JPWO2016039429A1 - 拡散接合し難いオーステナイト系ステンレス鋼板 - Google Patents

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Abstract

表面の少なくとも一部に皮膜が形成されたオーステナイト系ステンレス鋼板であって、前記オーステナイト系ステンレス鋼板の化学組成が、質量%で、C:0.01%以上0.10%以下、Si:0.2%以上2.0%以下、Mn:1.5%以下、Mo:1.0%以下、Cr:15.0%以上22.0%以下、Ni:4.5%以上10.0%以下、Cu:1.0%以下、Nb:0.30%以下、N:0.01%以上0.15%以下、残部がFe及び不可避不純物であり、前記皮膜が、その表層から10nmまでの範囲の最大Si量が10.0%以上で、かつ最大Fe量が8.5%以下であるSi濃化層を備え、前記Si濃化層の厚さが5nm以上である。この鋼板は、高温でも拡散接合し難い。

Description

本発明は、拡散接合し難いオーステナイト系ステンレス鋼板に関する。
高い耐熱性が要求される自動車や二輪車の排気系ガスケット等の耐熱部品には、オーステナイト系ステンレス鋼が使われている。燃費向上の観点から、排気温度が年々上昇しており、これらの耐熱部品は、700℃以上の高温に曝される場合がある。このような高温では、素材の軟化に加え、周辺のパーツと接合してしまうという問題がある。これは、接触した部分の原子が相互に拡散する拡散接合と呼ばれる現象である。
例えば、特許文献1には、Alを3〜10%添加し、Al23皮膜を生成させることで拡散接合し難いフェライト系ステンレス鋼が提案されている。
特開2011−032524号公報
特許文献1の技術のように、フェライト系ステンレス鋼では、排気系ガスケットとして十分な高温強度が得られない。また、特許文献1が開示するように、多量にAlを添加すると、AlNからなる介在物が生成し易く、ガスケットのような薄い部品では、疲労特性などに顕著な悪影響を与える。
本発明の目的は、従来技術の問題を解決するため、高温でも拡散接合し難いオーステナイト系ステンレス鋼を工業的に安定して提供することである。
本発明者らは、拡散接合性は、鋼板の表面皮膜に大きな影響を受けると考え、皮膜の組成、厚みおよび皮膜構成物質の構造と拡散接合性の関係について調査、検討した。その結果、皮膜中のFeを低減した上で、皮膜中にSiOとして存在するSiの量を濃化させること、及び、このSi濃化層を厚くすることが、拡散接合の抑制に効果的であることを知見した。
オーステナイト系ステンレス鋼表面の皮膜中のSiOは、ステンレス鋼の皮膜として一般的なCrと比較して、高温でも消失し難いため、接合を抑制する効果を有する。Feは、オーステナイト系ステンレス鋼の母材に多量に存在するため、Fe酸化物として接合界面近傍に存在し得る。しかし、Fe酸化物は、上記のSiOおよびCrに比べて拡散接合工程において容易に消失する。このため、接合界面近傍にFeが多量に存在する場合は、表面皮膜中のSiOを濃化させたとしても、Feの拡散を抑制することが困難であり、接合を抑制する効果は不十分となる。よって、表面皮膜中のFeを低減し、SiOとして存在するSiを濃化させることが重要である。
また、製造方法についても、詳細に検討した結果、上記のようなSi量の高い皮膜形成に有効な熱処理条件を見出した。例えば、図1に、熱処理温度(℃)と、熱処理後のステンレス鋼表面の皮膜中の最大Si量(質量%)及びSi濃化層厚さ(nm)の関係を示す。なお、この実験は、N2:90vol%およびH2:10vol%を含む混合ガス雰囲気(露点が-50℃)の熱処理炉を用い、種々温度を変更して行った。図1に示すように、特定の熱処理温度で、表面皮膜中の最大Si量が極めて多くなり、Si濃化層が厚くなることを知見した。なお、熱処理条件は、具体的には、処理温度、雰囲気、及び、露点である。処理温度とは、所定温度に設定された熱処理炉内で一定時間均熱した後の温度であり、具体的には熱処理炉の設定温度と同じである。この知見により、表面にSi濃化層を形成することができるが、必ずしも表面のFeを低減させることはできず、接合の抑制は不十分である。
そこで、本発明者らは、皮膜中のFeを低減させた上でSi濃化層を工業的に安定して形成できる方法について検討を行った結果、高電流密度で電解処理を施すことがよいことが判明した。図2には、電解処理時の電流密度(mA/cm2)と、ステンレス鋼表面の皮膜中の最大Si量(質量%)との関係を示す。図2に示すように、特定の電流密度で、皮膜中のSi量が非常に多くなり、本発明の目的を達成し得るオーステナイト系ステンレス鋼板を、工業的に安定して提供できることを見出した。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、その要旨は以下の通りである。
(1)表面の少なくとも一部に皮膜が形成されたオーステナイト系ステンレス鋼板であって、
前記オーステナイト系ステンレス鋼板の化学組成が、質量%で、
C:0.01%以上0.10%以下、
Si:0.2%以上2.0%以下、
Mn:1.5%以下、
Mo:1.0%以下、
Cr:15.0%以上22.0%以下、
Ni:4.5%以上10.0%以下、
Cu:1.0%以下、
Nb:0.30%以下、
N:0.01%以上0.15%以下、
残部がFe及び不可避不純物であり、
前記皮膜が、その表層から10nmまでの範囲の最大Si量が10.0%以上で、かつ最大Fe量が8.5%以下であるSi濃化層を備え、
前記Si濃化層の厚さが5nm以上である、拡散接合し難いオーステナイト系ステンレス鋼板。
本発明によれば、高温でも拡散接合し難いオーステナイト系ステンレス鋼を、工業的に安定して提供することができる。
熱処理温度(℃)と、熱処理後のステンレス鋼表面の皮膜中の最大Si量(質量%)及びSi濃化層厚さ(nm)の関係を示す図である。 電解処理時の電流密度(mA/cm2)と、熱処理後のステンレス鋼表面の皮膜中の最大Si量(質量%)の関係を示す図である。 表面からの距離(nm)とSi量(質量%)の関係に基づく、最大Si量(質量%)とSi濃化層厚さ(nm)の定義を示す図である。 接合界面を跨ぐ粒界の割合(%)とSi濃化層中の最大Si量(mass%)との関係を示す図である。 接合界面を跨ぐ粒界の割合(%)とSi濃化層中の最大Fe量(mass%)との関係を示す図である。 接合界面を跨ぐ粒界の割合(%)とSi濃化層厚さ(nm)との関係を示す図である。
1.オーステナイト系ステンレス鋼板の化学組成
本発明鋼板の化学組成は、オーステナイト系ステンレス鋼板を得るのに必要な化学組成に、高温強度などの耐熱性、更に、高Si皮膜を得るのに必要な化学組成を加えて規定されている。具体的には、以下の通りである。ただし、%は、質量%を意味する。
C:0.01%以上0.10%以下
Cは、固溶強化や析出強化によって高温での高強度化に寄与する元素である。従って、Cは0.01%以上含有させる。好ましくは0.03%以上である。多量に含有すると、熱処理時に粗大なCr炭化物が結晶粒界に析出し、高温での耐酸化性が低下するので、その含有量は0.10%以下とする。好ましくは0.08%以下である。
Si:0.2%以上2.0%以下
Siは、本発明鋼板において最も重要な元素の一つである。Siは、鋼板表面にSiOから構成されるSi量の高い皮膜を形成し、拡散接合をし難くする作用をなす元素である。従って、Siは0.2%以上含有させる。好ましくは、0.31%以上であり、より好ましくは、0.5%以上である。多量に含有すると、靭性が低下し、板の製造性が劣化するので、その含有量は2.0%以下とする。好ましくは1.8%以下であり、より好ましくは1.20%である。
Mn:1.5%以下
Mnは、熱間加工時の脆性破壊防止と鋼の強化に寄与する元素である。しかし、多量に含有すると、耐食性が劣化するので、その含有量は1.5%以下とする。好ましくは1.35%以下であり、より好ましくは1.2%以下である。下限は0%を含むが、鉄原料から不可避的に0.001%程度混入し、通常は鋼板中に残留する。よって、0.001%が実質的な下限である。上記の効果を確実に得るためには、0.21%以上が好ましく、0.5%以上がより好ましい。
Mo:1.0%以下
Moは、耐食性の向上に寄与する元素である。しかし、多量に含有させても、コストの大幅な上昇を招くので、その含有量は1.0%以下とする。好ましくは、0.80%以下、より好ましくは0.7%以下である。下限は0%を含むが、鉄原料から不可避的に0.001%程度混入し、鋼板中に残留する。よって、0.001%が実質的な下限である。上記の効果を確実に得るためには、0.02%以上が好ましく、0.5%以上がより好ましい。
Cr:15.0%以上22.0%以下
Crは、ステンレス鋼の基本元素であり、鋼板表面に金属酸化物層Crを形成し、耐食性を高める作用をなす元素である。よって、Crは15.0%以上含有させる。好ましくは16.1%以上であり、より好ましくは17.0%以上である。しかし、Crは、強力なフェライト安定化元素でもあり、多量に含有すると、素材の熱間加工性を阻害するδフェライトが生成するので、その含有量は22.0%以下とする。好ましくは21.0%であり、より好ましくは20.0%以下である。
Ni:4.5%以上10.0%以下
Niは、オーステナイト生成元素であり、室温でオーステナイト相を安定化するのに必要な元素である。また、Niは、高温強度の向上にも有効な元素でもある。よって、Niは4.5%以上含有させる。好ましくは4.9%以上であり、より好ましくは5.0%以上である。しかし、多量に含有すると、冷間圧延時の加工誘起マルテンサイト変態が抑制される。さらに、Niは高価な元素であり、多量の添加は、コストの大幅な上昇を招く。それ故、Ni含有量は10.0%以下とする。好ましくは9.5%以下であり、より好ましくは8.0%以下である。
Cu:1.0%以下
Cuは、オーステナイト生成元素であり、オーステナイト相の安定度を調整することが可能な元素である。しかし、多量に含有すると、製造過程で粒界に偏析し、熱間加工性を顕著に阻害し、製造が困難になる場合があるので、1.0%以下とする。好ましくは0.8%以下であり、より好ましくは0.70%以下である。下限は0%を含むが、鉄原料から不可避的に0.001%程度混入し、鋼板中に残留する。よって、0.001%が実質的な下限である。上記の効果を確実に得るためには、0.02%以上が好ましく、0.5%以上がより好ましい。
Nb:0.30%以下
Nbは、微細な炭化物又は窒化物を形成して、高強度化に寄与し、高温での再結晶による軟化を抑制する作用をなす元素である。しかし、多量に含有させても、コストの上昇を招くので、0.30%以下とする。好ましくは0.20%以下であり、より好ましくは0.079%以下である。下限は0%を含むが、鉄原料から不可避的に0.001%程度混入し、鋼板中に残留する。よって、0.001%が実質的な下限である。上記効果を確実に得るためには、0.01%以上が好ましい。
N:0.01%以上0.15%以下
Nは、Cと同様に固溶強化元素であり、高温強度の向上に寄与する元素である。よって、Nは0.01%以上含有させる。好ましくは0.03%以上であり、より好ましくは0.04%以上である。一方、多量に含有すると、鋼板の製造過程で、破壊の起点となる粗大な窒化物が多数生成して、熱間加工性が劣化し、製造が困難となる場合があるので、0.15%以下とする。好ましくは0.13%以下であり、より好ましくは0.12%以下である。
本発明に係るオーステナイト系ステンレス鋼板の化学組成において、残部は、Feと不可避不純物である。
2.Si濃化層
本発明のオーステナイト系ステンレス鋼板は、表面の少なくとも一部に皮膜が形成されており、皮膜中のFeを低減した上で、その表層から10nmまでの範囲の最大Si量が10%以上で、かつ最大Fe量が8.5%以下であるSi濃化層を備える。皮膜は、主として酸化物で構成される、酸化皮膜である。
表層から10nmまでの範囲の最大Si量:10.0%以上
高温での拡散接合を抑制するためには、拡散を抑制する鋼板表面の皮膜を高温でも維持することが有効である。本発明における皮膜中のSiは、主としてSi酸化物(SiO)として存在する。Si酸化物は、ステンレス鋼の一般的な皮膜組成であるCr酸化物と比較して、高温で安定して存在する。
したがって、表層から10nmの範囲(皮膜最表面)のSi量を多くすることで、高温でも、ステンレス鋼部品同士の拡散接合を抑制することができる。この効果を得るため、皮膜最表面のSi量を10.0%以上とする。好ましくは12.5%以上であり、より好ましくは14.0%以上である。
鋼板のSi量と皮膜改質熱処理条件で、皮膜最表面のSi量は変動するので、上限は、特に定めないが、実用鋼板上、30.0%が上限となる。
表層から10nmまでの範囲の最大Fe量:8.5%以下
Feは、オーステナイト系ステンレス鋼の母材に多量に存在するため、Fe酸化物として接合界面近傍に存在し得る。しかし、Fe酸化物は、SiOおよびCrに比べて拡散接合工程において容易に消失する。このため、接合界面近傍にFeが多量に存在する場合は、表面皮膜中のSiOを濃化させたとしても、Feの拡散を抑制することが困難であり、接合を抑制する効果は不十分となる。よって、表層から10nmまでの範囲の最大Fe量を8.5%以下とする。
Si濃化層の厚:5nm以上
前述のとおり、皮膜中のSi量が多いと拡散接合が抑制されるが、Si濃化層が薄いと、長時間、高温に曝された際、皮膜が、徐々に金属と酸素ガスに分解され、ステンレス鋼部品同士が接合してしまう。それ故、Si濃化層の厚さを5nm以上とする。好ましくは8nm以上である。
ここで、Si濃化層の厚さの定義について説明する。図3に、表面からの距離(nm)とSi量(質量%)の関係に基づく、最大Si量(質量%)とSi濃化層厚さ(nm)の定義を示す。Si濃化層の厚さは、図3に示すように、Si量が、最大Si量の1/2の量(図中、1/2Si量)となるまでの厚さである。
3.製造方法
次に、本発明のオーステナイト系ステンレス鋼板を製造するのに適した方法について説明する。溶製、熱間圧延などは、従来と同様の方法で行ってもよい。以下、最終仕上げ処理としての皮膜改質熱処理と皮膜改質電解処理の条件を示すが、これら処理以外の処理には特段の条件はない。
3−1.皮膜改質熱処理
前述の通り、拡散接合し難い表面状態として、皮膜最表面(表層から10nmの範囲)のSi量を10%以上とすることが重要である。一般に、オーステナイト系ステンレス鋼の仕上げ焼鈍は、表面の光沢を維持するため、H2とN2の混合雰囲気で実施され、その温度は、1100〜1150℃程度である。
しかし、上記温度では、本発明鋼板で規定するような、Si量の多い皮膜を得ることは難しい(図1、参照)。また、仕上げ焼鈍後に冷間圧延などを施した場合、皮膜が部分的に破壊、分割し、新生面に、新たなCr酸化物皮膜が生成して、皮膜中のSi量が減少する場合がある。
仕上げ焼鈍(皮膜改質熱処理)は、H2とN2の混合雰囲気で、750〜1000℃に保持することによって行うのがよい。皮膜の表層に所定のSi濃化層を形成するためである(図1、参照)。処理温度の好ましい下限は800℃であり、好ましい上限は950℃である。また、在炉時間は、鋼板を上記の処理温度で均熱できれば、特に定めないが、その時間が短すぎると、皮膜中のSi濃化が不充分となる場合があるため、在炉時間は、10秒以上が望ましい。
2とN2の混合雰囲気の露点が高いと、熱処理時に生成する皮膜が、Cr酸化物主体の皮膜になるので、露点は−45℃以下とするのがよい。好ましくは−60℃以下である。一方、過剰に低い露点を得るには、大きなコストを必要とするので、実用上、露点は−70℃以上とする。好ましくは−65℃以上である。
2とN2の混合比(H2/N2)については、特に制約がないが、混合比は、充分な還元性を示す雰囲気とするために1/19以上とするのが好ましい。一方、高価な水素ガス割合を増加させることは経済性に問題があるために1/2以下とするのが好ましい。
3−2.皮膜改質電解処理
通常、熱処理後の鋼板を所定の液中で電解処理を行うことにより、熱処理で生成した皮膜を除去する、電解洗浄処理が行われている。皮膜改質電解処理は、所定の液中で電解処理を行う点で従来の電解洗浄処理と共通する部分があるが、皮膜改質電解処理は、皮膜中のFeを低減した上で皮膜中のSiを濃化するために実施するものである点で大きく異なる。具体的には、液温が30〜50℃で、濃度が5〜10%程度の硝酸水溶液中で、鋼板が正になるように電圧を印加しながら、鋼板を通板させるのがよい。液温または濃度が低すぎると、十分な改質効果が得られず、液温や濃度が高すぎると、鋼板の表面粗さを増加させたり、電解槽を痛めたりする可能性がある。
この電解処理を、電流密度が板面積に対し100mA/cm2以上なるように実施するのがよい。これにより、鋼板表面において皮膜中のFeを低減した上でSiが濃化する(図2、参照)。好ましくは150mA/cm2以上である。電解によるSiの表面濃化は、電解過程において、FeやCrなどは酸化反応により溶出し表面から除去されるが、SiOとして存在するSiは、これ以上酸化されることはなく、表面に残存するためである。
電流密度が100mA/cm2未満の場合、鋼板表面においてSiが濃化せず、特に、電流密度が、一般的な電解洗浄処理時の電流密度の20mA/cm2程度の場合、Si量が低減するおそれがある(図2、参照)。
一方、電流密度を過大にすると、鋼板を過度に削ってしまい、歩留りが落ち、また、鋼板表面が粗くなるので、電流密度は300mA/cm2以下とするのがよい(図2、参照)。好ましくは250mA/cm2以下である。
通電時間が短いと、Siの濃化程度が小さいので、通電時間は10秒以上とするのがよい。好ましくは15秒以上である。通電時間の上限は特に定めないが、実用上、60秒程度が上限である。
電解処理槽において、鋼板を正極又は負極として電圧を印加したり、正負を交互に繰り返して電圧を印加してもよいが、鋼板を正極として通電する時間を負極として通電する時間の2倍以上とする。この場合も、鋼板を正として通電する時間を10秒以上とする。
次に、本発明の実施例について説明するが、実施例での条件は、本発明の実施可能性及び効果を確認するために採用した一条件例であり、本発明は、この一条件例に限定されるものではない。本発明は、本発明の要旨を逸脱せず、本発明の目的を達成する限りにおいて、種々の条件を採用し得るものである。
(実施例1)
表1に、供試材の鋼の化学組成を表1に示す。
Figure 2016039429
表1に示すA〜Gの化学組成を有する小型鋳塊を溶製し、切削加工、熱間圧延、焼鈍、脱スケール後、冷間圧延と焼鈍を3回繰り返した。その後、仕上げ圧延で板厚を0.2mmとし、次いで、表2に示す条件で皮膜改質熱処理と皮膜改質電解処理を実施した。得られた鋼板より試験片を採取し、以下の要領で特性を調査した。結果を表2に併せて示す。
最大Si量、最大Fe量およびSi濃化層厚さ
鋼板表面に形成された皮膜を、Arイオンでスパッタリングしながら、GD−OESを用いて、皮膜の最表面から100nm程度以下の深さまでのSi量およびFe量を測定した(図3、参照)。最大Si量は、Si量が最大となるSi量(質量%)であり、最大Fe量は、Fe量が最大となるFe量(質量%)であり、Si濃化層厚さは、最表面から、Si量が最大Si量の1/2のSi量となる位置までの厚さである。
表面酸化物の主要構成物質の同定
鋼板から、FIB加工により表面酸化物を含むように切り出し、TEM―EDSを用いて、表面酸化物の結晶構造と組成分析を行い、表面酸化物の主要構成物質を同定した。
接合性
鋼板を2枚のφ8mmの円盤状試験片に加工した。2枚の試験片を重ね、750℃の真空チャンバー内で、荷重を20MPa負荷して、30秒間加圧した。
加圧後、重ねた試験片をチャンバーから取り出し、2枚の試験片が接合していない場合を○とし、接合しているように見えるが、樹脂埋めした試験片を研磨した後、接合面の断面を光学顕微鏡で観察して、接合界面を跨ぐ結晶粒の割合が10%未満の場合を△とし、接合界面を跨ぐ結晶粒の割合が10%以上の場合を×として評価した。これらの結果を表2に示し、また、図4〜6にプロットした。
Figure 2016039429
表2に示す鋼板1〜7(発明例)は、本発明の規定を満たし、拡散接合され難い鋼板である。比較例の鋼板8〜13は、拡散接合し易い鋼板である。鋼板8は、皮膜中の最大Si量が極めて低い。これは、皮膜改質熱処理の温度が低いことに起因する。鋼板9は、皮膜改質熱処理時の露点が高く、Cr酸化物が主体の皮膜であるため、拡散接合され易い鋼板である。
鋼板10は、比較的、一般的な製造条件で試作したSUS304である。熱処理温度や電解処理時の電流密度は一般的な条件あるが、皮膜中の最大Si量が低く、Si濃化層深さも小さいので、鋼板10は接合され易い鋼板である。鋼板11は、最大Si量が極めて低いため、適正条件の皮膜改質熱処理によっても、鋼板表面にSiが濃化せず、拡散接合され易い鋼板である。
鋼板12も、皮膜中の最大Si量が低く、Si濃化層深さも小さいため、拡散接合され易い鋼板である。これは、皮膜改質熱処理や皮膜改質電解処理を施していないことによる。鋼板13は、皮膜中の最大Si量は本発明で規定される範囲にあるが、最大Fe量が過剰であるため、拡散接合され易い鋼板である。これは、負極としての通電時間が長いことによる。
図4〜5に示すように、Si濃化層中の最大Si量を10質量%以上、Si濃化層厚さが5nm以上、Si濃化層中の最大Fe量を8.5%以下とすることで、急激に接合界面を跨ぐ粒界の割合が低下し、拡散接合の抑制効果が発揮される。なお、図中の「▲」は、比較例13の点である。この例では、皮膜中の最大Si量は本発明で規定される範囲にあるが、最大Fe量が過剰であるため、接合界面を跨ぐ粒界の割合が高くなっていた。
前述したように、本発明によれば、高温でも拡散接合し難いオーステナイト系ステンレス鋼を工業的に安定して提供することができる。よって、本発明は、ステンレス鋼製造・利用産業において利用可能性が高いものである。

Claims (1)

  1. 表面の少なくとも一部に皮膜が形成されたオーステナイト系ステンレス鋼板であって、
    前記オーステナイト系ステンレス鋼板の化学組成が、質量%で、
    C:0.01%以上0.10%以下、
    Si:0.2%以上2.0%以下、
    Mn:1.5%以下、
    Mo:1.0%以下、
    Cr:15.0%以上22.0%以下、
    Ni:4.5%以上10.0%以下、
    Cu:1.0%以下、
    Nb:0.30%以下、
    N:0.01%以上0.15%以下、
    残部がFe及び不可避不純物であり、
    前記皮膜が、その表層から10nmまでの範囲の最大Si量が10.0%以上で、かつ最大Fe量が8.5%以下であるSi濃化層を備え、
    前記Si濃化層の厚さが5nm以上である、拡散接合し難いオーステナイト系ステンレス鋼板。

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