JPWO2016027428A1 - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

通信装置は、無線通信部と送信中情報生成部と周囲信号存在情報生成部と衝突検出部とを有する。無線通信部は、アンテナを通じて無線フレームを送受信する。送信中情報生成部は、アンテナから無線フレームを送信しているか否かを表す送信中情報を生成する。周囲信号存在情報生成部は、無線フレームと同じ無線チャネルに所定レベル以上の信号が存在しているか否かを表す周囲信号存在情報を生成する。衝突検出部は、無線通信部から送信された無線フレームの送信終了時点を送信中情報に基づいて決定し、この決定した送信終了時点から第1の時間が経過するまでの期間内に、無線フレームを送信した無線チャネル上に所定レベル以上の信号が存在するか否かを周囲信号存在情報に基づいて決定し、この決定に従って、送信された無線フレームが他の無線フレームと衝突したか否かを判断する。

Description

本発明は、通信装置、衝突検出方法、およびプログラムに関する。
近年、無線LAN(Local Area Network)通信が、企業の職場だけでなく家庭内や屋外などの広い範囲に普及している。この無線LANの普及に伴い、限られた周波数資源での通信量が増加し、互いの通信の干渉問題が深刻になっている。
無線LAN規格の1つであるIEEE802.11では、衝突回避機能付きキャリア感知多重アクセス(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance:CSMA/CA)のアクセス制御方法が使用されている(特許文献1、非特許文献1参照)。このアクセス制御方法では、無線フレームを送信しようとする各通信装置(無線通信機)は、送信を開始する前に周りの通信装置が電波を出していないかを確認してから無線フレームの送信を開始する。
また、上記アクセス制御方法では、無線フレームの衝突を回避するために、通信装置は、周囲の通信装置が電波を出していれば、ある一定期間(バックオフ時間)だけ待った後、電波が出ていないかを再び調べ、周囲の通信装置が電波を出していなければ、あるランダムな時間経過後に自分が電波を送信する。通信装置は、周囲の通信装置が電波を出していないかを確認するために、キャリアセンスを使用する。
通信装置は、キャリアセンスを使用して無線チャネルの使用状況を確認し、IEEE802.11の規格に合う信号のプリアンブル(同期を確立するための信号)を検出した場合は、信号の受信を行うので無線チャネル使用中(Busy:ビジー)となる。通信装置は、IEEE802.11の規格に合う信号のプリアンブルを検出できなかった場合で、予め設定されたキャリアセンス閾値より高い電力レベルが検出されたときは、ビジーと判断し、送信を待機する。また、通信装置は、キャリアセンス閾値より低い電力レベルが検出されたときは、無線チャネルを未使用(アイドル)と判断する。
他方、特許文献2には、以下のような技術が記載されている。2台の基地局が同時に送信できる通信システムにおいて、各基地局は、送信すべきデータが発生すると、そのデータの送信を開始する直前のフレームで送信予告情報を送信する。移動局は、受信した送信予告情報に基づいて干渉レベルを測定し、測定した干渉レベルから要求レートを決定して基地局に通知する。基地局は、上記要求レートを下りデータレートとしてデータを送信する。次に基地局は、データが送信中であるか否かを調べ、送信中であれば、送信中情報を送信する。移動局は、受信した送信中情報に基づいて干渉レベルを測定し、要求レートを決定して基地局に通知する。
また、特許文献3には、他の通信との干渉を抑制し、データ伝送効率を向上させた通信装置が記載されている。具体的には、通信装置は、複数のテスト用パケットを無線で送出するデータ送受信部と、複数のテスト用パケットと同じ周波数チャネルで空間電波信号の電力をセンシングし、空間電波信号のサンプルデータを出力する信号センシング部と、サンプルデータをサンプルデータが時系列にプロットされたデータである時系列サンプルデータに変換する計算処理部と、時系列サンプルデータに基づいて複数のテスト用パケットと他の通信との干渉によるパケット衝突を判定する衝突検出部とを有する。
再特WO2007/091738 特開2005−244857 特開2013−5097
無線LAN規格 IEEE802.11 ISO−IEC 7498−1 Analysis of Open Source Drivers for IEEE 802.11 Fwd FW Channel busy cycles、[平成26年8月5日検索]、インターネット〈URL: http://permalink.gmane.org/gmane.linux.drivers.ath9k.devel/9887〉
ところで、通信装置が移動しながら無線フレームを送信する場合、通信装置の移動に伴って外部干渉による無線フレームの衝突が発生するケースがある。そのようなケースの一例を図16に示す。図16には、通信装置A、B、C、Dの4つの通信装置が描かれている。通信装置Aの無線通信可能エリア内には通信装置Bが存在しており、通信装置C、Dは通信装置Aの無線通信可能エリア外に存在している。また通信装置Cの無線通信可能エリア内に通信装置Dが存在しており、通信装置A、Bは通信装置Cの無線通信可能エリア外に存在している。このような状況の下で、通信装置Aが通信装置Bへ無線フレームの送信を開始し、また通信装置Cが通信装置Dへ無線フレームの送信を開始したとする。無線フレームの送信開始時点では、通信装置Aが送信した無線フレームは通信装置Bに届くが通信装置C、Dには届かず、また通信装置Cが送信した無線フレームは通信装置Dに届くが通信装置A、Bには届かないため、外部干渉による通信衝突は発生しない。しかしながら、例えば通信装置Cが無線フレームを送信しながら図示の矢印方向に移動し、通信装置Cの無線通信可能エリア内に通信装置A、Bが含まれるようになると、通信装置Bは、通信装置Cから送信される無線フレームが外部干渉となって、通信装置Aから送信される無線フレームを最後まで正しく受信できない。
IEEE802.11で規格化されているCSMA/CAのアクセス制御方法では、各通信装置は、無線フレームの送信を開始した後は周りの通信装置が電波を出しているかどうかを確認しない。そのため、図16に示したような無線フレームの衝突は検出できない。一方、特許文献3に記載される通信装置では、無線フレームの送信を開始した後も空間電波信号の電力をセンシングしているため、図16に示したような無線フレームの衝突は検出できる。しかしながら、特許文献3に記載される通信装置では、空間電波信号の電力をセンシングし、センシングした空間電波信号のサンプルデータをサンプルデータが時系列にプロットされたデータである時系列サンプルデータに変換し、その時系列サンプルデータに基づいて自通信装置から送信したパケットと他の通信との干渉によるパケット衝突を判定する、という比較的複雑な処理が必要になる。
本発明の目的は、上述した課題、すなわち、通信を開始した後の無線フレームの衝突を検出する処理が複雑になる、という課題を解決する通信装置を提供することにある。
本発明の第1の観点に係る通信装置は、
アンテナを通じて無線フレームを送受信する無線通信部を有する通信装置であって、
前記アンテナから前記無線フレームを送信しているか否かを表す送信中情報を生成する送信中情報生成部と、
前記無線フレームと同じ無線チャネルに所定レベル以上の信号が存在しているか否かを表す周囲信号存在情報を生成する周囲信号存在情報生成部と、
前記無線通信部から送信された前記無線フレームの送信終了時点を前記送信中情報に基づいて決定し、該決定した送信終了時点から第1の時間が経過するまでの期間内に、前記無線フレームを送信した無線チャネル上に所定レベル以上の信号が存在するか否かを前記周囲信号存在情報に基づいて決定し、該決定に従って前記送信された前記無線フレームが他の無線フレームと衝突したか否かを判断する衝突検出部と
を有する。
本発明の第2の観点に係る衝突検出方法は、
アンテナを通じて無線フレームを送受信する無線通信部を有する通信装置が実行する衝突検出方法であって、
前記アンテナから前記無線フレームを送信しているか否かを表す送信中情報を生成し、
前記無線フレームと同じ無線チャネルに所定レベル以上の信号が存在しているか否かを表す周囲信号存在情報を生成し、
前記無線通信部から送信された前記無線フレームの送信終了時点を前記送信中情報に基づいて決定し、該決定した送信終了時点から第1の時間が経過するまでの期間内に、前記無線フレームを送信した無線チャネル上に所定レベル以上の信号が存在するか否かを前記周囲信号存在情報に基づいて決定し、該決定に従って前記送信された前記無線フレームが他の無線フレームと衝突したか否かを判断する。
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
アンテナを通じて無線フレームを送受信する無線通信部を有するコンピュータを、
前記アンテナから前記無線フレームを送信しているか否かを表す送信中情報を生成する送信中情報生成部と、
前記無線フレームと同じ無線チャネルに所定レベル以上の信号が存在しているか否かを表す周囲信号存在情報を生成する周囲信号存在情報生成部と、
前記無線通信部から送信された前記無線フレームの送信終了時点を前記送信中情報に基づいて決定し、該決定した送信終了時点から第1の時間が経過するまでの期間内に、前記無線フレームを送信した無線チャネル上に所定レベル以上の信号が存在するか否かを前記周囲信号存在情報に基づいて決定し、該決定に従って前記送信された前記無線フレームが他の無線フレームと衝突したか否かを判断する衝突検出部と
して機能させる。
本発明は上述した構成を有するため、通信を開始した後の無線フレームの衝突を検出する処理の簡素化が可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る通信装置のブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信装置の衝突検出動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る通信装置におけるフレーム衝突時の送信中情報と周囲信号存在情報の状態の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る通信装置のブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る通信装置の格納時間決定部が期間の決定に使用するテーブルの構成例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る通信装置のブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る通信装置の衝突検出動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る通信装置のブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係る通信装置において送信中情報および周囲信号存在情報として使用する有限カウンタの状態と送信フレームとの時間的な関係を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る通信装置において有限カウンタの値を0以上の値に変換する処理のフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る通信装置の衝突検出動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施形態に係る通信装置のブロック図である。 本発明の第6の実施形態に係る通信装置のブロック図である。 本発明の第7の実施形態に係る通信装置のブロック図である。 本発明の第8の実施形態に係る通信装置のブロック図である。 無線フレームの送信後に他の無線フレームと衝突が発生する状況の一例を説明する図である。
[第1の実施形態]
次に本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
[構成]
図1を参照すると、本発明の第1の実施形態に係る通信装置N100は、アンテナN110、無線通信部N120、衝突検出部N150、記憶部N190を備えている。
無線通信部N120は、例えば非特許文献1に示されるIEEE802.11に準拠した方式を用いて、送りたいデータを電波の信号(フレーム)に変換してアンテナN110から送信し、逆にアンテナN110から受信した信号(フレーム)を、データとして変換して受け取る機能を有する。通信装置N100は、無線通信部N120を使用して、例えば通信装置N100と同様の構成を有する他の通信装置とデータを交換することができる。
無線通信部N120は、アンテナN110から信号を送信中であることを示す送信中情報N131を定期的に生成して衝突検出部N150に出力する送信中情報生成部N130と、周囲に存在する信号に関する情報である周囲信号存在情報N141を定期的に生成して衝突検出部N150に出力すると共に記憶部N190に保存する周囲信号存在情報生成部N140とを有する。送信中情報N131および周囲信号存在情報N141を生成する周期は任意である。その周期を短くすることにより、衝突検出精度を高めることができるが、処理量は増大する。逆に周期を長くすることにより処理量は削減されるが衝突検出精度は低下する。従って、その周期は、衝突検出精度と処理量との2つの要因を比較考量して決定される。
送信中情報N131は、現在、信号を送信中であるかないかを示す情報である。送信中情報生成部N130は、無線通信部N120の信号送信時にフラグをON、それ以外の時はフラグをOFFにするような仕組みを備えることで、送信中情報N131の生成、出力を実現できる。
周囲信号存在情報N141は、閾値α以上のレベルの信号が自通信装置N100の周囲に現在存在するかどうかを、例えば存在する場合にはフラグON、存在しない場合にはフラグOFFとして表した情報である。無線通信部N120は、信号を受信する回路を有している。このため、周囲信号存在情報生成部N140は、無線通信部N120の信号受信回路が閾値αより大きなレベルの信号を受信している場合にフラグをON、それ以外の時はフラグをOFFにするような仕組みを備えることで、周囲信号存在情報N141の生成、出力を実現できる。
ここで、閾値α以上のレベルの信号の存在確認は、例えば単位時間当たりの平均電力と閾値αとを比較する方法や、非特許文献1に示されるIEEE802.11に定義されているRSSI(Received Signal Strength Indicator)を使う方法を使用することができるが、それ以外の方法であってもよい。また、周囲信号存在情報N141は、通信装置N100自身が送信中の場合(送信中情報N131がONの場合)にONになってもよい。また閾値αは、無線通信部N120の受信性能に依存してあらかじめ固定的に決まる値であり、例えば無線通信部N120の最低受信感度の値を用いることができる。
衝突検出部N150は、無線通信部N120から出力される送信中情報N131と周囲信号存在情報N141と、さらに記憶部N190に格納された過去の周囲信号存在情報N141とに基づいて、無線通信部N120が送信したフレームの他のフレームとの衝突の有無を判定する機能を有する。
記憶部N190は、無線通信部N120から出力される周囲信号存在情報N141を一定期間記憶する機能を有する。
アンテナN110は、特に1本に限定するものではなく、ダイバシティー技術などを用いて2本、或いはそれ以上としてもよい。
送信中情報生成部N130、周囲信号存在情報生成部N140、および衝突検出部N150は、例えばマイクロプロセッサ等のコンピュータとプログラムとで実現することができる。プログラムは、半導体メモリや磁気ディスク装置などのコンピュータ読取可能な記録媒体に記録されて提供され、コンピュータの立ち上げ時にコンピュータに読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータ上に送信中情報生成部N130、周囲信号存在情報生成部N140、および衝突検出部N150を実現する。以降説明する他の実施形態においても同様にコンピュータとプログラムとで実現することが可能である。
[動作]
次に図2のフローチャートを参照して、本実施形態の動作について詳細に説明する。図2は通信装置N100において、信号送信時における衝突検出判定処理の流れを示している。ここでは、非特許文献1のIEEE802.11の通信方式における例を示すが、同様にCSMA/CAを行う通信方式であればなんでもよく、特に限定するものではない。
前提として、記憶部N190は、無線通信部N120より取り出した周囲信号存在情報N141を常に時間Ts分格納しているものとする。即ち、記憶部N190は、過去一定時間Tsの間に出力された周囲信号存在情報N141を記憶しているものとする。これは既存の技術、例えばリングバッファなどを用いることで実現できる。ここで、時間Tsの値は、使用する通信方式に依存して定められ、自身の送信フレームの前において最低限空けなければならない時間である。例えば、非特許文献1のIEEE802.11においては、自身のフレームの前にDIFS(Distributed Coordination Function interframe Space)と呼ばれる時間、何も送信せず空けなければならない。DIFSの値は、例えば、OFDM(Orthogonal Frequency−division multiplexing)通信方式かつDCF(Distributed Coordination Function)通信方式、20MHzチャネル幅を使用する場合は、34マイクロ秒となる。
さて、図2のフローチャートを参照すると、衝突検出部N150は、無線通信部N120より送信中情報N131を取得する(F100)。次に衝突検出部N150は、取得した送信中情報N131を確認して、通信装置N100内の無線通信部N120において送信が開始されたかどうかを判定する(F110)。衝突検出部N150は、送信が開始されていなければステップF100に戻り、上述した処理と同様の処理を繰り返す。もし送信中と判断すると(F110:Yes)、衝突検出部N150は、記憶部N190に格納されている期間Ts分の周囲信号存在情報N141を参照し、期間Ts内にONとなるものが存在するかどうかを判定する(F115)。ここで、判定する方式として、送信中情報がONとなった時刻から過去の時刻の方に向かって記憶部N190に格納している周囲信号存在情報N141の値を参照し、一つでもONが存在すれば衝突有りと判定する。
衝突検出部N150は、期間Ts内にONとなった送信中情報が一つでも存在するならば(F115:Yes)、衝突有りと判定して終了する(F145)。もし存在しない場合(F115:No)は、衝突検出部N150は、送信が完了するまで待つ(F120:No)。送信が完了すると(F120:Yes)、衝突検出部N150は、周囲信号存在情報N141を一定期間Teにわたって確認する。すなわち、衝突検出部N150は、無線通信部N120より周囲信号存在情報N141を取得し(F125)、取得した周囲信号存在情報N141がONかどうかを判断する(F130)。もし、ONであれば(F130:Yes)、衝突検出部N150は、衝突有りと判定して終了する。もし、OFFであれば(F130:No)、衝突検出部N150は、送信が完了してから期間Te経過したか否かを判断する(F135)。もし、Te経過していなければ(F135:No)、衝突検出部N150は、F125に戻り、次の周囲信号存在情報N141の判断へ戻る。もし、Te時間経過していたならば、衝突検出部N150は、衝突無しと判定する。
ここで、閾値TeはTsと同様、通信方式に依存して定まる。例えば非特許文献1に示されるIEEE802.11の通信方式の場合、TeはSIFS(Short Interframe Space)と呼ばれる時間であり、OFDM通信方式かつDCF通信方式、20MHzチャネル幅を使用する場合は、16マイクロ秒となる。
[効果の説明]
このように本実施形態によれば、無線フレームの送信を開始した後の当該無線フレームと他の無線フレームとの衝突を検出することができる。その理由は、衝突検出部N150が、無線通信部N120から送信された無線フレームの送信終了時点から所定時間Teが経過するまでの期間内に、所定レベル以上の信号が存在するか否かに基づいて当該無線フレームと他の無線フレームとの衝突の有無を判断するためである。そのため、例えば図16を参照して説明したような状況下で発生する無線フレームの衝突を検出することができる。以下、この点について詳細に説明する。
本実施形態では、図16に示す各通信装置A〜Dは、図1に示す通信装置N100と同様の構成を有するものとする。また無線通信部N120は、非特許文献1のIEEE802.11のCSMA/CAのアクセス制御方法を使用して無線フレームの送受信を行うものとする。
初期の状態では、通信装置Aの無線通信可能エリア内には通信装置Bが存在しており、通信装置C、Dは通信装置Aの無線通信可能エリア外に存在している。また通信装置Cの無線通信可能エリア内に通信装置Dが存在しており、通信装置A、Bは通信装置Cの無線通信可能エリア外に存在している。このような状況の下で、通信装置Aが通信装置Bへ無線フレームの送信を開始し、また通信装置Cが通信装置Dへ無線フレームの送信を開始したとする。無線フレームの送信開始時点では、通信装置Aが送信した無線フレームは通信装置Bに届くが通信装置C、Dには届かず、また通信装置Cが送信した無線フレームは通信装置Dに届くが通信装置A、Bには届かないため、外部干渉による通信衝突は発生しない。
その後、例えば通信装置Cが無線フレームを送信しながら図示の矢印方向に移動し、通信装置Cの無線通信可能エリア内に通信装置A、Bが含まれるようになったとする。すると、通信装置Bは、通信装置Cから送信される無線フレームが外部干渉となって、通信装置Aから送信される無線フレームを最後まで正しく受信できなくなる。このとき、通信装置Aの無線フレームの送信終了後も通信装置Cから無線フレームが送信され続けているならば、通信装置Aの送信中情報N131と周囲信号存在情報N141とは、例えば図3に示すものとなる。即ち、通信装置Aの送信中情報N131は、通信装置Aから無線フレームを送信している期間ONになり、周囲信号存在情報N141は、通信装置Aから無線フレームを送信している期間ONになると共に、通信装置Aからの無線フレームの送信が終了した時点以降も通信装置Cからの無線フレームの影響によりONになる。その結果、衝突検出部N150は、無線フレームの衝突有りと判定することになる。
また本実施形態によれば、無線フレームの送信を開始した後の当該無線フレームと他の無線フレームとの衝突を検出する処理の簡素化が可能になる。その理由は、自通信装置N100が無線フレームを送信している期間は衝突検出せず、無線フレームの送信前後に的を絞って衝突検出を行うようにしたため、センシングした空間電波信号のサンプルデータをサンプルデータが時系列にプロットされたデータである時系列サンプルデータに変換し、その時系列サンプルデータに基づいて自通信装置から送信したパケットと他の通信との干渉によるパケット衝突を判定する、という比較的複雑な処理が不要になるためである。
また本実施形態によれば、閾値αレベル以上の信号が周囲に存在するかどうかを表す周囲信号存在情報N141における上記閾値αを、無線通信部N120で実行されるキャリアセンスの閾値より小さいレベルに設定しておくことにより、無線フレーム送信開始時点の無線フレームの衝突を検出することができる。即ち、干渉フレームの電力がキャリアセンスの閾値より小さい場合、各通信装置は互いの送信フレームの存在を正しく検知できないため、チャネルのビジー状態を正しく判定できない。その結果、自通信装置が送信した無線フレームと、検出できなかった干渉フレームとの衝突が発生する。閾値αをキャリアセンスの閾値より小さいレベルに設定しておくことで、そのような干渉フレームを検出でき、従って無線フレーム送信開始時点の衝突を検出することができる。さらに無線LAN(CSMA/CA)では、たまたまDIFSに含まれるランダム時間が一致したときに衝突が発生する。そのような衝突は、本実施の形態によれば、自身のフレームが干渉フレームよりも短ければ検出することができる。
[第2の実施形態]
次に図4を参照して、本発明の第2の実施形態について詳細に説明する。
[構成]
図4を参照すると、本発明の第2の実施形態に係る通信装置N100は、図1に示した本発明の第1の実施形態に係る通信装置N100におけるものと同様の機能を有する無線通信部N120と衝突検出部N150と記憶部N190とに加えて更に、格納時間決定部N160を備えている。
[動作]
格納時間決定部N160は、無線通信部N120から、送信するフレームの種類の情報を取得し、そのフレームの種類に応じて期間Ts、Teを決定する機能を有する。例えば、格納時間決定部N160は、非特許文献1のIEEE802.11で定義されるDataフレームを無線通信部N120が送信する場合は、Ts=DIFS、Te=SIFSとする。また格納時間決定部N160は、無線通信部N120がAckフレームを送信する場合は、Ts=SIFS、Te=DIFSとする。
図5は、格納時間決定部N160が期間Ts、Teの決定に使用するテーブルの構成例を示す。この例のテーブルは、送信するフレームの種類毎に、TsとTeの情報を保持している。当該テーブルは、例えば記憶部N190に記憶されている。格納時間決定部N160は、無線通信部N120から送信するフレームの種類を取得し、この取得したフレームの種類に対応してテーブルに保持されているTsとTeの情報を取得する。図5に示す例では、TsとTeの情報としてDIFSとSIFSとが記載され、DIFSとSIFSの具体的な時間(34マイクロ秒や16マイクロ秒など)は別途管理するようにしている。しかし、図5のテーブル中に具体的な時間を保持するようにしてもよい。
衝突検出部N150の動作は、格納時間決定部N160で決定されたTs、Teを使用して衝突を検出する以外は第1の実施形態と同じである。例えば衝突検出部N150は、図2のステップF110において送信が開始されたことを検出すると、送信が開始されたフレームの種類を無線通信部N120から取得して格納時間決定部N160へ通知し、格納時間決定部N160で決定されたTs、Teを使用してステップF115、F135を実行する。
[第3の実施形態]
次に図6を参照して、本発明の第3の実施形態について詳細に説明する。
[構成]
本実施形態は、図4に示した本発明の第2の実施形態に係る通信装置N100の無線通信部N120の内部の構成をより具体化している。本実施形態に係る通信装置N100の無線通信部N120は、PHY処理部N122とMAC処理部N124とから構成される。
PHY処理部N122は、非特許文献2に示されるOSIの7階層における物理層(PHY層)の処理を行う部分であり、MAC処理部N124は、OSIの7階層におけるデータリンク層の処理を行う部分である。例えば、PHY処理部N122では、非特許文献1に示されるIEEE802.11において規定されているPHY処理(PLCP Sublayer、PMD Sublayer、PHY Sublayer Management Entity)を行う。またMAC処理部N124では、非特許文献1に示されるIEEE802.11において規定されているMACの処理(MAC Sublayer、MAC Sublayer Management Entity等)を行う。
また無線通信部N120は、アンテナN110から信号を送信中であることを示す送信中情報N131を生成して衝突検出部N150に出力する送信中情報生成部N130を有する。本実施形態の送信中情報生成部N130は、MAC処理部N124からPHY処理部N122にデータを送っているかどうかを示す情報を送信中情報N131として出力する。具体的には、送信中情報生成部N130は、アンテナN110から電波として送信するデータをMAC処理部N124からPHY処理部N122へ送信している時にフラグをON、それ以外の時はフラグをOFFにするような仕組みを備えている。
また無線通信部N120は、周囲に存在する信号に関する情報である周囲信号存在情報N141を生成し、衝突検出部N150に出力すると共に記憶部N190に保存する周囲信号存在情報生成部N140を有する。本実施形態の周囲存在情報生成部N140は、PHY処理部N122内のアンテナからの信号を受信する部分において、閾値α以上のレベルの信号が現在存在するかどうかをフラグ(ON、OFF)として表した情報を周囲信号存在情報N141として出力する。
通信装置N100のその他の構成は、図4に示した第2の実施形態に係る通信装置N100の構成と同じである。
[動作]
次に図7のフローチャートを参照して、本実施形態の動作について詳細に説明する。図7は通信装置N100において、信号送信時における衝突検出判定処理の流れを示している。
図7のフローチャートを参照すると、衝突検出部N150は、無線通信部N120より送信中情報N131を取得する(F200)。次に衝突検出部N150は、取得した送信中情報N131を確認して、通信装置N100内の無線通信部N120において送信が開始されたかどうかを判定する(F210)。本実施形態では、送信中情報N131はMAC処理部N124からPHY処理部N122へデータを送信しているかどうかを示す情報となっているため、実際にアンテナN110から送信されている時間とずれが生じる。このずれ時間Ttsは、構成する回路やシステムに依存して予め定まる固定値となる。衝突検出部N150は、ステップF210では、ずれ時間Ttsを考慮して送信開始を決定する。即ち、衝突検出部N150は、送信中情報N131がONになった時点からTts時間経過したか否かを判定することにより、送信開始時点を決定する。
衝突検出部N150は、送信が開始されていなければステップF200に戻り、上述した処理と同様の処理を繰り返す。もし送信中と判断すると(F210:Yes)、衝突検出部N150は、記憶部N190に格納されている期間Ts分の周囲信号存在情報N141を参照し、期間Ts内にONとなる周囲信号存在情報N141が存在するかどうかを判定する(F215)。衝突検出部N150は、期間Ts内にONとなった周囲信号存在情報N141が一つでも存在するならば(F215:Yes)、衝突有りと判定して終了する(F245)。もし存在しない場合(F215:No)は、衝突検出部N150は、送信が完了するまで待つ(F220:No)。ここでも衝突検出部N150は、上記ずれ時間Ttsを考慮する。即ち、衝突検出部N150は、送信中情報N131がOFFになった時点からTts時間経過したか否かを判定することにより、送信終了時点を決定する。その後のステップF225、F230、F235、F240の処理は、図2のステップF125、F130、F135、F140の処理と同じである。
[第4の実施形態]
次に図8を参照して、本発明の第4の実施形態について説明する。
[構成]
本実施形態は、図4に示した本発明の第2の実施形態に係る通信装置N100の無線通信部N120の内部の構成をより具体化している。本実施形態に係る通信装置N100の無線通信部N120は、PHY&L−MAC処理部N123とH−MAC処理部N125とから構成される。
PHY&L−MAC処理部N123は、非特許文献2に示されるOSIの7階層における物理層(PHY層)とデータリンク層(MAC層)の一部の処理(特に正確な時間制御が必要な処理)を行う部分である。また、H−MAC処理部N125は、OSIの7階層におけるデータリンク層(MAC)層のうちL−MAC処理部N123が行う処理を除いた残りの処理を行う部分である。
例えば、PHY&L−MAC処理部N123は、非特許文献1に示されるIEEE802.11において明示されているMACの処理のうち、Acknowledgeフレームの送信処理、再送フレーム送信処理など、IFS(Interframe Space)処理すなわちマイクロ秒単位での正確な時間制御が必要な処理を行い、H−MAC処理部N125は、残りのMACの処理を行う。
別の例では、非特許文献3に示されるLinux Kernel Stackにおけるハードウェア部分がPHY&L−MAC処理部N123に相当し、Protocol Driver/Hardware driver/Interconnect driverがH−MAC処理部N125に相当する。
PHY&L−MAC処理部N123は、アンテナN110から信号を送信中であることを示す送信中情報N131を生成して衝突検出部N150に出力する送信中情報生成部N130を有する。またPHY&L−MAC処理部N123は、周囲に存在する信号に関する情報である周囲信号存在情報N141を生成し、衝突検出部N150に出力すると共に記憶部N190に保存する周囲信号存在情報生成部N140を有する。本実施形態では、送信中情報N131は、PHY&L−MAC処理部N123内のMAC処理部からPHY処理部にデータを送っているときにカウントアップされる有限カウンタである。また周囲信号存在情報N141は、PHY&L−MAC処理部N123のPHY処理部内のアンテナからの信号を受信する部分において閾値以上の信号を受信しているときにカウントアップされる有限カウンタである。
例えば、送信中情報N131と周囲信号存在情報N141は、非特許文献4において示されるtx_frame countとrx_clear countに相当する。これらの値はONである場合にカウントされる有限カウンタである。例えば32ビットのカウンタであれば0〜4294967295までカウントされ、4294967295の次は0となる。ここでは、送信中情報N131と周囲信号存在情報N141が有限カウンタの例を示したが、それらが単純なON、OFF信号であれば第1の実施形態と同様になる。
図9は、送受信フレームとtx_frame countおよびrx_clear countの関係を示している。図9に示されるように、tx_frame countがカウントアップ開始された時点からTts経過後に、アンテナN110から送信フレームの送信が開始される。またtx_frame countがカウントアップを停止した時点からTte経過後に、アンテナN110からの送信フレームの送信が停止する。さらに、rx_clear countは、アンテナN110から送信フレームの送信が開始される時点よりTts前からカウントを開始している。以下、図9をより詳細に説明する。
まず、図9の前半部分について説明する。フレームを送信する際、まずMAC処理部からPHY処理部にデータを送る。その際に送信中情報N131、すなわちtx_frame countがONになる。周囲信号存在情報N141すなわちrx_clear countは、tx_frame_countがONの時にONになるとすると、このとき同時にONとなる。PHY処理部にデータを送ったタイミングと、空間上に実際に信号が送信されるタイミングとはデバイス遅延とDIFSなどに起因する時間だけのずれがある。そのずれの時間をTtsとする。MAC処理部からPHY処理部にデータが送信し終わると、tx_frame countはOFFとなるが、PHY処理部はデータを未だ送信し続けている。このずれの時間をTteとする。ここで、rx_clear countは、空間上にフレームすなわち周囲信号のエネルギーがある場合もONとなるため、まだONとなったままである。実際に空間上の送信が完了すると、rx_clear_countはOFFとなる。
次に図9の後半部分について説明する。空間上にフレームが来た場合、そのエネルギー検出までに時間がかかる。エネルギー検出に要する時間をTrsとすると、空間にフレームが来てからTrs経過後にrx_clear countはONとなる。空間上のフレーム受信の完了時(エネルギーがなくなった際)にrx_clear countはOFFとなる。
[動作]
本実施形態では、送信中情報N131と周囲信号存在情報N141とが単純なON、OFFフラグではなく有限カウンタであるため、そのままではカウンタの桁あふれに起因して誤動作するおそれがある。また送受信フレームとtx_frame countおよびrx_clear countとは図9に示したように時間的なずれが生じる。従って、本実施形態では、それらを考慮した処理が必要になる。
そのため、本実施形態では、有限カウンタがカウントアップされている場合にはカウンタの桁あふれがあっても、常に0以上の値になるように有限カウンタの値を変換して使用する。図10は、有限カウンタの値を0以上の値に変換する処理のフローチャートである。この図10の処理は、送信中情報生成部N130が送信中情報N131を衝突検出部N150に提供する際、周囲信号存在情報生成部N140が周囲信号存在情報N141を衝突検出部N150に提供すると共に記憶部N190に保存する際に実行される。以下、図10の処理の詳細を説明する。
図10を参照すると、まず、送信中情報生成部N130および送信信号存在情報生成部N140(以下、単に生成部と記す)は、対象となるcount(tx_frame countあるいはrx_clear count)の値をPHY&L−MAC処理部N123から取り出し、Csとして格納する(S100)。次に生成部は、Csの値から過去のcount(記憶部N190に記憶しておいた後述するCe)の値を減算し、Dseとする(S105)。ここで、Ceが記憶部N190に記憶されていない初めての場合は、CeはCsの値とする。
次に生成部は、カウンタが0に戻ったかどうか、すなわち桁あふれが生じたかどうかを判定するためにDseが0以上の値かどうかを判定する(S110)。もし0以上の値でなければ(S110:No)、桁あふれ処理を行うためにDseの値にカウント可能な総数を加算する。例えば32ビット分のカウンタであれば2の32乗=4294967296を加算する(S115)。他方、もし0以上の値であれば(S110:Yes)、生成部は、Dseの値を対象の情報(tx_frame countあるいはrx_clear countを0以上の値に変換した情報)として衝突検出部N150へ通知しあるいは記憶部N190へ格納する(S120)。また、Csを過去の対象の情報Ceとして記憶部N190へ記憶する(S125)。ここで、Csの値はcountの種類ごと、すなわち送信中情報N131、周囲信号存在情報N141ごとに別々の値として記憶部N190に記憶するものとする。
上記図10の流れに示す方法によって、例えばL−MAC処理にてフラグのONをカウントアップしているために、衝突検出部N150の処理がPHY&L−MAC処理部よりも低速の場合でも対象となる情報の取得が可能となり、また記憶部N190にフラグON、OFFを全て記憶する場合と比較すると、記憶する情報量を大幅に削減できる。
次に、本実施形態における衝突検出部N150では、送受信フレームとtx_frame countおよびrx_clear countとの時間的なずれを考慮して衝突検出を行う。図11は通信装置N100において、信号送信時における衝突検出判定処理の流れを示している。
図11のフローチャートを参照すると、衝突検出部N150は、無線通信部N120の送信中情報生成部N130より送信中情報N131を取得する(F300)。次に衝突検出部N150は、取得した送信中情報N131を確認して、通信装置N100内の無線通信部N120において送信が開始されたかどうかを判定する(F310)。本実施形態では、送信中情報N131はtx_frame countであり、実際にアンテナN110から送信されている時間と時間的なずれTtsが生じる。衝突検出部N150は、ステップF310では、ずれ時間Ttsを考慮して送信開始を決定する。即ち、衝突検出部N150は、送信中情報N131がONになった時点(カウント0以上になった時点)からTts時間経過したか否かを判定することにより、送信開始時点を決定する。
衝突検出部N150は、送信が開始されていなければステップF300に戻り、上述した処理と同様の処理を繰り返す。もし送信中と判断すると(F310:Yes)、衝突検出部N150は、記憶部N190に格納されている期間Ts分の周囲信号存在情報N141を参照し、期間Ts内にカウント0以上のものが存在するかどうかを判定する(F315)。但し、図9に示したように、送信フレームがアンテナから送信される時点より時間Tts前までの期間はrx_clear countが常にカウント0以上になるため、その期間は判定対象から除外する。衝突検出部N150は、期間Ts内にカウント0以上となった送信中情報が一つでも存在するならば(F315:Yes)、衝突有りと判定して終了する(F345)。もし存在しない場合(F315:No)は、衝突検出部N150は、送信が完了するまで待つ(F320:No)。ここでも衝突検出部N150は、ずれ時間Tteを考慮する。即ち、衝突検出部N150は、送信中情報N131がOFFになった時点からTte時間経過したか否かを判定することにより、送信終了時点を決定する。
送信が完了すると(F320:Yes)、衝突検出部N150は、周囲信号存在情報N141を一定期間Teにわたって確認する。すなわち、衝突検出部N150は、無線通信部N120の周囲信号存在情報生成部N140より周囲信号存在情報N141を取得し(F325)、取得した周囲信号存在情報N141のカウントが0以上かどうかを判断する(F330)。もし、カウントが0以上であれば(F330:Yes)、衝突検出部N150は、衝突有りと判定して終了する。もし、カウントが0以上でなければ(F330:No)、衝突検出部N150は、送信が完了してから期間Te経過したか否かを判断する(F335)。もし、Te経過していなければ(F335:No)、衝突検出部N150は、F325に戻り、次の周囲信号存在情報N141の判断へ戻る。もし、Te時間経過していたならば、衝突検出部N150は、衝突無しと判定する。
なお、F315では、単純にカウントが0以上のものが存在しているかどうかで判定しているが、カウントの揺らぎを考慮すると、期間Tsにおける複数のカウント値を平均したほうがよい。つまり、期間Tsにn個のカウント値Cnが存在する場合、判定は、これらn個のカウント値Cnの総和ΣCi(i=1〜n)をnで割った値が0以上かどうかを判定するようにしてよい。同様に、F330におけるカウントが0以上の判定処理も、複数時点のカウント値の平均値が0以上か否かを判定するようにしてもよい。
[第5の実施形態]
次に本発明の第5の実施形態について詳細に説明する。
図12を参照すると、本実施形態に係る通信装置N100は、無線通信部N120と衝突検出部N150と格納時間決定部N160と記憶部N190と電源管理部N195とを有する。このうち、無線通信部N120と衝突検出部N150と格納時間決定部N160と記憶部N190とは、図4に示した本発明の第2の実施形態における無線通信部N120と衝突検出部N150と格納時間決定部N160と記憶部N190と同様の機能を有する。但し、無線通信部N120は、周囲信号存在情報生成部N140を有し、送信中情報生成部N130は有していない。
電源管理部N195は、無線通信部N120が使用する電力(または電流)情報を取得し、これを送信中情報N131として、衝突検出部N150へ出力する送信中情報生成部N130を有する。無線通信部N120において、送信中は受信時または待機時と比較すると消費する電力が大きくなるため、無線通信部N120が使用する電力(または電流)の情報は送信中情報として利用することができる。送信中情報生成部N130が、無線通信部N120の電力を取得する方法は、既存の技術を使用すればよく、例えば無線通信部N120の回路(無線チップもしくは無線モジュールなど信号送信に関わる部分)に直接電流計ないし電流センサを挿入してもよいし、クランプ電力計ないしクランプ電力センサのように、コイルまたはホール素子を利用して無線通信部N120の上記回路を切断することなく測定してもよい。
また送信中情報生成部N130が、無線通信部N120の電力を取得する方法は、無線通信部N120のアンテナ側に流れる電流または電力、例えば送信アンテナ自身に流れる電流または電力情報、あるいは送信アンテナおよびその接続ケーブルの周囲から取得できる電流または電力情報を測定してもよい。
[動作]
本実施形態の動作は、基本的に図4に示した第2の実施形態と同じである。但し、本実施形態では、送信中情報生成部N130は、無線通信部N120が使用する電力(または電流)情報を送信中情報N131として生成する。
[第6の実施形態]
本実施形態は、図4に示した本発明の第2の実施形態に係る通信装置N100の無線通信部N120の内部の構成をより具体化している。図13を参照すると、本実施形態に係る通信装置N100の無線通信部N120は、送受切替部N111と信号受信部N112と信号送信部N113と通信処理部N116とから構成される。
送受切替部N111は、送信と受信を切り替える回路であり、例えばアンテナN110から信号を送信する場合に信号送信部N113と接続し、アンテナN110から信号を受信する場合に信号受信部N112と接続する切り替え回路である。このような切り替え回路については、既存技術を用いればよく、例えば特許文献3に示される送受切替回路などの技術がある。本実施形態では、送受切替部N111に送信中情報生成部N130が存在する。送信中情報生成部N130は、送受切替部N111の切替状態を送信中情報N131として生成する。具体的には、送信中情報生成部N130は、送受切替部N111が信号送信部N113に接続している状態を送信中情報のON状態、送受切替部N111が信号送信部N113に接続されていない状態を送信中情報のOFF状態とする送信中情報N131を生成し、衝突検出部N150へ出力する。
信号受信部N112は、受信した信号のアナログ‐デジタル変換、復調処理など、受信信号からデータを取り出す処理を行う。周囲信号存在情報生成部N140は例えばこの信号受信部N112に存在するようにしてよい。
信号送信部N113は、送信する信号のデジタル‐アナログ変換、変調処理など、データから送信信号へ変換する処理を行う。
通信処理部N116は、例えば非特許文献1に示されるIEEE802.11における通信プロトコルの処理を行う。
[動作]
本実施形態の動作は、基本的に図4に示した第2の実施形態と同じである。但し、本実施形態では、送信中情報生成部N130は、送受切替部N111の切替状態に従って送信中情報N131を生成する。
[第7の実施形態]
次に本発明の第7の実施形態について詳細に説明する。
[構成]
図14を参照すると、本発明の第7の実施形態に係る通信装置N100は、図4に示した本発明の第2の実施形態に係る通信装置N100におけるものと同様の機能を有する無線通信部N120と衝突検出部N150と記憶部N190と格納時間決定部N160とに加えて更に、検出用フレーム制御部N199を備えている。
検出用フレーム制御部N199は、フレーム衝突を検出するためにテストフレーム(検出用フレーム)を送信するように無線通信部N120にデータを送る機能を有する。
[動作]
検出用フレーム制御部N199は、衝突を検出するために自らテストフレームを送信するように無線通信部N120にデータを送る。送信するテストフレームは、ブロードキャストフレームでかつ送信時間が短くなるようにするとよい。送信時間を短くする方法として、高い伝送レートにする方法やデータ量を少なく(データ長を短く)する方法があげられる。
また検出用パケット制御部N199は、衝突を検出したい頻度に応じて検出用フレームの送信を増減する。検出用パケット制御部N199は、例えば自身の通信装置N100が送信するデータ量が多いときに検出用フレームの送信を少なくするように制御する。また、検出用パケット制御部N199は、記憶部N190に格納されている過去の周囲信号存在情報を参照して、周囲に信号が多数存在する場合は、検出用フレームの送信を少なくするように制御する。
検出用フレーム制御部N199以外の無線通信部N120と衝突検出部N150と記憶部N190と格納時間決定部N160の動作は、図4に示した第2の実施形態と同様である。
また、本実施形態の通信装置N100は、送信した検出用フレームのうち幾つのフレームが衝突したかによって衝突率を計算し、この衝突率に基づいて、送信パラメータ(例えばキャリアセンス感度、バックオフ時間、伝送レートなど)を調整する機能を有していてもよい。なお、このような送信パラメータを調整する機能は、本実施形態の通信装置のみならず、上記した第1乃至第6の実施形態や後述する第8の実施形態等、本発明の全ての実施形態に係る通信装置が有していてよい。
[第8の実施形態]
次に本発明の第8の実施形態について詳細に説明する。
[構成]
図15を参照すると、本発明の第8の実施形態に係る通信装置N100は、無線通信部N120と送信中情報生成部N130と周囲存在情報生成部N140と衝突検出部N150とを有している。
無線通信部N120は、アンテナN110を通じて無線フレームを送受信する機能を有する。
送信中情報生成部N130は、通信装置N100がアンテナN110から無線フレームを送信しているか否かを表す送信中情報N131を生成する機能を有する。
周囲存在情報生成部N140は、上記送信する無線フレームと同じ無線チャネルに所定レベル以上の信号が存在しているか否かを表す周囲信号存在情報N141を生成する機能を有する。
衝突検出部N150は、上記送信された無線フレームが他の無線フレームと衝突したか否かを判断する機能を有する。より具体的には、衝突検出部N150は、無線通信部N120から送信された無線フレームの送信終了時点を送信中情報N131に基づいて決定する機能と、決定した送信終了時点から第1の時間が経過するまでの期間内に、無線フレームを送信した無線チャネル上に所定レベル以上の信号が存在するか否かを周囲信号存在情報N141に基づいて決定する機能と、上記決定に従って上記送信された無線フレームが他の無線フレームと衝突したか否かを判断する機能とを有する。
[動作]
次に本実施形態に係る通信装置N100の動作を説明する。
無線通信部N120は、アンテナN110を通じて無線フレームを周囲に送信する。その際、送信中情報生成部N130は、アンテナN110から無線フレームを送信しているか否かを表す送信中情報N130を生成して衝突検出部N150へ出力する。また周囲存在情報生成部N140は、上記無線フレームと同じ無線チャネルに所定レベル以上の信号が存在しているか否かを表す周囲信号存在情報N141を生成して衝突検出部N150へ出力する。
衝突検出部N150は、無線通信部N120から送信された無線フレームの送信終了時点を送信中情報N131に基づいて決定する。また衝突検出部N150は、上記決定した送信終了時点から第1の時間が経過するまでの期間内に、上記無線フレームを送信した無線チャネル上に所定レベル以上の信号が存在するか否かを周囲信号存在情報N140に基づいて決定する。そして衝突検出部N150は、上記決定に従って上記送信された無線フレームが他の無線フレームと衝突したか否かを判断する。すなわち、衝突検出部N150は、上記決定した送信終了時点から第1の時間が経過するまでの期間内に、上記無線フレームを送信した無線チャネル上に所定レベル以上の信号が存在すれば、上記送信された無線フレームが他の無線フレームと衝突したと判断する。
このように本実施形態によれば、通信を開始した後の無線フレームの衝突を検出する処理の簡素化が可能になる。その理由は、自通信装置N100が無線フレームの送信を終了した時点から第1の時間が経過するまでの期間内に所定レベル以上の信号が存在するか否かを判断する処理は、センシングした空間電波信号のサンプルデータをサンプルデータが時系列にプロットされたデータである時系列サンプルデータに変換し、その時系列サンプルデータに基づいて自通信装置から送信したパケットと他の通信との干渉によるパケット衝突を判定する処理と比較して単純だからである。
以上、上記各実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
なお、本発明は、日本国にて2014年8月19日に特許出願された特願2014−166550の特許出願に基づく優先権主張の利益を享受するものであり、当該特許出願に記載された内容は、全て本明細書に含まれるものとする。
本発明は、無線LANにおけるフレームの衝突検出に利用することができる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
アンテナを通じて無線フレームを送受信する無線通信部を有する通信装置であって、
前記アンテナから前記無線フレームを送信しているか否かを表す送信中情報を生成する送信中情報生成部と、
前記無線フレームと同じ無線チャネルに所定レベル以上の信号が存在しているか否かを表す周囲信号存在情報を生成する周囲信号存在情報生成部と、
前記無線通信部から送信された前記無線フレームの送信終了時点を前記送信中情報に基づいて決定し、該決定した送信終了時点から第1の時間が経過するまでの期間内に、前記無線フレームを送信した無線チャネル上に所定レベル以上の信号が存在するか否かを前記周囲信号存在情報に基づいて決定し、該決定に従って前記送信された前記無線フレームが他の無線フレームと衝突したか否かを判断する衝突検出部と
を有する通信装置。
[付記2]
過去一定時間の間に生成された前記周囲信号存在情報を記憶する記憶部を有し、
前記衝突検出部は、前記無線通信部から送信された前記無線フレームの送信開始時点を前記送信中情報に基づいて決定し、該決定した送信開始時点から第2の時間過去に溯った時点より前記決定した送信開始時点までの期間内に、前記無線フレームを送信した無線チャネル上に所定レベル以上の信号が存在するか否かを前記記憶部に記憶されている前記周囲信号存在情報に基づいて決定し、該決定に従って前記送信された前記無線フレームが他の無線フレームと衝突したか否かを判断する
付記1に記載の通信装置。
[付記3]
前記所定レベルは、前記無線通信部で実行されるキャリアセンスの閾値より小さいレベルである
付記1または2に記載の通信装置。
[付記4]
前記無線通信部は、PHY処理部とMAC処理部とを有し、
前記送信中情報生成部は、前記MAC処理部から前記PHY処理部にデータを送っているかどうかを示す情報を前記送信中情報として生成する
付記1に記載の通信装置。
[付記5]
前記MAC処理部から前記PHY処理部にデータを送っているかどうかを示す情報は、データを送っているときにカウントアップされる有限カウンタである
付記4に記載の通信装置。
[付記6]
前記衝突検出部は、前記MAC処理部から前記PHY処理部にデータを送ってから当該データが前記アンテナから送信されるまでに要する時間と前記送信中情報とに基づいて、前記無線通信部から送信された前記無線フレームの送信終了時点を決定する
付記4または5に記載の通信装置。
[付記7]
前記無線通信部は、PHY処理部とMAC処理部とを有し、
前記周囲信号存在情報生成部は、前記PHY処理部内の前記アンテナからの信号を受信する部分において前記閾値以上の信号を受信しているか否かを示す情報を前記周囲信号存在情報として生成する
付記1に記載の通信装置。
[付記8]
前記PHY処理部内の前記アンテナからの信号を受信する部分において前記閾値以上の信号を受信しているか否かを示す情報は、前記閾値以上に信号を受信しているときにカウントアップされる有限カウンタである
付記7に記載の通信装置。
[付記9]
前記送信中情報生成部は、前記無線通信部の信号送信に関わる部分の消費電流または消費電力を示す情報を前記送信中情報として生成する
付記1に記載の通信装置。
[付記10]
前記送信中情報生成部は、前記アンテナから前記無線フレームを送信している際の前記アンテナに流れる電流または電力を示す情報を前記送信中情報として生成する
付記1に記載の通信装置。
[付記11]
前記無線通信部は、送信と受信を切り替える送受切替部を有し、
前記送信中情報生成部は、前記送受切替部の切替状態を前記送信中情報として生成する
付記1に記載の通信装置。
[付記12]
フレーム衝突を検出するためにテストフレームを送信するように前記無線通信部を制御する検出用フレーム制御部を有する
付記1に記載の通信装置。
[付記13]
送信パラメータ(例えばキャリアセンス感度、バックオフ時間、伝送レートなど)を調整する機能を有する
付記1乃至12の何れかに記載の通信装置。
[付記14]
アンテナを通じて無線フレームを送受信する無線通信部を有する通信装置が実行する衝突検出方法であって、
前記アンテナから前記無線フレームを送信しているか否かを表す送信中情報を生成し、
前記無線フレームと同じ無線チャネルに所定レベル以上の信号が存在しているか否かを表す周囲信号存在情報を生成し、
前記無線通信部から送信された前記無線フレームの送信終了時点を前記送信中情報に基づいて決定し、該決定した送信終了時点から第1の時間が経過するまでの期間内に、前記無線フレームを送信した無線チャネル上に所定レベル以上の信号が存在するか否かを前記周囲信号存在情報に基づいて決定し、該決定に従って前記送信された前記無線フレームが他の無線フレームと衝突したか否かを判断する
衝突検出方法。
[付記15]
前記通信装置は、過去一定時間の間に生成された前記周囲信号存在情報を記憶する記憶部を有し、
前記無線通信部から送信された前記無線フレームの送信開始時点を前記送信中情報に基づいて決定し、該決定した送信開始時点から第2の時間過去に溯った時点より前記決定した送信開始時点までの期間内に、前記無線フレームを送信した無線チャネル上に所定レベル以上の信号が存在するか否かを前記記憶部に記憶されている前記周囲信号存在情報に基づいて決定し、該決定に従って前記送信された前記無線フレームが他の無線フレームと衝突したか否かを判断する
付記14に記載の衝突検出方法。
[付記16]
前記所定レベルは、前記無線通信部で実行されるキャリアセンスの閾値より小さいレベルである
付記14または15に記載の衝突検出方法。
[付記17]
前記無線通信部は、PHY処理部とMAC処理部とを有し、
前記MAC処理部から前記PHY処理部にデータを送っているかどうかを示す情報を前記送信中情報として生成する
付記14に記載の衝突検出方法。
[付記18]
前記MAC処理部から前記PHY処理部にデータを送っているかどうかを示す情報は、データを送っているときにカウントアップされる有限カウンタである
付記17に記載の衝突検出方法。
[付記19]
前記無線フレームの送信終了時点の判断では、前記MAC処理部から前記PHY処理部にデータを送ってから当該データが前記アンテナから送信されるまでに要する時間と前記送信中情報とに基づいて、前記無線通信部から送信された前記無線フレームの送信終了時点を決定する
付記17または18に記載の衝突検出方法。
[付記20]
前記無線通信部は、PHY処理部とMAC処理部とを有し、
前記PHY処理部内の前記アンテナからの信号を受信する部分において前記閾値以上の信号を受信しているか否かを示す情報を前記周囲信号存在情報として生成する
付記14に記載の衝突検出方法。
[付記21]
前記PHY処理部内の前記アンテナからの信号を受信する部分において前記閾値以上の信号を受信しているか否かを示す情報は、前記閾値以上に信号を受信しているときにカウントアップされる有限カウンタである
付記20に記載の衝突検出方法。
[付記22]
前記無線通信部の信号送信に関わる部分の消費電流または消費電力を示す情報を前記送信中情報として生成する
付記14に記載の衝突検出方法。
[付記23]
前記アンテナから前記無線フレームを送信している際の前記アンテナに流れる電流または電力を示す情報を前記送信中情報として生成する
付記14に記載の衝突検出方法。
[付記24]
前記無線通信部は、送信と受信を切り替える送受切替部を有し、
前記送受切替部の切替状態を前記送信中情報として生成する
付記14に記載の衝突検出方法。
[付記25]
前記無線通信部からフレーム衝突を検出するためのテストフレームを送信する
付記13に記載の衝突検出方法。
[付記26]
送信パラメータ(例えばキャリアセンス感度、バックオフ時間、伝送レートなど)を調整する段階を有する
付記14乃至25の何れかに記載の通信装置。
[付記27]
アンテナを通じて無線フレームを送受信する無線通信部を有するコンピュータを、
前記アンテナから前記無線フレームを送信しているか否かを表す送信中情報を生成する送信中情報生成部と、
前記無線フレームと同じ無線チャネルに所定レベル以上の信号が存在しているか否かを表す周囲信号存在情報を生成する周囲信号存在情報生成部と、
前記無線通信部から送信された前記無線フレームの送信終了時点を前記送信中情報に基づいて決定し、該決定した送信終了時点から第1の時間が経過するまでの期間内に、前記無線フレームを送信した無線チャネル上に所定レベル以上の信号が存在するか否かを前記周囲信号存在情報に基づいて決定し、該決定に従って前記送信された前記無線フレームが他の無線フレームと衝突したか否かを判断する衝突検出部と
して機能させるためのプログラム。
N100…通信装置
N110…アンテナ
N120…無線通信部
N130…送信中情報生成部
N140…周囲信号存在情報生成部
N150…衝突検出部
N190…記憶部

Claims (10)

  1. アンテナを通じて無線フレームを送受信する無線通信部を有する通信装置であって、
    前記アンテナから前記無線フレームを送信しているか否かを表す送信中情報を生成する送信中情報生成部と、
    前記無線フレームと同じ無線チャネルに所定レベル以上の信号が存在しているか否かを表す周囲信号存在情報を生成する周囲信号存在情報生成部と、
    前記無線通信部から送信された前記無線フレームの送信終了時点を前記送信中情報に基づいて決定し、該決定した送信終了時点から第1の時間が経過するまでの期間内に、前記無線フレームを送信した無線チャネル上に所定レベル以上の信号が存在するか否かを前記周囲信号存在情報に基づいて決定し、該決定に従って前記送信された前記無線フレームが他の無線フレームと衝突したか否かを判断する衝突検出部と
    を有する通信装置。
  2. 過去一定時間の間に生成された前記周囲信号存在情報を記憶する記憶部を有し、
    前記衝突検出部は、前記無線通信部から送信された前記無線フレームの送信開始時点を前記送信中情報に基づいて決定し、該決定した送信開始時点から第2の時間過去に溯った時点より前記決定した送信開始時点までの期間内に、前記無線フレームを送信した無線チャネル上に所定レベル以上の信号が存在するか否かを前記記憶部に記憶されている前記周囲信号存在情報に基づいて決定し、該決定に従って前記送信された前記無線フレームが他の無線フレームと衝突したか否かを判断する
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記無線通信部は、PHY処理部とMAC処理部とを有し、
    前記送信中情報生成部は、前記MAC処理部から前記PHY処理部にデータを送っているかどうかを示す情報を前記送信中情報として生成する
    請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記衝突検出部は、前記MAC処理部から前記PHY処理部にデータを送ってから当該データが前記アンテナから送信されるまでに要する時間と前記送信中情報とに基づいて、前記無線通信部から送信された前記無線フレームの送信終了時点を決定する
    請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記無線通信部は、PHY処理部とMAC処理部とを有し、
    前記周囲信号存在情報生成部は、前記PHY処理部内の前記アンテナからの信号を受信する部分において前記閾値以上の信号を受信しているか否かを示す情報を前記周囲信号存在情報として生成する
    請求項1に記載の通信装置。
  6. 前記送信中情報生成部は、前記無線通信部の信号送信に関わる部分の消費電流または消費電力を示す情報を前記送信中情報として生成する
    請求項1に記載の通信装置。
  7. 前記送信中情報生成部は、前記アンテナから前記無線フレームを送信している際の前記アンテナの消費電流または消費電力を示す情報を前記送信中情報として生成する
    請求項1に記載の通信装置。
  8. 前記無線通信部は、送信と受信を切り替える送受切替部を有し、
    前記送信中情報生成部は、前記送受切替部の切替状態を前記送信中情報として生成する
    請求項1に記載の通信装置。
  9. アンテナを通じて無線フレームを送受信する無線通信部を有する通信装置が実行する衝突検出方法であって、
    前記アンテナから前記無線フレームを送信しているか否かを表す送信中情報を生成し、
    前記無線フレームと同じ無線チャネルに所定レベル以上の信号が存在しているか否かを表す周囲信号存在情報を生成し、
    前記無線通信部から送信された前記無線フレームの送信終了時点を前記送信中情報に基づいて決定し、該決定した送信終了時点から第1の時間が経過するまでの期間内に、前記無線フレームを送信した無線チャネル上に所定レベル以上の信号が存在するか否かを前記周囲信号存在情報に基づいて決定し、該決定に従って前記送信された前記無線フレームが他の無線フレームと衝突したか否かを判断する
    衝突検出方法。
  10. アンテナを通じて無線フレームを送受信する無線通信部を有するコンピュータを、
    前記アンテナから前記無線フレームを送信しているか否かを表す送信中情報を生成する送信中情報生成部と、
    前記無線フレームと同じ無線チャネルに所定レベル以上の信号が存在しているか否かを表す周囲信号存在情報を生成する周囲信号存在情報生成部と、
    前記無線通信部から送信された前記無線フレームの送信終了時点を前記送信中情報に基づいて決定し、該決定した送信終了時点から第1の時間が経過するまでの期間内に、前記無線フレームを送信した無線チャネル上に所定レベル以上の信号が存在するか否かを前記周囲信号存在情報に基づいて決定し、該決定に従って前記送信された前記無線フレームが他の無線フレームと衝突したか否かを判断する衝突検出部と
    して機能させるためのプログラム。
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