JP5366993B2 - 無線lanアクセス制御方法および無線lanシステム - Google Patents

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Description

本発明は、無線LANの同一の無線チャネルを複数端末で共有するためのアクセス制御を行う無線LANアクセス制御方法および無線LANシステムに関する。特に、ランダム時間のキャリアセンスによってパケット衝突を回避するCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance) とは異なる手順により、パケット衝突を回避しつつ待機時間を最小限に抑える無線LANアクセス制御方法および無線LANシステムに関する。
IEEE802.11無線LANの基本アクセス手順である自律分散制御(DCF:Distributed Coordination Function)では、各端末が無線チャネルの使用状況をキャリアセンスによって確認し、無線チャネルがアイドルのときに送信し、ビジーのときに送信を見合わせることによって衝突を回避するCSMA/CA方式が用いられている(非特許文献1)。
図9は、従来の無線LANアクセス制御例を示す。
IEEE802.11規格では、信号の送信間隔としてフレーム間隔(SIFS,DIFS)が定義されている。無線端末STA1〜STA3は、無線チャネルのキャリアセンスを行い、ビジーからアイドルの移行を契機にDIFS時間だけ待ち(SIFS<DIFS)、コンテンション・ウインドウ(CW)の範囲から発生させた乱数から選択したバックオフ値の時間だけキャリアセンスを継続する。ここで、STA1のバックオフ値の時間がSTA2,STA3よりも短い場合に、STA1はバックオフ値の時間の経過まで無線チャネルのアイドルを確認してデータを送信する。さらに、無線基地局APがデータを受信してSIFS時間後にACK信号を送信し、STA1がACK信号を受信して無線チャネルがビジーからアイドルの移行を契機にDIFS時間だけ待ち、CWの範囲から新たに発生させた乱数から選択したバックオフ値を設定する。
一方、STA2,STA3は、バックオフ値の時間が経過する前にSTA1の送信によって無線チャネルがビジーとなるので、残りのバックオフ値を持ち越し、次に無線チャネルがアイドルになったときに、持ち越したバックオフ値の時間のキャリアセンスを行う。これにより、STA1〜STA3が送信するパケットの衝突を回避している。
ここで、STA1,STA3のようにバックオフ値が同じになって送信するパケットが衝突すると、パケット送信終了から所定時間内にACK信号を受信しない。この場合には、STA1,STA3は送信が失敗したものと判断し、CWを拡大してバックオフ値を決める乱数の範囲を広げてバックオフ値を選択し、再送処理を行う。これにより、再送回数が増えるごとにCWが拡大し、バックオフ値のばらつきが大きくなって衝突確率を低減することができる。
図10は、従来の無線LANシステムの無線端末の処理手順例を示す。
図10において、無線端末は通信要求が発生するまで待機し、通信要求が発生すると(S21)、CWからバックオフ値をランダムに選択して設定する(S22)。続いて、設定したランダムバックオフ値に応じた時間でキャリアセンスを行い、無線チャネルがアイドルでないときはアイドル状態になるまで待機し、その後に残りのバックオフ値に応じた時間のキャリアセンスを行う(S23,S24)。無線チャネルがアイドル状態でバックオフ時間が経過した後にパケットを送信し(S25)、ACK信号を受信を待ち(S26)、ACK信号を受信した場合にはステップS21に戻り、ACK信号を受信しない場合にはCWの範囲を拡大し(S27)、CWからバックオフ値をランダムに選択して設定する処理に戻る(S22)。
IEEE Standard for Local and metropolitan area networks Par 11: Wireless LAN MAC and PHY Specifications, June 2007
従来の技術では、各無線端末に設定されるランダムバックオフ値に基づいて衝突回避を行っているものの、無線端末数が増加するに伴って衝突確率が増加し、通信効率が低下する。また、衝突が生じた場合には、CWを拡大することによって衝突確率を低減するが、CWの拡大によって待機するバックオフ時間に対応するオーバヘッドが増大し、通信効率が低下する問題がある。
本発明は、無線端末数が多い場合でもパケット衝突を回避しつつ待機時間を最小限に抑えることができる無線LANアクセス制御方法および無線LANシステムを提供することを目的とする。
第1の発明は、無線LANを構成する無線基地局および複数の無線端末がそれぞれ異なるバックオフ値に応じた時間のキャリアセンスにより衝突を回避してパケット送信を行う無線LANアクセス制御方法において、無線基地局は、配下の複数の無線端末に対して互いに異なるバックオフ値を通知するバックオフ値通知ステップを実行し、無線端末は、無線基地局から通知されたバックオフ値を設定してキャリアセンスを行い、無線チャネルがアイドルのときに当該バックオフ値をカウントダウンし、バックオフ値が0になったときに後続パケットの有無を示す情報を含むパケットを送信する送信制御ステップを実行し、無線基地局のバックオフ値通知ステップは、受信したパケットに後続パケットがあれば、当該パケットの送信により無線チャネルがビジーになってカウンドダウンを停止した他の無線端末が持ち越したバックオフ値を算出し、それ以外のバックオフ値を当該パケットを送信した無線端末に通知し、後続パケットがなければ当該無線端末にバックオフ値を通知せず、無線端末の送信制御ステップは、無線基地局からバックオフ値の通知がない場合は、通信要求に応じてコンテンションウインドウから選択したランダムバックオフ値を設定し、無線チャネルがアイドルのときにカウントダウンした当該ランダムバックオフ値が0になったときにパケットを送信する。
第1の発明の無線LANアクセス制御方法において、無線基地局のバックオフ値通知ステップは、ランダムバックオフ値が設定された無線端末から送信されたパケットを受信したときに、当該無線端末にバックオフ値を通知しない。あるいは、無線基地局のバックオフ値通知ステップは、ランダムバックオフ値が設定された無線端末から送信されたパケットを受信したときに、配下の複数の無線端末に対して互いに異なるバックオフ値を通知する。
第1の発明の無線LANアクセス制御方法において、無線基地局のバックオフ値通知ステップは、無線チャネルがビジーのときにパケットを正常に受信できない場合は、配下の複数の無線端末に対して互いに異なるバックオフ値を通知する。
第2の発明は、無線LANを構成する無線基地局および複数の無線端末がそれぞれ異なるバックオフ値に応じた時間のキャリアセンスにより衝突を回避してパケット送信を行う無線LANシステムにおいて、無線基地局は、配下の複数の無線端末に対して互いに異なるバックオフ値を通知するバックオフ値通知手段を備え、無線端末は、無線基地局から通知されたバックオフ値を設定してキャリアセンスを行い、無線チャネルがアイドルのときに当該バックオフ値をカウントダウンし、バックオフ値が0になったときに後続パケットの有無を示す情報を含むパケットを送信する送信制御手段を備え、無線基地局のバックオフ値通知手段は、受信したパケットに後続パケットがあれば、当該パケットの送信により無線チャネルがビジーになってカウンドダウンを停止した他の無線端末が持ち越したバックオフ値を算出し、それ以外のバックオフ値を当該パケットを送信した無線端末に通知し、後続パケットがなければ当該無線端末にバックオフ値を通知しない構成であり、無線端末の送信制御手段は、無線基地局からバックオフ値の通知がない場合は、通信要求に応じてコンテンションウインドウから選択したランダムバックオフ値を設定し、無線チャネルがアイドルのときにカウントダウンした当該ランダムバックオフ値が0になったときにパケットを送信する構成である。
第2の発明の無線LANシステムにおいて、無線基地局のバックオフ値通知手段は、ランダムバックオフ値が設定された無線端末から送信されたパケットを受信したときに、当該無線端末にバックオフ値を通知しない構成である。あるいは、無線基地局のバックオフ値通知手段は、ランダムバックオフ値が設定された無線端末から送信されたパケットを受信したときに、配下の複数の無線端末に対して互いに異なるバックオフ値を通知する構成である。
第2の発明の無線LANシステムにおいて、無線基地局のバックオフ値通知手段は、無線チャネルがビジーのときにパケットを正常に受信できない場合は、配下の複数の無線端末に対して互いに異なるバックオフ値を通知する構成である。
本発明の無線LANシステムの複数の無線端末には、無線基地局から互いに異なるバックオフ値が初期設定される。各無線端末は、キャリアセンスによりバックオフ値の時間まで無線チャネルがアイドルであるときにパケットを送信し、無線基地局から他の無線端末で持ち越したバックオフ値以外のバックオフ値が設定される。これにより、各無線端末に設定されるバックオフ値が小さい順にパケットの送信が行われ、その後も衝突することなくパケット送信を繰り返すことができる。
また、無線基地局からバックオフ値の設定がない無線端末は、自律的にランダムバックオフ値を設定して送信処理を行うが、パケット衝突が発生したり、あるいはパケット送信が成功すれば、無線基地局から全無線端末に対して互いに異なるバックオフ値が設定されるので、従来のランダムバックオフ制御を行う無線端末が含まれる無線LANシステムでも、CWの拡大を行うことなく衝突を低減する制御が可能である。
本発明の無線LANシステムの無線基地局の処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の無線LANシステムの無線端末の処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の無線LANアクセス制御例1を示すタイムチャートである。 バックオフ値の設定例1を示すタイムチャートである。 バックオフ値の設定例2を示すタイムチャートである。 本発明の無線LANアクセス制御例2を示すタイムチャートである。 本発明の無線LANアクセス制御例3を示すタイムチャートである。 本発明の無線LANアクセス制御例4を示すタイムチャートである。 従来の無線LANアクセス制御例を示すタイムチャートである。 従来の無線LANシステムの無線端末の処理手順例を示すフローチャートである。
図1は、本発明の無線LANシステムの無線基地局の処理手順例を示す。
図1において、無線基地局は、例えばネットワークセットアップにより動作を開始したときや以下に示すパケット衝突を検知したときなど、配下の複数の無線端末に一斉にバックオフ値の通知が必要になったタイミングで、配下の複数の無線端末に対して互いに異なるバックオフ値を通知する(S1)。次に、無線チャネルのビジー/アイドルの状態を監視し(S2)、無線チャネルがビジーになって受信したパケットが正常に受信されたか否かを判断する(S3)。なお、このとき受信するパケットは、無線基地局が通知したバックオフ値およびCWから選択されるランダムバックオフ値の中で、最小のバックオフ値が設定される無線端末から送信されたものである。
ここで、受信パケットの誤り検出によりパケット衝突が発生したとみなすときは、再度配下の複数の無線端末に対して互いに異なるバックオフ値を通知する(S3からS1)。受信パケットが正常に受信された場合には、受信パケットに設定される後続パケットの有無の設定を検出する(S4,S5)。当該表示は、例えば、IEEE規格ではmoredataフィールドを利用し、moredata=1のときは後続パケットあり、moredata=0のときは後続パケットなしでデータ送信終了と判断する。後続パケットがない場合は、パケットを送信した無線端末に対してACK信号を送信した後に、ステップS2の無線チャネル監視に戻り、次のパケット受信を待つ。
後続パケットがあれば、無線基地局がバックオフ値を通知した他の無線端末が持ち越すバックオフ値を算出する(S6)。なお、他の無線端末が持ち越すバックオフ値は、無線基地局がそれぞれ通知したバックオフ値からパケットを送信した無線端末に通知したバックオフ値を減算することにより算出可能である。パケットを送信した無線端末に通知する次のバックオフ値として、他の無線端末が持ち越すバックオフ値以外のバックオフ値を選択し、例えばACK信号にPiggyBack して送信する(S7)。ここで、次のバックオフ値は、当該無線端末またはトラヒックストリームに対して割り当てられている優先度を考慮した適当な範囲から選択してもよい。その後にステップS2の無線チャネル監視に戻り、次のパケット受信を待つ。
図2は、本発明の無線LANシステムの無線端末の処理手順例を示す。
図2において、無線端末は、無線基地局からバックオフ値の通知があるか否かを判断し(S11)、図1のステップS1またはステップS7の処理で無線基地局からバックオフ値が通知されている場合には、通知されたバックオフ値を設定(S1で通知されたバックオフ値については初期設定)してバックオフ制御を開始する(S12)。続いて、設定したバックオフ値に応じた時間でキャリアセンスを行い、無線チャネルがアイドルでないときはアイドル状態になるまで待機し、その後に残りのバックオフ値に応じた時間のキャリアセンスを行う(S13,S14)。無線チャネルがアイドル状態でバックオフ時間が経過した後にパケットを送信し(S15)、ステップS11に戻る。このとき、送信パケットに後続パケットの有無を設定する。そして、後続パケットがある場合は、図1のステップS7の処理で無線基地局から次のバックオフ値が通知されるので、ステップS11ではステップS12以下の処理に進む。
一方、後続パケットがなく、無線基地局から次のバックオフ値が通知されていない無線端末、あるいはもともと無線基地局からバックオフ値が通知されていない無線端末は、通常のランダムバックオフ制御を開始する。すなわち、無線端末は通信要求が発生するまで待機し、通信要求が発生すると(S11からS21)、CWからバックオフ値をランダムに選択して設定する(S22)。続いて、設定したバックオフ値に応じた時間でキャリアセンスを行い、無線チャネルがアイドルでないときはアイドル状態になるまで待機し、その後に残りのバックオフ値に応じた時間のキャリアセンスを行う(S23,S24)。無線チャネルがアイドル状態でバックオフ時間が経過した後にパケットを送信し(S25)、ステップS11に戻る。このとき、無線基地局から次のバックオフ値の通知がないので、ステップS11からステップS21以下の処理に進む。
なお、ステップS21で通信要求が発生するまで待機している間に、無線基地局からバックオフ値が通知された無線端末は、通信要求の発生の有無にかかわらず、当該バックオフ値に基づくステップS11〜S15の処理に移行する。
これにより、各無線端末は互いに異なるバックオフ値で初回のパケットを衝突させずに送信し、その後は他の無線端末の持ち越しのバックオフ値と異なるバックオフ値が設定されてパケットの送信を繰り返すので、無線基地局からバックオフ値が通知される無線端末だけで無線LANが構成される場合はパケット衝突は原理的に発生しない。
以下、具体的な無線LANアクセス制御例について説明する。
図3に示す無線LANアクセス制御例1は、複数の無線端末に互いに異なるバックオフ値が設定され、それぞれデータ送信を繰り返す基本となる処理を示す。
図6に示す無線LANアクセス制御例2は、複数の無線端末に互いに異なるバックオフ値が設定され、それぞれデータ送信が行われるが、後続するデータがない無線端末は無線基地局から次のバックオフ値の通知がないので、次に通信要求が発生したときに従来のランダムバックオフ制御を行う処理を示す。
図7に示す無線LANアクセス制御例3は、送信データがない無線端末を含む複数の無線端末に互いに異なるバックオフ値が設定され、それぞれデータ送信が行われるが、データ送信が可能になった無線端末に送信データがないときは無線基地局から次のバックオフ値の通知がないので、次に通信要求が発生したときに従来のランダムバックオフ制御を行う処理を示す。
図8に示す無線LANアクセス制御例4は、互いに異なるバックオフ値が設定される無線端末の他に、新規に無線基地局に接続された無線端末や一旦送信終了して無線基地局からバックオフ値の設定がない無線端末がある場合に、無線基地局が設定するバックオフ値と、ランダムバックオフ制御によるランダムバックオフ値が重なり、それぞれの無線端末から送信されたデータが衝突したときの処理を示す。
(無線LANアクセス制御例1)
図3は、本発明による無線LANアクセス制御例1を示す。
ここでは、無線基地局APと無線端末STA1,STA2,STA3により構成される無線LANシステムにおいて、STA1,STA2,STA3にそれぞれ通知するバックオフ値を1,2,3とする。
図3において、STA1〜STA3はAPから通知されたバックオフ値を設定し、無線チャネルのキャリアセンスを開始し、ビジーからアイドルの移行を契機にDIFS時間だけ待ち、それぞれ固有のバックオフ値の時間だけキャリアセンスを継続し、無線チャネルがアイドル状態でバックオフ値の時間が経過した無線端末からデータを送信する。ここでは、バックオフ値が最小のSAT1がデータを送信する。STA2,STA3は、それぞれキャリアセンス中にSTA1の送信開始によってチャネルビジーを検出し、キャリアセンスを中断してその時点のバックオフ値を持ち越し、次にアイドル状態になったときに持ち越したバックオフ値でキャリアセンスを再開する。
STA1は、送信データに「後続パケットあり」を設定しており、それを受信したAPは、他のSTA2,STA3における持ち越しのバックオフ値1,2を計算し、それ以外のバックオフ値(ここでは3)を決めてSTA1にACK信号とともに通知する。STA1は、APから通知されたバックオフ値3を設定する。STA2,STA3は、このACK信号の送信が終わるまでチャネルビジーとなる。STA1〜STA3は、無線チャネルのキャリアセンスを行い、ビジーからアイドルの移行を契機にDIFS時間だけ待ち、バックオフ時間3,1,2でそれぞれキャリアセンスを再開する。したがって、次にデータを送信するのはSTA2となる。以下同様に、STA3,STA1,STA2,…の順番にデータ送信が行われる。
このように、本発明の無線LANシステムでは、各STAが固有のバックオフ値を設定することにより、衝突を回避しながら、オーバヘッドを低減した効率的な送信制御が可能になる。
なお、APもSTAと異なるバックオフ値を設定し、STAと同様のアクセス制御手順で送信制御を行ってもよいし、DIFSより短い待機時間で送信することにより、STAよりも優先的な送信が可能である。
また、APが任意のタイミングで各STAに一斉にバックオフ値を設定する場合には、無線チャネルがビジーからアイドルの移行を契機に、DIFSより短い待機時間IFS(例えばRIFS,SIFS,PIFS)でバックオフ値を設定する信号を送信すればよい。
図4は、APによるバックオフ値の設定例1を示す。
図4において、APは、DIFSより短い待機時間IFSでバックオフ値設定信号をマルチキャストで送信する。STA1〜STA3は、一斉にバックオフ値設定信号を受信し、無線チャネルがビジーからアイドルの移行を契機にDIFS時間だけ待ち、バックオフ時間1,2,3でそれぞれキャリアセンスを継続する。この場合、APが送信するビーコン等にバックオフ値を設定して各STAに通知してもよい。
図5は、APによるバックオフ値の設定例2を示す。
図5において、APは、STA1〜STA3に対してそれぞれ個別にバックオフ値設定信号を送信する。まずAPは、DIFSより短い待機時間IFSでバックオフ値設定信号をSTA1に送信し、STA1からACK信号を受信し、SIFS後にバックオフ値設定信号をSTA2に送信し、STA2からACK信号を受信し、SIFS後にバックオフ値設定信号をSTA3に送信し、STA3からACK信号を受信する。STA1〜STA3は、無線チャネルがビジーからアイドルの移行を契機にDIFS時間だけ待ち、バックオフ時間1,2,3でそれぞれキャリアセンスを継続する。
図4、図5のいずれの場合も、APが各STAに対してバックオフ値設定信号を送信する際にDIFS時間を超える待機期間が生じない。そのため、たとえば先にバックオフ値設定信号が送信されたSTAのみがバックオフの処理を開始することはない。すなわち、全てのSTAが無線チャネルがビジーからアイドルの移行を契機に、DIFS時間だけ待って一斉にバックオフの処理を開始することにより、APが一元的に割り当てたバックオフ値に基づいた衝突のないアクセス制御を実現することができる。
(無線LANアクセス制御例2)
図6は、本発明による無線LANアクセス制御例2を示す。
ここでは、図3に示す無線LANアクセス制御例1と同一のバックオフ値が設定されるSTA1,STA2,STA3において、最初にデータを送信したSTA1に後続データがない場合を示す。
図6において、STA1は、送信データに「後続パケットなし(送信終了)」を設定しており、それを受信したAPは、STA1に対して次のバックオフ値を通知しない。そのため、STA1は、図2に示すように通信要求が発生するまで待機し、通信要求が発生した時点でCWからバックオフ値をランダムに選択して設定する。したがって、STA1に通信要求が発生しても、STA1に設定されるランダムバックオフ値がSTA2,STA3の持ち越しのバックオフ値より大きい値であれば、STA2,STA3の順にデータが送信される。
ここで、STA2は、送信データに「後続パケットあり」を設定しており、それを受信したAPは、他のSTA3における持ち越しのバックオフ値1を計算し、それ以外のバックオフ値(ここでは2)を決めてSTA2にACK信号とともに通知する。このとき、APはSTA1が設定するランダムバックオフ値を認識できないので、STA2にSTA1が設定するランダムバックオフ値と同じ値を設定する可能性がある。具体的には図8に示す無線LANアクセス制御例4で説明する。
(無線LANアクセス制御例3)
図7は、本発明による無線LANアクセス制御例3を示す。
ここでは、図3に示す無線LANアクセス制御例1と同一のバックオフ値が設定されるSTA1,STA2,STA3において、最小のバックオフ値が設定されるSTA1に送信データがない場合を示す。すなわち、APは、STA1〜STA3の送信データの有無にかかわらず互いに異なるバックオフ値を通知する。
図7において、STA1は、バックオフ値1に応じた時間が経過したときに送信データがなければ無線チャネルはビジーにならず、STA2,STA3はそのままキャリアセンスを継続し、次にバックオフ値2が設定されたSTA2がデータを送信する。一方、STA1はデータを送信しないので、APはSTA1に対して次のバックオフ値を通知しない。そのため、STA1は、図2に示すように通信要求が発生するまで待機し、通信要求が発生した時点でCWからバックオフ値をランダムに選択して設定する。以下、図6に示す無線LANアドレス制御例2と同様である。
(無線LANアクセス制御例4)
図8は、本発明による無線LANアクセス制御例4を示す。
ここでは、無線基地局APと無線端末STA1,STA2,STA3により構成される無線LANシステムにおいて、STA1,STA2にそれぞれ通知するバックオフ値を1,2とする。また、STA3にはバックオフ値の通知がなく、通信要求が発生した時点でランダムバックオフ値が設定される。
図8において、STA1は、バックオフ値1に応じた時間が経過してデータを送信したときに、APはSTA2が持ち越すバックオフ値1を計算し、それ以外のバックオフ値(ここでは2)を決めてSTA1にACK信号とともに通知する。一方、STA3では通信要求が発生してランダムバックオフ値3を設定した場合、STA1がデータを送信した時点で持ち越すバックオフ値は2となる。しかし、APはSTA3の持ち越しのバックオフ値2を認識できないので、STA1に対して次のバックオフ値として同じ値を設定する。この場合、SAT1とSTA3は同じタイミングでデータを送信することになるので、衝突が発生する。
APは、衝突を検出すると、図1のステップS3からS1に移行し、STA1、STA2、STA3に対して、互いに異なるバックオフ値を通知する。これにより、無線LANアクセス制御例1,2,3に示したように、衝突のないデータ送信が可能になる。なお、APからバックオフ値の設定がないSTAは、送信データが衝突しない限りランダムバックオフ制御を継続し、送信データが衝突したときにAPが通知するバックオフ値に従って動作することにより、CWの範囲を拡大するような処理をせずに、他のSTAとの衝突を回避することができる。
また、APは、バックオフ値を通知していないSTA3がランダムバックオフ値に基づいて送信したデータを正常に受信した場合(図8において、例えばSTA1にバックオフ2、STA2にバックオフ3が設定されたきに、STA3のランダムバックオフ値が1の場合)は、衝突した場合と同様に、STA1〜STA3に対して互いに異なるバックオフ値を通知してもよい。この処理は、例えば図1のフローチャートのステップS3とS4の間に、バックオフ値を通知していない無線端末からのパケット受信であれば、ステップS1に戻る処理を入れることにより対応できる。
また、APは、バックオフ値を通知していないSTA3がランダムバックオフ値に基づいて送信したデータを受信したときに、そのランダムバックオフ値を認識できないために、他のSTA1,STA2の持ち越しのバックオフ値を算出できない。そのため、STA3には次のバックオフ値を通知することができず、STA3はランダムバックオフ制御を継続することになる。ここで、APにおいて、STA3がデータを送信するまでのアイドル時間を実測すれば、STA3のランダムバックオフ値を推定することができるので、他のSTA1,STA2の持ち越しのバックオフ値を算出し、STA3に対して次のバックオフ値を通知するようにしてもよい。
AP 無線基地局
STA 無線端末

Claims (8)

  1. 無線LANを構成する無線基地局および複数の無線端末がそれぞれ異なるバックオフ値に応じた時間のキャリアセンスにより衝突を回避してパケット送信を行う無線LANアクセス制御方法において、
    前記無線基地局は、配下の複数の無線端末に対して互いに異なるバックオフ値を通知するバックオフ値通知ステップを実行し、
    前記無線端末は、前記無線基地局から通知されたバックオフ値を設定してキャリアセンスを行い、無線チャネルがアイドルのときに当該バックオフ値をカウントダウンし、バックオフ値が0になったときに後続パケットの有無を示す情報を含むパケットを送信する送信制御ステップを実行し、
    前記無線基地局のバックオフ値通知ステップは、受信したパケットに後続パケットがあれば、当該パケットの送信により前記無線チャネルがビジーになってカウンドダウンを停止した他の無線端末が持ち越したバックオフ値を算出し、それ以外のバックオフ値を当該パケットを送信した無線端末に通知し、後続パケットがなければ当該無線端末にバックオフ値を通知せず、
    前記無線端末の送信制御ステップは、前記無線基地局からバックオフ値の通知がない場合は、通信要求に応じてコンテンションウインドウから選択したランダムバックオフ値を設定し、無線チャネルがアイドルのときにカウントダウンした当該ランダムバックオフ値が0になったときにパケットを送信する
    ことを特徴とする無線LANアクセス制御方法。
  2. 請求項1に記載の無線LANアクセス制御方法において
    記無線基地局のバックオフ値通知ステップは、前記ランダムバックオフ値が設定された無線端末から送信されたパケットを受信したときに、当該無線端末にバックオフ値を通知しない
    ことを特徴とする無線LANアクセス制御方法。
  3. 請求項1に記載の無線LANアクセス制御方法において
    記無線基地局のバックオフ値通知ステップは、前記ランダムバックオフ値が設定された無線端末から送信されたパケットを受信したときに、配下の複数の無線端末に対して互いに異なるバックオフ値を通知する
    ことを特徴とする無線LANアクセス制御方法。
  4. 請求項1に記載の無線LANアクセス制御方法において、
    前記無線基地局のバックオフ値通知ステップは、前記無線チャネルがビジーのときに前記パケットを正常に受信できない場合は、配下の複数の無線端末に対して互いに異なるバックオフ値を通知する
    ことを特徴とする無線LANアクセス制御方法。
  5. 無線LANを構成する無線基地局および複数の無線端末がそれぞれ異なるバックオフ値に応じた時間のキャリアセンスにより衝突を回避してパケット送信を行う無線LANシステムにおいて、
    前記無線基地局は、配下の複数の無線端末に対して互いに異なるバックオフ値を通知するバックオフ値通知手段を備え、
    前記無線端末は、前記無線基地局から通知されたバックオフ値を設定してキャリアセンスを行い、無線チャネルがアイドルのときに当該バックオフ値をカウントダウンし、バックオフ値が0になったときに後続パケットの有無を示す情報を含むパケットを送信する送信制御手段を備え、
    前記無線基地局のバックオフ値通知手段は、受信したパケットに後続パケットがあれば、当該パケットの送信により前記無線チャネルがビジーになってカウンドダウンを停止した他の無線端末が持ち越したバックオフ値を算出し、それ以外のバックオフ値を当該パケットを送信した無線端末に通知し、後続パケットがなければ当該無線端末にバックオフ値を通知しない構成であり、
    前記無線端末の送信制御手段は、前記無線基地局からバックオフ値の通知がない場合は、通信要求に応じてコンテンションウインドウから選択したランダムバックオフ値を設定し、無線チャネルがアイドルのときにカウントダウンした当該ランダムバックオフ値が0になったときにパケットを送信する構成である
    ことを特徴とする無線LANシステム。
  6. 請求項5に記載の無線LANシステムにおいて
    記無線基地局のバックオフ値通知手段は、前記ランダムバックオフ値が設定された無線端末から送信されたパケットを受信したときに、当該無線端末にバックオフ値を通知しない構成である
    ことを特徴とする無線LANシステム。
  7. 請求項5に記載の無線LANシステムにおいて
    記無線基地局のバックオフ値通知手段は、前記ランダムバックオフ値が設定された無線端末から送信されたパケットを受信したときに、配下の複数の無線端末に対して互いに異なるバックオフ値を通知する構成である
    ことを特徴とする無線LANシステム。
  8. 請求項5に記載の無線LANシステムにおいて、
    前記無線基地局のバックオフ値通知手段は、前記無線チャネルがビジーのときに前記パケットを正常に受信できない場合は、配下の複数の無線端末に対して互いに異なるバックオフ値を通知する構成である
    ことを特徴とする無線LANシステム。
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