JPWO2016135805A1 - 電動駆動装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

通常運転時において、巻線に供給される電流を、巻線およびインバータ回路を含む熱的結合体の発熱性および放熱性から決定される正常時電流制限値未満となるように制御する電動駆動装置であって、巻線およびインバータ回路の各群または各相の異常を検出したときには、巻線の異常発生群の全ての相または継続運転が不可能な相への電流供給を停止または低減するとともに、継続運転が可能な巻線に供給する電流の制限値を、電流供給の停止または低減によって熱的結合体の発熱性が改善された範囲内において、正常時電流制限値よりも大きい異常時電流制限値として再設定する。

Description

本発明は、互いに独立に駆動可能な複数群のモータ巻線およびインバータ回路を有する電動駆動装置およびその制御方法に関するものである。
電動パワーステアリング装置に用いられる電動駆動装置には、互いに独立に駆動可能な2群のモータ巻線およびインバータ回路を有するものがある。これにより、一方のモータ巻線およびインバータ回路の群に異常が発生した場合でも、他方の正常な群によりモータ駆動を継続できるようにしている。
このような従来の電動駆動装置として、制御ユニットのインバータ回路内のスイッチング素子がショート故障した場合には、正常な群のモータ駆動出力を増大することにより、故障による急激なブレーキトルクの影響を抑制するものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、別の電動駆動装置として、スイッチング素子がオープン故障した場合に、異常が発生した群であっても継続運転が可能な相については継続動作し、異常が発生した相のトルク減少分だけ正常な相の出力を増加させるものがある(例えば、特許文献2参照)。
更に、別の電動駆動装置として、複数のモータにおいて1つのモータが故障した場合に、正常なモータの電流制限値を引き上げることで、異常が発生したモータのトルク減少を補うものがある(例えば、特許文献3参照)。
特許第4831503号公報 特許第4998836号公報 特許第3953932号公報
特許文献1では、通常運転時においては、モータ駆動を仕様通りの100%駆動とし、異常発生時には、正常なインバータ回路で50%以上の駆動を行うことにより、全体としては50%のモータ駆動を維持している。
しかしながら、特許文献1では、異常が発生した群の出力の変動を打ち消すように、正常な群の高電位側スイッチング素子および低電位側スイッチング素子を制御しているだけなので、通常運転時に要求され得る最大トルク出力の50%の範囲内でしか、モータのトルク出力を一定に維持することができない。現実の車両にあっては、モータの性能の50%の駆動では操舵が充分とはいえず、特に路面反力が大きい大型車や低速時においては、非力なドライバーではハンドルを回転させることは困難である。
また、特許文献2では、異常が発生した群であっても、継続運転が可能な相については継続動作することで、正常側との合計では50%以上の制御は可能ではあるが、3相電流のうちの1相のみを停止すると、故障側では停止した1相による1/3周期の期間だけ電流が供給されなくなるので、電気角1周期内のモータのトルク変動が大きくなってしまう。操舵時のトルク変動はドライバーのフィーリング悪化につながるものであるため、ドライバーが期待するような一定のトルクが維持できなければ快適な操舵が実現できない。
また、特許文献3では、各モータに供給する電流の通常運転時における制限値に余裕がある場合には、異常が発生しても、電流の制限値を引き上げてアシストトルクを向上することが可能であるが、電流の制限値に余裕のあるモータを使用するということは、最適サイズよりも大きいものを搭載するということであるため、レイアウト上不利となってしまう。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、通常運転時のモータ巻線への電流の制限値に余裕がない場合でも、モータの異常を検出したときは、異常が発生していないモータ巻線への電流を通常運転時より増大させて、異常に伴うモータのトルク低下および変動の影響を抑制することができる電動駆動装置およびその制御方法を得ることを目的とする。
本発明に係る電動駆動装置は、mを1以上、nを2以上の自然数とするm群n相の巻線が巻回されたステータ、および単一のロータを有する多相回転機と、巻線の各群各相に独立に電流を供給するインバータ回路と、インバータ回路を駆動する駆動回路を有する制御回路と、を備え、制御回路は、通常運転時において、巻線に供給される電流を、巻線およびインバータ回路を含む熱的結合体の発熱性および放熱性から決定される正常時電流制限値未満となるように制御する電動駆動装置であって、制御回路は、巻線およびインバータ回路の各群または各相の異常を検出する異常検出回路を更に備え、異常検出回路が異常を検出したときには、巻線の異常発生群の全ての相または継続運転が不可能な相への電流供給を停止または低減するとともに、継続運転が可能な巻線に供給する電流の制限値を、電流供給の停止または低減によって熱的結合体の発熱性が改善された範囲内において、正常時電流制限値よりも大きい異常時電流制限値として再設定し、継続運転が可能な巻線の少なくとも1つの群または相に供給する電流が、異常時電流制限値未満となるように制御するものである。
また、本発明に係る電動駆動装置の制御方法は、mを1以上、nを2以上の自然数とするm群n相の巻線が巻回されたステータ、および単一のロータを有する多相回転機と、巻線の各群各相に独立に電流を供給するインバータ回路と、を備えた電動駆動装置の制御方法であって、巻線およびインバータ回路の各群または各相の異常を検出する異常検出ステップと、異常検出ステップにおいて異常が検出されなかった場合に、巻線に供給される電流を、巻線およびインバータ回路を含む熱的結合体の発熱性および放熱性から決定される正常時電流制限値未満となるように制御するステップと、異常検出ステップにおいて異常が検出された場合に、巻線の異常発生群の全ての相または継続運転が不可能な相への電流供給を停止または低減するステップと、継続運転が可能な巻線に供給する電流の制限値を、電流供給の停止または低減によって熱的結合体の発熱性が改善された範囲内において、正常時電流制限値よりも大きい異常時電流制限値として再設定するステップと、継続運転が可能な巻線の少なくとも1つの群または相に供給する電流が、異常時電流制限値未満となるように制御するステップとを有するものである。
本発明では、モータの異常を検出したときは、継続運転が不可能なモータ巻線への電流を停止するとともに、この電流停止によるモータの発熱性の改善を考慮したうえで、継続運転が可能な相のモータ巻線への電流の制限値を引き上げている。この結果、通常運転時のモータ巻線への電流の制限値に余裕がない場合でも、モータの異常を検出したときは、異常が発生していないモータ巻線への電流を通常運転時より増大させて、異常に伴うモータのトルク低下および変動の影響を抑制することができる電動駆動装置およびその制御方法を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る電動駆動装置の回路図である。 本発明の実施の形態1に係る電動駆動装置の全体構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る電動駆動装置におけるモータの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る電動駆動装置の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る電動駆動装置の第2の回路図である。 本発明の実施の形態2に係る電動駆動装置におけるモータ巻線に供給する電流の制限値およびその時間変化を示す特性図である。
以下、本発明における電動駆動装置およびその制御方法の好適な実施の形態について図面を用いて説明する。なお、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る電動駆動装置の回路図である。本実施の形態1の電動駆動装置は、例えば、電動パワーステアリングの操舵トルクをアシストするために用いられる。
本実施の形態1の電動駆動装置は、制御ユニット1およびモータ2を備えて構成される。また、制御ユニット1は、インバータ回路3a、3bと、CPU10を搭載した制御回路4と、インバータ遮断スイッチ5a、5bと、イグニッションスイッチ7と、ノイズ抑制用のフィルタ17とを備えて構成される。
制御回路4には、車両に搭載されたバッテリ6からの電源電圧+Bおよびグランド電圧GNDが、イグニッションスイッチ7をオンすることにより、制御回路4内の電源回路13を介して供給される。
また、制御回路4には、ハンドルの近傍に搭載されて操舵トルクを検出するトルクセンサと、車両の走行速度を検出する速度センサとを備えて構成されるセンサ群8から、操舵トルクおよび車両速度等の情報を含む車両情報が、制御回路4内の入力回路12を介して入力される。
CPU10は、センサ群8からの車両情報を基にして、モータ2を駆動させるための電圧指令値を演算し、駆動回路11へ出力する。駆動回路11は、電圧指令値に従って、インバータ回路3a、3bの各スイッチング素子を駆動する駆動信号を出力する。
インバータ回路3a、3bは、モータ巻線24(U1、V1、W1)のそれぞれに電流を供給するための上下アーム用スイッチング素子31、32と、モータ巻線24への電流供給を遮断するための巻線遮断スイッチ34と、モータ巻線24に流れる電流値を検出するためのシャント抵抗33と、ノイズ抑制用コンデンサ30とを備えて構成される。
インバータ回路3a、3bは、各群各相のモータ巻線24に対して同一の回路構成を有しており、各モータ巻線24に対して独立に電流が供給できるようになっている。なお、図1には、下アーム素子に電流検出用のシャント抵抗33を設置した場合の例を示しているが、シャント抵抗33は、上アーム素子や母線電流に設置してもよい。
モータ2は、2群3相のモータ巻線24がスター結線されているブラシレスモータである。モータ2は、冗長系を確保するために2群のモータ巻線24が搭載されている。なお、モータ2は、2群3相に限定されるものではなく、mを1以上、nを2以上の自然数とするm群n相の巻線を有する多相回転機であれば、同様の効果を得ることができる。また、モータ2は、3相スター結線のブラシレスモータでなくてもよく、デルタ結線であっても、ブラシ付きモータであってもよい。
制御回路4には、シャント抵抗33の両端の電位差、およびモータ巻線24の両端の電圧差等の情報が、入力回路12を介して入力される。CPU10はこれらの情報から得られるモータ巻線24に流れる電流の測定値と、電流の指令値との差異を演算して、いわゆるフィードバック制御を行うことで、モータ2に対して所望の電流を供給して、電動パワーステアリングの操舵トルクをアシストする。
制御回路4からは、インバータ遮断スイッチ5a、5bのスイッチング素子への駆動信号が出力されている。制御回路4は、インバータ遮断スイッチ5a、5bをオフすることにより、インバータ回路3a、3bの各群への電流供給をそれぞれ独立に遮断することができる。なお、インバータ遮断スイッチ5a、5bは、インバータ回路3a、3bにそれぞれ包含させてもよい。
また、同様に、制御回路4からは、巻線遮断スイッチ34のスイッチング素子への駆動信号が出力されている。制御回路4は、巻線遮断スイッチ34をオフすることにより、モータ巻線24の各群各相への電流供給をそれぞれ独立に遮断することができる。
更に、制御回路4は、入力回路12を介して入力したモータ巻線24およびインバータ回路3a、3bの情報に基づいて、モータ巻線24およびインバータ回路3a、3bの異常を検出する異常検出回路(図示せず)を有している。これにより、CPU10は、異常を検出した場合には、その異常に応じて、例えば、継続運転が不可能な相への電流供給を遮断するために、巻線遮断スイッチ34をオフする、あるいは、継続運転が不可能な群への電流供給を元から遮断するためにインバータ遮断スイッチ5a、5bをオフすることが可能である。
CPU10は、モータ2の異常を検出した場合には、報知手段15に対して、出力回路16を介して制御情報を出力する。そして、例えば、ランプ等を点灯させることにより運転者等に対してモータ2の異常を通知する。
モータ2には、ロータの回転位置を検出するための回転センサ9a、9bが搭載されている。回転センサ9a、9bも、冗長系を確保するために2群のセンサがそれぞれ搭載されている。回転センサ9a、9bが検出した回転情報は、制御回路4の入力回路12に伝達される。
以上のように、本実施の形態1の制御ユニット1は、各群各相で入力情報、演算値、検出値をそれぞれ独立に処理して、モータ2を独立に駆動できる構成を有している。なお、図1には、ただ1つのCPU10を持つ構成を示しているが、各群にそれぞれCPU10および駆動回路11を有する構成であってもよい。この場合、駆動回路11はインバータ回路3a、3bに含ませることもできる。
図2は、本発明の実施の形態1に係る電動駆動装置の全体構成を示す断面図である。本実施の形態1の電動駆動装置は、図2に示すように、モータ2の上側(出力側と反対側)に制御ユニット1が装着された一体構造を有している。
モータ2は、モータ出力軸23の周囲に永久磁石(図示せず)を装着したロータ21を有している。また、ロータ21の周囲には、モータ巻線24を巻装したステータ22がモータヨーク26に内蔵されている。モータ2による回転トルクは、モータ出力軸23を介して減速機28に伝達される。
モータ2の上側には、左右のモータ巻線24からそれぞれ3本ずつ引き出された計6本(図2には2本のみを示している)の延長巻線25a、25bが、上フレーム50を貫通して上方向に伸びている。
上フレーム50より上部が制御ユニット1であり、制御ユニット1の制御基板4aは、モータ2の上側の、モータ出力軸23の延長上に配置されている。上フレーム50は、モータ2のモータヨーク26に、例えば圧入により固着されている。
制御ユニット1は、例えば絶縁樹脂製のハウジング51内に内蔵されている。また、ハウジング51内には、制御基板4aの他にも、インバータ回路3a、3bが内蔵されたPM(パワーモジュール)が、上フレーム50に密着して配置されている。また、PMの脚部の一部は、図中上方に伸びて延長巻線25a、25bと接続されている。また、制御基板4aの脚部群の一部も上方へ延出されている。
インバータ回路3a、3bの上側には、中間部材52、制御基板4aが積層されて配置されている。制御基板4aには、図1の制御回路4、CPU10、駆動回路11を含む多数の電子部品が搭載されるが、図2には、CPU10、駆動回路11のみを示している。CPU10は、制御基板4aの上面に搭載されている。駆動回路11は制御基板4aの下面に装着されている。また、インバータ回路3a、3bは、制御基板4aに対向して、互いに並設して配置されている。
インバータ回路3a、3bが内蔵されたPMは、上フレーム50に密着している。上フレーム50は、伝熱性のよい例えばアルミニウムで製造されており、軸受27の支持の役割を担うとともに、ヒートシンクの役割を担っている。なお、PM自体にヒートシンクを内蔵した構造としてもよいが、内蔵のヒートシンクのみでは放熱性が十分でない場合が多いため、広い面積・容積を有する上フレーム50を用いて放熱性を向上させてもよい。
また、モータヨーク26は、モータ巻線24および上フレーム50に密着している。これにより、モータ巻線24およびインバータ回路3a、3bは、上フレーム50およびモータヨーク26を介して互いに熱的に結合しており、この熱的結合体が、図2に示すように外周部をモータ2外に露出した上フレーム50およびモータヨーク26をヒートシンクとして放熱することにより放熱性を向上させている。
なお、図2では、上フレーム50は、単一のヒートシンクとして配置されているが、必ずしも構造的に結合されている必要はなく、熱的に結合さえしていればよい。例えば、インバータ回路3aを内蔵する第1のPMが密着する第1の上フレームと、インバータ回路3bを内蔵する第2のPMが密着する第2の上フレームとを別構造として配置し、これらをモータヨーク26と密着させることにより、熱的に結合させてもよい。
中間部材52は、インバータ回路3a、3bが内蔵されているPMを、上フレーム50に密着させるために、PMを上側から上フレーム50に押し付けている。また、中間部材52には、PMの多数の脚部、およびモータ2の延長巻線25a、25bの位置決め用の穴を有している。また、中間部材52は、制御基板4aを所定の間隔だけ隔てて固定するための柱部52aを有している。
また、中間部材52には電源(+B、GND)ラインが配置されており、インバータ回路3a、3bに接続されている。インバータ回路3a、3bからの接続線および延長巻線25a、25bは、制御基板4aの上面まで延出され、制御基板4aに溶接されて電気的に接続されている。
また、モータ出力軸23の上側(出力側とは反対側)には、回転センサ9a、9bが検出する磁場を形成するための磁石ロータ9cが装着され、これに対向して回転センサ9a、9b用の回路が、制御基板4aの下面に並んで装着されている。このため、中間部材52および上フレーム50の中央には、モータ出力軸23が貫通する穴があいている。
また、上フレーム50の下面とモータ巻線24との間の空間には、ノイズを抑制するためのコンデンサ30が装着されている。コンデンサ30の配線は、中間部材52を介してインバータ回路3a、3bの電源端子に接続されている。このように、制御ユニット1の大部分は、上フレーム50よりも上側に配置されるが、一部は上フレーム50よりも下側のモータ2側にも配置されて、空間の有効利用が図られている。
ハウジング51の上面には複数のコネクタ類53、55と、図1に示すフィルタ17を内蔵したカバー54とが配置されている。コネクタ類53、55には、図1に示す電源6(+B、GND)を接続するための電源用コネクタ53と、図1に示すセンサ群8およびイグニッションスイッチ7の信号用コネクタ55とが含まれる。
コネクタ類53、55からは、延長ピン、バスバーがハウジング51内に延長され、制御ユニット1内へ伸びて制御基板4aやインバータ回路3a、3bと接続されている。延長ピン、バスバーは、ハウジング51の周囲を伝って伸び、制御基板4aの周辺まで延びている。
制御基板4aには多数の電子部品が搭載されているため、接続用の延長ピン、バスバーはできるかぎり基板の周辺部に配置され、配線パターンで基板中央へ引き込むように工夫されており、制御基板4aの面積が有効に利用されている。
図3は、本発明の実施の形態1に係る電動駆動装置におけるモータ2の構成を示す断面図である。図3は、モータ2をモータ出力軸23の出力側から見たものである。なお、以下の説明では、モータ巻線が2群3相であることを想定するが、前述のように、モータ巻線は、mを1以上、nを2以上の自然数とするm群n相であればよい。
図3(a)は、モータ巻線を分布巻きとする場合のモータ2の構成を示している。ステータ22は、薄板鋼板を積層して構成され、48個のスロット22aが円周状に配置されている。ステータ22の内側には、ロータ21が配置され、ロータ21の周囲には8極の永久磁石21aがN極、S極の順序で所定の位置に配置されている。ロータ21の回転軸上にはモータ出力軸23が延出されており、モータ出力軸23の先にはハンドル操舵をアシストするようにギアが配設されている。
スロット22aには、モータ巻線が巻回され、例えば4本のコイルが配置される。その巻回状態を、図3(a)の左半分に一部を示した。
図3(a)では、同じU,V,W相を有する第1群と第2群のペアが隣り合って配置され、これらの同じ相を有するペアが、U,V,Wの順に規則正しく挿入・巻回されている。このように、図3(a)では、モータ巻線は、分布巻きに巻回されている。そして、その終端がそれぞれスター結線となるように接続されている。また、モータ巻線から延長された延長巻線は、図1に示すインバータ回路3a、3bの巻線遮断スイッチ34に接続されている。また、モータ巻線の終端は各群に3本ずつ存在し、それぞれが独立にインバータ回路3a、3bに接続されている。
なお、図3(a)では、単一ロータに対してモータ巻線を2群としたが、ステータ自体を2群直列に構成するいわゆるタンデムタイプのモータも実現可能である。但し、タンデムタイプでは、1群のモータと比較してモータ長さが略2倍の規模となってしまうので、車両に搭載する場合には非常に不利となってしまう。
一方、図3(b)は、モータ巻線を集中巻きとする場合のモータ2の構成を示している。ステータ22には、12個のスロット22aが円周状に配置されている。ステータ22の内側には、ロータ21が配置され、ロータ21の周囲には10極の永久磁石21aが、N極、S極の順序で所定の位置に配置されている。ロータ21の回転軸上にはモータ出力軸23が延出されており、モータ出力軸23の先にはハンドル操舵をアシストするようにギアが配設されている。
図3(b)では、U,V,Wの順にスロット22aに配置された第1群と、U,V,Wの順に配置された第2群とが、それぞれ離れた位置に群毎にまとめて配置されて集中巻きに巻回されている。
図3(a)、(b)に示す2種類の巻線構造が、モータ巻線の構造として代表的である。制御ユニットは、各巻線仕様を考慮した設計が要求される。
図4は、本発明の実施の形態1に係る電動駆動装置の制御方法を示すフローチャートである。図4に示すフローチャートは、制御回路4の図示しない記憶部にソフトウェアとして記憶されており、制御回路4のCPU10によってプログラムとして実行される。以下、図4を用いて、制御回路4のCPU10が行う処理について説明する。
図1に示すイグニッションスイッチ7がオンされると、制御回路4に電源が供給されて、CPU10が処理を開始する。CPU10は、ステップS1において、RAM、ROM、ポート等を初期化する。そして、ステップS2において、センサ群8から入力回路12を介して、操舵トルクおよび車両速度等の情報を含む車両情報を取得する。
ステップS3において、CPU10は、モータ巻線24およびインバータ回路3a、3bの各群または各相の異常の有無をチェックして、その検出結果を保持する。なお、制御回路4の駆動回路11、回転センサ9a、9bを、更に異常の検出対象に含めてもよい。
具体的な異常検出方法としては、例えば、インバータ回路3a、3bの各スイッチング素子を流れる電流をシャント抵抗33で監視することによって異常を検出できる。あるいは、モータ巻線24の両端子間の電圧に、特定の電圧値または波形がスイッチング素子の駆動に応じて出現するか否かを監視することによっても異常を検出できる。また、検出した電流値または電圧値が、一定の時間経過後も目標値に接近しない場合には、漏電等の異常の可能性があると判断できる。
ステップS4において、CPU10は、例えば図1に示す2群3相の構成の、2群の全てに異常が発生しているか否かをチェックする。全ての群に異常が発生している場合(YES)は、ステップS9へ進む。一方、2群の少なくとも1つの群が正常である場合(NO)は、ステップS5へ進む。
ステップS4において、全ての群に異常が発生している場合は、ステップS9において、最悪の場合には、図1に示す駆動回路11への出力を停止して、電動パワーステアリングの操舵トルクのアシストを停止し、マニュアル操舵に戻す。例えば、モータ巻線24またはインバータ回路3a、3bのスイッチング素子の地絡、天絡の場合には、CPU10は、インバータ遮断スイッチ5a、5bを含めた全スイッチング素子をオフする。
一方で、異常の発生状況によっては、運転を継続することも可能である。例えば、インバータ回路3a、3bの上下アーム用スイッチング素子31、32のうちの1個、あるいは巻線遮断スイッチ34のスイッチング素子のうちの1個がオープン故障しただけであれば、故障していない継続運転が可能な相によって、電動パワーステアリングの操舵トルクのアシストを継続することが可能である。
特に、図5に示すような1群のみを有する構成の場合においては、ただ一つの群に異常が発生しても、継続運転が不可能な相のみを停止し、その他の継続運転が可能な相の駆動を継続することで、電動パワーステアリングの操舵トルクのアシスト機能を停止することなく維持することができる。
このように、ステップ9は、全群異常時の全面停止機能以外にも、部分駆動が可能な場合の継続運転機能を備えているが、このような部分駆動処理は、モータ巻線24の各群各相へ流す電流の制御量の演算処理も必要なため、後述のステップS6で処理した方が効率的な場合もある。
なお、3相電流のうちの1相のみを停止すると、停止した1相による1/3周期の期間だけ電流が供給されなくなるので、電気角1周期内のモータ2のトルク変動が大きくなってしまう。したがって、2群以上を有する構成において、後述のような少なくとも1つの正常な群が存在する場合は、部分駆動処理は行わず、故障が発生した群の全ての相の駆動を停止してもよい。
一方、ステップS4において、少なくとも1つの群が正常である場合は、CPU10は、ステップS5において、2群の全てが正常であるか否かをチェックする。全ての群が正常である場合(YES)は、ステップS7へ進む。一方、少なくとも1つの群に異常が発生している場合は(NO)は、ステップS6へ進む。
ステップS5において、全ての群が正常である場合は、CPU10は、ステップS7において、モータ2が電動パワーステアリングを駆動するために必要な総電流値を、車両速度およびモータ2のトルクに応じて算出するとともに、各群に均等に(2群の場合は50%ずつ)割り当てて、これをモータ巻線24の各群に供給する電流の制御量とする。なお、各群に均等に割り当てる代わりに、例えば、各群を構成する部品の温度に応じて、温度が低い群に多くの電流を割り当てるようにしてもよい。
次に、CPU10は、シャント抵抗33の電位差から現在のモータ巻線24の電流値を検出し、電流の制御量(目標値)と検出値との差異に応じて制御指令値を算出する。その後、CPU10は、ステップS8に進む。
一方、ステップS5において、少なくとも1つの群に異常が発生している場合は、CPU10は、ステップS6において、継続運転が不可能なモータ巻線24への電流供給を停止するとともに、継続運転が可能なモータ巻線24に供給する電流を増加させる。
まず、異常が発生している群の、全ての相の継続運転が不可能な場合について説明する。一般的な電動駆動装置の設計において、モータ巻線24の各群各相に供給できる電流の制限値は、モータ巻線24の仕様、インバータ回路3a、3bに使用されるスイッチング素子の定格、上フレーム50やモータヨーク26のヒートシンクとしての放熱性、および、その他部品が発生する抵抗熱等により決定される。
実際には、このようなモータ巻線24に供給できる電流の制限値は、上記の条件のうち最も条件が厳しいものによって決定される。中でも特に重要なのは、互いに熱的に結合されたモータ巻線24およびインバータ回路3a、3bを含んで構成される熱的結合体の発熱性および放熱性である。
例えば、モータ巻線24に供給できる電流に仕様的な余裕があったとしても、モータ巻線24と熱的に結合されたモータヨーク26のヒートシンクとしての放熱性が十分でない場合には、熱的結合体に次第に熱が蓄積されるのでモータ巻線24が溶断する可能性がある。したがって、モータ巻線24に供給できる電流の制限値は、互いに熱的に結合されたモータ巻線24およびインバータ回路3a、3bを含んで構成される熱的結合体の発熱性および放熱性によって決定される。
ここで、異常発生時に、異常発生群への電流の供給を停止するということは、熱的結合体の発熱性が改善するので、モータ巻線24に供給する電流の制限値に余裕が生じるということである。したがって、もし、モータ巻線24の仕様や、インバータ回路3a、3bに使用されるスイッチング素子の定格等に余裕があり、熱的結合体の発熱性および放熱性がボトルネックとなっている状況であれば、電流供給の停止によって余裕が生じた分だけ、モータ巻線24に供給する電流の制限値を引き上げることが可能である。
そこで、本実施の形態1では、モータ2の異常を検出したときには、異常が発生している群への電流供給を停止するとともに、この電流停止による熱的結合体の発熱性の改善を考慮したうえで、異常が発生していない群へ供給できる電流の制限値を異常時電流制限値として再設定するようにしている。
例えば、通常運転時において、モータ2を駆動するための総電流を、2群の各群で50%ずつ分担していた場合には、CPU10は、異常を検出したときは、異常が発生している群への供給電流を、総電流の0%とするとともに、異常が発生していない群への供給電流の制限値を、例えば、熱的結合体の発熱性に余裕が生じた10%分だけ通常運転時よりも引き上げて総電流の60%とする。
あるいは、異常が発生している群の、一部の相の継続運転が可能である場合は、CPU10は、異常が発生している群の、継続運転が不可能な相への電流供給を停止するとともに、異常が発生している群の、継続運転が可能な相に供給する電流の制限値を、熱的結合体の発熱性の改善を考慮したうえで、異常時電流制限値として再設定する。
例えば、図5に示すような1群のみを有する構成の場合においては、通常運転時において、120degずつ位相のずれた電流が3相の巻線に流れる。一定速度で同一トルクを出力している状況下においては、3相巻線のそれぞれが発熱する比率は、ほぼ同等と考えられる。
CPU10が、異常を検出したときに、異常が発生している相への電流供給を停止すると、1回転のうち1/3の領域では発熱が小さくなる。この熱的結合体の発熱性に余裕が生じた分だけ供給電流の制限を引き上げて、それぞれ総電流の50%の3/2倍の75%とする。ここでは、単純に電流量のみで引き上げ幅を決定したが、実際にはモータ巻線24に供給できる電流の制限値を決定する他の因子の影響も考慮して決定することはいうまでも無い。
さらに、ある角度に固定した状態で一定トルクを出力している状況下では、3相巻線のうちいずれかの相に集中して電流が流れ、3相巻線のそれぞれが発熱する比率は偏るため、モータ2の回転速度または車速及びトルクに応じて、要求される電流値を考慮して、異常時電流制限値を引き上げる必要があることはいうまでも無い。
また、図1に示すような2群を有する構成の場合においては、通常運転時においては6相の巻線に電流が流れる。一定速度で同一トルクを出力している状況下においては、3相巻線のそれぞれが発熱する比率はほぼ同等と考えられる。CPU10が、異常を検出したときに、異常が発生している相への電流供給を停止すると、1回転のうち1/3の領域では発熱が小さくなる。
この熱的結合体の発熱性に余裕が生じた分だけ供給電流の制限を引き上げて、それぞれ、総電流の50%の6/5倍の60%とする。ここでは、単純に電流量のみで引き上げ幅を決定したが、実際にはモータ巻線24に供給できる電流の制限値を決定する他の因子の影響も考慮して決定することはいうまでも無い。
さらに、ある角度に固定した状態で一定トルクを出力している状況下では、3相巻線のうちいずれかの相に集中して電流が流れ、3相巻線のそれぞれが発熱する比率は偏るため、モータ2の回転速度または車速及びトルクに応じて要求される電流値を考慮して異常時電流制限値を引き上げる必要があることはいうまでも無い。
なお、図1では、2群3相の構成とし、図5では1群3相の構成としたが、前述のように、mを1以上、nを2以上の自然数とするm群n相の構成であれば、同様の効果を得ることが可能である。
また、上述の、継続可能な群への電流の引き上げ処理と、継続可能な相への電流引き上げ処理とは、組合せて用いることが可能である。両方の処理を同時に適用してもよいし、一方だけでモータ2を駆動できる状況であれば、一方の処理のみを適用してもよい。このように、継続運転が可能なモータ巻線24の少なくとも1つの群または相に供給する電流を、異常時電流制限値未満に制御することで、異常に伴うモータ2のトルク低下および変動の影響を抑制することができる。
ステップS8において、CPU10は、ステップS6、S7で演算した制御量から、インバータ回路3a、3bの各スイッチング素子を駆動するための制御信号を算出する。具体的には、CPU10は、上下アーム用スイッチング素子31、32をPWM駆動する際のPWMデューティ値として制御信号を出力する。
PWMの周期は、図4に示すフローチャートと比較して非常に短いため、実際の出力処理は、例えば割り込み処理等の別の時間管理プログラム実行される。その後、CPU10は、ステップS10に進む。
ステップS10において、例えば、本フローチャートを5ms毎に繰り返す場合には、CPU10は、本周期を開始してから5ms経過するまで待機する。一定時間経過後(YES)、CPU10は、ステップS2へ戻って、上述の処理を繰り返す。
このように、モータまたはインバータ回路の異常を検出した場合は、継続運転が可能な各群各相に供給される電流を、通常運転時よりも増加させることができるので、操舵アシストを維持することがでる。
なお、モータの異常を検出したときに再設定される異常時電流制限値は、群および相の故障パターンに応じて予め計算した値を、テーブルとして記憶部に保存しておいてもよい。
以上のように、実施の形態1によれば、モータの異常を検出したときは、継続運転が不可能なモータ巻線への電流を停止するとともに、この電流停止によるモータの発熱性の改善を考慮したうえで、継続運転が可能な相のモータ巻線への電流の制限値を引き上げている。この結果、通常運転時のモータ巻線への電流の制限値に余裕がない場合でも、モータの異常を検出したときは、異常が発生していないモータ巻線への電流を通常運転時より増大させて、異常に伴うモータのトルク低下および変動の影響を抑制することができる電動駆動装置およびその制御方法を得ることができる。
なお、CPU10は、例えば、群数と同数のCPU10を有し、各CPU10がそれぞれの群を独立に制御するような冗長系を構成することも可能である。この場合、複数のCPU間を通信線で接続して、お互いに各群における異常発生の状況、および分担率等の情報を共有することにより、駆動回路11についても冗長性を確保することができる。複数のCPUは、同一パッケージ内に内蔵されたものであってもよい。
また、CPUは1つでも、ソフトウェアの構成を独立にし、その制御指令他の結果値も別々に格納することで、冗長系を実現することも可能である。この場合は、更に、駆動回路11のための出力ポートを異なるポートに割り当てることにより、一方のポートが異常になった場合であっても、他方のポートで出力を継続することができる。これにより、制御回路4のCPUが1つで済むので、群数と同数のCPU10を有する場合と比較してその規模を縮小することができる。また、通信ラインを省くことによりノイズ他により通信エラーに対しても強化できる効果がある。
また、以上の説明では、モータ巻線24およびインバータ回路3a、3bの異常を検出したときには、モータ巻線24の継続運転が不可能な群または相への電流供給を停止するとしたが、電流供給を完全に停止する代わりに、供給電流を低減するようにしてもよい。供給電流を低減する場合に改善される熱的結合体の発熱性の余裕度は、電流供給を完全に停止する場合と比較して減少するものの、同様の効果を得ることが可能である。
実施の形態2.
本実施の形態2では、モータ巻線およびインバータ回路の異常を検出したときに、継続運転が可能なモータ巻線への電流の制限値を再設定する方法についてより詳しく説明する。本実施の形態2の電動駆動装置の構成は、先の実施の形態1と同じである。
図6は、本発明の実施の形態2に係る電動駆動装置におけるモータ巻線に供給する電流の制限値およびその時間変化を示す特性図である。
図6において、1点鎖線で示す電流制限値60は、異常が発生していない通常運転時における電流の制限値を示している。通常運転時には、モータ巻線の各群各相に供給する電流を、モータ巻線およびインバータ回路を含む熱的結合体の発熱性および放熱性から決定される正常時電流制限値A1まで流すことができる。
また、図6に示す電流制限値60では、モータの連続運転に伴う経時的な熱的結合体の発熱性および放熱性の悪化についても考慮されており、電流制限値60は、モータの運転時間の経過とともに予め定めた減少率で減少するように設定されている。
一方、電流制限値61は、異常が発生している場合の電流の制限値の第1の例を示している。電流制限値61では、継続運転が不可能なモータ巻線への電流供給を停止したことによる熱的結合体の発熱性の改善が考慮されており、異常が発生した際のモータ巻線への供給電流を、正常時電流制限値A1より大きい異常時電流制限値A3まで引き上げることができる。
しかしながら、電流制限値61では、電流の制限値が引き上げられていることから、モータの連続運転に伴う経時的な熱的結合体の発熱性がより悪化してしまう。このため、電流制限値61は、モータの運転時間の経過に対する減少率がより大きく(急激に)なるように設定されている。
また、電流制限値62は、電流の制限値と減少率のバランスを考えた、異常が発生している場合の電流の制限値の第2の例を示している。電流制限値62では、電流の制限値の引き上げを、正常時電流制限値A1と異常時電流制限値A3の中間の異常時電流制限値A3に留めることにより、電流制限値62のモータの運転時間の経過に対する減少率についても、電流制限値60と電流制限値61の中間の値とすることができる。
更に、異常が発生している場合の電流の制限値の第3の例として、電流制限値はA1のままで、減少率のみを大きくすることも可能である。
このように、電流の制限値と減少率の値の組合せを、異常発生時のモータのトルク値に応じて選択することで、異常に伴うモータのトルク低下および変動の影響をより柔軟に抑制することができる。例えば、高トルク領域において異常が発生した場合には、高いトルクを出力できる電流制限値61を選択することにより、高トルクを維持することが可能である。一方、中間トルク領域において異常が発生した場合には、電流制限値62を選択することにより、高いトルクを長期に渡って維持することが可能である。
以上のように、実施の形態2によれば、モータ巻線への供給電流の制限値を、モータの運転時間の経過とともに予め定めた減少率で減少するように設定するとともに、異常を検出したときには、モータのトルク値に応じて、電流の制限値とその減少率とを、熱的結合体の発熱性が改善された範囲内において再設定することにより、異常に伴うモータのトルク低下および変動の影響を抑制することができる電動駆動装置およびその制御方法を得ることができる。

Claims (10)

  1. mを1以上、nを2以上の自然数とするm群n相の巻線が巻回されたステータ、および単一のロータを有する多相回転機と、
    前記巻線の各群各相に独立に電流を供給するインバータ回路と、
    前記インバータ回路を駆動する駆動回路を有する制御回路と、
    を備え、前記制御回路は、通常運転時において、前記巻線に供給される電流を、前記巻線および前記インバータ回路を含む熱的結合体の発熱性および放熱性から決定される正常時電流制限値未満となるように制御する電動駆動装置であって、
    前記制御回路は、前記巻線および前記インバータ回路の各群または各相の異常を検出する異常検出回路を更に備え、前記異常検出回路が異常を検出したときには、
    前記巻線の異常発生群の全ての相または継続運転が不可能な相への電流供給を停止または低減するとともに、
    継続運転が可能な巻線に供給する電流の制限値を、前記電流供給の停止または低減によって前記熱的結合体の発熱性が改善された範囲内において、前記正常時電流制限値よりも大きい異常時電流制限値として再設定し、
    継続運転が可能な巻線の少なくとも1つの群または相に供給する電流が、前記異常時電流制限値未満となるように制御する
    電動駆動装置。
  2. 前記制御回路は、前記異常検出回路が異常を検出したときには、
    前記巻線の継続運転が不可能な相への電流供給を停止または低減するとともに、
    継続運転が可能な相の巻線に供給する電流の制限値を、前記電流供給の停止または低減によって前記熱的結合体の発熱性が改善された範囲内において、前記正常時電流制限値よりも大きい異常時電流制限値として再設定し、
    継続運転が可能な相の巻線に供給する電流が、前記異常時電流制限値未満となるように制御する
    請求項1に記載の電動駆動装置。
  3. 前記正常時電流制限値または前記異常時電流制限値は、前記多相回転機の運転時間の経過とともに予め定めた減少率で減少するように設定され、
    前記制御回路は、前記異常検出回路が異常を検出したときには、前記異常時電流制限値およびその減少率を、前記熱的結合体の発熱性が改善された範囲内において再設定する
    請求項1または2に記載の電動駆動装置。
  4. ヒートシンクを更に備え、
    前記熱的結合体の前記巻線および前記インバータ回路は、前記ヒートシンクを介して熱的に結合している
    請求項1から3のいずれか1項に記載の電動駆動装置。
  5. 前記巻線の各群各相への電流供給を遮断する巻線遮断スイッチを更に備え、
    前記制御回路は、前記異常検出回路が異常を検出したときには、前記巻線遮断スイッチをオフすることによって、前記巻線の継続運転が不可能な相への電流供給を停止する
    請求項1から4のいずれか1項に記載の電動駆動装置。
  6. 前記インバータ回路の各群への電流供給を遮断するインバータ遮断スイッチを更に備え、
    前記制御回路は、前記異常検出回路が異常を検出したときには、前記インバータ遮断スイッチをオフすることによって、前記巻線の異常発生群への電流供給を停止する
    請求項1から5のいずれか1項に記載の電動駆動装置。
  7. 前記巻線は、分布巻きされている
    請求項1から6のいずれか1項に記載の電動駆動装置。
  8. 前記巻線は、群毎にまとめて配置され、集中巻きされている
    請求項1から6のいずれか1項に記載の電動駆動装置。
  9. 電動パワーステアリングの操舵トルクをアシストするために用いられる
    請求項1から8のいずれか1項に記載の電動駆動装置。
  10. mを1以上、nを2以上の自然数とするm群n相の巻線が巻回されたステータ、および単一のロータを有する多相回転機と、
    前記巻線の各群各相に独立に電流を供給するインバータ回路と、
    を備えた電動駆動装置の制御方法であって、
    前記巻線および前記インバータ回路の各群または各相の異常を検出する異常検出ステップと、
    前記異常検出ステップにおいて異常が検出されなかった場合に、
    前記巻線に供給される電流を、前記巻線および前記インバータ回路を含む熱的結合体の発熱性および放熱性から決定される正常時電流制限値未満となるように制御するステップと、
    前記異常検出ステップにおいて異常が検出された場合に、
    前記巻線の異常発生群の全ての相または継続運転が不可能な相への電流供給を停止または低減するステップと、
    継続運転が可能な巻線に供給する電流の制限値を、前記電流供給の停止または低減によって前記熱的結合体の発熱性が改善された範囲内において、前記正常時電流制限値よりも大きい異常時電流制限値として再設定するステップと、
    継続運転が可能な巻線の少なくとも1つの群または相に供給する電流が、前記異常時電流制限値未満となるように制御するステップと、
    を有する電動駆動装置の制御方法。
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