JPWO2016052159A1 - カルコゲナイドガラスレンズの製造方法 - Google Patents

カルコゲナイドガラスレンズの製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、赤外領域における透過率に優れたカルコゲナイドガラスレンズを容易に得るための製造方法を提供する。本発明の製造方法においては、軟化したカルコゲナイドガラス材料1をレンズの形状に射出成形する工程を有し、好適には、カルコゲナイドガラス材料1を先端に射出ノズル5を備えたシリンジ2内に装着して、射出ノズル5及びその近傍を加熱することによりカルコゲナイドガラス材料1を軟化させ、軟化したカルコゲナイドガラス材料1をレンズの形状の空洞をもつ成形金型6に射出する。

Description

本願は日本国の特許出願、特願2014−200396を基礎としており、参照することによりその内容は本明細書に包含される。
本発明はカルコゲナイドガラスレンズの製造方法に関する。
可視光を透過し、長波長域まで赤外光を透過できる材料として、カルコゲナイドガラスが知られている。従来、カルコゲナイドガラスは、サーモグラフィーや事故防止の車載用のセンサモジュールとして広く用いられてきた。近年ではカルコゲナイドガラスをレンズ状に形成して、赤外線透過性のレンズとして用いられている。
カルコゲナイドガラスレンズは、できるだけ、長波長側の赤外領域まで透過させる必要がある。赤外領域の透過率はカルコゲナイドガラスレンズの形成方法によっても影響され得る。このため、長波長側の赤外領域まで透過することのできるカルコゲナイドガラスレンズの形成方法が検討されている。
従来技術として、ロッド状のガラスインゴットを切って、表面を研磨することでカルコゲナイドガラスレンズを形成する方法が挙げられる。しかしながら、粗研磨から仕上げ研磨まで何段階もの工程を経なければならないため、非常に手間と時間を要するといった問題があり、より簡単なカルコゲレンズの形成方法が求められていた。
特開平5−330832号公報及び特開2012−201523号公報には、円柱状のカルコゲナイドガラスを薄く切ったもの、又は、カルコゲナイドガラスの砕いたガラス片を、成形金型に入れてレンズにする方法が開示されている。
特開平5−330832号公報 特開2012−201523号公報
しかしながら、上記特許文献記載の方法では、カルコゲナイドガラスを切ったり砕いたりするので不純物が混入しやすく、また、該方法では空気中の酸素にふれてカルコゲナイドガラスが酸化しやすく酸化物が生成してしまう。その結果、得られるレンズの赤外領域における透過率に劣ってしまうという問題がある。以上を鑑みて、本発明は、カルコゲナイドガラスレンズを簡単に成形でき、かつ、赤外領域における透過率に優れたカルコゲナイドガラスレンズの製造方法の提供を目的とする。
本発明者らが鋭意検討した結果、以下の内容の本発明を完成した。
[1]軟化したカルコゲナイドガラス材料をレンズの形状に射出成形する工程を有するカルコゲナイドガラスレンズの製造方法。
[2]カルコゲナイドガラス材料を先端に射出ノズルを備えたシリンジ内に装着して、該射出ノズル及びその近傍を加熱することによりカルコゲナイドガラス材料を軟化させ、軟化したカルコゲナイドガラス材料をレンズの形状の空洞をもつ成形金型に射出する工程を有する[1]の製造方法。
[3]カルコゲナイドガラス材料がロッド状であり、上記シリンジ内でロッド状のカルコゲナイドガラス材料を加熱する際にはロッド状のカルコゲナイドガラス材料における射出ノズルとは反対側の端部を軟化させず、前記反対側の端部を射出ノズルに向けて押動することによって、ロッド状のカルコゲナイドガラス材料を上記成形金型に射出する[2]の製造方法。
[4]成形金型を除冷炉に連結することで成形金型の温度を制御する[2]又は[3]の製造方法。
[5]カルコゲナイドガラス材料が、硫黄、セレン、テルルからなる群より選ばれる少なくも1種を含有する[1]〜[4]の製造方法。
本発明によれば、カルコゲナイドガラスレンズを簡単に形成させることができる。本発明の製造方法により得られるカルコゲナイドガラスレンズは、赤外領域における透過率に優れる。本発明の好適態様によれば、製造工程において不純物が混入しにくく、空気中の酸素に接触しにくいため、カルコゲナイドガラスが酸化されにくい。別途、好適態様によれば、徐冷炉の使用により、レンズの表面に歪みが生じにくい。
本発明の製造方法における射出成形の一部透過模式断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明を詳しく説明する。図面は説明の便宜のためのものにすぎず、本発明は図示された態様に限定されるわけでない。また、図面においては発明の特徴的な部分を強調して表現することがあるので、図面各部における縮尺の正確性は必ずしも担保されていない。
(カルコゲナイドガラス)
カルコゲナイドガラスは、カルコゲンと呼ばれる周期表6B族の硫黄、セレン、テルルの三元素を主成分の一つとし、ガラス状態にあるものを指す。カルコゲナイドガラスには、上記三元素の他に、ゲルマニウム、ヒ素、アンチモン、ケイ素等が含まれていてもよい。典型的には、カルコゲンが50wt%以上含まれる。可視〜赤外領域における透過率に優れている。他のガラスレンズに比べて、カルコゲナイドガラスは、軟化点が低温(200〜500℃)であるため、低温で成形が可能である。
カルコゲナイドガラスに用いる物質は、赤外領域の透過率の向上の観点から、酸化物をなるべく含まないことが好ましい。本発明で製造するカルコゲナイドガラスレンズは、カルコゲナイドガラスを光路とするように、カルコゲナイドガラスを形成してなるものである。本明細書では、カルコゲナイドガラスについて形状を問わない概念としてカルコゲナイドガラス材料と呼び、レンズ形状に形成されたものをカルコゲナイドガラスレンズと呼ぶ。
カルコゲナイドガラスレンズでは、カルコゲナイドガラス材料が、なるべく酸化されず、なるべく結晶化されないアモルファス状であることが好ましい。本発明では、レンズ形状に加工する前のカルコゲナイドガラス材料としてロッド状のもの(いわゆるガラスインゴット)が好適に用いられる。
(射出成形について)
図1は、本発明の製造方法における射出成形の一部透過模式断面図である。
本発明では、カルコゲナイドガラス材料を射出成形によってレンズの形状へと成形する。射出成形は軟化した材料を成形金型内に射出注入し、冷却・固化させる事によって、成形品を得る方法である。本発明では、カルコゲナイドガラス材料を加熱し軟化させ、変形し始める温度(軟化点)にして成形金型に射出する。
典型的には、図1に示すように、カルコゲナイドガラス材料1を、先端に射出ノズル5を備えたシリンジ2の中に装着して、射出ノズル5及びその近傍をヒーター3などで加熱することによりカルコゲナイドガラス材料1を軟化させ、軟化したカルコゲナイドガラス材料1をレンズの形状の空洞をもつ成形金型6に射出する。図1では、シリンジ2内のカルコゲナイドガラス材料1を透視するように描写している。
カルコゲナイドガラス材料の軟化点は、組成により異なる。カルコゲナイドガラスの軟化点は概ね200〜500℃であり、他の光学ガラス素材に比べて極めて低い。射出成型の際にカルコゲナイドガラス材料を加熱する温度は、ガラスの軟化点に近いほど好ましい。温度を高くすればするほどガラスの粘度が低くなるため扱いやすくなるが、カルコゲナイドガラスからガスが発生することがあり、精密な成形にはやや適さない。できるだけ低温(軟化点付近の温度)で加熱し、成形させることが好ましい。
(射出成形の方法)
射出成形においては、通常、カルコゲナイドガラス材料1を、射出ノズル5を備えたシリンジ2内で加熱する。加熱する時、シリンジの射出ノズル5は閉鎖していてもよいし、開放していてもよい。また、カルコゲナイドガラス材料の形状は特に限定は無く、好ましくは、ロッド状である。ロッド状のカルコゲナイドガラス材料1をシリンジ2に装着し、射出ノズル5付近のカルコゲナイドガラス材料1を軟化させることで、連続してカルコゲナイドガラスレンズを成形することができる。このとき、カルコゲナイドガラス材料1の全体を軟化させるのではなく、少なくとも、射出ノズル5とは反対側にあるカルコゲナイドガラス材料1の端部は軟化させないことが好ましい。そして、軟化させていない前記端部を射出ノズル5に向けて押動することが好ましい。押動の際には、図示されるようなブランジャ4を用いてもよい。
カルコゲナイドガラス材料1の加熱は、射出ノズル5及びその近傍でカルコゲナイドガラスの軟化点に近い温度で行う。これにより軟化したカルコゲナイドガラス材料1を成形金型6内に射出する。射出ノズル5の射出口が閉鎖状態となっている場合は、軟化カルコゲナイドガラス材料1はシリンジ2の中に封じ込められる。ここで、シリンジ2内に所定の圧力を加えることにより、軟化したカルコゲナイドガラス材料1を成形金型6に射出することができる。
射出ノズル5の射出口が開放状態となっている場合は、カルコゲナイドガラス材料1に圧力を加えつづけることで軟化したカルコゲナイドガラス材料1をシリンジ2の中から連続的に成形金型6に射出しつづけることができる。
成形金型6の形態は特に限定は無く、通常は上型と下型を有し、上型と下型の間にレンズの形状のキャビティが形成される。射出ノズル5の射出口は上型と下型の間、もしくは、下型に向けてもよい。射出口が上型と下型の間に向いている場合は、上型と下型を型締めした状態で、軟化したカルコゲナイドガラス材料1を注入できる。射出口が下型に向いている場合は、上型をはずした状態で、下型に軟化したカルコゲナイドガラス材料1を一定量注入した後、上型をはめてカルコゲナイドガラスレンズを形成させることができる。
成形金型に射出されたカルコゲナイドガラス材料は、自然冷却してもよいし、成形金型6の温度を制御しながら冷却してもよい。成形金型6の温度を制御する方法として、好ましくは、成形金型6を除冷炉7の中に入れて、まず、成形金型6を溶解させた温度まで加熱し、緩やかに冷却する。成形金型6を、カルコゲナイドガラス材料を軟化状態にさせた温度付近まで加熱しながら、成形金型6にカルコゲナイドガラス材料を注入することで、注入中に固化するのを防ぐことができる。次に成形金型6の温度を制御しながら徐々に冷却することで、より歪みの少ないカルコゲナイドガラスレンズを得ることができる。
カルコゲナイドガラスは、高温であるときにはできる限り空気中の酸素に接触しないことが好ましい。カルコゲナイドガラスが、高温であるときに空気中の酸素に接触することで、カルコゲナイドガラスが酸化して酸化物になりやすいため、赤外線領域における透過性が低下しがちである。
そのため、本発明の製造方法では、カルコゲナイドガラスの酸化をより効率的に防ぐため、好ましくは、不活性ガス雰囲気下や、真空雰囲気下などといった、酸素分圧が低い環境下で行われる。その中でも経済的な点より真空雰囲気下での実施がより好ましい。
カルコゲナイドガラスレンズは、好ましくはアモルファスからなる。カルコゲナイドガラスが結晶化することは、カルコゲナイドガラスレンズの屈折率にとって好ましくない。本発明の製造方法によれば、カルコゲナイドガラスが結晶化しにくく、アモルファス状のカルコゲナイドガラスからなるレンズを容易に得ることができる。
カルコゲナイドガラスレンズは、可視から赤外領域に至る幅広い波長領域において、高い透過率を呈することが好ましい。一般に、可視光から波長を長くするにつれて、レンズの透過率は低下する傾向にある。本発明によれば、カルコゲナイドガラスレンズにおいて、50%以上の透過率を呈する最長波長が12μm以上であることが好ましく、12.5μmであることが特に好ましい。
本発明の製造方法によって得られたカルコゲナイドガラスレンズは、そのまま用いてもよいし、レンズの表面を研磨してもよい。研磨することで、より精密なカルコゲナイドガラスレンズを形成させることができる。
カルコゲナイドガラスレンズの表面に反射防止膜(ARコート)を配置させてもよい。反射防止膜を配置することで光の反射を防ぎ、より優れた透過率を有することができる。
以下に実施例を挙げて本発明について更に詳細を加えるが、本発明がこれら実施例に限定されるわけではない。
[カルコゲナイドガラスのガラスインゴット(ロッド状)の作製]
カルコゲナイドガラス材料としてロッド状(丸棒状)のインゴットを製造した。カルコゲナイドガラスレンズの組成は以下のとおりである。数字は原子%である。
(1)組成物1:Ge22As20Se58
(2)組成物2:GeSb31Se61
(3)組成物3:As40Se60
組成物1は実施例1、比較例1及び2のために、組成物2は実施例2、比較例3及び4のために、組成物3は実施例3、比較例5及び6のために、用いた。実施例及び比較例の具体的な処理については後述する。
組成物1及び2の製造方法は以下のとおりである。
上記各成分の原料を目的組成になるよう秤量して石英ガラス製のアンプル内に入れ、真空封止した。その後、封止した石英アンプルを電気炉内に入れ、室温から650℃まで10℃/minで昇温させてから、2時間保持した。その後、1000℃まで10℃/minで昇温させてから、10時間保持した。その後、石英アンプルを取り出して、冷水にて急冷した。急冷後は300℃の炉に9時間入れることによって、アニール処理を行った。このようにして、直径40mm、長さ300mmのロッド状(丸棒)のガラスインゴッド(ロッド状)を得た。
組成物3の製造方法は以下のとおりである。
上記各成分の原料を目的組成になるよう秤量して石英ガラス製のアンプル内に入れ、真空封止した。その後、封止した石英アンプルを電気炉内に入れ、室温から300℃まで10℃/minで昇温させてから、2時間保持した。その後、650℃まで10℃/minで昇温させてから、6時間保持した。その後、石英アンプルを取り出して、冷水にて急冷した。急冷後は200℃の炉に6時間入れることによって、アニール処理を行った。このようにして、直径40mm、長さ300mmのロッド状(丸棒)のガラスインゴッド(ロッド状)を得た。
[カルコゲナイドガラスレンズの製造]
(実施例1)
図1に模式的に示される射出成形によって、カルコゲナイドガラスのインゴット(組成物1)からカルコゲナイドガラスレンズを製造した。ヒーター3における加熱温度は360℃であり、インゴットにおける射出ノズル5とは反対側の端部は加熱せずに固いままにした。この射出ノズル5とは反対側の端部をプランジャ4で押すことにより、射出ノズル5付近で軟化したカルコゲナイドガラス材料を成形金型6へ射出した。成形金型6への射出後に、徐冷炉7を用いて、6時間かけて室温にまで降温させた。これにより、直径40mm、対抗する曲率半径5mm、厚さ2.5mmのメニスカス状のカルコゲナイドガラスレンズを得た。
(比較例1)
カルコゲナイドガラスのインゴット(組成物1)を厚さ3.0mmに切って、研磨して、直径7mm、対抗する曲率半径5mm、厚さ2.5mmのメニスカス状のカルコゲナイドガラスレンズを得た。
(比較例2)
カルコゲナイドガラスのインゴット(組成物1)を厚さ3.0mmに切って、特開2012−201523号公報に記載されるように、プリフォーム成形用金型を用いてプリフォームを作製し、得られたプリフォームをプレスすることにより、直径7mm、対抗する曲率半径5mm、厚さ2.5mmのメニスカス状のカルコゲナイドガラスレンズを得た。
(実施例2)
カルコゲナイドガラスのインゴットとして組成物2のものを用い、ヒーター3における加熱温度を380℃にしたことの他は、実施例1と同様にしてカルコゲナイドガラスレンズを得た。
(比較例3)
カルコゲナイドガラスのインゴットとして組成物2のものを用いたことの他は、比較例1と同様にしてカルコゲナイドガラスレンズを得た。
(比較例4)
カルコゲナイドガラスのインゴットとして組成物2のものを用いたことの他は、比較例2と同様にしてカルコゲナイドガラスレンズを得た。
(実施例3)
カルコゲナイドガラスのインゴットとして組成物3のものを用い、ヒーター3における加熱温度を230℃にして、射出後に徐冷炉7を用いて4時間かけて室温にまで降温させたことの他は、実施例1と同様にしてカルコゲナイドガラスレンズを得た。
(比較例5)
カルコゲナイドガラスのインゴットとして組成物3のものを用いたことの他は、比較例1と同様にしてカルコゲナイドガラスレンズを得た。
(比較例6)
カルコゲナイドガラスのインゴットとして組成物3のものを用いたことの他は、比較例2と同様にしてカルコゲナイドガラスレンズを得た。
[透過率の評価]
カルコゲナイドガラスレンズの赤外線吸収スペクトルは、通常は、波長が長くなるにつれて吸収が大きくなり、透過率が下がる傾向にある。上記各実施例・比較例のカルコゲナイドガラスレンズについて、50%以上の透過率を示す最長波長を求めた。結果は以下のとおりであり、いずれの組成においても、本発明の製造方法にて得られたカルコゲナイドガラスレンズが長波長であっても高い透過率を示した。
実施例1:12.8μm
比較例1:11.1μm
比較例2:10.9μm

実施例2:12.6μm
比較例3:11.0μm
比較例4:10.8μm

実施例3:12.4μm
比較例5:10.8μm
比較例6:10.6μm
1 カルコゲナイドガラス材料 2 シリンジ
3 ヒーター 4 プランジャ
5 射出ノズル 6 成形金型
7 徐冷炉

Claims (7)

  1. 軟化したカルコゲナイドガラス材料をレンズの形状に射出成形する工程を有するカルコゲナイドガラスレンズの製造方法。
  2. カルコゲナイドガラス材料を先端に射出ノズルを備えたシリンジ内に装着して、該射出ノズル及びその近傍を加熱することによりカルコゲナイドガラス材料を軟化させ、軟化したカルコゲナイドガラス材料をレンズの形状の空洞をもつ成形金型に射出する工程を有する請求項1記載の製造方法。
  3. カルコゲナイドガラス材料がロッド状であり、上記シリンジ内でロッド状のカルコゲナイドガラス材料を加熱する際にはロッド状のカルコゲナイドガラス材料における射出ノズルとは反対側の端部を軟化させず、前記反対側の端部を射出ノズルに向けて押動することによって、ロッド状のカルコゲナイドガラス材料を上記成形金型に射出する請求項2記載の製造方法。
  4. 成形金型を除冷炉に連結することで成形金型の温度を制御する請求項2記載の製造方法。
  5. 成形金型を除冷炉に連結することで成形金型の温度を制御する請求項3記載の製造方法。
  6. カルコゲナイドガラス材料が、硫黄、セレン、テルルからなる群より選ばれる少なくも1種を含有する請求項4記載の製造方法。
  7. カルコゲナイドガラス材料が、硫黄、セレン、テルルからなる群より選ばれる少なくも1種を含有する請求項5記載の製造方法。
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