JP2007166094A - 無線通信装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】データの衝突による再送処理の影響を低減した無線通信装置を提供する。
【解決手段】 第1の通信回路(1,2)は所定のチャネルで制御データを送受信する。第2の通信回路(4,5)は第1の通信回路(1,2)と異なるチャネルで情報データを送受信する。第1の再送回数制御回路(3)は、第1の通信回路(1,2)で用いる第1の最大再送回数を設定し、第1の通信回路(1,2)による制御データの再送を制御する。第2の再送回数制御回路(6)は、第2の通信回路(4,5)で用いる第2の最大再送回数を第1の再送回数より小さい値で設定し、第2の通信回路(4,5)による情報データの再送を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】 第1の通信回路(1,2)は所定のチャネルで制御データを送受信する。第2の通信回路(4,5)は第1の通信回路(1,2)と異なるチャネルで情報データを送受信する。第1の再送回数制御回路(3)は、第1の通信回路(1,2)で用いる第1の最大再送回数を設定し、第1の通信回路(1,2)による制御データの再送を制御する。第2の再送回数制御回路(6)は、第2の通信回路(4,5)で用いる第2の最大再送回数を第1の再送回数より小さい値で設定し、第2の通信回路(4,5)による情報データの再送を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、無線通信に関し、特に、同一チャネルにて複数の通信装置が電波を送出する無線通信システムに関する。
例えば、IEEE802.11として標準化された無線LAN規格では、無線通信において最大54Mbpsの伝送速度が実現されている。無線通信の通信速度が高速化するのに伴い、光通信に代表されるような有線系の通信と同等の音声や動画といったサービスが無線通信にも求められている。
このような無線通信のアクセス制御として、無線チャネル上でのパケットの衝突を出来るだけ回避する仕組みが規格化され、導入されている。その例として、衝突回避機能付きキャリア感知多重アクセス方式(CSMA/CA方式:Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)やポーリング方式がある。
図6は、CSMA/CA方式のアクセス制御を説明するための図である。図6の例では、アクセスポイント、端末A、および端末Bという複数の無線局が存在し、それらは同一チャネル(例えば同一周波数)にフレームを送信することができる。
フレームを送信しようとする無線局は、まずキャリアセンスを行なう。キャリアセンスにおいて他の無線局から送信されたフレームが検知されている間、無線局は送信待機状態となる。図6の“BUSY”は、不図示の他の無線局からフレームが送信されており、チャネルが使用状態であることを示している。フレームを送信しようとしている無線局は、このとき送信待機状態となる。
一方、キャリアセンスにおいて、一定時間(DIFS:Distributed Coordination Function Interframe Space)の間、チャネルが未使用状態であったならば、無線局は電波の送信を開始する。
ただし、複数の無線局が同時にフレームを送信するとチャネル上で衝突が発生するので、各無線局は乱数に基づく時間(CW:Contention Window)だけ経過した後にフレームを送信する。図6では、アクセスポイントがCW=10、端末AがCW=6、端末BがCW=8となっている。このようにして無線電波の衝突が発生する確率を低減している。
しかしながら、CSMA/CA方式のアクセス制御を行った場合でも、複数の無線局が同時にフレームを送信する可能性はあり、その場合には衝突が発生する。
また、無線局は、自身の送信するフレームと衝突しうる他の無線局からのフレームを検知できるとは限らない。無線局間の距離や障害物などの環境によっては、そのようなフレームを検知できない場合がある。他の無線局から送信されたフレームが自身の送信するフレームと衝突する状況にあるにもかかわらず、他の無線局からのフレームを検知できなければ、衝突回避の動作が機能せず、フレームの衝突が発生する。これは隠れ端末問題といわれる。
この場合は、無線局は他の無線局の存在を知りえないため無線データが衝突していることを知らず、再送を繰り返すこととなる。そして、実際にはフレームの衝突が発生し続け、再送を繰り返しても全く通信できない最悪の状態に至ることも考えられる。
このようなデータの衝突およびそれに伴うデータの再送が繰り返される確率は、無線局数や通信トラフィックが増加するにつれて高くなる。昨今では、無線機器の数が飛躍的に増大しており、音声や画像など大量のデータを送る必要のある通信サービスが普及してきている。このような状況ではデータが衝突する確率が高まってきている。
そして、データの衝突が発生すればパケットの破棄が繰り返され、スループットが低下するとともに、データ処理時間が長くなることによるバッテリーの消耗を招く。例えば、バッテリー駆動により長時間動作することが要求される携帯型の無線端末では、バッテリーの消耗により駆動時間が短くなりサービスが低下し、またバッテリーの寿命も短くなる恐れがある。
図7は、ポーリング方式のアクセス制御を説明するための図である。ポーリング方式は複数の無線端末のアクセスを集中制御する方式であり、システムには、無線端末に対してポーリングを行なう無線発信局と、ポーリングに対して応答し、送信権を取得してデータを送信する無線端末とが存在する。図7の例では無線基地局91と無線端末92〜96がある。
無線発信局91は、無線端末92〜96に対して順次ポーリング信号を送信し、データ送信要求があるか否か問い合わせる。データ送信要求のある無線端末は、そのポーリング信号に対して応答する。図7では無線端末96が応答した例を示しており、無線端末96が送信権を獲得し、データを送信している。ポーリング方式では、このようして集中制御によりデータが衝突するのを未然に防止しようとしている。
しかしながら、ポーリング方式のアクセス制御でも、同一チャネルを利用する無線セルが周辺に存在すれば、無線発信局の送信するポーリングフレーム同士が衝突する可能性がある。ポーリングフレームが衝突すればポーリングは失敗し、そうなると成功するまでポーリングフレームの再送が繰り返されることになる。
図8は、ポーリング方式のアクセス制御においてポーリングフレームの衝突による影響を低減する方法の一例を説明するための図である。ここに示された方法は特許文献1にて開示された方法である。図8では、無線発信局がAP、無線端末がSTAとして示されている。
この例では、無線発信局は、PIFS(Polling InterFrame Space)期間だけキャリアセンスを行なった後、無線端末宛にポーリング(Poll)フレームを送信する。そして、無線発信局は、Pollフレームを送信してからPIFS期間内に無線端末からのデータフレームを正常に受信しなければ、Pollフレームを再送する。データフレームが受信されなければ、このPollフレームはN(乱数)回まで繰り返し送信される。
その間にPollフレームを正常に受信すれば(図中の○印)、無線端末は、SIFS(Station InterFrame Space)期間が経過した後にデータフレームを送信する。そのデータフレームを受信した無線発信局は、SIFS期間後にACKフレームを無線端末に送信する。
一方、例えば同一周波数の隣接エリアのPollフレームとの衝突で無線発信局からのPollフレームに誤りが発生し、無線端末にてPollフレームを正常に受信できなければ(図中の×印)、無線端末はデータフレームを送信しない。
VoIPのように周期的にパケットが送信されるようなタイプのトラヒックでは、隣接エリアにおけるVoIPのPollフレームと一旦衝突すると、その後も毎回連続して衝突する場合がある。そこで、M(乱数)回連続してPollフレームを再送したら、無線発信局は、M+1回目にはPollフレームの送信の開始をランダム時間だけ移動する。
これにより、周期的なトラヒックのPollフレーム同士が連続して衝突するのを防止することができる。
特開2004−260337号公報
図8を用いて説明した方法を用いた場合、無線発信局は、無線端末からのデータフレームを受信できなければ、N回のPollフレームの送信を繰り返すこととなる。M+1回目で衝突を回避したとしても、それまではPollフレームの再送が繰り返される。このような再送処理はデータ転送におけるオーバーヘッドとなり、このオーバーヘッドによりスループットが低下するという問題があった。
また、バッテリーで動作する無線装置で再送処理が発生すると、動作率(例えばCPU使用率)が高くなり、バッテリーの消耗が極端に早くなるという問題があった。
本発明の目的は、データの衝突による再送処理の影響を低減した無線通信装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の無線通信装置は、
他の無線通信装置と共有するチャネルでデータを送受信し、前記他の無線通信装置からのデータと衝突したデータを再送する無線通信装置であって、
所定のチャネルで制御データを送受信する第1の通信回路と、
前記第1の通信回路と異なるチャネルで情報データを送受信する第2の通信回路と、
前記第1の通信回路で用いる第1の最大再送回数を設定し、前記第1の通信回路による制御データの再送を制御する第1の再送回数制御回路と、
前記第2の通信回路で用いる第2の最大再送回数を前記第1の再送回数より小さい値で設定し、前記第2の通信回路による情報データの再送を制御する第2の再送回数制御回路とを有している。
他の無線通信装置と共有するチャネルでデータを送受信し、前記他の無線通信装置からのデータと衝突したデータを再送する無線通信装置であって、
所定のチャネルで制御データを送受信する第1の通信回路と、
前記第1の通信回路と異なるチャネルで情報データを送受信する第2の通信回路と、
前記第1の通信回路で用いる第1の最大再送回数を設定し、前記第1の通信回路による制御データの再送を制御する第1の再送回数制御回路と、
前記第2の通信回路で用いる第2の最大再送回数を前記第1の再送回数より小さい値で設定し、前記第2の通信回路による情報データの再送を制御する第2の再送回数制御回路とを有している。
本発明によれば、制御データの衝突時には多い回数の再送を繰り返して無線ネットワークを構築できる確率を高く維持することができ、その一方で、制御データはデータ量が少ないので、再送時のデータ破棄は少なく、最大制御再送回数が大きくても再送処理による影響は大きくない。また、第2の通信回路は、第1の通信回路によって確立されたネットワークの経路で情報データを送受信するので、本発明による情報データの転送は成功する確率が極めて高い。また、第2の最大再送回数を少ない回数としたことにより、大量な情報データの再送回数を少なくし、再送処理の影響を低減することができる。
また、前記第2の通信回路による前記第2の最大再送回数の再送を行なっても情報データを相手装置に送信できなかったとき、
前記第1の通信回路は、前記相手装置との間にネットワークを再構築し、
前記第2の通信回路は、構築されたネットワークの経路で前記情報データを送信しなおすこととしてもよい。
前記第1の通信回路は、前記相手装置との間にネットワークを再構築し、
前記第2の通信回路は、構築されたネットワークの経路で前記情報データを送信しなおすこととしてもよい。
これによれば、情報データの送信に失敗したとき、ネットワークを再構築して情報データを再度送信するので、情報データが再び衝突する可能性を低減することで再送処理を低減し、効率的かつ確実にデータ通信を行うことができる。
また、前記第1の通信回路は、前記情報データを前記相手装置に送信できなかった経路と物理的に異なる経路でネットワークを再構築することとしてもよい。
これによれば、情報データの送信に失敗したとき、物理的に異なる経路に切り替えて情報データを再度送信するので、情報データが再び衝突する可能性を低減することで再送処理を低減し、効率的かつ確実にデータ通信を行うことができる。
また、前記第1の通信回路は、前記情報データを前記相手装置に送信できなかった経路と周波数の異なる経路でネットワークを再構築することとしてもよい。
これによれば、情報データの送信に失敗したとき、他の周波数のチャネルに切り替えて情報データを再度送信するので、情報データが再び衝突する可能性を低減することで再送処理を低減し、効率的かつ確実にデータを転送することができる。
また、前記第2の通信回路による前記第2の最大再送回数の再送を行なっても情報データを相手装置に送信できなかったとき、
前記第1の通信回路は、他のデータとの衝突で情報データの送信に失敗した旨を前記相手装置に通知し、該相手装置から前記他のデータの送信または受信が終了した旨の通知を受けてから同じ経路で再度送信することとしてもよい。
前記第1の通信回路は、他のデータとの衝突で情報データの送信に失敗した旨を前記相手装置に通知し、該相手装置から前記他のデータの送信または受信が終了した旨の通知を受けてから同じ経路で再度送信することとしてもよい。
これによれば、情報データの送信に失敗したとき、相手装置の通信が終了するのを待って情報データを再び送信するので、情報データが再び衝突する可能性を低減することで再送処理を低減し、効率的かつ確実にデータを転送することができる。
本発明によれば、制御データの衝突時には多い回数の再送を繰り返して無線ネットワークを構築できる確率を高く維持することができ、その一方で、制御データはデータ量が少ないので、再送時のデータ破棄は少なく、最大制御再送回数が大きくても再送処理による影響は大きくない。その結果、本発明によれば、データの衝突による再送処理の影響を低減することができる。また、第2の通信回路は、第1の通信回路によって確立されたネットワークの経路で情報データを送受信するので、本発明による情報データの転送は成功する確率が極めて高く、第2の最大再送回数が小さな値であっても十分な品質のサービスを提供することができる。また、第2の最大再送回数を少ない回数としたことにより、大量な情報データの再送回数を少なくし、再送処理の影響を低減することができる。
本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態による無線通信装置の構成を示すブロック図である。図1を参照すると、無線通信装置は、無線送受信回路1,4、デジタルベースバンド回路2,5、再送回数制御回路3,6、切替回路7、およびバッテリー8を有している。
図1は、第1の実施形態による無線通信装置の構成を示すブロック図である。図1を参照すると、無線通信装置は、無線送受信回路1,4、デジタルベースバンド回路2,5、再送回数制御回路3,6、切替回路7、およびバッテリー8を有している。
無線送受信回路1は、無線ネットワーク構築のための制御データを所定の周波数帯のチャネルで送受信する。
デジタルベースバンド回路2は、無線送受信回路1の制御データの送受信を制御する。そして、デジタルベースバンド回路2は、無線送受信回路1を用いて送信した制御データが他の無線通信装置からのデータと衝突すると、それを検知して制御データを再送する。また、デジタルベースバンド回路2は、切替回路7から情報データの送信が失敗した旨の通知を受けると、制御データを送受信して情報データを送信するための新たなネットワークの構築を行なう。
再送回数制御回路3は、デジタルベースバンド回路2による最大の再送回数(最大制御再送回数)を設定し、またデジタルベースバンド回路2による制御データの再送を制御する。
無線送受信回路4は、音声や画像などの情報データを、無線送受信回路1と異なる周波数帯のチャネルで送受信する。
デジタルベースバンド回路5は、無線送受信回路4の情報データの送受信を制御する。そして、デジタルベースバンド回路5は、無線送受信回路4を用いて送信した情報データが他の無線通信装置からのデータと衝突すると、それを検知して情報データを再送する。
再送回数制御回路6は、デジタルベースバンド回路5による最大の再送回数(最大情報再送回数)を設定し、またデジタルベースバンド回路5による情報データの再送を制御する。再送回数制御回路6は、デジタルベースバンド回路5による再送が最大情報再送回数に達すると、その旨を示すフラグを切替回路7に通知する。
切替回路7は、情報データを送信あるいは受信する必要が生じるまで、無線送受信回路1およびデジタルベースバンド回路2を選択し、制御データの送受信が可能な状態としておく。そして、情報データを送信あるいは受信する必要が生じると、切替回路7は、無線送受信回路4およびデジタルベースバンド回路5を選択し、情報データの送受信が可能な状態とする。そして、情報データ側のデジタルベースバンド回路5による再送回数が再送回数制御回路6の設定した最大情報再送回数に達したとき、切替回路7は、無線送受信回路1およびデジタルベースバンド回路2を選択し、制御データの送受信が可能な状態に戻す。そして、切替回路7は、情報データの送信が失敗した旨をデジタルベースバンド回路2に通知する。
バッテリー8は、各部回路へ電源を供給する。
このような構成の本無線通信装置において無線送受信回路1と無線送受信回路4は異なる周波数で互いに独立して通信を行なうことができる。無線送受信回路1は主に無線ネットワークを構築するための制御データを送受信する。無線送受信回路4は音声や画像など、実際にサービスを利用するための情報データを送受信する。
情報データは制御データに比べてデータ量が膨大である。一方、無線ネットワークを確実に構築するために、制御データはできるだけ確実に伝達されるべきであり、情報データよりも再送の必要性が高い。情報データは、制御データの送受信により確立された無線ネットワークを必要に応じて起動し、そのネットワーク上で送受信するものである。そのため、制御データ側の再送回数制御回路3が設定する最大制御再送回数は、情報データ側の再送回数制御回路6が設定する最大情報再送回数よりも大きな値である。例えば、最大制御再送回数は数回から十数回であり、これは従来の一般的な無線通信装置と同程度である。それに対して、最大情報再送回数は1〜2回である。
本実施形態によれば、無線送受信回路1が制御データの衝突時には多い回数の再送を繰り返して無線ネットワークを構築することで、衝突が発生しても無線ネットワークを構築できる確率を高く維持することができる。その一方で、制御データはデータ量が少ないので、再送時のデータ破棄は少なく、最大制御再送回数が大きくても再送処理による影響は大きくない。その結果、本実施形態によれば、データの衝突による再送処理の影響を低減することができる。
また、情報データ側の無線送受信回路4は、無線送受信回路1によって既に確立された無線ネットワークを必要に応じて起動して情報データを送受信する。そのため、本実施形態による情報データの転送は、経路を検索しならが情報データを転送する従来方法よりも成功する確率が極めて高い。最大情報再送回数が1〜2回であっても十分な品質のサービスを提供することができ、また最大情報再送回数を少ない回数としたことにより、大量な情報データの再送回数を少なくし、再送処理の影響を低減することができる。情報データの再送の少ない、効率的な転送により、大量データを破棄することが少なくなり、スループットの低下、処理時間の増大、消費電力の無駄な浪費を抑制することができる。
上述した構成により、データが衝突し、再送処理が発生する可能性は大きく低減され、その影響は大きく低減される。ただし、再送処理が発生する可能性が無くなる訳ではないので、その際、本実施形態の無線通信装置は具体的には以下に示すような動作を行なう。
図2は、第1の実施形態による無線通信装置同士の通信における情報データ衝突時の動作を説明するための図である。図2を参照すると、無線通信装置A,B,Cが存在している。ここでは無線通信装置Aに着目して説明する。無線通信装置Aには無線通信装置Cに送信すべき情報データがあり、無線通信装置Aから無線通信装置Cへネットワークの経路が既に構築されているものとする。
無線通信装置Aは、既に構築されているネットワークの経路で無線通信装置Cに対して情報データの送信を試みる。しかし、ここではステップ101のように、情報データの衝突が発生して転送に失敗し、さらに最大情報再送回数の再送にも失敗した場合を想定する。
そこでステップ102のように、無線通信装置Aでは切替回路7が切り替えを行って無線送受信回路1およびデジタルベースバンド回路2を選択し、制御データの送受信が可能な状態とする。そして、切替回路7は、情報データの送信が失敗した旨をデジタルベースバンド回路2に通知する。
そうすると、無線通信装置Aは、デジタルベースバンド回路2により、ステップ103のように、無線通信装置Cとの間に再び新たなネットワーク構築を行なう。ここで構築されたネットワークは元の経路とは物理的に異なり、無線通信装置Aから無線通信装置Bを経由して無線通信装置Cに至る経路であるとする。
図3は、ネットワーク再構築前の経路と再構築後の経路を示す図である。図3に示すように、この例では、無線通信装置Aから無線通信装置Cに直接至る経路にて情報データの送信に失敗した後、それとは物理的に異なる、無線通信装置Aから無線通信装置Bを経由して無線通信装置Cに至る経路を再構築している。
次に、無線通信装置Aは、ステップ104のように、切替回路7により切り替えを行って無線送受信回路4およびデジタルベースバンド回路5を選択し、情報データの送受信が可能な状態とする。その状態で、無線通信装置Aは、ステップ105のように、無線通信装置Bを経由して無線通信装置Cに情報データを送信する。
本実施形態によれば、情報データの送信に失敗したとき、異なる経路に切り替えて情報データを再度送信するので、情報データが再び衝突する可能性を低減することで再送処理を低減し、効率的かつ確実にデータ通信を行うことができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の無線通信装置は、図1に示した第1の実施形態と同様の構成である。第2の実施形態は、情報データの再送回数が最大情報再送回数に達し、送信に失敗すると、情報データを転送するネットワークを他の周波数のチャンネルに再構築する。この点で第2の実施形態は、物理的に異なる新たな経路のネットワークを再構築する第1の実施形態と異なる。
第2の実施形態の無線通信装置は、図1に示した第1の実施形態と同様の構成である。第2の実施形態は、情報データの再送回数が最大情報再送回数に達し、送信に失敗すると、情報データを転送するネットワークを他の周波数のチャンネルに再構築する。この点で第2の実施形態は、物理的に異なる新たな経路のネットワークを再構築する第1の実施形態と異なる。
図4は、第2の実施形態による無線通信装置同士の通信における情報データ衝突時の動作を説明するための図である。図4を参照すると、無線通信装置A,Cが存在している。無線通信装置Aには無線通信装置Cに送信すべき情報データがあり、無線通信装置Aから無線通信装置Cへネットワークが既に構築されているものとする。
無線通信装置Aは、既に構築されているネットワークのチャネルで無線通信装置Cに対して情報データの送信を試みる。ここでは、ステップ201のように、情報データの衝突が発生して転送に失敗し、さらに最大情報再送回数の再送にも失敗した場合を想定する。
そこでステップ202のように、無線通信装置Aでは切替回路7が切替を行って無線送受信回路1およびデジタルベースバンド回路2を選択し、制御データの送受信が可能な状態とする。そして、切替回路7は、情報データの送信が失敗した旨をデジタルベースバンド回路2に通知する。
そうすると、デジタルベースバンド回路2は、情報データの送信に使用した周波数のチャネルが他の無線通信装置によって使用されていたことを認識し、ステップ203のように、他の周波数のチャネルに切り替え、情報データを送信するためのネットワークを構築する。
その際、無線通信装置Aは、相手側の無線通信装置Cに他の周波数のチャネルへの切り替えを指示する。その指示を受けた無線通信装置Cは、情報データを受信するネットワークを構築する周波数を切り替える(ステップ204)。無線通信装置Aは、無線通信装置Cでの切り替えが行われたことを確認して、自身の周波数を切り替える(ステップ205)。
双方の切り替えが完了すると、無線通信装置Aは、新たな周波数のチャネルを用いて無線通信装置Cに情報データを送信する(ステップ206)。
本実施形態によれば、情報データの送信に失敗したとき、他の周波数のチャネルに切り替えて情報データを再度送信するので、情報データが再び衝突する可能性を低減することで再送処理を低減し、効率的かつ確実にデータを転送することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態の無線通信装置は、図1に示した第1の実施形態と同様の構成である。第3の実施形態は、情報データの再送回数が最大情報再送回数に達し、送信に失敗すると、情報データの送信を一時的に待ち合わせ、空きの状態になってから再び情報データを送信する。この点で第3の実施形態は、物理的に異なる新たな経路のネットワークを再構築する第1の実施形態と異なる。
第3の実施形態の無線通信装置は、図1に示した第1の実施形態と同様の構成である。第3の実施形態は、情報データの再送回数が最大情報再送回数に達し、送信に失敗すると、情報データの送信を一時的に待ち合わせ、空きの状態になってから再び情報データを送信する。この点で第3の実施形態は、物理的に異なる新たな経路のネットワークを再構築する第1の実施形態と異なる。
図5は、第3の実施形態による無線通信装置同士の通信における情報データ衝突時の動作を説明するための図である。図5を参照すると、無線通信装置A,Cが存在している。
無線通信装置Aには無線通信装置Cに送信すべき情報データがあり、無線通信装置Aから無線通信装置Cへネットワークが既に構築されているものとする。
無線通信装置Aは、既に構築されているネットワークのチャネルで無線通信装置Cに対して情報データの送信を試みる。しかし、ここでは、ステップ301のように、情報データの衝突が発生して転送に失敗し、さらに最大情報再送回数の再送にも失敗したとする。
そこでステップ302のように、無線通信装置Aでは切替回路7が切替を行って無線送受信回路1およびデジタルベースバンド回路2を選択し、制御データの送受信が可能な状態とする。そして、切替回路7は、busyによって情報データの送信が失敗した旨をデジタルベースバンド回路2に通知する。
そうすると、デジタルベースバンド回路2は、経路がbusyで情報データの送信に失敗した旨を制御データとして無線通信装置Cに送信する(ステップ303)。
その制御データを受信した無線通信装置Cは、現在実行中の情報データの送信あるいは受信が完了するまで待ち、制御データの送受信が可能な状態に切り替える(ステップ304)。さらに、無線通信装置Cは、情報データの送信が可能なアイドル状態となったことを無線通信装置Aに通知し(ステップ305)、情報データの受信を待つために待機状態となる。
無線通信装置Cがアイドル状態となったことを認識した無線通信装置Aは、再び無線送受信回路1とデジタルベースバンド回路2に切り替え(ステップ306)、情報データを送信する(ステップ307)。
本実施形態によれば、情報データの送信に失敗したとき、相手方の装置がbusyの間は待ち、アイドル状態となった後に、情報データを再び送信するので、情報データが再び衝突する可能性を低減することで再送処理を低減し、効率的かつ確実にデータを転送することができる。
1,4 無線送受信回路
2,5 デジタルベースバンド回路
3,6 再送回数制御回路
7 切替回路
8 バッテリー
101〜105、201〜206、301〜307 ステップ
2,5 デジタルベースバンド回路
3,6 再送回数制御回路
7 切替回路
8 バッテリー
101〜105、201〜206、301〜307 ステップ
Claims (10)
- 他の無線通信装置と共有するチャネルでデータを送受信し、前記他の無線通信装置からのデータと衝突したデータを再送する無線通信装置であって、
所定のチャネルで制御データを送受信する第1の通信回路と、
前記第1の通信回路と異なるチャネルで情報データを送受信する第2の通信回路と、
前記第1の通信回路で用いる第1の最大再送回数を設定し、前記第1の通信回路による制御データの再送を制御する第1の再送回数制御回路と、
前記第2の通信回路で用いる第2の最大再送回数を前記第1の再送回数より小さい値で設定し、前記第2の通信回路による情報データの再送を制御する第2の再送回数制御回路とを有する無線通信装置。 - 前記第2の通信回路による前記第2の最大再送回数の再送を行なっても情報データを相手装置に送信できなかったとき、
前記第1の通信回路は、前記相手装置との間にネットワークを再構築し、
前記第2の通信回路は、構築されたネットワークの経路で前記情報データを送信しなおす、請求項1に記載の無線通信装置。 - 前記第1の通信回路は、前記情報データを前記相手装置に送信できなかった経路と物理的に異なる経路でネットワークを再構築する、請求項2に記載の無線通信装置。
- 前記第1の通信回路は、前記情報データを前記相手装置に送信できなかった経路と周波数の異なる経路でネットワークを再構築する、請求項2に記載の無線通信装置。
- 前記第2の通信回路による前記第2の最大再送回数の再送を行なっても情報データを相手装置に送信できなかったとき、
前記第1の通信回路は、他のデータとの衝突で情報データの送信に失敗した旨を前記相手装置に通知し、該相手装置から前記他のデータの送信または受信が終了した旨の通知を受けてから同じ経路で再度送信する、請求項1に記載の無線通信装置。 - 他の無線通信装置と共有するチャネルでデータを送受信し、前記他の無線通信装置からのデータと衝突したデータを再送する無線通信装置における無線通信方法であって、
情報データの再送に用いる第2の最大再送回数を、制御データの再送に用いる第1の最大再送回数よりも小さな値に設定し、
前記制御データを送受信するチャネルから独立したチャネルで前記情報データを送信し、
前記情報データが他のデータと衝突したとき、前記第2の最大送信回数まで再送するように制御する無線通信方法。 - 前記第2の最大再送回数の再送を行なっても情報データを相手装置に送信できなかったとき、
前記相手装置と前記制御データを送受信して該相手装置との間にネットワークを再構築し、
構築されたネットワークの経路で前記情報データを送信しなおす、請求項6に記載の無線通信方法。 - 前記情報データを前記相手装置に送信できなかった経路と物理的に異なる経路でネットワークを再構築する、請求項7に記載の無線通信方法。
- 前記情報データを前記相手装置に送信できなかった経路と周波数の異なる経路でネットワークを再構築する、請求項7に記載の無線通信方法。
- 前記第2の最大再送回数の再送を行なっても情報データを相手装置に送信できなかったとき、
他のデータとの衝突で情報データの送信に失敗した旨を前記相手装置に通知し、該相手装置から前記他のデータの送信または受信が終了した旨の通知を受けてから同じ経路で再度送信する、請求項6に記載の無線通信方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005357933A JP2007166094A (ja) | 2005-12-12 | 2005-12-12 | 無線通信装置および方法 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009085527A1 (en) * | 2007-12-28 | 2009-07-09 | Intel Corporation | Techniques to control wireless personal area networks |
JP2010194662A (ja) * | 2009-02-24 | 2010-09-09 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 工具用無線通信システム |
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JP2012235453A (ja) * | 2011-05-05 | 2012-11-29 | Hitachi Ltd | アクセスポイント、方法及びシステム |
US8406697B2 (en) | 2009-02-24 | 2013-03-26 | Panasonic Electric Works Power Tools Co., Ltd. | Wireless communications system for tool |
-
2005
- 2005-12-12 JP JP2005357933A patent/JP2007166094A/ja active Pending
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