JPWO2016143692A1 - 局側装置および光伝送システム - Google Patents
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Abstract
Description
図17は、従来のGE−PONシステムを示す構成例である。このGE−PONシステムは、OLT(局側装置)50、光スプリッタ2、および複数のONU(加入者側装置)3から構成されており、光スプリッタ2を介して接続された複数のONU3がOLT50に収容されている。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる光伝送システム100およびOLT(局側装置)1について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる光伝送システムおよびOLTの構成を示すブロック図である。
本発明では、光伝送システム100が、光通信網4としてGE−PONや10G−EPONなどのPONを用いたGE−PONシステムや10G−EPONシステムからなる場合を例として説明するが、これらに限定されるものではなく、他の光通信網を用いた光伝送システムに適用することも可能である。
図1に示すように、本発明にかかる光伝送システム100は、OLT(局側装置)1、光スプリッタ2、およびONU(加入者側装置)3から構成されている。
OLT1には、光スプリッタ2および光ファイバF1,F2を介して接続された複数のONU3が収容されている。このうち、1つの光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)は、光ファイバF1を介して対応する1つの光スプリッタ2(SP#1〜SP#N)に接続され、1つの光スプリッタ2(SP#1〜SP#N)には光ファイバF2を介して最大で32台のONU3が共通接続される。これにより、N個の光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)を有するOLT1には、全体で最大N×32台のONU3が接続できることになる。
図1に示すように、OLT1には、主な回路部として、N(N≧2:Nは2以上の整数)個の光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)と、1個のPON制御回路12と、1つの選択・分配回路13とが設けられている。
図1に示すように、本実施の形態にかかる選択・分配回路13には、主な回路部として、選択回路21、分配回路22、および電源制御回路23が設けられている。
分配回路22は、PON制御回路12から出力された下りフレームを各光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)へ分配する機能を有している。
なお、本実施の形態では、選択回路21と分配回路22とが独立した回路として説明するが、これらは一体の回路として実現してもよい。また、電源制御回路23は、選択・分配回路13内であって、かつ、選択回路21とは独立した回路として説明するが、これらは一体の回路として実現してもよい。
このように、本実施の形態は、N個の光トランシーバ11と1個のPON制御回路12との間に選択・分配回路13を設け、選択・分配回路13が、時分割で到来する上りフレームに対応する光トランシーバ11を選択することにより、当該トランシーバ11で光電変換された上りフレームをPON制御回路12に転送するとともに、PON制御回路12からの下りフレームを各光トランシーバ11に分配し、電源制御回路23が、各光トランシーバ11のうちフレームの転送に使用されていない光トランシーバ11のいずれか、および、選択・分配回路13のうちフレームの転送に使用されていない回路のうち、少なくともいずれか一方に対する電源供給を停止するようにしたものである。
したがって、光伝送システム100におけるONU1台あたりの装置コストを削減することができるとともに、OLT1における消費電力の低減により運用コストを削減することができ、結果として、これら装置コストと運用コストを含む、光伝送システムにおけるONU1台あたりのシステムコストを低減することが可能となる。
次に、図2を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる光伝送システム100およびOLT(局側装置)1について説明する。図2は、第2の実施の形態にかかる光伝送システムおよびOLTの構成を示すブロック図である。
まず、図3Aおよび図3Bを参照して、本実施の形態にかかる選択・分配回路13の構成例1について説明する。
図3Aは、第2の実施の形態にかかる選択回路の構成例である。この選択回路21には、主な回路部として、N個の光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)にそれぞれ対応するN個のAND回路(AND#1〜AND#N)およびバッファ回路(BUF#1〜BUF#N)と、1つのN入力OR回路(OR)とが設けられている。
ここで、LOS出力は、光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)に光スプリッタ2からの光信号が入力されているか否かを示す負論理の信号であり、光信号が入力されていない場合は「1」となり、光信号が入力されている場合は「0」となる。
したがって、各AND回路(AND#1〜AND#N)では、対応する光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)から出力された上りフレーム出力RXが、LOS出力(反転値)でマスク(ゲーティング)されることになる。
これにより、光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)のうち、光信号が入力されているTR#i(iは1〜Nの整数)からの上りフレーム出力RXが、いずれか対応するAND回路(AND#1〜AND#N)を介してOR回路(OR)に入力され、その論理和が上りフレーム出力RDとして出力されることになる。
これについては、PON制御回路12が、各光スプリッタ2を介してOLT1とセッションを接続確立しているすべてのONU3に対して、同時に発光(上りフレーム送信)しないように、時分割制御することにより実現できる。
これにより、各ONU3のうち1台のONU3だけが発光(上りフレーム送信)し、当該ONU3を収容する1つの光トランシーバ11からのLOS出力のみが「0」となる。
また、光トランシーバ11として従来のPONシステムと同様のものを用いた場合、本実施の形態のOLT1は、最大で「N×32」台のONU3との通信が可能となる。例えば、N=4の場合は最大128台、N=16の場合は最大512台のONU3との通信が可能となる。
次に、図3Cを参照して、本実施の形態にかかる選択・分配回路13の構成例2について説明する。
図3Aの選択回路21に、電源制御回路23を設けた場合、上りフレームが到来していない光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)に対応する回路部への電源供給を停止することができ、消費電力を削減できる。
図3Cは、第2の実施の形態にかかる選択回路および電源制御回路の構成例であり、図3Aの選択回路21に対して電源制御回路23を設けた構成例が示されている。なお、分配回路22は、図3Bに示した構成例でよい。
第1の電源スイッチ(SWA#1〜SWA#N)は、光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)ごとに設けられて、電源スイッチ制御回路23Aからの指示に応じて、動作電位Vccと接地電位GNDのいずれかを、対応する光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)へ切替供給する機能を有している。
これにより、光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)のうち運用中のTR#iに対応するBUF#iに対して、上りフレームが到来する期間には、SWB#iから動作電位Vccが供給され、上りフレームが到来しない期間には、SWB#iからBUF#iに対する動作電位Vccの供給が停止される。
次に、図4を参照して、本実施の形態にかかる選択・分配回路13の構成例3について説明する。
図3Aに示した選択回路21では、AND回路およびOR回路を用いた構成例を説明したが、これらAND回路およびOR回路に代えてセレクタ(SEL)を用いて選択回路21を構成することもできる。
図4は、第2の実施の形態にかかる選択回路(セレクタ)の構成例であり、ここには、多段接続された2入力のセレクタ(SEL)を用いた選択回路21の構成例が示されている。なお、分配回路22は、図3Bに示した構成例でよい。
このうち、TR#2,TR#4,TR#6,TR#8のLOS出力がSEL#1〜SEL#4に切替信号として入力されている。また、AND#2から出力されたTR#3〜TR#4からのLOS出力の論理積出力がSEL#5に切替信号として入力されている。
したがって、例えば、TR#5のLOS出力のみが「0」の場合、TR#5の出力がPON制御回路12に対して出力される。また、TR#4のLOS出力のみが「0」の場合は、SEL#2,SEL#5、SEL#7が「0」側の入力を選択して出力するので、TR#4からの上りフレーム出力RXが、SEL#2,SEL#5,SEL#7を通過し、PON制御回路12に上りフレーム出力RDとして出力される。
一方、TR#1〜TR#4,TR#6〜TR#8のLOS出力が1の場合、各SEL#1〜SEL#7は「1」側の入力を選択出力する。このため、TR#5からの上りフレーム出力RXが、SEL#3,SEL#6,SEL#7を通過し、PON制御回路12に上りフレーム出力RDとして出力される。この場合、TR#5に光信号が届いていないと、上りフレーム出力RXは無効なデータとなる。
次に、図5A,図5Bを参照して、本実施の形態にかかる選択・分配回路13の構成例4について説明する。
図2に示したOLT1の構成を10G−EPONシステムに適用する場合は、以下の点を考慮する必要が有る。(1)10G−EPON用の光トランシーバ11が、上りフレーム出力RXとして、10Gbit/sの出力と1Gbit/sの出力の2つの出力を持っている場合が有る。(2)10G−EPON用のONU3とGE−PON用のONU3の両方を同じOLT1に接続する場合、PON制御回路12は下りフレーム出力TDとして、10Gbit/sの出力と1Gbit/sの出力の2つの出力を持ち、両方の出力をすべての光トランシーバ11に対して出力(分配)する必要がある。
次に、図6を参照して、本実施の形態にかかる選択・分配回路13の構成例5について説明する。
図2に示したOLT1の構成を10G−EPONシステムに適用する場合、選択回路21としては、前述した図5A,図5Bの構成例に代えて、前述の図3Aに示した選択回路21からなる、10Gbit/s用および1Gbit/s用の独立した2つの選択回路21を並列的に設けてもよい。
図6は、第2の実施の形態にかかる選択回路(10G/1G並列方式)の構成例であり、ここでは、前述の図3Aに示した選択回路21からなる10Gbit/s用選択回路21Aと、前述の図3Aに示した選択回路21からなる1Gbit/s用選択回路21Bとが並列的に設けられている。なお、分配回路22は、図5Bに示した構成例でよい。
このように、本実施の形態は、N個の光トランシーバ11と1個のPON制御回路12との間に選択・分配回路13を設け、選択・分配回路13が、時分割で到来する上りフレームに対応する光トランシーバ11を選択することにより、当該トランシーバ11で光電変換された上りフレームをPON制御回路12に転送するとともに、PON制御回路12からの下りフレームを各光トランシーバ11に分配し、電源制御回路23が、光トランシーバ11ごとに設定されている当該光トランシーバ11の運用状況PSに基づいて、これら光トランシーバ11のうち休止中に設定されている休止光トランシーバ11に対する電源供給を停止するとともに、選択・分配回路13のうち、当該休止光トランシーバ11から出力される上りフレームの転送に使用される回路の一部または全部に対する電源供給を停止するようにしたものである。
したがって、光伝送システム100におけるONU1台あたりの装置コストを削減することができるとともに、OLT1における消費電力の低減により運用コストを削減することができ、結果として、これら装置コストと運用コストを含む、光伝送システムにおけるONU1台あたりのシステムコストを低減することが可能となる。
N個のPON制御回路を使用する従来のPONシステムのOLTの構成と比較すると、本実施の形態のOLT1の構成の方が、選択・分配回路13が追加されてはいるが、PON制御回路12の数は少ない。
また、10G−EPONシステムの場合は、PON制御回路12の価格がGE−PON用のPON制御回路12より大きくなることが想定されるので、選択・分配回路13の装置コスト上の優位性がより大きくなる。
これにより、本実施の形態のOLT1のような構成とすることにより、ONU1台あたりのシステムコストを従来のPONシステムよりも小さくすることが可能となる。
次に、図7を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかるOLT1について説明する。図7は、第3の実施の形態にかかる選択回路の構成例である。
前述した図4の構成との差分は、光トランシーバ11のLOS出力ではなく、PON制御回路12からの上り帯域割当状況USを用いてセレクタ(SEL#1〜SEL#7)を制御している点である。このため、選択・分配回路13の選択回路21には、SEL#1〜SEL#7の動作を制御するセレクタ制御回路SCを設けている。本実施の形態にかかるOLT1におけるこのほかの構成は、第2の実施の形態と同様である。
上り帯域割当状況USは、各ONU3に対して時分割で割り当てた上りフレーム送信用通信帯域の割当状況に基づいて、光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)ごとにPON制御回路12が生成した、当該光トランシーバ11に接続されている各ONU3から時分割で到来する上りフレームの到来期間を示す情報である。この上り帯域割当状況USは、例えば、各ONU3からの上りフレーム到着時刻と上りフレーム長とからなり、光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)ごとに出力される。
次に、図8、図9A、および図9Bを参照して、本発明の第4の実施の形態にかかるOLT1について説明する。
図8は、第4の実施の形態にかかる光伝送システムおよびOLTの構成を示すブロック図である。図2の構成との差分は、PON制御回路12が2個、選択・分配回路13に接続されている点である。この例では、PONC#1が運用用のPON制御回路12として、PONC#2が予備用のPON制御回路12として設けられている。
これにより、PONC#1は、ST1により運用中であることをSCに通知し、予備用のPONC#2は、ST2により待機中であることをSCに通知する。
SCは、運用中であるPONC#1の下りフレーム出力TD1を選択するように、SELの動作を制御する。これにより、SELで選択されたPONC#1の下りフレーム出力TD1が光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)へ分配される。
SCは、ST2によりPONC#2が運用中に変化したことを確認した後、運用中に変更されたPONC#2の下りフレーム出力TD2を選択するように、SELの動作を制御する。これにより、SELで選択されたPONC#2の下りフレーム出力TD2がTR#1〜TR#Nへ分配される。
次に、図10を参照して、本発明の第5の実施の形態にかかる光伝送システム100およびOLT(局側装置)1について説明する。図10は、第5の実施の形態にかかる光伝送システムおよびOLTの構成を示すブロック図である。
図11を参照して、本実施の形態にかかる選択回路21および電源制御回路23の構成例について説明する。
前述した図3Aの選択回路21に、電源制御回路23を設けた場合、上りフレームが到来していない光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)に対応する回路部への電源供給を停止することができ、消費電力を削減できる。
図11は、第5の実施の形態にかかる選択回路および電源制御回路の構成例であり、図3Aの選択回路21に対して電源制御回路23を設けた構成例が示されている。なお、分配回路22は、図3Bに示した構成例でよい。
第1の電源スイッチ(SWA#1〜SWA#N)は、光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)ごとに設けられて、電源スイッチ制御回路23Aからの指示に応じて、動作電位Vccと接地電位GNDのいずれかを、対応する光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)へ切替供給する機能を有している。
これにより、光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)のうち運用中のTR#kに対応するBUF#kに対して、上りフレームが到来する期間には、SWB#kから動作電位Vccが供給され、上りフレームが到来しない期間には、SWB#kからBUF#kに対する動作電位Vccの供給が停止される。
次に、図12を参照して、本発明の第6の実施の形態にかかる光伝送システム100およびOLT(局側装置)1について説明する。図12は、第6の実施の形態にかかる光伝送システムおよびOLTの構成を示すブロック図である。
図13Aおよび図13Bを参照して、本実施の形態にかかる選択回路21および電源制御回路23の構成例について説明する。
図12の選択回路21に、電源制御回路23を設けた場合、上りフレームが到来していない光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)に対応する回路部への電源供給を停止することができ、消費電力を削減できる。
図13Aは、第6の実施の形態にかかる選択回路および電源制御回路の構成例であり、図3Aの選択回路21に対して電源制御回路23を設けた構成例が示されている。なお、分配回路22は、図3Bに示した構成例でよい。
電源スイッチ制御回路23Aは、PON制御回路12から出力された上り帯域割当状況USに基づいて、各光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)から出力される上りフレーム出力RXに同期して、当該光トランシーバ(TR#1〜TR#N)に対応する電源スイッチ(SW#1〜SW#N)を制御する機能を有している。
したがって、上りフレームが到来していないバッファ回路(BUF#1〜BUF#N)に対しては、動作電位Vccの供給が停止されるため、無駄な電力消費が抑止され、選択回路21における消費電力が削減される。また、図3AのAND回路(AND#1〜#N)に代えて、バッファ回路(BUF#1〜BUF#N)により、上りフレーム出力RXが、上り帯域割当状況USでマスク(ゲーティング)されることになる。
図14Aは、第6の実施の形態にかかる選択回路および電源制御回路の他の構成例であり、図7の選択回路21に対して電源制御回路23を設けた構成例が示されている。なお、分配回路22は、図3Bに示した構成例でよい。
電源スイッチ(SW#0)は、セレクタ(SEL#7)に入力される選択回路21からの切替信号(反転値)に基づき、動作電位Vccと接地電位GNDのいずれかを、セレクタ(SEL#1〜SEL#2,SEL#5)に切替供給する機能を有している。電源スイッチ(SW#1)は、セレクタ(SEL#7)に入力される選択回路21からの切替信号に基づき、動作電位Vccと接地電位GNDのいずれかを、セレクタ(SEL#3〜SEL#4,SEL#6)に切替供給する機能を有している。
したがって、SEL#1〜SEL#6のうちの半分に対し、動作電位Vccの供給が停止されるため、無駄な電力消費が抑止され、選択回路21における消費電力が削減される。
次に、図15を参照して、本発明の第7の実施の形態にかかるOLT1について説明する。
図15は、第7の実施の形態にかかるOLTの構成を示すブロック図である。前述した図3Cの構成との差分は、光スプリッタ2(SP#1〜SP#N)と光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)との間に、これら光スプリッタ2(SP#1〜SP#N)と光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)とを、任意に切替接続するN×Nの光スイッチ10を備える点である。
なお、図15に示した本実施の形態にかかる光スイッチ10については、図3Cに示した構成例だけでなく、前述の図11や図13Aに示した構成例に適用してもよい。
次に、図16を参照して、本発明の第8の実施の形態にかかるOLT1について説明する。
図16は、第8の実施の形態にかかるOLTの構成を示すブロック図である。図11の構成との差分は、光スプリッタ2(SP#1〜SP#N)と光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)との間に、これら光スプリッタ2(SP#1〜SP#N)と光トランシーバ11(TR#1〜TR#N)とを、任意に切替接続するN×Nの光スイッチ10を備える点と、光トランシーバ11毎に異なる下りの波長を使用する点である。
したがって、このような状況を意図して作り出せば、すなわち、スリープ中のONU3を特定の光トランシーバ11に切替接続すれば、当該光トランシーバ11への電源供給を停止することが可能となる。
下りについては、接続するONU3を波長可変型とし、接続する光トランシーバ11の下り波長をOLT1からの指示により選択することにより任意の光トランシーバ11に接続することができる。
すなわち、本実施の形態にかかるPON制御回路12は、各加入者側装置のスリープ状況および上り帯域割当状況USに基づいて、光スイッチ制御信号CNTにより光スイッチ10を切替制御する機能とONU3を制御する機能を有している。
また、電源制御回路23は、スリープ中光トランシーバTR#iに対する電源供給を停止する機能を有している。
なお、図16に示した本実施の形態にかかる光スイッチ10については、図11に示した構成例だけでなく、前述の図3Cや図13Aに示した構成例に適用してもよい。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
なお、選択回路21の電源制御を光トランシーバ11毎ではなく、複数の光トランシーバ11を単位として行っても良い。例えば、図7の選択回路21を電源制御の対象とする場合、TR#1とTR#2の両方への電源供給を停止する場合に、SEL#1への電源供給も停止する。図7の選択回路21で上り帯域割当状況USによる電源制御を行う場合は、SEL#1〜SEL#7の内、電源供給が必要な3個のセレクタを除いた4個のセレクタへの電源供給を停止するようにしても良い。
Claims (18)
- N(Nは2以上の整数)個の光スプリッタと、これら光スプリッタを介して接続された複数の加入者側装置と上位装置との間でフレームを転送処理する局側装置とを備える光伝送システムで用いられる前記局側装置であって、
前記光スプリッタと1対1で接続されて、当該光スプリッタに接続された前記加入者側装置から前記上位装置への上りフレームの光電気変換を行うとともに、前記上位装置から前記加入者側装置への下りフレームの電気光変換を行うN個の光トランシーバと、
前記上位装置との間で前記上りフレームおよび前記下りフレームをやり取りするとともに、前記加入者側装置のそれぞれから異なる時刻に前記上りフレームが送信されるよう、これら加入者側装置に対して上りフレーム送信用の通信帯域を時分割で割り当てるPON制御回路と、
時分割で到来する前記上りフレームに対応する前記光トランシーバを選択することにより、当該光トランシーバで光電変換された前記上りフレームを前記PON制御回路に転送するとともに、前記PON制御回路からの下りフレームを前記光トランシーバに分配する選択・分配回路と、
前記光トランシーバのうち前記フレームの転送に使用されない光トランシーバのいずれか、および、前記選択・分配回路のうち前記フレームの転送に使用されない回路、のうち、少なくともいずれか一方に対する電源供給を停止する電源制御回路と
を備えることを特徴とする局側装置。 - 請求項1に記載の局側装置において、
前記電源制御回路は、前記光トランシーバに関する運用状況に基づいて、これら光トランシーバのうち休止中に設定されている休止光トランシーバに対する電源供給を停止することを特徴とする局側装置。 - 請求項2に記載の局側装置において、
前記電源制御回路は、前記選択・分配回路のうち、前記休止光トランシーバから運用時に出力される上りフレームの転送に使用される回路の一部または全部に対する電源供給を停止することを特徴とする局側装置。 - 請求項2に記載の局側装置において、
前記選択・分配回路は、前記光トランシーバごとに設けられたN個のバッファ回路により、当該光トランシーバで光電気変換された前記上りフレームの信号を増幅出力し、これらバッファ回路から出力された当該上りフレームの信号の論理和出力を、前記PON制御回路に出力する選択回路を有し、
前記電源制御回路は、前記光トランシーバごとに設けられて、当該光トランシーバの運用状況に基づき当該光トランシーバへの電源供給を制御するN個の第1の電源スイッチと、前記光トランシーバごとに設けられて、当該光トランシーバの運用状況に基づき当該光トランシーバに対応する前記バッファ回路への電源供給を制御するN個の第2の電源スイッチとを有する
ことを特徴とする局側装置。 - 請求項2に記載の局側装置において、
前記電源制御回路は、時分割で到来する前記上りフレームの到来期間を示す上り帯域割当状況に基づいて、前記選択・分配回路のうち、当該上りフレームの転送に使用されない回路の一部または全部に対する電源供給を停止することを特徴とする局側装置。 - 請求項5に記載の局側装置において、
前記選択・分配回路は、前記光トランシーバごとに設けられたN個のバッファ回路により、当該光トランシーバで光電気変換された前記上りフレームの信号を増幅出力し、これらバッファ回路から出力された前記上りフレームの信号の論理和出力を、前記PON制御回路に出力する選択回路を有し、
前記電源制御回路は、前記光トランシーバごとに設けられて、当該光トランシーバの運用状況に基づき当該光トランシーバへの電源供給を制御するN個の第1の電源スイッチと、前記光トランシーバごとに設けられて、当該光トランシーバに関する運用状況および上り帯域割当状況に基づき当該光トランシーバに対応する前記バッファ回路への電源供給を制御するN個の第2の電源スイッチとを有する
ことを特徴とする局側装置。 - 請求項1に記載の局側装置において、
前記電源制御回路は、前記加入者側装置ごとに設定されている当該加入者側装置のスリープ状況から抽出した前記光トランシーバごとの光トランシーバ別スリープ状況に基づいて、前記光トランシーバのうち、当該光トランシーバに接続されているすべての加入者側装置がスリープ状態にあるスリープ中光トランシーバに対する電源供給を停止することを特徴とする局側装置。 - 請求項7に記載の局側装置において、
前記電源制御回路は、前記選択・分配回路のうち、前記スリープ中光トランシーバから運用時に出力される上りフレームの転送に使用される回路の一部または全部に対する電源供給を停止することを特徴とする局側装置。 - 請求項7に記載の局側装置において、
前記選択・分配回路は、前記光トランシーバごとに設けられたN個のバッファ回路により、当該光トランシーバで光電気変換された前記上りフレームの信号を増幅出力し、これらバッファ回路から出力された当該上りフレームの信号の論理和出力を、前記PON制御回路に出力する選択回路を有し、
前記電源制御回路は、前記光トランシーバごとに設けられて、当該光トランシーバの光トランシーバ別スリープ状況に基づいて、当該光トランシーバへの電源供給を制御するN個の第1の電源スイッチと、当該光トランシーバの光トランシーバ別スリープ状況に基づいて、当該光トランシーバに対応する前記バッファ回路への電源供給を制御するN個の第2の電源スイッチとを有する
ことを特徴とする局側装置。 - 請求項7に記載の局側装置において、
前記電源制御回路は、時分割で到来する前記上りフレームの到来期間を示す上り帯域割当状況に基づいて、前記選択・分配回路のうち、当該上りフレームの転送に使用されない回路の一部または全部に対する電源供給を停止することを特徴とする局側装置。 - 請求項10に記載の局側装置において、
前記選択・分配回路は、前記光トランシーバごとに設けられたN個のバッファ回路により、当該光トランシーバで光電気変換された前記上りフレームの信号を増幅出力し、これらバッファ回路から出力された前記上りフレームの信号の論理和出力を、前記PON制御回路に出力する選択回路を有し、
前記電源制御回路は、前記光トランシーバごとに設けられて、当該光トランシーバの光トランシーバ別スリープ状況に基づいて、当該光トランシーバへの電源供給を制御するN個の第1の電源スイッチと、前記光トランシーバごとに設けられて、当該光トランシーバの光トランシーバ別スリープ状況および上り帯域割当状況に基づいて、当該光トランシーバに対応する前記バッファ回路への電源供給を制御するN個の第2の電源スイッチとを有する
ことを特徴とする局側装置。 - 請求項1に記載の局側装置において、
前記電源制御回路は、時分割で到来する前記上りフレームの到来期間を示す上り帯域割当状況に基づいて、前記選択・分配回路のうち、当該上りフレームの転送に使用されない回路の一部または全部に対する電源供給を停止することを特徴とする局側装置。 - 請求項12に記載の局側装置において、
前記選択・分配回路は、前記光トランシーバごとに設けられたN個のバッファ回路により、当該光トランシーバで光電気変換された前記上りフレームの信号を増幅出力し、これらバッファ回路から出力された前記上りフレームの信号の論理和出力を、前記PON制御回路に出力する選択回路を有し、
前記電源制御回路は、前記光トランシーバごとに設けられて、前記上り帯域割当状況に基づいて、当該光トランシーバに到来する前記上りフレームの到来期間に合わせて、当該光トランシーバに対応する前記バッファ回路への電源供給を制御するN個の電源スイッチを有する
ことを特徴とする局側装置。 - 請求項12に記載の局側装置において、
前記選択・分配回路は、前記上り帯域割当状況に基づいて複数のセレクタを切替制御することにより、時分割で到来する前記上りフレームに対応する前記光トランシーバを選択し、当該光トランシーバで光電気変換された当該上りフレームを前記PON制御回路へ転送する選択回路を有し、
前記電源制御回路は、前記セレクタの切替制御状態に基づいて、これらセレクタのうち前記上りフレームが通過しないセレクタの一部または全部に対する電源供給を停止する複数の電源スイッチを有する
ことを特徴とする局側装置。 - 請求項1に記載の局側装置において、
前記光スプリッタと前記光トランシーバとを切替接続するN×Nの光スイッチをさらに備え、
前記PON制御回路は、前記光トランシーバのうち、第1の光トランシーバの運用状況が休止中に変更され、かつ、第2の光トランシーバの運用状況が運用中に変更された場合、前記光スイッチを切替制御して、当該第1の光トランシーバに接続されている前記光スプリッタを当該第2の光トランシーバに切替接続する
ことを特徴とする局側装置。 - 請求項1に記載の局側装置において、
前記光スプリッタと前記光トランシーバとを切替接続するN×Nの光スイッチをさらに備え、
前記PON制御回路は、前記選択・分配回路から転送される前記上りフレームのフレーム間隔を前記光トランシーバごとに監視し、当該フレーム間隔が所定の監視期間を超えた光トランシーバが発生した時点で、当該光トランシーバを故障光トランシーバとして判定し、当該運用状況を休止中であってかつ使用不可と変更するとともに、運用状況が休止中であってかつ使用可能な他の光トランシーバを代替光トランシーバとして1つ選択して当該運用状況を運用中に変更し、前記光スイッチを切替制御して、当該故障光トランシーバに接続されている前記光スプリッタを当該代替光トランシーバに切替接続する
ことを特徴とする局側装置。 - 請求項1に記載の局側装置において、
前記光スプリッタと前記光トランシーバとを切替接続するN×Nの光スイッチをさらに備え、
前記PON制御回路は、前記加入者側装置のスリープ状態に基づいて、前記光スイッチを切替制御し、
前記電源制御回路は、前記光トランシーバのうちスリープ中である光トランシーバに対する電源供給を停止する
ことを特徴とする局側装置。 - N(Nは2以上の整数)個の光スプリッタと、これら光スプリッタを介して接続された複数の加入者側装置と上位装置との間でフレームを転送処理する局側装置とを備える光伝送システムであって、
前記局側装置が、請求項1〜請求項17のいずれかに記載の局側装置からなることを特徴とする光伝送システム。
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