JPWO2016147945A1 - 回転電機のロータ - Google Patents

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Abstract

回転電機のロータは、コイルが巻装されたステータの径方向内側に配置されるように構成された円筒状のロータコアを有し、ロータコアの外周面がギャップを介してステータと対向する。ロータコアは、周方向に複数の磁極領域を有するとともに、q軸磁路に沿って延びるフラックスバリアを各磁極領域に有する。フラックスバリアの内壁は、径方向外側壁面と径方向内側壁面とを有し、径方向内側壁面がq軸磁路に沿った位置より隣の磁極領域へ向かって広がっている。

Description

本発明は、回転電機のロータに関するものである。
ロータコアに円弧状のフラックスバリアを形成する回転電機のロータがある(例えば特許文献1)。特許文献1に開示のモータでは、図14に示すように、ロータコア200に円弧状のスロット201を設けることで突極比(Lq/Ld)を増加させることによりリラクタンストルクを増加させている。
特開2013−179765号公報
ところで、有効にロータコアを活用して更にリラクタンストルクを増加させることが望まれている。
本発明の目的は、突極比を大きくすることができる回転電機のロータを提供することにある。
上記課題を解決するための回転電機のロータは、コイルが巻装されたステータの径方向内側に配置されるように構成された円筒状のロータコアを有し、該ロータコアの外周面がギャップを介して前記ステータと対向する回転電機のロータであって、前記ロータコアは、周方向に複数の磁極領域を有するとともに、q軸磁路に沿って延びるフラックスバリアを前記各磁極領域に有し、前記フラックスバリアの内壁は、径方向外側壁面と径方向内側壁面とを有し、前記径方向内側壁面が前記q軸磁路に沿った位置より隣の磁極領域へ向かって広がっている。
上記構成によれば、スリットはロータコアにおけるq軸磁路に沿って延びるフラックスバリアを形成し、スリットの内径側壁面がq軸磁路に沿った位置より隣の磁極領域へ向かって広がって形成されているので、q軸インダクタンスLqの変化を少なくしつつd軸インダクタンスLdを小さくすることにより突極比(Lq/Ld)を大きくすることができる。
本発明によれば、突極比を大きくすることができる。
一実施形態における回転電機の模式図。 (a)は同実施形態における回転電機の部分拡大図、(b)は(a)のA−A線での断面模式図。 例示的な回転電機のd軸磁束を表す図。 例示的な回転電機のq軸磁束を表す図。 同実施形態におけるロータの部分拡大図。 同実施形態および比較例におけるd軸インダクタンスおよびq軸インダクタンスの解析結果を示す図。 同実施形態および比較例におけるリラクタンストルクの解析結果を示す図。 図5に示す角度の割合(θa/θr)に対するリプル率およびトルクの解析結果を示す図。 図5に示す角度の割合(θb/θr)に対するリプル率およびトルクの解析結果を示す図。 図5に示す角度の割合(θc/θr)に対するリプル率およびトルクの解析結果を示す図。 比較例における回転電機の部分拡大図。 図11の回転電機の部分拡大図であり、磁束を示す図。 (a)は別例における回転電機の部分拡大図、(b)は(a)のA−A線での断面模式図。 背景技術を説明するための図。
以下、本発明の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、回転電機10は、磁石埋込式回転電機であって、ロータ20と、ステータ100とを備える。円筒状をなすロータ20の外周側にステータ100が配置されている。ステータ100の内周面は、ロータ20の外周面とギャップG(図2(a)参照)を介して対向している。なお、図は何れも模式図であり、形状を強調して記載している。本実施形態の回転電機10における極数は「4」である。
図1および図2(a)に示すように、ステータ100は、円筒状のステータコア101を有し、ステータコア101の内側には周方向に並ぶように複数(本実施形態では36個)のスロット102が形成されている。各スロット102はステータコア101の内周面に開口している。周方向に隣り合うスロット102間にティース103が形成されている。本実施形態のステータ100では、一極あたりのスロット数が「9」であり(すなわち一極あたりのティース数が「9」であり)、一極あたりの中心Oからの角度θrは90°である。周方向に等間隔で設けられているティース103には、3相交流が通電されるコイル104が巻回されている。コイル104は、ステータ100の内周部に配置されている。
ステータ100の径方向内側にはロータ20が配置されており、ロータ20は、略円板状の電磁鋼板を複数枚(例えば数十枚)積層した円筒状のロータコア30を備え、ロータコア30の中心にシャフト50が貫挿されている。ロータ20は、ロータコア30の外周面がティース103と所定の間隔を置いた状態で、図示しないハウジングの軸受けにシャフト50を介して支持されており、ハウジングに対して回転可能である。つまり、ステータ100の内周面にロータコア30の外周面がギャップGを介して対向するように、ロータ20が配置されている。
ロータ20は周方向に4つの磁極領域を有しており、各磁極領域の角度θrは90°である。ロータコア30には、各磁極領域において、径方向に並ぶように複数の永久磁石40,41が埋め込まれ、本実施形態では、各磁極領域に2つの永久磁石40,41が設けられている。各永久磁石40,41の周方向両側にはそれぞれフラックスバリア33,34、35,36が配置されている。詳しくは、ロータコア30の各磁極領域には円弧状の永久磁石挿入孔31,32が形成されている。各永久磁石挿入孔31,32は、ロータコア30の軸方向に延びている。永久磁石挿入孔31が径方向内側に位置しているとともに永久磁石挿入孔32が径方向外側に位置している。円弧状の永久磁石挿入孔31には、円弧状の永久磁石40が挿入されている。永久磁石40はd軸上に位置し、永久磁石40はその厚さ方向(ロータコア30の径方向)に着磁されている。円弧状の永久磁石挿入孔32には、円弧状の永久磁石41が挿入されている。永久磁石41はd軸上に位置し、永久磁石41はその厚さ方向(ロータコア30の径方向)に着磁されている。
図1に示すように、永久磁石40および永久磁石41は、隣り合う磁極領域の極性が異なるように配置されている。例えば、ある磁極領域の各永久磁石40,41が、ティース103と対向する側の極性がS極になるように配置されると、隣の磁極領域の各永久磁石40,41は、ティース103と対向する側の極性がN極になるように配置される。
ロータコア30は、永久磁石挿入孔31の周方向両端部に連続し且つその周方向両端部からそれぞれ延びる円弧状のフラックスバリア33,34を有する。同様に、ロータコア30は、永久磁石挿入孔32の周方向両端部に連続し且つその周方向両端部からそれぞれ延びる円弧状のフラックスバリア35,36を有する。フラックスバリア33,34,35,36の各々は、ロータコア30の軸方向に延びる孔又はスリットによって形成されている。
図3,4は、例示的な回転電機10aの磁束を例示している。図3には、d軸磁束を可視化して示す。図4には、q軸磁束を可視化して示す。なお、図3,4は永久磁石挿入孔31,32、フラックスバリア33〜36および永久磁石40,41がない場合にコイル104で生じる磁束を示しているが、参考に、本実施形態における永久磁石挿入孔31,32、フラックスバリア33〜36、および永久磁石40,41の配置を一点鎖線で示す。
図2(a)に示すように、本実施形態では、フラックスバリア33,34は、q軸磁路(図4参照)に沿って延びている。本実施形態では、フラックスバリア35,36は、q軸磁路(図4参照)に沿って延びている。フラックスバリア33,34は径方向内側に位置し、フラックスバリア35,36は径方向外側に位置しており、ロータコア30は、径方向に並んで配置された複数のフラックスバリアの層を有する。以後、径方向内側に位置するフラックスバリア33,34を内側フラックスバリア層、径方向外側に位置するフラックスバリア35,36を外側フラックスバリア層と称する場合がある。
フラックスバリア33の内壁、言い換えればフラックスバリア33を形成するスリット(孔)の内壁は、径方向内側壁面33aを有するとともに径方向外側壁面33bを有する。径方向外側壁面33bは円弧状をなしている。フラックスバリア34の内壁、言い換えればフラックスバリア34を形成するスリット(孔)の内壁は、径方向内側壁面34aを有するとともに径方向外側壁面34bを有する。径方向外側壁面34bは円弧状をなしている。
フラックスバリア35の内壁、言い換えればフラックスバリア35を形成するスリット(孔)の内壁は、径方向内側壁面35aを有するとともに径方向外側壁面35bを有する。径方向外側壁面35bは円弧状をなし、径方向内側壁面35aは略直線状に延びている。フラックスバリア36の内壁、言い換えればフラックスバリア36を形成するスリット(孔)の内壁は、径方向内側壁面36aを有するとともに径方向外側壁面36bを有する。径方向外側壁面36bは円弧状をなし、径方向内側壁面36aは略直線状に延びている。
永久磁石挿入孔31の径方向外側の円弧状内壁面とフラックスバリア33,34の径方向外側壁面33b,34bとを含む円弧の中心O1はロータコア30の外周面よりも径方向外側に位置している。永久磁石挿入孔32の径方向外側の円弧状内壁面とフラックスバリア35,36の径方向外側壁面35b,36bとを含む円弧の中心O2はロータコア30の外周面よりも径方向外側に位置している。円弧の中心O1および円弧の中心O2はd軸上に位置する。
フラックスバリア33,34は、フラックスバリア33,34および35,36のうち、最も径方向内側に位置する。フラックスバリア33,34の径方向内側壁面33a,34aがq軸磁路に沿った位置より隣の磁極領域へ向かって広がって(張り出すように)形成されている。より詳しくは、磁束密度を飽和させない磁路幅を確保すべく、径方向内側壁面33a,34aが隣の磁極領域へ向かって最大限に広げられ、それにより、径方向内側壁面33a,34aは磁極領域の境界Bmに平行な部分を有する。
図2(a)に示すように、ロータコア30は、その外周面においてd軸が通る箇所に、ロータコア30の軸線方向に沿って延びる切欠き(凹部)37を有する。切欠き(凹部)37は一極あたり1つ形成され、d軸に対称に設けられている。また、ロータコア30の軸線に直交した断面では、切欠き37は円弧状の底面部を有している。切欠き37の底面部は、図2(b)に示すように、ロータコア30を構成するように積層された電磁鋼板60同士を接合する溶接部38を有する。具体的には電磁鋼板60はTIG溶接されている。溶接部38においては劣化により磁束は流れにくくなっているが、切欠き37に溶接部38があっても回転電機10の磁気性能に影響しない。
図5に示すように、本実施形態のロータコア30は、フラックスバリア33〜36および切欠き37が最適な配置となるよう設計されている。
具体的には、フラックスバリア33,34,35,36は、径方向内側に配置される内側フラックスバリア層(33,34)と、この内側フラックスバリア層(33,34)から径方向外側に離間して配置される外側フラックスバリア層(35,36)とを有する。内側フラックスバリア層(33,34)及び外側フラックスバリア層(35,36)の各々は、d軸に対して対称となる形状を有する。また、ロータコア30は、ロータコア30の外周面においてd軸が通る箇所に、ロータコア30の軸線方向に沿って延びるとともにd軸に対して対称となる切欠き37を有する。ロータコア30の1極あたりの角度(各磁極領域の角度)をθr、d軸から切欠き37の周方向端部までの角度をθa、d軸から外側フラックスバリア層(35,36)における径方向外側壁面35b,36bの周方向端部(角部)までの角度をθb、d軸から内側フラックスバリア層(33,34)における径方向外側壁面33b,34bの周方向端部(角部)までの角度をθcとしている。そして、θa/θr、θb/θr、θc/θrは下記不等式(1),(2),(3)を満たしている。
0.12≦θa/θr≦0.14 ・・・(1)
0.26≦θb/θr≦0.29 ・・・(2)
0.40≦θc/θr≦0.42 ・・・(3)
次に、このように構成した回転電機10の作用を説明する。
回転電機10が駆動される場合は、ステータ100のコイル104に3相の電流が供給されてステータ100に回転磁界が発生し、ロータ20に回転磁界が作用する。そして、回転磁界と永久磁石40,41との間の磁気的な吸引力および反発力によりロータ20が回転磁界と同期して回転する。
次に、図6,7を用いて、d軸インダクタンスLd、q軸インダクタンスLq、およびリラクタンストルクについて説明する。図11に示した比較例のロータ120と、図2(a)等に示した本実施形態のロータ20とを比較する。
図11の比較例においては、ロータコア130は、q軸磁路に沿って延びる円弧状のフラックスバリア150,151,152,153を有する。これに対し本実施形態のロータコア30は、図2(a)に示すように、内側フラックスバリア層33,34における径方向内側壁面33a,34aがq軸磁路に沿った位置より隣の磁極領域に向かって広がって形成されている。
図6には、本実施形態のロータ20と比較例のロータ120とについてのd軸インダクタンスの解析結果を、比較例を1.00として示す。本実施形態のロータ20のd軸インダクタンスは、比較例のロータ120のd軸インダクタンスに比べて「0.95」であり、大幅に減少している。
また、図6には、本実施形態のロータ20と比較例のロータ120とについてのq軸インダクタンスの解析結果を、比較例を1.00として示す。本実施形態のロータ20のq軸インダクタンスは比較例のロータ120のq軸インダクタンスに比べてほぼ同じである。
図7には、本実施形態のロータ20と比較例のロータ120とについてのリラクタンストルクの解析結果を、比較例を1.00として示す。本実施形態のロータ20のリラクタンストルクは、比較例のロータ120のリラクタンストルクに比べて約「1.02」であり、大きくなっている。
このように、図6に示すように、比較例に比べて本実施形態ではq軸インダクタンスの変化は少なく、一方、比較例に比べて本実施形態ではd軸インダクタンスは低減している。その結果、図7に示すように、比較例に比べて本実施形態ではリラクタンストルクが増加している。
図2(a)に示す本実施形態のロータ20は、図11に示す比較例のロータ120に対してフラックスバリアの形状のみが変更されている。これにより、コストの増加を抑制しつつリラクタンストルクを増加することができる。また、本実施形態のロータ20では、比較例よりもフラックスバリアを広くするので軽量化を図ることができる。
図12には、図11に示した比較例のロータ120における最大トルク進角時の磁束を可視化して示す。図11に示すようなロータ120では、図12にBで示された部位の磁束密度に余裕がある。そのため、この部位の磁路を狭くしてもq軸インダクタンスLqの変化は少ない。本実施形態では、図2(a)に示すように、フラックスバリア33,34の形状として、磁束密度を飽和させない程度に磁路の幅を狭くし得る形状を採用して、d軸磁路に沿った方向におけるフラックスバリア33,34の幅を広げている。これにより、本実施形態のフラックスバリア33,34は、図3に示すd軸磁束を妨げる形状を有する。その結果、d軸インダクタンスLdが低下し、突極比(Lq/Ld)を増加させることができる。
このようにして、磁束密度に余裕のある部位(図12のBに示す部位)の形状工夫により、q軸インダクタンスLqの変化を少なくしつつd軸インダクタンスLdを小さくすることで、突極比(Lq/Ld)を増加させ、リラクタンストルクを増加させることができる。
また、ロータコア30はその外周面に切欠き37を有し、ロータコア30を構成するように積層された電磁鋼板60同士が、切欠き37の箇所において溶接により接合されている。
例えば、電磁鋼板同士を固定するために、カシメ部を鋼板内に設け、押さえ板により鋼板を挟み込む構成を採用した場合には、ロータコアの磁路内にカシメ部を配置する必要がある。すると、カシメ部は鋼板に歪みを与えて鋼板の磁気性能を悪化させるため、カシメ部の配置は回転電機のトルクの低下等を引き起こす原因となる。本実施形態では、電磁鋼板60の固定のためにロータコア30の磁路内にカシメ部を配置するという必要がなく、よって、回転電機10のトルクの低下がない。
本実施形態では、ロータコア30の外周面に切欠き(大きな溝)37を設けており、その切欠き(空間)37を利用し、溶接にて電磁鋼板60の固定を行う。ロータコア30に切欠き(十分大きな外周溝)37を設けることで、ロータコア30の外周面から溶接部38がはみ出ることがないため、溶接部38がステータ100と接触するおそれはなく、またロータ20が大型化することもない。溶接部38は、切欠き37の内部の1箇所に形成されているが1箇所に限定されない。例えば、1つの切欠き37の内部の2箇所に溶接部38を形成してもよい。また、溶接方法もTIG溶接以外にもレーザ溶接等であってもよい。
図8,9,10には、本実施形態のフラックスバリア33〜36および切欠き37についての配置角度θa,θb,θc(図5参照)を磁極領域の角度θrに対して変化させたときの回転電機10のトルクリプルおよびトルクの解析結果を示す。
図8は、横軸にθa/θrをとり、縦軸にリプル率およびトルクをとっている。図9は、横軸にθb/θrをとり、縦軸にリプル率およびトルクをとっている。図10は、横軸にθc/θrをとり、縦軸にリプル率およびトルクをとっている。
リプル率については、最小値を1.0として正規化している。また、トルクについては、リプル率が最小値のときを1.0として正規化している。
図8に示すように、リプル率は、θa/θrが約0.127であるときに最小である。θa/θrが約0.127よりも小さくなるとリプル率が大きくなり、θa/θrが約0.127よりも大きくなるとリプル率が大きくなる。また、図8に示すように、トルクは、θa/θrが約0.148まで大きくなるに従い大きくなる。これらを考慮して、0.12≦θa/θr≦0.14がトルクの低下を抑制しつつリプル率を小さくする上で好ましいθa/θrの範囲となる。θa/θrが例えば0.115付近にあると、トルクリプルが小さくてもトルクが大きく低下してしまうのでθa/θrは好ましい範囲から外れている。
図9に示すように、リプル率は、θb/θrが約0.262であるときに最小である。θb/θrが約0.262よりも小さくなるとリプル率が大きくなり、θb/θrが約0.262よりも大きくなるとリプル率が大きくなる。また、図9に示すように、トルクは、θb/θrが約0.269であるときに最大値となる。θb/θrが約0.269よりも小さくなると急激にトルクが小さくなり、θb/θrが約0.269よりも大きくなると緩やかにトルクが小さくなる。これらを考慮して、0.26≦θb/θr≦0.29がトルクの低下を抑制しつつリプル率を小さくする上で好ましいθb/θrの範囲となる。
図10に示すように、リプル率は、θc/θrが約0.406であるときに最小である。θb/θrが約0.406よりも小さくなるとリプル率が大きくなり、θb/θrが約0.406よりも大きくなるとリプル率が大きくなる。図10に示すように、トルクは、θc/θrが約0.406であるときに最大値となる。θc/θrが約0.406よりも小さくなるとトルクが小さくなり、θc/θrが約0.406よりも大きくなるとトルクが小さくなる。これらを考慮して、0.40≦θc/θr≦0.42がトルクの低下を抑制しつつリプル率を小さくする上で好ましいθc/θrの範囲となる。
このように、図8,9,10から、θa/θr、θb/θr、θc/θrが上記不等式(1),(2),(3)で表された範囲内にある場合、トルク低下を抑制しつつトルクリプルが小さくなることがわかる。よって、フラックスバリア33〜36および切欠き37を、上記不等式(1),(2),(3)を満たすように配置することによりリダクタンストルクの低下を抑制しつつトルクリプルを低減することができる。
より詳しく説明する。例えばロータコアにおけるq軸上の外周面に切欠きを設けることによってトルクリプルを低減しようとすると、リラクタンストルクの低下による回転電機10のトルク低下を招く。つまり、ロータコアにおけるq軸磁路に切欠きなどの非磁性部を設けるとq軸磁束の流れが悪化し、q軸インダクタンスLqが低下し、結果としてリラクタンストルクが低下する。
これに対し、図5においては、リラクタンストルクの低下を抑制しつつトルクリプルの低減を図るべく、各磁極領域に逆円弧型(図2(a)に示すO1,O2を中心とする円弧)の2層のフラックスバリア33,34、35,36を設け、ロータコア30におけるd軸上の外周面に切欠き37を設けている。また、ロータコア30は、上記不等式(1),(2),(3)を満たすように構成されている。
よって、ロータコア30におけるq軸上の外周面に切欠きを設けないことで、リラクタンストルクの低下を防ぎ、フラックスバリア33,34,35,36とd軸上の切欠き37との最適配置によりトルクリプルを大きく低減することができる。また、ロータコアにおけるd軸上の外周面の切欠き37はリラクタンストルク増加の効果を奏する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)回転電機10のロータ20は、コイル104が巻装されたステータ100の径方向内側に配置されるように構成された円筒状のロータコア30を有し、ロータコア30の外周面がギャップGを介してステータ100と対向する。ロータコア30は、周方向に複数の磁極領域を有するとともに、q軸磁路に沿って延びるフラックスバリア33,34を各磁極領域に有する。フラックスバリア33,34の内壁は、径方向内側壁面33a,34aを有し、径方向内側壁面33a,34aがq軸磁路に沿った位置より隣の磁極領域へ向かって広がって形成されている。図12を用いて説明したように、比較例のロータコア130はq軸磁路での磁束密度に余裕がある部位を有しており、有効にロータコア130を活用しきれていない。このことを考慮して、本実施形態では、フラックスバリア33,34の内径側壁面33a,34aがq軸磁路に沿った位置より隣の磁極領域へ向かって広がって形成されている。これにより、q軸インダクタンスLqの変化を少なくしつつd軸インダクタンスLdを小さくすることにより突極比(Lq/Ld)を大きくすることができる。
(2)フラックスバリア33,34の径方向内側壁面33a,34aが、磁極領域の境界Bmに平行である部分を有するので、よりq軸インダクタンスLqの変化を少なくしつつd軸インダクタンスLdを小さくすることにより突極比(Lq/Ld)を大きくすることができる。
(3)フラックスバリア33,34は、径方向に並んで配置されたフラックスバリア33,34、35,36のうち、最も径方向内側に位置する。よって、q軸インダクタンスLqの変化を少なくしつつd軸インダクタンスLdを小さくすることができ、突極比(Lq/Ld)を大きくすることができる。つまり、図2(a)の磁路幅W1,W2は一定の幅に設定されるが、最も径方向内側の磁路幅W3については図12のごとく磁束密度に余裕があるので、最も径方向内側に位置するフラックスバリア33,34の幅をさらに内側へ広げることができる。
(4)ロータコア30は、その外周面においてd軸が通る箇所に、ロータコア30の軸線方向に沿って延びる切欠き37を有する。これにより、q軸インダクタンスLqの変化を少なくしつつd軸インダクタンスLdを小さくすることにより突極比(Lq/Ld)を大きくすることができ、リラクタンストルクを増加させることができる。
(5)ロータコア30は、ロータコア30に埋め込まれた永久磁石40,41を備えている。この場合にも、q軸インダクタンスLqの変化を少なくしつつd軸インダクタンスLdを小さくすることにより突極比(Lq/Ld)を大きくすることができる。
(6)ロータコア30は、積層された電磁鋼板60から構成されるとともに、切欠き37の箇所に電磁鋼板60同士を接合する溶接部38を有するので、ロータ20の磁路を遮ることなく電磁鋼板60同士を固定することができる。
特に、本実施形態のロータ20のようにロータコア30のほぼ全体を磁路として利用している場合、カシメ部を設けると性能(トルク等)が著しく低下するとともに、ロータコアにおける磁路として利用されていない内周部(磁束密度が低い部位)にカシメ部を設けるだけでは、十分な接合強度を得ることが難しい。
本実施形態では、ロータコア30の外周面における切欠き37の箇所に、溶接部38(接合部)を設けることで、ロータコア30の磁路を一切遮ることなく(磁気性能に悪影響を及ぼすことなく)、電磁鋼板60の固定が可能となる。また、ロータコアの内周部でカシメ等より電磁鋼板同士を固定する場合との対比において、本実施形態ではロータコア30の外周部で電磁鋼板60を固定している。このため、高い接合強度を得ることができロータコア30の外周部で鋼板60がロータコア30の軸線方向に開くといった不都合も発生しづらい。さらに、ステータコア101は積層された電磁鋼板から構成され、ステータコア101の外周面に形成された切欠きにおいて電磁鋼板同士が溶接にて固定される。ロータコア30は、このステータコア101の溶接工程と同一の設備(溶接機)にて製作が可能である。本実施形態ではカシメ用金型を新たに用意する必要が無く、本実施形態によるコストの増加は非常に少なく、コスト的に有利となる。
(7)図5に示すように、フラックスバリア33,34,35,36は、径方向内側に配置される内側フラックスバリア層(33,34)と、この内側フラックスバリア層(33,34)から径方向外側に離間して配置される外側フラックスバリア層(35,36)とを有する。内側フラックスバリア層(33,34)及び外側のフラックスバリア層(35,36)の各々は、d軸に対して対称となる形状を有する。ロータコア30は、ロータコア30の外周面においてd軸が通る箇所に、ロータコア30の軸線方向に沿って延びるとともにd軸に対して対称となる切欠き37を有する。ロータコア30の1極あたりの角度θrと、d軸から切欠き37の周方向端部までの角度θaと、d軸から外側フラックスバリア層(35,36)における径方向外側壁面35b,36bの周方向端部までの角度θbと、d軸から内側フラックスバリア層(33,34)における径方向外側壁面33b,34bの周方向端部までの角度θcと、が下記不等式を満たしている。
0.12≦θa/θr≦0.14
0.26≦θb/θr≦0.29
0.40≦θc/θr≦0.42
これにより、フラックスバリア33,34、35,36と切欠き37との最適配置によりトルクリプルを低減することができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・図1,2(a),2(b)に示す溶接部38で電磁鋼板60を固定することに代えて、他の手段で電磁鋼板60を固定し、切欠き37内に溶接部38が存在しないようにしてもよい。
・図2(a)に代わり図13(a)に示すように、ロータコア30は、切欠き37の箇所に電磁鋼板60同士を接合する接着部39を有していてもよい。一般的にロータコアでは、積層された電磁鋼板同士を固定するために、カシメ部を鋼板内に設け、押さえ板により鋼板を挟み込んでいる。この場合には、ロータコアの磁路内にカシメ部を配置する必要があり、カシメ部は鋼板に歪みを与えて磁気性能を悪化させるため、カシメ部の配置はトルク低下等を引き起こす原因となる。図13(a)に示す例においては、接着による電磁鋼板60同士の固定を行うことで、カシメ部の配置によるトルク等の損失の発生を防ぐことができる(もしくは低減することができる)。
具体的には、図13(a)に示すロータコア30は、その外周面に切欠き(大きな溝)37を有し、その切欠き(空間)37を接着部39の形成箇所に利用し、図13(a)に示すように接着部39にて電磁鋼板60同士の固定を行う。十分大きな切欠き(外周溝)37を設けることで、ロータコア30から径方向外側に接着部39がはみ出ることがないため、ロータ20が大型化することもない。接着部39の形成箇所は、1つの切欠き37に対し1箇所に限定されない。例えば、1つの切欠き37に対し接着部39が2箇所でも構わない。また、接着剤の種類に限定はない。
また、図13(a)に示すように、ロータコア30は、その内周部においてカシメ部61を有していてもよい。カシメ部61は、図13(b)に示すように各電磁鋼板60に矩形状の突起62を形成して電磁鋼板60を重ねて加圧することにより構成され、電磁鋼板60の突起62同士が金属の塑性変形により固定されている。
この例のロータ20のようにロータコア30のほぼ全体を磁路として利用している場合、カシメ部を設けると性能(トルク等)が著しく低下するとともに、磁路としてあまり利用されていない内周部(磁束密度が低い部位)にカシメ部を設けるだけでは、十分な接合強度を得ることが難しい。切欠き(ロータコア30の外周面の切欠き37)に接着剤を塗布することで、粘度に因らない接着剤の選定が可能となる。つまり、従来、円筒のロータコアの外周面において径方向外側への盛り上がり(突出)を防ぐべく(接着剤残りを防ぐために)粘度の低い接着剤をロータコアの電磁鋼板同士の間に浸透させる必要があったため、粘度の低い接着剤しか選定できなかった。これに対し本実施形態では切欠き37を利用しているので、切欠き37に塗布された接着剤が盛り上がっても接着剤がロータコア30から径方向外側に飛び出ることを回避できる。また、ロータコア30の外周部での固定となるため、ロータコア30の内周部での固定に対し高い接合強度を得ることができ、ロータコア30の外周部で鋼板がロータコア30の軸線方向に開くといった不都合も発生しづらい。
このようにして、ロータコア30は、切欠き37の箇所に接着部39を有するので、ロータ20の磁路を遮ることなく電磁鋼板60同士を固定することができる。また、ロータコア30への永久磁石40,41の接着工程と同一の設備(磁石の接着剤乾燥炉とロータコアの接着剤乾燥炉とが共通している。)にて一回の乾燥で製作が可能であり、コストの増加は非常に少なくコスト的に有利である。
図13(a)に示す例では接着部39およびカシメ部61により電磁鋼板60同士が固定されていたが、接着部39による電磁鋼板60同士の固定のみとしてもよい。
・フラックスバリアの層および永久磁石40,41はそれぞれ径方向において2つ並んで配置されたが、3つ以上並んで配置されてもよく、その配置数は問わない。
・永久磁石40,41はなくてもよい。つまり、本発明をリラクタンスモータに適用してもよい。この場合、図1,2(a)における永久磁石挿入孔31とそれに連続するフラックスバリア33,34とを含むスリットがフラックスバリアを構成するとともに、同図における永久磁石挿入孔32とそれに連続するフラックスバリア35,36とを含むスリットがフラックスバリアを構成する。
・回転電機の極数は4極に限らない。4極より多くても、少なくてもよい。具体的には、6極等であってもよい。
10…回転電機、20…ロータ、30…ロータコア、33,34,35,36…フラックスバリア、33a,34a…径方向内側壁面、33b,34b,35b,36b…径方向外側壁面、37…切欠き、38…溶接部、39…接着部、40,41…永久磁石、60…電磁鋼板、100…ステータ、104…コイル、G…ギャップ、Bm…磁極領域の境界。

Claims (8)

  1. コイルが巻装されたステータの径方向内側に配置されるように構成された円筒状のロータコアを有し、該ロータコアの外周面がギャップを介して前記ステータと対向する回転電機のロータであって、
    前記ロータコアは、周方向に複数の磁極領域を有するとともに、q軸磁路に沿って延びるフラックスバリアを前記各磁極領域に有し、
    前記フラックスバリアの内壁は、径方向外側壁面と径方向内側壁面とを有し、前記径方向内側壁面が前記q軸磁路に沿った位置より隣の磁極領域へ向かって広がっている回転電機のロータ。
  2. 前記フラックスバリアの前記径方向内側壁面が、前記磁極領域の境界に平行な部分を有する請求項1に記載の回転電機のロータ。
  3. 前記フラックスバリアは、径方向に並んで配置された複数のフラックスバリア層のうちの最も径方向内側に位置するフラックスバリア層である請求項1または2に記載の回転電機のロータ。
  4. 前記ロータコアは、その外周面においてd軸が通る箇所に、該ロータコアの軸線方向に沿って延びる切欠きを有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機のロータ。
  5. 前記ロータコアは、積層された複数の電磁鋼板から構成されるとともに、前記切欠きの箇所に、前記電磁鋼板同士を接合する溶接部または接着部を有する請求項4に記載の回転電機のロータ。
  6. 前記フラックスバリアは、径方向に並んで配置された複数のフラックスバリア層のうちの一つであり、
    前記複数のフラックスバリア層は、内側フラックスバリア層と、該内側フラックスバリア層から径方向外側に離間して配置される外側フラックスバリア層とを有し、
    前記内側フラックスバリア層及び前記外側フラックスバリア層の各々は、d軸に対して対称となる形状を有し、
    前記ロータコアは、その外周面において前記d軸が通る箇所に、前記ロータコアの軸線方向に沿って延びるとともに前記d軸に対して対称となる切欠きを有し、
    前記ロータコアは、
    前記各磁極領域の角度θrと、
    前記d軸から前記切欠きの周方向端部までの角度θaと、
    前記d軸から前記外側フラックスバリア層における前記径方向外側壁面の周方向端部までの角度θbと、
    前記d軸から前記内側フラックスバリア層における前記径方向外側壁面の周方向端部までの角度θcと、
    が下記不等式
    0.12≦θa/θr≦0.14
    0.26≦θb/θr≦0.29
    0.40≦θc/θr≦0.42
    を満たすように構成される請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機のロータ。
  7. 前記ロータコアは、積層された複数の電磁鋼板から構成されるとともに、前記切欠きの箇所に、前記電磁鋼板同士を接合する溶接部または接着部を有する請求項6に記載の回転電機のロータ。
  8. 前記ロータコアに埋め込まれた永久磁石を備える請求項1〜7のいずれか1項に記載の回転電機のロータ。
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