性質を有する材質からなるものを使用する。本実施の形態では、アクリル樹脂からなるセンサベース2を使用した。
光ファイバ73は、FBG72が空隙部3に位置し、かつセンサベース2の長手方向に沿って空隙部3および幅広部4を横断するようにセンサベース2の表面に載置された後、幅広部4の表面4fの2点において、接着剤xによって接着されて固定される。
本実施の形態では、センサベース2に光ファイバ73を接着剤xで接着して固定した例で説明するが、センサベース2に光ファイバ73を融着して固定してもよい。
光ファイバ73(FBG72)にプレテンションを加えるには、図2に示すように、まず、センサベース2の幅狭部5が谷となるように、センサベース2の長手方向に対して垂直上方(図2では矢印C方向)に所定量の力を加えて曲げる。この状態で曲げたセンサベース2の谷側の幅広部4の表面4fに光ファイバ73を接着剤xで接着して2点固定する。ただし、光ファイバ73を固定する際、光ファイバ73は、センサベース2の中央付近において、センサベース2から若干離れるように、センサベース2の表面に載置される。
その後、センサベース2に加えた所定量の力を除いてセンサベース2の曲げを開放すれば、図3に示すように、光ファイバ73に光ファイバ73の長手方向(矢印P1,P2方向)に伸長するように引張力が予め加えられる。すなわち、光ファイバ73にプレテンションが加えられる。
以上の構成であるFBGひずみゲージ1は、図示しない測定対象物(図6参照)の表面に、光ファイバ73が表側となるようにセンサベース2を接着剤などで貼り付けることで、測定対象物に固定されて使用される。
また、詳細は図示していないが、光ファイバ73の一端には、波長帯域の広い光を光ファイバ73に入射し、FBG72からの反射光の波長を計測する図示しない計測手段が接続される。
本実施の形態の作用を説明する。
FBGひずみゲージ1は、測定対象物にFBG72や光ファイバ73を直接固定したり、埋め込んだりするのではなく、測定対象物に屈曲自在なセンサベース2を介して、光ファイバ73をプリテンションが加わった状態で固定した点に特徴がある。
FBGひずみゲージ1は、センサベース2に光ファイバ73を固定する際に、曲げやすいセンサベース2の幅狭部5を谷にして曲げた状態で光ファイバ73を固定すれば、センサベース2がその復元力で元の状態に戻った際に、光ファイバ73(FBG72)にプレテンションが加えられるので、簡単かつ小型な構成で、再現性よく、光ファイバ73(FBG72)にプレテンションを容易に加えることができる。
FBGひずみゲージ1は、このプレテンションにより、測定対象物の引っ張り方向にひずみが生じた場合においても、光ファイバ73(FBG72)がセンサベース2を介して測定対象物のひずみに追従して伸長し、他方、測定対象物の圧縮方向にひずみが生じた場合においても、光ファイバ73(FBG72)のたるみを防ぐので、測定対象物の引っ張りおよび圧縮によるひずみを正確に測定できる。
また、図8のFBGひずみゲージ81では、測定対象物に光ファイバ73を接着剤xで直接固定したので、接着部でプレテンションに対する反力が発生した。これに対し、FBGひずみゲージ1は、プレテンションとそのプレテンションに対する反力が光ファイバ73−センサベース2系の中で釣り合うように、例えば、プレテンションに対する反力よりセンサベース2の復元力が若干大きくなるようにセンサベース2を設計すれば、プレテンションに対する反力の影響による測定対象物への影響をなくすことができる。
すなわち、FBGひずみゲージ1は、測定対象物に実際に発生したひずみとは全く関係のないひずみを除去でき、測定対象物に発生したひずみを高精度に測定できる。
さらに、FBGひずみゲージ1は、空隙部3を有するセンサベース2を使用しているので、小型かつ軽量であり、様々な場所の測定対象物のひずみを容易に測定できる。しかも、FBG72が空隙部3に配置されることで、FBG72が測定対象物のひずみ以外に対してはフリーになるので、FBG72の出力(反射波長およびその波長シフト)に不均一な圧力が加わることを防止でき、より正確にFBG72の出力を読み取ることができる。
第二の実施の形態を説明する。
図4に示すように、FBGひずみゲージ41は、図1のFBGひずみゲージ1の構成に加え、センサベース2の空隙部3に、FBG72の温度依存性が測定するひずみに与える影響を補償する温度補償部材42を設けたものである。すなわち、図1のFBGひずみゲージ1に温度補償機能を付加したものである。この温度補償部材42は、言い換えれば、測定するひずみによるFBG72の出力(反射波長およびその波長シフト)に対する温度変動の影響を抑えるための部材である。
FBG72は、コア部分の屈折率が温度によって変化するため、入射光の反射波長λには温度依存性が生じる。一方で、反射波長λはFBG72のグレーティング間隔dにも依存する。そこで、反射波長λを温度変化に対応させて変化させることで、屈折率変化に起因する反射波長λの変化を相殺できる。
温度補償部材42は、センサベース2と同程度の厚さで直方体状に形成され、温度補償部材42の長手方向がセンサベース2の長手方向に沿うように、空隙部3内に組み込まれて固定される。
より具体的には、温度補償部材42の一端が空隙部3の内壁3iに当たるように、温度補償部材42の上面42uに、FBG72が形成されていない空隙部3に位置する光ファイバ73が接着剤xで接着されて固定される。温度補償部材42は、光ファイバ73のみに固定され、センサベース2には固定されない。
温度補償部材42は、センサベース2とは異なる熱膨張率を有する。温度補償部材42としては、例えば、センサベース2より熱膨張率(線膨張係数)が大きい材質からなるものを使用する。
また、温度補償部材42としては、耐薬品性、防湿性、施工性、耐久性、難燃性に優れる材質からなるものを使用する。本実施の形態では、硬質塩化ビニルからなる温度補償部材42を使用した。
以上の構成であるFBGひずみゲージ41は、図6に示すように、測定対象物mの表面に、光ファイバ73が表側となるようにセンサベース2を接着剤などで貼り付けることで、測定対象物mに固定されて使用される。
FBGひずみゲージ41では、周囲温度が上がった場合、温度補償部材42は材料に固有の熱膨張率にしたがって膨張し、FBG72を圧縮する。逆に、周囲温度が下がった場合、温度補償部材42は熱膨張率にしたがって収縮し、FBG72を引っ張る。その結果、光ファイバ73(FBG72)に温度補償部材42の膨張・収縮によるひずみが生じる。
このひずみ量をFBG72の温度依存性による反射波長の変化量(波長シフト)と釣り合うように、後述する設計方法によって温度補償部材42を設計することで、温度補償機能が簡単な構成で容易に実現できる。すなわち、温度補償部材42は、周囲温度の変化に応じて膨張・収縮することで、周囲温度の変化による反射波長の変化をキャンセルするようにFBG72にひずみを加える。
これにより、FBGひずみゲージ41は、周囲温度の変化に影響されず、測定対象物mのひずみのみを正確に測定できる。また、FBGひずみゲージ41は、センサベース2の空隙部3に温度補償部材42を組み込んだ簡単な構成なので、温度補償機能を有するにもかかわらず、容易に製作でき、しかも小型である。
ここで、温度補償部材42の設計方法を図5を用いて説明する。
図5に示すように、まず、空隙部3の長手方向の長さをL0、温度補償部材42の長手方向の長さをL1、温度補償部材42の他端から対向する空隙部3の内壁までの長さをL2とし、周囲温度がT1からT2に上昇したときの温度補償部材42による光ファイバ73への影響を求める。このとき、温度補償部材42の線膨張率をαとすると、温度補償部材42に生じるひずみεcは数1で求めることができる。
Figure 2005091151
しかし、温度補償部材42は光ファイバ73に接着固定されているため、温度補償部材42には引っ張り応力σ2が発生し、ひずみε2が生じる。一方、光ファイバ73には温度補償部材42の影響により圧縮応力σ1が発生し、ひずみε1が生じる。ただし、σの中に符号を含める。このとき、温度補償部材42の膨張・収縮による張力変化がロスなくFBG72に伝えられると仮定する。ここで、光ファイバ73のヤング率をE1、温度補償部材42のヤング率をE2とすれば、数2、数3が成り立つ。
Figure 2005091151
Figure 2005091151
光ファイバ73と温度補償部材42が完全に接着されていると考えるならば、それぞれの長さの変化量は等しくなる。すなわち、数4が成り立つ。
Figure 2005091151
また、光ファイバ73の断面積をS1、温度補償部材42の断面積をS2とすれば、光ファイバ73に生じる引張加重σ1S1と温度補償部材42に生じる圧縮加重σ2S2は等しいと考えることができるので、数5が成り立つ。
Figure 2005091151
式(4)および式(5)の2式により光ファイバ73に生じるひずみε1は、数6となる。
Figure 2005091151
したがって、FBG72に生じるひずみε0は数7のように求まる。
Figure 2005091151
このとき、FBG72の波長シフトλstrainは数8となる。
Figure 2005091151
一方、FBG72の温度に対する波長シフトは9.8pm/℃であることから、温度変化によって生じるFBG72の波長シフトλTは数9となる。
Figure 2005091151
以上により、温度補償部材42のひずみに起因するFBG72の反射波長のシフト量を式(8)で、FBG72の温度依存性に起因する波長シフト量を式(9)で求めることができる。
温度上昇の場合、温度補償部材42は膨張し、FBG72には圧縮ひずみが生じ、反射波長は低波長側にシフトする。一方、温度下降の場合は、これと逆の波長シフトとなる。すなわち、式(8)および式(9)の値が等しくなるように温度補償部材42の各パラメータを設定する。つまり、温度補償部材42の材料を選定およびサイズを決定することにより、温度変化の影響はひずみ測定に反映されなくなり、測定対象物mのひずみのみを高精度に測定できる温度補償機能付きFBGひずみゲージ41が実現できる。
上記実施の形態では、アクリル樹脂からなるセンサベース2を使用した例で説明したが、センサベース2としては、図6の測定対象物mと同等の熱伝導率及び熱膨張率を有する材質からなるものを使用してもよい。この場合、測定対象物mの温度変化にセンサベース2が追従しやすくなるので、ひずみの測定がより高精度になるという利点がある。
本発明の好適実施の形態を示すFBGひずみゲージの概略図である。 光ファイバにプレテンションを加える前の状態を示すFBGひずみゲージの側面図である。 光ファイバにプレテンションを加えた後の状態を示すFBGひずみゲージの側面図である。 第二の実施の形態を示す概略図である。 図4に示したFBGひずみゲージの平面図である。 図4に示したFBGひずみゲージの使用例を示す平面図である。 背景技術のFBGひずみゲージの一例を示す側面図である。 背景技術のFBGひずみゲージの一例を示す側面図である。
符号の説明
1 FBGひずみゲージ
2 センサベース(弾性体)
72 FBG
73 光ファイバ

Claims (8)

  1. ファイバ・ブラッグ・グレーティング(FBG)が形成された光ファイバを備え、測定対象物のひずみを測定するFBGひずみゲージにおいて、屈曲自在な弾性体を備え、その弾性体に上記光ファイバをプレテンションが加わった状態で固定したことを特徴とするFBGひずみゲージ。
  2. 上記弾性体は、上記FBGが配置される空隙部と、上記光ファイバが固定される幅広部と、上記弾性体を屈曲するための幅狭部とからなる請求項1記載のFBGひずみゲージ。
  3. 上記弾性体の幅狭部が谷となるように曲げ、曲げた弾性体の谷側の上記幅広部に上記光ファイバを固定した後、上記弾性体の曲げを開放し、上記光ファイバの長手方向にプレテンションを加えた請求項2記載のFBGひずみゲージ。
  4. 上記弾性体はアクリル樹脂からなる請求項1〜3いずれかに記載のFBGひずみゲージ。
  5. 上記弾性体は、上記測定対象物と同等の熱伝導率及び熱膨張率を有する請求項1〜3いずれかに記載のFBGひずみゲージ。
  6. 上記光ファイバに、上記FBGの温度依存性が測定するひずみに与える影響を補償する温度補償部材を設けた請求項1〜5いずれかに記載のFBGひずみゲージ。
  7. 上記温度補償部材は、上記弾性体とは異なる熱膨張率を有する請求項6記載のFBGひずみゲージ。
  8. 上記温度補償部材は硬質塩化ビニルからなる請求項6または7記載のFBGひずみゲージ。
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