本発明は、機器連携制御システム、機器制御装置、機器、機器連携制御システムの機器制御方法およびそのプログラムに関する。
従来、家電コントローラ(機器制御装置)と、第1の機器と第2の機器などの機器を備える機器連携制御システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上記機器連携制御システムの家電コントローラは、第1の機器および第2の機器と無線通信により接続される。家電コントローラは、第1の機器からの状態変化の通知を受信すると、状態変化が特定の状態の場合、第2の機器に対して状態の設定通知を送信する。これにより、第2の機器の動作状態を変更させるように、機器連携制御システムが構成されている。
このとき、従来の機器連携制御システムを構成する家電コントローラや機器は、全て同一のメーカーが製造していることを前提としている。そのため、従来の機器連携制御システムは、メーカーが連携制御を行うための仕組み(例えば、家電コントローラと機器との間の通信プロトコルや制御コマンドなど)を調整することが容易であった。
しかしながら、宅内には、様々なメーカーが製造した家電コントローラや機器が混在している。つまり、家電コントローラのメーカーと、無線接続する機器のメーカーが、異なる場合がある。また、家電コントローラと無線接続される、第1の機器のメーカーと第2の機器のメーカーが異なる場合がある。そのため、メーカーが異なる家電コントローラや機器は、通常、通信プロトコルや制御コマンドが異なるので、機器の連携制御を実現することは容易ではない。
そこで、近年、家電機器向け通信規格を策定し、各機器の通信プロトコルや制御コマンドを標準化する動きがある。これにより、異なるメーカーによる機器間の通信や制御を可能にしようとしている。しかし、メーカーは、機器に独自の機能を搭載して他社との差別化を図り、事業競争を優位に進めたい意向もある。そのため、メーカーは、全ての制御コマンドを標準化することに対して消極的な場合が考えられる。
つまり、メーカーごとに機器の通信プロトコルや制御コマンドが異なる場合、機器連携制御を実現できないという課題があった。
本発明は、メーカーごとに機器の通信プロトコルや制御コマンドが異なる場合でも、機器連携制御を実現できる機器連携制御システム、機器制御装置、機器、機器制御方法およびそのプログラムを提供する。
つまり、本発明は、機器制御装置と、少なくとも第1の機器と第2の機器とを備える機器連携制御システムである。機器制御装置は、第1の機器に対して状態確認信号を送信し、状態確認信号に対する応答信号を受信する送受信部と、第1の機器の状態に対応させて第2の機器の制御内容を記憶する記憶部とを備える。そして、送受信部は、応答信号に示される状態に対応する第2の機器の制御内容を記憶部から取得し、第2の機器へ送信する構成を備える。
これにより、第1の機器が状態変化した場合に、第1の機器が機器制御装置へ状態の変化を通知しない仕様でも、機器制御装置は第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。
図1は、実施の形態1における機器連携制御システムの構成図である。
図2は、実施の形態1における機器制御装置の構成図である。
図3は、実施の形態1における機器の構成図である。
図4は、実施の形態1におけるサーバの構成図である。
図5は、実施の形態1における標準制御コマンドテーブルを示す図である。
図6は、実施の形態1における独自制御コードテーブルを示す図である。
図7は、実施の形態1における連携制御テーブルを示す図である。
図8は、実施の形態1における機器連携制御システムの機器連携制御の一例を説明するシーケンス図である。
図9は、実施の形態1における機器連携制御システムの機器連携制御の別の例を説明するシーケンス図である。
図10は、実施の形態1における機器制御装置の処理フローを示す図である。
図11は、実施の形態2における機器制御装置の構成図である。
図12は、実施の形態2における連携制御テーブルの一例を示す図である。
図13は、実施の形態2における連携制御テーブルの変形例を示す図である。
図14は、実施の形態2における連携制御テーブルの別の変形例を示す図である。
図15は、実施の形態2における連携制御テーブルのさらに別の変形例を示す図である。
図16は、実施の形態3における制御元機器の構成図である。
図17は、実施の形態3における機器制御装置の構成図である。
図18は、実施の形態3における機器連携制御システムの機器連携制御の一例を説明するシーケンス図である。
図19は、実施の形態4における機器連携制御システムの機器連携制御の一例を説明するシーケンス図である。
図20は、実施の形態4における機器連携制御システムの機器連携制御の一例を説明するシーケンス図である。
図21は、実施の形態5における機器連携制御システムのシーケンス図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下に、実施の形態1における機器連携制御システムについて、図1を用いて説明する。
図1は、実施の形態1における機器連携制御システムの構成図である。
図1に示すように、本実施の形態の機器連携制御システムは、少なくともサーバあるいは宅内に設定される装置として実現される機器制御装置100と、機器200と、サーバ300などを備える。なお、図1では、機器200−1および機器200−2と表記して、2台の機器200を備える構成の機器連携制御システムを例に示しているが、これに限られない。例えば、機器200は、3台以上であってもよい。ここで、機器200−1は、制御元機器として例示され、第1の機器と記す場合がある。同様に、機器200−2は、制御先機器として例示され、第2の機器と記す場合がある。
具体的には、機器200は、無線機能を備えた宅内に設定される家電機器である。家電機器の種類としては、例えばテレビやオーディオといった黒物家電、あるいは冷蔵庫や照明、エアコンといった白物家電が相当する。また、機器200は、電話やインターホン、温度センサや人体を検知する人体センサなどのセンサも含まれる。
さらに、機器200は、燃料電池や太陽電池、電気自動車、給湯器などの電気・熱エネルギー生成装置に相当する場合もある。そして、機器200が電気・熱エネルギー生成装置の場合、機器制御装置100は、例えばHEMS(Home Energy Management System)コントローラや、BEMS(Building Energy Management System)コントローラに相当する。
なお、機器200−1と機器200−2は、同じ種類の家電機器でもよく、異なる種類の家電機器でもよい。
そして、本実施の形態の機器連携制御システムは、以下のように機能する。
まず、機器制御装置100は、第1の機器(または、制御元機器)に相当する機器200−1が所定の特定の状態になったことを把握する。このとき、機器制御装置100は、第2の機器(または、制御先機器)に相当する機器200−2が特定の動作を行うように制御する。この場合、機器制御装置100は、機器200−2に対して、直接、あるいはサーバ300を経由して特定の動作を行わせる信号を送信して制御する。
このとき、サーバ300は、例えば宅外や宅内に設けられ、機器200−2を製造したメーカーが設けたサーバで構成される。そのため、機器のメーカーごとに独自のサーバが存在する。つまり、図1には示していないが、例えば機器200−1のメーカーと機器200−2のメーカーが異なる場合、機器200−1と接続するサーバが、サーバ300とは別に存在することになる。
なお、図1では、機器制御装置100と、機器200−1、機器200−2とを、個別の機器として示したが、これに限られない。例えば、機器制御装置100を機器200−1もしくは機器200−2に組み込んで機器200と一体で構成してもよい。また、機器制御装置100は、機器200−1のリモートコントローラや、家全体の機器を制御するホームコントローラで兼用してもよい。さらに、機器制御装置100は、機器200−1とサーバ300との通信制御を行う通信制御装置(例えば、ゲートウエイなど)や、家の住人が持つ携帯電話や携帯端末、パソコンで兼用してもよい。
以上のように、本実施の形態の機器連携制御システムが構成される。
以下に、機器連携制御システムの機器制御装置の構成について、図1を参照しながら、図2を用いて説明する。
図2は、実施の形態1における機器制御装置の構成図である。
図2に示すように、機器制御装置100は、少なくとも送受信部101と、記憶部102と、入力部103と、制御部104などを備える。
送受信部101は、図1に示す機器200−1や機器200−2、あるいはサーバ300と無線通信を行い、種々の無線信号を送受信する。無線通信は、例えば公衆無線回線や無線LAN、Bluetooth(登録商標)、小電力無線、赤外線通信などで実現される。また、イーサネット(登録商標)や電灯線通信などの有線通信でもよい。
記憶部102は、後述する標準制御コマンドテーブル、独自制御コードテーブル、連携制御テーブルなどを記憶する。記憶部102は、例えばハードディスクドライブや半導体メモリなどの記憶媒体で実現される。
入力部103は、記憶部102に記憶される連携制御テーブルの内容を入力するために用いられる。入力部103は、例えばキーボードなどの入力装置や、スマートフォンなどの外部通信端末から入力されるデータを受け付ける受信部で実現される。上記受信部の場合、機器制御装置100の送受信部101で代替してもよい。
制御部104は、送受信部101、記憶部102、入力部103などを適宜制御する。これにより、機器制御装置100は、制御部104を介して、機器連携制御システムの機器連携制御を実現する。
以上のように、本実施の形態の機器制御装置100が構成される。
以下に、機器連携制御システムの機器200の構成について、図3を用いて説明する。
図3は、実施の形態1における機器の構成図である。
図3に示すように、機器200は、少なくとも送受信部201、駆動部202、制御部203などを備える。
送受信部201は、機器制御装置100と無線通信を行い、種々の無線信号を送受信する。無線通信は、機器制御装置100の送受信部101と同様に、例えば公衆無線回線や無線LANなどで実現される。なお、送受信部201は、機器制御装置100と有線通信で送受信する構成でもよい。
駆動部202は、機器200を駆動して、機器200の機能を実現する。具体的には、機器200の機能を実現する要素は、例えば機器200がエアコンの場合、コンプレッサーが相当する。照明の場合は蛍光灯が、テレビの場合はスピーカーや液晶ディスプレイが相当する。さらに、機器200が人体センサや温度センサなどのセンサの場合、駆動部202はセンシング部に相当する。
制御部203は、送受信部201、駆動部202などを適宜制御する。そして、制御部203は、送受信部201で受信した制御コマンドに従って、駆動部202を制御する。これにより、機器200は、制御部203を介して、機器連携制御システムの機器連携制御を実現する。
以上のように、本実施の形態における機器制御装置システムの機器200が構成される。
以下に、機器連携制御システムのサーバ300の構成について、図1を参照しながら、図4を用いて説明する。
図4は、実施の形態1におけるサーバの構成図である。
図4に示すように、サーバ300は、少なくとも送受信部301、制御コード変換部302、制御部303などを備える。
送受信部301は、図1に示すように、機器制御装置100および第2の機器である機器200−2と無線通信を行い、種々の無線信号を送受信する。無線通信は、例えば公衆無線回線や無線LANなどで実現される。
制御コード変換部302は、機器制御装置100から送信される機器コードを、機器コードに対応付けられる制御コマンドに変換する。
なお、制御コードは、メーカー独自の制御コマンドや、複数の標準制御コマンドの組み合わせにより対応付けられる。例えば、図6を用いて後述する独自制御コードテーブルには、C社製のエアコンに対する「ぐっすり空調」という、C社が独自に定める制御内容がある。この「ぐっすり空調」の制御内容は、具体的には、図5に示す標準制御コマンドの温度上昇と温度下降という制御内容を組み合わせて繰り返すことにより構成される。
制御部303は、送受信部301、制御コード変換部302などを適宜制御する。これにより、サーバ300は、制御部303を介して、機器連携制御システムの機器連携制御を実現する。
以上のように、本実施の形態における機器連携制御システムのサーバ300が構成される。
以下に、機器制御装置100の記憶部102に記憶される制御内容を示すテーブルの一例について、図5から図7を用いて説明する。
図5は、実施の形態1における標準制御コマンドテーブルを示す図である。図6は、実施の形態1における独自制御コードテーブルを示す図である。図7は、実施の形態1における連携制御テーブルを示す図である。
まず、標準制御コマンドテーブルは、図5に示すように、例えば機器の種類、機器の動作、機器が動作するための制御コマンドなどを、機器の種類ごとに記載している。ここで、標準制御コマンドテーブルの制御コマンドは、機器200を製造するメーカーの違いに関わらず共通して定められる。つまり、制御コマンドを受信した機器200は、メーカーが異なる場合でも、制御コマンドの指示内容を解読できる。そのため、機器200は、制御コマンドの指示内容が示す動作に変更することができる。
なお、標準制御コマンドテーブルの制御コマンドの内容は、例えば家電機器向け通信規格を策定している団体などから入手できる。具体的には、標準制御コマンドテーブルの制御コマンドの内容は、エコーネットライト(登録商標)規格にオブジェクト詳細規定があるものとして定めることができる。
また、独自制御コードテーブルは、図6に示すように、例えば機器の種類、機器を製造するメーカー、機器が動作するための制御コード、制御コードが示す内容、制御コードを送信する送信先のアドレスなどを、機器の種類ごとに記載している。ここで、制御コードは、機器200を製造するメーカーが独自に定める。つまり、メーカーが異なる機器200の場合、異なるメーカーの制御コードを受信しても指示内容(制御内容)を解読できない。そのため、通常、メーカーが異なる機器200は、制御コードの指示内容が示す動作に変更できない。
以下に、機器200を、独自制御コードテーブルに記載された制御コードで動作させる場合の、処理方法について具体的に説明する。
図6に示す独自制御コードテーブルには、例えばメーカーがA社である炊飯器、メーカーがB社である照明、メーカーがC社であるエアコンに関する制御コードとその内容、接続する送信先のサーバのアドレスなどが記載されている。
このとき、機器制御装置100からメーカーがA社である炊飯器に対して、「うまい炊き」というA社が独自に定めた制御内容を実行させる場合、次のように処理する。
まず、機器制御装置100は、送信先のサーバAに対して制御コードA1を送信する。
つぎに、制御コードA1を受信したサーバAは、制御コードA1を所定の制御コマンドへ変換する。
つぎに、サーバAは、制御コマンドをA社製の炊飯器へ送信する。
これにより、A社製の炊飯器で、「うまい炊き」という処理を実行させることができる。なお、図6の独自制御コードテーブルは、例えば図1に示す1つのサーバ300に一括して持たせてもよい。また、メーカーごとのサーバに分けて、各々が自社の独自制御コードテーブルを持つ構成としてもよい。
また、連携制御テーブルは、図7に示すように、例えば図1に示す各機器の機器連携制御を行うための設定を記述したテーブルである。
そして、図1に示す機器制御装置100は、連携制御テーブルの記載内容に従って、第1の機器を構成する制御元機器(図1では、機器200−1に相当)が特定の状態になった場合に、第2の機器を構成する制御先機器(図1では、機器200−2に相当)が特定の動作を行うように制御する。
具体的には、連携制御テーブルには、制御元機器の種類および制御元機器の状態とともに、制御先機器の種類と制御先機器が行う動作、動作を指令するための制御コマンドもしくは制御コードが記載されている。なお、図7の連携制御テーブルに記載しているNoは、説明上、便宜的に表記したものである。つまり、連携制御テーブルに記載される必須の項目ではない。
連携制御テーブルは、機器制御装置100の入力部103を用いて、ユーザが好みの機器連携制御の内容を設定してもよい。また、機器のメーカーがオリジナルの機器連携制御の内容を設定して連携制御テーブルに記載して、機器制御装置100へ配布して設定してもよい。
以上のように、機器制御装置100の記憶部102に記憶される制御内容を示す各テーブルが構成される。
以下に、本実施の形態における機器連携制御システムの機器連携制御の一例について、図1から図7を参照しながら、図8を用いて、具体的に説明する。
図8は、実施の形態1における機器連携制御システムの機器連携制御の一例を説明するシーケンス図である。なお、図8では、制御元機器を図1の機器200−1(第1の機器)とし、制御先機器を図1の機器200−2(第2の機器)として説明する。
まず、図8に示すように、機器制御装置100の制御部104は、図7に示す連携制御テーブルに記載されている全て、または一部の機器200−1に対して、定期的に、または所定の時間間隔をおいて、状態確認信号(ST)を送受信部101から送信する。なお、状態確認信号(ST)は、機器制御装置100が機器200−1の状態を確認するための信号である。
そして、機器制御装置100からの状態確認信号(ST)を、機器200−1は送受信部201で受信する。このとき、機器200−1の制御部203は、状態確認信号(ST)を受信したときの、機器200−1の状態を判断する。そして、制御部203で判断した内容を、機器200−1の送受信部201から機器制御装置100へ送信する。
なお、機器200−1の状態とは、具体的には、例えば機器200−1が運転を停止している、あるいは運転していることなどを指す。さらに、機器200−1が何度の温度設定で運転しているか、どのような風向や風量、どのモードの設定で運転しているか、などの詳細な運転内容を指してもよい。
つぎに、状態確認信号(ST)を受信した機器200−1は、制御部203を制御して、送受信部201が受信した時点の駆動部202の状態を示す情報を含む応答信号(AC)を、送受信部201から機器制御装置100へ送信する。
つぎに、機器制御装置100は、機器200−1からの応答信号(AC)を送受信部101で受信する。そして、制御部104は、応答信号(AC)に含まれる状態を判断する。
具体的には、応答信号(AC)に含まれる状態が、例えば記憶部102に記憶される連携制御テーブルの状態に記載されている機器200−1の状態と一致している否かを判断する。このとき、応答信号(AC)に含まれる状態と連携制御テーブルに記載の機器200−1の状態が一致していなければ、機器制御装置100は、状態確認信号(ST)を送受信部101から定期的に送信し続ける。
一方、応答信号(AC)に含まれる状態と連携制御テーブルに記載の機器200−1の状態が一致していれば、制御部104は、連携制御テーブルを用いて、制御先機器である機器200−2と動作、動作に対応する制御コマンドを特定する。
そして、送受信部101は、制御先機器である機器200−2に対して、特定した制御コマンドを送信する。
つぎに、機器200−2の送受信部201が所定の特定された制御コマンドを受信すると、機器200−2の制御部203は制御コマンドに従って駆動部202の動作を変更する。
以上のように、機器連携制御システムの機器連携制御が実行される。
上記以外に、本実施の形態における機器連携制御システムは、図9に示すような機器連携制御を実行してもよい。
図9は、実施の形態1における機器連携制御システムの機器連携制御の別の例を説明するシーケンス図である。なお、図9では、図8と同様に、制御元機器を機器200−1とし、制御先機器を機器200−2として説明する。そして、機器200−2は、サーバ300を介して、機器制御装置100により制御される。つまり、サーバ300を介して、機器連携制御を実行する点で、上記実施の形態と異なる。
具体的には、まず、図9に示すように、機器制御装置100の制御部104は、図7に示す連携制御テーブルに記載されている全て、または一部の機器200−1に対して、定期的に、または所定の時間間隔をおいて、状態確認信号(ST)を送受信部101から送信する。
そして、機器制御装置100からの状態確認信号(ST)を、機器200−1の送受信部201で受信する。
つぎに、機器200−1の制御部203は、状態確認信号(ST)を受信した時点の駆動部202の状態を示す情報を含む応答信号(AC)を、送受信部201から機器制御装置100へ送信する。
つぎに、機器制御装置100は、機器200−1からの応答信号(AC)を送受信部101で受信する。そして、制御部104は、応答信号(AC)に含まれる状態を判断する。
具体的には、応答信号(AC)に含まれる状態が、例えば記憶部102に記憶される連携制御テーブルの状態に記載されている機器200−1の状態と一致しているか否かを判断する。このとき、応答信号(AC)に含まれる状態と連携制御テーブルに記載の機器200−1の状態が一致していなければ、機器制御装置100は、状態確認信号(ST)を送受信部101から定期的に送信する。
一方、応答信号(AC)に含まれる状態と連携制御テーブルに記載の機器200−1の状態が一致していれば、機器制御装置100の制御部104は、独自制御コードテーブルに示された送信先(図6参照)のアドレスに従って、所定のサーバ300へ制御コードと制御先機器である機器200−2のアドレスを送受信部101から送信する。
サーバ300は、送受信部301で、機器制御装置100の送受信部101から送信された制御コードと機器200−2のアドレスを受信する。
そして、サーバ300の制御部303は、制御コード変換部302を用いて、制御コードに対応した制御コマンドを特定する。サーバ300の送受信部301は、特定した制御コマンドを制御先機器である機器200−2へ送信する。
つぎに、機器200−2は、送受信部201でサーバ300からの特定された所定の制御コマンドを受信する。これにより、機器200−2の制御部203は、受信した制御コマンドに従って、駆動部202の動作を変更する。
以上のように、機器制御装置100から制御先機器(機器200−2)の制御において、制御内容が標準制御コマンドで規定される場合、図8に示すシーケンスで制御される。一方、制御内容が標準制御コマンドではなく、メーカー独自の制御内容の場合、図9に示すシーケンスで制御される。これにより、メーカーの異なる様々な機器に対して、機器連携制御を容易に行うことができる。
なお、図8および図9に示す、機器制御装置100の少なくとも一部の機能(例えば、記憶部102や制御部104)を、サーバ300で行う構成でも構わない。また、図9において、サーバ300の少なくとも一部の機能(例えば、制御コード変換部302や制御部303)を、機器制御装置100で行う構成でも構わない。
以下に、本実施の形態における機器連携制御システムの機器制御装置の処理フローについて、図10を用いて、具体的に説明する。
図10は、実施の形態1における機器制御装置の処理フローを示す図である。
まず、図10に示すように、機器制御装置100の送受信部101は、図7に示す連携制御テーブルに記載されている各制御元機器(例えば、機器200−1など)に対して、定期的に状態確認信号(ST)を送信する(ステップS801)。
そして、送受信部101は、状態確認信号(ST)に対する応答信号(AC)を受信する(ステップS802)。
つぎに、制御部104は、応答信号(AC)に含まれる状態が、連携制御テーブルに記載されている制御元機器の状態と一致しているか否かを判断する(ステップS803)。このとき、一致していなければ(ステップS803のNo)、ステップS801からの処理ステップを繰り返し実行する。
一方、一致していれば(ステップS803のYes)、制御部104は、連携制御テーブルを用いて、制御先機器(例えば、機器200−2など)と動作、動作に対応する制御コマンドを特定する(ステップS804)。
そして、送受信部101は、制御先機器の動作に関連した、図7に示す制御コマンドもしくは制御コードを送信する(ステップS805)。
以上の処理フローにより、機器制御装置100は、様々なメーカーの機器に対して、機器連携制御を行うことができる。
つまり、本実施の形態の機器連携制御システムは、制御元機器(第1の機器)に対して状態確認信号(ST)を送信する。そして、状態確認信号(ST)に対する応答信号(AC)を受信する。そのため、制御元機器の状態が変化した場合に、機器制御装置へ状態を通知しない仕様でも、機器制御装置は制御元機器の状態を把握できる。これにより、遅延なく制御先機器(第2の機器)への連携制御を実現できる。
なお、本実施の形態では、具体的な機器制御装置、機器、機器制御方法を個別に構成した装置などで連携制御する構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、機器制御装置、機器、機器制御方法で構成される機器連携制御システムをコンピュータのプログラムで実現してもよい。この場合、コンピュータを、プログラムやプログラムを記憶した記憶媒体、プログラムを伝送する通信媒体などの形態で構成してもよい。これにより、汎用性に優れ、変更が容易な機器連携制御システムを構築できる。
(実施の形態2)
以下に、実施の形態2における機器連携制御システムについて、図11および図12を用いて説明する。
図11は、実施の形態2における機器制御装置の構成図である。図12は、実施の形態2における連携制御テーブルの一例を示す図である。
本実施の形態の機器連携制御システムは、図11に示すように、機器制御装置150に監視部105を、さらに設ける点で実施の形態1とは異なる。
機器制御装置150の監視部105は、例えば図12に示す連携制御テーブルの設定内容に問題があるか否かを検知する。
以下に、具体的な監視部105の検知方法の一例について、説明する。
図12に示す連携制御テーブルでは、No.1、No.2に、例えば制御元機器として照明が設定されている。
まず、機器制御装置150の制御部104は、制御元機器である照明の状態がON状態か否かを確認する。照明のON状態を確認すると、制御部104は、送受信部101を介して、連携制御テーブルに制御先機器として設定されているテレビをON状態(電源入り)にする。さらに、制御先機器であるエアコンをON状態にするとともに、設定温度を23度に設定して運転を開始する。
しかし、その後、連携制御テーブルのNo.3により、制御部104は、制御元機器に設定されているテレビが電源入りのON状態か否かを確認する。このとき、テレビのON状態を確認すると、制御部104は、No.3で制御先機器に設定されている照明をOFF状態(電源切り)にする。
つまり、連携制御テーブルのNo.1に基づいて、ユーザが照明をONすると、制御先機器であるテレビをONする。その後、連携制御テーブルのNo.3に基づいて、制御部104はテレビのON状態を確認すると、今度は、制御先機器である照明をOFFする。そのため、照明とテレビのONとOFFの動作にループが発生し、ONとOFFの動作を繰り返すという不具合が起こる。
そこで、上記不具合を解消するために、本実施の形態の監視部105は、制御先機器およびその動作に関連して、例えば同様の内容が制御元機器およびその状態で設定されているか否かを、連携制御テーブルの設定内容から確認する。
そして、制御先機器およびその動作と、同様の内容が、制御元機器および状態で設定されている場合(例えば、No.1とNo.3)、制御元機器に対応する制御先機器およびその動作と相反する状態の設定が、連携制御テーブルに存在するか否かを検出する。
このとき、連携制御テーブルに相反する状態の設定が存在していれば、監視部105は、ユーザに対し、例えば報知部(図示せず)を介して、設定内容の変更や取り消しを報知し、警告する。
なお、上記動作に相反する状態とは、例えばONに相反する状態は、OFFである。また、温度上昇に相反する状態とは、温度下降である。さらに、暖房運転と冷房運転である。つまり、ユーザが想定する動作に対して、逆の状態を示す動作である。
また、上記実施の形態では、監視部105が相反する動作を監視する構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、監視部105は、連携制御テーブルから制御先機器およびその動作を確認し、制御先機器に対して危険な動作設定がされていないかどうかを確認してもよい。これにより、各機器の安全運転を確認できる。具体的には、エアコンがON状態において、冷房運転で、かつ設定温度が32度に設定するような所定温度範囲外の温度設定の場合などが相当する。この場合、監視部105は、上記と同様に、ユーザに対し、報知部(図示せず)を通して、設定内容の変更や取り消しを報知し、警告する。
また、監視部105は、照明のOFF状態が確認された後に、照明がある部屋に設置されたテレビをONするなど、一般的に不可解、あるいは矛盾する制御元機器の設定と制御先機器の設定を、予め記憶する構成としてもよい。そして、監視部105は、上記不可解な設定を検知した場合、設定内容の変更や取り消しを報知し、警告してもよい。
また、監視部105は、以下に示す無限性(無限ループ)のある設定や矛盾性のある設定に対して、検知してユーザに報知し、警告する構成としてもよい。具体的には、例えば、まず制御元機器である照明のOFF状態を確認すると、制御先機器であるテレビをON状態にする。その後、制御元機器であるテレビのON状態を確認すると、制御先機器である照明をOFF状態にする。さらに、その後、再び、制御元機器である照明のOFF状態を確認すると、制御先機器であるテレビをON状態にするなど、無限性のある設定がされた場合である。
以上のように、本実施の形態の機器連携制御システムは、機器制御装置150に、監視部105を備える。これにより、ユーザが、自由に連携制御内容を設定した場合でも、機器連携制御システムの安全な使い方を確保できる。
なお、上記実施の形態では、監視部105を機器制御装置150に設ける構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、図1や図9に示すサーバに監視部105を設けてもよい。
また、上記実施の形態では、監視部105の監視時期については、特に言及しなかったが、例えば1日1回などのように定期的に監視を行ってもよい。さらに、連携制御テーブルの新たな設定時や編集時において、監視部105で、制御内容の監視を行ってもよい。
また、上記各実施の形態では、図7や図12に示す連携制御テーブルのように、制御元機器の状態と制御先機器の動作が、1対1または1対2で対応する構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、図13から図15を用いて、以下で説明する連携制御テーブルの変形例に基づいて、機器連携制御システムを構築してもよい。
図13は、実施の形態2における連携制御テーブルの変形例を示す図である。
図13に示すように、連携制御テーブルに追加動作を設けた点で、図7や図12に示す連携制御テーブルとは異なる。
以下に、図13の連携制御テーブルに基づく制御動作について、具体的に説明する。
図13の連携制御テーブルに示すように、まず、制御部104で、例えばNo.1で設定される制御元機器である照明の状態がON状態か否かを確認する。照明のON状態を確認すると、制御部104は、制御先機器であるテレビをON状態(電源入り)にする。このとき、図7で示す実施の形態1の連携制御テーブルのように、追加動作を設定できなければ、テレビがONされてから、即座にエアコンがONされて、エアコンの運転が開始される。
そこで、本実施の形態では、図13のように連携制御テーブルに追加動作を設定する。これにより、連携制御テーブルのNo.2に示すように、制御元機器のテレビをON状態(電源入り)にしてから、2秒後に、制御先機器のエアコンをON状態にするなどの制御動作が可能になる。
つぎに、連携制御テーブルの別の変形例について、図14を用いて説明する。
図14は、実施の形態2における連携制御テーブルの別の変形例を示す図である。
図14に示すように、連携制御テーブルは、複数の制御先機器を設定できるように構成している。
以下に、図14の連携制御テーブルに基づく制御動作について、具体的に説明する。
図14の連携制御テーブルに示すように、まず、制御部104で、制御元機器である照明の状態がON状態か否かを確認する。照明のON状態を確認すると、制御部104は、制御先機器であるテレビをON状態(電源入り)にし、エアコンをON状態にして運転を開始する。具体的には、図14中に示す制御コードw1を第2の機器であるテレビに送信し、制御コードt1を第3の機器であるエアコンに送信して、各機器を制御する。これにより、複数の制御先機器を、同時に制御できる。なお、図14の場合、例えば照明が第1の機器に、テレビが第2の機器、エアコンが第3の機器に相当する。つまり、第1の機器の状態に基づいて、第2の機器および第3の機器を制御できる。
つぎに、連携制御テーブルのさらに別の変形例について、図15を用いて説明する。
図15は、実施の形態2における連携制御テーブルのさらに別の変形例を示す図である。
図15に示すように、連携制御テーブルは、複数の制御元機器を設定できるように構成している。
以下に、図15の連携制御テーブルに基づく制御動作について、具体的に説明する。
図15の連携制御テーブルに示すように、まず、制御部104で、制御元機器である照明と換気扇の状態がON状態か否かを確認する。照明と換気扇のON状態を確認すると、制御部104は、制御先機器であるテレビをON状態(電源入り)にする。これにより、複数の制御元機器の状態に基づいて、制御先機器を制御できる。なお、図15の場合、例えば照明が第1の機器に、換気扇が第3の機器に相当し、テレビが第2の機器に相当する。つまり、第1の機器および第3の機器の状態の組み合わせに基づいて、第2の機器を制御できる。
上記変形例に基づいて説明したように、連携制御テーブルを自由に設定できることにより、より多くの制御パターンで機器連携制御できる機器連携制御システムを構築できる。
(実施の形態3)
上述した実施の形態1、2の機器連携制御システムは、まず、機器制御装置100が状態確認信号(ST)を送信する。つぎに、状態確認信号(ST)を受信した制御元機器である機器200−1からの応答信号(AC)で、機器200−1の状態を把握する。そして、機器200−1の状態に基づいて、制御先機器である機器200−2の動作を変更する構成としている。
しかし、機器を製造するメーカーの方針により、定期的に、機器の状態を機器側から送信する仕様を採用する場合もある。また、機器の状態が変化した時点で、機器側から機器制御装置100に対して機器の状態を送信する仕様を採用する場合もある。
そこで、本実施の形態の機器連携制御システムは、機器制御装置から制御元機器へ状態確認信号(ST)を送信するか否かを選択できるように構成している。
つまり、本実施の形態の機器連携制御システムは、以下に示す2つの通信モードを切り替えるモード切替部を備える。
まず、実施の形態1、2と同様に、状態確認信号(ST)を送信して応答信号(AC)を受信する第1の通信モードである。そして、状態確認信号(ST)とは無関係に、状態確認信号(ST)を送信しなくても制御元機器の状態が変化した場合に、制御元機器側から状態が送信される第2の通信モードである。なお、モード切替部は、後述するように、通信モード制御部と通信モード設定部などから構成される。
以下に、本実施の形態3における機器連携制御システムについて、図16および図17を用いて、具体的に説明する。なお、実施の形態1の機器連携制御システムと同じ構成および動作については、詳細な説明を省略する、そして、以下では、実施の形態1と異なる構成および動作について、主に説明する。
図16は、実施の形態3における制御元機器の構成図である。図17は、実施の形態3における機器制御装置の構成図である。
図16に示すように、本実施の形態の制御元機器(第1の機器)である機器210−1は、通信モード設定部221を備える点で、実施の形態1、2とは異なる。また、図17に示すように、機器制御装置160に通信モード制御部112を設ける点で、実施に形態1、2とは異なる。
まず、図16に示す機器210−1の通信モード設定部221は、下記の2つの通信モードを設定する。1つ目は、機器制御装置から状態確認信号(ST)を受信して応答信号(AC)を返信する「状態確認信号受信モード」からなる第1の通信モードである。2つ目は、機器制御装置からの状態確認信号(ST)の送信がなくても、機器210−1の状態が変化したときに、状態変化信号を送信する「状態変化信号送信モード」からなる第2の通信モードである。なお、実施の形態1、2では、「状態確認信号受信モード」のみを用いて連携制御を行う場合を例に説明した。
本実施の形態において、機器210−1の通信モード設定部221における各通信モードの設定は、以下の機器制御装置160の通信モード制御部112からの指示により実行される。
また、図17に示す機器制御装置160の通信モード制御部112は、制御元機器や制御先機器を構成する機器の種類や状態に応じて、機器210−1の通信モード設定部221の設定を制御する。
以上のように、本実施に形態の機器210−1および機器制御装置160が構成される。
以下に、本実施の形態における機器連携制御システムの機器連携制御のシーケンスについて、図18を用いて説明する。
図18は、実施の形態3における機器連携制御システムの機器連携制御の一例を説明するシーケンス図である。
なお、図8で説明した、機器制御装置160からの制御コマンドを受信して、制御先機器(第2の機器)である機器200−2の運転ON制御する、以降のシーケンスについて、図18を参照しながら説明する。
図18に示すように、機器200−2を運転ON制御した後、機器制御装置160の通信モード制御部112は、制御元機器である機器210−1の通信モードを制御する(ステップS401)。すなわち、機器210−1の通信モードを、これまでの状態確認信号受信モード(第1の通信モード)から状態変化信号送信モード(第2の通信モード)に切り替える。
そこで、機器制御装置160は、通信モード指示信号を送受信部111から機器210−1に送信する。
つぎに、通信モード指示信号を送受信部201で受信した機器210―1は、制御部213および送受信部201と連携して、通信モードを設定し、状態確認信号受信モードから状態変化信号送信モードに切り替える(ステップS402)。なお、状態変化信号送信モード(第2の通信モード)は、機器制御装置160からの状態確認信号(ST)の受信がなくても、機器210−1の状態が変化した場合に、状態変化信号を送信するモードである。
そして、機器210−1の状態が変化すると(ステップS403)、直ちに状態変化信号を、送受信部201から機器制御装置160に送信する。
つぎに、機器210−1の状態変化信号を送受信部111で受信した機器制御装置160は、実施の形態1の図8で説明した応答信号(AC)を受信したときと同様の処理を実行する。つまり、図18では一部を省略するが、まず、機器制御装置160は、状態変化信号を送受信部111で受信する。制御部114は、状態変化信号に含まれる状態が、記憶部102に記憶される連携制御テーブルの機器210−1の状態に記載されている状態と一致するか否かを、判断する。
このとき、一致していれば、制御部114は、連携制御テーブルを用いて、制御先機器と動作、および動作に対応する制御コマンドを特定する(ステップS404)。そして、送受信部111は、制御先機器である機器200−2に対して、特定した制御コマンドを送信する。
つぎに、機器200−2は、所定の制御コマンドを送受信部201で受信する。
そして、機器200−2の制御部203は、受信した制御コマンドに従って、駆動部202の制御動作を変更する(ステップS405)。
以上のように、本実施の形態における機器連携制御システムは動作する。
つまり、本実施の形態では、制御元機器の通信モードを「状態確認信号受信モード(第1の通信モード)」と「状態変化信号送信モード(第2の通信モード)」で切り替える。これにより、図18のステップS403の状態変化有りから、ステップS405の制御変更までの連携制御を短時間で実行できる。つまり従来の連携制御における「状態変化有り、ST信号待ち、AC信号送信」のやりとりの時間を、「状態変化有り」において状態変化信号を直ちに送信して、短縮する。これにより、機器連携制御を短時間で行う。その結果、応答性に優れた機器連携制御システムを構築できる。
具体的には、制御先機器である機器200−2がエアコンの場合、運転ON制御のときに、第2の通信モードにより、設定温度の変更や風量の変更を短時間で行える。また、機器200−2がテレビの場合、運転ON制御のときに、チャンネルや音量の変更を短時間で行える。さらに、機器200−2が照明の場合、運転ON制御のときに、明るさの変更などの制御を短時間で行える。
また、制御先機器である機器200−2が運転ON制御のときに、短時間で、運転OFFにして省エネルギーの連携制御を行うこともできる。
なお、本実施の形態において、制御先機器である機器200−2の種類や運転状態によっては、制御元機器である機器210−1の通信モードを、「状態確認信号受信モード」から「状態変化信号送信モード」切り替える必要がない場合がある。この場合、図18に示すステップS403の状態変化有りから、ステップS405の制御変更までの連携制御を省略すればよい。
また、本実施の形態では、通信モードの切り替えにより連携制御を短時間で行う方法を例に説明したが、これに限られない。例えば、機器制御装置160から機器210−1に送信する状態確認信号受信モード(第1の通信モード)において、状態確認信号(ST)の送信頻度を増やしてもよい。さらに、状態確認信号(ST)の送信間隔を短くしてもよい。これにより、機器210−1の状態が変化したときの応答信号(AC)を短時間で取得することができる。
上記の場合、機器制御装置160の通信モード制御部112は、制御元機器である機器210−1の通信モードの切り替えをしない。そして、機器210−1は、状態確認信号受信モードを継続するように処理を行う。つまり、図18に示すステップS401からステップS402の処理を実行しない構成とすることにより、対応できる。
具体的な状態確認信号受信モードを継続する場合の例としては、例えば制御先機器が空気清浄機のように、制御元機器の状態変化に応じて、直ちに制御を変更しなくても、ユーザにとって問題とならない機器を制御する場合である。つまり、ユーザが帰宅してから、少し遅れて空気清浄機を運転ON制御してもよい場合などである。また、制御先機器の運転状態が安全であるとき、例えばエアコンの設定温度が所定範囲内などの場合である。
また、本実施の形態では、通信モードを切り替える機器連携制御システムの構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、機器連携制御システムを構築する機器間の通信トラフィックを考慮して、以下のように制御してもよい。つまり、制御元機器の台数が所定値以下(例えば、3台以下)で、通信トラフィックが少ない場合、状態確認信号受信モード(第1の通信モード)を継続する。一方、通信トラフィックが多い場合には、状態変化信号送信モード(第2の通信モード)に切り替えて制御する。これにより、効率的に制御可能な機器連携制御システムを構築できる。
上述したように、本実施の形態における機器制御装置160の通信モード制御部112は、制御元機器の種類や状態、制御先機器の種類や状態、通信機器の台数や通信トラフィックを管理する。そして、それらの状況に応じて、状態確認信号受信モードから状態変化信号送信モードに切り替える。さらに、状態確認信号(ST)の送信頻度の増加や、送信間隔を短縮する、これにより、状況に応じて、機器連携制御システムを構成する各機器を、最適に制御することができる。このとき、上記の状況を、ユーザに報知して、お薦めや確認などにより、ユーザの好みの機器連携制御システムを構築してもよい。
また、本実施の形態の状態確認信号受信モード(第1の通信モード)は、機器制御装置160を主体にして、制御元機器である機器210−1との通信を行うので、通信全般の制御が行いやすい。
また、本実施の形態の状態変化信号送信モード(第2の通信モード)は、制御元機器である機器210−1の状態が変化したときのみに、通信を行う。そのため、機器210−1と機器制御装置160との通信トラフィックを少なくできる。さらに、機器210−1の状態の変化を直ちに機器制御装置160に送信できるので、よりスムーズな機器連携制御が可能となる。
また、本実施の形態では、いずれの通信モードにおいても、最初の信号(状態確認信号、状態変化信号)を受信する機器側は、受信の待ち受け状態にある。そのため、各機器の送受信部と制御部では、電力を消費する。そこで、最初の信号を受信した後に、通信モードを変更して制御する。これにより、特に、電池駆動の機器の場合、省電力化に対して、大きなメリットがある。
なお、本実施の形態では、機器210−1は、状態変化信号送信モードにおいて、機器210−1の状態が変化した場合に通信するモードを例に説明したが、これに限られない。例えば、機器210−1が状態変化信号送信モードにおいても、機器制御装置160から状態確認信号(ST)を受信したときに、応答信号(AC)を送信するように構成してもよい。これにより、機器制御装置160は、状態確認信号受信モードの機器に対しても状態確認信号(ST)と応答信号(AC)の通信ができる。状態確認信号受信モードの機器と状態変化信号送信モードの機器が混在しても区別することなく機器制御装置は状態確認信号の送信ができる。
また、本実施の形態では、図18に示すように、機器制御装置160で制御コードから制御コマンドに変換する例で説明したが、これに限られない。例えば、実施の形態1で図9を用いて説明したように、サーバ300で制御コードから制御コマンドに変換して、制御先機器に送信する構成としてもよい。これにより、メーカーの異なる様々な機器に対して、機器連携制御を容易に行える。
以上で説明したように、本実施の形態によれば、機器連携制御システムは、機器制御装置と、第1の機器(制御元機器)と、第2の機器(制御先機器)とを備える。機器制御装置は、第1の機器に対して状態確認信号を送信し、状態確認信号に対する応答信号を受信する第1の通信モード(状態確認信号受信モード)を備える。さらに、機器制御装置は、第1の機器において状態変化したときに送信される状態変化信号を受信する第2の通信モード(状態変化信号送信モード)を行う送受信部と、第1の機器の状態に対応させて第2の機器の制御内容を記憶する記憶部とを備える。そして、送受信部は、応答信号または状態変化信号に含まれる第1の機器の状態に対応した第2の機器への制御内容を記憶部から取得し第2の機器へ送信するように構成する。
この構成によれば、第1の機器の状態が変化した場合において、機器制御装置へ状態の変化を通知しない第1の通信モードでも、機器制御装置は第1の機器の状態を把握する。そして、第1の機器の状態に基づいて、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。
さらに、第1の機器が状態変化した場合において、機器制御装置へ状態の変化を通知する第2の通信モードでは、機器制御装置は第1の機器の状態を把握できる。そのため、第1の機器の状態に基づいて、より遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。
また、通信モード制御部で、第1の機器または第2の機器の種類や状態に応じて、第1の通信モードと第2の通信モードとを切り替える。そして、第1の機器と通信を行う。これにより、さらに利便性の高い機器連携制御システムを実現できる。
(実施の形態4)
以下に、実施の形態4における機器連携制御システムについて、図19および図20を用いて、具体的に説明する。なお、本実施の形態では、3台の制御元機器からなる構成を例に説明するが、制御元機器は何台でもよいことは言うまでもない。
また、本実施の形態の制御元機器は、図16で説明した実施の形態3の制御元機器と同じ構成で、機器制御装置は図17で説明した実施の形態3の機器制御装置と同じ構成である。さらに、本実施の形態の制御先機器は、図3で説明した実施の形態1の制御先機器と同じ構成である。そこで、上記と同じ構成の制御元機器、機器制御装置および制御先機器の詳細な説明は、省略する。
図19は、実施の形態4における機器連携制御システムの機器連携制御の一例を説明するシーケンス図である。図20は、実施の形態4における機器連携制御システムの機器連携制御の一例を説明するシーケンス図である。
なお、図8で説明した、機器制御装置160からの制御コマンドを受信して、制御先機器である機器200−2の運転ON制御する、以降のシーケンスについて、図19および図20を参照しながら説明する。
まず、図8と同様に、機器制御装置160からの制御コマンドを受信して制御先機器である機器200−2を運転ON制御する。
このとき、図19に示すように、最初に、3台の制御元機器A、B、Cである機器210−1、210−2、210−3の通信モードは、状態確認信号受信モード(第1の通信モード)であるとする(ステップS411)。
そして、機器制御装置160からの状態確認信号(ST)(図示しない)を、各機器の送受信部201で受信して応答信号(AC)を返信するまでは、図8に示す実施の形態1と同じである。
つぎに、各機器の状態の変化は図示しないが、実施の形態1と同様に、機器制御装置160は、応答信号(AC)を送受信部111で受信する。制御部114は、応答信号(AC)に含まれる状態が、記憶部102に記憶される連携制御テーブルの機器210−1、210−2、210−3の状態に記載されている状態と一致するか否かを、判断する。このとき、一致していなければ、状態確認信号(ST)を送受信部111から定期的に送信し続ける。
一方、一致していれば、制御部114は、連携制御テーブルを用いて、制御先機器である機器200−2と動作、および動作に対応する制御コマンドを特定する。
このとき、本実施の形態では、記憶部102に記憶される連携制御テーブルは、3台の機器210―1、210−2、210−3から受信した応答信号(AC)に含まれる状態が揃ったときに、制御先機器である機器200−2を制御するように構成されている。つまり、3台の機器210―1、210−2、210−3の状態変化による3つの条件により、機器連携制御システムは機器連携制御を行う構成である。
そこで、図19では、まず、3台の機器210―1、210−2、210−3が、上記条件を満たし、機器連携制御の条件が成立(図中の機器連携制御の条件表に「○」が3つ揃う)した状態から説明する(ステップS412)。
つぎに、上記機器連携制御の条件が成立すると、制御部114は、連携制御テーブルを用いて、制御先機器である機器200−2と動作、および動作に対応する制御コマンドを特定する(ステップS413)。
そして、送受信部111は、制御先機器である機器200−2に対して、特定した所定の制御コマンドを送信する。
つぎに、機器200−2の送受信部201は、所定の制御コマンドを送受信部201で受信する。そして、機器200−2の制御部203は、受信した制御コマンドに従って、駆動部202の動作で、連携運転ON制御するように変更する(ステップS414)。
つぎに、機器200−2を連携運転ON制御した後、図19に示すように、機器制御装置160の通信モード制御部112は、3台の機器210―1、210−2、210−3の通信モードを制御する(ステップS415)。すなわち、機器210−1、210−2、210−3の通信モードを、これまでの状態確認信号受信モード(第1の通信モード)から状態変化信号送信モード(第2の通信モード)に切り替える。そして、機器制御装置160は、通信モード指示信号を、送受信部111から機器210−1、210−2、210−3に送信する。
つぎに、通信モード指示信号を送受信部201で受信した機器210−1、210−2、210−3は、制御部213および送受信部201と連携して、通信モードを状態確認信号受信モードから状態変化信号送信モードに切り替える(ステップS416)。これにより、機器210−1、210−2、210−3は、状態変化信号送信モードにおいて、機器制御装置160からの状態確認信号(ST)の送信がなくても、各機器の状態が変化した場合に、状態変化信号を機器制御装置160に送信する。
そのため、図19に示すように、例えば機器210−1の状態が変化すると(ステップS417)、直ちに状態変化信号を、機器210−1の送受信部201から機器制御装置160に送信する。
このとき、図19では、ステップS417の状態変化は、ステップS412で成立した3条件による機器連携制御条件に対して、機器210−1の状態が変化する。
そこで、以下に、ステップS417において、連携運転ON制御の3条件が成立しなくなった状態の変化を仮定して説明する。つまり、図19中の機器連携制御の条件表で、制御元機器A(機器210−1)が「×」となる場合を仮定して、説明する。
まず、機器制御装置160は、機器210−1の状態変化信号を送受信部111で受信する。このとき、制御部114は、状態変化信号に含まれる状態が、記憶部102に記憶される連携制御テーブルの機器210−1の状態に記載されている状態と一致するか否かを、判断する。この結果、制御部114は、一致していないと判断する。つまり、機器210−1の状態の変化により、連携運転の条件が成立しなくなる(ステップS418)。
そこで、制御部114は、連携制御テーブルを用いて、連携運転条件不成立における、制御先機器と動作、および動作に対応する制御コマンドを特定する。なお、上記制御コマンドは、ステップS413、S414で実行した連携運転ON制御に対して、OFF制御を行って連携運転を解除する制御コマンドに相当する。
つぎに、送受信部111は、機器200−2に対して、連携運転を解除する制御コマンドを送信する。
つぎに、機器200−2の制御部203は、制御コマンドを受信する。そして、制御部203は、受信した制御コマンドに従って、駆動部202の動作を、連携運転OFF制御するように変更する(ステップS420)。
以降の機器連携制御システムのシーケンスについては、図20を参照しながら説明する。
図20に示すように、図19に示す連携運転OFF制御が行われた場合(ステップS420)、制御元機器A、B、Cである機器210−1、210−2、210−3の通信モードは、状態変化信号送信モード(第2の通信モード)を継続している(ステップS421)。
上記状態において、以降では、さらに、機器210−2の状態が変化した場合について、説明する。
このとき、上述したように、機器210−2は、状態変化信号送信モード(第2の通信モード)である。そのため、機器210−2の送受信部201は、直ちに、状態変化信号を機器制御装置160に送信する。
なお、図20では、ステップS422の状態変化により、ステップS412で成立した3条件による機器連携制御条件において、さらに、機器210−2の状態が変化する。
そこで、以下に、ステップS422において、連携運転ON制御の条件が成立しなくなった状態の変化を仮定して説明する。この場合、機器210−1と機器210−2の条件が、成立しなくなる。つまり、図20中の機器連携制御の条件表で、制御元機器B(機器210−2)がさらに「×」になる場合を仮定して、説明する。
まず、図20に示すように、機器制御装置160の通信モード制御部112は、3台の機器210−1、210−2、210−3の通信モードを制御する(ステップS423)。具体的には、3台の機器210−1、210−2、210−3の通信モードを、これまでの状態変化信号送信モード(第2の通信モード)から状態確認信号受信モード(第1の通信モード)に切り替える。
そして、機器制御装置160は、通信モード指示信号を送受信部111から機器210−1、210−2、210−3に送信する。
つぎに、通信モード指示信号を送受信部201で受信した機器210−1、210−2、210−3は、制御部213および送受信部201と連携して、通信モードを設定し、状態変化信号送信モードから状態確認信号受信モードに切り替える(ステップS424)。
つまり、本実施の形態では、図19のステップS415からステップS416で、機器連携制御の3つ条件が成立した後に、機器210−1、210−2、210−3の通信モードを、状態確認信号受信モードから状態変化信号送信モードに切り替える。これにより、機器210−1、210−2、210−3の状態が変化した場合、図19のステップS417の状態変化有りから、ステップS420の連携運転OFF制御まで連携制御を短時間で実行できる。その結果、機器の省エネルギーや安全性が向上する。
また、本実施の形態では、図20のステップS422からステップS424において、機器連携制御の条件のうち少なくとも1つが不成立となった後に、各機器の通信モードを、状態変化信号送信モードから状態確認信号受信モードに切り替える。これにより、各機器の通信モードを、通常状態(図19のS411の初期状態)に戻すことができる。
つまり、図20では、機器連携制御の条件のうち2つが不成立となった時点で、各機器の通信モードを状態変化信号送信モードから状態確認信号受信モードに切り替える。これは、機器連携制御の条件のうち1つが不成立となった時点で、状態確認信号受信モードに切り替えると、例えば図19のステップS418において機器210−1の状態が変化して、再び連携運転の3条件が成立する可能性がある。そこで、その可能性を考慮して、3条件が成立した場合に、直ちに機器連携制御が復帰可能となるように、状態変化信号送信モードの状態を継続している。
一方、機器連携制御の条件のうち2つ以上が不成立となった時点(例えば図20のステップS422以降)では、機器210−1、210−2のいずれか一方の状態が変化しても、直ちに連携運転の3条件が成立することがない。そこで、状態変化信号送信モードから状態確認信号受信モードに切り替えて、元の状態に戻している。
なお、本実施の形態では、図19のステップS416の時点において、制御元機器A、B、Cの全てを状態変化信号送信モード(第2の通信モード)とし、ステップS424で制御元機器A、B、Cの全てを状態確認信号受信モード(第1の通信モード)にするように制御する例で説明したが、これに限られない。例えば、ステップS416とステップS424の間で、制御元機器A、B、Cの個々の通信モードの設定を異なる制御構成としてもよい。これにより、各制御元機器の状況に応じて、より効率的な機器連携制御を行うことができる。
具体的には、図19のステップS417の制御元機器Aの状態変化により、ステップS418で機器連携制御の条件が制御元機器Aのみ不成立となった場合、制御元機器B、Cを状態確認信号受信モードに切り替えてもよい。
この場合、ステップS418からS421の間で、機器制御装置160の通信モード制御部112は、制御元機器B、Cに状態確認信号受信モードに切り替えるための通信モード指示信号を送信する。その結果、ステップS421において、制御元機器Aは状態変化送信モード、制御元機器B、Cは状態確認信号受信モードに設定される。
これにより、制御元機器Aの状態が変化した場合に、再び連携運転を成立させることができる。そのために、制御元機器Aは状態変化信号送信モードを継続する一方で、制御元機器B、Cは状態確認信号受信モードに設定する。
以上で説明したように、本実施の形態によれば、通信モード制御部によって、制御元機器(第1の機器)または制御先機器(第2の機器)の種類や状態に応じて通信モードを切り替えて制御元機器と通信を行う。これにより、さらに利便性の高い機器連携制御システムを実現できる。
(実施の形態5)
以下に、実施の形態5における機器連携制御システムについて、図21を用いて、具体的に説明する。
図21に示すように、本実施の形態の機器連携制御システムは、制御先機器の機器連携制御を行う前(機器連携制御の条件を満たしていないとき)に、制御元機器を状態確認信号受信モード(第1の通信モード)から状態変化信号送信モード(第2の通信モード)に切り替える。これにより、制御元機器での状態変化を直ちに機器連携の制御開始に反映させる点で、実施の形態3、4と異なる。
なお、本実施の形態の制御元機器は、図16で説明した実施の形態3の制御元機器と同じ構成で、機器制御装置は図17で説明した実施の形態3の機器制御装置と同じ構成である。さらに、本実施の形態の制御先機器は、図3で説明した実施の形態1の制御先機器と同じ構成である。そこで、上記と同じ構成の制御元機器、機器制御装置および制御先機器の詳細な説明は、省略する。
図21は、実施の形態5における機器連携制御システムの機器連携制御の一例を説明するシーケンス図である。
なお、本実施の形態の機器連携制御システムは、図19と同様に、3台の制御元機器A、B、Cから構成される例で説明する。
そして、図8で説明した、機器制御装置160からの制御コマンドを受信して、制御先機器である機器200−2の運転ON制御する以降のシーケンスについて、図21を参照しながら説明する。
このとき、図21に示すように、最初に、3台の制御元機器A、B、Cである機器210−1、210−2、210−3の通信モードは、状態確認信号受信モード(第1の通信モード)であるとする(ステップS431)。
そして、機器制御装置160からの状態確認信号(ST)(図示しない)を、各機器の送受信部201で受信して応答信号(AC)を返信する。
つぎに、実施の形態1と同様に、機器制御装置160は、応答信号(AC)を送受信部111で受信する。制御部114は、応答信号(AC)に含まれる状態が、記憶部102に記憶される連携制御テーブルの制御元機器の状態に記載されている状態と一致するか否かを、判断する。このとき、一致していなければ、状態確認信号(ST)を送受信部111から定期的に送信し続ける。
一方、一致していれば、制御部114は、連携制御テーブルを用いて、制御先機器である機器200−2と動作、および動作に対応する制御コマンドを特定する。
このとき、本実施の形態では、記憶部102に記憶される連携制御テーブルは、3台の機器210―1、210−2、210−3から受信した応答信号(AC)に含まれる状態が揃ったときに、制御先機器である機器200−2を制御するように構成されている。つまり、3台の機器210―1、210−2、210−3の状態変化による3条件により、機器連携制御システムは機器連携制御を行う構成である。
そこで、図21では、最初に、3台の機器210―1、210−2、210−3が、上記条件を満足せず、機器連携制御の条件が不成立(図21中の機器連携制御の条件表に「×」が3つ揃う)の状態から説明する。
上記状態において、まず、機器210−1の状態変化により、機器210−1の条件が成立(条件表で機器210−1が「×」から「○」に変化)する(ステップS432)。
つぎに、機器210−2の状態変化により、機器210−2の条件が成立(条件表で機器210−2が「×」から「○」に変化)する(ステップS433)。
そして、図21中の機器連携制御の条件表に「○」が2つ揃う場合を想定して、以降のシーケンスを説明する。
まず、図21に示すように、機器制御装置160の通信モード制御部112は、機器連携制御の条件表で「○」になっていない機器210−3の通信モードを制御する(ステップS434)。すなわち、機器210−3の通信モードを、ステップS431で設定した状態確認信号受信モード(第1の通信モード)から、状態変化信号送信モード(第2の通信モード)に切り替える。
そこで、機器制御装置160は、通信モード指示信号を送受信部111から機器210−3に送信する。
つぎに、通信モード指示信号を送受信部201で受信した機器210−3は、制御部213および送受信部201と連携して、通信モードを状態確認信号受信モード(第1の通信モード)から状態変化信号送信モード(第2の通信モード)に切り替える(ステップS435)。これにより、機器210−3は、状態変化信号送信モードにおいて、機器制御装置160からの状態確認信号(ST)の送信がなくても、機器210−1の状態が変化した場合に、状態変化信号を機器制御装置160に送信する。
そのため、図21に示すように、機器210−3の状態が変化する(ステップS436)と、直ちに状態変化信号を、機器210−3の送受信部201から機器制御装置160に送信する。
つぎに、図示しないが、実施の形態3で説明した図18のステップS403からステップS405と同様に、機器制御装置160は、状態変化信号を送受信部111で受信する。そして、制御部114は、状態変化信号に含まれる状態が、記憶部102に記憶される連携制御テーブルの制御元機器の状態に記載されている状態と一致するか否かを、判断する。
このとき、一致していれば、制御部114は、連携制御テーブルを用いて、制御先機器である機器210−3と動作、および動作に対応する制御コマンドを特定する。そして、送受信部111は、制御先機器である機器200−2に対して制御コマンドを送信する。
つぎに、機器200−2の制御部203は、制御コマンドを受信する。そして、制御部203は、受信した制御コマンドに従って、駆動部202の動作を変更する。
つまり、本実施の形態では、機器連携制御の条件表で「○」になっていない機器の通信モードを、「状態確認信号受信モード」から「状態変化信号送信モード」に切り替える。これにより、機器連携制御の条件が成立するような状態変化から、制御先機器の制御までの連携制御を短時間で実行できる。
上述のように、本実施の形態によれば、通信モード制御部によって、制御元機器(第1の機器)または制御先機器(第2の機器)の種類や状態に応じて通信モードを切り替えて制御元機器と通信を行う。これにより、さらに利便性の高い機器連携制御システムを実現できる。
以上で説明したように、本発明は、機器制御装置と、少なくとも第1の機器と第2の機器とを備える機器連携制御システムである。機器制御装置は、第1の機器に対して状態確認信号を送信し、状態確認信号に対する応答信号を受信する送受信部と、第1の機器の状態に対応させて第2の機器の制御内容を記憶する記憶部とを備える。そして、送受信部は、応答信号に示される状態に対応する第2の機器の制御内容を記憶部から取得し、第2の機器へ送信する構成を備えてもよい。
これにより、第1の機器の状態が変化した場合に、機器制御装置へ状態の変化を通知しない構成の場合でも、機器制御装置は、状態確認信号に対する応答信号により第1の機器の状態を把握する。そして、遅延なく第2の機器を連携制御する。その結果、応答性に優れた機器連携制御システムを実現できる。
また、本発明の機器連携制御システムは、第3の機器をさらに備え、記憶部は、第1の機器と第3の機器との状態の組み合わせに対応させて第2の機器の制御内容、または、第1の機器の状態に対応させて第2の機器および第3の機器の制御内容を記憶してもよい。これにより、さらに連携制御のバリエーションを広げることできる。
また、本発明の機器連携制御システムの機器制御装置は、状態確認信号を送信することにより状態確認信号に対する応答信号を取得する第1の通信モードと、状態確認信号を送信せずに応答信号を取得する第2の通信モードと、を設定可能に構成してもよい。
これにより、機器制御装置は、第1の機器のメーカーが定めた仕様に応じて柔軟に対応しながら、第1の機器の状態を把握することができる。つまり、第1の機器が状態変化した場合に、機器制御装置へ状態を通知しない第1の通信モードでも、機器制御装置は第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。さらに、第1の機器が状態変化した場合に、機器制御装置へ状態を通知する第2の通信モードで、機器制御装置は第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。
また、本発明の機器連携制御システムは、記憶部が記憶する第2の機器の制御内容が、第2の機器を認識可能な制御コマンドに対応するものであって、第2の機器が認識できない制御コードを含んでもよい。
この構成によれば、第2の機器の制御コマンドを制御コードに置き換えて用いることができる。これにより、特に、制御コマンドの具体的な内容にノウハウが詰め込まれている場合、制御コマンドを他メーカーに対して秘密にすることができる。
また、本発明の機器連携制御システムは、記憶部に記憶される第2の機器の制御内容を監視する監視部を、さらに備えてもよい。
これにより、ユーザが自由に連携制御内容を設定した場合でも、安全に機器連携制御システムを利用することができる。
また、本発明の機器制御装置は、第1の機器に対して状態確認信号を送信し、状態確認信号に対する応答信号を受信する送受信部と、第1の機器の状態に対応させて、第1の機器とは異なる第2の機器の制御内容を記憶する記憶部とを備える。そして、送受信部は、応答信号に示される状態に対応した第2の機器の制御内容を記憶部から取得し第2の機器へ送信する構成を有してもよい。
これにより、第1の機器の状態が変化した場合にのみ、機器制御装置へ状態の変化を通知しない仕様の場合でも、機器制御装置は第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。
また、本発明は、機器制御装置と、少なくとも第1の機器と第2の機器とを備える機器連携制御システムの機器制御方法である。機器制御装置は、第1の機器に対して状態確認信号を送信し、状態確認信号に対する応答信号を受信する。さらに、機器制御装置は、第1の機器の状態に対応させて、第2の機器の制御内容を記憶する記憶部を用いて、応答信号に示される状態に対応した第2の機器の制御内容が記憶部に記憶されているか否かを検出する。そして、機器制御装置は、応答信号に示される状態に対応した第2の機器の制御内容を記憶部から取得し第2の機器へ送信してもよい。
これにより、第1の機器の状態が変化した場合にのみ、機器制御装置へ状態の変化を通知しない仕様の場合でも、機器制御装置、は第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御をすることができる。
また、本発明は、機器制御装置と通信する機器である。機器制御装置は、機器の状態に応じて、機器とは異なる第2の機器へ制御内容を送信する構成を備え、機器制御装置から送信される状態確認信号を受信し、状態確認信号を受信したときの状態を含む応答信号を機器制御装置へ送信する送受信部を備えてもよい。
これにより、機器の状態が変化した場合に、機器が機器制御装置へ状態の変化を通知しない仕様でも、機器制御装置は機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御する機器を実現できる。
また、本発明は、機器制御装置と、少なくとも第1の機器と、第2の機器とを備える機器連携制御システムである。機器制御装置は、第1の機器に対して状態確認信号を送信し、状態確認信号に対する応答信号を受信する第1の通信モードと、第1の機器において状態変化したときに送信される状態変化信号を受信する第2の通信モードとを行う送受信部と、第1の通信モードと第2の通信モードとを切り替える通信モード制御部と、第1の機器の状態に対応させて第2の機器の制御内容を記憶する記憶部とを備える。そして、送受信部は、応答信号または状態変化信号に含まれる第1の機器の状態に対応した第2の機器への制御内容を記憶部から取得し第2の機器へ送信する構成を有してもよい。
これにより、第1の機器の状態が変化した場合に機器制御装置へ状態を通知しない第1の通信モードでも、機器制御装置は第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。また、第1の機器の状態が変化した場合に機器制御装置へ状態を通知する第2の通信モードでも、機器制御装置は、第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。
また、本発明の機器連携制御システムの通信モード制御部は、第1の機器または第2の機器の種類や状態に応じて、第1の通信モードと第2の通信モードとを切り替えて第1の機器と通信してもよい。
これにより、さらに利便性の高い機器連携制御システムを実現できる。
また、本発明の機器制御装置は、第1の機器に対して状態確認信号を送信し、状態確認信号に対する応答信号を受信する第1の通信モードと、第1の機器において状態変化したときに送信される状態変化信号を受信する第2の通信モードとを行う送受信部を備える。さらに、第1の通信モードと第2の通信モードとを切り替える通信モード制御部と、第1の機器の状態に対応させて第2の機器の制御内容を記憶する記憶部とを備える。そして、送受信部は、応答信号または状態変化信号に含まれる第1の機器の状態に対応した第2の機器への制御内容を記憶部から取得し第2の機器へ送信する構成を有してもよい。
これにより、第1の機器が状態変化した場合に、機器制御装置へ状態を通知しない第1の通信モードでも、機器制御装置は第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。また、第1の機器が状態変化した場合に機器制御装置へ状態を通知する第2の通信モードでも、機器制御装置は、第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。
また、本発明は、機器制御装置と、少なくとも第1の機器と、第2の機器とを備える機器連携制御システムの機器制御方法である。機器制御装置は、第1の機器に対して状態確認信号を送信し、状態確認信号に対する応答信号を受信する第1の通信モードと、第1の機器において状態変化したときに送信される状態変化信号を受信する第2の通信モードとを備える。さらに、機器制御装置は、第1の機器の状態に対応させて、第2の機器の制御内容を記憶する記憶部を用いて、応答信号または状態変化信号に示される状態に対応した第2の機器の制御内容が記憶部に記憶されているか否かを検出する。そして、機器制御装置は、応答信号または状態変化信号に示される状態に対応した第2の機器の制御内容を記憶部から取得し第2の機器へ送信してもよい。
これによれば、第1の機器が状態変化した場合に機器制御装置へ状態を通知しない第1の通信モードでも、機器制御装置は第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。また、第1の機器が状態変化した場合に機器制御装置へ状態を通知する第2の通信モードで機器制御装置は第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。
また、本発明の連携制御システムをコンピュータに実行させるためのプログラムで構成してもよい。
本発明は、第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できるので、複数の機器を有する機器連携制御システム、機器制御装置、機器および機器制御方法などに有用である。また、本発明は宅内に設置される機器に限られず、事務所や工場、屋外や公共施設などにおいて、複数の機器を連携して制御するシステムなどに利用可能である。
100,150,160 機器制御装置
101,111,201,301 送受信部
102 記憶部
103 入力部
104,114,203,213,303 制御部
105 監視部
112 通信モード制御部
200,210 機器
202 駆動部
221 通信モード設定部
300 サーバ
302 制御コード変換部
本発明は、機器連携制御システム、機器制御装置、機器、機器連携制御システムの機器制御方法およびそのプログラムに関する。
従来、家電コントローラ(機器制御装置)と、第1の機器と第2の機器などの機器を備える機器連携制御システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上記機器連携制御システムの家電コントローラは、第1の機器および第2の機器と無線通信により接続される。家電コントローラは、第1の機器からの状態変化の通知を受信すると、状態変化が特定の状態の場合、第2の機器に対して状態の設定通知を送信する。これにより、第2の機器の動作状態を変更させるように、機器連携制御システムが構成されている。
このとき、従来の機器連携制御システムを構成する家電コントローラや機器は、全て同一のメーカーが製造していることを前提としている。そのため、従来の機器連携制御システムは、メーカーが連携制御を行うための仕組み(例えば、家電コントローラと機器との間の通信プロトコルや制御コマンドなど)を調整することが容易であった。
しかしながら、宅内には、様々なメーカーが製造した家電コントローラや機器が混在している。つまり、家電コントローラのメーカーと、無線接続する機器のメーカーが、異なる場合がある。また、家電コントローラと無線接続される、第1の機器のメーカーと第2の機器のメーカーが異なる場合がある。そのため、メーカーが異なる家電コントローラや機器は、通常、通信プロトコルや制御コマンドが異なるので、機器の連携制御を実現することは容易ではない。
そこで、近年、家電機器向け通信規格を策定し、各機器の通信プロトコルや制御コマンドを標準化する動きがある。これにより、異なるメーカーによる機器間の通信や制御を可能にしようとしている。しかし、メーカーは、機器に独自の機能を搭載して他社との差別化を図り、事業競争を優位に進めたい意向もある。そのため、メーカーは、全ての制御コマンドを標準化することに対して消極的な場合が考えられる。
つまり、メーカーごとに機器の通信プロトコルや制御コマンドが異なる場合、機器連携制御を実現できないという課題があった。
本発明は、メーカーごとに機器の通信プロトコルや制御コマンドが異なる場合でも、機器連携制御を実現できる機器連携制御システム、機器制御装置、機器、機器制御方法およびそのプログラムを提供する。
つまり、本発明は、機器制御装置と、少なくとも第1の機器と第2の機器とを備える機器連携制御システムである。機器制御装置は、第1の機器に対して状態確認信号を送信し、状態確認信号に対する応答信号を受信する送受信部と、第1の機器の状態に対応させて第2の機器の制御内容を記憶する記憶部とを備える。そして、送受信部は、応答信号に示される状態に対応する第2の機器の制御内容を記憶部から取得し、第2の機器へ送信する構成を備える。
これにより、第1の機器が状態変化した場合に、第1の機器が機器制御装置へ状態の変化を通知しない仕様でも、機器制御装置は第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。
図1は、実施の形態1における機器連携制御システムの構成図である。
図2は、実施の形態1における機器制御装置の構成図である。
図3は、実施の形態1における機器の構成図である。
図4は、実施の形態1におけるサーバの構成図である。
図5は、実施の形態1における標準制御コマンドテーブルを示す図である。
図6は、実施の形態1における独自制御コードテーブルを示す図である。
図7は、実施の形態1における連携制御テーブルを示す図である。
図8は、実施の形態1における機器連携制御システムの機器連携制御の一例を説明するシーケンス図である。
図9は、実施の形態1における機器連携制御システムの機器連携制御の別の例を説明するシーケンス図である。
図10は、実施の形態1における機器制御装置の処理フローを示す図である。
図11は、実施の形態2における機器制御装置の構成図である。
図12は、実施の形態2における連携制御テーブルの一例を示す図である。
図13は、実施の形態2における連携制御テーブルの変形例を示す図である。
図14は、実施の形態2における連携制御テーブルの別の変形例を示す図である。
図15は、実施の形態2における連携制御テーブルのさらに別の変形例を示す図である。
図16は、実施の形態3における制御元機器の構成図である。
図17は、実施の形態3における機器制御装置の構成図である。
図18は、実施の形態3における機器連携制御システムの機器連携制御の一例を説明するシーケンス図である。
図19は、実施の形態4における機器連携制御システムの機器連携制御の一例を説明するシーケンス図である。
図20は、実施の形態4における機器連携制御システムの機器連携制御の一例を説明するシーケンス図である。
図21は、実施の形態5における機器連携制御システムのシーケンス図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下に、実施の形態1における機器連携制御システムについて、図1を用いて説明する。
図1は、実施の形態1における機器連携制御システムの構成図である。
図1に示すように、本実施の形態の機器連携制御システムは、少なくともサーバあるいは宅内に設定される装置として実現される機器制御装置100と、機器200と、サーバ300などを備える。なお、図1では、機器200−1および機器200−2と表記して、2台の機器200を備える構成の機器連携制御システムを例に示しているが、これに限られない。例えば、機器200は、3台以上であってもよい。ここで、機器200−1は、制御元機器として例示され、第1の機器と記す場合がある。同様に、機器200−2は、制御先機器として例示され、第2の機器と記す場合がある。
具体的には、機器200は、無線機能を備えた宅内に設定される家電機器である。家電機器の種類としては、例えばテレビやオーディオといった黒物家電、あるいは冷蔵庫や照明、エアコンといった白物家電が相当する。また、機器200は、電話やインターホン、温度センサや人体を検知する人体センサなどのセンサも含まれる。
さらに、機器200は、燃料電池や太陽電池、電気自動車、給湯器などの電気・熱エネルギー生成装置に相当する場合もある。そして、機器200が電気・熱エネルギー生成装置の場合、機器制御装置100は、例えばHEMS(Home Energy Management System)コントローラや、BEMS(Building Energy Management System)コントローラに相当する。
なお、機器200−1と機器200−2は、同じ種類の家電機器でもよく、異なる種類の家電機器でもよい。
そして、本実施の形態の機器連携制御システムは、以下のように機能する。
まず、機器制御装置100は、第1の機器(または、制御元機器)に相当する機器200−1が所定の特定の状態になったことを把握する。このとき、機器制御装置100は、第2の機器(または、制御先機器)に相当する機器200−2が特定の動作を行うように制御する。この場合、機器制御装置100は、機器200−2に対して、直接、あるいはサーバ300を経由して特定の動作を行わせる信号を送信して制御する。
このとき、サーバ300は、例えば宅外や宅内に設けられ、機器200−2を製造したメーカーが設けたサーバで構成される。そのため、機器のメーカーごとに独自のサーバが存在する。つまり、図1には示していないが、例えば機器200−1のメーカーと機器200−2のメーカーが異なる場合、機器200−1と接続するサーバが、サーバ300とは別に存在することになる。
なお、図1では、機器制御装置100と、機器200−1、機器200−2とを、個別の機器として示したが、これに限られない。例えば、機器制御装置100を機器200−1もしくは機器200−2に組み込んで機器200と一体で構成してもよい。また、機器制御装置100は、機器200−1のリモートコントローラや、家全体の機器を制御するホームコントローラで兼用してもよい。さらに、機器制御装置100は、機器200−1とサーバ300との通信制御を行う通信制御装置(例えば、ゲートウエイなど)や、家の住人が持つ携帯電話や携帯端末、パソコンで兼用してもよい。
以上のように、本実施の形態の機器連携制御システムが構成される。
以下に、機器連携制御システムの機器制御装置の構成について、図1を参照しながら、図2を用いて説明する。
図2は、実施の形態1における機器制御装置の構成図である。
図2に示すように、機器制御装置100は、少なくとも送受信部101と、記憶部102と、入力部103と、制御部104などを備える。
送受信部101は、図1に示す機器200−1や機器200−2、あるいはサーバ300と無線通信を行い、種々の無線信号を送受信する。無線通信は、例えば公衆無線回線や無線LAN、Bluetooth(登録商標)、小電力無線、赤外線通信などで実現される。また、イーサネット(登録商標)や電灯線通信などの有線通信でもよい。
記憶部102は、後述する標準制御コマンドテーブル、独自制御コードテーブル、連携制御テーブルなどを記憶する。記憶部102は、例えばハードディスクドライブや半導体メモリなどの記憶媒体で実現される。
入力部103は、記憶部102に記憶される連携制御テーブルの内容を入力するために用いられる。入力部103は、例えばキーボードなどの入力装置や、スマートフォンなどの外部通信端末から入力されるデータを受け付ける受信部で実現される。上記受信部の場合、機器制御装置100の送受信部101で代替してもよい。
制御部104は、送受信部101、記憶部102、入力部103などを適宜制御する。これにより、機器制御装置100は、制御部104を介して、機器連携制御システムの機器連携制御を実現する。
以上のように、本実施の形態の機器制御装置100が構成される。
以下に、機器連携制御システムの機器200の構成について、図3を用いて説明する。
図3は、実施の形態1における機器の構成図である。
図3に示すように、機器200は、少なくとも送受信部201、駆動部202、制御部203などを備える。
送受信部201は、機器制御装置100と無線通信を行い、種々の無線信号を送受信する。無線通信は、機器制御装置100の送受信部101と同様に、例えば公衆無線回線や無線LANなどで実現される。なお、送受信部201は、機器制御装置100と有線通信で送受信する構成でもよい。
駆動部202は、機器200を駆動して、機器200の機能を実現する。具体的には、機器200の機能を実現する要素は、例えば機器200がエアコンの場合、コンプレッサーが相当する。照明の場合は蛍光灯が、テレビの場合はスピーカーや液晶ディスプレイが相当する。さらに、機器200が人体センサや温度センサなどのセンサの場合、駆動部202はセンシング部に相当する。
制御部203は、送受信部201、駆動部202などを適宜制御する。そして、制御部203は、送受信部201で受信した制御コマンドに従って、駆動部202を制御する。これにより、機器200は、制御部203を介して、機器連携制御システムの機器連携制御を実現する。
以上のように、本実施の形態における機器制御装置システムの機器200が構成される。
以下に、機器連携制御システムのサーバ300の構成について、図1を参照しながら、図4を用いて説明する。
図4は、実施の形態1におけるサーバの構成図である。
図4に示すように、サーバ300は、少なくとも送受信部301、制御コード変換部302、制御部303などを備える。
送受信部301は、図1に示すように、機器制御装置100および第2の機器である機器200−2と無線通信を行い、種々の無線信号を送受信する。無線通信は、例えば公衆無線回線や無線LANなどで実現される。
制御コード変換部302は、機器制御装置100から送信される機器コードを、機器コードに対応付けられる制御コマンドに変換する。
なお、制御コードは、メーカー独自の制御コマンドや、複数の標準制御コマンドの組み合わせにより対応付けられる。例えば、図6を用いて後述する独自制御コードテーブルには、C社製のエアコンに対する「ぐっすり空調」という、C社が独自に定める制御内容がある。この「ぐっすり空調」の制御内容は、具体的には、図5に示す標準制御コマンドの温度上昇と温度下降という制御内容を組み合わせて繰り返すことにより構成される。
制御部303は、送受信部301、制御コード変換部302などを適宜制御する。これにより、サーバ300は、制御部303を介して、機器連携制御システムの機器連携制御を実現する。
以上のように、本実施の形態における機器連携制御システムのサーバ300が構成される。
以下に、機器制御装置100の記憶部102に記憶される制御内容を示すテーブルの一例について、図5から図7を用いて説明する。
図5は、実施の形態1における標準制御コマンドテーブルを示す図である。図6は、実施の形態1における独自制御コードテーブルを示す図である。図7は、実施の形態1における連携制御テーブルを示す図である。
まず、標準制御コマンドテーブルは、図5に示すように、例えば機器の種類、機器の動作、機器が動作するための制御コマンドなどを、機器の種類ごとに記載している。ここで、標準制御コマンドテーブルの制御コマンドは、機器200を製造するメーカーの違いに関わらず共通して定められる。つまり、制御コマンドを受信した機器200は、メーカーが異なる場合でも、制御コマンドの指示内容を解読できる。そのため、機器200は、制御コマンドの指示内容が示す動作に変更することができる。
なお、標準制御コマンドテーブルの制御コマンドの内容は、例えば家電機器向け通信規格を策定している団体などから入手できる。具体的には、標準制御コマンドテーブルの制御コマンドの内容は、エコーネットライト(登録商標)規格にオブジェクト詳細規定があるものとして定めることができる。
また、独自制御コードテーブルは、図6に示すように、例えば機器の種類、機器を製造するメーカー、機器が動作するための制御コード、制御コードが示す内容、制御コードを送信する送信先のアドレスなどを、機器の種類ごとに記載している。ここで、制御コードは、機器200を製造するメーカーが独自に定める。つまり、メーカーが異なる機器200の場合、異なるメーカーの制御コードを受信しても指示内容(制御内容)を解読できない。そのため、通常、メーカーが異なる機器200は、制御コードの指示内容が示す動作に変更できない。
以下に、機器200を、独自制御コードテーブルに記載された制御コードで動作させる場合の、処理方法について具体的に説明する。
図6に示す独自制御コードテーブルには、例えばメーカーがA社である炊飯器、メーカーがB社である照明、メーカーがC社であるエアコンに関する制御コードとその内容、接続する送信先のサーバのアドレスなどが記載されている。
このとき、機器制御装置100からメーカーがA社である炊飯器に対して、「うまい炊き」というA社が独自に定めた制御内容を実行させる場合、次のように処理する。
まず、機器制御装置100は、送信先のサーバAに対して制御コードA1を送信する。
つぎに、制御コードA1を受信したサーバAは、制御コードA1を所定の制御コマンドへ変換する。
つぎに、サーバAは、制御コマンドをA社製の炊飯器へ送信する。
これにより、A社製の炊飯器で、「うまい炊き」という処理を実行させることができる。なお、図6の独自制御コードテーブルは、例えば図1に示す1つのサーバ300に一括して持たせてもよい。また、メーカーごとのサーバに分けて、各々が自社の独自制御コードテーブルを持つ構成としてもよい。
また、連携制御テーブルは、図7に示すように、例えば図1に示す各機器の機器連携制御を行うための設定を記述したテーブルである。
そして、図1に示す機器制御装置100は、連携制御テーブルの記載内容に従って、第1の機器を構成する制御元機器(図1では、機器200−1に相当)が特定の状態になった場合に、第2の機器を構成する制御先機器(図1では、機器200−2に相当)が特定の動作を行うように制御する。
具体的には、連携制御テーブルには、制御元機器の種類および制御元機器の状態とともに、制御先機器の種類と制御先機器が行う動作、動作を指令するための制御コマンドもしくは制御コードが記載されている。なお、図7の連携制御テーブルに記載しているNoは、説明上、便宜的に表記したものである。つまり、連携制御テーブルに記載される必須の項目ではない。
連携制御テーブルは、機器制御装置100の入力部103を用いて、ユーザが好みの機器連携制御の内容を設定してもよい。また、機器のメーカーがオリジナルの機器連携制御の内容を設定して連携制御テーブルに記載して、機器制御装置100へ配布して設定してもよい。
以上のように、機器制御装置100の記憶部102に記憶される制御内容を示す各テーブルが構成される。
以下に、本実施の形態における機器連携制御システムの機器連携制御の一例について、図1から図7を参照しながら、図8を用いて、具体的に説明する。
図8は、実施の形態1における機器連携制御システムの機器連携制御の一例を説明するシーケンス図である。なお、図8では、制御元機器を図1の機器200−1(第1の機器)とし、制御先機器を図1の機器200−2(第2の機器)として説明する。
まず、図8に示すように、機器制御装置100の制御部104は、図7に示す連携制御テーブルに記載されている全て、または一部の機器200−1に対して、定期的に、または所定の時間間隔をおいて、状態確認信号(ST)を送受信部101から送信する。なお、状態確認信号(ST)は、機器制御装置100が機器200−1の状態を確認するための信号である。
そして、機器制御装置100からの状態確認信号(ST)を、機器200−1は送受信部201で受信する。このとき、機器200−1の制御部203は、状態確認信号(ST)を受信したときの、機器200−1の状態を判断する。そして、制御部203で判断した内容を、機器200−1の送受信部201から機器制御装置100へ送信する。
なお、機器200−1の状態とは、具体的には、例えば機器200−1が運転を停止している、あるいは運転していることなどを指す。さらに、機器200−1が何度の温度設定で運転しているか、どのような風向や風量、どのモードの設定で運転しているか、などの詳細な運転内容を指してもよい。
つぎに、状態確認信号(ST)を受信した機器200−1は、制御部203を制御して、送受信部201が受信した時点の駆動部202の状態を示す情報を含む応答信号(AC)を、送受信部201から機器制御装置100へ送信する。
つぎに、機器制御装置100は、機器200−1からの応答信号(AC)を送受信部101で受信する。そして、制御部104は、応答信号(AC)に含まれる状態を判断する。
具体的には、応答信号(AC)に含まれる状態が、例えば記憶部102に記憶される連携制御テーブルの状態に記載されている機器200−1の状態と一致している否かを判断する。このとき、応答信号(AC)に含まれる状態と連携制御テーブルに記載の機器200−1の状態が一致していなければ、機器制御装置100は、状態確認信号(ST)を送受信部101から定期的に送信し続ける。
一方、応答信号(AC)に含まれる状態と連携制御テーブルに記載の機器200−1の状態が一致していれば、制御部104は、連携制御テーブルを用いて、制御先機器である機器200−2と動作、動作に対応する制御コマンドを特定する。
そして、送受信部101は、制御先機器である機器200−2に対して、特定した制御コマンドを送信する。
つぎに、機器200−2の送受信部201が所定の特定された制御コマンドを受信すると、機器200−2の制御部203は制御コマンドに従って駆動部202の動作を変更する。
以上のように、機器連携制御システムの機器連携制御が実行される。
上記以外に、本実施の形態における機器連携制御システムは、図9に示すような機器連携制御を実行してもよい。
図9は、実施の形態1における機器連携制御システムの機器連携制御の別の例を説明するシーケンス図である。なお、図9では、図8と同様に、制御元機器を機器200−1とし、制御先機器を機器200−2として説明する。そして、機器200−2は、サーバ300を介して、機器制御装置100により制御される。つまり、サーバ300を介して、機器連携制御を実行する点で、上記実施の形態と異なる。
具体的には、まず、図9に示すように、機器制御装置100の制御部104は、図7に示す連携制御テーブルに記載されている全て、または一部の機器200−1に対して、定期的に、または所定の時間間隔をおいて、状態確認信号(ST)を送受信部101から送信する。
そして、機器制御装置100からの状態確認信号(ST)を、機器200−1の送受信部201で受信する。
つぎに、機器200−1の制御部203は、状態確認信号(ST)を受信した時点の駆動部202の状態を示す情報を含む応答信号(AC)を、送受信部201から機器制御装置100へ送信する。
つぎに、機器制御装置100は、機器200−1からの応答信号(AC)を送受信部101で受信する。そして、制御部104は、応答信号(AC)に含まれる状態を判断する。
具体的には、応答信号(AC)に含まれる状態が、例えば記憶部102に記憶される連携制御テーブルの状態に記載されている機器200−1の状態と一致しているか否かを判断する。このとき、応答信号(AC)に含まれる状態と連携制御テーブルに記載の機器200−1の状態が一致していなければ、機器制御装置100は、状態確認信号(ST)を送受信部101から定期的に送信する。
一方、応答信号(AC)に含まれる状態と連携制御テーブルに記載の機器200−1の状態が一致していれば、機器制御装置100の制御部104は、独自制御コードテーブルに示された送信先(図6参照)のアドレスに従って、所定のサーバ300へ制御コードと制御先機器である機器200−2のアドレスを送受信部101から送信する。
サーバ300は、送受信部301で、機器制御装置100の送受信部101から送信された制御コードと機器200−2のアドレスを受信する。
そして、サーバ300の制御部303は、制御コード変換部302を用いて、制御コードに対応した制御コマンドを特定する。サーバ300の送受信部301は、特定した制御コマンドを制御先機器である機器200−2へ送信する。
つぎに、機器200−2は、送受信部201でサーバ300からの特定された所定の制御コマンドを受信する。これにより、機器200−2の制御部203は、受信した制御コマンドに従って、駆動部202の動作を変更する。
以上のように、機器制御装置100から制御先機器(機器200−2)の制御において、制御内容が標準制御コマンドで規定される場合、図8に示すシーケンスで制御される。一方、制御内容が標準制御コマンドではなく、メーカー独自の制御内容の場合、図9に示すシーケンスで制御される。これにより、メーカーの異なる様々な機器に対して、機器連携制御を容易に行うことができる。
なお、図8および図9に示す、機器制御装置100の少なくとも一部の機能(例えば、記憶部102や制御部104)を、サーバ300で行う構成でも構わない。また、図9において、サーバ300の少なくとも一部の機能(例えば、制御コード変換部302や制御部303)を、機器制御装置100で行う構成でも構わない。
以下に、本実施の形態における機器連携制御システムの機器制御装置の処理フローについて、図10を用いて、具体的に説明する。
図10は、実施の形態1における機器制御装置の処理フローを示す図である。
まず、図10に示すように、機器制御装置100の送受信部101は、図7に示す連携制御テーブルに記載されている各制御元機器(例えば、機器200−1など)に対して、定期的に状態確認信号(ST)を送信する(ステップS801)。
そして、送受信部101は、状態確認信号(ST)に対する応答信号(AC)を受信する(ステップS802)。
つぎに、制御部104は、応答信号(AC)に含まれる状態が、連携制御テーブルに記載されている制御元機器の状態と一致しているか否かを判断する(ステップS803)。このとき、一致していなければ(ステップS803のNo)、ステップS801からの処理ステップを繰り返し実行する。
一方、一致していれば(ステップS803のYes)、制御部104は、連携制御テーブルを用いて、制御先機器(例えば、機器200−2など)と動作、動作に対応する制御コマンドを特定する(ステップS804)。
そして、送受信部101は、制御先機器の動作に関連した、図7に示す制御コマンドもしくは制御コードを送信する(ステップS805)。
以上の処理フローにより、機器制御装置100は、様々なメーカーの機器に対して、機器連携制御を行うことができる。
つまり、本実施の形態の機器連携制御システムは、制御元機器(第1の機器)に対して状態確認信号(ST)を送信する。そして、状態確認信号(ST)に対する応答信号(AC)を受信する。そのため、制御元機器の状態が変化した場合に、機器制御装置へ状態を通知しない仕様でも、機器制御装置は制御元機器の状態を把握できる。これにより、遅延なく制御先機器(第2の機器)への連携制御を実現できる。
なお、本実施の形態では、具体的な機器制御装置、機器、機器制御方法を個別に構成した装置などで連携制御する構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、機器制御装置、機器、機器制御方法で構成される機器連携制御システムをコンピュータのプログラムで実現してもよい。この場合、コンピュータを、プログラムやプログラムを記憶した記憶媒体、プログラムを伝送する通信媒体などの形態で構成してもよい。これにより、汎用性に優れ、変更が容易な機器連携制御システムを構築できる。
(実施の形態2)
以下に、実施の形態2における機器連携制御システムについて、図11および図12を用いて説明する。
図11は、実施の形態2における機器制御装置の構成図である。図12は、実施の形態2における連携制御テーブルの一例を示す図である。
本実施の形態の機器連携制御システムは、図11に示すように、機器制御装置150に監視部105を、さらに設ける点で実施の形態1とは異なる。
機器制御装置150の監視部105は、例えば図12に示す連携制御テーブルの設定内容に問題があるか否かを検知する。
以下に、具体的な監視部105の検知方法の一例について、説明する。
図12に示す連携制御テーブルでは、No.1、No.2に、例えば制御元機器として照明が設定されている。
まず、機器制御装置150の制御部104は、制御元機器である照明の状態がON状態か否かを確認する。照明のON状態を確認すると、制御部104は、送受信部101を介して、連携制御テーブルに制御先機器として設定されているテレビをON状態(電源入り)にする。さらに、制御先機器であるエアコンをON状態にするとともに、設定温度を23度に設定して運転を開始する。
しかし、その後、連携制御テーブルのNo.3により、制御部104は、制御元機器に設定されているテレビが電源入りのON状態か否かを確認する。このとき、テレビのON状態を確認すると、制御部104は、No.3で制御先機器に設定されている照明をOFF状態(電源切り)にする。
つまり、連携制御テーブルのNo.1に基づいて、ユーザが照明をONすると、制御先機器であるテレビをONする。その後、連携制御テーブルのNo.3に基づいて、制御部104はテレビのON状態を確認すると、今度は、制御先機器である照明をOFFする。そのため、照明とテレビのONとOFFの動作にループが発生し、ONとOFFの動作を繰り返すという不具合が起こる。
そこで、上記不具合を解消するために、本実施の形態の監視部105は、制御先機器およびその動作に関連して、例えば同様の内容が制御元機器およびその状態で設定されているか否かを、連携制御テーブルの設定内容から確認する。
そして、制御先機器およびその動作と、同様の内容が、制御元機器および状態で設定されている場合(例えば、No.1とNo.3)、制御元機器に対応する制御先機器およびその動作と相反する状態の設定が、連携制御テーブルに存在するか否かを検出する。
このとき、連携制御テーブルに相反する状態の設定が存在していれば、監視部105は、ユーザに対し、例えば報知部(図示せず)を介して、設定内容の変更や取り消しを報知し、警告する。
なお、上記動作に相反する状態とは、例えばONに相反する状態は、OFFである。また、温度上昇に相反する状態とは、温度下降である。さらに、暖房運転と冷房運転である。つまり、ユーザが想定する動作に対して、逆の状態を示す動作である。
また、上記実施の形態では、監視部105が相反する動作を監視する構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、監視部105は、連携制御テーブルから制御先機器およびその動作を確認し、制御先機器に対して危険な動作設定がされていないかどうかを確認してもよい。これにより、各機器の安全運転を確認できる。具体的には、エアコンがON状態において、冷房運転で、かつ設定温度が32度に設定するような所定温度範囲外の温度設定の場合などが相当する。この場合、監視部105は、上記と同様に、ユーザに対し、報知部(図示せず)を通して、設定内容の変更や取り消しを報知し、警告する。
また、監視部105は、照明のOFF状態が確認された後に、照明がある部屋に設置されたテレビをONするなど、一般的に不可解、あるいは矛盾する制御元機器の設定と制御先機器の設定を、予め記憶する構成としてもよい。そして、監視部105は、上記不可解な設定を検知した場合、設定内容の変更や取り消しを報知し、警告してもよい。
また、監視部105は、以下に示す無限性(無限ループ)のある設定や矛盾性のある設定に対して、検知してユーザに報知し、警告する構成としてもよい。具体的には、例えば、まず制御元機器である照明のOFF状態を確認すると、制御先機器であるテレビをON状態にする。その後、制御元機器であるテレビのON状態を確認すると、制御先機器である照明をOFF状態にする。さらに、その後、再び、制御元機器である照明のOFF状態を確認すると、制御先機器であるテレビをON状態にするなど、無限性のある設定がされた場合である。
以上のように、本実施の形態の機器連携制御システムは、機器制御装置150に、監視部105を備える。これにより、ユーザが、自由に連携制御内容を設定した場合でも、機器連携制御システムの安全な使い方を確保できる。
なお、上記実施の形態では、監視部105を機器制御装置150に設ける構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、図1や図9に示すサーバに監視部105を設けてもよい。
また、上記実施の形態では、監視部105の監視時期については、特に言及しなかったが、例えば1日1回などのように定期的に監視を行ってもよい。さらに、連携制御テーブルの新たな設定時や編集時において、監視部105で、制御内容の監視を行ってもよい。
また、上記各実施の形態では、図7や図12に示す連携制御テーブルのように、制御元機器の状態と制御先機器の動作が、1対1または1対2で対応する構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、図13から図15を用いて、以下で説明する連携制御テーブルの変形例に基づいて、機器連携制御システムを構築してもよい。
図13は、実施の形態2における連携制御テーブルの変形例を示す図である。
図13に示すように、連携制御テーブルに追加動作を設けた点で、図7や図12に示す連携制御テーブルとは異なる。
以下に、図13の連携制御テーブルに基づく制御動作について、具体的に説明する。
図13の連携制御テーブルに示すように、まず、制御部104で、例えばNo.1で設定される制御元機器である照明の状態がON状態か否かを確認する。照明のON状態を確認すると、制御部104は、制御先機器であるテレビをON状態(電源入り)にする。このとき、図7で示す実施の形態1の連携制御テーブルのように、追加動作を設定できなければ、テレビがONされてから、即座にエアコンがONされて、エアコンの運転が開始される。
そこで、本実施の形態では、図13のように連携制御テーブルに追加動作を設定する。これにより、連携制御テーブルのNo.2に示すように、制御元機器のテレビをON状態(電源入り)にしてから、2秒後に、制御先機器のエアコンをON状態にするなどの制御動作が可能になる。
つぎに、連携制御テーブルの別の変形例について、図14を用いて説明する。
図14は、実施の形態2における連携制御テーブルの別の変形例を示す図である。
図14に示すように、連携制御テーブルは、複数の制御先機器を設定できるように構成している。
以下に、図14の連携制御テーブルに基づく制御動作について、具体的に説明する。
図14の連携制御テーブルに示すように、まず、制御部104で、制御元機器である照明の状態がON状態か否かを確認する。照明のON状態を確認すると、制御部104は、制御先機器であるテレビをON状態(電源入り)にし、エアコンをON状態にして運転を開始する。具体的には、図14中に示す制御コードw1を第2の機器であるテレビに送信し、制御コードt1を第3の機器であるエアコンに送信して、各機器を制御する。これにより、複数の制御先機器を、同時に制御できる。なお、図14の場合、例えば照明が第1の機器に、テレビが第2の機器、エアコンが第3の機器に相当する。つまり、第1の機器の状態に基づいて、第2の機器および第3の機器を制御できる。
つぎに、連携制御テーブルのさらに別の変形例について、図15を用いて説明する。
図15は、実施の形態2における連携制御テーブルのさらに別の変形例を示す図である。
図15に示すように、連携制御テーブルは、複数の制御元機器を設定できるように構成している。
以下に、図15の連携制御テーブルに基づく制御動作について、具体的に説明する。
図15の連携制御テーブルに示すように、まず、制御部104で、制御元機器である照明と換気扇の状態がON状態か否かを確認する。照明と換気扇のON状態を確認すると、制御部104は、制御先機器であるテレビをON状態(電源入り)にする。これにより、複数の制御元機器の状態に基づいて、制御先機器を制御できる。なお、図15の場合、例えば照明が第1の機器に、換気扇が第3の機器に相当し、テレビが第2の機器に相当する。つまり、第1の機器および第3の機器の状態の組み合わせに基づいて、第2の機器を制御できる。
上記変形例に基づいて説明したように、連携制御テーブルを自由に設定できることにより、より多くの制御パターンで機器連携制御できる機器連携制御システムを構築できる。
(実施の形態3)
上述した実施の形態1、2の機器連携制御システムは、まず、機器制御装置100が状態確認信号(ST)を送信する。つぎに、状態確認信号(ST)を受信した制御元機器である機器200−1からの応答信号(AC)で、機器200−1の状態を把握する。そして、機器200−1の状態に基づいて、制御先機器である機器200−2の動作を変更する構成としている。
しかし、機器を製造するメーカーの方針により、定期的に、機器の状態を機器側から送信する仕様を採用する場合もある。また、機器の状態が変化した時点で、機器側から機器制御装置100に対して機器の状態を送信する仕様を採用する場合もある。
そこで、本実施の形態の機器連携制御システムは、機器制御装置から制御元機器へ状態確認信号(ST)を送信するか否かを選択できるように構成している。
つまり、本実施の形態の機器連携制御システムは、以下に示す2つの通信モードを切り替えるモード切替部を備える。
まず、実施の形態1、2と同様に、状態確認信号(ST)を送信して応答信号(AC)を受信する第1の通信モードである。そして、状態確認信号(ST)とは無関係に、状態確認信号(ST)を送信しなくても制御元機器の状態が変化した場合に、制御元機器側から状態が送信される第2の通信モードである。なお、モード切替部は、後述するように、通信モード制御部と通信モード設定部などから構成される。
以下に、本実施の形態3における機器連携制御システムについて、図16および図17を用いて、具体的に説明する。なお、実施の形態1の機器連携制御システムと同じ構成および動作については、詳細な説明を省略する、そして、以下では、実施の形態1と異なる構成および動作について、主に説明する。
図16は、実施の形態3における制御元機器の構成図である。図17は、実施の形態3における機器制御装置の構成図である。
図16に示すように、本実施の形態の制御元機器(第1の機器)である機器210−1は、通信モード設定部221を備える点で、実施の形態1、2とは異なる。また、図17に示すように、機器制御装置160に通信モード制御部112を設ける点で、実施に形態1、2とは異なる。
まず、図16に示す機器210−1の通信モード設定部221は、下記の2つの通信モードを設定する。1つ目は、機器制御装置から状態確認信号(ST)を受信して応答信号(AC)を返信する「状態確認信号受信モード」からなる第1の通信モードである。2つ目は、機器制御装置からの状態確認信号(ST)の送信がなくても、機器210−1の状態が変化したときに、状態変化信号を送信する「状態変化信号送信モード」からなる第2の通信モードである。なお、実施の形態1、2では、「状態確認信号受信モード」のみを用いて連携制御を行う場合を例に説明した。
本実施の形態において、機器210−1の通信モード設定部221における各通信モードの設定は、以下の機器制御装置160の通信モード制御部112からの指示により実行される。
また、図17に示す機器制御装置160の通信モード制御部112は、制御元機器や制御先機器を構成する機器の種類や状態に応じて、機器210−1の通信モード設定部221の設定を制御する。
以上のように、本実施に形態の機器210−1および機器制御装置160が構成される。
以下に、本実施の形態における機器連携制御システムの機器連携制御のシーケンスについて、図18を用いて説明する。
図18は、実施の形態3における機器連携制御システムの機器連携制御の一例を説明するシーケンス図である。
なお、図8で説明した、機器制御装置160からの制御コマンドを受信して、制御先機器(第2の機器)である機器200−2の運転ON制御する、以降のシーケンスについて、図18を参照しながら説明する。
図18に示すように、機器200−2を運転ON制御した後、機器制御装置160の通信モード制御部112は、制御元機器である機器210−1の通信モードを制御する(ステップS401)。すなわち、機器210−1の通信モードを、これまでの状態確認信号受信モード(第1の通信モード)から状態変化信号送信モード(第2の通信モード)に切り替える。
そこで、機器制御装置160は、通信モード指示信号を送受信部111から機器210−1に送信する。
つぎに、通信モード指示信号を送受信部201で受信した機器210―1は、制御部213および送受信部201と連携して、通信モードを設定し、状態確認信号受信モードから状態変化信号送信モードに切り替える(ステップS402)。なお、状態変化信号送信モード(第2の通信モード)は、機器制御装置160からの状態確認信号(ST)の受信がなくても、機器210−1の状態が変化した場合に、状態変化信号を送信するモードである。
そして、機器210−1の状態が変化すると(ステップS403)、直ちに状態変化信号を、送受信部201から機器制御装置160に送信する。
つぎに、機器210−1の状態変化信号を送受信部111で受信した機器制御装置160は、実施の形態1の図8で説明した応答信号(AC)を受信したときと同様の処理を実行する。つまり、図18では一部を省略するが、まず、機器制御装置160は、状態変化信号を送受信部111で受信する。制御部114は、状態変化信号に含まれる状態が、記憶部102に記憶される連携制御テーブルの機器210−1の状態に記載されている状態と一致するか否かを、判断する。
このとき、一致していれば、制御部114は、連携制御テーブルを用いて、制御先機器と動作、および動作に対応する制御コマンドを特定する(ステップS404)。そして、送受信部111は、制御先機器である機器200−2に対して、特定した制御コマンドを送信する。
つぎに、機器200−2は、所定の制御コマンドを送受信部201で受信する。
そして、機器200−2の制御部203は、受信した制御コマンドに従って、駆動部202の制御動作を変更する(ステップS405)。
以上のように、本実施の形態における機器連携制御システムは動作する。
つまり、本実施の形態では、制御元機器の通信モードを「状態確認信号受信モード(第1の通信モード)」と「状態変化信号送信モード(第2の通信モード)」で切り替える。これにより、図18のステップS403の状態変化有りから、ステップS405の制御変更までの連携制御を短時間で実行できる。つまり従来の連携制御における「状態変化有り、ST信号待ち、AC信号送信」のやりとりの時間を、「状態変化有り」において状態変化信号を直ちに送信して、短縮する。これにより、機器連携制御を短時間で行う。その結果、応答性に優れた機器連携制御システムを構築できる。
具体的には、制御先機器である機器200−2がエアコンの場合、運転ON制御のときに、第2の通信モードにより、設定温度の変更や風量の変更を短時間で行える。また、機器200−2がテレビの場合、運転ON制御のときに、チャンネルや音量の変更を短時間で行える。さらに、機器200−2が照明の場合、運転ON制御のときに、明るさの変更などの制御を短時間で行える。
また、制御先機器である機器200−2が運転ON制御のときに、短時間で、運転OFFにして省エネルギーの連携制御を行うこともできる。
なお、本実施の形態において、制御先機器である機器200−2の種類や運転状態によっては、制御元機器である機器210−1の通信モードを、「状態確認信号受信モード」から「状態変化信号送信モード」切り替える必要がない場合がある。この場合、図18に示すステップS403の状態変化有りから、ステップS405の制御変更までの連携制御を省略すればよい。
また、本実施の形態では、通信モードの切り替えにより連携制御を短時間で行う方法を例に説明したが、これに限られない。例えば、機器制御装置160から機器210−1に送信する状態確認信号受信モード(第1の通信モード)において、状態確認信号(ST)の送信頻度を増やしてもよい。さらに、状態確認信号(ST)の送信間隔を短くしてもよい。これにより、機器210−1の状態が変化したときの応答信号(AC)を短時間で取得することができる。
上記の場合、機器制御装置160の通信モード制御部112は、制御元機器である機器210−1の通信モードの切り替えをしない。そして、機器210−1は、状態確認信号受信モードを継続するように処理を行う。つまり、図18に示すステップS401からステップS402の処理を実行しない構成とすることにより、対応できる。
具体的な状態確認信号受信モードを継続する場合の例としては、例えば制御先機器が空気清浄機のように、制御元機器の状態変化に応じて、直ちに制御を変更しなくても、ユーザにとって問題とならない機器を制御する場合である。つまり、ユーザが帰宅してから、少し遅れて空気清浄機を運転ON制御してもよい場合などである。また、制御先機器の運転状態が安全であるとき、例えばエアコンの設定温度が所定範囲内などの場合である。
また、本実施の形態では、通信モードを切り替える機器連携制御システムの構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、機器連携制御システムを構築する機器間の通信トラフィックを考慮して、以下のように制御してもよい。つまり、制御元機器の台数が所定値以下(例えば、3台以下)で、通信トラフィックが少ない場合、状態確認信号受信モード(第1の通信モード)を継続する。一方、通信トラフィックが多い場合には、状態変化信号送信モード(第2の通信モード)に切り替えて制御する。これにより、効率的に制御可能な機器連携制御システムを構築できる。
上述したように、本実施の形態における機器制御装置160の通信モード制御部112は、制御元機器の種類や状態、制御先機器の種類や状態、通信機器の台数や通信トラフィックを管理する。そして、それらの状況に応じて、状態確認信号受信モードから状態変化信号送信モードに切り替える。さらに、通信モード制御部112は、状態確認信号(ST)の送信頻度の増加や、送信間隔を短縮する。これにより、状況に応じて、機器連携制御システムを構成する各機器を、最適に制御することができる。このとき、上記の状況を、ユーザに報知して、お薦めや確認などにより、ユーザの好みの機器連携制御システムを構築してもよい。
また、本実施の形態の状態確認信号受信モード(第1の通信モード)は、機器制御装置160を主体にして、制御元機器である機器210−1との通信を行うので、通信全般の制御が行いやすい。
また、本実施の形態の状態変化信号送信モード(第2の通信モード)は、制御元機器である機器210−1の状態が変化したときのみに、通信を行う。そのため、機器210−1と機器制御装置160との通信トラフィックを少なくできる。さらに、機器210−1の状態の変化を、直ちに機器制御装置160に送信できるので、よりスムーズな機器連携制御が可能となる。
また、本実施の形態では、いずれの通信モードにおいても、最初の信号(状態確認信号、状態変化信号)を受信する機器側は、受信の待ち受け状態にある。そのため、各機器の送受信部と制御部では、電力を消費する。そこで、最初の信号を受信した後に、通信モードを変更して制御する。これにより、特に、電池駆動の機器の場合、省電力化に対して、大きなメリットがある。
なお、本実施の形態では、機器210−1は、状態変化信号送信モードにおいて、機器210−1の状態が変化した場合に通信するモードを例に説明したが、これに限られない。例えば、機器210−1が状態変化信号送信モードにおいても、機器制御装置160から状態確認信号(ST)を受信したときに、応答信号(AC)を送信するように構成してもよい。これにより、機器制御装置160は、状態確認信号受信モードの機器に対しても状態確認信号(ST)と応答信号(AC)の通信ができる。状態確認信号受信モードの機器と状態変化信号送信モードの機器が混在しても区別することなく、機器制御装置は状態確認信号の送信ができる。
また、本実施の形態では、図18に示すように、機器制御装置160で制御コードから制御コマンドに変換する例で説明したが、これに限られない。例えば、実施の形態1で図9を用いて説明したように、サーバ300で制御コードから制御コマンドに変換して、制御先機器に送信する構成としてもよい。これにより、メーカーの異なる様々な機器に対して、機器連携制御を容易に行える。
以上で説明したように、本実施の形態によれば、機器連携制御システムは、機器制御装置と、第1の機器(制御元機器)と、第2の機器(制御先機器)とを備える。機器制御装置は、第1の機器に対して状態確認信号を送信し、状態確認信号に対する応答信号を受信する第1の通信モード(状態確認信号受信モード)を備える。さらに、機器制御装置は、第1の機器において状態変化したときに送信される状態変化信号を受信する第2の通信モード(状態変化信号送信モード)を行う送受信部と、第1の機器の状態に対応させて第2の機器の制御内容を記憶する記憶部とを備える。そして、送受信部は、応答信号または状態変化信号に含まれる第1の機器の状態に対応した第2の機器への制御内容を記憶部から取得し、第2の機器へ送信するように構成する。
この構成によれば、第1の機器の状態が変化した場合において、機器制御装置へ状態の変化を通知しない第1の通信モードでも、機器制御装置は第1の機器の状態を把握する。そして、第1の機器の状態に基づいて、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。
さらに、第1の機器が状態変化した場合において、機器制御装置へ状態の変化を通知する第2の通信モードでは、機器制御装置は第1の機器の状態を把握できる。そのため、第1の機器の状態に基づいて、より遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。
また、通信モード制御部で、第1の機器または第2の機器の種類や状態に応じて、第1の通信モードと第2の通信モードとを切り替える。そして、第1の機器と通信を行う。これにより、さらに利便性の高い機器連携制御システムを実現できる。
(実施の形態4)
以下に、実施の形態4における機器連携制御システムについて、図19および図20を用いて、具体的に説明する。なお、本実施の形態では、3台の制御元機器からなる構成を例に説明するが、制御元機器は何台でもよいことは言うまでもない。
また、本実施の形態の制御元機器は、図16で説明した実施の形態3の制御元機器と同じ構成で、機器制御装置は図17で説明した実施の形態3の機器制御装置と同じ構成である。さらに、本実施の形態の制御先機器は、図3で説明した実施の形態1の制御先機器と同じ構成である。そこで、上記と同じ構成の制御元機器、機器制御装置および制御先機器の詳細な説明は、省略する。
図19は、実施の形態4における機器連携制御システムの機器連携制御の一例を説明するシーケンス図である。図20は、実施の形態4における機器連携制御システムの機器連携制御の一例を説明するシーケンス図である。
なお、図8で説明した、機器制御装置160からの制御コマンドを受信して、制御先機器である機器200−2の運転ON制御する、以降のシーケンスについて、図19および図20を参照しながら説明する。
まず、図8と同様に、機器制御装置160からの制御コマンドを受信して制御先機器である機器200−2を運転ON制御する。
このとき、図19に示すように、最初に、3台の制御元機器A、B、Cである機器210−1、210−2、210−3の通信モードは、状態確認信号受信モード(第1の通信モード)であるとする(ステップS411)。
そして、機器制御装置160からの状態確認信号(ST)(図示しない)を、各機器の送受信部201で受信して応答信号(AC)を返信するまでは、図8に示す実施の形態1と同じである。
つぎに、各機器の状態の変化は図示しないが、実施の形態1と同様に、機器制御装置160は、応答信号(AC)を送受信部111で受信する。制御部114は、応答信号(AC)に含まれる状態が、記憶部102に記憶される連携制御テーブルの機器210−1、210−2、210−3の状態に記載されている状態と一致するか否かを、判断する。このとき、一致していなければ、状態確認信号(ST)を送受信部111から定期的に送信し続ける。
一方、一致していれば、制御部114は、連携制御テーブルを用いて、制御先機器である機器200−2と動作、および動作に対応する制御コマンドを特定する。
このとき、本実施の形態では、記憶部102に記憶される連携制御テーブルは、3台の機器210―1、210−2、210−3から受信した応答信号(AC)に含まれる状態が揃ったときに、制御先機器である機器200−2を制御するように構成されている。つまり、3台の機器210―1、210−2、210−3の状態変化による3つの条件により、機器連携制御システムは機器連携制御を行う構成である。
そこで、図19では、まず、3台の機器210―1、210−2、210−3が、上記条件を満たし、機器連携制御の条件が成立(図中の機器連携制御の条件表に「○」が3つ揃う)した状態から説明する(ステップS412)。
つぎに、上記機器連携制御の条件が成立すると、制御部114は、連携制御テーブルを用いて、制御先機器である機器200−2と動作、および動作に対応する制御コマンドを特定する(ステップS413)。
そして、送受信部111は、制御先機器である機器200−2に対して、特定した所定の制御コマンドを送信する。
つぎに、機器200−2の送受信部201は、所定の制御コマンドを送受信部201で受信する。そして、機器200−2の制御部203は、受信した制御コマンドに従って、駆動部202の動作で、連携運転ON制御するように変更する(ステップS414)。
つぎに、機器200−2を連携運転ON制御した後、図19に示すように、機器制御装置160の通信モード制御部112は、3台の機器210―1、210−2、210−3の通信モードを制御する(ステップS415)。すなわち、機器210−1、210−2、210−3の通信モードを、これまでの状態確認信号受信モード(第1の通信モード)から状態変化信号送信モード(第2の通信モード)に切り替える。そして、機器制御装置160は、通信モード指示信号を、送受信部111から機器210−1、210−2、210−3に送信する。
つぎに、通信モード指示信号を送受信部201で受信した機器210−1、210−2、210−3は、制御部213および送受信部201と連携して、通信モードを状態確認信号受信モードから状態変化信号送信モードに切り替える(ステップS416)。これにより、機器210−1、210−2、210−3は、状態変化信号送信モードにおいて、機器制御装置160からの状態確認信号(ST)の送信がなくても、各機器の状態が変化した場合に、状態変化信号を機器制御装置160に送信する。
そのため、図19に示すように、例えば機器210−1の状態が変化すると(ステップS417)、直ちに状態変化信号を、機器210−1の送受信部201から機器制御装置160に送信する。
このとき、図19では、ステップS417の状態変化は、ステップS412で成立した3条件による機器連携制御条件に対して、機器210−1の状態が変化する。
そこで、以下に、ステップS417において、連携運転ON制御の3条件が成立しなくなった状態の変化を仮定して説明する。つまり、図19中の機器連携制御の条件表で、制御元機器A(機器210−1)が「×」となる場合を仮定して、説明する。
まず、機器制御装置160は、機器210−1の状態変化信号を送受信部111で受信する。このとき、制御部114は、状態変化信号に含まれる状態が、記憶部102に記憶される連携制御テーブルの機器210−1の状態に記載されている状態と一致するか否かを、判断する。この結果、制御部114は、一致していないと判断する。つまり、機器210−1の状態の変化により、連携運転の条件が成立しなくなる(ステップS418)。
そこで、制御部114は、連携制御テーブルを用いて、連携運転条件不成立における、制御先機器と動作、および動作に対応する制御コマンドを特定する。なお、上記制御コマンドは、ステップS413、S414で実行した連携運転ON制御に対して、OFF制御を行って連携運転を解除する制御コマンドに相当する。
つぎに、送受信部111は、機器200−2に対して、連携運転を解除する制御コマンドを送信する。
つぎに、機器200−2の制御部203は、制御コマンドを受信する。そして、制御部203は、受信した制御コマンドに従って、駆動部202の動作を、連携運転OFF制御するように変更する(ステップS420)。
以降の機器連携制御システムのシーケンスについては、図20を参照しながら説明する。
図20に示すように、図19に示す連携運転OFF制御が行われた場合(ステップS420)、制御元機器A、B、Cである機器210−1、210−2、210−3の通信モードは、状態変化信号送信モード(第2の通信モード)を継続している(ステップS421)。
上記状態において、以降では、さらに、機器210−2の状態が変化した場合について、説明する。
このとき、上述したように、機器210−2は、状態変化信号送信モード(第2の通信モード)である。そのため、機器210−2の送受信部201は、直ちに、状態変化信号を機器制御装置160に送信する。
なお、図20では、ステップS422の状態変化により、ステップS412で成立した3条件による機器連携制御条件において、さらに、機器210−2の状態が変化する。
そこで、以下に、ステップS422において、連携運転ON制御の条件が成立しなくなった状態の変化を仮定して説明する。この場合、機器210−1と機器210−2の条件が、成立しなくなる。つまり、図20中の機器連携制御の条件表で、制御元機器B(機器210−2)がさらに「×」になる場合を仮定して、説明する。
まず、図20に示すように、機器制御装置160の通信モード制御部112は、3台の機器210−1、210−2、210−3の通信モードを制御する(ステップS423)。具体的には、3台の機器210−1、210−2、210−3の通信モードを、これまでの状態変化信号送信モード(第2の通信モード)から状態確認信号受信モード(第1の通信モード)に切り替える。
そして、機器制御装置160は、通信モード指示信号を送受信部111から機器210−1、210−2、210−3に送信する。
つぎに、通信モード指示信号を送受信部201で受信した機器210−1、210−2、210−3は、制御部213および送受信部201と連携して、通信モードを設定し、状態変化信号送信モードから状態確認信号受信モードに切り替える(ステップS424)。
つまり、本実施の形態では、図19のステップS415からステップS416で、機器連携制御の3つ条件が成立した後に、機器210−1、210−2、210−3の通信モードを、状態確認信号受信モードから状態変化信号送信モードに切り替える。これにより、機器210−1、210−2、210−3の状態が変化した場合、図19のステップS417の状態変化有りから、ステップS420の連携運転OFF制御まで連携制御を短時間で実行できる。その結果、機器の省エネルギーや安全性が向上する。
また、本実施の形態では、図20のステップS422からステップS424において、機器連携制御の条件のうち少なくとも1つが不成立となった後に、各機器の通信モードを、状態変化信号送信モードから状態確認信号受信モードに切り替える。これにより、各機器の通信モードを、通常状態(図19のS411の初期状態)に戻すことができる。
つまり、図20では、機器連携制御の条件のうち2つが不成立となった時点で、各機器の通信モードを状態変化信号送信モードから状態確認信号受信モードに切り替える。これは、機器連携制御の条件のうち1つが不成立となった時点で、状態確認信号受信モードに切り替えると、例えば図19のステップS418において機器210−1の状態が変化して、再び連携運転の3条件が成立する可能性がある。そこで、その可能性を考慮して、3条件が成立した場合に、直ちに機器連携制御が復帰可能となるように、状態変化信号送信モードの状態を継続している。
一方、機器連携制御の条件のうち2つ以上が不成立となった時点(例えば、図20のステップS422以降)では、機器210−1、210−2のいずれか一方の状態が変化しても、直ちに連携運転の3条件が成立することがない。そこで、状態変化信号送信モードから状態確認信号受信モードに切り替えて、元の状態に戻している。
なお、本実施の形態では、図19のステップS416の時点において、制御元機器A、B、Cの全てを状態変化信号送信モード(第2の通信モード)とし、ステップS424で制御元機器A、B、Cの全てを状態確認信号受信モード(第1の通信モード)にするように制御する例で説明したが、これに限られない。例えば、ステップS416とステップS424の間で、制御元機器A、B、Cの個々の通信モードの設定を異なる制御構成としてもよい。これにより、各制御元機器の状況に応じて、より効率的な機器連携制御を行うことができる。
具体的には、図19のステップS417の制御元機器Aの状態変化により、ステップS418で機器連携制御の条件が制御元機器Aのみ不成立となった場合、制御元機器B、Cを状態確認信号受信モードに切り替えてもよい。
この場合、ステップS418からS421の間で、機器制御装置160の通信モード制御部112は、制御元機器B、Cに状態確認信号受信モードに切り替えるための通信モード指示信号を送信する。その結果、ステップS421において、制御元機器Aは状態変化信号送信モード、制御元機器B、Cは状態確認信号受信モードに設定される。
これにより、制御元機器Aの状態が変化した場合に、再び連携運転を成立させることができる。そのために、制御元機器Aは状態変化信号送信モードを継続する一方で、制御元機器B、Cは状態確認信号受信モードに設定する。
以上で説明したように、本実施の形態によれば、通信モード制御部によって、制御元機器(第1の機器)または制御先機器(第2の機器)の種類や状態に応じて通信モードを切り替えて制御元機器と通信を行う。これにより、さらに利便性の高い機器連携制御システムを実現できる。
(実施の形態5)
以下に、実施の形態5における機器連携制御システムについて、図21を用いて、具体的に説明する。
図21に示すように、本実施の形態の機器連携制御システムは、制御先機器の機器連携制御を行う前(機器連携制御の条件を満たしていないとき)に、制御元機器を状態確認信号受信モード(第1の通信モード)から状態変化信号送信モード(第2の通信モード)に切り替える。これにより、制御元機器での状態変化を直ちに機器連携の制御開始に反映させる点で、実施の形態3、4と異なる。
なお、本実施の形態の制御元機器は、図16で説明した実施の形態3の制御元機器と同じ構成で、機器制御装置は図17で説明した実施の形態3の機器制御装置と同じ構成である。さらに、本実施の形態の制御先機器は、図3で説明した実施の形態1の制御先機器と同じ構成である。そこで、上記と同じ構成の制御元機器、機器制御装置および制御先機器の詳細な説明は、省略する。
図21は、実施の形態5における機器連携制御システムの機器連携制御の一例を説明するシーケンス図である。
なお、本実施の形態の機器連携制御システムは、図19と同様に、3台の制御元機器A、B、Cから構成される例で説明する。
そして、図8で説明した、機器制御装置160からの制御コマンドを受信して、制御先機器である機器200−2の運転ON制御する以降のシーケンスについて、図21を参照しながら説明する。
このとき、図21に示すように、最初に、3台の制御元機器A、B、Cである機器210−1、210−2、210−3の通信モードは、状態確認信号受信モード(第1の通信モード)であるとする(ステップS431)。
そして、機器制御装置160からの状態確認信号(ST)(図示しない)を、各機器の送受信部201で受信して応答信号(AC)を返信する。
つぎに、実施の形態1と同様に、機器制御装置160は、応答信号(AC)を送受信部111で受信する。制御部114は、応答信号(AC)に含まれる状態が、記憶部102に記憶される連携制御テーブルの制御元機器の状態に記載されている状態と一致するか否かを、判断する。このとき、一致していなければ、状態確認信号(ST)を送受信部111から定期的に送信し続ける。
一方、一致していれば、制御部114は、連携制御テーブルを用いて、制御先機器である機器200−2と動作、および動作に対応する制御コマンドを特定する。
このとき、本実施の形態では、記憶部102に記憶される連携制御テーブルは、3台の機器210―1、210−2、210−3から受信した応答信号(AC)に含まれる状態が揃ったときに、制御先機器である機器200−2を制御するように構成されている。つまり、3台の機器210―1、210−2、210−3の状態変化による3条件により、機器連携制御システムは機器連携制御を行う構成である。
そこで、図21では、最初に、3台の機器210―1、210−2、210−3が、上記条件を満足せず、機器連携制御の条件が不成立(図21中の機器連携制御の条件表に「×」が3つ揃う)の状態から説明する。
上記状態において、まず、機器210−1の状態変化により、機器210−1の条件が成立(条件表で機器210−1が「×」から「○」に変化)する(ステップS432)。
つぎに、機器210−2の状態変化により、機器210−2の条件が成立(条件表で機器210−2が「×」から「○」に変化)する(ステップS433)。
そして、図21中の機器連携制御の条件表に「○」が2つ揃う場合を想定して、以降のシーケンスを説明する。
まず、図21に示すように、機器制御装置160の通信モード制御部112は、機器連携制御の条件表で「○」になっていない機器210−3の通信モードを制御する(ステップS434)。すなわち、機器210−3の通信モードを、ステップS431で設定した状態確認信号受信モード(第1の通信モード)から、状態変化信号送信モード(第2の通信モード)に切り替える。
そこで、機器制御装置160は、通信モード指示信号を送受信部111から機器210−3に送信する。
つぎに、通信モード指示信号を送受信部201で受信した機器210−3は、制御部213および送受信部201と連携して、通信モードを状態確認信号受信モード(第1の通信モード)から状態変化信号送信モード(第2の通信モード)に切り替える(ステップS435)。これにより、機器210−3は、状態変化信号送信モードにおいて、機器制御装置160からの状態確認信号(ST)の送信がなくても、機器210−1の状態が変化した場合に、状態変化信号を機器制御装置160に送信する。
そのため、図21に示すように、機器210−3の状態が変化する(ステップS436)と、直ちに状態変化信号を、機器210−3の送受信部201から機器制御装置160に送信する。
つぎに、図示しないが、実施の形態3で説明した図18のステップS403からステップS405と同様に、機器制御装置160は、状態変化信号を送受信部111で受信する。そして、制御部114は、状態変化信号に含まれる状態が、記憶部102に記憶される連携制御テーブルの制御元機器の状態に記載されている状態と一致するか否かを、判断する。
このとき、一致していれば、制御部114は、連携制御テーブルを用いて、制御先機器である機器210−3と動作、および動作に対応する制御コマンドを特定する。そして、送受信部111は、制御先機器である機器200−2に対して制御コマンドを送信する。
つぎに、機器200−2の制御部203は、制御コマンドを受信する。そして、制御部203は、受信した制御コマンドに従って、駆動部202の動作を変更する。
つまり、本実施の形態では、機器連携制御の条件表で「○」になっていない機器の通信モードを、「状態確認信号受信モード」から「状態変化信号送信モード」に切り替える。これにより、機器連携制御の条件が成立するような状態変化から、制御先機器の制御までの連携制御を短時間で実行できる。
上述のように、本実施の形態によれば、通信モード制御部によって、制御元機器(第1の機器)または制御先機器(第2の機器)の種類や状態に応じて通信モードを切り替えて制御元機器と通信を行う。これにより、さらに利便性の高い機器連携制御システムを実現できる。
以上で説明したように、本発明は、機器制御装置と、少なくとも第1の機器と第2の機器とを備える機器連携制御システムである。機器制御装置は、第1の機器に対して状態確認信号を送信し、状態確認信号に対する応答信号を受信する送受信部と、第1の機器の状態に対応させて第2の機器の制御内容を記憶する記憶部とを備える。そして、送受信部は、応答信号に示される状態に対応する第2の機器の制御内容を記憶部から取得し、第2の機器へ送信する構成を備えてもよい。
これにより、第1の機器の状態が変化した場合に、機器制御装置へ状態の変化を通知しない構成の場合でも、機器制御装置は、状態確認信号に対する応答信号により第1の機器の状態を把握する。そして、遅延なく第2の機器を連携制御する。その結果、応答性に優れた機器連携制御システムを実現できる。
また、本発明の機器連携制御システムは、第3の機器をさらに備え、記憶部は、第1の機器と第3の機器との状態の組み合わせに対応させて第2の機器の制御内容、または、第1の機器の状態に対応させて第2の機器および第3の機器の制御内容を記憶してもよい。これにより、さらに連携制御のバリエーションを広げることできる。
また、本発明の機器連携制御システムの機器制御装置は、状態確認信号を送信することにより状態確認信号に対する応答信号を取得する第1の通信モードと、状態確認信号を送信せずに応答信号を取得する第2の通信モードと、を設定可能に構成してもよい。
これにより、機器制御装置は、第1の機器のメーカーが定めた仕様に応じて柔軟に対応しながら、第1の機器の状態を把握することができる。つまり、第1の機器が状態変化した場合に、機器制御装置へ状態を通知しない第1の通信モードでも、機器制御装置は第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。さらに、第1の機器が状態変化した場合に、機器制御装置へ状態を通知する第2の通信モードで、機器制御装置は第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。
また、本発明の機器連携制御システムは、記憶部が記憶する第2の機器の制御内容が、第2の機器を認識可能な制御コマンドに対応するものであって、第2の機器が認識できない制御コードを含んでもよい。
この構成によれば、第2の機器の制御コマンドを制御コードに置き換えて用いることができる。これにより、特に、制御コマンドの具体的な内容にノウハウが詰め込まれている場合、制御コマンドを他メーカーに対して秘密にすることができる。
また、本発明の機器連携制御システムは、記憶部に記憶される第2の機器の制御内容を監視する監視部を、さらに備えてもよい。
これにより、ユーザが自由に連携制御内容を設定した場合でも、安全に機器連携制御システムを利用することができる。
また、本発明の機器制御装置は、第1の機器に対して状態確認信号を送信し、状態確認信号に対する応答信号を受信する送受信部と、第1の機器の状態に対応させて、第1の機器とは異なる第2の機器の制御内容を記憶する記憶部とを備える。そして、送受信部は、応答信号に示される状態に対応した第2の機器の制御内容を記憶部から取得し第2の機器へ送信する構成を有してもよい。
これにより、第1の機器の状態が変化した場合にのみ、機器制御装置へ状態の変化を通知しない仕様の場合でも、機器制御装置は第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。
また、本発明は、機器制御装置と、少なくとも第1の機器と第2の機器とを備える機器連携制御システムの機器制御方法である。機器制御装置は、第1の機器に対して状態確認信号を送信し、状態確認信号に対する応答信号を受信する。さらに、機器制御装置は、第1の機器の状態に対応させて、第2の機器の制御内容を記憶する記憶部を用いて、応答信号に示される状態に対応した第2の機器の制御内容が記憶部に記憶されているか否かを検出する。そして、機器制御装置は、応答信号に示される状態に対応した第2の機器の制御内容を記憶部から取得し第2の機器へ送信してもよい。
これにより、第1の機器の状態が変化した場合にのみ、機器制御装置へ状態の変化を通知しない仕様の場合でも、機器制御装置、は第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御をすることができる。
また、本発明は、機器制御装置と通信する機器である。機器制御装置は、機器の状態に応じて、機器とは異なる第2の機器へ制御内容を送信する構成を備え、機器制御装置から送信される状態確認信号を受信し、状態確認信号を受信したときの状態を含む応答信号を機器制御装置へ送信する送受信部を備えてもよい。
これにより、機器の状態が変化した場合に、機器が機器制御装置へ状態の変化を通知しない仕様でも、機器制御装置は機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御する機器を実現できる。
また、本発明は、機器制御装置と、少なくとも第1の機器と、第2の機器とを備える機器連携制御システムである。機器制御装置は、第1の機器に対して状態確認信号を送信し、状態確認信号に対する応答信号を受信する第1の通信モードと、第1の機器において状態変化したときに送信される状態変化信号を受信する第2の通信モードとを行う送受信部と、第1の通信モードと第2の通信モードとを切り替える通信モード制御部と、第1の機器の状態に対応させて第2の機器の制御内容を記憶する記憶部とを備える。そして、送受信部は、応答信号または状態変化信号に含まれる第1の機器の状態に対応した第2の機器への制御内容を記憶部から取得し第2の機器へ送信する構成を有してもよい。
これにより、第1の機器の状態が変化した場合に機器制御装置へ状態を通知しない第1の通信モードでも、機器制御装置は第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。また、第1の機器の状態が変化した場合に機器制御装置へ状態を通知する第2の通信モードでも、機器制御装置は、第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。
また、本発明の機器連携制御システムの通信モード制御部は、第1の機器または第2の機器の種類や状態に応じて、第1の通信モードと第2の通信モードとを切り替えて第1の機器と通信してもよい。
これにより、さらに利便性の高い機器連携制御システムを実現できる。
また、本発明の機器制御装置は、第1の機器に対して状態確認信号を送信し、状態確認信号に対する応答信号を受信する第1の通信モードと、第1の機器において状態変化したときに送信される状態変化信号を受信する第2の通信モードとを行う送受信部を備える。さらに、第1の通信モードと第2の通信モードとを切り替える通信モード制御部と、第1の機器の状態に対応させて第2の機器の制御内容を記憶する記憶部とを備える。そして、送受信部は、応答信号または状態変化信号に含まれる第1の機器の状態に対応した第2の機器への制御内容を記憶部から取得し第2の機器へ送信する構成を有してもよい。
これにより、第1の機器が状態変化した場合に、機器制御装置へ状態を通知しない第1の通信モードでも、機器制御装置は第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。また、第1の機器が状態変化した場合に機器制御装置へ状態を通知する第2の通信モードでも、機器制御装置は、第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。
また、本発明は、機器制御装置と、少なくとも第1の機器と、第2の機器とを備える機器連携制御システムの機器制御方法である。機器制御装置は、第1の機器に対して状態確認信号を送信し、状態確認信号に対する応答信号を受信する第1の通信モードと、第1の機器において状態変化したときに送信される状態変化信号を受信する第2の通信モードとを備える。さらに、機器制御装置は、第1の機器の状態に対応させて、第2の機器の制御内容を記憶する記憶部を用いて、応答信号または状態変化信号に示される状態に対応した第2の機器の制御内容が記憶部に記憶されているか否かを検出する。そして、機器制御装置は、応答信号または状態変化信号に示される状態に対応した第2の機器の制御内容を記憶部から取得し第2の機器へ送信してもよい。
これによれば、第1の機器が状態変化した場合に機器制御装置へ状態を通知しない第1の通信モードでも、機器制御装置は第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。また、第1の機器が状態変化した場合に機器制御装置へ状態を通知する第2の通信モードで機器制御装置は第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できる。
また、本発明の連携制御システムをコンピュータに実行させるためのプログラムで構成してもよい。
本発明は、第1の機器の状態を把握し、遅延なく第2の機器への連携制御を実現できるので、複数の機器を有する機器連携制御システム、機器制御装置、機器および機器制御方法などに有用である。また、本発明は宅内に設置される機器に限られず、事務所や工場、屋外や公共施設などにおいて、複数の機器を連携して制御するシステムなどに利用可能である。
100,150,160 機器制御装置
101,111,201,301 送受信部
102 記憶部
103 入力部
104,114,203,213,303 制御部
105 監視部
112 通信モード制御部
200,210 機器
202 駆動部
221 通信モード設定部
300 サーバ
302 制御コード変換部