JPWO2015151772A1 - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

記録媒体のガイド部材の結露を防止し、記録媒体を適切に乾燥させる画像形成装置及び画像形成方法を提供する。温度調整用の液体が流通する第1流路が設けられた第1ガイド部と、第1ガイド部にガイドされた記録媒体の記録面を加熱する加熱部と、温度調整用の液体が流通する第2流路が設けられた第2ガイド部と、を備え、加熱部によって加熱された第1ガイド部の第1流路の温度調整用の液体を第2ガイド部の第2流路へ供給することによって、第2ガイド部を露点温度より高い温度に維持する。

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に関し、特に画像が形成された記録媒体を乾燥させる技術に関する。
インクジェットによる画像記録では、画像を記録した記録媒体をインクが乾燥する前に重ねると、他の記録媒体に裏写りしてしまうという問題がある。
特許文献1には、シートを板状のガイド部材に沿って搬送させながらシートに不可視光線を照射することによって、シートを乾燥させる技術が記載されている。特許文献1では、ガイド部材に、ガイド部材を冷却する冷却媒体通路部材が設けられている。これにより、ガイド部材が高温になることがなく、シートがガイド部材表面に接触しても、熱によって損傷を受けることを防止することができる。
特開2006−240204号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、周囲温度の露点温度によってはガイド部材に結露を生じる場合がある。ガイド部材が結露すると、その水滴に接触したシートが損傷を受けてしまうという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、記録媒体のガイド部材の結露を防止し、記録媒体を適切に乾燥させる画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために画像形成装置の一の態様は、記録媒体の記録面にインクを付与して画像を記録する記録手段と、インクが付与された記録媒体を記録面の反対面側からガイドする第1ガイド部であって、温度調整用の液体が流通する第1流路が設けられた第1ガイド部と、ガイドされた記録媒体の記録面を加熱する加熱部と、を有する加熱乾燥手段と、第1ガイド部と分離された第2ガイド部であって、温度調整用の液体が流通する第2流路が設けられ、加熱された記録媒体を記録面の反対面側からガイドする第2ガイド部を有する非加熱乾燥手段と、温度調整用の液体を冷却する冷却手段と、温度調整用の液体を冷却手段から第1流路へ、及び第1流路から第2流路へ送液する送液手段と、送液手段による送液を制御することによって、第1ガイド部を冷却し、第2ガイド部を露点温度より高い温度に維持する制御手段とを備えた。
本態様によれば、温度調整用の液体を冷却し、冷却した液体を冷却手段から第1流路へ、及び第1流路から第2流路へ制御して送液することによって、第1ガイド部を冷却し、第2ガイド部を露点温度より高い温度に維持するようにしたので、加熱乾燥手段の第1ガイド部を冷却し、かつ、非加熱乾燥手段の第2ガイド部の結露を防止し、記録媒体を適切に乾燥させることができる。
第1ガイド部の温度を測定する温度センサを備え、制御手段は、第1ガイド部の温度が第1温度以上の場合に送液手段により温度調整用の液体を送液し、第1ガイド部の温度が第1温度未満の場合に送液手段による温度調整用の液体の送液を停止することが好ましい。これにより、第1ガイド部の温度を第1温度未満に冷却することができる。
制御手段は、第1ガイド部の温度が第1温度より低い第2温度以下の場合に送液手段による温度調整用の液体の送液を停止することが好ましい。これにより、第2ガイド部の温度を第2温度より高い温度に維持することができる。
制御手段は、第2ガイド部の温度が露点温度より高くなったと判断すると記録手段に画像の記録を開始させることが好ましい。これにより、第2ガイド部に結露が発生しない状態で画像の記録を開始することができる。
制御手段は、加熱部が加熱を開始してからの第2流路への積算送液量が第2流路の容量を上回ると第2ガイド部の温度が露点温度より高くなったと判断することが好ましい。これにより、第2ガイド部の温度を測定するセンサ等を用いることなく、適切に第2ガイド部の温度が露点温度より高くなったと判断することができる。
制御手段は、送液手段の送液速度と送液手段の動作時間とから送液手段の積算送液量を取得することが好ましい。これにより、適切に積算送液量を取得することができる。
記録媒体を把持して記録手段、加熱乾燥手段および非加熱乾燥手段の順に記録媒体を搬送する搬送手段を備えてもよい。これにより、用紙Pに対して適切に画像記録、加熱乾燥および非加熱乾燥を連続的に行うことができる。
送液手段は、温度調整用の液体を第2流路から冷却手段へ送液してもよい。これにより、冷却手段、第1流路および第2流路の順に温度調整用の液体を循環させることができる。
露点温度を算出する露点温度算出手段を備えることが好ましい。これにより、周囲環境に応じた制御が可能となる。
上記目的を達成するために画像形成方法の一の態様は、記録媒体の記録面にインクを付与して画像を記録する記録工程と、画像が記録された記録媒体を、温度調整用の液体が流通する第1流路が設けられた第1ガイド部に記録面の反対面側からガイドさせ、記録面を加熱手段により加熱乾燥する加熱乾燥工程と、加熱乾燥工程により加熱乾燥された記録媒体を、第1ガイド部と分離された第2ガイド部であって、温度調整用の液体が流通する第2流路が設けられた第2ガイド部に反対面側からガイドさせ、乾燥を促進する非加熱乾燥工程と、冷却手段によって冷却された温度調整用の液体を送液手段により冷却手段から第1流路へ、及び第1流路から第2流路へ送液する送液工程と、送液手段による送液を制御することによって、第1ガイド部を冷却し、第2ガイド部を露点温度より高い温度に維持する制御工程とを備えた。
本態様によれば、温度調整用の液体を冷却し、冷却した液体を冷却手段から第1流路へ、及び第1流路から第2流路へ制御して送液することによって、第1ガイド部を冷却し、第2ガイド部を露点温度より高い温度に維持するようにしたので、加熱乾燥手段の第1ガイド部を冷却し、かつ、非加熱乾燥手段の第2ガイド部の結露を防止し、記録媒体を適切に乾燥させることができる。
本発明によれば、加熱部を有さない非加熱乾燥部の記録媒体のガイド部材の結露を防止し、記録媒体を適切に乾燥させることができる。
図1は、乾燥装置200の概略構成図である。 図2は、乾燥装置220の概略構成図である。 図3は、乾燥装置230の概略構成図である。 図4は、インクジェット記録装置100の概略構成図である。 図5は、インクジェット記録装置100のシステムブロック図である。 図6は、インクジェット記録装置100の動作を示すフローチャートである。 図7は、インクジェット記録装置100の電源投入後からのガイドボード132の温度とガイドボード152の温度の遷移を示す図である。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔恒温チラーを用いた乾燥装置〕
図1に示す乾燥装置200は、インクジェットヘッド(不図示)から付与されたインクにより記録面に画像が記録された用紙Pのインクを乾燥させる装置である。乾燥装置200は、インクが付与された用紙Pを記録面の反対面側からガイドするガイドボード202と、ガイドボード202の内部に設けられ、温調液体が流通する温調流路204と、ガイドボード202にガイドされた用紙Pの記録面を加熱する乾燥照射熱源206と、温調液体の温度を所望の温度に調整し、温度を調整した温調液体を供給流路210から温調流路204へ送液し、回収流路212から回収する恒温チラー208と、を備えて構成される。
インクが付与された用紙Pは、ガイドボード202により記録面の反対側面からガイドされ、記録面が乾燥照射熱源206に向けられる。
乾燥照射熱源206は、ガイドボード202にガイドされた用紙Pの記録面を照射することによって、用紙Pの記録面に付与されたインクを乾燥させる。
ガイドボード202は、乾燥照射熱源206からの照射により、温度が上昇する。これに対し、恒温チラー208は、温度を調整した温調液体を温調流路204に循環させ、ガイドボード202の温度を調整する。このとき、ガイドボード202の温度が周辺雰囲気の露点温度TCを下回ると、ガイドボード202が結露し、ガイドボード202の表面に水滴が発生する。したがって、恒温チラー208は、ガイドボード202を冷却しつつ、露点温度TCより高い温度に維持できるように、温調液体の温度を調整する。
このように、恒温チラー208を用いることによって、ガイドボード202を冷却しつつ、露点温度TCより高い温度に維持することが可能となる。しかしながら、恒温チラーは高価であるという欠点があった。
〔冷却チラーを用いた乾燥装置〕
一方、恒温チラーを使用せずにガイド部の結露を防止する装置として、図2に示す乾燥装置220が考えられる。乾燥装置220は、図1に示す乾燥装置200と同様にインクジェットヘッド(不図示)から付与されたインクにより記録面に画像が記録された用紙Pのインクを乾燥させる装置であり、乾燥装置200と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
乾燥装置220は、恒温チラー208に替えて冷却チラー222を備え、さらに供給流路210にバルブ224、ガイドボード202に温度センサ226を備えた点が乾燥装置200とは異なる。
冷却チラー222は、温調液体を所望の温度に冷却し、供給流路210からガイドボード202の温調流路204に送液し、回収流路212から回収することによって、温調流路204に温調液体を循環させ、ガイドボード202の温度を冷却する。
バルブ224は、制御部(不図示)からの制御信号により開閉が制御される電磁バルブであり、冷却チラー222からガイドボード202の温調流路204への送液の有無を切り換える。バルブ224が閉塞されると、冷却チラー222と温調流路204との間の温調液体の循環は停止し、バルブ224が開放されると、冷却チラー222と温調流路204との間で温調液体が循環される。
温度センサ226は、ガイドボード202の温度を測定するセンサである。
以上のように構成された乾燥装置220には、インクが付与された用紙Pが、ガイドボード202により記録面の反対側面からガイドされ、記録面が乾燥照射熱源206に向けられる。
乾燥照射熱源206は、ガイドボード202にガイドされた用紙Pの記録面を照射することによって、用紙Pの記録面に付与されたインクを乾燥させる。このとき、バルブ224は閉塞されている。
ガイドボード202は、乾燥照射熱源206からの照射により、温度が上昇する。温度センサ226から測定温度を取得した制御部(不図示)は、取得した温度が予め定められた閾値を超えると、バルブ224を開放し、所望の時間が経過後にバルブ224を閉塞する。これにより、冷却チラー222により冷却された温調液体が温調流路204へ供給され、ガイドボード202を冷却する。また、温度が上昇した温調流路204の内部の温調液体は冷却チラー222に回収され、冷却チラー222により冷却される。
このように、冷却チラー222、バルブ224および温度センサ226を用いることによって、恒温チラー208を使用せずに、ガイドボード202を冷却しつつ、露点温度TCより高い温度に維持することが可能となる。
〔非加熱乾燥部を備えた乾燥装置〕
図3に示す乾燥装置230は、加熱乾燥部240と非加熱乾燥部250とから構成される。加熱乾燥部240は、図2に示した乾燥装置220と同様の構成を有している。また、非加熱乾燥部250は、ガイドボード202と分離されたガイドボード252を備えている。ガイドボード252は、平坦に形成されたガイド面によって用紙Pを裏面側から、用紙Pの記録面を上方に向けてガイドする。
また、乾燥装置230は、加熱乾燥部240から非加熱乾燥部250へ用紙Pを搬送する搬送手段(不図示)を備えている。搬送手段により搬送される用紙Pは、加熱乾燥部240において乾燥照射熱源206により記録面が加熱され、続いて非加熱乾燥部250へ搬送され、非加熱乾燥部250において搬送されながら自然乾燥が促進される。
以上のように構成される乾燥装置230は、加熱乾燥部240においては、図2を用いて説明したようにガイドボード202の結露を防止しながら冷却する。しかしながら、非加熱乾燥部250においては、用紙Pの乾燥により湿度が高い状態となるものの、加熱源を有していないためにガイドボード252を露点温度より高い温度に維持することができず、恒温チラーを使用しないとガイドボード252の結露を防止できないという問題点があった。
また、ガイドボード202とガイドボード252とを一体化させても、ガイドボードに温度分布が発生し、乾燥照射熱源206から離れた領域は露点温度より高い温度に維持することができなかった。
〔本実施形態に係るインクジェット記録装置〕
図4に示すインクジェット記録装置100(画像形成装置の一例)は、インクジェットヘッドによりインクを付与して用紙Pの記録面に画像を記録し、その後記録面のインクを乾燥させる装置であり、用紙搬送部110、画像記録部120、加熱乾燥部130(前乾燥部)、非加熱乾燥部150(後乾燥部)、温度調整部160から構成される。
(用紙搬送部)
用紙搬送部110(搬送手段の一例)は、第1スプロケット112、第2スプロケット114、チェーン116、グリッパ118等から構成される。
第1スプロケット112は画像記録部120に近接して設置され、第2スプロケット114は非加熱乾燥部150に近接して設置されている。第1スプロケット112と第2スプロケット114とは、軸受(不図示)に軸支されて回転自在に設けられ、かつ、第1スプロケット112にはモータ186(図5参照)が連結される。
チェーン116は無端状に形成されており、画像記録部120、加熱乾燥部130および非加熱乾燥部150を走行するように、第1スプロケット112及び第2スプロケット114に巻き掛けられている。第1スプロケット112と第2スプロケット114との間には、チェーン116の走行をガイドする複数のチェーンガイド(不図示)が設けられている。
第1スプロケット112、第2スプロケット114、チェーン116、及びチェーンガイド(不図示)は、それぞれ一対で構成され、用紙Pの幅方向の両側に配設される。
グリッパ118は、一対で設けられるチェーン116に掛け渡されて設置され、チェーン116に一定の間隔をもって複数取り付けられている。グリッパ118は、給紙部(不図示)から用紙Pが供給される位置で用紙Pの先端を把持し、排紙部(不図示)に用紙を排出する位置で用紙Pの把持を解除するように構成されている。
以上のように構成された用紙搬送部110は、第1スプロケット112に接続されたモータ186(図5参照)を駆動すると、第1スプロケット112が図4において左回りに回転し、チェーン116が走行する。グリッパ118は、給紙部(不図示)から供給された用紙Pの先端を把持し、チェーン116の走行経路に沿って画像記録部120、加熱乾燥部130および非加熱乾燥部150の順に用紙Pを搬送し、非加熱乾燥部150を通過した後に排紙部(不図示)に用紙を排出する。
なお、用紙搬送部110は、上記の態様に限定されるものではなく、用紙Pを画像記録部120、加熱乾燥部130および非加熱乾燥部150の順に搬送できれば他の方式で搬送してもよい。例えば、用紙Pをローラで送り出す方式や押し出す方式を用いることも可能である。
(画像記録部)
画像記録部120は、ガイドボード122およびヘッドユニット124(記録手段の一例)から構成される。
ガイドボード122は、平坦に形成されたガイド面によって、グリッパ118に先端が把持された用紙P(記録媒体の一例)を記録面の反対面(裏面)側からガイドするガイド部材である。ガイドボード122は、用紙Pの記録面をヘッドユニット124に向けて用紙Pをガイドする。
ヘッドユニット124は、用紙搬送部110によって搬送される用紙Pの記録面にそれぞれマゼンタ(M)、黒(K)、シアン(C)およびイエロー(Y)の4色の水性インクを付与するインクジェットヘッド124M,124K,124Cおよび124Yを備えている。インクジェットヘッド124M,124K,124Cおよび124Yは、それぞれノズル面にインクを吐出する複数のノズル(不図示)が設けられている。
以上のように構成された画像記録部120は、グリッパ118に先端が把持されて搬送される用紙Pをガイドボード122によってガイドし、用紙Pの記録面にインクジェットヘッド124M,124K,124Cおよび124Yから各色インクを吐出し、用紙Pの記録面に画像を記録する。
なお、画像記録部120は、外周面に用紙Pを保持して搬送する搬送胴と、搬送胴に保持された用紙Pの記録面にインクを付与するヘッドユニットとから構成してもよい。
(加熱乾燥部)
加熱乾燥部130(加熱乾燥手段の一例)は、ガイドボード132、温調流路134、乾燥照射熱源136、温度センサ138およびカバー140から構成される。
ガイドボード132(第1ガイド部の一例)は、平坦に形成されたガイド面によって、画像記録部120においてインクが付与された用紙Pを裏面側からガイドするガイド部材である。ガイドボード132は、用紙Pの記録面を乾燥照射熱源136に向けてガイドする。
温調流路134(第1流路の一例)は、管状に形成された温調液体(温度調整用の液体の一例)の流通路であり、ガイドボード132の内部に設けられている。ガイドボード132には温調流路134の流入口と流出口が設けられており、温調流路134は、流入口から流出口までをガイドボード132のガイド面に平行な方向に蛇行して設けられている。温調液体としては、水や、水よりも熱伝導率の高い液体が使用される。
乾燥照射熱源136(加熱部、加熱手段の一例)は、ガイドボード132にガイドされた用紙Pの記録面を加熱して記録面のインクを乾燥させる熱源であり、ハロゲンランプや赤外線ランプ、ニクロム線ヒーター等が用いられる。熱源にファン等を併用して温風や熱風を供給してもよい。
温度センサ138は、ガイドボード132のガイド面の温度を測定するセンサであり、例えばサーミスタを用いることができる。温度センサ138は、温調流路134の内部の液体の温度を測定することによって、ガイドボード132の温度を推定してもよい。
カバー140は板状部材により構成され、加熱乾燥部130を覆っている。カバー140は、乾燥照射熱源136から照射された熱の外部への輻射を防止する断熱手段として機能する。カバー140には、排気機構(不図示)が備えられている。
以上のように構成された加熱乾燥部130は、グリッパ118に先端が把持されて搬送される用紙Pをガイドボード132により裏面側からガイドし、乾燥照射熱源136により用紙Pの記録面を加熱する。これにより、用紙Pは、搬送されつつ記録面のインクの水分が気化される。加熱乾燥部130内の高温多湿の空気は、排気機構(不図示)により排気される。
なお、画像記録部120において用紙Pの記録面に水性紫外線硬化型インクを付与し、加熱乾燥部130と非加熱乾燥部150との間に、紫外線照射部を備える構成も可能である。
(非加熱乾燥部)
非加熱乾燥部150(非加熱乾燥手段の一例)は、ガイドボード152、温調流路154、カバー156等から構成される。
ガイドボード152(第2ガイド部の一例)は、ガイドボード132とは分離されたガイド部材であり、平坦に形成されたガイド面によって用紙Pを裏面側から、用紙Pの記録面を上方に向けて(カバー156に向けて)ガイドする。
温調流路154(第2流路の一例)は、管状に形成された温調液体の流通路であり、ガイドボード152の内部に設けられている。ガイドボード152には温調流路154の流入口と流出口が設けられており、温調流路154は、流入口から流出口までをガイドボード152のガイド面に平行な方向に蛇行して設けられている。
カバー156は板状部材により構成され、非加熱乾燥部150を覆っている。カバー156には、排気機構(不図示)が備えられている。
以上のように構成された非加熱乾燥部150は、グリッパ118に先端が把持されて搬送される用紙Pをガイドボード152により裏面側からガイドする。これにより、加熱乾燥部により加熱された用紙Pが常温まで冷却され、かつ、用紙Pの自然乾燥が促進される。非加熱乾燥部150内の空気は、排気機構(不図示)により排気される。
(温度調整部)
温度調整部160は、冷却チラー162、供給流路164、バルブ166、接続流路168および回収流路170を備えている。
冷却チラー162(冷却手段、送液手段の一例)は、温調液体を所望の温度(例えば40℃)に冷却し、供給流路164に送液する。供給流路164は、その一端が冷却チラー162に接続され、他端は温調流路134の流入口に接続されている。また、供給流路164にはバルブ166が設けられている。
接続流路168は、その一端が温調流路134の流出口に接続され、他端が温調流路154の流入口に接続されている。さらに、回収流路170は、その一端が温調流路154の流出口に接続され、他端が冷却チラー162に接続されている。
バルブ166は、温度制御部192(図5参照)からの制御信号により開閉が制御される電磁バルブであり、冷却チラー162から温調流路134への送液の有無を切り換える。バルブ166が閉塞されると、冷却チラー162から温調流路134への温調液体の供給は停止し、バルブ166が開放されると、冷却チラー162から温調流路134へ温調液体が供給される。
以上のように構成された温度調整部160は、バルブ166が開放されると、冷却チラー162によって冷却された温調液体が供給流路164、温調流路134、接続流路168、温調流路154および回収流路170の順に流れて循環する。
(電気的構成)
図5に示すように、インクジェット記録装置100は、システム制御部180、タイマ182、搬送制御部184、モータ186、記録制御部188、乾燥制御部190、温度制御部192等を備えている。
システム制御部180(制御手段の一例)は、内臓ROM(不図示)に格納されている各種制御プログラムを読み出して実行することによって、インクジェット記録装置100の各構成要素を統括制御する制御手段として機能する。
タイマ182は、基準クロックに基づいて時間を計測する計時手段である。タイマ182は、システム制御部180からの指令に基づいて動作し、かつ、計測した時間がシステム制御部180に入力される。
搬送制御部184は、モータ186の回転を制御することによって、用紙Pの搬送を制御する。また、記録制御部188は、インクジェットヘッド124M,124K,124Cおよび124Yのインクの吐出を制御することによって、用紙Pの記録面に画像を記録する。
乾燥制御部190は、乾燥照射熱源136の電源を制御する。温度制御部192は、冷却チラー162の電源及びバルブ166の開放および閉塞を制御する。温度制御部192は、バルブ166を制御することによって、冷却チラー162から供給流路164への温調液体の供給を制御することができる。
(画像記録動作)
次に、図6および図7を用いてインクジェット記録装置100の動作(画像形成方法)について説明する。インクジェット記録装置100は、用紙搬送部110において用紙Pを搬送しながら、画像記録部120において用紙Pにインクを付与して画像を記録し(記録工程の一例)、続いて加熱乾燥部130において用紙Pを加熱乾燥し(加熱乾燥工程の一例)、その後、非加熱乾燥部150において用紙Pの乾燥を促進する(非加熱乾燥工程の一例)ことによって、用紙Pに画像を記録する。このとき、冷却チラー162によって冷却された温調液体の流体体積速度を制御して、温調液体を供給流路164、温調流路134、接続流路168、温調流路154、回収流路170の順に循環させることによって(送液工程の一例)、温度調整部160においてガイドボード132を冷却しつつ、ガイドボード152を加熱して周辺雰囲気の露点温度より高い温度に維持する(制御工程の一例)。
(ステップS1)インクジェット記録装置100の電源が投入されると、システム制御部180は、温度制御部192によりバルブ166を閉塞する。なお、バルブ166にノーマルクローズ型の電磁バルブを適用し、インクジェット記録装置100の電源が遮断された状態でバルブ166を閉塞する構成としてもよい。
インクジェット記録装置100の電源投入時において周辺雰囲気の温度がTP0であったとすると、このときのガイドボード132の温度とガイドボード152の温度は、TP0となっている(図7の時間t0)。
(ステップS2)次に、システム制御部180は、温度制御部192により冷却チラー162の電源を投入する。冷却チラー162は、温調液体の冷却を開始する。なお、バルブ166が閉塞されているため、この時点では冷却チラー162から供給流路164への温調液体の供給は行われない。したがって、温調流路134及び温調流路154の流体体積速度は0である。
(ステップS3)次に、システム制御部180は、乾燥制御部190により乾燥照射熱源136の電源を投入して乾燥照射熱源136を点灯させる。これにより、ガイドボード132は、乾燥照射熱源136からの加熱により温度が上昇する。また、ガイドボード152には加熱源がないため、温度は変化しない(図7の時間t0〜)。
(ステップS4)続いて、システム制御部180は、温度センサ138によりガイドボード132の温度TEMPを取得し、取得した温度TEMPが閾値TPTH1(第1温度の一例)以上であるか否かを判定する。温度TEMPが閾値TPTH1以上の場合はステップS5に移行する。
温度TEMPが閾値TPTH1未満の場合は、閾値TPTH1以上になるまでステップS4の処理を繰り返す。
(ステップS5)システム制御部180は、温度制御部192によりバルブ166を開放する(図7の時間t1)。これにより、冷却チラー162によって冷却された温調液体が供給流路164、温調流路134、接続流路168、温調流路154および回収流路170の順に流れて循環する。このとき、温調流路134及び温調流路154の流体体積速度は冷却チラー162の送液速度となる。
即ち、冷却チラー162から供給流路164を介して温調流路134に、冷却された温調液体が供給される。この温調液体によりガイドボード132は冷却され、ガイドボード132の温度が低下する。また、温調流路134に貯留されていた温調液体が、接続流路168を介して温調流路154に供給される。ここで温調流路154に供給される温調液体は温度が閾値TPTH1以上になっているため、温度がTP0であったガイドボード152は加熱され、ガイドボード152の温度が上昇する(図7の時間t1〜)。さらに、温調流路154に貯留されていた温調液体は、回収流路170を介して冷却チラー162に回収され、冷却チラー162によって冷却される。
また、システム制御部180は、タイマ182によってバルブ166の開放時間(送液手段の動作時間の一例)の計測を開始する。
(ステップS6)システム制御部180は、温度センサ138によりガイドボード132の温度TEMPを取得し、取得した温度TEMPが閾値TPTH2(第2の閾値の一例)未満になったか否かを判定する。温度TEMPが閾値TPTH2未満になった場合はステップS7に移行する。温度TEMPが閾値TPTH2以上である場合は、閾値TPTH2未満になるまでステップS6の処理を繰り返す。
(ステップS7)システム制御部180は、温度制御部192によりバルブ166を閉塞する(図7の時間t2)。これにより、温度調整部160における温調液体の循環が停止する。即ち、冷却チラー162から温調流路134への温調液体の供給が停止し、温調流路134から温調流路154へ温調液体の供給も停止する。したがって、温調流路134及び温調流路154の流体体積速度は0となる。
同時に、システム制御部180は、タイマ182によってバルブ166の開放時間の計測を停止する。
(ステップS8)システム制御部180は、ステップS5〜ステップS7において計測したバルブ166の開放時間(図7の時間t1〜t2)を、電源投入時からのバルブ166の開放時間の積算時間TIMEに加算し、バルブ166の開放時間の積算時間TIMEを更新する。そして、この積算時間TIMEが閾値TMTH1以上になったか否かを判定する(記録可能判断工程)。
バルブ166の開放時間の積算時間TIME(送液手段の動作時間の一例)と冷却チラー162の送液速度とから、電源投入時からの冷却チラー162の積算送液量を取得することができる。例えば、冷却チラー162の送液速度をv[L/min](毎分vリットル)、積算時間TIMEをtALL[min]とすると、冷却チラー162の積算送液量は、tALL×vと表すことができる。
接続流路168の容量(体積または容積)が温調流路134や温調流路154の容量に対して無視できるほど小さい場合には、冷却チラー162の積算送液量が温調流路154の容量を上回ると、温調流路154の内部に貯留されている温調液体は全て、温調流路134から供給されたものとなる。即ち、電源投入時からの冷却チラー162の積算時間TIMEが閾値TMTH1以上になった場合は、システム制御部180は、この状態のガイドボード152の温度は周辺雰囲気の露点温度TC(第2温度の一例)より高いと判断する。
ここで、温調流路154の容量をC[L]とすると、バルブ166の開放時間がC/v[min]以上になると、温調流路154の内部の温調液体の全てが温度が閾値TPTH1以上になった温調液体となる。したがって、閾値TMTH1は、TMTH1=C/vを満たすように定めればよい。
例えば、温調流路154の容量を5[L]、冷却チラー162の送液速度を20[L/min]とすると、閾値TMTH1は、TMTH1=1/4[min]=15[s]となる。
なお、ガイドボード152の温度は、周辺雰囲気の温度TP0にも依存するため、周辺雰囲気の温度TP0によっては、冷却チラー162の積算送液量がさらに増加した場合にガイドボード152の温度が周辺雰囲気の露点温度TC(第2温度の一例)より高くなったと判断してもよい。この場合は、閾値TMTH1は、TMTH1≧C/vを満たすように定めればよい。
このように、積算時間TIMEが閾値TMTH1以上になった場合は、システム制御部180はガイドボード152の温度が周辺雰囲気の露点温度TCより高くなったと判断し、ステップS9へ移行する。積算時間TIMEが閾値TMTH1未満の場合は、まだシステム制御部180はガイドボード152の温度が露点温度TCより低いと判断し、ステップS4に戻り、同様の処理を繰り返す。
図7に示す例では、時間t1から時間t2までを開放時間t21[min]とすると、積算時間TIME=t21となる。ここでは、積算時間TIME=t21は閾値TMTH1未満であるので、ステップS4に戻る。時間t2においてバルブ166が閉塞されているので、その後再びガイドボード132の温度が上昇する(図7の時間t2〜)。
ガイドボード132の温度TEMPが再び閾値TPTH1以上となると、温度制御部192によりバルブ166が再び開放される(図7の時間t3)。これにより、ガイドボード132の温度は低下し、ガイドボード152の温度は上昇する(図7の時間t3〜)。
ガイドボード132の温度TEMPが閾値TPTH2未満になると、温度制御部192によりバルブ166が閉塞される(図7の時間t4)。時間t3から時間t4までを開放時間t43[min]とすると、積算時間TIME=t21+t43となる。この積算時間TIMEが閾値TMTH1以上になった場合は、ステップS9へ移行する。積算時間TIMEが閾値TMTH1未満の場合は、ステップS4に戻り、同様の処理を繰り返す。以下同様に、積算時間TIMEが閾値TMTH1以上になるまで処理を繰り返す。
なお、ここでは、バルブ166の開放時間の積算時間TIMEと冷却チラー162の送液速度とから、ガイドボード152の温度が露点温度TCより高くなったか否かを判断しているが、ガイドボード152の温度を測定する温度センサを設け、この温度センサの測定結果から判断してもよい。
(ステップS9)ガイドボード152の温度が露点温度TCより高くなったと判断すると、インクジェット記録装置100は画像記録を開始する。即ち、システム制御部180は、搬送制御部184によりモータ186を回転させてグリッパ118による用紙Pの搬送を開始させ、記録制御部188によりインクジェットヘッド124M,124K,124C,124Yからインクを吐出させて用紙Pの記録面に画像を記録する。
このように、バルブ166の開放時間の積算時間TIMEが閾値TMTH1以上になると、温調流路154の温調液体は全て温調流路134において温度が閾値TPTH1以上になった温調液体となり、ガイドボード152の温度が周辺雰囲気の露点温度TCより高くなったと判断することができる。したがって、ガイドボード152は結露することがなく、インクジェット記録装置100は用紙Pを搬送して画像の記録を開始することができる。
(ステップS10)システム制御部180は、搬送制御部184、記録制御部188による画像記録動作と並行させて、温度センサ138からガイドボード132の温度TEMPを取得し、取得した温度TEMPが閾値TPTH1以上であるか否かを判定する。温度TEMPが閾値TPTH1以上の場合はステップS11に移行する。温度TEMPが閾値TPTH1未満の場合はステップS14に移行する。
(ステップS11)システム制御部180は、温度制御部192によりバルブ166を開放する。このとき、温調流路134及び温調流路154の流体体積速度は冷却チラー162の送液速度となる。これにより、冷却チラー162から供給流路164を介して温調流路134に、冷却された温調液体が供給される。この温調液体によりガイドボード132は冷却され、ガイドボード132の温度が低下する。また、温調流路134に貯留されていた温調液体が、接続流路168を介して温調流路154に供給される。温調流路154に供給された温調液体は、温調流路134において温度が閾値TPTH1以上になっているため、この温調液体によりガイドボード152が加熱され、ガイドボード152の温度が上昇する。
(ステップS12)システム制御部180は、温度センサ138によりガイドボード132の温度TEMPを取得し、取得した温度TEMPが閾値TPTH2未満になったか否かを判定する。温度TEMPが閾値TPTH2未満になった場合はステップS13に移行する。温度TEMPが閾値TPTH2以上である場合は、閾値TPTH2未満になるまでステップS12の処理を繰り返す。
(ステップS13)システム制御部180は、温度制御部192によりバルブ166を閉塞する。これにより、温度調整部160における温調液体の循環が停止する。即ち、冷却チラー162から温調流路134への温調液体の供給が停止し、温調流路134から温調流路154へ温調液体の供給も停止する。したがって、温調流路134及び温調流路154の流体体積速度は0となる。
(ステップS14)インクジェット記録装置100は、画像記録が終了したか否かを判定する。画像記録が終了した場合は、ステップS15へ移行する。まだ終了していない場合は、ステップS10へ移行し、同様の処理を繰り返す。
即ち、画像記録中は、温度センサ138によりガイドボード132の温度TEMPが閾値TPTH1以上となった場合には、冷却チラーから冷却された温調液体を供給することによって、ガイドボード132を冷却する。同時に、温調流路134から温調流路154に温度が閾値TPTH1以上になった温調液体を供給することによってガイドボード152を加熱し、周辺雰囲気の露点温度TCより高い温度に維持する。
(ステップS15)システム制御部180は、温度制御部192により冷却チラー162の電源を遮断し、ステップS16へ移行する。
(ステップS16)システム制御部180は、乾燥制御部190により乾燥照射熱源136の電源を遮断し、乾燥照射熱源136を消灯させ、全ての処理が終了する。
以上のように、バルブ166の開閉により温調流路134及び温調流路154の流体体積速度を制御することによって、ガイドボード132及びガイドボード152の温度を調整する。これにより、画像記録中のガイドボード132の温度は、図7に示す所望温度(例えば50℃)を中心に、TPTH2からTPTH1の間に保たれる。また、ガイドボード152の温度は、温調用液体によりガイドボード132から熱供給を受けることによって、徐々にガイドボード152の温度に近接していき、TPTH2からTPTH1の間に保たれる。したがって、TPTH2を周辺雰囲気の露点温度TCより高い値に設定しておくことによって、ガイドボード152の結露を防止することができる。
本実施形態では、冷却チラー162の送液速度を一定としてバルブ166により温調用液体の循環の有無を制御することによって、温調流路134及び温調流路154の流体体積速度を制御しているが、冷却チラー162の送液速度は一定でなくてもよい。また、冷却チラー162の送液速度を一定としてバルブ166の開放量により温調用液体の流体体積速度を調整してもよい。
なお、システム制御部180(露点温度算出手段の一例)は、周辺雰囲気の温度及び湿度に基づいて露点温度TCを算出してもよい。
本発明の技術的範囲は、上記実施形態に記載の範囲には限定されない。各実施形態における構成等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各実施形態間で適宜組み合せることができる。
100…インクジェット記録装置、110…用紙搬送部、118…グリッパ、120…画像記録部、124…インクジェットヘッド、130…加熱乾燥部、132…ガイド部、134…温調流路、136…乾燥照射熱源、138…温度センサ、140…カバー、150…非加熱乾燥部、152…ガイド部、154…温調流路、156…カバー、160…温度調整部、162…冷却チラー、164…供給流路、166…バルブ、168…接続流路、170…回収流路、180…システム制御部、182…タイマ、184…搬送制御部、188…記録制御部、190…乾燥制御部、192…温度制御部、P…用紙

Claims (10)

  1. 記録媒体の記録面にインクを付与して画像を記録する記録手段と、
    前記インクが付与された記録媒体を前記記録面の反対面側からガイドする第1ガイド部であって、温度調整用の液体が流通する第1流路が設けられた第1ガイド部と、前記ガイドされた記録媒体の記録面を加熱する加熱部と、を有する加熱乾燥手段と、
    第1ガイド部と分離された第2ガイド部であって、温度調整用の液体が流通する第2流路が設けられ、前記加熱された記録媒体を前記記録面の反対面側からガイドする第2ガイド部を有する非加熱乾燥手段と、
    温度調整用の液体を冷却する冷却手段と、
    温度調整用の液体を前記冷却手段から前記第1流路へ、及び該第1流路から前記第2流路へ送液する送液手段と、
    前記送液手段による送液を制御することによって、前記第1ガイド部を冷却し、前記第2ガイド部を露点温度より高い温度に維持する制御手段と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記第1ガイド部の温度を測定する温度センサを備え、
    前記制御手段は、前記第1ガイド部の温度が第1温度以上の場合に前記送液手段により前記温度調整用の液体を送液し、前記第1ガイド部の温度が前記第1温度未満の場合に前記送液手段による前記温度調整用の液体の送液を停止する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記第1ガイド部の温度が前記第1温度より低い第2温度以下の場合に前記送液手段による前記温度調整用の液体の送液を停止する請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記第2ガイド部の温度が前記露点温度より高くなったと判断すると前記記録手段に画像の記録を開始させる請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記加熱部が加熱を開始してからの前記第2流路への積算送液量が前記第2流路の容量を上回ると前記第2ガイド部の温度が前記露点温度より高くなったと判断する請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記送液手段の送液速度と前記送液手段の動作時間とから前記送液手段の積算送液量を取得する請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 記録媒体を把持して前記記録手段、前記加熱乾燥手段、前記非加熱乾燥手段の順に前記記録媒体を搬送する搬送手段を備えた請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記送液手段は、温度調整用の液体を前記第2流路から前記冷却手段へ送液する請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記露点温度を算出する露点温度算出手段を備えた請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 記録媒体の記録面にインクを付与して画像を記録する記録工程と、
    前記画像が記録された記録媒体を、温度調整用の液体が流通する第1流路が設けられた第1ガイド部に前記記録面の反対面側からガイドさせ、前記記録面を加熱手段により加熱乾燥する加熱乾燥工程と、
    前記加熱乾燥工程により加熱乾燥された記録媒体を、前記第1ガイド部と分離された第2ガイド部であって、温度調整用の液体が流通する第2流路が設けられた第2ガイド部に前記反対面側からガイドさせ、乾燥を促進する非加熱乾燥工程と、
    冷却手段によって冷却された温度調整用の液体を送液手段により前記冷却手段から前記第1流路へ、及び該第1流路から前記第2流路へ送液する送液工程と、
    前記送液手段による送液を制御することによって、前記第1ガイド部を冷却し、前記第2ガイド部を露点温度より高い温度に維持する制御工程と、
    を備えた画像形成方法。
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