JP6941781B2 - 無線装置、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、通信技術に関し、特にフラッディング方式でパケット信号を転送する無線装置、プログラムに関する。
複数の無線装置によって構成されるマルチホップ通信システムでは、1つの無線装置から送信されたパケット信号が他の無線装置によって転送され、宛先の無線装置で受信される。マルチホップ通信システムの通信経路は、例えば、複数の無線装置が網目状に結ばれたメッシュ形状に形成される。このようなマルチホップ通信システムにおいて円滑な通信を可能にするためにパケット信号の受信パワーレベルに応じて、送信前の待機時間が設定される。これにより、遠く離れた他の端末装置からのパケット信号が優先的に転送される(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−336782号公報
待機時間の制御はネットワーク全体に対して統一してなされる。一方、複数の無線装置は、一般的に均等に分散して配置されず、密に配置される部分もあれば、粗に配置される部分もある。このような場合、前者における転送の経路数は、後者における転送の経路数が多い傾向にある。そのため、このような違いを考慮した転送の制御が求められる。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、転送の経路数の違いを考慮してパケット信号を転送する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の無線装置は、フラッディング方式でパケット信号を転送するメッシュネットワークに含まれる無線装置であって、パケット信号を受信する受信部と、受信部において受信したパケット信号に対する待機時間を設定する設定部と、設定部において設定した待機時間を使用して、パケット信号を送信する送信部とを備える。設定部は、受信部における同一のパケット信号の受信回数に応じて、同一のパケット信号に対応した宛先のパケット信号に対する待機時間を設定し、設定部は、同一のパケット信号の転送の起点となる他の無線装置が転送の宛先に設定されたパケット信号に対して、受信部における同一のパケット信号の受信回数に応じた待機時間を設定する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、転送の経路数の違いを考慮してパケット信号を転送できる。
実施例に係る無線通信システムの構成を示す図である。 実施例に係る無線通信システムの別の構成を示す図である。 図1および図2の無線装置の構成を示す図である。 図1および図2の無線通信システムにおいて使用されるパケット信号のフォーマットを示す図である。 図3の記憶部において記憶されるデータベースのデータ構造を示す図である。 図6(a)−(c)は、転送前待機時間に対するさまざまな特性を示す図である。 図3の設定部において設定される待機時間を示す図である。 図3の無線装置によるパケット信号数の計測手順を示すフローチャートである。 図3の無線装置によるパケット信号の待機時間の設定手順を示すフローチャートである。
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。実施例は、複数の無線装置によって構成されるメッシュネットワークの無線通信システムに関する。各無線装置は、例えば、無線通信で制御される照明システムにおける制御機器と複数の被制御機器に搭載される。照明システムにおいて、制御機器から被制御機器までの通信距離が一定以上ある場合に、これらの間に配置される被制御機器に搭載される無線装置によるマルチホップ通信により、パケット信号が伝送される。メッシュネットワークにおいてマルチホップ通信を実行する場合、フラッディング方式が使用される。一方、複数の無線装置は、一般的に均等に分散して配置されず、被制御機器を設置すべき位置に応じて、密に配置される部分もあれば、粗に配置される部分もある。このような状況下においてフラッディング方式を実行する場合、次の課題がある。
無線装置が密に配置される部分では、無線装置間における転送の経路数が多いので、1つのパケット信号が多くの経路によって転送される。そのため、トラヒック量が多くなり、トラヒックの輻輳によりパケット信号の衝突が増加しやすくなる。パケット信号の衝突の発生を抑制するために、例えば、CSMA/CA(Carrier Sense Mu1tip1e Access/Co11ision Avoidance)における転送前の待機時間を増加させることが有効である。一方、無線装置が粗に配置される部分では、無線装置間における転送の経路数が少ないので、1つのパケット信号が限られた経路によって転送される。そのため、トラヒック量が少なくなる。しかしながら、無線装置が密に配置される部分に合わせて転送前の待機時間を増加させると、伝送の遅延時間が増加する。つまり、メッシュネットワークにおける輻輳低減により高い通信成功率を維持しながら、伝送の遅延時間を低減することが望まれる。
これに対応するために、本実施例に係る無線通信システムに含まれる無線装置は、転送の起点となる無線装置(以下、「起点無線装置」という)から受信した同一のパケット信号の受信回数を計測する。同一のパケット信号の受信回数が増えるほど、本無線装置への経路の数が多いといえる。本無線装置は、さまざまな起点無線装置に対しても、同一のパケット信号の受信回数を計測する。このような計測結果を記憶している場合に、本無線装置は、転送すべきパケット信号を受信すると、当該パケット信号の宛先となる無線装置(以下、「宛先無線装置」という)と同一の起点無線装置に対する受信回数を取得する。本無線装置は、受信回数がしきい値以上である場合に待機時間として第1時間を設定し、受信回数がしきい値より少ない場合に待機時間として第1時間よりも短い第2時間を設定する。これにより、メッシュネットワークにおける高い通信成功率の維持と、伝送の遅延時間の低減とが実現される。
図1は、無線通信システム100の構成を示す。無線通信システム100は、無線装置10と総称される第1無線装置10aから第12無線装置10lを含む。なお、無線装置10の数は「12」に限定されない。無線通信システム100が照明システムに使用される場合、複数の無線装置10のうちの1つが制御機器に搭載され、残りの無線装置10が被制御機器に搭載される。制御機器、被制御機器の少なくとも一部は天井等に固定される。複数の無線装置10は、メッシュネットワークを形成し、フラッディング方式によりマルチホップ通信を実行する。
図2は、無線通信システム100の別の構成を示す。これは、図1の無線装置10が密に配置された部分と、無線装置10が粗に配置された部分とを含むような無線通信システム100の構成を示す。例えば、第5無線装置10e、第6無線装置10fは密に配置され、第8無線装置10hは粗に配置される。無線通信システム100における処理は図1と図2において共通であるので、ここでは、図1と図2を使用しながら、(1)パケット信号の送信、(2)パケット信号の受信、(3)受信回数の計測、(4)パケット信号の転送の順に説明する。
(1)パケット信号の送信
いずれかの無線装置10は、送信すべきデータが発生した場合に、当該データが含められたパケット信号を生成する。パケット信号を生成する無線装置10が前述の起点無線装置に相当し、パケット信号の宛先となる無線装置10が前述の宛先無線装置に相当する。パケット信号には、パケット信号の転送の起点となる無線装置10を識別するためのID(Identification)(以下、「起点ID」という)と、パケット信号の宛先とされる無線装置10を識別するためのID(以下、「宛先ID」という)が含まれる。起点無線装置は、パケット信号を送信する。パケット信号は、メッシュネットワーク内のフラッディング方式によって転送される。ここで、パケット信号には、転送可能回数を示す値であるTTL値が含められる。パケット信号を受信した無線装置10は、パケット信号に含まれた宛先IDが自無線装置10のIDと異なる場合、TTL値が「1」以上であればパケット信号を転送し、TTL値が「0」であればパケット信号を転送しない。なお、無線装置10は、転送の際に、TTL値を「1」減じる。
(2)パケット信号の受信
パケット信号を受信した無線装置10は、パケット信号に含まれた宛先IDが自無線装置10のIDと同一である場合、パケット信号に対して受信処理を実行して、パケット信号に含まれたデータを取得する。この無線装置10が前述の宛先無線装置であり、宛先無線装置を搭載した制御機器あるいは被制御機器は、データに応じた処理を実行してもよい。
(3)受信回数の計測
1つの無線装置10が複数の他の無線装置10に接続される場合、当該1つの無線装置10において、パケット信号を転送するための経路が複数形成される。このような場合に、パケット信号は複数の経路のそれぞれを通って1つの無線装置10に到達する。1つの無線装置10は、複数の経路を通過した同一のパケット信号を複数回受信する。そこで、1つの無線装置10は、起点IDごとに、同一のパケット信号の受信回数を計測する。
図2において、第1無線装置10aが起点無線装置であり、第9無線装置10iが宛先無線装置である場合、密に配置された部分の第5無線装置10eは、第2無線装置10b、第3無線装置10c、第4無線装置10dから転送された同一のパケット信号を受信する。また、粗に配置された部分の第8無線装置10hは第7無線装置10gから転送された同一のパケット信号を受信する。そのため、第4無線装置10dにおける受信回数は、第8無線装置10hにおける受信回数よりも多くなる。
これより、受信回数は、1つの無線装置10に入力される経路の数を示すといえる。1つの無線装置10は、さまざまな起点無線装置に対して同様の処理を実行する。さらに、複数の無線装置10のそれぞれも、同様の処理を実行する。その結果、各無線装置10は、起点無線装置と受信回数との対応関係を複数記憶する。これは、各無線装置10が、起点無線装置と経路の数との対応関係を複数取得することに相当する。
(4)パケット信号の転送
前述のごとく、パケット信号を受信した無線装置10は、パケット信号に含まれた宛先IDが自無線装置10のIDと異なる場合、TTL値が「1」以上であれば、パケット信号に含まれたTTL値を「1」減じてからパケット信号を転送する。その際、無線装置10は、既に記憶した複数の対応関係を参照して、パケット信号に含まれた宛先IDと同一のIDを有する起点無線装置に対する受信回数を取得する。これは、無線装置10から出力される経路の数を取得することに相当する。
図2において、第9無線装置10iが起点無線装置であり、第1無線装置10aが宛先無線装置である場合、これらの間に配置された各無線装置10は、第1無線装置10aに対する受信回数を取得する。つまり、これらは、記憶した対応関係における起点無線装置を宛先無線装置に読み替えてから受信回数を取得する。無線装置10は、受信回数がしきい値以上である場合、経路の数が多くて輻輳が発生しやすくなるので、待機時間を第1時間に設定する。第1時間は、パケット信号の衝突の発生を抑制可能な程度に長い値に相当する。無線装置10は、第1時間の待機時間をバックオフとしてCSMA/CAを実行することによって、パケット信号を転送する。
無線装置10は、受信回数がしきい値より少ない場合、経路の数が少なくてトラヒック量が少なくなるので、待機時間を第2時間に設定する。第2時間は第1時間よりも短い時間である。無線装置10は、第2時間の待機時間をバックオフとしてCSMA/CAを実行することによって、パケット信号を転送する。一方、パケット信号を受信した無線装置10は、パケット信号に含まれた宛先IDが自無線装置10のIDと異なる場合、TTL値が「0」であれば、パケット信号を転送せずに破棄する。
図3は、無線装置10の構成を示す。無線装置10は、通信部20、処理部22、制御部24、記憶部26を含む。通信部20は、送信部50、受信部52を含み、処理部22は、パケット信号生成部30、パケット信号処理部32、転送処理部34を含み、制御部24は、計測部40、抽出部42、設定部44を含む。ここでも、(1)パケット信号の送信、(2)パケット信号の受信、(3)受信回数の計測、(4)パケット信号の転送の順に説明する。
(1)パケット信号の送信
無線装置10が起点無線装置である場合、当該無線装置10のパケット信号生成部30は、パケット信号を生成する。図4は、無線通信システム100において使用されるパケット信号のフォーマットを示す。パケット信号には、既に説明した起点ID、宛先ID、TTL値、送信すべきデータが含まれる。ここで、TTL値には予め定められた初期値が設定される。さらに、パケット信号には、認証コード、シーケンス番号も含まれる。認証コードは、データであるメッセージを認証するための短い情報であり、MAC(Message Authentication Code)とも呼ばれる。シーケンス番号は、データの順番を特定するために、データに付与される通し番号である。認証コードとシーケンス番号には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。図3に戻る。パケット信号生成部30は、パケット信号を送信部50に出力する。送信部50は、パケット信号生成部30から受けつけたパケット信号を送信する。送信部50は、フラッディング方式でパケット信号を送信する。通信部20には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。
(2)パケット信号の受信
起点無線装置以外の無線装置10における受信部52は、パケット信号を受信する。受信部52は、パケット信号を処理部22、制御部24に出力する。パケット信号処理部32は、パケット信号に含まれた宛先IDを抽出する。抽出した宛先IDが自無線装置10のIDに一致する場合、パケット信号処理部32は、パケット信号に含まれた認証コード、シーケンス番号を使用しながら、パケット信号に含まれたデータを処理する。処理には復号等が含まれるが、ここでは説明を省略する。パケット信号処理部32は、本無線装置10を搭載した制御機器あるいは被制御機器に処理結果を出力してもよい。
(3)受信回数の計測
計測部40は、受信部52からのパケット信号を受けつける。計測部40は、受信部52における同一のパケット信号の受信回数を計測する。ここで、計測部40は、例えば、次の3つの計測方法のいずれかを実行する。1つ目の計測方法では、受信したパケット信号であって、かつ図4に示されたフォーマットのパケット信号の全ビットが比較される。計測部40は、全ビットが一致するパケット信号を同一のパケット信号と判定する。つまり、計測部40は、全ビットが一致するパケット信号の数を計測する。
2つの目の計測方法では、受信したパケット信号であって、かつ図4に示されたフォーマットのパケット信号のうちの複数のパラメータが比較される。計測部40は、例えば、「起点ID」、「宛先ID」、「シーケンス番号」がいずれも一致するパケット信号を同一のパケット信号と判定する。なお、複数のパラメータの組合せは、「起点ID」、「宛先ID」、「シーケンス番号」に限定されない。つまり、計測部40は、複数のパラメータが一致するパケット信号の数を計測する。3つの目の計測方法では、受信したパケット信号であって、かつ図4に示されたフォーマットのパケット信号のうちの単一のパラメータが比較される。計測部40は、例えば、認証コードが一致するパケット信号を同一のパケット信号と判定する。つまり、計測部40は、単一のパラメータが一致するパケット信号の数を計測する。
計測部40は、起点IDごとに受信回数を計測し、起点IDと受信回数との対応関係を記憶部26に記憶する。図5は、記憶部26において記憶されるデータベースのデータ構造を示す。図示のごとく、起点IDと受信回数との対応関係が計測日時とともに記憶される。なお、計測部40は、記憶部26に既に対応関係が記憶されている起点IDに対して、新たなパケット信号をもとに受信回数を計測した場合、既に記憶されている受信回数を新たな受信回数で更新してもよい。また、計測部40は、既に記憶されている受信回数と新たな受信回数をもとに受信回数を導出し、導出した受信回数によって、既に記憶されている受信回数を更新してもよい。図3に戻る。
(4)パケット信号の転送
起点無線装置以外の無線装置10における受信部52は、パケット信号を受信する。受信部52は、パケット信号を処理部22、制御部24に出力する。転送処理部34は、パケット信号に含まれた宛先IDを抽出する。抽出した宛先IDが自無線装置10のIDに一致しない場合、転送処理部34は、パケット信号からTTL値を抽出する。転送処理部34は、TTL値が「0」である場合、転送の終了を決定する。一方、転送処理部34は、TTL値が「1」以上である場合、転送を決定する。その際、転送処理部34は、制御部24に宛先IDを出力する。
抽出部42は、転送処理部34から宛先IDを受けつける。抽出部42は、受けつけた宛先IDと同じ値の起点IDに対応した受信回数を記憶部26から抽出する。これは、起点無線装置と同一のIDを有する宛先無線装置へのパケット信号の転送に使用するために、当該起点無線装置に対応した受信回数を取得することに相当する。抽出部42は、抽出した受信回数を設定部44に出力する。設定部44は、抽出部42から受信回数を受けつける。設定部44は、予め保持するしきい値と、受信回数とを比較する。設定部44は、受信回数がしきい値以上である場合に待機時間として第1時間を設定する。一方、設定部44は、受信回数がしきい値より少ない場合に待機時間として第1時間よりも短い第2時間を設定する。つまり、設定部44は、受信回数が多くなるほど待機時間を増加させるように、受信部52において受信したパケット信号に対する待機時間を設定する。
このような待機時間の変化に対する特性の変化を説明するために、ここでは図6(a)−(c)を使用する。図6(a)−(c)は、転送前待機時間に対するさまざまな特性を示す。図6(a)は、転送前待機時間に対する通信成功率の変化を示す。横軸が転送前待機時間の最大値を示し、縦軸が通信成功率を示す。転送前待機時間の最大値が「T」より短い場合、転送前待機時間の最大値の増加にしたがって通信成功率も増加するが、転送前待機時間の最大値が「T」以上である場合、転送前待機時間の最大値が増加しても通信成功率の変化は小さい。これは、転送前待機時間の最大値が「T」近傍になると、パケット信号が衝突しにくくなっているからである。
図6(b)は、転送前待機時間に対する遅延時間の変化を示す。横軸が転送前待機時間の最大値を示し、縦軸が遅延時間を示す。図示のごとく、転送前待機時間の最大値の増加にしたがって遅延時間も増加する。これより、遅延時間を短くするためには、転送前待機時間の最大値を短くする方が好ましい。図6(c)は、図6(a)と同様に、転送前待機時間に対する通信成功率の変化を示す。ここでは、無線装置10が密に配置されることによって経路数が多い経路多状態60と、無線装置10が粗に配置されることによって経路数が少ない経路少状態62とが示される。
図6(a)における「T」は、経路多状態60に対して「T1」と示され、経路少状態62に対して「T2」と示される。経路少状態62におけるパケット信号の衝突の発生確率は、経路多状態60におけるパケット信号の衝突の発生確率よりも低いので、「T2」は「T1」よりも短くなる。そのため、図6(b)に示される関係より、経路少状態62における遅延時間は、経路多状態60における遅延時間よりも短くなる。ここで、「T1」が前述の第1時間に相当し、「T2」が前述の第2時間に相当する。つまり、経路数が多くなると、転送前待機時間を延ばすことによって、通信成功率が向上される。経路数が少なくなると、転送前待機時間を短くすることによって、低遅延が実現される。
以下では、図7を使用しながら、設定部44が設定する待機時間を説明する。図7は、設定部44において設定される待機時間を示す。待機時間は、最小値と最大値によって規定され、最大値と最小値との間がCSMA/CAにおけるバックオフであるランダム選択幅として規定される。第1時間と第2時間とを実現するために、最大値が制御されてもよく、最小値が制御されてもよく、最大値かつ最小値が制御されてもよい。図3に戻る。設定部44は、決定した内容を転送処理部34に設定する。
転送処理部34は、設定部44によって設定された内容に応じて、パケット信号の転送を決定する。つまり、転送処理部34は、待機時間であるバックオフとして第1時間あるいは第2時間を送信部50に使用させる。また、転送の際、転送処理部34は、TTL値から「1」を減じたTTL値をパケット信号に含める。転送処理部34はパケット信号を送信部50に出力する。送信部50は、第1時間あるいは第2時間をバックオフとして使用して、CSMA/CAによりパケット信号を送信する。
本開示における装置、システム、または方法の主体は、コンピュータを備えている。このコンピュータがプログラムを実行することによって、本開示における装置、システム、または方法の主体の機能が実現される。コンピュータは、プログラムにしたがって動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、半導体集積回路(IC)、またはLSI(Large Scale Integration)を含む1つまたは複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集積されてもよいし、複数のチップに設けられてもよい。複数のチップは1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に備えられていてもよい。プログラムは、コンピュータが読み取り可能なROM、光ディスク、ハードディスクドライブなどの非一時的記録媒体に記録される。プログラムは、記録媒体に予め格納されていてもよいし、インターネット等を含む広域通信網を介して記録媒体に供給されてもよい。
以上の構成による無線通信システム100の動作を説明する。図8は、無線装置10によるパケット信号数の計測手順を示すフローチャートである。受信部52が同一のパケット信号を既に受信している場合(S10のY)、計測部40は受信回数をインクリメントする(S12)。一方、受信部52が同一のパケット信号を既に受信していない場合(S10のN)、計測部40は受信回数を計測開始する(S14)。受信部52が新たなパケット信号を受信すれば(S16のY)、ステップ10に戻る。受信部52が新たなパケット信号を受信しなければ(S16のN)、記憶部26は受信回数を記憶する(S18)。
図9は、無線装置10によるパケット信号の待機時間の設定手順を示すフローチャートである。抽出部42は、受信回数を抽出する(S20)。受信回数がしきい値以上であれば(S22のY)、設定部44は待機時間として第1時間を設定する(S24)。一方、受信回数がしきい値以上でなければ(S22のN)、設定部44は待機時間として第2時間を設定する(S26)。
本実施例によれば、同一のパケット信号の受信回数を計測するので、転送の経路数を推定できる。また、同一のパケット信号の受信回数に応じて、同一のパケット信号に対応した宛先のパケット信号に対する待機時間を設定するので、転送の経路数の違いを考慮してパケット信号を転送できる。また、同一のパケット信号の転送の起点となる他の無線装置10が転送の宛先に設定されたパケット信号に対して、同一のパケット信号の受信回数に応じた待機時間を設定するので、受信回数から推定される経路数を転送の制御に反映できる。
また、同一のパケット信号の受信回数が多くなるほど、待機時間を増加させるので、パケット信号の衝突の発生確率を低減できる。また、パケット信号の衝突の発生確率が低減されるので、輻輳の発生を抑制できる。また、同一のパケット信号の受信回数がしきい値以上である場合に待機時間として第1時間を設定するので、経路数が多くてもパケット信号の衝突の発生確率を低減できる。また、同一のパケット信号の受信回数がしきい値より少ない場合に待機時間として第1時間よりも短い第2時間を設定するので、経路数が少なければ遅延時間を低減できる。また、受信回数に応じて待機時間を制御するので、遅延時間の短縮と通信成功率の向上を両立できる。
本発明の一態様の概要は、次の通りである。本発明のある態様の無線装置10は、フラッディング方式でパケット信号を転送するメッシュネットワークに含まれる無線装置10であって、パケット信号を受信する受信部52と、受信部52において受信したパケット信号に対する待機時間を設定する設定部44と、設定部44において設定した待機時間を使用して、パケット信号を送信する送信部50とを備える。設定部44は、受信部52における同一のパケット信号の受信回数に応じて、同一のパケット信号に対応した宛先のパケット信号に対する待機時間を設定する。
設定部44は、同一のパケット信号の転送の起点となる他の無線装置10が転送の宛先に設定されたパケット信号に対して、受信部52における同一のパケット信号の受信回数に応じた待機時間を設定してもよい。
設定部44は、受信部52における同一のパケット信号の受信回数が多くなるほど、待機時間を増加させてもよい。
設定部44は、受信部52における同一のパケット信号の受信回数がしきい値以上である場合に待機時間として第1時間を設定し、受信回数がしきい値より少ない場合に待機時間として第1時間よりも短い第2時間を設定してもよい。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施例において、設定部44は、受信回数を1つのしきい値と比較して待機時間として第1時間あるいは第2時間を設定している。しかしながらこれに限らず例えば、設定部44は、複数段階のしきい値を決定し、複数段階のしきい値と受信回数とを比較することによって、3段階以上の待機時間を設定してもよい。本変形例によれば、より細やかな制御を実行できる。
本実施例において、設定部44は、起点無線装置に対する受信回数を、起点無線装置が宛先無線装置となるパケット信号の転送の制御を決定するために使用している。しかしながらこれに限らず例えば、起点無線装置に対する受信回数を、起点無線装置側の無線装置10に送信することによって、当該無線装置10においてパケット信号の転送の制御を決定する場合に受信回数を使用させてもよい。本変形例によれば、受信回数が起点無線装置側の無線装置10で使用されるので、当該無線装置10における制御の精度を向上できる。
本実施例において、送信部50はCSMA/CAによってパケット信号を送信するので、転送処理部34、設定部44は、CSMA/CAにおけるバックオフとして待機時間を設定する。しかしながらこれに限らず例えば、送信部50は、CSMA/CAによってパケット信号を送信せず、時間領域において多重化された複数のスロットのいずれかを選択してパケット信号を送信してもよい。その際、転送処理部34、設定部44は、所定の時間からどれだけ後方にずれたスロットを選択する場合のずれ量として待機時間を設定してもよい。本変形例によれば、構成の自由度を向上できる。
10 無線装置、 20 通信部、 22 処理部、 24 制御部、 26 記憶部、 30 パケット信号生成部、 32 パケット信号処理部、 34 転送処理部、 40 計測部、 42 抽出部、 44 設定部、 50 送信部、 52 受信部、 100 無線通信システム。

Claims (4)

  1. フラッディング方式でパケット信号を転送するメッシュネットワークに含まれる無線装置であって、
    パケット信号を受信する受信部と、
    前記受信部において受信した前記パケット信号に対する待機時間を設定する設定部と、
    前記設定部において設定した待機時間を使用して、前記パケット信号を送信する送信部とを備え、
    前記設定部は、前記受信部における同一のパケット信号の受信回数に応じて、前記同一のパケット信号に対応した宛先のパケット信号に対する前記待機時間を設定し、
    前記設定部は、前記同一のパケット信号の転送の起点となる他の無線装置が転送の宛先に設定されたパケット信号に対して、前記受信部における同一のパケット信号の受信回数に応じた前記待機時間を設定することを特徴とする無線装置。
  2. 前記設定部は、前記受信部における同一のパケット信号の受信回数が多くなるほど、前記待機時間を増加させることを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記設定部は、前記受信部における前記同一のパケット信号の受信回数がしきい値以上である場合に前記待機時間として第1時間を設定し、受信回数がしきい値より少ない場合に前記待機時間として前記第1時間よりも短い第2時間を設定することを特徴とする請求項に記載の無線装置。
  4. フラッディング方式でパケット信号を転送するメッシュネットワークに含まれる無線装置におけるプログラムであって、
    パケット信号を受信するステップと、
    受信した前記パケット信号に対する待機時間を設定するステップと、
    設定した待機時間を使用して、前記パケット信号を送信するステップとを備え、
    前記設定するステップは、同一のパケット信号の受信回数に応じて、前記同一のパケット信号に対応した宛先のパケット信号に対する前記待機時間を設定し、
    前記設定するステップは、前記同一のパケット信号の転送の起点となる他の無線装置が転送の宛先に設定されたパケット信号に対して、同一のパケット信号の受信回数に応じた前記待機時間を設定することをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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