JP2015190445A - 車両用内燃機関 - Google Patents

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【課題】モータジェネレータと他の補機とをベルトで駆動するにおいて、他の補機の軸及びベルトの負担を軽減すると共に、動力損失も軽減させる。
【解決手段】モータジェネレータ9を駆動する第1ベルト19と、エアコン用コンプレッサ10を駆動する第2ベルト21と、ウォータポンプ11を駆動する第3ベルト23とが別々に構成されており、第1ベルト19が機関本体1に近く、第3ベルト23が機関本体1から最も遠く配置されている。更に、第1ベルト19の張力は第2及び第3のベルト19,23の張力よりも高くなっている。更に、モータジェネレータ9とエアコン用コンプレッサ10とはクランク軸8を挟んだ両側る振り分けて配置されている。第2及び第3のベルト21,23は必要な張力を確保したら足りるため、エアコン用コンプレッサ10やウォータポンプ11の回転軸に過大な負荷が掛かることはない。
【選択図】図1

Description

本願発明は車両用内燃機関に関し、補機の駆動態様に特徴を有するものである。
車両用の内燃機関では、発電機、ウォータポンプ、エアコン用コンプレッサ等の補機はクランクプーリに巻き掛けられたベルトで駆動されており、その例として特許文献1には、発電機兼用スタータモータ(ISG)と他の補機とを1本のベルトで駆動することが開示されている。
特開2003−172415号公報
さて、補機の駆動トルクは当該補機の種類によってまちまちであり、各補機とベルトとの間の動力伝達の度合いも補機の種類によって相違する。例えば、ウォータポンプの駆動トルクは小さいため、ベルトには大した負担は掛からないのに介して、ISGやモータジェネレータ(MG)の場合は、発電機として機能するときもモータとして機能するときもベルトには大きな力が掛かる。エアコン用コンプレッサの場合は、ベルトには、モータジェネレータ程ではないがウォータポンプよりも大きな力が掛かる。
しかるに、特許文献1のように、モータジェネレータを含む補機が1本のベルトで駆動される構成では、ベルトの張力は最も力が掛かるモータジェネレータに設定しておかねばならず、このため、他の補機のプーリに必要以上の大きなフリクションが掛かるため、他の補機の回転軸の負担が大きくて耐久性が低下する可能性がある。特に、ウォータポンプは機関の運転中は回転し続けているため、ベルトから受ける負荷(曲げ力)の問題は顕著に現れると推測される。
また、ベルトとプーリとの間での動力伝達を確実化するには、プーリに対するベルトの接触長さ(或いは接触角度)を所定量確保することが必要であるが、特許文献1のように1本のベルトを全補機のプーリに巻き掛けると、各補機のプーリに対するベルトの必要な接触長さを確保できないおそれがあり、さりとて、多数のアイドルプーリを配置して各補機のプーリに対するベルトの必要な接触長さを確保すると、ベルトが複雑な形状に曲がるため動力損失が増大するおそれや、ベルトの負担が大きくなって耐久性が低下するおそれがある。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本願発明は、クランクプーリが固定された一端部を機関本体の一端面から突出させたクランク軸と、ベルトを介して前記クランクプーリで駆動されるモータジェネレータ及びエアコン用コンプレッサとを備えている内燃機関に関する。
そして、請求項1の発明では、前記モータジェネレータとエアコン用コンプレッサとは、前記クランク軸の軸線方向から見て当該クランク軸の左右両側に分けて配置されており、前記モータジェネレータは第1ベルト及び第1クランクプーリで駆動されて、前記エア
コン用コンプレッサは第2ベルト及び第2クランクプーリで駆動されるようになっており、前記第1及び第2のクランクプーリは、前記第1クランクプーリが前記機関本体に近い内側で第2クランクプーリが外側に位置するように配置されている一方、前記第1ベルトの張力が第2ベルトの張力よりも高くなるように設定されている。
請求項2の発明は、請求項1において、更に、第3クランクプーリに巻き掛けられた第3ベルトで駆動されるウォータポンプを備えており、前記第3クランクプーリは前記第2クランクプーリの外側に配置されている。
なお、モータジェネレータは、スタータモータとして機能する場合と、スタータモータは別にあってクランク軸の回転のアシストモータとして機能する場合との両方を含んでいる。
本願発明では、モータジェネレータは第1ベルトで駆動されて、エアコン用コンプレッサは第2ベルトで駆動されるため、第1ベルトの張力や断面積(或いは横幅)と第2ベルトの張力や断面積(横幅)とを、それらモータジェネレータとエアコン用コンプレッサとのトルクに応じて任意に設定できる。このため、モータジェネレータのプーリと第1ベルトとの間のフリクションと、エアコン用コンプレッサのプーリと第2ベルトとの間のフリクションとを適切に保持できる。
そして、モータジェネレータのプーリと第1ベルトとの間のフリクションは、エアコン用コンプレッサのプーリと第2ベルトとの間のフリクションよりも大きいため、エアコン用コンプレッサの回転軸に過大な負担が掛かることを防止して、当該エアコン用コンプレッサの回転軸の耐久性向上に貢献できる。第2ベルトの耐久性も高い。
また、本願発明では、モータジェネレータとエアコン用コンプレッサとは左右に振り分けて配置されているため、第1ベルトによってクランク軸に作用する曲げ方向と第2ベルトによってクランク軸に作用する曲げ方向とが逆向きになっており、このため、クランク軸に作用する曲げ力を抑制して、クランク軸はジャーナルとの間の磨耗低減にも貢献できる。
特に、大きな負荷が掛かる第1クランクプーリを機関本体の側に配置しているため、クランク軸に作用する曲げモーメントをできるだけ低減し、クランク軸の負担軽減に一層貢献できる。
更に、第2ベルトは、アイドルプーリを要することなく(複雑に曲げることなく)、エアコン用コンプレッサのプーリに対して長い接触長さを確保できるため、動力損失を抑制してエアコン用コンプレッサを的確に駆動できる。
請求項2の構成では、ウォータポンプは第3ベルト及び第3プーリで独立して駆動されるため、ウォータポンプの配置に関する設計の自由性を向上できると共に、第3ベルトはアイドルプーリを使用することなくウォータポンプのプーリとの間に必要な接触長さを確保できるため、動力損失も抑制できる。しかも、ウォータポンプの駆動トルクは小さいため、第3プーリをクランク軸の一端部のうち最も外側の部位に設けても、クランク軸の負担が増大することはない。
実施形態のように、ウォータポンプを第1ベルトで囲われた内部に配置すると、第1ベルトと第3ベルトとの配置エリアを重ねることができるため、コンパクト化できる利点がある。また、実施形態のように第1〜第3のベルトの横幅を異ならせると、ベルトの変形
による動力損失を最小限度に押さえることができると共に、高い耐久性を確保できる。
実施形態の全体的な概略正面図である。 フロントカバーの斜視図である。 概略平面図である。 (A)はクランクプーリの平断面図、(B)はウォータポンプのプーリの部分の平断面図、(C)はアイドルプーリの箇所の平断面図である。 振り子式オートテンショナを回転軸心方向から見た正面図である。 図5のVI-VI 視側面図である。 モータジェネレータの取り付け手段を示す分離平面図である。 (A)は図3の VIII-VIII視断面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は(A)のC−C視断面図である。 図8(A)のIX-IX 視断面図である。
(1).概要
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜3に基づいて概要を説明する。以下の説明では方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、前後方向はクランク軸線O1の方向であり、左右方向は、気筒軸線O2及びクランク軸線O1と直交した方向である。なお、実施形態の内燃機関は、気筒軸線O2は鉛直線O3に対して若干傾斜している(スラントしている)が、図では、便宜的に気筒軸線O2を鉛直姿勢にして表示している。
内燃機関の基本的な構成は従来と同様であり、機関本体1は、主要要素として、シリンダブロック2とその上面に固定されたシリンダヘッド3、並びにこれらの一端面に多数のボルト4で固定されたフロントカバー(チェーンカバー、チェーンケース)5を備えている。シリンダヘッド3の上面にはヘッドカバー6が固定されて、シリンダブロック2の下面にはオイルパン7が固定されている。
クランク軸8の一端部はフロントカバー5の外側に突出している一方、正面視で機関本体1を挟んだ左側にはモータジェネレータ(ISG)10を配置し、右側にはエアコン用コンプレッサ10を配置している。また、フロントカバー5のうち、概ね上下中間部でかつ左寄りの部位にはウォータポンプ11を配置している。
モータジェネレータ9は複数のブラケット(詳細は後述する)を介してシリンダブロック2及びフロントカバー5に固定されており、エアコン用コンプレッサ10は、図示しないブラケットを介してシリンダブロック2(又は/及びフロントカバー5)に固定されている。
ウォータポンプ11はポンプハウジングをフロントカバー5で兼用しており、フロントカバー5にポンプカバー12(図1参照)を固定することでウォータポンプ11が構成されている。このため、フロントカバー5にはポンプ室13(図2参照)が空いている。ポンプ室13の奥側はシリンダブロック2で塞がれる。従って、正確には、シリンダブロック2もウォータポンプ11の構成要素になっている。
モータジェネレータ9、エアコン用コンプレッサ10、ウォータポンプ11は、それぞれ回転軸に固定されたプーリ15,16,17を備えており、モータジェネレータ9のプーリ15と第1クランクプーリ18とに第1ベルト19が巻き掛けられて、エアコン用コンプレッサ10のプーリ16と第2クランクプーリ20とに第2ベルト21が巻き掛けら
れて、ウォータポンプ11のプーリ17と第3クランクプーリ22とに第3ベルト23が巻き掛けられている。
第1クランクプーリ18と第2クランクプーリ20とは略同径であり、モータジェネレータ9のプーリ15は第1クランクプーリ18の略半分の外径になっている。従って、発電機として機能するときは、モータジェネレータ9はクランク軸8の回転数の数倍の回転数で駆動され、モータジェネレータ9がモータとして機能するときは、クランク軸8はモータジェネレータ9の数分の1の回転数で駆動される。
第1ベルト19のうちモータジェネレータ9のプーリ15の近くの部位は、振り子式のオートテンショナ28における2個のテンションプーリ29で挟まれている。この場合、オートテンショナ28が機能するには、第1ベルト19がモータジェネレータ9のプーリ15から遠ざかるに従って広がることが必要であり、そこで、第1ベルト19の広がり角度を確保するため、フロントカバー5のうちウォータポンプ11の上側にアイドルプーリ30を取り付けている。従って、ウォータポンプ11は、第1ベルト19で囲われたエリアに配置されている。
エアコン用コンプレッサ10のプーリ16は、第2クランクプーリ20よりもやや小径になっている。従って、第2ベルト21を単に巻き掛けただけで、第2ベルト21と第2クランクプーリ20との間に必要なフリクションを確保できる。第3クランクプーリ22は第1及び第2のクランクプーリ18,20の略半分程度の外径であり、第3クランクプーリ22とウォータポンプ11のプーリ22とは略同径になっている。この場合も、第3ベルト23を単に巻き掛けただけで、必要なフリクションを得ることができる。
なお、本実施形態では、オイルポンプはフロントカバー5の一部をハウジングに兼用しており、このため、フロントカバー5には、クランク軸8で駆動されるロータが嵌まり込むポンプ室31を設けている。また、フロントカバー5の右側の下端には、下方からオイルフィルター32を着脱できるフィルター取り付け座33が一体に形成されている。
(2).要部の詳細
次に、本願発明に関連した各部位の詳細を説明する。図3,4に示すように、第1クランクプーリ18と第2クランクプーリ20と第3クランクプーリ22とはクランク軸心O1とは一体に形成されており、第1クランクプーリ18が最もフロントカバー5に近くて第3クランクプーリ22がフロントカバー5から最も遠く、第2クランクプーリ20は両者の間に位置している。3つのクランクプーリ18,20,22は一体に製造されていて、ボルト35でクランク軸8の一端部に固定されている。
なお、クランクプーリ18,20,22はキー係合等でクランク軸8に対して相対回転しないように保持されている。また、各クランクプーリ18,20,22を別々に製造して互いに重ね合わせてもよい。
各ベルト19,21,23は断面凹凸のものを使用しており、このため、各クランクプーリ18,20,22及び補機のプーリ15,16,17の外周面にもベルト19,21,23が嵌まる溝36が形成されている。本実施形態の特徴として、ベルト19,21,23の溝幅は、第1ベルト19は第2ベルト21よりも幅広で、第2ベルト21は第3ベルト23より幅広になっている。従って、各クランクプーリ18,20,22及び各補機のプーリ15,16,17も、ベルト19,21,23の幅に応じて幅寸法が相違している。
このように各ベルト19,21,23の幅寸法を変えることで、各ベルト19,21,
23の撓み変形を容易にしつつ必要な動力伝達性能を確保できる。従って、1本のベルトで各補機を駆動する場合に比べて動力損失を低減できる。
図4(B)に示すように、ウォータポンプ11のプーリ17には円板部17aが一体に形成されており、円板部17aに設けた円筒部17bが回転軸37に固定されている。
他方、図4(C)に示すように、アイドルプーリ30は、フロントカバー5に設けたボス38にボールベアリング39を介してボルト40で取り付けられており、ボルト40を中心軸に兼用していると共に、ボールベアリング39のインナーレースがボルト40でボス38に押さえ固定されている。もとより、ボールベアリング39が嵌まる中心筒を有するスペーサをフロントカバー5に重ね配置してよもい。
図5,6に示すように、オートテンショナ28は、モータジェネレータ9のプーリ15が遊嵌する円板状ベース41と、テンションプーリ29が回転自在に保持された2つのアーム42とを有しており、2つのアーム42を、テンションプーリ29が遠近動し得るようにベース41に回動自在に連結し、かつ、略U型のばね43で2つのアーム42を互いに接近する方向に付勢している。2つのアーム42は、ベース41に対して、基部を中心に回動しつつ、ベース41の軸心回りに旋回もするように取り付けられている。
従って、2つのテンションプーリ29は、ばね43と一緒にベース41の軸心回りに回動し得ると共に、ばね43を変形させることで互いに独立して動くことが可能である。ベース41のうちテンションプーリ29と反対側の部位には、複数個(3個)の円筒状足部44を設けており、足部44がモータジェネレータ9の外面にボルト(図示せず)で固定されている。足部44は、図3に一点鎖線で示すトップブラケット板45に固定されている。なお、トップブラケット板45は、リアブラケット板46と補強ロッド47で連結されている。
本実施形態では、オートテンショナ28は、ベース41の軸心48が、正面視において、モータジェネレータ9におけるプーリ15の軸心49よりも若干の寸法Eだけフロントカバー5から離れるように設定している。
次に、モータジェネレータ9の取り付け構造を、主として図7〜9に基づいて説明する。モータジェネレータ9は、上ブラケット51を介してシリンダヘッド3及びフロントカバー5に固定されていると共に、第1及び第2の下ブラケット52,53を介してシリンダブロック2に固定されている。
上ブラケット51は鋳物品又はダイキャスト品であり、側面視では上窄まりの形状であり、上端部はシリンダヘッド3の一側面3aに突設した突部54に第1上ボルト55で締結されている。また、フロントカバー5は、シリンダヘッド3の一側面3aから外向きに突出した張り出し部56を設ける一方、上ブラケット51には、フロントカバー5における張り出し部56の裏面に重なるボス部57を設け、フロントカバー5の張り出し部56とボス部57とを第2上ボルト58で締結している。従って、上ブラケット51は、姿勢が直交している2本の上ボルト55,58により、シリンダヘッド3とフロントカバー5とに固定されている。
上ブラケット51の下端には、モータジェネレータ9のケーシングに設けた前後の上リブ59の間に嵌まる筒部51aを設けており、筒部51が第3上ボルト60及びナット61で上リブ59に締結されている。この場合、ナット61は奥側の上リブ59に設けた六角穴62に回転不能に嵌まっている。従って、取り付けに際しては、第3上ボルト60をねじ込み操作するだけでよい。
第1下ブラケット52は、上下の筒63を前後の端板64に固定したリンクの形態を成しており、上部はシリンダブロック2に設けた前後の支持突起65の間に挟み込んで、支持突起65に第1下ボルト66及びナット67で固定されている。また、第1下ブラケット52の下端は、モータジェネレータ9のケーシングに設けた前後の下リブ67の間に挟み込まれている。
他方、第2下ブラケット53は板金製であって、シリンダブロック2の一側面2aに重なる基部53aと、基部53bから横向きに突出したアーム部53bとを有しており、基部53aは第2下ボルト68でシリンタブロック2に締結されている。
他方、アーム部53bでモータジェネレータ9の前後の下リブ67を外側から挟み、第2下ブラケット53の前後アーム部53bと、前後の第2下リブ67と第1ブラケット52とを第3下ボルト69及びナット70で共締めしている。なお、下第1ブラケット52は、前後下リブ67に対して回動が許容される状態であってもよい。
(3).まとめ
以上のように、モータジェネレータ9とエアコン用コンプレッサ10とウォータポンプ11とはそれぞれ別々のベルト19,21,23で駆動されるため、各19,21,23の張力や断面積(或いは横幅)は各補機の必要トルク等に応じて任意に設定できる。従って、各ベルト19,21,23とプーリ15〜17,18,20,22との間のフリクションを適切に保持して、エアコン用コンプレッサ10やウォータポンプ11の回転軸37に過大な負担がかかることを防止できる。
また、本願発明では、モータジェネレータ9とエアコン用コンプレッサ10とが左右に振り分けて配置されているため、第1ベルト19によってクランク軸8に作用する曲げ方向と、第2ベルト21によってクランク軸8に作用する曲げ方向とが逆向きになっており、このため、クランク軸8に作用する曲げ力を抑制して、クランク軸8とジャーナルとの間の磨耗低減にも貢献できる。
しかも、大きな負荷が掛かる第1クランクプーリ18をシリンダブロック2の側に配置しているため、クランク軸8に作用する曲げモーメントをできるだけ低減し、クランク軸8の負担軽減に一層貢献できる。更に、第2ベルト21及び第3ベルト23は、アイドルプーリ無しでエアコン用コンプレッサ10及びウォータポンプ11のプーリ16,17に長い長さで巻き掛けできるため、動力損失も抑制できる。
また、ウォータポンプ11の配置位置は、第1及び第2のベルト21,23に規制されることなく配置できるため、ウォータポンプ11の配置に関する設計の自由性を向上できる。しかも、ウォータポンプ11の駆動に必要なトルクは小さいため、第3クランクプーリ22をクランク軸8の一端部のうち最も外側の部位に設けても、クランク軸8の負担が増大することはない。
本実施形態のように、ウォータポンプを第1ベルトで囲われた内部に配置すると、第1ベルトと第3ベルトとの配置エリアを重ねることができるため、コンパクト化できる。また、実施形態のように第1〜第3のベルトの横幅を異ならせると、ベルトの変形による動力損失を最小限度に押さえて動力損失の抑制に一層効果的である。
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、内燃機関は必ずしもフロントカバーを備えている必要はないのであり、ウォータポンプやアイドルプーリなどをシリンダブロックやシリンダヘッドのような機関本体構成要素に取り付けることも可
能である。
本願発明は、車両用内燃機関に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 機関本体
2 機関本体としてのシリンダブロック
3 機関本体としてのシリンダヘッド
5 機関本体としてのフロントカバー
9 モータジェネレータ
10 エアコン用コンプレッサ
11 ウォータポンプ
15 モータジェネレータのプーリ
16 エアコン用コンプレッサのプーリ
17 ウォータポンプのプーリ
18 第1クランクプーリ
19 第1ベルト
20 第2クランクプーリ
21 第2ベルト
22 第3クランクプーリ
23 第3ベルト
28 オートテンショナ
29 テンションプーリ
30 アイドルプーリ

Claims (2)

  1. クランクプーリが固定された一端部を機関本体の一端面から突出させたクランク軸と、ベルトを介して前記クランクプーリで駆動されるモータジェネレータ及びエアコン用コンプレッサとを備えており、
    前記モータジェネレータとエアコン用コンプレッサとは、前記クランク軸の軸線方向から見て当該クランク軸の左右両側に分けて配置されており、前記モータジェネレータは第1ベルト及び第1クランクプーリで駆動されて、前記エアコン用コンプレッサは第2ベルト及び第2クランクプーリで駆動されるようになっており、前記第1及び第2のクランクプーリは、前記第1クランクプーリが前記機関本体に近い内側で第2クランクプーリが外側に位置するように配置されている一方、
    前記第1ベルトの張力が第2ベルトの張力よりも高くなるように設定されている、
    車両用内燃機関。
  2. 更に、第3クランクプーリに巻き掛けられた第3ベルトで駆動されるウォータポンプを備えており、前記第3クランクプーリは前記第2クランクプーリの外側に配置されている、
    請求項1に記載した車両用内燃機関。
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