JP2009017700A - 回転電機の冷却装置 - Google Patents

回転電機の冷却装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009017700A
JP2009017700A JP2007177370A JP2007177370A JP2009017700A JP 2009017700 A JP2009017700 A JP 2009017700A JP 2007177370 A JP2007177370 A JP 2007177370A JP 2007177370 A JP2007177370 A JP 2007177370A JP 2009017700 A JP2009017700 A JP 2009017700A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
coil end
discharge ports
oil
cooling medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007177370A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Miura
徹也 三浦
Satoshi Murakami
聡 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP2007177370A priority Critical patent/JP2009017700A/ja
Publication of JP2009017700A publication Critical patent/JP2009017700A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Landscapes

  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)

Abstract

【課題】ステータコイルエンドに満遍なく冷却媒体を供給できる。
【解決手段】回転電機の冷却装置は、ステータ102の外周側であって、保持部材150,152,154を回避するように設けられ、コイルエンド104に向けてオイルを吐出する吐出口110,112,210,212,310,312を有するオイルパイプ100,200,300と、オイルパイプ100,200,300にオイルを流通するオイルポンプとを含む。吐出口110,112,210,212,310,312は、回転軸の中心と保持部材150,152,154との間のコイルエンド104に向けて開口される。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機の冷却装置に関し、特に、回転電機のステータのコイルエンドに向けて冷却媒体を吐出する吐出口を有する冷却装置に関する。
自動車等の車両に搭載されるモータや発電機等の回転電機は、回転子(ロータ)と、その周囲に配設されステータコイルが巻き付けられたステータコアとを含む。モータはステータコイルに通電して回転力を得て、発電機はロータの回転によりステータコイルに流れる電流を取り出す。そして、ロータ回転時にステータコイルに電流が流れると、ステータコアやステータコイルが発熱する。これらの発熱は、モータや発電機の内部を貫通する磁束に影響を与え、運転効率(回転効率、発電効率)を低下させる。運転効率を維持するため、回転電機を冷却する必要がある。
このような回転電機は、ハウジングで覆われた形で車両に搭載される。したがって、回転電機の冷却には、このハウジング内に冷却液の通路を設け、通路内を通過する冷却液による冷却、すなわち液冷が適用されることが多い。このとき、回転電機のステータコイルについての絶縁性は確保しておく必要があるため、冷却は、ハウジング内でステータコイルと非接触の部位に設けられた冷却液通路に冷却水を流す方法や、発熱部位近傍に絶縁性のある機械油等を流したり飛沫させたりする方法により行なわれる。機械油等の絶縁性の冷却液を用いる方法は、絶縁性を保持しつつハウジング内に冷却液通路を設ける必要がない。そのため、ハウジングを小型化することが可能である。また、この方法は、発熱部位の近傍に冷却液を供給できるため、冷却能力も大きい点で優れている。このような構造を含み、車両に搭載されるモータの発熱を抑えるための冷却に関する技術が、以下の公報に開示されている
たとえば、実開昭62−132660号公報(特許文献1)は、回転子および軸内へは液を通さないで固定子側の冷媒液を回転子表面へ流し、回転子を冷却するようにして、通液による回転子のアンバランスを生じさせないようにし、コイルエンド各部へは冷媒液が均等に当たるようにし、もって回転子とコイルエンドとの冷却をバランスよく向上させる液体冷却回転電機を開示する。この液体冷却回転電機は、固定子鉄心に外周から半径方向に通じる冷媒の通液路を設けて固定子と回転子との間の空隙に連通するとともに、固定子鉄心の外周の端部に設けた冷媒液出口に末広がりの冷媒液ガイドを設け、このガイドの出口側が固定子のコイルエンドの円周方向に広がっていることを特徴とする。
この液体冷却回転電機によると、回転子内部へは冷媒液を通さないため、通液状態の変化による回転アンバランスを起こすことがない。また軸や回転子鉄心内部に通液路を設ける必要がないため、製作が要因になる効果がある。さらに、冷媒液出口から離れているコイルエンド部分にも冷媒液が供給されるのでコイルエンドに局部加熱を起こさずほぼ均等に冷却される効果がある。
実開昭62−132660号公報
しかしながら、上述した公報に開示された液体冷却回転電機については、固定子の筐体への締結部位の熱による影響について何ら考慮されていない。
上述したとおり、固定子の冷却は、オイル等による液冷や筐体からの放熱により行なわれる。固定子が筐体にボルト等により締結される場合、外周側に突出した保持部材が回転軸の方向に沿って形成される。外周側に突出した保持部材には、回転軸方向に沿って貫通した開口部が形成され、締結部材は開口部を貫通して固定子を筐体に固定することとなる。このような保持部材が設けられると、筐体には構造上袋小路形状の部分が形成されるため、その部位に十分オイルが行き渡らない可能性がある。そのため、その部位においては温度が上昇しやすくなるという問題がある。また、筐体と固定子との間隙が大きいと、固定子の熱が筐体へと伝達しにくくなるため、放熱性が悪化するという問題がある。
そのため、オイルが行き渡りにくい部位では、コイルエンドの温度が局部的に高くなり、熱履歴による材料劣化が進行して、絶縁不良が発生する可能性がある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、固定子のコイルエンドに満遍なく冷却媒体を供給できる回転電機の冷却装置を提供することである。
第1の発明に係る回転電機の冷却装置は、ロータと略中空円筒形状を有するステータとから構成される回転電機の冷却装置である。ステータには、回転軸の方向に沿ってロータに対向するように形成されるティースにコイルが巻回される。コイルはステータ端面から突出した部分でコイルエンドを形成する。ステータの外周側に突出して、回転電機の筐体にステータを保持する保持部材が形成されている。この冷却装置は、ステータの外周側であって、保持部材を回避するように設けられ、コイルエンドに向けて冷却媒体を吐出する吐出口を有する冷却媒体通路と、冷却媒体通路に冷却媒体を流通するための流通手段とを含む。吐出口は、回転軸の中心と保持部材との間のコイルエンドに向けて開口される。
第1の発明によると、吐出口は回転軸の中心と保持部材との間のコイルエンドに向けて開口される。そのため、保持部材により筐体内において構造上袋小路形状となる部位に隣接するコイルエンドに直接的に冷却媒体が供給される。そのため、回転軸の中心と保持部材との間のコイルエンドにおける局部的な加熱が抑制されることとなる。これにより、熱履歴による材料劣化の進行による絶縁不良の発生を抑制することができる。また、筐体と固定子とのクリアランスが大きい場合であっても、冷却媒体により温度の上昇しやすい部位を冷却することができるため、放熱性の悪化を抑制することができる。したがって、固定子のコイルエンドに満遍なく冷却媒体を供給できる回転電機の冷却装置を提供することができる。
第2の発明に係る回転電機の冷却装置においては、第1の発明の構成に加えて、冷却媒体通路には、複数の吐出口が設けられる。複数の吐出口の開口方向は互いに異なる方向である。複数の吐出口のうちの少なくとも一つの吐出口は、回転軸の中心と保持部材との間のコイルエンドに向けて開口される。
第2の発明によると、複数の吐出口のうちの少なくとも一つの吐出口は、回転軸の中心と保持部材との間のコイルエンドに向けて開口される。これにより、回転軸の中心と保持部材との間のコイルエンドにおける局部的な加熱を抑制することができる。さらに、他の吐出口は、保持部材に隣接するコイルエンド以外の部分に開口されるため、冷却媒体の吐出によりコイルエンド全体に冷却媒体を接触させて、局部的な加熱を抑制することができる。
第3の発明に係る回転電機の冷却装置においては、第2の発明の構成に加えて、冷却媒体通路には、2つの吐出口が設けられる。2つの吐出口は、2つの吐出口から吐出された冷却媒体のコイルエンドに接触する範囲が、回転軸を中心として周方向に予め定められた角度の範囲になるように開口される。
第3の発明によると、2つの吐出口から吐出された冷却媒体のコイルエンドに接触する範囲が、回転軸を中心として周方向に予め定められた角度の範囲内に収まるように吐出口が開口される。これにより、2つの吐出口から吐出された冷却媒体を予め定められた角度の範囲内のコイルエンドに接触させることができるため、予め定められた角度の範囲内において局部的な加熱を抑制することができる。
第4の発明に係る回転電機の冷却装置においては、第1〜3のいずれかの発明の構成に加えて、保持部材は、前記ステータの外周側に複数個設けられる。冷却媒体通路は、保持部材の個数に対応するように複数個設けられる。
第4の発明によると、冷却媒体通路は、保持部材の個数に対応するように複数個設けられる。そのため、回転軸の中心と保持部材との間のコイルエンドに対して、冷却媒体を接触させることができるため、筐体の構造上袋小路形状となる部位における局部的な加熱を抑制することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰り返さない。
本実施の形態に係る回転電機の冷却装置は、たとえば、車両に搭載される回転電機に適用される。回転電機が搭載されている車両は、特に限定されるものではないが、たとえば、駆動源となるモータと発電源となるジェネレータとが搭載されるハイブリッド車、電気自動車または、燃料電池車である。なお、モータとジェネレータとを同一の回転電機により実現するようにしてもよい。
図1に示すように、本実施の形態に係る回転電機の冷却装置を有する車両において、筐体114の内部には、ステータ102と、ロータ106と、オイルパイプ100,200,300と、オイルポンプ(図示せず)とが設けられる。
ステータ102は、本実施の形態においては、中空円筒形状を有するが、本発明は特にこれに限定されない。ステータ102は、筐体114に、たとえば、ボルト等の締結により固定される。
具体的には、ステータ102の外周側には、保持部材150,152,154が回転軸方向に沿って設けられる。保持部材150,152,154にはそれぞれ回転軸方向に沿って貫通する貫通穴160,162,164が形成される。貫通穴160,162,164には、それぞれ図示しないボルトが挿入されて、筐体114に直接あるいはナットにより締結されて、ステータ102が筐体114に固定される。なお、本実施の形態において、保持部材150,152,154がステータ102の外周側に等間隔に3箇所設けられるようにしたが、特に保持部材が形成される位置あるいはステータ102に形成される保持部材の個数に限定されるものではない。
筐体114は、ステータ102および保持部材150,152,154の外周面に沿って、ステータ102を収納するように形成される。そのため、筐体114の、保持部材150,152,154の外周部分と対向する部分において、オイルが行き渡りにくい、構造上の袋小路形状となる部分が形成される。
ステータ102には、溝あるいは筒形状の複数のスロット(図示せず)を有する。複数のスロット間には、回転軸に沿ってロータ106に対向するようにティース(図示せず)が形成される。ティースには、ステータコイル116が巻着される。ステータコイル116が巻着されたステータ102は、ステータ102の回転軸と平行な方向に露出するステータコイル116の端部である、コイルエンド104を有する。
ステータコイル116には、車両に搭載されるバッテリ(図示せず)からインバータ(図示せず)等を介して電力が供給される。ステータコイル116に供給される電力は、ECU(Electronic Control Unit)(図示せず)により制御される。
ロータ106には、回転軸となるロータシャフト108が設けられる。ロータシャフト108は、筐体114に設けられるベアリング(図示せず)により回転自在に支持される。また、ロータ106の内部には、永久磁石が設けられる。なお、ロータ106の内部には、励磁電流の供給を受けて磁力を発生するロータコイルが設けられていてもよい。
図2に示すように、筐体114の内部には、オイルポンプ118がさらに設けられる。オイルポンプ118は、筐体114内のステータ102の下部に溜まっているオイルを汲み上げる。
なお、オイルポンプ118は、本実施の形態においては、たとえば、筐体114内に設けられ、ロータ106の回転にともなって作動するギアポンプを用いるが、特に限定されるものではない。たとえば、筐体114の内部あるいは外部に設けられる電動ポンプであってもよい。
オイルポンプ118には、オイルパイプ100,200,300の一方端がそれぞれ接続される。なお、図2においては、説明の便宜上、オイルパイプ200,300を図示せずオイルパイプ100のみを示す。本実施の形態においてオイルパイプは、3つ設けられるとして説明するが、保持部材の個数に対応した個数であれば、特に限定されるものではない。本実施の形態において、オイルパイプの本数は保持部材の個数と同一である。
図1に戻って、オイルパイプ100,200,300は、筐体114の内部に配設される通路である。本実施の形態において、たとえば、オイルパイプ100,200,300は、筐体114の内部に固定されるパイプである。オイルパイプ100,200,300は、保持部材150,152,154を回避するように、ステータ102の外周側に設けられる。
オイルパイプ100,200,300の内部には、オイルポンプ118から供給される冷却媒体である機械油等のオイルが流れる。なお、冷却媒体は、絶縁性があれば、オイルに特に限定されるものではなく、冷却媒体は、液体であってもよいし、気体であってもよい。オイルパイプ100の途中であって、コイルエンド104に対向する位置には、吐出口110,112が設けられる。さらに、オイルパイプ200の途中であって、コイル104に対向する位置には、吐出口210,212が設けられる。さらに、オイルパイプ300の途中であって、コイルエンド104に対向する位置には、吐出口310,312が設けられる。
オイルパイプ100は、ステータ102よりも外周側、かつ、筐体114の上方側の位置であって、ロータ106の回転軸の略真上に設けられる。なお、図1の紙面上方が鉛直上方向に対応するものである。オイルパイプ100,200,300は、ステータ102の周方向に沿って略等間隔になるように設けられる。なお、オイルパイプ100,200,300の位置は、後述する吐出口の位置が特定されれば、特に上述した位置に設けられることに限定されるものではない。
本実施の形態においては、オイルパイプ100,200,300に設けられる吐出口110,112,210,212,310,312が、回転軸の中心とステータの外周側の保持部材150,152,154との間のコイルエンド104に向けて開口される点を特徴する。なお、吐出口110,112,210,212,310,312の形状は、特に限定されるものではない。
具体的には、吐出口110,112のうちのいずれか一方が、回転軸の中心と保持部材150との間のコイルエンド104の部分に向けて開口される。本実施の形態においては、吐出口112が保持部材150に隣接するコイルエンド104の部分に向けて開口される。
なお、吐出口110,112は、2箇所に限定されるものではなく、複数の吐出口のうちの少なくとも一つが回転軸の中心と保持部材150との間のコイルエンド104の部分に向けて開口されればよい。
また、本実施の形態においては、2つの吐出口110,112から吐出されたオイルのコイルエンドに接触する範囲が、ロータ106の回転軸を中心として周方向に予め定められた角度の範囲内に収まるように2つの吐出口110,112は開口される。予め定められた角度の範囲は、特に限定されるものではないが、たとえば、30度から45度である。
さらに、吐出口210,212のうちのいずれか一方が、回転軸の中心と保持部材152との間のコイルエンド104の部分に向けて開口される。本実施の形態においては、吐出口212が回転軸の中心と保持部材152との間のコイルエンド104の部分に向けて開口される。
なお、吐出口210,212は、2箇所に限定されるものではなく、複数の吐出口のうちの少なくとも一つが回転軸の中心と保持部材152との間のコイルエンド104の部分に向けて開口されればよい。
また、本実施の形態においては、2つの吐出口210,212から吐出されたオイルのコイルエンドに接触する範囲が、ロータ106の回転軸を中心として周方向に予め定められた角度の範囲内に収まるように2つの吐出口110,112は開口される。予め定められた角度の範囲は、特に限定されるものではないが、たとえば、30度から45度である。
さらに、吐出口310,312のうちのいずれか一方が、回転軸の中心と保持部材154との間のコイルエンド104の部分に向けて開口される。本実施の形態においては、吐出口312が回転軸の中心と保持部材154との間のコイルエンド104の部分に向けて開口される。
なお、吐出口310,312は、2箇所に限定されるものではなく、複数の吐出口のうちの少なくとも一つが回転軸の中心と保持部材154との間のコイルエンド104の部分に向けて開口されればよい。
また、本実施の形態においては、2つの吐出口310,312から吐出されたオイルのコイルエンドに接触する範囲が、ロータ106の回転軸を中心として周方向に予め定められた角度の範囲内に収まるように2つの吐出口310,312は開口される。予め定められた角度の範囲は、特に限定されるものではないが、たとえば、30度から45度である。
本実施の形態においては、ステータ102に巻回されたコイルの回転軸方向について一方端のコイルエンド104側にオイルを吐出する吐出口110,112,210,212,310,312について説明したが、図2に示すように、他方端のコイルエンド120側においても同様にコイルエンド120に向けてオイルパイプ100,200,300に開口された吐出口からオイルが吐出される。その詳細な説明は繰り返さない。
以上のような構造に基づく、本実施の形態に係る回転電機の冷却装置の動作について、図3を参照して説明する。
ECUによる制御を受けて車両に搭載されるバッテリからステータコイル116に供給された電力により、ステータ102において、磁界が発生する。発生した磁界によりロータ106は、回転力を得る。そして、ロータシャフト108を中心に回転する。
ロータシャフト108の回転にともなって、オイルポンプ118が作動する。このとき、オイルポンプ118は、筐体114内のステータ102の下部に溜まっているオイルを汲み上げる。
オイルポンプ118は、オイルパイプ100,200,300にオイルを圧送する。オイルパイプ100に圧送されたオイルは、オイルパイプ100を流通して吐出口110,112に到達する。吐出口110から吐出されたオイルは、図3の矢印に示すように、コイルエンド104に接触しつつ重力に応じて、コイルエンド104の周方向に沿うように筐体114の下部に流通する。吐出口112から吐出されたオイルは、回転軸の中心と保持部材150との間のコイルエンド104の部分に接触しつつ重力に応じて、コイルエンド104の周方向に沿うように筐体114の下部に流通する。
オイルパイプ200に圧送されたオイルは、オイルパイプ200を流通して吐出口210,212に到達する。吐出口210から吐出されたオイルは、コイルエンド104に接触しつつ重力に応じて、コイルエンド104の周方向に沿うように筐体114の下部に流通する。吐出口212から吐出されたオイルは、回転軸の中心と保持部材152との間のコイルエンド104の部分に接触しつつ重力に応じて、コイルエンド104の周方向に沿うように筐体114の下部に流通する。
オイルパイプ300に圧送されたオイルは、オイルパイプ300を流通して吐出口310,312に到達する。吐出口310から吐出されたオイルは、コイルエンド104に接触しつつ重力に応じて、コイルエンド104の周方向に沿うように筐体114の下部に流通する。吐出口312から吐出されたオイルは、回転軸の中心と保持部材154との間のコイルエンド104の部分に接触しつつ重力に応じて、コイルエンド104の周方向に沿うように筐体114の下部に流通する。
コイルエンド104に向けて吐出されたオイルは、ステータ102の下部に流れ落ちる間に、コイルエンド104からオイルへと熱が伝達される。なお、コイル116側も同様であるため、その詳細な説明は繰り返さない。ステータ102の下方に流れ落ちたオイルは、オイルポンプ118により汲み上げられて、再びオイルパイプ100,200,300に圧送される。
以上のようにして、本実施の形態に係る回転電機の冷却装置によると、保持部材により筐体内において構造上袋小路形状となる部位に隣接するコイルエンドに直接的にオイルが供給されるため、回転軸の中心と保持部材との間のコイルエンドの部分における局部的な加熱が抑制されることとなる。これにより、熱履歴による材料劣化の進行による絶縁不良の発生を抑制することができる。また、筐体と固定子とのクリアランスが大きい場合であっても、オイルにより温度の上昇しやすい部位を冷却することができるため、放熱性の悪化を抑制することができる。したがって、固定子のコイルエンドに満遍なく冷却媒体を供給できる回転電機の冷却装置を提供することができる。
さらに、複数の吐出口のうちの少なくとも一つの吐出口は、回転軸の中心と保持部材との間のコイルエンドに向けて開口される。これにより、回転軸の中心と保持部材との間のコイルエンドにおける局部的な加熱を抑制することができる。さらに、他の吐出口は、保持部材に隣接するコイルエンド以外の部分に開口されるため、オイルの吐出によりコイルエンド全体にオイルを接触させて、局部的な加熱を抑制することができる。
2つの吐出口から吐出されたオイルのコイルエンドに接触する範囲が、回転軸を中心として周方向に予め定められた角度の範囲内に収まるように吐出口が開口される。これにより、2つの吐出口から吐出されたオイルを予め定められた角度の範囲内のコイルエンドに接触させることができるため、予め定められた角度の範囲内において局部的な加熱を抑制することができる。
オイルパイプは、保持部材の個数に対応するように複数個設けられる。そのため、回転軸の中心と保持部材との間のコイルエンドに対して、オイルを接触させることができるため、筐体の構造上袋小路形状となる部分における局部的な加熱を抑制することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施の形態に係る回転電機の冷却装置の概略の構成を示す図(その1)である。 本実施の形態に係る回転電機の冷却装置の概略の構成を示す図(その2)である。 本実施の形態に係る吐出口から吐出したオイルの流れを示す図である。
符号の説明
100,200,300 オイルパイプ、102 ステータ、104,120 コイルエンド、106 ロータ、108 ロータシャフト、110,112,210,212,310,312 吐出口、114 筐体、116 ステータコイル、118 オイルポンプ、150,152,154 保持部材、160,162,164 貫通穴。

Claims (4)

  1. ロータと略中空円筒形状を有するステータとから構成される回転電機の冷却装置であって、
    前記ステータには、回転軸の方向に沿って前記ロータに対向するように形成されるティースにコイルが巻回され、前記コイルは前記ステータ端面から突出した部分でコイルエンドを形成し、
    前記ステータの外周側に突出して、前記回転電機の筐体に前記ステータを保持する保持部材が形成されており、
    前記冷却装置は、
    前記ステータの外周側であって、前記保持部材を回避するように設けられ、前記コイルエンドに向けて冷却媒体を吐出する吐出口を有する冷却媒体通路と、
    前記冷却媒体通路に前記冷却媒体を流通するための流通手段とを含み、
    前記吐出口は、前記回転軸の中心と前記保持部材との間のコイルエンドに向けて開口される、回転電機の冷却装置。
  2. 前記冷却媒体通路には、複数の吐出口が設けられ、
    前記複数の吐出口の開口方向は互いに異なる方向であって、
    前記複数の吐出口のうちの少なくとも一つの吐出口は、前記回転軸の中心と前記保持部材との間のコイルエンドに向けて開口される、請求項1に記載の回転電機の冷却装置。
  3. 前記冷却媒体通路には、2つの吐出口が設けられ、
    2つの吐出口は、2つの吐出口から吐出された冷却媒体のコイルエンドに接触する範囲が、回転軸を中心として周方向に予め定められた角度の範囲になるように開口される、請求項2に記載の回転電機の冷却装置。
  4. 前記保持部材は、前記ステータの外周側に複数個設けられ、
    前記冷却媒体通路は、前記保持部材の個数に対応するように複数個設けられる、請求項1〜3のいずれかに記載の回転電機の冷却装置。
JP2007177370A 2007-07-05 2007-07-05 回転電機の冷却装置 Pending JP2009017700A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007177370A JP2009017700A (ja) 2007-07-05 2007-07-05 回転電機の冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007177370A JP2009017700A (ja) 2007-07-05 2007-07-05 回転電機の冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009017700A true JP2009017700A (ja) 2009-01-22

Family

ID=40357917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007177370A Pending JP2009017700A (ja) 2007-07-05 2007-07-05 回転電機の冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009017700A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012070191A1 (ja) * 2010-11-22 2012-05-31 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 ステータ冷却装置
WO2013011939A1 (ja) * 2011-07-21 2013-01-24 株式会社Ihi 電動モータ及びターボ圧縮機
JPWO2016147945A1 (ja) * 2015-03-16 2017-10-19 株式会社豊田自動織機 回転電機のロータ
CN112152344A (zh) * 2019-06-28 2020-12-29 日本电产株式会社 驱动装置
CN113328579A (zh) * 2020-02-28 2021-08-31 日本电产株式会社 驱动装置
WO2022113746A1 (ja) 2020-11-25 2022-06-02 株式会社アイシン 回転電機
DE102022202843A1 (de) 2021-03-26 2022-09-29 Nidec Corporation Antrieb

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005253263A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Toyota Motor Corp 電動機の冷却装置
JP2006115651A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Toyota Motor Corp 回転電機の冷却装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005253263A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Toyota Motor Corp 電動機の冷却装置
JP2006115651A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Toyota Motor Corp 回転電機の冷却装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112011102609B4 (de) * 2010-11-22 2021-05-06 Aisin Aw Co., Ltd. Statorkühlvorrichtung
JP2012115001A (ja) * 2010-11-22 2012-06-14 Aisin Aw Co Ltd ステータ冷却装置
CN103119830A (zh) * 2010-11-22 2013-05-22 爱信艾达株式会社 定子冷却装置
US8653705B2 (en) 2010-11-22 2014-02-18 Aisin Aw Co., Ltd. Stator cooling device
WO2012070191A1 (ja) * 2010-11-22 2012-05-31 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 ステータ冷却装置
DE112011102609B9 (de) 2010-11-22 2022-03-24 Aisin Aw Co., Ltd. Statorkühlvorrichtung
WO2013011939A1 (ja) * 2011-07-21 2013-01-24 株式会社Ihi 電動モータ及びターボ圧縮機
CN103650301A (zh) * 2011-07-21 2014-03-19 株式会社Ihi 电动马达及涡轮压缩机
JPWO2016147945A1 (ja) * 2015-03-16 2017-10-19 株式会社豊田自動織機 回転電機のロータ
CN112152344A (zh) * 2019-06-28 2020-12-29 日本电产株式会社 驱动装置
CN113328579A (zh) * 2020-02-28 2021-08-31 日本电产株式会社 驱动装置
CN113328579B (zh) * 2020-02-28 2024-06-14 日本电产株式会社 驱动装置
WO2022113746A1 (ja) 2020-11-25 2022-06-02 株式会社アイシン 回転電機
DE102022202843A1 (de) 2021-03-26 2022-09-29 Nidec Corporation Antrieb

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5625565B2 (ja) 回転機及び車両
JP5911033B1 (ja) 回転電機の運転方法
JP4492745B2 (ja) 回転電機
JP2009017700A (ja) 回転電機の冷却装置
US9966818B2 (en) Water-cooled motor
JP5703698B2 (ja) 回転機及び車両
JP5908741B2 (ja) 回転電機
KR20150089469A (ko) 냉각기능을 갖는 모터
WO2012176052A2 (en) Cooling structure of rotary electric machine
JP2008263753A (ja) 車両用回転電機の冷却装置
JP6560033B2 (ja) 回転電機、並びに回転電機の冷却システム
JP2015104214A (ja) 回転電機
JP2012223075A (ja) 回転電機の冷却構造
JP2013027244A (ja) ロータのエンドプレート、および回転電機
JP2009195082A (ja) ステータの冷却構造
JP2013062926A (ja) 回転電機
JP2005253263A (ja) 電動機の冷却装置
KR20140097676A (ko) 모터 냉각 장치
JP2000197311A (ja) 回転電機のコイル冷却構造
JP2005073351A (ja) 回転電機の冷却構造
JP2019170030A (ja) モータの冷却システム
JP2004112967A (ja) 回転電機の冷却構造
JP2008067471A (ja) 回転電機および回転電機の冷却方法
JP2012210120A (ja) 回転電機
JP2005012961A (ja) 回転電機における固定子のコイルエンド構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100421

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121002

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130219