JPWO2016017075A1 - 防水嵌合体及び防水嵌合体の製造方法 - Google Patents

防水嵌合体及び防水嵌合体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2016017075A1
JPWO2016017075A1 JP2016537728A JP2016537728A JPWO2016017075A1 JP WO2016017075 A1 JPWO2016017075 A1 JP WO2016017075A1 JP 2016537728 A JP2016537728 A JP 2016537728A JP 2016537728 A JP2016537728 A JP 2016537728A JP WO2016017075 A1 JPWO2016017075 A1 JP WO2016017075A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fitting
rubber
elastic body
direction perpendicular
waterproof
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016537728A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6495286B2 (ja
Inventor
雄大 田村
雄大 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Polymer Co Ltd filed Critical Shin Etsu Polymer Co Ltd
Publication of JPWO2016017075A1 publication Critical patent/JPWO2016017075A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6495286B2 publication Critical patent/JP6495286B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/02Sealings between relatively-stationary surfaces
    • F16J15/06Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
    • F16J15/10Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with non-metallic packing
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M1/00Substation equipment, e.g. for use by subscribers
    • H04M1/02Constructional features of telephone sets
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M1/00Substation equipment, e.g. for use by subscribers
    • H04M1/02Constructional features of telephone sets
    • H04M1/18Telephone sets specially adapted for use in ships, mines, or other places exposed to adverse environment
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K5/00Casings, cabinets or drawers for electric apparatus
    • H05K5/06Hermetically-sealed casings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Telephone Set Structure (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)

Abstract

本発明は、第1嵌合対象体(2)は、第2嵌合対象体(3)に嵌入される嵌入部(20,21)を有し、第2嵌合対象体(3)は、嵌入部(20,21)が嵌入される嵌入受部(30,33)を有し、嵌入部(20,21)の嵌合方向に垂直な方向の外縁部、又は嵌入受部(30,33)の嵌合方向に垂直な方向の内縁部には、ゴム状弾性体部(21)、シラン化合物を含有するコート部、又はシラン化合物が添加されたゴム状弾性体部が形成され、嵌合方向に垂直な方向の嵌入部(20,21)の外側面の幅は、嵌入受部(30,33)に嵌入されていない場合には、第2嵌合対象体3の嵌入受部(30,33)の内側面の幅よりも長く、嵌入部は、嵌入受部(30,33)に嵌入されて、嵌合方向に垂直な方向から加圧された状態で維持され、嵌入部(20,21)の外縁部及び嵌入受部(30,33)の内縁部とは一体的に接合された防水嵌合体(1)、及びその製造方法に関する。

Description

クロスリファレンス
本出願は、2014年8月1日に日本国において出願された特願2014−157450に基づき優先権を主張し、当該出願に記載された内容は、本明細書に援用する。また、本願において引用した特許、特許出願及び文献に記載された内容は、本明細書に援用する。
本発明は、複数の嵌合対象体を嵌め合わせた防水嵌合体及び防水嵌合体の製造方法に関する。
従来、スマートフォン、携帯電話等の電子機器の筐体において、防水性を確保することが行われている。筐体の防水性を確保する方法としては、例えば、筐体を構成する2つの部材の間に弾性体部材を挟みこんで圧縮させた状態とする方法や、一方の部材の他方の部材に嵌入される部位に弾性体層を形成しておき、一方の部材を他方の部材に嵌め合わせて弾性体層を圧縮させた状態とする方法や、一方の部材に形成された防水リブを、他方の部材の嵌合部に圧縮させて嵌入させる方法等が知られている(特許文献1乃至5参照)。
一方、複数の部材を接着させる技術して、疎水性表面を持つワークの一方の面にプライマーをコートし、プライマーをコートした面と、シリコーンからなる部材に紫外線を照射して積層し、加圧/加熱して貼り合せる技術が知られている(例えば、特許文献6参照)。
特開平10−22658号公報 国際公開第2010/128606号 特開2012−28175号公報 特開2011−187849号公報 特開2006−261210号公報 特開2013−149072号公報
弾性体部材を圧縮させて防水性を確保する方法においては、弾性体部材を収容する十分なスペースを筐体内に確保できず、弾性体部材を防水のために必要な圧縮状態とすることができない虞がある。
また、弾性体部材を嵌合部に圧縮嵌入させて防水性を確保する方法においては、例えば、弾性体部材や嵌合部の寸法精度や、組み立て精度によっては、必要な圧縮状態が得られず防水性を確保できない虞がある。また、使用時において、弾性体部材の外れや浮き、抜け等の可能性があり、弾性体部材を嵌合部に圧縮させて嵌入させるだけでは、十分な防水性を確保することが困難な場合がある。
一方、接着剤や粘着材(例えば、両面テープ)等を用いて、弾性体部材を固定することが可能であるが、それぞれの部材を適切に密着させなければならず、接着剤や粘着材により弾性体部材の防水性が阻害される虞がある。また、弾性体部材の形状や、弾性体部材が嵌入される嵌合部の形状等によっては、接着剤や粘着材の使用自体が困難な場合もある。また、接着剤や粘着材を使用する場合には、弾性体部材等を嵌合固着させた直後に、弾性体部材の位置の調整を行うために嵌合状態を一度開放し、再度嵌合固着させることが困難である。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、複数の部材を強固に固定し、防水性を効果的に確保することができる技術を提供することである。
上記目的達成のため、本発明の一実施の形態に係る防水嵌合体は、第1嵌合対象体と、第2嵌合対象体とを所定の嵌合方向に嵌め合せた防水嵌合体であって、第1嵌合対象体は、第2嵌合対象体に嵌入される嵌入部を有し、第2嵌合対象体は、嵌入部が嵌入される嵌入受部を有し、嵌入部の嵌合方向に垂直な方向の外縁部、又は嵌入受部の嵌合方向に垂直な方向の内縁部には、ゴム状弾性体部、シラン化合物を含有するコート部、又はシラン化合物が添加されたゴム状弾性体部が形成され、嵌合方向に垂直な方向の嵌入部の外側面の幅は、嵌入受部に嵌入されていない場合には、第2嵌合対象体の嵌入受部の内側面の幅よりも長く、嵌入部は、嵌入受部に嵌入されて、嵌合方向に垂直な方向から加圧された状態で維持され、嵌入部の外縁部及び嵌入受部の内縁部とは、一体的に接合され、防水性が確保されている。
別の実施の形態に係る防水嵌合体は、また、嵌入部の嵌合方向に垂直な方向の外縁部と、嵌入受部の嵌合方向に垂直な方向の内縁部との両方には、ゴム状弾性体部、シラン化合物を含有するコート部又はシラン化合物が添加されたゴム状弾性体部が形成され、前記嵌入部の外縁部及び前記嵌入受部の内縁部に形成された、前記ゴム状弾性体部、前記シラン化合物を含有するコート部及び前記シラン化合物が添加されたゴム状弾性体部の任意の組み合わせが一体的に接合され、防水性が確保されている請求項1に記載の防水嵌合体。
別の実施の形態に係る防水嵌合体は、また、第1嵌合対象体が、平板状部材を有し、嵌入部は、平板状部材を含む。
別の実施の形態に係る防水嵌合体は、また、第1嵌合対象体の嵌入部の嵌合方向にゴム状弾性体部、コート部又はシラン化合物が添加されたゴム状弾性体部が形成されている。
別の実施の形態に係る防水嵌合体は、また、第2嵌合対象体の嵌入受部は、凹状部であり、第1嵌合対象体の嵌入部は、嵌入受部に嵌入されていない場合には、凹状部の嵌合方向に垂直な方向の幅よりも長い幅を有する突出部である。
別の実施の形態に係る防水嵌合体は、更に、第2嵌合対象体の嵌入受部には、嵌合方向に貫通した貫通孔が形成されており、第1嵌合対象体の嵌入部は、貫通孔に嵌入される柱状部であり、嵌入受部に嵌入されていない場合には、柱状部の嵌合方向に垂直な方向の幅は、貫通孔の嵌合方向に垂直な方向の幅よりも長い。
別の実施の形態に係る防水嵌合体は、また、ゴム状弾性体部は、シリコーンゴムを含んで形成されている。
別の実施の形態に係る防水嵌合体の製造方法は、第1嵌合対象体と、第2嵌合対象体とを所定の嵌合方向に嵌め合せて防水を行う防水嵌合体を製造する防水嵌合体の製造方法であって、第1嵌合対象体は、第2嵌合対象体に嵌入される嵌入部を有し、第2嵌合対象体は、嵌入部が嵌入される嵌入受部を有し、嵌入部の嵌合方向に垂直な方向の外縁部、又は嵌入受部の嵌合方向に垂直な方向の内縁部には、ゴム状弾性体部、シラン化合物を含有するコート部、又はシラン化合物が添加されたゴム状弾性体部が形成され、嵌合方向に垂直な方向の嵌入部の外側面の幅は、嵌入受部に嵌入されていない場合には、第2嵌合対象体の嵌入受部の内側面の幅よりも長く、嵌入部は、嵌入受部に嵌入されて、嵌合方向に垂直な方向から加圧された状態で維持されるようになっており、第1嵌合対象体の嵌入部の外縁部又は第2嵌合対象体の嵌入受部の前記内縁部に対して、表面改質処理を実行する表面改質処理ステップと、第1嵌合対象体の嵌入部を、第2嵌合対象体の嵌入受部に嵌入して、嵌入部が嵌合方向に垂直な方向から加圧された状態とする嵌入ステップと、第1嵌合対象体の嵌入部が嵌合方向に垂直な方向から加圧された状態を維持して、嵌入部の外縁部及び嵌入受部の内縁部を一体的に接合して防水性を確保する接合ステップと、を有する。
別の実施の形態に係る防水嵌合体の製造方法は、更に、嵌入部の嵌合方向に垂直な方向の外縁部、及び嵌入受部の嵌合方向に垂直な方向の内縁部には、ゴム状弾性体部、シラン化合物を含有するコート部又はシラン化合物が添加されたゴム状弾性体部が形成されており、表面改質処理ステップは、第1嵌合対象体の嵌入部の外縁部及び第2嵌合対象体の嵌入受部の内縁部に対して、表面改質処理を実行するステップであり、接合ステップは、第1嵌合対象体の嵌入部が嵌合方向に垂直な方向から加圧された状態を維持して、嵌入部の外縁部及び嵌入受部の内縁部に形成された、ゴム状弾性体部、シラン化合物を含有するコート部及びシラン化合物が添加されたゴム状弾性体部の任意の組み合わせを一体的に接合して防水性を確保するステップである。
本発明によると、複数の部材を強固に固定し、防水性を効果的に確保することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子機器筐体の分解斜視図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る電子機器筐体の分解時及び嵌合時の一部断面図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る電子機器筐体の製造方法における製造工程を説明する図である。 図4は、本発明の第2実施形態乃至第8実施形態に係る電子機器筐体の一部断面図である。
1 電子機器筐体
2 パネル部(第1嵌合対象体、嵌入部の一例)
3 下部筐体(第2嵌合対象体の一例)
20 上部筐体基材
21 ゴム状弾性体部
30 下部筐体基材(嵌入受部の一部の一例)
33 コート部(嵌入受部の一部の一例)
本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施の形態の中で説明されている諸要素及びその組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態に係る防水嵌合体の一例である電子機器筐体について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子機器筐体の分解斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態に係る電子機器筐体の分解時及び嵌合時の一部断面図である。(2A)は、分解時の図1の範囲Aを拡大した断面図であり、(2B)は、パネル部2と下部筐体3との嵌合時の図1の範囲Aに相当する部分の断面図である。
電子機器筐体1は、パネル部2(第1嵌合対象体の一例)と、パネル部2が嵌合される下部筐体3(第2嵌合対象体の一例)とを有する。ここで、パネル部2を下部筐体3に嵌合(嵌入)する方向を嵌合方向ということとする。パネル部2は、基材部20と、ゴム状弾性体部21とを有する。基材部20は、略矩形の平板状の部材であり、例えば、アルミニウム、マグネシウム合金、SUS(ステンレス鋼)等の金属、又は、炭素繊維(CF)、ガラス繊維(GF)等による強化樹脂、例えば、ガラス繊維強化ポリカーボネート、アクリル樹脂(例えば、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA))、樹脂フィルム、樹脂シート、セラミック、ガラス等により構成される。
ゴム状弾性体部21は、基材部20の外縁部の外側面の全周を覆うように形成されている。本実施形態では、ゴム状弾性体部21は、基材部20の外縁部の下部筐体側の面にも形成されている。これによって、基材部20の外縁部における基材部20と下部筐体との間の防水性能を確保できるとともに、基材部20と下部筐体との間の衝撃を抑制することができる。ゴム状弾性体部21を構成するゴム状弾性体は、ウレタンゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、天然ゴム、エチレンプロピレンジエンゴムあるいはスチレンブタジエンゴム、シリコーンゴム等の熱硬化性エラストマー; ウレタン系、エステル系、スチレン系、オレフィン系、ブタジエン系あるいはフッ素系等の熱可塑性エラストマー; あるいはそれらの複合物等などから好適に構成され、特にシリコーンゴムにて好適に構成される。また、ゴム状弾性体部21を構成するゴム状弾性体は、一次加硫されたものであっても良く、また、二次加硫されたものであっても良い。また、ゴム状弾性体は着色されたものでも良い。ゴム状弾性体部21としては、例えば、信越化学工業株式会社製のX−34−1802A/B(JISK6253の測定法に従うデュロメータータイプA硬度(以下、ゴム硬度Aという) 15以上35以下)、信越化学工業株式会社製のX−32−2170A/B(ゴム硬度A 10以上25以下)、KE−1935A/B(ゴム硬度A 55)等を原料として生成されたシリコーンゴムを用いることができる。ゴム状弾性体部21のゴム硬度Aは、10以上80以下が好ましい。
嵌合方向に垂直な方向におけるパネル部2の外側の幅は、パネル部2が嵌め合わされていない状態では、このパネル部3が嵌め合わされる下部筐体3の内側面の幅(一の壁部31のコート部33の内側面と、その壁部31に対向する壁部31のコート部33の内側面との幅)よりも長くなっている。具体的には、嵌め合わされる各端部において、パネル部2のゴム状弾性体部21には、幅Waの圧縮代が確保されている。この圧縮代は、パネル部2と下部筐体3との中心線を合わせた際における、下部筐体3のコート部33の内側面と、パネル部2のゴム状弾性体部21の外側面との幅である。圧縮代の幅Waは、例えば、嵌合方向に垂直な方向のゴム状弾性体部21の幅の5%以上とすることができる。この圧縮代により、パネル部2を下部筐体3に圧力を加えつつ嵌入(圧入ともいう)すると、(2B)に示すように、各端部において、圧縮代の分だけ、ゴム状弾性体部21が圧縮され、パネル部2は、嵌合方向に垂直な方向の外側から加圧された状態で、下部筐体3に保持されることとなる。なお、本実施形態では、下部筐体3の対向する壁部31のそれぞれのコート部33同士によって構成される部位が、嵌入受部に相当し、パネル部2(基材部20及びゴム状弾性体部21)が嵌入部に相当する。
下部筐体3は、下部筐体基材30と、コート部33とを有する。下部筐体基材30は、例えば、アルミニウム、マグネシウム合金、SUS(ステンレス鋼)等の金属、又は、炭素繊維(CF)、ガラス繊維(GF)等による強化樹脂、例えば、ガラス繊維強化ポリカーボネート、アクリル樹脂(例えば、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA))、樹脂フィルム、樹脂シート、セラミック、ガラス等により構成される。下部筐体基材30は、底面の外縁から立ち上がって形成された壁部31と、壁部31から内側方向に延びて形成され、パネル部2を載置する載置部32とを有する。
コート部33は、(2A)に示すように、載置部32と、載置部32よりも上方の壁部31の内側面に形成されている。コート部33は、シラン化合物を含有するコート部である。シラン化合物を含有するコート部33としては、シランカップリング剤層、シロキサン系コート部等がある。シランカップリング剤は、下部筐体基材30に適したものであれば、任意の種類で良い。シランカップリング剤層は、信越化学工業株式会社製のKBE−903や、1〜2種類のシランカップリング剤を溶媒で希釈してプライマー化したもので構成しても良く、アミノシラン系プライマー(例えば、信越化学工業株式会社製のKPB−40)で構成しても良い。
シロキサン系コート部としては、直鎖状のジメチルポリシロキサンを任意の方法で基材表面に硬化固定したコート部がある。コート部のコート剤の硬化方式としては、熱を利用した縮合反応、付加反応型のものでも良く、紫外線や電子線を利用したものでも良い。また、コート剤の形態としては溶剤型、エマルジョン型、無溶剤型のいずれであっても良い。例えば、コート剤としては、両末端、あるいは両末端及び鎖中にビニル基を有する直鎖状メチルビニルポリシロキサンと、メチルハイドロジェンポリシロキサンと、を白金系触媒の存在下で反応させる型である付加反応型の剥離用シリコーン剤があり、信越化学工業社製のKS−774等を用いることができる。
また、シロキサン系コート部としては、シロキサン結合を骨格としてケイ素原子に有機基が結合したものであって、一官能性から四官能性に分類される、特に三官能あるいは四官能性で構成されたオルガノポリシロキサンでも良く、例えば四官能成分としてコロイダルシリカを用いたものであっても良い。コート剤において、必要に応じて可とう性を付与するために二官能性モノマーを導入したり、接着性を高めるため等によりシランカップリング剤を導入したりしても良く、例えば、シロキサン系ハードコート剤として、信越化学工業社製のKP−85を用いても良い。
シロキサン系コート部の材料としては、結晶性又は非結晶性のシリカを含む親水性コート剤でも良く、例えば、アモルファスシリカ、メタノール、イソプロピルアルコール等を混合したものであっても良い。親水性コート剤としては、例えば、中央自動車工業社製のエクセルピュアを用いても良い。
なお、本実施形態において、コート部33をゴム状弾性体で構成されたゴム状弾性体部としても良い。
本実施形態に係る電子機器筐体1は、完成時においては、パネル部2のゴム状弾性体部21と、下部筐体3のコート部33とは、後述するように一体的に接合されている。
次に、第1実施形態に係る電子機器筐体の製造方法について説明する。
図3は、本発明の第1実施形態に係る電子機器筐体の製造方法における製造工程を説明する図である。
まず、図3の(3A)に示すように、パネル部2の基材部20と、下部筐体基材30とを用意する。
次いで、図3の(3B)に示すように、基材部20にゴム状弾性体部21を形成する。基材部20にゴム状弾性体部21を形成する方法としては、例えば、基材部20を金型内にセットし、未硬化状態のゴム材料を金型内に流し込み、基材部20にゴム状弾性体部21を一体形成するインサート成形法を用いても良く、また、基材部20に対する接着性のある成分を含むシリコーンゴムをスクリーン印刷法により塗工しても良く、これら以外にも、塗装、塗布、転写等によりゴム状弾性体部21を形成しても良く、要は、基材部20にゴム状弾性体部21が形成されるのであれば、形成方法はこれらに限られない。また、下部筐体基材30にコート部33を形成する。下部筐体基材30にコート部33を形成する方法としては、例えば、コート剤を下部筐体基材30に、塗装、塗布、転写等して形成することができる。
次いで、図3の(3C)に示すように、ゴム状弾性体部21の外面と、コート部33の外面とに対して、表面改質処理を行う(表面改質処理ステップ)。ゴム状弾性体部21に対する表面改質処理と、コート部33に対する表面改質処理とは、同時に実行しても良く、それぞれ別のタイミングで実行しても良い。本実施形態では、ゴム状弾性体部21の外面(下部筐体側面、外側面)と、コート部33の外面(パネル部側面、内側面)とに対して、所定の紫外線を照射する。ここで、照射する紫外線としては、近紫外線(波長380nm〜200nm)以下の波長の光であり、好適には、遠紫外線及び真空紫外線(波長200nm〜10nm)の光である。本実施形態では、例えば、キセノンを放電ガスとして172nmの波長を含む真空紫外線(VUV)を発光するエキシマランプを用いて光を照射している。なお、エキシマランプを用いずに、ゴム状弾性体部21の外面と、コート部33の外面とに対して、真空プラズマ処理、大気圧プラズマ処理、コロナ処理、フレーム処理等の別の表面改質処理を施しても良い。
プラズマ処理、又はコロナ処理によると、周囲のガスがイオン化し、印加されている電位差によってイオン化されたガスが加速されて、ゴム状弾性体部21の外面と、コート部33の外面と衝突し、ゴム状弾性体部21の外面及びコート部33の外面の分子内結合が破壊され、ゴム状弾性体部21の外面及びコート部33の外面の表面にラジカルが発生される。次いで、周囲の気体(例えば、大気)中に存在する酸素や水等が、直接又は間接的に反応してゴム状弾性体部21の外面及びコート部33の外面の表面に水酸基などの反応基を形成する。この状態は、所定の紫外線が照射された際のゴム状弾性体部21の外面及びコート部33の外面の表面の状態と同様である。
次いで、図3の(3D)に示すように、パネル部2に圧力を加えて下部筐体3に嵌め入れることにより、パネル部2と下部筐体3とを嵌め合わせ、パネル部2のゴム状弾性体部21と、下部筐体3のコート部33とを一体的に接合する。ここで、嵌め合わせ後には、上部筐体2のゴム状弾性体部22と、下部筐体3のゴム状弾性体部32とを嵌め合わせた状態で、或る程度の時間(例えば、24時間)放置することにより、一体的に接合されることとなる。ここで、パネル部2のゴム状弾性体部21と、下部筐体3のコート部33とを嵌め合わせることにより、ゴム状弾性体部21が圧縮された状態でコート部33と密着することとなり、防水効果が発揮される。更に、本実施形態では、パネル部2のゴム状弾性体部21と、下部筐体3のコート部33とが一体的に接合されるので、ゴム状弾性体部21とコート部33との間が分離することがなく、ゴム状弾性体部21と、コート部33との間を水が通過してしまうことを防止でき、防水性をより効果的に確保することができる。また、ゴム状弾性体部21が圧縮された状態でコート部33と密着する状態が維持されることとなるので、パネル部2のゴム状弾性体部21と、下部筐体3のコート部33とを嵌め合わせた後に、別途治具等を用いることなく、適切に一体的な接合を実現することができる。ここで、紫外線を照射した後、パネル部2のゴム状弾性体部22と、下部筐体3のゴム状弾性体部33とを直ちに嵌め合わせることが好ましい。また、嵌め合わせる際は、常温下であっても、加熱温度下であっても良い。なお、パネル部2と、下部筐体3とを嵌め合わせた後は、比較的短時間経過しただけでは、一体的に接合の効果が発現しないで、嵌め合わせ位置が適正位置とずれている場合には、パネル部2と、下部筐体3との嵌め合わせの調整を何度も行うことができる。
以上の工程を経て、電子機器筐体1が完成する。なお、コート部33に代えて、ゴム状弾性体部を用いた場合においては、このゴム状弾性体部と、ゴム状弾性体部21とは、上記同様に一体的に接合する。
次に、電子機器筐体1を製造する場合における、ゴム状弾性体部とコート部(又は、ゴム状弾性体部同士)との接合(一体的に接合)のメカニズムについて説明する。
エキシマランプにより、172nmの波長を含む紫外線を照射すると、その紫外線は、周囲の酸素(O)に直接作用して、活性酸素(O(D))を生成する。また、この紫外線は、酸素(O)をオゾン(O)に変化させ、オゾン(O)を酸素(O)と活性酸素(O(D))とに変化させる。
接合前の初期状態においては、ゴム状弾性体部及びコート部(又は、2つのゴム状弾性体部)の表面には、CH基が存在する。
このような、ゴム状弾性体部及びコート部(又は、2つのゴム状弾性体部)の表面に、172nmの波長を含む紫外線を照射させると、紫外線と、周囲の酸素に紫外線が照射されることにより発生する活性酸素とによって、ゴム状弾性体部及びコート部(又は、2つのゴム状弾性体部)の表面が酸化される。これによって、ゴム状弾性体部及びコート部(又は、2つのゴム状弾性体部)の表面のCH基が酸化されて、OH基となる。
その後、ゴム状弾性体部及びコート部(又は、ゴム状弾性体部同士)を重ね合わせて、両者が接する方向に加重をかけて、室温下で所定の時間保持すると、ゴム状弾性体部及びコート部(又は、ゴム状弾性体部同士)の表面のOH基同士が結合して水を発生し、ゴム状弾性体部とコート部(又は、ゴム状弾性体部同士)のシリコン(Si)が酸素(O)を介して結合される。ここで、このように、ゴム状弾性体部とコート部(またゴム状弾性体部同士)の分子同士が結合する状態を一体的に接合という。
ゴム状弾性体部とコート部(又は、ゴム状弾性体部同士)がこのように一体的に接合するので、これらが容易に分離するのを適切に防止することができる。また、ゴム状弾性体部及びコート部(又は、ゴム状弾性体部同士)を一体的に接合することができるので、この一体的接合部分において水が通過するのを防止することができる。すなわち、この接合部分において、防水性が確保される。また、接着剤や粘着材を用いていないので、接着部分の周囲に液ダレが発生することがない。さらに、部品の寸法精度が悪く、ゴム状弾性体部とコート部との嵌合状態が、防水に十分な圧縮状態となっていない場合であっても、ゴム状弾性体部とコート部とが一体的に接合しているので、この一体的な接合により防水性が確保される。また、経時変化によって、ゴム状弾性体部とコート部との嵌合状態が、防水に十分な圧縮状態でなくなった場合であっても、ゴム状弾性体部とコート部とが一体的に接合しているので、この一体的な接合により防水性が確保される。また、ゴム状弾性体部とコート部とを接合させる場合には、接着剤や粘着材等が必要ないので、接合部分の厚さを、比較的薄くすることができる。例えば、ゴム状弾性体部とコート部とを合わせた厚さを100μm以下にすることができ、粘着材として防水両面テープを使用する場合よりも薄くすることができる。
ゴム状弾性体部あるいはコート部に代えて、シラン化合物が添加されたゴム状弾性体部を形成することもできる。例えば、ゴム状弾性体部21に代えて、シラン化合物が添加されたゴム状弾性体部を形成しても良い。また、コート部33に代えて、シラン化合物が添加されたゴム状弾性体部を形成しても良い。
また、パネル部2を基材部20のみで形成し、基材部20上にゴム状弾性体部21、コート部あるいはシラン化合物が添加されたゴム状弾性体部を形成しなくても良い。その場合には、基材部20と、下部筐体基材30側のコート部33、ゴム状弾性体部あるいはシラン化合物が添加されたゴム状弾性体部とを接着することになる。基材部20の好適な材料は、ガラスである。ガラスは、できるだけ平滑であるのが好ましく、例えば、JIS Z 8741における入射角度60度の光沢度が120%以上のものであるのが好ましい。
また、下部筐体3を下部筐体基材30のみで形成し、下部筐体基材30上にコート部33、ゴム状弾性体部、あるいはシラン化合物が添加されたゴム状弾性体部を形成しなくても良い。その場合には、下部筐体基材30と、基材部20側のゴム状弾性体部21、コート部あるいはシラン化合物が添加されたゴム状弾性体部とを接着することになる。下部筐体基材30の好適な材料は、ガラスである。ガラスの光沢度については、前述と同様である。
このように、基材部20または下部筐体基材30の一方のみにゴム状弾性体部、シラン化合物を含有するコート部、又はシラン化合物が添加されたゴム状弾性体部を形成する場合、第1嵌合対象体としてのパネル部2、第2嵌合対象体としての下部筐体3を所定の嵌合方向に嵌め合せた電子機器筐体1であって、パネル部2は、下部筐体3に嵌入される嵌入部を有し、下部筐体3は、嵌入部が嵌入される嵌入受部を有し、嵌入部の嵌合方向に垂直な方向の外縁部、又は嵌入受部の嵌合方向に垂直な方向の内縁部には、ゴム状弾性体部、シラン化合物を含有するコート部、又はシラン化合物が添加されたゴム状弾性体部が形成され、嵌合方向に垂直な方向の嵌入部の外側面の幅は、嵌入受部に嵌入されていない場合には、下部筐体3の嵌入受部の内側面の幅よりも長く、嵌入部は、嵌入受部に嵌入されて、嵌合方向に垂直な方向から加圧された状態で維持され、嵌入部の外縁部及び嵌入受部の内縁部とは一体的に接合され、防水性が確保されている電子機器筐体1を構成できる。
かかる電子機器筐体1は、パネル部2の嵌入部の外縁部又は下部筐体3の嵌入受部の内縁部に対して表面改質処理を実行する表面改質処理ステップと、パネル部の嵌入部を、下部筐体の嵌入受部に嵌入して、嵌入部が嵌合方向に垂直な方向から加圧された状態とする嵌入ステップと、パネル部の嵌入部が嵌合方向に垂直な方向から加圧された状態を維持して、嵌入部の外縁部及び嵌入受部の内縁部を一体的に接合して防水性を確保する接合ステップと、を有する製造方法により得ることができる。
<第2乃至第8実施形態>
以下に、本発明の第2実施形態乃至第8実施形態について説明する。各実施形態では、第1実施形態と共通する構成部分については、同一の符号を付し、適宜、その説明を省略する。また、各実施形態では、ゴム状弾性体部、シラン化合物を含有するコート部、シラン化合物が添加されたゴム状弾性体部、パネル部、基材部、下部筐体等の材質は、特に、明示していない場合には、第1実施形態で示したものと同様なものとすることができる。また、各実施形態において、ゴム状弾性体部、コート部およびシラン化合物が添加されたゴム状弾性体部の任意の組み合わせを一体的に接合する方法は、第1実施形態で示した方法と同様の方法を用いることができる。
図4は、本発明の第2実施形態乃至第8実施形態に係る電子機器筐体の一部断面図である。(4A)は、第2実施形態に係る電子機器筐体の一部断面図であり、(4B)は、第3実施形態に係る電子機器筐体の一部断面図であり、(4C)は、第4実施形態に係る電子機器筐体の一部断面図であり、(4D)は、第5実施形態に係る電子機器筐体の一部断面図であり、(4E)は、第6実施形態に係る電子機器筐体の一部断面図であり、(4F)は、第7実施形態に係る電子機器筐体の一部断面図であり、(4G)は、第8実施形態に係る電子機器筐体の一部断面図である。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る電子機器筐体について説明する。
第2実施形態に係る電子機器筐体のパネル部2には、(4A)に示すように、外側面と、下部筐体側面とに、コート部22が形成される。一方、下部筐体3には、載置部32のパネル部側面と、載置部32よりも上方の壁部31の内側面に、ゴム状弾性体部34が形成される。嵌合方向に垂直な方向におけるパネル部2の外側面の幅は、パネル部2が嵌め合わされていない状態では、下部筐体3のゴム状弾性体部34の内側の幅(一の壁部と、対向する壁部のゴム状弾性体部34同士の幅)よりも長くなっている。具体的には、下部筐体3のゴム状弾性体部34には、パネル部2が嵌入された際の圧縮代として、各端部において幅Wbの圧縮代が確保されている。圧縮代の幅Wbは、例えば、嵌合方向に垂直な方向のゴム状弾性体部34の幅の5%以上とすることができる。これにより、パネル部2が下部筐体3に嵌め入れられると、ゴム状弾性体部34が圧縮された状態で、パネル部2が挟み込まれる。ゴム状弾性体部34と、コート部22とは、一体的に接合される。第2実施形態に係る電子機器筐体によると、第1実施形態に係る電子機器筐体と同様な効果を得ることができる。
なお、ゴム状弾性体部34に代えて、コート部22と同様のコート部あるいはシラン化合物が添加されたゴム状弾性体を形成しても良い。さらに、コート部22に代えて、ゴム状弾性体34と同様のゴム状弾性体、あるいはシラン化合物が添加されたゴム状弾性体を形成しても良い。パネル部2および下部筐体3のいずれか一方には、ゴム状弾性体部、コート部およびシラン化合物が添加されたゴム状弾性体部のいずれも形成せず、それと対向するパネル部2および下部筐体3のいずれか他方に、ゴム状弾性体部、コート部およびシラン化合物が添加されたゴム状弾性体部を形成するようにしても良い。このように、接着する両面の一方のみにゴム状弾性体部、コート部およびシラン化合物が添加されたゴム状弾性体部のいずれかを形成する形態は、以後の実施形態にも採用できる。また、接着する両面の一方のみにゴム状弾性体部、コート部およびシラン化合物が添加されたゴム状弾性体部のいずれかを形成する場合の他方の面は、できるだけ平滑であるのが好ましい。当該他方をガラスで構成する場合には、前述のように、好ましくは、JIS Z 8741における入射角度60度の光沢度が120%以上のガラスを使用する。以後の実施形態でも同様である。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る電子機器筐体について説明する。
第3実施形態に係る電子機器筐体は、(4B)に示すように、パネル部4と、下部筐体3aとを有する。パネル部4は、ゴム状弾性体で構成されている。パネル部4は、下部筐体3aの凹部35に嵌め入れられる防水リブ41(嵌入部、突出部)を有する。下部筐体3aは、防水リブ41が嵌め入れられる凹部35(嵌入受部)と、凹部35の表面に形成されたコート部36とを有する。なお、パネル部4をガラスなどのゴム状弾性体より硬質の材料で形成されても良い。
防水リブ41の嵌合方向に垂直な方向の幅は、パネル部4が嵌め合わされていない状態では、下部筐体3aのコート部36の内側の嵌合方向に垂直な方向の幅よりも長くなっている。本実施形態では、防水リブ41には、それぞれの端部(図面左右の端部)において、幅Wcの圧縮代が確保されている。圧縮代の幅Wcは、例えば、嵌合方向に垂直な方向の防水リブ41の幅の5%以上とすることができる。このような構成により、パネル部4の防水リブ41が下部筐体3aに嵌め入れられると、防水リブ41が圧縮された状態で、下部筐体3aの凹部35に嵌合された状態となる。防水リブ41と、コート部36とは、一体的に接合される。
第3実施形態に係る電子機器筐体によると、パネル部4の防水リブ41が下部筐体3aに、圧縮された状態で嵌め合わされるので、防水性が確保される。また、防水リブ41と、コート部36とが一体的に接合されるので、一体的な結合によっても防水性が確保される。また、パネル部4の防水リブ41を下部筐体3aの凹部35に嵌め入れることにより、防水リブ41が圧縮された状態でコート部36と密着する状態を維持できるので、別途治具等を用いることなく、防水リブ41とコート部36とを適切に一体的に接合することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係る電子機器筐体について説明する。なお、第3実施形態と共通する構成部分については、同一の符号を付し、適宜、その説明を省略する。
第4実施形態に係る電子機器筐体は、(4C)に示すように、パネル部5と、下部筐体3bとを有する。パネル部5は、例えば、アルミニウム、マグネシウム合金等の金属、又は、炭素繊維(CF)、ガラス繊維(GF)等による強化樹脂、例えば、ガラス繊維強化ポリカーボネート、樹脂フィルム、樹脂シート、セラミック、ガラス等により構成される。パネル部5は、下部筐体3bの凹部35に嵌め入れられる防水リブ51を有する。防水リブ51の外面には、コート部52が形成されている。下部筐体3bは、防水リブ51が嵌め入れられる凹部35と、凹部35の表面に形成されたゴム状弾性体部37とを有する。
防水リブ51のコート部52を含めた嵌合方向に垂直な方向の幅は、パネル部5が嵌め合わされていない状態では、下部筐体3bのゴム状弾性体部37の内側の幅よりも長くなっている。本実施形態では、下部筐体3bのゴム状弾性体部37には、それぞれの端部(図面左右の端部)において、幅Wdの圧縮代が確保されている。圧縮代の幅Wdは、例えば、嵌合方向に垂直な方向のゴム状弾性体部37の幅の5%以上とすることができる。このような構成により、パネル部5の防水リブ51が下部筐体3aの凹部35に嵌め入れられると、ゴム状弾性体部37が圧縮された状態で、防水リブ51が下部筐体3bの凹部35に嵌合された状態となる。防水リブ51のコート部52と、ゴム状弾性体部37とは、一体的に接合される。
第4実施形態に係る電子機器筐体によると、ゴム状弾性体部37が圧縮された状態で、防水リブ51が下部筐体3bの凹部35に嵌め合わされるので、防水性が確保される。また、防水リブ51のコート部52と、ゴム状弾性体部37が一体的に接合されるので、一体的な結合によっても防水性が確保される。また、ゴム状弾性体部37が圧縮された状態で、防水リブ51が下部筐体3bの凹部35に嵌め合わされるので、ゴム状弾性体部37とコート部52とが加圧されて密着する状態を維持でき、別途治具等を用いることなく、防水リブ51のコート部52とゴム状弾性体部37とを適切に一体的に接合することができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態に係る電子機器筐体について説明する。なお、第4実施形態と共通する構成部分については、同一の符号を付し、適宜、その説明を省略する。
第5実施形態に係る電子機器筐体は、(4D)に示すように、パネル部5と、下部筐体3cと、ゴム状弾性部38とを有する。下部筐体3cは、凹部35を有する。凹部35の表面には、コート部39が形成される。ゴム状弾性体部38は、凹部35の内面のコート部39に装着可能な断面が略C字状の部材である。
防水リブ51の嵌合方向に垂直な方向の幅は、パネル部5が嵌め合わされていない状態では、ゴム状弾性体部38の内側の嵌合方向に垂直な方向の幅よりも長くなっている。本実施形態では、ゴム状弾性体部38には、それぞれの端部(図面左右の端部)において、幅Weの圧縮代が確保されている。圧縮代の幅Weは、例えば、嵌合方向に垂直な方向のゴム状弾性体部38の幅の5%以上とすることができる。このような構成により、下部筐体3cの凹部35のコート部39とゴム状弾性体38とが重ね合わされ、パネル部5の防水リブ51をゴム状弾性体部38に嵌め入れると、ゴム状弾性体部38が圧縮された状態で、防水リブ51が下部筐体3cの凹部35に嵌合された状態となる。したがって、防水リブ51のコート部52と、ゴム状弾性体部38との接触面に対して予め表面改質処理を行っておくことにより、防水リブ51のコート部52と、ゴム状弾性体部38とは、一体的に接合される。また、ゴム状弾性体部38と、凹部35のコート部39との接触面に対して、予め表面改質処理を行っておくことにより、ゴム状弾性体部38と、凹部35のコート部39とは、一体的に接合される。ゴム状弾性体部38と凹部35のコート部39とを一体的に接合させる処理と、防水リブ51のコート部52とゴム状弾性体部38とを一体的に接合させる処理とは、いずれを先に行っても良く、並行して行っても良い。
第5実施形態に係る電子機器筐体によると、ゴム状弾性体部38が圧縮された状態で、防水リブ51が下部筐体3cの凹部35に嵌め合わされるので、防水性が確保される。また、防水リブ51のコート部52と、ゴム状弾性体部38とが一体的に接合されるので、一体的な結合によっても防水性が確保される。また、ゴム状弾性体部38が圧縮された状態で、防水リブ51が下部筐体3cの凹部35に嵌め合わされるので、ゴム状弾性体部38と防水リブ51のコート部52とが加圧されて密着する状態を維持でき、別途治具等を用いることなく、防水リブ51のコート部52とゴム状弾性体部38とを適切に一体的に接合することができる。また、ゴム状弾性体部38が圧縮された状態で、防水リブ51が下部筐体3cの凹部35に嵌め合わされるので、ゴム状弾性体部38と凹部35のコート部39とが加圧されて密着する状態を維持でき、別途治具等を用いることなく、凹部35のコート部39とゴム状弾性体部38とを適切に一体的に接合することができる。本実施形態に係る電子機器筐体によると、ゴム状弾性体部38を、下部筐体3cと独立して形成することができるので、例えば、ゴム状弾性体部38及び下部筐体3cとをインサート成形等により一体成形する場合のように、いずれかに発生した不良により、ゴム状弾性体部38及び下部筐体3cが不良となってしまうような不良ロスを防止することができる。
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態に係る電子機器筐体について説明する。
第6実施形態に係る電子機器筐体は、(4E)に示すように、上部部材6と、下部部材7とを有する。上部部材6は、貫通孔が形成された基材部61と、基材部61の下部部材側面と貫通孔内側面とに形成されたコート部62とを有する。下部部材7は、下部部材7の形状を補強するための補強材74と、補強材74に補強されたゴム状弾性体部71とを有する。ゴム状弾性体部71は、上部部材6の貫通孔に対応するカップ状(柱状とも言える)の嵌入部72を有する。嵌入部72には、嵌合方向に垂直な方向の嵌入部72の外周側に延びる断面が凸状の防水リブ73を有する。補強材74は、例えば、アルミニウム、マグネシウム合金等の金属、又は、炭素繊維(CF)、ガラス繊維(GF)等による強化樹脂、例えば、ガラス繊維強化ポリカーボネート、樹脂フィルム、樹脂シート、セラミック、ガラス等により構成される。
下部部材7の嵌入部72の防水リブ73を含めた嵌合方向に垂直な方向の幅は、下部部材7が嵌め合わされていない状態では、上部部材6のコート部62の貫通孔の内側の嵌合方向に垂直な方向の幅よりも長くなっている。本実施形態では、下部部材7のゴム状弾性体部71には、それぞれの端部(図面左右の端部)において、幅Wfの圧縮代が確保されている。圧縮代の幅Wfは、例えば、嵌合方向に垂直な方向の防水リブ73の幅の5%以上とすることができる。このような構成により、下部部材7の嵌入部72が、上部部材6の貫通孔に嵌め入れられると、ゴム状弾性体部71の防水リブ73が圧縮された状態で、上部部材6の貫通孔の内面に嵌合された状態となる。防水リブ73と、上部部材6の貫通孔の内側面のコート部62とは、一体的に接合される。
第6実施形態に係る電子機器筐体によると、防水リブ73が圧縮された状態で、嵌入部72が上部部材6の貫通孔に嵌め合わされるので、防水性が確保される。また、防水リブ73と、貫通孔内のコート部62とが一体的に接合されるので、一体的な結合によっても防水性が確保される。また、防水リブ73が圧縮された状態で、上部筐体6の貫通孔に嵌め合わされるので、防水リブ73とコート部62とが加圧されて密着する状態を維持でき、別途治具等を用いることなく、防水リブ73とコート部62とを適切に一体的に接合することができる。
<第7実施形態>
次に、本発明の第7実施形態に係る電子機器筐体について説明する。なお、第6実施形態と共通する構成部分については、同一の符号を付し、適宜、その説明を省略する。
第7実施形態に係る電子機器筐体は、(4F)に示すように、上部部材6と、下部部材8とを有する。上部部材6の基材部61の貫通孔内部には、貫通孔に内接するカップ状のゴム状弾性体部63が形成されている。下部部材8は、基材部81と、コート部83とを有する。基材部81は、上部部材6の貫通孔に対応する位置において上方に立ち上がって形成されている筒状部82を有する。コート部83は、基材部81の上部部材側面と、筒状部82の外側面とに形成されている。ここで、筒状部82及び筒状部82の外側面に形成されたコート部83が上部部材6に嵌め入れられる嵌入部である。
下部部材8の嵌入部の嵌合方向(図面上下方向)に垂直な方向の幅は、下部部材8が嵌め合わされていない状態では、上部部材6のゴム状弾性体部63の内側の嵌合方向に垂直な方向の幅よりも長くなっている。本実施形態では、上部部材6のゴム状弾性体部63には、それぞれの端部(図面左右の端部)において、幅Wgの圧縮代が確保されている。圧縮代の幅Wgは、例えば、嵌合方向に垂直な方向のゴム状弾性体部63の幅の5%以上とすることができる。このような構成により、下部部材8の嵌入部が、上部部材6の貫通孔(厳密には、ゴム状弾性体部63)に嵌め入れられると、ゴム状弾性体部63が圧縮された状態で、上部部材6の貫通孔に嵌合された状態となる。ゴム状弾性体部63と、下部部材8の筒状部82の外側面のコート部83とは、一体的に接合される。
第7実施形態に係る電子機器筐体によると、ゴム状弾性体部63が圧縮された状態で、嵌入部(筒状部82及びその外側面に形成されたコート部83)が上部部材6の貫通孔に嵌め合わされるので、防水性が確保される。また、ゴム状弾性体部63と、筒状部82に形成されたコート部83とが一体的に接合されるので、一体的な結合によっても防水性が確保される。また、ゴム状弾性体部63が圧縮された状態で、嵌入部が嵌め合わされるので、ゴム状弾性体部63と筒状部82の外側面のコート部83とが加圧されて密着する状態を維持でき、別途治具等を用いることなく、ゴム状弾性体部63とコート部83とを適切に一体的に接合することができる。
<第8実施形態>
次に、本発明の第8実施形態に係る電子機器筐体について説明する。
第8実施形態に係る電子機器筐体は、(4G)に示すように、パネル部9と、下部筐体93(第2嵌合対象部の一例)と、ゴム状弾性体部92(第1嵌合対象部の一例)とを有する。パネル部9は、下部筐体側に突出する凸部91を有する。凸部91は、ゴム状弾性体部92を押圧した状態に維持されることにより、その部位における防水性を実現する。下部筐体93は、ゴム状弾性体部92を嵌め入れるための凹部94を有する。凹部94の側面部には、コート部95が形成されている。
ゴム状弾性体部92の最大幅は、嵌め合わされていない状態では、下部筐体93の凹部94のコート部95の嵌合方向(図面上下方向)に垂直な方向の幅よりも長くなっている。本実施形態では、ゴム状弾性体部92には、それぞれの端部(図面左右の端部)において、幅Whの圧縮代が確保されている。圧縮代の幅Whは、例えば、ゴム状弾性体部92の幅の5%以上とすることができる。このような構成により、ゴム状弾性体部92が、下部筐体93の凹部94に嵌め入れられると、ゴム状弾性体部92が圧縮された状態で、下部筐体93の凹部94に嵌合された状態となる。ゴム状弾性体部92と、下部部材8の凹部94のコート部95とは、一体的に接合される。
第8実施形態に係る電子機器筐体によると、ゴム状弾性体部92が、圧縮された状態で下部筐体93の凹部94に嵌め合わされるので、防水性が確保される。また、ゴム状弾性体部93と、凹部94のコート部95とが一体的に接合されるので、一体的な結合によっても防水性が確保される。また、ゴム状弾性体部92が圧縮された状態で、凹部94と嵌め合わされるので、ゴム状弾性体部92と凹部94のコート部95とが加圧されて密着する状態を維持でき、別途治具等を用いることなく、ゴム状弾性体部92とコート部95とを適切に一体的に接合することができる。
<他の実施の形態>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上述した実施の形態に限られず、他の様々な態様に適用可能である。
例えば、上記第1乃至第5、及び第8実施形態においては、電子機器筐体の全周に防水機能を施す例を示し、第6及び第7実施形態においては、電子機器の一部の貫通孔について防水機能を施す例を示していたが、本発明はこれに限られず、電子機器の防水機能が必要な部分、例えば、電子機器の一部に防水機能を施す場合にも適用することができる。
また、上記第2乃至8実施形態において、コート部をゴム状弾性体で構成されたゴム状弾性体部としても良い。
本発明は、複数の部材を嵌め合わせた防水嵌合体(例えば、電子機器の筐体等)に利用できる。

Claims (9)

  1. 第1嵌合対象体と、第2嵌合対象体とを所定の嵌合方向に嵌め合せた防水嵌合体であって、
    前記第1嵌合対象体は、前記第2嵌合対象体に嵌入される嵌入部を有し、
    前記第2嵌合対象体は、前記嵌入部が嵌入される嵌入受部を有し、
    前記嵌入部の前記嵌合方向に垂直な方向の外縁部、又は前記嵌入受部の前記嵌合方向に垂直な方向の内縁部には、ゴム状弾性体部、シラン化合物を含有するコート部、又はシラン化合物が添加されたゴム状弾性体部が形成され、
    前記嵌合方向に垂直な方向の前記嵌入部の外側面の幅は、前記嵌入受部に嵌入されていない場合には、前記第2嵌合対象体の前記嵌入受部の内側面の幅よりも長く、前記嵌入部は、前記嵌入受部に嵌入されて、前記嵌合方向に垂直な方向から加圧された状態で維持され、
    前記嵌入部の外縁部及び前記嵌入受部の内縁部とは、一体的に接合され、防水性が確保されている防水嵌合体。
  2. 前記嵌入部の前記嵌合方向に垂直な方向の外縁部と、前記嵌入受部の前記嵌合方向に垂直な方向の内縁部との両方には、ゴム状弾性体部、シラン化合物を含有するコート部又はシラン化合物が添加されたゴム状弾性体部が形成されており、
    前記嵌入部の外縁部及び前記嵌入受部の内縁部に形成された、前記ゴム状弾性体部、前記シラン化合物を含有するコート部及び前記シラン化合物が添加されたゴム状弾性体部の任意の組み合わせが一体的に接合され、防水性が確保されている請求項1に記載の防水嵌合体。
  3. 前記第1嵌合対象体は、平板状部材を有し、前記嵌入部は、前記平板状部材を含む請求項1または請求項2に記載の防水嵌合体。
  4. 前記第1嵌合対象体は、前記嵌入部の前記嵌合方向に前記ゴム状弾性体部、前記コート部又は前記シラン化合物が添加されたゴム状弾性体部が形成されている請求項3に記載の防水嵌合体。
  5. 前記第2嵌合対象体の前記嵌入受部は、凹状部であり、前記第1嵌合対象体の前記嵌入部は、前記嵌入受部に嵌入されていない場合には、前記凹状部の前記嵌合方向に垂直な方向の幅よりも長い幅を有する突出部である請求項1または請求項2に記載の防水嵌合体。
  6. 前記第2嵌合対象体の前記嵌入受部には、前記嵌合方向に貫通した貫通孔が形成されており、
    前記第1嵌合対象体の前記嵌入部は、前記貫通孔に嵌入される柱状部であり、前記柱状部の前記嵌合方向に垂直な方向の幅は、前記嵌入受部に嵌入されていない場合には、前記貫通孔の前記嵌合方向に垂直な方向の幅よりも長い請求項1または請求項2に記載の防水嵌合体。
  7. 前記ゴム状弾性体部は、シリコーンゴムを含んで形成されている請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の防水嵌合体。
  8. 第1嵌合対象体と、第2嵌合対象体とを所定の嵌合方向に嵌め合せて防水を行う防水嵌合体を製造する防水嵌合体の製造方法であって、
    前記第1嵌合対象体は、前記第2嵌合対象体に嵌入される嵌入部を有し、
    前記第2嵌合対象体は、前記嵌入部が嵌入される嵌入受部を有し、
    前記嵌入部の前記嵌合方向に垂直な方向の外縁部、又は前記嵌入受部の前記嵌合方向に垂直な方向の内縁部には、ゴム状弾性体部、シラン化合物を含有するコート部、又はシラン化合物が添加されたゴム状弾性体部が形成され、
    前記嵌合方向に垂直な方向の前記嵌入部の外側面の幅は、前記嵌入受部に嵌入されていない場合には、前記第2嵌合対象体の前記嵌入受部の内側面の幅よりも長く、前記嵌入部は、前記嵌入受部に嵌入されて、前記嵌合方向に垂直な方向から加圧された状態で維持されるようになっており、
    前記第1嵌合対象体の前記嵌入部の前記外縁部又は前記第2嵌合対象体の前記嵌入受部の前記内縁部に対して、表面改質処理を実行する表面改質処理ステップと、
    前記第1嵌合対象体の前記嵌入部を、前記第2嵌合対象体の前記嵌入受部に嵌入して、前記嵌入部が前記嵌合方向に垂直な方向から加圧された状態とする嵌入ステップと、
    前記第1嵌合対象体の前記嵌入部が前記嵌合方向に垂直な方向から加圧された状態を維持して、前記嵌入部の外縁部及び前記嵌入受部の内縁部を一体的に接合して防水性を確保する接合ステップと、を有する防水嵌合体の製造方法。
  9. 前記嵌入部の前記嵌合方向に垂直な方向の外縁部、及び前記嵌入受部の前記嵌合方向に垂直な方向の内縁部には、ゴム状弾性体部、シラン化合物を含有するコート部又はシラン化合物が添加されたゴム状弾性体部が形成されており、
    前記表面改質処理ステップは、前記第1嵌合対象体の前記嵌入部の前記外縁部及び前記第2嵌合対象体の前記嵌入受部の前記内縁部に対して、表面改質処理を実行するステップであり、
    前記接合ステップは、前記第1嵌合対象体の前記嵌入部が前記嵌合方向に垂直な方向から加圧された状態を維持して、前記嵌入部の外縁部及び前記嵌入受部の内縁部に形成された、前記ゴム状弾性体部、前記シラン化合物を含有するコート部及び前記シラン化合物が添加されたゴム状弾性体部の任意の組み合わせを一体的に接合して防水性を確保するステップである、請求項8に記載の防水嵌合体の製造方法。
JP2016537728A 2014-08-01 2015-07-08 防水嵌合体及び防水嵌合体の製造方法 Active JP6495286B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014157450 2014-08-01
JP2014157450 2014-08-01
PCT/JP2015/003439 WO2016017075A1 (ja) 2014-08-01 2015-07-08 防水嵌合体及び防水嵌合体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016017075A1 true JPWO2016017075A1 (ja) 2017-06-22
JP6495286B2 JP6495286B2 (ja) 2019-04-03

Family

ID=55217004

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016537728A Active JP6495286B2 (ja) 2014-08-01 2015-07-08 防水嵌合体及び防水嵌合体の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6495286B2 (ja)
WO (1) WO2016017075A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3393220B1 (en) 2016-01-19 2021-04-21 Huawei Technologies Co., Ltd. Electronic device waterproofing method and apparatus, and electronic device
WO2018048695A1 (en) 2016-09-06 2018-03-15 Apple Inc. Liquid-resistant coating on an electronic device
US10028397B2 (en) * 2016-09-06 2018-07-17 Apple Inc. Electronic device with liquid-resistant SIM tray and audio module
KR102642314B1 (ko) * 2018-12-06 2024-03-04 삼성전자주식회사 방수구조를 갖는 전자장치
JP7365490B2 (ja) * 2021-01-27 2023-10-19 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド シーリング部材を含む電子装置
JP2023163606A (ja) * 2022-04-28 2023-11-10 日立Astemo株式会社 電子制御装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58160949U (ja) * 1982-04-22 1983-10-26 東海ゴム工業株式会社 マンホ−ル蓋部の構造
JPH0429679A (ja) * 1990-05-25 1992-01-31 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴム状弾性体による止水パッキングの構造
JP2004019887A (ja) * 2002-06-19 2004-01-22 Toyooki Kogyo Co Ltd 電磁弁における端子箱のシール構造
JP2005509563A (ja) * 2001-11-21 2005-04-14 サン−ゴバン ペルフォルマンス プラスティク シェヌー ソシエテ アノニム 複合シールビードの製造方法
JP2005126554A (ja) * 2003-10-23 2005-05-19 Shin Etsu Chem Co Ltd 硬化性パーフルオロポリエ−テル系組成物
JP2007157605A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Toyota Motor Corp 燃料電池
JP2009024828A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Arai Pump Mfg Co Ltd 部品の密封取付構造
JP2013144004A (ja) * 2012-01-13 2013-07-25 Mitsubishi Electric Corp 炊飯器

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS491983U (ja) * 1972-04-06 1974-01-09

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58160949U (ja) * 1982-04-22 1983-10-26 東海ゴム工業株式会社 マンホ−ル蓋部の構造
JPH0429679A (ja) * 1990-05-25 1992-01-31 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴム状弾性体による止水パッキングの構造
JP2005509563A (ja) * 2001-11-21 2005-04-14 サン−ゴバン ペルフォルマンス プラスティク シェヌー ソシエテ アノニム 複合シールビードの製造方法
JP2004019887A (ja) * 2002-06-19 2004-01-22 Toyooki Kogyo Co Ltd 電磁弁における端子箱のシール構造
JP2005126554A (ja) * 2003-10-23 2005-05-19 Shin Etsu Chem Co Ltd 硬化性パーフルオロポリエ−テル系組成物
JP2007157605A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Toyota Motor Corp 燃料電池
JP2009024828A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Arai Pump Mfg Co Ltd 部品の密封取付構造
JP2013144004A (ja) * 2012-01-13 2013-07-25 Mitsubishi Electric Corp 炊飯器

Also Published As

Publication number Publication date
JP6495286B2 (ja) 2019-04-03
WO2016017075A1 (ja) 2016-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6495286B2 (ja) 防水嵌合体及び防水嵌合体の製造方法
US9627194B2 (en) Methods for masking and applying protective coatings to electronic assemblies
JP6310481B2 (ja) 検出センサ及び検出センサの製造方法
CN101052059B (zh) 按键板
JP6406247B2 (ja) 積層体の製造装置および積層体の製造方法
GB0509467D0 (en) Fluorosilicone rubber composition and adhering method thereof
WO2003085793A1 (fr) Structure d'etancheite
JP6940129B2 (ja) 接合体
TW200700811A (en) A display apparatus substrate and manufacturing method, and a display apparatus thereof
US20130025931A1 (en) Electronic Component and Method for Manufacturing the Same
JP2007325924A (ja) X線検出器パネルの方法及び装置
KR101640743B1 (ko) 자유변형 흡착척
CN104039908A (zh) 光学用透明粘合片的制造方法、光学用透明粘合片及使用它的显示装置
KR101640742B1 (ko) 자유변형 흡착척
JP2011129591A (ja) 接合方法および封止型デバイスの製造方法
JP5749353B2 (ja) エラストマーの接着
JP6466818B2 (ja) 押釦用スイッチ部材およびその製造方法
WO2016013165A1 (ja) 防水接着体及び防水接着体の製造方法
JP7002248B2 (ja) 樹脂部材の表面改質方法及び組立体の製造方法
WO2023136157A1 (ja) 積層体およびその製造方法
JP6001222B2 (ja) 装飾部材の製造方法
JP2011126943A (ja) 接合方法および封止型デバイスの製造方法
JP2009081030A (ja) 押釦スイッチ用部材およびその製造方法
TW200738457A (en) A cover of thermoplastic resin
WO2011111512A1 (ja) 電子部品、電子部品の製造方法および電子体温計

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190306

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6495286

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350