JPWO2016104174A1 - 固体撮像装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

本開示は、感度の低下を抑制することができるようにする固体撮像装置および電子機器に関する。電流比較部は、画素に入射された光を受光して光電変換することで電圧を発生し、電圧から、電源線および接地線の一方である第1の電位線を基準として生成された電流と、電源線および接地線の他方である第2の電位線を基準として生成され、電流と比較するために参照される参照信号の電圧が変換された参照電流とを比較して、同一になったときに反転する比較結果を出力する。フィードバック部は、電流比較部による比較結果を用いた信号を、電流比較部における電流を生成する際のソース側に戻す。これにより、フィードバック部は、電流比較部におけるスタンバイ制御することができる。本開示は、例えば、撮像装置に用いられる固体撮像装置に適用することができる。

Description

本開示は、固体撮像装置および電子機器に関し、特に、感度の低下を抑制することができるようにした固体撮像装置および電子機器に関する。
非特許文献1においては、画素内に電流源と、コアとして2トランジスタの比較器とを有し、比較の結果を出力して、画素の外であるカラムのカウンタにおいてA/D変換を行う固体撮像装置が提案されていた。
Meng-Ting Chung, et.al, "A 0.5 V PWM CMOS Imager With 82 dB Dynamic Range and 0.055% Fixed-Pattern-Noise,"JSSC, IEEE Vol.48 pp.2522-2530
しかしながら、非特許文献1に記載の提案において、比較結果の検出は、カラム毎に行うため、1ラインずつ露光してスキャンを行う線順次の露光を行う必要があった。このため、線順次露光による感度低下が起こってしまう恐れがあった。
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、感度の低下を抑制することができるものである。
本技術の一側面の固体撮像装置は、画素に入射された光を受光して光電変換することで電圧を発生し、前記電圧から、電源線および接地線の一方である第1の電位線を基準として生成された電流と、前記電源線および接地線の他方である第2の電位線を基準として生成され、前記電流と比較するために参照される参照信号の電圧が変換された参照電流とを比較して、同一になったときに反転する比較結果を用いた信号を、前記電流を生成する際のソース側に戻す比較部、前記比較部による比較結果が反転したときの信号をデジタル値として記憶する記憶部とを前記画素毎に備える。
前記比較部は、入力される前記画素信号の電圧を変換して電流を生成する第1のトランジスタと、入力される前記参照信号の電圧を変換して参照電流を生成する第2のトランジスタとが直列に接続される反転回路を有することができる。
前記比較部は、前記反転回路による比較開始時には、前記比較結果を用いた信号として、ローレベルを戻し、前記比較部による比較結果が反転したときには、前記比較結果を用いた信号として、ハイレベルを戻す論理回路をさらに有することができる。
前記比較部は、前記比較結果信号が反転するときの遷移速度を高速化する正帰還回路をさらに有することができる。
前記光電変換部からの信号を転送する転送ゲートを前記画素毎にさらに備えることができる。
前記記憶部は、ダイナミックラッチである。
前記記憶部は、スタティックラッチである。
前記第1のトランジスタは、NMOS(Negative Channel MOS)で構成され、前記第2のトランジスタは、PMOS(Positive Channel MOS)で構成される。
前記第1のトランジスタは、PMOS(Positive Channel MOS)で構成され、前記第2のトランジスタは、NMOS(Negative Channel MOS)で構成される。
前記正孔を電荷とする場合、前記正帰還回路の極性は、電子を電荷とする場合の逆極性になる。
複数の半導体基板で構成されている。
本技術の一側面の電子機器は、画素に入射された光を受光して光電変換することで電圧を発生し、前記電圧から、電源線および接地線の一方である第1の電位線を基準として生成された電流と、前記電源線および接地線の他方である第2の電位線を基準として生成され、前記電流と比較するために参照される参照信号の電圧が変換された参照電流とを比較して、同一になったときに反転する比較結果を用いた信号を、前記電流を生成する際のソース側に戻す比較部、前記比較部による比較結果が反転したときの信号をデジタル値として記憶する記憶部とを前記画素毎に備える固体撮像装置と、前記固体撮像装置から出力される出力信号を処理する信号処理回路と、入射光を前記固体撮像装置に入射する光学系とを有する。
本技術の一側面においては、画素毎に、前記画素に入射された光を受光して光電変換することで電圧を発生し、前記電圧から、電源線および接地線の一方である第1の電位線を基準として生成された電流と、前記電源線および接地線の他方である第2の電位線を基準として生成され、前記電流と比較するために参照される参照信号の電圧が変換された参照電流とが比較されて、同一になったときに反転する比較結果を用いた信号が、前記電流を生成する際のソース側に戻される。そして、前記画素毎に、前記比較結果が反転したときの信号がデジタル値として記憶される。
本技術によれば、感度の低下を抑制することができる。
なお、本明細書に記載された効果は、あくまで例示であり、本技術の効果は、本明細書に記載された効果に限定されるものではなく、付加的な効果があってもよい。
本技術を適用した固体撮像装置の概略構成例を示すブロック図である。 画素の構成例を示すブロック図である。 比較器の詳細構成例を示すブロック図である。 画素の第1の実施の形態を示す回路図である。 第1の実施の形態に係る画素の動作を説明するタイミングチャートである。 比較器の詳細構成例を示すブロック図である。 画素の第2の実施の形態を示す回路図である。 第2の実施の形態に係る画素の動作を説明するタイミングチャートである。 画素の第3の実施の形態を示す回路図である。 第3の実施の形態に係る画素の動作を説明するタイミングチャートである。 画素の第4の実施の形態を示す回路図である。 第4の実施の形態に係る画素の動作を説明するタイミングチャートである。 ラッチ部の回路構成を示す回路図である。 画素の第5の実施の形態を示す回路図である。 第5の実施の形態に係る画素の動作を説明するタイミングチャートである。 画素の第6の実施の形態を示す回路図である。 第6の実施の形態に係る画素の動作を説明するタイミングチャートである。 2枚の半導体基板で構成される例を説明する図である。 2枚の半導体基板で構成される例を説明する図である。 2枚の半導体基板で構成される例を説明する図である。 3枚の半導体基板で構成される例を説明する図である。 3枚の半導体基板で構成される例を説明する図である。 ラッチ回路の出力制御を説明する図である。 ラッチ回路の出力制御の動作を説明するタイミングチャートである。 SAコアの構成例を示すブロック図である。 イメージセンサの使用例を示す図である。 本開示に係る電子機器としての撮像装置の構成例を示すブロック図である。
以下、本開示を実施するための形態(以下実施の形態とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.固体撮像装置の概略構成例
2.比較器の第1の実施の形態
3.画素部の第1の実施の形態
4.比較器の第2の実施の形態
5.画素部の第2の実施の形態
6.画素部の第3の実施の形態
7.画素部の第4の実施の形態
8.ラッチ部の第2の実施の形態
9.画素部の第5の実施の形態
10.画素部の第6の実施の形態
11.複数基板構成の第1の実施の形態
12.複数基板構成の第2の実施の形態
13.ラッチ回路の出力制御例
14.イメージセンサの使用例
15.電子機器への適用例
<1.固体撮像装置の概略構成例>
図1は、本開示に係る固体撮像装置の概略構成を示している。
図1の固体撮像装置1は、半導体として例えばシリコン(Si)を用いた半導体基板11に、画素21が2次元アレイ状に配列された画素アレイ部22を有する。そして、半導体基板11上の画素アレイ部22の周辺に、画素駆動回路23、DAC(D/A Converter)24、垂直駆動回路25、センスアンプ部26、出力部27、タイミング生成回路28、及びカウンタ29が形成されている。
画素(以下、画素部とも称する)21は、図2に示されるように、その内部に画素回路41とADC42を備える。画素回路41は、受光した光量に応じた電荷信号を生成しかつ蓄積する光電変換部を有し、光電変換部で得られたアナログの画素信号SIGをADC42に出力する。ADC42は、画素回路41から供給されたアナログの画素信号SIGをデジタル信号に変換する。
ADC(AD変換器)42は、比較器51とラッチ部52で構成される。比較器51は、DAC24から供給される参照信号REFと画素信号SIGを比較し、比較結果を示す信号として、出力信号VCOを出力する。比較器51は、参照信号REFと画素信号SIGが同一(の電流)になったとき、出力信号VCOを反転させる。
ラッチ部52には、入力信号として、その時の時刻を示すコード値BITXn(n=1乃至Nの整数)が入力される。そして、ラッチ部52では、比較器51の出力信号VCOが反転したときのコード値BITXnが保持され、その後、出力信号Colnとして読み出される。これにより、ADC42から、アナログの画素信号SIGをNビットにデジタル化したデジタル値が出力される。
図1の画素駆動回路23は、画素21内の画素回路41及び比較器51を駆動する。DAC24は、時間経過に応じてレベル(電圧)が単調減少するスロープ信号である参照信号REFを生成し、各画素21に供給する。垂直駆動回路25は、画素21内で生成されたデジタルの画素信号SIGを、タイミング生成回路28から供給されるタイミング信号に基づいて、所定の順番でセンスアンプ部26に出力する。画素21から出力されたデジタルの画素信号SIGはセンスアンプ部26で増幅された後、出力部27から固体撮像装置1の外部へ出力される。出力部27は、黒レベルを補正する黒レベル補正処理やCDS(Correlated Double Sampling;相関2重サンプリング)処理など、所定のデジタル信号処理を必要に応じて行い、その後、外部へ出力する。カウンタ29は、カウントを行い、画素21にカウンタ信号を送る。
タイミング生成回路28は、各種のタイミング信号を生成するタイミングジェネレータなどによって構成され、生成した各種のタイミング信号を、画素駆動回路23、DAC24、垂直駆動回路25等に供給する。
固体撮像装置1は、以上のように構成することができる。なお、図1では、上述したように、固体撮像装置1を構成する全ての回路が、1つの半導体基板11上に形成されるように説明したが、後述するように、固体撮像装置1を構成する回路を複数枚の半導体基板11に分けて配置する構成とすることもできる。
<2.比較器の第1の実施の形態>
図3は、比較器51の詳細構成例を示すブロック図である。
比較器51は、電流比較部61およびフィードバック部62により構成される。
電流比較部61は、反転回路であり、電源線および接地線との間において、画素信号SIGの電圧が変換された電流と、電流と比較するために参照される参照信号REFの電圧が変換された参照電流とを比較して、同一になったときに反転する比較結果をフィードバック部62に出力する。
フィードバック部62は、電流比較部61による比較結果を用いた信号を、電流比較部61における電源線および接地線のうち、画素信号SIG側の電位線に戻す(フィードバックする)論理回路である。フィードバック部62は、電流比較部61による比較開始時には、比較結果を用いた信号として、ローレベルを戻し、電流比較部61による比較結果が反転したときには、比較結果を用いた信号として、ハイレベルを戻す。これにより、フィードバック部62は、参照信号REFの電位を掃引することができる。すなわち、フィードバック部62は、電流比較部61をスタンバイ状態とすることができる。
<3.画素部の第1の実施の形態>
図4は、図3の比較器51の場合の画素部21の詳細な回路構成を示す回路図である。
画素部21は、画素回路41、リセットトランジスタ72、比較器51、ラッチ部52で構成される。
比較器51の電流比較部61は、トランジスタ81及び82により構成されている。トランジスタ81は、PMOS(Positive Channel MOS)トランジスタで構成される。トランジスタ82は、NMOS(Negative Channel MOS)トランジスタで構成される。
画素回路41のアノードは、接地されており、カソードは、リセットトランジスタ72のソースおよびトランジスタ82のゲートと接続されている。DAC24は、電源電圧Vdd基準の電圧を、参照信号REFとして、トランジスタ81に出力している。
トランジスタ81のゲートには、DAC24より生成出力された参照信号REFが入力され、トランジスタ82のゲートには、画素21内の画素回路41から出力された画素信号SIGが入力される。すなわち、トランジスタ81は、DAC24からの電源電圧Vdd基準の電圧を変換し電流を生成する。トランジスタ82は、画素21内の画素回路41からの電圧を変換し電流を生成する。
トランジスタ81のソースは、電源電圧Vddに接続されている。トランジスタ81のドレインは、リセットトランジスタ72のドレイン、トランジスタ82のドレイン、電流制御部61との接続点と接続されている。トランジスタ81のドレインとトランジスタ82のドレインの接続点が、電流比較部61の出力端となり、フィードバック部62と接続されている。また、トランジスタ82のドレインは、フィードバック部62を構成するインバータ92と接続されている。
フィードバック部62は、インバータ91および92により構成されている。インバータ91は、電流比較部61の比較結果信号を入力し、反転した信号を、出力信号VCOとして、ラッチ部52に出力している。また、インバータ91は、反転した信号をインバータ92にも出力している。インバータ92は、インバータ91からの信号を入力し、反転した信号を、電流比較部61におけるスタンバイ制御のため、トランジスタ82のソースに出力(フィードバック)している。
リセットトランジスタ72のゲートには、リセット信号xRSTが入力される。リセットトランジスタ72のソースは、画素回路41と接続されており、ドレインは、トランジスタ81のドレインとトランジスタ82のドレインとの接続点の間に接続されている。
ラッチ部52は、例えば、ダイナミックラッチで構成される。ラッチ部52には、AD変換ビット数であるNビットに対応して、N個のラッチ回路(データ記憶部)101−1乃至101−Nが設けられている。なお、以下において、N個のラッチ回路101−1乃至101−Nそれぞれを特に区別する必要がない場合は、単にラッチ回路101と記述する。なお、CDS回路の観点から、最終的にNビットの変換の場合、N+1のラッチを有する回路となる場合もある。
ラッチ回路101は、トランジスタ111乃至113と、ラッチ信号出力線114とで構成されている。N個のラッチ回路101−1乃至101−Nのトランジスタ111のゲートには、比較器51の出力信号VCOが入力される。
出力信号VCOが入力されるトランジスタ111のドレインが、制御信号WORDが入力されるトランジスタ112のドレインと同じラッチ信号出力線114に接続されている。トランジスタ111のソースは、対接地の浮遊部とトランジスタ113のゲートの接続点に接続されている。トランジスタ113のドレインは、トランジスタ112のソースと接続されおり、ソースは、接地されている。
nビット目のラッチ回路101−nのラッチ信号出力線114には、そのときの時刻を示す0または1のコード入力信号(コード値)BITXnが入力される。コード入力信号BITXnは、例えば、グレイコード等のビット信号である。ラッチ回路101−nでは、トランジスタ111のゲートに入力された比較器51の出力信号VCOが反転した時点のデータLATnが記憶される。
nビット目のラッチ回路101−nのトランジスタ112のゲートには、読み出しの制御信号WORDが入力される。nビット目のラッチ回路101−nの読み出しタイミングとなったときに、制御信号WORDがHiとなり、nビット目のラッチ信号(コード出力信号)Colnが、ラッチ信号出力線114から出力される。
以上のようにラッチ部52が構成されることにより、ADC42は、積分型のAD変換器として動作することができる。
図5は、1垂直信号区間(1V)における図4の画素部21の動作を示すタイミングチャートである。
タイミングt00において、リセット信号xRSTが入力されて、リセットトランジスタ72により、画素回路41がリセットされ、画素部21の初期化が行われる。このとき、トランジスタ81(PMOS)とトランジスタ82(NMOS)からなる電流比較部61の閾値ばらつきが画素回路41(PD)のカソード側に記憶される。なお、図4の例の場合、転送ゲートがないので、閾値のばらつきはPDに記憶されるが、転送ゲートがある場合、FD(フローティングディフュージョン)に記憶される。
次に、タイミングt01において、参照用の電流Idが、画素リセット時よりも下げられる。次に、外部のカウンタ29が動作されて、ラッチ信号出力線114に、コード入力信号(コード値)BITXnが供給されると同時に、元の電流値になったときにカウンタの値が0になるように参照用の電流Idが増加される。すなわち、図5の例において、参照信号REFは、時間経過に応じて比較の参照電流が単調増加するように電圧制御されるスロープ信号である。
このとき、画素回路41内のフォトダイオードに光が当たっていた場合、そのゲート電圧は、リセット時のよりも下がっており、その結果としての電流Ipixは、図5の一点鎖線のようにだんだん下がるように遷移し、トランジスタ81(PMOS)とトランジスタ82(NMOS)の電流値が同等になったところ(タイミングt02)で、出力信号VCOが反転(LOWに遷移)する。光が当たらない場合は、電流Ipixは、点線のように同じ値から遷移せず、時間としては、最後に反転する。
出力信号VCOが反転すると、ラッチ部52のラッチ回路101−n(n=1乃至N)において、出力信号VCOが反転した時点のデータLATnが記憶される。同時に、出力信号VCOの反転により、インバータ92は、出力信号VCO(H)をトランジスタ82(NMOS)のソースに戻す。
すなわち、電流比較部61は、電流Id<電流Ipixの状態で比較を開始する。フィードバック部62は、電流Id<電流Ipixの場合、出力信号VCO(L)を、トランジスタ82(NMOS)のソースに戻す。電流比較部61の比較結果が、電流Id≧電流Ipixとなったら、フィードバック部62は、出力信号VCO(H)を、トランジスタ82(NMOS)のソースに戻す。
インバータ92から出力信号VCO(H)が供給されると、その結果、トランジスタ82(NMOS)のソース部分がGND(接地)から電源へ持ち上がって、電流が流れなくなり、電流比較部61はスタンバイ状態となる。これにより、低消費電力を実現することができる。
なお、これらの動作は、グローバルシャッタ機能として、全画素同時に行われる。これにより、ライン毎のA/D変換と比べて、感度の低下を抑制することができる。
出力信号VCOが書き込まれた後、信号読み出し期間において、読み出しの制御信号WORDはラッチ回路101のトランジスタ112のゲートに入力される。読み出しタイミングt03となったときに制御信号WORD がHiとなるので、n行目のラッチ信号(コード出力信号)Colは、ラッチ信号出力線114から出力される。
<4.比較器の第2の実施の形態>
図6は、比較器51の詳細構成例を示すブロック図である。
図6の比較器51は、電流比較部61およびフィードバック部62を備える点は、図3の比較器51と共通している。図6の比較器51は、出力の遷移を高速化するための回路である正帰還回路(PositiveFeedBack:PFB)121が追加された点が、図3の比較器51と異なっている。
<5.画素部の第2の実施の形態>
図7は、図6の比較器51の場合の画素部21の詳細な回路構成を示す回路図である。
図7の画素部21は、画素回路41、リセットトランジスタ72、比較器51、ラッチ部52を備える点は、図4の画素部21と共通している。図7の画素部21は、比較部51に、正帰還回路121が追加された点が、図4の画素部21と異なっている。
正帰還回路121は、4つのトランジスタ141乃至144で構成される。ここで、トランジスタ141および142は、PMOSトランジスタで構成され、トランジスタ143および144は、NMOSトランジスタで構成される。
トランジスタ81のドレインとトランジスタ82のドレインの接続点が、電流比較部61の出力端とされ、正帰還回路121内のトランジスタ141のドレインとトランジスタ144のゲートに接続されている。
トランジスタ141および142のソースは電源電圧Vddに接続されている。トランジスタ141のゲートは、トランジスタ142のドレイン、トランジスタ143のドレイン、およびフィードバック部62のインバータ91に接続されている。トランジスタ142のゲートには、初期化信号xINIが入力される。トランジスタ143のソースは、トランジスタ144のドレインに接続されている。トランジスタ143のゲートには、初期化信号INI2が入力される。トランジスタ144のソースは接地されている。
以上のように構成される画素部21(特に、正帰還回路121)の動作について、図8のタイミングチャートを参照して説明する。図8の例においては、1垂直信号区間(1V)におけるタイミングチャートが示されている。
タイミングt10において、リセット信号xRSTが入力されて、リセットトランジスタ72により、画素回路41がリセットされ、画素部21の初期化が行われる。このとき、トランジスタ81(PMOS)とトランジスタ82(NMOS)からなる電流比較部61の閾値ばらつきが画素回路41(PD)のカソード側に記憶される。
正帰還回路121は画素回路41がリセットされる時に初期化信号xINIおよび初期化信号INI2により同時に初期化される。タイミングt10において画素回路41のリセットが終わった後に、タイミングt11において初期化信号INI2が解除され、その後、初期化信号INIが解除され、動作準備完了となる。なお、このとき、PMOSのトランジスタ142がLowの初期化信号xINIによりオンとなっている間、NMOSのトランジスタ143はLowの初期化信号INI2によりオフとなるため、正帰還回路121のトランジスタ142からトランジスタ144へ流れる電流をカットすることができる。
図4の場合と同様に、タイミングt11において、参照用の電流Idが、画素リセット時よりも下げられる。次に、外部のカウンタ29が動作されて、ラッチ信号出力線114に、コード入力信号(コード値)BITXnが供給されると同時に、元の電流値になったときにカウンタ値が0になるように参照用の電流Idが増加される。
このとき、画素回路41内のフォトダイオードに光が当たっていた場合、そのゲート電圧は、リセット時のよりも下がっており、その結果としての電流Ipixは、図8の一点鎖線のように遷移する。
また、このとき、正帰還回路121において、PMOSのトランジスタ141は、初期化信号xINIにより初期化解除後もOFF状態となっている。NMOSのトランジスタ144の入力は、電流Ipix>電流Idのため、GND(接地)近くとなり、OFF状態である。光があたり、電流Ipix=Idとなり、出力電圧はGND(接地)から上昇する。そのとき、NMOSのトランジスタ144がONして、PMOSのトランジスタ141の電源近くの電位であった入力電圧が引き下げられる。それと同時に入力のPMOSのトランジスタ141がONし、NMOSのトランジスタ144の入力ゲートの電位をさらに電源側へ引き上げる。すなわち、NMOSのトランジスタ144の入力ゲートの電位は、図5の例の場合よりも急激に引き上げられる。
このようにして、出力信号VCOが反転するときの遷移速度を高速化する正帰還(PositiveFeedBack)が行われる。その後、トランジスタ81(PMOS)とトランジスタ82(NMOS)の電流値が同等になったところ(タイミングt02)で、出力信号VCOが反転(LOWに遷移)する。光が当たらない場合は、電流Ipixは、点線のように同じ値から遷移せず、時間としては、最後に反転する。
出力信号VCOが反転すると、ラッチ部52のラッチ回路101−n(n=1乃至N)において、出力信号VCOが反転した時点のデータLATnが記憶される。同時に、出力信号VCOの反転により、インバータ92は、出力信号VCO(H)をトランジスタ82(NMOS)のソースに戻す。なお、この部分の詳細は、図5の例と同様のためその説明は省略される。
インバータ92から出力信号VCO(H)が供給されると、その結果、トランジスタ82(NMOS)のソース部分がGND(接地)から電源へ持ち上がることで、電流が流れなくなり、電流比較部61はスタンバイ状態となる。これにより、低消費電力を実現することができる。なお、これらの動作は、全画素同時に行われ、結果としてグローバルシャッタ動作となる。
これ以降の出力信号VCOが書き込まれた後、タイミングt13以降の動作は、その後の動作は、図5の例の場合のタイミングt03以降の動作と同様であり、繰り返しになるのでその説明は省略される。
<6.画素部の第3の実施の形態>
図9は、図3の比較器51の場合の画素部21の詳細な回路構成を示す回路図である。
図9の画素部21は、画素回路41、リセットトランジスタ72、比較器51、ラッチ部52を備える点は、図4の画素部21と共通している。図7の画素部21は、転送ゲート151が追加された点が、図4の画素部21と異なっている。
すなわち、画素回路41のカソード側に、制御信号TGにより信号の転送を行う転送ゲート151のソースが接続されている。転送ゲート151のドレインは、リセットトランジスタ72のソースとトランジスタ82のゲートが接続されている。
以上のように構成される画素部21(特に、転送ゲート151)の動作について、図10のタイミングチャートを参照して説明する。図10の例においては、1垂直信号区間(1V)におけるタイミングチャートが示されている。
タイミングt20において、リセット信号xRSTが入力されて、リセットトランジスタ72により、画素回路41がリセットされ、画素部21の初期化が行われる。このとき、トランジスタ81(PMOS)とトランジスタ82(NMOS)からなる電流比較部61の閾値ばらつきが、転送ゲート151のドレイン、リセットトランジスタ72のソース、トランジスタ82のゲートの接続点に形成されるFDに記憶される。
次に、タイミングt21において、参照用の電流Idが、画素リセット時よりも下げられる。次に、外部のカウンタ29が動作されて、ラッチ信号出力線114に、コード入力信号(コード値)BITXnが供給される制御信号TGが転送ゲート151に入力されて、転送ゲート151がオンし、転送が行われた後、参照用の電流Idが増加される。転送中、画素回路41内のフォトダイオードに光が当たっていた場合、そのゲート電圧は、リセット時のよりも下がり、転送後、さらに下がったところでの固定となる。その結果としての電流Ipixは、図10の一点鎖線のように遷移する。その後、トランジスタ81(PMOS)とトランジスタ82(NMOS)の電流値が同等になったところ(タイミングt02)で、出力信号VCOが反転(LOWに遷移)する。光が当たらない場合は、電流Ipixは、点線のように、転送中立ち上がるが、転送後、同じ値から遷移せず、時間としては、最後に反転する。
出力信号VCOが反転すると、ラッチ部52のラッチ回路101−n(n=1乃至N)において、出力信号VCOが反転した時点のデータLATnが記憶される。同時に、出力信号VCOの反転により、インバータ92は、出力信号VCO(H)をトランジスタ82(NMOS)のソースに戻す。
インバータ92から出力信号VCOが供給されるので、トランジスタ82(NMOS)のソース部分がGND(接地)から電源へ持ち上がって、電流が流れなくなり、電流比較部61はスタンバイ状態となる。これにより、低消費電力を実現することができる。なお、これらの動作は、全画素同時に行われ、結果としてグローバルシャッタ動作となる。
これ以降の出力信号VCOが書き込まれた後、タイミングt23以降の動作は、その後の動作は、図5の例の場合のタイミングt03以降の動作と同様であり、繰り返しになるのでその説明は省略される。
以上のように、転送ゲートを有する場合、制御信号TGが加わるので、電流Ipixが時間変化ではなく、転送後固定となる。
<7.画素部の第4の実施の形態>
図11は、図6の比較器51の場合の画素部21の詳細な回路構成を示す回路図である。
図11の画素部21は、画素回路41、リセットトランジスタ72、比較器51、ラッチ部52、正帰還回路121を備える点は、図7の画素部21と共通している。図11の画素部21は、図9を参照して上述した転送ゲート151が追加された点が、図7の画素部21と異なっている。
すなわち、画素回路41のカソード側に、制御信号TGにより信号の転送を行う転送ゲート151のソースが接続されている。転送ゲート151のドレインは、リセットトランジスタ72のソースとトランジスタ82のゲートが接続されている。
以上のように構成される画素部21(特に、正帰還回路121および転送ゲート151)の動作について、図12のタイミングチャートを参照して説明する。図12の例においては、1垂直信号区間(1V)におけるタイミングチャートが示されている。
タイミングt30において、リセット信号xRSTが入力されて、リセットトランジスタ72により、画素回路41がリセットされ、画素部21の初期化が行われる。このとき、トランジスタ81(PMOS)とトランジスタ82(NMOS)からなる電流比較部61の閾値ばらつきが、転送ゲート151のドレイン、リセットトランジスタ72のソース、トランジスタ82のゲートの接続点に形成されるFDに記憶される。
正帰還回路121は画素回路41がリセットされる時に初期化信号xINIおよび初期化信号INI2により同時に初期化される。タイミングt30において画素回路41のリセットが終わった後に、タイミングt31において初期化信号INI2が解除され、その後、初期化信号INIが解除され、動作準備完了となる。
また、タイミングt31において、参照用の電流Idが、画素リセット時よりも下げられる。次に、初期化信号xINIが解除された後、制御信号TGが転送ゲート151に入力されて、転送ゲート151がオンし、転送が行われた後、参照用の電流Idが増加される。それと同時に、外部のカウンタ29が動作されて、ラッチ信号出力線114に、コード入力信号(コード値)BITXnが供給される。ここで、転送中、画素回路41内のフォトダイオードに光が当たっていた場合、そのゲート電圧は、リセット時のよりも下がり、転送後、さらに下がったところでの固定となる。その結果としての電流Ipixは、図10の一点鎖線のように遷移する。その後、トランジスタ81(PMOS)とトランジスタ82(NMOS)の電流値が同等になったところ(タイミングt02)で、出力信号VCOが反転(LOWに遷移)する。光が当たらない場合は、電流Ipixは、点線のように、転送中立ち上がるが、転送後、同じ値から遷移せず、時間としては、最後に反転する。
出力信号VCOが反転すると、ラッチ部52のラッチ回路101−n(n=1乃至N)において、出力信号VCOが反転した時点のデータLATnが記憶される。同時に、出力信号VCOの反転により、インバータ92は、出力信号VCO(H)をトランジスタ82(NMOS)のソースに戻す。なお、この部分の詳細は、図5の例と同様のためその説明は省略される。
インバータ92から出力信号VCOが供給されると、トランジスタ82(NMOS)のソース部分がGND(接地)から電源へ持ち上がることで、電流が流れなくなり、電流比較部61はスタンバイ状態となる。これにより、低消費電力を実現することができる。なお、これらの動作は、グローバルシャッタ機能として、全画素同時に行われる。
これ以降の出力信号VCOが書き込まれた後、タイミングt33以降の動作は、その後の動作は、図5の例の場合のタイミングt03以降の動作と同様であり、繰り返しになるのでその説明は省略される。
以上のように、転送ゲートを有する場合、制御信号TGが加わるので、電流Ipixが時間変化ではなく、転送後固定となる。
なお、以上においては、ラッチ部52が、3トランジスタのDRAMで構成されるダイナミックラッチで構成される例を説明してきたが、次に説明するようにラッチ部52はスタティックラッチで構成するようにしてもよい。
<8.ラッチ部の第2の実施の形態>
図13は、図2のラッチ部52の詳細な回路構成を示す回路図である。
ラッチ部52は、AD変換ビット数であるnビットに対応して、スタティックラッチ182−1乃至182−nを含むラッチ回路171が設けられている。
ラッチ回路171は、マルチプレクサ181、スタティックラッチ182−1乃至182−n、およびラッチ信号出力線183を含むように構成されている。なお、以下において、n個のスタティックラッチ182−1乃至182−nそれぞれを特に区別する必要がない場合は、単にスタティックラッチ182と記述する。
マルチプレクサ181には、出力信号VCOと制御信号WORDとが入力され、演算結果が各スタティックラッチ182に入力される。マルチプレクサ181は、スタティックラッチ182の読み出し書き込みを制御し、NOR回路191、インバータ192、インバータ193を含むように構成されている。出力信号VCOは、NOR回路191に入力され、制御信号WORDとの論理和の否定をとって、xTとして出力されるとともに、インバータ192により反転された値が、Tとして出力される。また、出力信号VCOは、xLとして出力されるとともに、インバータ193により反転された値が、Lとして出力される。
マルチプレクサ181からの信号がT=ON,L=OFFで、スタティックラッチ182においては、ラッチ信号出力線183から書き込みが行われる(取り込まれる)。マルチプレクサ181からの信号がT=OFF,L=ONでスタティックラッチ182においては、フリップし、ラッチ信号出力線183から書き込まれたデータが記憶される。マルチプレクサ181からの信号がT=ON,L=ONで、スタティックラッチ182においては、記憶されていたデータが、ラッチ信号出力線183に読み出される。マルチプレクサ181からの信号がT=ON,L=OFFで、スタティックラッチ182においては、Highインピーダンスとなり、ラッチ信号出力線183には影響がない。
以上のように、ラッチ部52がスタティックラッチで構成される場合、読み出し書き込み制御がラッチ部52内で行われるので、外部にセンスアンプやカウンタの必要がない。
<9.画素部の第5の実施の形態>
図14は、図6の比較器51の場合の画素部21の詳細な回路構成を示す回路図である。
図14の画素部21は、画素回路41、リセットトランジスタ72、比較器51、およびラッチ部52を備える点は、図7の画素部21と共通している。図14の画素部21は、図7の画素部21と比して、内部のトランジスタが逆極性を有している。なお、電流の方向と、ラッチ部52の構成は、図7の例と同じ方向であり、同じ構成であるので、それらの説明は繰り返しになるのでその説明は省略される。
トランジスタの逆極性により、各部間の接続や比較器51の電流比較部61、正帰還回路121、フィードバック部62の構成が、図7の構成と異なっている。
比較器51の電流比較部61は、トランジスタ211及び212により構成されている。トランジスタ211は、PMOSトランジスタで構成される。トランジスタ212は、NMOSトランジスタで構成される。
画素回路41のカソードは、電圧Vdpixと接続されており、アノードは、リセットトランジスタ72のソースおよびトランジスタ211のゲートと接続されている。DAC24は、接地からの電源を、参照信号REFとして、トランジスタ212に出力している。なお、電圧Vdpixは、電源電圧と構造上分離しているが、電源電圧と同じであってもよい。
トランジスタ211のゲートには、画素21内の画素回路41から出力された画素信号SIGが入力される。トランジスタ212のゲートには、DAC24より生成出力された参照信号REFが入力される。
トランジスタ211のソースは、フィードバック部62のインバータ91とラッチ回路101のトランジスタ111のゲートとの接続点と接続されている。トランジスタ211のドレインは、リセットトランジスタ72のドレイン、トランジスタ82のソース、電流制御部61との接続点と接続されている。トランジスタ211のドレインとトランジスタ212のドレインの接続点が、電流比較部61の出力端となり、正帰還回路121を通して、フィードバック部62と接続されている。また、トランジスタ212のソースは、接地されている。
正帰還回路121は、4つのトランジスタ231乃至234で構成される。ここで、トランジスタ231および232は、PMOSトランジスタで構成され、トランジスタ233および234は、NMOSトランジスタで構成される。
トランジスタ211のドレインとトランジスタ212のソースの接続点が、電流比較部61の出力端とされ、正帰還回路121内のトランジスタ231のゲートとトランジスタ233のドレインに接続されている。
トランジスタ231のソースは電源電圧Vddに接続されている。トランジスタ231のドレインは、トランジスタ232のソースに接続されている。トランジスタ232のゲートには、初期化信号xINI2が入力される。トランジスタ232のドレインと、トランジスタ233のゲートとの接続点が、正帰還回路121の出力端となり、フィードバック部62と接続されている。トランジスタ233とトランジスタ234のソースは、接地されている。トランジスタ234のゲートには、初期化信号INIが入力される。トランジスタ234のドレインは、正帰還回路121の出力端と、フィードバック部62のインバータ91との間に接続されている。
フィードバック部62は、図7の例からインバータ92が除かれており、インバータ91により構成されている。インバータ91は、正帰還回路121から入力される信号を反転し、反転した信号を、出力信号VCOとして、ラッチ部52に出力している。また、インバータ91は、反転した信号を、電流比較部61におけるスタンバイ制御のため、トランジスタ211のソースに出力(フィードバック)している。
以上のように構成される画素部21の動作が、図15のタイミングチャートに示されている。なお、図15の例は、リセット信号xRSTがリセット信号RSTに入れ替わって、HighとLowが逆になり、初期化信号xINIが初期化信号INIに入れ替わってHighとLowが逆になり、初期化信号INI2が初期化信号xINI2に入れ替わってHighとLowが逆になった点だけが図7の例と異なっている。したがって、図17の例の動作は、図7の例と基本的な動作は同じであるので、その説明は省略される。
<10.画素部の第6の実施の形態>
図16は、図6の比較器51の場合の画素部21の詳細な回路構成を示す回路図である。
図16の画素部21は、画素回路41、リセットトランジスタ72、比較器51、およびラッチ部52を備える点は、図7の画素部21と共通している。図16の画素部21は、図7の画素部21と比して、画素回路41が、例えば、有機光電変換膜などのホール蓄積型であり、比較部51の正帰還回路121が逆極性を有しており、電流が逆向きである。なお、電流比較部61、フィードバック部62、およびラッチ部52の構成は、図7の例と同じ構成であるので、それらの説明は繰り返しになるのでその説明は省略される。
画素回路41がホール蓄積型であることで、正帰還回路121の構成が、図7の構成と異なっている。
画素回路41のカソードは、図14の例と同様に電圧Vdpixに接続されている。アノードは、リセットトランジスタ72のソースおよびトランジスタ82のゲートと接続されている。
正帰還回路121は、図14の例の正帰還回路121と基本的に同様に、4つのトランジスタ231乃至234で構成される。なお、詳細な説明は、繰り返しになるので省略される。
以上のように構成される画素部21の動作が、図17のタイミングチャートに示されている。なお、図17の例は、初期化信号xINIが初期化信号INIに入れ替わってHighとLowが逆になり、初期化信号INI2が初期化信号xINI2に入れ替わってHighとLowが逆になった点と、電流の向きが逆向きである点だけが図7の例と異なっている。したがって、図17の例の動作は、図7の例と基本的な動作は同じであるので、その説明は省略される。
なお、画素回路41がホール蓄積型であるので、正帰還回路121の構成が逆極性であることが望ましいが、逆極性でなくてもよい。
また、電流の向きが逆向きであるので、比較用の電流Ipixは、最初に少なく流しておき、AD変換を行う前には、大電流としてその後、少なくなる方向へ減らしていく駆動とする。すなわち、図17の例において、参照信号REFは、時間経過に応じて比較のための電流Idが単調減少するように電圧が増加するスロープ信号である。したがって、図17の例の場合、電流比較部61は、電流Id>電流Ipixの状態で比較を開始する。フィードバック部62は、電流Id>電流Ipixの場合、出力信号VCO(L)を、トランジスタ82(NMOS)のソースに戻す。電流比較部61の比較結果が、電流Id≦電流Ipixとなったら、フィードバック部62は、出力信号VCO(H)を、トランジスタ82(NMOS)のソースに戻す。
なお、図16の画素部21のフィードバック部62は、図18のように構成することで、インバータを1つで構成し、インバータを1つ減らすことができる。
以上のように、本技術においては、画素に入射された光を受光して光電変換することで電圧を発生し、電圧から、電源線および接地線の一方である第1の電位線を基準として生成された電流と、電源線および接地線の他方である第2の電位線を基準として生成され、電流と比較するために参照される参照信号の電圧が変換された参照電流とを比較して、同一になったときに反転する比較結果を用いた信号を、電流を生成する際のソース側に戻す比較部と、比較部による比較結果が反転したときの信号をデジタル値として記憶する記憶部とが画素毎に構成される。
このように構成することにより、本技術によれば、グローバルシャッタ動作のA/D変換信号を得ることができるので、ライン毎の書き込みと比べて、感度の低下を抑制することができる。
また、信号反転後にスタンバイ状態となるので、信号反転後には定常電流が流れないため、低消費電力とすることが可能となる。
<11.複数基板構成の第1の実施の形態>
以上の説明においては、固体撮像装置1が、1枚の半導体基板11上に形成されるものとして説明したが、複数枚の半導体基板11に回路を作り分けることで、固体撮像装置1を構成してもよい。
図18は、固体撮像装置1を2枚の半導体基板11で構成した場合の概略断面図を示している。
上側基板11Aは、配線層301が形成された表面側とは反対の裏面側に、フォトダイオード302、カラーフィルタ303、OCL(オンチップレンズ)304などが形成された裏面照射型となっている。
上側基板11Aの配線層301は、下層基板11Cの表面側である配線層305とCu-Cu接合等の接合技術により貼り合わされている。
上側基板11Aには、例えば、フォトダイオード302を含む画素回路41が少なくとも形成されている。下側基板11Cには、1つ以上のラッチ回路101を含むラッチ部52が少なくとも形成されている。上側基板11Aと下側基板11Cは、例えば、Cu-Cuなどの金属結合などにより接合される。
図19は、上側基板11Aと下側基板11Cのそれぞれに形成される回路構成の第1の例を示している。
上側基板11Aには、少なくとも画素回路41が形成されている。下側基板11Cには、少なくともADC42(比較部51とラッチ部52)の回路が形成されている。
なお、図19の回路構成は、上側基板11Aが例えば有機光電変換膜などの非シリコン材料などの場合にも適用可能な構成である。
また、図19の回路構成は、図7の画素21の第2の実施の形態を示す回路構成であるが、その他の実施の形態の回路構成とすることもできる。例えば、図9の画素21の第3の実施の形態に示されるように転送ゲート151を有する回路構成の場合には、上側基板11Aには、転送ゲート151までが含まれる。
図20は、上側基板11Aと下側基板11Cのそれぞれに形成される回路構成の第2の例を示している。
上側基板11Aには、少なくとも画素回路41とADC42のうちの比較部51の回路が形成されている。下側基板11Cには、少なくともADC42のうちのラッチ部52の回路が形成されている。
図20の例の場合は、上側基板11Aの画素回路41のフォトダイオード302部分は、裏面照射型の受光部とすることが最適である。また、下側基板11Cに関しては、ラッチ部52の回路部分で、専用の微細プロセスなどで作り分けると、コストを削減することができる。
なお、図20の例の回路構成も、図7の画素21の第2の実施の形態を示す回路構成であるが、その他の実施の形態の回路構成とすることもできる。
<12.複数基板構成の第2の実施の形態>
図18乃至図20は、固体撮像装置1を2枚の半導体基板11で構成した例であるが、3枚の半導体基板11で構成することもできる。
図21は、固体撮像装置1を3枚の半導体基板11で構成した場合の概略断面図を示している。
上側基板11Aは、配線層301が形成された表面側とは反対の裏面側に、フォトダイオード302、カラーフィルタ303、OCL304などが形成された裏面照射型となっている。
上側基板11Aの配線層301は、中間基板11Bの表面側である配線層305とCu-Cu接合により貼り合わされている。
中間基板11Bと下側基板11Cは、下側基板11Cの表面側に形成された配線層312と、中間基板11Bの接続用配線311とのCu-Cu接合により貼り合わされている。中間基板11Bの接続用配線311は、貫通電極313により、中間基板11Bの表面側の配線層305と接続されている。
図21の例では、中間基板11Bの表面側である配線層305が上側基板11Aの配線層301と向き合うように接合されているが、中間基板11Bの上下を反転して、中間基板11Bの配線層305が下側基板11Cの配線層312と向き合うように接合してもよい。
図22は、上側基板11Aと下側基板11Cのそれぞれに形成される回路構成の例を示している。
上側基板11Aには、少なくとも画素回路41が形成されている。中間基板11Bには、少なくともADC42のうちの比較部51の回路が形成されている。下側基板11Cには、少なくともADC42のうちのラッチ部52の回路が形成されている。
図22の回路構成は、図19の回路構成と図20の回路構成のそれぞれの利点を合わせた構成である。すなわち、上側基板11Aの画素回路41を、シリコンではない高感度受光素子を含むものとし、中間基板11Bを本技術の比較部51、下側基板11Cをラッチ部52の構造に最適なプロセスと、作り分けることが可能となる。例えば、各端子の貼り合わせには、例えば、Cu-CU接合技術が適用される。
なお、図22の回路構成は、図7の画素21の第2の実施の形態を示す回路構成であるが、その他の実施の形態の回路構成とすることもできる。例えば、図9の画素21の第3の実施の形態に示されるように転送ゲート151を有する回路構成の場合には、上側基板11Aには、転送ゲート151までが含まれる。
なお、以上の半導体基板への作り分けは例であり、他の構成に作り分けをするようにしてもよい。
<13.ラッチ回路の出力制御例>
次に、ラッチ部52のN個のラッチ回路101−1乃至101−Nのラッチ信号Colnの読み出し制御について説明する。
図23は、各画素21内のラッチ部52とセンスアンプ部26の読み出し制御に関する回路図である。書き込み制御の回路については図示が省略されている。
ラッチ部52のN個のラッチ回路101は、それぞれ、図23に示されるように、ラッチ信号出力線114を介してセンスアンプ部26のSAコア(センスアンプコア回路)471と接続されている。
ラッチ回路101とSAコア471との間には、ラッチ信号出力線114に接続されたキャパシタ475と、そのキャパシタ475に所定の電位をプリチャージするためのトランジスタ472が配置されている。
ラッチ信号Colnの読み出しは、読み出し前に、トランジスタ472によってキャパシタ475に所定の電位がプリチャージされ、SAコア471が、プリチャージされたキャパシタ475の電位がラッチ信号Colnによってディスチャージされたか否かを検出することによって、ラッチ信号Colnの読み出しを行う。例えば、ラッチ信号Colnが“1”であれば、プリチャージされた電位がディスチャージされ、ラッチ信号Colnが“0”であれば、プリチャージされた電位が保持される。
固体撮像装置1には、図23に示されるように、読み出しの制御信号WORDを伝送するWORD制御線481、キャパシタ475にプリチャージを行うトランジスタ472に制御信号xPCを伝送するxPC制御線473、SAコア471がラッチ信号Colnの検出を行うタイミングを制御する制御信号ENを伝送するEN制御線474が入力される。
これにより、SAコア471がラッチ回路101の読み出し動作とプリチャージ動作を行う。
図24は、図23に示したラッチ部52とセンスアンプ部26のタイミングチャートである。図25の全ビット同時読み出しの駆動において、1回の読み出しにかかる単位時間をTとする。
なお、図23および図24の例においては、全ビット読み出しの駆動の例が示されているが、奇数ビットと偶数ビットを交互に読み出すインターリーブ駆動などを行うことも可能である。
また、図23の例において、SAコア471は、インバータで構成されてもよいが、例えば、”A High-Density 45 nm SRAM Using Small-Signal Non-Strobed Regenerative Sensing,”Naveen Verma, Student Member, IEEE, and Anantha P. Chandrakasan, Fellow, IEEEにおいて提案されている構成(図25)をとることも可能である。
図25は、上述のSAコアの構成例を示すブロック図である。
図25のSAコアは、2つのインバータアンプ501および502、リセットトランジスタ503および504、再生フィードバックデバイスとなるトランジスタ505、トランジスタ506、およびインバータ507を含むように構成されている。
このような構成にすることで、小さな信号を増幅させることが可能である。
<14.イメージセンサの使用例>
図26は、上述の固体撮像装置を使用する使用例を示す図である。
上述した固体撮像装置(イメージセンサ)は、例えば、以下のように、可視光や、赤外光、紫外光、X線等の光をセンシングする様々なケースに使用することができる。
・ディジタルカメラや、カメラ機能付きの携帯機器等の、鑑賞の用に供される画像を撮影する装置
・自動停止等の安全運転や、運転者の状態の認識等のために、自動車の前方や後方、周囲、車内等を撮影する車載用センサ、走行車両や道路を監視する監視カメラ、車両間等の測距を行う測距センサ等の、交通の用に供される装置
・ユーザのジェスチャを撮影して、そのジェスチャに従った機器操作を行うために、TVや、冷蔵庫、エアーコンディショナ等の家電に供される装置
・内視鏡や、赤外光の受光による血管撮影を行う装置等の、医療やヘルスケアの用に供される装置
・防犯用途の監視カメラや、人物認証用途のカメラ等の、セキュリティの用に供される装置
・肌を撮影する肌測定器や、頭皮を撮影するマイクロスコープ等の、美容の用に供される装置
・スポーツ用途等向けのアクションカメラやウェアラブルカメラ等の、スポーツの用に供される装置
・畑や作物の状態を監視するためのカメラ等の、農業の用に供される装置
<15.電子機器への適用例>
本開示は、固体撮像装置への適用に限られるものではない。即ち、本開示は、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置や、撮像機能を有する携帯端末装置や、画像読取部に固体撮像装置を用いる複写機など、画像取込部(光電変換部)に固体撮像装置を用いる電子機器全般に対して適用可能である。固体撮像装置は、ワンチップとして形成された形態であってもよいし、撮像部と信号処理部または光学系とがまとめてパッケージングされた撮像機能を有するモジュール状の形態であってもよい。
図27は、本開示に係る電子機器としての、撮像装置の構成例を示すブロック図である。
図27の撮像装置600は、レンズ群などからなる光学部601、図1の固体撮像装置1の構成が採用される固体撮像装置(撮像デバイス)602、およびカメラ信号処理回路であるDSP(Digital Signal Processor)回路603を備える。また、撮像装置600は、フレームメモリ604、表示部605、記録部606、操作部607、および電源部608も備える。DSP回路603、フレームメモリ604、表示部605、記録部606、操作部607および電源部608は、バスライン609を介して相互に接続されている。
光学部601は、被写体からの入射光(像光)を取り込んで固体撮像装置602の撮像面上に結像する。固体撮像装置602は、光学部601によって撮像面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。この固体撮像装置602として、図1の固体撮像装置1、即ち、感度の低下を抑制させつつ、消費電力を低減させた固体撮像装置を用いることができる。
表示部605は、例えば、液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル等のパネル型表示装置からなり、固体撮像装置602で撮像された動画または静止画を表示する。記録部606は、固体撮像装置602で撮像された動画または静止画を、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録する。
操作部607は、ユーザによる操作の下に、撮像装置600が持つ様々な機能について操作指令を発する。電源部608は、DSP回路603、フレームメモリ604、表示部605、記録部606および操作部607の動作電源となる各種の電源を、これら供給対象に対して適宜供給する。
上述したように、固体撮像装置602として、上述した実施の形態に係る固体撮像装置1を用いることで、感度の低下を抑制させつつ、消費電力を低減することができる。従って、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ、さらには携帯電話機等のモバイル機器向けカメラモジュールなどの撮像装置600においても、感度低下の抑制と低消費電力を実現することができる。
なお、上述した説明では、比較器51及びADC42は、固体撮像装置1に組み込まれた部品として説明したが、それぞれ単独で流通する製品(比較器、AD変換器)とすることができる。
また、本開示は、固体撮像装置に限らず、他の半導体集積回路を有する半導体装置全般に対して適用可能である。
本開示の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
上述したように、本開示は、電子を電荷とする回路構成とすることもできるし、説明したが、正孔を電荷とする回路構成とすることもできる。また、上述したように、各回路構成において、トランジスタの極性(NMOSトランジスタとPMOSトランジスタ)を入れ替えた回路構成でも実現可能である。その場合、トランジスタに入力される制御信号は、HiとLowが反対の信号となる。
上述したように、参照信号REFは、時間経過に応じて比較のための電流Idが単調減少するように電圧が減少するスロープ信号とすることもできるし、参照信号REFは、時間経過に応じて比較のための電流Idが単調減少するように電圧が増加するスロープ信号とすることもできる。また、参照信号REFは経過時間に依らず固定電圧とすることもできる。
その他、上述した複数の実施の形態の全てまたは一部を組み合わせた形態を採用することができる。上述した実施の形態では説明していない他の実施の形態どうしを適宜組み合わせた形態も可能である。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、本明細書に記載されたもの以外の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1) 画素に入射された光を受光して光電変換することで電圧を発生し、前記電圧から、電源線および接地線の一方である第1の電位線を基準として生成された電流と、前記電源線および接地線の他方である第2の電位線を基準として生成され、前記電流と比較するために参照される参照信号の電圧が変換された参照電流とを比較して、同一になったときに反転する比較結果を用いた信号を、前記電流を生成する際のソース側に戻す比較部と、
前記比較部による比較結果が反転したときの信号をデジタル値として記憶する記憶部と
を前記画素毎に備える固体撮像装置。
(2) 前記比較部は、入力される前記画素信号の電圧を変換して電流を生成する第1のトランジスタと、入力される前記参照信号の電圧を変換して参照電流を生成する第2のトランジスタとが直列に接続される反転回路を有する
前記(1)に記載の固体撮像装置。
(3) 前記比較部は、前記反転回路による比較開始時には、前記比較結果を用いた信号として、ローレベルを戻し、前記比較部による比較結果が反転したときには、前記比較結果を用いた信号として、ハイレベルを戻す論理回路をさらに有する
前記(2)に記載の固体撮像装置。
(4) 前記比較部は、前記比較結果信号が反転するときの遷移速度を高速化する正帰還回路をさらに有する
前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(5) 前記光電変換部からの信号を転送する転送ゲートを
前記画素毎にさらに備える前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(6) 前記記憶部は、ダイナミックラッチである
前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(7) 前記記憶部は、スタティックラッチである
前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(8) 前記第1のトランジスタは、NMOS(Negative Channel MOS)で構成され、前記第2のトランジスタは、PMOS(Positive Channel MOS)で構成される
前記(2)に記載の固体撮像装置。
(9) 前記第1のトランジスタは、PMOS(Positive Channel MOS)で構成され、前記第2のトランジスタは、NMOS(Negative Channel MOS)で構成される
前記(2)に記載の固体撮像装置。
(10) 前記正孔を電荷とする場合、前記正帰還回路の極性は、電子を電荷とする場合の逆極性になる
前記(7)に記載の固体撮像装置。
(11) 複数の半導体基板で構成されている
前記(1)乃至(10)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(12) 画素に入射された光を受光して光電変換することで電圧を発生し、前記電圧から、電源線および接地線の一方である第1の電位線を基準として生成された電流と、前記電源線および接地線の他方である第2の電位線を基準として生成され、前記電流と比較するために参照される参照信号の電圧が変換された参照電流とを比較して、同一になったときに反転する比較結果を用いた信号を、前記電流を生成する際のソース側に戻す比較部と、
前記比較部による比較結果が反転したときの信号をデジタル値として記憶する記憶部と
を前記画素毎に備える固体撮像装置と、
前記固体撮像装置から出力される出力信号を処理する信号処理回路と、
入射光を前記固体撮像装置に入射する光学系と
を有する電子機器。
1 固体撮像装置, 11 半導体基板, 11A 上側基板, 11B 中間基板,11C 下側基板, 21 画素(部), 24 DAC, 26 センスアンプ部, 41 画素回路, 42 ADC, 51 比較器, 52 ラッチ部, 61 電流比較部, 62 フィードバック部, 72 リセットトランジスタ, 81,82 トランジスタ, 91,92 インバータ, 600 カメラ装置, 602 固体撮像素子, 101,101−1乃至101−N ラッチ回路, 111乃至113 トランジスタ, 114 ラッチ信号出力線, 121 正帰還回路, トランジスタ141乃至144 トランジスタ, 151 転送ゲート, 171,171−1乃至171−N ラッチ回路, 181 マルチプレクサ, 182 スタティックラッチ, 183 ラッチ信号出力線, 191 NOR回路, 192,193 インバータ, 211,212 トランジスタ, 231乃至234 トランジスタ, 301 配線層, 302 フォトダイオード, 303 カラーフィルタ, 304 OCL, 305 配線層, 311 接続用配線, 312 配線層, 471 SAコア, 472 トランジスタ, 473 xPC制御線, 474 EN制御線, 475 キャパシタ, 481 WORD制御線, 501,502 インバータアンプ, 503,504 リセットトランジスタ, 505,506 トランジスタ, 507 インバータ, 600 撮像装置, 601 光学部, 602 固体撮像装置, 603 DSP回路

Claims (12)

  1. 画素に入射された光を受光して光電変換することで電圧を発生し、前記電圧から、電源線および接地線の一方である第1の電位線を基準として生成された電流と、前記電源線および接地線の他方である第2の電位線を基準として生成され、前記電流と比較するために参照される参照信号の電圧が変換された参照電流とを比較して、同一になったときに反転する比較結果を用いた信号を、前記電流を生成する際のソース側に戻す比較部と、
    前記比較部による比較結果が反転したときの信号をデジタル値として記憶する記憶部と
    を前記画素毎に備える固体撮像装置。
  2. 前記比較部は、入力される前記画素信号の電圧を変換して電流を生成する第1のトランジスタと、入力される前記参照信号の電圧を変換して参照電流を生成する第2のトランジスタとが直列に接続される反転回路を有する
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記比較部は、前記反転回路による比較開始時には、前記比較結果を用いた信号として、ローレベルを戻し、前記比較部による比較結果が反転したときには、前記比較結果を用いた信号として、ハイレベルを戻す論理回路をさらに有する
    請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記比較部は、前記比較結果信号が反転するときの遷移速度を高速化する正帰還回路をさらに有する
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  5. 前記光電変換部からの信号を転送する転送ゲートを
    前記画素毎にさらに備える請求項1に記載の固体撮像装置。
  6. 前記記憶部は、ダイナミックラッチである
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  7. 前記記憶部は、スタティックラッチである
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  8. 前記第1のトランジスタは、NMOS(Negative Channel MOS)で構成され、前記第2のトランジスタは、PMOS(Positive Channel MOS)で構成される
    請求項2に記載の固体撮像装置。
  9. 前記第1のトランジスタは、PMOS(Positive Channel MOS)で構成され、前記第2のトランジスタは、NMOS(Negative Channel MOS)で構成される
    請求項2に記載の固体撮像装置。
  10. 前記正孔を電荷とする場合、前記正帰還回路の極性は、電子を電荷とする場合の逆極性になる
    請求項2に記載の固体撮像装置。
  11. 複数の半導体基板で構成されている
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  12. 画素に入射された光を受光して光電変換することで電圧を発生し、前記電圧から、電源線および接地線の一方である第1の電位線を基準として生成された電流と、前記電源線および接地線の他方である第2の電位線を基準として生成され、前記電流と比較するために参照される参照信号の電圧が変換された参照電流とを比較して、同一になったときに反転する比較結果を用いた信号を、前記電流を生成する際のソース側に戻す比較部と、
    前記比較部による比較結果が反転したときの信号をデジタル値として記憶する記憶部と
    を前記画素毎に備える固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置から出力される出力信号を処理する信号処理回路と、
    入射光を前記固体撮像装置に入射する光学系と
    を有する電子機器。
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