JPWO2016084607A1 - 鋼管の製造方法及びその方法に使用するプレス金型 - Google Patents

鋼管の製造方法及びその方法に使用するプレス金型 Download PDF

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Abstract

【課題】板材に曲げ加工を施すことによって鋼管を製造する製造方法及びその方法に使用するプレス金型を提案する。【解決手段】端曲げ加工部を有する板材からU字状断面をなす成形体(S1)を成形し、該成形体に押圧力を付加してオープン管(S2)としたのち、該オープン管(S2)のギャップ部の端面同士を相互に突き合わせ接合して鋼管とする鋼管の製造方法において、曲げ加工を施す段階では、該板材の少なくとも一部分に、他の領域に比較し極僅かな曲率を付与した軽加工部を設けるか、もしくは、曲げ加工を省略した未加工部(P)を設け、成形体を圧下してオープン管(S2)とする段階では、軽加工部もしくは未加工部(P)を拘束することなしに、少なくとも該軽加工部もしくは未加工部(P)の中心から板材の幅端部方向へW/4(ただし、Wは、板材の幅寸法とする)だけ離れた部位に押圧力を付加し、比較的小さな押圧力で真円度の高い鋼管を効率的に形成することができる。

Description

本発明は、板材に曲げ加工を施してU字断面になる成形体に成形したのち、該成形体を圧下してその長手方向に(互いに向かい合う板幅端部において)ギャップが形成されたオープン管とし、さらに、ギャップ部の端面同士を相互に接合して鋼管とすることによって、例えば、ラインパイプ等に使用される、大径、かつ肉厚の鋼管を製造するのに適した鋼管の製造方法及びその方法に使用するプレス金型に関するものである。
ラインパイプ等に使用される大径、かつ厚肉の鋼管を製造する技術としては、所定の長さ、幅、板厚を有する鋼板を、U字状にプレス加工し、次いで、О字状にプレス成形してオープン管としたのち、そのギャップ部を、溶接により突き合わせ接合することによって鋼管となし、さらに真円度を高めるべく、その径を拡大(いわゆる拡管)するようにした、いわゆるUOE成形技術が広く普及している。
しかし、上記UOE成形技術では、鋼板をプレス加工してU字状、О字状に成形する工程において高いプレス力(pressing-force)を必要とすることから大掛かりなプレス機械を使用せざるを得ない状況にある。
このため、最近では、この種の鋼管を製造するに当たっては、プレス力を軽減する技術の検討がなされている。
この点に関する先行技術として、特許文献1には、O成形工程における被成形材の変形様式が、上下なじみ型となるように、被圧延材をC成形工程、U成形工程で予備成形してからO成形する方法が開示されている。また、特許文献2には、U形鋼板に複数回のOプレスを行うとともに、Oプレスの間にU形鋼板を回転させて、ダイスに対するU形鋼板の突き合わせ部の位置を変更するようにした方法が開示されており、特許文献3には、UプレスでU字状に成形した部材につき、中間外径に対して大きい側のパイプ外径に適用するインサートライナを用いてOプレスを行う方法が開示されている。
さらに、その他の先行技術として特許文献4には、スライドに装着した押圧材の傾きまたは歪みの検出を可能とする歪検出器を配設するとともに、該歪検出器の傾きまたは歪みの検出に対応して押圧材を傾動可能または平行移動可能に配設し、成形材料をパイプ状にプレス成形するときに押圧材の傾斜量または歪み量に対してその歪み量が小さくなるように該押圧材を傾斜または平行移動してプレス成形する成形方法が開示されており、特許文献5には、漸次成形される板材に進入する上側工具の長手方向軸線により規定される中央に関してそれぞれ左右で板材の内面に作用する少なくとも1回の曲げステップで、他の曲げステップに比べて僅かな成形を行うことによって、非円形のプリフォームを備えるスリット管を形成し、その後、外側から非円形のプリフォームにその都度適当に、中央の両側の予め僅かに成形された領域において作用する押し付け力を加えることにより、完成したスリット管を成形する方法が開示されている。さらに、特許文献6には、少なくとも2つのパイプ曲率に曲げられた部分の間に平坦な部分がある成形体に、少なくとも1カ所の平坦な部分にのみ塑性変形を与えて所定の曲率にして、スリット部が閉じたパイプを成形する方法が開示されている。
特開昭55−139117号公報 特開平11−285729号公報 特開2002−178025号公報 特開2005−21907号公報 特開2012−250285号公報 米国特許第4149399号明細書
ところで、上記従来のプレス成形技術においては、以下に述べるような不具合があり、未だ改善の余地が残されている。
すなわち、上記特許文献1〜3は、いずれも金型の加工面における周長が、板材(素板)の幅寸法とほぼ同じに設定されており、Oプレスの変形途中で材料の張り出し部分を金型の加工面に接触させて、それを金型の加工面の形状になじませることによりパイプ形状に成形するものであるが、金型との接触部分が増えていくと、段階的にプレス力が増加していき、大きなプレス装置が必要となる。
とくに、厚肉で高強度化された材料を対象としたものにあっては、大きなプレス力が必要となり、Oプレスでは圧下しきれず、形状の劣化を招くのが避けられない。
一方、特許文献4、5、6のような方法によれば、特許文献1〜3で見られるようなプレス力の増加を伴うことがないものの、成形材料あるいは非円形のプリフォームを左右それぞれ別々に成形しているため、変形量が左右で異なった場合、溶接部となるギャップ部あるいはスリット部には段差(目違い)が形成されてしまうことが懸念される。また、この方法では、一回で所望の形状にまで変形させようとすると局部に変形が集中し、真円度を悪化させてしまうおそれがあることから複数回にわたる変形が不可欠であり効率的な製造を行うにも限界がある。
本発明の目的は、過大な押圧力(荷重)を要することなしに真円度の高い鋼管を効率的に製造できる製造方法およびその方法に使用するプレス金型を提案するところにある。
本発明は、端曲げ加工部を有する板材にその幅方向に沿って少なくとも1回の曲げ加工を施してU字状断面になる成形体を成形し、次いで、該成形体に押圧力を付加して圧下することによりその長手方向にギャップ部を有するオープン管としたのち、該オープン管のギャップ部の端面を相互に突き合わせ接合して鋼管とする鋼管の製造方法において、前記板材に曲げ加工を施す段階では、該板材の少なくとも一部分に、他の領域に比較し極僅かな曲率を付与した軽加工部を設けるか、もしくは、前記曲げ加工を省略した未加工部を設け、前記成形体を圧下してオープン管とする段階では、前記軽加工部もしくは未加工部を拘束することなしに、該軽加工部もしくは未加工部の中心から板材の幅端部方向へW/4(ただし、Wは、板材の幅寸法とする)だけ離れた部位に押圧力(bending-force)を付加することを特徴とする鋼管の製造方法である。ここで、上記オープン管とは、板材が円筒状に成形されて互いに向き合った板端部の相互間においてギャップ部が形成された状態の管体をいうものとする。
上記の構成からなる鋼管の製造方法においては、
1)前記軽加工部もしくは未加工部の中心は、前記板材の幅端部からそれぞれW/4だけ離れた部位を含む部位に設けられたものであること、
2)前記軽加工部もしくは未加工部は、前記板材の幅方向に沿う長さが、板幅寸法の10%以下であること、
3)前記成形体は、押圧力を付加して圧下する際に、少なくとも該押圧力の作用線から外れた部位で支持され、かつ該成形体が支持された部位を起点にして定められる成形体の開放角度がθs、該成形体に付加する押圧力の作用線の角度がθfである場合に、θf>θsの条件下に該成形体の圧下を開始すること、
4)前記成形体の圧下に際して、前記軽加工部もしくは未加工部に接触することのない加工面を備えたプレス金型を用いること、
5)前記成形体の圧下に際して、前記軽加工部もしくは未加工部の中心から板材の幅端に向けてそれぞれW/4離れた部位に押圧力を同時に付加すること、さらに、
6)前記成形体の圧下に際して、該成形体の圧下に用いるプレス金型の加工中心と、該成形体の幅方向の中心が一致していること、
7)前記成形体は、開放部を上方に向けたU字姿勢に保持され、その最下端に位置する幅方向の中心で支持されたものであること、
が課題解決のための具体的手段として好ましい。
また、本発明は、上記の構成からなる製造方法を実施するのに用いて好適なプレス用金型であって、前記プレス金型は、前記成形体を挟持する一対の押圧体からなり、該押圧体は、前記成形体の圧下中に、前記軽加工部もしくは未加工部に接触することのない断面形状の加工面を有することを特徴とする鋼管の製造方法に使用するプレス金型である。
上記の構成からなるプレス用金型においては、
1)前記押圧体のうちの少なくとも一つについては、プレス金型の加工中心と一致する幅中心を備えた円弧面と、この円弧面の両端にそれぞれつながり、該プレス金型の加工中心側へ向けて指向する傾斜面をもった加工面からなること、
が本発明の課題解決のための具体的手段として好ましい。
なお、前記円弧面は、中心角が28°以上であり、前記傾斜面は、前記円弧加工面の幅方向中心を通る直線に交差する直線とのなす角度を、14°以上とするのがよく、また、前記円弧面は、製造すべき鋼管の径の1.2倍以下の半径を有するものを適用することができる。
本発明の鋼管の製造方法によれば、端曲げ加工部を有する板材にその幅方向に沿って少なくとも1回の曲げ加工を施してU字状断面になる成形体を成形し、次いで、該成形体に押圧力を付加して圧下することによりその長手方向にギャップを有するオープン管としたのち、該オープン管のギャップ端面を相互に突き合わせ接合して鋼管とする場合において、前記板材に曲げ加工を施す段階では、該板材の少なくとも一部分に、他の領域に比較し極僅かな曲率を付与した軽加工部を設けるか、もしくは、前記曲げ加工を省略した未加工部を設け、前記成形体を圧下してオープン管とする段階では、前記軽加工部もしくは未加工部を拘束することなしに該軽加工部もしくは未加工部の中心から板材の幅端部方向へW/4(ただし、Wは、板材の幅寸法とする)だけ離れた部位に押圧力を付加することとしたため、比較的小さな押圧力で真円度の高い鋼管を効率的に成形することができる。
上記の構成からなる鋼管の製造方法によれば、軽加工部もしくは未加工部は、板材の幅端部からそれぞれW/4だけ離れた部位に設けるようにしたため、U字状断面になる成形体を圧下してオープン管とする場合に該部位が金型によって拘束されることがないため、成形反力の増加を抑制することができる。
また、本発明の鋼管の製造方法によれば、前記軽加工部もしくは未加工部は、前記板材の幅方向に沿う長さを、板幅寸法の10%以下としたため、寸法精度を保持したまま、突き合わせ部の開き量が小さなオープン管を得ることができる。
また、本発明の鋼管の製造方法によれば、成形体に押圧力を付加して圧下する際に、該成形体を、少なくとも押圧力が作用する延長線から外れた部位で支持するとともに、該成形体が支持された部位を起点として定められる成形体の開放角度をθs、押圧力の角度をθfとした場合に、θf>θsの条件で成形体の圧下を開始するため、軽加工部もしくは未加工部は外側に向けて張り出すように変形する。
また、本発明の鋼管の製造方法によれば、成形体の圧下に際して、前記軽加工部もしくは未加工部に接触することない加工面を備えたプレス金型を用いるようにしたため、プレス力を軽減させながら成形体の圧下が可能となる。
また、本発明の鋼管の製造方法によれば、成形体の圧下に際して、前記軽加工部もしくは未加工部の中心から板材の幅端に向けてそれぞれW/4離れた部位(2カ所)に押圧力を同時に付加することとしたため、ギャップ部においてその端面が大きく食い違うような目違いが形成されることがない。
さらに、本発明の鋼管の製造方法によれば、成形体の圧下に際して、該成形体の圧下に用いるプレス金型の加工中心と、該成形体の幅中心を一致させるようにしたため、オープン管のギャップ部において板材の幅端に相当する部位を左右均等に押圧することが可能となり、ギャップ部において大きな目違いが形成されることがない。
また、本発明の鋼管の製造方法によれば、成形体を、U字姿勢に保持し、その最下端(成形体の幅方向の中心)で支持するようにしたため、幅方向の中心を境にして成形体を左右対称に変形させることが可能であり、真円度の高いオープン管を得ることができる。
本発明の鋼管の製造方法において用いるプレス金型によれば、該プレス金型を、成形体を挟持する一対の押圧体にて構成し、該押圧体に、前記成形体の圧下中に、前記軽加工部もしくは未加工部に接触することのない断面形状からなる加工面を形成するようにしたため、成形反力が軽減され、鋼管の効率的な製造が可能となる。
また、本発明のプレス金型によれば、押圧体のうちの少なくとも一つについては、プレス金型の加工中心と一致する幅中心を備えた円弧面と、この円弧面の両端にそれぞれつながり、該プレス金型の加工中心側へ向けて指向する傾斜をもった加工面としたため、ギャップ部において段差が形成されることがなく、真円度の高い鋼管を得ることができる。
本発明のプレス金型において、円弧面の中心角を28°以上とし、傾斜面の、前記円弧加工面の幅方向中心を通る直線に交差する直線とのなす角度を、14°以上とした場合、成形体を圧下するとき、軽加工部もしくは未加工部を確実に外側に向けて張り出させることができる。
さらに、本発明のプレス金型によれば、円弧面を、製造すべき鋼管の径の1.2倍以下の径とすることにより、成形体を圧下する際に、軽加工部もしくは未加工部は、金型の加工面に拘束されることがなくなり、加工成形反力を軽減させることができる。
U字状断面をなす成形体を成形するのに用いて好適な金型を模式的に示した図である。 オープン管を成形するのに用いて好適な金型を模式的に示した図である。 板材をU字状断面をなす成形体に成形する場合の具体的な成形状況を示した図である。 U字状断面をなす成形体の断面を拡大して示した図である。 U字状断面をなす成形体を圧下してオープン管とする状態を示した図である。 真円度変動量/外径と(軽加工部もしくは未加工部の長さ)/板幅の関係を示したグラフである。 ギャップ部の開き(mm)と(軽加工部もしくは未加工部の長さ)/板幅の関係を示したグラフである。 U字断面の開き(mm)と(軽加工部もしくは未加工部の長さ)/板幅の関係を示したグラフである。 上金型の要部を拡大して示した図である。 上金型の加工面の角度θdと力の向きθfの関係を示した図である。 上金型による喰い込み状況を示した図である。 上金型と成形体との間に隙間が形成された状態を示した図である。 (上金型の円弧面の半径/鋼管の半径)と残存指数との関係を示した図である。 (下金型の円弧面の半径/鋼管の半径)と(成形荷重/軽加工部もしくは未加工部が自由に曲げられる場合の荷重)との関係を示した図である。 上金型と下金型との接触状況を示した図である。
以下、本発明を図面を用いてより具体的に説明する。
図1、図2は、本発明に従う鋼管の製造方法の実施に用いて好適なプレス金型を模式的に示した図である。
図1に示した金型(パンチとダイ)は、板材に、その幅方向に沿って曲げ加工を施すことによりU字状断面をなす成形体に成形する場合に用いるものであり、図2に示した金型は、U字状断面をなす成形体に押圧力を付加することによってその長手方向にギャップ部を有するオープン管とする場合に用いられるものである。
図1の符号1は、板材Sの搬送経路内に配置されたダイである。このダイ1は、板材Sをその送給方向に沿って2箇所で支持する左右一対の棒状部材1a、1bから構成されるものであって、製造すべき鋼管のサイズに応じて該棒状部材1a、1bの相互間隔eの変更を可能としている。
また、2は、ダイ1に近接、離隔する向きに移動可能としたパンチである。このパンチ2は、板材Sに直接接触して該板材Sを凹状に押圧する、下向き凸状の加工面を有するパンチ先端部2aと、このパンチ先端部2aの背面(上端)に同一の幅でもってつながり、該パンチ先端部2aを支持するパンチ支持体2bとから構成されている。
パンチ支持体2bは、具体的な構造については図示はしないが、その上端部が油圧シリンダーの如き駆動手段が連結されており、該駆動手段によってパンチ先端部2aに押圧力を付与することができるものである。また、3は、板材Sの搬送経路を形成するためのローラである。
また、図2の符号4は、上金型(押圧体)、5は、この上金型4に合わさる下金型(押圧体)である。上金型4と下金型5との相互間に、ダイ1、パンチ2によって成形された成形体(U字状断面をなすもの)を位置せしめ、該成形体に押圧力を付与することによってオープン管とする。
上金型4としては、プレス金型の加工中心と一致する幅中心を備えた円弧面4aと、この円弧面4aの両端にそれぞれつながりプレス金型の加工中心側へ向けて指向する傾斜をもった加工面(傾斜面)4bとを備えたものを用いることができ、下金型5としては、成形体の圧下中に、軽加工部もしくは未加工部に接触することのない加工面を有するものを用いることができる。なお、上金型4は、成形体の圧下中に、軽加工部もしくは未加工部に接触することのない加工面を有するものとし、下金型5は、プレス金型の加工中心と一致する幅中心を備えた円弧面と、この円弧面の両端にそれぞれつながりプレス金型の加工中心側へ向けて指向する傾斜面とを備えたものを適用することもできる。
板材Sを出発材料として、この板材Sを管状に成形するには、まず、板材Sの端部に端曲げ加工(クリンピング加工とも称される)を施す。
端曲げ加工は、上記ダイ1、パンチ2を用いて曲げ加工を施す場合に比べて相対的に曲げ難い板幅端部について行われるものであり、この加工により端曲げ加工部を設けておくことにより、高い真円度の確保された鋼管を得ることができる。
なお、鋼管の真円度とは、鋼管の断面形状がどれだけ円に近いかを表す指標であり、具体的には、例えば、製造された鋼管の任意の管長位置で管を周方向に12等分あるいは24等分して対向する位置での外直径を測定し、それらのうちの最大径と最少径をそれぞれDmax、Dminとした場合に、真円度=Dmax−Dminで定義される。真円度が0に近いほど、鋼管の断面形状が完全な円に近い形状であることを示すものである。
端曲げ加工部が設けられた板材Sは、上掲図1に示した如きダイ1の上に載置され、該板材Sを所定の送り量で間欠的に送給されつつ、図3に示す要領で、その全体にわたって曲げ加工(3点曲げ加工)が施され、全体としてU字状断面をなす成形体に成形される。
この曲げ加工によって得られた成形体Sの一部分、とくに幅端部からそれぞれW/4だけ離れた部位を中心に、その断面を拡大して図4に示す如く、他の領域に比較し極僅かな曲率を付与した軽加工部あるいは曲げ加工を省略した未加工部Pが設けられる。
上記の軽加工部Pは、パンチ2によって付加される押圧量を小さくして圧下することにより設けることができ、また、未加工部Pは、板材Sの送りを大きくしてパンチ2による押圧を省略することにより設けることができる。
なお、図3は、予め端曲げ加工を施した板材Sに対して左列の上から下へ、次いで、中央列の上から下へ、さらに右列の上から下へと順次、曲げ加工および板材Sの送りを実施する場合の一例を具体的に示したものであって、図中のパンチ2、板材Sにそれぞれ付されている矢印は、各段階でのパンチ2、板材Sの移動方向を示している。
板材Sに曲げ加工を施すパンチ2としては、パンチ先端部2aの幅を、パンチ支持体2bの幅(厚さ)よりも大きくした、例えば、略逆T字形状をなすものを用いることもできる。この場合、パンチ先端部2aの幅がパンチ支持体2bの幅(厚さ)と同程度になる図1に示すようなものに比べ、一回の押圧で、板材に対してより大きな面積を押圧することができるので、押圧回数の低減を図ることが可能となる。
U字状断面をなす成形体Sが得られたならば、次に、該成形体Sをオープン管とすべく、図2に示した如き上金型4、下金型5を用いて成形体Sを圧下する。
成形体Sを圧下するに当たっては、開放部が上方に向くように成形体SをU字姿勢に保持し、その最下端、すなわち、幅方向の中心が支持部位となるように下金型5に位置せしめ、図5に示すように、上金型4により、軽加工部もしくは未加工部Pから幅端に向けてW/4だけ離れた部位である板材Sの幅端部の2カ所に同時に押圧力を付加する。
かかる圧下においては、成形体Sは、少なくとも押圧力の作用線から外れた部位で下金型5に支持されることになるとともに、軽加工部もしくは未加工部Pは、金型によって拘束されることがないため、該成形体Sは、過大な押圧力を要することなしに管状へと変形することになる。
下金型5としては、本発明では、軽加工部もしくは未加工部Pを拘束することのない加工面を有するものを用いることとしたが、該加工面が、凹形状をなす円弧面からなるものにあっては、製造すべき鋼管の径よりも大きな径に設定することにより実現可能である。なお、加工面は、成形体Sが線状に接触する平坦面とすることもできる。
本発明においては、成形体Sを圧下してオープン管とする段階では,少なくとも、軽加工部もしくは未加工部Pの中心からW/4だけ離れた部位に押圧力を負荷することとしたが、その理由は以下の通りである。
すなわち、成形体Sの全体が円形になった時の曲げモーメントは、押圧部から角度φの位置では、M=F・r・cosφ(F:押圧力、r:円の半径)となり、押圧部から90°離れた位置で最大となり、変形も最大となる。そこで、軽加工部もしくは未加工部Pの中心から90°すなわち全周の1/4離れた位置に押圧力を負荷することで、軽加工部もしくは未加工部Pが効果的に変形することになる。このとき、曲げモーメントは押圧力を負荷する位置から90°離れた位置が最大で、この位置から離れると小さくなっていく。軽加工部もしくは未加工部Pに充分な塑性変形が生じるためには押圧力はW/4±0.07Wに負荷するのが好ましい。
また、本発明においては,軽加工部もしくは未加工部Pの中心は、板材Sの幅端部からW/4だけ離れた部位を含む部位に設けることにしたが、その理由は以下の通りである。
すなわち、上述したように,押圧力は軽加工部もしくは未加工部Pの中心から板材の幅端部方向へW/4だけ離れた位置に負荷することが望ましいが、成形体Sをオープン管とする段階でその形状は変化するので、上金型4との接触位置が変わり押圧力を負荷する位置も変化する。軽加工部もしくは未加工部Pを、板材Sの幅端部からW/4離れた位置に設けた場合は、押圧力を負荷する部分は常に板材Sの幅端部となり、軽加工部もしくは未加工部Pが最も変形するようになる。このようにすることで、押圧位置を変えることなく、1回の押圧で軽加工部もしくは未加工部Pに変形を与えることができる。また、軽加工部もしくは未加工部Pに充分な変形を与え得るためには、軽加工部もしくは未加工部Pを、押圧力を負荷する位置すなわち板材の幅端部からW/4±0.07Wの範囲に設けるのが好ましい。
本発明においては、板材Sの曲げ加工に際して、該板材Sの一部分、とくに板材Sの幅端部からW/4だけ離れた部位を含む部位に、軽加工部を設けるか、あるいは曲げ加工を省略した未加工部Pを設けるに当たって、該軽加工部もしくは未加工部Pの板材Sの幅方向に沿う長さL(図4参照)については、板幅の10%以下とするのが好ましいとしたが、その理由は、以下の通りである。
すなわち、長さLの軽加工部もしくは未加工部Pを有するU字状断面をなす成形体Sに、軽加工部もしくは未加工部PからW/4だけ離れた部位に押圧力を付加すると、軽加工部もしくは未加工部Pには曲げモーメントが作用して変形する。
成形体Sの全体が円形になった時の曲げモーメントは、押圧部から角度φの位置では、M=F・r・cosφ(F:押圧力、r:円の半径)となり、押圧部から90°離れた位置で最大となり、変形量も最大となるが、軽加工部、未加工部Pでは変形量は一様でない。このため、得られたオープン管は、一様な円弧にはなっておらず、凹凸を有することになる。
ここに、API規格 Gr.X65、厚さ38.1mmの管材について、U字状断面をなす成形体Sの軽加工部もしくは未加工部Pの長さLの板幅で除した値と、凹凸量を管材の外径で除した値の関係を調査したところ、図6に示すように、軽加工部もしくは未加工部Pの長さが長く、外径が小さいほど凹凸量も大きくなり、外径が559mmの管材では、軽加工部もしくは未加工部Pの長さが板幅の10%を超えると、凹凸量が外径の1.5%を超えることになる。
ラインパイプの一般的な規格である、API規格では、ギャップ部を接合(溶接)した後の拡管工程では拡管率(径を拡大する率)1.5%程度の形状矯正が認められているが、凹凸量が外径の1.5%を超える場合には、最終製品の寸法精度が損なわれるおそれがある。このため、本発明では、軽加工部もしくは未加工部Pの板材Sの幅方向に沿う長さLについては、板幅寸法の10%以下とするのが好ましいとしたものである。また、軽加工部もしくは未加工部Pに充分な変形を与えるためには、長さLは、その全体が押圧力を負荷する位置からW/4±0.07Wの範囲内になることが好ましい。
なお、軽加工部もしくは未加工部Pの長さLが長くなると、図7に示すように、押圧力を解放した際のスプリングバックによりオープン管のギャップ部における隙間が大きくなり、端面同士の突き合わせ接合が困難となることもあるのでこれが制約になる場合もある。
図8は、U字状断面をなす成形体Sの開放部の間隔(U字断面の開き)と軽加工部もしくは未加工部Pの長さLの関係を示したものである。軽加工部もしくは未加工部Pの長さLが小さくなるほど寸法精度はよくなるものの、成形体Sの開放間隔も小さくなるので、この開放間隔が、パンチ2の幅よりも小さくなる場合には、最終押圧後(図3の一番最後の状態)に、パンチ2を上昇させることができなくなり、成形体Sをプレス機から取り出すのが困難となる。従って、長さLの下限については、適用される設備や製造すべき鋼管のサイズ等に応じて定まることになる。例えば、外径559mmのパイプを、150mmの幅を有するパンチ2を備えたプレス機で製造する場合には、L/Wは0.05以上が必要となる。
本発明では、成形体Sが支持される部位を起点にして定められる開放角度をθsとし、成形体Sに付加する押圧力の角度をθfとした場合に、θf>θsの条件で成形体Sの圧下を開始することとしたが、この条件を満たすことにより成形体Sが支持される部位は、押圧力の作用線上には存在せず、軽加工部もしくは未加工部Pは比較的小さな押圧力でもって外側に向けて確実に張り出すことになる。
なお、成形体Sの開放角度θsとは、成形体の開放部を上方にしたU字姿勢において、その最下端(成形体体が支持された部位)に成形体の幅方向の中心が位置しており、該幅方向の中心を通って該成形体を左右対称に二分する直線qを基準線とした場合に、該基準線と、該成形体の幅方向の中心(W/2)乃至該成形体Sの幅方向の端部とを結ぶ直線rとのなす角度と定義する(図5参照)。また、押圧力の角度(押圧力の向き)θfは、金型形状や摩擦係数から決まるものであって、金型の加工面の角度(水平に対する角度)をθd、金型表面の摩擦係数をμとした場合に、θf=θd−tan−1(μ)で求められる(図9参照)。
上金型4の加工面を、プレス金型の加工中心Oと一致する幅中心を備えた円弧面4aと、この円弧面4aの両端にそれぞれつながり、該プレス金型の加工中心O側へ向けて指向する一対の加工面4bを備えたもので構成する場合において、該加工面4bは、直線状の傾斜面としてもよいし湾曲した傾斜面としてもよい。
円弧面4aについては、中心角θcを28°以上の範囲に設定し、加工面4bについては、成形体Sの圧下に際して軽加工部もしくは未加工部Pを確実に外側に張り出すように変形させるため、円弧面4aの幅方向中心を通る直線に交差する直線とのなす角度θdを14°以上の範囲に設定しておくことができる(図2参照)。
上金型4の円弧面4aの中心角θcを28°以上とするのが望ましい理由は以下の通りである。図10は,上金型4の加工面4bの角度θdと、力の向き(押圧力の角度)θfの関係を、一般的な潤滑状態(摩擦係数0.1の場合)について求めた結果を示したものである。
図10に示すように、上金型4の加工面の角度θdが大きくなるほど、力の向きθfが大きくなり、軽加工部もしくは未加工部Pが外側に張り出しやすくなることがわかる。例えば,外径559mmのパイプを、パンチ2の幅が150mmのプレス機で製造する場合(段落(0055)の最小寸法の例)には、L/Wの最小値は0.05となり、成形体Sの開放角度θsは9°となる。このとき、金型角度θdを14°以上とすれば,力の向きθfが成形体Sの開放角度θsよりも大きくなる。なお,成形体Sの開放角度θsは軽加工部もしくは未加工部Pの長さLと板幅Wの比によって幾何学的に決まり、L/Wが大きくなると、成形体Sの開放角度θsも大きくなるので、上金型4の円弧面4aの中心角θcを、さらに大きくする必要がある場合もある。
一方、上金型4の加工面4bの角度θdが大きいと、金型の開口部がU字状断面をなす成形体Sの最大幅よりも小さくなり、図11に示すように、上金型4が成形体Sに食い込んで疵がつく場合があるので、成形体Sの最大幅に応じて、その上限が決まる。
前記成形体Sを圧下するに当たって、軽加工部もしくは未加工部Pから板材Sの幅端(成形体Sの幅端)に向けてそれぞれW/4離れた部位(の2カ所)に押圧力を同時に付加する場合、該成形体Sの圧下に用いるプレス金型の加工中心Oと、該成形体Sの幅方向の中心W/2とを一致させておくのがとりわけ有効であり、これにより、オープン管Sのギャップ部に大きな段違い(目違い)が生じるのを避けることができる。
上金型4の円弧面4aは、製造すべき鋼管の径の1.2倍以下の半径とするのがよいとしたが、その理由は、以下の通りである。
上金型4の円弧面4aの半径が小さいと、図12に示すように、成形中に上金型4と成形体Sの間に隙間が生じ、ギャップ部において端面が食い違うおそれがあるので、板端から板厚程度の範囲内が接触できるように、端曲げで定まる板端近傍の形状に応じてその下限が決まってくる。
図13は、(上金型4の円弧面4aの半径/鋼管の半径)と、軽加工部もしくは未加工部Pが(円形に曲げられずに)そのままの状態で残ってしまう指標(残存指数)との関係を示したものである。上金型4の円弧面4aの半径が大きくなると、拘束が不十分となるため、軽加工部もしくは未加工部Pがそのまま残存するようになる。残存指数1.0を基準値とした場合、その基準値を超えないようにするためには、上金型4の円弧面4aにおける半径は、製造すべき鋼管の半径の1.2倍以下に抑えることが望ましいことになる。
次に、下金型5として、加工面が凹形状をなす円弧面5aを有するものを用いる場合は、図5に示すように、U字状断面をなす成形体Sが金型内に収まるように、製造すべき鋼管の外径よりも大きいものを用いる必要がある。
図14は、(下金型5の円弧面5aの半径/鋼管の半径)と(成形荷重/軽加工部もしくは未加工部Pが自由に曲げられる場合の荷重)との関係を示した図である。下金型5の円弧面5aの半径が小さいと、成形体Sの成形中に軽加工部もしくは未加工部Pが金型で拘束されるため、成形荷重が大きくなる。とくに、下金型5の円弧面5aにおける半径が製造すべき鋼管の径の1.05倍未満になると、成形荷重が急激に増加する。このため、下金型5の円弧面5aの半径は、製造すべき鋼管の径の1.05倍以上とするのが望ましい。下金型5の円弧面5aの半径を、製造すべき鋼管の径の1.07倍以上とすると、未拘束で成形体Sを成形する場合に付加される荷重の2倍以下に抑えることができる。
下金型5の円弧5aにおける半径が大きい場合には、図15に示すように、上金型4との接触が避けられないため、所望の圧下量がとれず、軽加工部もしくは未加工部Pの変形が不十分となったり、ギャップ部の開き量が大きくなることがあり、上金型4の形状に応じて下金型5を選択する必要がある。このような、凹形状をなす円弧面5aを有する下金型5を用いると、UO方式で鋼管を製造する際に用いられていた金型をそのまま流用することが可能であり、金型の製作が不要となるが、軽加工部もしくは未加工部Pの拘束を避けることができるならば、上金型4と同じ構成からなるものを適用しても構わない。
また、上金型4としては、加工面(傾斜面)4bが、円弧面4aと加工面(傾斜面)4bとで構成されたものを一例として示したが、圧下の開始時にθs>θfの条件を満足することが可能であれば、下金型5のような円弧面5aが形成された加工面を備えた金型を用いてもよく、図示のものには限定されない。
下金型5については、成形体Sを2点で支持する上掲図1で示したダイ1の如き金型あるいはローラ状の金型を用いることもできる。かかる金型を用いたい場合においても、軽加工部もしくは未加工部Pは、圧下中に金型の加工面で拘束されることがないため、比較的小さな押圧力で成形体Sを管状に成形し得る。
上金型4、下金型5を用いた圧下によって得られたオープン管Sは、その後、ギャップ部の端面を相互に突き合わせ、溶接機(接合手段)により溶接し、さらに、必要に応じて拡管することにより鋼管とされる。
溶接機(接合手段)としては、例えば、仮付溶接機、内面溶接機、外面溶接機という3種類の溶接機で構成されるものを適用する。該溶接機において、仮付溶接機は、ケージロールにより突き合わせ面を適切な位置関係で連続的に密着させ、密着部をその全長にわたって溶接する。
仮付された管は、次に、内面溶接機により突き合わせ部の内面から溶接(サブマージアーク溶接)され、さらに、外面溶接機により突き合わせ部の外面から溶接(サブマージアーク溶接)される。
上記溶接機(接合手段)と成形体S1を圧下するプレス金型(上金型4、下金型5)との位置関係はとくに限定されず、任意に変更することができる。
厚さ38.1mm、幅2711mmのラインパイプ用鋼板(API グレード X60)を用い、直径36インチの鋼管を成形すべく、棒状部材の間隔を450mmに設定したダイの上に載置して、半径308mmになる加工面を有するパンチにより、板材の幅中央から1120mmの位置から、板材送りピッチ224mm、押圧回数11回(紙面右端から5回、左端から5回)として3点曲げによる曲げ加工を行った。そのとき、押圧量はパンチ先端部が棒状部材の最上部を結ぶ線から15.8mmの位置に到達する量として、1回30°の曲げとしたが、板材の幅中央から672mmの位置(右端から3回目、左端から3回目の送り時)では、押圧を行わず、571〜795mmの位置に未加工部を形成した。そして、次に、曲げ加工によって得られたU字断面をなす成形体を開放部が上方に向くようU字姿勢に保持したままで、半径R:457.2mm、中心角θc:60°の円弧面を有し、角度θd:30°にて円弧面につながる平坦面を有する上金型と、半径R:502.9mmの凹形状の円弧面を有する下金型を用い、金型のR部の頂点間距離(R部の頂点とは、上金型については、円弧面の最上部、下金型については、円弧面の最下部)が880mmになるまで圧下してオープン管とした場合について、該プレス金型の押圧力の軽減度合い、オープン管のギャップ部における開き量、段違い量、溶接後の鋼管の真円度について調査を行った。
その結果、標準的な条件でUプレスした後、半径R:452.6mmの金型を用いて0.2%の圧縮率でOプレスを行うことにより、外径36インチ、厚さ(管厚)38.1mmの鋼管を製造した場合(従来法)と比較したところ、本発明にしたがって鋼管を製造した場合には、Oプレスにおける押圧力は、従来法に比べ15%程度に軽減されることが確認された。
また、オープン管のギャップ部における開き量は21mmであり、溶接後(鋼管)の段違い量は0.1mm、真円度は5.2mmであり、外径36インチに対してわずか0.6%程度の違いしかみられない鋼管が得られることが明らかとなった。
実施例1と同様に、厚さ38.1mm、幅2711mmのラインパイプ用鋼板(API グレード X60)を用い、直径36インチの鋼管を成形すべく、棒状部材の間隔を450mmに設定したダイの上に載置して、半径308mmになる加工面を有するパンチにより、板材の幅中央から1120mmの位置から、板材送りピッチ224mm、押圧回数11回(紙面右端から5回、左端から5回)として3点曲げによる1回30°の曲げ加工を行った。そのとき、押圧量はパンチ先端部が棒状部材の最上部を結ぶ線から15.8mmの位置に到達する量として、1回30°の曲げとしたが、板材の幅中央から672mmの位置(右端から3回目、左端から3回目の送り時)では、押圧量を8.8mmと少なくして10°の曲げとし、571〜795mmの位置に軽加工部を形成した。
そして、次に、曲げ加工によって得られたU字断面をなす成形体を開放部が上方に向くようU字姿勢に保持したままで、半径R:457.2mm、中心角θc:60°の円弧面を有し、角度θd:30°にて円弧面につながる平坦面を有する上金型と、半径R:502.9mmの凹形状の円弧面を有する下金型を用い、金型のR部の頂点間距離(R部の頂点とは、上金型については、円弧面の最上部、下金型については、円弧面の最下部)が880mmになるまで圧下してオープン管とした場合について、該プレス金型の押圧力の軽減度合い、オープン管のギャップ部における開き量、段違い量、溶接後の鋼管の真円度について調査を行った。
その結果、標準的な条件でUプレスした後、半径R:452.6mmの金型を用いて0.2%の圧縮率でOプレスを行うことにより、外径36インチ、厚さ(管厚)38.1mmの鋼管を製造した場合(従来法)と比較したところ、本発明にしたがって鋼管を製造した場合には、Oプレスにおける押圧力は、従来法に比べ15%程度に軽減されることが確認された。
また、オープン管のギャップ部における開き量は16mmであり、溶接後(鋼管)の段違い量は0.1mm、真円度は8.2mmであり、外径36インチに対してわずか0.9%程度の違いしかみられない鋼管が得られることが明らかとなった。
厚さ44.5mm、幅3180mm,長さ12.2mのラインパイプ用鋼板(API グレード X80)を用い、直径42インチの鋼管を成形すべく、棒状部材の間隔を500mmに設定したダイの上に載置して、半径360mmになる加工面を有するパンチにより、3点曲げによる曲げ加工を行い、幅端部から未加工部の位置および長さが異なるU字断面をなす成形体を準備した。
次に、棒状部材上に半径R:609.6mmの凹形状の円弧面を有する下金型を設置し、曲げ加工によって得られたU字断面をなす成形体を外側から、金型のR部の頂点間距離(R部の頂点とは、上金型については、円弧面の最上部、下金型については、円弧面の最下部)が1027mmになるまで圧下してオープン管とした。
オープン管とした場合の、該プレス金型の押圧力および、オープン管のギャップ部における開き量、段違い量、溶接後の鋼管の真円度について調査を行った。押圧した位置およびその成形体の形状と結果を表1に示す。
Figure 2016084607
No.2〜6のように、押圧力を未加工部中心から板幅の0.19〜0.31離れた位置に付加したものは、真円度,段違い量とも良好であったが、0.16と未加工部に近いNo.1では、真円度18.1mmと製品径の1.5%を超えるとともに、段違い量も1.5mmと他に比べて大きかった。
さらに、押圧力を付加した位置が未加工部から遠くなるほど、押圧力は小さくなっている。
また,No.7〜10のように、未加工部を板幅端部から0.28〜0.19の範囲で設けたものは、良好な真円度が得られたが、未加工部が板幅端部に近いNo.11では、真円度が17.1mmと製品径の1.5%を超えた。
また、No.12〜15のように、未加工部の長さが板幅の0.12以下のものは良好な真円度が得られたが、未加工部長さが大きいNo.16では、真円度が19.2mmと製品径の1.5%を超えた。
厚さ44.5mm、幅3180mm,長さ12.2mのラインパイプ用鋼板(API グレード X80)を用い、直径42インチの鋼管を成形すべく、棒状部材の間隔を500mmに設定したダイの上に載置して、半径360mmになる加工面を有するパンチにより、3点曲げによる曲げ加工を行い、幅端部から未加工部の位置および長さが異なるU字断面をなす成形体を準備した。
そして、次に、曲げ加工によって得られたU字断面をなす成形体を開放部が上方に向くようU字姿勢に保持したままで、半径R:533.4mm、中心角θc:60°の円弧面を有し、角度θd:30°にて円弧面につながる平坦面を有する上金型と、半径R:609.6mmの凹形状の円弧面を有する下金型を用い、上金型が両側の板幅端部に接する状態で、金型のR部の頂点間距離(R部の頂点とは、上金型については、円弧面の最上部、下金型については、円弧面の最下部)が1027mmになるまで圧下してオープン管とした場合について、該プレス金型の押圧力の軽減度合い、オープン管のギャップ部における開き量、段違い量、溶接後の鋼管の真円度について調査を行った。押圧した位置およびその成形体の形状と結果を表2に示す。実施例3と同一形状のものは同一のNo.としている。
Figure 2016084607
No.7〜10のように、未加工部を板幅端部から0.28〜0.19の範囲で設けたものは、良好な真円度が得られたが、未加工部が板幅端部に近いNo.11では、真円度が16.5mmと製品径の1.5%を超えた。
また,No.12〜15のように、未加工部の長さが板幅の0.12以下のものは良好な真円度が得られたが、未加工部の長さが大きいNo.16では、真円度が17.1mmと製品径の1.5%を超えた。さらに、段違い量は全て0.2mm以下と片側ずつ押圧した実施例3よりも小さくなっている。
厚さ31.8mm、幅1640mm,長さ12.2mのラインパイプ用鋼板(API グレード X80)を用い、直径22インチの鋼管を成形すべく、棒状部材の間隔を400mmに設定したダイの上に載置して、半径188mmになる加工面を有するパンチにより、3点曲げによる曲げ加工を行い、幅端部から未加工部の位置および長さが異なるU字断面をなす成形体を準備した。
次に、棒状部材上に半径R:330.2mmの凹形状の円弧面を有する下金型を設置し、曲げ加工によって得られたU字断面をなす成形体を外側から、金型のR部の頂点間距離(R部の頂点とは、上金型については、円弧面の最下部、下金型については、円弧面の最下部)が538mmになるまで圧下してオープン管とした。
オープン管とした場合の、該プレス金型の押圧力および、オープン管のギャップ部における開き量、段違い量、溶接後の鋼管の真円度について調査を行った。押圧した位置およびその成形体の形状と合わせて結果を表3に示す。
Figure 2016084607
No.2〜6のように、押圧力を未加工部中心から板幅の0.19〜0.31離れた位置に付加したものは、真円度,段違い量とも良好であったが、0.16と未加工部に近いNo.1では、真円度10.1mmと製品径の1.5%を超えるとともに、段違い量も1.4mmと他に比べて大きかった。
さらに,押圧力を付加した位置が未加工部から遠くなるほど、押圧力は小さくなっている。また、No.7〜10のように、未加工部を板幅端部から0.28〜0.19の範囲で設けたものは、良好な真円度が得られたが、未加工部が板幅端部に近いNo.11では、真円度が10.6mmと製品径の1.5%を超えた。また、No.12〜14のように、未加工部の長さが板幅の0.12以下のものは良好な真円度が得られたが、未加工部長さが大きいNo.15では、真円度が11.2mmと製品径の1.5%を超えた。
厚さ31.8mm、幅1640mm,長さ12.2mのラインパイプ用鋼板(API グレード X80)を用い、直径22インチの鋼管を成形すべく、棒状部材の間隔を400mmに設定したダイの上に載置して、半径188mmになる加工面を有するパンチにより、3点曲げによる曲げ加工を行い、幅端部から未加工部の位置および長さが異なるU字断面をなす成形体を準備した。
そして、次に、曲げ加工によって得られたU字断面をなす成形体を開放部が上方に向くようU字姿勢に保持したままで、半径R:279.4mm、中心角θc:60°の円弧面を有し、角度θd:30°にて円弧面につながる平坦面を有する上金型と、半径R:330.2mmの凹形状の円弧面を有する下金型を用い、上金型が両側の板幅端部に接する状態で、金型のR部の頂点間距離(R部の頂点とは、上金型については、円弧面の最上部、下金型については、円弧面の最下部)が538mmになるまで圧下してオープン管とした場合について、該プレス金型の押圧力の軽減度合い、オープン管のギャップ部における開き量、段違い量、溶接後の鋼管の真円度について調査を行った。押圧した位置およびその成形体の形状と合わせて結果を表4に示す。実施例5と同一形状のものは同一のNo.としている。
Figure 2016084607
No.7〜10のように、未加工部を板幅端部から0.28〜0.19の範囲で設けたものは、良好な真円度が得られたが、未加工部が板幅端部に近いNo.11では、真円度が9.8mmと製品径の1.5%を超えた。
また,No.12〜14のように、未加工部の長さが板幅の0.12以下のものは良好な真円度が得られたが、未加工部長さが大きいNo.15では、真円度が10.1mmと製品径の1.5%を超えた。さらに、段違い量は全て0.3mm以下と片側ずつ押圧した実施例3よりも小さくなっている。
厚さ38.1mm、幅2711mm,長さ12.2mのラインパイプ用鋼板(API グレード X60)を用い、直径36インチの鋼管を成形すべく、棒状部材の間隔を450mmに設定したダイの上に載置して、半径308mmになる加工面を有するパンチにより、3点曲げによる曲げ加工を行い、板幅端部から683mmの位置を中心に、長さ109mmおよび224mmの未加工部を設けたU字断面をなす成形体を準備した。
次に、曲げ加工によって得られたU字断面をなす成形体を開放部が上方に向くようU字姿勢に保持したままで、半径R:457.2mm、で様々な中心角の円弧面を有し、円弧面につながる平坦面を有する上金型と、半径R:502.9mmの凹形状の円弧面を有する下金型を用い、上金型が両側の板幅端部に接する状態で、金型のR部の頂点間距離(R部の頂点とは、上金型については、円弧面の最上部、下金型については、円弧面の最下部)が880mmになるまで圧下してオープン管とした場合について、該プレス金型の押圧力の軽減度合い、オープン管のギャップ部における開き量、溶接後の鋼管の真円度について調査を行った。表5に、未加工部の長さとU字断面をなす成形体の開放角度θfおよび上金型の中心角と押圧力の角度θsと合わせて結果を示す。
Figure 2016084607
No.3および5、6のように、θf>θsの条件では、開き量も小さく真円度も良好であった。一方,θf<θsのNo.1、2および4では、開き量が大きく、No.1、4では開き量が大きく溶接できなかった。また、No.2では溶接はできたものの真円度が15.7mmと製品径の1.5%を超えた。
厚さ38.1mm,長さ12.2mのラインパイプ用鋼板(API グレード X60)を用い、様々な直径28〜38インチの鋼管を成形すべく、3点曲げによる曲げ加工を行い、板幅端部からW/4の位置を中心に、板幅の0.08倍の未加工部を設けたU字断面をなす成形体を準備した。
次に、曲げ加工によって得られたU字断面をなす成形体を開放部が上方に向くようU字姿勢に保持したままで、半径R457.2mm,中心角θc:60°の円弧面を有し、角度θd:30°にて円弧面につながる様々な半径Rを有する上金型と、外径よりも50.8mm大きい半径の凹形状の円弧面を有する下金型を用い、上金型が両側の板幅端部に接する状態で、金型のR部の頂点間距離(R部の頂点とは、上金型については、円弧面の最上部、下金型については、円弧面の最下部)が外径の0.96倍になるまで圧下してオープン管とした場合について、該プレス金型の押圧力の軽減度合い、オープン管のギャップ部における段違い量および溶接後の鋼管の真円度について調査を行った。表6に、鋼管の外径および上金型半径と鋼管外半径の比と合わせて結果を示す。
Figure 2016084607
上金型半径と鋼管外半径の比が1.2以下のNo.1〜5では、真円度が良好であり、その比が小さいほど良好であった。さらに,その比が1.0以上のNo.2〜5に比べ、上金型半径が鋼管外半径より小さいNo.1では、段違い量が大きくなっている。一方、上金型半径と鋼管外半径の比が大きいNo.6では真円度が17.2mmと製品径の1.5%を超えた。
厚さ38.1mm、幅2711mm,長さ12.2mのラインパイプ用鋼板(API グレード X60)を用い、直径36インチの鋼管を成形すべく、棒状部材の間隔を450mmに設定したダイの上に載置して、半径308mmになる加工面を有するパンチにより、3点曲げによる曲げ加工を行い、板幅端部から683mmの位置を中心に、長さ224mmの未加工部を設けたU字断面をなす成形体を準備した。
次に、曲げ加工によって得られたU字断面をなす成形体を開放部が上方に向くようU字姿勢に保持したままで、半径R457.2mm、中心角θc:60°の円弧面を有し、角度θd:30°にて円弧面につながる様々な半径Rを有する上金型と、様々な半径Rの凹形状の円弧面を有する下金型を用い、上金型が両側の板幅端部に接する状態で、金型のR部の頂点間距離(R部の頂点とは、上金型については、円弧面の最上部、下金型については、円弧面の最下部)が880mmになるまで圧下してオープン管とした場合について、該プレス金型の押圧力(荷重)を調べた。表7に、下金型の変形およびその鋼管外半径との比と押圧力の関係を示す。
Figure 2016084607
下金型半径が大きくなるに従いその荷重は小さくなり、その比が1.15を超えるNo.3、4はプレス金型に接することがなくなり荷重はNo.1の半分以下となった。
本発明によれば、過大な押圧力を要することなしに高い真円度を有する鋼管を効率的に製造することができる。
1 ダイ
1a 棒状部材
1b 棒状部材
2 パンチ
2a パンチ先端部
2b パンチ支持体
3 ローラ
4 上金型
4a 円弧面
4b 加工面(傾斜面)
5 下金型
5a 円弧面
S 板材
成形体
オープン管

Claims (10)

  1. 端曲げ加工部を有する板材にその幅方向に沿って少なくとも1回の曲げ加工を施してU字状断面をなす成形体を成形し、次いで、該成形体に押圧力を付加して圧下することによりその長手方向にギャップ部を有するオープン管としたのち、該オープン管のギャップ部の端面同士を相互に突き合わせ接合して鋼管とする鋼管の製造方法において、
    前記板材に曲げ加工を施す段階では、該板材の少なくとも一部分に、他の領域に比較し極僅かな曲率を付与した軽加工部を設けるか、もしくは、前記曲げ加工を省略した未加工部を設け、
    前記成形体を圧下してオープン管とする段階では、前記軽加工部もしくは未加工部を拘束することなしに、少なくとも該軽加工部もしくは未加工部の中心から板材の幅端部方向へW/4(ただし、Wは、板材の幅寸法とする)だけ離れた部位に押圧力を付加することを特徴とする鋼管の製造方法。
  2. 前記軽加工部もしくは未加工部の中心は、前記板材の幅端部からそれぞれW/4だけ離れた部位に設けられたものであることを特徴とする請求項1に記載した鋼管の製造方法。
  3. 前記軽加工部もしくは未加工部は、前記板材の幅方向に沿う長さが、板幅寸法の10%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載した鋼管の製造方法。
  4. 前記成形体は、押圧力を付加して圧下する際に、少なくとも押圧力の作用線から外れた部位で支持されており、かつ、該成形体の開放角度をθs、押圧力の角度をθfとした場合に、θf>θsの条件で成形体の圧下を開始することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載した鋼管の製造方法。
  5. 前記成形体の圧下に際して、前記軽加工部もしくは未加工部に接触することのない加工面を備えたプレス金型を用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の鋼管の製造方法。
  6. 前記成形体の圧下に際して、前記軽加工部もしくは未加工部の中心から板材の幅端に向けてそれぞれW/4離れた部位に押圧力を同時に付加することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の鋼管の製造方法。
  7. 前記成形体の圧下に際して、該成形体の圧下に用いるプレス金型の加工中心と、該成形体の幅方向の中心が一致していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1に記載した鋼管の製造方法。
  8. 前記成形体は、開放部を上方に向けたU字姿勢に保持され、その最下端で支持されたものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1に記載した鋼管の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1に記載した鋼管の製造方法において使用するプレス金型であって、
    前記プレス金型は、前記成形体を挟持する一対の押圧体からなり、該押圧体は、前記成形体の圧下中に、前記軽加工部もしくは未加工部に接触することのない加工面を有することを特徴とする鋼管の製造方法に使用するプレス金型。
  10. 前記押圧体のうちの少なくとも一つについては、プレス金型の加工中心と一致する幅中心を備えた円弧面と、この円弧面の両端にそれぞれつながり、該プレス金型の加工中心側へ向けて指向する傾斜面をもった加工面からなることを特徴とする請求項9に記載した鋼管の製造方法に使用するプレス金型。
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