JP4790734B2 - 通信端末、通信方法および通信システム - Google Patents
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Description
アドホックネットワークでは、送信元(ソース)となる端末と直接通信を行うことができない端末は、マルチホップ通信により他の端末が中継を行うことで情報の受信を可能とする。
よって、最小のブロードキャスト数で全ての端末にデータを送信することが課題となる。
通信に関与しない端末C、DがRTSまたはCTSを受信した場合は、通信に関与しないので送信を控える。この通信を控えるフラグとなるものがNAVであり、このNAVが設定されている場合は、当該端末は送信禁止状態となる。
(1)ブロードキャストによりデータパケットのマルチホップ通信を行う通信端末において、
送信元の通信端末からブロードキャスト送信された、データパケットのID情報を含む第1のRequestパケットを受信するRequest受信手段と、
既に受信済みのデータパケットのID情報を記憶する受信パケットID記憶手段と、
前記Request受信手段で受信した、前記第1のRequestパケットが有するデータパケットのID情報と、前記受信パケットID記憶手段に記憶されている既に受信済みのデータパケットのID情報とから、前記第1のRequestパケットが有するID情報によって識別されるデータパケットを既に受信しているか否かの判断を行う判断手段と、
前記判断手段により、前記データパケットを受信していない場合、前記第1のRequestパケット内のデータパケットのID情報を記録し、制御信号であるreply信号を送信するreply送信手段と、
前記送信元の通信端末によって受信された、前記第1のRequestパケットを受信した通信端末からの前記reply信号が所定の閾値を超えた場合に、前記送信元の通信端末によってブロードキャストされた前記データパケットを受信するデータパケット受信手段と、
前記データパケット受信手段で前記データパケットを受信した後、任意に設定された検出時間内で周囲の通信状況を検出する検出手段と、
前記検出手段により前記検出時間内で周囲に通信があることを検出しなかった場合、前記データパケット受信手段によって受信されたデータパケットのID情報を含む第2のRequestパケットをブロードキャストするRequest送信手段と、
前記Request送信手段でブロードキャストした前記第2のRequestパケットに応答するreply信号を受信するreply受信手段と、
前記reply受信手段により受信した前記reply信号が所定の閾値を越えた場合、前記データパケットをブロードキャストするデータパケット送信手段と、
を備えたことを特徴とする通信端末。
ことを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信端末。
ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の通信端末。
前記データパケットSNR検知手段により検知された当該データパケットのSNRが所定の閾値より小さければ、前記検出時間を短く成るべく設定する、
ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の通信端末。
前記送信回数計測手段で計測したデータパケットの回数が一定回数より多ければ、前記検出時間を短く成るべく設定する、
ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の通信端末。
ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の通信端末。
前記Requestパケット受信手段またはデータパケット受信手段でRequestパケットまたはデータパケットを受信する際に、パケットが衝突して受信できなかった場合、前記緊急信号送信手段により緊急信号を送信する、
ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の通信端末。
前記RequestパケットSNR検知手段により検知された当該RequestパケットのSNRが所定の閾値より大きい場合、前記検出時間を延長する、
ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の通信端末。
送信元の通信端末からブロードキャスト送信された、データパケットのID情報を含む第1のRequestパケットを受信するRequest受信ステップと、
前記第1のRequestパケットが有するデータパケットのID情報と、メモリに記憶されている既に受信済みのデータパケットのID情報とから、前記第1のRequestパケットが有するID情報によって識別されるデータパケットを既に受信しているか否かの判断を行うステップと、
前記データパケットを受信していない場合、前記第1のRequestパケット内のデータパケットのID情報を記録し、制御信号であるreply信号を送信するステップと、
前記送信元の通信端末によって受信された、前記第1のRequestパケットを受信した通信端末からの前記reply信号が所定の閾値を超えた場合に、前記送信元の通信端末によってブロードキャストされた前記データパケットを受信するステップと、
前記データパケットを受信した後、任意に設定された検出時間内で周囲の通信状況を検出するステップと、
前記検出時間内で周囲に通信があることを検出しなかった場合、前記データパケット受信ステップにおいて受信されたデータパケットのID情報を含む第2のRequestパケットをブロードキャストするステップと、
ブロードキャストした前記第2のRequestパケットに応答するreply信号を受信するステップと、
受信した前記reply信号が所定の閾値を超えた場合、前記データパケットをブロードキャストするステップと、
を有することを特徴とする通信方法。
前記複数の通信端末のうち、データパケットを保有している送信元の通信端末は、当該データパケットのID情報を含むRequestパケットをブロードキャスト送信し、
前記複数の通信端末のうち、前記Requestパケットを受信した通信端末は、受信したRequestパケットが有するデータパケットのID情報と、当該通信端末のメモリに記憶されている既に受信済みのデータパケットのID情報とから、前記Requestパケットが有するID情報によって識別されるデータパケットを既に受信しているか否かの判断を行い、既に前記データパケットを受信しているときは応答しないが、未だ前記データパケットを受信していないときは当該データパケットの受信を必要としていることを意味するreply信号を送信し、
前記送信元の通信端末は、所定の閾値以上の前記reply信号を受信したときにのみ、前記データパケットをブロードキャストする
ことを特徴とする通信システム。
ことを特徴とする請求項11に記載の通信システム。
前記各通信端末が、他の通信端末が送信する前記Requestパケットの受信電力をモニタする装置(機能)をさらに備え、
前記データパケットを保有している前記各通信端末は、他の通信端末から受信した前記Requestパケットが有するデータパケットのID情報が、当該各通信端末が既に有しているデータパケットのID情報と同一の場合に、当該各通信端末が備える前記受信電力をモニタする装置(機能)によって当該受信したRequestパケットの受信電力を検知し、検知された受信電力の大きさが大きいときは前記待ち時間を長く成るべく設定し、当該受信したRequestパケットの受信電力の大きさが小さいときは前記待ち時間を短く成るべく設定する、
ことを特徴とする請求項11または12に記載の通信システム。
前記各通信端末は、前記データパケットの送信回数を累積して記憶し、
前記累積した送信回数が多いときに前記待ち時間を短く成るべく設定し、
前記累積した送信回数が少ないときに前記待ち時間を長く成るべく設定する、
ことを特徴とする請求項11から13の何れかに記載の通信システム。
前記Requestパケットの再送要求を受信した前記通信端末は、Requestパケットを再送する、
ことを特徴とする請求項11に記載の通信システム。
ことを特徴とする請求項11に記載の通信システム。
具体的には、(1)に記載の通信端末によれば、Requestパケットをブロードキャストし、該Requestパケットに応答するreply信号が所定の閾値を超えた場合、データパケットをブロードキャストする。よって、無駄なブロードキャストを削減することができ、帯域の占有時間や消費電力も少なくすることができる。また、周囲の通信状況を検出するので、通信範囲内に複数の端末が配置されていても、データパケットが衝突することなく、確実に送信される。
また、ネットワーク範囲内での通信においては、無駄なデータパケットの送信がないため、短時間でネットワーク内の全端末にデータパケットを送信することができる。
また、ネットワーク範囲内での通信においては、無駄なデータパケットの送信がないため、短時間でネットワーク内の全端末にデータパケットを送信することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る通信端末100の構成図である。なお通信端末100は、図2において後述する端末source,端末A〜Dの構成と同様である。
11は制御部であり、装置全体の制御を司る。
1は無線受信部であり、入力された信号を無線周波数からベースバンド信号に変換し、入力信号をアナログ信号からデジタル信号に変換(A/D変換)して制御部11へ送る。
2は無線送信部であり、制御部11から送られたデジタル信号をアナログ信号に変換(D/A変換)した後、信号を無線周波数に変換する。
3は変調・符号化部であり、送信するデータのデータ系列を符号化し、さらに変調を行う。4は復調・復号部であり、変調、符号化された受信信号を元のデータ系列に戻す。
5はメモリであり、送信しようとするパケットのID、受信したパケットのIDを記録する。また、データ系列の記録も行う。DIFS時間やSIFS(Short Inter Frame Space:短フレーム間隔)時間の設定値も記憶している。なお、DIFS時間とSIFS時間は、IEEE802.11において規定されている固定値である。
6はCW(コンテンションウインドウ)設定部であり、CSMA/CA方式における、衝突を回避するためのCWを乱数によって設定する。
7はタイマーであり、パケットを送信するまでのDIFS時間、SIFS時間、バックオフ時間を計測する。
8は受信電力監視部であり、CSMA/CA方式におけるキャリアセンス時、後に述べるreply信号の受信において、受信電力の監視をおこなう。
9はRequest/reply記憶部であり、Requestパケットおよびreply信号を格納するとともに、ブロードキャストを行うための手続きがどこまで完了したかを記録する。また、データパケットの送信を決定するreply信号の受信電力の閾値を設定し格納する。この閾値は、あらかじめ決められた端末の通信可能範囲において、通信可能な最大距離での1端末からの受信電力を計算することで設定する。
10は優先度判定部であり、受信SNR(Signal−to−Noise Power Ratio)を推定する。
12はアンテナであり、データパケット等の信号を送受信する。
13はサーキュラーであり、アンテナ12で受信したパケットを無線受信部1へ送る。また、無線送信部2から送られたパケットをアンテナ12へ送る。
まず、端末sourceの送信可能範囲にある端末A,B,Cが、端末sourceからデータパケットXを受信する際の動作について、図3のフローおよび図4のタイムチャートを参照にして説明する。ここでは簡略のために、端末Aについてのみ説明するが、端末B,Cも同様の動作を行う。
もし既に端末Aが受信していたデータパケットであれば(ステップS103で「No」)、制御部A−11はこのRequestパケットを破棄する(ステップS105)。
そして、端末Aは端末sourceからブロードキャストされるデータパケットXを受信する(ステップS115)。
もし、バックオフ時間の間、端末Aの周囲で送受信を行っていることを示す電力を検知した場合は(ステップS7で「Yes」)、バックオフ時間を一時停止し(ステップS9)、次回の送信まで待機する。
なお、ステップS17〜S25までの時間(SIFS時間×2+reply信号受信待機時間)は、DIFS時間よりも短く成るべく設定している。
端末Aが端末B、Cより先にバックオフ時間を終了すると(ステップS11で「Yes」)、端末AはデータパケットXのIDを付加したRequestパケットをブロードキャストする(ステップS13)。
端末Cについても同様である。
図10(a)はネットワーク内の端末数における、パケットの生存時間と、パケット遅延時間を示す図である。パケットの生存時間とは、送信元(sourceとする)に呼が発生してから、ネットワーク内のすべての端末の中継手続きが終了するまでの時間である。また、パケット遅延時間は、sourceがデータパケットを送信してからすべての端末にデータパケットが受信完了するまでの時間である。
図10(a)より、本発明の手法では、フラッディングより短時間でネットワーク内の端末にデータパケットが到達することがわかる。
図11に示すように、データパケットを送信した端末と受信した端末の距離が離れているほど、受信した端末が次にデータパケットを中継する際に、より広い範囲にわたって送信を行うことができる。そこで、受信SNR(Signal−to−Noise Power Ratio)が小さい端末ほど、データパケットを送信する端末との距離が離れているとみなし、受信SNRが小さい端末に対してCWの乱数の範囲[CWmin,CWmax]を小さくし、バックオフ時間の終了を早める設定をすることで優先的に中継送信させてもよい。
SNRの値が10dB以下であれば(ステップS205)、端末Zは端末Yより遠い位置にあるとみなされるので、CWの乱数の範囲を[CWmin,CWmax]=[0,31]と小さくする(ステップS207)。
SNRの値が10dBより大きく13dB以下であれば(ステップS205)、端末YのCWの乱数の範囲は変更せず[CWmin,CWmax]=[0,63]にする(ステップS209)。
これにより、より遠くにある端末に優先的にデータパケットを送信することで、短時間でより広範囲にデータパケットをブロードキャストできることになる。
複数のデータパケットを次々と受信して中継する場合、端末がデータパケットを中継送信する回数を記録する。中継送信する回数が多いほどデータパケットの中継に貢献しているものとして、CWの乱数の範囲を小さくしてもよい。
端末sourceから送信されたデータパケットを端末A、Bが受信し、端末Aが端末Dにデータパケットを中継送信する際、端末Aと端末Bが協調ダイバーシチ送信を行ってもよい。図13(a)に端末配置図、(b)にタイムチャートを示す。データパケットを中継送信する端末AがRequestパケットをブロードキャストすると、端末DがそのRequestパケットを受信する他に、端末Aの送信可能範囲内にある端末BもそのRequestパケットを受信する。端末Dがreply信号を送信すると、端末Aだけではなく端末Bも受信することができる。端末Bはその直前に送信された端末AからのRequestパケットに含まれているデータパケットのIDから、端末Aが端末Bも保持しているデータパケットを送信しようとしていることが判るので、端末Aとともにデータパケットを協調ダイバーシチ送信する。なお、ここでの協調ダイバーシチ送信にはSTBC(Space Time Block Code)を用いる。
図14において、データパケットを中継する端末A,BがRequestパケットを送信する際に、CW設定がたまたま同じになりバックオフ時間が同時に終了してしまった場合、Requestパケットが衝突してしまう。その結果、周辺の端末C、D、Eがreply信号を送信することができない。これを解決するために、端末C、D、Eはパケット重複通知および再送要求を端末A、Bに送信する。具体的な方法として、スロット分割方式と符号分割方式がある。
キャリアセンス中に、同一のデータパケットIDを付加している他端末からのRequestパケットを高いSNRで受信した場合、自端末の近隣でデータパケットの送信が行われると考えられるため、その直後にバックオフ時間が終了しデータパケットを送信することは効果的といえない。そこで、一定のSNR以上で受信した近隣の端末はCWを増加させバックオフ時間を延長する。
端末Dが先にバックオフ時間を経過し、Requestパケットをブロードキャストすると、端末A、B、C、EはSNR=15dBで受信する。よって、端末A、B、C、EはCWを10増加させ、バックオフ時間を延長する。
一方、端末Fの受信SNRは10dBである。よってCWはそのままである。
これにより、データパケットを送信した近傍の端末からのRequestパケットの送信が遅れるため、遠方の端末が先にデータパケットを送信する権利を得る可能性が高くなる。
図17は、本発明の通信端末の処理を示すフローチャートである。
この通信システムでは、既に述べたようにデータパケットをブロードキャスト送信する。ここで、データパケットを保有している端末は、Requestパケットを、所定の待ち時間が経過した後に送信する(この送信もブロードキャストされる。S210)。この待ち時間は、後述の方法で重み付けがなされたものであってもよい。また、Requestパケットは、当該データパケットの受信を必要としている端末が周囲に存在しているかを確認するためのデジタル信号である。
そして、判断の指標が高いときに確率的に短くなるような(短く成るべく)待ち時間を設定し、判断の指標が低いときに確率的に長くなるような待ち時間を設定することができる。
図2 同上の実施形態における端末source,A〜Dの空間配置図である。
図3 同上の実施形態における、データパケットを受信する動作を示すフローチャートである。
図4 同上の実施形態における、データパケットを受信する動作を示すタイムチャートである。
図5 同上の実施形態における、データパケットを中継送信するときの端末Aの動作を示すフローチャートである。
図6 同上の実施形態における、データパケットを中継送信するときの端末Aの動作を示すタイムチャートである。
図7 同上の実施形態における、データパケットを中継送信するときの端末Bの動作を示すタイムチャートである。
図8 計算機シミュレーションによるCSMA/CAでの端末配置及び動作例である。
図9 計算機シミュレーションによる本発明での端末配置及び動作例である。
図10 計算機シミュレーションによる(a)パケット生存時間とパケット遅延、(b)パケットの到達率、(c)データ送信率を示すグラフである。
図11 受信SNRによる送信優先制御を行う際の概要を示す図である。
図12 受信SNRによる送信優先制御の動作を示すフローチャートである。
図13 協調ダイバーシチ送信を行う際の(a)端末配置図、(b)タイムチャートである。
図14 Requestパケット重複通知を行う際の概要を示す図である。
図15 Requestパケット重複通知を行う際の、(a)スロット分割方式、(b)符号分割方式のタイムチャートである。
図16 Requestパケット受信SNRによるCW延長の概要を示す図である。
図17 本発明の通信システムにおける基本動作の説明図である。
図18 従来のCSMA/CA方式による通信方法の概要を示す図である。
図19 従来のRTS/CTS方式による通信方法の概要を示す図である。
Claims (17)
- ブロードキャストによりデータパケットのマルチホップ通信を行う通信端末において、
送信元の通信端末からブロードキャスト送信された、データパケットのID情報を含む第1のRequestパケットを受信するRequest受信手段と、
既に受信済みのデータパケットのID情報を記憶する受信パケットID記憶手段と、
前記Request受信手段で受信した、前記第1のRequestパケットが有するデータパケットのID情報と、前記受信パケットID記憶手段に記憶されている既に受信済みのデータパケットのID情報とから、前記第1のRequestパケットが有するID情報によって識別されるデータパケットを既に受信しているか否かの判断を行う判断手段と、
前記判断手段により、前記データパケットを受信していない場合、前記第1のRequestパケット内のデータパケットのID情報を記録し、制御信号であるreply信号を送信するreply送信手段と、
前記送信元の通信端末によって受信された、前記第1のRequestパケットを受信した通信端末からの前記reply信号が所定の閾値を超えた場合に、前記送信元の通信端末によってブロードキャストされた前記データパケットを受信するデータパケット受信手段と、
前記データパケット受信手段で前記データパケットを受信した後、任意に設定された検出時間内で周囲の通信状況を検出する検出手段と、
前記検出手段により前記検出時間内で周囲に通信があることを検出しなかった場合、前記データパケット受信手段によって受信されたデータパケットのID情報を含む第2のRequestパケットをブロードキャストするRequest送信手段と、
前記Request送信手段でブロードキャストした前記第2のRequestパケットに応答するreply信号を受信するreply受信手段と、
前記reply受信手段により受信した前記reply信号が所定の閾値を超えた場合、前記データパケットをブロードキャストするデータパケット送信手段と、
を備えたことを特徴とする通信端末。 - 前記判断手段により、前記データパケットが受信済みと判断された場合、前記Request送信手段で送信されたRequestパケットを破棄する、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信端末。 - 前記検出時間は乱数によって設定する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信端末。 - 前記検出手段により検出時間内で周囲に通信があることが検出された場合、前記検出時間を一時停止して送信を待機する、
ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の通信端末。 - 受信したデータパケットのSNRを検知するデータパケットSNR検知手段を更に有し、
前記データパケットSNR検知手段により検知された当該データパケットのSNRが所定の閾値より小さければ、前記検出時間を短く成るべく設定する、
ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の通信端末。 - 送信したデータパケットの回数を計測する送信回数計測手段を更に有し、
前記送信回数計測手段で計測したデータパケットの回数が一定回数より多ければ、前記検出時間を短く成るべく設定する、
ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の通信端末。 - 複数の端末で同じデータパケットのID情報を付加したRequestパケットを保持し、該複数の端末がreply信号を受信した場合に、協調ダイバーシチ送信を行う、
ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の通信端末。 - パケットの衝突を通知する緊急信号送信手段を更に有し、
前記Requestパケット受信手段またはデータパケット受信手段でRequestパケットまたはデータパケットを受信する際に、パケットが衝突して受信できなかった場合、前記緊急信号送信手段により緊急信号を送信する、
ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の通信端末。 - 前記検出時間内に受信したRequestパケットが有するデータパケットのID情報が、前記第2のRequestパケットに含まれる、既に有しているデータパケットのID情報と同一の場合に、当該受信したRequestパケットのSNRを検知するRequestパケットSNR検知手段を更に有し、
前記RequestパケットSNR検知手段により検知された当該RequestパケットのSNRが所定の閾値より大きい場合、前記検出時間を延長する、
ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の通信端末。 - ブロードキャストによりデータパケットのマルチホップ通信を行う通信方法において、各通信端末は、
送信元の通信端末からブロードキャスト送信された、データパケットのID情報を含む第1のRequestパケットを受信するRequest受信ステップと、
前記第1のRequestパケットが有するデータパケットのID情報と、メモリに記憶されている既に受信済みのデータパケットのID情報とから、前記第1のRequestパケットが有するID情報によって識別されるデータパケットを既に受信しているか否かの判断を行うステップと、
前記データパケットを受信していない場合、前記第1のRequestパケット内のデータパケットのID情報を記録し、制御信号であるreply信号を送信するステップと、
前記送信元の通信端末によって受信された、前記第1のRequestパケットを受信した通信端末からの前記reply信号が所定の閾値を超えた場合に、前記送信元の通信端末によってブロードキャストされた前記データパケットを受信するステップと、
前記データパケットを受信した後、任意に設定された検出時間内で周囲の通信状況を検出するステップと、
前記検出時間内で周囲に通信があることを検出しなかった場合、前記データパケット受信ステップにおいて受信されたデータパケットのID情報を含む第2のRequestパケットをブロードキャストするステップと、
ブロードキャストした前記第2のRequestパケットに応答するreply信号を受信するステップと、
受信した前記reply信号が所定の閾値を超えた場合、前記データパケットをブロードキャストするステップと、
を行うことを特徴とする通信方法。 - 複数の通信端末から構成され、データパケットをブロードキャスト送信するアドホック・マルチホップ通信システムにおいて、
前記複数の通信端末のうち、データパケットを保有している送信元の通信端末は、当該データパケットのID情報を含むRequestパケットをブロードキャスト送信し、
前記複数の通信端末のうち、前記Requestパケットを受信した通信端末は、受信したRequestパケットが有するデータパケットのID情報と、当該通信端末のメモリに記憶されている既に受信済みのデータパケットのID情報とから、前記Requestパケットが有するID情報によって識別されるデータパケットを既に受信しているか否かの判断を行い、既に前記データパケットを受信しているときは応答しないが、未だ前記データパケットを受信していないときは当該データパケットの受信を必要としていることを意味するreply信号を送信し、
前記送信元の通信端末は、所定の閾値以上の前記reply信号を受信したときにのみ、前記データパケットをブロードキャストする
ことを特徴とする通信システム。 - 前記送信元の通信端末は、前記データパケットを受け取った場合において、前記データパケットを送信した通信端末との距離を判断する機能(装置)を備え、前記距離が遠いほど短く成るべく設定された前記待ち時間が経過した後に、前記Requestパケットをブロードキャスト送信する、
ことを特徴とする請求項11に記載の通信システム。 - 前記各通信端末は、所与の待ち時間が経過した後に前記Requestパケットをブロードキャスト送信するものであり、
前記各通信端末が、他の通信端末が送信する前記Requestパケットの受信電力をモニタする装置(機能)をさらに備え、
前記データパケットを保有している前記各通信端末は、他の通信端末から受信した前記Requestパケットが有するデータパケットのID情報が、当該各通信端末が既に有しているデータパケットのID情報と同一の場合に、当該各通信端末が備える前記受信電力をモニタする装置(機能)によって当該受信したRequestパケットの受信電力を検知し、検知された受信電力の大きさが大きいときは前記待ち時間を長く成るべく設定し、当該受信したRequestパケットの受信電力の大きさが小さいときは前記待ち時間を短く成るべく設定する、
ことを特徴とする請求項11または12に記載の通信システム。 - 前記各通信端末は、所与の待ち時間が経過した後に前記Requestパケットをブロードキャスト送信するものであり、
前記各通信端末は、前記データパケットの送信回数を累積して記憶し、
前記累積した送信回数が多いときに前記待ち時間を短く成るべく設定し、
前記累積した送信回数が少ないときに前記待ち時間を長く成るべく設定する、
ことを特徴とする請求項11から13の何れかに記載の通信システム。 - 前記通信端末のうち2つの通信端末がダイバーシチ送信における2つのアンテナとして機能することを特徴とする請求項11から14の何れかに記載の通信システム。
- 前記各通信端末は、複数のRequestパケットまたはデータパケットを同時受信したときは、前記reply信号を送信せずに、reply信号に割り当てられている時間と重複しないように、Requestパケットの再送要求を送信し、
前記Requestパケットの再送要求を受信した前記通信端末は、Requestパケットを再送する、
ことを特徴とする請求項11に記載の通信システム。 - 前記各通信端末は、複数の前記Requestパケットまたはデータパケットを同時受信したときは、reply信号を送信せずに、当該reply信号に割り当てられている時間にReqestパケットの再送要求をreply信号とは異なる符号化をして送信する、
ことを特徴とする請求項11に記載の通信システム。
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