JP5377989B2 - モータの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インバータ回路の低電位側に接続されるシャント抵抗に流れる電流値を検出し、該電流値に基づいてインバータ回路の出力を制限するように構成されたモータの制御装置に関し、特にモータの駆動制御の技術分野に属する。
従来より、様々な装置の駆動源としてモータが用いられており、該モータの回転駆動を制御するためにインバータ回路を備えた制御装置も知られている。具体的には、一般的な構成のモータは、複数の相の巻線を有する略円筒状の固定子と、複数の磁石を有していて、該固定子に対して回転可能に構成された回転子と、を備えている。このような構成のモータにおいて、上記制御装置が、インバータ回路内のスイッチング素子のスイッチング動作によって上記固定子の複数の相の巻線に順に通電し、該固定子内に回転磁界を形成することにより、上記磁石を備えた回転子を回転駆動させている。
また、上述のような制御装置として、例えば図4に示すように、駆動制御部121が、インバータ回路111の低電位側に接続されるシャント抵抗114に流れる電流を検出して、該電流が電流制限値よりも小さくなるように上記インバータ回路111内を流れる電流を制限するとともに、巻線103やインバータ回路111の温度を温度検出回路141によって検出し、その検出結果によっても上記インバータ回路111内の電流を制限するように構成されたものが知られている。このような構成の制御装置101では、一般的に、図5に示すように、上記温度検出回路141による巻線103等の検出温度が制限温度以上になると、電流をゼロにしてモータ102の回転駆動を停止するように構成されている。なお、上記図4において、符号104は直流電源を、符号105はモータ102のコントローラを、符号122は回転子の回転位置を検出するための回転位置検出回路を、それぞれ示している。
一方、上記制御装置の別の構成として、例えば特許文献1に開示されるように、モータの巻線(コイル)の温度に応じて、モータの最大出力トルクを2段階に変化させるとともに、その変化の過程では、巻線の温度に応じてトルクを制限するように構成されたものも知られている。
特開2008−104299号公報
ところで、上記図4に示す構成のように、モータの巻線やインバータ回路の温度が閾値以上になったときに、該モータの巻線に流す電流をゼロにしてモータの回転駆動を停止してしまうと、巻線の一時的な温度上昇や高温の周囲温度の影響によるモータの一時的な停止であったとしても、コントローラ側でモータ停止によるシステムエラーが発生し、システム全体の再起動が必要になることがある。このように、モータの回転駆動を停止させると、システム全体に与える影響が大きくなる。
これに対し、上記特許文献1のように、モータの巻線の温度が上昇しても該モータを停止させることなく、そのトルクを巻線温度に応じて減少させるようにすれば、システム全体への影響を減らすことができ、安定したシステムを構築することができる。しかしながら、上記特許文献1の場合には、上記モータの巻線温度に応じてトルクを変化させるため、トルクが徐々に抑えられることになり、その間の出力が抑制されることになる。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、巻線等の温度に基づいてインバータ回路の電流を制限するように構成されたモータの制御装置において、モータを停止させることなく、該モータを許容出力に対して最大限まで回転駆動させることができる構成を得ることにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るモータの制御装置では、温度検出回路によってモータの巻線温度やインバータ回路の温度が所定温度に達したと検出されときに、電流制限値をゼロよりも大きい所定値まで低下させることで、モータを停止させることなく、許容出力に対して最大限まで、回転駆動させることができるようにした。
具体的には、発明は、巻線に所定のタイミングで通電するインバータ回路と、該インバータ回路の低電位側に接続されたシャント抵抗に流れる電流が電流制限値に達した場合に上記インバータ回路に流れる電流を制限する電流制限回路と、を備えたモータの制御装置を対象とする。
そして、上記巻線及びインバータ回路の少なくとも一方の温度を検出する温度検出回路を備えていて、上記電流制限回路は、上記温度検出回路で検出される上記温度が所定温度に達したときに、該温度検出回路の出力に基づいて上記電流制限値をゼロよりも大きい所定値に低下させるように構成されているものとする。
以上の構成により、温度検出回路によってモータの巻線及びインバータ回路の少なくとも一方の温度が所定温度に達したと検出された場合に、該インバータ回路に流れる電流値を制限するための電流制限値をゼロよりも大きい所定値まで低下させることで、モータの巻線温度やインバータ回路の温度が上昇しても該モータを停止させることなく回転させ続けることができるため、モータ停止によってシステム全体に影響が及ぶのを防止できる。しかも、上記温度が所定温度に達したときに、電流制限値を上記所定値まで低下させるため、該所定温度に達するまで電流制限値をできるだけ大きく設定することができ、モータを停止させることなく、モータを許容出力に対して最大限まで回転駆動させることができる。
上述の構成において、上記電流制限回路は、上記温度検出回路で検出される上記温度に応じて上記電流制限値を階段状に低下させるように構成されているものとする
これにより、モータの巻線温度に応じて電流制限値を階段状に切り換えることができるため、該電流制限値を低下させても巻線やインバータ回路の温度が下がらない場合には、電流制限値をさらに低下させることができ、モータの保護をより確実に図ることができる。
また、上記電流制限回路は、複数の抵抗要素を有し、上記シャント抵抗に流れる電流を電圧として検出可能に構成された分圧回路と、上記分圧回路で検出された電圧が予め設定された閾値に達した場合に、上記シャント抵抗に流れる電流が上記電流制限値に達したことを検出する電流検出回路と、上記温度検出回路で検出される上記温度が所定温度に達したときに、上記分圧回路の抵抗値を低減して上記電流制限値を低下させるように、上記温度検出回路の出力に応じて動作するスイッチング手段とを備えているのが好ましい
こうすることで、上記発明の構成を容易且つ確実に実現することができる。すなわち、モータの巻線温度やインバータ回路の温度が所定温度に達したときに、温度検出回路の出力に応じて動作するスイッチング手段が、シャント抵抗に流れる電流を電圧として検出可能に構成された分圧回路内の抵抗値を下げるような回路を形成するため、該分圧回路内の電圧が通常時(スイッチング手段が動作していない状態)よりも大きくなる。これに対して、電流検出回路において上記シャント抵抗に流れる電流が電流制限値に達したと判断する電圧の閾値は一定であるため、上記スイッチング手段が動作すると、上記シャント抵抗に流れる電流が小さくても電流制限値に達したと判断されることになり、見かけ上、該電流制限値が小さく設定されることになる。したがって、上述の構成により、シャント抵抗に流れる電流に対する電流制限値を低下させることができ、上記発明の構成を実現することができる。
また、上記スイッチング手段は、トランジスタからなり、その制御端子には上記温度検出回路の出力側が接続されているとともに、スイッチング動作によって上記分圧回路内の抵抗要素に対して別の抵抗要素を並列に接続するように設けられていて、上記スイッチング手段の分圧回路側には、アノード側が該スイッチング手段側に位置するようにダイオードが設けられているのが好ましい
これにより、巻線やインバータ回路の温度を検出する温度検出回路の出力に応じてトランジスタのスイッチング動作を制御することができ、このスイッチング動作によって上記分圧回路内の抵抗要素に対して別の抵抗要素を並列に接続して、該分圧回路内の抵抗を低下させることができる。したがって、上述のようなトランジスタを設けることで、上記温度検出回路の出力に応じて分圧回路内の抵抗を低下させて、該分圧回路から検出される電圧を増大させることができ、その分、シャント抵抗側で許容される電圧、すなわち該シャント抵抗に流れる電流の電流制限値に対応する電圧を低下させることができる。
また、上記スイッチング手段の分圧回路側に、アノード側がスイッチング手段側に位置するようにダイオードを設けることで、上記スイッチング手段が動作しないとき、すなわち温度検出回路によって検出される巻線及びインバータ回路の少なくとも一方の温度が所定温度に達していないときに、分圧回路側からスイッチング手段へ電流が流れるのを確実に防止できる。
したがって、上述の構成により、上記発明の構成を容易且つ確実に実現することができる。
さらに、上記巻線及びインバータ回路の少なくとも一方は、樹脂で封止されていて、上記温度検出回路は、上記巻線及びインバータ回路のうち少なくとも上記樹脂によって封止されている構成部品の温度を検出するように構成されているのが好ましいこのような構成のモータでは、樹脂で封止された巻線やインバータ回路のスイッチング素子が、高温になる可能があるが、上記発明の構成を適用することで、モータの停止を確実に防止することができる。
以上より、本発明に係るモータの制御装置によれば、電流制限回路は、モータの巻線及びインバータ回路の少なくとも一方の温度が所定温度に達したときに、温度検出回路の出力に基づいて電流制限値をゼロよりも大きい所定値に低下させるように構成されているため、効率良くモータを回転駆動させることができるとともに、モータを停止させることなく巻線やインバータ回路の温度を低下させることができる。
また、第2の発明によれば、上記電流制限回路は、上記温度に応じて上記電流制限値を階段状に低下させるように構成されているため、モータの保護をより確実に図れる。
また、第3の発明によれば、上記温度が所定温度に達したときに、シャント抵抗に流れる電流を電圧として検出可能に構成された分圧回路の抵抗値を小さくして電流制限値を低下させるようにスイッチング手段を動作させるため、簡単且つ確実に上記第1の発明の構成を実現できる。具体的には、第4の発明のように、上記スイッチング手段を、温度検出回路の出力に応じて上記分圧回路内の抵抗要素に別の抵抗要素を並列接続するようにスイッチング動作するトランジスタによって構成し、且つ、上記トランジスタへの逆流を防ぐためのダイオードを設けることで、上記第3の発明の構成を実現できる。
さらに、第5の発明によれば、上記巻線及びインバータ回路の少なくとも一方が樹脂で封止されていて、上記温度検出回路が該巻線及びインバータ回路のうち少なくとも樹脂で覆われた構成部品の温度を検出する構成において、上記第1から第4の発明の構成を適用することで、モータを停止させることなく、モータの保護を図れる。
本発明の実施形態に係るモータの制御回路の概略構成を示す図である。 検出温度と電流制限値との関係を模式的に示す図である。 その他の実施形態に係るモータの制御回路における図2相当図である。 従来の実施形態に係るモータの制御回路における図1相当図である。 従来の実施形態に係るモータの制御回路における図2相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
図1に、本発明の実施形態に係るモータ2の制御装置1を示す。モータ2は、制御装置1によって所定のタイミングで固定子の巻線3,3,3に電力を供給することにより、該固定子に対して図示しない回転子を回転駆動させる、いわゆるブラシレスDCモータである。また、上記モータ2は、そのケーシング内部に、上記制御装置1が内蔵された、いわゆる駆動回路内蔵モータである。さらに、上記モータ2は、上記巻線3,3,3及び後述するインバータ回路11が樹脂によって封止されている。ここで、本実施形態において、樹脂による封止とは、構成部品の全体を樹脂で覆う構成はもちろんのこと、部分的に覆う構成も含む。なお、上記モータ2の構成は、一般的なモータと同様の構成なので、詳しい説明については省略する。
上記巻線3,3,…は、特に図示しないが、軸線の周りに略環状に位置するように、固定子の鉄心上に巻回されていて、それぞれの巻線がU相、V相及びW相の3相の巻線を構成するように互いに接続されている。そして、上記図1に示すように、上記U相、V相及びW相を構成する巻線3,3,3は、その一端側で互いに接続されて中性点Nを構成する一方、他端側が上記制御装置1に接続されている。
上記制御装置1は、固定子内で回転子を所定の回転数で回転させるように、該回転子の回転位置に基づいて固定子の各巻線3に所定のタイミングで通電するよう構成されている。具体的には、上記制御装置1は、上記3相(U相、V相、W相)の巻線3,3,3に対する通電のON/OFFを行う複数のスイッチング素子12,12,…(図の例では6個のスイッチング素子)が三相ブリッジ結線されたインバータ回路11と、回転位置検出回路22で検出された回転子の回転位置に基づいて上記各スイッチング素子12の駆動を制御するための駆動制御部21とを備えている。
上記インバータ回路11は、2つのスイッチング素子12,12を直列に接続してなる3つのスイッチングレグ13a,13b,13cが、互いに並列に接続されたもので、各スイッチングレグ13a,13b,13cにおいて、スイッチング素子12,12間の中点が固定子の各相の巻線3,3,3に接続されている。なお、この実施形態では、上記インバータ回路11において、上記各スイッチング素子12は、エンハンスメント形のMOSFETであり、該各スイッチング素子12に対して逆並列に保護用ダイオードが設けられている。
また、上記インバータ回路11は、上記スイッチングレグ13a,13b,13cの一端側が直流電源4の正極側(高電位側)に接続されている一方、該スイッチングレグ13a,13b,13cの他端側が直流電源4の負極側(低電位側)に接続されている。以下の説明において、上記スイッチング素子12のうち、上記直流電源4の正極側に接続され且つ巻線3の上流側に位置するスイッチング素子を上流側スイッチング素子、上記直流電源4の負極側に接続され且つ巻線3の下流側に位置するスイッチング素子を下流側スイッチング素子という。
上記駆動制御部21は、上記インバータ回路11内の各スイッチング素子12を、モータ外のコントローラ5から入力される指令信号及び上記回転位置検出回路22で検出された回転子の回転位置に基づいて、駆動制御するように構成されている。詳しくは、上記駆動制御部21は、いわゆるPWM制御を行うように構成されていて、上記指令信号に基づいて生成されるPWM信号と、上記回転子の回転位置信号とに基づいて、上記上流側スイッチング素子及び下流側スイッチング素子の通電タイミングを決定し、各スイッチング素子12を駆動するように構成されている。
具体的には、上記駆動制御部21は、上記インバータ回路11において、上流側スイッチング素子を、電気角で120度ごとに通電する相が変化するようにスイッチング制御するとともに、下流側スイッチング素子も、電気角で120度ごとに、上記上流側スイッチング素子のスイッチング動作によって通電していない相の一つに通電するようにスイッチング制御する。これにより、上記モータ2の固定子内に回転磁界を生成して、該固定子内で回転子を回転させることができる。
また、上記駆動制御部21は、後述する電流制限回路35の電流検出回路37を備えていて、該電流検出回路37でシャント抵抗14に流れる電流が電流制限値に達したと検出された場合には、上記インバータ回路11内に流れる電流を制限するように上記スイッチング素子を駆動制御する。
上記制御装置1は、上記インバータ回路11の直流電源4の負極側(低電位側)に接続されたシャント抵抗14と、該インバータ回路11の直流電源4の正極側(高電位側)に接続された抵抗体15とを備えている。上記シャント抵抗14は、上記インバータ回路11内の電流を検出するためのもので、通電時に発生する損失を抑えるために比較的、低抵抗(例えば1Ω以下)になるように構成されている。上記抵抗体15も、通電時に発生する損失を抑えるように低抵抗に構成されているとともに、上記インバータ回路11内に所定以上の異常電流が発生した場合に溶融するように構成されている。ここで、所定以上の異常電流とは、上記インバータ回路11内が正常動作している際に流れる電流値とは異なり、該インバータ回路11内で短絡等が発生して電流が流れた場合に、該インバータ回路11内の構成部品に損傷や性能劣化などの影響を与える可能性がある電流値を意味する。なお、上記抵抗体としては、ヒューズなどのように溶断する部材も含まれる。
さらに、上記制御装置1は、上記シャント抵抗14の電流値が電流制限値に達した場合に、上記インバータ回路11に流れる電流を制限する電流制限回路35と、上記モータ2の巻線3やインバータ回路11の温度を検出する温度検出回路41とを備えている。
上記電流制限回路35は、上記シャント抵抗14に流れる電流を電圧として検出可能に構成された分圧回路31と、上記駆動制御部21内に設けられて、該分圧回路31によって検出された電圧が予め設定された電圧値(閾値)に達した場合に、上記シャント抵抗14に流れる電流が上記電流制限値に達したことを検出する電流検出回路37と、後述するトランジスタ42とを備えている。
上記分圧回路31は、直列に接続された2つの抵抗体32,33(抵抗要素)を備えていて、これらの抵抗体32,33によって構成される直列回路の一方の端部が、上記シャント抵抗14の上流側に接続される一方、上記直列回路の他方の端部が信号制御用の電源34に接続されている。また、上記分圧回路31は、2つの抵抗体32,33の中間の電圧(以下、中間電圧ともいう)が上記駆動制御部21へ出力されるように構成されている。すなわち、上記分圧回路31では、上記抵抗体32,33の比によって求められる分圧を駆動制御部21が読み込んでいる。
具体的には、上記シャント抵抗14に流れる電流が変化すると、それに応じて該シャント抵抗14での電圧降下分が変動し、該シャント抵抗14の上流側に接続された上記分圧回路31の一方の端部の電圧も変動する。そうすると、上記分圧回路31の抵抗体32,33の比によって求められる中間電圧も変動するため、上記駆動制御部21で電圧の変化を検出することができる。なお、上記図1において、符号36は、上記分圧回路31内のノイズを低減するためのノイズフィルタとして機能するコンデンサである。
上記電流検出回路37は、上記分圧回路31で検出された電圧が、予め設定された閾値に達すると、上記シャント抵抗14に流れる電流が上記電流制限値に達したと検出するように構成されている。具体的には、上記電流検出回路37は、上記閾値として、上記シャント抵抗14に流れる電流が電流制限値に達したときの電圧が設定されていて、上記分圧回路31で検出された電圧が上記閾値に達したとき、すなわち上記シャント抵抗14に流れる電流が電流制限値に達したときに、制限信号を出力するように構成されている。これにより、上記駆動制御部21によって、上記インバータ回路11に流れる電流が制限されるように該インバータ回路11内のスイッチング素子12が駆動制御される。
上記温度検出回路41は、上記モータ2の巻線3やインバータ回路11の温度を検出して、それらの温度が所定温度に達していないときには、信号を出力(若しくはHighの信号を出力)する一方、上記温度が所定温度に達したときには、信号出力を停止(若しくはLowの信号を出力)するように構成されている。この温度検出回路41から出力された信号は、トランジスタ42(スイッチング手段)の制御端子(ベース端子)に出力されて、該トランジスタ42のスイッチング動作を制御するために用いられる。なお、本実施形態では、上記温度検出回路41は、モータ2の巻線3及びインバータ回路11の温度を検出するように構成されているが、この限りではなく、いずれか一方の温度のみを検出するようにしてもよい。
上記トランジスタ42は、例えばバイポーラトランジスタからなり、そのコレクタ側が、直列接続された抵抗体43(別の抵抗要素)及びダイオード44の中点に、エミッタ側が、制御装置1内の低電位側(図中には下向き三角印で示す)に、それぞれ接続されている。これらの抵抗体43及びダイオード44の直列回路は、該抵抗体43側の一端で信号制御用の電源34に接続されている一方、上記ダイオード44側の他端で上記分圧回路31の抵抗体32,33間に接続されている。また、上記ダイオード44は、上記抵抗体43側から上記分圧回路31側への電流の流れのみを許容するように、アノード側が上記トランジスタ42のコレクタ側に位置するように接続されている。
このような構成により、上記温度検出回路41で巻線3やインバータ回路11の温度が所定温度に達していないと判定された場合には、上記トランジスタ42は導通状態となり、電流は上記電源34から該トランジスタ42のコレクタ側、エミッタ側を順に通過して、低電位側へ流れる。一方、上記温度検出回路41で上記温度が所定温度に達したと判定された場合には、上記トランジスタ42は非導通状態となり、電流はトランジスタ42に流れないので、上記電源34によって該トランジスタ42のコレクタ側、すなわち上記ダイオード44のアノード側の電位がカソード側よりも上昇し、該ダイオード44は導通状態となる。これにより、上記分圧回路31に対して抵抗体43が電気的に接続され、該抵抗体43が分圧回路31の抵抗体33に並列に接続されることになる。したがって、その分、上記分圧回路31内の抵抗が低下し、該分圧回路31内で上記抵抗体33,43の部分の電圧が相対的に大きくなる。
ここで、上記電流制限回路35において電流制限値に達したと判定される電圧値(閾値)は変化しないので、上記分圧回路31の抵抗が低下して上記抵抗体33,43の電圧が高くなれば、上記シャント抵抗14で許容される電圧変動は小さくなり、その分、該シャント抵抗14に流れる電流の電流制限値は低下する。
すなわち、上述のような構成にすることで、上記温度検出回路41で巻線3やインバータ回路11の温度が所定温度(制限温度)に達したときには、上記分圧回路31の抵抗を小さくして、上記シャント抵抗14内に流れる電流の電流制限値を図2に示すようにゼロよりも大きい所定値に低下させることができる。
−実施形態の効果−
以上より、この実施形態によれば、巻線3やインバータ回路11の温度が所定温度に達したときに、シャント抵抗14に流れる電流を電圧として検出可能に構成された分圧回路31に対して並列に抵抗体43を接続して、該分圧回路31内の抵抗を小さくすることで、電流制限回路35側で検出する電圧の閾値を変更することなく、上記シャント抵抗14に流れる電流の電流制限値をゼロよりも大きい所定値に低下させることができる。よって、上記温度に応じて電流制限値を変えることが可能となり、上記巻線3やインバータ回路11の温度上昇を抑えることができ、従来のように上記温度が所定温度以上になってもモータ2を停止する必要がなくなる。したがって、上述のような構成により、上記モータ2の停止に起因してコントローラ5の再起動を行う必要がなくなる。
しかも、上述のように、上記温度が所定温度に達したときに、シャント抵抗14に流れる電流の電流制限値を低下させることで、モータ2を停止させることなく、該モータ2を許容出力に対して最大限まで回転駆動させることができる。
また、上述のように分圧回路31内の抵抗を小さくするために、抵抗体43、トランジスタ42及びダイオード44を組み合わせた回路を用いることで、簡単且つ確実に上述のような効果が得られる回路構成を実現することができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、分圧回路31の抵抗が小さくなるように、トランジスタ42の動作によって抵抗体43を該分圧回路31に対して並列に接続する構成としているが、この限りではなく、シャント抵抗14に流れる電流の電流制限値をゼロよりも大きい所定値に低下させることができる構成であれば、どのような構成であってもよい。例えば、マイコンなどを用いて、巻線3やインバータ回路11の温度に応じて、上記電流制限値を変化させる構成としてもよい。
また、上記実施形態では、巻線3やインバータ回路11の制限温度(所定温度)を一つしか設けていないが、図3に示すように、複数(図の例では第1制限温度、第2制限温度の2つ)設けて、電流制限値を段階的に低下させるようにしてもよい。このような構成は、例えばマイコン等を用いて、上記温度に応じて上記電流制限値を変化させることにより実現できる。
また、上記実施形態では、上記分圧回路31に抵抗体43を並列接続するためにトランジスタ42を用いているが、この限りではなく、巻線3やインバータ回路11の温度に基づいてスイッチング動作できるような構成であれば、どのようなものであってもよい。
また、上記実施形態では、巻線3,3,3及びインバータ回路11の両方を樹脂で封止するようにしているが、この限りではなく、いずれか一方であってもよい。この場合には、少なくとも樹脂で覆われた方の構成部品の温度を検出するようにすればよい。
さらに、上記実施形態では、インバータ回路11を直流電源4に対して接続しているが、この限りではなく、交流電源、コンバータ回路及び平滑コンデンサを備えた電源装置に接続してもよい。
以上説明したように、本発明は、インバータ回路の低電位側に接続されるシャント抵抗に流れる電流が電流制限値を超えないように制御しつつ、巻線や上記インバータ回路の温度に応じてモータを制御する制御回路に特に有用である。
1 モータの制御装置
2、102 モータ
3、103 巻線
11、111 インバータ回路
12 スイッチング素子
14、114 シャント抵抗
21 駆動制御部
31 分圧回路
32、33 抵抗体(抵抗要素)
34 信号制御用の電源
35 電流制限回路
37 電流検出回路
41、141 温度検出回路
42 トランジスタ(スイッチング手段)
43 抵抗体(別の抵抗要素)
44 ダイオード
N 中性点

Claims (4)

  1. 巻線に所定のタイミングで通電するインバータ回路と、
    モータ外のコントローラからの信号及びモータの回転位置に基づいて上記インバータ回路を駆動制御する駆動制御部と、
    上記インバータ回路の低電位側に接続されたシャント抵抗に流れる電流が電流制限値に達した場合に上記インバータ回路に流れる電流を制限する電流制限回路と、を備えたモータの制御装置であって、
    上記巻線及びインバータ回路の少なくとも一方の温度を検出する温度検出回路を備えていて、
    上記電流制限回路は、
    複数の抵抗要素を有し、上記シャント抵抗に流れる電流を電圧として検出可能に構成された分圧回路と、
    上記分圧回路で検出された電圧が予め設定された閾値に達した場合に、上記シャント抵抗に流れる電流が上記電流制限値に達したことを検出する電流検出回路と、
    上記温度検出回路で検出される上記温度が所定温度に達したときに、上記分圧回路抵抗値を低減して上記電流制限値を低下させるように、上記温度検出回路の出力に応じて動作するスイッチング手段とを備え、
    上記電流検出回路は、前記駆動制御部に備えられ、
    上記温度検出回路で検出される上記温度が所定温度に達したときに、該温度検出回路の出力に基づいて上記電流制限値をゼロよりも大きい所定値に低下させるように構成されていることを特徴とするモータの制御装置。
  2. 請求項1において、
    上記電流制限回路は、上記温度検出回路で検出される上記温度に応じて上記電流制限値を階段状に低下させるように構成されていることを特徴とするモータの制御装置。
  3. 請求項1または2において、
    上記スイッチング手段は、トランジスタからなり、その制御端子には上記温度検出回路の出力側が接続されているとともに、スイッチング動作によって上記分圧回路内の抵抗要素に対して別の抵抗要素を並列に接続するように設けられていて、
    上記スイッチング手段の分圧回路側には、アノード側が該スイッチング手段側に位置するようにダイオードが設けられていることを特徴とするモータの制御装置。
  4. 請求項1からのいずれか一つにおいて、
    上記巻線及びインバータ回路の少なくとも一方は、樹脂で封止されていて、
    上記温度検出回路は、上記巻線及びインバータ回路のうち少なくとも上記樹脂によって封止されている構成部品の温度を検出するように構成されていることを特徴とするモータの制御装置。
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