JPWO2016132974A1 - ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

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Abstract

HMDは、観察者の頭部に装着され、光学ユニットを支持するフレームと、位置調整機構とを備える。位置調整機構は、鼻当部をフレームに対して上下方向に相対的に移動させることにより、光学ユニットの上下方向の位置を調整する。上記光学ユニットは、観察者の眼前に位置し、画像生成部にて生成された画像を表す光をホログラム光学素子によって観察者の瞳の方向に回折反射させることにより、観察者に上記画像の虚像を観察させる観察光学系と、観察者の眼幅方向に沿った軸を中心に該光学ユニットを回動させ、任意の位置で保持する回動機構とを含む。

Description

本発明は、観察者の頭部に装着され、観察者に虚像を観察させるヘッドマウントディスプレイ(HMD;head mounted display)に関するものである。
観察者の頭部に装着され、観察者に対してパーソナルに画像(虚像)を視認させるHMDには、観察者の頭部の大きさや形状、眼の位置などに応じて、画像を観察させる光学ユニットの位置を適切に調整できるようにすることが求められる。この点、特許文献1では、画像を観察させる光学ユニットを、保持部材(例えばフレーム)に対して、左右、上下、前後にそれぞれ移動させる左右移動機構、上下移動機構、前後移動機構をHMDに設けて、光学ユニットの位置調整を行うようにしている。
特開2001−228435号公報(請求項1、段落〔0022〕、〔0024〕、図2等参照)
ところが、特許文献1では、光学ユニットの上下方向の位置調整機構が、他の位置調整機構とともに光学ユニットにまとめて設けられている。このため、光学ユニットの構造が複雑化する。
また、HMDにおいては、LCD(液晶表示装置)で表示された画像を表す光を、ホログラム光学素子(HOE;holographic optical element )によって観察者の瞳の方向に回折反射させて、観察者に上記画像の虚像を観察させるものもある。HOEには、特定の入射角で入射する光のみ、特定の方向に回折反射させる、いわゆる(入射)角度依存性がある。このため、HOEを含む光学ユニットを観察者の瞳(眼)に対して上下、左右、前後方向に平行移動させただけでは、使用する観察者の眼の位置に応じた位置にHOEを位置させることができない場合がある(HOEで回折反射された光を観察者の眼(網膜上)に適切に集光させることができない場合がある)。この場合、観察者は虚像を明瞭に観察することができなくなる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、光学ユニットの上下方向の位置調整を、光学ユニットの簡素な構成で実現できるとともに、光学ユニットがHOEを含む構成であっても、瞳位置の異なる観察者ごとに、虚像を明瞭に観察させることができるヘッドマウントディスプレイを提供することにある。
本発明の一側面に係るヘッドマウントディスプレイは、観察者に虚像を観察させるための光学ユニットと、観察者の頭部に装着され、前記光学ユニットを支持するフレームと、観察者の鼻部と当接する鼻パッド部を有する鼻当部と、前記鼻当部を前記フレームに対して観察者の眼幅方向に垂直な上下方向に相対的に移動させることにより、前記光学ユニットの上下方向の位置を調整する位置調整機構とを備え、前記光学ユニットは、画像を生成する画像生成部と、観察者の眼前に位置し、前記画像生成部にて生成された画像を表す光をホログラム光学素子によって観察者の瞳の方向に回折反射させることにより、観察者に前記画像の虚像を観察させる観察光学系と、観察者の眼幅方向に沿った軸を中心に該光学ユニットを回動させ、任意の位置で保持する回動機構とを含む。
上記の構成によれば、光学ユニットの上下方向の位置調整を、光学ユニットの簡素な構成で実現できるとともに、光学ユニットがHOEを含む構成であっても、瞳位置の異なる観察者ごとに、虚像を明瞭に観察させることができる。
本発明の実施の一形態に係るHMD(第1のHMD)の前提となるHMD(第2のHMD)の構成を示す正面図であって、正面側の外カバーを外して示した図である。 上記第2のHMDの側面図である。 上記第2のHMDの光学ユニットを含む部分の底面図である。 上記第2のHMDの正面図であって、外カバーおよびケーブルを含めた図である。 上記第2のHMDの右半分の上面図であって、外カバーの上面を開放して示した図である。 上記第2のHMDの光学ユニットを含む部分の背面図であって、ケーブルを含めた図である。 上記第2のHMDの光学ユニットを含む部分の底面図であって、ケーブルを含めた図である。 上記光学ユニットの斜視図であって、筐体の一部を取り除いて示す図である。 垂直軸回りの回動支持機構を有する第2のHMDの主要部の斜視図である。 図8Aの第2のHMDのヒンジ部の断面図である。 上記光学ユニットの断面図である。 上記第1のHMDの上面図である。 上記第1のHMDの正面図である。 上記第1のHMDの下面図である。 上記第1のHMDのフレーム中央部を正面側から見たときの斜視図である。 上記第1のHMDのフレーム中央部を背面側から見たときの斜視図である。 上記第1のHMDのフレーム中央部を背面側から図12とは別角度で見たときの斜視図である。 図10BのA−A’線矢視断面図である。 上記第1のHMDの位置調整機構が有する弾性部材の保持姿勢および解除姿勢を示す断面図である。 上記位置調整機構が有する固定部材を図14の位置から下方に移動させて保持した状態を示す断面図である。 上記位置調整機構の他の構成を示す断面図である。
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本明細書において、数値範囲をa〜bと表記した場合、その数値範囲に下限aおよび上限bの値は含まれるものとする。また、本発明は、以下の内容に限定されるものではない。
(HMDの前提となる構成)
まず、本実施形態のヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDとも記載する)について説明する前に、その前提となる構成について説明する。
図1〜図4に示すように、HMD1’(第2のHMD)は、本実施形態のHMD1(第1のHMD)の前提となる構成を備えたものであり、観察光学系2、画像生成部3、前方撮影用カメラ4、筐体5等を有する光学ユニット10と、観察者の頭部に装着されるフレーム20と、支持部材30と、付勢部材としてのコイルスプリング31・32と、回動軸部材33・34と、固定リング35・36と、外カバー37と、ケーブル38とを備えて構成されている。図1等では、必要に応じて、直交する3軸XYZの各方向を示す。XYZの各方向は、観察者の眼幅方向(左右方向)、前後方向、上下方向にそれぞれ対応している。
観察光学系2および画像生成部3は筺体5に固定されている。筐体5に観察光学系2の基端部および画像生成部3が収容されている。観察光学系2は、観察者の眼前に配置されるものであり、本実施形態では観察者の右眼の前に配置されている。画像生成部3は、観察光学系2によって観察される虚像のものとなる画像を生成する部分である。この画像生成部3は、LED等の光源、液晶表示素子等の表示素子、集光レンズ等で構成され、生成した画像を表す光(画像光)を観察光学系2に入射させる。画像生成部3から出射され、観察光学系2に入射した画像光は、観察光学系2内の傾斜面に設置されたホログラム光学素子19によって回折反射されて光出射面としての内側面17bから出射し、観察者の瞳に入射する(図2参照)。また、観察光学系2は筐体5から突設され、外界の光を透過させて観察者の瞳に入射させることが可能なシースルー型の表示部材を構成する。なお、観察光学系2および画像生成部3の詳細については後述する。
フレーム20は、眼幅方向(X方向)に延在する回動軸部材33・34および支持部材30を介して光学ユニット10の回動を可能にしてこれを支持する。光学ユニット10は支持部材30に支持されており、支持部材30の両端部が、各々回動軸部材33・34に連結されている。支持部材30は光学ユニット10と一体に回動軸部材33・34を中心にフレーム20に対して回動する。
フレーム20は、観察者の耳に掛けられる一対のテンプル21R・21Lと、観察者の鼻に当てられるノーズパッド22R・22Lを支持するブリッジ23と、ブリッジ23の右端23Rを右側のテンプル21Rの前端21Raに繋ぐ右連結部24Rと、ブリッジ23の左端23Lを左側のテンプル21Lの前端21Laに繋ぐ左連結部24Lとを有して構成されている。これにより、HMD1’を眼鏡と同様の形態で観察者の頭部に装着することができる。
右連結部24Rは、回動軸部材33の設置部からその半径方向に延設されたフランジ部24Ra・24Rbと、回動軸部材34の設置部からその半径方向に延設されたフランジ部24Rd・24Reと、筐体5に対して両側のフランジ部24Rbとフランジ部24Reとを繋ぎ、筐体5を眼幅方向(X方向)に横断する横断部24Rcとを有する。
一方、支持部材30は、眼幅方向(X方向)に延在し、光学ユニット10が搭載される底部30aと、底部30aの両端からYZ平面上に延びる腕部30b・30cとを有する。
光学ユニット10の両側それぞれにおいて、回動軸部材33(34)が、フランジ部24Ra(24Rd)に設けられた孔、コイルスプリング31(32)、および、腕部30b(30c)に設けられた孔に挿入され、さらに回動軸部材33(34)の先端部が、固定リング35(36)に嵌入されて該先端部に固定リング35(36)が固定されることで、光学ユニット10を支持した支持部材30がフレーム20に回動可能に連結されている。
回動軸部材33・34は、筐体5の眼幅方向(X方向)の両側面に対向するように一対配置されており、回動軸(回動の中心軸)を構成している。すなわち、回動の中心軸は、筐体5を通る位置にある。また、回動の中心軸が筐体5を通る位置にありながらも、フランジ部24Rb、フランジ部24Reおよび横断部24Rcによって筐体5を回避し、一方の回動軸部材33側と他方の回動軸部材34側とを連結する。回動の中心軸が筐体5を通る位置にあることで、回動に伴う光学ユニット10(特に筐体5部分)の移動空間をコンパクトにでき、使い勝手やコンパクト性を保持できる。
また、図2に示すように、観察光学系2の光出射面としての内側面17bを含む面(平面6)よりも観察者側に、光学ユニット10の眼幅方向に沿った回動軸(回動軸部材33・34)が位置している。回動軸が、観察者の瞳側に近い位置に存在するため、アオリ角調整における観察光学系2の移動量の割に、観察者の視線に対するアオリ角の変化が緩やかになり、アオリ角の微調整が容易になる。なお、アオリ角とは、眼幅方向に沿った回動軸回りの回動角を指し、その回動角の調整、つまり、回動方向の光学ユニット10の位置調整を、アオリ角調整と称する。
また、本実施形態では、付勢部材であるコイルスプリング31・32を光学ユニット10の眼幅方向(X方向)の両側にそれぞれ備え、当該両側に備わるコイルスプリング31・32によって光学ユニット10(直接的には支持部材30)を両側から挟みつけるように押圧することで、光学ユニット10の回動において摩擦抵抗を生じさせる。より詳しくは、回動軸部材33(34)の一端がフレーム20のフランジ部24Ra(24Rb)に連結され、回動軸部材33(34)の他端が支持部材30の腕部30b(30c)に連結され、コイルスプリング31(32)が支持部材30の眼幅方向(X方向)の側面、すなわち、腕部30b(30c)の面を押圧することで、上記摩擦抵抗を生じさせる。
このように、コイルスプリング31・32によって、光学ユニット10を回動軸方向の両側から挟みつけるように付勢し、押圧することで、光学ユニット10の回動時に摩擦抵抗を生じさせて、光学ユニット10を任意の回動角(回動位置)で保持することができる。
以上のことから、上述したコイルスプリング31・32、回動軸部材33・34、フランジ部24Ra・24Rb、支持部材30(特に腕部30b・30c)は、観察者の眼幅方向に沿った軸を中心に光学ユニット10を回動させ、任意の位置で保持する回動機構7(アオリ角調整機構)を構成していると言える。このような回動機構7により、光学ユニット10のアオリ角を微調整可能とし、調整した角度を安定的に維持することができる。
また、眼に近い位置でアオリ角調整を行うことで、光学ユニット10の位置を限られた範囲においては実質的に上下方向に微調整したのと同等の効果を得ることができ、さらに、光学ユニット10の前後方向(奥行き方向)の位置も微調整することができる。つまり、回動機構7により、光学ユニット10の位置を上下方向および前後方向に微調整するのと同等の効果を得ることができる場合もある。
両側のフランジ部24Ra・24Rb・24Rd・24Reと、横断部24Rcとは、別の部材を連結して構成してもよいが、一体の部材で構成されていることが好ましい。これらの要素を含む右連結部24Rの全体、さらにはブリッジ23、左連結部24Lまでを一体の部材で構成できればなお好ましい。このように構成することで、光学ユニット10を支持する構造を精度よく高剛性に構成することができる。また、部品点数減、組立容易等の利点もある。
図5に示すように、外カバー37は支持部材30に固定されており、光学ユニット10および支持部材30とともに一体回動する。外カバー37は、支持部材30および筐体5を覆い、観察光学系2を露出させる。回動する部分が外カバー37で覆われるため、異物が侵入してアオリ角調整機能が阻害されることを抑制することができる。
ケーブル38は、光学ユニット10を外部ユニットに接続するためのものである。外部ユニットとしては、光学ユニット10に電源を供給する電源装置、光学ユニット10に画像信号を出力するモバイルコンピューターおよびこれらを複数備えたものなどが用いられる。
図6Aおよび図6Bに示すように、ケーブル38は、筐体5から延出し、外カバー37に設けられた孔37aに通され、孔37aに対して移動自在にされている。本実施形態では、孔37aに嵌められたブッシュ39によって、ケーブル38と孔37aとの間の隙間が埋められて外カバー37の防塵性が確保されるとともに、ケーブル38がブッシュ39に対して摺動するように、それらの材質および寸法が選定されている。
また、図3、図6Aおよび図6Bに示すように、支持部材30は、スライド機構を介して光学ユニット10を眼幅方向(X方向)に移動可能に支持する。そのスライド機構は、そのスライド動作を所定ピッチで保持する係止機構を有するものであり、支持部材30の底部30aに設けられたガイド孔30a1・30a1と、ガイド孔30a1・30a1に挿入され、先端が筐体5に固定されたガイドピン5a・5aとを有している。そして、筐体5の底部30aに対向する面に設けられた保持溝帯5bと、保持溝帯5bに形成された溝に嵌る突起部30a3を有した板バネ30a2とにより、上記係止機構が構成されている。
ガイド孔30a1・30a1がX方向に長く延在し、筐体5と支持部材30の腕部30b・30cとの間に隙間が設けられ、ガイドピン5a・5aがガイド孔30a1・30a1に遊嵌されていることで、図6Bの矢印Aで示すように、光学ユニット10は、支持部材30、外カバー37およびフレーム20に対して眼幅方向(X方向)に移動可能となる。
図6Bに示すように、保持溝帯5bはY方向に切られた複数の溝がX方向に所定ピッチで連続して形成されており、板バネ30a2は、その突起部30a3を保持溝帯5bに押圧するように弾性力を作用させている。これにより、保持溝帯5bの一つ一つの溝に突起部30a3が嵌り、光学ユニット10のスライド動作を所定ピッチで保持することができる。保持溝帯5bのピッチは任意に設定すればよいが、0.20mm〜1.0mm程度とすることが好ましい。ピッチを下限値以上とすることで、製造容易性および保持溝帯5bの耐久性を確保しつつ、きめ細やかに調整を行うことができる。また、ピッチを上限値以下とすることで、精度よく調整が行えなくなるのを防ぐことができる。
以上のように、光学ユニット10が外カバー37に対してスライド動作しても、さらにアオリ角調整によって外カバー37がフレーム20に対し動作しても、ケーブル38は、外カバー37に対して出し入れされるように移動自在であるので、ケーブル38に力学的負荷を掛けることなく、これらの動作を円滑に行うことができる。
さらに、筐体5内の防塵性・防水性は、図7に示すシール部材40、さらにはブッシュ41、キャップ42により確保される。
筐体5は半身に(例えばZX平面で)分離されるので、シール部材40は、筐体5の分離面において(ZX面内で)一周に亘り配設されており、さらに観察光学系2の基端部2aを囲むように(XY面内で)一周に亘り配設されている。つまり、シール部材40は、筐体5の2つの半身で挟まれる部位に、観察光学系2が挿入される環状の部位が連結した構造を有している。シール部材40により、筐体5の分離面および筐体5と観察光学系2の基端部2aとの間が封止される。
ブッシュ41は、筐体5のケーブル引き出し孔に嵌められており、ケーブル38と筐体5のとの間を封止する。ケーブル38はブッシュ41に対して移動可能にする必要がないので、ブッシュ41がケーブル38をしっかり締め付けるように、それらの材質および寸法が選定されている。
なお、筐体5において、ブッシュ41の反対側に取り付けられたキャップ42は、光学ユニット10の左取付時(左眼の眼前に配置するとき)のケーブル引き出し孔を封止する蓋部材である。これにより、光学ユニット10を右取付にも左取付にも対応させることができる。キャップ42は、ブッシュ41の孔を埋めたものに相当する。
以上により、筐体5内の防塵性・防水性が確保され、筐体5内の画像生成部3等に水などの液体や水蒸気などの気体が浸入することを防止することができる。
以上の実施形態に拘わらず、光学ユニット10が観察者の左眼前に設置されるように構成してもよいし、光学ユニット10を観察者の左眼前および右眼前に設置されるように2つ設けてもよい。光学ユニット10を観察者の左眼前に設置する場合には、フレーム20の左連結部24Lを、上述した右連結部24Rと同様の構造に構成する。
また、以上の実施形態では、光学ユニット10のスライド機構に、そのスライド動作を所定ピッチで保持する係止機構を構成したが、保持溝帯5bを形成せずに、筐体5のフラットな面に板バネ30a2が押圧することで、任意の位置で摩擦により保持できるように構成してもよい。この場合、板バネ30a2の形状はそれに適する形状に設計される。また、板バネ30a2を支持部材30に固定するか、筐体5に固定するかも任意に変更可能である。
以上で説明したHMD1’によれば、光学ユニット10(観察光学系2)のアオリ角調整機構と、眼幅方向の位置調整機構とにより、観察者の頭部の形状・寸法、眼幅寸法等に合わせてそれらの角度、位置を調整することができる。これにより、幅広い観察者に対して、虚像を良好に観察させることができる。
また、アオリ角調整は、外カバー37を観察者が手で把持して行うことができ、観察光学系2の内側面17bおよび外側面17cを手垢などにより汚さずに済むから、良好な虚像観察および外界観察を維持できる。もちろん、観察光学系2の先端側の両側面部を把持して回動させるようにしてもよい。
眼幅方向の位置調整は、観察光学系2の両側面に観察者が指を触れて把持して行うことができ、観察光学系2の内側面17bおよび外側面17cを手垢などにより汚さずに済むから、良好な虚像観察および外界観察を維持できる。
その眼幅方向の位置調整の際に、外カバー37を他方の手で把持することで、調整が容易になる。このとき、外カバー37があることで、他方の手で把持すべき部分が確保され、把持しやすくなり、また、筐体5に他方の手が触れて光学ユニット10をスライド動作させることが困難となるのを回避できる。
また、外カバー37が無いと、筐体5と支持部材30との間に指を挟む等の危険がある。本実施形態では、外カバー37によって以上の困難、危険を回避でき、安全かつ容易に調整が可能である。
また、上記したHMD1’によれば、付勢部材をコイルスプリングとしたので、簡素な構成で、観察光学系2を任意のアオリ角に確実に保持する機構を構成することができる。また、付勢部材をコイルスプリングとすることで、接着剤等を使用することなく組立可能であり、長期に亘りその弾性力、つまりはアオリ角の保持力を一定に維持することができ、性能の劣化が防がれる。
また、光学ユニット10とフレーム20との間に付勢部材31・32を介在させることにより、HMD1’に強い衝撃(特に、眼幅方向の衝撃)が加わった場合でも、その衝撃が緩和され、観察光学系2をはじめとする光学ユニット10の各部が破損したり、ダメージを受けたりすることを低減することができる。コイルスプリングをウェーブワッシャ(波打った環状の板バネ)としても同様の作用効果を奏するので、コイルスプリングをウェーブワッシャに代えて実施してもよい。その他の付勢部材としては、金属材料、天然ゴム、合成ゴムその他の樹脂材料等から弾性部材を適用して実施することができるが、経年劣化の少ない材料が好ましい。
以上で説明したHMD1’では、回動軸部材とコイルスプリングとをアオリ角調整用に用いたが、垂直軸周りに光学ユニット10を回動させる構造に適用してもよい。図8Aおよび図8Bに示す他の実施形態においては、テンプル50と、観察光学系51の支持部材52との間の垂直軸回りのヒンジ部53に、回動軸部材54と、コイルスプリング55(又はウェーブワッシャ)を適用してもよい。これにより、簡素な構成でありながら、観察光学系51の垂直軸回りの角度調整を円滑に行うこと、調整した角度を確実に保持すること、観察光学系51を観察者の視界から退避させることなどが容易に達成できる。本実施形態においては、眼前において、垂直軸周りに観察光学系51を回動させることにより、実質的に虚像を左右方向(X方向)および前後方向(Y方向)にも移動させることができる。なお、垂直方向(上下方向、Z方向)に観察光学系(光学ユニット)を移動させる構造を設けて、さらに幅広く調整を行うことができるようにしてもよい。
(光学ユニットの詳細)
次に、上述した光学ユニット10の詳細について説明する。図9は、光学ユニット10の概略の構成を示す断面図である。光学ユニット10は、観察者に虚像を観察させるためのユニットであり、画像を生成する画像生成部3と、シースルー型の表示部材を構成する観察光学系2とを有している。画像生成部3は、光源11と、一方向拡散板12と、集光レンズ13と、表示素子14とを有している。
光源11は、表示素子14を照明するものであり、例えば、光強度のピーク波長および光強度半値の波長幅で462±12nm(B光)、525±17nm(G光)、635±11nm(R光)となる3つの波長帯域の光を発するRGB一体型のLEDで構成されている。このように、光源11が所定の波長幅の光を出射することにより、表示素子14を照明して得られる画像光に所定の波長幅を持たせることができ、ホログラム光学素子19にて画像光を回折させたときに、光学瞳Bの位置にて、観察画角全域にわたって、表示素子4に表示された画像の虚像を観察者に観察させることができる。また、光源11の各色についてのピーク波長は、ホログラム光学素子19の回折効率のピーク波長の近傍に設定されており、光利用効率の向上が図られている。
また、光源11は、RGBの光を出射するLEDで構成されているので、光源11を安価に実現することができるとともに、表示素子14を照明したときに、表示素子14にてカラー画像を表示することが可能となり、そのカラー画像を虚像として観察者に提供することが可能となる。また、RGBの各LED素子は、発光波長幅が狭いので、そのようなLED素子を複数用いることにより、色再現性が高く、明るい画像表示が可能となる。
表示素子14は、光源11からの出射光を画像データに応じて変調して画像を表示するものであり、光が透過する領域となる各画素をマトリクス状に有する透過型の液晶表示素子で構成されている。なお、表示素子14は、反射型であってもよい。
観察光学系2は、観察者の眼前に位置し、画像生成部3にて生成された画像を表す光をホログラム光学素子19によって観察者の瞳の方向に回折反射させることにより、観察者に上記画像の虚像を観察させる光学系である。この観察光学系2は、接眼プリズム17と、偏向プリズム18と、上記したホログラム光学素子19とを有している。
接眼プリズム17は、基端面17aを介して入射する表示素子14からの画像光を、相対する平行な内側面17bと外側面17cとで全反射させながら導光し、ホログラム光学素子19を介して観察者の瞳に導く一方、外光を透過させて観察者の瞳に導く光学プリズムである。接眼プリズム17は、偏向プリズム18とともに、例えばアクリル系樹脂で構成されている。接眼プリズム17と偏向プリズム18とは、内側面17bおよび外側面17cに対して傾斜した傾斜面17d・18aでホログラム光学素子19を挟み、接着剤で接合されている。
偏向プリズム18は、接眼プリズム17に接合されて、接眼プリズム17と一体となって略平行平板となるものである。この偏向プリズム18を接眼プリズム17に接合することにより、観察者が観察光学系2を介して観察する外界像に歪みが生じるのを防止することができる。
すなわち、例えば、接眼プリズム17に偏向プリズム18を接合させない場合、外光は接眼プリズム17の傾斜面17dを透過するときに屈折するので、接眼プリズム17を介して観察される外界像に歪みが生じる。しかし、接眼プリズム17に相補的な傾斜面18aを有する偏向プリズム18を接合させて一体的な略平行平板を形成することで、外光が傾斜面17d・18a(ホログラム光学素子19)を透過するときの屈折を偏向プリズム18でキャンセルすることができる。その結果、シースルーで観察される外界像に歪みが生じるのを防止することができる。
観察光学系2と観察者の瞳の間に図示しない矯正眼鏡レンズを装着すると、通常眼鏡を使用している観察者でも、問題なく虚像を観察することが可能である。
ホログラム光学素子19は、表示素子14から出射される画像光(3原色に対応した波長の光)を回折反射して観察者の瞳(ここでは、観察者の瞳が観察光学系2によって形成される光学瞳Bの位置にあるものとする)に導き、表示素子14に表示される画像を拡大して観察者の瞳に虚像として導く体積位相型で反射型のホログラムである。このホログラム光学素子19は、例えば、回折効率のピーク波長および回折効率半値の波長幅で465±5nm(B光)、521±5nm(G光)、634±5nm(R光)の3つの波長域の光を回折(反射)させるように作製されている。ここで、回折効率のピーク波長とは、回折効率がピークとなるときの波長のことであり、回折効率半値の波長幅とは、回折効率が回折効率ピークの半値となるときの波長幅のことである。
反射型のホログラム光学素子19は、高い波長選択性を有しており、上記波長域(露光波長近辺)の波長の光しか回折反射しないので、回折反射される波長以外の波長を含む外光はホログラム光学素子19を透過することになり、高い外光透過率を実現することができる。
上記の構成において、光源11から出射された光は、一方向拡散板12にて一方向(例えば眼幅方向)に拡散され、集光レンズ13にて(眼幅方向に垂直な面内で)集光されて表示素子14に入射する。表示素子14に入射した光は、画像データに基づいて画素ごとに変調され、画像光として出射される。つまり、表示素子14には、カラー画像が表示される。
表示素子14からの画像光は、接眼プリズム17の内部にその基端面17aから入射し、内側面17bと外側面17cで複数回全反射されて、ホログラム光学素子19に入射する。ホログラム光学素子19に入射した光は、そこで観察者の方向に回折反射され、光出射面としての内側面17bを透過して光学瞳Bに達する。したがって、観察者は、光学瞳Bの位置に観察者の瞳を位置させることにより、表示素子14に表示された画像の拡大虚像を観察することができる。
一方、接眼プリズム17、偏向プリズム18およびホログラム光学素子19は、外光をほとんど全て透過させるので、観察者はこれらを介して外界像を観察することができる。したがって、表示素子14に表示された画像の虚像は、外界像の一部に重なって観察されることになる。
以上のようにして、観察者は、ホログラム光学素子19を介して、表示素子14から提供される画像(虚像)と外界像とを同時に観察することができる。
ところで、ホログラム光学素子19は、波長選択性を有するホログラムであり、光量低下をほとんど招くことなく外界を見ることができる。ホログラムの代わりにハーフミラーを用いることも可能であるが、ハーフミラーを用いると、外界の光量は半分以下となるので、明るい外界を観察できる点では、ホログラムを用いるほうが好ましい。
本実施形態では、接眼プリズム17において、ホログラム光学素子19が貼り付けられる面(傾斜面17d)は平面となっているが、貼付面は、平面でなくてもよく、非球面などの曲面、あるいは平面と曲面とを組み合わせた面であってもよい。
(本実施形態のHMDについて)
次に、上述したHMD1’(第2のHMD)の構成を前提とする本実施形態のHMD1(第1のHMD)について説明する。
図10A、図10Bおよび図10Cは、本実施形態のHMD1の上面図、正面図、下面図であり、図11は、HMD1のフレーム中央部を正面側から見たときの斜視図である。また、図12は、HMD1のフレーム中央部を背面側(観察者側)から見たときの斜視図であり、図13は、HMD1のフレーム中央部を背面側から図12とは別角度で見たときの斜視図である。さらに、図14は、図10BのA−A’線矢視断面図である。本実施形態のHMD1は、上述したHMD1’の構成に、光学ユニット10の上下方向の位置を調整する位置調整機構70を設け、上述したノーズパッド22R・22Lを含む鼻当部80を、位置調整機構70を介してフレーム20に連結したものである。以下、位置調整機構70の詳細について説明する。なお、以下の説明で用いる図面においては、光学ユニット10に設けられた撮影用カメラ4やケーブル38、眼幅方向の位置調整機構を実現するための機構の詳細などは図示を省略している場合がある。
位置調整機構70は、HMD1の鼻当部80をフレーム20に対して観察者の眼幅方向に垂直な上下方向に相対的に移動させることにより、支持部材30を介してフレーム20で支持された光学ユニット10の上下方向の位置を調整する機構である。この位置調整機構70は、固定部材71と、ガイド部材72と、保持部材73(図14参照)と、筐体74とを有している。
固定部材71は、HMD1の鼻当部80が固定される部分であり、例えば樹脂で構成されており、略直方体形状に成形されている。上記の鼻当部80は、ノーズパッド22R・22Lと、連結部81R・81Lとを有している。ノーズパッド22R・22Lは、観察者の鼻部と当接する鼻パッド部である。連結部81R・81Lは、ノーズパッド22R・22Lと固定部材71とをそれぞれ連結するものであり、例えば金属の細線を折り曲げて構成されている。
また、固定部材71は、右眼用レンズ8Rおよび左眼用レンズ8Lを、レンズ保持部75R・75Lを介して保持している。これにより、HMD1を観察者の頭部に装着したときに、右眼用レンズ8Rおよび左眼用レンズ8Lが、観察者の右眼の眼前および左眼の眼前に位置するようになる。上記のレンズ保持部75Rの一端は固定部材71に固定され、他端は、右眼用レンズ8Rの端部を貫通してこれを保持している。同様に、レンズ保持部75Lの一端は固定部材71に固定され、他端は、左眼用レンズ8Lの端部を貫通してこれを保持している。レンズ保持部75R・75Lは、略棒状に形成されて、他の部材との干渉を避けるように、くねくねと曲げられているが、このような形状に限定されるわけではない。
なお、本実施形態では、固定部材71は、レンズ保持部75R・75Lを介して右眼用レンズ8Rおよび左眼用レンズ8Lの2枚のレンズを保持しているが、レンズ保持部75Rを介して右眼用レンズ8Rのみを保持する構成であってもよく、レンズ保持部75Lを介して左眼用レンズ8Lのみを保持する構成であってもよい。また、右眼用レンズ8Rおよび左眼用レンズ8Lの一方は、視度矯正用のレンズで構成され、他方は視度矯正を行わないダミーレンズであってもよい。さらに、右眼用レンズ8Rおよび左眼用レンズ8Lが両方とも、視度矯正用のレンズで構成されてもよく、両方ともダミーレンズで構成されてもよい。
また、固定部材71には、上下方向に貫通する貫通孔71a(図14参照)が形成されており、ガイド部材72がこの貫通孔71aに挿通されている。さらに、固定部材71の上下方向に平行な側面71bは、後述する保持部材73(板バネ76a)の突起部76bが入り込むことが可能な凹部71b1(図15参照)と、凸部71b2(図15参照)とが上下方向に交互に形成された凹凸面で構成されている。
なお、固定部材71の凹凸面が形成される側面71bとは、ここでは、固定部材71において、Y方向と交わる2面のうち、観察者とは反対側の面を指している。これは、固定部材71の他の側面には、レンズ保持部75R・75Lおよび連結部81R・81Lが固定されているためである。したがって、上記の凹凸面は、固定部材71の上面および下面を除く側面のうち、レンズ保持部75R・75Lおよび連結部81R・81Lが固定される側面以外の面に形成されればよいと言える。
ガイド部材72は、固定部材71の上下方向の移動を案内するものであり、上下方向に長尺状で、SUS(stainless steel)などの金属からなるピンで構成されている。ガイド部材72は、固定部材71の貫通孔71aに挿通されることで、固定部材71の上下方向の移動を案内する。ガイド部材72の上下方向の両端は、筐体74の上面部および下面部に固定されている。
保持部材73は、固定部材71を上下方向の任意の位置で保持する部材であり、例えば、弾性部材76で構成されている。弾性部材76は、保持姿勢と解除姿勢との間で弾性変形するとともに、解除姿勢から保持姿勢に復元する弾性力を有する。ここで、図15は、弾性部材76の保持姿勢および解除姿勢を示している。保持姿勢とは、弾性部材76の後述する突起部76bが、固定部材71の側面71bの凹部71b1に入り込んで、固定部材71を上下方向の任意の位置で保持する姿勢を指す。一方、解除姿勢とは、突起部76bが凹部71b1から離脱して固定部材71の保持を解除する姿勢を指す。
このような弾性部材76として、本実施形態では、板バネ76aを用いている。板バネ76aは、上下方向に延びて形成され、両端部が階段状に折り曲げられて筐体74に固定されている。本実施形態では、板バネ76aは、上端および下端の両方が筐体74に固定された構造(両持ち梁構造)であるが、上端および下端の一方のみが筐体74に固定された構造(片持ち梁構造)であってもよい。
上記の板バネ76aは、上下方向の略中央部に、固定部材71の側面71bに向かって突出する突起部76bを有している。突起部76bは、その少なくとも一部が、上述した固定部材71の側面71bの凹部71b1に入り込む大きさ(形状)で形成されている。
筐体74は、固定部材71を内包するとともに、ガイド部材72および保持部材73(板バネ76a)を支持する枠体であり、フレーム20の眼幅方向中央部に固定されている。この筐体74には、固定部材71の上下方向の移動に伴って移動する連結部81R・81Lおよびレンズ保持部75R・75Bの移動空間を形成するために、筐体74の一部を切り欠いた切り欠き部74aが設けられている。
上記の構成において、観察者は、筐体74を把持しながら、鼻当部80(例えばノーズパッド22R・22L)を下方に移動させると、鼻当部80を支持した固定部材71が、ガイド部材72に沿って下方に移動する。すると、固定部材71の側面71bの凹部71b1に入り込んでいた突起部76bが、板バネ76aの弾性力に抗して、上記凹部71b1の上側(Z方向)に隣接して位置する凸部71b2上に押し上げられ、これによって固定部材71の保持が解除される。固定部材71が下方向にさらに移動すると、突起部76bが板バネ76aの弾性力(復元力)によって、上記凸部71b2の上側(Z方向)に隣接して位置する凹部71b1に入り込み、これによって固定部材71が保持される。固定部材71をさらに下方に移動させると、上記の動作が繰り返され、最終的に固定部材71が上下方向の任意の位置で板バネ76aによって保持される。
図16は、固定部材71を図14の位置から下方に移動させて所定の位置で保持した状態を示している。板バネ76aは、端部にて筐体74に固定されており、筐体74はフレーム20と固定されている。このため、筐体74内で固定部材71が下方に移動すると、筐体74と固定されたフレーム20が、固定部材71および鼻当部80に対して相対的に上方に移動し、フレーム20で支持された光学ユニット10も相対的に上方に移動する。逆に、筐体74内で固定部材71が上方に移動すると、フレーム20および光学ユニット10が、固定部材71および鼻当部80に対して相対的に下方に移動する。
このように、鼻当部80および固定部材71を、筐体74およびフレーム20に対して上下方向に移動させることにより、フレーム20で支持された光学ユニット10が上下方向に相対的に移動する。したがって、固定部材71を上下方向の任意の位置で板バネ76aによって保持することにより、筐体74とフレーム20を介して支持された光学ユニット10を上下方向の任意の位置で保持することができる。
以上のように、本実施形態の位置調整機構70は、鼻当部80をフレーム20に対して上下方向に相対的に移動させることにより、フレーム20で支持された光学ユニット10の上下方向の位置を調整する。このため、光学ユニット10自体に、上下方向の位置調整機構を設けなくても済み、その分、光学ユニットの構成を簡素化することができる。また、前述したアオリ角調整や眼幅調整の機能と、上下方向の位置調整機能とを、光学ユニット10とその外部の位置調整機構70とで分担させることができる。これにより、各種の位置調整機能を光学ユニットに集約した構成に比べて、光学ユニット10の構成を簡素化しつつ、光学ユニット10の外部の位置調整機構70によって、光学ユニット10の上下方向の位置調整を行うことができる。
また、光学ユニット10は、前述した回動機構7により、観察者の眼幅方向に沿った軸を中心に回動して任意の位置で保持される。このため、光学ユニット10が、角度依存性を持つホログラム光学素子19を利用して観察者に虚像を観察させる構成であっても、位置調整機構70による光学ユニット10の上下方向の位置調整と、回動機構7による光学ユニット10のアオリ角調整とを併用することにより、ホログラム光学素子19の位置を観察者の眼の位置に応じた適切な位置に微調整して、ホログラム光学素子19で回折反射された光(画像光)を、観察者の眼(網膜上)に適切に集光させ、観察者が虚像を明瞭に観察できるようにすることができる(換言すれば、位置調整機構70と回動機構7とにより、画像明瞭点に対応するデフォルト位置にホログラム光学素子19を合わせられる)。つまり、ホログラム光学素子19の位置調整において、光学ユニット10の上下方向等の平行移動だけでは調整しきれない部分を、回動機構7によるアオリ角調整によって調整し、個々の観察者に応じた最適な位置にホログラム光学素子19を位置させることができる。その結果、光学ユニット10がホログラム光学素子19を含む構成であっても、瞳位置の異なる観察者ごとに、虚像を明瞭に観察させることができる。例えば、上述した第2のHMDにおいて、眼幅方向の位置調整機構により、光学ユニット10の眼幅方向の位置は適切に設定されているが、アオリ調整だけでは使用者が良好に虚像を視認できる位置に光学ユニット10を配置できない場合であっても、本実施形態のHMDにおいては、上下方向の位置調整機構を併用することで、使用者が良好に虚像を視認できるように光学ユニット10の位置や傾きを調整し得る。従って、より多くの使用者に対して、良好に調整を行うことができるようになる。
また、位置調整機構70は、上述した固定部材71と、ガイド部材72と、保持部材73と、筐体74とを有している。上述したように、固定部材71に固定された鼻当部80を上下方向に移動させると、筐体74に固定されたガイド部材72に沿って、固定部材71が上下方向に移動する。そして、同じ筐体74に支持された保持部材73によって固定部材71を上下方向の任意の位置で保持することにより、フレーム20及びフレーム20に固定された筐体74に対して、光学ユニット10を上下方向の任意の位置で保持できる。したがって、光学ユニット10の上下方向の位置調整を確実に実現することができる。
また、保持部材73は、固定部材71の保持姿勢と解除姿勢との間で弾性変形する上述の弾性部材76で構成されているため、固定部材71の保持解除による上下方向の移動、および上下方向の任意の位置での保持を確実に実現することができる。
また、弾性部材76は、端部が筐体74に固定された板バネ76aであるため、解除姿勢から保持姿勢に復元する弾性力を有する弾性部材76を確実に実現することができる。また、筐体74内の狭小空間内に弾性部材76(板バネ76a)を容易に配置でき、最適化されたバネ設計により永続的に使用することができる。また、板バネ76aは簡易構造であるため、故障も発生しにくい。
また、板バネ76aは突起部76bを有しており、固定部材71の側面71bは凹凸面で形成されているため、突起部76bが凹凸面のいずれかの凹部71b1に入り込むことにより、その凹部71b1の位置で固定部材71を確実に保持できる。
また、固定部材71は貫通孔71aを有しており、ガイド部材72は貫通孔71aに挿通されているため、筐体34に複雑な構成を付与することなく、ガイド部材72によって固定部材71を上下方向に確実に案内することができる。また、固定部材71をガイド部材72に沿ってスライドさせることで、上下方向に自由な間隔で(例えば大きく)移動させたり、一定の間隔で(例えば少しずつ)移動させることも可能となる。
また、筐体74は、フレーム20の眼幅方向中央部に固定されているので、筐体74を含む位置調整機構70をフレーム20の中央部に集約してコンパクトにまとめることができる。また、鼻当部80をフレーム20に対して上下方向に相対的に移動させたときに、フレーム20全体が左右方向でバランスよく上下方向に移動するため、例えば光学ユニット10を両眼の眼前に位置させた両眼タイプのHMDでは、左右の光学ユニット10の上下方向の位置調整を同時に行うことができる。したがって、左右個別に光学ユニット10の位置調整を行う構成に比べて、上下方向の位置調整が容易となる。
また、鼻当部80は、固定部材71とノーズパッド22R・22Lとを連結する連結部81R・81Lを有しており、固定部材71は、レンズ保持部75R・75Lの少なくとも一方を有している。そして、筐体74には、連結部81R・81Lおよびレンズ保持部75R・75Lの移動空間を形成するための切り欠き部74aが設けられている。固定部材71の上下方向の移動に伴い、連結部81R・81Lおよびレンズ保持部75R・75Lは、筐体74の切り欠き部74aによって形成される空間内(筐体34を切り欠いた部分)を移動するため、連結部81R・81Lおよびレンズ保持部75R・75Lが筐体74と干渉するのを回避しながら、鼻当部80をフレーム20に対して相対的に上下方向に移動させることができる。
また、固定部材71が、右眼用レンズ8Rおよび左眼用レンズ8Lの少なくとも一方をレンズ保持部75R・75Lを介して保持する構成において、フレーム20は、観察光学系2が右眼用レンズ8Rおよび左眼用レンズ8Lの少なくとも一方に対して観察者とは反対側に位置するように、光学ユニット10を支持している(図10B、図11等参照)。
右眼用レンズ8Rまたは左眼用レンズ8Lに対して観察者とは反対側には、光学ユニット10の回動を阻害する部材は存在しないため、光学ユニット10の回動方向の位置調整を確実に行うことができる。また、光学ユニット10と、右眼用レンズ8Rまたは左眼用レンズ8Lとが別体のため、右眼用レンズ8Rまたは左眼用レンズ8Lとして、観察者の視力(眼の度数)に合ったレンズを取り付けることができる。また、そのようなレンズを利用することで、光学ユニット10側(特に観察光学系2)で視度調整を行う必要がなくなるため、光学ユニット10の設計が楽になり、HMD1の製造も容易となる。
(位置調整機構の他の構成)
図17は、位置調整機構70の他の構成を示す断面図である。位置調整機構70は、固定部材71として、貫通孔71aの内面にネジ溝を形成したものを用い、この固定部材71の貫通孔71aに、上記ネジ溝と螺合するネジ部材72aをガイド部材72として挿通した構成としている。ネジ部材72aは、筐体74の上面部および下面部を貫通して回転可能に筐体74に保持されている。
この構成では、ネジ部材72aの回転によって、固定部材71が上下方向に移動し、ネジ部材72aの回転停止によって、固定部材71が上下方向の任意の位置で保持される。このように、1つのネジ部材72aで、固定部材71の上下方向の移動を案内するガイド部材72と、固定部材71を上下方向の任意の位置で保持する保持部材とを兼ねるため、図14で用いたような保持部材73(弾性部材76)を設けることが不要となり、位置調整機構70の構成を簡素化することができる。
以上、本実施形態のHMD1によれば、上下方向の位置調整機構70と、アオリ角を調整する回動機構7とを併用して光学ユニット10の位置調整を行うことで、画像明瞭点に対応するデフォルト位置にホログラム光学素子19を合わせることが可能となる。これにより、簡素な構造でありながら、観察者の頭部の形状やサイズに関係なく、顔面形状等に応じて光学ユニット10を任意の位置及び傾きに調整して固定することにより、虚像が良好に視認できるように調整することができる。また、上下方向の位置調整機構70をフレーム20の眉間部に集約し、鼻当部80を移動させることで、上下方向の位置調整を容易に行うことができる。さらに、光学ユニット10は、眼幅調整も可能であるため、幅広い使用者に対して、光学ユニット10の位置調整を行うことができる。
なお、以上で説明した位置調整機構70は、光学ユニット10の観察光学系2が右眼用レンズ8Rまたは左眼用レンズ8Lを兼ねる構成のHMDにも適用することができる。ただし、この場合、右眼用レンズ8Rまたは左眼用レンズ8Lを保持するレンズ保持部75R・75Lは不要である(右眼用レンズ8Rまたは左眼用レンズ8Lを兼ねる観察光学系2は光学ユニット10としてフレーム20で支持されるため)。
以上で説明した本実施形態のヘッドマウントディスプレイは、以下の構成であってもよいと言える。
本実施形態のヘッドマウントディスプレイは、観察者に虚像を観察させるための光学ユニットと、観察者の頭部に装着され、前記光学ユニットを支持するフレームと、観察者の鼻部と当接する鼻パッド部を有する鼻当部と、前記鼻当部を前記フレームに対して観察者の眼幅方向に垂直な上下方向に相対的に移動させることにより、前記光学ユニットの上下方向の位置を調整する位置調整機構とを備え、前記光学ユニットは、画像を生成する画像生成部と、観察者の眼前に位置し、前記画像生成部にて生成された画像を表す光をホログラム光学素子によって観察者の瞳の方向に回折反射させることにより、観察者に前記画像の虚像を観察させる観察光学系と、観察者の眼幅方向に沿った軸を中心に該光学ユニットを回動させ、任意の位置で保持する回動機構とを含む。
前記位置調整機構は、前記鼻当部が固定される固定部材と、前記固定部材の上下方向の移動を案内するガイド部材と、前記固定部材を上下方向の任意の位置で保持するための保持部材と、前記フレームに固定され、前記ガイド部材および前記保持部材を支持する筐体とを有していてもよい。
前記保持部材は、前記固定部材を上下方向の任意の位置で保持する保持姿勢と、前記固定部材の保持を解除する解除姿勢との間で弾性変形するとともに、前記解除姿勢から前記保持姿勢に復元する弾性力を有する弾性部材で構成されていてもよい。保持部材として、上記弾性力を有する弾性部材を用いることにより、固定部材の保持解除による上下方向の移動、および上下方向の任意の位置での保持を確実に実現することができる。
前記弾性部材は、端部が前記筐体に固定された板バネであってもよい。
前記板バネは、前記固定部材の上下方向に平行な側面に向かって突出する突起部を有しており、前記固定部材の前記側面は、前記突起部を入り込ませて前記板バネを前記保持姿勢にさせる凹部と、前記突起部を前記凹部から離脱させて前記板バネを前記解除姿勢にさせる凸部とが上下方向に交互に形成された凹凸面で形成されていてもよい。
前記固定部材は、上下方向に貫通する貫通孔を有しており、前記ガイド部材は、前記貫通孔に挿通されていてもよい。
前記固定部材は、上下方向に貫通し、かつ、内面にネジ溝が形成された貫通孔を有しており、前記ガイド部材は、前記貫通孔の内面の前記ネジ溝と螺合するネジ部材で構成され、前記ネジ部材の回転によって、前記固定部材を上下方向に案内して移動させ、前記保持部材は、前記ネジ部材で構成され、前記ネジ部材の回転停止によって、前記固定部材を上下方向の任意の位置で保持してもよい。
前記筐体は、前記フレームの眼幅方向中央部に固定されていてもよい。
前記鼻当部は、前記固定部材と前記鼻パッド部とを連結する連結部を有しており、前記固定部材は、右眼用レンズおよび左眼用レンズの少なくとも一方を保持するレンズ保持部を有しており、前記筐体には、前記固定部材の上下方向の移動に伴って移動する前記連結部および前記レンズ保持部の移動空間を形成するための切り欠き部が設けられていてもよい。
前記フレームは、前記観察光学系が前記右眼用レンズおよび左眼用レンズの少なくとも一方に対して観察者とは反対側に位置するように、前記光学ユニットを支持していてもよい。
前記観察光学系は、前記ホログラム光学素子が貼り付けられる光学プリズムを有しており、前記光学プリズムは、前記画像生成部から出射されて内部を導光され、前記ホログラム光学素子にて回折反射された光を観察者の方向に出射する光出射面を有しており、前記回動機構における前記光学ユニットの眼幅方向に沿った回動軸は、前記光出射面を含む面よりも観察者側に位置していてもよい。
本発明は、観察者の頭部に装着されるHMDに利用可能である。
1 HMD(ヘッドマウントディスプレイ)
2 観察光学系
3 画像生成部
7 回動機構
8R 右眼用レンズ
8L 左眼用レンズ
10 光学ユニット
17 接眼プリズム(光学プリズム)
17b 内側面(光出射面)
19 ホログラム光学素子
20 フレーム
22R ノーズパッド(鼻パッド部)
22L ノーズパッド(鼻パッド部)
70 位置調整機構
71 固定部材
71a 貫通孔
71b 側面
71b1 凹部
71b2 凸部
72 ガイド部材
72a ネジ部材(ガイド部材、保持部材)
73 保持部材
74 筐体
74a 切り欠き部
75R レンズ保持部
75L レンズ保持部
76 弾性部材
76a 板バネ
76b 突起部
80 鼻当部
81R 連結部
81L 連結部

Claims (11)

  1. 観察者に虚像を観察させるための光学ユニットと、
    観察者の頭部に装着され、前記光学ユニットを支持するフレームと、
    観察者の鼻部と当接する鼻パッド部を有する鼻当部と、
    前記鼻当部を前記フレームに対して観察者の眼幅方向に垂直な上下方向に相対的に移動させることにより、前記光学ユニットの上下方向の位置を調整する位置調整機構とを備え、
    前記光学ユニットは、
    画像を生成する画像生成部と、
    観察者の眼前に位置し、前記画像生成部にて生成された画像を表す光をホログラム光学素子によって観察者の瞳の方向に回折反射させることにより、観察者に前記画像の虚像を観察させる観察光学系と、
    観察者の眼幅方向に沿った軸を中心に該光学ユニットを回動させ、任意の位置で保持する回動機構とを含むヘッドマウントディスプレイ。
  2. 前記位置調整機構は、
    前記鼻当部が固定される固定部材と、
    前記固定部材の上下方向の移動を案内するガイド部材と、
    前記固定部材を上下方向の任意の位置で保持するための保持部材と、
    前記フレームに固定され、前記ガイド部材および前記保持部材を支持する筐体とを有している請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  3. 前記保持部材は、前記固定部材を上下方向の任意の位置で保持する保持姿勢と、前記固定部材の保持を解除する解除姿勢との間で弾性変形するとともに、前記解除姿勢から前記保持姿勢に復元する弾性力を有する弾性部材で構成されている請求項2に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  4. 前記弾性部材は、端部が前記筐体に固定された板バネである請求項3に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  5. 前記板バネは、前記固定部材の上下方向に平行な側面に向かって突出する突起部を有しており、
    前記固定部材の前記側面は、前記突起部を入り込ませて前記板バネを前記保持姿勢にさせる凹部と、前記突起部を前記凹部から離脱させて前記板バネを前記解除姿勢にさせる凸部とが上下方向に交互に形成された凹凸面で形成されている請求項4に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  6. 前記固定部材は、上下方向に貫通する貫通孔を有しており、
    前記ガイド部材は、前記貫通孔に挿通されている請求項2から5のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  7. 前記固定部材は、上下方向に貫通し、かつ、内面にネジ溝が形成された貫通孔を有しており、
    前記ガイド部材は、前記貫通孔の内面の前記ネジ溝と螺合するネジ部材で構成され、前記ネジ部材の回転によって、前記固定部材を上下方向に案内して移動させ、
    前記保持部材は、前記ネジ部材で構成され、前記ネジ部材の回転停止によって、前記固定部材を上下方向の任意の位置で保持する請求項2に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  8. 前記筐体は、前記フレームの眼幅方向中央部に固定されている請求項2から7のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  9. 前記鼻当部は、前記固定部材と前記鼻パッド部とを連結する連結部を有しており、
    前記固定部材は、右眼用レンズおよび左眼用レンズの少なくとも一方を保持するレンズ保持部を有しており、
    前記筐体には、前記固定部材の上下方向の移動に伴って移動する前記連結部および前記レンズ保持部の移動空間を形成するための切り欠き部が設けられている請求項2から8のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  10. 前記フレームは、前記観察光学系が前記右眼用レンズおよび左眼用レンズの少なくとも一方に対して観察者とは反対側に位置するように、前記光学ユニットを支持している請求項9に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  11. 前記観察光学系は、前記ホログラム光学素子が貼り付けられる光学プリズムを有しており、
    前記光学プリズムは、前記画像生成部から出射されて内部を導光され、前記ホログラム光学素子にて回折反射された光を観察者の方向に出射する光出射面を有しており、
    前記回動機構における前記光学ユニットの眼幅方向に沿った回動軸は、前記光出射面を含む面よりも観察者側に位置している請求項1から10のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
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