JPWO2016103543A1 - 投影装置 - Google Patents

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Abstract

本開示における投影装置は、投影部と、検出部と、制御部とを備える。投影部は、投影画像を投影する。検出部は、所定の第1の投影領域において、投影画像を投影する際の障害物の状態を検出する。制御部は、最初に投影画像を投影する領域を第1の投影領域に設定する。制御部は、検出部によって検出された障害物の状態が所定条件に該当したとき、投影画像を投影する領域を、第1の投影領域から、第1の投影領域とは異なる所定の第2の投影領域に切替える。

Description

本開示は、画像を投影する投影装置に関する。
特許文献1は、画像の投写位置を変更可能な投写型画像表示システムを開示する。特許文献1の投写型画像表示システムは、画像を投写する投写対象領域をセンシングするセンサと、当該センシングした情報に基づき、エッジ検出処理または色分布検出処理を実行して検出情報を出力する検出手段とを備える。投写型画像表示システムは、当該検出情報に基づき、投写対象領域のうち障害物の存在しない投写可能領域を決定し、前記投写可能領域に画像が投写されるように、投写する画像の投写サイズを調整する。これにより、画像を投写する投写対象領域に障害物がある場合に、投写画像が、投写対象領域の範囲内で障害物を避けるように、投写サイズを縮めて投写される。
特開2004−48695号公報
本開示は、投影画像を人物などの対象物に見せるために投影する際に、障害物の影響を受けずに対象物にとって投影画像を見易くすることが可能な投影装置を提供する。
本開示における投影装置は、投影部と、検出部と、制御部とを備える。投影部は、投影画像を投影する。検出部は、所定の第1の投影領域において、投影画像を投影する際の障害物の状態を検出する。制御部は、最初に投影画像を投影する領域を第1の投影領域に設定する。制御部は、検出部によって検出された障害物の状態が所定条件に該当したとき、投影画像を投影する領域を、第1の投影領域から、第1の投影領域とは異なる所定の第2の投影領域に切替える。
本開示における投影装置は、第1の投影領域に投影画像を投影した状態で、障害物の状態が所定条件に該当すると、第1の投影領域から第2の投影領域に切替える。これにより、投影画像を人物などの対象物に見せるために投影する際に、障害物の影響を受けずに対象物にとって投影画像を見易くすることができる。
図1は、プロジェクタ装置が壁に映像を投影するイメージ図である。 図2は、プロジェクタ装置が床に映像を投影するイメージ図である。 図3は、プロジェクタ装置の電気的構成を示すブロック図である。 図4Aは、距離検出部の電気的構成を示すブロック図である。 図4Bは、距離検出部により撮像された赤外画像を説明するための図である。 図5は、プロジェクタ装置の光学的構成を示すブロック図である。 図6Aは、プロジェクタ装置の動作の概要を説明するための説明図である。 図6Bは、プロジェクタ装置の動作の概要を説明するための説明図である。 図6Cは、プロジェクタ装置の動作の概要を説明するための説明図である。 図7は、プロジェクタ装置による切替え投影処理を説明するためのフローチャートである。 図8Aは、プロジェクタ装置による人物の検知方法を説明するための説明図である。 図8Bは、プロジェクタ装置による人物の検知方法を説明するための説明図である。 図8Cは、プロジェクタ装置による人物の検知方法を説明するための説明図である。 図9は、プロジェクタ装置による人混みの検出方法を説明するための説明図である。 図10Aは、プロジェクタ装置による投影画像の投影位置を説明するための説明図である。 図10Bは、プロジェクタ装置による投影画像の投影位置を説明するための説明図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、出願人は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1)
本開示にかかる投影装置の具体的な実施例として、プロジェクタ装置100を説明する。
図1及び図2を用いて、プロジェクタ装置100による映像投影動作の概要を説明する。図1は、プロジェクタ装置100が壁140に映像を投影するイメージ図である。図2は、プロジェクタ装置100が床150に映像を投影するイメージ図である。
図1及び図2に示すように、プロジェクタ装置100は、駆動部110とともに筐体120に固定されている。プロジェクタ装置100及び駆動部110を構成する各部と電気的に接続される配線は、筐体120及び配線ダクト130を介して電源と接続される。これにより、プロジェクタ装置100及び駆動部110に対して電力が供給される。プロジェクタ装置100は、開口部101を有している。プロジェクタ装置100は、開口部101を介して映像の投影を行う。
駆動部110は、プロジェクタ装置100の投影方向を変更するよう駆動することができる。駆動部110は、プロジェクタ装置100の本体をパン方向(水平方向)とチルト方向(垂直方向)に駆動することができる。駆動部110は、図1に示すようにプロジェクタ装置100の投影方向を壁140の方向になるよう駆動することができる。これにより、プロジェクタ装置100は、壁140に対して映像141を投影することができる。同様に、駆動部110は、図2に示すようにプロジェクタ装置100の投影方向を床150の方向になるよう駆動することができる。これにより、プロジェクタ装置100は、床150に対して映像151を投影することができる。駆動部110は、ユーザーのマニュアル操作に基づいて駆動してもよいし、所定のセンサの検出結果に応じて自動的に駆動してもよい。また、壁140に投影する映像141と、床150に投影する映像151とは、内容を異ならせてもよいし、同一のものにしてもよい。
プロジェクタ装置100は、ユーザーインターフェース装置200を搭載している。これにより、プロジェクタ装置100は、人の操作或いは、人の立ち位置に応じた、投影映像に対する各種制御を実行することが可能となる。
以下、プロジェクタ装置100の構成及び動作について詳細を説明する。
<1.プロジェクタ装置の構成>
図3は、プロジェクタ装置100の電気的構成を示すブロック図である。プロジェクタ装置100は、ユーザーインターフェース装置200と投影部250とを備えている。投影部250は、光源部300、画像生成部400、投影光学系500を備えている。以下、順にプロジェクタ装置100を構成する各部の構成について説明する。
ユーザーインターフェース装置200は、制御部210、メモリ220、距離検出部230を備えている。距離検出部230は、所定の第1の投影領域において、投影画像を投影する際の障害物の状態を検出する第1の検出部の一例であり、且つ特定の対象物を検出する第2の検出部の一例である。
制御部210は、プロジェクタ装置100全体を制御する半導体素子である。すなわち、制御部210は、ユーザーインターフェース装置200を構成する各部(距離検出部230、メモリ220)及び、光源部300、画像生成部400、投影光学系500の動作を制御する。また、制御部210は、投影画像を映像信号処理により縮小・拡大するデジタルズーム制御を行うことができる。制御部210は、ハードウェアのみで構成してもよいし、ハードウェアとソフトウェアとを組合せることにより実現してもよい。
メモリ220は、各種の情報を記憶する記憶素子である。メモリ220は、フラッシュメモリや強誘電体メモリなどで構成される。メモリ220は、プロジェクタ装置100を制御するための制御プログラム等を記憶する。また、メモリ220は、制御部210から供給された各種の情報を記憶する。更に、メモリ220は、投影映像を表示させたい投影サイズの設定や、投影対象までの距離情報に応じたフォーカス値のテーブルなどのデータを記憶している。
距離検出部230は、例えば、TOF(Time−of−Flight)センサから構成され、対向する面までの距離を直線的に検出する。距離検出部230が壁140と対向しているときは、距離検出部230から壁140までの距離を検出する。同様に、距離検出部230が床150と対向しているときは、距離検出部230から床150までの距離を検出する。図4Aは、距離検出部230の電気的構成を示すブロック図である。図4Aに示すように、距離検出部230は、赤外検出光を照射する赤外光源部231と、対向する面で反射した赤外検出光を受光する赤外受光部232とセンサ制御部233とから構成される。赤外光源部231は、開口部101を介して、赤外検出光を周囲一面に拡散されるように照射する。赤外光源部231は、例えば、850nm〜950nmの波長の赤外光を、赤外検出光として用いる。センサ制御部233は、赤外光源部231が照射した赤外検出光の位相をセンサ制御部233の内部メモリに記憶しておく。対向する面が距離検出部230から等距離になく、傾きや形状を有する場合、赤外受光部232の撮像面上に配列された複数の画素は、それぞれ別々のタイミングで反射光を受光する。別々のタイミングで受光するため、赤外受光部232で受光する赤外検出光は、各画素で位相が異なってくる。センサ制御部233は、赤外受光部232が各画素で受光した赤外検出光の位相を内部メモリに記憶する。
センサ制御部233は、赤外光源部231が照射した赤外検出光の位相と、赤外受光部232が各画素で受光した赤外検出光の位相とを内部メモリから読出す。センサ制御部233は、距離検出部230が照射した赤外検出光と、受光した赤外検出光との位相差に基づいて、距離検出部230から対向する面までの距離を測定して、距離情報(距離画像)を生成する。
図4Bは、距離検出部230の赤外受光部232により取得された距離情報を説明するための図である。距離検出部230は、受光した赤外検出光による赤外画像を構成する画素の一つ一つについて距離を検出する。これにより、制御部210は、距離検出部230が受光した赤外画像の画角全域対する距離の検出結果を画素単位で得ることができる。以下の説明では、図4Bに示すように、赤外画像の横方向にX軸をとり、縦方向にY軸をとる。そして、検出した距離方向にZ軸をとる。制御部210は、距離検出部230の検出結果に基づいて、赤外画像を構成する各画素について、XYZの三軸の座標(x、y、z)を取得できる。すなわち、制御部210は、距離検出部230の検出結果に基づいて、距離情報(距離画像)を取得できる。制御部210は、所定の時間間隔(例えば1/60秒)毎に、距離情報を取得する。
上記では、距離検出部230としてTOFセンサを例示したが、本開示はこれに限定されない。すなわち、ランダムドットパターンのように、既知のパターンを投光してそのパターンのズレから距離を算出するものであっても良いし、ステレオカメラによる視差を利用したものであってもよい。
続いて、プロジェクタ装置100に搭載された部材のうち、ユーザーインターフェース装置200以外の部材である光源部300、画像生成部400、投影光学系500の構成について、図5を用いて説明する。図5は、プロジェクタ装置100の光学的構成を示すブロック図である。図5に示すように、光源部300は、投影画像を生成するために必要な光を、画像生成部400に対して供給する。画像生成部400は生成した映像を投影光学系500に供給する。投影光学系500は、画像生成部400から供給された映像に対してフォーカシング、ズーミング等の光学的変換を行う。投影光学系500は、開口部101と対向しており、開口部101から映像が投影される。
まず、光源部300の構成について説明する。図5に示すように、光源部300は、半導体レーザー310、ダイクロイックミラー330、λ/4板340、蛍光体ホイール360などを備えている。
半導体レーザー310は、例えば、波長440nm〜455nmのS偏光の青色光を発光する固体光源である。半導体レーザー310から出射されたS偏光の青色光は、導光光学系320を介してダイクロイックミラー330に入射される。
ダイクロイックミラー330は、例えば、波長440nm〜455nmのS偏光の青色光に対しては98%以上の高い反射率を有する一方、波長440nm〜455nmのP偏光の青色光及び、波長490nm〜700nmの緑色光〜赤色光に対しては偏光状態に関わらず95%以上の高い透過率を有する光学素子である。ダイクロイックミラー330は、半導体レーザー310から出射されたS偏光の青色光を、λ/4板340の方向に反射する。
λ/4板340は、直線偏光を円偏光に変換又は、円偏光を直線偏光に変換する偏光素子である。λ/4板340は、ダイクロイックミラー330と蛍光体ホイール360との間に配置される。λ/4板340に入射したS偏光の青色光は、円偏光の青色光に変換された後、レンズ350を介して蛍光体ホイール360に照射される。
蛍光体ホイール360は、高速回転が可能なように構成されたアルミ平板である。蛍光体ホイール360の表面には、拡散反射面の領域であるB領域と、緑色光を発光する蛍光体が塗付されたG領域と、赤色光を発光する蛍光体が塗付されたR領域とが複数形成されている。蛍光体ホイール360のB領域に照射された円偏光の青色光は拡散反射されて、円偏光の青色光として再びλ/4板340に入射する。λ/4板340に入射した円偏光の青色光は、P偏光の青色光に変換された後、再びダイクロイックミラー330に入射する。このときダイクロイックミラー330に入射した青色光は、P偏光であるためダイクロイックミラー330を透過して、導光光学系370を介して画像生成部400に入射する。
蛍光体ホイール360のG領域又はR領域に照射された青色光は、G領域又はR領域上に塗付された蛍光体を励起して緑色光又は赤色光を発光させる。G領域又はR領域上から発光された緑色光又は赤色光は、ダイクロイックミラー330に入射する。このときダイクロイックミラー330に入射した緑色光又は赤色光は、ダイクロイックミラー330を透過して、導光光学系370を介して画像生成部400に入射する。
蛍光体ホイール360は高速回転しているため、光源部300から画像生成部400へは、青色光、緑色光、赤色光が時分割されて出射する。
画像生成部400は、制御部210から供給される映像信号に応じた投影画像を生成する。画像生成部400は、DMD(Digital-Mirror-Device)420などを備えている。DMD420は、多数のマイクロミラーを平面に配列した表示素子である。DMD420は、制御部210から供給される映像信号に応じて、配列したマイクロミラーのそれぞれを偏向させて、入射する光を空間的に変調させる。光源部300は、青色光、緑色光、赤色光を時分割で出射してくる。DMD420は、導光光学系410を介して、時分割に出射されてくる青色光、緑色光、赤色光を順に繰り返し受光する。DMD420は、それぞれの色の光が出射されてくるタイミングに同期して、マイクロミラーのそれぞれを偏向させる。これにより、画像生成部400は、映像信号に応じた投影画像を生成する。DMD420は、映像信号に応じて、投影光学系500に進行させる光と、投影光学系500の有効範囲外へと進行させる光とにマイクロミラーを偏向させる。これにより、画像生成部400は、生成した投影画像を、投影光学系500に対して供給することができる。
投影光学系500は、ズームレンズ510やフォーカスレンズ520などの光学部材を備える。投影光学系500は、画像生成部400から進行してきた光を拡大して投影面へ投影する。制御部210は、ズームレンズ510の位置を調整することで、所望のズーム値になるよう投影対象に対して投影領域を制御できる。制御部210は、ズーム拡大率を大きくすることにより、投影面上への投影映像を大きくすることができる。このとき、制御部210は、ズームレンズ510の位置を画角が広くなる(ワイド側)方向に移動させて、投影領域を広くする。一方、制御部210は、ズーム拡大率を小さくすることにより、投影面上への投影映像を小さくすることができる。このとき、制御部210は、ズームレンズ510の位置を画角が狭くなる(テレ側)方向へ移動させて、投影領域を狭くする。また、制御部210は、ズームレンズ510の移動に追従するよう、所定のズームトラッキングデータに基づきフォーカスレンズ520の位置を調整することで、投影映像のフォーカスを合わせることができる。
上記では、プロジェクタ装置100の一例として、DMD420を用いたDLP(Digital−Light−Processing)方式による構成を説明したが、本開示はこれに限定されない。すなわち、プロジェクタ装置100として、液晶方式による構成を採用しても構わない。
上記では、プロジェクタ装置100の一例として、蛍光体ホイール360を用いた光源を時分割させた単板方式による構成を説明したが、本開示はこれに限定されない。すなわち、プロジェクタ装置100として、青色光、緑色光、赤色光の各種光源を備えた三板方式による構成を採用しても構わない。
上記では、投影映像を生成するための青色光の光源と、距離を測定するための赤外光の光源とを別ユニットとする構成を説明したが、本開示はこれに限定されない。すなわち、投影映像を生成するための青色光の光源と、距離を測定するための赤外光の光源とを統合したユニットとしても構わない。三板方式を採用するのであれば、各色の応現と赤外光の光源とを統合したユニットとしても構わない。
<2.動作>
2−1.動作の概要
本実施形態に係るプロジェクタ装置100の投影動作の概要について、図6A、図6B、図6Cを用いて説明する。図6A、図6B、図6Cは、本実施形態に係るプロジェクタ装置100の動作の概要を説明するための説明図である。図6Aは、投影画像を床面上の投影位置に投影する動作を示す。図6Bは、人混みに応じて投影位置を床面から壁面に切替える動作を示す。図6Cは、人混みの解消に応じて投影位置を壁面から床面に復帰させる動作を示す。
本実施形態に係るプロジェクタ装置100は、距離検出部230からの距離情報を用いて特定の人物を検出し、検出した人物の動きに追従して、その人物の近傍に所定の投影画像を投影する。図6A〜図6Cに示すように、プロジェクタ装置100は、複数の人が通過する廊下や通路などに設置され、人物6に追従して投影画像10を投影する。投影画像10は、例えば人物6の移動を誘導する矢印や、人物6を歓迎するメッセージ及び宣伝広告のテキスト、レッドカーペットなどの人物6の移動を演出する画像を含む。投影画像10は静止画であってもよいし、動画であってもよい。ここで、床面81は歩行中や移動中の人物6の視野に入り易く、人物6の注意を惹き易いと考えられる。そこで、本実施形態では、基本的に図6Aに示すように、床面81上の投影位置P1に投影画像10を投影する。
しかしながら、床面81は、複数の人で混雑する人混みなどが障害となって、投影画像10を投影するために必要な領域を確保できないことがある。そこで、本実施形態では、図6Bに示すように、床面81における人物6以外の人などの障害物7の状態を検出する。ここで、障害物とは、プロジェクタ装置100から床面81等の投影面に画像を投影する際に、投影画像が床面に到達することを遮る物体(人や物)である。そして、床面81が人混み70で混雑した場合など、投影画像の投影が遮蔽される可能性が高い場合には、例外として、投影画像10を床面81から壁面82に切替えて投影する。壁面82において、追従中の人物6にとって見易い高さの投影位置P2に投影画像10を投影することで、人混み70で混雑しても人物6の注意を惹くことができる。
また、人混み70の状況は時間的に変化するので、一度、人混み70が障害となって床面81に投影画像10を投影できなくなった後に、人混み70が解消して再度、床面81に投影画像10を投影できるようになる場合がある。このような場合には、投影画像10を投影する投影領域を、人物6にとって見易い床面81に戻す。そこで、本実施形態では、壁面82に投影画像10を投影している期間中も、床面81における人混み70の状況をモニタする。そして、図6Cに示すように、床面81上の投影位置P1から人混み70がなくなった場合、投影画像10を投影する領域を、壁面82から床面81に復帰させる。このように、本実施形態では人混み70の変化に応じて人物6にとって見易い位置や気付き易い位置に投影画像10が投影され、人物6の注意を惹くことができる。
2−2.動作の詳細
以下、本実施形態に係るプロジェクタ装置100の動作の詳細について説明する。
2−2−1.投影画像の追従動作
まず、本実施形態に係るプロジェクタ装置100の投影画像の追従動作について、図1〜4及び図6A、図6B、図6Cを用いて説明する。まず、プロジェクタ装置100の距離検出部230は、例えば図6Aに示す床面81上の距離情報を検出する(図3及び図4参照)。制御部210は、検出された距離情報に基づいて、特定の人物6を検知し、さらに人物6の位置及び進行方向を検出する。駆動部110は、制御部210の駆動制御に従って、人物6の進行方向の延長線上で所定距離だけ前方に離れた投影位置P1に投影画像10を投影するように、プロジェクタ装置100の本体をパン方向やチルト方向に駆動する(図1及び図2参照)。制御部210は、所定期間(例えば1/60秒)毎に人物6の位置及び進行方向を検出して投影位置P1を設定し、駆動部110を駆動制御して投影画像10を人物6に追従させる。
2−2−2.切替え投影処理
次に、本実施形態に係るプロジェクタ装置100の切替え投影処理の流れについて、図6A、図6B、図6C及び図7を用いて説明する。切替え投影処理は、障害物の検出結果に応じて投影位置を床面又は壁面に切替えて、投影画像を投影する処理である。図7は、本実施形態に係る切替え投影処理の流れを示すフローチャートである。本フローは、プロジェクタ装置100の制御部210によって実行される(図3参照)。
まず、制御部210は、距離検出部230が特定の人物6を検知したか否かを判断する(S100)。人物6は、投影画像10を追従して投影する対象となる。人物6は、床面81上に人物6がいる状態の床面81の距離情報から検出される。距離情報は、例えば距離検出部230によって検出された距離の検出結果を示す画像である(図4参照)。人物6の検知方法の詳細は後述する。
制御部210は、人物6を検知したと判断した場合(S100でYES)、距離情報に基づいて検知した人物6の位置と進行方向を検出する(S102)。人物6の位置と進行方向の検出方法の詳細についても、後述する。
次に、制御部210は、ステップS102で検知した人物6の位置と進行方向に基づいて床面81における投影位置P1を設定し、図6Aに示すように投影位置P1に投影画像10を投影する(S104)。ステップS104の処理において、制御部210は、駆動部110を制御してプロジェクタ装置100の投影方向を投影位置P1に向け(図2参照)、画像生成部400を制御して投影画像10を生成し、投影光学系500を制御して投影画像10の投影画角を投影位置P1に合わせる(図3参照)。制御部210は、画像生成部400を制御して床面81に対する投影画像10の幾何補正を行い、投影光学系500を制御して投影画像10の焦点を投影位置P1に合わせる。投影位置P1は、床面81において、人物6が投影画像10を見易いように、人物6の進行方向の延長線上に設定される。投影位置P1の詳細については後述する。
次に、制御部210は、距離情報を用いて、人物6の進行方向の延長線上にある投影位置P1の近傍の障害物7を検出する(S106)。障害物7の検出は、距離検出部230の検出結果の距離情報において、投影位置P1の近傍に重なる障害物7の混雑度を示す検出量を抽出することによって行われる。障害物の混雑度は、投影領域における障害物の個数または密度である。障害物7の混雑度、つまり人混み70の検出方法の詳細については後述する。
次に、制御部210は、ステップS106の検出処理による障害物7の検出量が、所定の第1の閾値を越えるか否かを判断する(S108)。第1の閾値は、障害物7の増加によって人混み70が投影動作の障害になることを判断する際の基準となる閾値である。制御部210は、障害物7の検出量が第1の閾値を越えないと判断した場合(S108でNO)、ステップS102の処理に戻る。
一方、制御部210は、障害物7の検出量が第1の閾値を越えると判断した場合(S108でYES)、図6Bに示すように、投影領域を床面81から壁面82に変更して、投影画像10を投影する(S110)。具体的には、床面81における投影位置P1から壁面82における投影位置P2に切替えて、投影画像10を投影する。投影位置P2は、壁面82において、人物6に見易いように、目線の高さに合わせた位置である。投影位置P2の詳細については後述する。
ここで、制御部210は、ステップS102における検出結果に基づいて投影位置P2を設定し、駆動部110を制御して投影領域を床面81から壁面82に切替える。さらに、制御部210は、画像生成部400を制御して壁面82に対する投影画像10の幾何補正を行い、投影光学系500を制御して投影画像10の焦点を投影位置P2に合わせる。ここで、距離検出部230の画角は投影画角よりも広く設定しておく。駆動部110は、投影画像10の投影領域を床面81から壁面82に切替えるが、距離検出部230の検出領域には床面81上の投影位置P1が含まれるように、プロジェクタ装置100を駆動する。
次に、制御部210は、ステップS106の処理と同様に、床面81上の距離情報から、床面81における障害物を検出する(S112)。
次に、制御部210は、ステップS108の検出処理による障害物7の検出量が、所定の第2の閾値を越えるか否かを判断する(S114)。第2の閾値は、障害物7の減少によって人混み70が解消することを判断する際の基準となる閾値であり、第2の閾値は第1の閾値よりも小さい値に設定される。
制御部210は、障害物7の検出量が第2の閾値を越えると判断した場合(S114でYES)、追従中の人物6の位置と進行方向を検出する(S116)。
次に、制御部210は、ステップS116で検知した人物6の位置と進行方向に基づいて壁面82における投影位置P2を設定し、投影位置P2に投影画像10を投影する(S118)。
一方、制御部210は、障害物7の検出量が第2の閾値を越えないと判断した場合(S114でNO)、投影領域を壁面82から床面81に戻す。すなわち、投影位置を、図6Cに示すように、壁面82における投影位置P2から床面81における投影位置P1に切替えて、投影画像10を投影する(S120)。制御部210は、画像生成部400を制御して床面81に対する投影画像10の幾何補正を行い、投影光学系500を制御して投影画像10の焦点を投影位置P1に合わせる。制御部210は、ステップS120の処理に続いて、ステップS106以降の処理を順次、行う。
以上のように、本実施形態に係るプロジェクタ装置100では、ステップS106,S112において継続的に床面81における障害物7の混雑度を検出することで、人混み70の状況をモニタする。そして、人混み70が生じると、投影画像10の投影位置を床面81から壁面82に切替え(S110)、その後に人混み70が解消すると、投影位置を床面81に復帰させる(S120)。そのため、人混み70の状態に応じて、人物6にとって見易い位置に投影画像10が投影される。なお、床面81は、人物6に見せるために投影画像10を投影する第1の投影領域の一例であり、壁面82は、第1の投影領域とは異なる第2の投影領域の一例である。
また、本実施形態では、ステップS110,S120において駆動部110を用いて床面81と壁面82における投影位置P1,P2を切替え、床面81と壁面82の一方において投影画像10の投影画角を設定する。仮に、投影する可能性のある領域全体に投影画角を広げるとすると、輝度や解像度が低下するが、本実施形態のように駆動部110で投影方向を変更して投影画角を狭くすることにより、明るく解像度の高い投影画像を広範囲に投影できる。
さらに、ステップS104,S118において、駆動部110により、人物6に対して投影画像10を追従させている。そのため、投影画像10の投影画角を床面81又は壁面82においてさらに狭められ、投影画像10の画質を向上できる。
また、ステップS108,S114の判断処理において、投影位置P2から投影位置P1に切替えるための第2の閾値を、投影位置P1から投影位置P2に切替えるための第1の閾値よりも小さく設定し、ヒステリシス幅を設けている。これにより、投影位置P1,P2の切替え動作を安定させることができる。
また、ステップS110,S120の処理において、床面81と壁面82において投影画像10の投影位置P1,P2を切替える際に、投影画像10の画質を切替えてもよい。具体的に、メモリ220には、床面81と壁面82のそれぞれの色味や拡散反射率、鏡面反射率などの属性情報を含む画質データデーブルをあらかじめ格納しておく。制御部210はメモリ220から画質データテーブルを読出す。制御部210は、読出した画質データテーブルに基づいて、画像生成部400を制御して、床面81と壁面82のそれぞれの属性情報に応じた設定値の色度補正や輝度補正を行って投影画像10を生成する。
例えば、壁面82が赤色である場合、投影画像10における赤色のコンテンツは目立ちにくいので、制御部210は、投影画像10の赤味をより強くしたり、投影画像10におけるコンテンツの赤色を黒色に置換えたりする。
また、投影画像を投影する投影面が高い拡散反射率を有する場合、投影面で投影光が拡散される。このため、床面81と壁面82が同じ色味の面であっても、例えば一方の面が高い拡散反射率を有する場合、制御部210は、その面に投影する際に、投影画像10の輝度をより高くするように補正する。また、高い鏡面反射率を有する面では投影画像10の反射光が眩しいので、制御部210は、その面に投影する際に、投影画像10の輝度を低くするように補正する。
2−2−3.人物及び人混みの検出方法について
次に、本実施形態に係るプロジェクタ装置100による人物及び人混みの検出方法について、説明する。
まず、図7のステップS100における人物の検知方法について、図8A、図8B、図8Cを用いて説明する。
プロジェクタ装置100は、事前に図8Aに示すように、床面81に人物6や障害物7がいない状態において、床面81からプロジェクタ装置100までの距離を示す基本深度情報D1を取得している。基本深度情報D1は、例えば障害物のない床面81の距離画像であり、例えば電源投入後の初期設定時などに距離検出部230を用いてあらかじめ取得され、メモリ220に格納される(図3参照)。
プロジェクタ装置100において、制御部210は、距離検出部230を用いて床面81上の距離情報を継続的に取得し、基本深度情報D1に対する、取得した距離情報の変化を解析する。一例として、図8Bに示すように、距離検出部230の検出領域内の床面81に人物6が進入した場合、人物6の形状に応じた変化量を有する距離画像が検出される。制御部210は、距離画像において基本深度情報D1に対する変化量が所定の閾値以上の大きさとなる画素を検出し、そのような画素の空間的な集まりを抽出する。制御部210は、抽出した画素の集まりが空間的に連続して占めるサイズが、人間のサイズに対応する所定の閾値を越えたときに、人物6の存在を検知する。
制御部210は、人物6の存在を検知した場合、距離情報における検出した画素の集まりに基づいて、人物6の位置を検出する(図7のステップS102参照)。このとき、人物6の位置は、所定期間(例えば1/60秒)毎に検出される。図8Cに示すように人物6が移動している場合、制御部210は、所定期間経過前後の変化量の位置ベクトルを解析することにより、人物6の進行方向V6を検出する。なお、制御部210は、さらに、変化量の位置ベクトルの時間変化を解析することにより、人物6の移動速度を検出してもよい。
次に、図7のステップS106,S112における人混みの検出方法について、図9を用いて説明する。図9は、人混みの検出方法を説明するための説明図である。
人混み70の検出において、まず、制御部210は、床面81における障害物7の検出量を検出する。具体的に、制御部210は、距離検出部230で検出した距離画像において、同時に存在する障害物7の個数を、上記の検出量として検出する。このとき、まず、制御部210は、距離画像において基本深度情報D1に対する変化量が所定の閾値以上の大きさとなる画素を検出し、そのような画素の空間的な集まりを抽出する。制御部210は、抽出した画素の集まりが空間的に連続して占めるサイズが、人間のサイズに対応する所定の閾値を越えたときに、1つの障害物7を検出する。制御部210は、所定の閾値サイズ以上のサイズを有する画素の集まりの個数を計数することによって、障害物7の個数を検出する。
次に、制御部210は、検出した障害物7の個数と第1又は第2の閾値の個数とを比較することによって、人混み70の混雑や解消を判断する。具体的に、障害物7の個数が第1の閾値の個数を超えたとき、制御部210は、床面81上の人混み70が例外条件に該当すると判断して、投影画像を例外的に壁面82に投影する(図7のステップS108,S110参照)。壁面82に投影した後、障害物7の個数が第1の閾値の個数を超えなくなったとき、制御部210は、床面81上の人混み70が例外条件に該当しないと判断して、例外的に壁面82に投影した投影画像を床面81に復帰させる(図7のステップS114,S120参照)。
障害物7の個数の検出は、例えば図6Bに示す投影位置P1に重なる領域や投影位置P1を含む領域などの、人物6の進行方向における所定範囲内の領域で行ってもよいし、人物6の周囲における所定範囲内の領域で行ってもよい。
また、人混み70の検出は、床面81に重なる障害物7の密度を検出量として行ってもよい。この場合、まず、制御部210は、距離画像における所定範囲内の領域で、距離画像において基本深度情報D1に対する変化量が所定の閾値以上の大きさとなる画素を検出し、検出した画素の占める面積を抽出する。制御部210は、抽出した面積に基づいて、上記の所定範囲内の領域における障害物7の密度を検出する。制御部210は、検出した障害物7の密度と第1又は第2の閾値に対応する所定の密度とを比較することによって、上述と同様に例外条件を判断する。
また、人混み70の検出は、床面81における障害物7のない領域を抽出することによって行ってもよい。この場合、制御部210は、距離検出部230の検出結果の距離画像に基づいて、床面81の所定範囲内において障害物7に重ならない領域を抽出し、抽出した領域の内部に収まる表示サイズを検出する。制御部210は、検出した表示サイズと第1又は第2の閾値に対応する所定の表示サイズとを比較することによって、上述と同様に例外条件を判断する。なお、この場合、例えば第1の閾値に対応する表示サイズを、第2の閾値に対応する表示サイズよりも小さく設定してもよい。
2−2−4.投影画像の投影位置について
次に、プロジェクタ装置100による投影画像の投影位置について、図10A、図10Bを用いて説明する。図10A、図10Bは、投影画像の投影位置を説明するための説明図である。図10Aは、床面における投影位置の一例を示す。図10Bは、壁面における投影位置の一例を示す。
床面81に投影画像を投影する場合、投影画像の投影位置P1は、図10Aに示すように、追従中の人物6の進行方向V6において、人物6の床面上の位置p6から所定の距離d1だけ進んだ位置に設定される。距離d1は、例えば1mなどの固定値であってもよいし、人物6の移動速度に応じて、例えば速く移動するほど長くなるように変化させてもよい。人物6の床面上の位置p6は、人物6を検出した距離画像における変化量を解析することによって検出される。例えば、位置p6は、図10Aに示すように人物6の重心位置c6から床面81に下ろした垂線と床面81の交点として検出される。
一方、壁面82に投影画像を投影する場合、投影画像の投影位置P2は、図10Bに示すように、壁面82において人物6の顔の位置p6’と同じ高さh6で、顔の位置p6’から進行方向V6において所定の距離d2だけ進んだ位置に設定される。制御部210は、例えば人物6の距離画像において頭に対応するサイズの高さ分布を抽出することにより、人物6の顔の位置p6’を検出する。距離d2は、例えば1mなどの固定値であってもよいし、人物6の移動速度に応じて変化させてもよい。
なお、人物6の進行方向V6の延長線上に壁面82が重なる場合や人物6の進行方向V6の側方の延長線上に壁面82が重なる場合、これらの方向の延長線上にある壁面82上で高さh6の位置を投影位置P2として設定してもよい。また、人物6の顔の高さh6は、人物6の高さに対する所定の割合(例えば8割)の高さとして演算されてもよい。
更には、投影画像の投影サイズは、人物6から投影位置P1までの距離によって変えても良い。例えば、人物6から比較的遠くにある壁面82に対して投影するときには、人物6から比較的近くの床面81に投影する投影サイズに比べて大きく投影しても良い。これにより、人物6から比較的遠くに投影する場合であっても、投影映像の視認性を得ることができる。
<3.効果等>
以上のように、本実施の形態において、プロジェクタ装置100は、投影部250と、距離検出部230と、制御部210とを備える。投影部250は、投影画像10を投影する。距離検出部230は、床面81において、投影画像10を投影する際の障害物7の状態を検出する。制御部210は、最初に投影画像10を投影する領域を床面81に設定する。制御部210は、距離検出部230によって検出された障害物7の状態に基づいて、障害物7の状態が所定条件に該当したとき、投影画像10を投影する領域を、床面81から、床面81とは異なる壁面82に切替える。制御部210は、障害物7の状態の所定条件が解消されたとき、投影画像10を投影する領域を、壁面82から床面81に戻す。
本実施形態に係るプロジェクタ装置100によれば、基本的に床面81に投影画像を投影し、障害物7の状態が所定条件に該当するとき、床面81から壁面82に切替え、その後に、障害物7の状態が所定条件に該当しなくなったとき、床面81に投影画像10を戻す。これにより、投影画像10を人物6に見せるために投影する際に、人物6にとって投影画像10を見易い位置に投影することができる。
また、本実施の形態において、距離検出部230は、特定の人物6を検出する。そして、制御部210は、投影部250によって投影される投影画像10を、距離検出部230によって検出された人物6に追従させる。そのため、人物6が移動すると投影画像が追従して投影され、特定の人物6に対する投影画像の見易さを向上できる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組合せて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
実施形態1に係るプロジェクタ装置100は、人物を検出する第2の検出部の一例として、距離検出部230を備えたが、第2の検出部はこれに限らない。例えば距離検出部230に代えて、又はそれに加えて、可視光(RGB)による画像を撮像する撮像部を備えてもよい。例えば、制御部210は、撮像部によって撮影された撮像画像を画像解析することによって、人物や障害物を認識してもよい。
例えば、プロジェクタ装置100は、CCDカメラなどで構成された撮像部を備えてもよい。撮像部により撮像された画像から、人物の進行方向、向きや障害物の程度を抽出してもよい。例えば、制御部210は、RGB画像を画像解析することによって追従中の人物6の目線を認識し、図8Bに示す壁面82における投影位置P2を、人物6の目線の延長線上に設定してもよい。
また、実施形態1に係るプロジェクタ装置100は、障害物の状態を検出する第1の検出部の一例として、距離検出部230を備えたが、第1の検出部はこれに限らない。例えば、図9に示す人混み70の検出において、撮像部を用いて、床面81のRGB画像において床面81の色と異なる色の占める面積を検出してもよい。このとき、制御部210は、撮像部を用いて検出した面積を障害物7の検出量として、図7のステップS108,S114の判断処理を行う。
実施形態1に係るプロジェクタ装置100は、第1及び第2の検出部の一例として距離検出部230を備えた。すなわち、第1及び第2の検出部を1つのセンサで構成する例を説明した。しかし、これに限らず、第1の検出部と第2の検出部とを別個のセンサで構成してもよい。例えば、距離検出部230と撮像部をそれぞれ第1及び第2の検出部のいずれか一方としてもよいし、距離検出部230と撮像部とがともに第1及び第2の検出部を兼用してもよい。また、距離検出部230は、投影部250の投影方向と向きを揃えて固定されたが、これに限らず、例えば距離検出部230をプロジェクタ装置100の設置位置とは別の位置に設置してもよい。
実施形態1では、駆動部110によって投影画像の投影位置を人物に追従するように変更したが、これに限らず、例えば実際に投影する投影画像よりも投影画角を広く設定して、投影画角の範囲内で投影画像を移動させてもよい。この場合、例えば同一の投影画角内で、床面と壁面の投影を切替えてもよい。
実施形態1では、プロジェクタ装置100から投影画像を見せる対象物は、特定の人物6であったが、これに限らず、投影画像を見せる対象物は、例えば複数人の集団であってもよいし、自動車などの車両であってもよい。また、障害物も人に限らず、例えば自動車などの車両であってもよい。
また、対象物に見せるように投影する投影画像は、静止画でもよいし、動画でもよい。投影画像を対象物に追従して投影する場合に、対象物を先導するように投影画像を移動して投影してもよい。投影画像の内容は、人物6の移動を誘導する内容でなくてもよく、例えば宣伝広告を行う内容であってもよい。また、投影画像を対象物に追従するように投影しなくてもよく、例えば、複数人の集団に対して、それぞれの人から見易いように投影画像を投影してもよい。
実施形態1では、一例として、床面81を第1の投影領域とし、壁面82を第2の投影領域としたが、第1及び第2の投影領域はこれに限らず、例えば壁面を第1の投影領域とし、床面を第2の投影領域としてもよい。また、例えば建造物の天井面を第1又は第2の投影領域としてもよい。例えば、階段などにプロジェクタ装置100を設置して、壁面を第1の投影領域とし、天井面を第2の投影領域として、基本的に投影画像を壁面に投影し、例外として天井面に投影してもよい。
本開示における投影装置は、投影面へと映像を投影する種々の用途に適用可能である。
6 人物
7 障害物
10 投影画像
70 人混み
81 床面
82 壁面
100 プロジェクタ装置
101 開口部
110 駆動部
120 筐体
130 配線ダクト
140 壁
141,151 映像
150 床
200 ユーザーインターフェース装置
210 制御部
220 メモリ
230 距離検出部
231 赤外光源部
232 赤外受光部
233 センサ制御部
250 投影部
300 光源部
310 半導体レーザー
320,370,410 導光光学系
330 ダイクロイックミラー
340 λ/4板
360 蛍光体ホイール
400 画像生成部
420 DMD
500 投影光学系
510 ズームレンズ
本開示は、画像を投影する投影装置に関する。
特許文献1は、画像の投写位置を変更可能な投写型画像表示システムを開示する。特許文献1の投写型画像表示システムは、画像を投写する投写対象領域をセンシングするセンサと、当該センシングした情報に基づき、エッジ検出処理または色分布検出処理を実行して検出情報を出力する検出手段とを備える。投写型画像表示システムは、当該検出情報に基づき、投写対象領域のうち障害物の存在しない投写可能領域を決定し、前記投写可能領域に画像が投写されるように、投写する画像の投写サイズを調整する。これにより、画像を投写する投写対象領域に障害物がある場合に、投写画像が、投写対象領域の範囲内で障害物を避けるように、投写サイズを縮めて投写される。
特開2004−48695号公報
本開示は、投影画像を人物などの対象物に見せるために投影する際に、障害物の影響を受けずに対象物にとって投影画像を見易くすることが可能な投影装置を提供する。
本開示における投影装置は、投影部と、検出部と、制御部とを備える。投影部は、投影画像を投影する。検出部は、所定の第1の投影領域において、投影画像を投影する際の第1の投影領域に重なる障害物の混雑度を検出する。制御部は、最初に投影画像を投影する領域を第1の投影領域に設定する。制御部は、検出部によって検出された障害物の混雑度が所定の第1の閾値を超えるとき、投影画像を投影する領域を、第1の投影領域から、第1の投影領域とは異なる所定の第2の投影領域に切替える。
本開示における投影装置は、第1の投影領域に投影画像を投影した状態で、障害物の状態が所定条件に該当すると、第1の投影領域から第2の投影領域に切替える。これにより、投影画像を人物などの対象物に見せるために投影する際に、障害物の影響を受けずに対象物にとって投影画像を見易くすることができる。
図1は、プロジェクタ装置が壁に映像を投影するイメージ図である。 図2は、プロジェクタ装置が床に映像を投影するイメージ図である。 図3は、プロジェクタ装置の電気的構成を示すブロック図である。 図4Aは、距離検出部の電気的構成を示すブロック図である。 図4Bは、距離検出部により撮像された赤外画像を説明するための図である。 図5は、プロジェクタ装置の光学的構成を示すブロック図である。 図6Aは、プロジェクタ装置の動作の概要を説明するための説明図である。 図6Bは、プロジェクタ装置の動作の概要を説明するための説明図である。 図6Cは、プロジェクタ装置の動作の概要を説明するための説明図である。 図7は、プロジェクタ装置による切替え投影処理を説明するためのフローチャートである。 図8Aは、プロジェクタ装置による人物の検知方法を説明するための説明図である。 図8Bは、プロジェクタ装置による人物の検知方法を説明するための説明図である。 図8Cは、プロジェクタ装置による人物の検知方法を説明するための説明図である。 図9は、プロジェクタ装置による人混みの検出方法を説明するための説明図である。 図10Aは、プロジェクタ装置による投影画像の投影位置を説明するための説明図である。 図10Bは、プロジェクタ装置による投影画像の投影位置を説明するための説明図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、出願人は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1)
本開示にかかる投影装置の具体的な実施例として、プロジェクタ装置100を説明する。
図1及び図2を用いて、プロジェクタ装置100による映像投影動作の概要を説明する。図1は、プロジェクタ装置100が壁140に映像を投影するイメージ図である。図2は、プロジェクタ装置100が床150に映像を投影するイメージ図である。
図1及び図2に示すように、プロジェクタ装置100は、駆動部110とともに筐体120に固定されている。プロジェクタ装置100及び駆動部110を構成する各部と電気的に接続される配線は、筐体120及び配線ダクト130を介して電源と接続される。これにより、プロジェクタ装置100及び駆動部110に対して電力が供給される。プロジェクタ装置100は、開口部101を有している。プロジェクタ装置100は、開口部101を介して映像の投影を行う。
駆動部110は、プロジェクタ装置100の投影方向を変更するよう駆動することができる。駆動部110は、プロジェクタ装置100の本体をパン方向(水平方向)とチルト方向(垂直方向)に駆動することができる。駆動部110は、図1に示すようにプロジェクタ装置100の投影方向を壁140の方向になるよう駆動することができる。これにより、プロジェクタ装置100は、壁140に対して映像141を投影することができる。同様に、駆動部110は、図2に示すようにプロジェクタ装置100の投影方向を床150の方向になるよう駆動することができる。これにより、プロジェクタ装置100は、床150に対して映像151を投影することができる。駆動部110は、ユーザーのマニュアル操作に基づいて駆動してもよいし、所定のセンサの検出結果に応じて自動的に駆動してもよい。また、壁140に投影する映像141と、床150に投影する映像151とは、内容を異ならせてもよいし、同一のものにしてもよい。
プロジェクタ装置100は、ユーザーインターフェース装置200を搭載している。これにより、プロジェクタ装置100は、人の操作或いは、人の立ち位置に応じた、投影画像に対する各種制御を実行することが可能となる。
以下、プロジェクタ装置100の構成及び動作について詳細を説明する。
<1.プロジェクタ装置の構成>
図3は、プロジェクタ装置100の電気的構成を示すブロック図である。プロジェクタ装置100は、ユーザーインターフェース装置200と投影部250とを備えている。投影部250は、光源部300、画像生成部400、投影光学系500を備えている。以下、順にプロジェクタ装置100を構成する各部の構成について説明する。
ユーザーインターフェース装置200は、制御部210、メモリ220、距離検出部230を備えている。距離検出部230は、所定の第1の投影領域において、投影画像を投影する際の障害物の状態を検出する第1の検出部の一例であり、且つ特定の対象物を検出する第2の検出部の一例である。
制御部210は、プロジェクタ装置100全体を制御する半導体素子である。すなわち、制御部210は、ユーザーインターフェース装置200を構成する各部(距離検出部230、メモリ220)及び、光源部300、画像生成部400、投影光学系500の動作を制御する。また、制御部210は、投影画像を映像信号処理により縮小・拡大するデジタルズーム制御を行うことができる。制御部210は、ハードウェアのみで構成してもよいし、ハードウェアとソフトウェアとを組合せることにより実現してもよい。
メモリ220は、各種の情報を記憶する記憶素子である。メモリ220は、フラッシュメモリや強誘電体メモリなどで構成される。メモリ220は、プロジェクタ装置100を制御するための制御プログラム等を記憶する。また、メモリ220は、制御部210から供給された各種の情報を記憶する。更に、メモリ220は、投影画像を表示させたい投影サイズの設定や、投影対象までの距離情報に応じたフォーカス値のテーブルなどのデータを記憶している。
距離検出部230は、例えば、TOF(Time−of−Flight)センサから構成され、対向する面までの距離を直線的に検出する。距離検出部230が壁140と対向しているときは、距離検出部230から壁140までの距離を検出する。同様に、距離検出部230が床150と対向しているときは、距離検出部230から床150までの距離を検出する。図4Aは、距離検出部230の電気的構成を示すブロック図である。図4Aに示すように、距離検出部230は、赤外検出光を照射する赤外光源部231と、対向する面で反射した赤外検出光を受光する赤外受光部232とセンサ制御部233とから構成される。赤外光源部231は、開口部101を介して、赤外検出光を周囲一面に拡散されるように照射する。赤外光源部231は、例えば、850nm〜950nmの波長の赤外光を、赤外検出光として用いる。センサ制御部233は、赤外光源部231が照射した赤外検出光の位相をセンサ制御部233の内部メモリに記憶しておく。対向する面が距離検出部230から等距離になく、傾きや形状を有する場合、赤外受光部232の撮像面上に配列された複数の画素は、それぞれ別々のタイミングで反射光を受光する。別々のタイミングで受光するため、赤外受光部232で受光する赤外検出光は、各画素で位相が異なってくる。センサ制御部233は、赤外受光部232が各画素で受光した赤外検出光の位相を内部メモリに記憶する。
センサ制御部233は、赤外光源部231が照射した赤外検出光の位相と、赤外受光部232が各画素で受光した赤外検出光の位相とを内部メモリから読出す。センサ制御部233は、距離検出部230が照射した赤外検出光と、受光した赤外検出光との位相差に基づいて、距離検出部230から対向する面までの距離を測定して、距離情報(距離画像)を生成する。
図4Bは、距離検出部230の赤外受光部232により取得された距離情報を説明するための図である。距離検出部230は、受光した赤外検出光による赤外画像を構成する画素の一つ一つについて距離を検出する。これにより、制御部210は、距離検出部230が受光した赤外画像の画角全域対する距離の検出結果を画素単位で得ることができる。以下の説明では、図4Bに示すように、赤外画像の横方向にX軸をとり、縦方向にY軸をとる。そして、検出した距離方向にZ軸をとる。制御部210は、距離検出部230の検出結果に基づいて、赤外画像を構成する各画素について、XYZの三軸の座標(x、y、z)を取得できる。すなわち、制御部210は、距離検出部230の検出結果に基づいて、距離情報(距離画像)を取得できる。制御部210は、所定の時間間隔(例えば1/60秒)毎に、距離情報を取得する。
上記では、距離検出部230としてTOFセンサを例示したが、本開示はこれに限定されない。すなわち、ランダムドットパターンのように、既知のパターンを投光してそのパターンのズレから距離を算出するものであっても良いし、ステレオカメラによる視差を利用したものであってもよい。
続いて、プロジェクタ装置100に搭載された部材のうち、ユーザーインターフェース装置200以外の部材である光源部300、画像生成部400、投影光学系500の構成について、図5を用いて説明する。図5は、プロジェクタ装置100の光学的構成を示すブロック図である。図5に示すように、光源部300は、投影画像を生成するために必要な光を、画像生成部400に対して供給する。画像生成部400は生成した映像を投影光学系500に供給する。投影光学系500は、画像生成部400から供給された映像に対してフォーカシング、ズーミング等の光学的変換を行う。投影光学系500は、開口部101と対向しており、開口部101から映像が投影される。
まず、光源部300の構成について説明する。図5に示すように、光源部300は、半導体レーザー310、ダイクロイックミラー330、λ/4板340、蛍光体ホイール360などを備えている。
半導体レーザー310は、例えば、波長440nm〜455nmのS偏光の青色光を発光する固体光源である。半導体レーザー310から出射されたS偏光の青色光は、導光光学系320を介してダイクロイックミラー330に入射される。
ダイクロイックミラー330は、例えば、波長440nm〜455nmのS偏光の青色光に対しては98%以上の高い反射率を有する一方、波長440nm〜455nmのP偏光の青色光及び、波長490nm〜700nmの緑色光〜赤色光に対しては偏光状態に関わらず95%以上の高い透過率を有する光学素子である。ダイクロイックミラー330は、半導体レーザー310から出射されたS偏光の青色光を、λ/4板340の方向に反射する。
λ/4板340は、直線偏光を円偏光に変換又は、円偏光を直線偏光に変換する偏光素子である。λ/4板340は、ダイクロイックミラー330と蛍光体ホイール360との間に配置される。λ/4板340に入射したS偏光の青色光は、円偏光の青色光に変換された後、レンズ350を介して蛍光体ホイール360に照射される。
蛍光体ホイール360は、高速回転が可能なように構成されたアルミ平板である。蛍光体ホイール360の表面には、拡散反射面の領域であるB領域と、緑色光を発光する蛍光体が塗付されたG領域と、赤色光を発光する蛍光体が塗付されたR領域とが複数形成されている。蛍光体ホイール360のB領域に照射された円偏光の青色光は拡散反射されて、円偏光の青色光として再びλ/4板340に入射する。λ/4板340に入射した円偏光の青色光は、P偏光の青色光に変換された後、再びダイクロイックミラー330に入射する。このときダイクロイックミラー330に入射した青色光は、P偏光であるためダイクロイックミラー330を透過して、導光光学系370を介して画像生成部400に入射する。
蛍光体ホイール360のG領域又はR領域に照射された青色光は、G領域又はR領域上に塗付された蛍光体を励起して緑色光又は赤色光を発光させる。G領域又はR領域上から発光された緑色光又は赤色光は、ダイクロイックミラー330に入射する。このときダイクロイックミラー330に入射した緑色光又は赤色光は、ダイクロイックミラー330を透過して、導光光学系370を介して画像生成部400に入射する。
蛍光体ホイール360は高速回転しているため、光源部300から画像生成部400へは、青色光、緑色光、赤色光が時分割されて出射する。
画像生成部400は、制御部210から供給される映像信号に応じた投影画像を生成する。画像生成部400は、DMD(Digital-Mirror-Device)420などを備えている。DMD420は、多数のマイクロミラーを平面に配列した表示素子である。DMD420は、制御部210から供給される映像信号に応じて、配列したマイクロミラーのそれぞれを偏向させて、入射する光を空間的に変調させる。光源部300は、青色光、緑色光、赤色光を時分割で出射してくる。DMD420は、導光光学系410を介して、時分割に出射されてくる青色光、緑色光、赤色光を順に繰り返し受光する。DMD420は、それぞれの色の光が出射されてくるタイミングに同期して、マイクロミラーのそれぞれを偏向させる。これにより、画像生成部400は、映像信号に応じた投影画像を生成する。DMD420は、映像信号に応じて、投影光学系500に進行させる光と、投影光学系500の有効範囲外へと進行させる光とにマイクロミラーを偏向させる。これにより、画像生成部400は、生成した投影画像を、投影光学系500に対して供給することができる。
投影光学系500は、ズームレンズ510やフォーカスレンズ520などの光学部材を備える。投影光学系500は、画像生成部400から進行してきた光を拡大して投影面へ投影する。制御部210は、ズームレンズ510の位置を調整することで、所望のズーム値になるよう投影対象に対して投影領域を制御できる。制御部210は、ズーム拡大率を大きくすることにより、投影面上への投影画像を大きくすることができる。このとき、制御部210は、ズームレンズ510の位置を画角が広くなる(ワイド側)方向に移動させて、投影領域を広くする。一方、制御部210は、ズーム拡大率を小さくすることにより、投影面上への投影画像を小さくすることができる。このとき、制御部210は、ズームレンズ510の位置を画角が狭くなる(テレ側)方向へ移動させて、投影領域を狭くする。また、制御部210は、ズームレンズ510の移動に追従するよう、所定のズームトラッキングデータに基づきフォーカスレンズ520の位置を調整することで、投影画像のフォーカスを合わせることができる。
上記では、プロジェクタ装置100の一例として、DMD420を用いたDLP(Digital−Light−Processing)方式による構成を説明したが、本開示はこれに限定されない。すなわち、プロジェクタ装置100として、液晶方式による構成を採用しても構わない。
上記では、プロジェクタ装置100の一例として、蛍光体ホイール360を用いた光源を時分割させた単板方式による構成を説明したが、本開示はこれに限定されない。すなわち、プロジェクタ装置100として、青色光、緑色光、赤色光の各種光源を備えた三板方式による構成を採用しても構わない。
上記では、投影画像を生成するための青色光の光源と、距離を測定するための赤外光の光源とを別ユニットとする構成を説明したが、本開示はこれに限定されない。すなわち、投影画像を生成するための青色光の光源と、距離を測定するための赤外光の光源とを統合したユニットとしても構わない。三板方式を採用するのであれば、各色の応現と赤外光の光源とを統合したユニットとしても構わない。
<2.動作>
2−1.動作の概要
本実施形態に係るプロジェクタ装置100の投影動作の概要について、図6A、図6B、図6Cを用いて説明する。図6A、図6B、図6Cは、本実施形態に係るプロジェクタ装置100の動作の概要を説明するための説明図である。図6Aは、投影画像を床面上の投影位置に投影する動作を示す。図6Bは、人混みに応じて投影位置を床面から壁面に切替える動作を示す。図6Cは、人混みの解消に応じて投影位置を壁面から床面に復帰させる動作を示す。
本実施形態に係るプロジェクタ装置100は、距離検出部230からの距離情報を用いて特定の人物を検出し、検出した人物の動きに追従して、その人物の近傍に所定の投影画像を投影する。図6A〜図6Cに示すように、プロジェクタ装置100は、複数の人が通過する廊下や通路などに設置され、人物6に追従して投影画像10を投影する。投影画像10は、例えば人物6の移動を誘導する矢印や、人物6を歓迎するメッセージ及び宣伝広告のテキスト、レッドカーペットなどの人物6の移動を演出する画像を含む。投影画像10は静止画であってもよいし、動画であってもよい。ここで、床面81は歩行中や移動中の人物6の視野に入り易く、人物6の注意を惹き易いと考えられる。そこで、本実施形態では、基本的に図6Aに示すように、床面81上の投影位置P1に投影画像10を投影する。
しかしながら、床面81は、複数の人で混雑する人混みなどが障害となって、投影画像10を投影するために必要な領域を確保できないことがある。そこで、本実施形態では、図6Bに示すように、床面81における人物6以外の人などの障害物7の状態を検出する。ここで、障害物とは、プロジェクタ装置100から床面81等の投影面に画像を投影する際に、投影画像が床面に到達することを遮る物体(人や物)である。そして、床面81が人混み70で混雑した場合など、投影画像の投影が遮蔽される可能性が高い場合には、例外として、投影画像10を床面81から壁面82に切替えて投影する。壁面82において、追従中の人物6にとって見易い高さの投影位置P2に投影画像10を投影することで、人混み70で混雑しても人物6の注意を惹くことができる。
また、人混み70の状況は時間的に変化するので、一度、人混み70が障害となって床面81に投影画像10を投影できなくなった後に、人混み70が解消して再度、床面81に投影画像10を投影できるようになる場合がある。このような場合には、投影画像10を投影する投影領域を、人物6にとって見易い床面81に戻す。そこで、本実施形態では、壁面82に投影画像10を投影している期間中も、床面81における人混み70の状況をモニタする。そして、図6Cに示すように、床面81上の投影位置P1から人混み70がなくなった場合、投影画像10を投影する領域を、壁面82から床面81に復帰させる。このように、本実施形態では人混み70の変化に応じて人物6にとって見易い位置や気付き易い位置に投影画像10が投影され、人物6の注意を惹くことができる。
2−2.動作の詳細
以下、本実施形態に係るプロジェクタ装置100の動作の詳細について説明する。
2−2−1.投影画像の追従動作
まず、本実施形態に係るプロジェクタ装置100の投影画像の追従動作について、図1〜4及び図6A、図6B、図6Cを用いて説明する。まず、プロジェクタ装置100の距離検出部230は、例えば図6Aに示す床面81上の距離情報を検出する(図3及び図4参照)。制御部210は、検出された距離情報に基づいて、特定の人物6を検知し、さらに人物6の位置及び進行方向を検出する。駆動部110は、制御部210の駆動制御に従って、人物6の進行方向の延長線上で所定距離だけ前方に離れた投影位置P1に投影画像10を投影するように、プロジェクタ装置100の本体をパン方向やチルト方向に駆動する(図1及び図2参照)。制御部210は、所定期間(例えば1/60秒)毎に人物6の位置及び進行方向を検出して投影位置P1を設定し、駆動部110を駆動制御して投影画像10を人物6に追従させる。
2−2−2.切替え投影処理
次に、本実施形態に係るプロジェクタ装置100の切替え投影処理の流れについて、図6A、図6B、図6C及び図7を用いて説明する。切替え投影処理は、障害物の検出結果に応じて投影位置を床面又は壁面に切替えて、投影画像を投影する処理である。図7は、本実施形態に係る切替え投影処理の流れを示すフローチャートである。本フローは、プロジェクタ装置100の制御部210によって実行される(図3参照)。
まず、制御部210は、距離検出部230が特定の人物6を検知したか否かを判断する(S100)。人物6は、投影画像10を追従して投影する対象となる。人物6は、床面81上に人物6がいる状態の床面81の距離情報から検出される。距離情報は、例えば距離検出部230によって検出された距離の検出結果を示す画像である(図4参照)。人物6の検知方法の詳細は後述する。
制御部210は、人物6を検知したと判断した場合(S100でYES)、距離情報に基づいて検知した人物6の位置と進行方向を検出する(S102)。人物6の位置と進行方向の検出方法の詳細についても、後述する。
次に、制御部210は、ステップS102で検知した人物6の位置と進行方向に基づいて床面81における投影位置P1を設定し、図6Aに示すように投影位置P1に投影画像10を投影する(S104)。ステップS104の処理において、制御部210は、駆動部110を制御してプロジェクタ装置100の投影方向を投影位置P1に向け(図2参照)、画像生成部400を制御して投影画像10を生成し、投影光学系500を制御して投影画像10の投影画角を投影位置P1に合わせる(図3参照)。制御部210は、画像生成部400を制御して床面81に対する投影画像10の幾何補正を行い、投影光学系500を制御して投影画像10の焦点を投影位置P1に合わせる。投影位置P1は、床面81において、人物6が投影画像10を見易いように、人物6の進行方向の延長線上に設定される。投影位置P1の詳細については後述する。
次に、制御部210は、距離情報を用いて、人物6の進行方向の延長線上にある投影位置P1の近傍の障害物7を検出する(S106)。障害物7の検出は、距離検出部230の検出結果の距離情報において、投影位置P1の近傍に重なる障害物7の混雑度を示す検出量を抽出することによって行われる。障害物の混雑度は、投影領域における障害物の個数または密度である。障害物7の混雑度、つまり人混み70の検出方法の詳細については後述する。
次に、制御部210は、ステップS106の検出処理による障害物7の検出量が、所定の第1の閾値を越えるか否かを判断する(S108)。第1の閾値は、障害物7の増加によって人混み70が投影動作の障害になることを判断する際の基準となる閾値である。制御部210は、障害物7の検出量が第1の閾値を越えないと判断した場合(S108でNO)、ステップS102の処理に戻る。
一方、制御部210は、障害物7の検出量が第1の閾値を越えると判断した場合(S108でYES)、図6Bに示すように、投影領域を床面81から壁面82に変更して、投影画像10を投影する(S110)。具体的には、床面81における投影位置P1から壁面82における投影位置P2に切替えて、投影画像10を投影する。投影位置P2は、壁面82において、人物6に見易いように、目線の高さに合わせた位置である。投影位置P2の詳細については後述する。
ここで、制御部210は、ステップS102における検出結果に基づいて投影位置P2を設定し、駆動部110を制御して投影領域を床面81から壁面82に切替える。さらに、制御部210は、画像生成部400を制御して壁面82に対する投影画像10の幾何補正を行い、投影光学系500を制御して投影画像10の焦点を投影位置P2に合わせる。ここで、距離検出部230の画角は投影画角よりも広く設定しておく。駆動部110は、投影画像10の投影領域を床面81から壁面82に切替えるが、距離検出部230の検出領域には床面81上の投影位置P1が含まれるように、プロジェクタ装置100を駆動する。
次に、制御部210は、ステップS106の処理と同様に、床面81上の距離情報から、床面81における障害物を検出する(S112)。
次に、制御部210は、ステップS108の検出処理による障害物7の検出量が、所定の第2の閾値を越えるか否かを判断する(S114)。第2の閾値は、障害物7の減少によって人混み70が解消することを判断する際の基準となる閾値であり、第2の閾値は第1の閾値よりも小さい値に設定される。
制御部210は、障害物7の検出量が第2の閾値を越えると判断した場合(S114でYES)、追従中の人物6の位置と進行方向を検出する(S116)。
次に、制御部210は、ステップS116で検知した人物6の位置と進行方向に基づいて壁面82における投影位置P2を設定し、投影位置P2に投影画像10を投影する(S118)。
一方、制御部210は、障害物7の検出量が第2の閾値を越えないと判断した場合(S114でNO)、投影領域を壁面82から床面81に戻す。すなわち、投影位置を、図6Cに示すように、壁面82における投影位置P2から床面81における投影位置P1に切替えて、投影画像10を投影する(S120)。制御部210は、画像生成部400を制御して床面81に対する投影画像10の幾何補正を行い、投影光学系500を制御して投影画像10の焦点を投影位置P1に合わせる。制御部210は、ステップS120の処理に続いて、ステップS106以降の処理を順次、行う。
以上のように、本実施形態に係るプロジェクタ装置100では、ステップS106,S112において継続的に床面81における障害物7の混雑度を検出することで、人混み70の状況をモニタする。そして、人混み70が生じると、投影画像10の投影位置を床面81から壁面82に切替え(S110)、その後に人混み70が解消すると、投影位置を床面81に復帰させる(S120)。そのため、人混み70の状態に応じて、人物6にとって見易い位置に投影画像10が投影される。なお、床面81は、人物6に見せるために投影画像10を投影する第1の投影領域の一例であり、壁面82は、第1の投影領域とは異なる第2の投影領域の一例である。
また、本実施形態では、ステップS110,S120において駆動部110を用いて床面81と壁面82における投影位置P1,P2を切替え、床面81と壁面82の一方において投影画像10の投影画角を設定する。仮に、投影する可能性のある領域全体に投影画角を広げるとすると、輝度や解像度が低下するが、本実施形態のように駆動部110で投影方向を変更して投影画角を狭くすることにより、明るく解像度の高い投影画像を広範囲に投影できる。
さらに、ステップS104,S118において、駆動部110により、人物6に対して投影画像10を追従させている。そのため、投影画像10の投影画角を床面81又は壁面82においてさらに狭められ、投影画像10の画質を向上できる。
また、ステップS108,S114の判断処理において、投影位置P2から投影位置P1に切替えるための第2の閾値を、投影位置P1から投影位置P2に切替えるための第1の閾値よりも小さく設定し、ヒステリシス幅を設けている。これにより、投影位置P1,P2の切替え動作を安定させることができる。
また、ステップS110,S120の処理において、床面81と壁面82において投影画像10の投影位置P1,P2を切替える際に、投影画像10の画質を切替えてもよい。具体的に、メモリ220には、床面81と壁面82のそれぞれの色味や拡散反射率、鏡面反射率などの属性情報を含む画質データデーブルをあらかじめ格納しておく。制御部210はメモリ220から画質データテーブルを読出す。制御部210は、読出した画質データテーブルに基づいて、画像生成部400を制御して、床面81と壁面82のそれぞれの属性情報に応じた設定値の色度補正や輝度補正を行って投影画像10を生成する。
例えば、壁面82が赤色である場合、投影画像10における赤色のコンテンツは目立ちにくいので、制御部210は、投影画像10の赤味をより強くしたり、投影画像10におけるコンテンツの赤色を黒色に置換えたりする。
また、投影画像を投影する投影面が高い拡散反射率を有する場合、投影面で投影光が拡散される。このため、床面81と壁面82が同じ色味の面であっても、例えば一方の面が高い拡散反射率を有する場合、制御部210は、その面に投影する際に、投影画像10の輝度をより高くするように補正する。また、高い鏡面反射率を有する面では投影画像10の反射光が眩しいので、制御部210は、その面に投影する際に、投影画像10の輝度を低くするように補正する。
2−2−3.人物及び人混みの検出方法について
次に、本実施形態に係るプロジェクタ装置100による人物及び人混みの検出方法について、説明する。
まず、図7のステップS100における人物の検知方法について、図8A、図8B、図8Cを用いて説明する。
プロジェクタ装置100は、事前に図8Aに示すように、床面81に人物6や障害物7がいない状態において、床面81からプロジェクタ装置100までの距離を示す基本深度情報D1を取得している。基本深度情報D1は、例えば障害物のない床面81の距離画像であり、例えば電源投入後の初期設定時などに距離検出部230を用いてあらかじめ取得され、メモリ220に格納される(図3参照)。
プロジェクタ装置100において、制御部210は、距離検出部230を用いて床面81上の距離情報を継続的に取得し、基本深度情報D1に対する、取得した距離情報の変化を解析する。一例として、図8Bに示すように、距離検出部230の検出領域内の床面81に人物6が進入した場合、人物6の形状に応じた変化量を有する距離画像が検出される。制御部210は、距離画像において基本深度情報D1に対する変化量が所定の閾値以上の大きさとなる画素を検出し、そのような画素の空間的な集まりを抽出する。制御部210は、抽出した画素の集まりが空間的に連続して占めるサイズが、人間のサイズに対応する所定の閾値を越えたときに、人物6の存在を検知する。
制御部210は、人物6の存在を検知した場合、距離情報における検出した画素の集まりに基づいて、人物6の位置を検出する(図7のステップS102参照)。このとき、人物6の位置は、所定期間(例えば1/60秒)毎に検出される。図8Cに示すように人物6が移動している場合、制御部210は、所定期間経過前後の変化量の位置ベクトルを解析することにより、人物6の進行方向V6を検出する。なお、制御部210は、さらに、変化量の位置ベクトルの時間変化を解析することにより、人物6の移動速度を検出してもよい。
次に、図7のステップS106,S112における人混みの検出方法について、図9を用いて説明する。図9は、人混みの検出方法を説明するための説明図である。
人混み70の検出において、まず、制御部210は、床面81における障害物7の検出量を検出する。具体的に、制御部210は、距離検出部230で検出した距離画像において、同時に存在する障害物7の個数を、上記の検出量として検出する。このとき、まず、制御部210は、距離画像において基本深度情報D1に対する変化量が所定の閾値以上の大きさとなる画素を検出し、そのような画素の空間的な集まりを抽出する。制御部210は、抽出した画素の集まりが空間的に連続して占めるサイズが、人間のサイズに対応する所定の閾値を越えたときに、1つの障害物7を検出する。制御部210は、所定の閾値サイズ以上のサイズを有する画素の集まりの個数を計数することによって、障害物7の個数を検出する。
次に、制御部210は、検出した障害物7の個数と第1又は第2の閾値の個数とを比較することによって、人混み70の混雑や解消を判断する。具体的に、障害物7の個数が第1の閾値の個数を超えたとき、制御部210は、床面81上の人混み70が例外条件に該当すると判断して、投影画像を例外的に壁面82に投影する(図7のステップS108,S110参照)。壁面82に投影した後、障害物7の個数が第2の閾値の個数を超えなくなったとき、制御部210は、床面81上の人混み70が例外条件に該当しないと判断して、例外的に壁面82に投影した投影画像を床面81に復帰させる(図7のステップS114,S120参照)。
障害物7の個数の検出は、例えば図6Bに示す投影位置P1に重なる領域や投影位置P1を含む領域などの、人物6の進行方向における所定範囲内の領域で行ってもよいし、人物6の周囲における所定範囲内の領域で行ってもよい。
また、人混み70の検出は、床面81に重なる障害物7の密度を検出量として行ってもよい。この場合、まず、制御部210は、距離画像における所定範囲内の領域で、距離画像において基本深度情報D1に対する変化量が所定の閾値以上の大きさとなる画素を検出し、検出した画素の占める面積を抽出する。制御部210は、抽出した面積に基づいて、上記の所定範囲内の領域における障害物7の密度を検出する。制御部210は、検出した障害物7の密度と第1又は第2の閾値に対応する所定の密度とを比較することによって、上述と同様に例外条件を判断する。
また、人混み70の検出は、床面81における障害物7のない領域を抽出することによって行ってもよい。この場合、制御部210は、距離検出部230の検出結果の距離画像に基づいて、床面81の所定範囲内において障害物7に重ならない領域を抽出し、抽出した領域の内部に収まる表示サイズを検出する。制御部210は、検出した表示サイズと第1又は第2の閾値に対応する所定の表示サイズとを比較することによって、上述と同様に例外条件を判断する。なお、この場合、例えば第1の閾値に対応する表示サイズを、第2の閾値に対応する表示サイズよりも小さく設定してもよい。
2−2−4.投影画像の投影位置について
次に、プロジェクタ装置100による投影画像の投影位置について、図10A、図10Bを用いて説明する。図10A、図10Bは、投影画像の投影位置を説明するための説明図である。図10Aは、床面における投影位置の一例を示す。図10Bは、壁面における投影位置の一例を示す。
床面81に投影画像を投影する場合、投影画像の投影位置P1は、図10Aに示すように、追従中の人物6の進行方向V6において、人物6の床面上の位置p6から所定の距離d1だけ進んだ位置に設定される。距離d1は、例えば1mなどの固定値であってもよいし、人物6の移動速度に応じて、例えば速く移動するほど長くなるように変化させてもよい。人物6の床面上の位置p6は、人物6を検出した距離画像における変化量を解析することによって検出される。例えば、位置p6は、図10Aに示すように人物6の重心位置c6から床面81に下ろした垂線と床面81の交点として検出される。
一方、壁面82に投影画像を投影する場合、投影画像の投影位置P2は、図10Bに示すように、壁面82において人物6の顔の位置p6’と同じ高さh6で、顔の位置p6’から進行方向V6において所定の距離d2だけ進んだ位置に設定される。制御部210は、例えば人物6の距離画像において頭に対応するサイズの高さ分布を抽出することにより、人物6の顔の位置p6’を検出する。距離d2は、例えば1mなどの固定値であってもよいし、人物6の移動速度に応じて変化させてもよい。
なお、人物6の進行方向V6の延長線上に壁面82が重なる場合や人物6の進行方向V6の側方の延長線上に壁面82が重なる場合、これらの方向の延長線上にある壁面82上で高さh6の位置を投影位置P2として設定してもよい。また、人物6の顔の高さh6は、人物6の高さに対する所定の割合(例えば8割)の高さとして演算されてもよい。
更には、投影画像の投影サイズは、人物6から投影位置P1までの距離によって変えても良い。例えば、人物6から比較的遠くにある壁面82に対して投影するときには、人物6から比較的近くの床面81に投影する投影サイズに比べて大きく投影しても良い。これにより、人物6から比較的遠くに投影する場合であっても、投影画像の視認性を得ることができる。
<3.効果等>
以上のように、本実施の形態において、プロジェクタ装置100は、投影部250と、距離検出部230と、制御部210とを備える。投影部250は、投影画像10を投影する。距離検出部230は、床面81において、投影画像10を投影する際の障害物7の状態を検出する。制御部210は、最初に投影画像10を投影する領域を床面81に設定する。制御部210は、距離検出部230によって検出された障害物7の状態に基づいて、障害物7の状態が所定条件に該当したとき、投影画像10を投影する領域を、床面81から、床面81とは異なる壁面82に切替える。制御部210は、障害物7の状態の所定条件が解消されたとき、投影画像10を投影する領域を、壁面82から床面81に戻す。
本実施形態に係るプロジェクタ装置100によれば、基本的に床面81に投影画像を投影し、障害物7の状態が所定条件に該当するとき、床面81から壁面82に切替え、その後に、障害物7の状態が所定条件に該当しなくなったとき、床面81に投影画像10を戻す。これにより、投影画像10を人物6に見せるために投影する際に、人物6にとって投影画像10を見易い位置に投影することができる。
また、本実施の形態において、距離検出部230は、特定の人物6を検出する。そして、制御部210は、投影部250によって投影される投影画像10を、距離検出部230によって検出された人物6に追従させる。そのため、人物6が移動すると投影画像が追従して投影され、特定の人物6に対する投影画像の見易さを向上できる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組合せて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
実施形態1に係るプロジェクタ装置100は、人物を検出する第2の検出部の一例として、距離検出部230を備えたが、第2の検出部はこれに限らない。例えば距離検出部230に代えて、又はそれに加えて、可視光(RGB)による画像を撮像する撮像部を備えてもよい。例えば、制御部210は、撮像部によって撮影された撮像画像を画像解析することによって、人物や障害物を認識してもよい。
例えば、プロジェクタ装置100は、CCDカメラなどで構成された撮像部を備えてもよい。撮像部により撮像された画像から、人物の進行方向、向きや障害物の混雑度を抽出してもよい。例えば、制御部210は、RGB画像を画像解析することによって追従中の人物6の目線を認識し、図8Bに示す壁面82における投影位置P2を、人物6の目線の延長線上に設定してもよい。
また、実施形態1に係るプロジェクタ装置100は、障害物の状態を検出する第1の検出部の一例として、距離検出部230を備えたが、第1の検出部はこれに限らない。例えば、図9に示す人混み70の検出において、撮像部を用いて、床面81のRGB画像において床面81の色と異なる色の占める面積を検出してもよい。このとき、制御部210は、撮像部を用いて検出した面積を障害物7の検出量として、図7のステップS108,S114の判断処理を行う。
実施形態1に係るプロジェクタ装置100は、第1及び第2の検出部の一例として距離検出部230を備えた。すなわち、第1及び第2の検出部を1つのセンサで構成する例を説明した。しかし、これに限らず、第1の検出部と第2の検出部とを別個のセンサで構成してもよい。例えば、距離検出部230と撮像部をそれぞれ第1及び第2の検出部のいずれか一方としてもよいし、距離検出部230と撮像部とがともに第1及び第2の検出部を兼用してもよい。また、距離検出部230は、投影部250の投影方向と向きを揃えて固定されたが、これに限らず、例えば距離検出部230をプロジェクタ装置100の設置位置とは別の位置に設置してもよい。
実施形態1では、駆動部110によって投影画像の投影位置を人物に追従するように変更したが、これに限らず、例えば実際に投影する投影画像よりも投影画角を広く設定して、投影画角の範囲内で投影画像を移動させてもよい。この場合、例えば同一の投影画角内で、床面と壁面の投影を切替えてもよい。
実施形態1では、プロジェクタ装置100から投影画像を見せる対象物は、特定の人物6であったが、これに限らず、投影画像を見せる対象物は、例えば複数人の集団であってもよいし、自動車などの車両であってもよい。また、障害物も人に限らず、例えば自動車などの車両であってもよい。
また、対象物に見せるように投影する投影画像は、静止画でもよいし、動画でもよい。投影画像を対象物に追従して投影する場合に、対象物を先導するように投影画像を移動して投影してもよい。投影画像の内容は、人物6の移動を誘導する内容でなくてもよく、例えば宣伝広告を行う内容であってもよい。また、投影画像を対象物に追従するように投影しなくてもよく、例えば、複数人の集団に対して、それぞれの人から見易いように投影画像を投影してもよい。
実施形態1では、一例として、床面81を第1の投影領域とし、壁面82を第2の投影領域としたが、第1及び第2の投影領域はこれに限らず、例えば壁面を第1の投影領域とし、床面を第2の投影領域としてもよい。また、例えば建造物の天井面を第1又は第2の投影領域としてもよい。例えば、階段などにプロジェクタ装置100を設置して、壁面を第1の投影領域とし、天井面を第2の投影領域として、基本的に投影画像を壁面に投影し、例外として天井面に投影してもよい。
本開示における投影装置は、投影面へと映像を投影する種々の用途に適用可能である。
6 人物
7 障害物
10 投影画像
70 人混み
81 床面
82 壁面
100 プロジェクタ装置
101 開口部
110 駆動部
120 筐体
130 配線ダクト
140 壁
141,151 映像
150 床
200 ユーザーインターフェース装置
210 制御部
220 メモリ
230 距離検出部
231 赤外光源部
232 赤外受光部
233 センサ制御部
250 投影部
300 光源部
310 半導体レーザー
320,370,410 導光光学系
330 ダイクロイックミラー
340 λ/4板
360 蛍光体ホイール
400 画像生成部
420 DMD
500 投影光学系
510 ズームレンズ

Claims (10)

  1. 投影画像を投影する投影部と、
    所定の第1の投影領域において、前記投影画像を投影する際の障害物の状態を検出する第1の検出部と、
    最初に前記投影画像を投影する領域を前記第1の投影領域に設定し、前記第1の検出部によって検出された障害物の状態が所定条件に該当したとき、前記投影画像を投影する領域を、前記第1の投影領域から、前記第1の投影領域とは異なる所定の第2の投影領域に切替える制御部とを備える
    投影装置。
  2. 前記制御部は、前記所定条件が解消されたとき、前記投影画像を投影する領域を、前記第2の投影領域から前記第1の投影領域に戻す、
    請求項1に記載の投影装置。
  3. 前記第1の検出部は、前記第1の投影領域に重なる障害物の混雑度を検出し、
    前記制御部は、前記障害物の混雑度が所定の第1の閾値を超えると判断したとき、前記第2の投影領域から前記第1の投影領域に切替え、その後に、前記障害物の混雑度が前記第1の閾値以下の所定の第2の閾値を越えないと判断したとき、前記第2の投影領域から前記第1の投影領域に戻す、
    請求項2に記載の投影装置。
  4. 前記障害物の混雑度は、前記第1の投影領域における障害物の個数または密度である、
    請求項3に記載の投影装置。
  5. 特定の対象物を検出する第2の検出部を、更に備え、
    前記制御部は、前記投影部によって投影される投影画像を、前記第2の検出部によって検出された対象物に追従させる、
    請求項1に記載の投影装置。
  6. 前記制御部は、前記第2の検出部の検出結果に基づいて、前記対象物の位置と進行方向を検出し、前記第1又は第2の投影領域において、前記対象物の進行方向に前記投影画像を追従させる、
    請求項5に記載の投影装置。
  7. 前記第1及び第2の検出部の少なくとも一方は、前記対象物及び前記障害物の前記投影装置までの距離を検出する距離検出部を含む、
    請求項5に記載の投影装置。
  8. 前記第1及び第2の検出部の少なくとも一方は、前記対象物及び前記障害物の撮影画像を撮像する撮像部を含む、
    請求項5に記載の投影装置。
  9. 前記投影画像を投影する投影方向を変更するように前記投影部を駆動する駆動部をさらに備え、
    前記制御部は、前記投影画像が前記対象物を追従するように、前記駆動部を制御する、
    請求項5に記載の投影装置。
  10. 前記第1の投影領域は、床上の領域であり、前記第2の投影領域は前記床と略直交する壁上の領域である、
    請求項1に記載の投影装置。
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