JPWO2016092688A1 - 圧縮機 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本発明の実施の形態1に係る圧縮機1を示す断面図である。この図1に基づいて、圧縮機1について説明する。圧縮機1は、例えば冷凍サイクルを循環する冷媒を吸入して圧縮し、高温高圧の状態にして吐出するものであり、例えばスクロール圧縮機である。圧縮機1は、図1に示すように、シェル17と、油ポンプ16と、モータ13と、圧縮部1aと、軸部4と、フレーム10と、バイパス装置30とを有している。更に、圧縮機1は、吸入管18と、吐出管19と、上部フレーム9と、弁6と、スライダ5と、第1のバランサ11と、第2のバランサ12と、油戻し管20とを有している。
次に、本発明の実施の形態1の変形例に係る圧縮機1について説明する。図4は、本発明の実施の形態1の変形例におけるバイパス装置30を示す拡大図である。変形例では、図4に示すように、バイパス装置30は、可撓性を備えるリード弁40を有している点で、実施の形態1と相違する。バイパス装置30は、弁ホルダ31とリード弁40と固定蓋34とを有している。本変形例においては、リード弁40及び固定蓋34が、開閉部38を構成している。弁ホルダ31は、バイパス装置30の外殻を構成し、内部にバイパス通路が形成された筒状の部材である。リード弁40は、弁ホルダ31の内部に収納されており、バイパス流路35を塞ぐものである。固定蓋34は、弁ホルダ31に固定されている。
次に、本発明の実施の形態2に係る圧縮機1について説明する。図5は、本発明の実施の形態2に係る圧縮機1を示す断面図である。本実施の形態2は、カバー80を有し、返油流路50が、カバー80の内周面と軸部4の外周面との間に形成されている点で、実施の形態1と相違する。本実施の形態2では、実施の形態1と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
次に、本発明の実施の形態2の第1変形例に係る圧縮機1について説明する。図7は、本発明の実施の形態2の第1変形例における圧縮機1を示す断面図である。第1変形例では、図7に示すように、カバー80が折り返し部81を有している点で、実施の形態2と相違する。カバー80の上端は、軸部4側に向かって水平に延びる折り返し部81となっている。バイパス出口36から流出した油は、カバー80の内周面に当たる。第1変形例では、折り返し部81が設けられていることにより、カバー80の内周面に当たった油が、カバー80の内周面を上方に伝って、バイパス装置30とカバー80との間から、フレーム10とモータ13との間の空間に流出することを抑制している。これにより、実施の形態2で得られる効果に加え、更に、油が、フレーム10の上方の空間に流れる作動ガスに油滴として巻き込まれることを防止することができる。
次に、本発明の実施の形態2の第2変形例に係る圧縮機1について説明する。図8は、本発明の実施の形態2の第2変形例における圧縮機1を示す断面図である。第2変形例では、図8に示すように、カバー80がフレーム10から上方に延びるに従って軸部4側に近づくように傾斜している点で、実施の形態2と相違する。即ち、カバー80と軸部4との間の距離は、カバー80の下部側が広く、カバー80の上部側が狭くなっている。なお、カバー80は、フレーム10から上方に延びるに従って連続して縮径するように構成してもよい。バイパス出口36から流出した油は、カバー80の内周面に当たる。
次に、本発明の実施の形態3に係る圧縮機1について説明する。図9は、本発明の実施の形態3に係る圧縮機1を示す断面図である。本実施の形態3は、ガイド70を有し、返油流路50が、ガイド70の内周面と軸部4の外周面との間に形成されている点で、実施の形態1と相違する。なお、本実施の形態3で特に記載しない構成は、実施の形態1、2と同様とする。そして、本実施の形態3では、実施の形態1と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
次に、本発明の実施の形態3の変形例に係る圧縮機1について説明する。図11は、本発明の実施の形態3の変形例における圧縮機1を示す断面図である。変形例では、図11に示すように、ガイド70が鍔部71を有している点で、実施の形態3と相違する。カバー80の下端は、フレーム10に沿って軸部4から離れる方向に向かって延びる鍔部71となっている。軸部4とガイド70との間から流出した油は、フレーム10の上面を伝って油戻し孔21に流れる。変形例では、鍔部71が設けられていることにより、軸部4とガイド70との間から流出した油が、フレーム10の上方の空間に流れる作動ガスに油滴として巻き込まれることが更に防止される。従って、油は、フレーム10の上面を伝わり易い。このように、実施の形態3で得られる効果に加え、更に、油が、フレーム10の上方の空間に流れる作動ガスに油滴として巻き込まれることを防止することができる。
次に、本発明の実施の形態4に係る圧縮機1について説明する。図12は、本発明の実施の形態4に係る圧縮機1を示す断面図である。本実施の形態4は、カバー80とガイド70とを有し、返油流路50が、カバー80の内周面及びガイド70の内周面と、軸部4の外周面との間に形成されている点で、実施の形態1と相違する。なお、本実施の形態4で特に記載しない構成は、実施の形態1、2、3と同様とする。そして、本実施の形態4では、実施の形態1と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
次に、本発明の実施の形態5に係る圧縮機1について説明する。図14は、本発明の実施の形態5におけるバイパス装置30を示す拡大図である。本実施の形態5は、バイパス装置30に形成されたバイパス流路35が傾斜している点で、実施の形態2と相違する。なお、本実施の形態5で特に記載しない構成は、実施の形態1、2、3、4と同様とする。そして、本実施の形態5では、実施の形態1、2と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1、2との相違点を中心に説明する。
次に、本発明の実施の形態5の変形例に係る圧縮機1について説明する。図15は、本発明の実施の形態5の変形例におけるバイパス装置30を示す拡大図である。変形例では、図15に示すように、圧縮機1がガイド70を有しており、カバー80を有していない点で、実施の形態5と相違する。そして、バイパス装置30に形成されたバイパス流路35は、バイパス出口36から流出する油が軸部4側に流出するように傾斜している。これにより、バイパス出口36から流出する油は、軸部4が回転する際に発生する遠心力に逆らって、軸部4側に流出する。このため、返油流路50の幅を狭められる。即ち、変形例では、ガイド70を小径化することができ、これにより、ガイド70の軽量化を図ることができる。そして、ガイド70が軽量化されることにより、圧縮機1自体も軽量化されるため、圧縮機1の回転機構の慣性モーメントが小さくなる。よって、圧縮機1は、小さな動力で始動及び加速等が行われる。
次に、本発明の実施の形態6に係る圧縮機1について説明する。図16は、本発明の実施の形態6におけるバイパス装置30を示す拡大図である。本実施の形態6は、バイパス装置30及びカバー80に設けられた突起90を有している点で、実施の形態2と相違する。なお、本実施の形態6で特に記載しない構成は、実施の形態1、2、3、4、5と同様とする。そして、本実施の形態6では、実施の形態1、2と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1、2との相違点を中心に説明する。
次に、本発明の実施の形態7に係る圧縮機1について説明する。図17は、本発明の実施の形態7に係る圧縮機1の油量における回転数と吐出流量との関係を示すグラフである。本実施の形態7は、油ポンプ16が容積型である。なお、本実施の形態7で特に記載しない構成は、実施の形態1、2、3、4、5、6と同様とする。
Claims (12)
- 外殻を構成し、下部に油溜りが形成されたシェルと、
前記シェルに収容され、前記油溜りから油を吸い上げる油ポンプと、
前記シェルの内部に設けられるモータと、
前記シェルの内部に設けられ、前記モータによって駆動して作動ガスを圧縮する圧縮部と、
前記油ポンプに吸い上げられた油が流通する油通路が内部に形成され、前記モータと前記圧縮部とを接続して前記モータの回転力を前記圧縮部に伝達する軸部と、
前記シェルの内部における前記モータ及び前記圧縮部の下方に設けられ、軸受を介して前記軸部を回転自在に支持するフレームと、
前記フレームと前記モータとの間に設けられ、前記油通路からバイパスされた油が流通するバイパス流路が内部に形成されたバイパス装置と、を備え、
前記バイパス流路のバイパス出口から流出する油が、前記フレームの上方の空間に流れる作動ガスに油滴として巻き込まれることを防止するように、前記バイパス出口から前記油溜りまでの間に油を返す返油流路が形成されている圧縮機。 - 前記返油流路は、
前記軸部の内部に形成されており、
前記バイパス流路における前記バイパス出口は、
前記軸部の内部に形成された前記返油流路に接続されている請求項1記載の圧縮機。 - 前記フレームから立設し、前記軸部の外周を覆う筒状のカバーを備え、
前記返油流路は、
前記カバーの内周面と前記軸部の外周面との間に形成されている請求項1記載の圧縮機。 - 前記カバーは、
上端部が前記バイパス装置に対向する位置まで延びており、
前記カバーにおける前記バイパス装置に対向する位置から前記バイパス装置に向かって突出する突起、及び、前記バイパス装置における前記カバーに対向する位置から前記カバーに向かって突出する突起のうちの少なくとも一方を備える請求項3記載の圧縮機。 - 前記カバーは、
その上端部から前記軸部側に向かって延びる折り返し部を有する請求項3又は4記載の圧縮機。 - 前記フレームには、
前記カバーが立設する位置よりも前記軸部側において、前記返油流路から前記油溜りに油が流通する返油孔が形成されている請求項3〜5のいずれか1項に記載の圧縮機。 - 前記バイパス装置の下部から前記フレームに向かって延び、前記軸部の外周を覆う筒状のガイドを備え、
前記返油流路は、
前記ガイドの内周面と前記軸部の外周面との間に形成されている請求項1記載の圧縮機。 - 前記ガイドは、
その下端部から前記フレームに沿って前記軸部から離れる方向に向かって延びる鍔部を有する請求項7記載の圧縮機。 - 前記フレームの上面に設けられ、前記フレームに沿って前記軸部側に向かって延び、前記ガイドの外周を覆う筒状のカバーを備え、
前記返油流路は、
前記カバーと前記フレームとの間に形成されている請求項7又は8記載の圧縮機。 - 前記フレームには、
前記カバーが設けられた位置よりも前記軸部側において、前記返油流路から前記油溜りに油が流通する返油孔が形成されている請求項9記載の圧縮機。 - 前記バイパス装置に形成された前記バイパス流路は、
前記バイパス出口から流出する油が前記軸部側に流出するように傾斜している請求項1〜10のいずれか1項に記載の圧縮機。 - 前記油ポンプは、容積型である請求項1〜11のいずれか1項に記載の圧縮機。
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