JP2003314294A - 車輌用内燃機関の駆動連結構造 - Google Patents

車輌用内燃機関の駆動連結構造

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JP2003314294A
JP2003314294A JP2002122060A JP2002122060A JP2003314294A JP 2003314294 A JP2003314294 A JP 2003314294A JP 2002122060 A JP2002122060 A JP 2002122060A JP 2002122060 A JP2002122060 A JP 2002122060A JP 2003314294 A JP2003314294 A JP 2003314294A
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combustion engine
sprocket
internal combustion
motor generator
shaft
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JP2002122060A
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Toshio Ito
敏雄 伊藤
Tetsushi Suzuki
徹志 鈴木
Hiroki Nagabuchi
博樹 永渕
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Toyota Motor Corp
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランクシャフト、モータジェネレータ軸、
オイルポンプ軸を一つのチェーンにて駆動接続すると共
に、単純な構造にて確実な潤滑、振動や騒音の低減、内
燃機関の確実な始動を達成する。 【解決手段】 互いに隔置され平行に延在するクランク
シャフト14、モータジェネレータ軸32、内燃機関用
オイルポンプ軸24に固定されたスプロケット40、3
4、28が一つのチェーン20にて駆動接続され、オイ
ルポンプ軸のスプロケット28は内燃機関10の運転時
について見てクランクシャフトのスプロケット40とモ
ータジェネレータ軸のスプロケット34との間のチェー
ン20の駆動側領域に係合し、モータジェネレータ軸の
スプロケット34及びオイルポンプ軸のスプロケット2
8の外縁はオイルパン70に貯留される潤滑オイルに浸
漬される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車輌の
内燃機関に係り、更に詳細には内燃機関の駆動連結構造
に係る。
【0002】
【従来の技術】所定の条件が成立すると内燃機関を自動
的に停止させる所謂エコランシステムを有する自動車等
の車輌に於いては、内燃機関始動用電動モータとして機
能すると共に内燃機関により駆動される発電機としても
機能するモータジェネレータが装備されており、かかる
モータジェネレータを備えた自動車等の車輌に於ける内
燃機関の駆動連結構造の一つとして、例えば本願出願人
の出願にかかる特開平11−257087号公報に記載
されている如く、クランクシャフトに固定されたスプロ
ケット及びモータジェネレータ軸に固定されたスプロケ
ットがチェーンにて駆動接続され、モータジェネレータ
軸に固定されたプーリ及び補機駆動軸に固定されたプー
リがベルトにて駆動接続された構造が従来より知られて
いる。
【0003】かかる駆動連結構造によれば、内燃機関の
運転時にはクランクシャフトによりチェーンを介してモ
ータジェネレータ軸が回転駆動され、モータジェネレー
タ軸によりベルトを介して補機駆動軸が回転駆動される
が、内燃機関の運転停止中にはモータジェネレータを電
動モータとして駆動し、モータジェネレータ軸によりベ
ルトを介して補機駆動軸を回転駆動することができるの
で、内燃機関の自動停止中にもパワーステアリング装置
用オイルポンプの如き補機駆動装置を駆動することがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の如き従来
の駆動連結構造に於いては、チェーンはオイルパンに貯
留された潤滑オイル内に浸漬される訳ではなく、チェー
ンは内燃機関本体に固定された二つのカバー部材により
郭定された空間内に配置され、該空間内へ潤滑オイルが
供給されることにより潤滑されるようになっている。ま
た潤滑オイルを循環供給するオイルポンプは内燃機関の
クランクシャフトにより歯車装置を介して駆動されるよ
うになっており、歯車装置も潤滑オイルにより潤滑され
る。従ってチェーンや歯車装置を潤滑オイルによって十
分に潤滑するために必要な潤滑オイルの供給構造が複雑
になるという問題がある。
【0005】またクランクシャフト、モータジェネレー
タ軸、オイルポンプ軸を一つのチェーンにて駆動接続し
ようとすると、上記公開公報に記載された潤滑オイル供
給構造では十分な潤滑が達成されなくなる虞れがあり、
またクランクシャフトに固定されたスプロケット及びモ
ータジェネレータ軸に固定されたスプロケットの歯数の
関係から、モータジェネレータが内燃機関によりチェー
ンを介して駆動される際の回転数が高くなり、そのため
振動や騒音が大きくなる虞れがある。
【0006】本発明は、クランクシャフトによりチェー
ンを介してモータジェネレータ軸が回転駆動され、クラ
ンクシャフトにより歯車装置を介してオイルポンプが駆
動されるよう構成された従来の内燃機関の駆動連結構造
に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、
本発明の主要な課題は、クランクシャフト、モータジェ
ネレータ軸、オイルポンプ軸を一つのチェーンにて駆動
接続すると共に、チェーン及びスプロケットに対する潤
滑オイルの供給を工夫することにより、従来に比して単
純な構造にて確実な潤滑、振動や騒音の低減、内燃機関
の確実な始動を達成することのできる内燃機関の駆動連
結構造を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の主要な課題は、本
発明によれば、請求項1の構成、即ち互いに隔置され平
行に延在する内燃機関のクランクシャフトとモータジェ
ネレータ軸と内燃機関用オイルポンプ軸との間の駆動連
結構造にして、前記クランクシャフトに固定されたスプ
ロケット、前記モータジェネレータ軸に固定されたスプ
ロケット、前記オイルポンプ軸に固定されたスプロケッ
トが一つのチェーンにて駆動接続され、前記オイルポン
プ軸に固定されたスプロケットは前記内燃機関の運転時
について見て前記クランクシャフトに固定されたスプロ
ケットと前記モータジェネレータ軸に固定されたスプロ
ケットとの間の前記チェーンの駆動側領域に係合し、前
記モータジェネレータ軸に固定されたスプロケット及び
前記オイルポンプ軸に固定されたスプロケットの少なく
とも一方の外縁はオイルパンに貯留される潤滑オイルに
浸漬されるよう構成されていることを特徴とする内燃機
関の駆動連結構造によって達成される。
【0008】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前
記モータジェネレータ軸に固定されたスプロケットの外
縁及び前記オイルポンプ軸に固定されたスプロケットの
外縁はオイルパンに貯留される潤滑オイルに浸漬される
よう構成される(請求項2の構成)。
【0009】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前
記オイルパンは前記モータジェネレータ軸に固定された
スプロケット及び前記オイルポンプ軸に固定されたスプ
ロケットの少なくとも一方の外縁を浸漬する潤滑オイル
を貯留する第一の領域と、前記内燃機関の主要部を潤滑
し滴下する潤滑オイルを貯留する第二の領域とに画成す
る隔壁を有するよう構成される(請求項3の構成)。
【0010】
【発明の作用及び効果】上記請求項1の構成によれば、
クランクシャフトに固定されたスプロケット、モータジ
ェネレータ軸に固定されたスプロケット、オイルポンプ
軸に固定されたスプロケットが一つのチェーンにて駆動
接続され、モータジェネレータ軸に固定されたスプロケ
ット及びオイルポンプ軸に固定されたスプロケットの少
なくとも一方の外縁はオイルパンに貯留される潤滑オイ
ルに浸漬されるので、チェーンは必ず潤滑オイルに浸漬
され、潤滑オイル内を移動する際に潤滑オイルがチェー
ンに確実に付着し、これによりチェーン及びそれが巻き
掛けられる全てのスプロケットを確実に潤滑して摩耗を
低減することができ、チェーンの振動や騒音を低減する
ことができ、各スプロケットやチェーンに潤滑オイルを
供給する複雑な構造が不要になる。
【0011】また上記請求項1の構成によれば、オイル
ポンプ軸に固定されたスプロケットは内燃機関の運転時
について見てクランクシャフトに固定されたスプロケッ
トとモータジェネレータ軸に固定されたスプロケットと
の間のチェーンの駆動側領域に係合するので、内燃機関
の始動時にモータジェネレータがスタータモータとして
作用する際には、オイルポンプ軸のスプロケットはクラ
ンクシャフトのスプロケットとモータジェネレータ軸の
スプロケットとの間のチェーンの従動側領域に係合し、
従って内燃機関の始動時にオイルポンプ軸のスプロケッ
トがクランクシャフトのスプロケットとモータジェネレ
ータ軸のスプロケットとの間のチェーンの駆動側領域に
係合する構造の場合に比して、モータジェネレータによ
り内燃機関のクランクシャフトを効率的に回転駆動し内
燃機関の始動性を向上させることができると共に、チェ
ーンの張力に起因してオイルポンプ軸に過剰の応力が作
用する虞れを低減することができる。
【0012】また上記請求項2の構成によれば、モータ
ジェネレータ軸に固定されたスプロケットの外縁及びオ
イルポンプ軸に固定されたスプロケットの外縁はオイル
パンに貯留される潤滑オイルに浸漬されるので、モータ
ジェネレータ軸のスプロケットの外縁又はオイルポンプ
軸のスプロケットの外縁のみが潤滑オイルに浸漬される
場合に比して、チェーン及び全てのスプロケットを確実
に潤滑することができる。
【0013】また上記請求項3の構成によれば、オイル
パンはモータジェネレータ軸に固定されたスプロケット
及びオイルポンプ軸に固定されたスプロケットの少なく
とも一方の外縁を浸漬する潤滑オイルを貯留する第一の
領域と、内燃機関の主要部を潤滑し滴下する潤滑オイル
を貯留する第二の領域とに画成する隔壁を有するので、
チェーンが第一の領域に貯留された潤滑オイル内を通過
することによる攪拌作用により潤滑オイル中に気泡が生
じても、その気泡に起因して内燃機関の主要部が適正に
潤滑されなくなる虞れを確実に低減することができる。
【0014】
【課題解決手段の好ましい態様】本発明の一つの好まし
い態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、モータ
ジェネレータ軸に固定されたスプロケット及びオイルポ
ンプ軸に固定されたスプロケットの少なくとも一方はそ
の全体に亘りオイルパンに貯留される潤滑オイルに浸漬
されるよう構成される(好ましい態様1)。
【0015】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項2の構成に於いて、モータジェネレータ
軸に固定されたスプロケット及びオイルポンプ軸に固定
されたスプロケットの一方はその全体に亘りオイルパン
に貯留される潤滑オイルに浸漬され、モータジェネレー
タ軸に固定されたスプロケット及びオイルポンプ軸に固
定されたスプロケットの他方はその外縁に於いてオイル
パンに貯留される潤滑オイルに浸漬されるよう構成され
る(好ましい態様2)。
【0016】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項3の構成に於いて、オイルポンプは隔壁
により支持されるよう構成される(好ましい態様3)。
【0017】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項3の構成に於いて、隔壁は第一及び第二
の領域を連通接続する連通孔を有するよう構成される
(好ましい態様4)。
【0018】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項3の構成に於いて、オイルポンプは第二
の領域の潤滑オイルを汲み上げるよう構成される(好ま
しい態様5)。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照しつつ、本
発明を好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0020】図1は本発明による車輌用内燃機関の駆動
連結構造の一つの実施形態が組み込まれた内燃機関及び
その周辺装置を示す概略構成図、図2は図1に示された
内燃機関の駆動連結構造を内燃機関の正面より見た状態
にて示す断面図、図3は図1に示された内燃機関の駆動
連結構造を示す内燃機関の中心に沿う垂直断面図であ
る。
【0021】これらの図に於いて、10及び12はそれ
ぞれ車輌の停止時等に於いて燃料の供給がカットされる
ことにより自動的に停止される内燃機関及びその自動変
速機を示しており、内燃機関10のクランクシャフト1
4の前端には大径のスプロケット16及び小径のスプロ
ケット18が固定されている。大径のスプロケット16
にはチェーン20が巻き掛けられ、小径のスプロケット
18にはチェーン22が巻き掛けられている。チェーン
22は内燃機関10の図には示されていない吸気系及び
排気系のカムシャフトを駆動するようになっている。
【0022】チェーン20は内燃機関10のオイルポン
プ24の回転軸26に固定されたスプロケット28に巻
き掛けられると共に、モータジェネレータ(電動発電
機)30の回転軸32に固定されたスプロケット34に
も巻き掛けられている。図1に解図的に示されている如
く、スプロケット16、18、28、34及びチェーン
20、22は内燃機関10の本体36とこれに固定され
たカバー38との間の空間に収容されており、クランク
シャフト14はカバー38を貫通してその外部まで延在
している。図示の実施形態に於いては、スプロケット2
8の歯数はスプロケット16の歯数よりも多く、スプロ
ケット34の歯数はスプロケット16の歯数よりも少な
く設定されている。
【0023】カバー38より外側のクランクシャフト1
4の前端にはプーリ40が固定されており、プーリ40
にはベルト42が巻き掛けられている。ベルト42は内
燃機関10の冷却系のウォータポンプ44用のプーリ4
6、オルタネータ48用のプーリ50、エアコンのコン
プレッサ52用のプーリ54にも巻き掛けられており、
これによりウォータポンプ44、オルタネータ48、コ
ンプレッサ52は内燃機関10のクランクシャフト14
によりベルト42を介して回転駆動されるようになって
いる。
【0024】図には詳細に示されていないが、モータジ
ェネレータ30は減速機構を内蔵し、インバータ56を
介してバッテリ58に接続されている。従って内燃機関
10の運転時には内燃機関によりモータジェネレータ3
0が駆動され、モータジェネレータ30により発電され
た交流電流はインバータ56により直流電流に変換さ
れ、バッテリ58に充電される。また内燃機関10の温
間始動時にはバッテリ58よりインバータ56を介して
モータジェネレータ30へ駆動電流が供給されることに
よりモータジェネレータ30がスタータとして駆動さ
れ、これにより内燃機関10のクランキングが行われ
る。
【0025】図2に示されている如く、クランクシャフ
ト14の軸線60、オイルポンプ24の回転軸26の軸
線62、モータジェネレータ30の回転軸32の軸線6
4は互いに隔置されると共に互いに平行に延在してい
る。特にオイルポンプ24の回転軸26の軸線62はク
ランクシャフト14の軸線60の下方にて内燃機関10
の横方向に僅かにオフセットされた位置に位置し、モー
タジェネレータ30の回転軸32の軸線64は軸線62
に対し内燃機関10の横方向にて軸線62より僅かに下
方へオフセットされた位置に位置している。
【0026】内燃機関10の運転時にはそのクランクシ
ャフト14は図2に於いて実線の矢印にて示された方向
へ回転し、オイルポンプ24の回転軸26に固定された
スプロケット28は内燃機関の運転時について見てクラ
ンクシャフト14に固定されたスプロケット16とモー
タジェネレータ30の回転軸32に固定されたスプロケ
ット34との間のチェーン20の駆動側領域に係合して
いる。内燃機関の運転時について見てスプロケット16
とスプロケット34との間のチェーン20の従動側領域
にはテンショナ66の弓状の係合部材66Aが係合して
おり、これによりチェーン20に所定の張力が付与され
るようになっている。
【0027】また内燃機関10がエコランにより停止さ
れているときには、必要に応じてモータジェネレータ3
0が電動モータとして駆動され、これによりチェーン2
0を介してクランクシャフト14が回転駆動され、ベル
ト42を介してウォータポンプ44用のプーリ46、オ
ルタネータ48用のプーリ50、エアコンのコンプレッ
サ52用のプーリ54が回転駆動され、これによりウォ
ータポンプ44、オルタネータ48、コンプレッサ52
が作動される。尚この場合、吸気弁若しくは排気弁が開
弁状態に維持されることによって内燃機関10が空転可
能な状態に維持されるので、内燃機関10によりモータ
ジェネレータ30に過剰の負荷が与えられることはな
い。
【0028】内燃機関10のシリンダブロック68の下
端にはオイルパン70が固定的に取り付けられている。
オイルパン70はシリンダブロック68のシリンダボア
72内を往復動する図には示されていないピストン等を
潤滑すべくオイルポンプ24により循環供給される潤滑
オイルを貯留し、図2及び図3に於いて内燃機関10の
運転時にオイルパン70に貯留される潤滑オイルの標準
的な液面が符号74により示されている。
【0029】図示の実施形態に於いては、図3に示され
ている如く、オイルパン70は内燃機関10の前端側に
於いて深く形成され、内燃機関10の前端側に位置する
第一の領域70Aと内燃機関10の後端側に位置する第
二の領域70Bとに部分的に画成する仕切壁76を有し
ている。スプロケット28及び34は第一の領域70A
に位置し、第二の領域70Bは内燃機関10の主要部の
下方に位置し、ピストン等の内燃機関10の主要部を潤
滑し滴下する潤滑オイルを受けるようになっている。
【0030】オイルポンプ24のハウジングは仕切壁7
6と一体に形成され、仕切壁76の下縁には第一の領域
70Aと第二の領域70Bとを連通接続し相互に潤滑オ
イルが流通することを許す連通孔78が設けられてい
る。また図には詳細に示されていないが、オイルポンプ
24は第二の領域70Bに貯留される潤滑オイルを汲み
上げるようになっている。
【0031】また図2に示されている如く、オイルパン
70はモータジェネレータ30の回転軸32に固定され
たスプロケット34、テンショナ66、係合部材66A
がオイルパン70内に収容されるよう、これらに対応す
る領域に於いて内燃機関10の横方向(オイルポンプ2
4のスプロケット28より離れる方向)へ膨出する膨出
部70Cを有し、オイルパン70にはスプロケット28
とスプロケット34との間にてそれらの下側に延在する
チェーン20の部分を案内するガイド部材80が固定さ
れている。
【0032】図2及び図3に示されている如く、図示の
実施形態に於いては、モータジェネレータ30の回転軸
32に固定されたスプロケット34はその全体がオイル
パン70に貯留される潤滑オイルの液面74の下方に位
置している。またオイルポンプ24の回転軸26は潤滑
オイルの液面74の上方に位置しているが、回転軸26
に固定されたスプロケット28の実質的に下半分は潤滑
オイルの液面74の下方に位置している。従ってチェー
ン20の回転軸26よりも下方の部分は潤滑オイルに浸
漬された状態にあり、チェーン20及びチェーン20が
巻回するスプロケット16、28、34はチェーン20
がオイルパン70に貯留される潤滑オイル内を通過する
ことにより潤滑される。
【0033】かくして図示の実施形態によれば、モータ
ジェネレータ30の回転軸32に固定されたスプロケッ
ト34はその全体がオイルパン70に貯留される潤滑オ
イルに浸漬され、オイルポンプ24の回転軸26に固定
されたスプロケット28の実質的に下半分も潤滑オイル
に浸漬され、チェーン20の回転軸26よりも下方の部
分も潤滑オイルに浸漬されるので、チェーン20及びチ
ェーン20が巻回するスプロケット16、28、34に
潤滑オイルを供給する特別の構造を要することなく、こ
れらの部材を確実に潤滑しそれらの摩耗を低減すること
ができ、またチェーン20やスプロケットが全く潤滑オ
イルに浸漬されない場合に比して、それらの振動や騒音
を低減することができる。
【0034】また図示の実施形態によれば、オイルポン
プ24の回転軸26のスプロケット28は内燃機関の運
転時について見てクランクシャフト14のスプロケット
16とモータジェネレータ30の回転軸32のスプロケ
ット34との間のチェーン20の駆動側領域に係合して
いるので、モータジェネレータ30が駆動源となる内燃
機関10の温間始動時にはオイルポンプ24のスプロケ
ット28はクランクシャフト14のスプロケット16と
モータジェネレータ30のスプロケット34との間のチ
ェーン20の従動側領域に係合する。
【0035】従って内燃機関10の温間始動時にオイル
ポンプ24のスプロケット28がクランクシャフト14
のスプロケット16とモータジェネレータ30のスプロ
ケット34との間のチェーン20の駆動側領域に係合す
る構造の場合に比して、チェーン20を介して内燃機関
10のクランクシャフト14を直接駆動することにより
クランクシャフトを効率的に回転駆動し、内燃機関10
の始動性を向上させることができ、またチェーン20の
張力に起因してオイルポンプ24の回転軸26に過大な
応力が作用することを確実に防止することができる。
【0036】またオイルポンプ24の回転軸26のスプ
ロケット28が内燃機関の運転時について見てクランク
シャフト14のスプロケット16とモータジェネレータ
30の回転軸32のスプロケット34との間のチェーン
20の従動側領域に係合する構造の場合には、内燃機関
10の温間始動時にオイルポンプ24のスプロケット2
8がクランクシャフト14のスプロケット16とモータ
ジェネレータ30のスプロケット34との間のチェーン
20の駆動側領域に係合するので、モータジェネレータ
30の回転軸32にはチェーン20の張力に加えてクラ
ンクシャフト14の回転抗力が作用し、そのためモータ
ジェネレータ30の回転軸32には大きい曲げモーメン
トが作用し、従ってモータジェネレータ30やその取付
け部を高強度化する必要がある。
【0037】これに対し図示の実施形態によれば、内燃
機関10の温間始動時にオイルポンプ24のスプロケッ
ト28がクランクシャフト14のスプロケット16とモ
ータジェネレータ30のスプロケット34との間のチェ
ーン20の従動側領域に係合するので、モータジェネレ
ータ30の回転軸32に作用する曲げモーメントを低減
し、モータジェネレータ30を高強度化することなくそ
の耐久性を向上させることができる。
【0038】特に図示の実施形態によれば、スプロケッ
ト34の全体及びスプロケット28の実質的に下半分が
潤滑オイルに浸漬された状態に維持されるので、スプロ
ケット34又は28の一方のみが潤滑オイルに浸漬され
る構造の場合に比して、チェーン20及びチェーン20
が巻回するスプロケット16、28、34を効果的に潤
滑し、チェーン20及びスプロケットの振動や騒音を効
果的に低減することができる。
【0039】また図示の実施形態によれば、オイルパン
70は仕切壁76によりスプロケット28及び34を収
容する第一の領域70Aと内燃機関10の主要部を潤滑
し滴下する潤滑オイルを受ける第二の領域70Bとに部
分的に画成され、オイルポンプ24は第二の領域70B
に貯留される潤滑オイルを汲み上げるようになっている
ので、スプロケット28及び34が第一の領域70Aに
貯留された潤滑オイル内にて回転しチェーン20が潤滑
オイル内を通過することによる攪拌作用により潤滑オイ
ル中に気泡が生じても、その気泡に起因して内燃機関1
0の主要部が適正に潤滑されなくなる虞れを確実に低減
することができる。
【0040】また図示の実施形態によれば、仕切壁76
の下縁には第一の領域70Aと第二の領域70Bとを連
通接続し相互に潤滑オイルが流通することを許す連通孔
78が設けられているので、第一の領域70A及び第二
の領域70Bの潤滑オイルの液面の高さを常に同一にす
ることができ、これにより一方の領域の液面の高さが過
剰に低くなること、特に第一の領域70Aの液面の高さ
が過剰に低くなってチェーン20及びチェーン20が巻
回するスプロケット16、28、34を効果的に潤滑す
ることができなくなることを確実に防止することができ
る。
【0041】また図示の実施形態によれば、補機、即ち
ウォータポンプ44、オルタネータ48、コンプレッサ
52はベルト42を介してクランクシャフト14により
駆動されるので、ベルトの張力等に起因する応力がモー
タジェネレータ30の回転軸30に作用することがな
く、従って補機がモータジェネレータ30の回転軸30
に固定されたプーリに巻き掛けられたベルトを介して駆
動される構造の場合に比して、モータジェネレータ30
の回転軸30に作用する負荷を軽減し、モータジェネレ
ータ30の耐久性を向上させることができると共に、モ
ータジェネレータ30の回転軸30を太くしたりこれに
起因する重量の増大を回避することができる。
【0042】以上に於いては本発明を特定の実施形態に
ついて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限
定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の
実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであ
ろう。
【0043】例えば上述の実施形態に於いては、スプロ
ケット34の全体及びスプロケット28の実質的に下半
分が潤滑オイルに浸漬された状態に維持されるようにな
っているが、スプロケット34はその全体に亘り潤滑オ
イルに浸漬されていなくてもよく、スプロケット34及
び28の一方の外縁のみが潤滑オイルに浸漬されるよう
修正されてもよく、モータジェネレータ30の回転軸3
0の軸線64はオイルポンプ24の回転軸26の軸線6
2よりも高い位置に設定されてもよい。
【0044】また上述の実施形態に於いては、オイルパ
ン70は仕切壁76によりスプロケット28及び34を
収容する第一の領域70Aと内燃機関10の主要部を潤
滑し滴下する潤滑オイルを受ける第二の領域70Bとに
部分的に画成されているが、仕切壁76は省略されても
よく、オイルポンプ24は仕切壁76以外の部材により
支持されるよう修正されてもよい。
【0045】更に上述の実施形態に於いては、補機とし
てのウォータポンプ44、オルタネータ48、コンプレ
ッサ52はベルト42を介してクランクシャフト14に
より駆動されるようになっているが、図4に示されてい
る如く、ベルト42がモータジェネレータ30の回転軸
32に固定されたプーリ66に巻き掛けられることによ
り、補機はベルト42を介してモータジェネレータ30
により駆動されるよう修正されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車輌用内燃機関の駆動連結構造の
一つの実施形態が組み込まれた内燃機関及びその周辺装
置を示す概略構成図である。
【図2】図1に示された内燃機関の駆動連結構造を内燃
機関の正面より見た状態にて示す断面図である。
【図3】図1に示された内燃機関の駆動連結構造を示す
内燃機関の中心に沿う垂直断面図である。
【図4】本発明による車輌用内燃機関の駆動連結構造の
修正例が組み込まれた内燃機関及びその周辺装置を示す
概略構成図である。
【符号の説明】
10…内燃機関 12…自動変速機 14…クランクシャフト 16、18…スプロケット 20、22…チェーン 24…オイルポンプ 28、34…スプロケット 30…モータジェネレータ 42…ベルト 44…ウォータポンプ 48…オルタネータ 52…コンプレッサ 66…テンショナ 70…オイルパン 74…潤滑オイルの標準的な液面 76…仕切壁 78…連通孔 80…ガイド部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02F 7/00 302 F02F 7/00 302A (72)発明者 永渕 博樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G013 BB04 BB18 BC08 BD41 BD46 3G015 BB08 CA07 CA11 DA02 EA04 3G024 AA39 AA49 AA66 FA02 FA05 FA07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに隔置され平行に延在する内燃機関の
    クランクシャフトとモータジェネレータ軸と内燃機関用
    オイルポンプ軸との間の駆動連結構造にして、前記クラ
    ンクシャフトに固定されたスプロケット、前記モータジ
    ェネレータ軸に固定されたスプロケット、前記オイルポ
    ンプ軸に固定されたスプロケットが一つのチェーンにて
    駆動接続され、前記オイルポンプ軸に固定されたスプロ
    ケットは前記内燃機関の運転時について見て前記クラン
    クシャフトに固定されたスプロケットと前記モータジェ
    ネレータ軸に固定されたスプロケットとの間の前記チェ
    ーンの駆動側領域に係合し、前記モータジェネレータ軸
    に固定されたスプロケット及び前記オイルポンプ軸に固
    定されたスプロケットの少なくとも一方の外縁はオイル
    パンに貯留される潤滑オイルに浸漬されるよう構成され
    ていることを特徴とする内燃機関の駆動連結構造。
  2. 【請求項2】前記モータジェネレータ軸に固定されたス
    プロケットの外縁及び前記オイルポンプ軸に固定された
    スプロケットの外縁はオイルパンに貯留される潤滑オイ
    ルに浸漬されるよう構成されていることを特徴とする請
    求項1に記載の内燃機関の駆動連結構造。
  3. 【請求項3】前記オイルパンは前記モータジェネレータ
    軸に固定されたスプロケット及び前記オイルポンプ軸に
    固定されたスプロケットの少なくとも一方の外縁を浸漬
    する潤滑オイルを貯留する第一の領域と、前記内燃機関
    の主要部を潤滑し滴下する潤滑オイルを貯留する第二の
    領域とに画成する隔壁を有することを特徴とする請求項
    1に記載の内燃機関の駆動連結構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150083069A1 (en) * 2013-09-26 2015-03-26 Steven H. Horn Chain drive assembly
JP2015190445A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 ダイハツ工業株式会社 車両用内燃機関
CN109372726A (zh) * 2018-12-24 2019-02-22 沈阳远大压缩机有限公司 往复活塞式压缩机润滑油驱动系统

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