JP6906059B2 - 印刷装置、画像解析方法、プログラム、及び画像解析装置 - Google Patents

印刷装置、画像解析方法、プログラム、及び画像解析装置 Download PDF

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Description

本発明は印刷装置、画像解析方法、プログラム、及び画像解析装置に係り、特に印刷画像の画像解析に関する。
特許文献1は、良品と認められた見本印刷物に含まれる見本画像を読み取って得た見本画像情報と、検査対象画像を読み取って得た検査画像情報との差分値に基づいて、検査対象画像から特定方向のすじ状欠陥を抽出する画像評価装置が記載されている。
特許文献2は、撮像手段を用いて印刷物を撮像して得られる検査画像を取得し、検査画像からすじ状の欠陥を抽出する画像検査方法が記載されている。
特許文献3は、検査画像を読み取って得られる主走査方向に沿うプロファイルから、受光素子に対する検査画像の画素の重心位置を取得し、受光素子の受光中心に対するラインの重心位置のずれである位相差に基づき、受光素子に対する検査画像の画素ごとの主走査方向に沿う位置を特定する画像位置検査装置が記載されている。
特開2015−179090号公報 特開2016−193504号公報 特開2013−069003号公報
シングルパス方式のインクジェットプリンタを用いた印刷工程において、媒体の搬送に搬送ドラム方式が適用される場合がある。搬送ドラムは、搬送ドラムの回転角度位相をモニタリングするエンコーダが取り付けられている場合がある。
搬送ドラムの上部には、媒体にインクを吐出するインクジェットヘッドが搭載される。ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、及びイエローインクを用いる場合、色ごとにインクジェットヘッドが備えられる。
また、搬送ドラムを用いた媒体の搬送経路におけるインクジェットヘッドの下流側の位置には、インクジェットヘッドを用いて印刷した画像を撮像するインラインスキャナが搭載されている場合がある。
[問題点]
上記の構成において、インラインスキャナと印刷工程の間には以下の問題点がある。
〔1〕
媒体の送りむらに起因する、撮像データの媒体搬送方向の像構造歪みが発生する。搬送ドラムの回転には回転速度むらが生じている。一方、エンコーダ計測信号からジェッティングタイミングパルスを生成し、ジェッティングタイミングパルスを用いて、インクジェットヘッドのジェッティングタイミングを制御している。これにより、搬送ドラムの回転速度むらに起因する印刷むらの発生が抑制される。
同様に、インラインスキャナを用いた撮像についても、エンコーダ計測信号に基づき媒体搬送方向の撮像タイミングを制御する場合、撮像データの媒体搬送方向の像構造歪みの発生を抑制し得る。
CCDイメージセンサ、及びCMOSイメージセンサに代表される撮像素子を備えた撮像装置を使用する場合、水晶振動子等を用いて安価に生成される固定撮像周期パルスの生成を行うことが常用である。なお、CCDは、電荷結合素子を表すcharge coupled deviceの省略語である。CMOSは、相補型金属酸化膜半導体を表す英語表記であるcomplementary metal-oxide semiconductorの省略語である。
媒体搬送方向について、撮像ラインごとに撮像期間を変えた場合、撮像データにおける光学的な線形性が保証されなくなる。そうすると、印刷画像の濃度むら補正等の撮像データを用いた各種画像処理を適切に行うことが困難になる。したがって、エンコーダ計測信号に基づく媒体搬送方向の撮像タイミングの制御は、実用上採用することが困難である。
なお、エンコーダ計測信号に基づく撮像開始タイミングの制御は可能である。エンコーダ計測信号に基づく撮像開始のタイミングの制御を採用する装置が知られている。撮像開始タイミングとは最初の撮像タイミングである。
インラインスキャナを用いた撮像において、撮像データの媒体搬送方向の像構造歪みが発生する場合、撮像データの像構造歪みの影響を受けて、すじ検品等の撮像データの像構造の解析が必要な画像処理の性能が劣化する。媒体の搬送性能の装置の個体ばらつきに起因して、この問題の程度にもばらつきが生じ得る。この問題の技術的な解決が望まれる。
〔2〕
媒体搬送方向について、印刷画像の解像度に対する撮像データの解像度の不足が生じ得る。
CCDイメージセンサ、及びCMOSイメージセンサ等の撮像素子を備えた撮像装置を用いて撮像を行う場合、撮像素子が一定の光量を蓄積できない場合、良好な撮像データを得ることが困難である。その解決策として、撮像時の照明光量をアップする、及び撮像光学系の開口を大きくして開口数を下げる、及び撮像素子の撮像感度を上げる等が考えられる。なお、開口数はF値、又はNAと呼ばれる場合がある。NAはNumerical Apertureの省略語である。
しかし、上記の解決策はいずれも、ハードウェアの制約、及び光学的な要求の制約等があり、適用が困難な場合がある。なお、光学的な要求の制約の例として、撮像領域、コントラスト、及び解像力等が挙げられる。上記の解決策の適用が困難な場合は、撮像素子の露光期間を長くするという解決策を適用し得る。
一方、ラインセンサ型の撮像素子を適用する際に露光期間を長くした場合、媒体搬送方向の解像度が低下するというドローバックが生じ得る。そして、印刷画像の解像度に対する撮像データの解像度の不足という事態に陥る可能性が十分に考えられる。
印刷画像の解像度に対して撮像データの解像度が不足する状況において、インラインスキャナの撮像データを用いて、印刷画像の媒体搬送方向の像構造を詳細に解析する画像処理を行う場合、解析精度が劣化し得る。例えば、後に説明する入力画像データを正解画像とする印刷画像の検品では、正解画像データの解像度に対して撮像データの解像度が低い場合、解析精度が劣化し得る。この問題の技術的な解決が望まれる。以下、像構造歪みは、歪みと記載することがある。
ここでは、搬送ドラムを用いて円弧に沿って媒体を搬送する場合について説明したが、搬送ベルト等を用いて媒体を直線に沿って搬送する場合も、同様の課題が存在し得る。また、インクジェット方式以外の印刷装置においても、印刷と撮像とをインラインにおいて行う場合は、同様の課題が存在し得る。
特許文献1から特許文献3には、媒体搬送について、媒体の送りむらに起因する媒体搬送方向の撮像データの歪みに関する記載はない。また、媒体搬送方向について、印刷画像の解像度に対する撮像データの解像度の不足に起因する、印刷画像の解析精度の劣化に関する記載はない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、媒体の送りむらに起因する撮像データの歪みを抑制し、かつ、媒体搬送方向における印刷画像の解像度に対する撮像データの解像度の不足に起因する印刷画像の解析精度の劣化を抑制し得る印刷装置、画像解析方法、プログラム、及び画像解析装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、次の発明態様を提供する。
第1態様に係る印刷装置は、媒体搬送方向に沿って媒体を搬送する搬送部と、搬送部を用いて搬送される媒体に印刷を行う印刷部と、搬送部の搬送経路に配置された撮像装置を備え、印刷部を用いて媒体に印刷された印刷画像を撮像する撮像部と、印刷画像の印刷解像度未満の撮像解像度を適用し、印刷画像を媒体搬送方向について複数の領域に分割し、領域ごとの撮像タイミングを表す撮像タイミング制御信号を用いて、撮像部の撮像を制御する撮像制御部と、撮像部を用いて印刷画像を撮像して得られた撮像データを解析する解析処理部と、搬送部の位置、又は位相を表すパルス信号であり、かつ、撮像部の撮像解像度を表す単位に換算した周期を表す解像度換算値が撮像解像度を超えるタイミング信号を取得する計測部と、タイミング信号のパルス数の積算値を取得する積算値取得部と、を備え、撮像制御部は、撮像タイミングごとの撮像データに対して、撮像タイミングに対応する積算値を付加し、解析処理部は、積算値を用いて、撮像データに対して媒体の送りむらに起因する歪み補正、及び高解像度化を施す印刷装置である。
第1態様によれば、タイミング信号のパルス数の積算値を用いて、媒体搬送方向における媒体の送りむらに起因する撮像データの歪みが補正され、かつ、媒体搬送方向における撮像データが高解像度化される。これにより、撮像データの歪み、及び媒体搬送方向における印刷画像の解像度に対する撮像データの解像度の不足に起因する、撮像データの解析精度の劣化を抑制し得る。
搬送部の例として、媒体を円弧に沿って搬送する回転搬送方式、及び媒体を直線に沿って搬送する直線搬送方式等が挙げられる。直線搬送方式の場合、計測部は搬送部の位置を表すタイミング信号を出力し得る。回転搬送方式の場合、計測部は搬送部の位相を表すタイミング信号を出力し得る。
撮像装置の例として、媒体搬送方向と直交する媒体幅方向について、媒体の全長にわたって複数の撮像素子が並べられたライン型撮像装置が挙げられる。撮像装置は、複数の撮像素子が二次元状に並べられたエリア型撮像装置を適用可能である。
計測部の計測分解能の例として、ロータリーエンコーダの場合の一回転あたりのパルス数が挙げられる。撮像解像度を表す単位の例として、一インチあたりの画素数を表すドット毎インチが挙げられる。タイミング信号の解像度換算値は、撮像解像度の二以上の整数倍とし得る。
タイミング信号のパルス数の積算値は、各撮像期間におけるタイミング信号のパルス数の積算値を含み得る。タイミング信号のパルス数の積算値は、撮像期間ごとの相対値とし得る。
第2態様は、第1態様の印刷装置において、解析処理部は、媒体の送りむらに起因する歪み補正、及び高解像度化を施された撮像データと、印刷画像の基準画像との差分に基づき印刷画像の画像欠陥の有無を判定する画像検品を行う構成としてもよい。
第2態様によれば、撮像データの解析精度の劣化が抑制された、高精度、かつ効率的な画像検品が可能である。
基準画像は入力画像データを適用し得る。基準画像は見本印刷画像の撮像データを適用し得る。見本印刷画像の撮像データは、印刷画像の撮像データと同様に、媒体の送りむらに起因する歪み補正、及び高解像度化が可能である。
第3態様は、第1態様又は第2態様の印刷装置において、解析処理部は、撮像データの一画素に対して、撮像データに付加された積算値に対応する数の画素を内挿補間する構成としてもよい。
第3態様によれば、撮像タイミングごとの撮像データの一画素に対して、タイミング信号のパルス数の積算値に対応する数の画素を内挿補間する。これにより、撮像データの歪み補正、及び高解像度化が効率的に、かつ、高精度に行うことが可能である。
第4態様は、第1態様から第3態様のいずれか一態様の印刷装置において、搬送部の位置、又は位相を計測して得られた計測信号に内挿補間を施して、印刷部の印刷タイミングを表す印刷タイミングパルス信号を生成し、印刷タイミングパルス信号を印刷部へ送信する印刷タイミングパルス信号生成部を備え、撮像制御部は、撮像タイミングごとの撮像データに対して、印刷タイミングパルス信号のパルス数の積算値を付加し、解析処理部は、印刷タイミングパルス信号のパルス数の積算値を用いて、撮像データに対して媒体の送りむらに起因する歪み補正、及び高解像度化を施す構成としてもよい。
第4態様によれば、媒体の送りむらが補正された印刷タイミングパルス信号を用いた、媒体の送りむらに起因する歪み補正、及び高解像度化が可能となる。
第5態様は、第4態様の印刷装置において、解析処理部は、撮像データに対して内挿補間処理を施す際に、計測信号を用いて印刷タイミングパルス信号を生成する際の内挿補間処理を用いる構成としてもよい。
第5態様によれば、歪み補正、及び高解像度化の処理を、効率的に、かつ、高精度に行うことが可能である。
第6態様は、第5態様の印刷装置において、計測部は、搬送部の位相、又は位置を表すパルス信号を含む計測信号を出力するエンコーダを備え、印刷タイミングパルス信号生成部は、計測信号に対して内挿補間処理を施して、印刷タイミングパルス信号を生成する構成としてもよい。
第6態様によれば、エンコーダから出力されるパルス信号である計測信号を用いて、計測信号よりも高解像度の印刷タイミングパルス信号の生成が可能である。
第7態様は、第5態様又は第6態様の印刷装置において、印刷部を制御する印刷制御部を備え、計測部は、原点信号を含む計測信号を出力するエンコーダを備え、印刷タイミングパルス信号生成部は、原点信号と同期する印刷タイミングパルス信号を生成し、印刷制御部は、原点信号と同期する印刷タイミングパルス信号を用いて、印刷部を制御する構成としてもよい。
第7態様によれば、エンコーダの原点信号に同期した印刷開始タイミング信号を用いた印刷制御が可能である。
第8態様は、第5態様から第7態様のいずれか一態様の印刷装置において、印刷部は、インクジェットヘッドを備え、印刷タイミングパルス信号生成部は、印刷タイミングパルス信号として、インクジェットヘッドのジェッティングタイミングを表すジェッティングタイミングパルス信号を生成する構成としてもよい。
第8態様によれば、インクジェット方式の印刷装置において、媒体の送りむらが補正された印刷が可能となる。
第9態様は、第8態様の印刷装置において、印刷部は、複数のインクジェットヘッドを備え、複数のインクジェットヘッドを用いて、複数のインクジェットヘッドのそれぞれの媒体搬送方向の位置を検出する第一テストパターンを印刷し、解析処理部は、第一テストパターンの撮像データに対して、媒体の送りむらに起因する歪み補正、及び高解像度化を施し、複数のインクジェットヘッドのそれぞれの媒体搬送方向の位置を検出する構成としてもよい。
第9態様によれば、複数のインクジェットヘッドを備えるインクジェット方式の印刷装置において、媒体の送りむらが補正された撮像データに基づく、複数のインクジェットヘッドの媒体搬送方向における位置合わせが可能となる。
第10態様は、第8態様又は第9態様の印刷装置において、印刷部は、媒体搬送方向と直交する媒体幅方向に沿って複数のヘッドモジュールを並べたインクジェットヘッドを備え、複数のヘッドモジュールを用いて、複数のヘッドモジュールのそれぞれの媒体搬送方向の位置を検出する第二テストパターンを形成し、解析処理部は、第二テストパターンの撮像データに対して、媒体の送りむらに起因する歪み補正、及び高解像度化を施し、複数のヘッドモジュールのそれぞれの媒体搬送方向の位置を検出する構成としてもよい。
第10態様によれば、複数のヘッドモジュールを備えるインクジェットヘッドにおいて、媒体の送りむらが補正された撮像データに基づく、複数のヘッドモジュールの媒体搬送方向における位置合わせが可能となる。
第11態様は、第1態様から第10態様のいずれか一態様の印刷装置において、撮像タイミング制御信号は、固定値の周期を有するパルス信号である構成としてもよい。
第11態様によれば、撮像タイミング制御信号は、固定値の周期を有するパルス信号を用いることが可能である。
第12態様に係る画像解析方法は、印刷画像を検品する画像解析方法であって、媒体搬送方向に沿って搬送される媒体に印刷を行う印刷工程と、媒体の搬送経路に配置された撮像装置を用いて、印刷画像の印刷解像度未満の撮像解像度を適用し、印刷画像を媒体搬送方向について複数の領域に分割し、領域ごとの撮像タイミングを表す撮像タイミング制御信号を用いて撮像を制御して、印刷工程において媒体に印刷された印刷画像を撮像する撮像工程と、撮像工程において印刷画像を撮像して得られた撮像データを解析する解析処理工程と、媒体を搬送する搬送部の位置、又は位相を表すパルス信号であり、かつ、撮像工程における撮像解像度を表す単位に換算した周期を表す解像度換算値が撮像解像度を超えるタイミング信号を取得する計測工程と、タイミング信号のパルス数の積算値を取得する積算値取得工程と、を含み、撮像工程は、撮像タイミングごとの撮像データに対して、撮像タイミングに対応する積算値を付加し、解析処理工程は、積算値を用いて、撮像データに対して媒体の送りむらに起因する歪み補正、及び高解像度化を施す画像解析方法である。
第12態様によれば、第1態様と同様の効果を得ることができる。
第12態様において、第2態様から第11態様で特定した事項と同様の事項を適宜組み合わせることができる。その場合、印刷装置において特定される処理や機能を担う構成要素は、これに対応する処理や機能を担う画像解析方法の構成要素として把握することができる。
第13態様に係るプログラムは、コンピュータに、媒体搬送方向に沿って搬送される媒体に印刷を行う印刷機能、媒体の搬送経路に配置された撮像装置を用いて、印刷画像の印刷解像度未満の撮像解像度を適用し、印刷画像を媒体搬送方向について複数の領域に分割し、領域ごとの撮像タイミングを表す撮像タイミング制御信号を用いて撮像を制御して、印刷機能を用いて媒体に印刷された印刷画像を撮像する撮像機能、撮像機能を用いて印刷画像を撮像して得られた撮像データを解析する解析処理機能、媒体を搬送する搬送部の位置、又は位相を表すパルス信号であり、かつ、撮像機能における撮像解像度を表す単位に換算した周期を表す解像度換算値が撮像解像度を超えるタイミング信号を取得する計測機能、及びタイミング信号のパルス数の積算値を取得する積算値取得機能、を実行させ、撮像機能は、撮像タイミングごとの撮像データに対して、撮像タイミングに対応する積算値を付加し、解析処理機能は、積算値を用いて、撮像タイミングに対応する撮像データに対して、媒体の送りむらに起因する歪み補正、及び高解像度化を施すプログラムである。
第13態様によれば、第1態様と同様の効果を得ることができる。
第13態様において、第2態様から第11態様で特定した事項と同様の事項を適宜組み合わせることができる。その場合、印刷装置において特定される処理や機能を担う構成要素は、これに対応する処理や機能を担うプログラムの構成要素として把握することができる。
第14態様に係る画像解析装置は、媒体の搬送経路に配置された撮像装置を用いて撮像され、かつ、媒体の搬送方向について印刷画像を複数の領域に分割した領域ごとの撮像タイミングにおいて、印刷画像の印刷解像度未満の撮像解像度を適用して撮像された印刷画像の撮像データを取得する撮像データ取得部と、撮像データ取得部を用いて取得した撮像データを解析する解析処理部と、を備え、撮像データ取得部は、撮像タイミングごとの撮像データに対して、媒体を搬送する搬送部の位置、又は位相を表すパルス信号であり、かつ、撮像装置の撮像解像度を表す単位に換算した周期を表す解像度換算値が撮像解像度を超えるタイミング信号のパルス数の積算値が付加された撮像データを取得し、解析処理部は、積算値を用いて、撮像データに対して媒体の送りむらに起因する歪み補正、及び高解像度化を施す画像解析装置である。
第14態様によれば、第1態様と同様の効果を得ることができる。
第14態様において、第2態様から第11態様で特定した事項と同様の事項を適宜組み合わせることができる。その場合、印刷装置において特定される処理や機能を担う構成要素は、これに対応する処理や機能を担う画像解析装置の構成要素として把握することができる。
本発明によれば、タイミング信号のパルス数の積算値を用いて、媒体搬送方向における媒体の送りむらに起因する撮像データの歪みが補正され、かつ、媒体搬送方向における撮像データが高解像度化される。これにより、撮像データの歪み、及び媒体搬送方向における印刷画像の解像度に対する撮像データの解像度の不足に起因する、撮像データの解析精度の劣化を抑制し得る。
図1はインクジェット印刷装置の概略構成を示す全体構成図である。 図2は図1に示したインクジェット印刷装置の印刷部の概略構成図である。 図3は撮像データの模式図である。 図4は図1に示したインクジェット印刷装置のブロック図である。 図5は画像検品の模式図である。 図6は入力画像データを用いた画像検品の課題の説明図である。 図7は正解印刷画像の撮像データを用いた画像検品の課題の説明図ある。 図8はジェッティングタイミングパルスの説明図である。 図9はジェッティングタイミングパルス数積算値の説明図である。 図10は入力画像データを用いた歪み補正の説明図である。 図11は正解印刷画像の撮像データを用いた歪み補正の説明図ある。 図12は撮像データの歪み補正、及び高解像度化の説明図である。 図13は画像検品方法の手順の流れを示すフローチャートである。 図14はライン型インクジェットヘッドの構成例を示す斜視図である。 図15はラダーパターンの模式図である。 図16はヘッドモジュールの一部拡大図、及び撮像データの一部拡大図である。 図17は濃度プロファイルの一例、及び積算プロファイルの一例を示す図である。 図18は並列ヘッドモジュールの吐出タイミング合わせにおけるラダー媒体の一例を示す図である。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。本明細書では、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
[インクジェット印刷装置の構成例]
〔全体構成〕
図1はインクジェット印刷装置の概略構成を示す全体構成図である。インクジェット印刷装置10は、枚葉の媒体12にカラー画像を印刷する印刷装置である。図1ではカラー画像の図示を省略する。カラー画像は符号14を付して図2に図示する。
インクジェット印刷装置10は、搬送部20、印刷部30、及び撮像部40を備える。また、インクジェット印刷装置10は、図示しない媒体供給部、及び媒体排出部を備える。
〔搬送部〕
搬送部20は、搬送ドラム22、及びエンコーダ24を備える。搬送ドラム22は、媒体搬送方向について媒体12を搬送する。搬送ドラム22は、媒体12の先端を把持するグリッパーを備える。
搬送ドラム22の外周面22Aは、媒体12を吸着支持する吸着穴を備える。グリッパー、及び吸着穴の図示は省略する。搬送ドラム22は、図示しない吸着圧力付与部を用いて吸着穴に負圧を発生させる。これにより、媒体12は搬送ドラム22の外周面22Aに吸着支持される。
エンコーダ24は、搬送ドラム22の回転軸に取り付けられる。エンコーダ24は、搬送ドラム22を駆動するモータの軸、又はモータの軸と連結される回転部材のいずれかに取り付けられてもよい。なお、モータ、及び回転部材の図示は省略する。
エンコーダ24はエンコーダ計測信号50を出力する。エンコーダ計測信号50は搬送ドラム22の角度位相を表す。エンコーダ計測信号50の詳細は後述する。エンコーダ24は計測部の構成要素一例である。エンコーダ計測信号50はタイミング信号の一例である。
〔印刷部〕
印刷部30は、インクジェットヘッド32K、インクジェットヘッド32C、インクジェットヘッド32M、及びインクジェットヘッド32Yを備える。インクジェットヘッド32K、インクジェットヘッド32C、インクジェットヘッド32M、及びインクジェットヘッド32Yは、それぞれブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、及びイエローインクを吐出する。
〔撮像部〕
撮像部40は、インラインスキャナ42を備える。インラインスキャナ42は、媒体12の搬送経路における、印刷部30の媒体搬送方向の下流側の位置に配置される。インラインスキャナ42はCCDイメージセンサ、及びCMOSイメージセンサ等の撮像素子を備える。インラインスキャナ42は、印刷部30を用いて媒体12へ印刷された画像を撮像する。撮像対象の画像は印刷画像が含まれる。撮像対象の画像はテストチャート等の検査用画像が含まれてもよい。
撮像部40は撮像装置を用いて撮像された撮像データを取得する撮像データ取得部の構成要素の一例である。インラインスキャナ42は、媒体搬送方向について印刷画像を複数の領域に分割した領域ごとの撮像タイミングにおいて撮像する撮像装置の一例である。また、インラインスキャナ42は、印刷解像度未満の撮像解像度を適用して撮像する撮像装置の一例である。
〔インクジェット印刷装置の作用〕
図1に示したインクジェット印刷装置10の作用について説明する。図示しない媒体供給部から搬送ドラム22へ媒体12が供給される。搬送ドラム22は媒体供給部から供給された媒体12を外周面22Aに吸着支持する。
搬送ドラム22は、外周面22Aに媒体12を吸着支持して回転する。媒体12は搬送ドラム22の外周面22Aに沿って移動する。搬送ドラム22に図示した矢印線は、搬送ドラム22の媒体搬送方向を示す。
印刷部30は、搬送ドラム22の外周面22Aに吸着支持され、かつ、搬送ドラム22の外周面22Aに沿って搬送される媒体12にカラー画像を印刷する。印刷部30は、エンコーダ計測信号50から生成されたジェッティングタイミングパルス52を用いて、ジェッティングタイミングが制御される。ジェッティングタイミングパルス52はジェッティングタイミングパルス信号に相当する。
ジェッティングタイミングパルス52は、インクジェットヘッド32K、インクジェットヘッド32C、インクジェットヘッド32M、及びインクジェットヘッド32Yのそれぞれについて生成される。
換言すると、インクジェットヘッド32K、インクジェットヘッド32C、インクジェットヘッド32M、及びインクジェットヘッド32Yは、それぞれに対応するジェッティングタイミングパルス52を用いて、ジェッティングタイミングが制御される。
印刷部30を用いてカラー画像が印刷された媒体12は、撮像部40の撮像領域へ搬送される。撮像部40は、媒体12に印刷されたカラー画像を撮像する。撮像部40は、エンコーダ計測信号50から生成された撮像タイミング制御信号56を用いて撮像タイミングが制御される。
換言すると、撮像部40は、撮像タイミング制御信号56をトリガ信号として、媒体12に印刷されたカラー画像を撮像する。撮像タイミング制御信号56の生成には、エンコーダ計測信号50のうち、Z相信号、又は原点信号が適用される。Z相信号、又は原点信号の詳細は後述する。
撮像部40は、媒体12に印刷されたカラー画像を撮像し、撮像データを取得する。撮像部40を用いて生成された撮像データは、印刷画像の検品に用いられる。撮像データは、末尾、又は先頭にジェッティングタイミングパルス数積算値が同期付与される。ここでいう、撮像データの末尾、又は先頭に同期付与されるとは、撮像データとは別の情報として、撮像データに関連付けされるという意味が含まれる。
ジェッティングタイミングパルス数積算値は、印刷部30の制御に用いられるジェッティングタイミングパルス52のパルス数の積算値である。ジェッティングタイミングパルス52の積算値の詳細は後述する。
〔印刷部の概略構成〕
図2は図1に示したインクジェット印刷装置の印刷部の概略構成図である。図2は、媒体搬送方向について、図1に示した搬送ドラム22の外周面22Aを展開した模式図である。
図2に示したインクジェットヘッド32K、インクジェットヘッド32C、インクジェットヘッド32M、及びインクジェットヘッド32Yは、媒体搬送方向の上流側から下流側へ向かって、インクジェットヘッド32K、インクジェットヘッド32C、インクジェットヘッド32M、及びインクジェットヘッド32Yの順に配置される。
インクジェットヘッド32K、インクジェットヘッド32C、インクジェットヘッド32M、及びインクジェットヘッド32Yのそれぞれは、媒体搬送方向に沿って等間隔に配置される。
インラインスキャナ42は、媒体12の搬送経路における、印刷部30の媒体搬送方向の最も下流側の位置に配置されるインクジェットヘッド32Yの、更に下流側の位置に配置される。
〔撮像データの説明〕
図3は撮像データの模式図である。図3に示した撮像データ60は、図2に示したカラー画像14を撮像して生成される。図3に示した符号62は、撮像データ60の任意の画素を表す。
図3に示した撮像データ60の媒体搬送方向の解像度は200ドット毎インチとする。撮像データ60の媒体幅方向の解像度は476ドット毎インチとする。なお、解像度の単位を表すドット毎インチは、一インチあたりのピクセル数を表す。ドット毎インチはdpiと記載される場合がある。なお、媒体幅方向は、図2に示した媒体搬送方向と直交する方向である。
図2に示したインラインスキャナ42は、媒体幅方向における媒体12の全幅に対応する長さに渡って、複数の撮像素子が並べられたラインセンサ型の撮像装置である。インラインスキャナ42は、一回の撮像において、媒体搬送方向の一定の長さを有する媒体幅方向に沿う一ラインの撮像が可能である。
図3に示した撮像データ60は、媒体幅方向に沿う複数の画素62を含む撮像ライン64を有している。撮像データ60は、媒体搬送方向に沿う複数の撮像ライン64を有している。
インラインスキャナ42は、媒体搬送方向に沿って搬送される媒体12に対して、一定の周期で複数回の撮像を実行し、媒体12の全領域の撮像データを取得する。撮像ライン64の撮像データは、撮像タイミングに対応するジェッティングタイミングパルス数積算値54が付与される。
ジェッティングタイミングパルス数積算値54は、撮像データ60の媒体搬送方向の歪みを補正する処理に適用される。また、ジェッティングタイミングパルス数積算値54は、撮像データ60の高解像度化に適用される。
〔制御系の構成例〕
図4は図1に示したインクジェット印刷装置のブロック図である。インクジェット印刷装置10は、システムコントローラ100を備える。システムコントローラ100は、図示しないCPU、図示しないROM、及び図示しないRAMを含んで構成されてもよい。
システムコントローラ100は、インクジェット印刷装置10の各部を統括的に制御する全体制御部である。システムコントローラ100は、各種演算処理を行う演算部である。システムコントローラ100は、メモリにおけるデータの読み出し、及びデータの書き込みを制御するメモリーコントローラである。
インクジェット印刷装置10は、通信部102、及び画像メモリ104を備える。通信部102は、図示しない通信インターフェースを備える。通信部102は通信インターフェースと接続されたホストコンピュータ103との間でデータの送受信を行う。
画像メモリ104は、画像データを含む各種データの一時記憶部として機能する。画像メモリ104は、システムコントローラ100を通じてデータの読み書きが行われる。通信部102を介してホストコンピュータ103から取り込まれた画像データは、一旦画像メモリ104に格納される。
インクジェット印刷装置10は、搬送制御部110、及び印刷制御部112を備える。搬送制御部110は、システムコントローラ100から送信される指令信号に基づいて、搬送部20を制御する。
印刷制御部112は、システムコントローラ100から送信される指令信号に基づいて、印刷部30を制御する。印刷制御部112は、図1に示したインクジェットヘッド32K、インクジェットヘッド32C、インクジェットヘッド32M、及びインクジェットヘッド32Yのインク吐出を制御する。なお、インク吐出はジェッティングと同義である。
印刷制御部112は、図示しない画像処理部を備える。画像処理部は入力画像データからドットデータを形成する。画像処理部は、図示しない色分解処理部、図示しない色変換処理部、図示しない補正処理部、及び図示しないハーフトーン処理部を備える。
色分解処理部は、入力画像データに対して色分解処理を施す。例えば、入力画像データがRGBで表されている場合、入力画像データをR、G、及びBの色ごとのデータに分解する。ここで、Rは赤を表す。Gは緑を表す。Bは青を表す。
色変換処理部は、R、G、及びBに分解した色ごとの画像データを、インク色に対応するC、M、Y、Kに変換する。ここで、Cはシアンを表す。Mはマゼンタを表す。Yはイエローを表す。Kはブラックを表す。
補正処理部では、C、M、Y、及びKに変換した色ごとの画像データに対して、補正処理を施す。補正処理の例として、ガンマ補正処理、濃度むら補正処理、及び異常記録素子補正処理等が挙げられる。
ハーフトーン処理部は、例えば、0から255といった多階調数で表された画像データを、二値、又は入力画像データの階調数未満の三値以上の多値で表されるドットデータに変換する。ハーフトーン処理部は、予め決められたハーフトーン処理規則を適用する。ハーフトーン処理規則の例として、ディザ法、及び誤差拡散法等が挙げられる。
印刷制御部112は、図示しない波形生成部、図示しない波形記憶部、及び図示しない駆動回路を備える。波形生成部は駆動電圧の波形を生成する。波形記憶部は駆動電圧の波形が記憶される。
駆動回路はドットデータに応じた駆動波形を有する駆動電圧を生成する。駆動回路は駆動電圧を、図1に示したインクジェットヘッド32K、インクジェットヘッド32C、インクジェットヘッド32M、及びインクジェットヘッド32Yへ供給する。
すなわち、画像処理部による処理を経て生成されたドットデータに基づいて、各画素位置のジェッティングタイミング、及びインク吐出量が決められる。各画素位置のジェッティングタイミング、及びインク吐出量に応じた駆動電圧、並びに各画素のジェッティングタイミングを決める制御信号が生成される。駆動電圧、及び制御信号がインクジェットヘッドへ供給され、インクジェットヘッドから吐出したインクを用いて用紙にドットが形成される。
なお、符号を記載しないインクジェットヘッドは、図1に示したインクジェットヘッド32K、インクジェットヘッド32C、インクジェットヘッド32M、及びインクジェットヘッド32Yの任意の一ヘッド、又はインクジェットヘッド32K、インクジェットヘッド32C、インクジェットヘッド32M、及びインクジェットヘッド32Yの総称を表す。以下の符号を記載しないインクジェットヘッドも同様である。
インクジェット印刷装置10は、操作部114、及び表示部116を備える。操作部114は、操作ボタン、キーボード、及びタッチパネル等の操作部材を備える。操作部114は複数の種類の操作部材が含まれていてもよい。なお、操作部材の図示は省略する。
操作部114を用いて入力された情報は、システムコントローラ100へ送信される。システムコントローラ100は、操作部114から送信された情報に応じて各種処理を実行する指令信号を生成する。システムコントローラ100は、各種処理を行う処理部へ指令信号を送信する。
表示部116は、液晶パネル等の図示しない表示装置、及び図示しないディスプレイドライバーを備える。表示部116はシステムコントローラ100からの指令に応じて、装置の各種設定情報、及び異常情報等の各種情報を表示装置に表示させる。
インクジェット印刷装置10は、パラメータ記憶部118、及びプログラム格納部120を備える。
パラメータ記憶部118は、インクジェット印刷装置10に使用される各種パラメータが記憶される。パラメータ記憶部118に記憶されている各種パラメータは、システムコントローラ100を用いて読み出される。各種パラメータは、システムコントローラ100を用いて装置各部に設定される。
プログラム格納部120は、インクジェット印刷装置10の各部に使用されるプログラムが格納される。プログラム格納部120に格納されている各種プログラムは、システムコントローラ100を介して読み出され、装置各部において実行される。
インクジェット印刷装置10は、撮像制御部122を備える。撮像制御部122はインラインスキャナ42の撮像を制御する。撮像制御部122は、インラインスキャナ42の撮像データを取得する。撮像データは、画像検品等の各種処理に用いられる。
撮像制御部122は、撮像データ取得部の構成要素の一例である。撮像データの取得には撮像データの生成が含まれる。撮像制御部122は撮像信号を用いて撮像データを生成する構成要素である。
インクジェット印刷装置10は、ジェッティングタイミングパルス生成部126、ジェッティングタイミングパルス数積算値算出部128、及び解析処理部130を備える。
ジェッティングタイミングパルス生成部126は、エンコーダ24から出力されるエンコーダ計測信号を用いて、ジェッティングタイミングパルスを生成する。ジェッティングタイミングパルス生成部126は、図1に示したインクジェットヘッド32K、インクジェットヘッド32C、インクジェットヘッド32M、及びインクジェットヘッド32Yのそれぞれについて、個別のジェッティングタイミングパルスを生成する。エンコーダ計測信号からジェッティングタイミングパルスを生成する処理は、内挿処理を用いた信号の高解像度化である。
ジェッティングタイミングパルスは、システムコントローラ100を介して印刷制御部112へ送信される。印刷制御部112は、ジェッティングタイミングパルスを用いて、図1に示したインクジェットヘッド32K、インクジェットヘッド32C、インクジェットヘッド32M、及びインクジェットヘッド32Yのジェッティングタイミングを制御する。ジェッティングタイミングパルス生成部126は、印刷タイミングパルス信号生成部の一例である。
図4に示したジェッティングタイミングパルス数積算値算出部128は、ジェッティングタイミングパルスをカウントし、撮像タイミングごとのジェッティングタイミングパルス数積算値を算出する。
ジェッティングタイミングパルス数積算値算出部128は、ジェッティングタイミングパルスをカウントするカウンタ、及び撮像タイミングごとのジェッティングタイミングパルス数積算値を撮像タイミングと関連付けして記憶する記憶部とを備え得る。
ジェッティングタイミングパルス数積算値算出部128は、インクジェットヘッド32K、インクジェットヘッド32C、インクジェットヘッド32M、及びインクジェットヘッド32Yのそれぞれについてジェッティングタイミングパルス数積算値を算出してもよい。
ジェッティングタイミングパルス数積算値算出部128は、インクジェットヘッド32K、インクジェットヘッド32C、インクジェットヘッド32M、及びインクジェットヘッド32Yの任意の一ヘッド、又は任意の複数のヘッドについてジェッティングタイミングパルス数積算値を算出してもよい。
撮像タイミングごとのジェッティングタイミングパルス数積算値は、撮像タイミングごとの撮像データに付加される。ジェッティングタイミングパルス数積算値は、撮像データの解析の際に、撮像データの歪みの補正、及び高解像度化に適用される。
ジェッティングタイミングパルス数積算値は、撮像タイミング信号が出力される度に初期化される。すなわち、一枚の媒体の撮像開始タイミングにおけるジェッティングタイミングパルス数積算値は、ゼロ、又は予め定められた初期値とされる。
撮像開始タイミングは符号220を付して図9に示す。ジェッティングタイミングパルス数積算値算出部128は、積算値取得部の一例である。ジェッティングタイミングパルス数積算値はタイミング信号の積算値の一例である。
解析処理部130は、撮像データの歪みの補正、及び高解像度化などの画像検品における解析処理を実行する。解析処理部130は、プログラム格納部120から専用のプログラムを読み出し、解析処理を実行してもよい。
図4に示した各種処理部は、英語表記を用いてprocessing unitと表現されることがある。プロセッサは、英語表記を用いてprocessorと表現されることがある。ここでいう処理部には、処理部の名称が使用されていない構成要素であっても、何らかの処理を実行する実質的な処理部が含まれる。
各種のプロセッサには、プログラムを実行して各種処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPU、FPGAなどの製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるPLD、及びASICなどの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路などが含まれる。プログラムは、ソフトウェアと同義である。
なお、FPGAは、Field Programmable Gate Arrayの省略語である。PLDは、Programmable Logic Deviceの省略語である。ASICは、Application Specific Integrated Circuitの省略語である。
一つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの一つで構成されていてもよいし、同種又は異種の二つ以上のプロセッサで構成されてもよい。例えば、一つの処理部は、複数のFPGA、或いは、CPUとFPGAとを組み合わせて構成されてもよい。また、一つのプロセッサを用いて複数の処理部を構成してもよい。
複数の処理部を一つのプロセッサで構成する例としては、第一に、クライアントやサーバなどのコンピュータに代表されるように、一つ以上のCPUとソフトウェアとの組み合わせで一つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。
SoCなどに代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を一つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサを一つ以上用いて構成される。更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路である。
なお、SoCは、システムオンチップの英語表記であるSystem On Chipの省略語である。ICは、集積回路を表す英語表記であるIntegrated Circuitの省略語である。電気回路は英語表記を用いてcircuitryと表現されることがある。
[画像検品の説明]
〔画像検品の方式〕
インクジェット印刷装置において、インクジェットヘッドのノズルが目詰まりを起こすとすじ、及びむらなどの画像欠陥が発生し得る。画像欠陥が発生した場合は、インクジェットヘッドのノズルのチェックが必要である。
インクジェットヘッドにおけるノズルのチェックの自動化の方式として、図1に示したインラインスキャナ42を用いて撮像して得られた印刷画像の撮像データを用いて、印刷画像における画像欠陥の有無を検知する画像検品が考えられる。
図5は画像検品の模式図である。図5に示す画像検品は、インクジェット印刷装置10を用いて印刷された印刷画像の入力画像データ70を基に、すじ、及びむらなどの画像欠陥が発生しているか否かを判定する手法である。入力画像データ70の例として、インクジェット印刷装置10に入力されるPDF形式の画像データが挙げられる。入力画像データ70は、基準画像に対応する画像データの一例である。
まず、インラインスキャナ42を用いて、検品対象の印刷画像76を撮像し、撮像データ60を生成する。次に、撮像データ60と入力画像データ70とを比較し、両者の差分データ72を抽出する。撮像データ60と入力画像データ70との差分データ72の抽出結果として、すじ、及びむら等の画像欠陥の有無を判定する。
図5に示した印刷画像76は、すじ74A、及びすじ74Bが発生している。撮像データ60と印刷画像の入力画像データ70との差分データ72では、すじ74A、及びすじ74Bが抽出される。
画像検品において、撮像データと差分を比較される画像データの一例として、図5に示した入力画像データ70が挙げられる。他の例として、正解画像とみなすことができる印刷画像の撮像データが挙げられる。正解画像とみなすことができる印刷画像の例として、一枚目の印刷画像が挙げられる。以下、正解画像とみなすことができる印刷画像は正解印刷画像と呼ぶ。
入力画像データ70を用いる場合、ユーザの利便性の面で優位性がある。インクジェット印刷装置は、デジタル画像データを直接取り扱うデジタル印刷装置である。デジタル印刷装置の恩恵として、一枚一枚の画像データを可変としたバリアブル印刷が可能である点が挙げられる。
正解印刷画像の撮像データを用いる場合、正解印刷画像の準備に労力を必要とする。また、同一の画像を連続して複数枚印刷する非バリアブル印刷であっても、印刷画像を一部しか印刷しない一点ものの場合は、正解印刷画像を準備すること自体が無意味となる。
これに対して、入力画像データ70を用いる場合であれば、バリアブル印刷、及び一点ものの印刷の両者に対して効率的な対応が可能である。
〔画像検品の課題〕
《入力画像データを用いる画像検品の課題》
図6は入力画像データを用いた画像検品の課題の説明図である。インラインスキャナ42を用いて撮像して得られた撮像データ60は、媒体の送りむらに起因する媒体搬送方向の歪みが生じている。一方、入力画像データ70は媒体搬送方向の歪みは生じていない。
そうすると、単純に両者を比較した場合、媒体の送りむらの影響を受けて、画像検品の精度が劣化するリスクがある。また、入力画像データ70は解像度の劣化が生じない。両者を比較する際に、両者の解像度の整合を取る必要がある。
本実施形態に示した印刷画像の媒体搬送方向の印刷解像度を1200ドット毎インチとする。インラインスキャナ42の媒体搬送方向の撮像解像度は200ドット毎インチである。撮像解像度は印刷解像度未満である。そうすると、入力画像データ70に対して解像度圧縮処理を施して圧縮画像データ70Aを生成し、撮像データ60との解像度の整合を取る必要がある。
《正解印刷画像の撮像データを用いる画像検品の課題》
図7は正解印刷画像の撮像データを用いた画像検品の課題の説明図ある。正解印刷画像80を撮像して得られた正解撮像データ82を用いる場合、図6に示した入力画像データ70を用いる場合の課題は大きく改善する。但し、図7に示した正解印刷画像80の撮像タイミングの媒体の送りむらと、印刷画像76の撮像タイミングの媒体の送りむらに、多少の差があることは十分に考えられる。そうすると、媒体の送りむらに起因する画像検品の精度劣化のリスクが懸念される。
本実施形態では、画像検品としてすじ検出を例示した。画像検品は白ぽつ検出、及び液垂れぽつ検出等、様々な画像欠陥の検出が考えられる。本実施形態に示した画像検品は、エンコーダ由来信号を用いた撮像データの補正、及び正解画像との差分抽出を適用可能な、様々な画像検品に適用可能である。
[ジェッティングタイミングパルス数積算値を用いた歪み補正]
〔ジェッティングタイミングパルス生成の説明〕
図8はジェッティングタイミングパルスの説明図である。図8には、エンコーダ計測信号50を加工して、ジェッティングタイミングパルス52を生成するまでの具体例を示す。図8に示したジェッティングタイミングパルス52は、図1に示したインクジェットヘッド32K、インクジェットヘッド32C、インクジェットヘッド32M、及びインクジェットヘッド32Yの任意の一ヘッドに供給されるものである。
図8は、印刷画像76と、エンコーダ計測信号50、及びジェッティングタイミングパルス52との関係と模式的に示す。エンコーダ計測信号50、及びジェッティングタイミングパルス52の横軸は時刻を表す。エンコーダ計測信号50、及びジェッティングタイミングパルス52の縦軸は電圧を表す。図9、及び図12についても同様である。
印刷画像76は、カラー画像14の他に、テストチャート等のノズル検査用のパターン、及び濃度補正用のパターン等が含まれてもよい。ノズル検査用のパターン、及び濃度補正用のパターン等は、媒体12におけるカラー画像14の非印刷領域に印刷し得る。図8には、ノズル検査用のパターン14Aを図示する。
エンコーダ計測信号50は、Z相信号206、及びA相信号208が含まれる。エンコーダ計測信号50は、A相信号208に対して位相が二分の一周期ずらされたB相信号が含まれてもよい。本実施形態では、Z相信号206、及びA相信号208は正論理パルス信号とする。
Z相信号206は、図1に示した搬送ドラム22の一回転中に、予め定められた角度位相で出力されるパルス信号である。図8に示したZ相信号206は、搬送ドラム22の一回転あたりパルス数は1パルスである。
印刷画像76の印刷タイミング、及び図1に示したインラインスキャナ42の撮像タイミングは、Z相信号206を基準信号とし、Z相信号206と同期する。Z相信号206は原点信号の一例である。
A相信号208は、搬送ドラム22の一回転中に、予め定められた角度位相の変位ごとに出力されるパルス信号である。例えば、A相信号208は、搬送ドラム22の一回転あたりのパルス数を5000パルスとし得る。
搬送ドラム22の直径が450ミリメートルであり、エンコーダ24の分解能が5000パルス毎回転の場合、撮像解像度を表す単位であるドット毎インチにエンコーダ24の分解能を換算したエンコーダの解像度換算値は約91ドット毎インチとなる。撮像解像度が200ドット毎インチの場合、エンコーダの解像度換算値は撮像解像度未満である。
A相信号208の周期は、搬送ドラム22の回転速度むらに応じて変動する。搬送ドラム22の回転速度が相対的に速くなる場合、A相信号208の周期は短くなる。一方、搬送ドラム22の回転速度が相対的に遅くなる場合、A相信号208の周期は長くなる。搬送ドラム22の角度位相は、A相信号208を用いて計算し得る。
図4に示したジェッティングタイミングパルス生成部126は、図8に示したA相信号208に対して内挿補間処理を施し、ジェッティングタイミングパルス52を生成する。
これにより、搬送ドラム22の回転速度むらの影響をキャンセルすることができる。そうすると、印刷画像76は搬送ドラム22の回転速度むらの影響を受けずに歪みのない画像となる。
内挿補間処理はシンプルな補間処理である線形補間を適用可能である。内挿補間処理は導関数が滑らかにつながる補間処理であるスプライン補間、及び多項式近似を適用可能である。移動平均を用いたスムージングと補間との組み合わせは、処理後の信号が多少なまるものの、内挿補間処理に適用可能である。すなわち、内挿補間処理は様々な補間方式を適用可能である。
図8には、ジェッティングタイミングパルスの一パルス目が、Z相信号206と同一のタイミングに出力される例が図示されている。一般に、Z相信号206は搬送ドラム22の機械原点位置において出力される。
搬送ドラム22の機械原点位置がインクジェットヘッドの位置と一致していない場合は、搬送ドラム22の機械原点位置とインクジェットヘッドの位置との距離に応じて、Z相信号206とジェッティングタイミングパルスの一パルス目との遅延期間が定められる。
すなわち、図8に示したジェッティングタイミングパルスの一パルス目のタイミングは、Z相信号206を基準にするものであればよい。図9に示したZ相信号206と撮像開始タイミングとの関係も同様である。
〔ジェッティングタイミングパルス数積算値の説明〕
図9はジェッティングタイミングパルス数積算値の説明図である。図4に示したジェッティングタイミングパルス数積算値算出部128は、図9に示したジェッティングタイミングパルス52をパルスごとに逐次カウントアップし、ジェッティングタイミングパルス数積算値54を算出する。
ジェッティングタイミングパルス52の生成処理、及びジェッティングタイミングパルス数積算値54の算出処理の実行中に、図1に示したインラインスキャナ42を用いた印刷画像76の撮像が実行される。図4に示した撮像制御部122は、Z相信号206を基準として、撮像開始タイミングを表す撮像開始タイミング信号220を生成する。
撮像開始タイミングは、図8に示した印刷画像76の撮像における最初の撮像タイミングである。印刷画像76の撮像における二回目以降の撮像タイミングは一定の周期が空けられている。換言すると、撮像タイミング制御信号56は予め定められた固定値の周期を有するパルス信号である。
一回の撮像タイミングにおいてインラインスキャナ42が実行する撮像を副走査スキャンとする。一回目の副走査スキャンは、図9に示した撮像開始タイミング信号220をトリガとして実行される。二回目以降の副走査スキャンは、撮像タイミング制御信号56をトリガとして固定値の周期で実行される。
撮像制御部122は、副走査スキャンごとにジェッティングタイミングパルス数積算値54を取得する。撮像制御部122は、撮像タイミング制御信号56をトリガ信号として、各撮像タイミングにおけるジェッティングタイミングパルス数積算値54を取得する。副走査スキャンごとは、撮像タイミングごとと読み替えてもよい。
図9に示した符号60A−1は、一回目の副走査スキャンにおいて取得される撮像データを表す。符号60A−2は、二回目の副走査スキャンにおいて取得される撮像データを表す。
符号54−1は、一回目の撮像タイミングである撮像開始タイミングにおいて取得されたジェッティングタイミングパルス数積算値を表す。符号54−2は、二回目の撮像タイミングである撮像開始タイミングにおいて取得されたジェッティングタイミングパルス数積算値を表す。
撮像制御部122は、一回目の副走査スキャンにおいて取得される撮像データ60A−1に対して、一回目の撮像タイミングである撮像開始タイミングにおいて取得されたジェッティングタイミングパルス数積算値54−1を付加する。図9に示す例では、ジェッティングタイミングパルス数積算値54−1は、0パルスである。
同様に、撮像制御部122は、二回目の副走査スキャンにおいて取得される撮像データ60A−2に対して二回目の撮像タイミングにおいて取得されたジェッティングタイミングパルス数積算値54−2を付加する。図9に示す例では、ジェッティングタイミングパルス数積算値54−2は、2パルスである。
撮像制御部122は、三回目以降の副走査スキャンにおいて取得される撮像データのそれぞれに対して、各回の撮像タイミングにおいて取得されたジェッティングタイミングパルス数積算値を付加する。
図9において、各回の撮像タイミングに図示された数値は、各回の撮像タイミングにおいて付加されるジェッティングタイミングパルス数積算値である。図12についても同様である。
ジェッティングタイミングパルス52の周期は、撮像解像度の単位に換算した解像度換算値が撮像解像度を超える値が適用される。また、図9に示す例では、ジェッティングタイミングパルス52の解像度換算値は撮像解像度の二倍である。ジェッティングタイミングパルス52の解像度換算値は撮像解像度の整数倍とし得る。ここでいう整数は二以上である。
〔補正された撮像データを用いた画像検品の説明〕
《入力画像データを用いた画像検品》
図10は入力画像データを用いた歪み補正の説明図である。入力画像データ70に対して解像度圧縮処理が施され、圧縮画像データ70Aが生成される。圧縮画像データ70Aは、媒体の送りむらの影響を受けていない。
一方、インラインスキャナ42を用いて印刷画像76が撮像され、撮像データ60Aが生成される。撮像データ60Aは媒体の送りむらの影響を受けて歪みが発生している。
撮像データ60Aは、副走査スキャンごとに、各撮像タイミングにおけるジェッティングタイミングパルス数積算値54が付加されている。
撮像タイミングにおけるジェッティングタイミングパルス数積算値54は、撮像開始タイミングから、各撮像タイミングまでの搬送ドラムの回転位相を表す。撮像タイミングにおけるジェッティングタイミングパルス数積算値54は、各副走査スキャンにおける印刷画像の移動距離に換算可能である。
副走査スキャンごとの撮像データ60A、及び副走査スキャンごとジェッティングタイミングパルス数積算値54を用いて、撮像データ60Aの媒体搬送方向の歪みが補正され、かつ、媒体搬送方向について撮像データ60Aが高解像度化される。媒体搬送方向の歪みが補正され、かつ、媒体搬送方向について高解像度化された撮像データである補正撮像データ60Bは、圧縮画像データ70Aと比較され、両者の差分データ72が抽出される。差分データ72が解析され、印刷画像76の画像欠陥の有無が判定される。
《正解印刷画像の撮像データを用いた画像検品》
図11は正解印刷画像の撮像データを用いた歪み補正の説明図ある。撮像データ60Aと同様に、正解印刷画像80の撮像データである正解撮像データ82Aは、副走査スキャンごとに、ジェッティングタイミングパルス数積算値54Aが付加されている。
ジェッティングタイミングパルス数積算値54を用いた、撮像データ60Aの媒体搬送方向の歪み補正、及び媒体搬送方向における撮像データ60Aの高解像度化は、図10に示した入力画像データを用いた場合と同様である。
また、ジェッティングタイミングパルス数積算値54Aを用いた、正解撮像データ82Aの媒体搬送方向の歪み補正、及び媒体搬送方向における正解撮像データ82Aの高解像度化は、撮像データ60Aの媒体搬送方向の歪み補正、及び媒体搬送方向における撮像データ60Aの高解像度化と同様である。
媒体搬送方向の歪みが補正され、かつ、媒体搬送方向について高解像度化された補正撮像データ60Bは、媒体搬送方向の歪みが補正され、かつ、媒体搬送方向について高解像度化された補正正解撮像データ82Bと比較され、両者の差分データ72が抽出される。差分データ72が解析され、印刷画像76の画像欠陥の有無が判定される。なお、正解印刷画像80は、基準画像に対応する画像データの一例である。
〔歪み補正、及び高解像度化の説明〕
図12は撮像データの歪み補正、及び高解像度化の説明図である。図12には、信号補間情報84を用いて、撮像データ60Aを補正して補正撮像データ60Bが生成される例を示す。信号補間情報とは、A相信号208から内挿補間を用いてジェッティングタイミングパルス52を生成する際の内挿補間の情報である。内挿補間の情報として内挿補間を表す式を適用し得る、両信号間の内挿補間を表す式は既知とできる。
図4に示した解析処理部130は、図12に示した撮像データ60A、ジェッティングタイミングパルス数積算値54、及び信号補間情報84を用いて解析処理を行い、歪み補正、及び高解像度化を実現している。図4に示した解析処理部130は、図12に示した信号補間情報84を取得するオプション入力を備えてもよい。
《歪み補正、及び高解像度化の具体例》
撮像データ60Aにおける任意の画素をPixel_kとする。kは副走査方向の画素番号を表す整数である。画素Pixel_kの画素値をScan_kとする。画素Pixel_kのジェッティングタイミングパルス数積算値をPulseSum_kとする。画素値をScan_kとジェッティングタイミングパルス数積算値をPulseSum_kとの組を用いて、画素Pixel_kをPixel_k(Scan_k,PulseSum_k)と表す。
連続する画素Pixel_k(Scan_k,PulseSum_k)とPixel_k+1(Scan_k+1,PulseSum_k+1)とを考える。仮に、画素PulseSum_k+1と、画素PulseSum_kとの差を5とした場合、画素Pixel_kと、画素Pixel_k+1との間に4画素を挿入する。挿入する4画素の画素値を、画素値Scan_k+1の値、及び画素値Scan_kの値から内挿補間する。
すなわち、撮像データ60Aの一画素に対して、撮像データ60Aに付加されたジェッティングタイミングパルス数積算値に対応する数の画素を内挿補間する。媒体の送りむらが生じていない場合、各撮像データ60Aに付加されるジェッティングタイミングパルス数積算値は固定値となる。印刷解像度が1200ドット毎インチ、撮像解像度が200ドット毎インチの場合、各撮像データ60Aに付加されるジェッティングタイミングパルス数積算値の増加分は6となる。
一方、媒体の送りが遅れる場合は、各撮像データ60Aに付加されるジェッティングタイミングパルス数積算値の増加分は6以上となる。媒体の送りが進む場合は、各撮像データ60Aに付加されるジェッティングタイミングパルス数積算値の増加分は6以下となる。
なお、ジェッティングタイミングパルス数積算値は、各撮像期間におけるジェッティングタイミングパルス数の増加数としてもよい。積算値は相対的な積算値を含み得る。
このようにして、媒体の送りむらに応じて内挿補間する画素数が調整される。これにより、媒体の送りむらに起因する撮像データの歪みが補正される。また、撮像データの一画素に一以上の画素が内挿補間される。これにより撮像データが高解像度化される。
本実施形態に示した、二つの画素間の内挿補間は、二つの画素間の線形補間を用いても十分な精度が得られる。このように、シンプルな演算を用いて精度が保証される根拠は、ジェッティングタイミングパルスを用いて印刷画像76が補正されている点である。
本実施形態に示した画像検品が真価を発揮する場合は、エンコーダ計測信号50に由来する信号を用いて、印刷画像76の媒体搬送方向の歪みが補正され、かつ、撮像データ60Aの副走査スキャンごとにエンコーダ計測信号50に由来する信号が取り込める場合である。
本実施形態は、エンコーダ計測信号50に由来する信号として、ジェッティングタイミングパルス52を用いて、印刷画像76の媒体搬送方向の歪みを補正する。また、エンコーダ計測信号50に由来する信号として、撮像データ60Aの副走査スキャンごとに、ジェッティングタイミングパルス数積算値54を取り込んでいる。これにより、上記の二つの条件が成り立つことにより、撮像データ60Aの媒体搬送方向の歪みの補正、及び撮像データ60Aの媒体搬送方向の高解像度化が可能である。
また、エンコーダ24の分解能をインラインスキャナ42の撮像解像度を表す単位に換算した解像度換算値が、インラインスキャナ42の撮像解像度以上の場合は、エンコーダ計測信号50に由来する信号として、エンコーダ計測信号50を用いてもよい。但し、エンコーダ24の解像度換算値は、インラインスキャナ42の撮像解像度の二倍以上が好ましい。換算解像度は、エンコーダ計測信号50の周期を印刷タイミング信号パルス数積算値算出工程した値を適用してもよい。
一方、エンコーダ24の分解能の解像度換算値が、インラインスキャナ42の撮像解像度未満の場合は、上記のとおり、エンコーダ計測信号50に由来する信号として、エンコーダ計測信号50を加工したジェッティングタイミングパルス52が用いられる。ジェッティングタイミングパルス52はタイミング信号の一例である。
本実施形態では、A相信号208からジェッティングタイミングパルス52を生成する際の内挿補間として、線形補間、スプライン補間、多項式近似、及び移動平均を用いたスムージングと補間との組み合わせが適用可能である。
そうすると、A相信号208からジェッティングタイミングパルス52を生成する際の内挿補間の情報は既知とすることが可能である。撮像データ60Aの媒体搬送方向の高解像度化は、シンプルな内挿補間である線形補間を用いても十分な精度が得られる。
一方、A相信号208からジェッティングタイミングパルス52を生成する際の内挿補間の情報を先見情報として保持する。先見情報として保持された内挿補間を用いて、撮像データ60Aの媒体搬送方向に隣接する二つの画素について内挿補間を行う。これにより、更に高精度な高解像度化が実現される。
換言すると、撮像データ60Aの媒体搬送方向の高解像度化において、媒体搬送方向に隣接する二つの画素を対象として内挿補間を行う。内挿補間は、A相信号208からジェッティングタイミングパルス52を生成する際の内挿補間を用いる。A相信号208からジェッティングタイミングパルス52を生成する際の内挿補間の情報は保持されている。
〔画像検品方法の手順〕
図13は画像検品方法の手順の流れを示すフローチャートである。以下の説明では、図4、図10、及び図11等を適宜参照する。なお、以下に説明する画像検品方法は、画像解析方法が含まれる。
印刷工程S10が実行される。印刷工程S10では、図4に示した印刷部30を用いて入力画像データに基づく印刷画像が印刷される。図13に示した印刷工程S10と並行して、図4に示したエンコーダ24からエンコーダ計測信号を出力するエンコーダ計測信号出力工程S12が実行される。
また、印刷工程S10と並行して、図4に示したジェッティングタイミングパルス生成部126を用いて、エンコーダ計測信号に基づきジェッティングタイミングパルスを生成するジェッティングタイミングパルス生成工程S14が実行される。
エンコーダ計測信号出力工程は計測工程の一例である。ジェッティングタイミングパルス生成工程は、印刷タイミングパルス信号生成工程の一例である。
印刷工程S10と並行して、ジェッティングタイミングパルス数積算値算出工程S16が実行される。ジェッティングタイミングパルス数積算値算出工程S16では、図4に示したジェッティングタイミングパルス数積算値算出部128を用いて、撮像タイミングごとのジェッティングタイミングパルス数積算値を算出する。
例えば、撮像開始タイミングにおけるジェッティングタイミングパルス数積算値をゼロ、又はゼロ以外の予め定めた初期値として、撮像タイミングごとのジェッティングタイミングパルス数積算値を算出する。
図13に示したジェッティングタイミングパルス数積算値算出工程S16は、積算値取得工程の一例である。
印刷工程S10において印刷された印刷画像は、撮像工程S18において、図4に示したインラインスキャナ42を用いて撮像され、副走査スキャンごとの撮像データを取得する。
撮像工程S18と並行して、ジェッティングタイミングパルス数積算値付加工程S20が実行される。ジェッティングタイミングパルス数積算値付加工程S20では、図4に示した撮像制御部122は、図13に示したジェッティングタイミングパルス数積算値算出工程S16において算出されたジェッティングタイミングパルス数積算値を、副走査スキャンごとの撮像データに付加する。図12に示した印刷画像76の全ての副走査スキャンについて撮像データが取得された後に、撮像データ取得工程S22へ進む。
撮像データ取得工程S22では、図4に示した解析処理部130は、撮像タイミングごとのジェッティングタイミングパルス数積算値が付加された撮像データを、撮像制御部122から取得する図13に示した。撮像データ取得工程S22の後に、撮像データ補正工程S24へ進む。
撮像データ補正工程S24では、図4に示した解析処理部130は、副走査スキャンごとのジェッティングタイミングパルス数積算値を用いて、歪み補正、及び高解像化を実行する。すなわち、副走査スキャンごとのジェッティングタイミングパルス数積算値に応じて、副走査スキャンごとに撮像データの画素を内挿補間する。図13に示した撮像データ補正工程S24の後に、差分データ生成工程S26に進む。
差分データ生成工程S26では、図4に示した解析処理部130は、図10、及び図11に示した差分データ72を生成する。図13に示した差分データ生成工程S26の後に、解析処理工程S28へ進む。
解析処理工程S28では、図10、及び図11に示した差分データ72を用いて、すじ74A、及びすじ74B等の印刷画像76の画像欠陥の有無を判定する。印刷画像76の画像欠陥の有無が判定された後に、画像検品方法は終了する。
[作用効果]
上記の如く構成された印刷装置、及び画像検品方法によれば、以下の作用効果を得ることができる。
〔1〕
撮像タイミングごと撮像データに対して、撮像タイミングごと搬送ドラムの回転位相の積算値に対応するジェッティングタイミングパルス数積算値を付加する。ジェッティングタイミングパルスの周期を、撮像解像度を表す単位に換算したジェッティングタイミングパルスの解像度変換値は撮像解像度以上である。ジェッティングタイミングパルス数積算値を用いて、各撮像タイミングにおける撮像データの媒体搬送方向の歪みを補正する。かつ、媒体搬送方向について撮像データを高解像度化する。
これにより、媒体の送りむらに起因する撮像データの媒体搬送方向の歪みの影響、及び媒体搬送方向における印刷画像に対して撮像データが低解像度であることの影響が抑制され、画像検品の精度が向上する。
〔2〕
ジェッティングタイミングパルスの生成に用いられる内挿補間が、撮像データの内挿補間に用いられる。これにより、撮像データの内挿補間において、ジェッティングタイミングパルスの生成と同程度の内挿補間の高い精度を確保し得る。
〔3〕
撮像タイミングごとの撮像データの一画素に対して、ジェッティングタイミングパルス数積算値に対応する数の画素を内挿補間する。これにより、撮像データの歪み補正、及び高解像度化が効率的に、かつ、高精度に行うことが可能である。
〔4〕
撮像データが高解像化される。入力画像データを正解画像として用いる画像検品では、入力画像データの解像度圧縮の省略、又は圧縮比の緩和が可能となる。これにより、画像検品の高精度化が可能となる。また、入力画像データの画像処理の処理負担が軽減される。
[応用例]
〔ヘッドモジュール間の位置ずれ計測機能への応用例〕
上記の撮像データの補正は、画像検品以外の機能への応用が考えられる。以下に、ヘッドモジュール位置ずれ計測機能への応用例を示す。
《インクジェットヘッドの構造例》
図14はライン型インクジェットヘッドの構成例を示す斜視図である。図14に示したインクジェットヘッド300は、インクジェットヘッドの長手方向に沿って、複数のヘッドモジュール302を一列に繋ぎ合わせた構造を有している。複数のヘッドモジュール302は、フレーム306を用いて一体の構造体として支持される。
図14に図示した符号304はノズル面を示す。ノズル面304は、複数のノズル開口がマトリクス配置されている。図16にノズル開口のマトリクス配置の一例を示す。
符号308は、各ヘッドモジュール302の電気部品と接続される電気配線が形成される配線部材である。配線部材308は、図示しない駆動回路、及び図示しない制御回路と接続される。
《課題の説明》
ライン型インクジェットヘッドは、適切な画質の印刷を行うために、隣接ヘッドモジュール間の吐出タイミング合わせ、及び並列ヘッドモジュール間の吐出タイミング合わせ等のヘッドモジュール位置ずれに関する課題を解決する必要がある。なお、吐出タイミングはジェッティングタイミングと同義である。
並列ヘッドモジュールの一例として、媒体搬送方向に沿う異なる位置に配置される異なる色のインクジェットヘッドにおけるヘッドモジュールが挙げられる。並列ヘッドモジュールの他の例として、同一色のデュアルヘッド構造における媒体搬送方向に沿う異なる位置に配置されるヘッドモジュールが挙げられる。
《隣接ヘッドモジュール間の吐出タイミング合わせ》
図15はラダーパターンの模式図である。図15には、第一ヘッドモジュール302A、及び第二ヘッドモジュール302Bを用いて形成されたラダーパターン310を図示する。ラダーパターン310の印刷解像度は1200ドット毎インチである。ラダーパターン310は第二テストパターンの一例である。
ラダーパターン310における、同色ラダー間隔は100ピクセルである。同色ラダー間隔は、第一ヘッドモジュール302Aを用いて印刷されたラダーの間隔、又は第二ヘッドモジュール302Bを用いて印刷されたラダーの間隔である。
図15に示したラダーパターン位相差は50ピクセルである。ラダーパターン位相差は、第一ヘッドモジュール302Aを用いて印刷されたラダーと、第二ヘッドモジュール302Bを用いて印刷されたラダーとの間隔である。
ラダーの太さは5ピクセルである。なお、ここでいうピクセルは、印刷解像度が1200ドット毎インチの場合の1ピクセルの一辺の長さである。
図15に示したヘッドモジュールの繋ぎ部302Cを拡大して、図16に図示する。また、ラダーパターン310の一部310Aの撮像データを拡大して、図16に図示する。
図16はヘッドモジュールの一部拡大図、及び撮像データの一部拡大図である。図16に図示した符号314Aは、第一ヘッドモジュール302Aのノズル開口を模式的に示す。符号314Bは、第二ヘッドモジュール302Bのノズル開口を模式的に示す。
ラダーパターン310の撮像データ310Bは、第一ヘッドモジュール302Aを用いて生成されたラダーに対応するパターン310C、及び第二ヘッドモジュール302Bを用いて生成されたラダーに対応するパターン310Dが含まれる。図16に図示した符号320は、撮像データ310Bの濃度測定領域を示す。
隣接ヘッドモジュール間の吐出タイミング合わせでは、先ず、図1に示した印刷部30を用いて、図15、及び図16に示したラダーパターン310を印刷する。次に、図1に示したインラインスキャナ42を用いて、印刷されたラダーパターンを撮像し、撮像データを取得する。インラインスキャナ42の媒体搬送方向の撮像解像度は100ドット毎インチとする。
次に、図16に示した撮像データ310Bに対して、インクジェットヘッドの長手方向について、濃度測定領域320におけるラダーパターンの濃度を平均化して、ラダーパターンの濃度プロファイルを生成する。
図17は濃度プロファイルの一例、及び積算プロファイルの一例を示す図である。図17には、図16に示した撮像データ310Bに対応する濃度プロファイル330を示す。濃度プロファイル330は、ラダー設計に従った周期を有している。
次に、濃度プロファイル330から積算プロファイル340を生成する。撮像解像度が100ドット毎インチの濃度プロファイル330を一周期ごとに分割する。破線を用いて囲まれた各領域は、濃度プロファイル330の一周期分を示す。
次に、濃度プロファイル330の一周期分のそれぞれを積算して、積算プロファイル340を生成する。次に、積算プロファイル340の第一ピーク342、及び第二ピーク344を抽出する。積算プロファイル340の第一ピーク342、及び第二ピーク344を用いてdYを算出する。dYは、図15に示した第一ヘッドモジュール302Aと、第二ヘッドモジュール302Bとの、媒体搬送方向における位置ずれ量である。位置ずれ量dYは、第一ヘッドモジュール302Aの吐出タイミングと、第二ヘッドモジュール302Bの吐出タイミングとの期間に変換される。
図16に示した撮像データ310Bは、媒体の送りむらの影響を受けている。また、撮像データ310Bの撮像解像度は、印刷画像の印刷解像度と比べて低解像度である。そこで、先に説明した撮像データの補正を適用して、媒体の送りむらの影響、及び印刷画像の印刷解像度と比較して撮像データの撮像解像度が低解像度である影響を抑制し得る。
《並列ヘッドモジュールの吐出タイミング合わせ》
図18は並列ヘッドモジュールの吐出タイミング合わせにおけるラダーパターンの一例を示す図である。図18に示した第一インクジェットヘッド350、及び第二インクジェットヘッド352は、媒体搬送方向に沿って一定間隔を空けて配置される。
例えば、ヘッドモジュール350A−1とヘッドモジュール352A−1との間隔と、ヘッドモジュール350A−2とヘッドモジュール352A−2との間隔にずれが発生する場合があり得る。
そこで、第一インクジェットヘッド350を用いて印刷した第一ラダー362、及び第二インクジェットヘッド352を用いて印刷した第二ラダー364を含むラダーパターン360を印刷し、ラダーパターン360の撮像データを取得し、隣接ヘッドモジュール間の吐出タイミング合わせと同様に、撮像データを解析して、隣接ヘッドモジュール間の間隔のずれ量を測定する。
図18に示したラダーパターン360は、媒体の送りむらの影響を受け、かつ、撮像データの撮像解像度が印刷画像の解像度よりも低い場合は、先に説明した撮像データの補正を適用して、これらの影響が抑制された、隣接ヘッドモジュール間の間隔のずれ量を測定が可能となる。ラダーパターン360は第一テストパターンの一例である。
〔他の応用例〕
他の応用例として、ヘッドモジュールアラインメント量計測機能、ヘッド間レジずれ計測機能、印刷画像歪み量計測機能、印刷物表裏レジずれ量計測機能、及びスジムラ計測機能が挙げられる。また、任意領域への各種テストチャート挿入時における、インラインスキャナの撮像データ解析の際の領域探索の効率化にも応用可能である。
[他の媒体搬送方式への適用例]
本実施形態では、搬送ドラムを用いて媒体を回転搬送する印刷装置を例示したが、搬送ベルト等の搬送機構を用いて媒体を直線搬送する印刷装置にも、本実施形態に係る撮像データ補正を適用し得る。
枚葉の媒体に代わり、連続媒体を用いてもよい。連続媒体は連続紙を適用してもよい。連続媒体に枚葉媒体の一枚に対応する一画像領域を適用し、一画像領域ごとに枚葉媒体と同様の処理を行うことが可能である。
直線搬送方式の印刷装置では、搬送機構の駆動源となるモータの回転軸に取り付けられたエンコーダから計測信号を取得してもよい。また、搬送機構の可動部の位置を検出するリニアエンコーダから計測信号を取得してもよい。
[他の印刷装置への適用例]
本実施形態では、インクジェット方式の印刷装置を例示したが、印刷方式は、インクジェット方式に限定されない。例えば、電子写真方式の印刷装置にも、本実施形態に係る撮像データ補正を適用し得る。また、媒体を搬送する搬送装置に取り付けられたエンコーダの計測信号に由来する信号を用いて、印刷タイミングを制御する有版印刷装置にも、本実施形態に係る撮像データ補正を適用し得る。
エンコーダ計測信号に由来する信号とは、エンコーダ計測信号に対して、内挿補間等の加工処理を施して得られた信号である。エンコーダ計測信号に由来する信号は、エンコーダ計測信号が含まれてもよい。
本実施形態に示した印刷装置の構成要素の一部を用いて、画像解析装置を構成することが可能である。例えば、システムコントローラ100、及び解析処理部130等を用いて、撮像データを解析する画像解析装置を構成し得る。画像解析装置の各部に対応する工程を含む画像解析方法を構成し得る。
[プログラムへの適用例]
本実施形態に示した画像検品は、各部、又は各工程の機能をコンピュータに実行させる画像解析プログラムを用いて実現することが可能である。例えば、印刷機能、計測機能、ジェッティングタイミングパルス生成機能、ジェッティングタイミングパルス数積算値算出機能、撮像機能、及び解析処理機能をコンピュータに実行させる画像解析プログラムを用いて、画像検品の実現が可能である。更に、画像解析プログラムを格納した、ハードディスク、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、各種半導体メモリ等の、非一時的かつコンピュータ読取可能な記録媒体を構成することが可能である。
ジェッティングタイミングパルス生成機能は、印刷タイミングパルス信号生成機能の一例である。ジェッティングタイミングパルス数積算値算出機能は、積算値取得機能の一例である。
[実施形態及び変形例等の組み合わせについて]
上記の実施形態で説明した構成要素、及び変形例で説明した構成要素は、適宜組み合わせて用いることができ、また、一部の構成要素を置き換えることもできる。
[用語の説明]
媒体は、記録紙、及び記録用紙等と呼ばれるものが含まれる。また、媒体は、樹脂製のシート、金属製のシートなど、インクを用いて画像記録が可能な紙以外の材料が用いられたシート状の部材が含まれる。媒体は、枚葉媒体、及び連続媒体のいずれも含み得る。
インクは、色材を含有するグラフィック用途の液体が含まれる。インクは、色材を含有しない透明、又は半透明の液体、並びに樹脂粒子、及び金属粒子などを含有する工業用途の液体が含まれてもよい。
媒体搬送方向は、用紙搬送方向、及び副走査方向等と呼ばれる場合がある。媒体幅方向は、用紙幅方向、及び主走査方向等と呼ばれる場合がある。
印刷は、画像記録、描画、及び画像形成等の概念を含み得る。画像は、文字、図形、模様、及びパターン等を含み得る。印刷画像は、印刷物となる画像、及びテストパターン等の付属画像等が含まれ得る。
直交は、誤差等に起因して90度未満の角度、又は90度を超える角度で交差する場合に、90度で交差する場合と同様の作用効果を得ることが可能な実質的な直交が含まれる。
沿うは、複数の構成要素が直線状に配置される場合、及び複数の構成要素が直線に対してジグザグに配置される場合等が含まれる。沿う方向は、平行が含まれる。平行は、誤差等に起因して非平行の場合に、平行と同様の作用効果を得ることが可能な実質的な平行が含まれる。
以上説明した本発明の実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜構成要件を変更、追加、削除することが可能である。本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当該分野の通常の知識を有する者により、多くの変形が可能である。
10 インクジェット印刷装置
12 媒体
14 カラー画像
14A ノズル検査用のパターン
20 搬送部
22 搬送ドラム
22A 外周面
24 エンコーダ
30 印刷部
32K、32C、32M、32Y インクジェットヘッド
40 撮像部
42 インラインスキャナ
50 エンコーダ計測信号
52 ジェッティングタイミングパルス
54、54A ジェッティングタイミングパルス数積算値
56 撮像タイミング制御信号
60、60A 撮像データ
60B 補正撮像データ
62 画素
64 撮像ライン
70 入力画像データ
70A 圧縮画像データ
72 差分データ
74A、74B すじ
76 印刷画像
80、80A 正解印刷画像
82A 正解撮像データ
84 信号補間情報
100 システムコントローラ
102 通信部
103 ホストコンピュータ
104 画像メモリ
110 搬送制御部
112 印刷制御部
114 操作部
116 表示部
118 パラメータ記憶部
120 プログラム格納部
122 撮像制御部
126 ジェッティングタイミングパルス生成部
128 ジェッティングタイミングパルス数積算値算出部
130 解析処理部
206 Z相信号
208 A相信号
220 撮像開始タイミング信号
300 インクジェットヘッド
302 ヘッドモジュール
302A 第一ヘッドモジュール
302B 第二ヘッドモジュール
302C ヘッドモジュールの繋ぎ部
304 ノズル面
306 フレーム
308 配線部材
310 ラダーパターン
310A ラダーパターンの一部
310B ラダーパターンの撮像データ
310C、310D パターン
314A 第一ヘッドモジュールのノズル開口
314B 第二ヘッドモジュールのノズル開口
320 濃度測定領域
330 濃度プロファイル
340 積算プロファイル
342 第一ピーク
344 第二ピーク
350 第一インクジェットヘッド
352 第二インクジェットヘッド
350A−1、350A−2、350A−3、350A−4 第一インクジェットヘッドのヘッドモジュール
352A−1、352A−2、352A−3、352A−4 第二インクジェットヘッドのヘッドモジュール
360 ラダーパターン
362 第一ラダー
364 第二ラダー
S10からS20 画像検品方法の各工程

Claims (15)

  1. 媒体搬送方向に沿って媒体を搬送する搬送部と、
    前記搬送部を用いて搬送される媒体に印刷を行う印刷部と、
    前記搬送部の搬送経路に配置された撮像装置を備え、前記印刷部を用いて媒体に印刷された印刷画像を撮像する撮像部と、
    前記印刷画像の印刷解像度未満の撮像解像度を適用し、前記印刷画像を前記媒体搬送方向について複数の領域に分割し、前記領域ごとの撮像タイミングを表す撮像タイミング制御信号を用いて、前記撮像部の撮像を制御する撮像制御部と、
    前記撮像部を用いて印刷画像を撮像して得られた撮像データを解析する解析処理部と、
    前記搬送部の位置、又は位相を表すパルス信号であり、かつ、前記撮像部の撮像解像度を表す単位に換算した周期を表す解像度換算値が前記撮像解像度を超えるタイミング信号を取得する計測部と、
    前記タイミング信号のパルス数の積算値を取得する積算値取得部と、
    を備え、
    前記撮像制御部は、前記撮像タイミングごとの撮像データに対して、前記撮像タイミングに対応する前記積算値を付加し、
    前記解析処理部は、前記積算値を用いて、前記撮像データに対して媒体の送りむらに起因する歪み補正、及び高解像度化を施す印刷装置。
  2. 前記解析処理部は、前記媒体の送りむらに起因する歪み補正、及び前記高解像度化を施された撮像データと、前記印刷画像の基準画像との差分に基づき印刷画像の画像欠陥の有無を判定する画像検品を行う請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記解析処理部は、前記撮像データの一画素に対して、前記撮像データに付加された前記積算値に対応する数の画素を内挿補間する請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記搬送部の位置、又は位相を計測して得られた計測信号に内挿補間を施して、前記印刷部の印刷タイミングを表す印刷タイミングパルス信号を生成し、前記印刷タイミングパルス信号を前記印刷部へ送信する印刷タイミングパルス信号生成部を備え、
    前記撮像制御部は、前記撮像タイミングごとの撮像データに対して、前記印刷タイミングパルス信号のパルス数の積算値を付加し、
    前記解析処理部は、前記印刷タイミングパルス信号のパルス数の積算値を用いて、前記撮像データに対して媒体の送りむらに起因する歪み補正、及び高解像度化を施す請求項1から3のいずれか一項に記載の印刷装置。
  5. 前記解析処理部は、前記撮像データに対して内挿補間処理を施す際に、前記計測信号を用いて前記印刷タイミングパルス信号を生成する際の前記内挿補間処理を用いる請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記計測部は、前記搬送部の位相、又は位置を表すパルス信号を含む前記計測信号を出力するエンコーダを備え、
    前記印刷タイミングパルス信号生成部は、前記計測信号に対して内挿補間処理を施して、前記印刷タイミングパルス信号を生成する請求項5に記載の印刷装置。
  7. 前記印刷部を制御する印刷制御部を備え、
    前記計測部は、原点信号を含む前記計測信号を出力するエンコーダを備え、
    前記印刷タイミングパルス信号生成部は、前記原点信号と同期する前記印刷タイミングパルス信号を生成し、
    前記印刷制御部は、前記原点信号と同期する前記印刷タイミングパルス信号を用いて、
    前記印刷部を制御する請求項5又は6に記載の印刷装置。
  8. 前記印刷部は、インクジェットヘッドを備え、
    前記印刷タイミングパルス信号生成部は、印刷タイミングパルス信号として、前記インクジェットヘッドのジェッティングタイミングを表すジェッティングタイミングパルス信号を生成する請求項5から7のいずれか一項に記載の印刷装置。
  9. 前記印刷部は、複数の前記インクジェットヘッドを備え、前記複数のインクジェットヘッドを用いて、前記複数のインクジェットヘッドのそれぞれの前記媒体搬送方向の位置を検出する第一テストパターンを印刷し、
    前記解析処理部は、前記第一テストパターンの撮像データに対して、媒体の送りむらに起因する歪み補正、及び高解像度化を施し、前記複数のインクジェットヘッドのそれぞれの前記媒体搬送方向の位置を検出する請求項8に記載の印刷装置。
  10. 前記印刷部は、前記媒体搬送方向と直交する媒体幅方向に沿って複数のヘッドモジュールを並べたインクジェットヘッドを備え、前記複数のヘッドモジュールを用いて、前記複数のヘッドモジュールのそれぞれの前記媒体搬送方向の位置を検出する第二テストパターンを形成し、
    前記解析処理部は、前記第二テストパターンの撮像データに対して、媒体の送りむらに起因する歪み補正、及び高解像度化を施し、前記複数のヘッドモジュールのそれぞれの前記媒体搬送方向の位置を検出する請求項8又は9に記載の印刷装置。
  11. 前記撮像タイミング制御信号は、固定値の周期を有するパルス信号である請求項1から10のいずれか一項に記載の印刷装置。
  12. 印刷画像を検品する画像解析方法であって、
    媒体搬送方向に沿って搬送される媒体に印刷を行う印刷工程と、
    前記媒体の搬送経路に配置された撮像装置を用いて、前記印刷画像の印刷解像度未満の撮像解像度を適用し、前記印刷画像を前記媒体搬送方向について複数の領域に分割し、前記領域ごとの撮像タイミングを表す撮像タイミング制御信号を用いて撮像を制御して、前記印刷工程において媒体に印刷された印刷画像を撮像する撮像工程と、
    前記撮像工程において印刷画像を撮像して得られた撮像データを解析する解析処理工程と、
    前記媒体を搬送する搬送部の位置、又は位相を表すパルス信号であり、かつ、前記撮像工程における撮像解像度を表す単位に換算した周期を表す解像度換算値が前記撮像解像度を超えるタイミング信号を取得する計測工程と、
    前記タイミング信号のパルス数の積算値を取得する積算値取得工程と、
    を含み、
    前記撮像工程は、前記撮像タイミングごとの撮像データに対して、前記撮像タイミングに対応する前記積算値を付加し、
    前記解析処理工程は、前記積算値を用いて、撮像データに対して媒体の送りむらに起因する歪み補正、及び高解像度化を施す画像解析方法。
  13. コンピュータに、
    媒体搬送方向に沿って搬送される媒体に印刷を行う印刷機能、
    前記媒体の搬送経路に配置された撮像装置を用いて、印刷画像の印刷解像度未満の撮像解像度を適用し、前記印刷画像を前記媒体搬送方向について複数の領域に分割し、前記領域ごとの撮像タイミングを表す撮像タイミング制御信号を用いて撮像を制御して、前記印刷機能を用いて媒体に印刷された印刷画像を撮像する撮像機能、
    前記撮像機能を用いて印刷画像を撮像して得られた撮像データを解析する解析処理機能、
    前記媒体を搬送する搬送部の位置、又は位相を表すパルス信号であり、かつ、前記撮像機能における撮像解像度を表す単位に換算した周期を表す解像度換算値が前記撮像解像度を超えるタイミング信号を取得する計測機能、及び
    前記タイミング信号のパルス数の積算値を取得する積算値取得機能、を実行させ、
    前記撮像機能は、前記撮像タイミングごとの撮像データに対して、前記撮像タイミングに対応する前記積算値を付加し、
    前記解析処理機能は、前記積算値を用いて、撮像タイミングごとの撮像データに対して、媒体の送りむらに起因する歪み補正、及び高解像度化を施すプログラム。
  14. 非一時的かつコンピュータ読取可能な記録媒体であって、前記記録媒体に格納された指令がコンピュータによって読み取られた場合に、
    媒体搬送方向に沿って搬送される媒体に印刷を行う印刷機能と、
    前記媒体の搬送経路に配置された撮像装置を用いて、印刷画像の印刷解像度未満の撮像解像度を適用し、前記印刷画像を前記媒体搬送方向について複数の領域に分割し、前記領域ごとの撮像タイミングを表す撮像タイミング制御信号を用いて撮像を制御して、前記印刷機能を用いて媒体に印刷された印刷画像を撮像する撮像機能と、
    前記撮像機能を用いて印刷画像を撮像して得られた撮像データを解析する解析処理機能と、
    前記媒体を搬送する搬送部の位置、又は位相を表すパルス信号であり、かつ、前記撮像機能における撮像解像度を表す単位に換算した周期を表す解像度換算値が前記撮像解像度を超えるタイミング信号を取得する計測機能と、
    前記タイミング信号のパルス数の積算値を取得する積算値取得機能と、を含む画像解析機能であって、
    前記撮像機能は、前記撮像タイミングごとの撮像データに対して、前記撮像タイミングに対応する前記積算値を付加し、
    前記解析処理機能は、前記積算値を用いて、撮像タイミングごとの撮像データに対して、媒体の送りむらに起因する歪み補正、及び高解像度化を施す、画像解析機能をコンピュータに実現させる記録媒体。
  15. 媒体の搬送経路に配置された撮像装置を用いて撮像され、かつ、媒体の搬送方向について印刷画像を複数の領域に分割した領域ごとの撮像タイミングにおいて、前記印刷画像の印刷解像度未満の撮像解像度を適用して撮像された前記印刷画像の撮像データを取得する撮像データ取得部と、
    前記撮像データ取得部を用いて取得した前記撮像データを解析する解析処理部と、
    を備え、
    前記撮像データ取得部は、前記撮像タイミングごとの撮像データに対して、媒体を搬送する搬送部の位置、又は位相を表すパルス信号であり、かつ、前記撮像装置の撮像解像度を表す単位に換算した周期を表す解像度換算値が前記撮像解像度を超えるタイミング信号のパルス数の積算値が付加された撮像データを取得し、
    前記解析処理部は、前記積算値を用いて、前記撮像データに対して媒体の送りむらに起因する歪み補正、及び高解像度化を施す画像解析装置。
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