JPWO2015137282A1 - ミラーコートレンズ - Google Patents
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Abstract
Description
そこで本発明は、高い透過率を有し、フレア現象及びゴースト現象を抑制できる、ミラーコートレンズを提供することを課題とする。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[6]に関する。
前記レンズ基材の表面に、低屈折率層、高屈折率層、及び金属層を有する機能膜(C1)と、
前記レンズ基材の裏面に、低屈折率層、及び高屈折率層を有する機能膜(C2)と、を備えるミラーコートレンズであって、
前記表面側の視感反射率が3〜30%であり、
前記ミラーコートレンズの視感透過率が55〜80%であり、
前記裏面側の視感反射率0.1〜9%である、ミラーコートレンズ。
[2] 前記金属層に含まれる金属種が、Cr、Ta、Nb、Ti及びZrの中から選ばれる少なくとも一種である、[1]に記載のミラーコートレンズ。
[3] 前記機能膜(C1)の金属層の視感透過率の総計が、60〜90%である、[1]又は[2]に記載のミラーコートレンズ。
[4] 波長380〜780nmにおける裏面側の反射光の最大反射率が15%以下である、[1]〜[3]のいずれかに記載のミラーコートレンズ。
[5] 表面側の反射光の主波長が380nm〜600nmにあり、
前記主波長における最大反射率Rtと、波長380nm〜780nmにおける表面の反射光の最小反射率Rbとの差(Rt−Rb)が8%以上である、[1]〜[4]のいずれかに記載のミラーコートレンズ。
[6] 前記表面側のブルー光カット率が10〜60%である、[1]〜[5]のいずれかに記載のミラーコートレンズ。
本明細書において、レンズ基材の「裏面」は、装用者の眼球側に配置される面を意味し、レンズ基材の「表面」は、前記裏面の反対側の面を意味する。より具体的には凸面と凹面を有するレンズの場合、表面は凸面を意味し、裏面は凹面を意味する。
上記視感反射率は、機能膜(C1)の金属層の膜厚、並びに、低屈折率層及び高屈折率層の屈折率を考慮して、適宜膜厚を変更することで、得られる。表面側の視感反射率は、実施例に記載の測定方法による。
上記視感透過率は、機能膜(C1)の金属層の膜厚、並びに、低屈折率層及び高屈折率層の屈折率を考慮して、適宜膜厚を変更することで、得られる。視感透過率は、実施例に記載の測定方法による。
上記視感反射率は、機能膜(C1)の金属層の膜厚、並びに、機能膜(C2)の低屈折率層及び高屈折率層の屈折率を考慮して、適宜膜厚を変更することで得られる。色材等の光吸収材を用いて光吸収特性を調整することも考えられるが、裏面側の視感反射率が前記範囲となるように機能層(C2)の層構成を調整することで、光吸収材の使用を回避できるため、ミラーレンズの視感透過率を高めることができる。
視感反射率は、実施例に記載の測定方法による。
本発明のミラーコートレンズは、好ましくは、表面側の反射光の主波長が380nm〜600nmであり、かつ、前記主波長における最大反射率Rtと、波長380nm〜780nmにおける表面の反射光の最小反射率Rbとの差(Rt−Rb)(以下、単に「(Rt−Rb)値」ともいう)が8%以上である。このような構成を有することで、表面側において有色の反射光を得ることができる。
前記表面側の反射光の主波長を調整することで得られる色を調整することができる。主波長とは、CIE表色系で定義されている三刺激値から求められる波長で、JIS Z 8701、国際規格ISO7724に規定されている。なお、本発明において「主波長」は、実施例において示された主波長の測定方法により得られた値とみなす。
また、(Rt−Rb)値は、当該色の視認性を高める観点から、より好ましくは9%以上、更に好ましくは10%以上である。また(Rt−Rb)値は、好ましくは90%以下、より好ましくは50%以下である。
上記視感反射率は、機能膜(C1)の低屈折率層及び高屈折率層の屈折率を考慮して、適宜膜厚を変更することで得られる。当該主波長、及び(Rt−Rb)値は、実施例に記載の測定方法による。
上記視感反射率は、機能膜(C2)の低屈折率層及び高屈折率層の屈折率を考慮して、適宜膜厚を変更することで得られる。当該最大反射率は、実施例に記載の測定方法による。
機能膜(C1)は、表面に設けられ、低屈折率層(C1a)、高屈折率層(C1b)、及び金属層(C1c)を有する。
機能膜(C1)は、好ましくは、低屈折率層(C1a)と高屈折率層(C1b)が交互に配置され、その間に金属層(C1c)が1層以上配置されている。金属層(C1c)を配置することで、例えば反射増幅作用が得られ、眼鏡レンズの表面にミラー光沢をもたせることが可能となる。更に低屈折率層(C1a)及び高屈折率層(C1b)の層の厚さ、及び積層数を設計することで表面に低反射性を持たせることが可能となる。
低屈折率層(C1a)の屈折率は、例えば、波長500〜550nmでの屈折率は好ましくは1.35〜1.80、より好ましくは1.45〜1.50である。
低屈折率層(C1a)は、例えば、無機酸化物からなり、好ましくはSiO2である。
高屈折率層(C1b)の屈折率は、例えば、波長500〜550nmでの屈折率が好ましくは1.90〜2.60であり、より好ましくは2.00〜2.40である。
高屈折率層(C1b)は、例えば、無機酸化物からなる。
高屈折率層(C1b)に用いられる無機酸化物としては、好ましくは、ZrO2、Ta2O5、Y2O3、TiO2、Nb2O5及びAl2O3の中から選ばれる少なくとも一種類の無機酸化物であり、より好ましくはZrO2又はTa2O5であり、更に好ましくはZrO2である。ZrO2を用いることで、耐熱性を維持しつつ耐擦傷性を向上させることができる。
金属層は、金属色を有する層を意味する。
金属層に用いられる物質としては、例えば、金属、又は、金属の酸化物、窒化物、炭化物、及び窒素酸化物から選ばれる少なくとも一種であって金属色を有する物質が含まれ、入手の容易性の観点から、好ましくは金属である。
金属層に含まれる金属種としては、例えば、Cr、Ta、Nb、Ti及びZrの中から選ばれる少なくとも一種であり、ブルー光カットの効果を高めるため、好ましくはCrである。また金属層を設けることで帯電防止の効果も発揮される。
金属層は、機能膜中に一層又は複数層有していてもよい。
金属層の視感透過率の総計は、高い透過率のミラーレンズを得るため、好ましくは50〜90%、より好ましくは50〜85%、更に好ましくは55〜79%である。
金属層の一層あたりの膜厚は、好ましくは0.1〜50nm、より好ましくは0.5〜20nm、更に好ましくは1〜15nmである。
機能膜(C1)の積層数は、好ましくは6〜12層、より好ましくは7〜10層、更に好ましくは8又は9層である。
以下、本発明の好適な態様として、機能膜の積層数8又は9層の場合について説明する。
機能膜(C1)は、好ましくは、0.01λ〜1.05λの膜厚を有する低屈折率層である第1の層、0.01λ〜0.25λの膜厚を有する高屈折率層である第2の層、0.01λ〜0.25λの膜厚を有する低屈折率層である第3の層、0.1〜50nmの膜厚を有する金属層である第4の層、0.10λ〜0.40λの膜厚を有する高屈折率層である第5の層、0.1〜50nmの膜厚を有する金属層である第6の層、0.10λ〜0.40λの膜厚を有する低屈折率層である第7の層、0.01λ〜0.25λの膜厚を有する高屈折率層である第8の層、及び0.10λ〜0.90λの膜厚を有する低屈折率層である第9の層が、レンズ基材側からこの順に積層された構成を有する。なお、上記λは450〜550nmである。
機能膜(C1)は、一つの好ましい形態として、0.20λ〜0.27λの膜厚を有する低屈折率層である第1の層、0.05λ〜0.07λの膜厚を有する高屈折率層である第2の層、0.13λ〜0.17λの膜厚を有する低屈折率層である第3の層、3〜8nmの膜厚を有する金属層である第4の層、0.24λ〜0.32λの膜厚を有する高屈折率層である第5の層、3〜8nmの膜厚を有する金属層である第6の層、0.19λ〜0.25λの膜厚を有する低屈折率層である第7の層、0.09λ〜0.12λの膜厚を有する高屈折率層である第8の層、及び0.58λ〜0.78λの膜厚を有する低屈折率層である第9の層が、レンズ基材側からこの順に積層された構成を有する。なお、上記λは450〜550nmであり、より具体的には500nmである。
機能膜(C1)は、好ましくは、0.10λ〜0.80λの膜厚を有する低屈折率層である第1の層、0.10λ〜0.40λの膜厚を有する高屈折率層である第2の層、0.01λ〜0.25λの膜厚を有する低屈折率層である第3の層、0.1〜50nmの膜厚を有する金属層である第4の層、0.01λ〜0.25λの膜厚を有する高屈折率層である第5の層、0.01λ〜0.25λの膜厚を有する低屈折率層である第6の層、0.10λ〜0.60λの膜厚を有する高屈折率層である第7の層、及び0.01λ〜0.30λの膜厚を有する低屈折率層である第8の層が、レンズ基材側からこの順に積層された構成を有する。なお、上記λは450〜550nmである。
機能膜(C2)は、裏面に設けられ、低屈折率層(C2a)、及び高屈折率層(C2b)を有する。
機能膜(C2)は、好ましくは、低屈折率層(C2a)と高屈折率層(C2b)が交互に配置されている。更に低屈折率層(C1a)及び高屈折率層(C1b)の層の厚さ、及び積層数を設計することで表面に低反射性を持たせることが可能となる。
機能膜(C2)の積層数は、好ましくは4〜10層、より好ましくは5〜8層、更に好ましくは7層である。
以下、本発明の好適な態様として、機能膜の積層数7層の場合について説明する。
機能膜(C2)は、好ましくは、レンズ基材側に配置される、0.01λ〜0.25λの膜厚を有する低屈折率層である第1の層、0.01λ〜0.25λの膜厚を有する高屈折率層である第2の層、0.10λ〜0.80λの膜厚を有する低屈折率層である第3の層、0.01λ〜0.25λの膜厚を有する高屈折率層である第4の層、0.01λ〜0.25λの膜厚を有する低屈折率層である第5の層、0.01λ〜0.30λの膜厚を有する高屈折率層である第6の層、0.10λ〜0.50λの膜厚を有する低屈折率層である第7の層がこの順に積層された構成を有する。なお、上記λは450〜550nmである。
機能膜(C2)は、一つの好ましい形態として、レンズ基材側に配置される、0.05λ〜0.07λの膜厚を有する低屈折率層である第1の層、0.02λ〜0.03λの膜厚を有する高屈折率層である第2の層、0.53λ〜0.71λの膜厚を有する低屈折率層である第3の層、0.09λ〜0.12λの膜厚を有する高屈折率層である第4の層、0.10λ〜0.14λの膜厚を有する低屈折率層である第5の層、0.14λ〜0.18λの膜厚を有する高屈折率層である第6の層、0.29λ〜0.39λの膜厚を有する低屈折率層である第7の層がこの順に積層された構成を有する。なお、上記λは450〜550nmであり、より具体的には500nmである。
レンズ基材としては、好ましくは、プラスチックレンズ基材である。プラスチックレンズ基材としては、例えば、メチルメタクリレート単独重合体、メチルメタクリレートと1 種以上の他のモノマーとの共重合体、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート単独重合体、ジエチレングリコールビスアリルカーボネートと1 種以上の他のモノマーとの共重合体、イオウ含有共重合体、ハロゲン共重合体、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、不飽和ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリチオウレタンなどが挙げられる。プラスチック基板の屈折率は、1.5〜1.8が好ましい。
本発明においては、前記レンズ基材と前記機能膜との間に、レンズの耐擦傷性を向上させるハードコート層を設けても良い。ハードコート層の材質としては、有機ケイ素化合物、アクリル系、エポキシ系等が挙げられ、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化錫等の微粒子状無機酸化物を含有していてもよい。熱硬化性、紫外線硬化性等が用いられるが、限定されるものではない。さらに機能膜とハードコート層との密着性等の物性を向上させるために、ハードコート層に、公知のプラズマ処理、イオン銃処理、電子処理を行っても良い。イオン銃処理の場合には、酸素ガスまたはアルゴンが用いられ、イオンの加速電圧は200〜500Vが好ましい。
レンズの表面側視感反射率及び裏面側視感反射率は、表中に記載の膜を表面に設けたレンズの視感反射率を、分光光度計U−4100((株)日立ハイテクノロジーズ製)を用いて、表面側及び裏面側から測定した。
なお、測定した波長は、380〜780nmであり、当該波長領域における国際規格ISO8980―4に準拠して比視感度の重みを考慮し計算される値を視感反射率とした。
レンズの視感透過率は、分光光度計U−4100((株)日立ハイテクノロジーズ製)を用いて測定した。
なお、測定した波長は、380〜780nmであり、当該波長領域における国際規格ISO8980−4に準拠して比視感度の重みを考慮し計算される値を視感透過率とした。
レンズの反射光の主波長は、分光光度計U−4100((株)日立ハイテクノロジーズ製)を用いて測定した。なお、測定した波長は、380〜780nmである。
上記波長領域における最大ピークの波長を反射光の主波長とした。
上記波長領域における反射率の最大値を、最大反射率とした(ピークを有さない場合はベースラインの最大値を最大反射率とした。)。
上記波長領域における主波長におけるピーク値を最大反射率Rtとした。また上記波長領域における反射率の最小値を最小反射率Rbとした。以上の値から(Rt−Rb)の値を算出した。
得られたミラーコートレンズに関し、ミラーコートとしての鏡面効果を有しているか肉眼で観察した。ミラーコートとしての鏡面効果を有しているものは「○」、鏡面効果を有していないものは「×」とした。
プラスチックレンズを50℃のドライオーブンで1時間加熱し、クラックが発生しない場合は5℃温度を上げ同様に加熱して5℃ピッチで温度を上げ、クラックの発生温度を測定した。
上記視感反射率の測定において、表面側の波長380nm〜500nmの平均反射率を100から引いた値を、ブルー光カット率とする。
ミラーレンズを装着したサングラスをかけ、フレア現象が確認されるか観察した。
A:フレア現象が確認できない。
B:フレア現象が若干確認される。
C:フレア現象が明らかに確認される。
ミラーレンズを装着したサングラスをかけ、ゴースト現象が確認されるか観察した。
A:ゴースト現象が確認できない。
B:ゴースト現象が若干確認される。
C:ゴースト現象が明らかに確認される。
ガラス製容器に、コロイダルシリカ(スノーテックス−40、日産化学工業(株))90質量部、有機ケイ素化合物のメチルトリメトキシシラン81.6質量部、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン176質量部、0.5N塩酸2.0質量部、酢酸20質量部、水90質量部を加えた液を、室温にて8時間攪拌後、室温にて16時間放置して加水分解溶液を得た。この溶液に、イソプロピルアルコール120質量部、n−ブチルアルコール120質量部、アルミニウムアセチルアセトン16質量部、シリコーン系界面活性剤0.2質量部、紫外線吸収剤0.1質量部を加え、室温にて8時間攪拌後、室温にて24時間熟成させコーティング液を得た。アルカリ水溶液で前処理したプラスチックレンズ基材(HOYA(株)製商品名ハイルックス、眼鏡用プラスチックレンズ、屈折率1.50)を、前記コーティング液の中に浸漬させ、浸漬終了後、引き上げ速度20cm/分で引き上げたプラスチックレンズを120℃で2時間加熱して硬化膜を形成しハードコート層(A層とする)を形成した。次に、ハードコート層の上に、真空蒸着法にて、表に記載した層からなる機能層を形成し、プラスチックレンズを得た。表中のSiO2の屈折率は1.45であり、ZrO2の屈折率は2.10である。得られたプラスチックレンズについて評価し、それらの結果を以下の表に示す。
有機ケイ素化合物のγ−グリシドキシプロピルメトキシシラン142重量部を加え、撹拌しながら、0.01N塩酸1.4質量部、水32質量部を滴下した。滴下終了後、24時間撹拌を行いγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランの加水分解溶液を得た。この溶液に、酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合体ゾル(メタノール分散、全金属酸化物31.5質量%、平均粒子径10〜15ミリミクロン)460質量部、エチルセロソルブ300質量部、さらに滑剤としてシリコーン系界面活性剤0.7質量部、硬化剤としてアルミニウムアセチルアセトネート8質量部を加え、充分に撹拌した後、濾過を行ってコーティング液を得た。アルカリ水溶液で前処理したプラスチックレンズ基板(HOYA(株)製、眼鏡用プラスチックレンズ(商品名:EYAS)、屈折率1.60)を、前記コーティング液の中に浸漬させ、浸漬終了後、引き上げ速度20cm/分で引き上げたプラスチックレンズを120℃で2時間加熱して硬化膜を形成した。
ハードコート層(B層とする)を形成した。次に、ハードコート層の上に、真空蒸着法にて、表に記載した層からなる機能層を形成し、プラスチックレンズを得た。表中のSiO2の屈折率は1.45であり、ZrO2の屈折率は2.10である。得られたプラスチックレンズについて評価し、それらの結果を以下の表に示す。
ガラス製容器にγ‐グリシドキシプロピル(トリメトキシ)シラン1045質量部と、γ‐グリシドキシプロピルメチル(ジエトキシ)シラン200質量部とを入れ攪拌しながら0.01モル/リットル塩酸299質量部を添加し、10℃のクリーンルーム内で一昼夜攪拌を続け、シラン加水分解物を得た。
別の容器内で酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ケイ素を主体とする複合微粒子ゾル(メタノール分散、全固形分30質量%、平均粒子径5〜8ミリミクロン)3998質量部にメチルセロソルブ4018質量部とイソプロパノール830質量部とを加え攪拌混合し、さらに、シリコーン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製「L−7001」)4質量部とアルミニウムアセチルアセトネート100質量部とを加え、上記と同様に10℃のクリーンルーム内で一昼夜攪拌を続けた後、上記加水分解物とを合わせ、さらに一昼夜攪拌した。その後3μmのフィルターでろ過を行い、ハードコート液を得た。
アルカリ水溶液で前処理したプラスチックレンズ基材(HOYA(株)製商品名アイノア、眼鏡用プラスチックレンズ、屈折率1.67)を、前記コーティング液の中に浸漬させ、浸漬終了後、引き上げ速度20cm/分で引き上げたプラスチックレンズを120℃で2時間加熱して硬化膜を形成しハードコート層(C層とする)を形成した。次に、ハードコート層の上に、真空蒸着法にて、表に記載した層からなる機能層を形成し、プラスチックレンズを得た。表中のSiO2の屈折率は1.45であり、ZrO2の屈折率は2.10である。得られたプラスチックレンズについて評価し、それらの結果を以下の表に示す。
Claims (6)
- レンズ基材と、
前記レンズ基材の表面に、低屈折率層、高屈折率層、及び金属層を有する機能膜(C1)と、
前記レンズ基材の裏面に、低屈折率層、及び高屈折率層を有する機能膜(C2)と、を備えるミラーコートレンズであって、
前記表面側の視感反射率が3〜30%であり、
前記ミラーコートレンズの視感透過率が55〜80%であり、
前記裏面側の視感反射率が0.1〜9%である、ミラーコートレンズ。 - 前記金属層に含まれる金属種が、Cr、Ta、Nb、Ti及びZrの中から選ばれる少なくとも一種である、請求項1に記載のミラーコートレンズ。
- 前記機能膜(C1)の金属層の視感透過率の総計が、50〜90%である、請求項1又は2に記載のミラーコートレンズ。
- 波長380〜780nmにおける裏面側の反射光の最大反射率が15%以下である、請求項1〜3のいずれかに記載のミラーコートレンズ。
- 表面側の反射光の主波長が380nm〜600nmにあり、
前記主波長における最大反射率Rtと、波長380nm〜780nmにおける表面の反射光の最小反射率Rbとの差(Rt−Rb)が8%以上である、請求項1〜4のいずれかに記載のミラーコートレンズ。 - 前記表面側のブルー光カット率が10〜60%である、請求項1〜5のいずれかに記載のミラーコートレンズ。
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