JPWO2016010129A1 - インク組成物、インクジェット記録方法及び着色体 - Google Patents

インク組成物、インクジェット記録方法及び着色体 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2016010129A1
JPWO2016010129A1 JP2016534497A JP2016534497A JPWO2016010129A1 JP WO2016010129 A1 JPWO2016010129 A1 JP WO2016010129A1 JP 2016534497 A JP2016534497 A JP 2016534497A JP 2016534497 A JP2016534497 A JP 2016534497A JP WO2016010129 A1 JPWO2016010129 A1 JP WO2016010129A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink composition
ink
alkyl group
group
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016534497A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6622700B2 (ja
Inventor
麻衣子 井内
麻衣子 井内
彬 川口
彬 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
Publication of JPWO2016010129A1 publication Critical patent/JPWO2016010129A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6622700B2 publication Critical patent/JP6622700B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/38Inkjet printing inks characterised by non-macromolecular additives other than solvents, pigments or dyes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/02Printing inks
    • C09D11/03Printing inks characterised by features other than the chemical nature of the binder
    • C09D11/033Printing inks characterised by features other than the chemical nature of the binder characterised by the solvent
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

耐擦過性を有し、かつモットリング現象を生じず高画質な記録画像を与えるインク組成物、これを用いるインクジェット記録方法及び着色体の提供。下記式(1)で表される化合物、着色剤、分散剤、及びC4−C12アルカンジオールを含有し、下記式(1)で表される化合物の含有量が、質量基準で0.1〜5%であるインク組成物により、上記の課題を解決できた。【化1】[式(1)中、R1は、ヒドロキシ基等、R2はアルキル基等、R3はアルキル基等、R4は水素原子等、R5はアルキル基をそれぞれ表す。]

Description

本発明は、インク組成物、該インク組成物を用いるインクジェット記録方法、及び該インク組成物により着色された着色体に関する。
各種のカラー記録方法の中でも代表的方法の1つであるインクジェットプリンタによる記録方法は、インクの小滴を発生させ、これを紙等の被記録材に付着させ記録を行うものである。インクジェット技術の進歩により、これまで銀塩写真やオフセット印刷によって実現されてきた高精細印刷の分野においても、インクジェット記録方法が用いられるようになってきた。さらに、近年では産業用途としての需要が高まり、高速印字に対する性能も求められている。
水系インクを用いるインクジェット記録方法では、インクジェット専用紙;インクジェット用光沢紙;等のインク受容層を有する記録媒体以外に、インクの吸収能力が低い、汎用普通紙等のインク受容層を有しない記録媒体も用いられる。このうち後者のような記録媒体は、インクが浸透し難いため、印刷物の耐擦過性が弱く、特に水系顔料インクを使用したときは、モットリングと呼ばれる現象が生じることがある。
モットリング現象とは、例えば、ベタ画像等のインクの付着量が多い画像を記録したときに、インクの付着量が被記録材のインク吸収能力を上回ることにより被記録材に均一に吸収されず、未吸収のインク液滴が被記録材上に偏在して定着し、不規則な画像ムラを生じる現象をいう。
上記の問題に対し、特許文献1及び2には、界面活性剤および浸透剤によって紙への浸透性を制御することにより、耐擦過性がよく、かつ高画質な画像が得られるとされるインクが開示されている。また、特許文献3には、後記する式(1)で表される化合物を造膜助剤として含有する塗料が開示されている。
国際公開第2008/105289号 特開2003−253167号公報 特開2006−182943号公報
本発明は、インクの吸収能力が低い被記録材に記録したときでも耐擦過性に優れ、かつモットリング現象を生じず高画質な記録画像を与えるインク組成物、該インク組成物を用いたインクジェット記録方法、及び該インク組成物により着色された着色体の提供を課題とする。
本発明者らは、上記したような課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、少なくとも、式(1)で表される化合物と、着色剤と、分散剤と、C4−C12アルカンジオールとを含有するインク組成物により、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は以下の1)〜10)に関する。
1)
下記式(1)で表される化合物と、着色剤と、分散剤と、C4−C12アルカンジオールとを含有するインク組成物であって、該インク組成物の総質量中における下記式(1)で表される化合物の含有量が、質量基準で0.1〜5%であるインク組成物。
Figure 2016010129
[式(1)中、Rは、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基を有するアルコキシ基、アシロキシ基、又はアリールカルボニルオキシ基を表し、Rは水素原子又はアルキル基を表し、Rは水素原子又はアルキル基を表し、Rは水素原子、ヒドロキシ基、又はアルキル基を表し、Rはアルキル基をそれぞれ表す。]
2)
上記式(1)において、Rがヒドロキシ基又はヒドロキシ基を有するアルコキシ基
である、上記1)に記載のインク組成物。
3)
上記式(1)において、Rがヒドロキシ基である、上記1)に記載のインク組成物。
4)
上記式(1)において、Rがヒドロキシ基であり、Rがアルキル基であり、Rがアルキル基であり、Rが水素原子又はヒドロキシ基であり、Rがアルキル基である、上記1)に記載のインク組成物。
5)
上記式(1)において、Rがヒドロキシ基であり、Rが分岐鎖アルキル基であり、Rが直鎖アルキル基であり、Rが水素原子又はヒドロキシ基であり、Rが分岐鎖アルキル基である、上記1)に記載のインク組成物。
6)
上記アルカンジオールが、C4−C8のアルカンジオールである上記1)〜5)のいずれか一項に記載のインク組成物。
7)
上記1)〜6)のいずれか一項に記載のインク組成物の液滴を、記録信号に応じて吐出させて被記録材に付着させることにより記録を行うインクジェット記録方法。
8)
上記被記録材が情報伝達用シートである、上記7)に記載のインクジェット記録方法。
9)
上記1)〜6)のいずれか一項に記載のインク組成物により着色された着色体。
10)
上記1)〜6)のいずれか一項に記載のインク組成物を含有する容器が装填された、インクジェットプリンタ。
本発明により、インクの吸収能力が低い被記録材に記録したときでも耐擦過性に優れ、かつモットリング現象を生じず高画質な記録画像を与えるインク組成物、該インク組成物を用いたインクジェット記録方法、及び該インク組成物により着色された着色体を提供できた。
本明細書において、「C.I.」とは、「カラーインデックス」を意味する。また、本明細書においては、実施例等も含めて、「%」及び「部」については特に断りのない限り、いずれも質量基準で記載する。
上記式(1)中、Rにおけるヒドロキシ基を有するアルコキシ基としては、通常ヒドロキシC1−C6アルコキシ、好ましくはヒドロキシC1−C4アルコキシ、より好ましくはヒドロキシC2−C4アルコキシの各基が挙げられる。そのアルコキシ部分としては、直鎖、分岐鎖又は環状のアルコキシが挙げられ、直鎖又は分岐鎖のものが好ましく、直鎖のものがより好ましい。その具体例としては、ヒドロキシメトキシ、2−ヒドロキシエトキシ、2−ヒドロキシ−n−プロポキシ、3−ヒドロキシ−n−プロポキシ、2−ヒドロキシ−n−ブトキシ、3−ヒドロキシ−n−ブトキシ、4−ヒドロキシ−n−ブトキシ、2−ヒドロキシ−n−ペントキシ、3−ヒドロキシ−n−ペントキシ、4−ヒドロキシ−n−ペントキシ、5−ヒドロキシ−n−ペントキシ、2−ヒドロキシ−n−ヘキシロキシ、3−ヒドロキシ−n−ヘキシロキシ、4−ヒドロキシ−n−ヘキシロキシ、5−ヒドロキシ−n−ヘキシロキシ、6−ヒドロキシ−n−ヘキシロキシ等の直鎖のもの;2−ヒドロキシイソプロポキシ、2−ヒドロキシイソブトキシ、3−ヒドロキシイソブトキシ、2−ヒドロキシイソペントキシ、3−ヒドロキシイソペントキシ、4−ヒドロキシイソペントキシ、2−ヒドロキシイソヘキシロキシ、3−ヒドロキシイソヘキシロキシ、4−ヒドロキシイソヘキシロキシ、5−ヒドロキシイソヘキシロキシ等の分岐鎖のもの;2−ヒドロキシシクロプロポキシ、2−ヒドロキシシクロブトキシ、3−ヒドロキシシクロブトキシ、2−ヒドロキシシクロペントキシ、3−ヒドロキシシクロペントキシ、2−ヒドロキシシクロヘキシロキシ、3−ヒドロキシシクロヘキシロキシ、4−ヒドロキシシクロヘキシロキシ等の環状のもの;等が挙げられる。これらの中では2−ヒドロキシエトキシが好ましい。
におけるアシロキシ基としては、直鎖、分岐鎖又は環状の通常C1−C6アシロキシ、好ましくはC1−C5アシロキシ、より好ましくはC2−C5アシロキシの各基が挙げられる。これらの中では直鎖又は分岐鎖のものが好ましく、直鎖のものがより好ましい。また、アシロキシ部分のエステルカルボニル以外に、さらに1つのカルボニル基を有するアシロキシ基が好ましい。その具体例としては、メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシ、n−プロピルカルボニルオキシ、n−ブチルカルボニルオキシ、n−ペンチルカルボニルオキシ等の直鎖のもの;イソプロピルカルボニルオキシ、イソブチルカルボニルオキシ、t−ブチルカルボニルオキシ、イソペンチルカルボニルオキシ、1−エチルプロピルカルボニルオキシ、1,1−ジメチルプロピルカルボニルオキシ、2,2−ジメチルプロピルカルボニルオキシ等の分岐鎖のもの;シクロブチルカルボニルオキシ、シクロペンチルカルボニルオキシ等の環状のもの;1−オキソエチルカルボニルオキシ、2−オキソプロピルカルボニルオキシ、2−オキソブチルカルボニルオキシ、3−オキソブチルカルボニルオキシ、2−オキソペンチルカルボニルオキシ、3−オキソペンチルカルボニルオキシ、4−オキソペンチルカルボニルオキシ等の、さらに1つのカルボニル基を有するもの;等が挙げられる。これらの中では1−オキソエチルカルボニルオキシ、3−オキソブチルカルボニルオキシが好ましい。
におけるアリールカルボニルオキシ基としては、通常C6−C12アリールカルボニルオキシが挙げられる。具体例としては、フェニルカルボニルオキシ、ナフチルカルボニルオキシ、ビフェニルカルボニルオキシ等が挙げられ、これらの中ではフェニルカルボニルオキシが好ましい。
上記のうち、Rとしてはヒドロキシ基又はヒドロキシ基を有するアルコキシ基が好ましく、ヒドロキシ基がより好ましい。
乃至Rにおけるアルキル基としては、通常C1−C6、好ましくはC1−C4の直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基が挙げられる。その具体例としては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルといった直鎖のもの;イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、イソペンチル、t−ペンチル、イソヘキシル、t−ヘキシル等の分岐鎖のもの;シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等の環状のもの;等が挙げられる。
これらのうち、
としては直鎖又は分岐鎖のものが好ましく、分岐鎖のものがより好ましい。上記の中でもC3−C4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましく、n−プロピル、イソプロピル、t−ブチルがより好ましく、イソプロピルが特に好ましい。
としては直鎖のものが好ましく、上記の中でもメチルが特に好ましい。
としては、直鎖又は分岐鎖のものが好ましく、上記の中でもC3−C4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましく、n−プロピル、イソプロピル、t−ブチルがより好ましい。
としては、直鎖又は分岐鎖のものが好ましく、分岐鎖のものがより好ましい。上記の中でもC2−C4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましく、エチル、n−プロピル、イソプロピル、t−ブチルがより好ましく、イソプロピルが特に好ましい。
上記のうち、
としては、ヒドロキシ基又はヒドロキシ基を有するアルコキシ基が好ましく、ヒドロキシ基がより好ましい。
としては、アルキル基が好ましく、分岐鎖アルキル基がより好ましい。
としては、アルキル基が好ましく、直鎖アルキル基がより好ましい。
としては、水素原子又はヒドロキシ基が好ましい。
としては、分岐鎖アルキル基が好ましい。
上記のうち、好ましいもの同士の組み合わせはより好ましく、より好ましいもの同士の組み合わせはさらに好ましい。好ましいものとより好ましいもの、より好ましいものとさらに好ましいものとの組み合わせ等についても同様である。
上記式(1)で表される化合物のうち、市販品としてはイーストマンケミカル社製のテキサノールが挙げられる。
上記式(1)で表される化合物の具体例を下記表1に挙げるが、本発明はこれらの具体例に何ら限定されない。また、表1中の略号等は、以下の意味を有する。
Ph:フェニル。
i−Pr:イソプロピル。
n−Pr:ノルマルプロピル。
t−Bu:ターシャリーブチル。
Et:エチル。
Figure 2016010129
上記インク組成物の総質量中における、式(1)で表される化合物の含有量は、通常0.1%〜5%であり、好ましくは1%〜5%である。0.1%以上ではモットリング現象の改善効果が得られ、5%以下ではインク組成物の保存安定性等が良好である。
また、上記インク組成物は、式(1)で表される化合物の1種類のみを含有することも、2種類以上を併用することもできる。
上記インク組成物が含有する着色剤は、特に限定されるものではなく、顔料、分散染料、油溶性染料等を使用することができる。着色剤としては、水に不溶性又は難溶性の着色剤が好ましい。本明細書において、水に不溶性又は難溶性の着色剤とは、25℃の水に対する溶解性が通常3g/リットル以下、好ましくは2g/リットル以下、より好ましくは1g/リットル以下の着色剤を意味する。
なお、上記インク組成物は、着色剤が分散した状態のインク組成物、すなわち、分散インク組成物である。
顔料には、主に無機顔料、有機顔料及び体質顔料等があり、本発明では、いずれの顔料も用いることができる。また、それらの顔料は組み合わせることも可能で、例えば有機顔料中に体質顔料を加えることも可能である。
無機顔料としては、例えば、カーボンブラック;金属酸化物、金属水酸化物、金属硫化物、フェロシアン化物、及び金属塩化物;等が挙げられる。特に、黒色の無機顔料としてはカーボンブラックが好ましい。カーボンブラックの種類としては、例えば、サーマルブラック、アセチレンブラック、オイルファーネスブラック、ガスファーネスブラック、ランプブラック、ガスブラック、及びチャンネルブラック等が挙げられる。
上記のカーボンブラックとしてはファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等が好ましい。カーボンブラックの具体例としては、例えば、Raven760ULTRA、Raven780ULTRA、Raven790ULTRA、Raven1060ULTRA、Raven1080ULTRA、Raven1170、Raven1190ULTRA II、Raven1200、Raven1250、Raven1255、Raven1500、Raven2000、Raven2500ULTRA、Raven3500、Raven5000ULTRA II、Raven5250、Raven5750、Raven7000(以上、コロンビア・カーボン社製);Monarch700、Monarch800、Monarch880、Monarch900、Monarch1000、Monarch1100、Monarch1300、Monarch1400、Regal1330R、Regal1400R、Regal1660R、Mogul L(以上、キャボット社製);Color Black FW1、Color Black FW2、Color Black FW2V、Color Black FW200、Color Black S150、Color Black S160、Color Black S170、Printex 35、Printex U、Printex V、 Printex 140U、 Printex 140V、 SpecIal Black 4、SpecIal Black 4A、SpecIal Black 5、Special Black 6(以上、デグサ社製);MA7、MA8、MA100、MA600、MCF−88、No.25、No.33、No.40、No.47、No.52、No.900、No.2300(以上、三菱化学社製);等が挙げられる。
有機顔料としては、例えば、溶性アゾ顔料、不溶性アゾ顔料、不溶性ジアゾ顔料、縮合アゾ顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、イソインドリノン顔料、ジオキサジン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、チオインジゴ顔料、アンソラキノン顔料及びキノフタロン顔料が挙げられる。
有機顔料の具体例としては、例えば、C.I.Pigment Yellow 1、2、3、12、13、14、16、17、24、55、73、74、75、83、93、94、95、97、98、108、114、128、129、138、139、150、151、154、155、180、185、193、199、202等のイエロー顔料;C.I.Pigment Red 5、7、12、48、48:1、57、88、112、122、123、146、149、166、168、177、178、179、184、185、202、206、207、254、255、257、260、264、272等のレッド顔料;C.I.Pigment Blue 1、2、3、15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、22、25、60、66、80等のブルー顔料;C.I.Pigment Violet 19、23、29、37、38、50等のバイオレット顔料;C.I.Pigment Orange 13、16、68、69、71、73等のオレンジ〜ブラウン顔料;C.I.Pigment Green 7、36、54等のグリーン顔料;C.I.Pigment Black 1等のブラック顔料;等が挙げられる。
体質顔料としては、例えば、シリカ、炭酸カルシウム、タルク、クレー、硫酸バリウム、ホワイトカーボン等が挙げられる。これらの体質顔料は単独で使用されることはなく、通常、無機顔料又は有機顔料と併用される。
分散染料としては、例えば、アゾベンゼン系やアントラキノン系等の公知の分散染料を使用することができる。
好適な分散染料としては、例えば、C.I.Dispers Yellow 9、23、33、42、49、54、58、60、64、66、71、76、79、83、86、90、93、99、114、116、119、122、126、149、160、163、165、180、183、186、198、200、211、224、226、227、231、237等のイエロー染料;C.I.Dispers Red 60、73、88、91、92,111、127、131、143、145、146、152、153、154、167、179、191、192、206、221、258、283等のレッド染料:C.I.Dispers Orange 9、25、29、30、31、32、37、38、42、44、45、53、54、55、56、61、71、73、76、80、96、97等のオレンジ染料;C.I.Dispers Violet 25、27、28、54、57、60、73、77、79、79:1等のバイオレット染料;C.I.Dispers Blue 27、56、60、79:1、87、143、165、165:1、165:2、181、185、197、202、225、257、266、267、281、341、353、354、358、364、365、368等のブルー染料;等が挙げられる。
上記の着色剤としては、単一の顔料又は染料を用いることができる。また、記録される画像の色相の調整等を目的として、顔料及び染料から選択される、2種類以上の着色剤を併用することもできる。
また、顔料粒子の表面に、化学的に分散性付与基を導入した、表面処理顔料(自己分散顔料ともいう。)を用いることもできる。
上記インク組成物の総質量中における着色剤の含有量は、通常1〜30%、好ましくは1〜10%、より好ましくは2〜7%である。
上記の分散剤としては、スチレン及びその誘導体;ビニルナフタレン及びその誘導体;α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル等;アクリル酸及びその誘導体;マレイン酸及びその誘導体;イタコン酸及びその誘導体;フマール酸及びその誘導体;酢酸ビニル、ビニルアルコール、ビニルピロリドン、アクリルアミド、及びその誘導体;等よりなる群の単量体から選択される、少なくとも2つの単量体(好ましくは、このうち少なくとも1つが親水性の単量体)からなる共重合体、例えば、ブロック共重合体、ランダム共重合体及びグラフト共重合体、及び/又はそれらの塩等が挙げられる。
分散剤は、合成することも、市販品として入手することも可能である。市販品の具体例としては、いずれもBASF社製の、ジョンクリル61J、67、68、450、55、555、586、678、680、682、683、690;及び、B−36;等が好ましく挙げられる。
さらに、国際公開第2013/115071号に記載の分散剤も好ましく挙げられる。
分散剤は、1種類を使用することも、2種類以上を併用することもできる
分散剤の重量平均分子量としては、おおよそ10000〜60000、好ましくは12500〜40000、より好ましくは12500〜30000程度である。また、酸価としては、おおよそ80〜300、好ましくは90〜275、より好ましくは90〜250程度である。
上記の分散剤は、着色剤と混合した状態で使用することができる。また、着色剤の表面に分散剤を被覆させて、いわゆるマイクロカプセル化顔料として使用することもできる。
上記インク組成物は、着色剤と分散剤を混合した状態で含有することも、マイクロカプセル化顔料とした状態で含有することもできるが、後者の方が好ましい。
着色剤に対する分散剤の使用量は、着色剤を1部として、通常0.1部〜1部、好ましくは0.1部〜0.6部、より好ましくは0.2部〜0.4部である。分散剤の使用量は、少なすぎても多すぎても、インク組成物の安定性の低下;記録画像の劣化;等の問題を生じることがある。
上記インク組成物中が含有するアルカンジオールとしては、C4−C12のアルカンジオールが好ましく、C4−C8のアルカンジオールがより好ましい。該アルカンジオールにおけるアルカンは、直鎖又は分岐鎖の何れであってもよいが、直鎖が好ましい。ジオールの置換位置は特に制限されないが、2つのヒドロキシ基のうち1つはアルカンの1位にあることが好ましく、1,2−アルカンジオールが好ましい。その具体例としては、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,3−ヘキサンジオール、1,4−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,3−ヘプタンジオール、1,4−ヘプタンジオール、1,5−ヘプタンジオール、1,6−ヘプタンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオール、1,3−オクタンジオール、1,4−オクタンジオール、1,5−オクタンジオール、1,6−オクタンジオール、1,7−オクタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,2−ノナンジオール、1,2−デカンジオール、1,2−ウンデカンジオール、1,2−ドデカンジオール等が挙げられる。これらの中では1,2−ブタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオールが好ましい。
上記インク組成物の総質量中における、C4−C12のアルカンジオールの含有量は通常1〜35%、好ましくは1〜20%である。また、C4−C12のアルカンジオールの含有量は、質量基準で、式(1)で表される化合物の量に対して通常2倍〜200倍である。
上記インク組成物は、例えば、水溶性有機溶剤、防腐剤、防黴剤、pH調整剤、キレート試薬、防錆剤、水溶性紫外線吸収剤、水溶性高分子化合物、酸化防止剤、界面活性剤、水分散性樹脂、ワックス剤等のインク調製剤を、必要に応じて含有することができる。インク調製剤の各種類は、いずれも1種類を使用することも、2種類以上を併用することもできる。
水溶性有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、第二ブタノール又は第三ブタノール、トリメチロールプロパン等のC1−C6アルカノール;N,N−ジメチルホルムアミド又はN,N−ジメチルアセトアミド等のカルボン酸アミド;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン又はN−メチルピロリジン−2−オン等のラクタム;1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オン又は1,3−ジメチルヘキサヒドロピリミド−2−オン、等の環式尿素類;アセトン、2−メチル−2−ヒドロキシペンタン−4−オン、エチレンカーボネート等のケトン又はケトアルコール;テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、分子量400、800、1540又はそれ以上のポリエチレングリコール類、ポリプロピレングリコール、チオジグリコール又はジチオジグリコール等のC2−C6アルキレン単位を有するモノ、オリゴ若しくはポリアルキレングリコール又はチオグリコール;グリセリン、ジグリセリン、ヘキサン−1,2,6−トリオール等のポリオール(トリオール);エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルカルビトール)、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル等の多価アルコールのC1−C4アルキルエーテル;γ−ブチロラクトン又はジメチルスルホキシド等;等が挙げられる。
これらの中では、モノアルキレングリコールが好ましく、プロピレングリコールがより好ましい。また、イソプロパノール、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、グリセリン、エチレングリコールモノアリルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル等が好ましい。
防腐剤の例としては、例えば有機硫黄系、有機窒素硫黄系、有機ハロゲン系、ハロアリールスルホン系、ヨードプロパギル系、ハロアルキルチオ系、ニトリル系、ピリジン系、8−オキシキノリン系、ベンゾチアゾール系、イソチアゾリン系、ジチオール系、ピリジンオキシド系、ニトロプロパン系、有機スズ系、フェノール系、第4アンモニウム塩系、トリアジン系、チアジン系、アニリド系、アダマンタン系、ジチオカーバメイト系、ブロム化インダノン系、ベンジルブロムアセテート系又は無機塩系等の化合物が挙げられる。
防腐剤の市販品の具体例としては、アーチケミカル社製、商品名プロクセルGXL(S)やプロクセルXL−2(S)等が挙げられる。
防黴剤の具体例としては、デヒドロ酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ナトリウムピリジンチオン−1−オキシド、p−ヒドロキシ安息香酸エチルエステル、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン及びその塩等が挙げられる。
pH調整剤としては、調製されるインク組成物に悪影響を及ぼさずに、そのpHを上記の範囲に制御できるものであれば任意の物質を使用することができる。その具体例としては、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン等のアルカノールアミン;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物;水酸化アンモニウム(アンモニア水);あるいは炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩;ケイ酸ナトリウム、酢酸カリウム等の有機酸のアルカリ金属塩;リン酸二ナトリウム等の無機塩基;等が挙げられる。
キレート試薬の具体例としては、例えばエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム又はウラシル二酢酸ナトリウム等があげられる。
防錆剤の具体例としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオグリコール酸アンモニウム、ジイソプロピルアンモニウムナイトライト、四硝酸ペンタエリスリトール又はジシクロヘキシルアンモニウムナイトライト等があげられる。
水溶性紫外線吸収剤の例としては、例えばスルホ化されたベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾ−ル系化合物、サリチル酸系化合物、桂皮酸系化合物又はトリアジン系化合物が挙げられる。
水溶性高分子化合物の具体例としては、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、セルロース誘導体、ポリアミン又はポリイミン等があげられる。
酸化防止剤の例としては、例えば、各種の有機系及び金属錯体系の褪色防止剤を使用することができる。上記有機系の褪色防止剤の例としては、ハイドロキノン類、アルコキシフェノール類、ジアルコキシフェノール類、フェノール類、アニリン類、アミン類、インダン類、クロマン類、アルコキシアニリン類又は複素環類等が挙げられる。
界面活性剤の例としては、例えばアニオン、カチオン、ノニオン、両性、シリコーン系、フッ素系等の、公知の界面活性剤が挙げられる。
アニオン界面活性剤としてはアルキルスルホカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N−アシルアミノ酸又はその塩、N−アシルメチルタウリン塩、アルキル硫酸塩ポリオキシアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ロジン酸石鹸、ヒマシ油硫酸エステル塩、ラウリルアルコール硫酸エステル塩、アルキルフェノール型燐酸エステル、アルキル型燐酸エステル、アルキルアリールスルホン酸塩、ジエチルスルホ琥珀酸塩、ジエチルヘキシルスルホ琥珀酸塩、ジオクチルスルホ琥珀酸塩等が挙げられ、市販品として入手できるものの具体例としては、例えば、ハイテノールLA−10、LA−12、LA−16、ネオハイテノールECL−30S、ECL−45(以上、第一工業製薬社製)等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては2−ビニルピリジン誘導体、ポリ4−ビニルピリジン誘導体等が挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等のエーテル系;ポリオキシエチレンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンジステアリン酸エステル、ソルビタンラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンステアレート等のエステル系;2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール等のアセチレングリコール(アルコール)系;日信化学社製 商品名サーフィノール104、105PG50、82、420、440、465、485、オルフィンSTG;ポリグリコールエーテル系(例えばSIGMA−ALDRICH社製のTergItol15−S−7等);等が挙げられる。
両性界面活性剤としてはラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ポリオクチルポリアミノエチルグリシン、イミダゾリン誘導体等が挙げられる。
シリコーン系界面活性剤としては、ポリエーテル変性シロキサン、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン等が挙げられる。その一例としては、ダイノール960、ダイノール980(エアープロダクツ社製)、シルフェイスSAG001、シルフェイスSAG002、シルフェイスSAG003、シルフェイスSAG005、シルフェイスSAG503A、シルフェイスSAG008、シルフェイスSAG009、シルフェイスSAG010(日信化学社製)、さらに、BYK−345、BYK−347、BYK−348、BYK−349、BYK−3455(ビックケミー社製)等が挙げられる。
フッ素系界面活性剤としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸化合物、パーフルオロアルキルカルボン酸系化合物、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、及びパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物等が挙げられる。その一例としては、DuPont社製のZonyl TBS、FSP、FSA、FSN−100、FSN、FSO−100、FSO、FS−300、Capstone FS−30、FS−31;オムノバ社製のPF−151N、PF−154N;DIC社製のF−114、F−410,F−444、EXP.TF−2066、EXP.TF−2148、EXP.TF−2149、F−430、F−477、F−552、F−553、F−554、F−555、F−556、F−557、F−558、F−559、F−561、F−562、R−40、R−41、RS−72−K、RS−75、RS−76−E、RS−76−NS、RS−77、EXP.TF−1540、EXP.TF−1760;ビックケミー社製のBYK−3440、BYK−3441等が挙げられる。
界面活性剤のうち、好ましいものとしては、ノニオン系、シリコーン系、フッ素系の各界面活性剤が挙げられる。これらの中ではシリコーン系、及びフッ素系が好ましく、経済性を考慮するとシリコーン系がより好ましい。その具体例としては、サーフィノール104PG50、サーフィノール420、サーフィノール440、サーフィノール465、ダイノール980、BYK−345、BYK−348、BYK−349、Capstone FS−30、FS−31等が挙げられる。
上記インク組成物が界面活性剤を含有するとき、界面活性剤の総含有量は、インク組成物の総質量に対して通常0.1〜3%、好ましくは0.3〜1%である。0.1%以上では、界面活性剤としての効果が得られやすく、3%以下では、顔料の分散安定性が良好である。
水分散性樹脂としては、常温で被膜化することによりインク組成物中の着色剤を被記録材に定着させる働きを有するものが好ましい。水分散性樹脂に使用される樹脂としては特に制限はなく、例えば、ウレタン系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリルスチレン系樹脂、アクリルシリコーン系樹脂等が挙げられる。
水分散性樹脂は、例えば、連続相としての水中に分散された樹脂エマルションの状態で使用することができる。
樹脂エマルションの市販品の具体例としては、例えば、スーパーフレックス126、150、170、210、420、470、820、830、890(ウレタン系樹脂エマルション 第一工業製薬社製);ハイドランHW−350、HW−178、HW−163、HW−171、AP−20、AP−30、WLS−201、WLS−210(ウレタン系樹脂エマルション DIC社製);0569、0850Z、2108(スチレン−ブタジエン系樹脂エマルション JSR社製);AE980、AE981A、AE982、AE986B、AE104(アクリル系樹脂エマルション イーテック社製);等が挙げられる。
ワックス剤は、水分散性樹脂と同様、被記録材に定着させる働きを有するものが好ましい。ワックス剤としては、ワックスエマルジョンが好ましく、水系ワックスエマルジョンであることがより好ましい。ワックスとしては、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の天然ワックス、及びポリエチレン、ポリプロピレン、フィッシャートロップ等の化学合成ワックスを用いることができる。ワックスエマルジョンの粒径は、インクジェットヘッドの目詰まりを防止するために5μm以下が好ましく、1μm以下がより好ましい。
ワックスエマルジョンとして市販されている製品としては、例えば、ビックケミー社製のCERAFLOUR925、CERAFLOUR929、CERAFLOUR950、CERAFLOUR991、AQUACER498、AQUACER507、AQUACER515、AQUACER526、AQUACER531、AQUACER537、AQUACER539、AQUACER552、AQUACER1547、AQUAMAT208、AQUAMAT263、AQUAMAT272、MINERPOL221等;三井化学社製の三井ハイワックスNL100、三井ハイワックスNL200、三井ハイワックスNL500、三井ハイワックス4202E、三井ハイワックス1105A、三井ハイワックス2203A、三井ハイワックスNP055、三井ハイワックスNP505等;三洋化成工業社製のKUE−100、KUE−11等が挙げられる。
上記インク組成物を調製する方法としては、例えば、着色剤と分散剤とをサンドミル(ビーズミルともいう。)、ロールミル、ボールミル、ペイントシェーカー、超音波分散機、マイクロフルイダイザー等を用い、水中で撹拌混合する等の、公知の方法等を用いて着色剤の分散液を得た後、必要に応じてインク調製剤等とを加えて撹拌、又はホモジナイザー等を用いる等の公知の方法で、各成分を混合して調製する方法等が挙げられる。インク組成物の調製にあたり、各成分を加える順番は特に制限されない。
上記の分散液やインク組成物は、必要に応じてメンブランフィルター、ガラス濾紙等を用いた精密濾過により、夾雑物を除くこともできる。該インク組成物をインクジェット記録に用いるときは、精密濾過を行うことが好ましい。精密濾過を行うフィルターの孔径は通常0.5μm〜20μm、好ましくは0.5μm〜10μmである。また、分散液の精密濾過を行うときは0.5μm〜20μmが好ましく、インク組成物の精密濾過を行うときは0.5μm〜10μmが好ましい。
上記インク組成物のpHとしては、保存安定性を向上させる目的で、pH5〜11が好ましく、pH7〜10がより好ましい。また、インク組成物の表面張力としては、10〜50mN/mが好ましく、20〜40mN/mがより好ましい。さらに、インク組成物の粘度としては、30mPa・s以下が好ましく、20mPa・s以下がより好ましい。
上記インク組成物をインクジェット記録用のインクとして使用するとき、該インク組成物が含有する金属陽イオンの塩化物(例えば塩化ナトリウム)、硫酸塩(例えば硫酸ナトリウム)等の無機不純物の含有量は、少ないものを用いるのが好ましい。無機不純物は、一般に、市販品として入手する着色剤が含有していることが多い。その無機不純物含有量の目安は、おおよそ着色剤の総質量に対して1質量%以下程度であり、下限は分析機器の検出限界以下、すなわち0%でよい。無機不純物の少ない着色剤を得る方法としては、例えば逆浸透膜を用いる方法;着色剤の固体をメタノール等のC1−C4アルコール及び水の混合溶媒中で懸濁撹拌し、着色体を濾過分離して、乾燥する方法;又は、イオン交換樹脂で無機不純物を交換吸着する方法;等の脱塩処理が挙げられる。
上記インク組成物は、各種の記録・印刷分野において使用することができる。例えば、筆記用水性インク、水性印刷インク、情報記録インク、捺染等に好適である。特に、インクジェット記録に用いることが好ましく、後述するインクジェット記録方法において好適に使用される。
本発明のインクジェット記録方法は、上記インク組成物の液滴を、記録信号に応じて吐出させて被記録材に付着させることにより記録を行う方法である。記録の際に使用するインクノズル等については特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
上記インクジェット記録方法は、公知のいずれの方式であってもよい。例えば、静電誘引力を利用してインクを吐出させる電荷制御方式;ピエゾ素子の振動圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式ともいう。);電気信号を音響ビームに変えインクに照射し、その放射圧を利用してインクを吐出させる音響インクジェット方式;インクを加熱して気泡を形成し、生じた圧力を利用するサーマルインクジェット、すなわちバブルジェット(登録商標)方式;等が挙げられる。
なお、上記インクジェット記録方法には、フォトインクと称する、インク中の着色剤の含有量の低いインクを、小さい体積で多数射出する方式;実質的に同じ色相で、インク中の着色剤の含有量が異なる複数のインクを用いて画質を改良する方式;及び、無色透明のインクと、着色剤を含有するインクとを併用することにより、被記録材に対する着色剤の定着性を向上させる方式;等も含まれる。
上記着色体は、上記インク組成物により着色された物質を意味し、好ましくはインクジェットプリンタを用いるインクジェット記録方法によって着色された被記録材が挙げられる。該被記録材としては特に制限はないが、情報伝達用シートが好ましく、非・難吸収性の被記録材が特に好ましい。その具体例としては塗工紙が挙げられ、例えば、微塗工紙、アート紙、コート紙、マット紙、キャスト紙等が含まれる。
塗工紙は、表面に塗料を塗布し、美感や平滑さを高めた紙である。塗料としては、タルク、パイロフィライト、カオリン等の各種のクレー、酸化チタン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等と、デンプン及び/又はポリビニルアルコール等とを混合したものが挙げられる。
微塗工紙とは、塗料の塗工量が12g/m以下の記録用紙のことをいう。アート紙とは、上級記録用紙(上質紙、化学パルプ使用率100%の紙)に40g/m前後の塗料を塗工した記録用紙のことをいう。コート紙、及びマット紙とは、20〜40g/m程度の塗料を塗工した記録用紙のことをいう。キャスト紙とは、アート紙やコート紙を、キャストドラムという機械で表面に圧力をかけることで、光沢や記録効果がより高くなるように仕上げた記録用紙のことをいう。
本発明により得られる効果は、このような非・難吸収性の被記録材を用いたときに、極めて好適に発揮される。
被記録材としては、例えば、いずれもインク受容層を有しない普通紙、グラビア印刷やオフセット印刷等に用いられるメディア;インク受容層を有するインクジェット専用紙、インクジェット専用フィルム、光沢紙、又は光沢フィルム等;繊維や布(セルロース、ナイロン、羊毛等);皮革;カラーフィルター用基材;等も挙げられる。ここで、インク受容層を有しない普通紙等の中には、上記の非・難吸収性の被記録材と同様にインク受容性の低いものが存在する。このような普通紙を用いたときも、本発明により得られる効果が極めて好適に発揮される。
上記インクジェット記録方法で情報伝達用シート等の被記録材に記録するときは、例えば上記のインク組成物を含有する容器をインクジェットプリンタの所定の位置にセットし、上記の記録方法で被記録材に記録することができる。
上記インクジェット記録方法は、本発明のインク組成物と、必要に応じて、グリーン、ブルー(又はバイオレット)及びレッド(又はオレンジ)等の各色のインク組成物とを併用することもできる。
各色のインク組成物は、それぞれの容器に注入され、その各容器を、上記インク組成物を含有する容器と同様にインクジェットプリンタの所定の位置に装填してインクジェット記録に使用することができる。
本発明のインク組成物を用いることで、インクジェット専用紙や汎用普通紙に限らず、非・難吸収性の被記録材を使用しても、耐擦過性に優れ、かつモットリング現象を生じず高画質な記録画像を得ることができる。また、メディア上でのインクドットの真円度が高く、平滑性があり、光沢感を損なわない画像が得られる。さらに、耐水性、耐光性、耐熱性、耐酸化ガス(例えば耐オゾンガス)性等の各種堅牢性に優れた記録画像を得ることができる。
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例によって限定されるものではない。
[実施例1]:分散液1の調製。
国際公開第2013/115071号の合成例3に記載のブロック共重合体を調製し、得られた高分子分散剤6部を、2−ブタノン30部に溶解させ、均一な溶液とした。この液に、0.44gの水酸化ナトリウムを41部のイオン交換水に溶解させた液を加え、1時間攪拌することで高分子分散剤が溶解した乳化溶液を調製した。これにC.I.Pigment Blue 15:3(大日精化工業社製シアニンブルー A220J)20部を加え、1500rpmの条件下で15時間、サンドグラインダー中で分散処理を行った。得られた液にイオン交換水100部を滴下し、ろ過して分散用ビーズを取り除いた後、エバポレータで2−ブタノン及び水を減圧留去することにより、顔料固形分11.9%のシアン分散液を得た。水溶液中の固形分測定には株式会社エイ・アンド・デイ社製、MS−70を用いて、乾燥重量法により求めた。得られた着色分散液を、「分散液1」とする。
[実施例2]:分散液2の調製。
ジョンクリル68(MW:13000)11.3部、及びトリエタノールアミン6部をイオン交換水95.2部に溶解し、1時間攪拌した。得られた溶液にC.I.Pigment Blue 15:3(大日精化工業社製 シアニンブルー A220J)37.5部を加え、1500rpmの条件下で20時間、サンドグラインダーで分散処理を行った。得られた分散液にイオン交換水150部を滴下した後、この液をろ過して分散用ビーズを取り除くことにより、固形分の含有量が19.2%の分散液を得た。得られた分散液を「分散液2」とする。
[実施例3〜10]:インクの調製。
下記表2に記載の各成分を加えて攪拌混合した後、ポアサイズ3μmのメンブランフィルターで夾雑物を濾別し、評価試験用のインク組成物を得た。得られたインク組成物を、各実施例のインク組成物とする。
表2中、各成分の数値は「部」を意味する。残部とあるのは、純水を加えてインク組成物の総量を100部に調整したことを意味する。
下記表2中の略号等は、以下の意味である。
PG:プロピレングリコール。
2−Py:2−ピロリドン。
BYK−349:シリコーン系界面活性剤、BYK−349。
SF465:ノニオン界面活性剤、サーフィノール465。
FS−31:フッ素系界面活性剤、Capstone FS−31。
1,2−HD:1,2−ヘキサンジオール。
1,2−BD:1,2−ブタンジオール。
1,2−OD:1,2−オクタンジオール。
EG:エチレングリコール。
Figure 2016010129
[比較例1〜6]:比較用インクの調製。
上記表2に記載の各成分を用いる以外は実施例3〜10と同様にして、比較例1〜6の比較用の各インク組成物を調製した。
[(A)インクジェット記録]
実施例、及び比較例の各インク組成物をそれぞれ使用し、セイコーエプソン社製インクジェットプリンタ、商品名PX205により、被記録材としてパールコートN(三菱製紙製:127.9g/m)に対してインクジェット記録を行い、着色体を得た。被記録材への記録は、いずれも100%Duty画像として行った。
[(B)モットリング試験]
上記[(A)インクジェット方式による記録]にて得られた着色体を試験片とし、各試験片のモットリングの状態を目視にて観察した。評価は下記A〜Cの3段階の基準で評価した。評価結果を下記表3に示す。
A:モットリング現象が抑制されており、実用上、問題ない画像である。
B:モットリング現象による微細な色ムラが画像上に確認され、実用上、問題となる懸念がある。
C:モットリング現象が発生し、不均一で顕著な色ムラが画像上に確認され、実用には不適である。
[(C)耐擦過性試験]
上記[(A)インクジェット記録]にて得られた着色体を90℃で2分間乾燥し、これを試験片とした。
各試験片の記録面と、記録を行う前のパールコートNの白紙面とを重ねあわせた。この2枚重ねの紙面に対して500gの荷重を20往復させた後、各試験片からパールコートNを剥がした。こうして得られた擦過前の試験片と擦過後の試験片の印字濃度を、X−rite社製濃度計、商品名Spectro Eyeにて測定した。観測光源はD50、観測視野は2°、濃度はANSI Aの条件で測定を行い、記録画像の反射濃度Dc値を測定した。耐擦過性の指標として、擦過後の着色剤の残存率(%)を下記式で計算し、結果を下記表3に示した。
残存率(%)=(擦過後の印字濃度)/(擦過前の印字濃度)x100。
Figure 2016010129
上記の結果から明らかなように、各実施例のインク組成物は、インクの吸収能力が低い被記録材に記録したときでも耐擦過性に優れ、かつモットリング現象を生じず高画質な記録画像を与えるインク組成物であることが確認された。
[実施例11〜17]:インクの調製。
下記表4に記載の各成分を加えて攪拌混合した後、ポアサイズ3μmのメンブランフィルターで夾雑物を濾別し、評価試験用のインク組成物を得た。得られたインク組成物を、各実施例のインク組成物とする。
表4中、各成分の数値は「部」を意味する。残部とあるのは、純水を加えてインク組成物の総量を100部に調整したことを意味する。
下記表4中の略号等は、前記表2中の略号等と同じ意味である。
Figure 2016010129
上記のようにして得た実施例11〜17のインク組成物をそれぞれ使用し、前記[(A)インクジェット記録]、[(B)モットリング試験]及び[(C)耐擦過性試験]を実施した。結果を下記表5に示した。
Figure 2016010129
上記の結果から明らかなように、各実施例のインク組成物は、インクの吸収能力が低い被記録材に記録したときでも耐擦過性に優れ、かつモットリング現象を生じず高画質な記録画像を与えるインク組成物であることが確認された。
本発明のインク組成物は、インクの吸収能力が低い被記録材に記録したときでも耐擦過性に優れ、かつモットリング現象を生じず高画質な記録画像を提供できることから、各種の記録用インク、特にインクジェット記録用インクとして極めて有用である。

Claims (10)

  1. 下記式(1)で表される化合物と、着色剤と、分散剤と、C4−C12アルカンジオールとを含有するインク組成物であって、該インク組成物の総質量中における下記式(1)で表される化合物の含有量が、質量基準で0.1〜5%であるインク組成物。
    Figure 2016010129
    [式(1)中、Rは、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基を有するアルコキシ基、アシロキシ基、又はアリールカルボニルオキシ基を表し、Rは水素原子又はアルキル基を表し、Rは水素原子又はアルキル基を表し、Rは水素原子、ヒドロキシ基、又はアルキル基を表し、Rはアルキル基をそれぞれ表す。]
  2. 上記式(1)において、Rがヒドロキシ基又はヒドロキシ基を有するアルコキシ基
    である、請求項1に記載のインク組成物。
  3. 上記式(1)において、Rがヒドロキシ基である、請求項1に記載のインク組成物。
  4. 上記式(1)において、Rがヒドロキシ基であり、Rがアルキル基であり、Rがアルキル基であり、Rが水素原子又はヒドロキシ基であり、Rがアルキル基である、請求項1に記載のインク組成物。
  5. 上記式(1)において、Rがヒドロキシ基であり、Rが分岐鎖アルキル基であり、Rが直鎖アルキル基であり、Rが水素原子又はヒドロキシ基であり、Rが分岐鎖アルキル基である、請求項1に記載のインク組成物。
  6. 上記アルカンジオールが、C4−C8のアルカンジオールである請求項1〜5のいずれか一項に記載のインク組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のインク組成物の液滴を、記録信号に応じて吐出させて被記録材に付着させることにより記録を行うインクジェット記録方法。
  8. 上記被記録材が情報伝達用シートである、請求項7に記載のインクジェット記録方法。
  9. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のインク組成物により着色された着色体。
  10. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のインク組成物を含有する容器が装填された、インクジェットプリンタ。
JP2016534497A 2014-07-18 2015-07-16 インク組成物、インクジェット記録方法及び着色体 Active JP6622700B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014147264 2014-07-18
JP2014147264 2014-07-18
PCT/JP2015/070461 WO2016010129A1 (ja) 2014-07-18 2015-07-16 インク組成物、インクジェット記録方法及び着色体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016010129A1 true JPWO2016010129A1 (ja) 2017-05-25
JP6622700B2 JP6622700B2 (ja) 2019-12-18

Family

ID=55078615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016534497A Active JP6622700B2 (ja) 2014-07-18 2015-07-16 インク組成物、インクジェット記録方法及び着色体

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10544320B2 (ja)
EP (1) EP3153555B1 (ja)
JP (1) JP6622700B2 (ja)
CN (1) CN106661355B (ja)
WO (1) WO2016010129A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017222842A (ja) * 2016-05-11 2017-12-21 日本化薬株式会社 インク、インクジェット記録方法及びモットリングの改善方法
JP6846121B2 (ja) * 2016-05-11 2021-03-24 日本化薬株式会社 インク及びインクジェット記録方法
JP2019524916A (ja) * 2016-06-24 2019-09-05 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company 非水溶性添加剤を含有する水性インクジェットインク
JP2019167494A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 日本化薬株式会社 インク及び繊維の捺染方法
JP2020063363A (ja) * 2018-10-17 2020-04-23 三菱鉛筆株式会社 筆記具用水性インク組成物
JP7353040B2 (ja) * 2019-02-01 2023-09-29 日本化薬株式会社 インク及びインクジェット記録方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6157669A (ja) * 1984-08-28 1986-03-24 Pentel Kk 水性顔料インキ
JP2012167227A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Seiko Epson Corp インク組成物及びインクジェット記録方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4070322A (en) * 1976-02-02 1978-01-24 A. B. Dick Company Ink composition for jet printing onto non-absorbent surfaces
JPS61168677A (ja) * 1985-01-22 1986-07-30 Pentel Kk 水性顔料インキ
JP4186150B2 (ja) * 2000-07-19 2008-11-26 セイコーエプソン株式会社 糖アルキレンオキシ誘導体及びインク
JP4056260B2 (ja) 2002-02-27 2008-03-05 株式会社リコー 水性記録液並びに、該水性記録液を用いた記録方法、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置
JP2004115589A (ja) * 2002-09-24 2004-04-15 Seiko Epson Corp 水性インク組成物
EP1433797B1 (en) * 2002-12-19 2008-02-20 Rohm And Haas Company Pigmentation polymer composition
JP2006182943A (ja) 2004-12-28 2006-07-13 Fuji Shikiso Kk 水系顔料液組成物
US20080182929A1 (en) 2006-10-30 2008-07-31 Velsicol Chemical Corporation Aqueous Coating Compositions Exhibiting Increased Open Time With Reduced Levels Of Volatile Organic Compounds
CN101617003B (zh) 2007-02-26 2013-05-08 柯尼卡美能达控股株式会社 水性喷墨记录油墨
WO2012024472A1 (en) * 2010-08-18 2012-02-23 Sun Chemical Corporation Chlorine-free ink and coating compositions & a method for printing on untreated polyolefin films with improved adhesion
JP5901974B2 (ja) 2012-01-12 2016-04-13 サカタインクス株式会社 紙器用水性グラビア印刷インキ組成物
JP6236823B2 (ja) * 2013-03-22 2017-11-29 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6157669A (ja) * 1984-08-28 1986-03-24 Pentel Kk 水性顔料インキ
JP2012167227A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Seiko Epson Corp インク組成物及びインクジェット記録方法

Also Published As

Publication number Publication date
US10544320B2 (en) 2020-01-28
CN106661355A (zh) 2017-05-10
CN106661355B (zh) 2020-06-12
EP3153555A4 (en) 2017-05-10
US20170137652A1 (en) 2017-05-18
JP6622700B2 (ja) 2019-12-18
WO2016010129A1 (ja) 2016-01-21
EP3153555B1 (en) 2018-04-18
EP3153555A1 (en) 2017-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6622700B2 (ja) インク組成物、インクジェット記録方法及び着色体
JP5979728B2 (ja) 水性黒色インク組成物、これを用いるインクジェット記録方法、及び着色体
JP2013032469A (ja) 水性黒色インク組成物、これを用いるインクジェット記録方法、及び着色体
JP6469007B2 (ja) インクセット、インクジェット記録方法及び着色体
JP2020125382A (ja) インク及びインクジェット記録方法
WO2020162270A1 (ja) インク、インクジェット記録方法及び記録メディア
JPWO2008142989A1 (ja) 水溶性アゾ化合物又はその塩、インク組成物及び着色体
JP2017203098A (ja) インク及びインクジェット記録方法
JP2017218541A (ja) インク及びインクジェット記録方法
JP4963883B2 (ja) 水溶性アゾ化合物又はその塩、インク組成物及び着色体
JP2018039857A (ja) 擦過性の向上方法
JP2020125452A (ja) インク、インクジェット記録方法及び記録メディア
JP5306233B2 (ja) 水溶性アントラピリドン化合物又はその塩、インク組成物及び着色体
WO2014136569A1 (ja) インク組成物、インクジェット記録方法及び着色体
JP6321555B2 (ja) インク組成物、インクセット、インクジェット記録方法及び着色体
JP6792942B2 (ja) インクセット及びインクジェット記録方法
JP4632770B2 (ja) アゾ化合物、インク組成物、記録方法及び着色体
JPWO2015012131A1 (ja) インクセット、インクジェット記録方法及び着色体
JP2016160388A (ja) 水性インク組成物、インクジェット記録方法、及び着色体
JP6893404B2 (ja) 擦過性の向上方法
JP6607551B2 (ja) インク組成物、インクジェット記録方法及び着色体
JP2023146092A (ja) 水系インク組成物
JP2020125453A (ja) インク、インクジェット記録方法及び記録メディア
JP2013072061A (ja) アゾ化合物、インク組成物及び着色体
JP2014189782A (ja) インク組成物、インクジェット記録方法及び着色体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190416

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190813

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191016

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20191024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6622700

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250