JP2013179555A - 無線アクセス制御方法および無線通信装置 - Google Patents

無線アクセス制御方法および無線通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】従来のCSMA/CA方式と共存した上で、キャプチャ効果などを積極的に活用して複数の送信局による同時送信を可能にする。
【解決手段】送信局および受信局により構成される複数の通信セルが重複して配置された無線通信システムにおける無線アクセス制御方法であって、受信局の各々が、当該受信局と通信を行う送信局からの希望信号電力と、当該送信局以外の送信局からの干渉信号電力をそれぞれ測定し、希望信号電力と干渉信号電力の比を送信局に通知するステップと、送信局が、受信局から通知された希望信号電力と干渉信号電力の比が閾値を超えた場合に、当該干渉信号を送信する送信局との間で固定バックオフ値を共有するステップと、固定バックオフ値を共有する送信局が、キャリアセンスを行って固定バックオフ値が0になったときに、それぞれの配下の受信局を宛先とする無線信号を送信するステップとを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)方式を用いる無線LANなどの無線通信システムにおいて、隣接する送信局からの干渉が許容以下の受信局に対して同時送信を行って通信容量を改善する無線アクセス制御方法および無線通信装置に関する。
IEEE802.11無線LANの基本アクセス手順である自律分散制御(DCF:Distributed Coordination Function )では、各送信局は無線チャネルの使用状況をキャリアセンスによって確認し、無線チャネルがアイドルのときに送信し、ビジーのときに送信を見合わせることによって衝突を回避するCSMA/CA方式が用いられている(非特許文献1)。
図15は、従来のCSMA/CA方式によるアクセス制御手順例を示す。IEEE802.11規格では、信号の送信間隔としてフレーム間隔SIFS,DIFS(SIFS<DIFS)が定義されている。
図15において、送信局において送信パケットが生起すると(S1)、CWの範囲から発生させた乱数をランダムバックオフ値として設定する(S2)。そして、無線チャネルがビジーからアイドルの移行を契機にDIFS時間だけ待ち、さらにランダムバックオフ値に対応するバックオフ時間だけキャリアセンスを継続する(S3,S4)。送信局T1のバックオフ時間が他の送信局T2よりも短い場合に、送信局T1はバックオフ時間の経過まで無線チャネルのアイドルを確認してパケットを送信する(S5)。さらに、送信局T1の配下の受信局はパケットを受信してSIFS時間後にACK信号を送信し、送信局T1がACK信号を受信して送信完了とする(S6,S7)。
一方、他の送信局T2は、バックオフ時間が経過する前に送信局T1の送信によって無線チャネルがビジーとなるので、残りのバックオフ時間を持ち越し、次に無線チャネルがアイドルになったときに、持ち越したバックオフ時間のキャリアセンスを行う。これにより、送信局T1および送信局T2が送信するパケットの衝突を回避している。
送信局T1および送信局T2が同じバックオフ時間を設定し、同時に送信を開始した場合や、送信局−受信局間の通信環境が悪かった場合、パケット送信終了から所定の時間内にACK信号を受信しない。この場合、送信局T1および送信局T2は送信が失敗したものと判断し、CWを拡大してバックオフ時間を決める乱数の範囲を広げ(S8)、再度ランダムバックオフ値を設定し(S2)、パケットの再送処理を行う。
図16は、従来のCSMA/CA方式が適用される無線通信システムの構成例を示す。 図16(1),(2) において、互いのキャリアセンス範囲内に存在する送信局(無線基地局)T1およびT2は、キャリアセンスによって無線チャネルがアイドルときに、それぞれ配下の受信局(無線端末)R1およびR2に信号を送信する。ここで、送信局T1と送信局T2がそれぞれバックオフ制御により信号の衝突を回避するが、たまたま送信タイミングが同じになるとき、互いの送信信号が干渉信号となって正常な受信ができない場合は、コンテンションウィンドウ(CW)を拡大して新たなバックオフ時間を設定して再送処理が行われる。
図16(1) は、受信局R1,R2が、他方の送信局T2,T1のキャリアセンス範囲内にあり、受信局R1は送信局T1からの希望信号に対して送信局T2からの干渉信号を受け、受信局R2は送信局T2からの希望信号に対して送信局T1からの干渉信号を受ける。このとき、送信局T1と送信局T2の送信タイミングが同じになれば互いの送信信号が干渉信号となって正常な受信ができず、CWを拡大して選択したランダムバックオフ値に基づいて再送処理が行われる。
図16(2) は、受信局R1,R2が、他方の送信局T2,T1のキャリアセンス範囲外にあり、受信局R1は送信局T1からの希望信号に対して送信局T2からの干渉信号を受けず、受信局R2は送信局T2からの希望信号に対して送信局T1からの干渉信号を受けない。この場合には、送信局T1と送信局T2の送信タイミングが同じになっても互いの送信信号が干渉信号にならず、それぞれ正常な受信が行われる。
IEEE Standard for Local and Metropolitan Area Networks Par II: Wireless LAN MAC and PHY Specifications, June 2007
従来の技術では、バックオフ制御により各送信局が異なる時間にパケットを送信することで衝突を回避している。しかし、送信局数の増加に伴ってランダムバックオフ値が同じになる確率が増え、衝突および再送によって通信効率が低下する。
ところで、実際の通信環境では、キャプチャ効果と呼ばれる現象が発生することが知られている。ここで、キャプチャ効果とは、受信局が受信した希望信号の電力が干渉信号の電力よりも大きい場合、受信局は希望信号を正常に受信できる現象である。例えば、図16(1) において、送信局T1と送信局T2が同じバックオフ時間を設定し、それぞれ配下の受信局R1と受信局R2に対して同時に送信を開始し、互いに干渉信号となる場合でも、受信局R1と受信局R2がそれぞれ希望信号を強い電力で受信できる状態にあれば、キャプチャ効果により受信局R1と受信局R2において正常に希望信号を受信できる現象である。このキャプチャ効果を積極的に活用することにより、複数の送信局が同時に送信することが可能になる。
また、従来のCSMA/CA方式は、図16(1),(2) の状況の違いは認識せず、信号衝突を検出すれば、CWを拡大して再送処理を行うアルゴリズムであった。しかし、図16(2) の状況では、受信局R1,R2はそれぞれ他方の基地局T2,T1からの干渉信号の影響を受けないので、送信局T1,T2が同時送信を行っても信号衝突にならない。
しかし、従来のCSMA/CA方式は、いずれの場合も同時に送信することをできる限り避けるようなアルゴリズムであり、複数の送信局が同時に送信するような制御は行っていない。
本発明は、従来のCSMA/CA方式と共存した上で、キャプチャ効果などを積極的に活用して複数の送信局による同時送信を可能にする無線アクセス制御方法および無線通信装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、送信局および受信局により構成される複数の通信セルが重複して配置された無線通信システムにおける無線アクセス制御方法であって、受信局の各々が、当該受信局と通信を行う送信局からの希望信号電力と、当該送信局以外の送信局からの干渉信号電力をそれぞれ測定し、希望信号電力と干渉信号電力の比を送信局に通知するステップと、送信局が、受信局から通知された希望信号電力と干渉信号電力の比が閾値を超えた場合に、当該干渉信号を送信する送信局との間で固定バックオフ値を共有するステップと、固定バックオフ値を共有する送信局が、キャリアセンスを行って固定バックオフ値が0になったときに、それぞれの配下の受信局を宛先とする無線信号を送信するステップとを有する。
第1の発明の無線アクセス制御方法において、受信局における希望信号電力と干渉信号電力の比を送信局に通知する代わりに、送信局は、受信局からの応答信号電力と干渉信号を送信する送信局からの干渉信号電力の比を用いる。
第1の発明の無線アクセス制御方法において、固定バックオフ値を共有する送信局は、固定バックオフ値に基づく送信が複数回連続して失敗したときに、CSMA/CA方式のランダムバックオフ値に基づく送信に切り替える。
第1の発明の無線アクセス制御方法において、固定バックオフ値を共有する送信局は、固定バックオフ値に基づく送信が複数回連続して失敗してランダムバックオフ値に基づく送信に切り替えた後に、ランダムバックオフ値に基づく送信を所定回数だけ継続し、その後に固定バックオフ値に基づく送信に切り戻す。
第1の発明の無線アクセス制御方法において、固定バックオフ値をカウントする手段は初期値から0までのカウントを繰り返し、キャリアセンスによりチャネルのビジーを検出しても固定バックオフ値を持ち越さず、チャネルがアイドルになったときにその時点の固定バックオフ値を再設定する。
第2の発明は、送信局および受信局により構成される複数の通信セルが重複して配置された無線通信システムの無線通信装置であって、受信局の各々が、当該受信局と通信を行う送信局からの希望信号電力と、当該送信局以外の送信局からの干渉信号電力をそれぞれ測定し、希望信号電力と干渉信号電力の比を送信局に通知する手段を備え、送信局が、受信局から通知された希望信号電力と干渉信号電力の比が閾値を超えた場合に、当該干渉信号を送信する送信局との間で固定バックオフ値を共有し、当該固定バックオフ値を共有する送信局が、キャリアセンスを行って固定バックオフ値が0になったときに、それぞれの配下の受信局を宛先とする無線信号を送信する手段を備える。
第2の発明の無線通信装置において、受信局における希望信号電力と干渉信号電力の比を送信局に通知する代わりに、送信局は、受信局からの応答信号電力と干渉信号を送信する送信局からの干渉信号電力の比を用いる。
第2の発明の無線通信装置において、固定バックオフ値を共有する送信局は、固定バックオフ値に基づく送信が複数回連続して失敗したときに、CSMA/CA方式のランダムバックオフ値に基づく送信に切り替える手段を備える。
第2の発明の無線通信装置において、固定バックオフ値を共有する送信局は、固定バックオフ値に基づく送信が複数回連続して失敗してランダムバックオフ値に基づく送信に切り替えた後に、ランダムバックオフ値に基づく送信を所定回数だけ継続し、その後に固定バックオフ値に基づく送信に切り戻す手段を備える。
第2の発明の無線通信装置において、固定バックオフ値をカウントする手段は初期値から0までのカウントを繰り返し、キャリアセンスによりチャネルのビジーを検出しても固定バックオフ値を持ち越さず、チャネルがアイドルになったときにその時点の固定バックオフ値を再設定する構成である。
本発明により、従来のCSMA/CA方式によるアクセス制御と共存した上で、キャプチャ効果を期待できる複数の送信局間で固定バックオフ値を用いた同時送信を実現する。これにより、送信局数が増加しても通信効率の低下を回避することができる。
本発明の実施例1における無線通信システムの構成例を示す図である。 本発明の実施例1におけるアクセス制御手順例を示すフローチャートである。 本発明の実施例1におけるアクセス制御例を示すタイムチャートである。 本発明の実施例1における送信局装置の構成例を示す図である。 送信局情報テーブルの一例を示す図である。 受信局情報テーブルの一例を示す図である。 同時送信局の決定処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の実施例1における通信シーケンス例を示す図である。 本発明の実施例2におけるアクセス制御手順例を示すフローチャートである。 本発明の実施例3における無線通信システムの構成例を示す図である。 本発明の実施例3におけるアクセス制御例を示すタイムチャートである。 本発明の実施例4における無線通信システムの構成例を示す図である。 本発明の実施例4における課題を説明するタイムチャートである。 本発明の実施例4におけるアクセス制御例を示すタイムチャートである。 従来のCSMA/CA方式によるアクセス制御手順例を示す図である。 従来のCSMA/CA方式が適用される無線通信システムの構成例を示す図である。
本発明の機能は、無線LANシステムにおける基地局と端末局の双方に搭載できるものであるが、以下の説明では送信局が基地局、受信局が端末局として説明する。
図1は、本発明の実施例1における無線通信システムの構成例を示す。
図1において、送信局T1と送信局T2は互いのキャリアセンス範囲内に存在し、互いの送信信号を検知可能である。受信局R1は送信局T1に従属し、受信局R2および受信局R3は送信局T2に従属している。受信局R1および受信局R2は、それぞれ他方の送信局からの送信信号が干渉信号となるものの、それぞれ送信局T1および送信局T2の近くに存在するためキャプチャ効果を生じやすい環境にある。受信局R3は送信局T2から遠い位置に存在し、送信局T2と送信局T1からの送信信号が互いに干渉してキャプチャ効果は得られない。すなわち、送信局T1が受信局R1へ送信し、かつ送信局T2が受信局R2へ送信する場合はキャプチャ効果を期待しての同時送信が可能になる。一方、送信局T1が受信局R1へ送信し、かつ送信局T2が受信局R3へ送信する場合はキャプチャ効果を期待しての同時送信はできない。
本発明では、送信局がキャプチャ効果などを期待して同時送信が可能な領域の受信局に送信する場合は固定のバックオフ時間を設定し、キャプチャ効果による同時送信ができない領域の受信局に送信する場合は、CSMA/CA方式による通常のランダムなバックオフ時間を設定する。
図2は、本発明の実施例1におけるアクセス制御手順例を示す。
送信局は、送信局同士であらかじめ固定バックオフ値を共有する機能を持つ。また受信局は、あらかじめSINR(Signal to Interference plus Noise Ratio )を送信局に通知する機能を持つ。
図2において、送信局において送信パケットが生起すると(S11)、当該送信パケットの宛先である受信局から通知されたSINRを参照し、閾値を超えているか否かを判定する(S12)。SINRが閾値を超えていない場合は、図1に示す送信局T2に対する受信局R3のように同時送信ができない受信局に対する送信パケットであるため、ランダムバックオフ値を設定し(S13)、従来のバックオフ制御(図15に示すS3,S4の処理、図2では省略)を経てパケットを送信する(S14)。
一方、SINRが閾値を超えていた場合は、図1や図16(2) に示す送信局T1に対する受信局R1と送信局T2に対する受信局R2のように同時送信が可能な受信局に対する送信パケットであるため、固定バックオフ値を用いて送信を行った場合の再送回数を確認する(S19)。再送回数が閾値を超えていない場合は、固定バックオフ値を設定し(S20)、固定バックオフ値に基づくバックオフ制御(図15に示すS3,S4の処理、図2では省略)を経てパケットを送信する(S21)。再送回数が閾値を超えている場合はランダムバックオフ値を設定し(S13)、従来のバックオフ制御を経てパケットを送信する(S14)。
送信局は、ランダムバックオフ値または固定バックオフ値によるバックオフ制御によりパケットを送信すると(S14、S21)、それぞれSIFS時間だけ待機し、送信先である受信局からのACK信号を受信すると(S15、S22)、固定バックオフ値制御に用いる再送回数をリセットし(S16)、送信を完了する(S17)。
ここで、固定バックオフ値を用いて送信を行い、受信局からのACK信号を受信しなかった場合、再送回数を1回加算し(S23)、再送回数の確認動作に戻り(S19)、パケットの再送処理が行われる。一方、ランダムバックオフ値を用いて送信を行い、受信局からのACK信号を受信しなかった場合、従来のCSMA/CAと同様にCWを拡大し(S18) 、再度ランダムバックオフ値を設定し(S13)、パケットの再送処理が行われる。
なお、ステップS13で設定されるランダムバックオフ値は、CWの範囲から発生させる乱数であるが、送信局同士であらかじめ共有する固定バックオフ値を除外したCWの範囲からランダムに選択することが望ましい。
図3は、本発明の実施例1におけるアクセス制御例を示す。
図3において、通信が開始すると、初期の固定バックオフ値(図3では初期の固定バックオフ値=3)が送信局T1および送信局T2の固定バックオフ値カウントにセットされる。送信局T1および送信局T2は、SINRが閾値を超えている受信局R1および受信局R2に対して同時送信を行う場合、固定バックオフ値カウントの初期の固定バックオフ値「3」を設定し、その経過後に送信局T1のデータAと送信局T2のデータBを同時送信してACK信号を受信する。そして、チャネルがビジーからアイドルになるとDIFS経過後に、同様に初期の固定バックオフ値「3」を設定し、その経過後に送信局T1のデータCと送信局T2のデータDを同時送信してACK信号を受信する。
また、送信局T2は、SINRが閾値を超えていない受信局R3に対してランダムバックオフ値を用いて送信する場合、固定バックオフ値カウントを参照し、初期の固定バックオフ値「3」と異なるバックオフ値をCWの範囲からランダムに選択し(図3ではランダムバックオフ値=1を選択)、その経過後に送信局T2がデータEを受信局R3に送信してACK信号を受信する。
一方、送信局T1は、データCを送信してチャネルがビジーからアイドルになるとDIFS経過後に、初期の固定バックオフ値「3」を設定するが、送信局T2のデータ送信によるビジーを検出してカウント値「2」で停止する。また、送信局T2の固定バックオフ値カウントもカウント値「2」で停止する。送信局T2が送信を完了してACK信号を確認すると、チャネルはビジーからアイドルに変わり、送信局T1,T2はカウント値「2」からカウントを再開し、その経過後に送信局T1のデータFと送信局T2のデータGを同時送信してACK信号を受信する。
図4は、本発明の実施例1における送信局装置の構成例を示す。
実施例1の送信局は、送受信部11、キャリアセンス部12、送信局情報管理部13、受信局情報管理部14、バックオフ値切替部15、固定バックオフ値カウント部16、バックオフ値カウント部17により構成される。
送受信部11は、データを変調しアンテナを介して送信する処理と、アンテナを介して受信した信号を復調する処理と、無線チャネルを使用している電波の電波強度を測定する処理を行う。さらに、送受信部11は、送信パケット情報と測定した電波強度を、キャリアセンス部12、送信局情報管理部13、受信局情報管理部14へ通知する処理を行う。送信パケット情報とは、パケットの宛先、そのパケットが固定バックオフ値を用いて送信されたときの再送回数、そのパケットがランダムバックオフ値を用いて送信されたときの再送回数である。送受信部11は、バックオフ値カウント部17からバックオフ値が0になったことを通知されたときにパケットを送信する。また送受信部11では、本発明で用いる固定バックオフ値制御信号の送信処理および受信処理を行う。固定バックオフ値制御信号には、自局のMACアドレス、使用する固定バックオフ値、固定バックオフ値制御信号の送信間隔(インターバル)、同時送信においてリーダーかどうか、に関する情報が含まれる。固定バックオフ値制御信号として、ビーコン信号といった他局に通知可能な制御信号を利用してもよい。送受信部11は、送信局情報管理部13から通知された情報を用いて固定バックオフ値制御信号を生成し、インターバルに従って、一定の間隔で固定バックオフ値制御信号を送信するとともに、他局から送信された固定バックオフ値制御信号を受信し、受信した信号に含まれる情報を送信局情報管理部13に通知する機能を持つ。
キャリアセンス部12は、送受信部11から通知された電波強度を参照し、その値がキャリアセンス閾値を超えているかを判定する。キャリアセンス閾値を超えていた場合、固定バックオフ値カウント部16とバックオフ値カウント部17に対し、バックオフ値をカウントダウンするよう通知する。
送信局情報管理部13は、他の送信局の同時送信に関する情報をテーブル化して管理する。この送信局情報テーブルの一例を図5に示す。送信局情報テーブルは、送受信部11から通知された他局の固定バックオフ値制御信号に含まれる情報を用いて作成され、他局のMACアドレス、固定バックオフ値制御信号のRSSI、使用している固定バックオフ値、固定バックオフ値制御信号の受信時刻、固定バックオフ値制御信号の送信間隔(インターバル)、同時送信においてリーダーかどうか、の情報によって構成されている。
送信局情報管理部13は、送信局情報テーブルを参照し、同時に送信する送信局(同時送信局)を決定する。同時送信局の決定処理手順例を図7に示す。
図7において、通信を開始すると(S31)、送信局は送信局情報テーブルから同時送信局候補を選択し(S32)、同時送信局候補のRSSIが閾値以下であるかどうかを判定する(S33)。RSSIが閾値以下であれば、その同時送信局候補を同時送信局として設定する(S34)。RSSIが閾値より大きければ、その同時送信局候補との同時送信は不可であると判断する(S35)。すなわち、RSSIが閾値を超えている場合は送信局同士が近接していることになり、当該送信局と同時に送信を行うと、配下の受信局においてキャプチャ効果が生じる可能性が低いため、送信局情報テーブルに他の同時送信局候補があるか否かを確認し(S36)、他の同時送信局候補があればRSSIの判定を再度行う。他に同時送信局候補が存在しない場合は、同時送信局を設定せずに処理を行う。
次に、設定した同時送信局が固定バックオフ値の設定を行っているか否かを確認する(S37)。ここで、同時送信局が固定バックオフ値の設定を行っていれば、その固定バックオフ値を自局の固定バックオフ値に設定し(S38)、同時送信局が固定バックオフ値の設定を行っていない場合は、任意の固定バックオフ値を設定する(S39)。固定バックオフ値の設定が終了した後、同時送信局がリーダーとして設定されているかどうかを確認する(S40)。既に同時送信局がリーダーとして設定されている場合には、同時送信局のインターバル経過後、自局の固定バックオフ値制御信号を送信する旨を送受信部へ通知する(S41、S42)。一方、同時送信局がリーダーとして設定されていない場合は、自局をリーダーとして設定し(S43)、自局のインターバル経過後に固定バックオフ値制御信号を送信する旨を送受信部へ通知する(S44、S42)。自局の固定バックオフ値制御信号を送信する際に、固定バックオフ値制御信号に含まれる情報に変更があった場合は最新の情報に更新して送信を行う。
受信局情報管理部14は、送信局の宛先である受信局の同時送信に関する情報をテーブル化して管理する。この受信局情報テーブルを図6に示す。受信局情報テーブルは、送信パケット情報と受信局から通知されるSINR情報(当該送信局と同時送信を行う送信局の干渉に対するSINR情報)を用いて作成され、受信局のMACアドレス、受信局におけるSINR、固定バックオフ値を用いて送信した場合の再送回数、ランダムバックオフ値を用いて送信した場合の再送回数によって構成されている。
送信局は送信を行う際に、受信局情報テーブルのSINRを参照し、宛先の受信局が固定バックオフ値を用いて送信してよい受信局かどうかを判定する。すなわち、SINRが当該送信局が使用する変調方式、符号化率等との関係で、キャプチャ効果が期待できる場合には、固定バックオフ値を用いて送信してよい受信局と判定する。受信局情報管理部14は、パケットの宛先が固定バックオフ時間で送信可能な受信局の場合、固定バックオフ値を用いて送信可能であることをバックオフ値切替部15に通知し、パケットの宛先が固定バックオフ時間で送信可能でない受信局の場合、固定バックオフ時間で送信できないことをバックオフ値切替部15に通知する。
上述したように、固定バックオフ値を用いて送信可能かどうかについては、受信局におけるSINRの通知に基づいて行う。ここで、受信局では、それぞれの送信局から個別に受信した信号のSNRまたはRSSIを測定することによって、希望波と干渉波の受信電力を相対的に検出することが可能である。したがって、受信局から送信局にこれらの値又は、これらの値に基づいて算出したSINR値等を送信局にフィードバックすれば、送信局において受信局のSINRを取得することができる。
また、受信局からのフィードバックを受けることなく、送信局側でSINRを推定する方法としては、受信局から送信されたACK等の信号に基づいて自局と受信局との間のSNRまたはRSSIを取得し、一方で他の送信局から受信した信号によるSNRまたはRSSIを取得することにより、これらに基づいて希望波と干渉波の受信電力を相対的に検出することが可能である。この場合は、受信局における干渉局からの受信電力を送信局におけるものと置き換えるため、SINRの精度は低くなるが、フィードバックに必要な制御情報によるオーバヘッドを削除できるため、伝送効率が高くなる。
さらに、RSSIの算出方法としては、直接RSSIを算出するのではなく、使用している伝送レートに基づいてRSSIを推定することが可能である。これは、送信局において伝送レートとRSSIの関係を示すテーブルを記憶しておき、送信局または受信局が使用している伝送レートに基づいてRSSIまたはSNRの範囲を特定し、当該範囲において同時送信が可能か否かを判定するものである。なお、さらにパケット誤り率を考慮することによって、さらにその推定精度を改善することが可能である。
固定バックオフ値カウント部16では、送信局情報管理部13から入力した固定バックオフ値を初期の固定バックオフ値として設定し、キャリアセンス部12から入力された情報を用いて固定バックオフ値のカウントダウンを行う。バックオフ値切替部15から固定バックオフ値を参照する要求があった場合、その時点における固定バックオフ値をバックオフ値切替部15へ通知する。
バックオフ値切替部15では、受信局情報管理部14から入力された情報に従い、バックオフ値の設定方法を切り替える。固定バックオフ値を用いて送信を行う場合は、固定バックオフ値カウント部16から現在の固定バックオフ値を参照し、固定バックオフ値カウント部16から通知された値をバックオフ値カウント部17に設定する。ランダムバックオフ値を設定する場合は、従来と同様にCWからランダムにバックオフ値を設定する。
バックオフ値カウント部17では、バックオフ値切替部15で設定されたバックオフ値と、キャリアセンス部12から通知される情報を用いて、パケット送信のためにバックオフ値のカウントダウンを行う。バックオフ値のカウントが0になったとき、送受信部11に対してその旨を通知する。
図8は、本発明の実施例1における通信シーケンス例を示す。ここでは、送信局T1がリーダーとして動作する場合を示す。
まず送信局T1は、たとえば受信局R1から通知されたSINRにより、送信局T2と同時送信が可能であると判定すると、固定バックオフ値制御信号を送信局T2に向けて送信する。送信局T2は、同時送信のリーダーである送信局T1の固定バックオフ値制御信号を受信し、たとえば受信局R2から通知されたSINRにより送信局T1と同時送信が可能であると判断すると、同じパラメータを含む固定バックオフ値制御信号を送信局T1に向けて返信する。これにより、送信局T1と受信局R1、送信局T2と受信局R2で同時送信が開始する。また、同時送信の対象とならない受信局R3に対しては、送信局T2から単独の送信が行われる。なお、リーダーとなる送信局は、固定的に設定されていてもよく、同時送信が可能であると先に判定した送信局が担ってもよい。その後、送信局T1,T2は、互いに交換した固定バックオフ値制御信号に含まれる固定バックオフ値を用いて同時送信を継続する。
各受信局R1〜R3は一定の間隔でSINRを送信局へ通知する。SINRの通知方法として、通知用の制御信号を用いてもよいし、ACK信号を用いて通知してもよい。送信局T1のインターバル経過後、送信局T1は、同時送信を継続するか否かを判定する。すなわち、受信局R1から通知されたSINR等に基づいて送信局T2と同時送信を継続するか否かを判定し、継続する場合には、送信局T1は固定バックオフ値よりも小さいバックオフ値を用いて固定バックオフ値制御信号を送信する。送信局T2は、同様に同時送信を継続するか否かを判定し、継続する場合には、固定バックオフ値を用いて固定バックオフ値制御信号を送信する。同時送信を継続しない場合には、その旨を示す情報を含む固定バックオフ値制御信号を送信する。なお、送信局T1のインターバル経過後、各送信局T1,T2は自局の固定バックオフ値制御信号を従来のCSMA/CAの動作に従って、ランダムバックオフ値を用いて送信してもよい。
上記の例は、リーダーが必ず先に、インターバルごとに固定バックオフ値制御信号を送信し、その相手が返信する方法を説明したが、たとえば受信局からSINRを通知されたことをトリガとして、同時送信の継続判定を行ってもよい。この場合には、その判定ごとに固定バックオフ値制御信号を送信し、リーダーであるか否かに限らず、当該トリガが発生した送信局が自律的に制御信号を送信することになる。このように制御することで、インターバル中に相互の通信が干渉となった場合にも早期にこれを検出し、同時送信を停止することが可能となる。また、制御信号によるオーバヘッドを削減するために、一方の送信局のみが固定バックオフ値制御信号を送信することもできる。この場合には、他方の送信局は、同時送信が可能であれば、制御信号に含まれた固定バックオフ値を用いて同時送信を行い、同時送信ができなければ、そのバックオフ値を避けて従来通りの通信を行えばよい。
図9は、本発明の実施例2におけるアクセス制御手順例を示す。
実施例1は、SINRが閾値を超えた受信局に対して固定バックオフ値を用いて送信し、複数回連続して失敗する(再送回数が閾値を超える)ことによりランダムバックオフでの送信に切り替え、送信が成功すれば再送回数がリセットされる。そのため、SINRが閾値を超えた受信局に対する次のパケット送信では再び固定バックオフ値が用いられる。
実施例2は、固定バックオフ値を用いた送信が複数回連続して失敗してランダムバックオフでの送信に切り替えた後に、送信が成功して固定バックオフ値に切り戻るところ、ランダムバックオフへの切替回数が閾値を超えるまで、切替回数をインクリメントしながらランダムバックオフでの送信を継続することを特徴とする。そして、ランダムバックオフへの切替回数が閾値を超えたときに、切替回数をリセットして固定バックオフ値に切り戻す。
図9において、送信局において送信パケットが生起し(S11)、当該送信パケットの宛先である受信局から通知されたSINRが閾値を超えているかを判定し(S12)、SINRが閾値を超えていない場合は、図2に示す実施例1と同様にランダムバックオフ値を設定し(S13)、CSMA/CA方式のバックオフ制御によるパケット送信を行う(S14〜S18)。
一方、受信局のSINRが閾値を超えていた場合は、受信局に対する送信が初回であるか否かを確認し(S51)、初回の送信でない場合は前回送信時におけるバックオフ値の設定が固定バックオフ値か否かを確認する(S52)。初回の送信である場合、あるいは前回も固定バックオフ値による送信である場合は、図2に示す実施例1と同様に固定バックオフ値を用いて送信を行った場合の再送回数を確認し(S19)、再送回数が閾値を超えるまで固定バックオフ値によるパケット送信を行う(S20〜S23)。再送回数が閾値を超えた場合には、ランダムバックオフへの切り替えを示す切替回数を1増やし(S53)、図2に示す実施例1と同様にランダムバックオフ値を設定し(S13)、従来のバックオフ制御によるパケット送信を行う(S14〜S18)。
前回の送信時が固定バックオフ値でない場合(S52:No)、すなわち固定バックオフを用いた送信が複数回連続して失敗してランダムバックオフでの送信に切り替えてパケット送信が行われた場合は、切替回数が閾値を超えているかを判定する(S54)。切替回数が閾値を超えていない場合は、切替回数を1増やし(S53)、図2に示す実施例1と同様にランダムバックオフ値を設定し(S13)、バックオフ制御によるパケット送信を行う(S14〜S18)。すなわち、ランダムバックオフへの切替回数が閾値を超えるまで、ランダムバックオフでの送信を継続する。切替回数が閾値を超えた場合は切替回数をリセットし(S55)、固定バックオフ値を用いたパケット送信に切り戻す(S19〜S23)。
図10は、本発明の実施例3における無線通信システムの構成例を示す。ここでは、一の送信局が複数の組み合わせで同時送信可能な場合を示す。
図10において、送信局T1と送信局T2、並びに送信局T2と送信局T3は互いのキャリアセンスの範囲内に存在し、互いの送信信号を検知可能である。受信局R1は送信局T1に従属し、受信局R2は送信局T2に従属し、受信局R3は送信局T3に従属している。受信局R1〜受信局R3は、それぞれ送信局T1〜送信局T3の近くに存在し、他の送信局との関係でキャプチャ効果を生じる環境にある。すなわち、受信局R1は、希望波を送信する送信局T1と干渉波を送信する送信局T2との関係において、SINRが閾値を超える。受信局R2は、希望波を送信する送信局T2と干渉波を送信する送信局T1および送信局T3との関係において、SINRが閾値を超える。受信局R3は、希望波を送信する送信局T3と干渉波を送信する送信局T2との関係において、SINRが閾値を超える。
このとき、送信局T2と受信局R2との間の通信については、干渉となる送信局が複数(送信局T1および送信局T3)があるところ、受信局R2におけるSINRがいずれの送信局との関係においても閾値を超えている。したがって、送信局T2は、送信局T1および送信局T3のいずれとも同時送信をすることができる。すなわち、送信局T1から受信局R1への送信と送信局T2から受信局R2への送信を同時に行うことができ、かつ、送信局T3から受信局R3への送信と送信局T2から受信局R2への送信を同時に行うことができる。
このような場合には、送信局T2は、2つの固定バックオフ値を管理する必要がある。すなわち、送信局T1と同時に送信するための第1の固定バックオフ値と、送信局T3と同時に送信するための第2の固定バックオフ値である。これらの固定バックオフ値はそれぞれ独立しているため、それぞれの動作は実施例1と同様である。ただし、送信局T2は、いずれの固定バックオフ値も0になったときに送信することができるため、より多くの送信機会を得られることになる。
図11は、本発明の実施例3におけるアクセス制御例を示す。
図11において、送信局T1は1つの固定バックオフ値カウント1を備え、送信局T3は1つの固定バックオフ値カウント2を備え、送信局T2は2つの固定バックオフ値カウント1,2を備える。また、事前の固定バックオフ値制御信号のやり取りによって、2種類の固定バックオフ値を共有している。固定バックオフ値カウント1は初期固定バックオフ値=3からカウントを行い、固定バックオフ値カウント2は初期固定バックオフ値=4からカウントを行う。各送信局は受信局情報テーブルを参照し、送信局T1と受信局R1、送信局T2と受信局R2が固定バックオフ値カウント1を用いて同時送信を行い、送信局T2と受信局R2、送信局T3と受信局R3が固定バックオフ値カウント2を用いて同時送信を行うと判断する。その後、固定バックオフ値カウント1,2の値を参照してバックオフ値を設定することにより、送信局T2が複数の組み合わせで同時送信が可能になる。
ここでは、固定バックオフ値カウント1のバックオフ値「3」の経過後に、送信局T1のデータAと送信局T2のデータBを同時送信してACK信号を受信する。このとき、送信局T3はビジーを検出して固定バックオフ値カウント2がカウント値「1」で停止する。また、送信局T2の固定バックオフ値カウント2もカウント値「1」で停止する。送信局T1,T2が送信を完了してそれぞれACK信号を確認すると、チャネルはビジーからアイドルに変わり、DIFS後に送信局T2,T3はカウント値「1」からカウントを再開し、その経過後に送信局T2のデータCと送信局T3のデータDを同時送信する。
一方、送信局T1は、データAの送信後に固定バックオフ値カウンタ1の初期の固定バックオフ値「3」を設定するが、送信局T2,T3のデータ送信によるビジーを検出してカウント値「2」で停止する。また、送信局T2の固定バックオフ値カウント1もカウント値「2」で停止する。送信局T2,T3が送信を完了してそれぞれACK信号を確認すると、チャネルはビジーからアイドルに変わり、送信局T1,T2はカウント値「2」からカウントを再開し、その経過後に送信局T1のデータEと送信局T2のデータFを同時送信する。
一方、送信局T3は、データDの送信後に固定バックオフ値カウンタ2の初期の固定バックオフ値「4」を設定するが、送信局T1,T2のデータ送信によるビジーを検出してカウント値「2」で停止する。また、送信局T2の固定バックオフ値カウント2もカウント値「2」で停止する。送信局T1,T2が送信を完了してそれぞれACK信号を確認すると、チャネルはビジーからアイドルに変わり、送信局T2,T3はカウント値「2」からカウントを再開し、その経過後に送信局T2のデータGと送信局T3のデータHを同時送信する。以下、送信局T1とT2、送信局T2とT3が交互に同時送信が行われる。
なお、送信局T1に受信局R1および受信局R2が接続しており、送信局T2に受信局R3が接続している場合に、受信局R1および受信局R2のいずれもが、送信局T2との関係でSINRが閾値を超えている場合には、送信局T1は送信局T2と同時送信するための固定バックオフ値カウントが0になったときに、受信局R1および受信局R2のいずれかを選択して信号を送信する必要がある。この場合には、たとえば、当該固定バックオフ値カウント部に対応するキューを設けて、FIFO等のポリシーに基づいて順番に信号を送信すればよい。
また、一の送信局が具備する固定バックオフ値カウント部の数が、同時送信可能な受信局数を下回った場合は、一の固定バックオフカウント部を複数の同時送信のために共用することも可能である。この場合は、当該固定バックオフカウント部が0になったときに、複数の送信すべき信号が生じることになるため、優先順位の付与、公平性のために順番に送信する等の制御により解決する必要がある。かかる動作により、送信局が備える固定バックオフ値カウント部の数が、同時送信可能な受信局数を下回った場合でも同時送信を制御することができる。
以上示した実施例では、隣接する送信局が同時送信したり、一方の送信局が単独で送信しても他方の送信局がチャネルのビジーを検知できることから、チャネルのビジーになって固定バックオフ値カウントを停止してカウント値を次回に持ち越しても、チャネルがアイドルになってからDIFS後の同期が可能であった。しかし、例えば図12に示す送信局T0と送信局T2のように、互いのキャリアを検知できない送信局同士では、一方の送信局T0から受信局R0に対して単独の送信が行われたときに、隣接する送信局T1ではチャネルのビジーを検知できるものの、送信局T2ではチャネルのビジーを検知できない。その場合には、固定バックオフ値カウントの同期が崩れて同時送信ができなくなる。具体例を図13を参照して説明する。
なお、図12の送信局T1,T2および受信局R1〜R3は、図1の送信局T1,T2および受信局R1〜R3に対応し、それに送信局T0と受信局R0が加わった構成になっている。送信局T1から受信局R1に対する送信と、送信局T2から受信局R2に対する送信は、キャプチャ効果を利用して同時に行うことができる。一方、受信局R0,R3は、それぞれ送信局T1からの干渉により、送信局T0,T2からそれぞれ単独で送信が行われる関係にある。
図13において、送信局T0は、受信局R0に対してランダムバックオフ値を用いて送信する場合、固定バックオフ値カウントを参照し、初期の固定バックオフ値「3」と異なるバックオフ値「1」を選択し、その経過後に送信局T0がデータAを受信局R0に送信してACK信号を受信する。
一方、送信局T1,T2は、初期の固定バックオフ値「3」を設定して同時送信のシーケンスに入る。しかし、送信局T1は、送信局T0のデータ送信によるビジーを検出してカウント値「2」で停止し、送信局T2は、送信局T0のデータ送信によるビジーを検出できないのでカウントを継続し、受信局R1にデータBを送信してACK信号を受信する。この間、送信局T1はビジーを検出してカウント値「2」で停止したままである。したがって、送信局T1は、送信局T0,T2の送信が終了してチャネルがアイドルになり、DIFS経過後にカウント値「2」からカウントを再開し、送信局T2は初期の固定バックオフ値「3」からカウントを開始するので、同時送信ができなくなる。
そこで、実施例4では、チャネルのビジーを検知しても固定バックオフ値カウントを停止せず、カウントを継続する。固定バックオフ値カウントの値が0になったときは、再び初期の固定バックオフ値を即座に設定してカウントを継続する。その後チャネルがアイドルになってDIFS経過後に、その時点の固定バックオフ値カウントの値を設定してカウントを再開する。
図14は、本発明の実施例4におけるアクセス制御例を示す。 図14において、送信局T0,T1,T2の固定バックオフ値カウントは、互いに同期して初期の固定バックオフ値「5」からのカウントを繰り返している。送信局T0は、受信局R0に対してランダムバックオフ値を用いて送信する場合、固定バックオフ値カウントを参照し、その時点の固定バックオフ値「3」と異なるランダムバックオフ値「1」を選択し、その経過後に送信局T0がデータAを受信局R0に送信してACK信号を受信する。
一方、送信局T1,T2は、固定バックオフ値「3」を設定して同時送信のシーケンスに入る。ここで、送信局T1は、送信局T0のデータ送信によるビジーを検出するが、送信局T2は、送信局T0のデータ送信によるビジーを検出できないのでカウントを継続し、カウント0で受信局R2にデータBを送信してACK信号を受信する。この間、送信局T1はビジーを検出したままである。したがって、送信局T1,T2は、送信局T0,T2の送信が終了してチャネルがアイドルになり、DIFS経過後にその時点の固定バックオフ値「2」を設定し、カウント0で送信局T1は受信局R1にデータCを、送信局T2は受信局R2にデータDを同時送信する。このとき、送信局T0は、受信局R0に送信するデータがないものとし、送信局T1のデータ送信によるビジーを検出する。
以上により、送信局T0,T1,T2は、送信局T1,T2の同時送信後にチャネルのアイドルを同時に検出することができる。そして、DIFS経過後に、送信局T1,T2がその時点の固定バックオフ値「4」を設定して同時送信のシーケンスに入ることができる。ここでは、送信局T0,T2がそれぞれ単独で受信局R0,R3へデータE,Fを送信するために、その時点の固定バックオフ値「4」と異なるランダムバックオフ値「3」,「1」をそれぞれ選択し、その経過後にそれぞれ単独でデータE,Fの送信を行う。
送信局T1は、送信局T0,T2がそれぞれ単独でデータE,Fを送信している間、チャネルのビジーを検出する。ここで、先にデータFの送信を終えた送信局T2はチャネルがアイドルになり、DIFS経過後にその時点の固定バックオフ値「5」を設定する。一方、送信局T1は送信局T0のデータEの送信後にチャネルがアイドルになるので、DIFS経過後にその時点の固定バックオフ値「3」を設定する。このように、各送信局の固定バックオフ値カウントが継続しているので、それぞれの送信局でチャネルがアイドルになるタイミングに応じた固定バックオフ値が設定されることになる。これにより、送信局T1は受信局R1にデータGを、送信局T2は受信局R2にデータHを同時送信することができる。すなわち、送信局T0から受信局R0への送信および送信局T2から受信局R3への送信が独立に行われていても、送信局T1と受信局R1および送信局T2と受信局R2の同時送信の同期が崩れることはない。
また、チャネルがビジーになっても固定バックオフ値カウントを継続することにより、同時送信を行う送信局に再設定されるバックオフ値は、固定バックオフ値の初期値(最大値)に固定されることなく、それぞれの時点の固定バックオフ値になる。例えば図14に示す送信局T2において、チャネルがアイドルになってDIFS経過後の固定バックオフ値カウントは「3,2,4,5」と変化している。また、再設定されるバックオフ値は、自局および他局の送信フレーム長に依存し、送信フレーム長がランダムであるほど固定バックオフ値の初期値(最大値)から「1」の範囲でランダムになる。このように、再設定されるバックオフ値がランダムになることにより、個別送信と同時送信の優先度を公平に調整することができる。
T0,T1,T2,T3 送信局
R0,R1,R2,R3 受信局
11 送受信部
12 キャリアセンス部
13 送信局情報管理部
14 受信局情報管理部
15 バックオフ値切替部
16 固定バックオフ値カウント部
17 バックオフ値カウント部

Claims (10)

  1. 送信局および受信局により構成される複数の通信セルが重複して配置された無線通信システムにおける無線アクセス制御方法であって、
    前記受信局の各々が、当該受信局と通信を行う前記送信局からの希望信号電力と、当該送信局以外の送信局からの干渉信号電力をそれぞれ測定し、希望信号電力と前記干渉信号電力の比を前記送信局に通知するステップと、
    前記送信局が、前記受信局から通知された前記希望信号電力と干渉信号電力の比が閾値を超えた場合に、当該干渉信号を送信する送信局との間で固定バックオフ値を共有するステップと、
    前記固定バックオフ値を共有する送信局が、キャリアセンスを行って前記固定バックオフ値が0になったときに、それぞれの配下の受信局を宛先とする無線信号を送信するステップと
    を有することを特徴とする無線アクセス制御方法。
  2. 請求項1に記載の無線アクセス制御方法において、
    前記受信局における前記希望信号電力と前記干渉信号電力の比を前記送信局に通知する代わりに、前記送信局は、前記受信局からの応答信号電力と前記干渉信号を送信する送信局からの前記干渉信号電力の比を用いる
    ことを特徴とする無線アクセス制御方法。
  3. 請求項1に記載の無線アクセス制御方法において、
    前記固定バックオフ値を共有する送信局は、前記固定バックオフ値に基づく送信が複数回連続して失敗したときに、CSMA/CA方式のランダムバックオフ値に基づく送信に切り替える
    ことを特徴とする無線アクセス制御方法。
  4. 請求項3に記載の無線アクセス制御方法において、
    前記固定バックオフ値を共有する送信局は、前記固定バックオフ値に基づく送信が複数回連続して失敗してランダムバックオフ値に基づく送信に切り替えた後に、ランダムバックオフ値に基づく送信を所定回数だけ継続し、その後に前記前記固定バックオフ値に基づく送信に切り戻す
    ことを特徴とする無線アクセス制御方法。
  5. 請求項1に記載の無線アクセス制御方法において、
    前記固定バックオフ値をカウントする手段は初期値から0までのカウントを繰り返し、前記キャリアセンスによりチャネルのビジーを検出しても固定バックオフ値を持ち越さず、チャネルがアイドルになったときにその時点の固定バックオフ値を再設定する
    ことを特徴とする無線アクセス制御方法。
  6. 送信局および受信局により構成される複数の通信セルが重複して配置された無線通信システムの無線通信装置であって、
    前記受信局の各々が、当該受信局と通信を行う前記送信局からの希望信号電力と、当該送信局以外の送信局からの干渉信号電力をそれぞれ測定し、希望信号電力と前記干渉信号電力の比を前記送信局に通知する手段を備え、
    前記送信局が、前記受信局から通知された前記希望信号電力と干渉信号電力の比が閾値を超えた場合に、当該干渉信号を送信する送信局との間で固定バックオフ値を共有し、当該固定バックオフ値を共有する送信局が、キャリアセンスを行って前記固定バックオフ値が0になったときに、それぞれの配下の受信局を宛先とする無線信号を送信する手段を備えた
    ことを特徴とする無線通信装置。
  7. 請求項6に記載の無線通信装置において、
    前記受信局における前記希望信号電力と前記干渉信号電力の比を前記送信局に通知する代わりに、前記送信局は、前記受信局からの応答信号電力と前記干渉信号を送信する送信局からの前記干渉信号電力の比を用いる
    ことを特徴とする無線通信装置。
  8. 請求項6に記載の無線通信装置において、
    前記固定バックオフ値を共有する送信局は、前記固定バックオフ値に基づく送信が複数回連続して失敗したときに、CSMA/CA方式のランダムバックオフ値に基づく送信に切り替える手段を備えた
    ことを特徴とする無線通信装置。
  9. 請求項8に記載の無線通信装置において、
    前記固定バックオフ値を共有する送信局は、前記固定バックオフ値に基づく送信が複数回連続して失敗してランダムバックオフ値に基づく送信に切り替えた後に、ランダムバックオフ値に基づく送信を所定回数だけ継続し、その後に前記前記固定バックオフ値に基づく送信に切り戻す手段を備えた
    ことを特徴とする無線通信装置。
  10. 請求項6に記載の無線通信装置において、
    前記固定バックオフ値をカウントする手段は初期値から0までのカウントを繰り返し、前記キャリアセンスによりチャネルのビジーを検出しても固定バックオフ値を持ち越さず、チャネルがアイドルになったときにその時点の固定バックオフ値を再設定する構成である
    ことを特徴とする無線通信装置。
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