JPWO2016035143A1 - 弦楽器のピックアップユニット - Google Patents

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実施形態に係るピックアップユニット(10)は、ギター(100)の複数本の弦(8)それぞれに1対1で対応して設けた複数の圧電素子(25)と、複数本の弦(8)それぞれの一端を保持するとともに、複数の圧電素子(25)をそれぞれ接触せしめた状態で備えた、複数の互いに独立した金属製の機能ブロック(20)と、これら複数の機能ブロック(20)を互いに離間せしめた状態で並べて取り付け、ギター(100)の胴板(2a)の内面側に接触して配置されたベース板(22)と、を有する。

Description

本発明の実施形態は、ギターなどの弦楽器に取り付けるピックアップユニットに関する。
従来、アコースティックギターの音を増幅するため、ブリッジに取り付けるサドルの下に圧電素子を配置したものが知られている。このように、サドルの下に圧電素子を配置することで、簡単な構成の追加により、増幅機能を追加することができる。
しかし、サドルには弦の張力がかかるため、ネック方向に傾斜する向きの応力が作用する。このため、サドルの下の圧電素子に作用する圧力が不均一となり、振動の伝わり方にバラつきを生じ、音質が悪くなる。
よって、音質を良くできるピックアップユニットの開発が望まれている。
実施形態に係るピックアップユニットは、弦楽器の複数本の弦それぞれに1対1で対応して設けた複数の圧電素子と、複数本の弦それぞれの一端を保持するとともに、複数の圧電素子をそれぞれ接触せしめた状態で備えた、複数の互いに独立した金属製の機能ブロックと、これら複数の機能ブロックを互いに離間せしめた状態で並べて取り付け、弦楽器の胴板の内面側に接触して配置されたベース部材と、を有する。
実施形態によると、音質を良くできるピックアップユニットを提供できる。
図1は、第1の実施形態に係るピックアップユニットを備えたギターを示す概略図である。 図2は、第1の実施形態に係るピックアップユニットを示す外観斜視図である。 図3は、図2のピックアップユニットの平面図である。 図4は、図3のF4−F4に沿ってピックアップユニットを見た断面図である。 図5は、図3のF5に沿ってピックアップユニットを見た側面図である。 図6は、図3のピックアップユニットの機能ブロックを展開した展開図である。 図7は、第2の実施形態に係るピックアップユニットの平面図である。 図8は、図7のF8−F8に沿ってピックアップユニットを見た断面図である。 図9は、図7のF9に沿ってピックアップユニットを見た側面図である。 図10は、図7のピックアップユニットの機能ブロックを展開した展開図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係るピックアップユニット10を備えた弦楽器の一例として、アコースティックギター100(以下、単に、ギター100と称する。)を示す外観図である。図2は、ギター100に取り付けられた本実施形態のピックアップユニット10の外観斜視図を示す。
図1に示すように、ギター100は、内部が空洞のボディー2、ネック4、およびヘッド6を有する。ネック4は、ボディー2の一端に固定されてヘッド6まで延設されている。ボディー2の表面側の胴板2aには、弦8の一端を保持せしめるためのブリッジ12が設けられている。ヘッド6には、弦8の他端をそれぞれ巻き付ける6個のチューニングペグ14が設けられている。すなわち、ギター100は、ネック4に沿って6本の弦8を張設している。
図2に示すように、ピックアップユニット10は、ブリッジ12に対向して、胴板2aの裏面側に取り付けられる。胴板2aには、弦8の振動をボディー2内に導くための円形のホール2bが設けられている。また、胴板2aの内面には、補強のための複数本のブレーシング3が貼り付けられている。ピックアップユニット10は、ホール2bを通してボディー2内に挿入配置される。
以下、第1の実施形態のピックアップユニット10について、図3乃至図6を参照して詳細に説明する。
図3は、ピックアップユニット10の平面図であり、図4は、このピックアップユニット10を図3のF4−F4に沿って見たギター100の部分断面図である。また、図5は、ピックアップユニットを図5の矢印F5に沿って見た側面図である。さらに、図6は、ピックアップユニット10の1つの機能ブロック20を展開した展開図である。
図3および図5に示すように、ピックアップユニット10は、弦8の本数に応じた数(本実施形態では6個)の機能ブロック20を有する。これら複数個の機能ブロック20は、互いに離間して、短手方向に並べてベース板22(ベース部材)の表面に取り付けられている。機能ブロック20の詳細については後で説明する。
ベース板22は、ブレーシング3の間に(図2に示すように)配置されるため、ブレーシング3に沿った輪郭形状を有する。言い換えると、ベース板22は、ブレーシング3を避けて、その裏面が胴板2aの裏面に全面で接触するように配置される。
また、ピックアップユニット10は、6個の機能ブロック20をその並び方向に貫通して延びた細長い棒状のピエゾピックアップセンサ24(以下、単に、ピエゾセンサ24と称する)を有する。ピエゾセンサ24は、各機能ブロック20毎に独立した複数個(本実施形態では6個)の圧電素子25(図4)を備えている。
具体的には、複数個の圧電素子25は、ピエゾセンサ24の長手方向に沿って互いに離間して一直線に並べて配置され、その外側を導伝性の金属テープ26によって巻き締められている。これにより、隣接する圧電素子25同士がバラバラにならずにしっかり保持され、互いに物理的に分離される。
なお、各圧電素子25は、後述するように機能ブロック20の板バネ42によってそれぞれ押圧されて保持されるため、2つの電極25a、25cと圧電体25bの重ね方向が同じ向きになるように揃えられている。言い換えると、各圧電素子25は、対応する機能ブロック20の板バネ42によって、2つの電極25a、25cと圧電体25bの重ね方向に押圧されることになる。
ここで、機能ブロック20について詳細に説明する。
機能ブロック20は、図6に展開図を示すように、1枚のアルミ板を形状加工して、折り曲げることで、略矩形ブロック状に形成されている。ベース板22と略平行に離間した機能ブロック20の上壁20aには、弦8の一端に固設したボールエンド8aを挿通可能な大きさの上開口31が設けられている。
上開口31に隣接して、上壁20aには、ボールエンド8aを引っ掛けて留めるための2つの係合片32が一体に設けられている。各係合片32は、上壁20aの一部をベース板22から離れる方向に約60°折り曲げて形成されている。
また、上壁20aに上開口31を形成すると同時に、上壁20aに十字のピン状の接触片33が形成される。接触片33の基端部は、上壁20aとつながり、接触片33がこの基端部でベース板22に向けて内側に略直角に折り曲げられる。
接触片33がベース板22に向かう先端には、ベース板22を貫通して延びる係合突起34が設けられている。この係合突起34は、ピックアップユニット10を胴板2aに取り付ける際に、弦8を挿通する胴板2aの孔35の縁35aに係合することで、ピックアップユニット10を位置決めする機能を担う。
また、接触片33は、係合突起34の基端近くに、当接肩部36を有する。当接肩部36は、機能ブロック20をベース板22に取り付けた状態で、ベース板22の表面に当接する。これにより、弦8の張力によって、機能ブロック20の上壁20aがベース板22に向けて押圧された際に、上壁20aがベース板22の方向に撓むことを防止する。
ボールエンド8aを係合片32、32に引っ掛けた弦8は、接触片33の一方の面に接触する。弦8の他端をチューニングペグ14に巻き付けて張設すると、接触片33の先端にある係合突起34は、弦8の張力によって、胴板2aの孔35の縁に押し付けられる。また、弦8を張設することで、ボールエンド8aが機能ブロック20の上壁20aを胴板2aに向けて引き付ける方向に押圧し、ピックアップユニット10を胴板2aに押し付けることができる。また、弦8を張設することで、弦8を機能ブロック20の接触片33に押圧させて接触させることができ、両者を電気的に良好に接続することができ、且つ弦8の振動を機能ブロック20に良好に伝えることができる。
一方、機能ブロック20の長手方向に沿った2枚の側壁20bには、ピエゾセンサ24を挿通するための矩形の横開口37がそれぞれ設けられている。この横開口37に隣接して、側壁20bには、それぞれ、少し小さな矩形の開口38が設けられている。各側壁20bに設けた2つの開口37、38は、複数の機能ブロック20を短手方向に並べたときに一列に並ぶ位置に設けられている。
また、機能ブロック20の長手方向両端にある2つの端壁20c、20dにも、それぞれ矩形の小さな開口39が設けられている。これら端壁20c、20dに設けた開口39は、上述した開口38とともに、機能ブロック20の軽量化に役立つ。また、開口39は、ピックアップセンサ24を板バネ42の先端と接触片33との間に押し込む際に、ピン状の工具を挿通するための作業孔としても機能する。
機能ブロック20の長手方向両端にある2つの端壁20c、20dは、それぞれ、ベース板22に対向する端辺に小さな突起41を有する。この突起41は、ベース板22に対応して設けた図示しない貫通孔に嵌合し、機能ブロック20をベース板22に対して位置合わせする。これにより、機能ブロック20のベース板22に対する取り付けを容易にする。
さらに、機能ブロック20の一方の端壁20dには、ピエゾセンサ24の各圧電素子25を押圧して保持するための板バネ42が設けられている。板バネ42は、端壁20dのベース板22に対向する端辺から延設され、この端辺の位置で上壁20aに向けて鋭角に折り曲げられる。板バネ42の先端は、ピエゾセンサ24に面で接触するように僅かに折り曲げられている。ピエゾセンサ24(圧電素子25)は、板バネ42の先端と接触片33との間に挟まれる。
以下、上述した構造のピックアップユニット10の組み立て方法について説明する。
まず、各機能ブロック20を組み立てる場合、図6のアルミ板を以下のように折り曲げる。まず、上壁20aの接触片33を紙面奥側へ略直角に折り曲げる。また、2つの係合片32を紙面手前側へ略60°折り曲げる。さらに、一方の端壁20dの板バネ42を紙面奥側へ90°を超えて鋭角に折り曲げる。そして、2つの側壁20bおよび2つの端壁20c、20dを上壁20aに対して紙面奥側へ略直角に折り曲げる。
次に、上記のように組み立てた機能ブロック20を、弦8の本数だけ用意して、ベース板22の表面に並べて取り付ける。この際、ベース板22の表面に予め形成した穴に、機能ブロック20の2つの端壁20c、20dから突出した突起41をそれぞれ嵌め込む。これにより、複数個の機能ブロック20をベース板22に容易に取り付けできる。なお、このとき、各機能ブロック20の係合突起34は、ベース板22の図示しない孔を通して裏面側にそれぞれ突出する。
この後、ベース板22の長手方向に並んだ複数個の機能ブロック20をその並び方向に貫通して、ピエゾセンサ24を取り付ける。ピエゾセンサ24は、各機能ブロック20の側壁20bに設けた横開口37を通して挿入される。そして、ピエゾセンサ24を全ての機能ブロック20に挿通した後、各機能ブロック20の板バネ42の先端と接触片33の弦8とは反対側の面との間にピエゾセンサ24を押し込む。この際、ピエゾセンサ24の各圧電素子25を電極25a、25cの積層方向に挟む姿勢でピエゾセンサ24を取り付ける。
次に、上記のように組み立てたピックアップユニット10をギター100に取り付ける方法について説明する。なお、ここでは、ピックアップユニット10の取り付け方法についてのみ説明し、ピエゾセンサ24の配線や、図示しないアンプユニット、バッテリーボックスなどの付属部品についての取り付け方法およびその構成についての説明は省略する。
ピックアップユニット10をギター100に取り付ける場合、ピックアップユニット10をギター100の胴板2aのホール2bを介してボディー2内に挿入する。このとき、弦8はまだ張っていない状態とする。
そして、ピックアップユニット10のベース板22の裏面を胴板2aの裏面に接触させてピックアップユニット10を位置決めする。この際、ベース板22の裏面側に突出した各機能ブロック20の複数本の係合突起34を、弦8を挿通するため胴板2aに設けた孔35の縁35aにそれぞれ係合することで、ピックアップユニット10を胴板2aに対して位置決めする。ピックアップユニット10は、両面テープ等を介して胴板2aの裏面に仮固定する。
以上のように、本実施形態によると、弦8の一端を保持した機能ブロック20同士が互いに離間して独立した状態でベース板22に取り付けられているため、隣接する弦8の振動が伝わり難い。特に、本実施形態によると、ピエゾセンサ24の複数個の圧電素子25を、それぞれ対応する機能ブロック20に1対1で割り当てたため、弦8から機能ブロック20に伝えられた振動を個別の圧電素子25に伝えることができる。よって、本実施形態によると、各弦8の振動を個別の圧電素子25に効果的に伝達でき、各弦8の音を際立たせることができる。
また、上記のように、各弦8の音(振動)を個別にピックアップできる機能ブロック20を用いることで、弦ごとに音色を変えることもできる。例えば、この場合、機能ブロック20の材質を変えることで、高音弦に適した硬い音を作ることもでき、低音弦に適した柔らかい音を作ることもできる。硬い音を作るためには、比較的硬度の高いチタンなどを用いると良い。なお、上述した実施形態では、機能ブロック20をアルミニウム板により形成したが、機能ブロック20の材質は変更可能である。機能ブロック20の金属材料として、例えば、ニッケルシルバー、銅、真鍮、ステンレス、銀合金、プラチナ、金、ロジウムなどを用いることができる。
また、本実施形態によると、弦8の振動を機能ブロック20の接触片33を介してピエゾセンサ24の各圧電素子25に伝えることができるため、弦8の振動を圧電素子25に直接伝えることができる。つまり、従来のように、サドルの下にピエゾセンサを配置する場合と比較して、弦8の振動を各圧電素子25に確実に伝えることができる。特に、本実施形態では、機能ブロック20の板バネ42と接触片33との間で、圧電素子25をその積層方向に押圧するため、圧電素子25における振動/電圧変換効率を高めることが出来る。
また、本実施形態によると、機能ブロック20の接触片33を介して弦8と圧電素子25を電気的に接続することができ、ノイズキャンセリング効果を期待できる。ギター100の弦8は、良好な導伝体である人体に触れるとともに、その長さが比較的長いことから、外部からのノイズを拾うアンテナとして機能してしまう。しかし、本実施形態では、弦8に乗ったノイズは、ピエゾセンサ24を介してアースされる。このため、ギター100の出力をアンプで増幅した際にも、ノイズが殆ど無いきれいな音を出すことができる。
また、本実施形態によると、ピエゾセンサ24が複数個近接して並んだ機能ブロック20を貫通して配置されているため、ピエゾセンサ24に乗るノイズも少なくすることができる。つまり、この場合、複数個の機能ブロック20がピエゾセンサ24のシールド部材として機能することになる。
また、本実施形態によると、弦8の一端を保持した機能ブロック20自体が音を響かせる共鳴体として機能する。このため、ギター100のボディー2での共鳴作用に加えて、弦ごとに厚みのある音色を生出することができ、付加価値を高くすることができる。なお、本実施形態のギター100は、アンプを通して音を増幅しない場合でも、ピックアップユニット10を持たない一般的なギターと比べて音質を良くすることができる。
さらに、本実施形態のピックアップユニット10は、ギター100に孔などを開けることなく取り付けることができる。アンプにつながるシールドは、ボディー2のエンドピンの孔などを通して引き出せば良い。また、ピックアップユニット10をギター100の胴板2aに取り付ける際にも、接着剤などを用いて強固に固定する必要はなく、容易に取り外して交換することができる。例えば、ピックアップユニット10を胴板2aに固定しない場合、ピックアップユニット10を片手で押さえて弦8を張れば、弦8の張力によってピックアップユニット10を胴板2aに密着させることができる。また、この際、ベース板22の裏面から突出した複数本の係合突起34が胴板2aの孔35に係合するため、ピックアップユニット10の取り付けの際にずれる心配もない。
次に、本発明の第2の実施形態について、図7乃至図10を参照して説明する。なお、ここでは、上述した第1の実施形態と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
図7は、本実施形態のピックアップユニット40を示す平面図である。図8は、機能ブロック50を図7のF8−F8に沿って見たピックアップユニット40の断面図である。図9は、ピックアップユニット40を図7の矢印F9方向から見た側面図である。図10は、機能ブロック50の展開図である。
図7に示すように、ピックアップユニット40は、ベース板22の長手方向に沿って6つの機能ブロック50を備えている。ピックアップユニット40は、ベース板22の裏面をギター100の胴板2aの内面に接触させるようにギター100に取り付けられる。
各機能ブロック50は、図10に示す形状の1枚のアルミ板50’を複数個所で折り曲げて構成される。機能ブロック50は、図8に示すようにベース板22に取り付けた状態(6本の弦8を張った状態)で、ベース板22と平行に離間して配置される矩形の上壁部分51を有する。
上壁部分51の一端(図8、10で上方の端部)には、略三角形状の支持脚部52が連続して一体に設けられている。支持脚部52の先端には係合突起52aが突設されている。また、上壁部分51の他端には、2本の細長いバネ脚部53、54が連続して一体に設けられている。さらに、2本のバネ脚部53、54の間には、帯状片55が設けられている。帯状片55は、上壁部分51の他端に連続して一体に設けられている。
2本のバネ脚部53、54は、それぞれ、略三角形状の支持片53a、54a、および略台形状の羽根状片53b、54bを一体且つ連続して有する。支持片53a(54a)は、上壁部分51から離間したバネ脚部53(54)の先端側でバネ脚部53(54)の外側に設けられている。羽根状片53b(54b)は、上壁部分51と支持片53a(54a)との間のバネ脚部53(54)の外側に設けられている。
機能ブロック50を組み立てる場合、バネ脚部53、54の支持片53a、54aを90°捩じる方向に折り曲げ、羽根状片53b、54bを図10で紙面奥側へ90°折り曲げる。支持片53a、54aは、バネ脚部53、54の外側から紙面奥側へ捩じることで、バネ脚部53、54と角度が90°異なる面に沿って配置される。
次に、2本のバネ脚部53、54を上壁部分51との間の接続部分で図10で紙面手前側に折り曲げる。このときの折り曲げ角度は、図8に示すように鈍角である。また、2本のバネ脚部53、54を支持片53a、54aと羽根状片53b、54bとの間で紙面奥側へ折り曲げる。このときの折り曲げ角度は、図8に示すように鋭角である。
支持片53a(54a)は、図8に示すように機能ブロック50をベース板22に取り付けた状態で、ベース板22の表面に当接する当接縁53c(54c)を有する。また、支持片53a(54a)は、当接縁53c(54c)の端に片寄った位置に、係合突起53d、54dを有する。
さらに、帯状片55を図10で紙面奥側へ90°折り曲げ、支持脚部52を紙面奥側へ90°折り曲げる。帯状片55は、その先端に、係合突起56を有する。係合突起56は、図8に示すように機能ブロック50を取り付けた状態で、ベース板22の裏面側に突出する長さを有する。帯状片55は、上述した第1の実施形態の接触片33と同様に機能し、係合突起56は、上述した第1の実施形態の係合突起34と同様に機能する。
上記構造の機能ブロック50をベース板22に取り付ける場合、支持脚部52の係合突起52a、および2本のバネ脚部53、54の係合突起53d、54dを、それぞれ、ベース板22に設けた貫通孔に係合させる。これにより、各機能ブロック50をベース板22に容易に位置合わせして取り付けできる。なお、このとき、機能ブロック50のバネ脚部53の係合突起53d、およびバネ脚部54の係合突起54dをベース板22に固定し、支持脚部52の係合突起52aは固定しない。
上記のように6個の機能ブロック50をベース板22に並べて取り付けた後、6個の機能ブロック50を貫通するようにピエゾセンサ24を挿通配置する。この際、細長い板状のスペーサ57を各機能ブロック50の上壁部分51の内面側に配置し、このスペーサ57を上壁部分51とピエゾセンサ24で挟むようにスペーサ57およびピエゾセンサ24を取り付ける。
スペーサ57は、例えば、木片に導伝性の金属テープを巻いて形成される。スペーサ57は、或いは、中実な金属材料により形成しても良い。弦8を張る前の状態では、機能ブロック50の支持脚部52の係合突起52aがベース板22に固定されていないため、ピエゾセンサ24とスペーサ57を重ねて挿通できる余裕がある。そして、ピエゾセンサ24とスペーサ57を重ねて挿通配置した状態で弦8を張ると、バネ脚部53、54が弾性変形して、ピエゾセンサ24とスペーサ57がその重ね方向に押圧される。言い換えると、スペーサ57は、機能ブロック50内に配置して弦8を張ったとき、ピエゾセンサ24を押圧できる厚みに設計されている。
弦8を張る場合、ギター100のボディー2の表面側から胴板2aの孔35を介してボールエンド8aを挿通する。このとき、ボールエンド8aは、孔35の縁35aに係合した状態の係合突起56に沿って案内されるとともに、機能ブロック50の2つの支持片53a、54a、および2つの羽根状片53b、54bの間を通って案内される。言い換えると、2つの支持片53a、54a、および2つの羽根状片53b、54bは、ボールエンド8aを案内するガイド部材として機能する。
特に、2つの支持片53a、54aは、外側に捩じる方向に折り曲げられているため、その間の開口部が比較的大きく広げられており、ボールエンド8aを容易に挿通可能となっている。そして、このように、機能ブロック50に挿通されたボールエンド8aは、上壁部分51とバネ脚部53、54の中央の折り曲げ部分との間の傾斜した部位に係合。この際、ボールエンド8aにつながった弦8は、2本のバネ脚部53、54の間を通る。
以上のように、本実施形態によると、6つの機能ブロック50が独立しているため、上述した第1の実施形態と同様に、隣接する弦8の振動が伝わり難く、各圧電素子25に各弦8の振動を個別に伝えることができ、各弦8の音を際立たせることができる。また、本実施形態でも、機能ブロック50の材質を変えることで、弦8ごとに音色を変えることもできる。
また、本実施形態においても、帯状片55と上壁部分51を介して、機能ブロック50に弦8の振動を伝えるとともに、弦8を機能ブロック50に電気的に導通させるため、弦8の振動を高い感度で検出でき、ノイズキャンセリング効果も期待できる。
また、本実施形態のピックアップユニット40も、第1のピックアップユニット10と同様に、ギター100のボディー2に取付専用の孔を開けたり接着剤を用いたりすることなく取り付けでき、利便性を向上させることができる。
さらに、本実施形態によると、ピエゾセンサ24の押圧方向を弦8の張設方向と一致させているため、より強い押圧力で圧電素子25を挟持拘束でき、ピエゾセンサ24の感度をより高くすることができる。
なお、上述した実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上述した実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上述した実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、上述した実施形態では、弦楽器としてギター100に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、エレクトリックギター、バイオリン、ピアノなど、他の擦弦楽器や弾弦楽器に本発明を適用することもできる。
2…ボディー、2a…胴板、2b…ホール、4…ネック、6…ヘッド、8…弦、10、40…ピックアップユニット、12…ブリッジ、14…チューニングペグ、16…サドル、20、50…機能ブロック、22…ベース板、24…ピエゾピックアップセンサ、25…圧電素子、33…接触片、34…係合突起、35…孔、36…当接肩部、41…突起、42…板バネ、100…アコースティックギター。

Claims (7)

  1. ギターなどの弦楽器に取り付けるピックアップユニットであって、
    上記弦楽器の複数本の弦それぞれに1対1で対応して設けた複数の圧電素子と、
    上記複数本の弦それぞれの一端を保持するとともに、上記複数の圧電素子をそれぞれ接触せしめた状態で備えた、複数の互いに独立した金属製の機能ブロックと、
    これら複数の機能ブロックを互いに離間せしめた状態で並べて取り付け、上記弦楽器の胴板の内面側に接触して配置されたベース部材と、
    を有するピックアップユニット。
  2. 上記複数の機能ブロックは、上記胴板に設けた上記複数本の弦を通すための複数の孔にそれぞれ係合して上記ベース部材を上記胴板に対して位置決めするため、上記ベース部材を貫通して延びた係合突起をそれぞれ有する、
    請求項1のピックアップユニット。
  3. 上記複数の圧電素子は、互いに離間した状態で一列に並んで棒状に一体化され、上記複数の機能ブロックをその並び方向に貫通して設けられる、
    請求項1のピックアップユニット。
  4. 上記複数の圧電素子は、導電性の金属材料により外側を巻かれ、上記複数の機能ブロックに接触して導通し、上記複数の機能ブロックを接地する、
    請求項3のピックアップユニット。
  5. 上記複数の機能ブロックは、それぞれ対応する上記圧電素子をその積層方向に押圧してクランプする板バネをそれぞれ一体に有する、
    請求項1のピックアップユニット。
  6. 上記複数の機能ブロックは、上記ベース部材との間で、上記弦の張設方向に、上記圧電素子を押圧する、
    請求項1のピックアップユニット。
  7. 上記複数の機能ブロックは、それぞれ、1枚の金属板を加工して形成される、
    請求項1乃至請求項6のうちいずれかのピックアップユニット。
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