JP5770694B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出記録方式の画像形成装置に関する。
従来から、画像形成装置として、多数のノズルを配列させた液滴吐出ヘッドを有し、この液滴吐出ヘッドに対して記録用紙を搬送し、ノズルから用紙に向けて液滴を吐出することにより、用紙上に画像を形成する液滴吐出記録方式の画像形成装置が知られている。
このような液滴吐出記録方式の画像形成装置では、装置本体内の湿気によって液滴吐出ヘッドのノズル面が結露して、液滴の吐出状態が変化することがある。
そこで、特許文献1には、液滴吐出ヘッドのノズル面近傍に、液滴吐出ヘッドの周囲の水分を結露する結露部材又はその水分を吸湿する吸湿部材を設け、ノズル面の結露を抑制する画像形成装置が開示されている。
特開平1−157860号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、結露した水滴又は吸湿した水分が再度蒸発して、ノズル面が結露する恐れがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、液滴吐出ヘッドのノズル面の結露を抑制する画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の上記課題は下記の手段によって解決された。
本発明の第1態様に係る画像形成装置は、装置本体内に設けられ、記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送される前記記録媒体に液滴を吐出する、前記記録媒体の搬送方向に沿って配置された複数の液滴吐出ヘッドと、前記複数の液滴吐出ヘッドよりも前記記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記液滴が吐出された前記記録媒体を乾燥する乾燥手段と、前記複数の液滴吐出ヘッドと前記乾燥手段との間に設けられ、空気中の水分が結露し、かつ冷却手段によって冷却されるプレートを有する結露部材と、前記プレートの表面から離れる水滴を受ける受け皿と、前記受け皿の水滴を前記装置本体の外側へ排出する排出管と、を有し、前記結露部材に結露した水滴を前記装置本体の外側へ排出する排出手段と、前記プレートの表面に結露した水滴を前記受け皿へ掻き落すワイパーと、を有する。
この構成によれば、装置本体内の液滴吐出ヘッドの周囲の空気中の水分が液滴吐出ヘッドの周囲に設けられた結露部材に結露するため、液滴吐出ヘッドのノズル面が結露することを抑制できる。また、結露部材に結露した水滴は、排出手段によって装置本体の外側へ排出されるので、結露した水滴が結露部材に留まって再度蒸発することを抑制し、もって排出手段がない場合に比べて液滴吐出ヘッドのノズル面の結露を抑制することができる。
また、この構成によれば、乾燥手段により液滴が吐出された記録媒体の乾燥が行われる。この際、記録媒体や液滴から蒸発した水分を含んだ空気は、液滴吐出ヘッドの搬送方向上流側の空気よりも水分量が多い状態で液滴吐出ヘッドへ流れ込む恐れがある。したがって、第1態様では、結露部材を液滴吐出ヘッドと乾燥手段との間に設けることで、記録媒体や液滴から蒸発した水分を含んだ空気が液滴吐出ヘッドまで流れる前に、その空気中の水分を結露部材に結露させ除去することができる。
また、この構成によれば、冷却手段によりプレートが冷却されるため、空気中の水分がプレートに結露する。また、プレートに結露した水滴が受け皿に受けられ、排水管で装置本体の外側へ排出され、装置本体内に停滞しない。
また、この構成によれば、結露した水滴がプレートに留まって再度蒸発するのを抑制できる。
本発明の第態様に係る画像形成装置は、装置本体内に設けられ、記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送される前記記録媒体に液滴を吐出する、前記記録媒体の搬送方向に沿って配置された複数の液滴吐出ヘッドと、前記複数の液滴吐出ヘッドよりも前記記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記液滴が吐出された前記記録媒体を乾燥する乾燥手段と、前記複数の液滴吐出ヘッドと前記乾燥手段との間に設けられ、空気中の水分が結露し、かつ冷却手段によって冷却されるプレートを有する結露部材と、前記プレートの表面から離れる水滴を受ける受け皿と、前記受け皿の水滴を前記装置本体の外側へ排出する排出管と、を有し、前記結露部材に結露した水滴を前記装置本体の外側へ排出する排出手段と、前記プレートの上方に設けられ、前記結露部材に風を吹き付け、前記結露部材に結露した水滴を前記受け皿に吹き落とす送風手段と、を有する。
この構成によれば、送風手段が結露部材に水分が結露した後に風を吹き付ければ、結露部材に結露した水滴を受け皿に吹き落とすことができる。これにより、結露した水滴が結露部材に留まって再度蒸発するのを抑制できる。
本発明の第態様に係る画像形成装置は装置本体内に設けられ、記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送される前記記録媒体に液滴を吐出する、前記記録媒体の搬送方向に沿って配置された複数の液滴吐出ヘッドと、前記複数の液滴吐出ヘッドよりも前記記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記液滴が吐出された前記記録媒体を乾燥する乾燥手段と、前記複数の液滴吐出ヘッドと前記乾燥手段との間に設けられ、空気中の水分が結露し、かつ冷却手段によって冷却されるプレートを有する結露部材と、前記冷却手段で冷却され且つ外表面が断熱材で覆われており、前記プレートの表面から離れる水滴を受ける受け皿と、前記受け皿の水滴を前記装置本体の外側へ排出する排出管と、を有し、前記結露部材に結露した水滴を前記装置本体の外側へ排出する排出手段と、を有する。
この構成によれば、冷却手段がプレートだけでなく受け皿も直接的に又はプレートを介して間接的に冷却される。しかしながら、受け皿の外表面は断熱材で覆われているので、断熱材の表面が結露することなく水滴垂れを抑制できる。
本発明の第態様に係る画像形成装置は装置本体内に設けられ、記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送される前記記録媒体に液滴を吐出する、前記記録媒体の搬送方向に沿って配置された複数の液滴吐出ヘッドと、前記複数の液滴吐出ヘッドよりも前記記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記液滴が吐出された前記記録媒体を乾燥する乾燥手段と、前記複数の液滴吐出ヘッドと前記乾燥手段との間に設けられ、空気中の水分が結露し、かつ冷却手段によって冷却されるプレートを有する結露部材と、前記プレートの表面から離れる水滴を受ける受け面が傾斜した受け皿と、ポンプにより前記受け面の傾斜の低位部から水滴を吸引することにより前記受け皿の水滴を前記装置本体の外側へ排出する排出管と、を有し、前記結露部材に結露した水滴を前記装置本体の外側へ排出する排出手段と、を有する。
この構成によれば、受け面で受けた水滴は受け面の傾斜によって低位部まで流れ落ち、排出管に向かう。そして、排出管に向かう水滴をポンプで吸引することで、受け皿内の水滴を素早く排出管で排出することができる。
本発明の第態様に係る画像形成装置は、装置本体内に設けられ、記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送される前記記録媒体に液滴を吐出する、前記記録媒体の搬送方向に沿って配置された複数の液滴吐出ヘッドと、前記複数の液滴吐出ヘッドよりも前記記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記液滴が吐出された前記記録媒体を乾燥する乾燥手段と、前記複数の液滴吐出ヘッドと前記乾燥手段との間に設けられ、空気中の水分が結露し、かつ冷却手段によって冷却されるプレートを有する結露部材と、前記プレートの表面から離れる水滴を受ける受け皿と、前記受け皿の水滴を前記装置本体の外側へ排出する排出管と、を有し、前記結露部材に結露した水滴を前記装置本体の外側へ排出する排出手段と、前記液滴吐出ヘッドから吐出される液滴量、又は、前記液滴吐出ヘッドと前記乾燥手段との間の湿度に基づいて、前記冷却手段の冷却開始と冷却停止を切り替える冷却制御手段と、を有する。
この構成によれば、冷却制御手段は、上記液滴量又は上記湿度が所定値を超えたとき、冷却手段による冷却を開始させる。これにより、空気中の水分が結露部材に結露するようになる。また、冷却制御手段は、上記液滴量又は上記湿度が所定値以下のとき、冷却手段による冷却を停止する。これにより、冷却手段による冷却が液滴吐出ヘッドに対向する搬送手段を昇温する場合等の妨げにならないようにすることができる。
本発明の第態様に係る画像形成装置は、第態様において、前記液滴吐出ヘッドと前記乾燥手段の間に温度センサを有し、前記冷却制御手段は、前記温度センサが検出する温度に基づいて、前記冷却手段の冷却開始と冷却停止を切り替える。
この構成によれば、冷却制御手段は、温度センサが検出する温度が所定値を超えたとき、冷却手段による冷却を開始させる。これにより、高温空気が乾燥手段側から液滴吐出ヘッド側に流入することによる液滴吐出ヘッドのノズル面の乾燥を抑制することができる。
また、冷却制御手段は、温度センサが検出する温度が所定値以下であるとき、冷却手段による冷却を停止する。これにより、冷却に費やすエネルギーを抑制できる。
本発明の第態様に係る画像形成装置では、第態様又は第態様において、前記搬送手段は、前記液滴吐出ヘッドにより液滴が吐出される前記記録媒体を外周面に保持し回転して搬送する描画ドラムと、前記描画ドラムから描画された前記記録媒体が受け渡される渡しドラムと、前記渡しドラムから受け渡され前記乾燥手段により乾燥される前記記録媒体を外周面に保持し回転して搬送する乾燥ドラムと、を有し、前記結露部材は、前記描画ドラム側の前記渡しドラムの上方に設けられている。
この構成によれば、結露部材が、液滴吐出ヘッドに流れる空気が集まる描画ドラム側の渡しドラムの上方に設けられている。このため、液滴吐出ヘッドに流れる空気中の水分をより多く結露部材に結露させることができる。
本発明の第態様に係る画像形成装置は、第態様において、前記描画ドラム又は前記乾燥ドラムの周囲には、ドラム温度を検出するドラム温度センサが設けられ、前記冷却制御手段は、前記ドラム温度センサが検出するドラム温度に基づいて、前記冷却手段の冷却開始と冷却停止を切り替える。
この構成によれば、冷却制御手段は、例えばドラム温度センサが検出する描画ドラム又は乾燥ドラムのドラム温度が所定値を超えたとき、冷却手段による冷却を開始させる。これにより、胴が昇温され過ぎた場合に胴の冷却を行なうことができる。
また、冷却手段は、例えばドラム温度センサが検出する描画ドラム又は乾燥ドラムのドラム温度が所定値以下であるとき、冷却手段による冷却を停止する。これにより、冷却に費やすエネルギーを抑制できる。
本発明の第態様に係る画像形成装置では、第態様において、前記液滴吐出ヘッドから吐出される液滴量、又は、前記液滴吐出ヘッドと前記乾燥手段との間の湿度に基づいて、前記ワイパーの駆動開始と駆動停止を切り替えるワイパー制御手段を有する。
この構成によれば、ワイパー制御手段は、上記液滴量又は上記湿度が所定値を超えたとき、ワイパーの駆動を開始する。また、ワイパー制御手段は、上記液滴量又は上記湿度が所定値以下のとき、ワイパーの駆動を停止する。これにより、水滴が結露部材に結露しているときワイパーが駆動し、ワイパーが駆動している場合と比較して、ワイパーの消耗を抑制できる。
本発明の第10態様に係る画像形成装置では、第態様〜第態様の何れか1つの態様において、前記冷却手段は、前記プレートの内部に形成され、冷媒が流れる冷却流路と、前記プレートの外部から前記冷却流路に冷媒を流入する流入管と、前記冷却流路から前記プレートの外部へ冷媒を流出する流出管と、を有する。
この構成によれば、冷媒がプレート内部に形成された冷却流路に流れることで、内部からプレートの表面が冷却される。
本発明の第11態様に係る画像形成装置では、第1態様〜第10態様の何れか1つの態様において、前記液滴吐出ヘッドは、前記記録媒体の搬送方向に沿って複数配置され、前記液滴吐出ヘッドの間にも、空気中の水分が結露する結露部材が設けられている。
この構成によれば、各液滴吐出ヘッドによる液滴の吐出直後に蒸発した水分を含む空気中の水分が結露部材に結露するので、液滴吐出ヘッドのノズル面の結露をより一層抑制できる。
本発明によれば、液滴吐出ヘッドのノズル面の結露を抑制できた。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の一例としてのインクジェット記録装置の全体構成を垂直面で切断した概略側面図である。 本実施形態のインクジェット記録装置の主要部である装置本体の拡大側面図である。 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置に用いる結露部材の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置の制御系の構成を示す要部ブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置において所定の間隔毎(例えば0.1秒毎)に実行される冷却制御部の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る画像形成装置に用いる結露部材の斜視図である。 本発明の第4実施形態の画像形成装置の主要部である装置本体の拡大側面図である。
−−第1実施形態−−
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置について具体的に説明する。なお、図中、同一又は対応する機能を有する部材(構成要素)には同じ符号を付して適宜説明を省略する。
《全体構成》
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の一例としてのインクジェット記録装置の全体構成を垂直面で切断した概略側面図である。
インクジェット記録装置100は、描画部116の描画ドラム170に保持された用紙Pの記録面にインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yから複数色のインクを吐出して画像を形成する圧胴直描方式のインクジェット記録装置である。また、インクジェット記録装置100は、インクの吐出前に用紙P上に処理液(インク組成物中の成分を凝集させる凝集剤を含む)を付与し、処理液とインク液を反応させて用紙P上に画像形成を行う2液反応(凝集)方式が適用されたオンデマンドタイプの画像形成装置である。なお、以下、インクジェットヘッド172M、172K、172C、172Y全体を、適宜「インクジェットヘッド172」と称す。
このインクジェット記録装置100は、主として、給紙部112、処理液付与部114、描画部116、乾燥部118、定着部120、及び排紙部122を備えて構成されている。
給紙部112は、用紙Pを処理液付与部114に供給する機構であり、当該給紙部112には、枚葉紙である用紙Pが積層されている。給紙部112には、給紙トレイ150が設けられ、この給紙トレイ150から用紙Pが一枚ずつ処理液付与部114に給紙されるようになっている。
本第1実施形態のインクジェット記録装置100においては、用紙Pとして、紙種や大きさ(用紙サイズ)の異なる複数種類の用紙Pを使用することができる。
処理液付与部114は、用紙Pの記録面に処理液を付与する機構である。処理液は、描画部116で付与されるインク組成物中の成分を凝集させる凝集剤を含み、処理液とインクとが接触することによりインクと凝集反応を起こし、インクは色材と溶媒との分離が促進され、インク着弾後の滲みや着弾干渉(合一)あるいは混色が発生せず高品位画像の形成が可能となる。
このような処理液付与部114は、給紙胴152、処理液ドラム154、及び処理液塗布装置156を備えている。処理液ドラム154は、用紙Pを保持し、回転搬送させるドラムである。処理液ドラム154は、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)155を備え、この保持手段155の爪と処理液ドラム154の周面の間に用紙Pを挟み込むことによって用紙Pの先端を保持できるようになっている。処理液ドラム154は、その外周面に吸引孔を設けるとともに、吸引孔から吸引を行う吸引手段を接続してもよい。これにより用紙Pを処理液ドラム154の周面に密着保持することができる。
処理液ドラム154の外側には、その周面に対向して処理液塗布装置156が設けられる。用紙Pは、処理液塗布装置156によって記録面に処理液が塗布される。
処理液付与部114で処理液が付与された用紙Pは、処理液ドラム154から中間搬送部126(第1渡しドラム)を介して描画部116の描画ドラム170へ受け渡される。
描画部116は、描画ドラム170、及びインクジェットヘッド172を備えている。
描画ドラム170は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)171を備え、記録媒体の先端部を保持固定するようになっている。また、描画ドラム170は、外周面に複数の吸引孔を有し、負圧によって用紙Pを描画ドラム170の外周面に吸着させる。これにより、用紙浮きによるヘッドとの接触が回避され、用紙ジャムが防止される。また、ヘッドとのクリアランス変動による画像ムラが防止される。
このように描画ドラム170に固定された用紙Pは、記録面が外側を向くようにして搬送され、この記録面にインクジェットヘッド172からインクが吐出される。
インクジェットヘッド172M、172K、172C、172Yは、それぞれ用紙Pにおける画像形成領域の最大幅に対応する長さを有するフルライン型のインクジェット方式の記録ヘッドである。各インクジェットヘッド172M、172K、172C、172Yのインク吐出面には、画像形成領域の全幅にわたってインク吐出用のノズルが複数配列されたノズル列(以下、ノズル列の面をノズル面という)が形成されている。各インクジェットヘッド172M、172K、172C、172Yは、用紙Pの搬送方向(描画ドラム170の回転方向)と直交する方向に延在するように設置されている。
描画ドラム170上に密着保持された用紙Pの記録面に向かって各インクジェットヘッド172M、172K、172C、172Yから、対応する色インクの液滴が吐出されることにより、処理液付与部114で予め記録面に付与された処理液にインクが接触する。そして、インク中に分散する色材(顔料)が凝集され、色材凝集体が形成される。これにより、用紙P上での色材流れなどが防止され、用紙Pの記録面に画像が形成されるようになっている。
以上のように構成された描画部116により、用紙Pに対してシングルパスで描画を行うことができる。これにより、高速記録及び高速出力が可能であり、生産性を高めることができる。
描画部116で画像が形成された用紙Pは、描画ドラム170から中間搬送部128(第2渡しドラム)を介して、乾燥部118の乾燥ドラム176へ受け渡される。
乾燥部118は、色材凝集作用により分離された溶媒に含まれる水分を乾燥させる機構であり、図1に示すように、乾燥ドラム176と溶媒乾燥装置178とを備えている。
乾燥ドラム176は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)177を備え、この保持手段177によって用紙Pの先端を保持するとともに、ドラム外周表面に吸引孔(図示省略)を有し、負圧により用紙Pを乾燥ドラム176に吸着できるようになっている。
溶媒乾燥装置178は、この乾燥ドラム176の外周面に対向する位置に配置され、温風ノズル180とIRヒータ182の組み合わせを複数配置した構成である。温風ノズル180から用紙Pに向けて吹き付けられる熱風の温度と風量を適宜調節することにより、様々な乾燥条件を実現することができる。用紙Pは記録面が外側を向くように、乾燥ドラム176の外周面に吸着拘束されて搬送され、この記録面に対して上記IRヒータ182及び温風ノズル180による乾燥処理が行われる。
また、乾燥ドラム176は、その外周面に吸引孔を設けるとともに、吸引孔から吸引を行う吸引手段を有している。これにより用紙Pを乾燥ドラム176の周面に密着保持することができる。また、負圧吸引を行うことにより、用紙Pを乾燥ドラム176に拘束することができるので、用紙Pのカックルを防止することができる。
乾燥部118で乾燥処理が行われた用紙Pは、乾燥ドラム176から中間搬送部130(第3渡しドラム)を介して定着部120の定着ドラム184に受け渡される。
定着部120は、定着ドラム184、押圧ローラ188(平滑化手段)、及びインラインセンサ190で構成される。定着ドラム184は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)185を備え、この保持手段185によって用紙Pの先端を保持できるようになっている。
定着ドラム184の回転により、用紙Pは記録面が外側を向くようにして搬送され、この記録面に対して、押圧ローラ188による平滑化処理が行われてインクの定着が行われる。
押圧ローラ188は、インクが乾燥された用紙Pを加圧することによって用紙Pを平滑化するものである。また、インラインセンサ190は、用紙P上のチェックパターンや水分量、表面温度、光沢度等を計測するものであり、例えばCCDラインセンサを好適に用いることができる。
定着部120に続いて排紙部122が設けられている。排紙部122には、排紙ユニット192が設置される。定着部120の定着ドラム184から排紙ユニット192までの間に、第4渡しドラム194、搬送チェーン196が設けられている。搬送チェーン196は、張架ローラ198に巻き掛けられている。定着ドラム184を通過した用紙Pは、第4渡しドラム194を介して、搬送チェーン196に送られ、搬送チェーン196から排紙ユニット192へと受け渡される。
なお、以上説明したインクジェット記録装置100の構成のうち、処理液付与部114、描画部116、乾燥部118及び定着部120が、装置本体200を構成する。また、後述する「装置本体200の内側」とは、処理液付与部114、描画部116、乾燥部118及び定着部120を含んだ空間を意味する。また「装置本体200の外側」とは、インクジェット記録装置100の外側だけでなく、インクジェット記録装置100の内側であって上記空間とは遮断された別の空間等のインクジェットヘッド172のノズル面結露に影響しない空間を意味する。
《装置本体200の詳細》
図2に、本実施形態のインクジェット記録装置100の主要部である装置本体200を拡大して示し、装置本体200についてさらに詳しく説明する。
図2に示すように、装置本体200には、処理液ドラム154、中間搬送部126(第1渡しドラム)、描画ドラム170、中間搬送部128(第2渡しドラム)、乾燥ドラム176、中間搬送部130(第3渡しドラム)及び定着ドラム184が、並んで配置されている。この装置本体200では、それぞれのドラムにより用紙Pが搬送され、搬送されるうちに処理液付与、描画、乾燥、定着(硬化)が順に行われるようになっている。
ここで、各渡しドラム126,128,130は、それぞれリブ付きのガイド部材127,129,131を備え、回転軸を挟んで180度対向する方向に延びたアームの先端部の保持爪133,135,137が用紙Pの先端部を把持して回転軸の回りを回転し、用紙Pの後端部はフリーの状態で、それぞれガイド部材(127,129,131)に沿って用紙Pを記録面の裏面側が凸になるようにして搬送するように構成されている。
なお、各渡しドラム126,128,130は、チェーングリッパを用いて、用紙Pを掴んで、裏面側を凸にして搬送するように構成してもよい。
各渡しドラム126,128,130の内部には、搬送中内側を向いている記録媒体Pの記録面(表面)側に熱風を吹き付けて乾燥させる乾燥ユニット202が設けられている。
乾燥ユニット202により乾燥されて第1渡しドラム126から描画ドラム170に用紙Pが渡される描画ドラム170の入口付近には、描画ドラム170で搬送される用紙Pの皺をとるため記録媒体Pを描画ドラム170の媒体保持面に向けて押え付ける媒体押えローラ204が設けられている。
この媒体押えローラ204の他にも、描画ドラム170や乾燥ドラム176の周囲(実施形態では各ドラム下方)には、ドラム温度を検出するドラム温度センサ206が設けられている。
また、インクジェットヘッド172と、このインクジェットヘッド172よりも搬送方向Dの下流側に設けられた溶媒乾燥装置178との間で、第2渡しドラム128の上方には、空気温度センサ208が設けられている。この空気温度センサ208は、インクジェットヘッド172と溶媒乾燥装置178の間の空気の温度(以下、空気温度という)を検出するものである。
この空気温度センサ208における搬送方向Dの上流側と搬送方向Dの下流側の両側で、インクジェットヘッド172と溶媒乾燥装置178の間にはそれぞれ、空気中の水分を結露付着させる結露部材210が設けられている。
2つの結露部材210のうち一方の結露部材210Aは、描画ドラム170側の第2渡しドラム128の上方に設けられている。2つの結露部材210のうち他方の結露部材210Bは、乾燥ドラム176側の第2渡しドラム128の上方に設けられている。
各結露部材210A,210Bの上方には、結露部材210A,210Bに風を吹き付ける軸流ファン212が設けられている。
《結露部材210の詳細》
次に、結露部材210Aの詳細を説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置100に用いる結露部材210Aの斜視図である。なお、結露部材210Bは、以下で説明する結露部材210Aの構成と同じ構成であるので説明を省略する。
結露部材210Aは、乾燥部118から描画部116へ流れる空気中の水分が結露する矩形平板状のプレート214を有している。プレート214の構成材料としては、後述するプレート214の冷却効果を高めるため、インクジェットヘッド172の構成材料よりも熱伝導率が高いものを用いる。
プレート214の板面214Aは、画像形成装置10の搬送方向Dから見て左右方向(図2中手前側と奥側)に長く、その長手方向Lが搬送方向Dと直交している。また、板面214Aの短手方向Sは、装置本体200の設置面IS(図1参照)に対して直角となっている。
プレート214の内部には、プレート214全域に渡って冷媒としての水を流すことによりプレート214を冷却する冷却手段としての冷却流路216が形成されている。本実施形態では、この冷却流路216は、ジグザグ状にプレート214内を貫通している。
長手方向Lと直交するプレート214の一側面には、冷却流路216の流入口216Aが設けられている。この流入口216Aには、水を冷却流路216へ流入する流入チューブ218Aが接続されている。一方で、長手方向Lと直交するプレート214の他の一側面には、冷却流路216の流出口216Bが設けられている。この流出口216Bには、冷却流路216から水を流出する流出チューブ218Bが接続されている。
これら流入チューブ218Aと流出チューブ218Bは、ポンプや水貯留部などを含む冷却装置33(図4参照)に接続されている。冷却装置33は、ポンプを用いて図示しない水貯留部から水を流入チューブ218Aに流して流出チューブ218Bから再度水貯留部に排出する。また、冷却装置33は、水貯留部では、貯留している水を常時冷却する。
プレート214の両方の板面214Aには、プレート214の短手方向Sに沿ってワイパー220が配置されている(図3では図示手前側の板面とワイパーのみ図示)。ワイパー220は、プレート214の板面214Aに結露した水滴を後述する受け皿へ掻き落すゴム製のブレード222を有している。
また、ワイパー220は、画像形成装置10の図示しない内部フレームに摺動可能に固定された支持棒224に連結されることで、バランスを保ちつつブレード222をプレート214の板面214Aに押し付けている。
ワイパー220の両端部にはそれぞれ、ワイパー220を支持する板状の支持固定部226が固定されている。一方の支持固定部226は、当該支持固定部226とワイパー220との間に後述するワイパー駆動機構228の無端ベルト232を挟持し、且つ無端ベルト232に固定されている。他方の支持固定部226は、当該支持固定部226とワイパー220との間に後述するワイパー駆動機構234の無端ベルト238を挟持し、且つ無端ベルト232に固定されている。
ワイパー駆動機構228は、図示しない動力源と、一対のプーリー230と、無端ベルト232と、を有している。
一対のプーリー230は、プレート214の板面214Aの四隅のうちインクジェット記録装置100の上方二隅に設けられ、共に上記動力源により同方向に回転する。これら一対のプーリー230には、1つの無端ベルト232が巻き掛けられており、1つの無端ベルト232は一対のプーリー230間で長手方向Lに沿って張っている。
ワイパー駆動機構228と同様に、ワイパー駆動機構234は、図示しない動力源と、一対のプーリー236と、無端ベルト238と、を有している。
一対のプーリー236は、プレート214の板面214Aの四隅のうちインクジェット記録装置100の下方二隅に設けられ、共に上記動力源により同方向に回転し、且つ、一対のプーリー230とは反対方向に回転する。これら一対のプーリー236には、1つの無端ベルト238が巻き掛けられており、1つの無端ベルト238は一対のプーリー236間で長手方向Lに沿って張っている。
ワイパー駆動機構228,234は、以上の構成により、無端ベルト232,238を互いに反対方向に循環移動させ、且つ、その移動方向の切り替えを行う。これにより、無端ベルト232,238に当接した支持固定部226と共に、ワイパー220が長手方向Lに沿って往復移動する。
ワイパー220の下方には、プレート214の板面214Aに結露した水滴を装置本体200の外側へ排出する排出手段240が設けられている。
この排出手段240は、受け皿242と、排出ホース244と、ポンプ246と、貯留缶248と、を有している。
受け皿242は、枡状とされている。すなわち、受け皿242は、長手方向Lに沿って伸びる直方体において、ワイパー220側に開口部242Aが形成されたものである。
この開口部242A側を除く受け皿242の外表面は、グラスウール等の断熱材250で覆われている。また、開口部242Aの底には、プレート214の板面214Aから離れる水滴、すなわち板面214Aに結露し流れ落ちた水滴や、ワイパー220により掻き落された水滴を受ける受け面242Bが形成されている。
開口部242A内には、プレート214の冷却により受け皿242も間接的に冷却されるように、プレート214の下端部が入り込んで受け面242Bと連結されており、受け皿242の材料としてプレート214と同様に熱伝導率が高い材料で用いられている。
この受け面242Bは、長手方向Lの中央部から両端部に向かって下方に傾斜している。受け面242Bの両端部にある傾斜の低位部にはそれぞれ、排出口252が設けられている。各排出口252には、受け面242Bの水滴を装置本体200の外側へ排出する排出ホース244が接続されている。
各排出口252に接続された排出ホース244は、装置本体200の外側に伸びる途中で合流した後、ポンプ246に接続されている。このポンプ246は、受け面242Bの水滴を各排出口252から排出ホース244に吸引して、装置本体200の外側に設けられた貯留缶248に排出する。
貯留缶248は、排出ホース244から排出された水滴を貯留するものであり、適宜、ポンプ246との接続が解除されて、貯留した水滴が捨てられるようになっている。
《作用》
次に、本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置100の作用について説明する。
本第1実施形態に係るインクジェット記録装置100では、装置本体200内のインクジェットヘッド172周囲の空気中の水分が結露部材210に結露する。これにより、インクジェットヘッド172のノズル面が結露することが抑制される。そして、この結露部材210に結露した水滴は、排出手段240によって装置本体200の外側へ排出される。これにより、結露した水滴が結露部材210に留まって再度蒸発することを抑制し、もって排出手段240がない場合に比べてインクジェットヘッド172のノズル面の結露が抑制することができる。
特に、本第1実施形態に係るインクジェット記録装置100では、溶媒乾燥装置178によりインクが吐出された用紙Pの乾燥が行われる。この際、用紙Pやインクから蒸発した水分を含んだ空気は、インクジェットヘッド172に対して搬送方向D上流側の空気よりも水分量が多い状態でインクジェットヘッド172へ流れ込む恐れがある。
そこで、本実施形態では、結露部材210をインクジェットヘッド172と溶媒乾燥装置178との間に設けている。これにより、用紙Pやインクから蒸発した水分を含んだ空気がインクジェットヘッド172まで流れる前に、その空気中の多くの水分を結露部材210に結露させ除去できる。
また、結露部材210は、水滴が結露する結露部材210のプレート214が冷却流路216に流れる水により冷却される。このため、インクジェットヘッド172周囲の空気中の水分がプレート214に結露する。また、プレート214に結露した水滴が受け皿242に受けられ、排出ホース244で装置本体200の外側へ排出され、装置本体200内に停滞しない。
また、インクジェット記録装置100は、プレート214の表面に結露した水滴を受け皿242へ掻き落すワイパー220を有しているので、結露した水滴がプレート214に留まって再度蒸発するのを抑制できる。
また、インクジェット記録装置100は、結露部材210に風を吹き付ける軸流ファン212を有している。これにより、冷却流路216に流れる水と同様、結露部材210を冷却し、インクジェットヘッド172へ流れる空気中の水分がプレート214に結露するようになる。また、冷却装置33により間接的に冷却された空気や装置本体200中の空気が軸流ファン212により循環するため、プレート214により多くの空気が流れ込み、プレート214での結露を促進することができる。さらにまた、軸流ファン212は、プレート214に水分が結露した後に風を吹き付ければ、プレート214に結露した水滴を受け皿242に吹き落とすことができる。これにより、結露した水滴がプレート214に留まって再度蒸発するのを抑制できる。
また、受け皿242は、冷却装置33の冷却で受け皿242もプレート214を介して間接的に冷却される。これにより、受け皿242の温度が上昇して受け皿242に溜まった水滴が再蒸発するのを抑制できる。また、受け皿242の外表面は断熱材250で覆われているので、断熱材250の表面が結露することなく用紙Pへの水滴垂れを抑制できる。
また、水滴の受け面242Bは傾斜しており、排出ホース244は、ポンプ246により受け面242Bの傾斜の低位部から水滴を排出する構成となっている。これにより、受け面242Bで受けた水滴は受け面242Bの傾斜によって低位部まで流れ落ち、排出ホース244に向かう。そして、排出ホース244に向かう水滴をポンプ246で吸引することで、受け皿242内の水滴を素早く排出ホース244で排出することができる。
また、2つの結露部材210のうち1つがインクジェットヘッド172と溶媒乾燥装置178との間の中でも、インクジェットヘッド172に流れる空気が集まる描画ドラム170側の第2渡しドラム128の上方に設けられている。このため、インクジェットヘッド172に流れる空気中の水分をより多く結露部材210に結露させることができる。
また、冷媒としての水がプレート214内部に形成された冷却流路216に流れることで、内部からプレート214の表面が冷却される。
プレート214は、その板面214Aが装置本体200の設置面ISに対して直角であるため、装置本体200の設置面ISが地面と平行な場合板面214Aも地面に対して直角となり、プレート214に結露した水滴の落下を促進することができる。
−−第2実施形態−−
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置について具体的に説明する。なお、図中、第1実施形態と同一又は対応する機能を有する部材(構成要素)には同じ符号を付して適宜説明を省略する。
本発明の第2実施形態に係る画像形成装置では、第1実施形態で説明したインクジェット記録装置100の制御系の構成を説明する。
図4は、本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置100の制御系の構成を示す要部ブロック図である。
インクジェット記録装置100は、通信インターフェース12と、この通信インターフェース12に接続されたシステム制御部(システムコントローラ)14とを有している。
通信インターフェース12は、ホストコンピュータ10から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース12にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。
システム制御部14は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置100の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。即ち、システム制御部14は、通信インターフェース12、後述するセンサ群30や装置ドライバ32等の各部を制御し、ヒータ21や冷却装置33を制御する制御信号を生成する。
このシステム制御部14には、画像メモリ16、モータドライバ18、ヒータドライバ20、プリント制御部22、メンテナンス制御部24、画像処理部26、及び、EEPROM28が電気的に接続されている。
画像メモリ16は、通信インターフェース12を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システム制御部14を通じてデータの読み書きが行われる。
画像メモリ16には、システム制御部14のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納されている。
モータドライバ18は、システム制御部14からの指示にしたがってモータ19を駆動するドライバである。図4には、インクジェット記録装置100の各部に配置されるモータ(アクチュエータ)を代表して符号19で表示している。例えば、図4のモータ19には、図1の中間搬送部126、128や渡しドラム152、処理液ドラム154、描画ドラム170、乾燥ドラム176、定着ドラム184などを駆動するモータなどが含まれる。
ヒータドライバ20は、システム制御部14からの指示にしたがって、ヒータ21を駆動するドライバである。図4には、インクジェット記録装置100に備えられる複数のヒータを代表して符号21で表示している。例えば、図4に示すヒータ21には、図1に示す処理液付与部114のヒータや乾燥部118のハロゲンヒータ等が含まれる。
プリント制御部22は、システム制御部14の制御に従い、画像メモリ16内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有している。そして、プリント制御部22は、印字に先立ち、処理液付与ドライバ22Aを制御して、処理液塗布装置156から用紙Pに対して処理液を付与するとともに、生成した印字データ(ドットデータ)をヘッドドライバ22Bに供給する。プリント制御部22において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいて、ヘッドドライバ22Bを介してインクジェットヘッド172の吐出液滴量(吐出量)や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
メンテナンス制御部24は、システム制御部14を介して、キャップ及びクリーニングブレードを含むメンテナンスユニット(図示省略)を駆動するメンテナンス駆動部25を制御するものである。
画像処理部26は、画像データに対して各種画像処理を施すものである。
EEPROM28は、各種制御プログラム、及び後述する液滴量の閾値や湿度の閾値、温度の閾値等を記憶している記憶手段である。各種制御プラグラムは、システム制御部14からの指令に応じて、EEPROM28から読み出され、実行される。
また上記の他に、システム制御部14には、センサ群30と、装置ドライバ32と、冷却制御部34と、が電気的に接続されている。
センサ群30は、インラインセンサ190や、ドラム温度センサ206、空気温度センサ208を含んでいる。
装置ドライバ32はシステム制御部14からの指示にしたがって、冷却装置33、ワイパー駆動機構228,234、軸流ファン212、及びポンプ246を駆動するドライバである。
冷却制御部34は、インクジェットヘッド172から吐出されるインク量、空気温度センサ208が検出する空気温度、及び、ドラム温度センサ206が検出するドラム温度に基づいて、冷却装置33の冷却開始と冷却停止を切り替える。すなわち、冷却制御部34は、冷却装置33に対して冷却流路216への水の流入を開始させたり、該水の流入を停止させたりする。
また、冷却制御部34は、上記インク量、上記空気温度、及び上記ドラム温度に基づいて、ワイパー駆動機構228,234、軸流ファン212及びポンプ246の駆動開始と駆動停止も切り替える。
図5は、インクジェット記録装置100において所定の間隔毎(例えば0.1秒毎)に実行される冷却制御部34の処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下の括弧内は図中のステップ識別符号である。
(S10)冷却制御部34は、印刷ジョブが入力されたか否かを判定する。そして、冷却制御部34は、判定結果が肯定判定の場合にはステップS12の処理に進み、否定判定の場合にはステップS16の処理に進む。
(S12)冷却制御部34は、印刷ジョブに係る画像情報からインクジェットヘッド172から吐出されるインク量Vを取得する。そして、冷却制御部34は、取得したインク量Vが閾値Vtを超えたか否か判定する。冷却制御部34は、判定結果が肯定判定の場合、すなわちV>Vtの場合にはステップS24の処理に進み、否定判定の場合にはステップS14の処理に進む。
(S14)冷却制御部34は、空気温度センサ208が検出するインクジェットヘッド172と溶媒乾燥装置178の間の空気温度T1を取得する。そして、冷却制御部34は、取得した空気温度T1が閾値Tt1を超えたか否か判定する。冷却制御部34は、判定結果が肯定判定の場合、すなわちT1>Tt1の場合にはステップS24の処理に進み、否定判定の場合にはステップS16の処理に進む。
(S16)冷却制御部34は、ドラム温度センサ206が検出する描画ドラム170や乾燥ドラム176のドラム温度T2(各ドラム温度のうち最も高い温度)を取得する。そして、冷却制御部34は、取得したドラム温度T2が閾値Tt2を超えたか否かを判定する。冷却制御部34は、判定結果が肯定判定の場合、すなわちT1>Tt2の場合にはステップS24の処理に進み、否定判定の場合にはステップS18の処理に進む。
(S18)冷却制御部34は、冷却装置33が結露部材210の冷却中である場合、冷却装置33に対しその冷却を停止させ、ステップS20の処理に進む。また、冷却制御部34は、冷却装置33が冷却停止中である場合は、そのままステップS20の処理に進む。
(S20)冷却制御部34は、軸流ファン212が駆動中である場合、軸流ファン212に対しその駆動を停止させ、ステップS22の処理に進む。また、冷却制御部34は、軸流ファン212が駆動停止中である場合は、そのままステップS22の処理に進む。
(S22)冷却制御部34は、ワイパー駆動機構228及びポンプ246が駆動中である場合ワイパー駆動機構228及びポンプ246に対しその駆動を停止させ、上記一連の処理を終える。また、冷却制御部34は、ワイパー駆動機構228及びポンプ246が駆動停止中である場合は、そのまま上記一連の処理を終える。
なお、冷却停止してからも結露部材210は一定期間周囲の空気より冷たいので結露部材210に結露が生じ得る。したがって、冷却制御部34は、冷却停止から間隔を空けてワイパー駆動機構228及びポンプ246の駆動を停止させることが好ましい。
(S24)冷却制御部34は、冷却装置33が冷却停止中の場合冷却装置33に対しその冷却を開始させ、ステップS26の処理に進む。これにより、冷却流路216に水が流れて結露部材210が冷却され、装置本体200内の空気中の水分が結露部材210のプレート214に結露するようになる。なお、印刷ジョブが入力されるタイミング、すなわち用紙Pに画像が形成されるタイミングで一連の処理が行われている場合は、冷却制御部34は、溶媒乾燥装置178で用紙Pの乾燥が実施される前までに、冷却装置33に対し冷却を開始させる。
また、冷却制御部34は、冷却装置33が冷却中である場合は、そのままステップS26の処理に進む。
(S26)冷却制御部34は、軸流ファン212が駆動停止中である場合軸流ファン212に対しその駆動を開始させ、ステップS28の処理に進む。これにより、プレート214に結露した水滴が軸流ファン212の送風により受け皿242に吹き落とされ、且つ、プレート214が一層冷却される。
また、冷却制御部34は、軸流ファン212が駆動中である場合は、そのままステップS28の処理に進む。
(S28)冷却制御部34は、ステップS12で肯定判定した場合で且つワイパー駆動機構228及びポンプ246が駆動停止中である場合ワイパー駆動機構228及びポンプ246に対しその駆動を開始させ、上記一連の処理を終える。これにより、プレート214に結露した水滴がワイパー220の移動により受け皿242に掻き落され、ポンプ246の吸引により受け皿242から排出ホース244を介して装置本体200の外側へ排出される。
また、冷却制御部34は、ワイパー駆動機構228及びポンプ246が駆動中である場合は、そのまま上記一連の処理を終える。
以上、本発明の第2実施形態のインクジェット記録装置100によれば、インク量Vが閾値Vtを超えたときは、溶媒乾燥装置178で用紙Pの乾燥が実施される前までに、冷却装置33が冷却開始に切り替わる。これにより、用紙Pやインクから蒸発した水分を含んだ空気がインクジェットヘッド172に流れ始める前に、結露部材210が冷却される。この結果、用紙Pが乾燥された後に冷却開始に切り替わる場合と比較して、結露部材210の結露の前に上記空気がインクジェットヘッド172に流れ込むことがない。
一方で、インク量Vが閾値以下のときは、冷却装置33が冷却停止に切り替わるので、冷却装置33による冷却がインクジェットヘッド172に対向する描画ドラム170を昇温する場合等の妨げにならない。
また、インク量Vが閾値Vtを超えたときはワイパー駆動機構228,234の駆動が開始され、インク量Vが閾値Vt未満のときはワイパー駆動機構228,234の駆動が停止される。これにより、常時ワイパー220が駆動している場合と比較して、ワイパー220の特にブレード222の消耗を抑制できる。また、空気温度T1やドラム温度T1が各閾値を超えたとしても、ワイパー駆動機構228,234の駆動は開始されないので、ブレード222の消耗をより抑制できる。
また、空気温度T1が閾値Tt1を超えたときは、冷却装置33が冷却開始に切り替わる。これにより、高温空気が溶媒乾燥装置178側からインクジェットヘッド172側に流入することによるインクジェットヘッド172のノズル面の乾燥を抑制することができる。
一方で、空気温度T1が閾値Tt1未満のときには、ノズル面の乾燥の恐れも低いので、冷却装置33が冷却停止に切り替わる。これにより、冷却に費やすエネルギーを抑制できる。
また、ドラム温度T2が閾値Tt2を超えたときは、冷却装置33が冷却開始に切り替わる。これにより、ドラムが過加熱された場合等にドラムの冷却を行なうことができる。なお、描画ドラム170を積極的に昇温したい場合などは、例外的にドラム温度T2が閾値Tt2を超えても冷却装置33が冷却開始に切り替わらないようにしてもよい。
一方で、ドラム温度T2が閾値Tt2未満のときには、冷却装置33が冷却停止に切り替わる。これにより、冷却に費やすエネルギーを抑制できる。
−−第3実施形態−−
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置について具体的に説明する。
本発明の第3実施形態に係る画像形成装置は、結露部材を除いて第1実施形態で説明したインクジェット記録装置100と同一の構成である。
図6は、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置に用いる結露部材210Cの斜視図である。
結露部材210Cは、結露部材210Aと同様にプレート214と冷却流路216を有している。また、プレート214の一方の板面214Aにのみワイパー220が配置されている。このワイパー220は、ワイパー駆動機構228,234によって長手方向Lに沿って往復移動する。
ワイパー220の下方には、プレート214に結露した水滴を装置本体200の外側へ排出する排出手段260が設けられている。
この排出手段260は、受け皿262と、排出ホース244と、ポンプ246と、貯留缶248と、を有している。
受け皿262は、板面214Aの下端部から板材がL字状に延伸してワイパー220側に開口部262Aが形成された構成である。
この開口部242A側を除く受け皿242の外表面と、プレート214の一方の板面214Aを除く面は、断熱材264で覆われている。
以上、本発明の第3実施形態の結露部材210Cによれば、プレート214の一方の板面214Aにのみワイパー220が配置されているので、両方の板面214Aにワイパー220が配置されている結露部材210Aと比べて、結露部材210Cの全体サイズを小さくでき、スペースが狭い場所でも結露部材210Cを設けることができる。
また、プレート214の一方の板面214Aを除く面が断熱材264で覆われているため、上記除く面から水滴が垂れ落ちることが抑制される。
−−第4実施形態−−
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の第4実施形態に係る画像形成装置について具体的に説明する。
本発明の第4実施形態に係る画像形成装置は、装置本体の一部を除いて第1実施形態で説明したインクジェット記録装置100と同一の構成である。
図7は、第4実施形態の画像形成装置の主要部である装置本体300の拡大側面図である。
装置本体300は、装置本体200と同様の構成を有しているが、装置本体200と比較して、結露部材210Bや軸流ファン212を有していない。また、装置本体300は、空気温度センサ208の代わりに、インクジェットヘッド172と溶媒乾燥装置178の間の温度と湿度を検出する温湿度センサ302を有している。
このような装置本体300には、結露部材210Aだけでなく、インクジェットヘッド172Mとインクジェットヘッド172Kとの間にも、空気中の水分が結露する結露部材310が設けられている。
この結露部材310は、同様に、インクジェットヘッド172Kとインクジェットヘッド172Cとの間、インクジェットヘッド172Cとインクジェットヘッド172Yとの間にも設けられている。
以上、本発明の第4実施形態に係る画像形成装置によれば、インク吐出直後に蒸発した水分を含む空気中の水分が結露部材310に結露するので、インクジェットヘッド172のノズル面の結露をより一層抑制できる。
また、装置本体300が温湿度センサ302を有していることで、第2実施形態で説明した冷却制御部34は、インクジェットヘッド172から吐出されるインク量の代わりに、空気温度センサ208が検出する湿度に基づいて、冷却装置33の冷却開始と冷却停止を切り替えるようにしてもよい。
−−変形例−−
なお、本発明を複数の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。また、上述の複数の実施形態や変形例は、適宜、組み合わせて実施可能である。
例えば、第1実施形態では、ワイパー220が設けられた場合を説明したが、ワイパー220は省略することもできる。ワイパー220がなくても軸流ファン212によりプレート214に結露した水を受け皿242に吹き落とすことができるからである。
また、ワイパー220と共に軸流ファン212も省略することができる。このような場合であっても、プレート214の板面214Aに対して撥水性を高くするか親水性を高くすれば、プレート214の板面214から結露した水滴が離れ落ちるからである。この撥水性や親水性はプレート214自体の材料が備えてなくてもよく、プレート214に撥水コーティングや親水コーティングを施すようにしてもよい。
また、水滴が流れ落ちる方向を規制するために、プレート214に縦溝を設けてもよい。
また、冷却装置33を省略することもできる。このような場合であっても、プレート214が、インクジェットヘッド172よりも熱伝導率が高く結露が生じ易い材料で形成されていれば、空気中の水分がプレート214に結露して、インクジェットヘッド172のノズル面の結露が抑制される。プレート214の材料としては、インクジェットヘッド172の材料がプラスチック、ガラス、セラミック、又はシリコン等である場合、これらより熱伝導率が高い材料、例えばアルミニウムや銅等の金属材料を用いることができる。
また、受け皿242は、冷却装置33の冷却で間接的に冷却される場合を説明したが、直接的に冷却されるようにしてもよい。すなわち、受け皿242の内部にも冷却流路216が設けられてもよい。
また、ワイパー220は長手方向Lに沿って往復移動する場合を説明したが、ワイパー220が回転するような構成であってもよい。
また、結露部材210は、インクジェットヘッド172と溶媒乾燥装置178の間に1つ又は2つ設ける場合を説明したが(図2及び図7参照)、3つ以上設けてもよい。また、結露部材210は、インクジェットヘッド172の周囲であれば、インクジェットヘッド172と溶媒乾燥装置178の間に設けられなくてもよく、例えば、インクジェットヘッド172に対して搬送方向Dの上流側に設けられてもよい。
また、結露部材210を冷却する冷却手段としては、冷却流路216による水冷の他、軸流ファン212を含む空冷手段や、ペルチェ素子等が挙げられる。
また、結露部材210に風を吹き付ける送風手段としては、軸流ファン212の他、遠心ファン、ブロア等のブロー手段を用いることができ、また圧縮空気源、エアチューブ、エアブローノズル、又は噴霧装置等も用いることができる。
また、結露部材210に結露した水滴を装置本体200の外側へ排出する排出手段240としては、図3に示す構成から受け皿242又はポンプ246を省略した構成を採用することもできる。
また、用紙Pを搬送する搬送手段としては、圧胴(ドラム)の他、搬送ローラや静電的に用紙Pを吸着して搬送する静電吸着搬送ベルトを用いてもよい。
冷却制御部34は、冷却装置33だけでなく、ワイパー駆動機構228,234やファン212,ポンプ246を全て制御する場合を説明したが、冷却制御部34は、冷却装置33のみ制御するようにしてもよい。この場合、各装置個別に制御部を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、CMYKの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態には限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能であり、各色ヘッドの配置順序も特に限定されない。
また、上記実施形態では画像形成装置としてインクを用いたインクジェット方式のインクジェット記録装置100を一例に挙げたが、吐出される液は画像記録・文字印刷用などのインクに限定されず、用紙Pに染み込む溶媒あるいは分散媒を使用している液体であれば種々の吐出液(液滴)に応用することができる。
また、上記実施形態では記録媒体として用紙Pを一例に挙げたが、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の記録媒体、例えばOHP等にも適用することができる。
33 冷却装置(冷却手段)
34 冷却制御部(冷却制御手段,ワイパー制御手段)
100 インクジェット記録装置(画像形成装置)
128 第2渡しドラム(渡しドラム、搬送手段)
170 描画ドラム(描画ドラム、搬送手段)
172 インクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)
176 乾燥ドラム(乾燥ドラム、搬送手段)
178 溶媒乾燥装置(乾燥手段)
200,300 装置本体
206 ドラム温度センサ(ドラム温度センサ)
208 空気温度センサ(温度センサ)
210,210A,210B,310 結露部材
212 軸流ファン(送風手段)
214 プレート
216 冷却流路(冷却手段)
218B 流出チューブ(流入管)
218A 流入チューブ(流出管)
220 ワイパー
228,234 ワイパー駆動機構
240,260 排出手段
242,262 受け皿
242B 受け面
244 排出ホース(排出管)
246 ポンプ
250,264 断熱材
302 温湿度センサ
P 用紙(記録媒体)

Claims (11)

  1. 装置本体内に設けられ、記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送される前記記録媒体に液滴を吐出する、前記記録媒体の搬送方向に沿って配置された複数の液滴吐出ヘッドと、
    前記複数の液滴吐出ヘッドよりも前記記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記液滴が吐出された前記記録媒体を乾燥する乾燥手段と、
    前記複数の液滴吐出ヘッドと前記乾燥手段との間に設けられ、空気中の水分が結露し、かつ冷却手段によって冷却されるプレートを有する結露部材と、
    前記プレートの表面から離れる水滴を受ける受け皿と、前記受け皿の水滴を前記装置本体の外側へ排出する排出管と、を有し、前記結露部材に結露した水滴を前記装置本体の外側へ排出する排出手段と、
    前記プレートの表面に結露した水滴を前記受け皿へ掻き落すワイパーと、
    を有する画像形成装置。
  2. 装置本体内に設けられ、記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送される前記記録媒体に液滴を吐出する、前記記録媒体の搬送方向に沿って配置された複数の液滴吐出ヘッドと、
    前記複数の液滴吐出ヘッドよりも前記記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記液滴が吐出された前記記録媒体を乾燥する乾燥手段と、
    前記複数の液滴吐出ヘッドと前記乾燥手段との間に設けられ、空気中の水分が結露し、かつ冷却手段によって冷却されるプレートを有する結露部材と、
    前記プレートの表面から離れる水滴を受ける受け皿と、前記受け皿の水滴を前記装置本体の外側へ排出する排出管と、を有し、前記結露部材に結露した水滴を前記装置本体の外側へ排出する排出手段と、
    前記プレートの上方に設けられ、前記結露部材に風を吹き付け、前記結露部材に結露した水滴を前記受け皿に吹き落とす送風手段と、
    を有する画像形成装置。
  3. 装置本体内に設けられ、記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送される前記記録媒体に液滴を吐出する、前記記録媒体の搬送方向に沿って配置された複数の液滴吐出ヘッドと、
    前記複数の液滴吐出ヘッドよりも前記記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記液滴が吐出された前記記録媒体を乾燥する乾燥手段と、
    前記複数の液滴吐出ヘッドと前記乾燥手段との間に設けられ、空気中の水分が結露し、かつ冷却手段によって冷却されるプレートを有する結露部材と、
    前記冷却手段で冷却され且つ外表面が断熱材で覆われており、前記プレートの表面から離れる水滴を受ける受け皿と、前記受け皿の水滴を前記装置本体の外側へ排出する排出管と、を有し、前記結露部材に結露した水滴を前記装置本体の外側へ排出する排出手段と、
    を有する画像形成装置。
  4. 装置本体内に設けられ、記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送される前記記録媒体に液滴を吐出する、前記記録媒体の搬送方向に沿って配置された複数の液滴吐出ヘッドと、
    前記複数の液滴吐出ヘッドよりも前記記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記液滴が吐出された前記記録媒体を乾燥する乾燥手段と、
    前記複数の液滴吐出ヘッドと前記乾燥手段との間に設けられ、空気中の水分が結露し、かつ冷却手段によって冷却されるプレートを有する結露部材と、
    前記プレートの表面から離れる水滴を受ける受け面が傾斜した受け皿と、ポンプにより前記受け面の傾斜の低位部から水滴を吸引することにより前記受け皿の水滴を前記装置本体の外側へ排出する排出管と、を有し、前記結露部材に結露した水滴を前記装置本体の外側へ排出する排出手段と、
    を有する画像形成装置。
  5. 装置本体内に設けられ、記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送される前記記録媒体に液滴を吐出する、前記記録媒体の搬送方向に沿って配置された複数の液滴吐出ヘッドと、
    前記複数の液滴吐出ヘッドよりも前記記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記液滴が吐出された前記記録媒体を乾燥する乾燥手段と、
    前記複数の液滴吐出ヘッドと前記乾燥手段との間に設けられ、空気中の水分が結露し、かつ冷却手段によって冷却されるプレートを有する結露部材と、
    前記プレートの表面から離れる水滴を受ける受け皿と、前記受け皿の水滴を前記装置本体の外側へ排出する排出管と、を有し、前記結露部材に結露した水滴を前記装置本体の外側へ排出する排出手段と、
    前記液滴吐出ヘッドから吐出される液滴量、又は、前記液滴吐出ヘッドと前記乾燥手段との間の湿度に基づいて、前記冷却手段の冷却開始と冷却停止を切り替える冷却制御手段と、
    を有する画像形成装置。
  6. 前記液滴吐出ヘッドと前記乾燥手段の間に温度センサを有し、
    前記冷却制御手段は、前記温度センサが検出する温度に基づいて、前記冷却手段の冷却開始と冷却停止を切り替える、
    請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記搬送手段は、前記液滴吐出ヘッドにより液滴が吐出される前記記録媒体を外周面に保持し回転して搬送する描画ドラムと、前記描画ドラムから描画された前記記録媒体が受け渡される渡しドラムと、前記渡しドラムから受け渡され前記乾燥手段により乾燥される前記記録媒体を外周面に保持し回転して搬送する乾燥ドラムと、を有し、
    前記結露部材は、前記描画ドラム側の前記渡しドラムの上方に設けられている、
    請求項又は請求項に記載の画像形成装置。
  8. 前記描画ドラム又は前記乾燥ドラムの周囲には、ドラム温度を検出するドラム温度センサが設けられ、
    前記冷却制御手段は、前記ドラム温度センサが検出するドラム温度に基づいて、前記冷却手段の冷却開始と冷却停止を切り替える、
    請求項に記載の画像形成装置。
  9. 前記液滴吐出ヘッドから吐出される液滴量、又は、前記液滴吐出ヘッドと前記乾燥手段との間の湿度に基づいて、前記ワイパーの駆動開始と駆動停止を切り替えるワイパー制御手段を有する、
    請求項に記載の画像形成装置。
  10. 前記冷却手段は、前記プレートの内部に形成され、冷媒が流れる冷却流路と、前記プレートの外部から前記冷却流路に冷媒を流入する流入管と、前記冷却流路から前記プレートの外部へ冷媒を流出する流出管と、を有する、
    請求項〜請求項の何れか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記液滴吐出ヘッドの間にも、空気中の水分が結露する結露部材が設けられている、
    請求項〜請求項10の何れか1項に記載の画像形成装置。
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