JP6310481B2 - 検出センサ及び検出センサの製造方法 - Google Patents

検出センサ及び検出センサの製造方法 Download PDF

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Description

クロスリファレンス
本出願は、2013年12月18日に日本国において出願された特願2013−260744号に基づく優先権を主張するものであり、当該出願に記載された内容は全て、参照によりそのまま本明細書に援用される。また、本願において引用した全ての特許、特許出願及び文献に記載された内容は全て、参照によりそのまま本明細書に援用される。
本発明は、操作面に対する押圧方向の操作を検出する検出センサ及びその製造方法に関する。
従来、電子機器における入力装置としては、キーボードのように押しボタンスイッチを用いたものが知られている。押しボタンスイッチを用いた入力装置では、オンと、オフとの2つの状態を検知する。
これに対して、押圧に応じて変形する基体に複数の電極を配置し、電極間の静電容量の変化に基づいて、押圧方向の変位を検出する検知部材が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−17626号公報
例えば、特許文献1に開示されるように、静電容量式の検知部材に板状の弾性部材の基体を用いた場合には、電極間の全体に基体が存在しているので、押圧に対してかなりの抵抗力が発生し、押圧が困難であり、操作性が悪い場合がある。また、基体は押圧されると横方向へ膨張してしまうので、検知部材の当初の占有領域から基体が横方向にはみ出してしまう問題があり、検知部材の配置において基体の膨張を考慮する必要がある。
一方、スポンジゴム等の発泡構造の基体を用いた場合には、押圧に対する抵抗力は軽減することができるが、押圧されて変形した後に、基体が元の状態に復元するまでに時間を要してしまい、応答性及び操作性が悪いという問題がある。また、検知部材において、光透過、光散乱を行って文字やキャラクターを照光する場合にあっては、スポンジゴムが光透過や光散乱に悪影響を及ぼしてしまう問題がある。
また、検知部材に対しては、押圧方向の変位を常に正確に検出することのできる信頼性が要請されている。
また、検出部材において検出される静電容量は、電極間に介在する物質の誘電率に比例し、且つ電極間の距離に反比例することから、介在する物質の誘電率が一定であり、且つ介在する物質の厚さが薄いことが要求される。さらに、検出部材が押圧されていないときは電極間の距離を高精度に一定、且つ安定的に保つ必要がある。また、検出部材は、容易に押圧できることが必要である。
しかしながら、特許文献1のように、電極間にスポンジ等の空隙を有する材料を用いると、材料の発泡状態により誘電率が変化するため、誘電率を一定にする制御が困難であり、さらに、スポンジが吸湿することでも誘電率が変化してしまうため誘電率を一定にすることは困難である。
また、検出部材に対しては、例えば、パーソナルコンピュータや携帯端末等に用いられるため、薄型化が求められる場合がある。また、検出部材に対しては、静電容量の変化を適切に検出することができるように、上下の電極間の寸法精度が要求される。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、検出部材の操作性及び信頼性を向上することのできる技術を提供することである。
上記目的達成のため、本発明の一実施の形態に係る検出センサは、操作面に対する押圧方向への押圧状態を検出する検出センサであって、静電容量の変化を検出するための第1電極層及び第2電極層と、第1電極層と第2電極層との間に、操作面に対する押圧により、第1電極層と第2電極層との間隔を変位可能な変位層とを有し、変位層は、ゴム状弾性体を含んで構成され、押圧方向に伸縮可能な複数の柱部を有し、変位層に対向する第1電極層側の面又は第2電極層側の面の少なくとも一方は、ゴム状弾性体層又はシラン化合物を含有するコート層から成る接合用層が形成されており、柱部と、接合用層とは、一体的に接合されている。
別の実施の形態に係る検出センサは、柱部における接合用層との接合面および/または接合用層における柱部との接合面に集中して易接着処理を施して、柱部と接合用層とを一体的に接合している。
別の実施の形態に係る検出センサは、柱部と、接合用層とが、それぞれの接合面に対する紫外線照射処理、プラズマ処理、又はコロナ処理が行われた後に重ね合わされることにより一体的に接合されている。
別の実施の形態に係る検出センサは、また、柱部が、円柱状又は円錐台状である。
別の実施の形態に係る検出センサは、変位層が、ゴム状弾性体で構成された平板層を含み、柱部が、平板層と一体成形されている。
別の実施の形態に係る検出センサは、また、接合用層が、変位層に対向する第1電極層側の面又は第2電極層側の面の少なくとも一方における、複数の柱部の接合面に対応する範囲を含む一部の領域にのみ設けられている。
別の実施の形態に係る検出センサは、また、変位層が、周縁部に周囲から変位層内への空気の流入を遮断するための壁部を有する。
別の実施の形態に係る検出センサは、第1電極層は、静電容量の変化を検出するために電圧が印加される送信電極を含み、第2電極層は、第1電極層との間隔に応じた電流を生じさせるための受信電極を含む。
別の実施の形態に係る検出センサは、また、ゴム状弾性体が、シリコーンゴムである。
また、本発明の他の実施形態に係る検出センサ製造方法は、操作面に対する押圧方向への押圧操作を検出する検出センサを製造する検出センサ製造方法であって、検出センサは、静電容量の変化を検出するための第1電極層及び第2電極層と、第1電極層と第2電極層との間に、操作面に対する押圧により、第1電極層と前記第2の電極層との間隔を変位可能な変位層とを有し、変位層は、ゴム状弾性体を含んで構成され、押圧方向に伸縮可能な複数の柱部を有し、変位層に対向する第1電極層側の面又は第2電極層側の面の少なくとも一方は、ゴム状弾性体層又はシラン化合物を含有するコート層から成る接合用層が形成されており、接合用層の柱部に接合される面と、柱部の接合用層に接合される面との少なくともいずれか一方の面に易接着処理を施す易接着処理ステップと、その易接着処理ステップの後に、接合用層と柱部とを重ね合わせて、接合用層と柱部とを一体的に接合するステップと、を有する。
別の実施の形態に係る検出センサの製造方法は、さらに、易接着処理ステップを、柱部における接合用層との接合面および/または接合用層における柱部との接合面に集中して易接着処理を行うステップとする。
別の実施の形態に係る検出センサの製造方法は、さらに、柱部の天面および/またはそれと接合する接合用層の接合面の一部の面あるいは全面を露出するマスキング治具を用いて易接着処理ステップを行う。
本発明によると、検出センサの操作性及び信頼性を向上することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る検出センサの断面図である。 図2は、本発明の第2の実施の形態に係る検出センサの断面図である。 図3は、本発明の第2の実施の形態に係る検出センサの製造方法を説明する図である。 図4は、本発明の第2の実施の形態に係る検出センサの柱部とゴム状弾性体層とを剥離した際における、それぞれの表面の電子顕微鏡写真である。 図5は、本発明の変形例に係る検出センサの断面図である。 図6は、本発明の第3の実施の形態に係る検出センサを製造する際に使用するマスキング治具の平面図(6A)、そのマスキング治具に設けられた多くの貫通孔の内の一つの貫通孔近傍のA−A拡大断面図(6B)およびマスキング治具の貫通孔に柱部を挿入し、その天面に易接着処理を行う状況を(6B)と同視野にて表す拡大断面図(6C)を、それぞれ示す。 図7は、図6のマスキング治具のいくつかの変形例を示す。 図8は、図7の(7A)のマスキング治具を上下反転し、その貫通孔の拡径部側から柱部を挿入した状態の拡大断面図(8A)およびマスキング治具の別の使用例の拡大断面図(8B)をそれぞれ示す。 図9は、柱部と接合する接合用層としてのゴム状弾性体層の天面を柱部の天面より小さくした検出センサの製造方法を説明するための図を示す。 図10は、上述の各種接合方法により柱部と接合用層とを接合する場合の優劣の比較を示す。
本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施の形態の中で説明されている諸要素及びその組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
<第1の実施の形態>
まず、本発明の第1の実施の形態に係る検出センサについて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る検出センサの断面図である。(1A)は、検出センサの断面図であり、(1B)は、検出センサの製造方法を説明する図である。
検出センサ1は、押圧方向(図では、上下方向:以下、Z方向ともいう。)の押圧操作を検出するセンサであり、操作面側(図面上側)から第1電極層2、変位層3、及び第2電極層4を有する。
第1電極層2は、操作面側から順に、電極21、基材フィルム22、ゴム状弾性体層23を有する。第1電極層2は、操作面に対する押圧時に変形する必要があるので、第1電極層2の厚さは、0.01mm以上1mm以下が好ましく、0.01mm以上0.4mm以下がより好ましい。
電極21は、例えば、図示しない電源から電圧が印加される駆動電極である。電極21は、銅、銀等の金属薄膜で構成しても良く、透明なPEDOT/PSS等の導電性高分子膜や、銅、銀、カーボン等のナノ状微小繊維からなる膜や、ITO(インジウム酸化すず)膜で構成しても良い。電極21のZ方向の厚さは、例えば、0.01μm以上1μm以下である。電極21のZ方向の厚さをこのようにするのは、電極21のZ方向の厚さを、0.01μm未満とすると、抵抗が高く、静電容量を正しく検出できず、また、1μm以上とすると、電極が厚すぎて硬くなるため、検出センサを押圧したときに第1電極層2が変形し難く、更に電極の形状によっては均一に変形しなくなってしまうからである。
基材フィルム22は、例えば、絶縁性が高く、且つ可撓性に優れた樹脂フィルムからなり、好適にはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、またはポリメタクリ酸メチル(PMMA)から構成される。基材フィルム22としては、例えば、東レ株式会社製のS10を用いることができる。基材フィルム22を構成する樹脂フィルムの表面に物理的あるいは化学的な表面処理を施しても良い。
ゴム状弾性体層23は接合用層の一例であり、ゴム状弾性体層23を構成するゴム状弾性体は、ウレタンゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、天然ゴム、エチレンプロピレンジエンゴムあるいはスチレンブタジエンゴム、シリコーンゴム等の熱硬化性エラストマー; ウレタン系、エステル系、スチレン系、オレフィン系、ブタジエン系あるいはフッ素系等の熱可塑性エラストマー; あるいはそれらの複合物等などであり、特に、押圧力と押圧力に応じた電極間距離との関係が一貫していることが重要であるため、ゴム状弾性体は繰り返しの押圧に対する寸法変化が比較的小さい、すなわち、圧縮永久歪が比較的小さい、シロキサン結合を有するシリコーンゴムが好適である。また、ゴム状弾性体層23を構成するゴム状弾性体は、一次加硫されたものであっても良く、また、二次加硫されたものであっても良い。また、ゴム状弾性体は着色されたものでも良い。ゴム状弾性体層23としては、例えば、信越化学工業株式会社製のX−34−1802A/B(ゴム硬度A 15〜35)やX−32−2170A/B(ゴム硬度A 10〜25)を原料として生成されたシリコーンゴムを用いることができる。ここで、ゴム硬度Aは、後述のJISK6253の測定法に従うデュロメーター タイプA硬度を意味する。なお、接合用層としては、ゴム状弾性体層23に代えて、シラン化合物を含有するコート層であっても良い。シラン化合物を含有するコート層としては、シランカップリング剤層、シロキサン系コート層等がある。シランカップリング剤は、基材フィルム22に適したものであれば、任意の種類で良い。シランカップリング剤層は、信越化学工業株式会社製のKBE−903や、1〜2種類のシランカップリング剤を溶媒で希釈してプライマー化したもので構成しても良く、アミノシラン系プライマー(例えば、信越化学工業株式会社製のKBP−40)で構成しても良い。
シロキサン系コート層としては、直鎖状のジメチルポリシロキサンを任意の方法で基材表面に硬化固定したコート層がある。コート層のコート剤の硬化方式としては、熱を利用した縮合反応、付加反応型のものでも良く、紫外線や電子線を利用したものでも良い。また、コート剤の形態としては溶剤型、エマルジョン型、無溶剤型のいずれであっても良い。例えば、コート剤としては、両末端、あるいは両末端及び鎖中にビニル基を有する直鎖状メチルビニルポリシロキサンと、メチルハイドロジェンポリシロキサンと、を白金系触媒の存在下で反応させる型である付加反応型の剥離用シリコーン剤があり、信越化学工業社製のKS−774等を用いることができる。
また、シロキサン系コート層としては、シロキサン結合を骨格としてケイ素原子に有機基が結合したものであって、一官能性から四官能性に分類される、特に三官能あるいは四官能性で構成されたオルガノポリシロキサンでも良く、例えば四官能成分としてコロイダルシリカを用いたものであっても良い。コート剤において、必要に応じて可とう性を付与するために二官能性モノマーを導入したり、接着性を高めるため等によりシランカップリング剤を導入したりしても良く、例えば、シロキサン系ハードコート剤として、信越化学工業社製のKP−85を用いても良い。
シロキサン系コート層の材料としては、結晶性又は非結晶性のシリカを含む親水性コート剤でも良く、例えば、アモルファスシリカ、メタノール、イソプロピルアルコール等を混合したものであっても良い。親水性コート剤としては、例えば、中央自動車工業社製のエクセルピュアを用いても良い。
変位層3は、ゴム状弾性体で構成され、Z方向に伸縮可能な複数の柱部31を有する。柱部31は、例えば、ドット状(例えば円柱状または円錐台状)である。柱部31の形状を円柱状または円錐台状とすると、角柱等の角を有する形状の場合と異なり、上面からの力を円周方向全体に均一に分散させることができ、もって、柱部31における特定の箇所にダメージを受けるリスクを減らすことができるので、耐久性を高めることができる。また、柱部31の形状を円錐台状とすると、円柱状に比べて、金型を用いて柱部31を形成するときの金型への未硬化材料の充填性、硬化後に柱部31を金型から取り出す際の脱金型作業および製造上の歩留まりが良くなる。ただし、柱部31の形状は、これに限られず、他の層と対向する面において、必要な接着強度を確保できる面積を確保できればどのような形状であっても良い。複数の柱部31は、第2電極層4の上面の面内の縦横方向にピッチ毎に並んでいる。柱部31間のピッチは、押圧方向の変位の検出精度を向上するには、小さいことが好ましい。柱部31は、好ましくは、ゴム状弾性体層23と同一または硬度の異なる同種のゴム状弾性体で構成されている。柱部31の高さは、例えば、0.01mm以上1mm以下、好ましくは0.01mm以上0.3mm以下である。また、柱部31が収縮することにより変位する側の電極層(本実施の形態では、第1電極層2)の変位量は、例えば、柱部31の高さの80%以内である。柱部31としては、例えば、信越化学工業株式会社製のKE−1950−10A/B(ゴム硬度A 10)、KEG−2000−40A/B(ゴム硬度A 40)、KE−951−Uと加硫材C−25A/B(ゴム硬度A 50)、KE−2090−60A/B(ゴム硬度A 60)、KE−981−Uと加硫材C−25A/B(ゴム硬度A 80)などを原料として生成されたシリコーンゴムを用いることができる。柱部31は、金型を用いて成形しても良く、印刷により形成しても良く、形状安定性の点では、金型を用いて成形する方が好ましい。柱部31を構成するゴム状弾性体は、上記に限られず任意のものを選択することができる。柱部31を構成するゴム状弾性体の加硫タイプや硬さは任意のものを選択することができる。また、柱部31を構成するゴム状弾性体は、検出センサ1が光の透過を必要としなければ、着色されていても良い。柱部31と、ゴム状弾性体層23とは、後述するように一体的に接合されている。また、柱部31と、ゴム状弾性体層41とは、後述するように一体的に接合されている。
変位層3の柱部31のゴム硬度は、JISK6253の測定法に従うデュロメーター タイプA硬度で10以上80以下が好ましく、25以上80以下がより好ましい。また、ゴム状弾性体層23,41のゴム硬度は、JISK6253の測定法に従うデュロメーター タイプA硬度で10以上80以下が好ましく、10以上70以下がより好ましい。ゴム状弾性体層23,41のゴム硬度は、変位層3の柱部31のゴム硬度と同等若しくはそれより低いものが好ましい。
後述するように表面処理された変位層3の柱部31と、柱部31と固着する相手方の表面は固体同士のため物理的に表面を接近させなくては微細な空間が介在することで接触面積が安定せず、互いのOH基が水素結合を形成して一体的に接合することができない。よって、柱部31のゴム硬度が低いほど、応力により相手方の表面に押圧することで追従し易いことから、より速く安定して固着することができる。さらに、柱部31と一体的に接合する相手方がゴム状弾性体からなるゴム状弾性体層23,41であるので、柱部31とゴム状弾性体層23,41とが相互に圧縮変形することから容易に界面の距離が小さくなり、よりその効果が得られる。
ここで、検出センサ1は、押圧されることにより、一定の厚みを備えた柱部31が圧縮弾性変形することで、Z方向の検出機能を発揮するが、柱部31のゴム硬度が低すぎると充分な強度が無く容易に破壊される恐れがある。一方、柱部31のゴム硬度が高すぎると押圧力が必要となり操作性が悪化する。また、柱部31の密度を疎にすると第1電極層2が押圧部の周辺も撓み易くなるため悪影響を与える。ゴム状弾性体層23,41は、柱部31に比べ充分薄いためゴム硬度が低くてもその影響が小さい。例えば、ゴム状弾性体層23,41が柱部31よりもゴム硬度が低いと、圧着したときの表面同士がより密に密着できることからより固着しやすい効果が得られる。
この変位層3の柱部31の周囲は空隙であり、操作面が押圧された場合には、柱部31が比較的容易に収縮し、また、操作面への押圧が終わった場合には、柱部31は、迅速に伸張してもとの状態に復元する。このため、検出センサ1の押圧に対する応答性が向上し、操作性が向上する。
第2電極層4は、操作面から遠い側から順に、電極43、基材フィルム42、ゴム状弾性体層41を有する。
電極43は、電極21との間での静電容量を検出するための受信電極である。電極43は、電極21と同一の素材により構成しても良い。電極43のZ方向の厚さは、例えば、0.01mm以上1mm以下である。電極43は、押圧により変形する必要がないので、構成する素材や、Z方向の厚さは、上記に限らない。
基材フィルム42は、例えば、絶縁性が高く、且つ可撓性に優れた樹脂フィルムからなり、好適にはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、またはポリメタクリ酸メチル(PMMA)から構成される。基材フィルム22を構成する樹脂フィルムの表面に物理的あるいは化学的な表面処理を施しても良い。
ゴム状弾性体層41は、接合用層の一例であり、ゴム状弾性体層23と同様の材料から好適に構成できる。なお、接合用層としては、ゴム状弾性体層41に代えて、シランカップリング剤層であっても良い。シランカップリング剤は、基材フィルム42に適したものであれば、例えば、第1電極層2におけるシランカップリング剤層と同様の材料を用いることができる。
次に、第1の実施の形態に係る検出センサの製造方法について説明する。
図1の(1B)に示すように、基材フィルム22の一方の面に電極21を形成するとともに、他方の面にゴム状弾性体層23を形成して、第1電極層2を形成する。基材フィルム22にゴム状弾性体層23を形成する方法としては、例えば、基材フィルム22に対する接着性のある成分を含むシリコーンゴムをスクリーン印刷法により塗工しても良い。
次いで、第1電極層2の変位層3の柱部31と対向する接合面23aと、変位層3の複数の柱部31の第1電極層2と対向する接合面31aとに対して紫外線を照射する。ここで、照射する紫外線としては、近紫外線(波長200nm以上380nm以下)以下の波長の光であり、好適には、遠紫外線及び真空紫外線(波長10nm以上200nm以下)の光である。本実施の形態では、例えば、キセノンを放電ガスとして172nmの波長を含む真空紫外線(VUV)を発光するエキシマランプを用いて光を照射している。なお、エキシマランプを用いずに、接合面23aと、接合面31aとに対して、真空プラズマ処理、大気圧プラズマ処理、コロナ処理、フレーム処理等の易接着処理を施しても良い。このステップは、接合用層の柱部に接合される面と、柱部の接合用層に接合される面との少なくともいずれか一方の面に易接着処理を施す易接着処理ステップに相当する。
このプラズマ処理、又はコロナ処理によると、周囲のガスがイオン化し、印加されている電位差によってイオン化されたガスが加速されて、接合面23aと、接合面31aと衝突し、接合面23a及び接合面31aの分子内結合が破壊され、接合面23a及び接合面31aの表面にラジカルが発生される。次いで、周囲の気体(例えば、大気)中に存在する酸素や水等が、直接または間接的に反応して接合面23a及び接合面31aの表面に水酸基などの反応基を形成する。この状態は、紫外線が照射された際の接合面23a及び接合面31aの表面の状態と同様である。
次いで、第1電極層2と、変位層3の複数の柱部31とを重ね合わせることにより、第1電極層2の接合面23aと、柱部31の接合面31aとを一体的に接合する。ここで、紫外線を照射した後、第1電極層2と、変位層3の複数の柱部31とを直ちに重ね合わせることが好ましい。また、重ね合わせる際は、常温下であっても、加熱温度下であっても良い。また、第1電極層2の接合面23aと、柱部31の接合面31aとを重ね合わせた後、これらを重ね合わせた方向に加重を加えることが好ましい。また、重ね合わせた後には、第1電極層2と、変位層3の柱部31とを重ね合わせた状態で、しばらく放置することが好ましい。このステップは、易接着処理ステップの後に、接合用層と柱部とを重ね合わせて、接合用層と柱部とを一体的に接合するステップに相当する。
一方、基材フィルム42の一方の面に電極43を形成するとともに、他方の面にゴム状弾性体層41を形成して、第2電極層4を作成する。基材フィルム42にゴム状弾性体層41を形成する方法としては、例えば、基材フィルム42に対する接着性のある成分を含むシリコーンゴムをスクリーン印刷法により塗工しても良い。
次いで、変位層3の柱部31と対向する第2電極層4の接合面41aと、第2電極層4と対向する変位層3の複数の柱部31の接合面31bとに対して、上記同様の紫外線を照射する。紫外線の照射に代えて、接合面23a,31aと同様、真空プラズマ処理、大気圧プラズマ処理、コロナ処理、フレーム処理等の易接着処理を施しても良い。このステップは、接合用層の柱部に接合される面と、柱部の接合用層に接合される面との少なくともいずれか一方の面に易接着処理を施す易接着処理ステップに相当する。
次いで、第2電極層4と、変位層3の複数の柱部31とを重ね合わせることにより、第2電極層4の接合面41aと、複数の柱部31の接合面31bとを一体的に接合する。ここで、紫外線を照射した後、直ちに重ね合わせることが好ましい。また、重ね合わせる際は、常温下であっても、加熱温度下であっても良い。また、第2電極層4の接合面41aと、柱部31の接合面31bとを重ね合わせた後、これらを重ね合わせた方向に加重を加えることが好ましい。また、重ね合わせた後には、第2電極層4と、変位層3の柱部31とを重ね合わせた状態でしばらく放置することが好ましい。このステップは、易接着処理ステップの後に、接合用層と柱部とを重ね合わせて、接合用層と柱部とを一体的に接合するステップに相当する。
以上の工程を経て、図1の(1A)に示すような検出センサ1が完成する。
次に、検出センサ1を製造する場合における、柱部31と、接合用層(ゴム状導体層23,41、シラン化合物を含有するコート層)との接合のメカニズムについて説明する。
エキシマランプにより、172nmの波長を含む紫外線を照射すると、その紫外線は、周囲の酸素(O)に直接作用して、活性酸素(O(D))を生成する。また、この紫外線は、酸素(O)をオゾン(O)に変化させ、オゾン(O)を酸素(O)と活性酸素(O(D))とに変化させる。
接合前の初期状態においては、ゴム状弾性体層23,41(または、シランカップリング剤層)及び柱部31の表面には、CH基が存在する。
このような、ゴム状弾性体層23,41(または、シラン化合物を含有するコート層)及び柱部31の表面に、172nmの波長を含む紫外線を照射させると、紫外線と、周囲の酸素に紫外線が照射されることにより発生する活性酸素とによって、ゴム状弾性体層の表面及び柱部31の表面が酸化される。これによって、ゴム状弾性体層23,41(または、シラン化合物を含有するコート層)及び柱部31の表面のCH基が酸化されて、OH基となる。
その後、ゴム状弾性体層23,41(または、シラン化合物を含有するコート層)及び柱部31の表面を重ね合わせて、重ね合わせた方向に加重をかけて、室温下で所定の時間保持すると、ゴム状弾性体層23,41(または、シラン化合物を含有するコート層)及び柱部31の表面のOH基同士が結合して水を発生し、ゴム状弾性体層23,41(または、シラン化合物を含有するコート層)のシリコン(Si)と、柱部31のシリコン(Si)とが酸素(O)を介して結合される。このように、接着剤等の介在物の無い結合状態を一体的に接合という。
ゴム状弾性体層23,41(または、シラン化合物を含有するコート層)及び柱部31がこのように一体的に接合するので、これらが容易に分離するのを適切に防止することができ、信頼性を向上することができる。このように、接着剤や粘着剤を用いることなく、ゴム状弾性体層23,41(または、シラン化合物を含有するコート層)及び柱部31を一体的に接合することができるので、押圧時に、弾性体層23,41(または、シラン化合物を含有するコート層)及び柱部31がズレたり、反ったり、隆起したりしてしまうことを防止でき、検出センサ1の信頼性を向上することができる。また、接着剤や粘着剤を用いていないので、柱部31の周囲の空隙に液ダレが発生することがなく、押圧感にばらつきを生じさせない。また、接着剤や粘着剤を用いないので、接着剤等の塗工ムラを生じさせることがなく、押圧感にばらつきを生じさせない。さらに、接着剤や粘着剤を用いないので、検出センサ1の押圧方向の幅を薄くすることができる。また、柱部3をゴム状弾性体23,41に対して、接着層の介在無く、一体的に接合するので、接着の信頼性を高く維持することができる。このため、上下の電極間の寸法精度を高精度に維持することができる。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態に係る検出センサについて説明する。本実施の形態では、第1の実施の形態と共通する構成部分については、同一の符号を付し、適宜、その説明を省略する。
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る検出センサの断面図である。
第2の実施の形態に係る検出センサ1は、変位層3において、複数の柱部31を基材フィルム33上に形成するようにして、複数の柱部31の取り扱いを容易にしたものである。
検出センサ1は、操作面側から第1電極層2と、変位層3と、接着層50と、第2電極層4と、接着層50とを有する。
第1電極層2は、操作面側(図の上側)から順に、レジスト層24、電極21、基材フィルム22、及びゴム状弾性体層23を有する。レジスト層24は、電極21を保護する層である。レジスト層24は、例えば、厚さが20μmの層である。基材フィルム22は、例えば、厚さが50μmのフィルムである。
変位層3は、操作面から遠い側から順に、基材フィルム33、ゴム状弾性体層32、及び柱部31を有する。ゴム状弾性体層32は、平板層の一例であり、柱部31と同様の材質のゴム状弾性体により構成されている。柱部31と、ゴム状弾性体層23の下面とは、一体的に形成されている。
変位層3の下面の粘着層50は、変位層3と、第2電極層4とを接着する層である。接着層50は、例えば、両面テープである。接着層50の材料としては、例えば、アクリル系の接着剤テープである3M社製の467を使用することができる。
第2電極層4は、操作面から遠い側から順に、基材フィルム42、電極43、及びレジスト層44を有する。レジスト層44は、電極43を保護する層である。レジスト層44は、例えば、厚さが20μmの層である。
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る検出センサの製造方法を説明する図である。
まず、(3A)に示すように、基材フィルム33としてポリエチレンテレフタレートフィルムを用意する。そして、この基材フィルム33の上面にシリコーン系プライマーを塗布し、室温にて1時間放置する。この基材フィルム33を、ゴム状弾性体層32及び複数の柱部31の形状を規定する凹部が形成された金型に収容し、金型内に原料となるシリコーンゴムを充填し、例えば、成形温度135℃、成形時間4分の条件でプレス成形し、例えば、乾燥温度150℃、乾燥時間30分にて乾燥を行う(ステップS1)。ここで、金型の凹部には、複数の柱部31のそれぞれの形状を規定する、底面が平坦な複数の柱部用凹部がマトリクス状に均等に形成されている。これにより、(3B)に示すように、基材フィルム33のプライマー塗布面と、ゴム状弾性体層32及び複数の柱部31とが一体化した変位層3が形成される。形成された変位層3においては、柱部31の天面は平坦であり、金型の形状が精度良く転写されている。柱部31の形状は、例えば、高さ0.1mm、直径1mmの円柱状であり、柱部31は、平面視で約50%の密度で均等にゴム状弾性体層32上に配置されている。
一方、(3C)に示すように、基材フィルム42を用意し、基材フィルム42の一方の面に電極層43を形成し、その電極層43の上にレジスト層44を形成することにより、第2電極層4を形成する(ステップS2)。
その後、第2電極層4の下面(基材フィルム42の下面)に、第2電極層4を他の部材に接着するための接着層50を貼り付けるとともに、(3B)に示す変位層3の下面(基材フィルム33の下面)と、(3D)に示す第2電極層4の上面(レジスト層44の上面)とを接着層50を介して貼り合わせ、貼り合わせたものの外形の不要部分を刃治具により切断し、除去する(ステップS3)。この結果、(3E)に示すように、変位層3と、第2電極層4とが接着された構成となる。
さらに、(3F)に示すように、基材フィルム22を用意する。次いで、基材フィルム22の一方の面に電極層21を形成し、その電極層21の上にレジスト層24を形成し、その後、基材フィルム22の他方の面に、基材フィルム22に対して高い接着性のある成分を含むシリコーンゴムをスクリーン印刷法により、例えば、20μmの厚みに塗工し、例えば、80℃の温度下に1時間置くことにより、ゴム状弾性体層23を形成して、(3G)に示すような第1電極層4を作成する(ステップS4)。
次いで、(3H)に示すように、(3E)に示す構成の柱部31の側から172nmの波長を含む紫外線を172nmの波長の紫外線が、例えば、4mW/cm2となる照度で90秒照射させるとともに(ステップS5)、(3I)に示すように、(3G)に示す構成のゴム状弾性体層23側から172nmの波長を含む紫外線を、例えば、172nmの波長の紫外線が4mW/cmとなる照度で90秒照射させる(ステップS6)。このステップは、接合用層の柱部に接合される面と、柱部の接合用層に接合される面との少なくともいずれか一方の面に易接着処理を施す易接着処理ステップに相当する。
次いで、(3H)に示す構成と、(3I)に示す構成とのそれぞれを貼り合せ治具に吸着固定させて、紫外線が照射された柱部31と、ゴム状弾性体層23との面を精度良く貼り合わせ、貼り合わせた後の構成を柱部31の押圧方向の高さの1%以上40%以下、好ましくは5%以上20%以下相当量だけ押し縮めて5分保持する(ステップS7)。このステップは、易接着処理ステップの後に、接合用層と柱部とを重ね合わせて、接合用層と柱部とを一体的に接合するステップに相当する。これにより、(3J)に示すように、柱部31と、ゴム状弾性体層23とが一体的に接合された検出センサ1を得ることができる。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る検出センサの柱部とゴム状弾性体層とを剥離した際における、それぞれの表面の電子顕微鏡写真である。(4A)は、剥離した際におけるゴム状弾性体層23の表面の電子顕微鏡写真であり、(4B)は、剥離した際における柱部31の表面の電子顕微鏡写真である。
上記したように作成された検出センサ1の第1電極層2と第2電極層4との端部を治具により把持した後、90度剥離試験を行った。剥離後の柱部31とゴム状弾性体層23との表面を電子顕微鏡により観察したところ、(4A)及び(4B)に示すように、ゴム状弾性体層23の一部が凝集破壊を起こし柱部31の天面の大部分に付着していた。検出センサ1の全体の柱部31について観察したところ同様であった。
ここで、第1電極層と柱部とが固定されていないと、検出センサの所定の部分を押圧操作するとき、第1電極層の押圧操作した近傍が浮き上がり、その浮き上がりによって検出センサにおける静電容量が変化してしまう。このように浮き上がりが発生するのは、第1電極層が、樹脂やガラス等からなり一定の弾性率を有するためである。本実施の形態で作成された検出センサ1によると、第1電極層と柱部とが適切に固定されており、このような状況が発生することを適切に防止することができる。
第2の実施の形態では、変位層3は、柱部31に加えて、基材フィルム33とゴム状弾性体層32とを更に備える。基材フィルム33については、検出センサ1を製造する上で、複数の柱部31を基材フィルム33に形成する際や、他の部材と接合する際における位置決め精度に対しては、それほど困難ではない。また、変位層3のハンドリングも容易である。また、基材フィルム33は、柱部31よりも下方に備えられる第1電極層の変形を妨げることはない。また、上述の製造方法から分かるとおりゴム状弾性体層32と柱部31は、一体物であるので微小な柱部31を基材フィルム33上に接合することが容易である。
<変形例>
次に、本発明の第2の実施の形態に係る検出センサの変形例について説明する。本変形例では、第2の実施の形態と共通する構成部分については、同一の符号を付し、適宜、その説明を省略する。
図5は、本発明の変形例に係る検出センサの断面図である。(5A)〜(5D)は、変形例に係る検出センサである。
まず、第1の変形例に係る検出センサ1について説明する。
(5A)に示す第1の変形例に係る検出センサ1は、図2に示す第2の実施の形態に係る検出センサ1において、ゴム状弾性体層23に代えて、シランカップリング剤層25を備えるようにしたものである。
シランカップリング層25のシランカップリング剤は、基材フィルム22に適したものであれば、任意の種類で良い。シランカップリング剤層25は、信越化学工業株式会社製のKBE−903や、1〜2種類のシランカップリング剤を溶媒で希釈してプライマー化したもので構成しても良く、アミノシラン系プライマー(例えば、信越化学工業株式会社製のKPB−40)で構成しても良い。
検出センサ1においては、シランカップリング層25と、柱部31とは、一体的に接合されている。このため、第2の実施の形態に係る検出センサと同様な効果を有する。さらに、第1の変形例によると、ゴム状弾性体層23に代えてシランカップリング剤層25にするので、検出センサ1に対する押圧感が向上する。また、検出センサ1のZ方向の厚さを薄くすることができる。
次に、第2の変形例に係る検出センサ1について説明する。
(5B)に示す第2の変形例に係る検出センサ1は、第2の実施の形態に係る検出センサ1において、ゴム状弾性体層23に代えて、ゴム状弾性体層26を備えるようにしたものである。
ゴム状弾性体層26は、ゴム状弾性体層23のゴム状弾性体と同様のゴム状弾性体で構成されているが、ゴム状弾性体層23とは、ゴム状弾性体が設けられている範囲が異なる。ゴム状弾性体層26は、基材フィルム22の一部の範囲であって、接合対象の柱部31の接合面と対応する部分を含む範囲に設けられている。ゴム状弾性体層26は、例えば、図面奥行き方向に並ぶ複数の柱部31の接合面に対応する部分を含むライン状の範囲に対してゴム状弾性体を設けるようにしても良い。検出センサ1においては、ゴム状弾性体層26と、柱部31とは、一体的に接合されている。
第2の変形例によると、ゴム状弾性体層26を基材フィルム22の一部の範囲に設けるようにしたので、基材フィルム22の面におけるゴム状弾性体が占める範囲を低減することができ、検出センサ1に対する押圧感をさらに向上することができる。
次に、第3の変形例に係る検出センサ1について説明する。
(5C)に示す第3の変形例に係る検出センサ1は、第2の変形例に係る検出センサ1において、ゴム状弾性体層26に代えて、シランカップリング剤層27を備えるようにしたものである。
シランカップリング剤層27を構成するシランカップリング剤は、シランカップリング剤層25と同様である。検出センサ1においては、シランカップリング層27と、柱部31とは、一体的に接合されている。
第3の変形例によると、ゴム状弾性体層26に代えてシランカップリング剤層27を備えるので、第2の変形例に比べて、検出センサ1に対する押圧感を向上することができるとともに、検出センサ1のZ方向の厚さを薄くすることができる。
次に、第4の変形例に係る検出センサ1について説明する。
(5D)に示す第4の変形例に係る検出センサ1は、第2の実施の形態に係る検出センサ1の変位層3において、壁部34をさらに有するようにしたものである。
壁部34は、柱部31と同様なゴム状弾性体で構成され、変位層3の周縁部に設けられている。壁部34は、柱部31と同じ高さを有しており、柱部31と同様に、ゴム状弾性体層23と一体的に接合されている。このため、第1電極層2と、変位層3との接着強度を向上することができる。さらに、壁部34によると、柱部31の周囲の空隙を外部から遮断することができ、柱部31の周囲の空隙に異物が侵入することを防止することができ、検出センサ1の信頼性を向上することができる。なお、壁部34に微細な通空孔を設け、異物浸入を防止しつつ、熱膨張や押圧による空気の移動を妨げないようにしても良い。
<第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態に係る検出センサについて説明する。この実施の形態では、上述の各実施の形態と共通する構成部分については、同一の符号を付し、適宜、その説明を省略する。
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る検出センサを製造する際に使用するマスキング治具の平面図(6A)、そのマスキング治具に設けられた多くの貫通孔の内の一つの貫通孔近傍のA−A拡大断面図(6B)およびマスキング治具の貫通孔に柱部を挿入し、その天面に易接着処理を行う状況を(6B)と同視野にて表す拡大断面図(6C)を、それぞれ示す。
図6の(6A)に示すマスキング治具60は、変位層3の柱部31の天面に易接着処理(この実施の形態では、代表して、エキシマランプを用いた紫外線の照射を例に説明する)を行うために用いられる治具であって、柱部31を挿入可能な貫通孔61を複数備える。この実施の形態におけるマスキング治具60は、縦横規則正しく貫通孔61を備えるが、貫通孔61の数や配置は、図6の(6A)に例示するものに限定されない。マスキング治具60は、SUSに代表される金属、あるいは樹脂から好適に製造される。貫通孔61は、切削あるいはエッチングなどの手法で容易に形成可能である。マスキング治具60の貫通孔61は、柱部31の直径より少し大きめに設計されている。そのように設計することにより、ゴム状弾性体層32,41上の多くの柱部31に、それらと同数の貫通孔61の位置を合わせることを容易にすることができるからである。
図6の(6B)に示すマスキング治具60の各貫通孔61は、マスキング治具60の表裏方向に同一直径を維持して貫通する円筒状の孔であり、その貫通孔61の内側壁62は、ほぼ垂直である。この実施の形態に係る検出センサ1を構成する柱部31は、円柱形状である。この実施の形態に係る検出センサ1は、第2の実施の形態に係る検出センサ1と同様、図3に示す工程を経て製造される。この製造工程中、ステップS5の紫外線照射の際に、マスキング治具60を柱部31の上から被せて、柱部31を貫通孔61に挿入させた状態にする。この実施の形態に係る検出センサ1は、上記のようなマスキング処理を行ってから易接着処理を行って製造される点で、第2の実施の形態に係る検出センサ1と異なる。
マスキング治具60の貫通孔61に挿入された柱部31の側面は、貫通孔61の内側壁62とわずかに隙間のある状態になる。また、マスキング治具60の厚さは、柱部31の高さと同一若しくはわずかに大きい。このため、柱部31は、貫通孔61の内側壁62とわずかな隙間を有しつつ、主に天面を貫通孔61から露出した状態にすることができる。図6の(6C)に示すように、この状態にて柱部31の天面方向(6Cの矢印方向)から紫外線を照射すると、紫外線は柱部31の天面に集中あるいは優先して照射され、柱部31の側面については、わずかな領域には照射される可能性はあるものの、ほとんどの領域には照射されない。さらには、柱部31の周囲にも紫外線が照射されない。このように、柱部31の側面および柱部31の周囲をマスキングすることにより、接着可能な活性化部分を柱部31の主として天面にすることができ、その側面の大部分および柱部31の周辺領域を接着不能な不活性領域にすることができる。これによって、図3のステップS7の工程にて、柱部31の高さ方向に圧縮力が加えられても、基材フィルム22側のゴム状弾性体層23が柱部31の天面以外の領域と接着してしまう問題を低減できる。これによって、貼り合わせの工程時に、柱部31の天面以外の部分が接合用層としてのゴム状弾性体層23と接着することに起因する柱部31の縮小化(クリアランスの縮小ともいう)を有効に防止できる。また、基材フィルム22側のゴム状弾性体層23が柱部31の天面以外の領域と接着してしまう問題を防ぐために、貼り合わせ時の圧縮力を低くする方法も考えられる。しかし、圧縮力を低くすると、柱部31とゴム状弾性体層23との接着強度が低くなるという別の問題が発生するので好ましくない。上記マスキング処理によって、柱部31の天面に易接着処理を施す一方で、その側面や柱部31の周辺に易接着処理を施さないようにすると、十分大きな圧縮力をもって貼り合わせ工程を行うことができ、もって、柱部31とゴム状弾性体層23との接着強度を高め、かつ設計通りのクリアランスを確保できる。
図7は、図6のマスキング治具のいくつかの変形例を示す。
図7の(7A)は、ゴム状弾性体層32,41側に向かって拡径するテーパー状の貫通孔61aを備えたマスキング治具60を柱部31の上から被せた状態の拡大断面図を示す。図7中の矢印は紫外線の照射を意味する。以後の図でも同様である。貫通孔61aの上方の直径は、柱部31の直径より小さい。このため、マスキング治具60を柱部31の上から被せると、柱部31は、貫通孔61aのテーパー状の内側壁63に接する状態で、その天面を貫通孔61aの上方から見える状態となる。
このようなテーパー形状の貫通孔61aを形成すると、柱部31への貫通孔61aの挿入を容易にし、かつ柱部31の側面への易接着処理をほぼ完全に防止でき、天面のみに易接着処理を容易に施すことができる。ただし、貫通孔61aの内側壁63の角度を垂直方向に対して過度に大きくすると、柱部31の真上から見たときの天面の露出度が低下し、天面の易接着処理面が小さくなる。よって、内側壁63は、垂直に近いテーパー面であるのが好ましい。
図7の(7B)は、ゴム状弾性体層32,41側に向かって拡径し、かつそれと反対側にも拡径する鼓形状の貫通孔61bを備えたマスキング治具60を柱部31の上から被せた状態の拡大断面図を示す。柱部31の天面は、貫通孔61bの下方の内側壁65の途中位置で接触する。このような形状の貫通孔61bを有するマスキング治具60を用いて易接着処理を行うと、柱部31の貫通孔61bへの挿入を容易にし、柱部31の側面への易接着処理をほぼ完全に防止でき、かつ柱部31の天面の広い領域に易接着処理を施しやすくなる。貫通孔61bのゴム状弾性体層32,41側の内側壁65はテーパー状に拡径されているため、柱部31を挿入しやすい。一方、貫通孔61bのゴム状弾性体層32と反対側の内側壁64もテーパー状に拡径されているため、紫外線の入射面積を広く確保でき、内側壁64での紫外線の反射を利用して、柱部31の天面の広い領域に紫外線を照射しやすくなる。なお、内側壁64は、紫外線の反射効率を高めるため、好ましくは鏡面処理されている。
図7の(7C)は、図7の(7B)と同じ形状の貫通孔61bを備えると共に2層から構成されるマスキング治具60を柱部31の上から被せた状態の拡大断面図を示す。マスキング治具60を構成する第一層66は内側壁64を有し、第二層67は内側壁65を有する。第二層67は、好ましくは、柱部31よりも低硬度の材料から成る。このような材料にて第二層67を形成すると、柱部31の天面の周縁部が内側壁65と接しても、柱部31に過度な圧力を与えない。したがって、第二層67の厚さおよびテーパーの角度を厳密に制御しなくても、柱部31の変形を有効に防止できる。なお、第一層66の材料は、柱部31の材料に対して高硬度、低硬度あるいは同一硬度のいずれであっても良い。
図8は、図7の(7A)のマスキング治具を上下反転し、その貫通孔の拡径部側から柱部を挿入した状態の拡大断面図(8A)およびマスキング治具の別の使用例の拡大断面図(8B)をそれぞれ示す。
図8の(8A)に示すように、柱部31の天面を下向きにして、マスキング治具60の貫通孔61aの拡径部から挿入し、該拡径部と反対側から柱部31の天面に向けて易接着処理を施しても良い。図6の(6B)、図7の(7B)および(7C)のいずれの形状のマスキング治具60も、同様に、上下反転して使用することができる。このように、マスキング治具60を下にして柱部31を上から挿入して易接着処理を行うことは、貫通孔61a,61bの内側壁63,65に柱部31が接触し、マスキング治具60の重みによって柱部31が変形するのを防ぎたい場合に、特に有効である。
また、図8の(8B)に示すように、マスキング治具60は、柱部31の天面を接着する側の接合用層、すなわち、基材フィルム22上のゴム状弾性体層23において、柱部31と接合する局所領域にのみ易接着処理を施す場合に利用できる。ここでは、貫通孔61を有するマスキング治具60を例に説明したが、他の形状の貫通孔61a,61bを有するマスキング治具60を用いて、ゴム状弾性体層23に易接着処理を施すことも可能である。
<第4の実施の形態>
次に、本発明の第4の実施の形態に係る検出センサについて説明する。この実施の形態では、上述の各実施の形態と共通する構成部分については、同一の符号を付し、適宜、その説明を省略する。
図9は、柱部と接合する接合用層としてのゴム状弾性体層の天面を柱部の天面より小さくした検出センサの製造方法を説明するための図を示す。
この実施の形態に係る検出センサ1の特徴は、柱部31の天面側に、それより小面積の天面を有する接合用層としてのゴム状弾性体層23を接合する点にある。図9の(9A)に示すように、ゴム状弾性体層23の天面が柱部31の天面に比べて小さい場合には、第3の実施の形態で使用したマスキング治具60を使用せず、ゴム状弾性体層23の天面、その側面、および基材フィルム22に対して易接着処理を施す方法を採用しても良い。
そのような場合、図9の(9B)に示すように、柱部31の天面とゴム状弾性体層23の天面とを接合する際、基材フィルム22と柱部31の天面とが接触する可能性がある。しかし、基材フィルム22は、紫外線の照射等によって易接着面を形成しないため、柱部31に接着せず、柱部31の変形、クリアランスの縮小、あるいはそれを防止するために起こり得る接着強度の不足などの問題は生じない。
<各種接合方法の特徴>
図10は、上述の各種接合方法により柱部と接合用層とを接合する場合の優劣の比較を示す。図中、Sの黒いラインは、易接着処理面を意味する。
上述の第3の実施の形態および第4の実施の形態では、柱部31における接合用層(例として、ゴム状弾性体層23)との接合面および/または接合用層における柱部31との接合面に集中して易接着処理を施して、柱部31と接合用層とを一体的に接合している。ここで、「集中して」とは、100%を意味するものではない。したがって、柱部31における接合用層との接合面および/または接合用層における柱部31との接合面に集中して易接着処理を施すことは、必ずしも当該各接合面のみに易接着処理を施すことを意味せず、当該接合面以外の領域を可能な限り排除して易接着処理を施すことを意味する。このため、当該接合面(例えば、柱部31の天面)以外のわずかな領域(例えば、柱部31の天面近傍の側面の一部)に易接着処理が施された場合であっても、当該接合面に比べてその面積が著しく小さい場合には、当該接合面に集中して易接着処理を施したことになる。
さて、接合用層としてのゴム状弾性体層23および柱部31の両全面を易接着処理した場合には、マスキング治具60を使用する必要がなく、接合の容易さおよび接合強度の面で優れる。一方、接合後に、柱部31が変形する可能性は、次に述べる方法に比べて高い。
次に、ゴム状弾性体層23および柱部31の少なくともいずれか一方に対して、部分的に易接着処理を施した場合には、マスキング治具60を少なくとも1回は使用する必要がある。また、ゴム状弾性体層23側に部分的な易接着処理を施す場合には、接合の位置合わせが難しい面もある。しかし、その一方で、上記部分的な易接着処理は、接合強度が高く、柱部31の変形の問題もない。
最後に、ゴム状弾性体層23を柱部31より小さくした場合には、接合時の位置合わせおよび接着強度の面で、先の方式に比べて若干劣るものの、柱部31の変形の問題がない。また、柱部31側の全面を易接着処理することもでき、その場合には、マスキングの工程は不要となる。
<他の実施の形態>
以上、本発明の各実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上述した各実施の形態に限られず、他の様々な態様に適用可能である。
例えば、上記第1〜第4の実施の形態では、柱部31の形状を、一例としてドット状としているが、柱部31の形状は、これに限られず、例えば、ライン状であっても良い。
また、上記第2の実施の形態及びその変形例では、第1電極層2と、変位層3の柱部31とを一体的に接合するようにしていたが、本発明はこれに限られず、第2電極層4と、変位層3の柱部31とを一体的に接合するようにしても良い。すなわち、第1電極層2又は第2電極層4の少なくとも一方に対して柱部31を一体的に接合するようにすれば良い。
また、上記第1及び第2の実施の形態では、操作面側の第1電極層2の電極を駆動電極とし、操作面から離れた側の第2電極層4の電極を受信電極としていたが、第1電極層2の電極を受信電極とし、第2電極層4の電極を駆動電極としても良い。
また、上記第1及び第2の実施の形態では、Z方向の操作を検出する検出センサを例に挙げていたが、操作面の平面における位置(XY方向の位置)を検出するためのXY方向受信電極を含む第3電極層をさらに備えるようにして、3軸方向の操作を検出するようにしても良い。この場合には、第3電極層は、Z方向において、第1電極層2よりも操作面に近い位置、第1電極層2と変位層3との間、変位層3と第2電極層との間、又は第2電極層よりも操作面から遠い位置のいずれに配置しても良い。
また、XY方向受信電極を第1電極層又は第2電極層に設けるようにしても良い。例えば、XY方向受信電極は第1電極層又は2電極層の基材フィルムの電極を設けた面の反対面側に配置したり、レジストを介して電極上に配置したり、基材フィルム上の電極と同一面側に間隔を置いて配置したりしても良い。柱部よりも上方の第1電極層にXY方向受信電極を配置する場合においては、XY方向受信電極を含む第1電極層は、操作面に対する押圧時に変形する必要があるので、第1電極層の厚さは、0.01mm以上1mm以下が好ましく、0.01mm以上0.4mm以下がより好ましい。
また、上記第1及び第2の実施の形態では、変位層3の柱部31と、第1電極層2の一方の面、又は第2電極層4の一方の面の少なくともいずれか一方との間で、一体的に接合していたが、本発明はこれに限られず、柱部31と、第1電極層2とは異なる、第1電極層2側の変位層3と対向する面、または、第2電極層4とは異なる、第2電極層4側の変位層3と対向する面の少なくともいずれか一方との間で、一体的に接合するようにしても良い。
上述の第1の実施の形態から第4の実施の形態(変形例も含む)は、互いに組あ合わせができない特殊な場合を除き、各形態中の構成要素を任意に組わせることができる。
本発明は、押圧方向の操作を検出する検出センサや、押圧方向の操作を検出可能なタッチパッドとして利用できる。
1 検出センサ
2 第1電極層
3 変位層
4 第2電極層
23,26,41 ゴム状弾性体層(接合用層)
25,27 シランカップリング剤層
31 柱部
32 ゴム状弾性体層(平板層)
34 壁部
60 マスキング治具

Claims (8)

  1. 操作面に対する押圧方向への押圧状態を検出する検出センサであって、
    静電容量の変化を検出するための第1電極層及び第2電極層と、
    前記第1電極層と前記第2電極層との間に、前記操作面に対する押圧により、前記第1電極層と前記第2電極層との間隔を変位可能な変位層とを有し、
    前記変位層は、ゴム状弾性体を含んで構成され、前記押圧方向に伸縮可能な複数の天面が平坦な円錐台状の柱部を有し、
    前記変位層に対向する前記第1電極層側の面又は前記第2電極層側の面の少なくとも一方は、ゴム状弾性体層又はシラン化合物を含有するコート層から成る接合用層が形成されており、
    前記柱部の天面に集中形成されている易接着処理面と、前記接合用層において前記天面と対向する部位に集中形成されている易接着処理面とが介在物の無い状態で、一体的に接合されている検出センサ。
  2. 前記変位層は、ゴム状弾性体で構成された平板層を含み、前記柱部は、前記平板層と一体成形されている、請求項1に記載の検出センサ。
  3. 前記接合用層は、前記変位層に対向する前記第1電極層側の面又は前記第2電極層側の面の少なくとも一方における、複数の前記柱部の接合面に対応する範囲を含む一部の領域にのみ設けられている、請求項1又は2に記載の検出センサ。
  4. 前記変位層は、周縁部に周囲から前記変位層内への空気の流入を遮断するための壁部を有する、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の検出センサ。
  5. 前記第1電極層は、静電容量の変化を検出するために電圧が印加される駆動電極を含み、
    前記第2電極層は、前記第1電極層との間隔に応じた電流を生じさせるための受信電極を含む請求項1から請求項のいずれか一項に記載の検出センサ。
  6. 前記ゴム状弾性体は、シリコーンゴムである請求項1から請求項のいずれか一項に記載の検出センサ。
  7. 操作面に対する押圧方向への押圧操作を検出する検出センサを製造する検出センサの製造方法であって、
    前記検出センサは、
    静電容量の変化を検出するための第1電極層及び第2電極層と、
    前記第1電極層と前記第2電極層との間に、前記操作面に対する押圧により、前記第1電極層と前記第2電極層との間隔を変位可能な変位層とを有し、
    前記変位層は、ゴム状弾性体を含んで構成され、前記押圧方向に伸縮可能な複数の天面が平坦な円錐台状の柱部を有し、
    前記変位層に対向する前記第1電極層側の面又は前記第2電極層側の面の少なくとも一方は、ゴム状弾性体層又はシラン化合物を含有するコート層から成る接合用層が形成されており、
    前記接合用層の前記柱部に接合される面と、前記柱部の前記接合用層に接合される面との少なくともいずれか一方の面に易接着処理を施す易接着処理ステップと、
    前記易接着処理ステップの後に、前記接合用層と前記柱部とを重ね合わせて、前記接合用層と前記柱部とを介在物の無い状態で、一体的に接合するステップと、
    を有し、
    前記易接着処理ステップは、前記柱部の天面および/またはそれと接合する前記接合用層の接合面の一部の面を露出するマスキング治具を用いて、前記柱部における前記接合用層との接合面および/または前記接合用層における前記柱部との接合面に集中して易接着処理を行うステップである検出センサの製造方法。
  8. 前記マスキング冶具は、前記柱部を挿入可能な複数の貫通孔を備え、当該貫通孔の内側壁がテーパー状に拡径されている請求項7に記載の検出センサの製造方法。
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