JPWO2015190146A1 - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
複数のノズルNからインクを吐出させるフルライン型のヘッドモジュール121により画像を形成するインクジェット記録装置100であって、記録媒体Pの搬送方向Mに交差する方向W沿って並び、ヘッドモジュールが形成する第一テストパターンを読み取る複数のラインセンサー141A,141Bを備え、複数のラインセンサーは、その検出範囲における交差方向Wの端部同士が重複を生じるように配置され、複数のラインセンサーと複数のノズルとの交差方向Wの位置関係を各ラインセンサーごとに取得する位置関係情報取得部250と、位置関係情報取得部で取得されている位置関係を参照して、各ラインセンサーごとに第一テストパターンの読み取り結果を解析する解析部144とを備えている。
Description
本発明は、インクジェット記録装置に関する。
従来、用紙等の記録媒体にインクを付与して記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置が知られている。このようなインクジェット記録装置においては、記録媒体の搬送方向とは垂直の方向(以下、幅方向という)に延び、記録媒体の幅よりも広い範囲に亘って配列されたノズル列を有する記録ヘッドを備え、記録媒体を搬送させながらインクを吐出することにより画像形成を行ういわゆるシングルパス形式のものがある。シングルパス形式のインクジェット記録装置は、高速で印刷が可能なことから生産性が高いものである。
このような、シングルパス形式のインクジェット記録装置では、ノズルの吐出不良、その他の形成画質の向上のために、個々のノズルからのインク吐出により所定のテストパターンを形成し、その搬送方向下流側に設けられたラインセンサーでテストパターンを読み取り、吐出不良のノズルの検出やその他の画質の良否について検出を行っている。
しかしながら、ラインセンサーのサイズを変えずに画像形成範囲の全幅まで読み取り範囲を広げる場合、そのための光学系が必要となり、読み取りのための構成部分が大型化し且つコストアップとなる上に、読み取り解像度も低下する。
このため、特許文献1のインクジェット記録装置では、記録媒体の表面については光学系を使用した単体のCCD(Charge Coupled Devices)による読み取りを行っているが、記録媒体の裏面については接触型のCIS(Contact Image Sensor)を記録媒体の幅方向に沿って一部重複するように三つ並べて読み取りを行っていた。
このため、特許文献1のインクジェット記録装置では、記録媒体の表面については光学系を使用した単体のCCD(Charge Coupled Devices)による読み取りを行っているが、記録媒体の裏面については接触型のCIS(Contact Image Sensor)を記録媒体の幅方向に沿って一部重複するように三つ並べて読み取りを行っていた。
しかしながら、上述のように複数のラインセンサーを一部重複を生じるように幅方向並べて配置した場合、光電変換素子列方向(幅方向)及び垂直方向(記録媒体搬送方向)の2センサー間の各光電変換素子間ずれの影響により重複部分のテストパターンの読み取りが適正に行われないおそれがあった。
特許文献1のインクジェット記録装置では、CISの重複部分はテストパターンを形成しないで、当該重複部分のテストパターンは表面側の単体のCCDで読み取りを行っていた。即ち、CISの重複部分でのテストパターンの読み取りについては事実上回避する構造となっていた。
特許文献1のインクジェット記録装置では、CISの重複部分はテストパターンを形成しないで、当該重複部分のテストパターンは表面側の単体のCCDで読み取りを行っていた。即ち、CISの重複部分でのテストパターンの読み取りについては事実上回避する構造となっていた。
本発明の課題は、重複を生じるように複数のラインセンサーを並べて配置した場合に重複部分でのテストパターンの適正な読み取りを行うことである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
所定の搬送方向に搬送される記録媒体に対して複数のノズルからインクを吐出させるフルライン型のヘッドモジュールにより画像を形成するインクジェット記録装置であって、
前記記録媒体の搬送方向に交差する方向に沿って並び、前記ヘッドモジュールが形成する第一テストパターンを読み取る複数のラインセンサーを備え、
前記複数のラインセンサーは、その検出範囲における前記記録媒体の搬送方向に交差する方向の端部同士が重複を生じるように配置され、
前記複数のラインセンサーと前記複数のノズルとの前記記録媒体の搬送方向に交差する方向の位置関係を各ラインセンサーごとに取得する位置関係情報取得部と、
前記位置関係情報取得部で取得されている位置関係を参照して、各ラインセンサーごとに前記第一テストパターンの読み取り結果を解析する解析部と、
を備えることを特徴とする。
所定の搬送方向に搬送される記録媒体に対して複数のノズルからインクを吐出させるフルライン型のヘッドモジュールにより画像を形成するインクジェット記録装置であって、
前記記録媒体の搬送方向に交差する方向に沿って並び、前記ヘッドモジュールが形成する第一テストパターンを読み取る複数のラインセンサーを備え、
前記複数のラインセンサーは、その検出範囲における前記記録媒体の搬送方向に交差する方向の端部同士が重複を生じるように配置され、
前記複数のラインセンサーと前記複数のノズルとの前記記録媒体の搬送方向に交差する方向の位置関係を各ラインセンサーごとに取得する位置関係情報取得部と、
前記位置関係情報取得部で取得されている位置関係を参照して、各ラインセンサーごとに前記第一テストパターンの読み取り結果を解析する解析部と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
前記ヘッドモジュールは、前記記録媒体の搬送方向に交差する方向に沿って並んだ複数のノズルを有するインクジェットヘッドを複数備え、
前記複数のインクジェットヘッドは、前記複数のノズルが前記記録媒体の搬送方向に交差する方向に沿って並び、前記記録媒体の搬送方向に交差する方向の端部のノズル同士が重複を生じるように配置されていることを特徴とする。
前記ヘッドモジュールは、前記記録媒体の搬送方向に交差する方向に沿って並んだ複数のノズルを有するインクジェットヘッドを複数備え、
前記複数のインクジェットヘッドは、前記複数のノズルが前記記録媒体の搬送方向に交差する方向に沿って並び、前記記録媒体の搬送方向に交差する方向の端部のノズル同士が重複を生じるように配置されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のインクジェット記録装置において、
前記インクジェットヘッドの重複範囲が、前記ラインセンサーの重複範囲の一端または両端を跨がないように、前記複数のラインセンサーと前記複数のインクジェットヘッドとが配置されていることを特徴とする。
前記インクジェットヘッドの重複範囲が、前記ラインセンサーの重複範囲の一端または両端を跨がないように、前記複数のラインセンサーと前記複数のインクジェットヘッドとが配置されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記解析部は、前記ラインセンサーの重複範囲においては、いずれか一方のみの前記ラインセンサーの前記第一テストパターンの読み取り結果を解析することを特徴とする。
前記解析部は、前記ラインセンサーの重複範囲においては、いずれか一方のみの前記ラインセンサーの前記第一テストパターンの読み取り結果を解析することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記位置関係情報取得部は、位置関係検出用の第二テストパターンの各ラインセンサーの読み取り結果と、前記複数のノズルのうち前記第二テストパターンの記録に用いられたノズルの位置と、に基づいて前記位置関係を各ラインセンサーごとに求めることを特徴とする。
前記位置関係情報取得部は、位置関係検出用の第二テストパターンの各ラインセンサーの読み取り結果と、前記複数のノズルのうち前記第二テストパターンの記録に用いられたノズルの位置と、に基づいて前記位置関係を各ラインセンサーごとに求めることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記第一テストパターンは、前記複数のノズルの各々の不吐出を検出するための不吐出検出パターンを含み、
前記解析部は、前記位置関係情報取得部で取得されている位置関係を参照して、各ラインセンサーごとに前記不吐出検出パターンの読み取り結果を解析して、不吐出ノズルの位置を特定することを特徴とする。
前記第一テストパターンは、前記複数のノズルの各々の不吐出を検出するための不吐出検出パターンを含み、
前記解析部は、前記位置関係情報取得部で取得されている位置関係を参照して、各ラインセンサーごとに前記不吐出検出パターンの読み取り結果を解析して、不吐出ノズルの位置を特定することを特徴とする。
本発明によれば、重複を生じるように複数のラインセンサーを並べて配置した場合にテストパターンの適正な読み取りを行うことが可能となる。
[実施形態の概略構成]
以下に、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
以下に、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本発明の一実施形態である画像形成システム1の主要構成を示す図である。
画像形成システム1は、供給部10、本体部100、排出部20を備える。供給部10、本体部100、排出部20は、所定の方向(図1に示すX方向)に沿って設けられて連結している。
画像形成システム1は、供給部10、本体部100、排出部20を備える。供給部10、本体部100、排出部20は、所定の方向(図1に示すX方向)に沿って設けられて連結している。
[供給部]
供給部10は、本体部100に設けられた画像形成部120により画像が形成される記録媒体P(例えば、用紙等)を備蓄するとともに、記録媒体Pを一枚ずつ本体部100に供給する。
供給部10は、本体部100に設けられた画像形成部120により画像が形成される記録媒体P(例えば、用紙等)を備蓄するとともに、記録媒体Pを一枚ずつ本体部100に供給する。
[本体部:全体]
本体部100は、供給部10から供給された記録媒体Pに画像を形成し、画像が形成された記録媒体Pを排出部20に排出する。
本体部100は、供給部10から供給された記録媒体Pに画像を形成し、画像が形成された記録媒体Pを排出部20に排出する。
本体部100は、記録媒体Pを搬送する搬送部110、記録媒体Pに画像を形成する画像形成部120、画像形成部120により画像が形成された記録媒体Pにエネルギー線を照射する照射部130、搬送部110に搬送される媒体上の形成画像を読み取る読取部140等を備え、画像形成システム1におけるインクジェット記録装置として機能する。
[本体部:搬送部]
搬送部110は、画像形成部120、照射部130及び読取部140に媒体を搬送する。
具体的には、搬送部110は、例えば、円筒状のドラム110aを有する。ドラム110aは、円筒の円中心を通る軸を中心に回転可能に設けられて、ドラム110aの円筒状の外周面で記録媒体Pを担持する。搬送部110は、ドラム110aを回転させることで、外周面に担持された記録媒体Pの一面を画像形成部120、照射部130及び読取部140に対向させながら搬送する。
画像形成部120、照射部130及び読取部140は、回転するドラム110aの外周面が通過する位置の近傍に、当該外周面に沿って設けられる。具体的には、画像形成部120、照射部130及び読取部140は、図1に示すように、ドラム110aの外周面の通過により記録媒体Pが搬送される搬送経路のうち、供給部10から供給された記録媒体Pを排出部20側に搬送する搬送経路に沿って、上流側から下流側に向かって、画像形成部120、照射部130、読取部140の順に設けられる。
搬送部110は、画像形成部120、照射部130及び読取部140に媒体を搬送する。
具体的には、搬送部110は、例えば、円筒状のドラム110aを有する。ドラム110aは、円筒の円中心を通る軸を中心に回転可能に設けられて、ドラム110aの円筒状の外周面で記録媒体Pを担持する。搬送部110は、ドラム110aを回転させることで、外周面に担持された記録媒体Pの一面を画像形成部120、照射部130及び読取部140に対向させながら搬送する。
画像形成部120、照射部130及び読取部140は、回転するドラム110aの外周面が通過する位置の近傍に、当該外周面に沿って設けられる。具体的には、画像形成部120、照射部130及び読取部140は、図1に示すように、ドラム110aの外周面の通過により記録媒体Pが搬送される搬送経路のうち、供給部10から供給された記録媒体Pを排出部20側に搬送する搬送経路に沿って、上流側から下流側に向かって、画像形成部120、照射部130、読取部140の順に設けられる。
また、搬送部110は、ドラム110aの回転角度を検知する検知部110bを有し(図5参照)、検知部110bにより検知されたドラム110aの回転角度により、ドラム110aの外周面に担持されて搬送される記録媒体Pの位置を検知可能に設けられている。検知部110bは、例えば、ドラム110aの回転軸に設けられたエンコーダーであるが、一例であってこれに限られるものでなく、ドラム110aの回転角度を検知可能な構成であればよい。
また、搬送部110は、記録媒体Pの表裏を反転させる機構を有する。
具体的には、搬送部110は、例えば、スイッチバック部115を有する。スイッチバック部115は、スイッチバックにより記録媒体Pを反転して搬送する。
具体的には、搬送部110は、例えば、スイッチバック部115を有する。スイッチバック部115は、スイッチバックにより記録媒体Pを反転して搬送する。
より具体的には、スイッチバック部115は、例えば、図1に示す2つのシリンダー(第1シリンダー115a、第2シリンダー115b)と1対のベルトループ(ベルトループ115c)から構成される。
記録媒体Pは、ドラム110aから図1における時計方向に回転するシリンダー111を介して図1における反時計方向に回転する第1シリンダー115aに受け渡され、続いて図1における時計方向に回転する第2シリンダー115bに受け渡される。記録媒体Pの後端が第2シリンダー115bと図1における反時計方向に回転するベルトループ115cのニップ部近傍に到達するとベルトループ115cは図1における時計方向に逆転し、記録媒体Pを吸着してドラム110aまで搬送する。ここで、ベルトループ115cによりドラム110aに戻された記録媒体Pは、画像が形成された面がドラム110aの外周面に当接する状態でドラム110aに再び担持される。即ち、記録媒体Pは、スイッチバック部115により裏返される。また、ドラム110aに戻された記録媒体Pの搬送方向に沿った先頭側の端部は、戻される前にドラム110aにより搬送されていた時の末尾側の端部となる。即ち、記録媒体Pは、スイッチバック部115により反転するように搬送されることで裏返った状態となる。
このように、搬送部110は、スイッチバック部115により記録媒体Pの表裏を反転して搬送することにより記録媒体P等の媒体の両面を順次、画像形成部120に対向させて搬送することが可能に設けられている。
記録媒体Pは、ドラム110aから図1における時計方向に回転するシリンダー111を介して図1における反時計方向に回転する第1シリンダー115aに受け渡され、続いて図1における時計方向に回転する第2シリンダー115bに受け渡される。記録媒体Pの後端が第2シリンダー115bと図1における反時計方向に回転するベルトループ115cのニップ部近傍に到達するとベルトループ115cは図1における時計方向に逆転し、記録媒体Pを吸着してドラム110aまで搬送する。ここで、ベルトループ115cによりドラム110aに戻された記録媒体Pは、画像が形成された面がドラム110aの外周面に当接する状態でドラム110aに再び担持される。即ち、記録媒体Pは、スイッチバック部115により裏返される。また、ドラム110aに戻された記録媒体Pの搬送方向に沿った先頭側の端部は、戻される前にドラム110aにより搬送されていた時の末尾側の端部となる。即ち、記録媒体Pは、スイッチバック部115により反転するように搬送されることで裏返った状態となる。
このように、搬送部110は、スイッチバック部115により記録媒体Pの表裏を反転して搬送することにより記録媒体P等の媒体の両面を順次、画像形成部120に対向させて搬送することが可能に設けられている。
スイッチバック部115の第1シリンダー115aがドラム110aから記録媒体Pの搬送を引き継ぐ位置は、記録媒体Pの搬送方向における照射部130の下流側である。また、ベルトループ115cがドラム110aに記録媒体Pを戻すことで、戻された記録媒体Pは、画像形成部120の上流側から再度、画像形成部120に搬送されることとなる。
このように、スイッチバック部115は、画像形成部120により記録媒体Pの両面に画像の形成が行われる場合、一方の面に画像が形成された記録媒体Pの表裏を反転させて、搬送部110の搬送方向における画像形成部120の上流側に記録媒体Pを搬送する反転部として機能する。
また、読取部140は、搬送方向における画像形成部120の下流側であって、スイッチバック部115の上流側に設けられる。このことから、スイッチバック部115は、搬送部110により画像形成部120及び読取部140を通過して搬送された記録媒体Pを、搬送部110の搬送方向における読取部140の上流側に搬送して搬送部110に再度搬送させる再搬送部として機能する。
このように、スイッチバック部115は、画像形成部120により記録媒体Pの両面に画像の形成が行われる場合、一方の面に画像が形成された記録媒体Pの表裏を反転させて、搬送部110の搬送方向における画像形成部120の上流側に記録媒体Pを搬送する反転部として機能する。
また、読取部140は、搬送方向における画像形成部120の下流側であって、スイッチバック部115の上流側に設けられる。このことから、スイッチバック部115は、搬送部110により画像形成部120及び読取部140を通過して搬送された記録媒体Pを、搬送部110の搬送方向における読取部140の上流側に搬送して搬送部110に再度搬送させる再搬送部として機能する。
[本体部:画像形成部]
画像形成部120は、記録媒体Pに画像を形成する。
具体的には、画像形成部120は、例えば、ドラム110aに担持された記録媒体Pにインクを吐出するノズルを備えたインクジェットヘッド122が複数設けられたヘッドモジュール121を有する。ヘッドモジュール121は、記録媒体Pに吐出されるインクの色(例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の四色)ごとに個別に設けられる。係るヘッドモジュール121を有する画像形成部120は、インクの吐出により記録媒体Pに画像を形成する。
画像形成部120は、記録媒体Pに画像を形成する。
具体的には、画像形成部120は、例えば、ドラム110aに担持された記録媒体Pにインクを吐出するノズルを備えたインクジェットヘッド122が複数設けられたヘッドモジュール121を有する。ヘッドモジュール121は、記録媒体Pに吐出されるインクの色(例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の四色)ごとに個別に設けられる。係るヘッドモジュール121を有する画像形成部120は、インクの吐出により記録媒体Pに画像を形成する。
図2は、K(ブラック)のヘッドモジュール121における記録媒体Pとの対向面(底面)を示す底面図である。なお、Y(イエロー)、M(マジェンタ)、C(シアン)のそれぞれのヘッドモジュール121も同様の構成となっている。
それぞれのヘッドモジュール121は、記録媒体Pの搬送面に対向して開口部が配列された複数のノズルNと、図示しない駆動回路と、インク吐出部とを有する。ヘッドモジュール121では、制御部250からの制御信号に基づいて駆動回路から出力される駆動電圧によりインク吐出部が動作することで、複数のノズルNの開口部からタイミング制御されてインクが吐出される。この吐出されたインクが搬送される記録媒体P上に着弾して画像が形成される。このヘッドモジュール121は、フルライン型のラインヘッドであり、搬送方向に垂直な幅方向に対し、記録媒体Pの画像形成可能な幅全体に亘ってインクを吐出可能にノズルNが配列されている。また、ヘッドモジュール121は、前述したように、Y(イエロー)、M(マジェンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の4色についてそれぞれ個別に設けられているが、これらは全て同一構造なので、図2ではヘッドモジュール121を一つのみ図示している。
それぞれのヘッドモジュール121は、記録媒体Pの搬送面に対向して開口部が配列された複数のノズルNと、図示しない駆動回路と、インク吐出部とを有する。ヘッドモジュール121では、制御部250からの制御信号に基づいて駆動回路から出力される駆動電圧によりインク吐出部が動作することで、複数のノズルNの開口部からタイミング制御されてインクが吐出される。この吐出されたインクが搬送される記録媒体P上に着弾して画像が形成される。このヘッドモジュール121は、フルライン型のラインヘッドであり、搬送方向に垂直な幅方向に対し、記録媒体Pの画像形成可能な幅全体に亘ってインクを吐出可能にノズルNが配列されている。また、ヘッドモジュール121は、前述したように、Y(イエロー)、M(マジェンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の4色についてそれぞれ個別に設けられているが、これらは全て同一構造なので、図2ではヘッドモジュール121を一つのみ図示している。
このヘッドモジュール121には、複数のインクジェットヘッド122が記録媒体Pの搬送方向Mに直交する方向(幅方向Wとする)に千鳥配置で配列されている。これらのインクジェットヘッド122には、それぞれ複数のノズルNが幅方向に沿って配列されており、各インクジェットヘッド122の幅方向Wにおける端部に設けられた一部のノズルNは、他のインクジェットヘッド122の幅方向Wにおける端部に設けられた一部のノズルNと重複する重複範囲Jが形成されるように配置されている。
[本体部:照射部]
照射部130は、画像形成部120により画像が形成された記録媒体Pに画像を定着させるためのエネルギー線を照射する。
照射部130により照射されるエネルギー線は、インクの特性に応じる。例えば、画像形成部120のヘッドモジュール121において紫外線の照射により硬化する紫外線硬化性インクが用いられる場合、照射部130から照射されるエネルギー線は、紫外線である。この場合、照射部130は、例えば、紫外線(ultraviolet:UV)を発する発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)等の光源、光源から発せられた紫外線が照射される範囲を所定の照射領域とする遮蔽部等を有する。ここで、所定の照射領域は、搬送部110のドラム110aの外周面が記録媒体Pを担持して通過する経路における領域である。照射部130は、搬送部110により搬送されて所定の照射領域を通過する記録媒体Pに対して紫外線を照射する。
照射部130によりエネルギー線が照射されると、記録媒体Pの記録面上に吐出されたインクが硬化して、記録面に定着されることとなる。このように、照射部130は、画像形成部120により画像が形成された記録媒体Pに画像を定着させる定着部として機能する。
照射部130は、画像形成部120により画像が形成された記録媒体Pに画像を定着させるためのエネルギー線を照射する。
照射部130により照射されるエネルギー線は、インクの特性に応じる。例えば、画像形成部120のヘッドモジュール121において紫外線の照射により硬化する紫外線硬化性インクが用いられる場合、照射部130から照射されるエネルギー線は、紫外線である。この場合、照射部130は、例えば、紫外線(ultraviolet:UV)を発する発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)等の光源、光源から発せられた紫外線が照射される範囲を所定の照射領域とする遮蔽部等を有する。ここで、所定の照射領域は、搬送部110のドラム110aの外周面が記録媒体Pを担持して通過する経路における領域である。照射部130は、搬送部110により搬送されて所定の照射領域を通過する記録媒体Pに対して紫外線を照射する。
照射部130によりエネルギー線が照射されると、記録媒体Pの記録面上に吐出されたインクが硬化して、記録面に定着されることとなる。このように、照射部130は、画像形成部120により画像が形成された記録媒体Pに画像を定着させる定着部として機能する。
[本体部:読取部]
読取部140は、搬送部110に搬送される媒体上の形成画像を読み取る。
具体的には、読取部140は、図3に示すように、長手方向に沿って光電変換素子が並んだ、例えば、CCD(charge-coupled device)からなる二つのラインセンサー141A,141Bと図示しない照明とを有し、照明により照らされた記録媒体Pからの反射光を二つのラインセンサー141A,141Bにより検知して、検知結果に応じた電気信号を出力する。読取部140の光電変換素子から出力された電気信号に基づいて、読取結果に応じたデータが生成され、読取結果として処理される。
二つのラインセンサー141A,141Bは、いずれも光電変換素子の並ぶ方向が幅方向Wに平行となるようにドラム110aの外周面近傍に配置されている。読取部140は、前述した各ヘッドモジュール121の幅方向Wにおける画像形成範囲の全体を二つのラインセンサー141A,141Bにより分担して読み取りを行う。
そして、隣接するこれらのラインセンサー141A,141Bは、幅方向Wにおける端部に設けられた一部の光電変換素子が重複する重複範囲Kが形成されるように配置されている。また、このように配置するために、隣接する二つのラインセンサー141A,141Bは搬送方向Mについて長さLだけずらして配置されている。
読取部140は、搬送部110に搬送される媒体上の形成画像を読み取る。
具体的には、読取部140は、図3に示すように、長手方向に沿って光電変換素子が並んだ、例えば、CCD(charge-coupled device)からなる二つのラインセンサー141A,141Bと図示しない照明とを有し、照明により照らされた記録媒体Pからの反射光を二つのラインセンサー141A,141Bにより検知して、検知結果に応じた電気信号を出力する。読取部140の光電変換素子から出力された電気信号に基づいて、読取結果に応じたデータが生成され、読取結果として処理される。
二つのラインセンサー141A,141Bは、いずれも光電変換素子の並ぶ方向が幅方向Wに平行となるようにドラム110aの外周面近傍に配置されている。読取部140は、前述した各ヘッドモジュール121の幅方向Wにおける画像形成範囲の全体を二つのラインセンサー141A,141Bにより分担して読み取りを行う。
そして、隣接するこれらのラインセンサー141A,141Bは、幅方向Wにおける端部に設けられた一部の光電変換素子が重複する重複範囲Kが形成されるように配置されている。また、このように配置するために、隣接する二つのラインセンサー141A,141Bは搬送方向Mについて長さLだけずらして配置されている。
また、幅方向Wについて、複数のインクジェットヘッド122の重複範囲Jが、ラインセンサー141A,141Bの重複範囲Kの一端または両端を跨がないように、複数のラインセンサー141A,141Bと複数のインクジェットヘッド122とが配置されている。
つまり、インクジェットヘッド122の重複範囲Jの幅はラインセンサー141A,141Bの重複範囲Kの幅よりも小さく、複数あるインクジェットヘッド122の重複範囲Jの一つのみが、図4に示すように、幅方向Wについて、ラインセンサー141A,141Bの重複範囲Kの内側となっており、その他のインクジェットヘッド122の重複範囲Jは全てラインセンサー141A,141Bの重複範囲Kの外側となっている。
つまり、インクジェットヘッド122の重複範囲Jの幅はラインセンサー141A,141Bの重複範囲Kの幅よりも小さく、複数あるインクジェットヘッド122の重複範囲Jの一つのみが、図4に示すように、幅方向Wについて、ラインセンサー141A,141Bの重複範囲Kの内側となっており、その他のインクジェットヘッド122の重複範囲Jは全てラインセンサー141A,141Bの重複範囲Kの外側となっている。
なお、上記の説明ではラインセンサー141A,141BとしてCCDを例示したが、ラインセンサー141A,141Bとして幅方向Wに沿って光電変換素子が並んだCIS(Contact Image Sensor)を利用しても良い。
[排出部]
排出部20は、本体部100のドラム110aからシリンダー111、ベルトループ112、排出切替ガイド113を介して排出された記録媒体Pがユーザーに回収されるまで、記録媒体Pを待機させる。記録媒体Pがシリンダー111を介して排出部20に排出されるか、スイッチバック部115に搬送されるかは、制御部250により制御される。
排出部20は、本体部100のドラム110aからシリンダー111、ベルトループ112、排出切替ガイド113を介して排出された記録媒体Pがユーザーに回収されるまで、記録媒体Pを待機させる。記録媒体Pがシリンダー111を介して排出部20に排出されるか、スイッチバック部115に搬送されるかは、制御部250により制御される。
[制御系]
図5は、画像形成システム1の制御系を示すブロック図である。
画像形成システム1は、例えば、設定部210、取得部220、記憶部230、変更部240、制御部250、表示部260等を本体部100に備える。
図5は、画像形成システム1の制御系を示すブロック図である。
画像形成システム1は、例えば、設定部210、取得部220、記憶部230、変更部240、制御部250、表示部260等を本体部100に備える。
設定部210は、画像形成システム1の動作に係る各種の設定のための入力に用いられるボタン、キー、タッチパネル等の入力装置を有し、当該入力装置に対するユーザーの操作に応じた設定内容に対応する信号を制御部250に出力する。
具体的には、設定部210は、例えば、ユーザーの操作に応じて、画像形成部120による画像の形成を実行するための信号を制御部250に出力する。
具体的には、設定部210は、例えば、ユーザーの操作に応じて、画像形成部120による画像の形成を実行するための信号を制御部250に出力する。
取得部220は、画像形成部120により形成される画像の元となるデータを取得する。
具体的には、取得部220は、例えば、ネットワークインターフェースカード(Network Interface Card:NIC)等の通信に係る構成を備え、通信を介して接続されたPC等の外部の機器から送信された印刷ジョブを取得する。印刷ジョブには、画像形成部120により形成される画像に対応する画像データが含まれる。
具体的には、取得部220は、例えば、ネットワークインターフェースカード(Network Interface Card:NIC)等の通信に係る構成を備え、通信を介して接続されたPC等の外部の機器から送信された印刷ジョブを取得する。印刷ジョブには、画像形成部120により形成される画像に対応する画像データが含まれる。
記憶部230は、第一及び第二テストパターンの画像データと複数のラインセンサー141A,141Bと複数のノズルNとの記録媒体の搬送方向に交差する方向(幅方向W)の位置関係とを記憶するデータメモリである。
第一テストパターンとしては、例えば、各ヘッドモジュール121における吐出不良ノズルを検出するための不吐出検出パターンがある。
また、第二テストパターンとしては、前述した二つのラインセンサー141A,141Bにおける幅方向の位置ずれを求めるためのテストパターンがある。
第一テストパターンとしては、例えば、各ヘッドモジュール121における吐出不良ノズルを検出するための不吐出検出パターンがある。
また、第二テストパターンとしては、前述した二つのラインセンサー141A,141Bにおける幅方向の位置ずれを求めるためのテストパターンがある。
変更部240は、読取部140による読取結果に基づいて画像形成部120による画像形成に係る条件を変更する。
具体的には、変更部240は、例えば、PLD又はASICのような集積回路あるいはこれらの組み合わせによる回路からなり、当該回路に実装された処理部及び記憶装置の協働により画像形成に係る条件のための処理が行われる。または、所定のソフトウェアを実行するCPUが変更部240としての機能を実現する構成としても良い。
例えば、読取部140による吐出不良ノズルを検出するための第一テストパターンの読取結果に基づいて、ヘッドモジュール121に設けられたインクジェットヘッド122のいずれかのノズルの吐出不良が検知された場合に、画像形成に係る条件のうち、ノズルからのインクの吐出に係る条件を、吐出不良ノズルからのインクの吐出が行われなくなることが考慮された条件とするよう変更する。
即ち、変更部240は、吐出不良のノズルNに近接するノズルNの印画率(ドット出現率)を増やすなどの変更を行い、吐出不良による欠損箇所を補う。これにより、吐出不良のノズルNが画質に与える影響を低減することができる。
具体的には、変更部240は、例えば、PLD又はASICのような集積回路あるいはこれらの組み合わせによる回路からなり、当該回路に実装された処理部及び記憶装置の協働により画像形成に係る条件のための処理が行われる。または、所定のソフトウェアを実行するCPUが変更部240としての機能を実現する構成としても良い。
例えば、読取部140による吐出不良ノズルを検出するための第一テストパターンの読取結果に基づいて、ヘッドモジュール121に設けられたインクジェットヘッド122のいずれかのノズルの吐出不良が検知された場合に、画像形成に係る条件のうち、ノズルからのインクの吐出に係る条件を、吐出不良ノズルからのインクの吐出が行われなくなることが考慮された条件とするよう変更する。
即ち、変更部240は、吐出不良のノズルNに近接するノズルNの印画率(ドット出現率)を増やすなどの変更を行い、吐出不良による欠損箇所を補う。これにより、吐出不良のノズルNが画質に与える影響を低減することができる。
制御部250は、画像形成システム1の各部の動作を制御する。
具体的には、制御部250は、例えば、CPU、RAM、ROM等を有する。
CPUは、ROM等の記憶装置から処理内容に応じた各種のプログラムやデータ等を読み出して実行し、実行された処理内容に応じて画像形成システム1の各部の動作を制御する。RAMは、CPUにより処理される各種のプログラムやデータ等を一時的に記憶する。ROMは、CPU等により読み出される各種のプログラムやデータ等を記憶する。
具体的には、制御部250は、例えば、CPU、RAM、ROM等を有する。
CPUは、ROM等の記憶装置から処理内容に応じた各種のプログラムやデータ等を読み出して実行し、実行された処理内容に応じて画像形成システム1の各部の動作を制御する。RAMは、CPUにより処理される各種のプログラムやデータ等を一時的に記憶する。ROMは、CPU等により読み出される各種のプログラムやデータ等を記憶する。
表示部260は、制御部250の制御下で、画像形成システム1の動作に係る各種の表示を行う。
具体的には、表示部260は、例えば、タッチパネル形式による入力を行うための入力装置と一体的に設けられた液晶ディスプレイ等の表示装置を有し、当該表示装置により各種の表示を行う。なお、液晶ディスプレイは、あくまで表示装置の一例であり、他の表示装置(例えば、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等)であってもよい。
具体的には、表示部260は、例えば、タッチパネル形式による入力を行うための入力装置と一体的に設けられた液晶ディスプレイ等の表示装置を有し、当該表示装置により各種の表示を行う。なお、液晶ディスプレイは、あくまで表示装置の一例であり、他の表示装置(例えば、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等)であってもよい。
[ラインセンサーの幅方向の位置ずれの算出]
ここで読取部140の制御系について詳細に説明する。
まず、前提として、読取部140のラインセンサー141A,141Bにより読み取りが行われる各ヘッドモジュール121における吐出不良ノズルを検出するための第一テストパターンについて例示する。
図6に示すように、吐出不良ノズルを検出するための第一テストパターンは、全インクジェットヘッド122の全ノズルNから個別に吐出された搬送方向Mについて所定の長さを有するラインから構成されている。
ここで読取部140の制御系について詳細に説明する。
まず、前提として、読取部140のラインセンサー141A,141Bにより読み取りが行われる各ヘッドモジュール121における吐出不良ノズルを検出するための第一テストパターンについて例示する。
図6に示すように、吐出不良ノズルを検出するための第一テストパターンは、全インクジェットヘッド122の全ノズルNから個別に吐出された搬送方向Mについて所定の長さを有するラインから構成されている。
なお、ヘッドモジュール121の幅方向Wのドットピッチはラインセンサー141A,141Bの光電変換素子のピッチよりも狭く、ヘッドモジュール121の方が解像度が高いことを前提とする。
このため、各ノズルNは四個単位(センサー解像度にもよるが二個以上であれば良く、四つに限定されない)で搬送方向Mに位置をずらしてラインを形成する。これにより、第一テストパターンの各ラインを幅方向Wについてドットピッチの四倍のピッチで形成することができ、解像度が低いラインセンサー141A,141Bでの良好な読み取りが可能となっている。
そして、例えば、No.10のノズルNが吐出不良である場合には、図6に示すように、対応するラインが形成されず、或いは不鮮明となる。これにより、ラインセンサー141A,141Bでは、本来あるべき位置でラインの読み取りが行われず、このラインの未検出によって吐出不良のノズルNが特定される。
このため、各ノズルNは四個単位(センサー解像度にもよるが二個以上であれば良く、四つに限定されない)で搬送方向Mに位置をずらしてラインを形成する。これにより、第一テストパターンの各ラインを幅方向Wについてドットピッチの四倍のピッチで形成することができ、解像度が低いラインセンサー141A,141Bでの良好な読み取りが可能となっている。
そして、例えば、No.10のノズルNが吐出不良である場合には、図6に示すように、対応するラインが形成されず、或いは不鮮明となる。これにより、ラインセンサー141A,141Bでは、本来あるべき位置でラインの読み取りが行われず、このラインの未検出によって吐出不良のノズルNが特定される。
このような形で、第一テストパターンの読み取りが行われるため、ラインセンサー141Aとラインセンサー141Bとが幅方向Wについて位置ずれを生じ、ラインセンサー141Aの光電変換素子とラインセンサー141Bの光電変換素子と後述するインクジェットヘッド122のノズルNとの幅方向Wにおける相対的な位置関係が把握されていない状況であった場合には、各ラインセンサー141A,141Bにおいて、本来ラインを検出すべき光電変換素子の隣の光電変換素子がラインを検出するなどの状態が生じ、誤検出を生じるおそれがある。
そこで、出荷前等の当初の段階で、インクジェットヘッド122の一部のノズルとラインセンサー141A,141Bの各光電変換素子との幅方向Wにおける相対的な位置関係を検出するための第二テストパターンの読み取りを行い、ラインセンサー141A,141Bの相対的な幅方向Wのずれ量(位置ずれ)の検出が行われる。なお、上記「インクジェットヘッド122の一部のノズルN」とは、この第二テストパターンを形成する複数のノズルNのことを示す。
ラインセンサー141A,141Bの位置ずれを検出するために、第二テストパターンは、図7に示すように、幅方向Wについて、ラインセンサー141A,141Bの重複範囲Kを通過する配置で搬送方向Mに沿って形成された一又は複数のラインから構成されている。なお、第二テストパターンを複数のラインから構成する場合には、各ラインは幅方向Wについて均一間隔で形成することが望ましい。また、ラインの本数は一つでも足りるが、本数が多いほどより正確な位置ずれ量を得ることが出来る。ここでは、説明を分かりやすくするためにラインL1〜L3が三本である場合を例示するが、実際には、ラインセンサー141A,141Bの重複範囲Kの幅は広く、ラインの本数も三本よりも多い。また、当該重複範囲Kに含まれる光電変換素子の数も図7の図示例よりも多い。また、各ラインL1〜L3の幅と各光電変換素子の幅の比率は図7の例に限定されず、ラインセンサーの解像度に応じて変更可能である。
ラインセンサー141A,141Bの位置ずれを検出するために、第二テストパターンは、図7に示すように、幅方向Wについて、ラインセンサー141A,141Bの重複範囲Kを通過する配置で搬送方向Mに沿って形成された一又は複数のラインから構成されている。なお、第二テストパターンを複数のラインから構成する場合には、各ラインは幅方向Wについて均一間隔で形成することが望ましい。また、ラインの本数は一つでも足りるが、本数が多いほどより正確な位置ずれ量を得ることが出来る。ここでは、説明を分かりやすくするためにラインL1〜L3が三本である場合を例示するが、実際には、ラインセンサー141A,141Bの重複範囲Kの幅は広く、ラインの本数も三本よりも多い。また、当該重複範囲Kに含まれる光電変換素子の数も図7の図示例よりも多い。また、各ラインL1〜L3の幅と各光電変換素子の幅の比率は図7の例に限定されず、ラインセンサーの解像度に応じて変更可能である。
図7に示すように、ラインセンサー141Aとラインセンサー141Bとは、幅方向Wについてずれ量Sだけ位置ずれを生じていることを前提とする。
重複範囲Kにおけるラインセンサー141Aの光電変換素子A〜Hとラインセンサー141Bの光電変換素子a〜hの出力を図8に示す。
なお、図7において、幅方向Wに沿って並んだ外側の長方形はラインセンサーのセルであり、その内側のやや小さい長方形が光電変換素子である。そして、各光電変換素子A〜H及びa〜hで読み込んだ検出出力を%表示に直し、図8に示した。図8では、1つの光電変換素子で一本のラインを全て検出した場合の出力を100%、全く検出しない場合の出力を0%として正規化した。
ラインセンサー141Aの光電変換素子A〜Hとラインセンサー141Bの光電変換素子a〜hは幅方向Wの配置が一致していることが理想的だが、上述したように実際にはずれ量Sだけずれている。この場合、図8に示すように、ラインL1は、ラインセンサー141Aの光電変換素子B,Cにより80%,20%の出力で検出され、ラインセンサー141Bの光電変換素子a,bにより40%,60%の出力で検出されている。
また、ラインL2は、ラインセンサー141Aの光電変換素子D,Eにより40%,60%の出力で検出され、ラインセンサー141Bの光電変換素子dにより100%の出力で検出されている。
また、ラインL3は、ラインセンサー141Aの光電変換素子G,Hにより90%,10%の出力で検出され、ラインセンサー141Bの光電変換素子f,gにより40%,60%の出力で検出されている。
重複範囲Kにおけるラインセンサー141Aの光電変換素子A〜Hとラインセンサー141Bの光電変換素子a〜hの出力を図8に示す。
なお、図7において、幅方向Wに沿って並んだ外側の長方形はラインセンサーのセルであり、その内側のやや小さい長方形が光電変換素子である。そして、各光電変換素子A〜H及びa〜hで読み込んだ検出出力を%表示に直し、図8に示した。図8では、1つの光電変換素子で一本のラインを全て検出した場合の出力を100%、全く検出しない場合の出力を0%として正規化した。
ラインセンサー141Aの光電変換素子A〜Hとラインセンサー141Bの光電変換素子a〜hは幅方向Wの配置が一致していることが理想的だが、上述したように実際にはずれ量Sだけずれている。この場合、図8に示すように、ラインL1は、ラインセンサー141Aの光電変換素子B,Cにより80%,20%の出力で検出され、ラインセンサー141Bの光電変換素子a,bにより40%,60%の出力で検出されている。
また、ラインL2は、ラインセンサー141Aの光電変換素子D,Eにより40%,60%の出力で検出され、ラインセンサー141Bの光電変換素子dにより100%の出力で検出されている。
また、ラインL3は、ラインセンサー141Aの光電変換素子G,Hにより90%,10%の出力で検出され、ラインセンサー141Bの光電変換素子f,gにより40%,60%の出力で検出されている。
前述したように、ラインL1〜L3は1つの光電変換素子で一本のラインを全て検出した場合、即ち,光電変換素子の中心をラインが通過する場合には当該光電変換素子の出力が100%となり、ラインが光電変換素子の中心から離れるにつれてその出力は低減する。これにより、ラインと光電変換素子の相対的な位置関係が確定する。例えば、ラインセンサー141Bの光電変換素子a,bに検出されたラインL1は、それぞれの出力が40%と60%なので、ラインL1は光電変換素子aの中心と光電変換素子bの中心との間で6:4の比率
となる位置を通過していると特定できる。
となる位置を通過していると特定できる。
上記原理を元に、ラインセンサー141Aの光電変換素子A〜Hとラインセンサー141Bの光電変換素子a〜hによる各ラインL1〜L3の検出出力とそこから求まる通過位置との関係を図9に示す。
図9の横軸の1〜8は、ラインセンサー141Aの光電変換素子A〜H又はラインセンサー141Bの光電変換素子a〜hの幅方向Wにおける中心位置を示し、縦軸は各光電変換素子の検出出力を示している。
また、LA1〜LA3はラインセンサー141Aの検出から求まるラインL1〜L3の検出位置を示し、la1〜la3はラインセンサー141Bの検出から求まるラインL1〜L3の検出位置を示す。
図9の横軸の1〜8は、ラインセンサー141Aの光電変換素子A〜H又はラインセンサー141Bの光電変換素子a〜hの幅方向Wにおける中心位置を示し、縦軸は各光電変換素子の検出出力を示している。
また、LA1〜LA3はラインセンサー141Aの検出から求まるラインL1〜L3の検出位置を示し、la1〜la3はラインセンサー141Bの検出から求まるラインL1〜L3の検出位置を示す。
例えば、ラインL1はラインセンサー141Aの光電変換素子B,Cにより80%と20%で検出されているので、光電変換素子Bの中心と光電変換素子Cの中心との間で2:8の比率となる位置[2.2]を通過している。また、ラインL1はラインセンサー141Bの光電変換素子a,bにより40%と60%で検出されているので、光電変換素子aの中心と光電変換素子bの中心との間で6:4の比率となる位置[1.6]を通過している。これらの差分値は0.6なので、ラインセンサー141Aとラインセンサー141Bの幅方向Wのずれ量は、光電変換素子ピッチの0.6倍であることが求められる。
また、ラインL2はラインセンサー141Aの光電変換素子D,Eにより40%と60%で検出されているので、光電変換素子Dの中心と光電変換素子Eの中心との間で6:4の比率となる位置[4.6]を通過している。また、ラインL2はラインセンサー141Bの光電変換素子dにより100%で検出されているので、光電変換素子dの中心となる位置[4.0]を通過している。これらの差分値は0.6なので、ラインセンサー141Aとラインセンサー141Bの幅方向Wのずれ量は、光電変換素子ピッチの0.6倍であることが求められる。
また、ラインL3はラインセンサー141Aの光電変換素子G,Hにより90%と10%で検出されているので、光電変換素子Gの中心と光電変換素子Hの中心との間で1:9の比率となる位置[7.1]を通過している。また、ラインL3はラインセンサー141Bの光電変換素子f,gにより40%と60%で検出されているので、光電変換素子fの中心と光電変換素子gの中心との間で6:4の比率となる位置[6.6]を通過している。これらの差分値は0.5なので、ラインセンサー141Aとラインセンサー141Bの幅方向Wのずれ量は、光電変換素子ピッチの0.5倍であることが求められる。
なお、ラインセンサー141A,141Bの解像度に応じて各ラインL1〜L3ごとに求まるラインセンサー141Aとラインセンサー141Bの幅方向Wのずれ量には、ばらつきが生じるので、これらの幅方向Wのずれ量は平均化することが望ましい。前述したように、実際のラインの本数は3本より多いので、幅方向Wのずれ量はより多く取得することができ、より多くのずれ量の平均値を求めることにより、ラインセンサー141Aとラインセンサー141Bの幅方向Wのずれ量をより高精度に求めることができる。
また、ラインL2はラインセンサー141Aの光電変換素子D,Eにより40%と60%で検出されているので、光電変換素子Dの中心と光電変換素子Eの中心との間で6:4の比率となる位置[4.6]を通過している。また、ラインL2はラインセンサー141Bの光電変換素子dにより100%で検出されているので、光電変換素子dの中心となる位置[4.0]を通過している。これらの差分値は0.6なので、ラインセンサー141Aとラインセンサー141Bの幅方向Wのずれ量は、光電変換素子ピッチの0.6倍であることが求められる。
また、ラインL3はラインセンサー141Aの光電変換素子G,Hにより90%と10%で検出されているので、光電変換素子Gの中心と光電変換素子Hの中心との間で1:9の比率となる位置[7.1]を通過している。また、ラインL3はラインセンサー141Bの光電変換素子f,gにより40%と60%で検出されているので、光電変換素子fの中心と光電変換素子gの中心との間で6:4の比率となる位置[6.6]を通過している。これらの差分値は0.5なので、ラインセンサー141Aとラインセンサー141Bの幅方向Wのずれ量は、光電変換素子ピッチの0.5倍であることが求められる。
なお、ラインセンサー141A,141Bの解像度に応じて各ラインL1〜L3ごとに求まるラインセンサー141Aとラインセンサー141Bの幅方向Wのずれ量には、ばらつきが生じるので、これらの幅方向Wのずれ量は平均化することが望ましい。前述したように、実際のラインの本数は3本より多いので、幅方向Wのずれ量はより多く取得することができ、より多くのずれ量の平均値を求めることにより、ラインセンサー141Aとラインセンサー141Bの幅方向Wのずれ量をより高精度に求めることができる。
上記ラインセンサー141Aとラインセンサー141Bの幅方向Wのずれ量が求まることにより、ラインセンサー141Aが有する光電変換素子とラインセンサー141Bが有する光電変換素子の幅方向Wにおける相対的な位置関係が取得される。
さらに、第二テストパターンを二つのラインセンサー141Aとラインセンサー141Bにより読み取っているので、第二テストパターンを形成したインクジェットヘッド122の三つのノズルNとラインセンサー141Aが有する光電変換素子とラインセンサー141Bが有する光電変換素子の幅方向Wにおける相対的な位置関係を取得する。
即ち、上記制御部250は、「位置関係検出用の第二テストパターンの各ラインセンサー141A、141Bの読み取り結果と、複数のノズルNのうち第二テストパターンの記録に用いられたノズルNの位置とに基づいて位置関係を各ラインセンサーごとに求める位置関係情報取得部」として機能することとなる。
さらに、第二テストパターンを二つのラインセンサー141Aとラインセンサー141Bにより読み取っているので、第二テストパターンを形成したインクジェットヘッド122の三つのノズルNとラインセンサー141Aが有する光電変換素子とラインセンサー141Bが有する光電変換素子の幅方向Wにおける相対的な位置関係を取得する。
即ち、上記制御部250は、「位置関係検出用の第二テストパターンの各ラインセンサー141A、141Bの読み取り結果と、複数のノズルNのうち第二テストパターンの記録に用いられたノズルNの位置とに基づいて位置関係を各ラインセンサーごとに求める位置関係情報取得部」として機能することとなる。
全インクジェットヘッド122の全ノズルは、原則として、規定のノズルピッチで配列されているので、一部のノズルNから全ノズルNの幅方向Wの相対的な位置関係を取得することができる。
従って、これらから、全てのインクジェットヘッド122の全てのノズルNとラインセンサー141Aが有する光電変換素子とラインセンサー141Bが有する光電変換素子の幅方向Wにおける相対的な位置関係(「総合的な位置関係」とする)を取得することができる。
従って、これらから、全てのインクジェットヘッド122の全てのノズルNとラインセンサー141Aが有する光電変換素子とラインセンサー141Bが有する光電変換素子の幅方向Wにおける相対的な位置関係(「総合的な位置関係」とする)を取得することができる。
当該総合的な位置関係を取得することにより、ラインセンサー141Aの光電変換素子とラインセンサー141Aに対応する複数ノズルNとの幅方向Wにおける対応関係を求めることができる。つまり、各ノズルNによって形成されるドット又はラインがラインセンサー141Aのいずれの光電変換素子によって読み取られるか、さらには、いずれの光電変換素子の幅方向Wにおけるいずれの位置で読み取られるかを把握することができる。
ラインセンサー141Bについても同様であり、ラインセンサー141Bの光電変換素子とラインセンサー141Bに対応する複数ノズルNとの幅方向Wにおける対応関係を求めることができる。つまり、各ノズルNによって形成されるドット又はラインがラインセンサー141Bのいずれの光電変換素子によって読み取られるか、さらには、いずれの光電変換素子の幅方向Wにおけるいずれの位置で読み取られるかを把握することができる。
ラインセンサー141Bについても同様であり、ラインセンサー141Bの光電変換素子とラインセンサー141Bに対応する複数ノズルNとの幅方向Wにおける対応関係を求めることができる。つまり、各ノズルNによって形成されるドット又はラインがラインセンサー141Bのいずれの光電変換素子によって読み取られるか、さらには、いずれの光電変換素子の幅方向Wにおけるいずれの位置で読み取られるかを把握することができる。
制御部250は、位置関係情報取得プログラムを実行することにより、上記総合的な位置関係を求め、記憶部230に格納する。
即ち、上記制御部250は、「複数のラインセンサー141A,141Bと複数のノズルNとの記録媒体の搬送方向に交差する方向(幅方向W)の位置関係を各ラインセンサーごとに取得する位置関係情報取得部」として機能することとなる。
即ち、上記制御部250は、「複数のラインセンサー141A,141Bと複数のノズルNとの記録媒体の搬送方向に交差する方向(幅方向W)の位置関係を各ラインセンサーごとに取得する位置関係情報取得部」として機能することとなる。
[読取部の制御系]
図10は読取部140が有する制御系を示している。
即ち、読取部140は、二つのラインセンサー141A,141Bと、各ラインセンサー141A,141Bの1ライン分の検出信号をA/D変換によりデジタルデータ化して記憶するデータ記憶部142A,142Bと、ラインセンサー141A,141Bの搬送方向Mの位置ずれの長さL(図3参照)による検出タイミングの乖離を調整するセンサー間ギャップ補正部143と、記憶部230に格納された総合的な位置関係を参照して、各ラインセンサーごとに前記第一テストパターンの読み取り結果を解析する解析部144とを備えている。
二つのラインセンサー141A,141Bによる検出からデータの記憶までは並行処理で実行される。
図10は読取部140が有する制御系を示している。
即ち、読取部140は、二つのラインセンサー141A,141Bと、各ラインセンサー141A,141Bの1ライン分の検出信号をA/D変換によりデジタルデータ化して記憶するデータ記憶部142A,142Bと、ラインセンサー141A,141Bの搬送方向Mの位置ずれの長さL(図3参照)による検出タイミングの乖離を調整するセンサー間ギャップ補正部143と、記憶部230に格納された総合的な位置関係を参照して、各ラインセンサーごとに前記第一テストパターンの読み取り結果を解析する解析部144とを備えている。
二つのラインセンサー141A,141Bによる検出からデータの記憶までは並行処理で実行される。
各ラインセンサー141A,141Bに前述した第一テストパターン(図6参照)の読み取りを行い、個々のラインを検出した光電変換素子の出力に応じた検出信号を出力する。
データ記憶部142A,142Bは、各ラインセンサー141A,141Bからの検出信号をA/D変換によりデジタルデータ化して記憶する。
データ記憶部142A,142Bは、各ラインセンサー141A,141Bからの検出信号をA/D変換によりデジタルデータ化して記憶する。
上記センサー間ギャップ補正部143は、ラインセンサー141Bがラインセンサー141Aに対して長さLだけ搬送方向上流側に位置しているので、長さLを記録媒体Pの搬送速度で除算し、ラインセンサー141Aと141Bとにおいて、同一のパターンを読み取るタイミング差を算出する。そして、算出したタイミング差の分だけ遅延させて解析部144にラインセンサー141Bの検出データを入力する。或いは、ドラム110aに設けられた検知部110bによりドラム110aが長さLだけ送られたことを検知してから、解析部144にラインセンサー141Bの検出データを入力する。
解析部144は、各ラインセンサー141A,141Bごとに、第一テストパターンの読み取り結果に基づく検出データから、第一テストパターンのそれぞれのラインがいずれの光電変換素子の幅方向Wにおけるいずれの位置で検出されたかを求め、記憶部230に格納された総合的な位置関係のデータを参照して、ノズルの不吐出により検出されなかったラインを検出すると共に、当該ラインがいずれのノズルであるかを特定する。
即ち、
(1)ラインセンサー141Aによる検出範囲(重複範囲Kを含む)の検出データから、総合的な位置関係のデータを参照して、上記検出範囲を通過する予定の複数のラインの中で、検出されないラインを特定し、当該ラインに対応するノズルNを特定する。
(2)ラインセンサー141Bによる検出範囲から重複範囲Kを除いた範囲の検出データから、総合的な位置関係のデータを参照して、上記検出範囲を通過する予定の複数のラインの中で、検出されないラインを特定し、当該ラインに対応するノズルNを特定する。
(1)ラインセンサー141Aによる検出範囲(重複範囲Kを含む)の検出データから、総合的な位置関係のデータを参照して、上記検出範囲を通過する予定の複数のラインの中で、検出されないラインを特定し、当該ラインに対応するノズルNを特定する。
(2)ラインセンサー141Bによる検出範囲から重複範囲Kを除いた範囲の検出データから、総合的な位置関係のデータを参照して、上記検出範囲を通過する予定の複数のラインの中で、検出されないラインを特定し、当該ラインに対応するノズルNを特定する。
前述した変更部240は、解析部144が上記(1),(2)に基づいて特定した吐出不良のノズルから当該ノズルの吐出不良によるノズル欠を補正するためのその周辺のノズルの印画率(ドット出現率)の増減値を決定する。
[実施形態の技術的効果]
画像形成システム1の本体部100は、その読取部140が、幅方向Wについて重複する配置で二つのラインセンサー141A,141Bを備え、複数のラインセンサー141A,141Bと複数のノズルNとの幅方向Wの位置関係を各ラインセンサー141A,141Bごとに取得して記憶部230に保有すると共に、この位置関係を参照して、各ラインセンサー141A,141Bごとに第一テストパターンの読み取り結果を解析部144が解析している。
即ち、一方のラインセンサー141Aと当該センサーに対応するノズルNとの幅方向Wの相対的な位置関係が取得されており、もう一方のラインセンサー141Bと当該センサーに対応するノズルNとの幅方向Wの相対的な位置関係も取得されているので、ラインセンサー141A,141Bの重複部分における第一テストパターンの読み取りによる不吐出のノズルの検出は、ラインセンサー141A又は141Bのいずれか一方の位置関係から行うことができ、重複部分における第一テストパターンの読み取りを適正に行うことが可能となる。
また、ラインセンサー141A,141Bの重複部分について、二つのラインセンサー141A,141Bのセンサー出力を合成する処理が不要なので、処理負担の軽減及び処理の迅速化を図ることが可能となる。
画像形成システム1の本体部100は、その読取部140が、幅方向Wについて重複する配置で二つのラインセンサー141A,141Bを備え、複数のラインセンサー141A,141Bと複数のノズルNとの幅方向Wの位置関係を各ラインセンサー141A,141Bごとに取得して記憶部230に保有すると共に、この位置関係を参照して、各ラインセンサー141A,141Bごとに第一テストパターンの読み取り結果を解析部144が解析している。
即ち、一方のラインセンサー141Aと当該センサーに対応するノズルNとの幅方向Wの相対的な位置関係が取得されており、もう一方のラインセンサー141Bと当該センサーに対応するノズルNとの幅方向Wの相対的な位置関係も取得されているので、ラインセンサー141A,141Bの重複部分における第一テストパターンの読み取りによる不吐出のノズルの検出は、ラインセンサー141A又は141Bのいずれか一方の位置関係から行うことができ、重複部分における第一テストパターンの読み取りを適正に行うことが可能となる。
また、ラインセンサー141A,141Bの重複部分について、二つのラインセンサー141A,141Bのセンサー出力を合成する処理が不要なので、処理負担の軽減及び処理の迅速化を図ることが可能となる。
また、画像形成システム1の本体部100の各ヘッドモジュール121は、記録媒体Pの幅方向Wに沿って並んだ複数のノズルNを有するインクジェットヘッド122を複数備え、これらのインクジェットヘッド122は、幅方向Wの端部のノズル同士が重複を生じるように配置されている。
このため、画像形成範囲の全幅に等しい長大且つ膨大なノズルを有するインクジェットヘッドを不要とし、製造が容易でメンテナンスや交換が容易な幅の狭いインクジェットヘッドを使用することができ、生産性、保守性に優れる画像形成システムを実現することができる。
このため、画像形成範囲の全幅に等しい長大且つ膨大なノズルを有するインクジェットヘッドを不要とし、製造が容易でメンテナンスや交換が容易な幅の狭いインクジェットヘッドを使用することができ、生産性、保守性に優れる画像形成システムを実現することができる。
さらに、各インクジェットヘッド122の重複範囲Jが、ラインセンサー141A,141Bの重複範囲Kの一端または両端を跨がないように、各ラインセンサー141A,141Bと各インクジェットヘッド122とが配置されている(図4参照)。
このため、インクジェットヘッド122の重複範囲J内にセンサー繋ぎ目が配置されることを回避でき、インクジェットヘッド122の重複範囲Jにおけるラインセンサーの繋目部分に生じる画質に対する影響を低減し、取得ノズル位置誤差の影響を低減することが可能となる。
このため、インクジェットヘッド122の重複範囲J内にセンサー繋ぎ目が配置されることを回避でき、インクジェットヘッド122の重複範囲Jにおけるラインセンサーの繋目部分に生じる画質に対する影響を低減し、取得ノズル位置誤差の影響を低減することが可能となる。
また、解析部144は、ラインセンサー141A,141Bの重複範囲Kにおいては、一方のラインセンサー141Aの第一テストパターンの読み取り結果を解析している。従って、重複範囲Kおいて重複する処理を低減し、さらなる処理負担の軽減及び処理の迅速化を図ることが可能となる。
なお、重複範囲Kの処理は、ラインセンサー141Aの検出データに基づいて行っているが、ラインセンサー141Bの検出データに基づいて行っても良い。
なお、重複範囲Kの処理は、ラインセンサー141Aの検出データに基づいて行っているが、ラインセンサー141Bの検出データに基づいて行っても良い。
位置関係情報取得部として機能する制御部250は、位置関係検出用の第二テストパターンの各ラインセンサー141A,141Bの読み取り結果と、複数のノズルNのうち第二テストパターンの記録に用いられたノズルNの位置とに基づいてラインセンサー141Aと当該ラインセンサー141Aに対応するノズルNとの位置関係及びラインセンサー141Bと当該ラインセンサー141Bに対応するノズルNとの位置関係を各ラインセンサー141A,141Bごとに求めている。
これにより、全ノズルNによって形成される第一テストパターン(例えば、図6参照)の読み取りを行うことなく、ラインセンサー141Aと当該ラインセンサー141Aに対応するノズルNとの位置関係及びラインセンサー141Bと当該ラインセンサー141Bに対応するノズルNとの位置関係を取得することができ、全ノズルNによって形成される第一テストパターンの読み取り及びこれに伴う処理を不要とし、さらなる処理負担の軽減及び処理の迅速化を図ることが可能となる。
これにより、全ノズルNによって形成される第一テストパターン(例えば、図6参照)の読み取りを行うことなく、ラインセンサー141Aと当該ラインセンサー141Aに対応するノズルNとの位置関係及びラインセンサー141Bと当該ラインセンサー141Bに対応するノズルNとの位置関係を取得することができ、全ノズルNによって形成される第一テストパターンの読み取り及びこれに伴う処理を不要とし、さらなる処理負担の軽減及び処理の迅速化を図ることが可能となる。
また、第一テストパターンは、複数のノズルNの各々の不吐出を検出するための不吐出検出パターンを含み、解析部144は、位置関係情報取得部としての制御部250で取得されている位置関係を参照して、各ラインセンサー141A,141Bごとに不吐出検出パターンの読み取り結果を解析して、不吐出ノズルの位置を特定している。
このため、処理負担の軽減を図りつつも適正に不吐出のノズルを適正に検出することが可能となる。
このため、処理負担の軽減を図りつつも適正に不吐出のノズルを適正に検出することが可能となる。
[その他]
上記画像形成システム1では、本体部100が二つのラインセンサー141A,141Bを備える場合を例示したが、その個体数はより多くとも良い。
例えば、ラインセンサーを三個とする場合には、幅方向一端部から一番目のラインセンサーと二番目のラインセンサーの重複領域を通過するラインと二番目のラインセンサーと三番目のラインセンサーの重複領域とを通過するラインとを有し、これらのラインの互いの幅方向Wの位置が正確に測定又は検出される等により既知である第二テストパターンにより一番目のラインセンサーと二番目のラインセンサーの幅方向の第一の位置ずれを求め、さらに、二番目のラインセンサーと三番目のラインセンサーの幅方向の第二の位置ずれを求める。
そして、例えば、一番目のラインセンサーを基準とする場合には、二番目のラインセンサーについては第一の位置ずれに基づいて幅方向Wにおける位置関係を求め、三番目のラインセンサーについては第一の位置ずれと第二の位置ずれとの加算値に基づいて第一のラインセンサーと第三のラインセンサーとの幅方向の位置関係を求める。
そして、これらにより、第一〜第三のラインセンサーの全ての幅方向における位置関係を取得することができる。
上記画像形成システム1では、本体部100が二つのラインセンサー141A,141Bを備える場合を例示したが、その個体数はより多くとも良い。
例えば、ラインセンサーを三個とする場合には、幅方向一端部から一番目のラインセンサーと二番目のラインセンサーの重複領域を通過するラインと二番目のラインセンサーと三番目のラインセンサーの重複領域とを通過するラインとを有し、これらのラインの互いの幅方向Wの位置が正確に測定又は検出される等により既知である第二テストパターンにより一番目のラインセンサーと二番目のラインセンサーの幅方向の第一の位置ずれを求め、さらに、二番目のラインセンサーと三番目のラインセンサーの幅方向の第二の位置ずれを求める。
そして、例えば、一番目のラインセンサーを基準とする場合には、二番目のラインセンサーについては第一の位置ずれに基づいて幅方向Wにおける位置関係を求め、三番目のラインセンサーについては第一の位置ずれと第二の位置ずれとの加算値に基づいて第一のラインセンサーと第三のラインセンサーとの幅方向の位置関係を求める。
そして、これらにより、第一〜第三のラインセンサーの全ての幅方向における位置関係を取得することができる。
なお、ヘッドモジュール121の複数のインクジェットヘッド122は、搬送方向に直交する方向(幅方向W)に千鳥配置で配列されている場合を例示したが、これに限らず、搬送方向に斜めに交差する方向に千鳥配置で配列しても良い。また、同様に、各インクジェットヘッド122の複数のノズルNは搬送方向に直交する方向(幅方向W)に限らず、搬送方向に斜めに交差する方向に沿って設けても良い。
これらの場合、各インクジェットヘッドや各ノズルごとに搬送方向について配置に違いを生じるが、各ノズルの吐出タイミングを適宜制御することで、各インクジェットヘッドが幅方向Wに沿って配列されている場合や各ノズルが幅方向Wに沿って配列されている場合と同様に画像を形成することが可能である。
これらの場合、各インクジェットヘッドや各ノズルごとに搬送方向について配置に違いを生じるが、各ノズルの吐出タイミングを適宜制御することで、各インクジェットヘッドが幅方向Wに沿って配列されている場合や各ノズルが幅方向Wに沿って配列されている場合と同様に画像を形成することが可能である。
また、ラインセンサー141A,141Bの並び方向及び各ラインセンサー141A,141Bの複数の光電変換素子の並び方向が、搬送方向に直交する方向(幅方向W)に平行である場合を例示したが、これに限らず、搬送方向に斜めに交差する方向に平行であっても良い。その場合、各光電変換素子の検出タイミングに違いを生じるので、素子ごとに検出タイミングを適宜制御することで、各光電変換素子が幅方向Wに沿って配列されている場合と同様に検出を行うことが可能である。
また、第二テストパターンは、ラインセンサー141A,141Bの重複範囲を通過する共通のラインにより幅方向Wのセンサー間の位置ずれを求めているが、ラインセンサー141Aの重複範囲以外の検出範囲を通過するラインとラインセンサー141Bの重複範囲以外の検出範囲を通過するラインとからなる第二テストパターンを用いて幅方向Wのセンサー間の位置ずれを求めることも可能である。
この場合、ラインセンサー141A側のラインとラインセンサー141B側のラインの幅方向Wの間隔が正確に測定又は検出される等により既知であることを前提する。
この場合、ラインセンサー141A側のラインとラインセンサー141B側のラインの幅方向Wの間隔が正確に測定又は検出される等により既知であることを前提する。
また、第一テストパターンは、ヘッドモジュール121の全ノズルの形成ドットの幅方向Wにおける着弾位置の位置ずれを検出するテストパターンであっても良い。
この第一テストパターンとしては、図6に示す不吐出のノズルを検出するためのテストパターンと同じものを利用することができる。
即ち、各ラインセンサー141A,141Bで、第一テストパターンを読み取り、各ラインセンサー141A,141Bごとに、記憶部230に格納された前述の総合的な位置関係のデータから、第一テストパターンの読み取り結果から求まる各ノズルで形成されたドット(ライン)の幅方向Wにおける位置と総合的な位置関係に定められた対応するノズルの位置とを比較し、その差が着弾位置の位置ずれとして求まる。
この場合も、ラインセンサー141A,141Bの重複範囲については、いずれか一方のラインセンサー141A又は141B読み取り結果から着弾位置の位置ずれを求めても良い。
この第一テストパターンとしては、図6に示す不吐出のノズルを検出するためのテストパターンと同じものを利用することができる。
即ち、各ラインセンサー141A,141Bで、第一テストパターンを読み取り、各ラインセンサー141A,141Bごとに、記憶部230に格納された前述の総合的な位置関係のデータから、第一テストパターンの読み取り結果から求まる各ノズルで形成されたドット(ライン)の幅方向Wにおける位置と総合的な位置関係に定められた対応するノズルの位置とを比較し、その差が着弾位置の位置ずれとして求まる。
この場合も、ラインセンサー141A,141Bの重複範囲については、いずれか一方のラインセンサー141A又は141B読み取り結果から着弾位置の位置ずれを求めても良い。
また、上記第一テストパターンがヘッドモジュール121の全ノズルの形成ドットの幅方向Wにおける着弾位置の位置ずれを検出するテストパターンである場合には、変更部240では、形成ドットの位置ずれを検出するテストパターンの読取結果に基づいて位置ずれを生じたノズルN及びその周囲のノズルNの印画率(ドット出現率)の調節を実行する。
即ち、変更部240は、位置ずれを生じたノズルNのドットにより濃淡が生じた場合に、周辺ドットのとの兼ね合いから位置ずれを生じたノズルNに近接するノズルNの印画率(ドット出現率)を調節し、濃淡が目立たなくなるように調整することができる。
即ち、変更部240は、位置ずれを生じたノズルNのドットにより濃淡が生じた場合に、周辺ドットのとの兼ね合いから位置ずれを生じたノズルNに近接するノズルNの印画率(ドット出現率)を調節し、濃淡が目立たなくなるように調整することができる。
また、上記実施形態では、ラインセンサー141Aの光電変換素子とラインセンサー141Bの光電変換素子と全インクジェットヘッド122の全ノズルとの幅方向Wにおける位置関係(総合的な位置関係)を取得し、ラインセンサー141Aとラインセンサー141Bのそれぞれの第一テストパターンの読み取り結果の解析の際に上記総合的な位置関係を参照する場合を例示している。
しかしながら、ラインセンサー141Aによって図6の第一テストパターンのように全ノズルで形成されたテストパターンを読み取ることで、ラインセンサー141Aの各光電変換素子と当該ラインセンサー141Aの読み取り範囲内の複数のノズルとの幅方向Wにおける位置関係を取得し、同様に、ラインセンサー141Bによって図6の第一テストパターンのように全ノズルで形成されたテストパターンを読み取ることで、ラインセンサー141Bの各光電変換素子と当該ラインセンサー141Aの読み取り範囲内の複数のノズルとの幅方向Wにおける位置関係を取得しても良い。即ち、それぞれのラインセンサー141A,141Bとに各ノズルとの位置関係を取得し、解析部144による解析の際には、ラインセンサー141A,141Bごとにそれぞれ対応する位置関係を参照して、不吐出ノズルの特定などを行っても良い。
しかしながら、ラインセンサー141Aによって図6の第一テストパターンのように全ノズルで形成されたテストパターンを読み取ることで、ラインセンサー141Aの各光電変換素子と当該ラインセンサー141Aの読み取り範囲内の複数のノズルとの幅方向Wにおける位置関係を取得し、同様に、ラインセンサー141Bによって図6の第一テストパターンのように全ノズルで形成されたテストパターンを読み取ることで、ラインセンサー141Bの各光電変換素子と当該ラインセンサー141Aの読み取り範囲内の複数のノズルとの幅方向Wにおける位置関係を取得しても良い。即ち、それぞれのラインセンサー141A,141Bとに各ノズルとの位置関係を取得し、解析部144による解析の際には、ラインセンサー141A,141Bごとにそれぞれ対応する位置関係を参照して、不吐出ノズルの特定などを行っても良い。
テストパターンを読み取る複数のラインセンサーが重複して配置されたインクジェット記録装置の分野において利用可能性がある。
1 画像形成システム
100 本体部(インクジェット記録装置)
120 画像形成部
121 ヘッドモジュール
122 インクジェットヘッド
140 読取部
141A,141B ラインセンサー
142A,142B データ記憶部
143 センサー間ギャップ補正部
144 解析部
230 記憶部
240 変更部
250 制御部(位置関係情報取得部)
J 重複範囲
K 重複範囲
L1〜L3 ライン
M 搬送方向
N ノズル
P 記録媒体
S ずれ量
W 幅方向(搬送方向に直交する方向)
100 本体部(インクジェット記録装置)
120 画像形成部
121 ヘッドモジュール
122 インクジェットヘッド
140 読取部
141A,141B ラインセンサー
142A,142B データ記憶部
143 センサー間ギャップ補正部
144 解析部
230 記憶部
240 変更部
250 制御部(位置関係情報取得部)
J 重複範囲
K 重複範囲
L1〜L3 ライン
M 搬送方向
N ノズル
P 記録媒体
S ずれ量
W 幅方向(搬送方向に直交する方向)
Claims (6)
- 所定の搬送方向に搬送される記録媒体に対して複数のノズルからインクを吐出させるフルライン型のヘッドモジュールにより画像を形成するインクジェット記録装置であって、
前記記録媒体の搬送方向に交差する方向に沿って並び、前記ヘッドモジュールが形成する第一テストパターンを読み取る複数のラインセンサーを備え、
前記複数のラインセンサーは、その検出範囲における前記記録媒体の搬送方向に交差する方向の端部同士が重複を生じるように配置され、
前記複数のラインセンサーと前記複数のノズルとの前記記録媒体の搬送方向に交差する方向の位置関係を各ラインセンサーごとに取得する位置関係情報取得部と、
前記位置関係情報取得部で取得されている位置関係を参照して、各ラインセンサーごとに前記第一テストパターンの読み取り結果を解析する解析部と、
を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記ヘッドモジュールは、前記記録媒体の搬送方向に交差する方向に沿って並んだ複数のノズルを有するインクジェットヘッドを複数備え、
前記複数のインクジェットヘッドは、前記複数のノズルが前記記録媒体の搬送方向に交差する方向に沿って並び、前記記録媒体の搬送方向に交差する方向の端部のノズル同士が重複を生じるように配置されていることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。 - 前記インクジェットヘッドの重複範囲が、前記ラインセンサーの重複範囲の一端または両端を跨がないように、前記複数のラインセンサーと前記複数のインクジェットヘッドとが配置されていることを特徴とする請求項2記載のインクジェット記録装置。
- 前記解析部は、前記ラインセンサーの重複範囲においては、いずれか一方のみの前記ラインセンサーの前記第一テストパターンの読み取り結果を解析することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記位置関係情報取得部は、位置関係検出用の第二テストパターンの各ラインセンサーの読み取り結果と、前記複数のノズルのうち前記第二テストパターンの記録に用いられたノズルの位置と、に基づいて前記位置関係を各ラインセンサーごとに求めることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記第一テストパターンは、前記複数のノズルの各々の不吐出を検出するための不吐出検出パターンを含み、
前記解析部は、前記位置関係情報取得部で取得されている位置関係を参照して、各ラインセンサーごとに前記不吐出検出パターンの読み取り結果を解析して、不吐出ノズルの位置を特定することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
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