JP6910459B2 - Wi−Fi HaLowネットワーク及び低レートワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(LR−WPAN)の共存のためのネットワークシステム及びネットワークデバイス - Google Patents

Wi−Fi HaLowネットワーク及び低レートワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(LR−WPAN)の共存のためのネットワークシステム及びネットワークデバイス Download PDF

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Description

本発明は、ヘテロジニアスワイヤレスネットワークの共存のためのデバイスに関し、より詳細には、Wi−Fi HaLowネットワーク及びLR−WPANの共存のためのデバイスに関する。
広範なワイヤレス通信標準規格が、多様な応用を提供するために登場している。ワイヤレスネットワークである、Wi−Fi HaLowと名付けられたIEEE 802.11ah、及び、Wi−SUNと名付けられたIEEE 802.15.4gは、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)応用及びマシンツーマシン(M2M:machine-to-machine)応用の中で一般的に用いられる標準規格である。Wi−Fi HaLow標準規格は、サブ1GHz(S1G)帯域における動作のために設計されており、屋外IoT応用のために展開された低電力標準規格である。Wi−SUN標準規格は、サブ1GHz(S1G)帯域及び2.4GHz帯域において動作するワイヤレススマートユーティリティネットワーク(Wi−SUN:wireless smart utility networks)のために設計されており、Wi−Fi HaLow標準規格と共有される周波数スペクトル(帯域)を含む。Wi−SUNは、LR−WPANの1つの例である。近傍内に何万もの数の802.11ahデバイス及び802.15.4gデバイスが同時配置される可能性がある。IEEE 802.15.4g標準規格は、IEEE 802.11ah標準規格の設計に先立って、他の802.15.4gデバイスとのみ共存を許可するように設計されていたので、802.11ahネットワークは、802.15.4gネットワークとの深刻な干渉をもたらす可能性がある。
したがって、或るエリア内に802.11ahネットワーク及び802.15.4gネットワークを同時配置する新たな共存制御システム及び方法を提供することが望ましい。
本開示によるいくつかの実施形態は、Wi−Fi HaLowネットワーク及びWi−SUNネットワーク(又はLR−WPAN)の共存のためのネットワークシステムがエネルギー検出(ED)クリアチャネル割り当て(CCA:clear channel assignment)制御プロセスを実行することによって提供されるという認識及び理解に基づいている。
ネットワークシステムは、LR−WPANプロトコルを用いてLR−WPANと共有される周波数帯域のワイヤレス信号を受信する受信機と、ワイヤレス信号のエネルギーレベルを検出する検出器と、エネルギー検出(ED)クリアチャネル割り当て(CCA)制御プロセスを実行する第1のプログラムを記憶するメモリと、検出器及びメモリと関連して、第1のプログラムを実行して、ED CCA制御プロセスに従ってワイヤレス信号の検出されたエネルギーレベルに基づいてパケットの送信が許可されるか否かを判断するプロセッサであって、ED CCA制御プロセスは、LR−WPANプロトコルの受信機感度(RS)と、Wi−Fi HaLowプロトコルのエネルギー検出(ED)閾値との間のα公平ED閾値を求め、ED CCA制御プロセスは、ワイヤレス信号の検出されたエネルギーレベルがα公平ED閾値未満である場合、送信を許可し、ED CCA制御プロセスは、ワイヤレス信号の検出されたエネルギーレベルがED閾値超である場合、送信を許可せず、ワイヤレス信号の検出されたエネルギーレベルがLR−WPANプロトコルのRS超であるが、ED閾値未満である場合、ED CCA制御プロセスは、送信が、所定の目的関数の最適α公平性解の計算結果に従って許可されるか否かを判断する、プロセッサと、ED CCA制御プロセスが送信を許可した場合、Wi−Fi HaLowプロトコルに従って周波数帯域を通じてパケットを送信する送信機と、を備える。
さらに、いくつかの実施形態は、Wi−Fi HaLowネットワーク及びLR−WPANの共存のためのネットワークデバイスがQ学習バックオフ制御に従って提供されるという認識及び理解に基づいている。
ネットワークデバイスは、LR−WPANプロトコルを用いてLR−WPANと共有される周波数帯域のワイヤレス信号を受信する受信機と、バックオフ制御プロセスを実行するQ学習バックオフ制御プログラムを記憶するメモリと、メモリと関連して、Q学習バックオフ制御プログラムを実行して、パケットの送信が許可されるか否かを判断するプロセッサと、バックオフ制御プロセスが送信を許可した場合、Wi−Fi HaLowプロトコルに従ってワイヤレスチャネルを通じてパケットを送信する送信機と、を備える。
別の実施形態は、Wi−Fi HaLowネットワーク及びLR−WPANの共存のためのソフトウェアを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体は、エネルギー検出(ED)クリアチャネル割り当て(CCA)制御プロセスを実行することによって提供されるという認識及び理解に基づいている。
1つ以上のコンピュータによって実行可能である命令を含む、Wi−Fi HaLowネットワーク及びLR−WPANの共存のためのソフトウェアを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令は、実行時に、LR−WPANプロトコルを用いてWi−SUNネットワーク(又はLR−WPAN)と共有される周波数帯域のワイヤレス信号を受信することと、ワイヤレス信号のエネルギーレベルを検出することと、エネルギー検出(ED)クリアチャネル割り当て(CCA)制御プロセスを実行する第1のプログラムを記憶することと、第1のプログラムを実行して、ED CCA制御プロセスに従ってワイヤレス信号の検出されたエネルギーレベルに基づいてパケットの送信が許可されるか否かを判断することと、ED CCA制御プロセスが送信を許可した場合、Wi−Fi HaLowプロトコルに従って周波数帯域を通じてパケットを送信することと、を含む動作を1つ以上のコンピュータに実行させる。
ここに開示されている実施形態は、添付図面を参照して更に説明される。示されている図面は、必ずしも一律の縮尺というわけではなく、その代わり、一般的に、ここに開示されている実施形態の原理を示すことに強調が置かれている。
本開示の実施形態による、802.11ah標準規格及び802.15.4g標準規格の同時配置されたネットワークからなるシステムを示す概略図である。 802.11ah標準規格及び802.15.4g標準規格の同時配置されたネットワークにおいて引き起こされるパケット送信衝突の一例を示す概略図である。 802.11ah標準規格において提供される共存制御メカニズムを用いて、802.11ah標準規格及び802.15.4g標準規格の同時配置されたネットワークの推定サンプルデータパケット受信レートを示す表である。 本発明の実施形態による、図1Aのネットワークを形成することに関与するシステムを示すブロック図である。 802.11標準規格群の動作周波数帯域を示す図である。 802.15.4標準規格群の動作周波数帯域を示す図である。 周波数帯域を共有する周波数チャネル上で動作する同時配置された802.11ahネットワーク及び802.15.4gネットワークの一例を示す図である。 オーバーラップした周波数帯域上で動作する同時配置された802.11ahネットワーク及び802.15.4gネットワークの一例を示す図である。 802.11ahのより高いエネルギー検出閾値に起因して、802.11ahデバイスが802.15.4gデバイスと干渉するエネルギー範囲を示す図である。 802.11ahのより高速なバックオフメカニズムに起因して、802.15.4gデータパケット送信と干渉する802.11ahデバイス送信の一例を示す図である。 802.11ahのより高速なバックオフメカニズムに起因して、802.15.4g肯定応答パケット受信と干渉する802.11ahデバイス送信の一例を示す図である。 本発明の実施形態による、α公平性(-fairness)に基づくエネルギー検出クリアチャネル割り当て(α公平ED−CCA)のブロック図である。 本発明の1つの実施形態による、Q学習に基づくバックオフ方法のブロック図である。 本開示の実施形態による、Q学習バックオフ方法及びα公平ED−CCA方法に対するデータパケット送達レートを示すシミュレーション結果を示す図である。 本開示の実施形態による、ワイヤレス信号のエネルギーレベル検出に基づいて、α公平ED−CCA制御プロセス又はQ学習バックオフ制御プロセスを選択する方法を示すフローチャートである。
上記で明らかにされた図面は、ここに開示されている実施形態を記載しているが、この論述において言及されるように、他の実施形態も意図されている。この開示は、限定ではなく代表例として例示の実施形態を提示している。ここに開示されている実施形態の原理の範囲及び趣旨に含まれる非常に多くの他の変更及び実施形態を当業者は考案することができる。
本発明の様々な実施形態が、図面を参照して以下で説明される。図面は縮尺どおり描かれておらず、類似の構造又は機能の要素は、図面全体にわたって同様の参照符号によって表されることに留意されたい。図面は、本発明の特定の実施形態の説明を容易にすることのみを意図することにも留意されたい。図面は、本発明の網羅的な説明として意図されるものでもなければ、本発明の範囲を限定するものとして意図されるものでもない。加えて、本発明の特定の実施形態と併せて説明される態様は、必ずしもその実施形態に限定されず、本発明の任意の他の実施形態において実施することができる。
以下の説明では、実施形態の十分な理解を提供するために、具体的な詳細が与えられる。しかしながら、当業者は、これらの具体的な詳細がなくても実施形態を実施することができることを理解することができる。例えば、開示された主題におけるシステム、プロセス、及び他の要素は、実施形態を不必要な詳細で不明瞭にしないように、ブロック図形式の構成要素として示される場合がある。それ以外の場合において、よく知られたプロセス、構造、及び技法は、実施形態を不明瞭にしないように不必要な詳細なしで示される場合がある。さらに、様々な図面における同様の参照符号及び名称は、同様の要素を示す。
また、個々の実施形態は、フローチャート、フロー図、データフロー図、構造図、又はブロック図として描かれるプロセスとして説明される場合がある。フローチャートは、動作を逐次的なプロセスとして説明することができるが、これらの動作の多くは、並列又は同時に実行することができる。加えて、これらの動作の順序は、再配列することができる。プロセスは、その動作が完了したときに終了することができるが、論述されない又は図に含まれない追加のステップを有する場合がある。さらに、特に説明される任意のプロセスにおける全ての動作が全ての実施形態において行われ得るとは限らない。プロセスは、方法、関数、手順、サブルーチン、サブプログラム等に対応することができる。プロセスが関数に対応するとき、その関数の終了は、呼び出し側関数又はメイン関数へのその機能の復帰に対応することができる。
本開示において例示されるモジュール及びネットワークは、コンピュータプログラム、ソフトウェア又は命令コードとすることができ、1つ以上のプロセッサを用いて命令を実行することができる。モジュール及びネットワークは1つ以上の記憶デバイスに記憶することができるか、又は別の状況では、例えば、磁気ディスク、光ディスク若しくはテープ等の、記憶媒体、コンピュータ記憶媒体又はデータ記憶デバイス(取外し可能及び/又は非取外し可能)等のコンピュータ可読媒体に記憶することができ、コンピュータ可読媒体は、命令を実行するために1つ以上のプロセッサからアクセス可能である。
コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータ等の情報を記憶するための任意の方法又は技術において実現される揮発性及び不揮発性、取外し可能及び非取外し可能の媒体を含むことができる。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM若しくはフラッシュメモリ、CD−ROM、デジタルバーサタイルディスク(DVD)若しくは他の光記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置若しくは他の磁気記憶デバイス、又は所望の情報を記憶するために使用することができ、1つ以上のプロセッサを用いて、アプリケーション、モジュール又は両方によってアクセスすることができる任意の他の媒体とすることができる。任意のそのようなコンピュータ記憶媒体は、そのデバイスの一部とすることができるか、そのデバイスからアクセス可能とすることができるか、又はそのデバイスに接続可能とすることができる。本明細書において説明される任意のアプリケーション又はモジュールは、そのようなコンピュータ可読媒体によって記憶できるか、又は別の方法で保持できるコンピュータ可読/実行可能命令を用いて実現することができる。
以下において、関連技術において見出される要件を明確にするために、本開示の実施形態を説明する前に、802.11ah標準規格及び802.15.4g標準規格に関するワイヤレス通信の干渉について論述される。
以下において、802.15.4gネットワークが、LR−WPANのうちの1つの一例として論述される。しかしながら、802.15.4gネットワーク又は802.15.4gネットワークデバイスの代わりに、一般的なIEEE 802.15.5標準規格に基づくネットワーク(LR−WPAN)及びLR−WPANデバイスを用いることができることに留意すべきである。したがって、Wi−SUNネットワークが、本開示におけるLR−WPANの例のうちの1つとして説明される。
図1Aは、或るエリア内で、802.15.4gネットワーク105と同時配置された802.11ahネットワーク100からなるネットワークシステムを示す概略図である。802.11ahネットワーク100は、アクセスポイント(AP)110と、その関連局(STA)120とを含み、このネットワークにおいて、AP 110及びSTA 120は、802.11ahワイヤレスリンク130を介して通信する。802.15.4gネットワーク105は、パーソナルエリアネットワーク調整器(PANC)140とその関連ノード150とを含む。PANC 140及びノード150は、802.15.4gワイヤレスリンク160を通じて通信する。この事例において、2つのネットワークは、802.15.4gネットワーク105が802.11ahネットワーク100の通信範囲内であるように、十分近くに同時配置される。したがって、2つのネットワークの動作チャネルが周波数スペクトルを共有するか又はそれらの周波数スペクトルにわたって互いにオーバーラップする場合、一方のネットワークは、他方のネットワークと干渉する可能性がある。
図1Bは、802.11ahネットワーク100及び802.15.4gネットワーク105によってパケット送信衝突が引き起こされる状況を示す概略図である。この事例において、802.11ah STA 120は、802.11ah AP 110にパケットを送信しており、かつ、802.15.4gノード150も、802.15.4g PANC 140にパケットを送信している。結果として、2つのネットワークの同時送信により、衝突170が生じる。
図1Cは、同時配置された802.11ahネットワーク及び802.15.4gネットワークが周波数帯域を共有するとともに、共存制御のために802.11ah標準規格の共存メカニズムが用いられる場合の、異なるネットワークトラフィックレートに対応するデータパケット受信レートのシミュレーション結果を示す表を示している。図1Cは、ネットワークトラフィックが重い場合、802.15.4gネットワークが損なわれることを示している。802.15.4gトラフィックレートが50kbpsである一方で802.11ahトラフィックレートが400kbpsである場合であっても、802.15.4gネットワークは、パケットのうちの84%しか送達しない。他方、802.11ahネットワークは、全てのトラフィックについて100%近くのパケット受信レートを達成する。これらの結果は、ネットワークトラフィックが重い場合、更なる共存制御が要求されることを示している。その上、システムトラフィックが増大するにつれて、共存制御の需要は急速に高まる。本開示において、802.11ahプロトコルは、Wi−Fi HaLowプロトコルと称することができ、802.15.4gプロトコルは、Wi−SUNプロトコルと称することができる。
図2は、本開示の実施形態による、802.11ahネットワークシステム200のブロック図を示している。802.11ahネットワークシステム200は、複数のネットワークデバイスを含むことができ、Wi−Fi HaLowネットワークシステム200と称することができる。Wi−Fi HaLowネットワークシステム200は、キーボード211及びポインティングデバイス/媒体212と接続可能である、入力/出力(I/O)インターフェースを有するヒューマンマシンインターフェース(HMI)210を備えることができる。さらに、Wi−Fi HaLowネットワークシステム200は、マイクロフォン213と、Wi−Fi HaLow送信機/受信機214と、Wi−SUN送信機/受信機215と、3Dセンサ216と、Wi−Fi HaLowネットワークシステム200のロケーションを、ネットワーク290を介してWi−Fi HaLowネットワークシステム200の外部の制御システム(図示せず)に通知する全地球測位システム(GPS)217と、1つ以上のI/Oインターフェース218と、スピーカー/マイクロフォン219と、プロセッサ220と、ストレージデバイス230と、タイマー231と、プロセッサ220と関連して動作可能である1つ以上のメモリ240と、ローカルエリアネットワーク、ワイヤレスネットワーク(図示せず)及びインターネットネットワーク(図示せず)を含むネットワーク290を介して他のコンピュータ/端末295と接続可能であるネットワークインターフェースコントローラー250(NIC)と、ディスプレイデバイス265に接続されたディスプレイインターフェース260と、撮像デバイス275と接続可能である撮像インターフェース270と、印刷デバイス285と接続可能であるプリンタインターフェース280とを備えることができる。ストレージデバイス230は、Q学習バックオフ制御プログラム232及びα公平ED−CCA制御プログラム233を記憶する。プログラム233は、1つ以上のI/Oインターフェース218と接続可能である非一時的コンピュータ可読媒体(図示せず)に記憶することができる。
さらに、1つ以上のI/Oインターフェース218は、Wi−SUNネットワークにパケット送信の許可に関する情報を提供するためにWi−Fi HaLowネットワークのアクセスポイントに接続することができる。
I/Oインターフェースを有するHMI210は、アナログ対デジタル変換器及びデジタル対アナログ変換器を備えることができる。I/Oインターフェースを有するHMI210は、ワイヤレスインターネット接続又はワイヤレスローカルエリアネットワークを介して他の3D点群ディスプレイシステム又は他のコンピュータと通信することができ、それにより、複数の3D点群を構築することを可能にするワイヤレス通信インターフェースを含む。802.11ahネットワークシステム200は、電源190を備えることができる。電源190は、1つ以上のI/Oインターフェース218を介して外部電源(図示せず)から充電可能であるバッテリーとすることができる。応用に応じて、電源190は、802.11ahネットワークシステム200の外部に配置することができる。タイマー231は、タイマー回路、論理回路、又はストレージ230に記憶されたソフトウェアタイマーとすることができる。タイマー231は、ストレージデバイス230に記憶されたQ学習バックオフ制御プログラム232及びα公平ED−CCA制御プログラム233と関連付けることによってタイマーとして動作する。ネットワークインターフェースコントローラー250(NIC)は、802.11ahデバイス及び802.15.4gデバイスと通信するとともに、802.11ahデバイス及び802.15.4gデバイスに関する送信パケットのエネルギーレベルを検出するRFアンテナを備えることができる。いくつかの事例において、Wi−Fi HaLow送信機/受信機モジュール214は、802.11ahデバイスに対してパケットを受信及び送信するRFアンテナを備えることができ、Wi−SUN送信機/受信機モジュール215は、802.15.4gデバイスに対してパケットを受信及び送信するRFアンテナを備えることができる。
Wi−Fi HaLow送信機/受信機モジュール214は、Wi−Fi HaLowプロトコルに従って11ahアクセスポイント110を介して他のWi−Fi HaLowデバイスとの通信を実行するWi−Fi HaLowモジュール214と称することができる。Wi−SUN送信機/受信機215は、Wi−SUN回路215と称することができる。Wi−SUN回路215は、Wi−SUNプロトコルに従ってパーソナルエリアネットワーク調整器(PANC)140を介して他のWi−SUNデバイスとの通信を実行することが可能である。いくつかの事例において、LR−WPAN送信機/受信機を、Wi−SUN送信機/受信機215として用いることができる。そのような事例において、LR−WPAN送信機/受信機は、一般的な802.15.4標準規格デバイスに対してLR−WPANプロトコルに従ってパケットを受信及び送信するRFアンテナを備えるLR−WPAN回路と称することができる。
いくつかの事例において、Wi−Fi HaLowモジュール214は、タイマー231と、α公平ED−CCA制御を実行するためのα公平ED−CCA制御プログラム233を記憶するメモリ(図示せず)を有する、タイマー自体のプロセッサ(図示せず)とを備えることができる。さらに、Q学習バックオフ制御プログラム232を、Wi−Fi HaLowモジュール214のメモリに含めることができる。
Wi−Fi HaLowモジュール214及びWi−SUNモジュール215の各々は、エネルギー検出器(図示せず)とともに受信アンテナ及び送信アンテナ(図示せず)を備えることができる。エネルギー検出器の各々は、センサと称することができる。各エネルギー検出器は、本発明の実施形態によれば、Wi−Fi HaLow送信機/受信機214及びWi−SUNデバイス送信機/受信機215の受信アンテナ、又は、ネットワークシステム200における250のアンテナを介して信号を受信することによって、802.11ahデバイス及び802.15.4gデバイスのパケット送信のエネルギーレベルを検出することが可能である。
HMI及びI/Oインターフェース210及びI/Oインターフェース218は、とりわけ、コンピュータモニター、カメラ、テレビジョン、プロジェクター、又はモバイルデバイスを含む別のディスプレイデバイス(図示せず)に接続するように構成することができる。
802.11ahネットワークシステム200は、NIC250に接続されたネットワーク290を介して他のコンピュータ295からパケットデータを受信することができる。ストレージデバイス230は、Q学習バックオフ制御プログラム232とα公平ED−CCA制御プログラム233とを含み、Q学習バックオフ制御プログラム232及びα公平ED−CCA制御プログラム233のアルゴリズムは、プログラムコードデータとしてストレージデバイス230に記憶される。Q学習バックオフ制御プログラム232及びα公平ED−CCA制御プログラム233のアルゴリズムは、非一時的コンピュータ可読記録媒体(図示せず)に記憶することができ、プロセッサ220が、媒体からアルゴリズムをロードすることによってQ学習バックオフ制御プログラム232及びα公平ED−CCA制御プログラム233のアルゴリズムを実行することができるようになっている。さらに、ポインティングデバイス/媒体212は、非一時的コンピュータ可読記録媒体上に記憶されたプログラムを読み出して実行するモジュールを含むことができる。
いくつかの事例において、ネットワークデバイスは、802.11ahネットワークシステム200に含まれる部分を選択するか又は組み合わせることによって設計することができる。例えば、ネットワークデバイスは、少なくとも、送信/受信アンテナを有するWi−Fi HaLow送信機/受信機モジュール214、Wi−Fi HaLowネットワーク及びWi−SUNネットワークに関するワイヤレス信号のエネルギーレベルを検出するセンサ、プロセッサ220、α公平ED−CCA制御プログラム233を記憶するストレージ230、プロセッサ220に関連して動作可能である1つ以上のメモリ240を備えることができる。
さらに、別のネットワークデバイスは、802.11ahネットワークシステム200に含まれる部分を選択するか又は組み合わせることによって設計することができる。例えば、当該別のネットワークデバイスは、少なくとも、送信/受信アンテナを有するWi−Fi HaLow送信機/受信機モジュール214、Wi−Fi HaLowネットワーク及びWi−SUNネットワークに関するワイヤレス信号のエネルギーレベルを検出するセンサ(図示せず)、α公平ED−CCA制御プログラム233を記憶するストレージ230、プロセッサ220に関連して動作可能である1つ以上のメモリ240、Q学習バックオフ制御プログラム232に関連付けることによってタイマーとして動作するタイマー231を備えることができる。さらに、センサは、検出器と称することができる。
Q学習バックオフ制御プログラム232及びα公平ED−CCA制御プログラム233のアルゴリズムの実行を開始するために、キーボード211、ポインティングデバイス/媒体212を用いて、又は、ワイヤレスネットワーク若しくは他のコンピュータ295に接続されたネットワーク290を介して、システム200に命令を送信することができる。Q学習バックオフ制御プログラム232及びα公平ED−CCA制御プログラム233のアルゴリズムは、ストレージデバイス230に記憶された、プリインストール済みの従来的な音声認識プログラムを用いて、マイクロフォン213によってユーザーの音響信号を受信することに応答して開始することができる。さらに、802.11ahネットワークシステム200は、ユーザーが802.11ahネットワークシステム200の動作を開始/停止させることを可能にするオン/オフスイッチ(図示せず)を備える。
HMI及びI/Oインターフェース210は、アナログ対デジタル(A/D)変換器、デジタル対アナログ(D/A)変換器、及びネットワーク290に接続するワイヤレス信号アンテナを含むことができる。さらに、1つ以上のI/Oインターフェース218を、ケーブルテレビ(TV)ネットワーク、又はTV信号を受信する従来的なテレビ(TV)アンテナに接続可能とすることができる。インターフェース218を介して受信されたRF信号は、デジタル画像及びオーディオ信号に変換することができ、ここで、802.11ahネットワークシステム200と他の802.11ahネットワークデバイスとの間の通信は、プロセッサ220及び1つ以上のメモリ240に関連したQ学習バックオフ制御プログラム232又はα公平ED−CCA制御プログラム233に従って実行することができる。
プロセッサ220は、1つ以上の画像処理装置(GPU)を含む複数のプロセッサとすることができる。
図3Aは、IEEE802.11標準規格に従ったデバイスの動作周波数帯域を示している。802.11標準規格デバイスは、310、320、330及び340として示されている異なる周波数帯域上で動作することができる。例えば、802.11ahデバイスは、サブ1GHz(S1G)帯域310上で動作し、802.11b/g/nデバイスは、2.4GHz帯域320上で動作し、802.11a/nデバイスは、5GHz帯域330上で動作し、802.11adデバイスは、60GHz帯域340上で動作する。他方、図3Bに示すように、802.15.4デバイスは、S1G帯域310’及び2.4GHz帯域320’上のみで動作することができる。802.11ah及び802.15.4gの共通周波数帯域は、S1G帯域310である。
S1G帯域310において、802.11ahネットワーク及び802.15.4gネットワークは、一周波数帯域を共有する周波数チャネル上で動作する場合があり、これにより2つのネットワーク間で干渉が引き起こされる。周波数帯域共有には2つのタイプがある。周波数帯域共有の第1のタイプは、図4Aに示すような部分共有である。この事例において、802.11ahネットワークは、始端周波数F1から終端周波数F3までの範囲に及ぶチャネル410上で動作し、802.15.4gネットワークは、始端周波数F2から終端周波数F4までの範囲に及ぶチャネル420上で動作する。周波数帯域[F2,F3]は、チャネル410及び420によって共有される。他方、周波数帯域共有の第2のタイプは、図4Bに示すような、周波数をオーバーラップする方法である。この事例において、802.11ahネットワークは、始端周波数F6から終端周波数F7までの範囲に及ぶチャネル430上で動作し、802.15.4gネットワークは、始端周波数F5から終端周波数F8までの範囲に及ぶチャネル440上で動作する。チャネル430及び440の周波数は、F5<F6かつF7<F8と表現されるので、チャネル430は、チャネル440によってオーバーラップされる。
上記において、802.11ahネットワークと802.15.4gネットワークとの間の周波数帯域共有について例示的に論述しているものの、本開示による、802.11ahネットワークにおいて用いられる通信方法は、他の920MHz周波数帯域とともに用いることができ、当該他の920MHz周波数帯域は、低電力ワイドエリアネットワーク(例えば、LoRa Alliance(商標)技術又はLoRaWAN(商標):LoRaネットワーク及びSigFoxネットワーク(例えば欧州では868MHz、米国では902MHz))等のネットワークにおいて用いられる。
802.11ahネットワークが802.15.4gネットワークに深刻に影響を与え得る理由についての論述が以下で行われる。本開示のいくつかの実施形態によれば、2つの原因が特定される。
802.11ahのより高いエネルギー検出(ED)閾値によって引き起こされる干渉
802.11ah標準規格は、エネルギー検出(ED)閾値を、1MHzチャネルの場合−75dBm、2MHzチャネルの場合−72dBm、4MHzチャネルの場合−69dBm、及び8MHzチャネルの場合−66dBmと規定する。この事例において、最小ED閾値は、−75dBmである。
802.15.4g ED閾値は、802.11ah ED閾値よりも低くなるように構成される。複数レート及び複数領域直交周波数分割多重(MR−OFDM)物理層(PHY)の場合、ED閾値は、[−100dBm,−78dBm]内に構成される。複数レート及び複数領域オフセット直交位相シフトキーイング(MR−O−QPSK)PHYの場合、ED閾値は、[−100dBm,−80dBm]内に構成される。複数レート及び複数領域周波数シフトキーイング(MR−FSK)PHYの場合、ED閾値は、[−100dBm,−78dBm]内に設定される。802.15.4g ED閾値は、802.15.4g受信機感度(RS)よりも10dB大きくなるようなエネルギーレベルにおいて構成される。
図5は、エネルギードメインにおける、802.15.4g受信機感度510、802.15.4g ED閾値520及び802.11ah ED閾値530の分布を示す概略図である。これらの3つの閾値510、520及び530は、エネルギードメインを4つのエネルギー範囲540、550、560及び570に分割する。範囲540は、802.15.4g受信機感度510未満のエネルギーレベルを表し、範囲550は、802.15.4g受信機感度510超であるが802.15.4g ED閾値520未満であるエネルギーレベルを表し、範囲560は、802.15.4g ED閾値520超であるが802.11ah ED閾値530未満であるエネルギーレベルを表し、範囲570は、802.11ah ED閾値530超であるエネルギーレベルを表す。例えば、802.15.4g受信機感度510の値は、おおよそ−90dBmとすることができ、802.11ah ED閾値530の値は、おおよそ−75dBmとすることができる。
802.11ah ED閾値のより高いエネルギーレベルにより、802.11ah送信が802.15.4g送信と衝突することが起こり得る。802.15.4gデバイスによるパケット送信の検出されたエネルギーレベルがエネルギー範囲540内にある場合、このパケットは、802.15.4gデバイスによって読み取り不能である可能性が高い。したがって、802.11ahデバイスが802.15.4gデバイスのパケット送信を無視することが許容可能である。802.15.4gパケット送信の検出されたエネルギーレベルが範囲570内にある場合、802.11ahデバイスは、802.11.ah共存メカニズムを用いて、検出されたパケット送信をハンドリングする。しかしながら、802.15.4gパケット送信の検出されたエネルギーレベルが範囲550又は範囲560内にある場合、このパケットは、802.15.4gデバイスによって読み取り可能であり、802.11ahデバイスは、検出されたエネルギーレベルが802.11ah ED閾値530よりも低いので、検出されたパケット送信を無視する。この事例において、802.11ahデバイスのバックオフカウンタが0に達した場合、802.11ahデバイスは、進行中の802.15.4gパケット送信と衝突する送信を開始する。したがって、802.11ah共存メカニズムは、802.15.4gパケット送信の検出されたエネルギーレベルがエネルギー範囲580、すなわちエネルギー範囲550及び560の和集合内にある場合、802.15.4gパケット送信を無視する。その結果、バックオフカウンタが0に達した場合、802.11ahデバイスは、進行中の802.15.4gパケット送信と衝突するパケットを送信する。したがって、802.11ah ED−CCAメカニズムは、より低い送信電力でより多くの802.15.4gパケットを検出するために向上されなければならない。
802.11ahのバックオフプロセスによって引き起こされる干渉
802.11ahバックオフプロセスは、802.15.4gバックオフプロセスよりもはるかに高速である。なぜならば、802.11ah標準規格は、802.15.4g標準規格のタイムパラメーターよりもはるかに短いタイムパラメーターを用いるためである。例えば、802.11ahタイムスロットは52μsであり、分散フレーム間スペース(DIFS:distributed interframe space)は264μsであり、ショートフレーム間スペース(SIFS:short interframe space)は160μsであり、クリアチャネル割り当て(CCA)時間は40μs未満であり、CCAプロセス−送信(TX)ターンアラウンドタイムは5μs未満である。802.15.4g標準規格の場合、対応するパラメーターは、シンボルレートに依存する。シンボルレート=62.5ksymbol/sの場合、バックオフ期間は320μsであり、肯定応答(ACK)待機時間は1280μsであり、SIFSは192μsであり、CCA時間は128μsであり、CCA−TXターンアラウンドタイムは192μsである。これらのバックオフパラメーターは、より小さいシンボルレート、例えばシンボルレート=20ksymbol/sの場合、更により長く、ACK待機時間は1600μsである。
802.11ahバックオフと802.15.4gバックオフとの間の別の重要な差は、CCA動作にある。802.11ahデバイスは、各バックオフスロット内でCCA動作を実行する。しかしながら、802.15.4gデバイスは、バックオフプロセスの終了時にのみCCA動作を実行する。これは、802.15.4gデバイスが802.11ahデバイスによって引き起こされる干渉を検出する可能性がより低い場合があることを示している。したがって、802.15.4gデバイスの送信は、802.11ahデバイスの送信によって深刻に干渉される可能性がある。
図6Aは、802.11ahバックオフが6つのタイムスロット又は6つ未満のタイムスロットを占める場合、802.11ahデータ送信が802.15.4gデータ送信と干渉する様子を示す概略図である。時点Tにおいて、802.11ahデバイス610が送信プロセスを開始し、チャネルがビジーであること680を検出するので、各タイムスロットにおいてCCA動作を実行してチャネルステータスをモニタリングする。時点Tにおいて、802.15.4gデバイス620が自身の送信プロセスを開始する。CCA動作を実行することなく、802.15.4gデバイス620は、バックオフ手順630を即座に開始する。時点Tにおいて、チャネルがアイドルになり、それゆえ、802.11ahデバイス610は、自身のバックオフ手順630を開始するために、DIFS期間685の間待機する。時点Tにおいて、802.15.4gデバイス620は、バックオフを完了してCCA動作640を開始する。その後、時点Tにおいて、802.11ahデバイス610は、自身のバックオフ手順630を開始する。時点Tにおいて、802.15.4gデバイス620のCCAは、アイドルチャネル650を報告し、したがって、802.15.4gデバイス620は、CCA−TXターンアラウンドプロセス660を開始し、この期間中、802.11ahデバイス610は、時点Tにおいて自身のバックオフプロセスを完了し、チャネルは依然としてアイドルである。よって、802.11ahデバイス610は、自身のデータ送信670を開始する。問題は、時点TにおいてCCA−TXターンアラウンドが終了すると、802.15.4gデバイス620は、802.11ahデバイス610が既に送信を開始したことを知得していないことである。それゆえ、802.15.4gデバイス620は、自身のデータ送信670を開始する。802.11ahデバイス610は、時点Tにおいて自身のデータ送信を完了する。結果として、データ衝突675が時点Tから時点Tまでの間に発生する。この衝突は、802.15.4gのCCA時間+CCA−TXターンアラウンドタイムが320μsであり、これは、802.11ahデバイス610が自身の6つ以下のバックオフタイムスロットを完了して自身のデータ送信を開始するのに十分な長さであることが理由で発生する。
Wi−Fi HaLow及びWi−SUNネットワークにおいて、ユニキャストパケットは、パケット送達の成功を確認するために、受信側によって確認応答が行われる必要がある。Wi−SUNソースノードは、受信側から確認応答(ACK)パケットを受信するのに長時間待機する可能性がある。この長時間のACK待機期間により、Wi−Fi HaLowデバイスに、自身のバックオフを完了してパケット送信を開始するのに十分な時間が与えられ、このパケット送信が、Wi−SUN ACKパケット受信と干渉する可能性がある。図6Bは、802.11ahバックオフが24個以下のタイムスロットを占める場合、802.11ah送信が802.15.4g ACK受信(RX)と干渉する一例を示している。時点T10において、802.15.4gデバイス620は、データ送信670を開始する。よって、802.11ahデバイス610は、チャネルがビジーである(680)ことを検出し、各タイムスロットにおいてチャネルステータスをモニタリングする。時点T11において、802.15.4gデバイス620は、そのデータ送信を完了し、ACKパケット690のための待機を開始する。チャネルは時点T11においてアイドルになるので、802.11ahデバイス610は、DIFS期間685の間待機し、時点T12において自身のバックオフプロセス630を開始する。時点T13において、802.11ahデバイス610は、自身のバックオフプロセス630を完了し、802.11ahデバイス610のCCAは、アイドルチャネル650を報告する。したがって、802.11ahデバイス610は、データ送信670を開始する。802.15.4gデバイス620のデータ受信側は、データ受信からACK送信までCCAを実行しないので、802.15.4g ACKパケット送信は、時点T14において開始するとともに時点T15において終了し、この期間中、802.11ahデバイス610は自身のデータパケットを送信している。よって、802.11ahデバイス610のデータパケット送信は、802.15.4gデバイス620のACK受信(RX)695と衝突する。このACK衝突は、802.15.4g ACK待機時間が1280μsであり、これは、802.11.ahデバイス610が自身の24個以下のバックオフタイムスロットを完了して自身のデータ送信を開始するのに十分長いことが理由で発生する。
データ衝突及びACK衝突は、802.11.ahデバイスのより高速なバックオフプロセスによって引き起こされる。この事例において、802.11ahデバイスは、いずれのプロトコルも違反しないが、進行中の802.15.4g送信プロセスを検出することは不可能である。
したがって、802.11ahデバイスが802.15.4gデータ送信及びACK送信との衝突を削減するための更なる方法が提供されなければならない。
本発明の実施形態によれば、802.11ahデバイスのバックオフプロセスを管理することによって干渉を削減することが可能である。
同時配置された802.11ahネットワーク及び802.15.4gネットワークの共存制御
本開示の実施形態によれば、802.11ahネットワーク若しくは802.15.4gネットワークにおいて、又は、802.11ahネットワーク及び802.15.4gネットワークの双方において、共存制御を実行することができる。本開示の一実施形態は、802.15.4gデバイスが既に展開されている場合があり、かつ、802.11ahが今後展開されるので、802.11ahネットワークのための共存制御方法及びプログラムを提供する。
本開示の実施形態によれば、干渉は、α公平性技術を介して802.11ah ED−CCAメカニズムを向上させることによって削減される。この事例において、802.11ahデバイスは、より多くの802.15.4gパケット送信を検出するように構成される。
本開示の別の実施形態によれば、干渉は、Q学習手法に基づいて削減され、ここで、802.11ahデバイスは、進行中の802.15.4g送信の可能性を判断するように構成される。
α公平性に基づくED−CCA(α公平ED−CCA)制御方法
本開示の実施形態によれば、802.11ahネットワークの802.15.4gネットワークとの干渉を削減するのに用いることができるα公平ED−CCA制御方法が以下に説明される。α公平ED−CCA制御方法は、ストレージデバイス230内のα公平ED−CCA制御プログラム233として提供することができる。
さらに、ED CCA制御方法は、Wi−SUNプロトコルの受信機感度(RS)とWi−Fi HaLowプロトコルのエネルギー検出(ED)閾値との間のα公平ED閾値を求め、ここで、ED CCA制御方法は、ワイヤレス信号の検出されたエネルギーレベルがα公平ED閾値未満である場合に送信を許可する。
ED−CCA方法(プロセス)は、802.11ahデバイスが送信するパケットを有する場合このデバイスによって実行される。802.11ah ED−CCAによって検出されるエネルギーは、802.15.4gネットワーク又は他のS1Gネットワークから到来し得る。検出されたエネルギーレベルが図5における範囲540又は範囲570内である場合、802.11.ah共存メカニズムは、更なる制御を一切必要とすることなく、この事例をハンドリングすることができる。しかしながら、検出されたエネルギーレベルが範囲580内である場合、802.11.ah共存メカニズムは、この検出されたエネルギーを無視する。検出されたエネルギー源には、以下の2つの可能性がある。
1)エネルギーが802.15.4gパケット送信から到来する。この事例において、802.11ah ED−CCAは、ビジーチャネルを報告するべきである。
2)エネルギーが他のS1Gネットワークから到来する。この事例において、802.11ah ED−CCAは、アイドルチャネルを報告するべきである。
課題は、802.11ahデバイスが、検出されたエネルギーのソースを知得していないことである。
a)802.11ah ED−CCAが、標準規格が言及しているようにアイドルチャネルを常に報告する場合どうなるだろうか?明らかに、この手法は、802.11ahネットワークに有利である。この手法は、802.11ahネットワークに、より多くのパケットを送信するチャネルアクセス機会をより多く与える。しかしながら、802.11ahパケットの送信は、低電力802.15.4gパケット送信と衝突する場合がある。
b)802.11ah ED−CCAがビジーチャネルを常に報告する場合どうなるだろうか?この手法は、802.15.4gネットワークに有利である。この手法は、より低い送信電力を用いる802.15.4gパケットが、干渉を伴うことなく送信されることを可能にする。しかし、検出されたエネルギーが802.15.4gパケット送信以外から到来する場合、送信は無視されるはずであり、802.11ahデバイスは自身の送信プロセスを継続するはずであるので、これはスペクトル効率的ではない。
本開示の一実施形態は、α公平性に基づくED−CCA(α公平ED−CCA)制御方法を提供して、802.11ahネットワークと802.15.4gネットワークとの間の公平性トレードオフを考慮する。この提供される制御方法を用いて、802.11ah α公平ED−CCAは、α公平性技術によって求められる確率に基づいてチャネルステータスを報告する。これを行うために、以下の一般化されたα公平性ユーティリティ目的関数を規定する。
Figure 0006910459
ここで、Pは、802.11ah α公平ED−CCAがアイドルチャネルを報告する確率であり、Pは、802.11ah α公平ED−CCAがビジーチャネルを報告する確率であり、αは、802.11ahネットワークと802.15.4gネットワークとの間の公平なチャネルアクセス配分を制御するパラメーターであり、U及びUは、それぞれ、802.11ahネットワーク及び802.15.4gネットワークのネットワークユーティリティである。ネットワークユーティリティは、データパケット受信レート、データパケット送信レート、チャネル利用及びデータパケット遅延等のメトリックとすることができる。
α公平スペクトル共有は、条件P+P=1を条件とした目的関数V(P,P)の最大化に対応する。関数x1−αは凹型であるので、この最適化問題は、以下によって与えられる一意の解を有する。
Figure 0006910459
式(1)は、α>1の場合、ユーティリティが小さくなるとより多くのチャネルアクセス機会がネットワークに許可され、α<1の場合、ユーティリティが大きくなるとより多くのチャネルアクセス機会がネットワークに与えられることを示している。例えば、α>1でありかつU及びUがパケット受信レートである場合、U>Uであるので、より多くの送信機会が802.15.4gネットワークに与えられる。U/Uが1を近似する場合、802.11ahネットワーク及び802.15.4gネットワークに均等なチャネルアクセス機会を与える傾向がある。
図7は、802.11ahデバイスのα公平制御ED−CCA制御方法のアルゴリズムを示すフローチャートである。この事例において、EDTHは、802.11ah標準規格によって規定されたエネルギー検出(ED)閾値を示している。α公平ED−CCA制御方法のアルゴリズムは、コンピュータ可読ストレージ230に記憶することができる。
チャネル幅に依存して、EDTHは、−75dBm又は−72dBm又は−69dBm又は−66dBmとすることができる。802.15.4g ED閾値は、[−110dBm,−78dBm]内であり、802.15.4g受信機感度(RS)は、通常802.15.4g ED閾値より10dB低い。α公平ED−CCA方法700を実行するために、802.11ahデバイスは、まず、ステップ710において、α公平性に基づくED閾値(第1の閾値)α−EDTHを、802.15.4g RS≦α−EDTH≦EDTHであるように求める。ステップ720において検出されたエネルギーレベル<α−EDTHである場合、ステップ730において、α公平ED−CCAは、802.15.4gのチャネルステータスをアイドル状態として認識し、パケット送信を許可する。そうでなければ、α公平ED−CCAは、ステップ740において、検出されたエネルギーレベル>EDTHであるか否かをチェックする。yesである場合、ステップ750において、α公平ED−CCAは、チャネルステータスをビジーとして報告する。noである場合、ステップ760において、α公平ED−CCAは、ネットワークユーティリティU及びUを取得して、最適α公平性解P を計算する。その後、α公平ED−CCAは、一様乱数R∈[0,1]を得る。ステップ780においてR≦P である場合、ステップ730において、α公平ED−CCAは、チャネルステータスをアイドルとして報告し、802.11ahデバイスのパケット送信を許可する。そうでなければ、α公平ED−CCAは、ステップ790においてバックオフカウンタの値をチェックする。バックオフカウンタ>0である場合、α公平ED−CCAは、ステップ750においてチャネルステータスをビジーとして報告する。そうでなければ、バックオフカウンタ=0である場合、α公平ED−CCAは、ステップ795において競合ウィンドウのより大きな値を求め、その後、ステップ750においてチャネルステータスをビジーとして報告する。
バックオフカウンタ=0である場合、すなわち最後のバックオフスロットにおいて、α公平ED−CCAがビジーチャネルを報告する場合、これは、802.15.4g送信が進行中であることを示している。802.15.4g送信、特にACK送信との衝突を回避するために、標準の指数競合ウィンドウの増加を用いる代わりにより大きな競合ウィンドウを適用することができる。なぜならば、802.15.4g ACK待機時間は非常に長時間となる可能性があり、例えば、20ksymbol/sシンボルレートの場合、この待機時間は1600μsであり、これは、30個の802.11ahタイムスロットよりも大きいためである。802.15.4g ACKパケットは、1600μs期間中のいずれの時点においても送信される可能性がある。したがって、802.11ahデバイスは、この期間中にパケットを一切送信すべきではない。
バックオフカウンタは、CCAメカニズムによってアイドルであると評価されるバックオフタイムスロットの数を表しており、例えば、バックオフカウンタ=2は、送信が行われる前に、更に2つのタイムスロットがアイドルであると判断されなければならないことを意味している。
求められたα公平ED閾値α−EDTHの値に依存して、α公平ED−CCA制御は、エネルギー範囲580の任意の部分において適用することができ、例えば、α−EDTH=802.15.4g RSである場合、α公平ED−CCAは、範囲580全体において適用され、α−EDTH=802.15.4g ED閾値である場合、α公平ED−CCAは、範囲560のみにおいて適用され、α−EDTH=EDTHである場合、α公平ED−CCA制御は適用されない。これは、提供されるα公平ED−CCA制御方法の融通性を示している。
802.15.4gネットワークの事例と同様に、上記で記載されたα公平ED−CCA制御方法は、他の一般的なIEEE802.15.4標準規格デバイス又はネットワークに適用することができる。なぜならば、802.11ahデバイス送信の、低レートワイヤレスパーソナルエリアネットワークデバイスとの干渉のメカニズムは、802.15.4gネットワークのそれと同様であるためである。
Q学習に基づくバックオフ制御方法
本開示の実施形態によれば、802.11ahネットワークの802.15.4gネットワークとの干渉を削減するのに用いることができるQ学習に基づくバックオフ制御方法が以下に説明される。Q学習に基づくバックオフ制御方法は、ストレージデバイス230内のQ学習制御プログラム232として提供することができる。
図6A及び図6Bに示すように、802.11ahバックオフカウンタが0に達した場合、ED−CCAがアイドルチャネルを報告しても、依然として進行中の802.15.4g送信が存在する可能性がある。802.11ahデバイスは、802.15.4g送信が進行中であるか否かを認識しないので、802.11ahデバイスは、送信又はバックオフのいずれかを実行する可能性がある。
802.11ahデバイスが最適な戦略を学習することによって判断を行うために、確率論的環境下での実用的な制御戦略として、Q学習に基づくバックオフ制御方法が提案される。Q学習に基づくバックオフ制御方法は、Q学習方法と称することができる。Q学習方法は、プロセッサ220が、ストレージ230、又はWi−Fi HaLowモジュール214にインストールされたメモリに記憶されたQ学習制御プログラム232を実行することによって、実行することができる。Q学習制御プログラム232のアルゴリズムが以下で説明されるとともに、図8においてフローチャートとして示される。
いくつかの事例において、Wi−Fi HaLow送信機/受信機モジュール214は、プロセッサと、Q学習方法を実行するQ学習制御プログラム232を記憶するメモリ(図示せず)とを備えることができる。
Q学習方法は、動作履歴から最適行動選択方策を学習して累積される報酬を最大化するという機械学習技術の1つである。802.11ahネットワークと802.15.4gネットワークとの間で共有される周波数スペクトル(帯域)について、Q学習方法は、最後のバックオフスロットにおいて事前知識なしで(on the fly)バイナリ戦略を学習するのに用いられる。これを行うために、Q学習方法は、状態セットS={s,s}={チャネルアイドル,チャネルビジー}、及び、行動セットA={a,a}={送信,バックオフ}を規定する。以下のQ学習目的関数が、使用のために起動される。
Figure 0006910459
ここで、Q(s,a)は、Q学習目的関数であり、τは、学習レートであり(0<τ<1)、γは、割引率であり(0<γ<1)、R(s,a)は、時点tにおける状態sにおいて行動aを実行することによって取得される報酬であり、s’は、行動aを実行するときに状態sから到達することができる状態であり、B(s’)は、状態s’において選択することができる行動セットである。行動bを選択することにより、目的関数の最大値が、Φ(s’,b)として取得される。
(s,a)は、固定値とすることも変数とすることもできる。Q学習の中心となる概念は、累積される報酬が最大化されるように{状態,行動}ペアごとに適切な報酬を設計することである。周波数スペクトル共有について、α公平性に基づく報酬は、以下のように規定される。
Figure 0006910459
ここで、V=V(P ,P )は、時点tにおける最大期待ユーティリティであり、E[V]は、経時的なVの期待値を表すとともに、
Figure 0006910459
として線形的に計算することができる。V は、802.11ahが許可されたチャネルアクセスである、すなわちP=1及びP=0であるときに取得される。V は、802.11ahが許可されないチャネルアクセスである、すなわちP=0及びP=1であるときに取得される。目下の報酬(instant rewards)を用いる原理は、α公平スペクトル配分に基づいて厳密に判断を行うことである。理想α公平期待ユーティリティと行動aを実行した後に得られるユーティリティとの間の絶対値誤差が小さい場合、その累積された報酬がより大きなΦを与えるのでこの行動aが選択される傾向にある。加えて、この行動は、チャネルが既にビジーである場合、パケットを送信するのに確定的に干渉を引き起こす。それゆえ、負の報酬が{チャネルビジー,送信}ペアに割り当てられることで、この挙動が罰せられる。チャネルがビジーである場合、バックオフが選択すべき正しい行動である。よって、0報酬が{チャネルアイドル,バックオフ}ペアに割り当てられる。
α公平性目的関数V(P,P)において、Pは、ここで、802.11ahネットワークに対するチャネルアクセスを許可する確率であり、Pは、ここで、802.11ahネットワークに対するチャネルアクセスを許可しない確率であることを指摘しておく必要がある。
図8は、802.11ahネットワークについてQ学習バックオフ制御プロセスを実行するQ学習バックオフ制御方法を説明するフローチャートを記述している。802.11ahデバイスは、ステップ800においてQ学習バックオフ制御プロセスの実行を開始する。802.11ahデバイスは、各バックオフタイムスロットにおいてメモリからバックオフカウンタ(BC)の値を取得する(810)。なぜならば、バックオフカウンタは、各802.11ahデバイスによって維持されるパラメーターであり、各デバイスは、メモリ内に自身のバックオフカウンタ値を有するためである。バックオフカウンタ>0である場合(820)、ステップ830において通常バックオフ手順が継続する。いくつかの事例において、ステップ820の後に、バックオフ手順の追加の判断ステップを追加することができる。この事例において、バックオフカウンタが0を示し、かつ、図に示すようにステップ840においてα公平ED−CCAプロセス又はED−CCAがチャネルステータスをアイドルとして報告する場合であっても、バックオフ手順は継続される。α公平ED−CCA制御プログラム233がいくつかのシステム設計に従ってストレージ230に含まれない場合、標準ED−CCAが用いられる。Q学習バックオフ制御プロセスは、ステップ850において、ネットワークユーティリティU及びUを取得し、P 、P 、V及びE[V]を計算する。その後、Q学習バックオフ制御プロセスは、ステップ860において、V、V及び報酬R(s,a)を計算する。これらのパラメーターの準備が整うと、Q学習バックオフ制御プロセスは、ステップ870においてQ学習手順を起動して、最適行動を判断する。行動が送信を示す場合、ステップ885において、802.11ahデバイスがパケットを送信する。行動がバックオフを示す場合、ステップ890において、Q学習バックオフ制御プロセスがより大きな競合ウィンドウを決定して、ステップ895においてバックオフを再実行する。
Q学習バックオフ制御プロセスは、バックオフカウンタが0に達したとき(そして、ストレージ230がα公平ED−CCA制御プログラム233を含む場合、α公平ED−CCA又はED−CCAがチャネルステータスをアイドルとして報告したとき)に行動選択を行うのに用いられる。この事例において、802.11ahデバイスは、チャネルをアイドルとして扱う(判断する)が、より低い電力の802.15.4gパケット送信が進行中である可能性があるか、又は、802.15.4gデバイスは、ACKパケットのために待機している。Q学習バックオフ制御プロセスは、802.11ahデバイスが選択すべき最適行動を決定する。衝突の潜在的可能性又は802.15.4gへのα公平スペクトル配分が理由で最適行動がバックオフであるとして示される場合、802.11ahデバイス送信プロセスは、再びバックオフに戻る。そうでなければ、802.11ahデバイスは、パケットを送信する。
さらに、最適行動がバックオフであるとして示される場合、これは、802.15.4g送信が進行中である可能性があることを示唆している。干渉を回避するために、標準指数競合ウィンドウの増加を用いる代わりに、ステップ890において、より大きな競合ウィンドウを適用することができる。
α公平ED−CCA制御プロセス及びQ学習バックオフ制御プロセスは、別個に又はともに適用することができる。加えて、異なるネットワークユーティリティを、異なる共存制御方法に用いることができる。提供される共存制御方法は、分散方式において設計される。各802.11ahデバイスは、制御プロセスを独立して実行する。ネットワークユーティリティの獲得は、実装依存である。例えば、802.11ah APは、802.11ahネットワークについてパケット受信レートを計算し、ゲートウェイを通じた802.15.4gパケット受信レートを取得し、ネットワークユーティリティを802.11ahデバイスにブロードキャストすることができる。802.11ahデバイスは、エネルギー検出を介して802.15.4gチャネル利用等のメトリックを検知することができる。
802.15.4gネットワークの事例と同様に、上記で記載されたQ学習バックオフ制御方法は、他の一般的なIEEE802.15.4標準規格デバイス又はネットワークに適用することができる。なぜならば、802.11ahデバイス送信の、低レートワイヤレスパーソナルエリアネットワークデバイスとの干渉のメカニズムは、802.15.4gネットワークのそれと同様であるためである。
データパケット送達レートのシミュレーション結果
図9は、本開示の実施形態による、Q学習バックオフ方法及びα公平ED−CCA方法に対する802.15.4gネットワークのデータパケット送達レート(PDR)を示すシミュレーション結果を示している。これらのシミュレーション結果は、802.11ah共存方法と比較される。いずれの方法も、802.11ah共存の事例と比較して、802.15.4gのPDRを、それぞれ26%及び29%だけ改善していることが見て取られる。
さらに、本開示による実施形態は、802.11ahネットワークデバイス間のワイヤレス通信を実行する効果的な方法を提供し、それゆえ、Q学習バックオフ制御プログラム232及び/又はα公平ED−CCA制御プログラム233を用いる方法及びデバイスの使用により、中央処理装置(CPU)使用量、電力消費及び/又はネットワーク帯域幅使用量を削減することができる。
図10は、本開示の実施形態による、ワイヤレス信号のエネルギーレベル検出に基づいて、α公平ED−CCA制御プロセス(プログラム)又はQ学習バックオフ制御プロセス(プログラム)を選択するプログラム選択方法のフローチャートを示している。このプログラム選択方法は、プロセッサ220によって実行可能である選択プログラム(図示せず)としてストレージデバイス230又は1つ以上のメモリ240に記憶することができる。選択プログラムは、802.11ahネットワークシステム200が802.11ahネットワークデバイス又は802.15.4gネットワークデバイスのパケットのワイヤレス信号を受信すると開始することができる。
上述したように、α公平ED−CCA制御プロセス及びQ学習バックオフ制御プロセスを802.11ahネットワークシステム200に適用して、802.11ahネットワーク及び802.15.4gネットワークに対する干渉を軽減することができる。α公平ED−CCA制御プログラム及びQ学習バックオフ制御プログラムの各々は、独立して802.11ahネットワークシステム200において用いることができる。802.11ahネットワークシステム200がストレージデバイス230にα公平ED−CCA制御プログラム及びQ学習バックオフ制御プログラムを含む場合、α公平ED−CCA制御プログラム及びQ学習バックオフ制御プログラムのうちの一方を、802.15.4gネットワークに対する802.11ahネットワークの影響を軽減するために選択することができる。
例えば、α公平ED−CCA制御プログラム233又はQ学習バックオフ制御プログラム232のいずれかを、ストレージデバイス230に記憶された選択プログラムを用いて、802.11ahネットワークデバイス又は802.15.4gネットワークデバイスから送信されたパケットのエネルギーレベルに基づいて、選択することができる。
図10は、802.11ahネットワークシステム200は、ステップS1においてアンテナを介してシステム200内のセンサによってパケットのワイヤレス信号のエネルギーレベルEを検出し、ステップS2において、エネルギーレベルEが閾値E0th超である場合、α公平ED−CCA制御プログラム233を選択し、このα公平ED−CCA制御プログラム233を実行することを示している。閾値E0thは、選択閾値と称することができる。図7においてフローチャートとして示すα公平ED−CCA制御プログラム233の実行結果に従って、802.11ahネットワークシステム200は、ステップS4においてパケット送信又はバックオフプロセスの動作を決定する。
エネルギーレベルEが閾値E0th以下である場合、802.11ahネットワークシステム200は、ステップS2においてQ学習バックオフ制御プログラム232を選択し、ステップS5においてこのQ学習バックオフ制御プログラムを実行する。図8においてフローチャートとして示すQ学習バックオフ制御プログラム232の実行結果に従って、802.11ahネットワークシステム200は、ステップS6においてパケット送信又はバックオフプロセスの動作を決定する。例えば、S2におけるα公平ED−CCA制御プログラム233又はQ学習バックオフ制御プログラム232の選択ステップにおいて、閾値E0thは、おおよそ−85dBmのエネルギーレベルに設定することができる。
本開示によるいくつかの実施形態では、802.11ahネットワークシステム200は、802.11ahネットワークのアクセスポイント(AP)デバイス、及び、802.15.4gネットワークのパーソナルエリアネットワーク調整器(PANC)を、ケーブル接続(図示せず)を用いて接続することによるゲートウェイデバイスとすることができる。例えば、α公平ED−CCA制御プログラム233又はQ学習バックオフ制御プログラム232の実行結果がバックオフプロセスを示す場合、ゲートウェイデバイスは、802.11ahネットワークデバイスがバックオフプロセスを実行するとともに、802.15.4gデバイスが他の802.15.4gデバイスと通信するためにパケットを送信することができるように、APデバイスに割り当てられた802.11ahネットワークデバイスにコマンドメッセージを送信することができる。
本開示による別の実施形態では、802.11ahネットワークシステム200は、既存の802.11ahデバイス、及び、802.15.4gネットワークと共存する802.11ahネットワーク内に既に展開されているAPデバイスにアタッチ可能である802.11ahアダプターとすることができる。802.11ahアダプターを既存の802.11ahデバイスにアタッチすることによって、802.11ahアダプターは、α公平ED−CCA制御プログラム233又はQ学習バックオフ制御プログラム232の実行結果がバックオフプロセスを示す場合、既存の802.11ahデバイスにバックオフプロセスを実行させる。
さらに、本開示によるいくつかの実施形態では、Wi−Fi HaLowネットワーク及びWi−SUNネットワークの共存のためのソフトウェアを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を、既存のWi−Fi HaLowネットワーク又は既存のWi−Fi HaLowネットワークデバイス内のメモリ又はストレージにインストールして、α公平ED−CCA制御プログラム233又はQ学習バックオフ制御プログラム232を実行することができる。ソフトウェアは、1つ以上のコンピュータによって実行可能である命令を含み、これらの命令は、実行時に、Wi−SUNプロトコルを用いてWi−SUNネットワークと共有される周波数帯域のワイヤレス信号を受信するステップと、ワイヤレス信号のエネルギーレベルを検出するステップと、エネルギー検出(ED)クリアチャネル割り当て(CCA)制御プロセスを実行する第1のプログラムを記憶するステップと、第1のプログラムを実行して、ED CCA制御プロセスに従ってワイヤレス信号の検出されたエネルギーレベルに基づいてパケットの送信が許可されるか否かを判断するステップと、ED CCA制御プロセスが送信を許可した場合、Wi−Fi HaLowプロトコルに従って周波数帯域を通じてパケットを送信するステップとを含む動作を1つ以上のコンピュータに実行させる。この事例において、ED CCA制御プロセスは、Wi−SUNプロトコルの受信機感度(RS)と、Wi−Fi HaLowプロトコルのエネルギー検出(ED)閾値との間のα公平ED閾値を求め、ED CCA制御プロセスは、ワイヤレス信号の検出されたエネルギーレベルがα公平ED閾値未満である場合、送信を許可する。さらに、ED CCA制御プロセスは、ワイヤレス信号の検出されたエネルギーレベルがED閾値超である場合、送信を許可しない。いくつかの事例において、ワイヤレス信号の検出されたエネルギーレベルがα公平ED閾値超であるが、ED閾値未満である場合、ED CCA制御プロセスは、送信が、所定の目的関数の最適α公平性解の計算結果に従って許可されるか否かを判断する。
例えば、Wi−Fi HaLowネットワークがWi−SUNネットワークと同時配置されるように構成される場合、Wi−Fi HaLowネットワーク及びWi−SUNネットワークの共存のためのネットワークシステムは、Wi−SUNプロトコルを用いてWi−SUNネットワークと共有される周波数帯域のワイヤレス信号を受信する受信機と、ワイヤレス信号のエネルギーレベルを検出するセンサと、エネルギー検出(ED)クリアチャネル割り当て(CCA)制御プロセスを実行する第1のプログラムを記憶するメモリと、検出器及びメモリと関連して、第1のプログラムを実行して、ED CCA制御プロセスに従ってワイヤレス信号の検出されたエネルギーレベルに基づいてパケットの送信が許可されるか否かを判断するプロセッサと、ED CCA制御プロセスが送信を許可した場合、Wi−Fi HaLowプロトコルに従って周波数帯域を通じてパケットを送信する送信機とを備える。
この事例において、ED CCA制御プロセスは、Wi−SUNプロトコルの受信機感度(RS)と、Wi−Fi HaLowプロトコルのエネルギー検出(ED)閾値との間のα公平ED閾値を求め、ED CCA制御プロセスは、ワイヤレス信号の検出されたエネルギーレベルがα公平ED閾値未満である場合、送信を許可する。
さらに、ED CCA制御プロセスは、ワイヤレス信号の検出されたエネルギーレベルがED閾値超である場合、送信を許可しない。
いくつかの事例において、ワイヤレス信号の検出されたエネルギーレベルがα公平ED閾値超であるが、ED閾値未満である場合、ED CCA制御プロセスは、送信が、所定の目的関数の最適α公平性解の計算結果に従って許可されるか否かを判断する。
このような事例において、所定の目的関数は、
Figure 0006910459
によって表され、P+P=1であり、Pは、送信の許可確率であり、Pは、送信の不許可確率であり、αは、Wi−Fi HaLowネットワークとWi−SUNとの間の公平なチャネルアクセス配分を制御するパラメーターであり、U及びUは、それぞれWi−Fi HaLowネットワーク及びWi−SUNのネットワークユーティリティである。
上記のネットワークシステムは、プロセッサが、第1のプログラムの実行後に送信が許可されないことを判断した場合、Wi−SUNプロトコルに従ってWi−SUNネットワークのパーソナルエリアネットワーク調整器(PANC)に利用可能な情報パケットを送信するWi−SUN送信機/受信機モジュールを更に備えることができる。
その事例において、メモリは、送信がQ学習目的関数の計算結果に基づいて許可されるか否かを判断するQ学習バックオフ制御プロセスを、プロセッサに実行させる第2のプログラムを含む。さらに、メモリは、ワイヤレス信号の検出されたエネルギーレベルに基づいて第1のプログラム又は第2のプログラムを選択する選択閾値を記憶する。
プロセッサは、ワイヤレス信号の検出されたエネルギーレベルが選択閾値以下である場合、Q学習バックオフ制御プロセスを実行する。
ネットワークシステムはまた、第1のワイヤケーブルを介してWi−Fi HaLowネットワークのアクセスポイントに接続可能である第1の入力/出力インターフェースを更に備えることができる。ネットワークシステムは、第2のワイヤケーブルを介してWi−SUNのパーソナルエリアネットワーク調整器(PANC)に接続可能である第2の入力/出力インターフェースを更に備えることができる。
上記のシステムに含まれる要素を選択するか又は組み合わせることによって、Wi−Fi HaLowネットワーク及びWi−SUNネットワークの共存のためのネットワークデバイスを提供することができる。この事例において、ネットワークデバイスは、Wi−SUNプロトコルを用いてWi−SUNネットワークと共有される周波数帯域のワイヤレス信号を受信する受信機と、バックオフ制御プロセスを実行するQ学習バックオフ制御プログラムを記憶するメモリと、メモリと関連して、Q学習バックオフ制御プログラムを実行して、パケットの送信が許可されるか否かを判断するプロセッサと、バックオフ制御プロセスが送信を許可した場合、Wi−Fi HaLowプロトコルに従ってワイヤレスチャネルを通じてパケットを送信する送信機とを備える。この場合、Q学習バックオフ制御プログラムは、プロセッサに、Q学習目的関数を計算させ、Q学習目的関数は、
Figure 0006910459
によって表され、Q(s,a)は、Q学習目的関数であり、τは、学習レートであり(0<τ<1)、γは、割引率であり(0<γ<1)、R(s,a)は、時点tにおける状態sにおいて行動aを実行することによって取得される報酬であり、s’は、行動aを実行するときに状態sから到達することができる状態であり、B(s’)は、状態s’において選択することができる行動セットである。
上記のシステムに使用するプロセスは、Wi−Fi HaLowネットワーク及びWi−SUNネットワークの共存のためのソフトウェアを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体に記憶することができる。ソフトウェアは、1つ以上のコンピュータによって実行可能である命令を含み、その命令は、実行時に、Wi−SUNプロトコルを用いてWi−SUNネットワークと共有される周波数帯域のワイヤレス信号を受信することと、ワイヤレス信号のエネルギーレベルを検出することと、エネルギー検出(ED)クリアチャネル割り当て(CCA)制御プロセスを実行する第1のプログラムを記憶することと、第1のプログラムを実行して、ED CCA制御プロセスに従ってワイヤレス信号の検出されたエネルギーレベルに基づいてパケットの送信が許可されるか否かを判断することと、ED CCA制御プロセスが送信を許可した場合、Wi−Fi HaLowプロトコルに従って周波数帯域を通じてパケットを送信することと、を含む動作を1つ以上のコンピュータに実行させる。この事例において、ED CCA制御プロセスは、Wi−SUNプロトコルの受信機感度(RS)と、Wi−Fi HaLowプロトコルのエネルギー検出(ED)閾値との間のα公平ED閾値を求め、ED CCA制御プロセスは、ワイヤレス信号の検出されたエネルギーレベルがα公平ED閾値未満である場合、送信を許可する。さらに、ED CCA制御プロセスは、ワイヤレス信号の検出されたエネルギーレベルがED閾値超である場合、送信を許可しない。
更に別の事例において、ワイヤレス信号の検出されたエネルギーレベルがα公平ED閾値超であるが、ED閾値未満である場合、ED CCA制御プロセスは、送信が、所定の目的関数の最適α公平性解の計算結果に従って許可されるか否かを判断し、
ここで、所定の目的関数は、
Figure 0006910459
によって表され、P+P=1であり、Pは、送信の許可確率であり、Pは、送信の不許可確率であり、αは、Wi−Fi HaLowネットワークとWi−SUNネットワークとの間の公平なチャネルアクセス配分を制御するパラメーターであり、U及びUは、それぞれWi−Fi HaLowネットワーク及びWi−SUNネットワークのネットワークユーティリティである。
非一時的コンピュータ可読媒体は、送信がQ学習目的関数の計算結果に基づいて許可されるか否かを判断するQ学習バックオフ制御プロセスを、1つ以上のコンピュータに実行させる第2のプログラムを記憶することを更に含むことができる。さらに、命令は、ワイヤレス信号の検出されたエネルギーレベルに基づいて第1のプログラム又は第2のプログラムを選択する選択閾値を記憶することを更に含むことができる。
本発明の上記で説明した実施形態は、多数の方法のうちの任意のもので実施することができる。例えば、実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア又はそれらの組み合わせを用いて実施することができる。ソフトウェアで実施される場合、ソフトウェアコードは、単一のコンピュータに設けられるのか又は複数のコンピュータ間に分散されるのかにかかわらず、任意の適したプロセッサ又はプロセッサの集合体において実行することができる。そのようなプロセッサは、1つ以上のプロセッサを集積回路部品に有する集積回路として実装することができる。ただし、プロセッサは、任意の適したフォーマットの回路類を用いて実装することができる。
また、本発明の実施形態は、例が提供された方法として実施することができる。この方法の一部として実行される動作は、任意の適切な方法で順序付けすることができる。したがって、動作が示したものと異なる順序で実行される実施形態を構築することができ、これには、例示の実施形態では一連の動作として示されたにもかかわらず、いくつかの動作を同時に実行することを含めることもできる。
請求項の要素を修飾する、特許請求の範囲における「第1」、「第2」等の序数の使用は、それ自体で、1つの請求項の要素の別の請求項の要素に対する優先順位も、優位性も、順序も暗示するものでもなければ、方法の動作が実行される時間的な順序も暗示するものでもなく、請求項の要素を区別するために、単に、或る特定の名称を有する1つの請求項の要素を、同じ(序数の用語の使用を除く)名称を有する別の要素と区別するラベルとして用いられているにすぎない。

Claims (14)

  1. Wi−Fi HaLowネットワーク及び低レートワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(LR−WPAN)の共存のためのネットワークシステムであって、
    LR−WPANプロトコルを用いて前記LR−WPANと共有される周波数帯域を通じてワイヤレス信号を受信する受信機と、
    前記ワイヤレス信号のエネルギーレベルを検出する検出器と、
    エネルギー検出(ED)クリアチャネル割り当て(CCA)制御プロセスを実行する第1のプログラムを記憶するメモリと、
    前記検出器及び前記メモリと関連して、前記第1のプログラムを実行して、前記ED CCA制御プロセスに従って前記ワイヤレス信号の前記検出されたエネルギーレベルに基づいてパケットの送信が許可されるか否かを判断するプロセッサであって、前記ED CCA制御プロセスは、LR−WPANプロトコルの受信機感度(RS)と、Wi−Fi HaLowプロトコルのエネルギー検出(ED)閾値との間のα公平ED閾値を求め、前記ED CCA制御プロセスは、前記ワイヤレス信号の前記検出されたエネルギーレベルが前記α公平ED閾値未満である場合、前記送信を許可し、前記ED CCA制御プロセスは、前記ワイヤレス信号の前記検出されたエネルギーレベルが前記ED閾値超である場合、前記送信を許可せず、前記ワイヤレス信号の前記検出されたエネルギーレベルが前記LR−WPANプロトコルの前記RS超であるが、前記ED閾値未満である場合、前記ED CCA制御プロセスは、前記送信が、所定の目的関数の最適α公平性解の計算結果に従って許可されるか否かを判断する、プロセッサと、
    前記ED CCA制御プロセスが前記送信を許可した場合、前記Wi−Fi HaLowプロトコルに従って前記周波数帯域を通じて前記パケットを送信する送信機と、
    を備える、ネットワークシステム。
  2. 前記所定の目的関数は、
    Figure 0006910459
    によって表され、P+P=1であり、Pは、前記送信の許可確率であり、Pは、前記送信の不許可確率であり、αは、前記Wi−Fi HaLowネットワークと前記LR−WPANとの間の公平なチャネルアクセス配分を制御するパラメーターであり、U及びUは、それぞれ前記Wi−Fi HaLowネットワーク及び前記LR−WPANのネットワークユーティリティである、請求項1に記載のネットワークシステム。
  3. 前記プロセッサが、前記第1のプログラムの実行後に前記送信が許可されないことを判断した場合、Wi−SUNプロトコルに従って前記LR−WPANのパーソナルエリアネットワーク調整器(PANC)に利用可能な情報パケットを送信するWi−SUN送信機/受信機モジュール、
    を更に備える、請求項1に記載のネットワークシステム。
  4. 前記メモリは、前記送信がQ学習目的関数の計算結果に基づいて許可されるか否かを判断するQ学習バックオフ制御プロセスを、前記プロセッサに実行させる第2のプログラムを含む、請求項1に記載のネットワークシステム。
  5. 前記メモリは、前記ワイヤレス信号の前記検出されたエネルギーレベルに基づいて前記第1のプログラム又は前記第2のプログラムを選択する選択閾値を記憶する、請求項4に記載のネットワークシステム。
  6. 前記プロセッサは、前記ワイヤレス信号の前記検出されたエネルギーレベルが前記選択閾値以下である場合、前記Q学習バックオフ制御プロセスを実行する、請求項5に記載のネットワークシステム。
  7. 第1のワイヤケーブルを介して前記Wi−Fi HaLowネットワークのアクセスポイントに接続可能である第1の入力/出力インターフェース、
    を更に備える、請求項1に記載のネットワークシステム。
  8. 第2のワイヤケーブルを介して前記LR−WPANのパーソナルエリアネットワーク調整器(PANC)に接続可能である第2の入力/出力インターフェース、
    を更に備える、請求項1に記載のネットワークシステム。
  9. 請求項1〜8に記載のネットワークシステムに適用され、Wi−Fi HaLowネットワーク及びLR−WPANの共存のためのネットワークデバイスであって、
    Wi−SUNプロトコルを用いて前記LR−WPANと共有される周波数帯域のワイヤレス信号を受信する受信機と、
    バックオフ制御プロセスを実行するQ学習バックオフ制御プログラムを記憶するメモリと、
    前記メモリと関連して、前記Q学習バックオフ制御プログラムを実行して、パケットの送信が許可されるか否かを判断するプロセッサと、
    前記バックオフ制御プロセスが前記送信を許可した場合、Wi−Fi HaLowプロトコルに従ってワイヤレスチャネルを通じて前記パケットを送信する送信機と、
    を備える、ネットワークデバイス。
  10. 前記Q学習バックオフ制御プログラムは、前記プロセッサに、Q学習目的関数を起動させ、前記Q学習目的関数は、
    Figure 0006910459
    によって表され、Q(s,a)は、前記Q学習目的関数であり、τは、学習レートであり(0<τ<1)、γは、割引率であり(0<γ<1)、R(s,a)は、時点tにおける状態sにおいて行動aを実行することによって取得される報酬であり、s’は、行動aを実行するときに状態sから到達することができる状態であり、B(s’)は、状態s’において選択することができる行動セットである、請求項9に記載のネットワークデバイス。
  11. 1つ以上のコンピュータによって実行可能である命令を含む、Wi−Fi HaLowネットワーク及び低レートワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(LR−WPAN)の共存のためのソフトウェアを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、実行時に、
    LR−WPANプロトコルを用いて前記LR−WPANと共有される周波数帯域のワイヤレス信号を受信することと、
    前記ワイヤレス信号のエネルギーレベルを検出することと、
    エネルギー検出(ED)クリアチャネル割り当て(CCA)制御プロセスを実行する第1のプログラムを記憶することと、
    前記第1のプログラムを実行して、前記ED CCA制御プロセスに従って前記ワイヤレス信号の前記検出されたエネルギーレベルに基づいてパケットの送信が許可されるか否かを判断することと、
    前記ED CCA制御プロセスが前記送信を許可した場合、Wi−Fi HaLowプロトコルに従って前記周波数帯域を通じて前記パケットを送信することと、
    を含む動作を前記1つ以上のコンピュータに実行させ
    前記ED CCA制御プロセスは、Wi−SUNプロトコルの受信機感度(RS)と、前記Wi−Fi HaLowプロトコルのエネルギー検出(ED)閾値との間のα公平ED閾値を求め、前記ED CCA制御プロセスは、前記ワイヤレス信号の前記検出されたエネルギーレベルが前記α公平ED閾値未満である場合、前記送信を許可し、
    前記ED CCA制御プロセスは、前記ワイヤレス信号の前記検出されたエネルギーレベルが前記ED閾値超である場合、前記送信を許可せず、
    前記ワイヤレス信号の前記検出されたエネルギーレベルが前記LR−WPANプロトコルのRS超であるが、前記ED閾値未満である場合、前記ED CCA制御プロセスは、前記送信が、所定の目的関数の最適α公平性解の計算結果に従って許可されるか否かを判断する、非一時的コンピュータ可読媒体。
  12. 前記所定の目的関数は、
    Figure 0006910459
    によって表され、P+P=1であり、Pは、前記送信の許可確率であり、Pは、前記送信の不許可確率であり、αは、前記Wi−Fi HaLowネットワークと前記LR−WPANとの間の公平なチャネルアクセス配分を制御するパラメーターであり、U及びUは、それぞれ前記Wi−Fi HaLowネットワーク及び前記LR−WPANのネットワークユーティリティである、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  13. 前記送信がQ学習目的関数の計算結果に基づいて許可されるか否かを判断するQ学習バックオフ制御プロセスを、前記1つ以上のコンピュータに実行させる第2のプログラムを記憶すること、
    を更に含む、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  14. 前記ワイヤレス信号の前記検出されたエネルギーレベルに基づいて前記第1のプログラム又は前記第2のプログラムを選択する選択閾値を記憶すること、
    を更に含む、請求項13に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
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