JPWO2015173868A1 - 空調装置 - Google Patents
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Abstract
Description
[システム構成]
図1は、本発明の実施の形態1に係る空調装置の機器配置図である。
空調装置は、熱源機10と室内機20とを備えている。熱源機10と室内機20とは配管100で接続されており、冷媒が循環するように構成されている。また、熱源機10と室内機20とは伝送線101で接続されており、室内機20と外部制御手段41との間も伝送線101で接続されている。また、図1では室内機20の接続台数は1台であるが、室外機能力、必要空調能力に応じて接続台数は任意であり、台数を限定するものではない。また、室内機20は空調対象空間aを冷房もしくは暖房しているが、室内機20の給気をダクトで多数の空間に供給してもよく、室内機20の空調範囲を限定するものではない。
(1)過去の時間ごとの空調装置運転データから予測空調負荷を演算する。
(2)室内温度変動と、室外温度変動、日射量変動、太陽光発電量及び外部より得られる天候変動情報のうち少なくとも一つとから予測空調負荷を演算する。
(3)外部より設定する。
(2)外気温度、空調対象空間aの外壁温度、日射量の何れかの時系列変動値と室内温度又は室内壁面温度の時系列変動とに基づいて演算して躯体性能評価値を取得する。
(3)過去の空調時の運転データと、過去の外気温度、日射量、外壁温度の少なくとも一つの変動値とに基づいて演算して躯体性能評価値を取得する。過去の空調時の運転データとは、例えば過去の空調運転の室外温度と室内温度と圧縮機周波数の変動履歴とが該当する。
(4)使用者の入力から躯体性能評価値を取得する。
断熱材を多く使用していない従来の住宅(目安としてQ値(熱損失係数)が3.0程度、日射量の約10%が熱負荷として住宅内に進入する)が「躯体性能:低」に該当する。「躯体性能:低」の躯体では、夏期冷房期(外気最高温度35℃想定)には短時間(Tth以下)で躯体温度が外気温度以上になる。
断熱性を考慮し、断熱材を壁面に配置した住宅(Q値が2.0程度、日射量の5%程度が熱負荷として住宅内に侵入する)が「躯体性能:中」に該当する。「躯体性能:中」の住宅の特性としては、夏期冷房期(外気最高温度35℃想定)において、躯体温度が外気温度以上になるのにTth以上の時間を必要とする。
外気、日射に基づく空調負荷が住宅内ではほとんど発生しない住宅(Q値が1.0以下、日射量の5%以下が熱負荷として住宅内に発生する)が「躯体性能:高」に該当する。「躯体性能:高」の住宅の特性としては、夏期冷房期(外気最高温度35℃想定)に躯体温度が外気温度以上になることが日照時間内ではほとんどない。
図2は、本発明の実施の形態1に係る空調装置の冷媒回路図である。
熱源機10は、冷媒を圧縮する圧縮機13と、熱交換器11と、送風手段12と、絞り手段14と、四方弁15とを備えている。室内機20は、熱交換器21と、この熱交換器21に向けて空気を送出する送風手段22とを備えている。空気調和システムは、圧縮機13、四方弁15、熱交換器11、絞り手段14及び熱交換器21を有し、冷媒が循環する冷媒回路を備えており、四方弁15により冷媒の流れ方向を切り替えて冷房運転又は暖房運転が可能が冷凍サイクル1000が構成されている。なお、圧縮機13と、熱交換器11と、送風手段12、22と、絞り手段14と、四方弁15とにより、温度調整した空気を空調対象空間aに送風する、本発明に係る空調手段16(後述の図3参照。なお、図3において熱交換器11は省略)を構成している。
圧縮機13は、運転容量(圧縮機周波数)を可変することが可能な圧縮機であり、インバータにより制御されるモータ(図示せず)によって駆動される容積式圧縮機である。なお、本発明は圧縮機13の台数を1台に限定するものではなく、2台以上の圧縮機が並列もしくは直列に接続されたものであってもよい。
熱交換器11、21は、冷媒を凝縮させる凝縮器もしくは冷媒を蒸発させる蒸発器となるものである。熱交換器11、21は、伝熱管と多数のフィンとを備えたクロスフィン式のフィンアンドチューブ型熱交換器である。
送風手段12は熱交換器11に供給する空気の流量を可変することが可能なファンである。また、送風手段22は熱交換器21に供給する空気の流量を可変することが可能なファンである。送風手段12、22はDCファンモータなどのモータによって駆動される遠心ファンや多翼ファン等である。
絞り手段14は、冷媒回路内を流れる冷媒の流量の調節等が行うことが可能であり、ステッピングモータ(図示せず)により絞りの開度を調整することが可能な電子膨張弁、受圧部にダイアフラムを採用した機械式膨張弁又はキャピラリーチューブである。
四方弁15は、熱交換器11、21を流れる冷媒の方向を切り替えるための弁である。室内を冷房する際には四方弁15は図2の点線側に切り替えられ、圧縮機13、四方弁15、熱交換器11、絞り手段14、及び熱交換器21の順に冷媒が流れる冷媒回路を構成する。室内を暖房する際には四方弁15は図2の実線側に切り替えられ、圧縮機13、四方弁15、熱交換器21、絞り手段14、及び熱交換器11の順に冷媒が流れる冷媒回路を構成する。
空調装置に用いられる冷媒は例えば、R410A、R407C、R404AなどのHFC冷媒、R22、R134aなどのHCFC冷媒、もしくは炭化水素、ヘリウムのような自然冷媒などがある。
圧縮機13の吐出側には吐出温度センサ1a、吸入側には吸入温度センサ1bを備える。また、空気調和システムは、熱交換器11に流入する冷媒の温度を検出する温度センサ1cと、熱交換器11から流出する冷媒の温度を検出する温度センサ1dとを備える。また、空気調和システムは、熱交換器21に流入する冷媒の温度を検出する温度センサ1eと、熱交換器21から流出する冷媒の温度を検出する温度センサ1fとを備える。空気調和システムはさらに、熱交換器11の空気吸込み側に温度センサ1gを備え、また、熱交換器21の空気吸込み側に温度センサ1hを備える。温度センサ1gで検出された温度は、以下の制御において外気温度として用いられる。
図2で冷凍サイクル1000の冷房動作を説明する。
圧縮機13から吐出された冷媒は四方弁15を通過して熱交換器11へと流れる。熱交換器11はこのとき凝縮器として作用し、冷媒は空気と熱交換する際に凝縮液化し、絞り手段14へと流れる。冷媒は絞り手段14で減圧された後、蒸発器として機能する熱交換器21に流入し、冷媒は空気と熱交換して蒸発した後、四方弁15を通過して再び圧縮機13に吸入される。
図2で冷凍サイクル1000の暖房動作を説明する。圧縮機13から吐出された冷媒は四方弁15を通過して熱交換器21へと流れる。熱交換器21はこのとき凝縮器として作用し、冷媒は空気と熱交換する際に凝縮液化し、絞り手段14へと流れる。冷媒は絞り手段14で減圧された後、蒸発器として機能する熱交換器11に流入し、冷媒は空気と熱交換して蒸発した後、四方弁15を通過して再び圧縮機13に吸入される。
図3は、図1の空調装置の制御ブロック図である。
空調装置は、空調装置全体を制御する制御手段30を備えている。制御手段30は、例えばマイクロコンピュータで構成され、CPU、RAM及びROM等を備えており、ROMには制御プログラムが記憶されている。そして、CPUと制御プログラムとにより、不在情報取得手段50、容量検知手段60、負荷予測手段70、躯体性能取得手段80及び空調制御手段40が機能的に構成されている。また、室温検知手段1Aを、室内に配置された他の機器で取得したセンサ値を取得する手段とする場合には、室温検知手段1Aも同様に、CPUと制御プログラムとにより機能的に構成されたものに相当する。
空調装置は、使用者の運転開始指令により、所定周波数で圧縮機13を運転開始する。運転開始指令では、冷房、暖房などの運転モードも同時に設定される。そして、空調装置は室温検知手段1Aで検知された室温が、設定温度となるように運転する。その際、室温と設定温度との差温が大きい場合、圧縮機13の周波数を高くして空調装置の冷却能力、加熱能力を増大させ、設定温度への収束を速めるようにする。一方、室内温度と設定温度との温度差が小さい場合、圧縮機13の周波数を低くして空調装置の冷却能力、加熱能力を小さくし、室内が過剰に冷却、加熱されることを回避して室内温度の安定を図る。
図4(A)に示すように、ある時間内において設定温度Tsetの変更が無く、且つ、外気温度Toutの変動(負荷変動もないと想定)もない場合について考える。この場合、図4(B)に示すように、躯体性能が高い方が空調負荷が少なくなる。また、消費電力も機器効率が同等であれば躯体性能が高い方が少なくなる。そのため、躯体性能が高ければ、負荷処理量が少なくて済むため、安定した条件下では省エネとなる。
不在時間が閾値Tth以下の場合を短時間、不在時間が閾値Tth以上の場合を長時間とする。なお、この閾値Tthは、使用者が設定する固定値としてもよいし、外気温度、日射量などを考慮して設定してもよく、設定の方法を限定するものではない。例えば、以下のように設定してもよい。空調装置を停止後、室温は室外環境の影響を受けて上昇し、その後、温度変化が無い又はほとんどない状態を継続する平衡状態に至る。そこで、室温が平衡状態近くになるまでの時間を閾値Tthに設定してもよい。
在室開始時の空調負荷の大小は日射量、躯体蓄熱量及び外気温度によって決定する。具体的には、日射量、躯体蓄熱量及び外気温度に基づき在室開始時の室内温度を予測し、この予測室内温度が不在開始時の外気温度より高い場合、在室開始時の空調負荷が大きいと判断する。一方、予測室内温度が不在開始時の外気温度以下の場合、在室開始時の空調負荷が小さいと判別する。また、容量検知手段60を用いて空調負荷を判定することも可能であり、具体的には設定温度に対する圧縮機13の運転容量を検知し、最大圧縮機容量に対する容量比から空調負荷の大小を判定してもよく、空調負荷の大小の判定方法を限定するものではない。
躯体性能の「低」、「中」、「高」の判別は上述の通りである。
(1)第1制御パターン
第1制御パターンは、躯体性能が低又は高の場合に選択されるパターンであり、以下その内容について説明する。
第2制御パターンは、「躯体性能が中で、且つ、不在時間の長短の判別結果が長である場合」及び「躯体性能が中で、且つ、不在時間の長短の判別結果が長が短であり、さらに予測空調負荷の大小の判別結果が小の場合」に選択されるパターンであり、以下その内容について説明する。
第3制御パターンは、不在時間前に行っていた圧縮機13の制御を不在時間中も継続して行う制御パターンである。この第3制御パターンは、躯体性能が中で、且つ、不在時間の長短の判別結果が短であり、さらに、予測空調負荷の大小の判別結果が大である場合に選択される。なお、第3制御パターンの場合の運転開始時刻は不在開始時刻に等しいということになる。
図6は、図1の空調装置の動作を示すフローチャートである。
空調制御手段40は不在情報取得手段50から不在情報を取得する(S1)。また、空調制御手段40は躯体性能取得手段80から躯体性能を取得する(S2)。また、空調制御手段40は負荷予測手段70から在室開始時の空調負荷を取得する(S3)。そして、空調制御手段40は空調対象空間aを構成する躯体の躯体性能が「低」、「中」、「高」の何れであるのかをチェックし(S4)、「低」、「高」の場合には第1制御パターンを選択する(S5)。
図7は、図5の条件1−A−aでの本制御と従来制御とを、室温変動、消費電力変動で比較した図である。図8は、図5の条件1−B−aでの本制御と従来制御とを、室温変動、消費電力変動で比較した図である。図9は、図5の条件2−A−aでの本制御と従来制御とを、室温変動、消費電力変動で比較した図である。図10は、図5の条件2−B−aでの本制御と従来制御とを、室温変動、消費電力変動で比較した図である。図7〜図10において横軸は時間、縦軸は温度を示し、また、図7〜図10において太点線は従来制御、太実線は本制御を示している。この点は、後述の図11〜図18も同様である。
従来制御では、不在時の熱負荷により在室開始時の室温Tは不在開始時よりも上昇しており、不在時間が長い場合も短い場合も外気温度以上(外気温度近傍の場合もある)となっている。このように従来制御では在室開始時に室温Tが外気温度Toutより高くなるため、空調装置の圧縮機周波数が上昇し、図7〜図10の何れの場合も消費電力Woldが急激に上昇しており、機器効率が低下する状況が発生する。
本制御では、在室開始よりも運転時間α1前から圧縮機13の運転を再開しており、その際の圧縮機周波数f1を従来制御時の半分程度が目処として設定されているため、機器の効率向上が可能となっている。
[条件1−A−b;不在時間:長、在室開始時負荷:大]
図11は、図5の条件1−A−bでの本制御と従来制御とを、室温変動、消費電力変動で比較した図である。
躯体性能が中の住宅は、躯体性能が低の住宅と比較すると断熱性、気密性が改善されているため、不在時間が短い場合(図13、図14)の不在時間中の温度上昇幅は、躯体性能が低い場合(図9、図10)の不在時間中の室温上昇幅よりも少ない。逆に不在時間が長い場合は、躯体性能が中の住宅(図11、図12)及び低の住宅(図7、図8)の両方共、不在時間中の室温上昇幅が不在時間の短い場合(図9、図10、図13、図14)の温度上昇幅に比べて大きく、外気温度Tout以上となっている。
躯体性能が中の住宅は、低の住宅に比べて躯体性能を改善しているため、時間当たりに躯体から室内へ流入する負荷は、躯体性能が低い住宅と比較して少ない。つまり、負荷予測手段70で検知される空調負荷は、躯体性能が低の住宅よりも小さい。このため、図11〜図14と図9〜図12とを比較して明らかなように、不在時間の運転時間α2が運転時間α1より長くなっているが、負荷処理量は少なくすることが可能である。従って、躯体性能が中の場合の不在時間には、躯体性能が低の場合よりも運転容量を低容量化して高効率で負荷処理することができる。また、在室開始前に圧縮機13の運転を再開したことで在室開始後には躯体の蓄熱量が少なくなっているため、在室開始後から空調運転を開始する従来制御よりも、低容量化した高効率運転でも負荷処理が可能であり、省エネが可能となる。
図12は、図5の条件1−B−bでの本制御と従来制御とを、室温変動、消費電力変動で比較した図である。
不在時間が長く、在室開始時の負荷が小さい場合も条件1−A−bと同様に在室開始時刻の運転時間α2前から運転を再開することで、従来制御に比べて省エネが可能となる。この条件1−B−bの場合は、条件1−A−bの場合(図11)よりも在室開始時の空調負荷が小さいため、運転時間α2が条件1−A−bの場合よりも短くなっており、さらに省エネとなっている。
図13は、図5の条件2−A−bでの本制御と従来制御とを、室温変動、消費電力変動で比較した図である。
不在時間が短く、在室開始時の空調負荷が大きい場合には、不在開始時でも圧縮機13を停止せずに運転を継続する。このように、発生負荷に対して高効率化が可能な時間帯(不在開始時に近い時間)には空調負荷が増加しないように制御することによって機器効率の低下を抑制し、省エネ化が可能となる。
図14は、図5の条件2−B−bでの本制御と従来制御とを、室温変動、消費電力変動で比較した図である。
(本制御:第3制御パターン)
不在時間が短い場合でも在室開始時の空調負荷が小さい場合は不在開始後に一度空調装置を停止させて不在時の処理負荷量を低減する。そして、図14から明かなように、在室開始時より運転時間α2前の運転開始時刻から運転再開することで従来制御よりも省エネが達成されている。
図15は、図5の条件1−A−cでの本制御と従来制御とを、室温変動、消費電力変動で比較した図である。図16は、図5の条件1−B−cでの本制御と従来制御とを、室温変動、消費電力変動で比較した図である。図17は、図5の条件2−A−cでの本制御と従来制御とを、室温変動、消費電力変動で比較した図である。図18は、図5の条件2−B−cでの本制御と従来制御とを、室温変動、消費電力変動で比較した図である。
従来制御では不在開始時に圧縮機13の運転を停止するため、不在時の熱負荷により在室開始時には室温が上昇するが、躯体性能が高いため、外気温度以上には室内温度は上昇しない。また、躯体の蓄熱分は室外と室内とで独立に近い状態となっており、一部蓄熱された熱量が空調負荷として発生する。
躯体性能が高い場合には在室開始時の空調負荷が躯体性能が中、低の場合よりも少ないため、運転時間α3は、運転時間α1、α2に比べて少なくなっている。そして、第1制御パターンでは、上述したように運転時間を、予測空調負荷と圧縮機周波数f1とに基づいて決定しており、この圧縮機周波数f1は従来制御時の半分程度を目処として設定されているため、機器の効率向上が可能となる。
以上説明したように、実施の形態1の空調装置は躯体性能、負荷状態から不在時の空調運転を制御することによって、空調消費電力を低減させながら、快適性を向上させることが可能となる。すなわち、室温だけでなく、躯体の蓄熱分を考慮して空調制御することで空調負荷が過剰になる時間を低減した結果、空調機器の運転が高容量化することを抑制可能となり、機器効率を向上するため、省エネが可能となる。
Claims (12)
- 温度調整した空気を空調対象空間に送風する空調手段と、
前記空調対象空間を構成する躯体の蓄熱量に基づく躯体性能を取得する躯体性能取得手段と、
前記空調対象空間に人が不在となる不在時間を取得する不在情報取得手段と、
不在開始から前記不在時間後の設定時刻までに前記空調対象空間に発生すると予測される空調負荷を演算する負荷予測手段と、
前記設定時刻に設定温度になるように、前記不在時間に前記空調手段を運転させる不在制御を行う空調制御手段とを備え、
前記空調制御手段は、前記負荷予測手段で得られた予測空調負荷と、前記躯体性能取得手段で検知された前記躯体性能とに基づいて前記不在制御を行う空調装置。 - 前記空調制御手段は、前記不在制御の制御パターンを複数有し、前記躯体性能に基づいて前記複数の制御パターンの何れかを選択し、選択した前記制御パターンに従って前記不在制御を行う請求項1記載の空調装置。
- 前記複数の制御パターンの一つは、前記躯体性能取得手段で検知された前記躯体性能が、躯体性能を低、中、高の3段階に分けたうちの低又は高の場合に選択される制御パターンであり、前記予測空調負荷と第1圧縮機周波数とに基づいて前記設定時刻前の運転時間を決定し、前記設定時刻から前記運転時間を引いた時刻に前記第1圧縮機周波数で前記空調手段の圧縮機を運転させる制御パターンである請求項1又は請求項2記載の空調装置。
- 前記複数の制御パターンの一つは、「前記躯体性能取得手段で検知された前記躯体性能が、躯体性能を低、中、高の3段階に分けたうちの中であり、且つ、前記不在時間の長短の判別結果が長である場合」及び「前記躯体性能取得手段で検知された前記躯体性能が、躯体性能を低、中、高の3段階に分けたうちの中であり、且つ、前記不在時間の長短の判別結果が長が短であり、さらに前記予測空調負荷の大小の判別結果が小の場合」に選択される制御パターンであり、前記予測空調負荷と第2圧縮機周波数とに基づいて前記設定時刻前の運転時間を決定し、前記設定時刻から前記運転時間を引いた時刻に前記第2圧縮機周波数で前記空調手段の圧縮機を運転させる制御パターンである請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の空調装置。
- 前記第2圧縮機周波数は前記第1圧縮機周波数よりも低い請求項3に従属する請求項4記載の空調装置。
- 前記空調制御手段は、不在開始時に前記空調手段の圧縮機の運転を停止するか、又は不在開始時に前記不在時間前よりも前記圧縮機の圧縮機周波数を低下させて運転を続けており、前記設定時刻から前記運転時間を引いた前記時刻になると前記制御パターンに従った前記圧縮機周波数での運転に変更する請求項3〜請求項5の何れか一項に記載の空調装置。
- 前記複数の制御パターンの一つは、前記躯体性能取得手段で検知された前記躯体性能が、躯体性能を低、中、高の3段階に分けたうちの中であり、且つ、前記不在時間の長短の判別結果が短であり、さらに、前記予測空調負荷の大小の判別結果が大である場合に選択される制御パターンであり、前記不在時間前に行っていた前記空調手段の圧縮機の制御を前記不在時間中も継続して行う制御パターンである請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の空調装置。
- 前記躯体性能取得手段は、前記躯体の蓄熱量に関する指標である躯体性能評価値に基づいて躯体性能を判別して取得しており、
「前記空調対象空間の壁面の材質、厚み、断熱特性値の少なくとも一つを用いて演算して前記躯体性能評価値を取得する」、
「外気温度、前記空調対象空間の外壁温度、日射量の何れかの時系列変動値と室内温度又は室内壁面温度の時系列変動とに基づいて演算して前記躯体性能評価値を取得する」、
「過去の空調時の運転データと過去の外気温度、日射量、外壁温度の少なくとも一つの変動値とに基づいて演算して前記躯体性能評価値を取得する」、
「使用者の入力から前記躯体性能評価値を取得する」、
のうち、何れかの方法によって前記躯体性能評価値を取得する請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の空調装置。 - 前記不在情報取得手段は、前記空調対象空間に存在する一又は複数の機器の使用情報を収集し、収集した情報に基づいて前記不在時間を取得する請求項1〜請求項8の何れか一項に記載の空調装置。
- 前記不在情報取得手段は、
「前記空調装置、照明、人感センサ及び室内ドアの開閉装置のうちの一又は複数の運転情報に基づいて前記不在時間を取得する」、
「外部機器との通信により前記不在時間を取得する」、
「使用者の入力により前記不在時間を取得する」、
のうち、何れかの方法によって前記不在時間を取得する請求項1〜請求項9の何れか一項に記載の空調装置。 - 前記負荷予測手段は、
「過去の時間ごとの空調装置運転データから前記予測空調負荷を演算する」、
「室内温度変動と、室外温度変動、日射量変動、太陽光発電量及び外部より得られる天候変動情報のうち少なくとも一つとから前記予測空調負荷を演算する」、
「外部より設定する」、
のうち、何れかの方法によって前記予測空調負荷を演算する請求項1〜請求項10の何れか一項に記載の空調装置。 - 前記躯体性能取得手段は、冷房時と暖房時とでは異なる方法で前記躯体の蓄熱量に基づく指標である躯体性能評価値を取得し、前記躯体性能評価値に基づいて躯体性能を取得する請求項1〜請求項11の何れか一項に記載の空調装置。
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