JPWO2015198445A1 - 乗客コンベヤの安全装置 - Google Patents

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Abstract

本発明の乗客コンベヤの安全装置は、踏段(13)の移動に応じて回転するラチェットホイール(21)、及びラチェットホイール(21)の外周部に係合してラチェットホイール(21)の回転を制動する係合位置と、ラチェットホイール(21)から離れてラチェットホイール(21)の回転を許容する解除位置との間で変位可能な伸縮体(25,29)を備えており、伸縮体(25,29)は、係合位置に変位されると、ラチェットホイール(21)の回転力に逆らう抵抗力を発生しながら縮む。

Description

この発明は、乗客コンベヤの異常時に踏段の移動を止める乗客コンベヤの安全装置に関するものである。
従来、駆動機の駆動力を駆動側スプロケットに伝える駆動チェーンが破断すると、駆動側スプロケットと一体に回転するラチェットホイールにラチェットポールを係合させることにより、駆動側スプロケットの回転を強制的に止めて踏段の移動を止める乗客コンベヤの主軸ブレーキが知られている。駆動側スプロケットでは、主軸に固定された円板状のフランジ部と、フランジ部の外縁部を囲む環状円板状のホイール部との間に複数の制動子が設けられ、各制動子が摩擦作用をもってフランジ部及びホイール部のそれぞれに接触している。駆動チェーンが破断してラチェットポールがホイール部に係合すると、ホイール部の回転は急停止するが、フランジ部の回転は各制動子の摩擦力によってホイール部に対して遅れて停止する。これにより、踏段の急停止が防止され、踏段の停止による衝撃が緩和される(特許文献1参照)。
特開2011−46483号公報
しかし、上記のような従来の乗客コンベヤの主軸ブレーキでは、ラチェットホイールをフランジ部及びホイール部に分割し、ラチェットホイールの周方向について複数の制動子を配置する必要がある。従って、ラチェットホイールの構造が複雑になってしまい、ラチェットホイールの製造に手間がかかってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、踏段の停止による衝撃を緩和することができるとともに、製造を容易にすることができる乗客コンベヤの安全装置を得ることを目的とする。
この発明による乗客コンベヤの安全装置は、踏段の移動に応じて回転するラチェットホイール、及びラチェットホイールの外周部に係合してラチェットホイールの回転を制動する係合位置と、ラチェットホイールから離れてラチェットホイールの回転を許容する解除位置との間で変位可能な伸縮体を備え、伸縮体は、係合位置に変位されると、ラチェットホイールの回転力に逆らう抵抗力を発生しながら縮む。
この発明による乗客コンベヤの安全装置によれば、係合位置に変位された伸縮体がラチェットホイールの回転力に逆らう抵抗力を発生しながら縮むので、踏段の停止による衝撃を緩和することができるとともに、乗客コンベヤの安全装置の製造を容易にすることができる。
この発明の実施の形態1によるエスカレータを示す側面図である。 図1のトラスの長手方向一端部内を示す側面図である。 図2の駆動チェーンが破断したときの状態を示す側面図である。 図2の伸縮体を示す拡大側面図である。 図4の伸縮体を示す正面図である。 図2の伸縮体が解除位置に存在している状態を示す拡大側面図である。 図6の伸縮体が係合位置に変位されている状態を示す拡大側面図である。 図7のラチェットホイールとピンとが係合しながら伸縮体が縮小状態になっている状態を示す側面図である。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエスカレータ(乗客コンベヤ)を示す側面図である。図において、トラス(主枠)1には、踏段チェーン2により無端状に連結された複数の踏段3が支持されている。トラス1上には、トラス1の幅方向について対向する一対の欄干4が設けられている。各欄干4の周縁部には、無端状の移動手摺5がそれぞれ設けられている。踏段3及び移動手摺5は、互いに同期して移動される。
トラス1の長手方向一端部(上端部)内には、駆動機6と、駆動機6の駆動力を受けて回転されるスプロケット装置7と、エスカレータの異常時にスプロケット装置7に制動力を与える安全装置8と、エスカレータの運転を制御する制御装置(図示せず)とが設けられている。
駆動機6は、モータ及びブレーキ装置を含む駆動機本体9と、駆動機本体9に設けられ、駆動機本体9の駆動力(回転力)により回転される駆動機スプロケット10とを有している。駆動機スプロケット10には、駆動機本体9のモータにより駆動力が与えられ、駆動機本体9のブレーキ装置の動作により制動力が与えられる。
スプロケット装置7は、トラス1の幅方向に沿って配置された主軸11と、主軸11にそれぞれ固定された駆動スプロケット12及び上部踏段スプロケット13とを有している。主軸11、駆動スプロケット12及び上部踏段スプロケット13は、主軸11の軸線を中心に一体に回転される。
駆動機スプロケット10及び駆動スプロケット12間には、無端状の駆動チェーン14が巻き掛けられている。駆動チェーン14には、駆動チェーン14が弛まないように張力が与えられている。駆動チェーン14は、駆動機スプロケット10の回転により周回移動される。駆動スプロケット12は、駆動チェーン14の周回移動により回転される。これにより、駆動機6の駆動力は、駆動チェーン14を介して駆動スプロケット12に伝わる。主軸11、駆動スプロケット12及び上部踏段スプロケット13は、駆動機6の駆動力が駆動スプロケット12に伝わることにより、一体に回転される。
トラス1の長手方向他端部(下端部)内には、トラス1の幅方向に沿って配置された回転軸の軸線を中心に回転可能な下部踏段スプロケット15が設けられている。踏段チェーン2は、上部踏段スプロケット13及び下部踏段スプロケット15間に巻き掛けられている。踏段チェーン2は、上部踏段スプロケット13の回転により移動される。各踏段3は、踏段チェーン2の移動により循環移動される。
図2は、図1のトラス1の長手方向一端部内を示す側面図である。また、図3は、図2の駆動チェーン14が破断したときの状態を示す側面図である。安全装置8は、主軸11に固定されたラチェットホイール21と、主軸11と平行に配置された回動軸22と、回動軸22に固定され駆動チェーン14に摺動可能に載せられた検出レバー23と、回動軸22に固定されラチェットホイール21の径方向外側に配置された伸縮体24とを有している。
ラチェットホイール21の外周部には、複数の歯21aが形成されている。ラチェットホイール21は、単一材により構成されている。ラチェットホイール21は、主軸11の軸線を中心として、主軸11、駆動スプロケット12及び上部踏段スプロケット13と一体に回転される。これにより、ラチェットホイール21は、踏段3の移動に応じて回転する。
回動軸22は、トラス1の取付部材16に回転自在に支持されている。また、回動軸22は、主軸11よりも高い位置に配置されている。検出レバー23及び伸縮体24は、回動軸22の軸線を中心として回動軸22と一体に回動される。
検出レバー23は、回動軸22の径方向へ回動軸22から突出するレバー本体23aと、レバー本体23aの端部に回動自在に設けられた摺動体23bとを有している。駆動チェーン14が駆動機スプロケット10及び駆動スプロケット12間に張られているときには、図2に示すように、摺動体23bが駆動チェーン14に支えられている。駆動チェーン14が破断すると、図3に示すように、検出レバー23の自重により、摺動体23bの位置が低くなる方向へ検出レバー23が回動軸22と一体に回動される。
伸縮体24は、回動軸22の軸線方向に沿って見たとき、検出レバー23と異なる方向へ回動軸22から突出している。また、伸縮体24は、回動軸22の軸線を中心とする回動により、ラチェットホイール21の外周部の歯21aに係合してラチェットホイール21の回転を制動する係合位置(図3)と、ラチェットホイール21から離れてラチェットホイール21の回転を許容する解除位置(図2)との間で変位される。
検出レバー23が駆動チェーン14に載せられた状態では、図2に示すように、伸縮体24の位置が解除位置に保たれ、伸縮体24がラチェットホイール21から離れている。伸縮体24がラチェットホイール21から離れた状態では、ラチェットホイール21の回転が許容され、踏段3の移動が可能になっている。
駆動チェーン14が破断して検出レバー23が自重で回動すると、図3に示すように、伸縮体24が検出レバー23と一体に回動されることにより、伸縮体24の位置が係合位置となる。これにより、伸縮体24がラチェットホイール21の外周部の歯21aと係合する。伸縮体24は、係合位置に変位されてラチェットホイール21の外周部の歯21aと係合すると、ラチェットホイール21の回転力に逆らう抵抗力を発生しながら縮む。これにより、ラチェットホイール21に制動力が与えられ、踏段3の移動が停止する。
図4は、図2の伸縮体24を示す拡大側面図である。また、図5は、図4の伸縮体24を示す正面図である。伸縮体24は、長穴(案内部)25が設けられた板状の支持部材26と、長穴25に案内されながら支持部材26に対して変位されるラチェットポール(係合部材)27と、支持部材26とラチェットポール27との間に挟まれ、支持部材26との間で摩擦力を発生しながらラチェットポール27と一体に変位される一対の摩擦材28と、支持部材26にラチェットポール27を変位可能に保持する複数(この例では、2つ)の締結具29とを有している。
伸縮体24は、支持部材26に対するラチェットポール27の変位により伸縮する。即ち、伸縮体24の状態は、支持部材26に対するラチェットポール27の変位により、伸縮体24の長さが設定上限長さL1となる伸長状態と、伸縮体24の長さが設定上限長さL1よりも短い設定下限長さL2(L2<L1)となる縮小状態との間で変化する。伸縮体24がラチェットホイール21の外周部の歯21aと係合しながら縮むときには、各摩擦材28のそれぞれと支持部材26との間で発生する摩擦力が、ラチェットホイール21の回転力に逆らう抵抗力となる。
支持部材26は、回動軸22の軸線に対して垂直に配置された状態で回動軸22に固定されている。長穴25は、図4に示すように、回動軸22の径方向に沿って支持部材26に設けられている。
ラチェットポール27は、互いに対向する一対の対向板271と、一対の対向板271間に固定されたピン(係合片)272とを有している。
一対の対向板271は、長穴25の長手方向に沿って配置された板である。また、一対の対向板271のそれぞれの長さは、長穴25の長さよりも長くなっている。さらに、各対向板271は、長穴25の長手方向について支持部材26から突出している。
支持部材26は、図5に示すように、一対の摩擦材28を介して一対の対向板271間に挟まれている。各対向板271、各摩擦材28及び支持部材26は、各締結具29でまとめて締結されている。ラチェットポール27、各摩擦材28及び各締結具29は、支持部材26に対して一体に変位される。
各摩擦材28のそれぞれと支持部材26との間には、各締結具29の締結により摩擦力が生じている。これにより、一対の対向板271は、各摩擦材28のそれぞれと支持部材26との間に生じる摩擦力を抵抗力として受けながら、支持部材26に対して変位される。各摩擦材28のそれぞれと支持部材26との間に生じる摩擦力の大きさは、例えば各踏段3の重量等に基づいて各締結具29の締結力の大きさを調整することにより、調整される。
各締結具29は、長穴25、各対向板271に設けられたボルト通し穴(丸穴)、及び各摩擦材28に設けられたボルト通し穴(丸穴)のそれぞれに通された貫通ボルト291と、貫通ボルト291のねじ部に螺合され、貫通ボルト291の頭部との間で各対向板271、各摩擦材28及び支持部材26をまとめて締め付けるナット292とを有している。一対の対向板271は、各貫通ボルト291が長穴25内をスライドされることにより長穴25の長手方向へ案内される。
各締結具29は、長穴25の長手方向について互いに離して配置されている。これにより、各対向板271が支持部材26に対して回動することが防止され、各対向板271の長手方向が長穴25の長手方向に一致した状態が保たれる。
伸縮体24の長さが設定下限長さL2になると(即ち、伸縮体24が縮小状態になると)、長穴25の回動軸22に近い側の端部(長手方向一端部)に貫通ボルト291が係合する。これにより、伸縮体24が縮む方向へのラチェットポール27の変位が阻止される。また、伸縮体24の長さが設定上限長さL1になると(即ち、伸縮体24が伸長状態になると)、長穴25の回動軸22から遠い側の端部(長手方向他端部)に貫通ボルト291が係合する。これにより、伸縮体24が伸びる方向へのラチェットポール27の変位が阻止される。即ち、長穴25の長手方向一端部は、伸縮体24が縮む方向へのラチェットポール27の変位を阻止するストッパとして支持部材26に設けられ、長穴25の長手方向他端部は、伸縮体24が伸びる方向へのラチェットポール27の変位を阻止するストッパとして支持部材26に設けられている。伸縮体24の伸縮可能範囲(即ち、設定上限長さL1と設定下限長さL2との差)は、踏段3に発生する衝撃の大きさを考慮して決められる。
ピン272は、一対の対向板271の回動軸22から遠い側の端部間に固定されている。これにより、ピン272の位置は、支持部材26よりも回動軸22から離れた位置となっている。回動軸22からピン272までの距離は、ラチェットポール27が長穴25の長手方向に沿って支持部材26に対して変位されることにより変化する。即ち、回動軸22からピン272までの距離は、伸縮体24が伸長状態であるときに最も大きくなり、伸縮体24が縮小状態であるときに最も小さくなる。
伸縮体24が伸長状態で係合位置に変位されると、ピン272がラチェットホイール21の外周部の歯21aと係合する。ラチェットホイール21の外周部の歯21aとピン272とが係合した状態でピン272がラチェットホイール21から回転力を受けることにより、各摩擦材28のそれぞれと支持部材26との間に発生する摩擦力に逆らいながら、ピン272が回動軸22に近づく方向へラチェットポール27が変位される。
次に、動作について説明する。図6は、図2の伸縮体24が解除位置に存在している状態を示す拡大側面図である。通常運転時には、検出レバー23の摺動体23bが駆動チェーン14に載せられている。このときには、図2及び図6に示すように、ラチェットホイール21から離れる解除位置に伸縮体24の位置が保たれ、伸縮体24の状態が伸長状態となっている。これにより、ラチェットホイール21の回転が許容されている。
通常運転時には、制御装置の制御により駆動機6の駆動機スプロケット10が回転すると、摺動体23bが駆動チェーン14に載ったまま駆動チェーン14が周回移動される。これにより、主軸11、駆動スプロケット12、上部踏段スプロケット13及びラチェットホイール21が一体に回転され、踏段3及び移動手摺5が互いに同期しながら移動される。
図7は、図6の伸縮体24が係合位置に変位されている状態を示す拡大側面図である。駆動チェーン14が破断する異常が生じると、検出レバー23が自重で伸縮体24と一体に回動される。これにより、伸縮体24が解除位置から係合位置に変位され、図7に示すように、伸縮体24のピン272がラチェットホイール21の外周部の歯21aと係合する。
図8は、図7のラチェットホイール21とピン272とが係合しながら伸縮体24が縮小状態になっている状態を示す側面図である。伸縮体24のピン272がラチェットホイール21の外周部の歯21aと係合している状態で、乗客を乗せる位置に存在する踏段3が下降する方向へラチェットホイール21が回転すると、回動軸22に近づく方向へピン272がラチェットホイール21の歯21aで押されながら、ラチェットポール27が長穴25に沿って支持部材26に対して変位される、これにより、伸縮体24の状態が伸長状態から縮小状態になる。このとき、ラチェットポール27は、各摩擦材28のそれぞれと支持部材26との間に生じる摩擦力に逆らって変位される。これにより、ラチェットホイール21及びスプロケット装置7に制動力が与えられ、ラチェットホイール21及びスプロケット装置7の回転が停止する。スプロケット装置7の回転が停止すると、踏段3の移動が停止する。
このような安全装置8では、ラチェットホイール21の外周部の歯21aと係合する係合位置に伸縮体24が変位すると、ラチェットホイール21の回転力に逆らう抵抗力を発生しながら伸縮体24が縮むので、ラチェットホイール21の回転速度の急激な低下を、伸縮体24が縮むときの抵抗力によって防止することができる。これにより、エスカレータの異常時にラチェットホイール21を強制的に停止させたときに、ラチェットホイール21に生じる衝撃を緩和することができ、踏段3の停止による衝撃を緩和することができる。また、伸縮体24よりも大きな部品であるラチェットホイール21の構造を簡素化することができるとともに、伸縮体24の構造も簡単な伸縮構造でよいので、エスカレータの製造を容易にすることができる。
また、伸縮体24は、長穴25が設けられた支持部材26と、長穴25に案内されながら支持部材26に対して変位されるラチェットポール27と、ラチェットポール27と一体に変位しながら、支持部材26との間で摩擦力を発生する摩擦材28とを有しているので、伸縮体24の構造を簡単な構造とすることができる。また、伸縮体24が縮むときに、ラチェットホイール21の回転力に逆らう抵抗力をより確実に発生させることができる。
また、伸縮体24の長さが設定縮小長さL2になると、伸縮体24が縮む方向へのラチェットポール27の変位が長穴25の長手方向一端部(ストッパ)によって阻止されるので、伸縮体24がラチェットホイール21の外周部の歯21aと係合した後のラチェットホイール21の回転量が必要以上に長くなることを防止することができる。これにより、エレベータの異常が発生した後、乗客を乗せる位置にある踏段3が下降する距離が必要以上に長くなることを防止することができる。
なお、上記の例では、摩擦材28と支持部材26との間に摩擦力を発生しながら縮む伸縮体24が用いられているが、油圧による抵抗力を発生しながら縮む油圧シリンダを伸縮体24として用いてもよい。この場合、油圧シリンダの構造は、シリンダと、シリンダ内のオイルの抵抗力を受けながらシリンダに対して変位されるプランジャとを有する構造にされる。油圧シリンダは、シリンダに対するプランジャの変位により伸縮される。
また、上記の例では、駆動チェーン14の破断によって検出レバー23が自重で回動されると、伸縮体24が解除位置から係合位置に変位されるようになっているが、これに限定されず、例えば、エスカレータの異常(例えば駆動チェーン14の破断等)を検出するセンサを設置し、センサが異常を検出すると、アクチュエータを電気的に動作させて解除位置から係合位置へ伸縮体24を変位させるようにしてもよい。
また、上記の例では、長穴25の長手方向一端部が、伸縮体24が縮む方向へのラチェットポール27の変位を阻止するストッパとなっているが、これに限定されず、例えば、支持部材26に突起をストッパとして設け、伸縮体24の長さが設定下限長さL2になるとラチェットポール27の対向板271がストッパとしての突起に当たってラチェットポール27の変位を阻止するようにしてもよい。
また、上記の例では、この発明がエスカレータに適用されているが、動く歩道(乗客コンベヤ)にこの発明を適用してもよい。

Claims (3)

  1. 踏段の移動に応じて回転するラチェットホイール、及び
    上記ラチェットホイールの外周部に係合して上記ラチェットホイールの回転を制動する係合位置と、上記ラチェットホイールから離れて上記ラチェットホイールの回転を許容する解除位置との間で変位可能な伸縮体
    を備え、
    上記伸縮体は、上記係合位置に変位されると、上記ラチェットホイールの回転力に逆らう抵抗力を発生しながら縮む乗客コンベヤの安全装置。
  2. 上記伸縮体は、
    案内部が設けられた支持部材と、
    上記案内部に案内されながら上記支持部材に対して変位される係合部材と、
    上記支持部材と上記係合部材との間に挟まれ、上記支持部材との間で摩擦力を発生しながら上記係合部材と一体に変位される摩擦材と
    を有し、
    上記ラチェットホイールの外周部に上記係合部材が係合すると、上記ラチェットホイールの回転力によって上記伸縮体が縮む方向へ上記係合部材が上記支持部材に対して変位される請求項1に記載の乗客コンベヤの安全装置。
  3. 上記支持部材には、ストッパが設けられており、
    上記伸縮体が縮む方向への上記係合部材の変位は、上記伸縮体の長さが設定下限長さになると上記ストッパによって阻止される請求項2に記載の乗客コンベヤの安全装置。
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