JPWO2016103405A1 - V型エンジンのスーパーチャージャー駆動機構 - Google Patents

V型エンジンのスーパーチャージャー駆動機構 Download PDF

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Abstract

スーパーチャージャー駆動機構は、V型エンジンのVバンク間に配置されるスーパーチャージャーの一側面から延びる回転入力軸とクランク軸との間に掛け回されてクランク軸出力を前記回転入力軸に伝達する無端状の動力伝達部材を備え、前記動力伝達部材は、該動力伝達部材の回転時に前記動力伝達部材を介して前記クランク軸に作用するラジアル方向の軸荷重の方向が前記Vバンク間の中心線に略沿って上方を向くように、前記回転入力軸と前記クランク軸との間に掛け回されているように構成される。

Description

本開示は、V型エンジンに搭載されたスーパーチャージャー駆動機構に係る。
従来より、エンジンとして、例えば特許文献1に記載されているように、V字状に傾斜して設けられた左右一対のバンクを有し、この一対のバンクの夫々に複数の気筒が形成されたいわゆるV型エンジンは一般によく知られている。そして、このようなV型エンジンの場合、左右のバンク間の空間は、通常、エンジン動力により駆動されるスーパーチャージャーやオルタネータ等の補機及び冷却水やオイルの配管等の配置スペースとして利用されている。
この特許文献1に記載のエンジンでは、クランクシャフトに取り付けられた駆動プーリにベルトが巻き掛けられ、このベルトを介してエンジン動力が、左右のバンク間に配置されたスーパーチャージャー側の従動プーリ、上部シリンダブロクに設けられた水ポンプ(図示せず)側の従動プーリ及び上部シリンダブロックの側方に配置される空調用コンプレッサ側の従動プーリ等に伝達され、上記スーパーチャージャー、水ポンプ及びコンプレッサ等の補機が駆動されるようになっている。
特開平5−1563号公報
このように、スーパーチャージャー側の従動プーリに巻き掛けられたベルトは、スーパーチャージャーを含めた複数の補機を巻き掛けているので、ベルト長さが長い。このため、ベルトの緩み側の撓みが大きくなり易くなって、振動が発生し易くなる。また、クランクシャフト側の駆動プーリに巻き掛けられたベルトのうち、ベルト移動方向上流側に作用する張力の方向が、左側バンク内のピストンの移動方向に沿った方向であるので、ピストンの爆発工程時に、クランクシャフトを回転自在に支持する軸受内でクランクシャフトが動いて異音が発生する虞がある。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも幾つかの実施形態は、ベルトの回転時の振動の発生を抑制し、またクランクシャフトを支持する軸受から異音が発生する虞のないV型エンジンのスーパーチャージャー駆動機構を提供することを目的とする。
本発明の幾つかの実施形態に係わるV型エンジンのスーパーチャージャー駆動機構は、V型エンジンのVバンク間に配置されるスーパーチャージャーの一側面から延びる回転入力軸とクランク軸との間に掛け回されてクランク軸出力を前記回転入力軸に伝達する無端状の動力伝達部材を備え、前記動力伝達部材は、該動力伝達部材の回転時に前記動力伝達部材を介して前記クランク軸に作用するラジアル方向の軸荷重の方向が前記Vバンク間の中心線に略沿って上方を向くように、前記回転入力軸と前記クランク軸との間に掛け回されているように構成される。
上記V型エンジンのスーパーチャージャー駆動機構によれば、動力伝達部材は、動力伝達部材の回転時に動力伝達部材を介してクランク軸に作用するラジアル方向の軸荷重の方向がVバンク間の中心線に略沿って上方を向くように、回転入力軸とクランク軸との間に掛け回されている。このため、動力伝達部材は、スーパーチャージャーの入力軸である回転入力軸とクランク軸との間にのみ掛け回されているので、スーパーチャージャー以外の他の捕機に動力伝達部材が掛け回される場合と比較して、動力伝達部材の長さを短くすることができる。このため、動力伝達部材のたわみの発生を抑制することができ、たわみの発生に起因する振動を抑制することができる。
また、動力伝達部材は、動力伝達部材の回転時に前記動力伝達部材を介して前記クランク軸に作用するラジアル方向の軸荷重の方向が前記Vバンク間の中心線に略沿って上方を向くように、前記回転入力軸と前記クランク軸との間に掛け回されている。このため、ピストンの爆発工程時にクランク軸に下方向成分を有する衝撃荷重が作用して、クランク軸を支持する支持部材とクランク軸との間に形成される隙間内をクランク軸が移動した場合、動力伝達部材からの中心線に略沿って上方へ向く軸荷重によって、クランク軸を衝撃荷重に抗して支持部材の内面に摺接させながら上方へ移動させることができる。従って、クランク軸が回転入力軸方向に移動する際に、クランク軸が支持部材の内面に当接して異音が発生する虞を抑制することができる。
また、幾つかの実施形態では、前記クランク軸の軸方向視において、前記Vバンクの夫々に設けられたカムシャフトの幅方向間に、テンショナー、第1アイドラー、第2アイドラーが配設され、前記動力伝達部材は、前記クランク軸に設けられたクランクプーリに掛け回された後に前記テンショナー及び前記第1アイドラーの順に掛け回され、さらに前記入力回転軸に設けられた従動プーリに掛け回された後に前記クランクプーリに戻るように掛け回される。
この場合、Vバンクの夫々に設けられたカムシャフトの幅方向間に配設されたテンショナー、第1アイドラー、第2アイドラーに、動力伝達部材が掛け回されるので、テンショナーとクランクプーリとの間に掛け回される動力伝達部材に作用する張力の向きと、第2アイドラークランクプーリとの間に掛け回される動力伝達部材に作用する張力の向きを、Vバンク間の中心線により沿った上方向にすることができる。したがって、張力と衝撃荷重とがクランク軸に作用すると、張力の作用方向と衝撃荷重の作用方向の間の方向にクランク軸が移動する。このため、クランク軸は支持部材の内面を摺接しながら上方へ移動して元の位置に戻ることになり、クランク軸が支持部材の内面に当接して異音の発生をより抑制することができる。
また、幾つかの実施形態では、クランク軸方向視において、前記入力回転軸との間に掛け渡される動力伝達部材によって前記入力回転軸に作用する荷重方向が、前記スーパーチャージャーを支持するとともに、前記Vバンクのうちの一方の吸気ポートに接続されたインテークマニホールドの中心軸の延びる方向に沿うように配設されている。
この場合、入力回転軸との間に掛け渡される動力伝達部材によって入力回転軸に作用する荷重方向が、Vバンクのうちの一方の吸気ポートに接続されたインテークマニホールドの中心軸の延びる方向に沿うように配設されているので、動力伝達部材の回転時に、動力伝達部材によって入力回転軸に作用する荷重の方向をインテークマニホールドの中心軸の延びる方向に沿わせることができる。よって、インテークマニホールドに作用する負荷の方向を揃えることができ、インテークマニホールドの寿命の低下を抑制することができる。
また、幾つかの実施形態では、テンショナーは、ダンパー機能を有して前記動力伝達部材の張力を一定にする附勢手段を介して回転自在に支持されているように構成される。
この場合、テンショナーは、ダンパー機能を有して動力伝達部材の張力を一定にする附勢手段を介して回転自在に支持されているので、テンショナーを介して附勢された動力伝達部材は、常に張力が一定になる。このため、クランク軸の回転数が変動しても、動力伝達部材の張力が一定に保たれて動力伝達部材が撓む虞を確実に防止することができる。よって、動力伝達部材が撓みに起因した振動の発生をより確実に防止することができる。
また、幾つかの実施形態では、前記一方の吸気ポートの開口位置は、他方の吸気ポートの開口位置よりも高位置にオフセットされているように構成される。
この場合、一方の吸気ポートの開口位置は、他方の吸気ポートの開口位置よりも高位置にオフセットされているので、一方の吸気ポートに接続されたインテークマニホールドの中心軸の延びる方向の長さを、他方のインテークマニホールドの長さよりも短くすることができ、一方のインテークマニホールドの剛性をより向上させることができる。従って、Vバンク間に配置されるスーパーチャージャーの回転入力軸を一方のインテークマニホールド側へ寄せた配置とすることで、剛性強化によってスーパーチャージャーの振動を抑制できる。
本発明の少なくとも幾つかの実施形態によれば、ベルトの回転時の振動の発生を抑制し、またクランクシャフトを支持する軸受から異音が発生する虞のないV型エンジンのスーパーチャージャー駆動機構を提供することができる。
本発明の一実施形態であるスーパーチャージャー駆動機構を備えるV型エンジンの軸方向前側から見た正面図である。 スーパーチャージャー駆動機構及び捕機の駆動機構を説明するためのV型エンジンの軸方向前側から見た概略正面図である。 V型エンジンの側面図である。 V型エンジンの平面図である。
以下、添付図面に従って本発明のV型エンジンのスーパーチャージャー駆動機構の実施形態について、図1〜図4を参照しながら説明する。なお、この実施形態に記載されている構成部品の材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、本発明の一実施形態であるスーパーチャージャー駆動機構を備えるV型エンジンの軸方向前側から見た正面図であり、図2は、V型エンジンの軸方向前側から見た概略正面図である。図1及び図2に示すように、V型エンジンは、左右のバンク部3L、3Rを有する上部シリンダブロック3と、上部シリンダブロック3の下端に接続された下部シリンダブロック5と、上部シリンダブロック3の各バンク部3L、3R上に設けられた左右一対のシリンダヘッド7L、7Rと、一対のシリンダヘッド7L、7R上の夫々に設けられたシリンダヘッドカバー9L、9Rとを有してなる。
上部シリンダブロック3の各バンク部3L、3Rには、それぞれ複数の気筒11が形成されているとともに、シリンダヘッド7L、7Rの夫々には気筒11に開口する吸気ポート(図示せず)及び排気ポート(図示せず)が形成されている。気筒11内には、ピストン12が気筒11に沿って移動可能に設けられている。ピストン12の下部にはピストンロッド13を介してクランクシャフト15が回動自在に接続されている。このため、ピストン12の移動に伴ってピストンロッド13を介してクランクシャフト15を回転させることができる。
上部シリンダブロック3のバンク部3L、3R、シリンダヘッド7L、7R及びシリンダヘッドカバー9L、9Rにより左右二つのVバンク17L、17Rが構成されている。また、上部シリンダブロック3の下部にはクランクシャフト15がベアリング19を介して回転自在に支持されている。上部シリンダブロック3の前面から延出するクランクシャフト15の端部には、シリンダブロック寄りの位置から第1駆動プーリ21及び第2駆動プーリ22が一体的に回転可能に装着されている。
第2駆動プーリ22には歯付ベルトからなるタイミングベルト40が巻き掛けられている。このタイミングベルト40を介してエンジン動力が、右側のVバンク17Rの外側に配置されたオルタネータ27の前側に設けられた従動プーリ28と、左右のVバンク17L、17Rの根元側の前方に設けられファン29の従動プーリ30と、左側のVバンク17Rの外側に配置されたパワーステアリングポンプ32の前側に設けられた従動プーリ33と、パワーステアリングポンプ32の下方に配置された空調用コンプレッサ35の従動プーリ36等に伝達されて、オルタネータ27、ファン29、パワーステアリングポンプ32、空調用コンプレッサ35等の補機38が駆動されるようになっている。
なお、タイミングベルト25は、前述した従動プーリ28、30、33、36の他に、シリンダヘッド7Rの前方側に設けられた第3アイドラー45と、第3アイドラー45の下方に設けられたテンショナー47と、クランクシャフト15よりも右側に配設された第4アイドラー46に掛け回されている。
一方、第1駆動プーリ21には歯付ベルトからなるタイミングベルト25が巻き掛けられている。このタイミングベルト40を介してエンジン動力が、一対のVバンク17L、17Rの夫々に設けられたカムシャフト18L、18Rの幅方向間Wに配設された、テンショナー42、第1アイドラー43、第2アイドラー44を介して、左右のVバンク17L、17R間の上方に配置されたスーパーチャージャー50の前側から延出する回転入力軸50aに設けられた従動プーリ51に伝達されて、スーパーチャージャー50が駆動されるようになっている。
第1駆動プーリ21に巻き掛けられるタイミングベルト25は、図3(側面図)に示すように、第2駆動プーリ22に巻きかけられるタイミングベルト40よりもシリンダブロック側に配設されている。このため、前面視において、タイミングベルト25、40同士が交差する部分でも、これらの両ベルトは接触すること無く回転可能である。
テンショナー42には、図2に示すように、ダンパー機能を有してタイミングベルト25の張力を一定にするオイルダンパー48が接続されている。なお、オイルダンパー48の代わりに圧縮ばね、ねじりコイルばね等の弾性手段でもよい。
第1駆動プーリ21に巻きかけられるタイミングベルト25のうち、テンショナー42と第1駆動プーリ21との間に掛け回されるタイミングベルト25aに作用する張力T1の向きと、第2アイドラー44と第1駆動プーリ21との間に掛け回されるタイミングベルト25bに作用する張力T2の向きは、Vバンク間17L、17Rの中心線Lsに沿って延びている。このため、タイミングベルト25の回転時に、タイミングベルト25を介してクランクシャフト15に作用するラジアル方向の軸荷重Tの方向は、左右のVバンク17L、17R間の中心線Lsに略沿って上方を向く。
このため、張力T1、T2と衝撃荷重F1、F2とがクランクシャフト15に作用すると、張力T1、T2の作用方向と衝撃荷重F1、F2の作用方向の間の方向にクランクシャフト15が移動する。このため、ピストン12の爆発工程時に、クランクシャフト15に衝撃荷重F1、F2が作用して、クランクシャフト15とこれを支持するベアリング19との間に隙間(図示せず)が存在する場合、クランクシャフト15はベアリング19の内面を摺接(ずり動)しながら上方へ移動して元の位置に戻ることになり、クランクシャフト15がベアリング19の内面に当接して発生する異音を抑制することができる。
また、第1アイドラー43と回転入力軸50aとの間に掛け渡されたタイミングベルト25cと、第2アイドラー44と回転入力軸50aとの間に掛け渡されるタイミングベルト25dの夫々は、詳細は後述するが、スーパーチャージャー50を支持するインテークマニホールド60Rの中心軸Msの延びる方向に沿うように配設されている。
ここで、スーパーチャージャー50を支持する吸気構造体52について概説する。吸気構造体52は、スーパーチャージャー50の上部に開口する吐出口50b(図4参照)から流出する空気をエンジン幅方向両側(左右方向両側)に分流させて流す箱状の出口ケーシング53と、出口ケーシング53の幅方向両側の底部に配設されてスーパーチャージャー50から流出する空気を冷却する水冷式のインタークーラ54L、54Rと、インタークーラ54L、54Rの下部から流出する空気を各気筒11に供給するための複数のインテークマニホールド60L、60R(以下、単に「インマニ60L、60R」と記す。)と、を有してなる。インマニ60L、60Rは、対応するインタークーラ54L、54Rの下部から下方へ延びるに従ってエンジン内側方向へ傾斜するように延びて、下端がV型エンジン1の対応する吸気ポートに接続されている。このため、スーパーチャージャーは、吸気構造体52の複数のインマニ60L、60Rを介してV型エンジン1のバンク17L、17R間の上部に支持されている。
このように構成された吸気構造体52の複数のインマニ60L、60Rのうちエンジン幅方向右側のインマニ60Rの中心軸Msの延びる方向は、前述したように、第1アイドラー43と回転入力軸50aとの間に掛け渡されたタイミングベルト25c、及び第2アイドラー44と回転入力軸50aとの間に掛け渡されたタイミングベルト25dの延びる方向に沿って延びている。従って、これらのタイミングベルト25c、25dの張力が回転入力軸50aに作用する荷重Sの作用方向を、インマニ60Rの延びる方向に沿わせることができる。よって、インマニ60Rに作用する負荷の方向を揃えることができ、インマニ60Rの寿命の低下を抑制することができる。
ここで、本実施形態のV型エンジン1は、オフセットクランク構造を採用している。通常エンジン(各バングがオフセットしていないV型エンジン)は、各Vバンク17L、17Rにおける気筒11の軸線L1が、クランクシャフト15の軸中心Pを通る位置にある。一方、本実施形態のオフセットしたV型エンジン1は、クランクシャフト15の軸中心Pからシリンダヘッド7L、7Rの上面までの高さを保ったまま、各Vバンク17L、17Rにおける気筒11の軸線L1を、軸中心Pに対してクランクシャフト15の回転方向(矢印E方向)と同じ方向へ、オフセット地点となる軸線L1位置まで平行移動させることによって、各Vバンク17L、17Rを、バンク角を保ったままクランクシャフト15の回転方向と同方向へずらしてある(オフセット)。δはそのときのオフセット量を示している。これにより、右側のVバンク17Rの高さが左側のVバンク17Lより高い位置に配置され、その高さ差を生じ、左右のVバンク17L、17Rの各上面に設けられた複数の吸気ポート20L,20Rのうち、右側の吸気ポート20Rの開口位置は、左側の吸気ポート20Lの開口位置よりも高位置にオフセットされている。
従って、スーパーチャージャー1を支持するインマニ60L、60Rの長さを、右側のVバンク(高バンク)17R側を左側のVバンク17L(低バンク)側よりも短くすることができる。よって、左側のVバンク17L側よりも右側のVバンク17R側の支持剛性を向上することができる。また、スーパーチャージャー50を駆動する駆動力は、クランクシャフト15からタイミオングベルト15によって伝達されるが、その駆動力を伝達させる従動プーリ51は、右側のVバンク17R寄りに位置されるため、支持剛性が高い側に位置されることによって、剛性強化によってスーパーチャージャー50の振動を抑制できる。
また、図3(側面図)及び図4(平面図)に示すように、スーパーチャージャー50の回転入力軸50aの先端は、補機38の各入力軸の先端よりもV型エンジン1側に位置している。このため、スーパーチャージャー50に駆動力を伝達するタイミングベルト25は、補機38に駆動力を伝達するタイミングベルト40よりもエンジン側に配設されている。このため、将来、V型エンジン1がPHV(Plug-in
Hybrid Vehicle)等のハイブリッド車両に搭載される場合に、前述した補機38の一部(例えば、オルタネータ)を省略しても、スーパーチャージャー50の動力伝達系をそのままで使用することができる。よって、汎用性の高いV型エンジン1を提供することができる。
また、スーパーチャージャー50の回転入力軸50aは、前述したように、その先端が補機38の各入力軸の先端よりもV型エンジン1側に位置しているので、スーパーチャージャー50の回転入力軸50aが補機38の各入力軸の先端よりもV型エンジン1から離反する側に延びている場合と比較して、回転入力軸50aの長さを短くすることができる。このため、回転入力軸50aに設けられた従動プーリ51に掛け回されたタイミングベルト25を介してスーパーチャージャー50に作用するモーメントの大きさを小さくすることができる。よって、V型エンジン1に作用するモーメントを低減してV型エンジン1の小型化を可能にすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲での種々の変更が可能である。
1 V型エンジン
3 上部シリンダブロック
3L、3R バンク部
5 下部シリンダブロック
7L、7R シリンダヘッド
9L、9R シリンダヘッドカバー
11 気筒
12 ピストン
13 ピストンロッド
15 クランクシャフト(クランク軸)
17L、17R Vバンク
18L、18R カムシャフト
19 ベアリング(支持部材)
20L、20R 吸気ポート
21 第1駆動プーリ(クランクプーリ)
22 第2駆動プーリ
25 タイミングベルト(動力伝達部材)
27 オルタネータ
28、30、36、51 従動プーリ
29 ファン
32 パワーステアリングポンプ
35 空調用コンプレッサ
38 補機
40 タイミングベルト
42、47 テンショナー
43 第1アイドラー
44 第2アイドラー
45 第3アイドラー
46 第4アイドラー
48 オイルダンパー(附勢手段)
50 スーパーチャージャー
52 吸気構造体
53 出口ケーシング
54L、54R インタークーラ
60L、60R インテークマニホールド
L1 軸線
Ls 中心線
P 軸中心

Claims (5)

  1. V型エンジンのVバンク間に配置されるスーパーチャージャーの一側面から延びる回転入力軸とクランク軸との間に掛け回されてクランク軸出力を前記回転入力軸に伝達する無端状の動力伝達部材を備え、
    前記動力伝達部材は、該動力伝達部材の回転時に前記動力伝達部材を介して前記クランク軸に作用するラジアル方向の軸荷重の方向が前記Vバンク間の中心線に略沿って上方を向くように、前記回転入力軸と前記クランク軸との間に掛け回されている
    ことを特徴とするV型エンジンのスーパーチャージャー駆動機構。
  2. 前記クランク軸の軸方向視において、前記Vバンクの夫々に設けられたカムシャフトの幅方向間に、テンショナー、第1アイドラー、第2アイドラーが配設され、
    前記動力伝達部材は、前記クランク軸に設けられたクランクプーリに掛け回された後に前記テンショナー及び前記第1アイドラーの順に掛け回され、さらに前記入力回転軸に設けられた従動プーリに掛け回された後に前記クランクプーリに戻るように掛け回されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のV型エンジンのスーパーチャージャー駆動機構。
  3. クランク軸方向視において、前記入力回転軸との間に掛け渡される動力伝達部材によって前記入力回転軸に作用する荷重方向が、前記スーパーチャージャーを支持するとともに、前記Vバンクのうちの一方の吸気ポートに接続されたインテークマニホールドの中心軸の延びる方向に沿うように配設されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のV型エンジンのスーパーチャージャー駆動機構。
  4. 前記テンショナーは、ダンパー機能を有して前記動力伝達部材の張力を一定にする附勢手段を介して回転自在に支持されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のV型エンジンのスーパーチャージャー駆動機構。
  5. 前記一方の吸気ポートの開口位置は、他方の吸気ポートの開口位置よりも高位置にオフセットされている
    ことを特徴とする請求項3に記載のV型エンジンのスーパーチャージャー駆動機構。
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